JP2001319732A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2001319732A
JP2001319732A JP2000140673A JP2000140673A JP2001319732A JP 2001319732 A JP2001319732 A JP 2001319732A JP 2000140673 A JP2000140673 A JP 2000140673A JP 2000140673 A JP2000140673 A JP 2000140673A JP 2001319732 A JP2001319732 A JP 2001319732A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタハウジング同士が嵌合状態でがたつ
きにくくする。 【解決手段】 一方のコネクタハウジングFには撓み可
能なロックアーム25が設けられ、他方のコネクタハウ
ジングMにはロックアーム25のロック突部4に係止可
能な係止突部3が設けられる。ロック突部4と係止突部
3とが係止しているときには、ロックアーム25が揺動
変位するため、両者の間には所定のクリアランスが生じ
ざるを得ないが、ロック突部4の付け根部分にはがた詰
め面4cが配され、係止突部3に当接するようにしてい
るため、両コネクタハウジングF,Mの間のがたつきが
抑制される。これによって、雌雄端子金具1,5の微摺
動摩耗等が未然に回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、雌雄が嵌合して
いるときのがたつきを抑制することができるコネクタに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、雌雄コネクタハウジングを嵌合し
たときのロックをロックアームと呼ばれる弾性アームに
よって行うものがある。その一例として、特開平4−1
96077号公報のものがある。このものは一方のコネ
クタハウジングの上面に後方へ片持ち状に延出する撓み
可能なロックアームを有し、他方のコネクタハウジング
のフード部にはロックアーム上面のロック突部と係止す
るロック穴が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構造では雌雄コネクタハウジングの嵌合状態で、両コネ
クタハウジング間でがたつく、という問題があった。図
20は上記公報に開示されたコネクタのロックアーム部
分を簡略的に示すものである。この図によって、従来の
問題点を説明すると、一方のコネクタハウジング50に
設けられたロックアーム51は片持ち状に形成されて支
持端側を中心として撓み変形する。従って、雌雄コネク
タハウジング50,52の嵌合に伴ってロックアーム5
1は一旦、下方へ撓み、その後に復帰してロック穴53
に係止するのであるが、この復帰の際には、ロック突部
54は円弧状の軌跡を描きつつロック穴53に収まる。
このため、ロック突部54はロック穴53の下面開口縁
との干渉を避けてロック穴53内へ進入する必要から、
ロック穴53内に収容された状態ではロック穴53の内
壁面とロック突部54の後面との間にクリアランス(図
20にSで示される隙間)が生じてしまう。こうしたク
リアランスSは雌雄コネクタハウジング50,52のが
たつきを許容する原因となり、さらには端子金具同士の
がた付きの原因にもなる。
【0004】かかる端子金具同士のがた付きは、コネク
タが自動車に搭載されるような場合には、自動車からの
振動に起因して雌雄の端子間が微摺動し、接点部が摩耗
してしまう虞がある。本発明は上記の問題点に鑑みて開
発工夫されたものであり、その目的とするところは、コ
ネクタハウジング同士が嵌合状態でがたつきにくくした
コネクタを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1の発明は、相互に嵌合可能な雌雄一対のコ
ネクタハウジングのうち、一方のコネクタハウジングに
は係止受け部が配され、他方のコネクタハウジングには
一端側を基端とする片持ち状に形成され両コネクタハウ
ジングの嵌合時には前記基端側を中心として揺動し両コ
ネクタハウジングの正規嵌合に伴って復帰し自由端寄り
の位置に突設されたロック突部を前記係止受け部に係止
可能とするロックアームが配されてなるコネクタにおい
て、前記ロック突部と係止受け部との間には、これらロ
ック突部と係止受け部とが係止し合っているときに相互
を当接状態とするがた詰め部が配されていることを特徴
とするものである。また請求項2の発明は、請求項1記
載のものにおいて、前記がた詰め部は前記両コネクタハ
ウジングの嵌合方向に沿ったテーパー面であることを特
徴とするものである。
【0006】
【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、雌
雄コネクタハウジングが嵌合するときに、ロックアーム
は基端側を中心として揺動し、両コネクタハウジングが
正規に嵌合すると、復帰して係止受け部に係止する。こ
のときロック突部も揺動変位しつつ係止受け部に係止す
るため、ロック突部と係止受け部との間にはこの揺動に
伴って所定の隙間が生じるが、この間に配されたがた詰
め部によって係止受け部とロック突部とを当接状態とさ
せることができる。したがって、コネクタ間のがたつき
が回避でき、これによって端子間の微摺動摩耗等を解消
することができる。また、請求項2の発明によれば、ロ
ック突部と係止受け部との間のクリアランスがばらつい
ても、係止受け部とロック突部とはテーパー面の斜面上
のいずれかの部位で当接することができるため、当接状
態の確保に有効である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本実施形態の雌雄両コネク
タハウジングF,Mを示すものである。雄コネクタハウ
ジングMは前方へ開口する角筒形状に形成され、その奥
壁には複数本の雄端子金具1が圧入によって取り付けら
れている。各雄端子金具1の一端側は雄コネクタハウジ
ングMの外方に延出されるとともに、外部の途中で下方
へ直角に屈曲し、各先端部は図示しないプリント基板上
の配線に接続されるようになっている。また、雄コネク
タハウジングMの上面中央部は開口縁から凹部2が凹み
形成され、この凹部2の奥部には係止突部3(係止受け
部)が下向きに突出し、雌コネクタハウジングFのロッ
ク突部4に係止可能となっている。
【0008】但し、この実施形態における係止突部3は
図19に示すように、下面が外側から内側にかけて上り
勾配となった斜面3aが形成されるとともに、ロック突
部4との係止時にこれと対向する面(係止面3b)はオ
ーバーハング気味に形成されている。
【0009】次に、図2によって雌コネクタハウジング
F内に収容される雌端子金具5について説明すると、雌
端子金具5は先端部が角筒状の接続部6となっており、
雌雄コネクタハウジングF,Mの嵌合時には内部へ雄端
子金具1の差込みがなされる。また、接続部6の内部に
は底面前縁からの山形状の折り返しにより弾性片7が形
成されており、雄端子金具1と弾性力をもって接触して
電気的導通が図られるようになっている。また、接続部
6の下面には係止突起8が一体に突出しており、後述す
るハウジング9のランス10と係止可能となっている。
さらに、接続部6の後端部には図3に示すような当接片
11が設けられている。この当接片11は接続部6の後
端部上縁を下向きに屈曲して形成されているとともに、
その屈曲部分の上面は下向き勾配の誘導面11aが形成
されていて、端子保持具15の端子係止部18の係止動
作を案内することができる。なお、接続部6の後方には
電線芯線をかしめるワイヤバレル部12と、さらにその
後方には電線被覆をかしめ付けるインシュレーションバ
レル13とが配されている。
【0010】この実施形態における雌コネクタハウジン
グFは、ハウジング9と、ハウジングヘッド14と、端
子保持具15とによって構成されている。まず、図4乃
至図6によってハウジング9について説明すると、ハウ
ジング9の本体部17は横長の直方体形状をなしてお
り、内部には雌端子金具5を全周にわたって密着して収
容するためのキャビティ16が上下二段でかつ幅方向へ
複数室が並列して設けられている。各キャビティ16は
前後方向に貫通して設けられるとともに、各キャビティ
16の前端部底面には上下方向への撓み可能なランス1
0が形成されており、雌端子金具5がキャビティ16内
に差し込まれるときにはランス10を撓ませて通過可能
とし、通過後には復帰して雌端子金具5の係止突起8と
係止することができる。
【0011】また、ハウジング9の本体部17における
上面から両側面にかけては、端子保持具15の端子係止
部18を嵌め入れ可能とする装入孔19が開口してい
る。この装入孔19はハウジング9に雌端子金具5を正
規状態で収容したときに、当接片11の後端面と同装入
孔19の前部開口縁とがほぼ揃うように配されている。
さらに、本体部17の両外側面であって装入孔19を挟
んだ位置には、それぞれ端子保持具15に対する仮係止
突起8と本係止突起8とが高さを異にして突出してい
る。この実施形態では、図6に示すように、対角線位置
にあるもの同士が仮係止突起8aあるいは本係止突起8
bの組を構成するようにしている。
【0012】本体部17の前端部には各ランス10の前
方を取り囲むようにして張り出し部20が張り出し形成
されている。この張り出し部20は前方及び上方へ開口
して形成され、ここには次述するハウジングヘッド14
が収容可能であり、張り出し部20の両側面の下隅部に
はハウジングヘッド14の外れ防止用の切り欠き21が
形成されている。なお、本体部17の後端部には雌雄コ
ネクタハウジングF,Mの嵌合・離脱時の操作のための
操作部22が張り出し形成されている。また、操作部に
おける両側部の内面には一対のガイド溝33が縦向きに
形成されており、ここには端子保持具の連結突部34が
スライド可能に差し込まれ、インナ・アウタの両ハウジ
ングを連結可能としている。
【0013】ハウジングヘッド14(図7及び図8参
照)は本体部17の張り出し部20に収容されたとき
に、張り出し部20の奥面部分と整合可能に形成される
とともに、各キャビティ16とそれぞれ対応して連通可
能な窓孔23が開口することで、全体として格子状をな
している。また、ハウジングヘッド14の両外側面の下
端には一対の引掛け突部24が突出しており、ハウジン
グヘッド14を張り出し部20の前方より収容させると
きにそれぞれが張り出し部20の切り欠き21にそれぞ
れ引掛けられて上方への外れが規制されるようにしてい
る。
【0014】次に、図9乃至図11を参照しながら端子
保持具15について説明すると、下方と後方へ開放する
ボックス状に形成され、ハウジング9に対し上方から嵌
め合わせ可能に形成されている。端子保持具15の上面
には雌雄コネクタハウジングF,Mの嵌合状態をロック
するためのロックアーム25が前後方向に沿って配設さ
れており、その上面の中央よりやや前寄りの位置にはロ
ック突部4が突出している。このロックアーム25の後
端部は端子保持具15の上面に接続され、前端部はロッ
クアーム25の両側に並列して起立する保護壁26に接
続されている。このことによって、ロックアーム25は
前後両端部が支持端となった両持ち状に形成され、上下
方向に撓んで雄コネクタハウジングMの係止突部3と係
止可能である。また、ロックアーム25の上面において
ロック突部4より後方にはロック解除操作のための操作
片27が突設されており、押圧操作によってロックアー
ム25をロック解除方向(下方)へ撓み変形させること
ができる。
【0015】さらに、前記したロック突部4においてロ
ックアーム25の先端側の面は上り勾配としたスライド
面4aとなっており、雌雄コネクタハウジングF,Mの
嵌合時に係止突部3の前面と突き当てられたときにロッ
クアーム25を下方へ撓み変形させるよう誘導すること
ができる。一方、ロック突部4においてこのスライド面
4aと反対側の面、つまり係止突部3と係止し合う側の
面の付け根部分には、雌雄のコネクタハウジングが嵌合
しているときに、ロック突部と係止突部との間の隙間を
埋めるためのがた詰め部が左右に対をなして配されてい
る。
【0016】すなわち、ロックアーム25は雌雄コネク
タハウジングF,Mの嵌合時にロック突部4が係止突部
3をくぐり抜けるべく下方へ撓み変形し、正規に嵌合し
たときに復帰してロック突部4と係止突部3が係止状態
となる(図19参照)。この間、ロックアーム25は基
端側(雌コネクタハウジングF上面との接続側)を中心
として揺動するため、コネクタハウジング同士F,Mの
正規嵌合に伴ってロックアーム25が弾性復帰しても、
これが原因でロック突部4と係止突部3の係止面3bと
の間には、図20に示すようなクリアランスSが生じて
しまうことは既述した通りである。
【0017】この実施形態においては、ロック突部4に
おいて係止面3bとの対向側両側部を切り欠いて一対の
テーパー面4bを下向き勾配をなして凹み形成し、さら
に、両テーパー面4bからより緩やかな勾配をもって前
後方向に同幅で連続する一対のがた詰め面4c(がた詰
め部)を延設し、それぞれを係止突部の係止面の下端縁
と当接可能としている。また、両がた詰め面4cは、ロ
ック突部4と係止突部3が係止し合っている状態で、先
端の位置が係止面3bの下端を通過して係止突部3の下
面の途中位置にまで至る長さに設定されており、これに
よってロック突部4と係止面3bとの間のクリアランス
がばらついても、常に係止面3bの下端縁との当接状況
が確保される。
【0018】一方、端子保持具15の前面壁は同端子保
持具15をハウジング9に嵌合させたときにハウジング
ヘッド14の前面と整合して密着可能であるとともに、
各雌端子金具5の先端面を突き当てる前止まり壁28を
構成する。この前止まり壁28には各キャビティ16及
び各窓孔23とそれぞれ整合可能な雄端子進入口29が
複数個開口している。
【0019】さらに、端子保持具15内の天井面からは
全幅に沿って端子係止部18が一体に垂下形成されてい
る。端子係止部18が設けられる位置は、前止まり壁2
8の内面から端子係止部18の前面までの距離(図10
で示すT寸法)が、雌端子金具5の接続部6の全長(接
続部6の前面から当接片11の後面までの距離:図2で
示すS寸法)とほぼ等しくしてある。また、端子係止部
18にはハウジング9における上段側の各キャビティ1
6と対応して同数の連絡孔30が開口している。後述す
るように、端子保持具15がハウジング9に対して仮係
止位置で装着されているとき(図12参照)には、各連
絡孔30が上段側の各キャビティ16と整合しかつ連絡
孔30の開口縁のうち下側部分は下段側の各キャビティ
16内へ進入しない位置に待機するようにしてある。こ
のため、端子保持具15の仮係止位置では、ハウジング
9の各キャビティ16へ雌端子金具5の挿入が許容され
た状態にある。しかし、端子保持具15がハウジング9
に対して本係止位置で装着されているときには(図1参
照)、各連絡孔30の開口縁のうち上縁部および下縁部
は、それぞれ上段側の各キャビティ16及び下段側の各
キャビティ16へとそれぞれ進入する。これにより、雌
端子金具5が前止まり壁28に突き当たる正規位置まで
挿入されている限り、端子係止部18が当接片11に密
着した状態で係止して後方への抜けを規制することがで
きる。
【0020】さらにまた、端子保持具15の両側壁に
は、本体部17の仮係止突起8a及び本係止突起8bに
それぞれ対応して仮係止孔31及び本係止孔32が開口
している。前記したように、仮係止突起8a及び本係止
突起8bが対角線位置の配置となっているため、仮係止
孔31及び本係止孔32もこれに対応して同様の配置と
なっている。仮係止孔31は高さ方向へ長孔となってい
て、端子保持具15が仮係止位置にあるときには図17
に示すように、仮係止孔31の下縁部に仮係止突起8a
を係止させるが、本係止位置にあるときには仮係止突起
8aを仮係止孔31の途中に位置させる(同図想像線状
態)。一方、本係止孔32は端子保持具15が仮係止位
置にあるときには、図18に示すように、本係止部は本
係止孔32の開口縁の下縁部の段部に係止し、本係止位
置にあるときには本係止突起8bを本係止孔32内に係
止させる(同図想像線状態)なお、端子保持具15にお
ける両側面の後端には前記した一対の連結突部34が突
出形成されており、ハウジング9のガイド溝33に差し
込み可能である。
【0021】引き続き、上記のように構成された本実施
形態の作用効果を具体的に説明する。雌コネクタハウジ
ングFを組み立てる場合には、まず、本体部17の張り
出し部20にハウジングヘッド14を収容する。このと
きには、ハウジングヘッド14の両引掛け突部24を本
体部17の切り欠き21に係止させておく(この場合、
圧入してもよい)。こうしてハウジングヘッド14が仮
組みされたハウジング9に対し連結突部34とガイド溝
33とを適合させつつ端子保持具15を上方から嵌め込
む。そのときには、端子保持具15の端子係止部18を
本体部17の装入孔19に嵌め入れる。そして仮係止突
起8aを仮係止孔31へ係止させるとともに、本係止突
起8bを本係止孔32の下部の段部に係止させておく。
これによって、端子保持具15はハウジング9に対する
下方への嵌め込み方向と上方への抜けが併せて規制さ
れ、つまり端子保持具15はハウジングヘッド14及び
ハウジング9に対し仮係止位置に保持されるわけである
(図12,図13及び図15状態)。
【0022】仮係止位置では端子保持具15の連絡孔3
0とキャビティ16とは整合するが、前止まり壁28に
形成された雄端子進入口29とキャビティ16とは不整
合の状態にあり、さらには前止まり壁28は本体部17
の前面と密着した状態となっている。したがって、雌端
子金具5を各キャビティ16の後方より挿入してやる
と、雌端子金具5は上段側キャビティ16では連絡孔3
0を通過することができ、下段側キャビティ16も端子
係止部18の下方をそのまま通過することができる。雌
端子金具5がさらに押し込まれると、各ランス10を下
方へ撓み変形させてここを通過し、前止まり壁28の裏
面に突き当たり、これによって雌端子金具5の前進位置
が規定される。こうして、雌端子金具5が正規位置にま
で挿入されると、各ランス10は弾性復帰し係止突起8
と係止することから、雌端子金具5は雌コネクタハウジ
ングF内に一次係止された状態で抜け止めされる。
【0023】上記のようにして雌端子金具5の挿入が完
了したら、端子保持具15をハウジング9およびハウジ
ングヘッド14に押し込んで、天井面を本体部17の上
面に密着させる。これにより、仮係止突起8aは仮係止
孔31の途中位置まで移動し、本係止突起8bが本係止
孔32内に係止する。かくして、端子保持具15がハウ
ジング9に対し抜け止め状態で保持される。本係止位置
では、前述したように、連絡孔30の開口縁の上縁部及
び下縁部がそれぞれ上下の段の各キャビティ16内に進
入しかつ雌端子金具5の当接片11に密着した状態で係
止する。また、このときには前止まり壁28の雄端子金
具1進入口が各キャビティ16と整合する。
【0024】ところで、仮に雌端子金具5の挿入位置が
正規位置に遠く至らない場合には、端子係止部18と接
続部6上面とが干渉してしまい、端子保持具15の押し
込みが不能となるため、作業者は直ちに雌端子金具5が
半挿入であることを知り、正規位置までのさらなる挿入
がなされる。
【0025】しかし、雌端子金具5が前止まり壁28に
突き当たる正規深さまで挿入されていれば、前止まり壁
28から端子係止部18に至るまでの距離は雌端子金具
5の接続部6の全長、すなわち接続部6の前面から当接
片11の後面にいたるまでの距離に等しく定められてい
るから、雌端子金具5が正規寸法で製造されたものであ
る限りは、端子係止部18は雌端子金具5の接続部6に
対し密着した係止することができる。
【0026】かくして雌端子金具5がランス10と端子
係止部18との二重係止状態で雌コネクタハウジングF
内に収容されたら、雄コネクタハウジングMへの嵌合が
なされる。嵌合に伴い、まずロックアーム25における
ロック突部4のスライド面4aが雄コネクタハウジング
Mの係止突部3に突き当たり、さらなる嵌合によってロ
ックアーム25が下方へ撓むよう誘導される。これによ
り、ロック突部4が係止突部3をくぐり抜けて弾性復帰
して係止するため、雌雄コネクタハウジングF,Mが嵌
合状態でロックされる。なお、ロックを解除する場合に
は、操作片27の押し込みによって再度ロックアーム2
5を撓み変形させれば、係止突部3とロック突部4との
係止を解除することができる。
【0027】ところで、ロック突部4と係止突部3とが
係止し合っているときには、係止面3bの下端縁が両が
た詰め面4cの上面に当接しており、この間の摩擦力に
よって雌雄コネクタハウジングF,M同士のがた付きが
抑制される。したがって、車両からの振動がコネクタに
伝播するようなことがあっても、雌雄端子金具1,5間
で微摺動を生じさせることもなく、これに起因した摩耗
を回避することができる。また、がた詰め面4cがテー
パー面となっていることから、ロック突部4と係止突部
3との間のクリアランスがばらついても、係止突部3の
下端縁とがた詰め面4cとの当接状態を維持することが
できる。
【0028】以上のように、本実施形態によれば、ロッ
クアーム25の付け根部分にがた詰め面4cを設けて、
ロック突部4と係止突部3とが係止し合っているとき
に、係止突部3との当接状態を確保するようにしたた
め、雌雄コネクタハウジングF,M同士のがたつきが抑
制され、もって雌雄端子金具1,5同士の微摺動摩耗等
を回避することができる。
【0029】なお、本発明は種々の変更が可能であり、
次のような変形例も本発明の技術的範囲に含まれる。 この実施形態では雌コネクタハウジングFに適用した
が、雄コネクタハウジングMに適用しても良い。 この実施形態では、ハウジング9を本体部17とハウ
ジングヘッド14とに分けて構成したが、一体構造のも
のとすることも可能である。 ハウジング9は図示では上下二段のものを示したが、
段数については限定されるべきものではない。 この実施形態では、がた詰め面4cをロック突部4の
両側に部分的に設けたが、ロック突部4の全幅にわたっ
て設けるようにしてもよい。 本実施形態では、端子保持具15にロックアーム25
を形成したが、ハウジング9に設けることも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】雄コネクタハウジングと本係止状態にある雌コ
ネクタハウジングとを示す側断面図
【図2】雌端子金具の側断面図
【図3】雌端子金具の当接片を示す拡大図
【図4】ハウジングの正面図
【図5】同側断面図
【図6】同平面図
【図7】ハウジングヘッドを示す正面図
【図8】同平断面図
【図9】端子保持具を示す正面図
【図10】同側断面図
【図11】同平面図
【図12】端子保持具が仮係止位置にあるときに端子金
具の挿入過程を示す側断面図
【図13】端子金具の挿入完了状態を示す側断面図
【図14】雌コネクタハウジングの平断面図
【図15】仮係止状態にある雌コネクタハウジングの正
断面図
【図16】本係止状態にある雌コネクタハウジングの正
断面図
【図17】第1係止部における仮・本両係止状態を示す
拡大断面図
【図18】第2係止部における仮・本両係止状態を示す
拡大断面図
【図19】ロック突部と係止突部との係止状態を拡大し
て示す断面図
【図20】従来コネクタの問題点を示す拡大断面図
【符号の説明】
1…雄端子金具 3…係止突部 3b…係止面 4…ロック突部 4c…がた詰め面 5…雌端子金具 F…雌コネクタハウジング M…雄コネクタハウジング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に嵌合可能な雌雄一対のコネクタハ
    ウジングのうち、一方のコネクタハウジングには係止受
    け部が配され、他方のコネクタハウジングには一端側を
    基端とする片持ち状に形成され両コネクタハウジングの
    嵌合時には前記基端側を中心として揺動し両コネクタハ
    ウジングの正規嵌合に伴って復帰し自由端寄りの位置に
    突設されたロック突部を前記係止受け部に係止可能とす
    るロックアームが配されてなるコネクタにおいて、 前記ロック突部と係止受け部との間には、これらロック
    突部と係止受け部とが係止し合っているときに相互を当
    接状態とするがた詰め部が配されていることを特徴とす
    るコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記がた詰め部は前記両コネクタハウジ
    ングの嵌合方向に沿ったテーパー面であることを特徴と
    する請求項1記載のコネクタ。
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