JP2001319300A - 航行水域管理システム - Google Patents

航行水域管理システム

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JP2001319300A
JP2001319300A JP2000135564A JP2000135564A JP2001319300A JP 2001319300 A JP2001319300 A JP 2001319300A JP 2000135564 A JP2000135564 A JP 2000135564A JP 2000135564 A JP2000135564 A JP 2000135564A JP 2001319300 A JP2001319300 A JP 2001319300A
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ship
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water
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Akira Tomioka
彰 富岡
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Obayashi Corp
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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Abstract

(57)【要約】 【目的】埋立効率を何ら低下させることなく、座礁を未
然に防止する。 【構成】本発明に係る航行水域管理システム1は、作業
船2、測量船4にそれぞれ搭載された作業船側コンピュ
ータ3、測量船側コンピュータ5と、作業船2及び測量
船4から離間設置される管理側コンピュータ6とから概
ね構成してあり、作業船側コンピュータ3や測量船側コ
ンピュータ5にはGPS測量装置7を接続してある。測
量船側コンピュータ5には、測量船4下方の水深を計測
する超音波測深機10を接続してある。一方、管理側コ
ンピュータ6は、測量船側コンピュータ5から受信した
水深データ及びGPS測量データに基づいて水深マップ
を作成してデータ送信し、かかる水深マップを作業船側
コンピュータ3や測量船側コンピュータ5にて自船位置
とともに画像表示するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海上において大規
模な埋立工事を行う際に使用される航行水域管理システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】海上埋立工事では、埋立用土砂を土運船
で埋立工区まで運搬し、しかる後に該埋立用土砂を海中
に投入するという作業が繰り返し行われるが、かかる状
況においては、埋立作業の進捗に応じて埋立工区内の水
深が徐々に浅くなる。
【0003】したがって、水深が浅くなった水域には進
入しないようにする必要があるが、従来は、水深が浅い
ことを示す旗やブイを埋立作業の進捗に合わせて適宜設
置し、作業船側においてかかる旗やブイを避けて航行す
ることにより、座礁を防止して航行の安全を図ってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、土運船や測量
船といった作業船が多数行き来する大規模な埋立工区内
では、互いの衝突はもちろん、このような座礁に対して
も十分な配慮がますます要求されることとなる。
【0005】しかしながら、上述したような旗やブイの
設置による方法だと、埋立工区が広大で多数の作業船が
行き交う状況では、埋立作業の進捗に到底追随すること
ができず、作業船の安全を確保するためには埋立作業の
効率を犠牲にせざるを得ないという問題を生じていた。
【0006】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、多数の作業船が埋立工区内で航行している状
況であっても、埋立効率を何ら低下させることなく、衝
突や座礁を未然に防止可能な航行水域管理システムを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る航行水域管理システムは請求項1に記
載したように、測量船に搭載され該測量船の位置を計測
するGPS測量装置及び該測量船下方の水深を計測する
超音波測深機が接続された測量船側コンピュータと、作
業船に搭載され該作業船の位置を計測するGPS測量装
置が接続された作業船側コンピュータと、前記測量船及
び前記作業船と離間して設置される管理側コンピュータ
とを備えるとともに、該管理側コンピュータと前記測量
船側コンピュータ及び前記作業船側コンピュータとを相
互にデータ通信可能に構成してなり、前記管理側コンピ
ュータは、前記測量船側コンピュータから水深データ及
びGPS測量データを受信して該水深データ及びGPS
測量データに基づいて水深マップを作成するようになっ
ているとともに、前記作業船側コンピュータは、前記水
深マップを管理側データとして前記管理側コンピュータ
から受信するととともに受信された水深マップを自船位
置とともに画像表示するようになっているものである。
【0008】また、本発明に係る航行水域管理システム
は、所定水深より浅い水域を進入禁止水域として管理側
コンピュータで評価するとともに評価された進入禁止水
域を前記管理側データの一部として前記水深マップとと
もにデータ送信し、該進入禁止水域が前記水深マップに
重ねて画像表示されるように前記作業船側コンピュータ
を構成したものである。
【0009】また、本発明に係る航行水域管理システム
は、前記測量船側コンピュータ及び前記作業船側コンピ
ュータにパケット通信専用端末を接続するとともに、該
パケット通信専用端末を介して前記管理側コンピュータ
とのデータ通信を行うように構成したものである。
【0010】本発明に係る航行水域管理システムにおい
ては、超音波測深機を用いた水深計測を測量船で行い、
測量結果である水深データをGPS測量データとともに
管理側コンピュータに送信する。
【0011】次に、管理側コンピュータは、測量船側コ
ンピュータから受信した水深データ及びGPS測量デー
タを適宜保存するとともにこれらのデータに基づいて水
深マップを作成する。水深マップは、いわゆる等深線図
として表現することができる。
【0012】次に、作成された水深マップを管理側デー
タとして管理側コンピュータから作業船側コンピュータ
にデータ送信し、作業船側コンピュータでは、かかる水
深マップを自船位置とともに画像表示する。
【0013】このようにすると、作業船側では、現在位
置と周辺の水深との関係が一目瞭然となり、どの方向に
進入すべきかあるいは進入すべきでないかを瞬時に判断
することが可能となる。また、管理側では、埋立土砂の
投入による水深の変化を一元的に集中管理することが可
能となる。
【0014】各コンピュータをどのように構成するかは
任意であり、測量船側コンピュータや作業船側コンピュ
ータは例えばノートパソコンで、管理側コンピュータは
LANを介して相互接続されたパソコン群でそれぞれ構
成することが可能である。
【0015】GPS測量装置の測位方式は任意である
が、精度とリアルタイム性の面では、単独測位方式より
も相対測位方式であるDGPS方式を採用するのが望ま
しいし、さらなる精度向上という意味では、干渉測位方
式の一種であるRTK―GPS(リアルタイムキネマテ
ィックGPS)方式の採用が望ましい。
【0016】なお、DPGS方式やRTK―GPS方式
を採用する場合には、GPS測量装置のほかに、座標位
置が既知の固定局が別途必要となるとともに、該固定局
からの補正データを受信するための無線機を測量船や作
業船に搭載しておく必要があることは言うまでもない。
これらの測位方式の場合には、固定局からの補正データ
を移動局である測量船や作業船の無線機で受信し、これ
を測量船や作業船のGPS測量装置で受信されたGPS
信号と組み合わせることによって各船の位置を演算処理
し、GPS測量データとして出力することとなる。
【0017】水深マップと自船位置とを重ね合わせる態
様は任意であり、管理側コンピュータでは水深マップの
作成のみを行い、かかる水深マップに自船位置を重ね合
わせる処理については作業船ごとに個別に行う方法や、
作業船の位置の水深マップへの重ね合わせも管理側コン
ピュータで行い、作業船では自船位置の特定だけを行う
方法が考えられる。
【0018】ここで、水深マップと自船位置との関係か
ら自船の進路を各作業船ごとに判断することはもちろん
可能であるが、所定水深より浅い水域を進入禁止水域と
して管理側コンピュータで評価するとともに評価された
進入禁止水域を前記管理側データの一部として前記水深
マップとともにデータ送信し、該進入禁止水域が前記水
深マップに重ねて画像表示されるように前記作業船側コ
ンピュータを構成した場合、進入の可否に関する判断が
作業船側でばらつく余地がなくなり、座礁の危険を管理
側にて一元かつ集中的に防止することが可能となる。
【0019】進入禁止水域をどのように画像表示するか
は任意であり、例えば閉曲線の内側領域として表現した
り、色分け表示された領域として表現したりすることが
考えられる。
【0020】なお、本発明でいう作業船は当然ながら測
量船をも含む概念であり、測量船に搭載された測量船側
コンピュータが作業船側コンピュータを兼ねる場合も考
えられる。かかる場合には、測量船も上述した作業船と
同様、管理側コンピュータからの水深マップや進入禁止
水域を測量船側コンピュータにて受信するとともにかか
る水深マップ等が測量船側コンピュータに画像表示され
ることとなる。その反面、測量船は、そもそも自ら搭載
している超音波測深機を用いて自主的に座礁回避するこ
とが可能であり、測量船側コンピュータが必ずしも作業
船側コンピュータを兼ねる必要はない、言い換えれば、
すべての種類の作業船に作業船側コンピュータを必ず備
えておく必要はない。
【0021】管理側コンピュータと測量船側コンピュー
タ及び作業船側コンピュータとを相互にデータ通信する
ための構成については任意であるが、例えば前記測量船
側コンピュータ及び前記作業船側コンピュータにパケッ
ト通信専用端末を接続するとともに、該パケット通信専
用端末を介して前記管理側コンピュータとのデータ通信
を行うように構成することが考えられる。
【0022】かかる構成においては、NTT移動通信網
株式会社が提供する通信サービスネットワークであるD
oPa網(「DoPa」は登録商標)を利用することが
できる。
【0023】なお、かかる構成においては、パケット通
信専用端末から無線送信されてきたパケットデータを受
信するパケット通信ネットワークが管理側コンピュータ
との間に介在する必要があるが、パケット通信ネットワ
ークと管理側コンピュータとの間については、専用線や
ISDNを用いたLANで接続してもよいし、所定のプ
ロバイダを介したインターネット経由で接続してもよ
い。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る航行水域管理
システムの実施の形態について、添付図面を参照して説
明する。なお、従来技術と実質的に同一の部品等につい
ては同一の符号を付してその説明を省略する。
【0025】図1は、本実施形態に係る航行水域管理シ
ステムを示した全体図、図2は該システムを用いて海上
埋立造成を行っている様子を示した作業領域全体の斜視
図である。
【0026】これらの図でわかるように、本実施形態に
係る航行水域管理システム1は、土運船等の作業船2に
搭載された作業船側コンピュータ3と、測量船4に搭載
された測量船側コンピュータ5と、作業船2及び測量船
4から離間した管理センター21内に設置される管理側
コンピュータ6とから概ね構成してある。
【0027】作業船側コンピュータ3や測量船側コンピ
ュータ5は、図1に示すようにノートパソコンやモバイ
ルパソコンで構成することが可能であり、必要であれば
プリンタ等の周辺機器を適宜接続すればよい。
【0028】ここで、作業船側コンピュータ3や測量船
側コンピュータ5には、干渉測位方式の一種であるRT
K―GPS(リアルタイムキネマティックGPS)方式
で作動するGPS測量装置7を接続してあり、GPSア
ンテナ9で受信されたGPS信号と固定局22から送信
され図示しない無線機で受信されたRTK補正データと
を用いて作業船2や測量船4の位置を高精度に計測でき
るようになっている。固定局としては、例えば航行安全
センタが設置したものを利用すればよい。
【0029】なお、作業船2や測量船4の方位を計測す
る必要があるのであれば、電子磁気コンパスを設置した
り、あるいは第2のGPS測量装置を該装置に接続され
たGPSアンテナが上述のGPSアンテナ9とは別の位
置に立設されるように別途設置するようにすればよい。
かかる構成によれば、電子磁気コンパスの計測結果から
直接的に、あるいは相異なる二点で計測されたGPS測
量データを用いて間接的に作業船2や測量船4の方位を
求めることができる。
【0030】また、作業船2や測量船4の位置をGPS
計測するにあたって船体の動揺を考慮した高精度な計測
を行いたい場合には、動揺センサを作業船2や測量船4
に別途搭載し、該動揺センサによって船体の動揺をピッ
チング(前後の動揺)、ローリング(左右の動揺)及び
ヒービング(上下動)の3成分で計測し、かかる計測結
果を用いてGPS測量データを補正するようにすればよ
い。
【0031】測量船側コンピュータ5には、測量船4下
方の水深を計測する超音波測深機10を接続してあり、
計測した水深データを測量船側コンピュータ5に出力す
るようになっている。かかる超音波測深機10は、例え
ばナローマルチビーム測深ソナーと呼ばれるものを使用
することができる。
【0032】これら作業船側コンピュータ3及び測量船
側コンピュータ5にはパケット通信専用端末8を接続し
てあり、GPS測量装置7で得られたGPS測量データ
や超音波測深機10で計測された水深データをパケット
通信専用端末8からデータ送信するようになっている。
【0033】パケット通信専用端末8は、例えばNTT
移動通信網株式会社から市販されているDoPa対応端
末(「DoPa」は登録商標)を用いることが可能であ
る。なお、その場合、後述するパケット通信ネットワー
クは、やはりNTT移動通信網株式会社が提供する通信
サービスネットワークであるDoPa網となる。
【0034】一方、管理側コンピュータ6は、測量船側
コンピュータ5からのGPS測量データ及び水深データ
並びに作業船側コンピュータ3からのGPS測量データ
を、パケット通信専用端末8及びパケット通信ネットワ
ーク11を介してデータ受信し、該GPS測量データ及
び水深データに基づいて作成された情報を管理側データ
として測量船側コンピュータ5や作業船側コンピュータ
3に送信するようになっており、かかる構成により、管
理側コンピュータ6と作業船側コンピュータ3及び測量
船側コンピュータ5は、相互にデータ通信可能な状態と
なる。
【0035】具体的には、パケット通信専用端末8から
データ送信されたGPS測量データや水深データは、パ
ケット通信ネットワーク11の一部を構成する基地局1
2でそれぞれ受信された後、ルータ13、ルータ14及
びこれらのルータ13、14をLAN接続する通信回線
15を介して管理側ネットワーク16へと送信され、次
いで、該管理側ネットワークの一部を構成する管理側コ
ンピュータ6にて受信されるとともに、受信されたGP
S測量データ及び水深データは、該管理側コンピュータ
で処理される。
【0036】かかる管理側コンピュータ6は、図1に示
すように例えばデスクトップパソコンで構成することが
可能であり、必要であればプリンタ等の周辺機器を適宜
接続すればよい。なお、管理側ネットワーク16内に図
示しないデータベースサーバを設けておき、該データベ
ースサーバにGPS測量データや水深データを適宜記憶
させておくことができることや、管理側ネットワーク1
6が設けられる管理センター21の設置場所について
は、埋立範囲23の沿岸付近に設けてもよいし、遠隔地
であってもかまわないことは言うまでもない。
【0037】一方、管理側コンピュータ6は、GPS測
量データ及び水深データに基づいて作成処理された管理
側データを、上述した経路とは逆の経路でパケット通信
ネットワーク11の基地局12から作業船2や測量船4
に送信する。そして、作業船側コンピュータ3や測量船
側コンピュータ5は、パケット通信専用端末8を介して
かかる管理側データを受信するとともに、受信した管理
側データを作業船側コンピュータ3や測量船側コンピュ
ータ5の液晶ディスプレイに表示する。
【0038】ここで、管理側コンピュータ6は、測量船
側コンピュータ5から受信した水深データ及びGPS測
量データに基づいて水深マップを作成しこれを管理側デ
ータとして適宜保存するとともに、作業船側コンピュー
タ3や測量船側コンピュータ5は、かかる管理側データ
を管理側コンピュータ6から受信して該データに含まれ
る水深マップを自船位置とともに画像表示するようにな
っている。
【0039】本実施形態に係る航行水域管理システム1
においては、まず、超音波測深機10を用いた水深計測
を測量船4で行い、測量結果である水深データをGPS
測量データとともに管理側コンピュータ6に送信する。
【0040】次に、管理側コンピュータ6は、測量船側
コンピュータ5から受信した水深データ及びGPS測量
データに基づいて水深マップを作成する。受信された水
深データ及びGPS測量データ並びにそれらから作成さ
れた水深マップについては、管理側ネットワーク16に
設置されたデータベースサーバーに随時保存するように
すればよい。
【0041】次に、作成された水深マップを管理側デー
タとして管理側コンピュータ6から作業船側コンピュー
タ3及び測量船側コンピュータ5にデータ送信する。
【0042】次に、作業船側コンピュータ3及び測量船
側コンピュータ5では、かかる水深マップを自船位置と
ともにそれらの液晶ディスプレイに画像表示する。液晶
ディスプレイに水深マップを画像表示するにあたって
は、いわゆる等深線図や海底鳥瞰図として表示すること
ができるし、深さに応じて適宜色分けすることも可能で
ある。
【0043】図3は、これら水深マップ及び自船位置が
作業船側コンピュータ3や測量船側コンピュータ5の液
晶ディスプレイに画像表示された様子を示したものであ
る。なお、同図では、自船位置のみならず、多船位置に
ついても自船との相対位置関係がわかるように併せて画
像表示してあるとともに、等深線には深度を付記してあ
る。
【0044】このようにすると、作業船2や測量船4の
側では、液晶ディスプレイを見るだけで現在位置と周辺
の水深との関係が一目で把握される。
【0045】以上説明したように、本実施形態に係る航
行水域管理システム1によれば、測量船側コンピュータ
5から送信されてきた水深データ及びGPS測量データ
に基づいて水深マップを管理側コンピュータ6にて作成
するとともに、かかる水深マップを作業船側コンピュー
タ3や測量船側コンピュータ5に自船位置とともに画像
表示するようにしたので、作業船2や測量船4の側で
は、現在位置と周辺の水深との関係が一目瞭然となる。
【0046】そのため、従来のように旗やブイを設置せ
ずとも、どの方向に進入すべきかあるいは進入すべきで
ないかを瞬時に判断することが可能となり、埋立効率を
低下させることなく航行安全性を確保することができ
る。また、管理側では、埋立土砂の投入による水深の変
化を一元的かつリアルタイムに集中管理することが可能
となる。
【0047】また、本実施形態に係る航行水域管理シス
テム1によれば、各作業船2や測量船4の側において、
他の船舶との相対位置関係がわかるような形で作業船側
コンピュータ3や測量船側コンピュータ5の液晶ディス
プレイにリアルタイムに出力されるので、音声連絡のた
めの無線設備を搭載せずとも、他船と干渉しない適切な
運航経路に沿って自船を航行させたり、他の船舶との衝
突回避や作業干渉回避を行うことが可能となる。
【0048】また、本実施形態に係る航行水域管理シス
テム1によれば、作業船側コンピュータ3及び測量船側
コンピュータ5にパケット通信専用端末8を接続すると
ともに、該パケット通信専用端末を介して管理側コンピ
ュータ6とのデータ通信を行うように構成したので、送
受信されたデータ量(バイト量)に応じて課金される通
信サービスを利用することが可能となり、通信サービス
料金に対する費用負担を軽減することが可能となる。
【0049】本実施形態では、管理側コンピュータ6で
水深マップを作成し、これを作業船2や測量船4にデー
タ送信するようにしたが、水深マップの作成のみなら
ず、所定水深より浅い水域を進入禁止水域として管理側
コンピュータ6で評価するとともに評価された進入禁止
水域を管理側データの一部として水深マップとともにデ
ータ送信し、該進入禁止水域が水深マップに重ねて画像
表示されるように作業船側コンピュータ3や測量船側コ
ンピュータ5を構成するようにしてもよい。
【0050】図4は、図3と同様の水深マップに重ね
て、管理側コンピュータ6で評価された進入禁止区域
を、ハッチング領域31として作業船側コンピュータ3
や測量船側コンピュータ5の液晶ディスプレイに画像表
示した様子を示したものである。
【0051】かかる構成によれば、進入の可否に関する
判断が作業船2や測量船4の側でばらつく余地がなくな
り、座礁の危険を管理側にて一元かつ集中的に防止する
ことが可能となる。
【0052】なお、かかる構成において、進入禁止水域
31内に進入した船を管理側コンピュータ6にて検出し
て該船に対する警告情報を作成するとともに該警告情報
を管理側データの一部としてデータ送信し、該警告情報
が画像表示されるように作業船側コンピュータ3や測量
船側コンピュータ5を構成することができる。かかる構
成によれば、座礁防止をさらに確実化することが可能と
なる。
【0053】また、本実施形態では、測量船側コンピュ
ータ5を本発明の作業船側コンピュータをも兼ねるよう
に構成したが、場合によっては測量船側コンピュータ5
から本発明の作業船側コンピュータの機能を省略するよ
うにしてもよい。
【0054】かかる構成においては、測量船4は、管理
側コンピュータ6からの水深マップや進入禁止水域ある
いは警告情報がデータ送信されないため、自ら搭載して
いる超音波測深機10を用いて自主的に座礁回避するこ
とになる。
【0055】また、本実施形態では特に言及しなかった
が、管理側ネットワーク16にWebサーバーを設ける
とともに該Webサーバーに気海象情報、天気予報、連
絡用掲示板等の情報を格納しておくことにより、作業船
側コンピュータ3や測量船側コンピュータ5から上述の
情報を自由に閲覧することができる。
【0056】また、管理側ネットワーク16に設置され
たデータベースサーバーに工事進捗図、週間工程表、月
間工程表、出来形図、作業船情報一覧などの諸情報を格
納しておけば、これらの情報を管理側コンピュータ6か
ら自由に閲覧することが可能となる。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る航行水
域管理システムによれば、作業船の側では、現在位置と
周辺の水深との関係が一目瞭然となる。そのため、従来
のように旗やブイを設置せずとも、どの方向に進入すべ
きかあるいは進入すべきでないかを瞬時に判断すること
が可能となり、埋立効率を低下させることなく航行安全
性を確保することができる。また、管理側では、埋立土
砂の投入による水深の変化を一元的かつリアルタイムに
集中管理することが可能となる。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る航行水域管理システムの全体
図。
【図2】本実施形態に係る航行水域管理システムを用い
て海上埋立造成を行っている様子を示した作業領域全体
の斜視図。
【図3】作業船側コンピュータ3や測量船側コンピュー
タ5の各ディスプレイに水深マップを自船及び多船位置
とともに表示した様子を示した図。
【図4】さらに進入禁止水域を重ね合わせて表示した様
子を示した図。
【符号の説明】
1 航行水域管理システム 2 作業船 3 作業船側コンピュータ 4 測量船 5 測量船側コンピュータ 6 管理側コンピュータ 7 GPS測量装置 8 パケット通信専用端末 10 超音波測深機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測量船に搭載され該測量船の位置を計測
    するGPS測量装置及び該測量船下方の水深を計測する
    超音波測深機が接続された測量船側コンピュータと、作
    業船に搭載され該作業船の位置を計測するGPS測量装
    置が接続された作業船側コンピュータと、前記測量船及
    び前記作業船と離間して設置される管理側コンピュータ
    とを備えるとともに、該管理側コンピュータと前記測量
    船側コンピュータ及び前記作業船側コンピュータとを相
    互にデータ通信可能に構成してなり、前記管理側コンピ
    ュータは、前記測量船側コンピュータから水深データ及
    びGPS測量データを受信して該水深データ及びGPS
    測量データに基づいて水深マップを作成するようになっ
    ているとともに、前記作業船側コンピュータは、前記水
    深マップを管理側データとして前記管理側コンピュータ
    から受信するととともに受信された水深マップを自船位
    置とともに画像表示するようになっていることを特徴と
    する航行水域管理システム。
  2. 【請求項2】 所定水深より浅い水域を進入禁止水域と
    して管理側コンピュータで評価するとともに評価された
    進入禁止水域を前記管理側データの一部として前記水深
    マップとともにデータ送信し、該進入禁止水域が前記水
    深マップに重ねて画像表示されるように前記作業船側コ
    ンピュータを構成した請求項1記載の航行水域管理シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記測量船側コンピュータ及び前記作業
    船側コンピュータにパケット通信専用端末を接続すると
    ともに、該パケット通信専用端末を介して前記管理側コ
    ンピュータとのデータ通信を行うように構成した請求項
    1記載の航行水域管理システム。
JP2000135564A 2000-05-09 2000-05-09 航行水域管理システム Pending JP2001319300A (ja)

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