JP2001319960A - 搬送装置、基板搬送方法、および電気光学装置の製造方法 - Google Patents

搬送装置、基板搬送方法、および電気光学装置の製造方法

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JP2001319960A
JP2001319960A JP2000137220A JP2000137220A JP2001319960A JP 2001319960 A JP2001319960 A JP 2001319960A JP 2000137220 A JP2000137220 A JP 2000137220A JP 2000137220 A JP2000137220 A JP 2000137220A JP 2001319960 A JP2001319960 A JP 2001319960A
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Hitoshi Maruyama
仁 丸山
Yuichi Suzawa
祐一 須沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板等の被搬送物に撓みが生じた場合でも被
搬送物を確実に吸引把持することができる搬送装置およ
び搬送装置等を提供する。 【解決手段】 基板120を搬送する搬送装置100に
おいて、基板120を吸引把持したときに基板120の
面に略平行となる面を有するアーム部101と、アーム
部101の上面101aから突出して設けられ、基板1
20の面に接触して基板120の中央近辺を吸引する吸
引部102と、を具備し、アーム部101には真空装置
113が接続される吸引管101bが、吸引部102に
は基板120の面を吸着するための開口102cが、そ
れぞれ形成されるとともに、吸引部102の開口102
cがアーム部101の吸引管101bに連通されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板等の被搬送物
を確実に吸引把持することができる搬送装置および搬送
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルの製造工程では、液晶パネル
を構成する基板を搬送するための搬送ロボットが用いら
れる。搬送ロボットにより、基板をラックから取出し、
ラックへ収納し、あるいは製造時における工程間の基板
の受け渡しを行っている。搬送ロボットにおける基板の
把持方法として各種の方法が用いられるが、その一つと
して基板を吸引して搬送する方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、基板を吸引す
る方法において、基板が撓んだ場合に、基板と接触する
吸引部と基板との間に隙間が生じ、基板を充分な力で吸
引できなくなるおそれがあるという問題があった。
【0004】本発明は、基板等の被搬送物に撓みが生じ
た場合でも被搬送物を確実に吸引把持することができる
搬送装置および搬送装置等を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の搬送装置は、板
状の被搬送物を搬送する搬送装置において、前記被搬送
物の中央近辺を吸引把持する把持装置と、前記把持装置
を駆動する駆動装置と、を備え、前記把持装置は、前記
被搬送物を吸引把持したときに前記被搬送物の面に略平
行となる面を有するアーム部と、前記アーム部の面から
突出して設けられ、前記被搬送物の面に接触して前記被
搬送物の中央近辺を吸引する吸引部と、を具備し、前記
アーム部には真空装置が接続される吸引管が、前記吸引
部には前記被搬送物の前記面を吸着するための開口が、
それぞれ形成されるとともに、前記吸引部の開口が前記
アーム部の吸引管に連通されていることを特徴とする。
【0006】この搬送装置によれば、被搬送物が撓んで
も被搬送物がアーム部に接触しなくなるため、被搬送物
が吸引部から引き離されることがなくなり被搬送物を確
実に吸引把持することができる。また、吸引部によって
被搬送物の中央近辺を吸引するので、被搬送物の撓みが
大きくなった場合であっても、吸引部により吸引される
部位における被搬送物の面が大きく傾かないので、被搬
送物と吸引部との間に隙間が生じにくく、したがって、
被搬送物を確実に吸引把持することができる。
【0007】前記吸引部は、前記アーム部とは別の部材
を用いて構成されていてもよい。
【0008】この場合には、吸引部として適した材料を
用いることができる。例えば、吸引部として柔軟性ある
いは弾力性を有する材料を使用した場合には、基板の傾
きに対して吸引部を追従させることができ、したがっ
て、被搬送物と吸引部との間の隙間の発生をより確実に
防止できる。
【0009】前記部材は前記開口の周囲を取り囲むよう
に前記アーム部の面に取り付けられるリング状部材であ
ってもよい。
【0010】前記リング状部材は柔軟性を有する部材を
介して前記アーム部の面に取り付けられていてもよい。
【0011】この場合には、被搬送物の傾きに応じて柔
軟性を有する部材が変形するため、基板の傾きに対して
リング状部材を追従させることができ、したがって、被
搬送物と吸引部との間の隙間の発生をより確実に防止で
きる。
【0012】前記柔軟性を有する部材は前記リング状部
材を前記アーム部の面に対し接着する接着層として機能
するものであってもよい。
【0013】この場合には、柔軟性を有する部材をリン
グ状部材を接着するための接着層として兼ねることがで
きるため、構造を単純化することができる。接着層とし
て、例えば、両面テープを用いることができる。
【0014】本発明の搬送装置は、板状の被搬送物を搬
送する搬送装置において、前記被搬送物の中央近辺を吸
引把持する把持装置と、前記把持装置を駆動する駆動装
置と、を備え、前記把持装置は、前記被搬送物の面に接
触するリング状部材と、前記リング状部材の傾きを許容
するように前記リング状部材を支持する柔軟性を有する
部材と、を具備することを特徴とする。
【0015】この搬送装置によれば、被搬送物が撓んで
も被搬送物がアーム部に接触しなくなるため、被搬送物
が吸引部から引き離されることがなくなり被搬送物を確
実に吸引把持することができる。
【0016】また、この搬送装置によれば、被搬送物の
中央近辺を吸引把持するので、被搬送物の撓みが大きく
なった場合であっても、吸引部により吸引される部位に
おける被搬送物の面が大きく傾かないので、被搬送物と
吸引部との間に隙間が生じにくい。また、リング状部材
の傾きを許容するようにリング状部材を支持する柔軟性
を有する部材を備えるので、被搬送物の傾きに応じて柔
軟性を有する部材が変形するため、基板の傾きに対して
リング状部材を追従させることができ、被搬送物と吸引
部との間の隙間の発生をより確実に防止できる。したが
って、被搬送物を確実に吸引把持することができる。
【0017】本発明の搬送方法は、板状の被搬送物を搬
送する搬送方法において、前記被搬送物の中央近辺を吸
引把持する把持装置と、前記被搬送物を吸引把持した前
記把持装置を駆動することにより前記被搬送物を搬送す
る駆動装置と、を用い、前記把持装置は、前記被搬送物
を吸引把持したときに前記被搬送物の面に略平行な面を
有するアーム部と、前記アーム部の面から突出して設け
られ、前記被搬送物の面に接触する吸引部と、を具備
し、前記アーム部には真空装置が接続される吸引管が、
前記吸引部には前記被搬送物の前記面を吸着するための
開口が、それぞれ形成されるとともに、前記吸引部の開
口が前記アーム部の吸引管に連通されていることを特徴
とする。
【0018】この搬送方法によれば、被搬送物が撓んで
も被搬送物がアーム部に接触しなくなるため、被搬送物
が吸引部から引き離されることがなくなり被搬送物を確
実に吸引把持することができる。
【0019】また、この搬送方法によれば、吸引部によ
って被搬送物の中央近辺を吸引するので、被搬送物の撓
みが大きくなった場合であっても、吸引部により吸引さ
れる部位における被搬送物の面が大きく傾かないので、
被搬送物と吸引部との間に隙間が生じにくく、したがっ
て、被搬送物を確実に吸引把持することができる。
【0020】前記吸引部は、前記アーム部とは別の部材
を用いて構成されていてもよい。
【0021】この場合には、吸引部として適した材料を
用いることができる。例えば、吸引部として柔軟性ある
いは弾力性を有する材料を使用した場合には、基板の傾
きに対して吸引部を追従させることができ、したがっ
て、被搬送物と吸引部との間の隙間の発生をより確実に
防止できる。
【0022】前記部材は前記開口の周囲を取り囲むよう
に前記アーム部の面に取り付けられるリング状部材であ
ってもよい。
【0023】前記リング状部材は柔軟性を有する部材を
介して前記アーム部の面に取り付けられていてもよい。
【0024】この場合には、被搬送物の傾きに応じて柔
軟性を有する部材が変形するため、基板の傾きに対して
リング状部材を追従させることができ、したがって、被
搬送物と吸引部との間の隙間の発生をより確実に防止で
きる。
【0025】前記柔軟性を有する部材は前記リング状部
材を前記アーム部の面に対し接着する接着層として機能
するものであってもよい。
【0026】この場合には、柔軟性を有する部材をリン
グ状部材を接着するための接着層として兼ねることがで
きるため、構造を単純化することができる。接着層とし
て、例えば、両面テープを用いることができる。
【0027】本発明の搬送方法は、板状の被搬送物を搬
送する搬送方法において、前記被搬送物の中央近辺を吸
引把持する把持装置と、前記把持装置を駆動する駆動装
置と、を用い、前記把持装置は、前記被搬送物の面に接
触するリング状部材と、前記リング状部材の傾きを許容
するように前記リング状部材を支持する柔軟性を有する
部材と、を具備することを特徴とする。
【0028】この搬送方法によれば、被搬送物の中央近
辺を吸引把持するので、被搬送物の撓みが大きくなった
場合であっても、吸引部により吸引される部位における
被搬送物の面が大きく傾かないので、被搬送物と吸引部
との間に隙間が生じにくい。また、リング状部材の傾き
を許容するようにリング状部材を支持する柔軟性を有す
る部材を備えるので、被搬送物の傾きに応じて柔軟性を
有する部材が変形するため、基板の傾きに対してリング
状部材を追従させることができ、被搬送物と吸引部との
間の隙間の発生をより確実に防止できる。したがって、
被搬送物を確実に吸引把持することができる。
【0029】本発明の電気光学装置の製造方法は、請求
項7〜12のいずれかに記載の搬送方法を用いて前記被
搬送物としての電気光学パネル基板を搬送する工程を含
むことを特徴とする。
【0030】この電気光学装置の製造方法によれば、被
搬送物と吸引部との間の隙間の発生を防止することによ
り、被搬送物を確実に吸引把持することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】(搬送装置の実施形態)以下、図
1〜図5を参照して、本発明による搬送装置の一実施形
態について説明する。図1は本実施形態の搬送装置を示
す平面図、図2は図1のII−II線方向から見た側面図、
図3(a)は図1の一部拡大図、図3(b)は図3
(a)のB−B線断面図である。本実施形態の搬送装置
100は、液晶パネルを構成する基板を搬送するための
基板搬送装置であり、ラックからの基板の取出し、ラッ
クへの基板の収納、製造工程間における基板の受け渡し
等に用いられる。
【0032】図1〜図3に示すように、基板搬送装置1
00は、先端が二股に分かれたT字状のアーム部101
を備える。アーム部101は回転軸101d(図1)を
中心として回転可能とされている。また、図1において
上下方向(水平方向)および図2において上下方向(鉛
直方向)に平行移動可能とされている。アーム部101
の内部には真空ポンプ113(図4)が接続された吸引
管101bが形成されている。
【0033】図2において上面に相当するアーム部10
1の上面101aは平面状に形成されるとともに、一列
に並んだ3つの吸引部102が上面101aから上方向
に突出して設けられている。また、アーム部101の上
面101aにはそれぞれの吸引部102ごとに開口10
2cが形成されており、それぞれの開口102cは吸引
管101bに連通されている。さらに、吸引部102
は、各開口102cの周りを取り囲むように配置された
ステンレス製のリング状部材102aと、リング状部材
102aをアーム部101の上面101aに対して接着
する両面テープ102bとを備える。両面テープ102
bはリング状部材102aとアーム部101の上面10
1aとの間の気密性を維持しつつ、リング状部材102
aをアーム部101の上面101aに対して取り付けて
いる。基板120はリング状部材102aに接触した状
態で吸引把持される。また、両面テープ102bはある
程度の柔軟性および弾性を有しており、リング状部材1
02aとアーム部101の上面101aとの間の気密性
を維持したままリング状部材102aの動きに合せて変
形可能とされている。
【0034】なお、図2に示すように、製造工程におい
て、搬送装置100により搬送された基板120は、例
えば、載置台121に設けられた当て部材121aによ
り位置決めされて、載置台121に受け渡される。図2
の矢印Pに示すように、載置台121は基板120の受
け渡しに対応した所定のタイミングで鉛直方向に駆動さ
れる。
【0035】図4は搬送装置100の制御系を示す制御
ブロック図である。図4に示すように、搬送装置100
は搬送装置100全体の動作を制御する制御装置111
と、制御装置111に接続されてアーム部101の運動
を制御するアーム部駆動制御装置112と、制御装置1
11に接続されて基板の吸着/非吸着を制御する真空ポ
ンプ113および真空系の各所に設けられた複数の電磁
弁114a,114b…を備える。また、アーム部駆動
制御装置112には、アーム部101を図1において上
下方向(水平方向)に、あるいは図2において上下方向
(鉛直方向)に、それぞれ駆動するためのアーム部直線
駆動機構116a,116bと、アーム部101を回転
軸101d周りに回転駆動するためのアーム部回転駆動
機構117とが接続されている。
【0036】図5(a)および図5(b)は、基板12
0が吸引部102に吸引された状態を示しており、図5
(a)は基板120に撓みがない場合を、図5(b)は
基板120に撓みがある場合を、図5(c)は基板12
0に図5(b)と逆方向の撓みがある場合を、それぞれ
示している。なお、図5(b)および図5(c)では、
基板120の撓みを実際よりも大きく図示している。
【0037】本実施形態の搬送装置100では、吸引部
102がアーム部101の上面101aから突出して設
けられているので、図5(c)に示すように基板120
がその両端が下がる方向に撓んだ場合であっても、基板
120がアーム部101に接触せず、基板120を確実
に吸着することができる。
【0038】また、本実施形態の搬送装置100では、
基板120が接触するステンレス製のリング状部材10
2aを、柔軟性を有する部材および接着層としての両面
テープ102bを介して取り付けているので、基板12
0の撓みに対応してリング状部材102aの向きが変化
するため、リング状部材102aと基板との間に隙間が
生じることなく基板を確実に吸引把持できる。また、搬
送装置100では、図5(a)〜(c)に示すように吸
引部102によって基板の中央近辺を吸引することによ
り基板を把持するので、基板120が大きく撓んだとき
であっても、リング状部材102aに接触する領域にお
ける基板表面の傾きはそれほど大きくならず、アーム部
101の上面101aと基板表面とがほぼ平行に保たれ
るため、リング状部材102aと基板120との間に隙
間が生じにくい。したがって、基板120の端部を吸引
する場合と比較して、より確実に基板を把持することが
できる。
【0039】(比較例)図5(d)は搬送装置に吸引部
102を設けない場合(比較例)を示している。この場
合には、基板120がその両端が下がる方向に撓んだと
きに、基板120がアーム部101に接触して基板12
0の中央部が浮き上がり、基板120が吸着できなかっ
た。これに対して、上記のように本実施形態では吸引部
102がアーム部101の上面101aから突出してい
るため、基板120を確実に吸着できる(図5(c)参
照)。
【0040】(電気光学装置の例)以下、図6および図
7を参照して、製造工程において搬送装置100により
搬送されて製造される電気光学装置として、液晶装置を
例に挙げて説明する。
【0041】図6は、液晶装置を分解して示す斜視図、
図7はこの液晶装置の部分断面図である。図6および図
7に示すように、この液晶装置1は、液晶パネル2と、
液晶パネル2に接続された実装構造体3とを備える。ま
た、必要に応じて、バックライト等の照明装置、その他
の付帯機器が液晶パネル2に付設される。
【0042】液晶パネル2は、シール材4によって接着
された一対の基板6aおよび基板6bを有し、それらの
基板間に形成される間隙、いわゆるセルギャップに液晶
が封入される。基板6aおよび基板6bは、一般には透
光性材料、例えばガラス、合成樹脂等によって形成され
る。液晶パネル2の製造工程において、これらの基板6
aおよび基板6bは搬送装置100によって搬送され
る。
【0043】一方の基板6aの内側表面には電極7aが
形成され、他方の基板6bの内側表面には電極7bが形
成される。これらの電極7aあるいは電極7bはストラ
イプ状または文字、数字、その他の適宜のパターン状に
形成される。また、これらの電極は、例えばITO(In
dium Tin Oxide:インジウムスズ酸化物)等の透光性材
料によって形成される。
【0044】基板6aおよび基板6bの外側表面には、
それぞれ偏光板8aおよび偏光板8bが貼り付けられ
る。
【0045】基板6aは基板6bから張り出す張り出し
部を有し、その張り出し部に複数の端子9が形成され
る。これらの端子9は、基板6a上に電極7aを形成す
るときにそれと同時に形成され、したがって、例えばI
TOによって形成される。これらの端子9には、電極7
aから一体に延びるもの、および導電材(不図示)を介
して電極7bに接続されるものが含まれる。
【0046】なお、電極7a,7bおよび端子9は、実
際には極めて狭い間隔で多数本が基板6aおよび6b上
に形成されるが、図6では、構造を分かり易く示すため
にそれらの間隔を拡大して模式的に示し、さらにそれら
のうちの数本を図示することにして他の部分を省略して
ある。また、端子9と電極7aとの接続状態および端子
9と電極7bとの接続状態も図6では省略してある。
【0047】実装構造体3は、ベース基板である配線基
板11上の所定位置に液晶駆動用IC12を実装し、さ
らに配線基板11上の他の所定位置にチップ部品13を
実装することによって形成される。配線基板11は、例
えばポリイミド等の可撓性のベース基板11aの上にC
u等によって配線パターン11bを形成することによっ
て作製される。この配線パターン11bは、接着剤層を
介してベース基板11aの上に固着してもよいし、スパ
ッタリング法、ロールコート法等の成膜法を用いてベー
ス基板11aの上に直接固着してもよい。配線基板11
は、エポキシ基板のように比較的硬質で厚みのある基板
の上にCu等によって配線パターンを形成することによ
っても作製できる。
【0048】図6および図7に示すように、配線パター
ン11bには、実装構造体3の一側辺部に形成される出
力用端子11c、それに対向する側辺部に形成される入
力用端子11d、および液晶駆動用IC12のバンプ1
2aに接続される接続端子11eが含まれる。
【0049】なお、図7に示すように、液晶駆動用IC
12は後述するACF20と同様に構成されたACF1
2bを介して配線基板11に固着され、液晶駆動用IC
12のバンプ12aは、ACF12bに含まれる導電粒
子を介して接続端子11eに電気的に接続される。
【0050】なお、配線基板11として可撓性基板を用
いてその上に実装部品を実装すればCOF(Chip On Fi
lm)方式の実装構造体が構成され、他方、配線基板11
として硬質の基板を用いてその上に実装部品を実装すれ
ばCOB(Chip On Board)方式の実装構造体が構成さ
れる。
【0051】図6および図7に示すように、実装構造体
3はACF20(Anisotropic Conductive Film:異方
性導電膜)を介して基板6aに固定される。このとき、
実装構造体3の出力用端子16aはACF20を介して
基板6aの端子9と接続される。このACF20は、周
知の通り一対の端子間を異方性を持たせて電気的に一括
接続するために用いられる導電性のある高分子フィルム
であって、図7に示すように、例えば、熱可塑性または
熱硬化性の接着用樹脂21の中に多数の導電粒子22を
分散させることによって形成される。
【0052】(電子機器の実施形態)図8は、本発明に
よる電子機器の一実施形態である携帯電話機を示してい
る。ここに示す携帯電話機30は、アンテナ31、スピ
ーカ32、液晶装置1、キースイッチ33、マイクロホ
ン34等の各種構成要素を、外装ケース36に格納する
ことによって構成される。また、外装ケース36の内部
には、上記の各構成要素の動作を制御するための制御回
路を搭載した制御回路基板37が設けられる。液晶装置
1は図6に示す液晶装置等により構成される。なお、液
晶装置1に代えて、本発明の搬送装置を用いて製造され
た他の液晶装置、あるいは液晶装置以外の電気光学装置
を用いることができる。
【0053】この携帯電話30では、キースイッチ33
およびマイクロホン34を通して入力される信号や、ア
ンテナ31によって受信した受信データ等が制御回路基
板37上の制御回路へ入力される。そしてその制御回路
は、入力された各種データに基づいて液晶装置1の表示
面内に数字、文字、絵柄等の画像を表示し、さらにアン
テナ31を介して送信データを送信する。
【0054】(その他の実施形態)以上、好ましい実施
形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形
態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明
の範囲内で種々に改変できる。
【0055】図6および図7に示した液晶装置は説明の
ための単なる一例であり、本発明はその他種々の構造の
液晶装置の製造工程に対しても適用できる。また、本発
明の搬送装置および搬送方法は、液晶装置以外の電気光
学装置装置、例えば、エレクトロルミネッセンスパネル
やプラズマディスプレイパネルを用いた電気光学装置の
製造工程にも適用できる。さらに、本発明の搬送装置お
よび搬送方法は電気光学装置以外の各種基板や他の被搬
送物の搬送に対して適用することもできる。
【0056】また、図6では、電子機器としての携帯電
話機に本発明を適用する場合を例示したが、本発明はそ
れ以外の電子機器、例えば、携帯電子端末機、電子手
帳、ビデオカメラのファインダー等に対しても適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による搬送装置の一実施形態を示す平面
図。
【図2】図1のII−II線方向から見た側面図。
【図3】吸引部を示す図であり、(a)は図1の一部拡
大図、(b)は(a)のB−B線断面図。
【図4】搬送装置の制御系を示す制御ブロック図。
【図5】基板が吸引部に吸引された状態を示す図であ
り、(a)は基板に撓みがない場合を示す図、(b)は
その両端がアーム部から離れる方向に基板が撓んだ場合
を示す図、(c)はその両端がアーム部に近づく方向に
基板が撓んだ場合を示す図。
【図6】液晶装置を分解して示す斜視図。
【図7】図6の液晶装置の部分断面図。
【符号の説明】
1 液晶装置 100 搬送装置 101 アーム部(把持装置) 101a 上面(アーム部の面) 101b 吸引管 102c 開口 102 吸引部(把持装置) 102a リング状部材 102b 両面テープ(柔軟性を有する部材、接着層) 113 真空ポンプ(真空装置) 120 基板(被搬送物) 116a,116b アーム部直線駆動機構(駆動装
置) 117 アーム部回転駆動機構(駆動装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 FA17 FA30 HA01 HA18 HA28 MA20 3F061 AA01 CA01 CB02 CB12 CC01 DB04 DC03 5F031 CA05 FA02 FA11 GA24 GA26

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の被搬送物を搬送する搬送装置にお
    いて、 前記被搬送物の中央近辺を吸引把持する把持装置と、 前記把持装置を駆動する駆動装置と、を備え、 前記把持装置は、前記被搬送物を吸引把持したときに前
    記被搬送物の面に略平行となる面を有するアーム部と、
    前記アーム部の面から突出して設けられ、前記被搬送物
    の面に接触して前記被搬送物の中央近辺を吸引する吸引
    部と、を具備し、 前記アーム部には真空装置が接続される吸引管が、前記
    吸引部には前記被搬送物の前記面を吸着するための開口
    が、それぞれ形成されるとともに、前記吸引部の開口が
    前記アーム部の吸引管に連通されていることを特徴とす
    る搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記吸引部は、前記アーム部とは別の部
    材を用いて構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記部材は前記開口の周囲を取り囲むよ
    うに前記アーム部の面に取り付けられるリング状部材で
    あることを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記リング状部材は柔軟性を有する部材
    を介して前記アーム部の面に取り付けられていることを
    特徴とする請求項3に記載の搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記柔軟性を有する部材は前記リング状
    部材を前記アーム部の面に対し接着する接着層として機
    能することを特徴とする請求項4に記載の搬送装置。
  6. 【請求項6】 板状の被搬送物を搬送する搬送装置にお
    いて、 前記被搬送物の中央近辺を吸引把持する把持装置と、 前記把持装置を駆動する駆動装置と、を備え、 前記把持装置は、前記被搬送物の面に接触するリング状
    部材と、 前記リング状部材の傾きを許容するように前記リング状
    部材を支持する柔軟性を有する部材と、を具備すること
    を特徴とする搬送装置。
  7. 【請求項7】 板状の被搬送物を搬送する搬送方法にお
    いて、 前記被搬送物の中央近辺を吸引把持する把持装置と、 前記被搬送物を吸引把持した前記把持装置を駆動するこ
    とにより前記被搬送物を搬送する駆動装置と、を用い、 前記把持装置は、前記被搬送物を吸引把持したときに前
    記被搬送物の面に略平行な面を有するアーム部と、前記
    アーム部の面から突出して設けられ、前記被搬送物の面
    に接触する吸引部と、を具備し、 前記アーム部には真空装置が接続される吸引管が、前記
    吸引部には前記被搬送物の前記面を吸着するための開口
    が、それぞれ形成されるとともに、前記吸引部の開口が
    前記アーム部の吸引管に連通されていることを特徴とす
    る搬送方法。
  8. 【請求項8】 前記吸引部は、前記アーム部とは別の部
    材を用いて構成されていることを特徴とする請求項7に
    記載の搬送方法。
  9. 【請求項9】 前記部材は前記開口の周囲を取り囲むよ
    うに前記アーム部の面に取り付けられるリング状部材で
    あることを特徴とする請求項8に記載の搬送方法。
  10. 【請求項10】 前記リング状部材は柔軟性を有する部
    材を介して前記アーム部の面に取り付けられていること
    を特徴とする請求項9に記載の搬送方法。
  11. 【請求項11】 前記柔軟性を有する部材は前記リング
    状部材を前記アーム部の面に対し接着する接着層として
    機能することを特徴とする請求項10に記載の搬送方
    法。
  12. 【請求項12】 板状の被搬送物を搬送する搬送方法に
    おいて、 前記被搬送物の中央近辺を吸引把持する把持装置と、 前記把持装置を駆動する駆動装置と、を用い、 前記把持装置は、前記被搬送物の面に接触するリング状
    部材と、 前記リング状部材の傾きを許容するように前記リング状
    部材を支持する柔軟性を有する部材と、を具備すること
    を特徴とする搬送方法。
  13. 【請求項13】 請求項7〜12のいずれかに記載の搬
    送方法を用いて前記被搬送物としての電気光学パネル基
    板を搬送する工程を含むことを特徴とする電気光学装置
    の製造方法。
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