JP2001317815A - 貯湯式の給湯熱源装置 - Google Patents

貯湯式の給湯熱源装置

Info

Publication number
JP2001317815A
JP2001317815A JP2000135599A JP2000135599A JP2001317815A JP 2001317815 A JP2001317815 A JP 2001317815A JP 2000135599 A JP2000135599 A JP 2000135599A JP 2000135599 A JP2000135599 A JP 2000135599A JP 2001317815 A JP2001317815 A JP 2001317815A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
water storage
amount
temperature
hot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000135599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4148630B2 (ja
Inventor
Toru Fukuchi
徹 福知
Hisashige Sakai
寿成 酒井
Yasuto Hashizume
康人 橋詰
Toshihiro Kawachi
河内  敏弘
Yasushi Fujikawa
泰 藤川
Yoshio Fujimoto
藤本  善夫
Kenji Dangishiyo
謙治 談議所
Tomoya Sakiishi
智也 崎石
Kenichi Tanogashira
健一 田之頭
Kazuya Yamaguchi
和也 山口
Naoji Yotsuya
直司 肆矢
Mikio Ito
実希夫 伊藤
Michinori Kawahara
道憲 川原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saibu Gas Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
Original Assignee
Saibu Gas Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Saibu Gas Co Ltd, Osaka Gas Co Ltd, Tokyo Gas Co Ltd, Harman Co Ltd, Toho Gas Co Ltd filed Critical Saibu Gas Co Ltd
Priority to JP2000135599A priority Critical patent/JP4148630B2/ja
Publication of JP2001317815A publication Critical patent/JP2001317815A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4148630B2 publication Critical patent/JP4148630B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/12Hot water central heating systems using heat pumps

Landscapes

  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)
  • Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)
  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯湯運転制御の実行中に給湯手段による給湯
が行われた場合に、不必要な貯湯が行われることを防止
できるようにする。 【解決手段】 貯湯タンク1の底部から取り出した湯水
を加熱手段4にて加熱したのち貯湯タンクの上部に供給
する形態で湯水を循環させる湯水循環手段Eと、貯湯タ
ンクに貯湯する目標貯湯量を設定する目標貯湯量設定手
段と、貯湯量を検出する貯湯量検出手段と、貯湯タンク
に貯湯してある湯水を給湯する給湯手段Gと、貯湯量が
目標貯湯量になるように、湯水循環手段の運転を制御す
る貯湯運転制御を実行する制御手段Cと、給湯流量を検
出する給湯流量検出手段20とが設けられ、制御手段
が、貯湯運転制御の実行中において、給湯が行われたと
きには、その給湯量を給湯流量の検出結果に基づいて演
算し、その演算した給湯量に応じて目標貯湯量を減少側
に補正する目標貯湯量補正処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯路が上部に接
続された貯湯タンクと、その貯湯タンク内に湯水が温度
成層を形成して貯湯されるように、貯湯タンクの底部か
ら取り出した湯水を加熱手段にて加熱したのち、その温
水を前記貯湯タンクの上部に供給する形態の貯湯運転状
態で湯水を循環させる湯水循環手段と、前記貯湯タンク
に貯湯する目標貯湯量を設定する目標貯湯量設定手段
と、前記貯湯タンク内の貯湯量を検出する貯湯量検出手
段と、前記貯湯タンクに貯湯してある湯水を前記給湯路
を通して給湯する給湯手段と、前記貯湯量が前記目標貯
湯量になるように、前記貯湯量検出手段の検出結果に基
づいて、前記湯水循環手段の運転を制御する貯湯運転制
御を実行する制御手段とが設けられた貯湯式の給湯熱源
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記貯湯式の給湯熱源装置では、従来、
例えば特開平5−81811号公報に記載されているよ
うに、給湯において湯切れを生じさせないために必要な
貯湯量が目標貯湯量として設定され、制御手段は、貯湯
量を目標貯湯量に維持するように湯水循環手段の運転を
制御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この為、貯湯運転制御
の実行中に、給湯手段による給湯が行われて、その給湯
以降に行われる給湯に必要な貯湯量が減少することにな
っても、制御手段は、貯湯量が当初の目標貯湯量になる
ように湯水循環手段の運転を制御するので、その結果、
不必要な貯湯が行われる欠点がある。本発明は上記実情
に鑑みてなされたものであって、貯湯運転制御の実行中
に給湯手段による給湯が行われた場合に、不必要な貯湯
が行われることを防止できるようにすることを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の特
徴構成は、給湯路が上部に接続された貯湯タンクと、そ
の貯湯タンク内に湯水が温度成層を形成して貯湯される
ように、貯湯タンクの底部から取り出した湯水を加熱手
段にて加熱したのち、その温水を前記貯湯タンクの上部
に供給する形態の貯湯運転状態で湯水を循環させる湯水
循環手段と、前記貯湯タンクに貯湯する目標貯湯量を設
定する目標貯湯量設定手段と、前記貯湯タンク内の貯湯
量を検出する貯湯量検出手段と、前記貯湯タンクに貯湯
してある湯水を前記給湯路を通して給湯する給湯手段
と、前記貯湯量が前記目標貯湯量になるように、前記貯
湯量検出手段の検出結果に基づいて、前記湯水循環手段
の運転を制御する貯湯運転制御を実行する制御手段とが
設けられた貯湯式の給湯熱源装置であって、前記給湯路
における給湯流量を検出する給湯流量検出手段が設けら
れ、前記制御手段が、前記貯湯運転制御の実行中におい
て、前記給湯手段による給湯が行われたときには、その
給湯量を前記給湯流量の検出結果に基づいて演算し、そ
の演算した給湯量に応じて前記目標貯湯量を減少側に補
正する目標貯湯量補正処理を実行するように構成されて
いる点にある。 〔作用〕貯湯運転制御の実行中において、給湯手段によ
る給湯が行われたときには、その給湯量を給湯流量の検
出結果に基づいて演算し、その演算した給湯量に応じて
目標貯湯量を減少側に補正する目標貯湯量補正処理を実
行して、補正したあとの目標貯湯量になるように、貯湯
量検出手段の検出結果に基づいて、湯水循環手段の運転
を制御することができる。 〔効果〕貯湯運転制御の実行中に、給湯手段による給湯
が行われて、その給湯以降に行われる給湯に必要な貯湯
量が減少することになると、制御手段は、その給湯量に
応じて目標貯湯量を減少側に補正して、その補正したあ
との目標貯湯量になるように湯水循環手段の運転を制御
するので、貯湯運転制御の実行中に給湯手段による給湯
が行われた場合に、不必要な貯湯が行われることを防止
できる。
【0005】請求項2記載の発明の特徴構成は、前記貯
湯量検出手段が、前記貯湯タンク内の湯水の温度を検出
する複数の温度センサを、上下方向に分散して配置し
て、それら温度センサのうちで貯湯設定温度以上の温度
を検出する最下位のセンサがいずれであるかにより、貯
湯量を検出するように構成され、前記目標貯湯量設定手
段が、前記複数の温度センサのいずれかに対応する貯湯
量を目標貯湯量として設定するように構成され、前記制
御手段が、前記貯湯運転制御の実行中における前記目標
貯湯量補正処理として、前記目標貯湯量から前記演算さ
れる給湯量に応じた湯水量を減算した減算貯湯量を求め
て、前記複数の温度センサの夫々に対応する複数段階の
貯湯量のうちで、前記減算貯湯量よりも多くて最も前記
減算貯湯量に近い貯湯量に、前記目標貯湯量を補正する
ように構成されている点にある。 〔作用〕貯湯量検出手段は、貯湯タンク内の湯水の温度
を検出する複数の温度センサのうちで、貯湯設定温度以
上の温度を検出する最下位のセンサがいずれであるかに
より、その温度センサの位置に対応して定められている
湯水の量を貯湯量として検出し、目標貯湯量設定手段
は、複数の温度センサのいずれかに対応する貯湯量、つ
まり、温度センサ毎にその位置に対応して定められてい
る湯水の量を目標貯湯量として設定する。そして、制御
手段は、貯湯運転制御の実行中における目標貯湯量補正
処理として、給湯流量の検出結果に基づいて演算した給
湯量に応じた湯水量を目標貯湯量から減算した減算貯湯
量を求めて、複数の温度センサの夫々に対応する複数段
階の貯湯量のうちで、減算貯湯量よりも多くて最も減算
貯湯量に近い貯湯量に、目標貯湯量を補正する。 〔効果〕複数の温度センサの夫々に対応する複数段階の
貯湯量のうちのいずれかが目標貯湯量となるように補正
して、その補正したあとの目標貯湯量に対応する温度セ
ンサが貯湯設定温度以上の温度を検出するように、湯水
循環手段の運転を制御すれば良いので、実際の貯湯量と
目標貯湯量とを比較するような演算処理が不要で、制御
構成を簡略化することができる。
【0006】請求項3記載の発明の特徴構成は、前記貯
湯量検出手段が、前記貯湯タンク内の湯水の温度を特定
高さ位置にて検出する温度センサと、前記湯水循環手段
にて前記貯湯タンクに供給される湯水の供給流量を検出
する供給量流量検出手段とを備えて、前記温度センサが
貯湯設定温度を検出したときから、前記供給流量検出手
段の検出流量を積算した積算量を求めて、前記温度セン
サに対応する基準貯湯量と前記積算量との合計量を、前
記貯湯量として検出するように構成され、前記制御手段
が、前記貯湯運転制御の実行中における前記目標貯湯量
補正処理として、前記目標貯湯量から前記演算される給
湯量に応じた湯水量を減算した減算貯湯量を求めて、そ
の求めた減算貯湯量に前記目標貯湯量を補正するように
構成されている点にある。 〔作用〕貯湯量検出手段は、貯湯タンク内の湯水の温度
を特定高さ位置にて検出する温度センサが貯湯設定温度
を検出したときから、湯水循環手段にて貯湯タンクに供
給される湯水の供給流量を積算した積算量を求めて、貯
湯設定温度を検出した温度センサに対応する基準貯湯量
と積算量との合計量を、貯湯量として検出する。そし
て、制御手段は、貯湯運転制御の実行中における目標貯
湯量補正処理として、給湯流量の検出結果に基づいて演
算した給湯量に応じた湯水量を目標貯湯量から減算した
減算貯湯量を求めて、目標貯湯量をその求めた減算貯湯
量に補正する。 〔効果〕貯湯設定温度を検出した温度センサに対応する
基準貯湯量と、その温度センサが貯湯設定温度を検出し
たときから、貯湯タンクに供給される湯水の供給流量を
積算した積算量との合計量を貯湯量として検出するの
で、貯湯タンクに供給される湯水の供給流量を貯湯開始
時から積算して貯湯量として検出する場合に比べて、実
際の貯湯量を簡便に検出でき、しかも、貯湯設定温度を
検出した温度センサに対応する基準貯湯量と積算量との
合計量を貯湯量として検出するので検出誤差が少なく、
実際の貯湯量を精度良く検出できる。また、実際の貯湯
量が、実際の給湯量に応じて補正した目標貯湯量になる
ように、湯水循環手段の運転を制御できるので、貯湯運
転制御の実行中に給湯手段による給湯が行われた場合
に、不必要な貯湯が行われることを精度良く防止でき
る。
【0007】請求項4記載の発明の特徴構成は、前記温
度センサの複数が、上下方向に分散して配置され、前記
貯湯量検出手段が、それら複数の温度センサのうちで貯
湯設定温度以上の温度を検出する最下位のセンサに対応
する基準貯湯量と、その最下位の温度センサが貯湯設定
温度を検出したときから、前記供給流量検出手段の検出
流量を積算した積算量との合計量を、貯湯量として検出
するように構成されている点にある。 〔作用〕貯湯量検出手段は、複数の温度センサのうちで
貯湯設定温度以上の温度を検出する最下位のセンサが、
その貯湯設定温度を検出したときから、湯水循環手段に
て貯湯タンクに供給される湯水の供給流量を積算した積
算量を求めて、その最下位の温度センサに対応する基準
貯湯量と積算量との合計量を、貯湯量として検出する。 〔効果〕貯湯量の増大に伴って、貯湯設定温度以上の温
度を検出する最下位のセンサが、順次下方のセンサに移
行し、貯湯設定温度以上の温度を検出する最下位のセン
サがその下方のセンサに移行する都度、そのセンサに対
応する基準貯湯量と、そのセンサが貯湯設定温度を検出
したときからの湯水の供給流量を積算した積算量との合
計量を、貯湯量として検出できるので、貯湯設定温度以
上の温度を検出する最下位のセンサがその下方のセンサ
に移行する都度、検出誤差を補正する状態で貯湯量を精
度良く検出できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明にかかる貯湯式の給湯熱源
装置の実施の形態をエンジンヒートポンプ式冷暖房給湯
システムに適用した例を図面に基づいて説明する。 〔第1実施形態〕このエンジンヒートポンプ式冷暖房給
湯システムは、図1,図2に示すように、貯湯タンク1
内に温度成層を形成して貯湯された湯水を給湯したり、
貯湯タンク内1の湯水を加熱して外部放熱部2にて放熱
したりする貯湯ユニットAと、室内の冷暖房をするエン
ジンヒートポンプ式冷暖房装置Bとから構成されてい
る。
【0009】前記貯湯ユニットAは、この貯湯ユニット
Aの運転を制御する貯湯ユニット制御部C、貯湯タンク
1、貯湯タンク1内の湯水を循環させる循環路3を備え
た湯水循環手段E、循環路3を通流する湯水を加熱する
加熱手段としての加熱部4、循環路3を通流する湯水と
熱交換して放熱する外部放熱部2などから構成され、循
環ポンプP1の作動で貯湯タンク1内の湯水を循環路3
にて循環させながら、加熱部4にて加熱したり、外部放
熱部2にて放熱したりするようにしている。
【0010】前記貯湯タンク1には、その底部から貯湯
タンク1に水道水圧を用いて給水する給水路5が接続さ
れ、その上部から風呂場や台所などに給湯するための給
湯路6が接続され、風呂場や台所などで使用された量だ
けの水を給水路5から貯湯タンク1に給水するように構
成されている。また、貯湯タンク1の内側には、貯湯タ
ンク1内の湯水の温度を特定高さ位置にて検出する複数
の温度センサとしての4個の貯湯温度サーミスタS1,
S2,S3,S4が上下方向に分散配置して設けられて
いる。
【0011】前記給湯路6には、給水路5から分岐され
た混合用給水路7が接続され、その接続箇所に給湯路6
からの湯水と混合用給水路7からの水との混合比を調整
自在なミキシングバルブ8が設けられている。前記給水
路5と混合用給水路7との分岐箇所には、給水温度を検
出する給水サーミスタ9が設けられ、給水路5および混
合用給水路7の夫々には、逆止弁10が設けられてい
る。ちなみに、給湯路6には、オーバーフロー路11が
接続され、そのオーバーフロー路11にエアー抜き弁1
2が設けられている。
【0012】また、給湯路6におけるミキシングバルブ
8よりも上流側には、貯湯タンク1の上部から給湯路6
に給湯された湯水の温度を検出する貯湯出口サーミスタ
13が設けられ、給湯路6におけるミキシングバルブ8
よりも下流側には、ミキシングバルブ8にて混合された
湯水の温度を検出するミキシングサーミスタ14、給湯
路6の湯水の流量を調整する給湯用水比例バルブ15が
設けられている。
【0013】前記給湯用水比例バルブ15よりも下流側
の給湯路6が、台所や洗面所などの給湯栓に給湯する一
般給湯路16と、浴槽に湯水を供給するための湯張り路
17とに分岐され、湯張り路17が浴槽からの風呂戻り
路18に接続され、風呂戻り路18および風呂往き路1
9の両路を通して浴槽に湯水を供給するようにしてい
る。前記一般給湯路16には、一般給湯路16を通流す
る湯水の流量を検出する給湯流量センサ20が設けら
れ、湯張り路17には、湯張り路17を通流する湯水の
流量を検出する湯張り流量センサ21、湯張り電磁弁2
2、バキュームブレーカ23、湯張り逆止弁24が上流
側から順に設けられ、給湯流量センサ20が一般給湯路
16における給湯流量を検出する給湯流量検出手段とし
て設けられている。
【0014】前記循環路3と貯湯タンク1とが、循環路
3を通流する湯水を貯湯タンク1内に戻す、または、貯
湯タンク1内の湯水を循環路3に取り出すために、貯湯
タンク1の上部1箇所と底部2箇所の合計3箇所で連通
接続されている。具体的に説明すると、貯湯タンク1の
上部には、循環路3と貯湯タンク1とを接続する上部接
続路25が給湯路6の上流側を介して連通接続され、貯
湯タンク1の底部には、循環路3を通流する湯水を給水
路5の下流側を介して貯湯タンク1内の底部に戻す戻し
路26と、貯湯タンク1内の底部の湯水を循環路3に取
り出す取り出し路27とが連通接続されている。
【0015】そして、上部接続路25には、電磁式の上
部開閉弁28が設けられ、戻し路26には、戻し開閉弁
29が設けられ、上部開閉弁28を開弁させることによ
って、循環路3を通流する湯水を貯湯タンク1内の上部
に供給したり、貯湯タンク1内の上部の湯水を循環路3
に取り出したりするようにし、戻し開閉弁29を開弁さ
せることによって、循環路3を通流する湯水を貯湯タン
ク1内の底部に戻すことができるようにしている。ちな
みに、取り出し路27には、貯湯タンク1内の湯水を排
水するための排水路30が接続され、その排水路30の
途中部には、安全弁31と手動バルブ32とが並列に接
続されている。
【0016】前記加熱部4は、エンジンヒートポンプ式
冷暖房装置Bによる冷媒を供給して湯水を加熱するヒー
トポンプ式加熱器33と、エンジンヒートポンプ式冷暖
房装置Bのエンジン排熱を回収した冷却水を供給して湯
水を加熱するエンジン排熱利用式加熱器34と、バーナ
36の燃焼により湯水を加熱する補助加熱器35とを設
けて構成されている。そして、循環路3の湯水の循環方
向において上流側から順に、ヒートポンプ式加熱器3
3、エンジン排熱利用式加熱器34、補助加熱器35が
設けられている。
【0017】前記補助加熱器35は、ガス燃焼式のバー
ナ36に燃焼用空気を供給するファン37などが設けら
れ、バーナ36の燃焼により循環路3を通流する湯水を
加熱するように構成されている。前記バーナ36に燃料
ガスを供給する燃料供給路38には、上流側から順にガ
スセフティ弁39、ガス比例弁40、ガスメイン弁41
が設けられている。
【0018】前記外部放熱部2は、循環路3を通流する
湯水と暖房用の熱媒としての温水とを熱交換する暖房用
熱交換部42と、循環路3を通流する湯水と浴槽内の湯
水とを熱交換して追焚きする風呂用熱交換部43とを設
けて構成されている。そして、循環路3が、暖房用熱交
換部42を備えた暖房用循環路3aと、風呂用熱交換部
43を備えた風呂用循環路3bとに分岐され、暖房用熱
交換部42と風呂用熱交換部43とが並列に接続されて
いる。また、暖房用循環路3aには、暖房用熱交換部4
2よりも湯水の循環方向の上流側に電磁式の暖房用開閉
弁44が設けられ、風呂用循環路3bには、風呂用熱交
換部43よりも湯水の循環方向の上流側に電磁式の風呂
用開閉弁45が設けられている。
【0019】前記暖房用熱交換部42には、暖房ポンプ
P2を作動させることにより、暖房戻り路46および暖
房往き路47を通して循環する暖房用熱媒を、循環路3
を通流する湯水にて加熱するように構成されている。そ
して、暖房戻り路46には、上流側から順に、暖房戻り
路46の暖房用熱媒の温度を検出する暖房戻りサーミス
タ48、補給水タンク49、暖房ポンプP2が設けら
れ、暖房往き路47には、暖房往き路47の暖房用熱媒
の温度を検出する暖房往きサーミスタ50が設けられて
いる。
【0020】前記補給水タンク49には、水位の上限を
検出する上限センサ51と下限を検出する下限センサ5
2とが設けられ、補給水タンク49に給水するためのタ
ンク給水路53が接続され、そのタンク給水路53に
は、補給水電磁弁54が設けられている。また、暖房戻
り路46の暖房用熱媒を暖房用熱交換部42を迂回して
暖房往き路47に供給する暖房バイパス路55が設けら
れている。
【0021】前記風呂用熱交換部43は、風呂ポンプP
3を作動させることにより、風呂戻り路18および風呂
往き路19を通して循環する浴槽内の湯水を循環路3を
通流する湯水にて加熱するように構成されている。そし
て、風呂戻り路18には、上流側から順に、浴槽内の湯
水の水位を検出する水位センサ56、風呂戻り路18の
湯水の温度を検出する風呂戻りサーミスタ57、二方弁
58、風呂ポンプP3、風呂水流スイッチ59が設けら
れている。
【0022】前記循環路3における戻り路26との接続
箇所と取り出し路27との接続箇所との間には、外部放
熱部2を通過した湯水のヒートポンプ式加熱器33への
通流を断続する電磁式のヒートポンプ用開閉弁60が設
けられ、エンジン排熱利用式加熱器34と補助加熱器3
5との間の部分に、補助加熱器35に通流する湯水の温
度を検出する入り温度サーミスタ61、循環路3を通流
する湯水の循環量Qを検出する循環量センサ62、循環
ポンプP1、補助加熱器35への湯水の通流を断続する
電磁式の補助用断続開閉弁63が設けられている。
【0023】前記循環路3における補助用断続開閉弁6
3と補助加熱器35との間には、補助加熱器35に通流
する湯水の循環量Qを検出する水量センサ64が設けら
れ、循環路3における補助加熱器35と上部接続路25
との接続箇所との間には、循環路3を通流する湯水の循
環量Qを調整する水比例バルブ65、加熱部4にて加熱
された後の循環路3の湯水の沸き上げ温度Taを検出す
る貯湯サーミスタ66が設けられている。
【0024】また、循環路3には、外部放熱部2を通過
した湯水をヒートポンプ式加熱器33を迂回してエンジ
ン排熱利用式加熱器34に流入させるためのヒートポン
プ用バイパス路67と、エンジン排熱利用式加熱器34
を通過した湯水を補助加熱器35を迂回して循環させる
ための補助用バイパス路68とが接続され、ヒートポン
プ用バイパス路67には、電磁式のヒートポンプバイパ
ス開閉弁69が設けられ、補助用バイパス路68には、
電磁式の補助バイパス開閉弁70が設けられている。
【0025】そして、湯水循環手段Eが、循環路3、上
部接続路25、戻し路26、取り出し路27、循環ポン
プP1、および、上部開閉弁28、暖房用開閉弁44、
風呂用開閉弁45、戻し開閉弁29、ヒートポンプ用開
閉弁60、ヒートポンプバイパス開閉弁69、補助用断
続開閉弁63、補助バイパス開閉弁70などにより構成
され、上部開閉弁28、暖房用開閉弁44、風呂用開閉
弁45、戻し開閉弁29、ヒートポンプ用開閉弁60、
ヒートポンプバイパス開閉弁69、補助用断続開閉弁6
3、補助バイパス開閉弁70の開閉操作により、貯湯タ
ンク1の底部から取り出した湯水を加熱部4にて加熱し
たのち、その温水を貯湯タンク1の底部に戻す形態の貯
湯初期運転状態で湯水を循環させる貯湯初期運転と、貯
湯タンク1内に湯水が温度成層を形成して貯湯されるよ
うに、貯湯タンク1の底部から取り出した湯水を加熱部
4にて加熱したのち、その温水を貯湯タンク1の上部に
供給する形態の貯湯運転状態で湯水を循環させる貯湯運
転と、加熱部4にて加熱した湯水を外部放熱部2に供給
し、かつ、外部放熱部2を通過した湯水の全量を貯湯タ
ンク1を迂回して加熱部4に直接戻す形態の放熱運転状
態で湯水を循環させる放熱運転とに切り換え自在に構成
されている。
【0026】また、循環調整手段Fが、給水サーミスタ
9,入り温度サーミスタ61,循環量センサ62,水比
例バルブ65、貯湯サーミスタ66,貯湯温度サーミス
タS1,S2,S3,S4などにより構成され、貯湯タ
ンク1に貯湯してある湯水を給湯路6を通して給湯する
給湯手段Gが、貯湯出口サーミスタ13、ミキシングバ
ルブ8、給湯用水比例バルブ15、給湯流量センサ2
0、湯張り流量センサ21、湯張り電磁弁22などによ
り構成され、風呂操作手段Hが、水位センサ56、風呂
戻りサーミスタ57、二方弁58、風呂ポンプP3、風
呂水流スイッチ59などで構成され、暖房操作手段J
が、暖房戻りサーミスタ48、暖房ポンプP2、暖房往
きサーミスタ50などで構成され、湯水循環手段Eにて
貯湯タンク1の上部に供給される湯水の供給流量を検出
する供給流量検出手段が、循環量センサ62で構成され
ている。
【0027】前記貯湯ユニット制御部Cは、上部開閉弁
28、暖房用開閉弁44、風呂用開閉弁45、戻し開閉
弁29、ヒートポンプ用開閉弁60、ヒートポンプバイ
パス開閉弁69、補助用断続開閉弁63、補助バイパス
開閉弁70の夫々を開閉制御することにより、貯湯タン
ク1の底部から取り出した湯水を加熱部4にて加熱した
のち、その温水を貯湯タンク1の底部に戻したり、貯湯
タンク1の底部から取り出した湯水を加熱部4にて加熱
したのち、その温水を貯湯タンク1の上部に戻したり、
循環路3を加熱部4と外部放熱部2とに亘って循環させ
たりするように構成されている。
【0028】前記エンジンヒートポンプ式冷暖房装置B
は、複数の室内機71と室外機72とを備えて、複数の
空調対象空間を空調することができるように構成され、
室内機71と室外機72と貯湯ユニットAにおけるヒー
トポンプ式加熱器33とが冷媒配管73で接続され、エ
ンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bにおける冷媒をヒー
トポンプ式加熱器33に供給できるように構成されてい
る。前記複数の室内機71の夫々には、室内熱交換器7
5、その室内熱交換器75で温調した空気を空調対象空
間へ送出する室内空調用送風機76などが備えられてい
る。
【0029】前記室外機72には、電子膨張弁74,8
9、ガスエンジン77、ガスエンジン77にて駆動され
る冷媒圧縮機78、アキュムレータ79、四方弁80、
室外熱交換器81、その室外熱交換器82に対し外気を
通風する室外空調用送風機82、ラジエータ83、ラジ
エータ用送風機84、ヒートポンプ運転制御部Dなどが
備えられている。また、ガスエンジン77の冷却用の冷
却水をラジエータ83との間で循環させる冷却水路85
が設けられ、この冷却水路85にラジエター用ポンプP
4とエンジン出口側での冷却水温度を検出する冷却水温
度サーミスタ95が設けられ、ガスエンジン77の排熱
を回収した冷却水を、加熱用冷却水路91を通してエン
ジン排熱利用式加熱器34に供給する加熱状態と、ラジ
エータ83に供給して放熱される放熱状態とに切り換え
自在な排熱切換機構86が設けられている。
【0030】そして、ヒートポンプ運転手段Kが、ガス
エンジン77、電子膨張弁74,89、室内空調用送風
機76、冷媒圧縮機78、四方弁80、室外空調用送風
機82、低圧側の冷媒圧力を検出する低圧検出手段8
7、高圧側の冷媒圧力を検出する高圧検出手段88など
により構成され、冷却水循環手段Lが、冷却水路85、
加熱用冷却水路91、ラジエータ用ポンプP4、ラジエ
ータ用送風機84、排熱切換機構86、冷却水温度サー
ミスタ95などにより構成されている。
【0031】前記貯湯ユニット制御部Cとヒートポンプ
運転制御部Dとは、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置
Bが空調運転中であることや、エンジンヒートポンプ式
冷暖房装置Bへの駆動要求などの制御信号を送受信可能
に構成にされ、図3に示すように、空調対象空間として
の各部屋に設置されている空調リモコン93および貯湯
リモコン92の指令に基づいて、空調対象空間への空調
冷房運転や空調暖房運転などの空調運転、貯湯タンク1
内に湯水を貯湯する貯湯運転、外部放熱部2にて放熱す
る放熱運転、貯湯タンク1内の貯湯量Rが最低確保量未
満のときに給湯する給湯優先運転などの運転制御を実行
するように構成されている。
【0032】前記エンジンヒートポンプ式冷暖房装置B
の運転について説明すると、空調リモコン93から空調
冷房要求や空調暖房要求などの空調要求があると、ヒー
トポンプ運転制御部Dがヒートポンプ運転手段Kおよび
冷却水循環手段Lの運転を制御し、空調リモコン93に
よる空調要求に基づいて、ガスエンジン77により圧縮
機78を作動させて、四方弁80の切換え操作により空
調冷房運転と空調暖房運転とを選択切換え、室内機71
の電子膨張弁74の開閉制御により、各空調対象空間へ
の空調を切り換えて、ヒートポンプ運転手段Kを制御す
るように構成されている。
【0033】すなわち、ヒートポンプ運転制御部Dは、
空調リモコン93から空調冷房要求があると、空調冷房
要求がある部屋に相当する電子膨張弁74を開状態にし
て、室内熱交換器75を蒸発器として機能させて、空調
対象空間への供給空気を冷却温調し、室外熱交換器81
を凝縮器として機能させて外気に対して放熱させるよう
に、ヒートポンプ運転手段Kを制御して空調冷房運転を
実行する。また、ヒートポンプ運転制御部Dは、空調リ
モコン93から空調暖房要求があると、空調暖房要求が
ある部屋に相当する電子膨張弁74を開状態にして、室
内熱交換器75を凝縮器として機能させて、空調対象空
間への供給空気を加熱温調し、室外熱交換器81を蒸発
器として機能させて外気から吸熱させるように、ヒート
ポンプ運転手段Kを制御して空調暖房運転を実行する。
【0034】尚、ヒートポンプ運転制御部Dは、空調冷
房運転においても、空調暖房運転においても、冷媒圧力
が設定目標圧力になるように、冷媒圧縮機78の回転速
度を、検出した冷媒圧力と設定目標圧力との偏差に基づ
いてフィードバック制御し、その制御における時定数は
充分大きく設定されていて、回転速度の増減変更は緩や
かな速度で行われる。
【0035】そして、冷却水循環手段Lは、空調冷房運
転において、ラジエータ用ポンプP4を作動させ、ラジ
エータ用送風機84を作動させラジエータ83にて放熱
させるようにし、エンジン排熱利用式加熱器34にて加
熱可能なときには、冷却水路85を通流する冷却水が加
熱用設定温度以上になると、排熱切換機構86を加熱状
態に切り換えて、冷却水をエンジン排熱利用式加熱器3
4に供給するようにしている。また、空調暖房運転にお
いて、ラジエータ用ポンプP4を作動させ、ラジエータ
用送風機84を作動させラジエータ83にて放熱させる
ようにし、エンジン排熱利用式加熱器34にて加熱可能
なときには、暖房負荷が小さくかつ冷却水路85を通流
する冷却水が加熱用設定温度以上になると、排熱切換機
構86を加熱状態に切り換えて、冷却水をエンジン排熱
利用式加熱器34に供給するようにしている。
【0036】前記空調冷房運転においては、室内熱交換
器75を蒸発器として機能させて空調対象空間への供給
空気を冷却温調し、室外熱交換器81を凝縮器として機
能させて外気に対して放熱するようにしている。この空
調冷房運転では、ヒートポンプ運転制御部Dは、低圧検
出手段87の検出情報に基づいて、その検出圧力が冷房
用の目標圧力になるようにガスエンジン77の回転速度
を制御するようにしている。また、空調冷房運転におい
て、ヒートポンプ運転制御部Dは、排熱切換機構86を
加熱状態に切り換えて冷却水をエンジン排熱利用式加熱
器34に供給し、循環路3を通流する湯水をエンジン排
熱で加熱するようにしている。
【0037】前記空調冷房運転における冷媒の流れにつ
いて説明を加えると、冷媒圧縮機78から吐出される高
圧乾き蒸気冷媒を、四方弁80を介して室外熱交換器8
1に供給し、この室外熱交換器81において外気との熱
交換により凝縮される。そして、室外熱交換器81から
送出される凝縮工程通過冷媒を、電子膨張弁74を介し
て室内熱交換器75に供給し、この室内熱交換器75に
おいて冷却対象空気との熱交換により蒸発される。その
後、室内熱交換器75から送出される低圧乾き蒸気冷媒
を、四方弁80およびアキュムレータ79を介して冷媒
圧縮機78の吸入口に戻す。
【0038】前記空調暖房運転においては、室内熱交換
器75を凝縮器として機能させて空調対象空間への供給
空気を加熱温調し、室外熱交換器81を蒸発器として機
能させて外気から吸熱するようにしている。この空調暖
房運転では、ヒートポンプ運転制御部Dは、高圧検出手
段88の検出情報に基づいて、その検出圧力が暖房用の
目標圧力になるようにガスエンジン77の回転速度を制
御するようにしている。また、この空調暖房運転におい
て、加熱用冷媒配管90を通してヒートポンプ式加熱器
33に高圧冷媒を供給する加熱用運転により、循環路3
を通流する湯水を加熱するようにしている。
【0039】前記空調暖房運転における冷媒の流れにつ
いて説明を加えると、電子膨張弁74,89が所定開度
になるように制御する初期制御を行い、高圧検出手段8
8の検出圧力が目標圧力になるように、ガスエンジン7
7の回転数を増減して、冷媒圧縮機78の回転速度を制
御し、冷媒圧縮機78から吐出される高圧乾き蒸気冷媒
を、四方弁80を介して室内熱交換器75およびヒート
ポンプ式加熱器33に供給し、室内熱交換器75におい
ては加熱対象空気との熱交換により凝縮され、ヒートポ
ンプ式加熱器33においては循環路3の湯水との熱交換
により凝縮される。
【0040】そして、室内熱交換器75から送出される
凝縮工程通過冷媒を、電子膨張弁74を介して室外熱交
換器81に供給するとともに、ヒートポンプ式加熱器3
3から送出される凝縮工程通過冷媒を、電子膨張弁89
を介して室外熱交換器81に供給して、この室外熱交換
器81において外気との熱交換により蒸発される。その
後、室外熱交換器81から送出される低圧乾き蒸気冷媒
を四方弁80およびアキュムレータ79を介して冷媒圧
縮機78の吸入口に戻す。
【0041】尚、電子膨張弁74,89の初期制御が完
了したあとは、室内熱交換器75やヒートポンプ式加熱
器33の下流側における冷媒温度を冷媒温度センサ96
で検出して、この検出温度が飽和液温度から所定値を引
いた目標温度になるように、電子膨張弁74,89の開
度を調整するサブクール制御を実行する。つまり、サブ
クール制御は、室内熱交換器75やヒートポンプ式加熱
器33で凝縮して放熱し、その結果、冷却された冷媒の
温度を冷媒温度センサ96で検出して、その検出温度
が、高圧検出手段88で検出した検出圧力を基にして予
めメモリに記憶されているデータから求まる飽和液温度
よりも、所定値( サブクール値) だけ低くなるように電
子膨張弁74,89の開度を調整する。
【0042】そして、飽和液温度から所定値を引いた目
標温度に対して冷媒温度センサ96による検出温度が高
いほど、電子膨張弁74,89の開度を小さくすること
により、冷媒の循環量が減少して、その分、所定冷媒量
当たりの放熱量が増加して冷媒温度センサ96による検
出温度が低下し、かつ、高圧検出手段88による検出圧
力が増加して飽和液温度が上昇して、冷媒温度センサ9
6による検出温度を目標温度と略同等にすることができ
る。また、目標温度に対して冷媒温度センサ96による
検出温度が低いほど、電子膨張弁74,89の開度を大
きくすることにより、冷媒の循環量が増加して、その
分、所定冷媒量当たりの放熱量が減少して冷媒温度セン
サ96による検出温度が上昇し、かつ、高圧検出手段8
8による検出圧力が減少して飽和液温度が低下して、冷
媒温度センサ96による検出温度を目標温度と略同等に
することができる。
【0043】また、貯湯ユニット制御部Cには、貯湯タ
ンク1内の貯湯量Rを検出する貯湯量検出手段Mや、貯
湯タンク1に貯湯する目標貯湯量Raを設定する目標貯
湯量設定手段Nなどが設けられている。前記貯湯量検出
手段Mと目標貯湯量設定手段Nはプログラム形式で設け
られ、貯湯量検出手段Mは、貯湯温度サーミスタS1,
S2,S3,S4のうちで貯湯設定温度Te以上の温度
を検出する最下位の貯湯温度サーミスタがいずれの貯湯
温度サーミスタS1,S2,S3,S4であるかによ
り、その貯湯温度サーミスタS1,S2,S3,S4の
検出位置に対応する量として予め設定されている量の湯
水を貯湯量Rとして検出するように構成され、目標貯湯
量設定手段Nは、4個の貯湯温度サーミスタS1,S
2,S3,S4のいずれかに対応する貯湯量Rを目標貯
湯量Raとして設定するように構成されている。
【0044】そして、最上部の貯湯温度サーミスタS1
に対応する貯湯量Rが最低確保量Rmin として、上から
2番目の貯湯温度サーミスタS2に対応する貯湯量Rが
小貯湯量Rs として、上から3番目の貯湯温度サーミス
タS3に対応する貯湯量Rが中貯湯量Rm として、ま
た、最下部の貯湯温度サーミスタS4に対応する貯湯量
Rが最大貯湯量Rmax として、夫々、予め設定されてい
る。尚、本実施形態では、最低確保量Rmin が17リッ
トル、小貯湯量Rs が30リットル、中貯湯量Rm が7
0リットル、最大貯湯量Rmax が113リットルとして
設定されている。
【0045】次に、貯湯ユニットAの運転について説明
すると、貯湯リモコン92の要求指令やヒートポンプ運
転手段Kの運転状態などに基づいて、貯湯ユニット制御
部Cが、湯水循環手段E、循環調整手段F、給湯手段
G、風呂操作手段H、暖房操作手段J、補助加熱器34
の夫々の運転を制御して、貯湯運転、放熱運転、およ
び、給湯優先運転などの運転を実行するように構成され
ている。
【0046】前記湯水循環手段Eについて具体的に説明
すると、この湯水循環手段Eは、貯湯タンク1に湯水を
貯湯するときに、貯湯運転状態としてのヒートポンプ貯
湯運転状態( 以下、HP貯湯運転状態という) 、排熱貯
湯運転状態および補助加熱貯湯運転状態、貯湯初期運転
状態としてのヒートポンプ貯湯初期運転状態( 以下、H
P貯湯初期運転状態という) 、排熱貯湯初期運転状態お
よび補助加熱貯湯初期運転状態の夫々に切り換えられ、
外部放熱部2にて放熱するときに、追焚き運転状態、暖
房運転状態、追焚き・暖房同時運転状態の夫々に切り換
えられるように構成されている。
【0047】そして、貯湯タンク1に湯水を貯湯すると
きには、ヒートポンプ式加熱器33、エンジン排熱利用
式加熱器34または補助加熱器35にて加熱された湯水
の温度が貯湯許容温度に満たないときには、HP貯湯初
期運転状態、排熱貯湯初期運転状態または補助加熱貯湯
初期運転状態に切り換えて貯湯タンク1内の湯水を循環
させ、ヒートポンプ式加熱器33、エンジン排熱利用式
加熱器34または補助加熱器35にて加熱された湯水の
温度が貯湯許容温度になると、HP貯湯運転状態、排熱
貯湯運転状態または補助加熱貯湯運転状態に切り換えて
貯湯タンク1に貯湯するようにしている。また、外部放
熱部2にて放熱するときには、追焚き要求のみの要求が
あると、追焚き運転状態に切り換え、暖房要求のみの要
求があると、暖房運転状態に切り換え、追焚き要求およ
び暖房要求の両要求があると、追焚き・暖房同時運転状
態に切り換えるようにしている。
【0048】以下、湯水循環手段Eの夫々の状態につい
て説明を加える。なお、この湯水循環手段Eの夫々の状
態における説明において、上部開閉弁28、戻し開閉弁
29、暖房用開閉弁44、風呂用開閉弁45、ヒートポ
ンプ用開閉弁60、補助用断続開閉弁63、ヒートポン
プバイパス開閉弁69,および、補助バイパス開閉弁7
0の開閉状態について、開弁させる開閉弁のみを記載
し、記載していない開閉弁については閉弁させるものと
する。
【0049】前記HP貯湯運転状態においては、上部開
閉弁28および補助バイパス開閉弁70を開弁させると
ともに、循環ポンプP1を作動させ、貯湯タンク1内に
湯水が温度成層を形成して貯湯させるように、貯湯タン
ク1の底部から取り出した湯水をヒートポンプ式加熱器
33にて加熱したのち、その温水を補助加熱器35を迂
回して貯湯タンク1の上部に戻すようにしている。
【0050】前記排熱貯湯運転状態においては、上部開
閉弁28および補助バイパス開閉弁70を開弁させると
ともに、循環ポンプP1を作動させ、貯湯タンク1内に
湯水が温度成層を形成して貯湯させるように、貯湯タン
ク1の底部から取り出した湯水をエンジン排熱利用式加
熱器34にて加熱したのち、その温水を補助加熱器35
を迂回して貯湯タンク1の上部に戻すようにしている。
【0051】前記補助加熱貯湯運転状態においては、上
部開閉弁28および補助用断続開閉弁63を開弁させる
とともに、循環ポンプP1を作動させ、貯湯タンク1内
に湯水が温度成層を形成して貯湯させるように、貯湯タ
ンク1の底部から取り出した湯水を補助加熱器35にて
加熱したのち、その温水を貯湯タンク1の上部に戻すよ
うにしている。
【0052】前記HP貯湯初期運転状態においては、戻
し開閉弁29、暖房用開閉弁44および補助バイパス開
閉弁70を開弁させるとともに、循環ポンプP1を作動
させ、貯湯タンク1の底部から取り出した湯水をヒート
ポンプ式加熱器33にて加熱したのち、その湯水を補助
加熱器35を迂回して貯湯タンク1の底部に戻すように
している。
【0053】前記排熱貯湯初期運転状態においては、戻
し開閉弁29、暖房用開閉弁44および補助バイパス開
閉弁70を開弁させるとともに、循環ポンプP1を作動
させ、貯湯タンク1の底部から取り出した湯水をエンジ
ン排熱利用式加熱器34にて加熱したのち、その湯水を
補助加熱器35を迂回して貯湯タンク1の底部に戻すよ
うにしている。
【0054】前記補助加熱貯湯初期運転状態において
は、戻し開閉弁29、暖房用開閉弁44および補助用断
続開閉弁63を開弁させるとともに、循環ポンプP1を
作動させ、貯湯タンク1の底部から取り出した湯水を補
助加熱器35にて加熱したのち、その湯水を貯湯タンク
1の底部に戻すようにしている。
【0055】前記追焚き運転状態においては、ヒートポ
ンプ式加熱器33にて加熱するときは、風呂用開閉弁4
5、ヒートポンプ用開閉弁60および補助バイパス開閉
弁70を開弁させるとともに、循環ポンプP1を作動さ
せて、ヒートポンプ式加熱器33にて加熱された温水を
風呂用熱交換部43にて放熱させたのち、その全量を貯
湯タンク1を迂回してヒートポンプ式加熱器33に戻
し、補助加熱器35にて加熱するときは、風呂用開閉弁
45、補助用断続開閉弁63およびヒートポンプバイパ
ス開閉弁69を開弁させるとともに、循環ポンプP1を
作動させて、補助加熱器35にて加熱された温水を風呂
用熱交換部43にて放熱させたのち、その全量を貯湯タ
ンク1とヒートポンプ式加熱器33とを迂回して補助加
熱器35に戻すようにしている。
【0056】前記暖房運転状態においては、暖房用開閉
弁44、補助用断続開閉弁63およびヒートポンプバイ
パス開閉弁69を開弁させるとともに、循環ポンプP1
を作動させ、補助加熱器35にて加熱された温水を暖房
用熱交換部42にて放熱させたのち、その全量を貯湯タ
ンク1とヒートポンプ式加熱器33とを迂回して補助加
熱器35に戻すようにしている。前記追焚き・暖房同時
運転状態においては、暖房用開閉弁44、風呂用開閉弁
45、補助用断続開閉弁63およびヒートポンプバイパ
ス開閉弁69を開弁させるとともに、循環ポンプP1を
作動させ、補助加熱器35にて加熱された温水を風呂用
熱交換部43および暖房用熱交換部42にて放熱させた
のち、その全量を貯湯タンク1とヒートポンプ式加熱器
33とを迂回して補助加熱器35に戻すようにしてい
る。
【0057】前記貯湯ユニット制御部Cの運転として、
貯湯運転、排熱貯湯運転、放熱運転、および、給湯優先
運転について説明する。前記貯湯運転は、エンジンヒー
トポンプ式冷暖房装置Bが空調暖房運転中であるか否か
により、ヒートポンプ貯湯運転( 以下、HP貯湯運転と
いう) または補助加熱貯湯運転のいずれかを選択して実
行され、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bが空調暖
房運転中に貯湯リモコン92から指令される加熱要求と
しての貯湯要求があると、補助加熱器35を運転させて
貯湯する補助加熱貯湯運転を実行させて補助加熱優先運
転を実行し、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bが空
調暖房運転中ではないときに貯湯要求があると、エンジ
ンヒートポンプ式冷暖房装置Bを空調暖房運転させて貯
湯するHP貯湯運転を実行させてヒートポンプ優先運転
を実行するように構成されている。
【0058】そして、エンジンヒートポンプ式冷暖房装
置Bが空調暖房運転中に空調リモコン93からの空調暖
房要求が解除された状態において、貯湯要求があると、
エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bの運転を継続した
ままHP貯湯運転を実行するように構成されている。ま
た、HP貯湯運転中に、エンジンヒートポンプ式冷暖房
装置Bへの空調暖房要求があると、ガスエンジン77の
回転速度や暖房要求されている部屋の暖房負荷などに基
づいて、HP貯湯運転を継続している状態でのエンジン
ヒートポンプ式冷暖房装置Bの空調能力が空調負荷に対
して余裕があるのか不足しているのかを判別し、空調能
力に余裕があるときには、HP貯湯運転を継続するとと
もに、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bにて空調暖
房運転させる空調追加運転を実行し、空調能力が不足し
ているときには、HP貯湯運転から補助加熱貯湯運転に
切り換えかつエンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bにて
空調暖房運転させるように構成されている。
【0059】前記貯湯運転におけるHP貯湯運転につい
て具体的に説明すると、まず、エンジンヒートポンプ式
冷暖房装置Bを暖房運転させて高圧冷媒をヒートポンプ
式加熱器33に供給するとともに、湯水循環手段EをH
P貯湯初期運転状態にて運転させ、貯湯タンク1内の湯
水をヒートポンプ式加熱器33にて加熱させる。そし
て、貯湯サーミスタ66にて検出される温度が貯湯許容
温度以上になると、湯水循環手段EをHP貯湯初期運転
状態からHP貯湯運転状態に切り換えるとともに、貯湯
タンク1の上部に貯湯される温水の温度が貯湯設定温度
となるように、貯湯サーミスタ66の検出情報に基づい
て循環用水比例バルブ65の開度を調整するようにして
いる。
【0060】このようにして、貯湯タンク1内の湯水が
温度成層を形成しながら貯湯され、貯湯タンク1の貯湯
量Rが貯湯リモコン92などにより設定された目標貯湯
量Raになると、設定時間貯湯タンク1への貯湯を継続
したのち、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bの運転
を停止させるとともに、循環ポンプP1の作動を停止さ
せかつ開弁している開閉弁を閉弁させて湯水循環手段E
の運転を停止させる。ちなみに、目標貯湯量Raは、
「少」、「中」、「満」のうちのひとつが選択でき、例
えば、目標貯湯量Raとして「中」が選択されていると
きには、中部サーミスタS3が貯湯設定温度よりも設定
温度だけ低い温度を検出すると、貯湯タンク1の貯湯量
Rが目標貯湯量Raになっていると検出するようにして
いる。
【0061】前記貯湯運転における補助加熱貯湯運転に
ついて具体的に説明すると、まず、湯水循環手段Eを補
助加熱貯湯初期運転状態に切り換えて、貯湯タンク1の
底部から取り出した湯水を補助加熱器35にて加熱した
のち、その温水を貯湯タンク1の底部に戻す補助加熱貯
湯初期運転と、湯水循環手段Eを補助加熱貯湯運転状態
に切り換えて、貯湯タンク1の底部から取り出した湯水
を補助加熱器35にて加熱したのち、その温水を貯湯タ
ンク1の上部に供給する補助加熱貯湯運転とに切り換え
て貯湯される。
【0062】つまり、貯湯ユニット制御部Cは、貯湯用
目標温度Tbよりも8℃高い温度を越える沸き上げ温度
Ta、又は、貯湯用目標温度Tbよりも15℃低い温度
を越える沸き上げ温度Taが貯湯サーミスタ66により
1秒間継続して検出されるまで、補助加熱貯湯初期運転
状態にて湯水を1リットル/minの循環量Qで循環させる
補助加熱貯湯初期運転を行い、貯湯用目標温度Tbより
も8℃高い温度を越える沸き上げ温度Ta、又は、貯湯
用目標温度Tbよりも15℃低い温度を越える沸き上げ
温度Taが1秒間継続して検出されると、補助加熱貯湯
運転状態に切り換えて、沸き上げ温度Taが貯湯用目標
温度Tbになるように循環量Qを制御するように構成さ
れている。
【0063】このようにして、貯湯タンク1内の湯水が
温度成層を形成しながら貯湯され、貯湯タンク1の貯湯
量Rが貯湯リモコン92などにより設定された目標貯湯
量Raになると、設定時間貯湯タンク1への貯湯を継続
したのち、補助加熱器35の運転を停止させるととも
に、循環ポンプP1の作動を停止させかつ開弁している
開閉弁を閉弁させて湯水循環手段Eの運転を停止させ
る。
【0064】前記排熱貯湯運転は、エンジンヒートポン
プ式冷暖房装置Bの運転中においてそのエンジン排熱を
利用して貯湯するもので、排熱貯湯初期運転状態に切り
換えて、貯湯タンク1の底部から取り出した湯水をエン
ジン排熱利用式加熱器34にて加熱したのち、その温水
を貯湯タンク1の底部に戻す形態で湯水を循環させる排
熱貯湯初期運転と、排熱貯湯運転状態に切り換えて、貯
湯タンク1の底部から取り出した湯水をエンジン排熱利
用式加熱器34にて加熱したのち、その温水を貯湯タン
ク1の上部に供給する形態で湯水を循環させる排熱貯湯
運転とに切り換えて貯湯される。
【0065】前記放熱運転は、追焚き要求のみの要求が
あると、追焚き運転を実行し、暖房要求のみの要求があ
ると、暖房運転を実行し、追焚き要求および暖房要求の
両要求があると、追焚き・暖房同時運転を実行するよう
に構成されている。
【0066】前記放熱運転における追焚き運転について
具体的に説明すると、湯水循環手段Eを追焚き運転状態
に切り換え、かつ、貯湯サーミスタ66による検出温度
が追焚き用設定温度になるようにファン37の回転速度
およびガス比例弁40の開度を調整するとともに、風呂
ポンプP3を作動させて浴槽内の湯水を風呂戻り路18
および風呂往き路19を通して循環させる。そして、風
呂用熱交換部43にて浴槽内の湯水を加熱して追焚き
し、風呂戻りサーミスタ57の検出温度が追焚き用設定
温度以上になると、風呂ポンプP3の作動を停止すると
ともに、補助加熱器35の運転および湯水循環手段Eの
運転を停止させる。
【0067】前記放熱運転における暖房運転について具
体的に説明すると、湯水循環手段Eを暖房運転状態に切
り換え、かつ、貯湯サーミスタ66による検出温度が暖
房用設定温度になるようにファン37の回転速度および
ガス比例弁40の開度を調整するとともに、暖房ポンプ
P2を作動させて暖房端末からの熱媒を暖房戻り路46
および暖房往き路47を通して循環させ、暖房用熱交換
部42にて熱媒を加熱して暖房端末に供給するようにし
ている。
【0068】前記放熱運転における追焚き・暖房同時運
転について具体的に説明すると、湯水循環手段Eを追焚
き・暖房同時運転状態に切り換え、かつ、貯湯サーミス
タ66による検出温度が追焚き・暖房同時用設定温度に
なるようにファン37の回転速度およびガス比例弁40
の開度を調整するとともに、風呂ポンプP3を作動させ
て浴槽内の湯水を風呂戻り路18および風呂往き路19
を通して循環させ、かつ、暖房ポンプP2を作動させて
暖房端末からの熱媒を暖房戻り路46および暖房往き路
47を通して循環させる。そして、浴槽の湯水を追焚き
するとともに、暖房端末に暖房用熱交換部42にて加熱
された熱媒を供給するようにしている。
【0069】前記給湯優先運転は、貯湯タンク1の貯湯
量Rが最低確保量未満のときに、給湯栓などに給湯する
ときに実行され、湯水循環手段Eを補助加熱貯湯運転状
態に切り換え、補助加熱器35にて加熱された湯水を上
部接続路25から給湯路6に給湯しながら、給湯目標温
度、貯湯出口サーミスタ13および給水サーミスタ9の
検出情報に基づいて、給湯する湯水の温度が給湯目標温
度になるようにミキシングバルブ8の開度を調整すると
ともに、ミキシングサーミスタ14の検出情報に基づい
て、その検出温度と給湯目標温度との偏差に基づいてミ
キシングバルブ8の開度を微調整することにより、給湯
目標温度の湯水を給湯するようにしている。
【0070】ちなみに、浴槽に湯張りを行うときには、
給湯優先運転と同様に、貯湯タンク1の貯湯量Rが最低
確保量未満のときに、給湯栓などに給湯するときに実行
され、給湯目標温度、貯湯出口サーミスタ13および給
水サーミスタ9の検出情報に基づいて、給湯する湯水の
温度が給湯目標温度になるようにミキシングバルブ8の
開度を調整するとともに、ミキシングサーミスタ14の
検出情報に基づいて、その検出温度と給湯目標温度との
偏差に基づいてミキシングバルブ8の開度を微調整する
とともに、湯張り電磁弁22を開弁させ、ミキシングバ
ブル8にて給湯目標温度に調整された湯水を風呂戻り路
18および風呂往き路19の両路から浴槽に供給し、浴
槽内に湯張り設定量の湯水が供給されると、湯張り電磁
弁22を閉弁させるようにしている。
【0071】前記貯湯ユニットAの制御動作について、
図4〜6のフローチャートに基づいて説明する。前記貯
湯ユニットAは、図4のフローチャートに示すように、
貯湯タンク1の貯湯量Rが最低確保量未満であって、か
つ、給湯栓が開操作されて給湯中であると、給湯優先運
転を実行し、貯湯タンク1の貯湯量Rが最低確保量以上
であるか、給湯中でなければ、給湯優先運転を実行して
いると、補助加熱器35の運転および循環ポンプP1の
作動を停止させて給湯優先運転停止処理を実行する。そ
して、暖房要求や追焚き要求などの放熱要求があると、
放熱運転を実行し、貯湯要求があると、貯湯運転を実行
し、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bが運転中で、
エンジン排熱を回収した冷却水の温度が所定温度以上で
あれば、排熱貯湯運転を実行する。
【0072】前記放熱運転の制御動作について、図5の
フローチャートに基づいて説明を加えると、貯湯タンク
1の貯湯量Rが最低確保量未満であって、かつ、給湯栓
が開操作されて給湯中であると、給湯優先運転を実行す
る。貯湯タンク1の貯湯量Rが最低確保量以上である
か、給湯中でなければ、給湯優先運転を実行している
と、補助加熱器35の運転および循環ポンプP1の作動
を停止させて給湯優先運転停止処理を実行する。
【0073】そして、追焚き要求がありかつ暖房要求が
ないときには、追焚き運転を実行し、追焚き要求および
暖房要求の両要求があるときには、追焚き・暖房同時運
転を実行し、追焚き要求がなくかつ暖房要求があるとき
には、暖房運転を実行する。このようにして、追焚き要
求および暖房要求のいずれかまたは両方が要求されてい
るかによって、その要求に応えるべく、追焚き運転、暖
房運転、追焚き・暖房同時運転の夫々の運転を実行し、
追焚き要求および暖房要求のいずれかまたは両方が満た
されて要求が完了すると、湯水循環手段Eおよび補助加
熱器35の運転を停止させる放熱停止処理を実行する。
【0074】前記貯湯運転の制御動作について、図6の
フローチャートに基づいて説明を加えると、貯湯タンク
1の貯湯量Rが最低確保量未満であって、かつ、給湯栓
が開操作されて給湯中であると、給湯優先運転を実行す
る。貯湯タンク1の貯湯量Rが最低確保量以上である
か、給湯中でなければ、給湯優先運転を実行している
と、補助加熱器35の運転および循環ポンプP1の作動
を停止させて給湯優先運転停止処理を実行する。そし
て、追焚き要求または暖房要求のいずれかの放熱要求が
あると、放熱運転を実行し、放熱要求がないときは貯湯
運転制御を実行して、貯湯タンク1の貯湯量Rが目標貯
湯量Raになると、設定時間貯湯タンク1への貯湯を継
続したのち、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bまた
は加熱部4の運転を停止させるとともに、循環ポンプP
1の作動を停止させかつ開弁している開閉弁を閉弁させ
て湯水循環手段Eの運転を停止させる貯湯運転停止処理
を実行する。
【0075】前記貯湯運転制御について詳細に説明す
る。前記貯湯運転制御は、貯湯リモコン92にて風呂予
約設定を行った場合などに、貯湯用目標温度Tbで、か
つ、目標貯湯量Raの湯水を貯湯タンク1に貯湯するた
めに、現在の貯湯量Rが目標貯湯量Raに対してかなり
少ないと判定したときに、ヒートポンプ式加熱器33や
補助加熱器35を使用して行われる。
【0076】つまり、貯湯ユニット制御部Cが、ヒート
ポンプ式加熱器33による湯水の沸き上げ温度Taを貯
湯目標温度範囲の温度に維持すべく、湯水循環手段Eに
よる湯水の循環量Qを増減制御する循環制御手段として
機能し、貯湯運転が指令されるに伴って、図7に示すよ
うに、湯水循環手段Eを、貯湯タンク1の底部から取り
出した湯水をヒートポンプ式加熱器33にて加熱したの
ち、その温水を貯湯タンク1の底部に戻す形態のHP貯
湯初期運転状態で湯水を循環させるHP貯湯初期A運転
モードとHP貯湯初期B運転モードとに切り換えて、そ
の運転を制御したあと、貯湯タンク1内に目標貯湯量R
aの湯水が温度成層を形成して貯湯されるように、貯湯
タンク1の底部から取り出した湯水をヒートポンプ式加
熱器33にて加熱したのち、その温水を貯湯タンク1の
上部に供給する形態のHP貯湯運転状態で湯水を循環さ
せるHP貯湯A運転モードとHP貯湯B運転モードとに
切り換えてその運転を制御し、HP貯湯B運転モードに
おいて、貯湯タンク1内の貯湯量Rが目標貯湯量Raに
なるように、貯湯量検出手段Mの検出結果に基づいて、
湯水循環手段Eの運転を制御する。
【0077】また、ヒートポンプ運転制御手段としての
ヒートポンプ運転制御部Dは、貯湯運転が指令されるに
伴って、ヒートポンプ式加熱器33の冷媒圧縮機78を
起動させて、ヒートポンプ式加熱器33に供給される冷
媒圧力が設定目標圧力になるように冷媒圧縮機78の回
転速度を制御しながら、ヒートポンプ式加熱器33の加
熱用運転を制御する。
【0078】前記HP貯湯初期A運転モードでは、循環
量Qが初期目標流量( 3リットル/min) になるように水
比例バルブ65の開度を制御し、HP貯湯初期B運転モ
ードでは、循環量Qがヒートポンプ式加熱器33の冷媒
圧力に応じて増加するように水比例バルブ65の開度を
制御する。また、HP貯湯A運転モードでは、循環量Q
がヒートポンプ式加熱器33の冷媒圧力に応じて増加す
るように水比例バルブ65の開度を制御し、HP貯湯B
運転モードでは、沸き上げ温度Taが貯湯用目標温度T
b( 本実施形態では、60℃又は67℃のいずれかに設
定されている) になるように水比例バルブ65の開度を
制御して循環量Qを調整し、必要に応じて、補助加熱器
35にて加熱した湯水を貯湯タンク1の上部に供給する
補助加熱貯湯運転モードに切り換えて貯湯する。
【0079】以下、貯湯ユニット制御部Cによる貯湯運
転制御について、図8〜図20のフローチャートを参照
しながら詳述する。前記HP貯湯初期A運転モードにつ
いて説明する。前記HP貯湯初期A運転モードによる運
転制御では、図8に示すように、タイマ94をリセット
して、ヒートポンプ運転制御部Dにヒートポンプ運転要
求信号を出力し、ヒートポンプ運転制御部Dからエンジ
ンヒートポンプ式冷暖房装置Bの運転状態を示す信号と
してのヒートポンプの加熱能力不足を示す能力不足信号
が入力されている場合は、貯湯待機処理を実行し、能力
不足信号が入力されていない場合は、湯水循環手段Eを
HP貯湯初期運転状態に切り換えて循環ポンプP1を作
動させ、循環量Qが初期目標流量( 3リットル/min) に
なるように水比例バルブ65の開度を制御して、貯湯タ
ンク1の底部から取り出した湯水を補助用バイパス路6
8と暖房用循環路3aとを通って貯湯タンク1の底部に
戻す形態で湯水を循環させる( ステップ#1〜#4) 。
そして、ヒートポンプ運転制御部Dから運転状態を示す
信号としてのエンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bが運
転されていることを示すヒートポンプ運転信号が、ヒー
トポンプ運転要求信号を出力してから5分が経過しても
入力されない場合は、貯湯待機処理を実行し、ヒートポ
ンプ運転信号が入力されると、HP貯湯初期B運転モー
ドによる運転制御を開始する( ステップ#5〜#7) 。
【0080】前記貯湯待機処理は、図9に示すように、
循環ポンプP1が作動しているときはその作動を停止す
るとともに、ヒートポンプ運転要求信号の出力を停止し
て、タイマ94をリセットし、タイマ94の積算時間が
30分になると、HP貯湯初期A運転モードによる運転
制御に戻る( ステップ#11〜#15) 。
【0081】前記HP貯湯初期B運転モードについて説
明する。前記HP貯湯初期B運転モードによる運転制御
では、室外機72からヒートポンプ式加熱器33に加熱
用冷媒が供給されており、図10に示すように、タイマ
94をリセットして、HP貯湯初期運転状態で循環量Q
が運転開始用設定量としての初期目標流量( 1リットル
/min) になるように水比例バルブ65の開度を制御する
( ステップ#21,#22) 。
【0082】そして、ヒートポンプ運転制御部Dから運
転状態を示す信号としての冷却水温度サーミスタ95に
よる検出温度が60℃以上であることを示すエンジン6
0℃信号が入力されていないときは、HP貯湯初期A運
転モードによる運転制御に戻り、エンジン60℃信号が
入力されていると、貯湯用目標温度Tbが60℃の場合
は上限循環量Qmax を3リットル/minに設定し、貯湯用
目標温度Tbが67℃の場合は上限循環量Qmax を2リ
ットル/minに設定して、高圧検出手段88で検出した冷
媒圧力が2段階に設定した循環量増大制御用圧力のいず
れかになると、その2段階の循環量増大制御用圧力に対
応させて設定してある2段階の設定増大量を循環量増大
制御用圧力に応じて選択して、湯水の循環量Qを設定増
大量分増加させて設定時間待機する循環量増大制御を繰
り返し実行する( ステップ#23〜#27) 。
【0083】前記循環量増大制御について説明する。前
記循環量増大制御では、図11に示すように、循環量セ
ンサ62で検出した循環量Qが上限循環量Qmax 以上の
ときは、循環量Qを現状に維持し、循環量Qが上限循環
量Qmax 未満で、ヒートポンプ運転制御部Dから運転状
態を示す信号としての、高圧検出手段88で検出した冷
媒圧力が循環量増大制御用圧力の一つである20kgf/cm
2(約1.96MPa) であることを示す冷媒20kgf/cm2
信号のみが入力されていると、その循環量増大制御用圧
力に対応させて設定してある設定増大量である0.1リ
ットル/minを選択して、循環量Qをその設定増大量増加
させ、高圧検出手段88で検出した冷媒圧力が循環量増
大制御用圧力の一つである22kgf/cm2(約2.16MP
a) であることを示す冷媒22kgf/cm2 信号が入力され
ていると、その循環量増大制御用圧力に対応させて設定
してある設定増大量である0.2リットル/minを選択し
て、循環量Qをその設定増大量増加させる(ステップ#
41〜#45) 。そして、上記循環量増大制御を、ヒー
トポンプ運転制御部Dから能力不足信号が入力されてい
ない状態で、貯湯用目標温度Tbよりも20℃低い温度
を越える沸き上げ温度Taが貯湯サーミスタ66により
5秒間継続して検出されるまで、15秒の演算周期で実
行し、能力不足信号が入力されると貯湯待機処理を実行
する( ステップ#28〜#34) 。
【0084】また、上記の循環量増大制御を繰り返す都
度、沸き上げ温度Taが貯湯用目標温度Tbよりも4℃
低い温度未満か否かを判定し、貯湯用目標温度Tbより
も4℃低い温度未満であれば、貯湯用目標温度Tbが6
0℃の場合は、HP貯湯初期B運転モードの開始から1
0分が経過すると貯湯待機処理を実行し、貯湯用目標温
度Tbが67℃の場合は、HP貯湯初期B運転モードの
開始から15分が経過すると貯湯待機処理を実行する(
ステップ#30〜#34) 。そして、貯湯用目標温度T
bよりも20℃低い温度を越える沸き上げ温度Taが貯
湯サーミスタ66により5秒間継続して検出されると、
HP貯湯A運転モードによる運転制御を開始する( ステ
ップ#29) 。
【0085】前記HP貯湯A運転モードについて説明す
る。前記HP貯湯A運転モードによる運転制御では、図
12に示すように、タイマ94をリセットし、貯湯タン
ク1下部の湯水の温度が上がり過ぎて、ヒートポンプの
加熱能力が低下しないように、湯水循環手段EをHP貯
湯運転状態に切り換えて、貯湯タンク1の底部から取り
出した湯水をヒートポンプ式加熱器33にて加熱したの
ち、その温水を貯湯タンク1の上部に供給する形態で湯
水を循環させ、貯湯用目標温度Tbよりも4.5℃低い
温度を越える沸き上げ温度Taが貯湯サーミスタ66に
より5秒間継続して検出されるまで、前述の循環量増大
制御を繰り返し実行する( ステップ#51〜#56) 。
但し、このHP貯湯A運転モードでの運転中に貯湯用目
標温度Tbよりも23℃低い温度以下の沸き上げ温度T
aが検出されると、貯湯禁止運転モードによる運転制御
を開始し、例えば空調暖房負荷が大きくて、能力不足信
号が入力されると貯湯待機処理を実行する。そして、貯
湯用目標温度Tbよりも4.5℃低い温度を越える沸き
上げ温度Taが貯湯サーミスタ66により5秒間継続し
て検出されると、HP貯湯B運転モードによる運転制御
を開始する。
【0086】前記貯湯禁止運転モードについて説明す
る。前記貯湯禁止運転モードによる運転制御では、図1
3に示すように、湯水循環手段EをHP貯湯初期運転状
態に切り換え、貯湯用目標温度Tbよりも20℃低い温
度を越える沸き上げ温度Taが検出されるまで後述する
貯湯運転用流量制御を繰り返し実行し、貯湯用目標温度
Tbよりも20℃低い温度を越える沸き上げ温度Taが
5秒間継続して検出されるとステップ#53に戻る( ス
テップ#61〜#63) 。
【0087】前記HP貯湯B運転モードについて説明す
る。前記HP貯湯B運転モードによる運転制御では、図
14に示すように、タイマ94をリセットし、湯水循環
手段EをHP貯湯運転状態に切り換え、上限循環量Qma
x を10リットル/minに設定して、給湯手段Gにより一
般給湯路16を介して給湯が行われていることが給湯流
量センサ20で検出されると、その給湯量Wrを給湯流
量センサ20の検出結果に基づいて演算し、その演算し
た給湯量Wrに応じて目標貯湯量Raを減少側に補正す
る目標貯湯量補正処理を実行し、貯湯タンク1の上部に
供給する加熱湯水の温度を貯湯用目標温度Tbに維持す
るように、水比例バルブ65のフィードバック制御で、
貯湯サーミスタ66により検出される沸き上げ温度Ta
が貯湯用目標温度Tbになるように、湯水の循環量Qを
設定量増減制御して設定時間待機する貯湯運転用流量制
御を15秒の演算周期で繰り返し実行して、貯湯量検出
手段Mにより、目標貯湯量Raに対応する貯湯温度サー
ミスタS2,S3,S4が貯湯設定温度Teを検出する
と、HP貯湯B運転モードによる制御を終了する( ステ
ップ#71〜#77) 。
【0088】前記目標貯湯量補正処理は、目標貯湯量R
aから演算される給湯量Wrに応じて使用される湯水量
Wqを減算した減算貯湯量Rbを求めて、貯湯温度サー
ミスタS2,S3,S4の夫々に対応する複数段階の貯
湯量Rmin ,Rs ,Rm ,Rmax のうちで、減算貯湯量
Rbよりも多くて最も減算貯湯量Rbに近い貯湯量に、
目標貯湯量Raを補正するもので、図15を参照しなが
ら説明する。
【0089】前記目標貯湯量補正処理は、給湯流量セン
サ20の検出給湯流量に基づいて給湯量Wrを演算し
て、その給湯量Wrと、貯湯出口サーミスタ13により
検出した貯湯出口温度Tpと、給水サーミスタ9により
検出した給水温度Tqと、ミキシングサーミスタ14に
より検出した給湯温度とに基づいて、貯湯タンク1から
流出した給湯用湯水量Wpを演算する( ステップ#14
1,#142) 。ちなみに、この給湯用湯水量Wpは、
Wp=Tr・Wr/( Tp+Tq) により演算すること
ができる。そして、演算した給湯用湯水量Wpから、貯
湯運転用流量制御の演算周期である15秒間に流出した
単位周期当たり給湯用湯水量Wqを求め、その求めた単
位周期当たり給湯用湯水量Wqを現在設定されている目
標貯湯量Raから減算した減算貯湯量Rbを求め( ステ
ップ#143,#144) 、3個の貯湯温度サーミスタ
S2〜S4の夫々に対応する3段階の貯湯量Rs,R
m,Rmax のうちで、減算貯湯量Rbよりも多くて最も
減算貯湯量Rbに近い貯湯量に、目標貯湯量Raを補正
する( ステップ#145〜#150) 。
【0090】つまり、減算貯湯量Rbが中貯湯量Rm(
70リットル) 以上のときは、目標貯湯量Raを最大貯
湯量Rmax(113リットル) に補正し( ステップ#14
5,#146) 、減算貯湯量Rbが小貯湯量Rs( 30
リットル) 以上のときは、目標貯湯量Raを中貯湯量R
m( 70リットル) に補正し( ステップ#147,#1
48) 、減算貯湯量Rbが最低確保量Rmin(17リット
ル) 以上のときは、目標貯湯量Raを小貯湯量Rs( 3
0リットル) に補正し( ステップ#149,#150)
に補正する。また、減算貯湯量Rbが最低確保量Rmin
未満のときは、補助加熱貯湯運転モードによる運転制御
を実行する。
【0091】前記貯湯運転用流量制御について説明す
る。前記貯湯運転用流量制御では、図16〜図18に示
すように、貯湯用目標温度Tbよりも23℃低い温度以
下の沸き上げ温度Taが検出されると、貯湯禁止運転モ
ードによる運転制御が開始され、貯湯用目標温度Tbよ
りも23℃低い温度以下の沸き上げ温度Taが検出され
いない状態で、循環量Qが上限循環量Qmaxを越えてい
るときや、循環量Qが上限循環量Qmax 未満で、かつ、
沸き上げ温度Taが貯湯用目標温度Tbよりも1℃低い
温度以上で貯湯用目標温度Tbよりも1℃高い温度以下
の貯湯目標温度範囲の温度であり、しかも、冷媒22kg
f/cm2信号が入力されていなかったり、冷媒22kgf/cm
2 信号が入力されていて、冷媒圧力が現状維持判別用圧
力としての22kgf/cm2(( 約2.16MPa) 以上であっ
ても、最大回転信号が入力されていてヒートポンプ式加
熱器33に運転余力が無いときには、循環量Qを現状に
維持し、最大回転信号が入力されていなくて冷媒圧縮機
78の運転状態が最大出力運転状態でないとき、つま
り、ヒートポンプ式加熱器33に運転余力が有るときに
は、循環量Qを0.1リットル/minの設定量増大させて
タイマ94をリセットし、沸き上げ温度Taが貯湯用目
標温度Tbよりも2.5℃低い温度以上のときは、設定
時間としての90秒間はその増大させた循環量Qで循環
させて待機する循環量増大制御を実行する( ステップ#
81〜#90) 。
【0092】そして、循環量増大制御を実行した後、沸
き上げ温度Taが貯湯目標温度範囲の温度よりも低く、
冷媒20kgf/cm2 信号が入力されていなかったり、冷媒
20kgf/cm2 信号が入力されていても、ヒートポンプ運
転制御部Dから運転状態を示す信号としての、ガスエン
ジン77の現在の回転数が最大回転数であることを示す
最大回転信号が入力されていれば、つまり、ヒートポン
プ式加熱器33に運転余力が無いときには、沸き上げ温
度Taが貯湯目標温度範囲の温度になるように、その沸
き上げ温度Taに応じて、循環量Qを設定量減少させて
設定時間待機する循環量減少制御を実行する( ステップ
#91〜#99) 。
【0093】つまり、沸き上げ温度Taが貯湯用目標温
度Tbよりも2.5℃低い温度以上であれば、循環量Q
を0.1リットル/min減少させ( ステップ#94,#9
5)、沸き上げ温度Taが貯湯用目標温度Tbよりも
2.5℃低い温度を下回り、かつ、貯湯用目標温度Tb
よりも5℃低い温度以上であれば、循環量Qを0.2リ
ットル/min減少させ( ステップ#96,#97) 、沸き
上げ温度Taが貯湯用目標温度Tbよりも5℃低い温度
を下回り、かつ、貯湯用目標温度Tbよりも6℃低い温
度以上であれば、循環量Qを0.3リットル/min減少さ
せ( ステップ#98,#99) 、沸き上げ温度Taが貯
湯用目標温度Tbよりも6℃低い温度を下回っていれ
ば、貯湯禁止運転モードによる運転制御を実行する。
【0094】また、沸き上げ温度Taが加熱湯水の温度
が貯湯用目標温度と見なす貯湯用目標温度範囲の温度よ
りも低いときであっても、冷媒20kgf/cm2 信号が入力
されていていて、冷媒圧力が現状維持判別用圧力として
の20kgf/cm2(1.96MPa) 以上であり、かつ、最
大回転信号が入力されていなくて、冷媒圧縮機78の運
転状態が最大出力運転状態でないときは、循環量Qを現
状に維持し( ステップ#91〜#93) 、沸き上げ温度
Taが貯湯目標温度範囲の温度を越えているときは、沸
き上げ温度Taが貯湯用目標温度Tbよりも5℃高い温
度以下であれば、循環量Qを0.1リットル/min増加さ
せ、沸き上げ温度Taが貯湯用目標温度Tbよりも5℃
高い温度を越えていれば、循環量Qを0.2リットル/m
in増加させ( ステップ#91,#100〜#102) 。
【0095】そして、循環量Qを0.3リットル/min減
少させたときは、沸き上げ温度Taが貯湯用目標温度T
bよりも4℃低い温度を下回っていると、貯湯用目標温
度Tbが60℃の場合は、HP貯湯B運転モードによる
運転制御の開始から10分が経過していると貯湯待機処
理を実行し、貯湯用目標温度Tbが67℃の場合は、H
P貯湯B運転モードによる運転制御の開始から15分が
経過していると貯湯待機処理を実行し、貯湯待機処理を
実行しないときは、循環量QがHP貯湯運転状態で循環
させる湯水の最低流量として設定した設定最低流量であ
る1リットル/minよりも少なく、かつ、最大回転信号が
入力されていてヒートポンプ式加熱器33に運転余力が
無く、かつ、HP貯湯B運転モードによる運転制御の開
始から2分が経過しておれば、貯湯待機処理を実行する
( ステップ#103〜#110)。
【0096】前記補助加熱貯湯運転モードによる運転制
御について、図19〜図21を参照しながら説明する。
前記補助加熱貯湯運転モードによる運転制御では、図1
9に示すように、HP貯湯運転モードによる運転制御を
停止するHP貯湯運転モード停止処理を実行し、補助加
熱貯湯初期運転モードによる運転制御を実行した後、補
助加熱貯湯許可運転モードによる運転制御を実行する。
【0097】前記補助加熱貯湯初期運転モードは、図2
0に示すように、タイマ94をリセットし、湯水循環手
段Eを補助加熱貯湯初期運転状態に切り換えて、循環ポ
ンプP1を、湯水の循環量Qが、入り温度サーミスタ6
1にて検出した入り温度と、貯湯用目標温度Tbと、補
助加熱器35の定格運転状態における所定の加熱能力と
に基づいて演算した、沸き上げ温度Taが貯湯用目標温
度Tbとなる循環量になるように制御し、給湯用目標温
度Tcよりも8℃高い温度を越える沸き上げ温度Taを
1秒間継続して検出したり、貯湯用目標温度Tbよりも
15℃低い温度を超える沸き上げ温度Taを1秒間継続
して検出すると、補助加熱貯湯許可運転モードによる運
転制御を実行する( ステップ#111〜#115) 。
【0098】前記補助加熱貯湯許可運転モードは、図2
1に示すように、目標貯湯量Raを小貯湯量Rsに設定
し、湯水循環手段Eを補助加熱貯湯運転状態に切り換え
て、貯湯量Rが目標貯湯量Raになるまで、つまり、小
貯湯量Rsに対応する貯湯温度サーミスタS2が貯湯設
定温度Te以上の検出貯湯温度T2を検出するまで、循
環ポンプP1を、湯水の循環量Qが、入り温度サーミス
タ61にて検出した入り温度と、貯湯用目標温度Tb
と、補助加熱器35の定格運転状態における所定の加熱
能力とに基づいて演算した、沸き上げ温度Taが貯湯用
目標温度Tbとなる循環量Qになるように制御し、給湯
用目標温度Tcよりも3℃高い温度以下の沸き上げ温度
Taを検出したり、貯湯用目標温度Tbよりも20℃低
い温度未満の沸き上げ温度Taを検出すると、湯水循環
手段Eを補助加熱貯湯初期運転状態に切り換え、補助加
熱器35による加熱温度として設定した補助加熱器目標
温度Tdよりも5℃低い温度未満の沸き上げ温度Taを
2分継続して検出すると循環量を設定量減少させるとと
もにフラグを立て、更に1分継続すると、補助加熱器3
5の異常と判断して運転を停止する( ステップ#120
〜#133) 。
【0099】〔第2実施形態〕前記第1実施形態では、
最低確保量Rmin ,小貯湯量Rs ,中貯湯量Rm ,最大
貯湯量Rmax のいずれかを貯湯量Rとして検出する貯湯
量検出手段Mを備えたエンジンヒートポンプ式冷暖房給
湯システムを示したが、以下に、実際の貯湯量に近い貯
湯量Rを検出するように構成した貯湯量検出手段Mを備
えたエンジンヒートポンプ式冷暖房給湯システムを、図
22〜図24を参照しながら示す。尚、第1実施形態と
同じ構成部分の説明は省略する。
【0100】本実施形態では、貯湯量検出手段Mが、貯
湯タンク1内の湯水の温度を特定高さ位置にて検出する
複数の温度センサとしての上下方向に分散配置されてい
る4個の貯湯温度サーミスタS1〜S4と、湯水循環手
段Eにて貯湯タンク1に供給される湯水の供給流量を検
出する供給量流量検出手段としての循環流量センサ62
とを設けて構成されている。
【0101】第2実施形態におけるHP貯湯B運転モー
ドによる運転制御では、図22に示すように、タイマ9
4をリセットし、湯水循環手段EをHP貯湯運転状態に
切り換え、上限循環量Qmax を10リットル/minに設定
して、給湯手段Gにより一般給湯路16を介して給湯が
行われていることが給湯流量センサ20で検出される
と、その給湯量Wrを給湯流量センサ20の検出結果に
基づいて演算して、その演算した給湯量Wrに応じて目
標貯湯量Raを減少側に補正する目標貯湯量補正処理を
実行し、また、貯湯量検出手段Mにより、貯湯温度サー
ミスタS1〜S4による検出貯湯温度T1〜T4と循環
流量センサ62にて検出した循環量Qとに基づいて貯湯
量Rを演算する貯湯量演算処理を実行し、貯湯タンク1
の上部に供給する加熱湯水の温度を貯湯用目標温度Tb
に維持するように、水比例バルブ65のフィードバック
制御で、貯湯サーミスタ66により検出される沸き上げ
温度Taが貯湯用目標温度Tbになるように、湯水の循
環量Qを設定量増減制御して設定時間待機する貯湯運転
用流量制御を15秒の演算周期で繰り返し実行して、貯
湯量Rが目標貯湯量Ra以上になると、HP貯湯B運転
モードによる制御を終了する( ステップ#151〜#1
56) 。
【0102】前記目標貯湯量補正処理は、図23に示す
ように、給湯流量センサ20の検出給湯流量に基づいて
給湯量Wrを演算して、その給湯量Wrと、貯湯出口サ
ーミスタ13により検出した貯湯出口温度Tpと、給水
サーミスタ9により検出した給水温度Tqと、ミキシン
グサーミスタ14により検出した給湯温度とに基づい
て、第1実施形態で示したと同様に、貯湯タンク1から
流出した給湯用湯水量Wpを演算する( ステップ#16
1,#162) 。そして、演算した給湯用湯水量Wpか
ら、貯湯運転用流量制御の演算周期である15秒間に流
出した単位周期当たり給湯用湯水量Wqを求め、その求
めた単位周期当たり給湯用湯水量Wqを現在設定されて
いる目標貯湯量Raから減算した減算貯湯量に目標貯湯
量Raを補正し( ステップ#163,#164) 、その
補正した目標貯湯量Raが最低確保量Rmin 未満の時
は、補助加熱貯湯運転モードによる運転制御を実行す
る。
【0103】前記貯湯量演算処理は、複数の貯湯温度サ
ーミスタS1〜S4のうちで貯湯設定温度Te以上の温
度を検出する最下位の貯湯温度サーミスタセンサS1〜
S4に対応する基準貯湯量Rmin ,Rs ,Rm ,Rmax
と、その最下位の貯湯温度サーミスタセンサS1〜S4
が貯湯設定温度Teを検出したときから、循環流量セン
サ62にて検出した検出流量である演算周期当たりの循
環量Qrを積算した積算量との合計量を、貯湯量Rとし
て検出するように構成してある。
【0104】前記貯湯量演算処理について詳細に説明す
ると、図24に示すように、循環流量センサ62にて検
出した循環量Qから、貯湯運転用流量制御の演算周期で
ある15秒間の循環量である単位周期当たり循環量Qr
を求め、前回の演算周期で演算した貯湯量Rに単位周期
当たり循環量Qrを加算した貯湯量を現在の貯湯量Rと
する( ステップ#171,#172) 。
【0105】そして、貯湯温度サーミスタS4による検
出貯湯温度T4が貯湯設定温度Te以上で、現在の貯湯
量Rが113リットル未満のときは、その貯湯量Rを基
準貯湯量の一つである最大貯湯量Rmax の113リット
ルに補正し( ステップ#173〜#175) 、貯湯温度
サーミスタS3による検出貯湯温度T3が貯湯設定温度
Te以上で、現在の貯湯量Rが70リットル未満のとき
は、その貯湯量Rを基準貯湯量の一つである中貯湯量R
m の70リットルに補正し( ステップ#176〜 #1
78) 、貯湯温度サーミスタS2による検出貯湯温度T
2が貯湯設定温度Te以上で、現在の貯湯量Rが30リ
ットル未満のときは、その貯湯量Rを基準貯湯量の一つ
である小貯湯量Rsの30リットルに補正し( ステップ
#179〜#181) 、貯湯温度サーミスタS1による
検出貯湯温度T1が貯湯設定温度Te以上で、現在の貯
湯量Rが17リットル未満のときは、その貯湯量Rを基
準貯湯量の一つである最低確保量Rmin の17リットル
に補正する( ステップ#182〜#184) 。従って、
貯湯温度サーミスタS1〜S4が貯湯設定温度Teを検
出する都度、検出した貯湯温度サーミスタS1〜S4に
対応する基準貯湯量Rmin ,Rs ,Rm ,Rmax を貯湯
量Rに補正しながら、その貯湯設定温度Teを検出した
後の単位周期当たり循環量Qrを積算した積算量を加算
した合計量を現在の貯湯量Rとするので、実際の貯湯量
Rを精度良く検出できる。
【0106】〔その他の実施形態〕 1.上記実施形態では、HP貯湯運転制御の実行中に給
湯があった場合に目標貯湯量補正処理を実行する構成を
示したが、エンジン排熱利用式加熱器34にて湯水を加
熱して貯湯する排熱貯湯運転制御や補助加熱器35にて
湯水を加熱して貯湯する補助加熱貯湯運転制御の実行中
に給湯があった場合に、目標貯湯量補正処理を実行して
も良い。 2.上記実施形態では、貯湯運転制御の実行中に一般給
湯があった場合に目標貯湯量補正処理を実行する構成を
示したが、貯湯運転制御の実行中に、浴槽への湯張り給
湯があった場合に目標貯湯量補正処理を実行しても良
い。 3.上記実施形態では、給湯時に使用した給湯用湯水量
の全量を目標貯湯量から減算して補正する目標貯湯量補
正処理を示したが、給湯用湯水量の一定割合を目標貯湯
量から減算して補正する目標貯湯量補正処理を実行して
も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】貯湯式の給湯熱源装置( 貯湯ユニット) の概略
構成図
【図2】貯湯式の給湯熱源装置( エンジンヒートポンプ
式冷暖房装置) の概略構成図
【図3】制御ブロック図
【図4】第1実施形態の制御動作を示すフローチャート
【図5】第1実施形態の制御動作を示すフローチャート
【図6】第1実施形態の制御動作を示すフローチャート
【図7】第1実施形態の制御動作を示すフローチャート
【図8】第1実施形態の制御動作を示すフローチャート
【図9】第1実施形態の制御動作を示すフローチャート
【図10】第1実施形態の制御動作を示すフローチャー
【図11】第1実施形態の制御動作を示すフローチャー
【図12】第1実施形態の制御動作を示すフローチャー
【図13】第1実施形態の制御動作を示すフローチャー
【図14】第1実施形態の制御動作を示すフローチャー
【図15】第1実施形態の制御動作を示すフローチャー
【図16】第1実施形態の制御動作を示すフローチャー
【図17】第1実施形態の制御動作を示すフローチャー
【図18】第1実施形態の制御動作を示すフローチャー
【図19】第1実施形態の制御動作を示すフローチャー
【図20】第1実施形態の制御動作を示すフローチャー
【図21】第1実施形態の制御動作を示すフローチャー
【図22】第2実施形態の制御動作を示すフローチャー
【図23】第2実施形態の制御動作を示すフローチャー
【図24】第2実施形態の制御動作を示すフローチャー
【符号の説明】
1 貯湯タンク 4 加熱手段 6 給湯路 20 給湯流量検出手段 62 供給量流量検出手段 C 制御手段 E 湯水循環手段 G 給湯手段 M 貯湯量検出手段 N 目標貯湯量設定手段 Qr 検出流量 R 貯湯量 Ra 目標貯湯量 Rb 減算貯湯量 Rmin (基準) 貯湯量 Rs (基準) 貯湯量 Rm (基準) 貯湯量 Rmax (基準) 貯湯量 S1 温度センサ S2 温度センサ S3 温度センサ S4 温度センサ Te 貯湯設定温度 Wq 湯水量 Wr 給湯量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24H 1/00 611 F24D 3/08 H F25B 30/02 17/00 T (71)出願人 000221834 東邦瓦斯株式会社 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 (71)出願人 000196680 西部瓦斯株式会社 福岡県福岡市博多区千代1丁目17番1号 (72)発明者 福知 徹 大阪府大阪市此花区北港白津1丁目1番3 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 酒井 寿成 大阪府大阪市此花区北港白津1丁目1番3 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 橋詰 康人 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 河内 敏弘 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 藤川 泰 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 藤本 善夫 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 談議所 謙治 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 崎石 智也 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 田之頭 健一 東京都港区海岸1丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 山口 和也 東京都港区海岸1丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 肆矢 直司 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東 邦瓦斯株式会社内 (72)発明者 伊藤 実希夫 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東 邦瓦斯株式会社内 (72)発明者 川原 道憲 福岡県福岡市博多区千代1丁目17番1号 西部瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 3L025 AC01 AC06 AC07 3L070 BB09 BB14 BB16 BC03 BC22 3L073 AA07 AA08 AA12 AA15 AA18 AA19 AB09 AB16 AC10 AD08 AE01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給湯路が上部に接続された貯湯タンク
    と、 その貯湯タンク内に湯水が温度成層を形成して貯湯され
    るように、貯湯タンクの底部から取り出した湯水を加熱
    手段にて加熱したのち、その温水を前記貯湯タンクの上
    部に供給する形態の貯湯運転状態で湯水を循環させる湯
    水循環手段と、 前記貯湯タンクに貯湯する目標貯湯量を設定する目標貯
    湯量設定手段と、 前記貯湯タンク内の貯湯量を検出する貯湯量検出手段
    と、 前記貯湯タンクに貯湯してある湯水を前記給湯路を通し
    て給湯する給湯手段と、 前記貯湯量が前記目標貯湯量になるように、前記貯湯量
    検出手段の検出結果に基づいて、前記湯水循環手段の運
    転を制御する貯湯運転制御を実行する制御手段とが設け
    られた貯湯式の給湯熱源装置であって、 前記給湯路における給湯流量を検出する給湯流量検出手
    段が設けられ、 前記制御手段が、前記貯湯運転制御の実行中において、
    前記給湯手段による給湯が行われたときには、その給湯
    量を前記給湯流量の検出結果に基づいて演算し、その演
    算した給湯量に応じて前記目標貯湯量を減少側に補正す
    る目標貯湯量補正処理を実行するように構成されている
    貯湯式の給湯熱源装置。
  2. 【請求項2】 前記貯湯量検出手段が、 前記貯湯タンク内の湯水の温度を検出する複数の温度セ
    ンサを、上下方向に分散して配置して、それら温度セン
    サのうちで貯湯設定温度以上の温度を検出する最下位の
    センサがいずれであるかにより、貯湯量を検出するよう
    に構成され、前記目標貯湯量設定手段が、前記複数の温
    度センサのいずれかに対応する貯湯量を目標貯湯量とし
    て設定するように構成され、 前記制御手段が、前記貯湯運転制御の実行中における前
    記目標貯湯量補正処理として、前記目標貯湯量から前記
    演算される給湯量に応じた湯水量を減算した減算貯湯量
    を求めて、前記複数の温度センサの夫々に対応する複数
    段階の貯湯量のうちで、前記減算貯湯量よりも多くて最
    も前記減算貯湯量に近い貯湯量に、前記目標貯湯量を補
    正するように構成されている請求項1記載の貯湯式の給
    湯熱源装置。
  3. 【請求項3】 前記貯湯量検出手段が、 前記貯湯タンク内の湯水の温度を特定高さ位置にて検出
    する温度センサと、前記湯水循環手段にて前記貯湯タン
    クに供給される湯水の供給流量を検出する供給量流量検
    出手段とを備えて、 前記温度センサが貯湯設定温度を検出したときから、前
    記供給流量検出手段の検出流量を積算した積算量を求め
    て、前記温度センサに対応する基準貯湯量と前記積算量
    との合計量を、前記貯湯量として検出するように構成さ
    れ、 前記制御手段が、前記貯湯運転制御の実行中における前
    記目標貯湯量補正処理として、前記目標貯湯量から前記
    演算される給湯量に応じた湯水量を減算した減算貯湯量
    を求めて、その求めた減算貯湯量に前記目標貯湯量を補
    正するように構成されている請求項1記載の貯湯式の給
    湯熱源装置。
  4. 【請求項4】 前記温度センサの複数が、上下方向に分
    散して配置され、 前記貯湯量検出手段が、それら複数の温度センサのうち
    で貯湯設定温度以上の温度を検出する最下位のセンサに
    対応する基準貯湯量と、その最下位の温度センサが貯湯
    設定温度を検出したときから、前記供給流量検出手段の
    検出流量を積算した積算量との合計量を、貯湯量として
    検出するように構成されている請求項3記載の貯湯式給
    湯熱源装置。
JP2000135599A 2000-05-09 2000-05-09 貯湯式の給湯熱源装置 Expired - Fee Related JP4148630B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000135599A JP4148630B2 (ja) 2000-05-09 2000-05-09 貯湯式の給湯熱源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000135599A JP4148630B2 (ja) 2000-05-09 2000-05-09 貯湯式の給湯熱源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001317815A true JP2001317815A (ja) 2001-11-16
JP4148630B2 JP4148630B2 (ja) 2008-09-10

Family

ID=18643652

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000135599A Expired - Fee Related JP4148630B2 (ja) 2000-05-09 2000-05-09 貯湯式の給湯熱源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4148630B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP4148630B2 (ja) 2008-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000121157A (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
KR20130099893A (ko) 히트 펌프 열원 시스템
US20110011943A1 (en) Heating installation and method for controlling the heating installation
JP2000121160A (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP4194220B2 (ja) 風呂装置
JP4169454B2 (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP2002005528A (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP2001296051A (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP4169452B2 (ja) 給湯装置
JP2001317815A (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP2001296055A (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP4174574B2 (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP2018004128A (ja) 給湯システム
JP4194212B2 (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP4194225B2 (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP4144996B2 (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP2002054846A (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP4493231B2 (ja) 熱媒循環式加熱装置
JP2002295899A (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP3979909B2 (ja) 貯湯式の給湯装置
JP2000121085A (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP3847010B2 (ja) 給湯装置
JP3851868B2 (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP4390403B2 (ja) 熱媒循環式加熱装置
JP4194215B2 (ja) 貯湯式の給湯熱源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070406

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080624

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4148630

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140704

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees