JP2001318138A - マイクロ波検出器 - Google Patents
マイクロ波検出器Info
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Abstract
ロ波を検出した場合には警報出力のすることのできるマ
イクロ波検出器を提供すること 【解決手段】 マイクロ波を検出するとともに警報出力
をするマイクロ波検出器本体2と、車両の現在位置を求
めるGPS受信部3と、入力指示部6からのキャンセル
指令にしたがい、車両の移動にともなう車両の存在位置
に基づく仮想範囲の軌跡に基づいてキャンセル範囲を設
定し、キャンセル範囲記憶部4aに記憶保持するキャン
セル範囲追加処理部4cと、現在の車両の存在位置が、
キャンセル範囲内の場合に、警報器2fに対して警報停
止命令を送る警報制御部4dを備える。キャンセル範囲
追加処理部は、同一位置を移動した際に得られたキャン
セル範囲に基づき、キャンセル範囲記憶部に記憶したキ
ャンセル範囲の更新を行う機能も持つ。
Description
に関するもので、より具体的には、誤警報の発生を抑制
するための誤動作対策の改良に関する。
の自動速度取り締まり装置が路上周辺等に多数設置され
るようになっている。自動速度取り締まり装置の一例を
示すと、所定周波数帯域のマイクロ波を車両に向けて発
射し、その反射波を受信して車両の走行スピードを測定
するようになっている。
を検出するため、その自動速度取り締まり装置から発射
されたマイクロ波を検出して警報を出力するように構成
されたマイクロ波検出器が従来から知られている。
射されるマイクロ波の周波数は、自動ドアにおける人体
検知センサが出力するマイクロ波と同じ周波数帯域が用
いられている。従って、街中を走行する際にマイクロ波
検出器を作動させていると、その人体検知センサから出
力されるマイクロ波に反応して誤警報が出力されてしま
うことが有る。
耳障りであったり、逆に運転者が、警報に慣れてしま
い、せっかく検出対象の自動速度取り締まり装置からの
マイクロ波に基づいて警報が発せられても誤警報と判断
してしまうおそれがある。
ば、目的のマイクロ波と同様の電波を出す自動ドア等の
誤動作源の位置情報をキャンセル範囲として登録すると
ともに、マイクロ波検出器にGPS等の位置情報を検出
する位置検出装置を組み込み、その位置検出装置で検出
される現在の車両の位置情報から、車両が前記登録した
誤動作源の存在領域に位置する時に所定のマイクロ波を
受信しても警報を発しないようにするキャンセル機能を
設けることにより対応できる。
予め地図情報等として登録しても良いし、マイクロ波検
出器が、警報を発した場合に、それが検出対象の真のマ
イクロ波以外のマイクロ波に基づく警報(誤警報)とユ
ーザが判断した場合に、マイクロ波検出器に設けられた
キャンセルボタンなどを押下し、誤検出であることを指
示すると、その指示した地点の位置を位置検出装置で検
出し記憶保持することもできる。
警報の発生頻度を抑制することができ、その点では従来
の問題をある程度解決できる。しかし、以下に示す新た
な問題を生じる。
やGPS信号の反射,天候により大きく変動する。その
ため、同一位置に位置しても位置検出装置から出力され
る車両の位置情報が異なることがある。すると、一度誤
警報に基づくキャンセル範囲の登録を行っても、次回同
一箇所を通過した際にGPS誤差により登録したキャン
セル範囲外を通行していると判断され、キャンセル機能
が発揮されずに再度、誤警報が出力されるおそれがあ
る。
度の違いが大きく、また、同一個体で考えても気候,気
温,周囲の車両情況により受信範囲は変化する。従っ
て、受信感度が高く、マイクロ波の発信源からの距離が
比較的遠い位置からでもマイクロ波を受信できるような
場合には、キャンセル範囲のエリア外であっても、前記
発信源からのマイクロ波を受信してしまうことがある。
すると、キャンセル範囲外でのマイクロ波の受信である
ので、マイクロ波検出器は真のマイクロ波を受信したと
判断し、警報(誤警報)を出力してしまう。
とした比較的広い仮想範囲を設定し、マイクロ波受信中
の車両の移動に伴う仮想範囲の軌跡を誤動作源に対する
キャンセル範囲に設定することが考えられる。このよう
にすると、検出位置が多少ずれたとしても、キャンセル
範囲内に存在し、キャンセル機能が発揮される。
例えば、GPSに基づく位置検出誤差を100m,道路
幅(片側)30m,装置による受信距離のばらつき70
mの3点のみを仮想範囲とすると合計200mを半径と
する円が想定される。実際には装置の個体差や周囲の車
両等による値を考慮する必要が発生しさらに仮想範囲を
広げる必要性が発生する。すなわち、例えば受信範囲は
マイクロ波検出器の個体差や同一個体中での温度による
変化などで距離にして倍くらいの変化をするものがあ
る。すると、状態の良いとき1000m手前から検知
し、最悪の状態では500m手前(通常感知距離±25
0m)からの検知となる。また、GPSの誤差を200
mと考慮すると、合計450mの仮想範囲を必要とす
る。これからわかるように、キャンセル範囲が必要以上
に大きくなり本来受信が必要な真のマイクロ波の受信警
報をもキャンセルしてしまう可能性が高くなる。
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、誤警報の出力を可及的に抑制し、真のマイクロ波を
検出した場合には警報出力をすることのできるマイクロ
波検出器を提供することにある。
ために、本発明に係るマイクロ波検出器では、所望のマ
イクロ波を検出するとともに警報出力をするマイクロ波
検出器本体と、車両の現在位置を求める位置検出手段
と、入力部からのキャンセル指令にしたがい、前記車両
の移動の軌跡に基づいてキャンセル範囲を設定し、キャ
ンセル範囲記憶手段に記憶保持する処理手段(実施の形
態では、「キャンセル範囲追加処理部4c」に対応)と
車両が前記キャンセル領域を通過した際に、警報を抑制
する制御手段(実施の形態では「警報制御部4d」に対
応)を備えて構成した。そして、好ましくは同一位置を
移動した際に得られたキャンセル範囲に基づき、前記キ
ャンセル範囲記憶手段に記憶したキャンセル範囲の更新
を行う学習手段(実施の形態では、「キャンセル範囲追
加処理部4c」に対応)を設けることである。
は、警報器に対して制御命令を送り、警報を禁止した
り、異なる種類の警報を出力するようにしたが、本発明
はこれに限ることは無く、例えば、感度その他の動作設
定を変更し、マイクロ波を検出しにくくするようにして
もよい。また、「軌跡」に基づくとは、実施の形態のよ
うに車両を基準として設定される仮想範囲(一定の領
域)であってもよいし、車両の存在位置、つまり移動軌
跡そのものでもよい。さらには、図6に示すように、緯
度経度等によって多数の小領域(セル)を構成し、セル
を車両の移動軌跡にともない、車両が通過したセルを仮
想範囲とし、仮想範囲の総和がキャンセル範囲とするこ
ともできる。
キャンセル範囲が設定されるので、仮想範囲を適宜に設
定することにより、移動軌跡と直交する幅方向に必要以
上にキャンセル範囲が広がらず、しかも、移動軌跡に沿
っているので、実際に誤警報の元となる誤作動源からの
マイクロ波を受信するエリアをキャンセル領域に設定す
ることができる。よって、誤警報の出力を可及的に抑制
し、しかも、不必要にキャンセル範囲が広がることが無
いので、検出対象のマイクロ波の発信源がキャンセル範
囲内に位置する可能性も低い。
新処理を行うようにすると、1回で設定されるキャンセ
ル範囲(仮想範囲)を必要最小限に設定することも可能
であるので、不必要にキャンセル範囲が広がることが更
に抑制される。
には誤差が含まれ、さらには周囲の環境などの相違か
ら、同一位置を走行しても、各回ごとに得られる情報が
異なることが多々ある。さらには、1回の走行中であっ
ても、検出される位置情報が、通常の車両の走行ではあ
りえない位置に急に飛ぶこともある。従って、複数回学
習を繰り返し行い、それらの学習結果に基づいて総合的
にキャンセル範囲を設定することにより、精度の良いキ
ャンセル機能を発揮することができる。
限,有限のいずれを取っても良い。但し、学習回数を有
限に設定し、学習手段は、同一位置に対する学習を予め
定めた回数実行した場合に、それ以降のキャンセル範囲
の学習を行わないように構成すると、キャンセル範囲が
必要以上に広がることが防止できる。
れている間、前記位置検出手段から出力される位置情報
に基づく軌跡情報を記憶する軌跡記憶手段を設け、キャ
ンセル指令を受け取った際に、前記軌跡記憶手段に記憶
された前記軌跡情報に基づき、受信開始時点に遡ってキ
ャンセル範囲を設定可能とするとよい。ここで、軌跡情
報とは、車両の移動軌跡そのものでも良いし仮想範囲の
軌跡等でも良い。また、軌跡記憶手段は、実施の形態で
はキャンセル範囲追加処理部4c内のバッファ等により
実現されている。このようにすると、誤作動源からのマ
イクロ波の受信範囲に入ったときから、警報を抑制する
キャンセル機能が発揮するので、誤警報される可能性が
更に減少する。
での前記仮想範囲の軌跡に基づいて前記キャンセル範囲
を設定するとよい。この場合に、マイクロ波を受信しな
くなるとは、文字通り受信しなくなるとすぐにとしても
よいし、環境等により一時的に受信できなくなる場合も
あるので、一定時間又は一定距離を通過する間マイクロ
波を受信しないときに、初めてマイクロ波を受信しなく
なったとしても良い。
付けて、キャンセル範囲設定時に受信した信号の信号強
度を記憶保持し、受信した信号強度が、前記記憶した信
号強度よりも大きい場合に、真のマイクロ波の検出と判
断するように構成することである。このようにすると、
設定したキャンセル範囲内に検出対象の真のマイクロ波
の発信源が存在するような場合に、その真のマイクロ波
を受信した場合にはキャンセルされること無く正規の警
報出力が可能となる。
置においてマイクロ波が複数回検出された場合に、強い
値で更新する信号強度学習手段(実施の形態では、「キ
ャンセル範囲追加処理部4c」に対応)をもつようにす
るとよい。信号強度は、環境その他の条件により変化す
る。そこで、各位置において、最も強い値になるように
更新すると、確実に真のマイクロ波の受信を検出するこ
とができる。
て、前記キャンセル範囲の設定のもととなるマイクロ波
の発信源の位置を推定し、前記推定した位置からの距離
に応じて前記キャンセル範囲内における前記記憶する信
号強度の上限(実施の形態では、「補正上限」に対応)
を設定するように構成するとよい。
クロ波を検出するとともに警報出力をするマイクロ波検
出器本体と、車両の現在位置を求める位置検出手段と、
マイクロ波検出信号を検出した際の位置情報と前記車両
の進行方向を記憶する検出開始位置記憶手段と、キャン
セル指令が指示されたときに、前記検出開始位置記憶手
段に記憶された前記位置情報と進行方向をキャンセル範
囲の始点として記憶するキャンセル範囲記憶手段と、前
記車両が前記キャンセル範囲の始点を通過したときに警
報を抑制する制御手段を備えて構成してもよい。この発
明は、図7に示す実施の形態により実現されている。こ
の発明では、簡易な構成で実現でき、使用するメモリ領
域も小さくて済み、装置の小型化・軽量化に適する。
受信しなくなるまで継続して行うようにすることができ
る。ここで、前記マイクロ波を受信しなくなるとは、受
信がきれた時点でも良いし、一定時間又は一定距離を通
過する間マイクロ波を受信しないこととしてもよい。さ
らには、このように実際のマイクロ波の受信状況とは関
係なく、始点を通過後一定時間或いは一定距離(上記の
受信しなくなる際の判断基準と異なる)だけ走行するま
で、警報の抑制を行うようにしてもよい。
出位置が、前記キャンセル範囲の始点から上流側の所定
の範囲内にあるときは、正規の警報出力を禁止するよう
に構成するとよい。さらに、マイクロ波の検出位置が、
前記キャンセル範囲の始点から上流側の所定の範囲内に
あるときは、その検出位置に基づいてキャンセル範囲の
更新を行うようにしてもよい。
出器の好適な一実施の形態を説明する。図1は、係るマ
イクロ波検出器1を示すブロック回路図である。同図に
示すように、マイクロ波検出器1は、設定された動作設
定条件に基づき、所定周波数帯域のマイクロ波を検出
し、警報出力するマイクロ波検出器本体2と、GPS情
報を取得するGPS受信部3と、マイクロ波検出器本体
2とGPS受信部3の出力に基づいて、キャンセル範囲
を管理するキャンセル範囲管理部4と、そのキャンセル
範囲管理部4に対し、設定指令等を通知する入力指示部
6とを備えている。
ナ2aを介して捕捉したマイクロ波に基づく受信信号を
マイクロ波受信部2bに与え、そこにおいて所望の周波
数のマイクロ波を検波し、検波信号を出力する。この検
波信号を受信判定部2cに与え、目的のマイクロ波を受
信したか否かを判断する。さらに、マイクロ波受信部2
bには、Sメータ出力端子を備え、その出力端子から出
力される受信信号強度を受信強度判定部2dに与え、そ
こにおいてしきい値処理され、受信強度が一定以上か否
かが判断される。
強度判定部2dの判定結果が判定部2eに与えられ、そ
こにおいて検出対象の真のマイクロ波を受信したか否か
を判断する。この判断は、例えばAND処理、つまり、
受信判定部2cで所定周波数のマイクロ波が受信され、
さらに受信強度判定部2dで一定基準以上の受信強度の
信号が受信された場合に真のマイクロ波と判断すること
ができる。なお、判定手法はこれに限ることは無く、各
種のものを用いることができるのは言うまでも無い。そ
して、その判定手法に対応して受信判定部2cや受信強
度判定部2dの機能を適宜変更してもよい。
したと判断した場合には、検出信号を警報器2fに与
え、所定の警報を出力する。この警報は、ブザーや音声
であったり、ライト,LED等のランプや表示器など各
種の対応のものが採れる。
受信信号と局部発振器の出力とをミキサで周波数混合
し、得られた中間周波信号を検波器に入力し、所定周波
数の信号を検波するスーパーヘテロダイン方式により実
現できる。また、マイクロ波検出器本体2を構成する各
処理部は、いずれも従来のマイクロ波検出器において用
いられている一般的な構成と同様であるので、その詳細
な説明は省略する。
出射されるGPS信号を受信し、車両の現在位置を測定
し、測定された位置を基に進行方向を求められるように
なっている。具体的には、受信アンテナ3a,GPS受
信器3bにて、複数の衛星から発せられるGPS信号を
受信し、その受信した受信情報を位置情報算出部3cに
与え、そこにおいて受信情報に基づいて現在位置(経
度,緯度情報)を算出する。
ル範囲管理部4並びに進行方向判定部3dに与えられ
る。進行方向判定部3dは、ある時点の位置情報と一定
時間後の位置情報から移動ベクトルを求めることにより
移動方向を求めることができる。
例えば、2つのメモリを用意し、一方には測定時点の位
置情報を記憶させ、他方には測定時点から一定時間後
(例えば2秒後等)の位置情報を記憶させることによ
り、2つの位置情報から車速や車両の進行方向が判定で
きる。また、上記の進行方向の判定は、一定のサンプリ
ング間隔で実行することになる。
位置情報算出部3cで求められた位置情報を用いず、例
えば、ジャイロ,コンパスを用いたり、加速度センサ
(複数の方向を求めることが可能なセンサや、検出方向
が一方向の場合には、複数後のセンサ)により求めるこ
ともできる。
象の真のマイクロ波以外のマイクロ波の受信領域(キャ
ンセル範囲)を設定したり、更新したり、現在の車両が
そのキャンセル範囲内に位置しているか否かの判断を行
ったりするものである。つまり、マイクロ波検出器本体
2で所定周波数のマイクロ波を受信したとしても、警報
を出力することなく、誤警報の発生を抑制する機能を持
つ。
録を含む)は、入力指示部6から指示されたキャンセル
命令と、GPS受信部3からの出力信号に基づいて行う
機能をもつ。
ャンセル範囲記憶部4aと、キャンセル範囲内で受信し
たマイクロ波の信号強度を記憶する信号強度記憶部4b
と、それら両記憶部4a,4bに対してデータを書き込
むキャンセル範囲追加処理部4cと、GPS受信部3か
ら与えられる現在の車両の位置情報等に基づき、車両が
キャンセル範囲内にあるか否かを判断し、警報器2fの
動作を制御する警報制御部4dを有している。
能を説明する。GPS受信部3からは、キャンセル範囲
管理部4に対して現在位置情報と進行方向が所定のサン
プリング間隔で与えられる。また、マイクロ波検出器本
体2も常時所望のマイクロ波が受信されたか否かを判断
し、受信した場合には警報器2fを介して警報出力をす
る。そして、この判定部2eが所望のマイクロ波を受信
したと判断した際に、上記警報出力とともに、キャンセ
ル範囲管理部4にも検出信号を送る。さらに、受信強度
判定部2dから、受信した信号強度もキャンセル範囲管
理部4に与えられる。
2eから検出信号を受け取ると、その時(受信開始地
点)の位置情報を一時記憶し、さらに、所定のサンプリ
ング間隔で位置情報を一時記憶することにより、車両の
移動軌跡を記憶する。そして、原則として、一旦受信し
たマイクロ波を受信しなくなるまで、つまり、受信開始
地点から受信完了地点までの移動軌跡を一時記憶する。
そして、その間に入力指示部6のキャンセルボタンが押
下されない場合には、真のマイクロ波の受信と判断し、
一時記憶した移動軌跡の情報を消去する。
6のキャンセルボタンが押下され、キャンセル指令を受
け取ると、受信開始地点から受信完了地点までの移動軌
跡に沿って車両を中心とした半径50mの仮想範囲の軌
跡を記憶し、キャンセル範囲とする。このキャンセル範
囲を規定する領域情報を、キャンセル範囲記憶部4aに
格納する。係る一連の処理をキャンセル範囲追加処理部
4cが実行する。なお、このように、仮想範囲を車両を
中心に半径50mとしたのは、通常時のGPSの位置検
出誤差を基準にしている。もちろん、仮想範囲は円以外
でもよく、任意の形状(正方形、長方形)が考えられ
る。
ンセル範囲の登録は、受信完了後に、一時記憶した移動
軌跡に基づいて一括して行っても良いし、キャンセル指
令を受け取ると、その後はリアルタイムにキャンセル範
囲記憶部4aへ登録するようにしてもよい。さらにま
た、受信開始時点から、仮想範囲の軌跡を一時的に登録
し、キャンセル指令を受けたならば正式なキャンセル範
囲として登録し、キャンセル指令を受けない場合にはそ
のまま破棄するようにしても良い。
その後、同一場所を走行した場合に、上記したごとくキ
ャンセル範囲管理部4には、GPS受信部3から車両の
現在の位置情報が逐次与えられるので、警報制御部4d
は、与えられた位置情報が、キャンセル範囲記憶部4a
に登録されたキャンセル範囲内であるか否かを判断し、
キャンセル範囲内の場合には、警報器2fに対して警報
停止命令を送る。これにより、一度キャンセル範囲を登
録した領域では、その後にマイクロ波検出器本体2にて
所定周波数のマイクロ波を受信した場合でも正規の警報
がされず、誤警報されるのが抑制される。これが基本的
な機能である。
報自体を行わないようにしてもよいし、正規の警報と異
なる種類の警報、例えば、通常はブザーその他の音声で
警報しているのに対し、LEDの点滅を行うようにして
もよい。つまり、誤警報等があって警報を禁止させたい
場所における受信の場合、警報がされている間に、キャ
ンセルボタンを押すことにより、以後同一場所を走行中
に誤警報が発せられるのを抑制できる。
びに、上記と同様に車両の移動軌跡を中心とした仮想範
囲の軌跡を求め、既に登録されている範囲とオーバーラ
ップしない部分をキャンセル範囲に加える処理を行う。
このような学習を行うことにより、必要以上に過大なキ
ャンセル範囲を設定することなく、必要な部分に対して
キャンセル範囲の設定を行うことができる。
一場所を走行中か否かの判断は、受信開始位置と走行方
向(反対車線や横道にそれる場合)等に基づき、同一場
所を走行中か否かを判断し、走行中と判断した場合に本
機能の学習動作を行うようにする。また、単純に、各走
行に基づいて設定されたキャンセル範囲のうち、重なる
領域がある場合に同一場所を走行中と判断するようにし
てもよい。
一定していれば、1回目に取得した範囲を用いてキャン
セル範囲とできるが、実際には受信範囲は天候、周囲の
情況によって変化し、位置検出誤差も衛星システムやG
PS波の反射等により大きく変化する。そこで、上記し
たように、仮想範囲は必要最小限に抑え、複数回学習し
て誤動作源を受信した範囲だけをキャンセル範囲に追加
することにより、個体感度や、各地の温度変化による装
置誤差による影響は考慮する必要が無く、必要以上にキ
ャンセル範囲を増加させることを防ぐことができる。な
お、同一場所に対する学習を行う走行回数の上限を定め
ることで必要以上にキャンセル範囲が拡大することを抑
えることができる。
することを抑制するため、例えば最初に記憶したキャン
セル範囲に対し、一定以上離れた範囲を拡張限度領域に
設定し、その拡張限度領域内にはキャンセル範囲が設定
されないようにしてもよい。この拡張限度領域は、例え
ば、GPSの誤差と、マイクロ波検出器の検出誤差など
を考慮し、最大の変動量に基づいて決定することができ
る。特に、移動方向に対する幅方向の広がりに対して有
効に機能する。
を図面を用いながらさらに説明する。まず、図2に示す
ように、車両Aが、誤動作源のあるB地点から発せられ
るマイクロ波の受信範囲に位置すると、警報を発する。
この警報が、誤動作源に基づくものと認識すると、入力
指示部6のキャンセルボタンが押下されるので、警報を
受信したときから受信しなくなるまでの範囲をキャンセ
ル範囲として記憶する。つまり、車両がA地点において
誤動作源であるB地点のマイクロ波を検出するとその時
点からマイクロ波を受信しなくなるまで車両の位置を一
定間隔(時間,距離)毎に記憶していく。そうすると塗
りつぶした範囲が車両が誤動作源により誤警報を発する
範囲(キャンセル範囲R1)とすることができる。従っ
て、以降、登録されたキャンセル範囲R1を通過すると
きには警報を発しないようにすることができる。
生じた場合、1回目のキャンセル範囲R1と違う位置を
車両が走行し、1回目で設定したキャンセル範囲外を走
行するようなことがあると、そこで警報を発してしま
う。そこで、2回目に走行した軌跡の仮想範囲のうち、
1回目のキャンセル範囲R1にない領域を新たなキャン
セル範囲R2として追加登録する。換言すると、重なっ
た領域R12については、両方のデータとして持つので
はなく、一方(実際には、最初に登録したキャンセル範
囲R1)のみでデータを持つことにより、使用するメモ
リ領域の削減を図る。また、メモリ管理としては、この
ように各回のキャンセル領域R1,R2と区別すること
なく、新たな領域R2がキャンセル範囲R1に追加(拡
張)されたととらえても良い。要するに、同一場所に対
する学習は複数回行い、各回で求められたキャンセル範
囲の総和をその誤動作源に基づくキャンセル範囲とし、
以後誤警報が発せられないようにすれば良い。
と同様な仮想範囲の軌跡を得ていたときに、例えばC地
点において他車によるGPS波の反射のために車両の現
在位置情報が外れた場合にも同様にキャンセル範囲R3
が加算される。
進行方向判定部3dや信号強度記憶部4bは特になくて
も良い。但し、本形態では、より精度良く誤警報の発生
を防止し、また、真のマイクロ波を検出することができ
るようにするため、以下のような機能を持たせている。
の影響による感度誤差は大きく、同一の発信源からのマ
イクロ波を受信し、警報を開始する地点は大きく異なる
ことがある。そして、キャンセル範囲を登録した時の感
度よりも、その後に同一箇所を通過する際の感度のほう
が高い場合には、以下の問題を生じる。つまり、上記し
たように仮想範囲を半径50mに設定した場合、1回目
の受信開始地点Aよりも50m以内で前方より受信開始
した場合には対処できるものの、受信感度がさらに高
く、図3に示す4回目のように200m手前の地点Dで
受信された場合には、警報が出力されてしまう。
準とし、上流側(逆進行方向)にはキャンセル範囲の余
裕を設け、例えば、キャンセル範囲の始点から逆進行方
向直線距離で200m以内で受信した場合には警報を発
しないようにする。これは、マイクロ波を受信した時に
進行方向判定部3dから出力される車両の移動方向を取
得し、移動方向の延長線上に、開始地点Aが存在し、そ
こまでの距離が一定の範囲内(200m以内)であるか
否かを判断することにより行う。もちろん、道路が湾曲
していることなどを想定し、延長線上であるか否の判断
は、一定のマージンを持たせると良い。例えば、長辺が
200m、短辺が所定の長さの仮想長方形を想定し、地
点Dが一方の短辺の中点とし、上記地点Dにおける車両
の移動方向と、長辺を平行に配置した場合に、仮想長方
形内に地点Aが存在した場合には上記一定の範囲内にあ
ると判断することができる。
合に、マイクロ波の受信が継続している間、車両の移動
軌跡を中心とした仮想範囲の軌跡にともなう領域R4を
新たなキャンセル範囲として学習させるようにするとよ
り効果的である(図4参照)。
以上離れた位置でマイクロ波を受信し始めた場合は学習
機能を働かせず真のマイクロ波として扱うことで、真の
マイクロ波を確実に検出することができる。なおまた、
上記した200mは、感度誤差に基づいて決定され、例
えば、最低感度と最大感度におけるそれぞれの検知可能
な距離の差とすることができる。
源がありキャンセル範囲R1が設定された場合に、地点
Cに検出対象のマイクロ波の発信源が存在したとする
と、地点Cからのマイクロ波を検出しているにもかかわ
らず、キャンセル範囲R1内ということで警報がされな
くなる事態が生じる。
に基づいて、キャンセル範囲内であっても真のマイクロ
波の検出を行えるようにした。具体的には、キャンセル
範囲における通常時の受信信号強度を信号強度記憶部4
bに記憶しておき、通常の状態より強い信号を受信した
場合には真のマイクロ波を検出したと判断するようにし
た。この判断も、警報制御部4dで行う。
が同じであったとしても、前方車両の情況などにより、
同一地点で受信した信号強度は異なる。つまり、信号強
度は前方車両等の障害物があると低下し、発信源までな
にも障害物がない場合がその地点での最大受信強度とな
るのが一般的である。さらに、発信源に近いほど受信強
度も高くなる。従って、同一場所を複数回走行し、その
都度移動軌跡上での信号強度を記憶し、最も強かった信
号が障害物の影響のない信号に近い位置とみなせる。な
お、この誤動作源の位置は、後述する補正上限などを設
定する際などに利用される。
位置を誤動作源の位置に設定するようにした場合、学習
するごとに信号強度の最大位置が変化することが予想で
きるが、係る変化した場合には、それらの各最大位置を
結んだ中心を誤動作源の位置として記憶しても良い。
は、一定間隔毎に位置データとともに信号強度を取得
し、同一場所でのそれ以前に受信した信号強度と比較
し、強い場合には信号強度記憶部4bに格納した信号強
度情報を更新する。さらに、測定ポイントと測定ポイン
トの間は、ピークホールド処理によりその間の最も強い
値を用いる。ただし、補正の上限は設定しておく。
強度が学習されキャンセル範囲におけるマイクロ波受信
地点での信号強度が学習された値より大きい場合には真
のマイクロ波を受信したものとして警報を発することが
できる。
れた、3回の測定でそれぞれ各位置での信号強度が図5
(b)のようになっていたとする。このとき、地点Eに
は検出対象のマイクロ波の発信源はなかったものとす
る。すると、各位置でのピークが、それぞれ位置と信号
強度を関連付けて信号強度記憶部4bに格納され、同図
(c)に示すP/Hのようなデータとなる。
強度よりも強い信号強度のマイクロ波を受信した場合に
は、真のマイクロ波を受信したと判断し、警報制御部4
dは、キャンセル範囲内であっても警報停止命令を出力
しないようにする。すると、判定部2eからの検出信号
に基づいて警報器2fが正規の警報出力をする。
に応じて予め設定される最大信号強度である。従って、
上記したように測定ポイント間の値は補正上限を超えな
いようにしたが、さらに、学習中にその補正上限を超え
る信号を受信した場合には真のマイクロ波を受信したと
して警報を発するようにしてもよい。
心とした仮想範囲を設定し、その仮想範囲の軌跡に基づ
いてキャンセル範囲を設定したが、本発明はこれに限る
ことはなく、例えば、図6に示すように、緯度経度によ
りセルSを構成し、セルを車両が通過したときの受信結
果で該当セルを仮想範囲とし、仮想範囲の総和がキャン
セル範囲とすることもできる。
(図の場合には「セル4−B」)の上流側からの検知機
能を設けることもできる。また、信号強度に基づく真の
マイクロ波の検知は、各セルごとに、信号強度のピーク
値を記憶し、セル単位で学習させる。そして、学習の完
了後はセルごとに設定された信号強度を超えたときに真
のマイクロ波を受信しているものと判定するようにする
ことができる。
憶しておき、その後に受信開始地点を同一の進行方向に
向けて通過した時点で警報をキャンセルし、その一連の
受信を終了するまでの間警報を禁止するようにすること
もできる。この場合の受信の終了は、一度受信できなく
なっても、一定時間もしくは一定距離の間に再度受信し
た場合には受信の終了としないようにすることで受信の
途切れによる誤動作を防ぐことができる。
cは、受信開始位置とその時の車両の進行方向のみを仮
記憶し、警報中もしくは一定時間の間に入力指示部6の
キャンセルボタンが押された場合はキャンセル範囲の開
始情報としてキャンセル範囲記憶部4aに登録する。こ
れにより、例えば図7に示す「地点A」が受信開始位置
に記憶されたとする。そして、警報制御部4dにおける
実際の誤警報のキャンセル動作は、以下のようになる。
径50m)をもち、仮想範囲K内に受信開始位置Aが存
在し、しかも、車両の進行方向も登録したものと一致
(一定のマージンをとっても可)したときから警報を禁
止する。その際、誤動作源Bからのマイクロ波の受信は
無かった場合には一定期間(一定時間または一定距離の
間)にマイクロ波を受信しなかった場合はこの警報禁止
モードを解除する。そして、一定期間内にマイクロ波を
受信した場合はこの警報禁止モードを継続するようにし
た。
点でキャンセル動作に入ったものの5秒後の地点Fで始
めてマイクロ波を受信した場合においてもこのモードは
解除されない。また、地点A点からマイクロ波を受信し
ているものの、地点Fで前方車両等の影響により3秒間
マイクロ波を受信できないような場合でも、警報禁止モ
ードは解除されない。
ぎた地点Gに至って(受信範囲経過後10秒以内)も、
警報禁止モードは解除されず、10秒経過後の地点Hに
至ったときとなる。
からの値の一定期間をそれぞれ異なる期間に設定しても
もちろん良く、適宜な値に設定することでより精度が上
がる。また、受信開始位置から一定期間を経過した後は
キャンセル範囲を抜けたものとして、禁止モードを解除
することで誤動作源より先に有る真のマイクロ波の存在
の警報を行うことができる。
録した受信開始位置よりも上両側の一定距離内でマイク
ロ波を受信した場合に、キャンセル機能を発揮させるよ
うにしても良い。また、その場合に、単にキャンセル機
能を発揮させるだけでなく、受信開始位置の更新を行う
ようにしてもよい。つまり、図7に示す例で地点Dでマ
イクロ波を受信したような場合には、受信開始地位を地
点Aから地点Dに変更するようにしてもよい。もちろん
変更せずに地点Aのままとしても良いし、地点AとDの
両方を登録しても良い。
のみ記憶すればよいので、領域を記憶する場合よりも精
度は落ちるものの処理が容易で少ないメモリで実現する
ことができる。
検出器では、車両の移動軌跡に沿ってキャンセル範囲を
設定したため、必要以上にキャンセル範囲が広がること
を抑制し、誤警報の出力を可及的に抑制し、真のマイク
ロ波を検出した場合には警報出力をすることができる。
の形態を示すブロック回路図である。
リズムを説明する図である。
態の機能を示す図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 所望のマイクロ波を検出するとともに警
報出力をするマイクロ波検出器本体と、 車両の現在位置を求める位置検出手段と、 入力部からのキャンセル指令にしたがい、前記車両の移
動の軌跡に基づいてキャンセル範囲を設定し、キャンセ
ル範囲記憶手段に記憶保持する処理手段と、 車両が前記キャンセル領域を通過した際に、警報を抑制
する制御手段を備えたことを特徴とするマイクロ波検出
器。 - 【請求項2】 同一位置を移動した際に得られたキャン
セル範囲に基づき、前記キャンセル範囲記憶手段に記憶
したキャンセル範囲の更新を行う学習手段を備えたこと
を特徴とする請求項1に記載のマイクロ波検出器。 - 【請求項3】 マイクロ波を受信開始から連続的に検出
されている間、前記位置検出手段から出力される位置情
報に基づく軌跡情報を記憶する軌跡記憶手段を設け、 キャンセル指令を受け取った際に、前記軌跡記憶手段に
記憶された前記軌跡情報に基づき、受信開始時点に遡っ
てキャンセル範囲を設定可能としたことを特徴とする請
求項1または2に記載のマイクロ波検出器。 - 【請求項4】 前記マイクロ波を受信しなくなるまで、
前記車両の移動の軌跡に基づいて前記キャンセル範囲を
設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
に記載のマイクロ波検出器。 - 【請求項5】 前記マイクロ波を受信しなくなるとは一
定時間又は一定距離を通過する間マイクロ波を受信しな
いことである請求項4に記載のマイクロ波検出器。 - 【請求項6】 キャンセル範囲に関連付けて、キャンセ
ル範囲設定時に受信した信号の信号強度を記憶保持し、 受信した信号強度が、前記記憶した信号強度よりも大き
い場合に、真のマイクロ波の検出と判断するようにした
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の
マイクロ波検出器。 - 【請求項7】 前記記憶する信号強度は、同一位置にお
いてマイクロ波が複数回検出された場合に、強い値で更
新する信号強度学習手段をもつことを特徴とする請求項
1〜6のいずれか1項に記載のマイクロ波検出器。 - 【請求項8】 前記記憶した信号強度に基づいて、前記
キャンセル範囲の設定のもととなるマイクロ波の発信源
の位置を推定し、 前記推定した位置からの距離に応じて前記キャンセル範
囲内における前記記憶する信号強度の上限を設定するよ
うにしたことを特徴とする請求項6または7に記載のマ
イクロ波検出器。 - 【請求項9】 所望のマイクロ波を検出するとともに警
報出力をするマイクロ波検出器本体と、 車両の現在位置を求める位置検出手段と、 マイクロ波検出信号を検出した際の位置情報と前記車両
の進行方向を記憶する検出開始位置記憶手段と、 キャンセル指令が指示されたときに、前記検出開始位置
記憶手段に記憶された前記位置情報と進行方向をキャン
セル範囲の始点として記憶するキャンセル範囲記憶手段
と、 前記車両が前記キャンセル範囲の始点を通過したときに
警報を抑制する制御手段を備えたことを特徴とするマイ
クロ波検出器。 - 【請求項10】 前記警報の抑制は、マイクロ波を受信
しなくなるまで継続するようにしたことを特徴とする請
求項9に記載のマイクロ波検出器。 - 【請求項11】 前記マイクロ波を受信しなくなるとは
一定時間又は一定距離を通過する間マイクロ波を受信し
ないことである請求項10に記載のマイクロ波検出器。 - 【請求項12】 マイクロ波の検出位置が、前記キャン
セル範囲の始点から上流側の所定の範囲内にあるとき
は、正規の警報出力を禁止するようにしたことを特徴と
する請求項1〜11のいずれか1項に記載のマイクロ波
検出器。 - 【請求項13】 マイクロ波の検出位置が、前記キャン
セル範囲の始点から上流側の所定の範囲内にあるとき
は、その検出位置に基づいてキャンセル範囲の更新を行
うようにしたことを特徴とする請求項1〜12のいずれ
か1項に記載のマイクロ波検出器。
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