JP2001319356A - 光ピックアップヘッドおよび情報記録再生装置 - Google Patents

光ピックアップヘッドおよび情報記録再生装置

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JP2001319356A JP2001050829A JP2001050829A JP2001319356A JP 2001319356 A JP2001319356 A JP 2001319356A JP 2001050829 A JP2001050829 A JP 2001050829A JP 2001050829 A JP2001050829 A JP 2001050829A JP 2001319356 A JP2001319356 A JP 2001319356A
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pickup head
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慎一 門脇
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザに高周波信号を印加する光ピッ
クアップヘッドにおいて、フォーカス誤差信号およびト
ラッキング誤差信号にオフセットが生じにくい光ピック
アップヘッドおよびそれを用いた情報記録再生装置を提
供する。 【解決手段】 半導体基板11と、半導体基板11に実
装された半導体レーザ12と、半導体レーザ12から出
射され光記憶媒体40によって反射されたレーザビーム
30を受光し、受光したレーザビーム30の光量に応じ
た電流信号を出力する第1の受光素子13と、上記電流
信号を電圧信号に変換する電流電圧変換回路15とを備
える。半導体レーザ12には、光記憶媒体40で反射さ
れたレーザビーム30によって出力が変動することを緩
和するための高周波信号が入力され、第1の受光素子1
3と電流電圧変換回路15とが半導体基板11上に形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ピックアップヘ
ッドおよび情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高密度・大容量の記憶媒体としてピット
状パターンを有する光ディスクを用いる光メモリ技術が
実用化されている。この光メモリ技術は、ディジタルオ
ーディオディスク、ビデオディスク、およびデータファ
イルディスクとして用いられている。近年、普及し始め
たデジタルバーサタイルディスク(DVD)は、波長65
0nmの半導体レーザを光源とした高密度光ディスクで
ある。DVDでは、再生専用のDVD−ROM、1度だ
け記録可能なDVD−R、何度も記録可能なDVD−R
AMといった様々な媒体が規格化されている。
【0003】このような光ディスクに対して情報の記録
および/または再生を行う光ピックアップヘッドについ
ては、従来から様々なものが報告されている。従来の光
ピックアップヘッドの一例として、特許第267597
7号に開示されている集積型光ピックアップヘッド10
0の構成を、図8(ハッチングは省略する)に模式的に
示す。
【0004】図8を参照して、光ピックアップヘッド1
00は、半導体基板101と、レーザダイオード102
とを備える。半導体基板101上には、フォトダイオー
ド103が形成されている。
【0005】半導体基板101はn形であり、凹部が形
成されている。レーザダイオード102は、単一モード
発振のレーザである。レーザダイオード102は、絶縁
層104を介して半導体基板101の凹部内に実装され
ている。フォトダイオード103は凹部の側面に形成さ
れており、レーザダイオード102の出力に依存した電
流を出力する。フォトダイオード103からの電流は抵
抗105によって電圧信号に変換され、その電圧信号が
端子106から出力される。この電圧信号は、端子10
6からパワー制御回路に入力される。パワー制御回路
は、レーザダイオード102の出力が所望の値になるよ
うに、レーザダイオード102に流れる動作電流を制御
する。半導体基板101には、フォトダイオード103
に逆バイアス電圧を与えるために、端子107から+5
Vの電圧が印加される。レーザダイオード102の絶縁
層104に接している側には端子108が接続され、そ
の反対側には端子109が接続されている。端子109
には、npnトランジスタ110から、レーザダイオー
ド102の出力を変調するために数百MHzの高周波信
号が印加される。光ピックアップヘッド100では、レ
ーザダイオード102の出力を変調することによって、
光記憶媒体で反射されたレーザビームがレーザダイオー
ド102に入射してレーザダイオード102の出力が変
動することを防止している。
【0006】光ピックアップヘッド100は、光記憶媒
体で反射されたレーザビームを検出する受光素子を備え
る。そのような受光素子を半導体基板101上に形成す
ることによって、光ピックアップヘッドの小型化が可能
になり、また、製造が容易になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記受
光素子を半導体基板101上に形成する場合には、その
受光素子が高周波信号の影響を受けてフォーカス誤差信
号やトラッキング誤差信号にオフセットが生じるという
問題があった。これは、レーザダイオード102に印加
した高周波信号が、絶縁層104を介して半導体基板1
01にも印加されるためである。
【0008】上記問題を解決するため、本発明は、半導
体レーザに高周波信号を印加する光ピックアップヘッド
において、フォーカス誤差信号およびトラッキング誤差
信号にオフセットが生じにくい光ピックアップヘッド、
およびこれを用いた情報記録再生装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光ピックアップヘッドは、半導体基板と、
前記半導体基板に実装された半導体レーザと、前記半導
体レーザから出射され光記憶媒体によって反射されたレ
ーザビームを受光し、受光した前記レーザビームの光量
に応じた電流信号を出力する受光素子と、前記電流信号
を電圧信号に変換する電流電圧変換回路とを備え、前記
半導体レーザには、前記光記憶媒体で反射された前記レ
ーザビームによって出力が変動することを緩和するため
の高周波信号が入力され、前記受光素子と前記電流電圧
変換回路とが前記半導体基板上に形成されている。上記
光ピックアップヘッドでは、光記憶媒体によって反射さ
れたレーザビームを受光する受光素子が、半導体レーザ
が実装されている半導体基板上に形成されているため、
特性の経時変化が少ない光ピックアップヘッドが得られ
る。また、上記光ピックアップヘッドでは、半導体レー
ザに高周波が印加されるため、半導体レーザの出力が安
定している。また、上記光ピックアップヘッドでは、受
光素子と電流電圧変換回路とが、半導体レーザが実装さ
れている半導体基板上に形成されるため、半導体レーザ
に入力される高周波信号の影響を受けにくい。このた
め、フォーカス誤差信号およびトラッキング誤差信号に
オフセットが生じにくい光ピックアップヘッドが得られ
る。
【0010】上記光ピックアップヘッドでは、前記半導
体基板がp形であってもよい。上記構成によれば、半導
体基板を接地できるため、半導体基板の電位が安定して
高周波信号の影響を特に小さくできる。
【0011】上記光ピックアップヘッドでは、前記半導
体レーザは、基板と前記基板の上方に形成された活性層
とを含み、且つ前記基板よりも前記活性層の方が前記半
導体基板に近くなるように前記半導体基板に実装されて
いてもよい。上記構成によれば、半導体レーザで発生す
る熱が半導体基板に速やかに放熱されるため、信頼性が
特に高い光ピックアップが得られる。
【0012】上記光ピックアップヘッドでは、前記電流
電圧変換回路の利得が−3dBとなる周波数f1と前記
高周波信号の周波数f2とが、f2/f1≦5の関係を
満たしてもよい。上記構成によれば、情報を高速に再生
可能であり、しかも不要輻射の少ない光ピックアップヘ
ッドが得られる。
【0013】また、本発明の情報記録再生装置は、光記
憶媒体に対して、少なくとも情報の再生を行う情報記録
再生装置であって、上記本発明の光ピックアップヘッド
と、前記光記憶媒体と前記光ピックアップヘッドとの相
対的な位置を変化させる駆動手段と、前記光ピックアッ
プヘッドから出力される信号を用いて前記光記憶媒体に
記録された情報を得る信号処理回路とを備える。上記情
報記録再生装置では、本発明の光ピックアップヘッドを
用いているため、電流電圧変換回路から出力される信号
にオフセットが生じなくなるので、信頼性の高い情報記
録再生装置を実現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面(ハッチングは省略する)を参照しながら説明す
る。なお、以下の実施形態は、本発明の一例であり、本
発明は以下の実施形態に限定されない。
【0015】(実施形態1)実施形態1では、本発明の
光ピックアップについて一例を説明する。実施形態1の
光ピックアップヘッド10の構成を、図1に模式的に示
す。また、半導体基板11の上面図を図2に模式的に示
す。
【0016】光ピックアップヘッド10は、半導体基板
11と、半導体基板11に実装された半導体レーザ12
と、半導体基板11上に形成された第1の受光素子1
3、第2の受光素子14および電流電圧変換回路15
と、光学系16とを備える。光学系16は、ホログラム
素子17、コリメートレンズ18、対物レンズ19、お
よびアパーチャ20を備える。さらに、光ピックアップ
ヘッド10は、対物レンズ19を駆動するためのアクチ
ュエータ21aおよび21b(以下、両者をまとめてア
クチュエータ21という場合がある)を備える。
【0017】半導体基板11は、p形のシリコン基板で
ある。半導体基板11は、パッケージ22の中に配置さ
れている。半導体基板11には、凹部11aが形成され
ている。凹部11aの部分の拡大図を図3に示す。凹部
11aの側面は、開口部に向かって広がった傾斜面とな
っている。凹部11aの側面の一部には、レーザビーム
を反射するための反射面11bが形成されている。反射
面11bは、異方性エッチングによって形成できる。反
射面11bに対向する側面には、第2の受光素子14が
形成されている。
【0018】半導体レーザ12は、単一モード発振の半
導体レーザであり、具体的には、GaInPからなる活
性層とp形AlGaInPからなるクラッド層を用いた
レーザを用いることができる。図3に示すように、半導
体レーザ12は、n形のGaAs基板12aと、GaA
s基板12a上に形成された半導体層12bとを含む。
半導体層12bには活性層が含まれる。半導体基板11
の凹部11a上には、絶縁層32が形成されている。半
導体レーザ12は、絶縁層32上に形成された電極33
上に実装される。このとき、半導体レーザ12は、アノ
ード(半導体層12bの表面)が半導体基板11側にな
るように、絶縁層32を介して半導体基板11に実装さ
れる。すなわち、半導体レーザ12は、GaAs基板1
2aよりも活性層の方が半導体基板11に近くなるよう
に半導体基板11に実装されている。このように、半導
体レーザ12の活性層に近い面が半導体基板11側にな
るように半導体レーザ12を実装することによって、活
性層と半導体基板11との間の熱伝導をよくすることが
できる。図6に示すように、半導体レーザ12のカソー
ド(GaAs基板12a)は接地される。
【0019】半導体レーザ12には、駆動用の信号(電
流)とともに、高周波信号HF(高周波電流)が重畳し
て印加される。高周波信号HFは、光記憶媒体40によ
って反射されたレーザビームが半導体レーザ12に帰還
して半導体レーザ12の出力が変動することを防止する
ために印加される。
【0020】図3に示すように、半導体レーザ12は、
直線偏光の発散レーザビーム30および31を出射す
る。レーザビーム30および31の波長は、たとえば6
50nmである。レーザビーム30は、反射面11bに
よって反射される。レーザビーム31は、凹部11aの
斜面に形成された第2の受光素子14に入射する。
【0021】図2に示すように、第1の受光素子13
は、4つの受光素子13a〜13dを含む。受光素子1
3a〜13dと第2の受光素子14とは、フォトダイオ
ードであり、それぞれ、半導体基板11に不純物を注入
することによって形成されたpn接合を含む。第1の受
光素子13は、光記憶媒体40によって反射されホログ
ラム素子17によって分岐されたレーザビーム30(回
折光30a〜30c)を受光し、受光したレーザビーム
30(回折光30a〜30c)の光量に応じた電流信号
を出力する。第2の受光素子14は、半導体レーザ12
から出射されたレーザビーム31を直接受光し、レーザ
ビーム31の光量に応じた電流信号を出力する。
【0022】図2に示すように、電流電圧変換回路15
は、半導体基板11にモノリシックに形成された4つの
電流電圧変換回路15a〜15dを含む。各電流電圧変
換回路15a〜15dは、それぞれ、配線23によって
受光素子13a〜13dに接続されている。配線23
は、たとえばアルミニウムによって形成される。電流電
圧変換回路15a〜15dは、受光素子13a〜13d
から出力された電流信号に応じた電圧信号を出力する。
電流電圧変換回路15a〜15dには、特開平8−45
098号公報などに開示されている回路など、一般的な
回路を用いることができる。電流電圧変換回路15aの
一例を図5に示す。図5の電流電圧変換回路15aは、
電流電圧変換回路15b〜15dにも適用可能である。
図5の電流電圧変換回路15aは、オペアンプ51と抵
抗52とコンデンサ53とを含む。このような電流電圧
回路は、通常の半導体プロセスで製造できる。
【0023】ホログラム素子17は、半導体レーザ12
から出射されたレーザビーム30を透過させる。また、
ホログラム素子17は、光記憶媒体40によって反射さ
れたレーザビーム30を分岐する。なお、ホログラム素
子17の代わりに、レーザビーム30を他の分岐手段
(分岐素子)を用いてもよい。コリメートレンズ18に
は、たとえば、焦点距離が20mmのレンズを用いるこ
とができる。対物レンズ19には、たとえば、焦点距離
が3mmのレンズを用いることができる。対物レンズ1
9の開口は、アパーチャ20によって制限され、その開
口数NAは、たとえば0.6である。
【0024】半導体レーザ12から出射されたレーザビ
ーム30は、反射面11bによって反射されホログラム
素子17を透過したのち、コリメートレンズ18によっ
て平行光に変換される。平行光に変換されたレーザビー
ム30は、対物レンズ19で集光されて光記憶媒体40
の透明基板40aを透過し、情報記録面40bに集光さ
れる。透明基板40aの厚さは、たとえば、0.6mm
である。
【0025】情報記録面40bで反射されたレーザビー
ム30は、対物レンズ19およびコリメートレンズ18
を透過したのち、ホログラム素子17によって回折光3
0a〜30cに分岐される。ホログラム素子17は、図
4に示すように3つの領域17a〜17c(ハッチング
で示す)を有し、ビーム30を受けて、領域17aから
回折光30aを、領域17bから回折光30bを、領域
17cから回折光30cをそれぞれ生成する。軸17d
は、領域17bと領域17cとの境界線と平行であり、
ホログラム素子17は、軸17dがレーザビーム30に
おける情報記録面40bの写像と平行になるように配置
される。
【0026】回折光30a〜30cは、受光素子13a
〜13dによって受光される。具体的には、受光素子1
3aおよび13bは回折光30aを、受光素子13cは
回折光30bを、受光素子13dは回折光30cをそれ
ぞれ受光する。そして、受光素子13a〜13dは、受
光した光量に応じた電流信号を出力する。
【0027】受光素子13a〜13dから出力された電
流信号は、それぞれ、配線23を介して電流電圧変換回
路15a〜15dに入力される。電流電圧変換回路15
a〜15dは、入力された電流信号に応じた電圧信号を
外部へ出力する。
【0028】レーザビーム30のフォーカス誤差信号
は、よく知られたフーコー法によって得られる。すなわ
ち、フォーカス誤差信号は、受光素子13aおよび13
bから出力された信号を演算することによって得られ
る。また、トラッキング誤差信号は、媒体がDVD−R
OMのときは位相差法によって得られ、媒体がDVD−
RAMのときは、プッシュプル法によって得られる。具
体的には、トラッキング誤差信号は、受光素子13cお
よび13dから出力された信号を演算することによって
得られる。なお、トラッキング誤差信号の検出に、ファ
ーフィールドパターンであるレーザビーム30の半分、
すなわち回折光30bおよび30cしか用いていない
が、ファーフィールドパターンを全面用いるときと同様
にトラッキング誤差信号を得ることができる。
【0029】図6は、半導体レーザ12に重畳される高
周波信号HFと半導体基板11との関係を示している。
【0030】第2の受光素子14から出力される電流信
号は、半導体レーザ12の出力を制御する出力制御回路
61に入力される。出力制御回路61から出力される駆
動信号はレーザ駆動用のトランジスタ62のベースに入
力され、これによって半導体レーザ12の動作電流が制
御される。端子63には、+5Vの電圧が印加される。
トランジスタ62と端子63との間には、過電流に対す
る保護を行うための抵抗64が接続される。また、トラ
ンジスタ62に接続されたインダクタ65は、高周波信
号HFによって生じる電磁波障害を防止するためのフィ
ルタである。なお、図6には、インダクタ65しか示し
ていないが、インダクタとコンデンサとを併用したロー
パスフィルタを用いてもよい。
【0031】高周波信号HFは、発振器66からカップ
リングコンデンサ67を介して交流結合され、半導体レ
ーザ12に供給される。発振器66から出力される信号
の周波数は、たとえば300MHz〜600MHzの範
囲内であり、たとえば500MHzである。高周波信号
HFは、電極33を介して半導体レーザ12に印加され
る。ここで、電極33と半導体基板11とは絶縁層32
を挟んで対向しており、電極33と半導体基板11と
は、通常、数pF〜数十pFの静電容量で結合してい
る。そのため、高周波信号HFは、半導体レーザ12に
対してだけではなく、半導体基板11を介して、第1の
受光素子13、配線23、および電流電圧変換回路15
にも入力される。
【0032】第1の受光素子13および第2の受光素子
14は、p形の半導体基板11と半導体基板11内に形
成されたn形領域とによって構成されるpn接合からな
る。半導体基板11はp形であるため、一般的な集積回
路と同様に、半導体基板11は接地されている。電流電
圧変換回路15には、電源として+5V(基準は接地電
位)の電圧が端子68から印加され、基準電圧として+
2.5V(基準は接地電位)の電圧が端子69から印加
される。
【0033】光ピックアップヘッド10では、半導体レ
ーザ12に入力される高周波信号HFが、電極33から
絶縁層32と半導体基板11とを介して、第1の受光素
子13、配線23を経て電流電圧変換回路15に入力さ
れる。しかしながら、光ピックアップヘッド10では、
電流電圧変換回路15の接地される側15gにも同様の
電圧が印加されるため、電流電圧変換回路15において
高周波信号HFが相殺される。そのため、電流電圧変換
回路15から出力される信号にオフセットが生じにくく
なり、信頼性が高い情報記録再生装置を実現することが
できる。特に、第1の受光素子13と電流電圧変換回路
15との間の距離が短いほど、オフセットを小さくする
ことができる。この距離は、10mm以下であることが
好ましい。一方、電流電圧変換回路15を半導体基板1
1上に形成しない場合には、高周波信号HFの混入レベ
ルが、第1の受光素子13と電流電圧変換回路15とで
異なってしまい、信号のオフセットが大きくなってしま
う。
【0034】光ピックアップヘッド10を用いることに
よって、特開平8−45098号公報や特開平7−28
7857号公報に開示された発明とは異なり、受光素子
と電流電圧変換回路との間に帯域制限手段を設ける必要
がない。また、特開平6−290475号公報に開示さ
れた発明とは異なり、高周波信号に対する遮蔽手段を設
けなくても、フォーカス誤差信号やトラッキング誤差信
号にオフセットが生じることを防止できる。また、光ピ
ックアップヘッド10を用いることによって、半導体レ
ーザ12の出力も安定するため、光ピックアップヘッド
10を用いた情報記録再生装置は、光記憶媒体に記録さ
れた情報を忠実に読み出すことができる。
【0035】光ピックアップヘッド10では、n形のG
aAs基板12a上に半導体層12bを形成した半導体
レーザ12を用い、カソード側を接地している。このよ
うな使用方法は、一般的なものであるため、広く普及し
ているレーザ駆動回路や高周波発振回路を利用すること
ができ、光ピックアップヘッド10を安価に製造でき
る。また、+5Vの生成にスイッチング電源を用いた場
合でも、半導体レーザ12のカソードが接地され、さら
に+5Vの端子63と半導体レーザ12のアノードとの
間には、トラジスタ62が介在するため、スイッチング
電源からのスイッチングノイズの影響を受けることが少
なく、レーザ出力を安定させることができる。また、+
5Vの端子63から混入する突発的なサージに対する半
導体レーザ12の耐圧が増加する。
【0036】半導体レーザ12は固有の遮断周波数を有
していること、および、高周波信号HFの周波数f2を
高くするほど不要輻射の問題が大きくなることから、高
周波信号HFの周波数は、一般に300〜600MHz
に設定される。その際、DVD−ROMを16倍速で読
み出す場合には、電流電圧変換回路15の利得が−3d
Bとなる周波数f1を150MHz程度まで高める必要
がある。本発明の光ピックアップヘッドでは、電流電圧
変換回路の帯域を広くしても、高周波信号の影響は極め
て受けにくいので、情報を高速に読み出すことができる
情報記録再生装置が得られる。
【0037】従来の情報記録再生装置であれば、高周波
信号HFの周波数と電流電圧変換回路の周波数との比を
10倍程度以上にする必要があったため、電流電圧変換
回路の周波数帯域を150MHzにまで広げようとする
と、高周波信号の周波数を1GHz以上にしなければな
らなかった。その結果、従来の装置では、高周波信号の
不要輻射が大きくなって対策が困難になったり、高周波
信号の周波数がレーザの有する遮断周波数よりも高くな
ってレーザに変調がかからなくなってしまうという問題
があった。これに対して、本発明の光ピックアップを用
いることによって、f2/f1≦5の関係を満たすこと
が可能となるため、そのような問題を回避できる。
【0038】光ピックアップヘッド10では、半導体レ
ーザ12を接続する電極33と半導体基板11との間に
は絶縁層32しか存在していない。しかし、本発明の光
ピックアップヘッドは、サブマウントに実装した半導体
レーザ12を、絶縁層32上に実装してもよい。これに
よって、サブマウントの抵抗が電極33と半導体基板1
1との間に存在することによって、第1の受光素子13
や電流電圧変換回路15に高周波信号HFが漏れ込むこ
とが減少し、高周波信号HFの影響がさらに少なくな
る。この場合、サブマウントの比抵抗は、大きいほど好
ましい。
【0039】また、本発明の光ピックアップでは、電流
電圧変換回路15に、帰還型の差動アンプを用いてもよ
い。この場合、差動アンプのマイナス入力に第1の受光
素子13からの電流信号を入力し、差動アンプのプラス
入力に基準電圧を入力し、さらにプラス入力とGNDと
の間に数pF以上のコンデンサを設けることが好まし
い。この構成によって、半導体基板11を介した高周波
信号HFの電流電圧変換回路15への混入は、差動アン
プに対して同相信号として入力されることになり、高周
波信号の影響がさらに小さくなる。帰還型の差動アンプ
としては、たとえば、特開平8−45098号公報の第
1図に開示されているような構成が適用できる。
【0040】また、実施形態1では、受光素子が単純な
pn構造のものである場合を示したが、受光素子はどの
ような構造であってもよく、たとえば、エピタキシャル
成長によって形成されたpin構造の受光素子を用いて
もよい。
【0041】また、本実施形態1では、第1の受光素子
13から出力される電流信号を出力制御回路61に入力
する場合を示したが、出力を高速で制御する場合には、
第1の受光素子13から出力される電流信号を電圧信号
に変換する電流電圧変換回路を半導体基板11上に形成
してもよい。この構成によれば、半導体レーザ12の出
力が安定するため、高周波信号HFの影響を受けにくい
光ピックアップヘッドを実現できる。
【0042】また、実施形態1では、フーコー法を用い
てフォーカス誤差信号を算出する場合について示した
が、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で様々な構成に変更
できる。
【0043】また、実施形態1では、半導体基板11が
p形である場合に基づく光ピックアップヘッドを示した
が、半導体基板11はn形であってもよい。また、半導
体基板11は、どのような半導体で形成されていてもよ
い。また、半導体レーザの構造や波長にも特に制約はな
い。
【0044】また、電源電圧の+5Vおよび基準電圧の
+2.5Vは一例であり、所望の電圧に設計することが
可能である。
【0045】(実施形態2)実施形態2では、本発明の
情報記録再生装置について一例を説明する。なお、実施
形態1で説明した部分については、同一の符号を付して
重複する説明を省略する。
【0046】実施形態2の情報記録再生装置について、
構成を図7に模式的に示す。実施形態2の情報記録再生
装置は、光記憶媒体に対して少なくとも情報の再生を行
う装置であり、さらに情報の記録を行ってもよい。
【0047】図7を参照して、実施形態2の情報記録再
生装置は、実施形態1で説明した光ピックアップヘッド
10と、駆動手段71と、電気回路72と、電源部73
とを備える。
【0048】駆動手段71は、光記憶媒体40と光ピッ
クアップヘッド10との相対的な位置を変化させる。駆
動手段71は、モータ71aと、駆動部71bとを含
む。モータ71aは、光記憶媒体40を回転させる。駆
動部71bは、光ピックアップヘッド10を移動させ
る。駆動部71bとしては、具体的には、リニアモータ
やラックオピニオンなどを用いたトラバースメカニズム
を用いることができる。
【0049】電気回路72は、光ピックアップヘッド1
0から出力される信号を用いて光記憶媒体40に記録さ
れた情報を得るための信号処理回路を含む。すなわち、
電気回路72では、光記憶媒体40に記録された情報の
復調を行う。また、電気回路72には、光記憶媒体40
の位置に関する信号が光ピックアップヘッド10から入
力される。電気回路72は、この信号を増幅もしくは演
算して、光ピックアップヘッド10または光ピックアッ
プヘッド10内の対物レンズ19を移動させる。対物レ
ンズ19は、アクチュエータ21によって駆動される。
電気回路72には、情報記録再生装置に一般的に用いら
れているものを使用できる。実施形態2の情報記録再生
装置は、上記信号と駆動部71bまたはアクチュエータ
21とによって、光記憶媒体40に対してフォーカスサ
ーボおよびトラッキングサーボを行い、光記憶媒体40
に対して情報の読み出しまたは書き込み若しくは消去を
行う。
【0050】電源部73は、電源、または外部電源との
接続部である。駆動手段71、電気回路72、およびア
クチュエータ21には、電源部73から電気が供給され
る。なお、電源または外部電源との接続端子は、各駆動
回路にそれぞれ設けられていてもよい。
【0051】以上、本発明の実施の形態について例を挙
げて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定され
ず本発明の技術的思想に基づき他の実施形態に適用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ピックアップヘッドについて一例
の構成を模式的に示す図である。
【図2】 図1に示した光ピックアップヘッドの半導体
基板の上面図である。
【図3】 図1に示した光ピックアップヘッドの半導体
基板の一部を模式的に示す拡大図である。
【図4】 図1に示した光ピックアップヘッドのホログ
ラム素子を模式的に示す図である。
【図5】 図1に示した光ピックアップヘッドに用いる
ことができる電流電圧変換回路の一例を示す図である。
【図6】 本発明の光ピックアップヘッドの機能を模式
的に示す図である。
【図7】 本発明の情報記録再生装置について一例を模
式的に示す図である。
【図8】 従来の光ピックアップヘッドの半導体基板に
ついて一例を示す図である。
【符号の説明】
10 光ピックアップヘッド 11 半導体基板 11a 凹部 11b 反射面 12 半導体レーザ 12a GaAs基板 12b 半導体層 13 第1の受光素子 13a、13b、13c、13d 受光素子 14 第2の受光素子 15、15a、15b、15c、15d、51 電流電
圧変換回路 16 光学系 17 ホログラム素子 17a、17b、17c 領域 17d 軸 18 コリメートレンズ 19 対物レンズ 20 アパーチャ 21a、21b アクチュエータ 22 パッケージ 23 配線 30、31 レーザビーム 30a、30b、30c 回折光 32 絶縁層 33 電極 40a 透明基板 40b 情報記録面 51 オペアンプ 52 抵抗 53 コンデンサ 61 出力制御回路 62 トランジスタ 63、68、69 端子 64 抵抗 65 インダクタ 66 発振器 67 カップリングコンデンサ 71 駆動手段 71a モータ 71b 駆動部 72 電気回路 73 電源部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D090 AA01 CC16 EE17 LL01 LL09 5D118 AA18 BA01 CA11 CA13 CD02 CD03 5D119 AA16 AA29 BA01 EA02 EA03 FA05 FA17 FA25 HA41 HA68 KA02 KA43 LB07 5F073 AB21 AB27 BA04 CA06 CB02 EA14 EA15 FA02 FA13 GA02 GA12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板に実装された半導体レーザと、 前記半導体レーザから出射され光記憶媒体によって反射
    されたレーザビームを受光し、受光した前記レーザビー
    ムの光量に応じた電流信号を出力する受光素子と、 前記電流信号を電圧信号に変換する電流電圧変換回路と
    を備え、 前記半導体レーザには、前記光記憶媒体で反射された前
    記レーザビームによって出力が変動することを防止する
    ための高周波信号が入力され、 前記受光素子と前記電流電圧変換回路とが前記半導体基
    板上に形成されている光ピックアップヘッド。
  2. 【請求項2】 前記半導体基板がp形である請求項1に
    記載の光ピックアップヘッド。
  3. 【請求項3】 前記半導体レーザは、基板と前記基板の
    上方に形成された活性層とを含み、且つ前記基板よりも
    前記活性層の方が前記半導体基板に近くなるように前記
    半導体基板に実装されている請求項1または2に記載の
    光ピックアップヘッド。
  4. 【請求項4】 前記電流電圧変換回路の利得が−3dB
    となる周波数f1と前記高周波信号の周波数f2とが、
    f2/f1≦5の関係を満たす請求項1ないし3のいず
    れかに記載の光ピックアップヘッド。
  5. 【請求項5】 光記憶媒体に対して、少なくとも情報の
    再生を行う情報記録再生装置であって、 請求項1ないし4のいずれかに記載の光ピックアップヘ
    ッドと、 前記光記憶媒体と前記光ピックアップヘッドとの相対的
    な位置を変化させる駆動手段と、 前記光ピックアップヘッドから出力される信号を用いて
    前記光記憶媒体に記録された情報を得る信号処理回路と
    を備える情報記録再生装置。
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