JP2001317434A - 内燃機関の燃料噴射方法および燃料噴射装置 - Google Patents
内燃機関の燃料噴射方法および燃料噴射装置Info
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Abstract
射燃料を微細化した時に問題となる噴霧の壁面付着を低
減し、気筒内における混合気の質、形成状態の向上を図
かることができる内燃機関用燃料噴射装置を提供する。 【解決手段】燃料噴射弁及び吸気ポートを開閉する吸気
弁装置と、該吸気弁装置の上流側に配設される吸気流制
御装置とを備え、燃料噴射をエンジンの吸気行程に同期
させる方式の内燃機関用燃料噴射装置にあって、燃料噴
霧を該燃料噴射弁側の吸気管内壁面とは対向する側の該
内壁面に指向させるようにし、前記吸気流制御装置から
流入する流動の強い気流で搬送するようにした。
Description
射装置に係り、特に、燃料噴射弁から噴射される噴霧の
微粒化度を高めて吸気管内に供給する内燃機関用燃料噴
射装置に関するものである。
ける排気規制や燃費規制は年々強化の一途を辿ってい
る。これを受けて、排気ガス浄化及び燃費の向上を図る
ために、リーンバーンエンジンやダイレクトインジェク
ションエンジン等の各種エンジンが提案されている。
は、ピストンヘッドに特有の形状を有することのほか、
周辺デバイスを要すること等、ベースエンジンに対する
変更が多くなって製造コストの面で問題があることか
ら、前記リーンバーンエンジンによる内燃機関の燃焼の
改善が現在も続けられている。
ン化して燃焼させるエンジンであり、該エンジンに、各
気筒毎に備えられた燃料噴射弁から燃料噴射を行うマル
チポイントインジェクションシステム(MPI)化され
た燃料噴射方式を採って、吸気行程に同期した燃料噴射
を行うことにより、混合気のリーン化を図る一方で、点
火プラグ周りにのみ着火可能な濃い混合気を集めて、内
燃機関の燃費の向上及び排気ガス性能の向上を図ること
ができるとされている。関連する技術として、特開平8
−177689 号公報、特開平11−159424号公報が挙げられ
る。
気ポート、気筒等における噴射燃料の付着が排気ガス性
能の悪化を招くことを鑑み、いわゆる燃料ウエット性を
解消するために、噴射燃料の微粒化、さらには噴孔部の
前出しを行って内燃機関の燃費及び排気ガス性能の向上
を図るものである。
孔部の前出しをすることは、気筒等に対する噴射燃料の
付着による排気ガス性能の悪化については解消すること
ができるものの、該微粒化された噴射燃料は、通常の粒
径の噴射燃料に比して運動エネルギが小さいことから、
燃料噴射装置から噴射して気筒内に達するまでのいわゆ
る噴射燃料の貫通力も小さくなる等の到達までの時間的
な遅れがあるという問題を残している。
MPI化された燃料噴射方式における前記吸気行程に同
期した噴射を困難にするので、これを解消する何等かの
措置が必要であるとの新たな知見を得たが、前記従来技
術は、上記のように燃料ウエット性の解消のみが示され
ており、前記時間的な遅れの解消についてはいずれも格
別の配慮が為されていない。
れた燃料噴射装置において、気筒内の混合気の質や形成
状態の向上を図るために燃料噴射弁から噴射される噴霧
の微粒化度を高めて吸気管内に供給し、しかも噴霧の方
向性,形状を適正化した内燃機関の燃料噴射方法および
装置を提供することにある。
る内燃機関用燃料噴射装置は、基本的には、吸気ポート
を開閉する吸気弁装置と、該吸気弁装置の上流側に配置
されエンジン制御装置からの制御信号に基づいて駆動さ
れる燃料噴射弁と、該燃料噴射弁の上流側に近接して配
置される吸気流制御装置とを備え、該燃料噴射弁による
燃料噴射をエンジンの吸気行程に同期させる方式の内燃
機関用燃料噴射装置において、該内燃機関を構成する燃
料噴射装置の断面配置にあって、前記燃料噴射弁から噴
射される噴霧が該燃料噴射弁側の吸気管内壁面とは対向
する側の該内壁面に指向するように生成され、前記吸気
弁が開放された際に前記吸気流制御装置から流入する流
動の強い気流が該噴霧を搬送するように構成したことを
特徴としている。
燃料噴射装置は、吸気行程に同期させたMPIの燃料噴
射方式を採り、該吸気行程の最適な燃料噴射時期が設定
されるので、前記燃料噴射弁から噴射される噴霧が流動
の強い吸気流と効果的に混合を促進され、各気筒内に運
ばれるので混合気の質の改善が図られる。この燃料噴霧
の微粒化は、燃料上流スワール型の燃料噴射弁を用いる
ことにより達成されている。また、噴霧の大半が流動の
強い吸気流に向かうように形成されている。さらに、該
燃料噴射弁の噴孔部から前記各気筒の吸気弁までの距離
が短くされていることが相俟って、燃料噴霧の微粒化に
よって問題となる貫通力の低下を補っている。そして、
前記構成にしたことによって、ベースエンジン等の変更
を少なくすることができるので、コストの低減を図るこ
とができる。
置の具体的態様は、前記燃料噴射弁の該噴射孔軸が前記
吸気弁の皿部に向かうように配置され、前記燃料噴射弁
から噴射される噴霧が該燃料噴射弁側の吸気管内壁面と
は対向する側の該内壁面に指向するように生成されるこ
とを特徴としている。そして、この噴霧形状は、前記燃
料噴射弁側の吸気管内壁面側でその広がり角が小さく
(噴霧量が少ない)、対向する側の該内壁面側にその広
がり角が大きく(噴霧量が多い)なるようにして吸気管
内壁面への噴霧の付着量を低減している。
装置の他の具体的態様は、前記燃料噴射弁の該噴射孔軸
が前記吸気弁の皿部に向かうように配置され、前記燃料
噴射弁から噴射される噴霧が該燃料噴射弁側の吸気管内
壁面とは対向する側の該内壁面側に偏向すると共に、該
燃料噴射弁の該噴射孔軸に直交する断面にあって偏平状
(例えば2個の吸気弁に対しては2方向にほぼ集中する
形状)となるように生成され、前記吸気弁が開放された
際に前記吸気流制御装置から流入する流動の強い気流が
該噴霧を搬送するように構成したことを特徴としてい
る。
燃料噴射装置は、該燃料噴射弁から噴射される微細な噴
霧が偏平,偏向状に生成されるため、該燃料噴射弁の該
噴孔軸を前記吸気弁の皿部に向かうように配置した場合
に、従来の軸対称噴霧で問題とされる吸気管内壁面への
燃料付着が解消される。これによって、ベースエンジン
の取り付けレイアウトの変更が生じないためコストの低
減を図ることができる。また、噴霧の偏平,偏向の度合
いを所望に選択することにより、多種多様の内燃機関に
対応が可能となる。さらには、燃料噴霧の微粒化との両
立によって、質の良い混合気が生成されて排気ガス浄化
や燃費の向上を図ることができる等の様々な利点を得る
ことができる。
燃機関用燃料噴射装置の一実施形態について詳細に説明
する。
噴射弁)の多気筒内燃機関への装着状態を示す図であっ
て、図中の(a)はその部分断面図である。また、図中
の(b)はS方向より視た図で吸気弁と燃料噴射弁との
位置関係を示す図である。
おり、2は燃焼室、3は吸気ポート4を開閉する吸気
弁、5は吸気ポート4を分離する中央隔壁11を有し上
流側において連通する吸気通路、6は吸気管、7は吸気
流制御装置、8は吸気の流れ、9は燃料噴射弁10側の
内壁面に対向する吸気通路5の内壁面、15(15a,
15b)は燃料噴射弁10から噴射される噴霧の摸式図
である。13はシリンダヘッド、14Aはシリンダヘッ
ド13側の内壁面、14Bは内壁面14に対向する内壁
面である。吸気流制御装置7は開閉弁12を持つ。
場合中央隔壁11に向かって噴霧は噴射されるが、本発
明は吸気ポートが1つの内燃機関にも適用可能である。
つずつ配置され、マルチポイントインジェクション(M
PI)システム化された燃料噴射方式を採用している。
るために、噴霧15a、15bは微粒化度が高められる
が、その微粒化手段として燃料スワール型の燃料噴射弁
10が用いられる。但し、従来型のように軸対称噴霧を
生成すると、燃料噴射弁10の周辺の吸気管6や吸気通
路5の内壁面への燃料付着や、吸気流8に噴霧が曲げら
れて該内壁面への燃料付着が生ずるという問題や、微粒
化度が高くなることによって噴霧の貫通力が低下して燃
焼室2への輸送遅れが生ずるという問題が発生する。こ
れらの問題を解消するために、噴霧の方向性,形状や噴
射時期の適正化を図る。すなわち、吸気流制御装置7の
弁12を開閉し、流過する速度を早めた吸気流に微細な
噴霧を乗せて混合を促進しながら搬送する。
タイミングに合わせて燃料噴射が行われ、そのタイミン
グに基づいて燃料噴射弁10のほか、吸気流制御装置7
を駆動する。吸気流制御装置7は図示しているように、
その閉止時に吸気管6の通路面積を狭くして吸気流の速
度を早めてタンブル流を生成するというものである。
(a)図に示されるように、シリンダヘッド13の内壁
面14Aにはその広がり角が小さく(噴霧量が少な
い)、対向する壁面14B側にはその広がり角が大きく
(噴霧量が多い)なるようになっている。また、(b)
図に示されるように、噴霧は中央隔壁5aへの付着を避
け、各吸気弁3の皿部3a,3bに指向するように生成
される。また(c)図に示されるように噴霧は一体化さ
れた偏平噴霧形態に生成される。さらに、具体的な他の
態様は、燃料噴射弁10の該噴射孔軸が吸気弁3の皿部
3a,3bに向かうように配置され、燃料噴射弁10か
ら噴射される噴霧15(15a)が燃料噴射弁10側の
吸気管6の内壁面とは対向する側の壁面9側に偏向する
と共に、噴射孔軸に直交する断面にあって偏平状(2方
向にほぼ集中する形状)となるように生成され、吸気弁
3が開放された際に吸気流制御装置7から流入する流動
の強い気流8が噴霧15(15a)を搬送するように構
成される。
から噴射される噴霧15(15b)は、中央部16とそ
の外方部17とからなり、この外方部17は図1(a)
に示されるように周方向において広角の広がりを持った
濃い噴霧部18と狭角の広がりを持った淡い噴霧部19
とから形成され、中央部16の薄い噴霧部と、一体化さ
れた非対称の噴霧形体が生成される。
燃料噴射弁10の配設された吸気管6の燃料噴射弁配置
内壁31に対向する側の内壁32に指向させ、かつ並設
した2つの吸気弁3a、3bの中央に位置した中央隔壁
11に対称に指向するようにする。
成可能な燃料噴射弁10の構造およびその動作につい
て、図2ないし図4を用いて説明する。図2は燃料噴射
弁10の縦断面図、図3は弁部を拡大した断面図、図4
は噴霧の形状を制御し得る噴孔部の構造を示す断面図で
ある。
るコントロールユニットにより演算されたデューティの
ON−OFF信号により、シート部の開閉を行うことに
より燃料の噴射を実施する。すなわち、燃料噴射弁10
は、エンジン制御装置からの燃料噴射信号である制御信
号に基づいて駆動される。磁気回路は、有底筒状のヨー
ク20,コア21及びコア21に空隙を隔てて対面する
プランジャ22とからなる。このプランジャ22には、
内部に燃料通路24を有するロッド23及びこのロッド
23に連接される弁体25が結合されており、該弁体2
5がノズル部26に形成されるシート面27の開閉を行
う。また、弁体25をシート面27へ押圧する弾性部材
としてのスプリング28がコア21の中心部に設けてあ
り、このスプリング28の上端には、セット荷重を調整
するためにコア21の中心に挿通されたスプリングアジ
ャスタ29が設けてある。磁気回路を励磁するコイル3
0はボビン31に巻かれ、その外周をプラスチック材で
モールドされている。コイル30の端子32は、図示し
ないコントロールユニットの端子と結合されている。
案内は、該弁体25に設けたガイド部23aとノズル部
26の中空部の内壁に挿入される筒型状の燃料旋回部3
3の内壁によって実施される。この燃料旋回部33は燃
料微粒化手段の1つである。ノズル部26には、筒型状
の燃料旋回部33に続いて、弁体25をシートするシー
ト面27が形成されており、シート面27の中央には燃
料の通過を許す燃料噴射孔36が設けられている。すな
わち、ノズル部26の底部には燃料噴射孔が設けられ、
この燃料噴射孔の上流側にはシート面27が形成され
る。シート面27を弁体25との間で間隙調整がなされ
る。
る。(a)はその断面図、(b)はN方向断面図を示し
ている。燃料は弁体25の上方より導入され燃料旋回部
33に至る。この燃料旋回部33は、燃料噴射孔36に
おいて旋回エネルギを十分確保できるように、軸方向通
路34から導入した燃料は弁軸心に対して偏心した径方
向通路35によって構成される。また、弁体25が開弁
した際に、該弁体25とシート面27間に形成される環
状隙間で損失が無いようにして燃料噴射孔36に向かう
が、この構成も微粒化手段の1つである。さらには、弁
体25は前記コイル30の吸引力を増すことによって高
速動作をさせており、噴射弁内の圧力及び前記弁体25
の高速駆動による短時間における開閉弁動作によって、
その動作時の噴射燃料の圧力の急な変化を行いせしめて
いる。このような構成によって、微粒化度を高めるのに
十分な旋回エネルギが燃料噴射孔36において確保され
ている。この燃料噴射孔36では、供給されたエネルギ
を効果的に孔外に放出するように設計されている。な
お、燃料の旋回を利用しない微粒化手段、例えば、非常
に狭い環状隙間から燃料を噴射して薄膜を形成して微粒
化度を高める方式においても本発明を利用できる。
を説明する。図4(a)は、燃料噴射孔36の出口端面
よりシート面27側に向かってL型状の切り込みを設け
た構成を断面で示し、同図(b)は平面を示す。
は、燃料噴射孔36の出口側の外表面部が前記燃料噴射
孔出口を含んだ第一の表面41と前記燃料噴射孔36か
らhだけ離間され、噴射される噴霧に対向する形で壁3
8を有し、前記第一の表面41より突出した第二の表面
42で形成される。壁38は図のように垂直な壁あって
も良いし、あるいは傾斜した壁としても良い。
含んだ面43とこの面から突出するが前記第二の表面よ
りも低い面44とで形成される。
の外表面部が42,43L字形に形成され、その一部に
燃料噴射孔36からhだけ離間され、噴射される噴霧に
対向する形で壁38が形成される。かかる構成によっ
て、燃料噴射孔36より噴出される燃料は、その出口で
あるP部がQ部よりL0だけシート面27側に近いため
Q部より先に放出され、その際の旋回エネルギはP部>
Q部なる関係を有してなる。また、Q部側には噴霧に対
向する壁38が存在するためこの方向の旋回エネルギは
放出の際に壁面による損失が生じる。これによって、P
部方向の噴霧の広がり角が大きく(噴霧量が多い、すな
わち濃い。)、Q部方向の噴霧の広がり角が小さく(噴
霧量が少ない、すなわち淡い。)なると共に、壁38の
拘束によって噴霧がより偏平化され略2方向化された一
体化された噴霧形態となり、非対称形を示す。なお、壁
38は燃料噴射孔36から前述のように寸法hだけ離さ
れてなるが、この寸法hや切り込み深さL0は、その大
小によって所望の広がり角(偏向)や偏平の度合いを調
整し得るものである。
に、前記噴霧を該吸気流に乗せて吸気弁装置に搬送する
ことによって内壁32への燃料付着を防止するに効果的
であることが判った。試験に使用した燃料噴射弁から噴
射される噴霧の平均粒径は30〜50μmである。ま
た、吸気流制御装置によって制御される吸霧生の速度は
15〜50m/sである。この吸気条件はエンジン水温
が−30℃で2000r/min、エンジン水温80℃
で600r/minとするアイドル目標回転数に相当す
る。
ート面27側に向かって矩型状の切り込みを設けた構成
であり、第四の表面45を有する。同じように、噴出さ
れる燃料は、その出口であるR部がQ部よりL1だけシ
ート面27側に近いためQ部より先に放出され、その際
の旋回エネルギはR部>Q部なる関係を有してなる。ま
た、このケースではR部及びQ部の両方ともに噴霧に対
向する壁39が存在するためその拘束を受ける。これに
よって、噴霧の広がり角は前記に比して小さくなるもの
の、壁39の拘束によって噴霧がより偏平化され略2方
向化された噴霧形態が強くなる。なお、壁39は燃料噴
射孔36から寸法H/d0だけ離されてなるが、この寸
法H/d0や切り込み深さL1は、その大小によって前述
したと同様に所望の広がり角(偏向)や偏平の度合いを
調整し得るものである。
形成され、底部に燃料噴射孔の形成された筒状のノズル
部を有し、この燃料噴射孔に接続して、すなわち燃料噴
射孔の下流側にシート面を、そしてシート面から見れば
上流側に燃料噴射孔を設けて前記底部にシート面が形成
され、該シート面との間隙が調整制御される弁体が前記
ノズル部に形成された空間に配設され、該空間内であっ
て前記弁体の周囲に燃料旋回部が配設され、前記底部
は、前記燃料噴射孔の出口側の外表面部が前記燃料噴射
孔出口を含んだ第一の表面と前記燃料噴射孔から離間さ
れ、噴射される噴霧に対向する形で壁を有し、前記第一
の表面より突出した第二の表面で形成された燃料噴射弁
が提供される。
表面部がL字形に形成され、その一部に燃料噴射孔から
離間され、噴射される噴霧に対向する形で壁が形成され
る燃料噴射弁が提供される。
れ、底部に燃料噴射孔の形成された筒状のノズル部を有
し、前記底部は、前記燃料噴射孔の出口側の外表面部が
燃料噴射孔から離間され、噴射される噴霧に対向する形
で壁が形成され、該壁面は前記吸気流制御装置によって
流動制御された吸気流に直交する方向に向いて配設され
る内燃機関用燃料噴射装置が提供される。
だけ離間し、噴射される噴霧15に対向する形で壁38
aを作ることによって、噴霧15を偏平,偏向化するこ
とができる。この偏平,偏向化した噴霧15を吸気流、
特に吸気流制御装置7によって偏向され、強い流れとな
った吸気流に指向させ、接触させることによって吸気管
内壁面32への燃料付着を抑制し、混合を促進できる。
図4あるいは図5に示す壁の直線構成を図6に示すよう
な曲線状にすることもできる。
d0、図5の場合、h=(1.1〜1.2)d0とすることが
でき、h=(0.05〜1.2)の範囲で調整することが
できる。
1と第二の表面42は、面43あるいは第四の表面45
による作用と共に、燃料噴射孔36からの燃料噴射量を
第一の表面41側に多く、第二の表面42側に少なくす
る燃料噴射量粗密調整機能を有する。従って、ここでは
この機能を果す部分を燃料噴射量粗密調整部と呼ぶ。こ
の第二の表面42と第一の表面41とからなる燃料噴射
量粗密調整部によれば、底部に形成された燃料噴射孔
は、底部中央を中心として調整される二つの噴射角度を
持つことになり、前者の角度範囲で燃料噴射量が少な
く、後者の角度範囲で多くなるような調整が行われるこ
とになる。
弁10の動作を説明する。
られる電気的なON−OFF信号により、弁体23を操
作してシート面27の開閉を行い、それによって燃料の
噴射制御を行う。電気信号がコイル30に与えられる
と、コア21,ヨーク20,プランジャ22で磁気回路
が形成され、プランジャ22がコア21側に吸引され
る。プランジャ22が移動すると、これと一体になって
いる弁体25も移動してノズル部26の弁座のシート面
27から離れ燃料噴射孔36を開放する。燃料は、図示
しない燃料ポンプや燃料圧力を調整するレギュレータを
介して加圧調整され、燃料噴射弁10の内部に流入し、
弁体23の内部通路24,弁体23の外周部分、燃料旋
回部33の軸方向通路34及び径方向通路35を通っ
て、下流の噴霧形成手段である燃料噴射孔36に向か
う。
料噴射装置との噴射タイミングの相違について説明す
る。
化水素HCとの関係を示している。また図中には、吸気
行程のタイミングを示してある。これらの関係は、エン
ジン回転数:2000r/min、吸気管圧力:−40k
Pa、水温80〜40℃、点火時期:16℃BTDC、
空燃比:14.7という条件で行った試験結果の傾向を示
している。
程度である従来の燃料噴射装置では、吸気工程における
燃料噴射になると、すなわち噴射タイミングが吸気行程
にかかるようになると、HCが急激に増加する傾向にあ
る。これは、吸気ポートを突き抜けた粗大粒子が燃焼室
の壁面に付着し、燃焼が悪化するためである。いわゆる
時間をかけて気化した燃料が後から燃える、後燃え現象
などにより、燃料リッチの状態が作られるためである。
の燃料噴射装置では、HCの増加は見られない。これ
は、吸気流によってほとんどの粒子が選ばれることによ
り、吸気管や燃料室への燃料の付着が避けられるためで
ある。いわゆる均質で良好な混合気が形成されるためで
ある。
気ポートが閉じられているタイミング(状態)で燃料を
噴射し、噴射した燃料を吸気弁の皿部に求めて滞留さ
せ、高温に熱せられた上の皿部でほとんど気化させてい
る。しかしながら、気化しきれなかった燃料が、吸気弁
が閉じたときに燃料室内に流入することをさけることが
出来ないため、また、良質の混合気を作るため制御が難
しいことなどの理由からHCの低減には限界がある。こ
れに対して本実施例では、吸気ポートが開いた吸気行程
で燃料を噴射し、あるいは燃料の噴射終了タイミングが
吸気行程にかかるように燃料の噴射タイミングを制御し
て、その吸気行程で燃料が燃料室内に流れ込むようにす
ると共に、噴射した燃料を本質的に吸気管の上流に滞留
させることなく、従って本質的に燃料を吸気管内で気化
させることなく、燃料室内に運んでいる。
より、吸気通路の横断面において、吸気流速径または吸
気流量に分布が生じるように吸気流を制御し、吸気流速
を高めた又は吸気流量を多くした部分に向けて燃料を噴
射するとよい。これにより、燃料を流れの速い又は多量
の吸気流に乗せて燃料室内に運ぶことができ、燃料の輸
送遅れや、燃料の吸気弁、吸気管内の壁面への付着を少
なくすることができる。
さくなるように、より好ましくは、30μm〜50μm
になるようにして噴射するとよい。
示した燃料噴射弁10を噴霧容器に取り付けて計測した
断層写真を示している。図8(a)は、図4の噴孔部を
左方向より視た時に得られる噴霧(広がり角θ0)であ
り、図8(b)は正面から視た時に得られる噴霧であ
る。噴霧は、ほぼ2方向に分離されている様子が示され
る。噴霧は、噴孔軸心Xに対して噴霧の広がり角がθ2
大なりθ1となっている。θ2は壁38の拘束がない方向
であり、その噴霧量も多い。一方、θ1は壁38側であ
り、その噴霧量は少ない。なお、θ3は噴霧中心Yと噴
孔軸心Xとのずれ角であり、いわゆる偏向角を示してい
る。内燃機関に搭載する場合、噴霧のθ2方向が吸気通
路5の内壁面9に向かうように取り付けられる。
10°,θ2は20°,θ3は5°でθ1+θ2=30°,
θ0=50°となる。
る。40は円筒型の噴霧容器で3側面に光学ガラスを配
置し、1側面に燃料噴射弁10を取り付ける構造であ
る。レーザ照射装置41は、その発光部に設けられたス
リットによりシート光42を生成し、そのシート光42
を回転することで噴霧の縦横断面に照射するようになっ
ている。また、2側面に画像のズーム方向と左右方向の
調整が可能な撮影用カメラ43を設け、それぞれモニタ
44によって観察することができる。また、45はパソ
コンであり、画像取り込み46及び燃料噴射弁への開弁
指令を与えるパルス発生47を備える。なお、48は駆
動回路、49は燃料タンクでN2ボンベ50により加圧
調整される。
ているシェルロース(シェル化学株式会社、品名LAW
S)を代替え品として用いている。なお、容器内の圧力
は、真空ポンプやN2ボンベにより、減圧及び加圧調整
が可能となっている。
令を設定→レーザシートを照射するタイミングを設定→
レーザシート位置を設定→画像取り込みソフトを駆動→
開弁指令を出す→画像取り込み→画像保存である。
燃機関への他の適用例について説明する。
ドへの装着状態を示す図であって、図11はP−P方向
より視た図で、吸気弁と電磁式燃料噴射弁10の位置及
び噴霧との関係を示す図である。
しており、102は燃焼室、103はピストン、104
はシリンダヘッド、105は吸気ポート106を開閉す
る吸気弁、107は排気弁、108は排気管である。1
09は吸気ポート106を分離する中央隔壁109aを
有し上流側において連通する吸気通路、110は吸気
管、111は吸気流制御装置、112は吸気の流れ、1
15燃料噴射弁10側の内壁面に対向する吸気通路11
4の内壁面、15は燃料噴射弁10から噴射される噴霧
の模式図である。吸気流制御装置111は開閉弁113
を持つ。吸気弁105は2つ並設され、この実施例の場
合、この吸気ポート105a、105b方向に向って噴
霧は噴射される。燃料噴射弁10は、吸気弁105の上
流側に1つ配設され、マルチポイントインジェクション
(MPI)システム化された燃料噴射方式を採用してい
る。
状態の向上を図るために、噴霧の微粒化度が高められた
燃料噴射弁10をシリンダヘッド104に取り付けてい
る特徴を有する。この構成によっても、先の実施例と同
様に、吸気管110や吸気通路109の内壁面への燃料
付着を防止することが出来る。燃料噴射弁10からの噴
霧形態は、シリンダヘッド104内の吸気通路114の
内壁面にはその広がりが小さく、対向する壁面115側
にはその広がりが大きくなるようになっている。また、
図11に示されるように、噴霧は中央隔壁109aへの
付着を避け、各吸気弁105の皿部105a,105b
に指向するように生成されている。一方、吸気弁105
が開放された際に吸気流制御装置111から流入する流
動の強い気流112が噴霧15を搬送するように構成さ
れている。このように、噴霧の方向性や形状の最適化が
図られ、燃焼室102内への燃料噴霧の輸送遅れを解消
しているのは、先の実施例であり、シリンダヘッドに燃
料噴射弁10を取り付けているために構成を簡単にして
組み立て易くしている。なお、吸気流制御装置111は
図示しているように、その閉止時に吸気管110の通路
面積を狭くして吸気流れの速度を高めてタンブル流を生
成するためのものである。
射弁における先端部の縦断面図である。この実施例で
は、偏平偏向噴霧を生成する方法として外方に傾斜した
複数個の微細孔72,73を用いている。同図(b)
は、図12(a)のR方向視図である。
の内周面に設けられ、かつ部分的に開口部60aを有す
る板状部材を丸めて成形されたロッド62と、このロッ
ド62の他方の開口端部に溶接止めされてなるボール6
3とよりなる。この弁体64は、アンカ60及びボール
63の外周部分によって上下動をガイドされており、ノ
ズル体65の弁座面66に安定して着座している。な
お、ボール63には、燃料を通過させるための複数個の
カット面63aが設けてある。ノズル体65は非磁性材
あるいは弱磁性材よりなり、ロッド62の外方に配設さ
れた薄厚状円筒部材61の一方端の内周面61aに圧入
されており、さらにその下端部において、厚状円筒部材
61にインジェクションプレート67が圧入固定されて
構成されている。68は、レーザ等の溶接部位であり、
この場合、インジェクションプレート67の外周部に相
当し、燃料の外部へのリークを防止している。70は射
出成形されたプラスチック成形体であり、他のプラスチ
ック成形体69の一端面側との間には、気体シール用の
Oリング71が設けられている。
ョンプレート67には、2つの同一半径上にそれぞれ複
数個の微細孔72,73を設けている。この例では、微
細孔72と73の孔径は等しくしている。内側に設けた
複数個の微細孔73は角度θに亘って等間隔で設けてあ
り、外側に設けた複数個の微細孔72はθで示す100
゜以上の範囲で設けてあり、微細孔72,73は360
゜−θ以外の、すなわち100゜以上の範囲に亘って設
ける構成として、先の実施例と同一の機能を果すように
している。すなわち、内部に空間を備えた厚状円筒部材
61内に、弁体64およびノズル体65を配設すること
によってノズル部が形成され、ノズル体65の弁座面6
6はシール面として作用し、インジェクションプレート
67はノズル部の底部を形成し、インジェクションプレ
ート67、すなわち底部に設けた二系列の微細孔72,
73は燃料噴射作用と、噴射される噴霧が、広角の広が
りを持った噴霧部と狭角の広がりを持った噴霧部を持っ
た噴霧を形成する作用を有する。
に与えられる電気的なON−OFF信号により、弁体6
4を軸方向に上下動させてボール63と弁座面66の隙
間の開閉を行い、それによって燃料の噴射制御を行う。
弁体64が移動すると、これと一体になっているボール
63も移動してノズル体65の弁座面66から離れ、イ
ンジェクションプレート67の上流側で燃料通路が開放
される。燃料は、この際に噴射弁外に噴射される。
構成について、同図(b)及び他の実施例を示す図13
を用いて説明する。
3を同軸的にすなわち2つの同一半径上に設けたインジ
ェクションプレート67の例を示す図である。それぞれ
の孔径を等しくした場合であり、特に、孔73を開放す
る位置は、その角度θが100゜以上の範囲に設定され
ている。
同一思想であるが、内側の孔76が外側の孔75に比し
て小さくなるように設定される点で相違する。この場
合、外側の噴霧量が多くなる。
ト噴孔を同軸的に設けたインジェクションプレート77
の例であり、C字状配置としている。内側のスリット孔
79が外側のスリット孔78に比してその大きさが小さ
くなるように設定されている。この場合も外側の噴霧量
が多くなる。
ト噴孔を設けたインジェクションプレート80の例であ
るが、そのスリット孔81の配列を図に示すようにC字
状に配置したものである。
7,80は、薄厚板状(厚さで0.08mm〜0.15mm程
度)の金属部材より形成されるが、その加工は、プレス
成形,エッチング成形等に基づくものであり、大量にバ
ラッキなく生成されるという利点を有している。
に対する孔数あるいは孔の総面積による開口度を角度θ
の範囲と360゜−θの範囲とでは粗密とする配慮が為
され、またその特徴を呈している。(1)噴射燃料の微
粒化向上については、微細孔により燃料流速を高めるこ
とによって実施する。(2)噴霧の方向制御について
は、微細孔の傾きや孔明け範囲等によって調整し、孔よ
り噴射する1つ1つの噴霧が干渉しない様にしている。
(3)噴射量の調整は孔の総面積により決定されるが、
個体バラッキについては、プレス打ち抜き加工やエッチ
ング加工等により成形されるため、寸法バラッキがなく
製作されて組み付けられている。また、この組み付け時
においては、その外周部68をレーザ溶接等によって固
着するため、その固着位置が噴射孔より遠い箇所として
いるために、熱による変形の影響もほとんど受けない。
御信号に基づいて駆動される燃料噴射弁において、内部
に空間が形成され、底部を備えたノズル部を有し、該ノ
ズル部の底部には燃料噴射孔およびこの燃料噴射孔の上
流側にはシート面が形成され、該シート面との間隙が調
整される弁体が前記ノズル部内に形成された空間に配設
され、前記底部に形成された燃料噴射孔は、底部中央を
中心として角度θと角度360゜−θの範囲で孔による
開口度を粗密に形成した構成が提供される。
状スリット孔および直線状スリット孔からなるグループ
のいずれかの孔を選択して形成される。
基づいて駆動される燃料噴射弁において、内部に空間が
形成され、底部を備えたノズル部を有し、該ノズル部の
底部には燃料噴射孔およびこの燃料噴射孔の上流側には
シート面が形成され、該シート面との間隙が調整される
弁体が前記ノズル部内に形成された空間に配設され、前
記底部に形成された燃料噴射孔は、底部中央を中心とし
て角度θと角度360゜−θの範囲で燃料噴射量が前者
が少なく、後者が多くなるように燃料噴射量粗密調整部
と一体化される構成が提供される。
MPI化された燃料噴射装置において、気筒内の混合気
の質や形成状態の向上を図るために、燃料噴射弁から噴
射される噴霧の微粒化度を高めて吸気管内に供給し、し
かも速度を早めた吸気流に乗せて搬送すると共に、噴霧
を偏平,偏向化し吸気管内壁面への燃料付着を抑制し混
合を促進したので、内燃機関の燃焼改善が図られ排気ガ
ス性能の向上や燃費の向上を図ることができる。また、
このような構成によりベースエンジンの取り付けレイア
ウトの変更が生じないため、コスト低減を図ることがで
きる。
多気筒内燃機関の1気筒を示す部分断面図、(b)はS
方向より視た吸気弁配置の簡略図で噴霧の狙い方向を示
している図、(c)は俊霧形上を示す図。
向断面図。
(a)はその断面図、(b)は平面図。
(a)はその断面図、(b)は平面図。
からの描写図。
構造である第2の実施例図。
図。
気ポート、5…吸気通路、6…吸気管、7…吸気流制御
装置、9…吸気通路の内壁面、10…燃料噴射弁、15
…噴霧、16…噴霧の中央部、17…噴霧の外方部、1
8…広角の広がりを持った濃い噴霧部、19…狭角の広
がりを持った淡い噴霧部、25…弁体、33…燃料旋回
部、34…軸方向通路、35…径方向通路、36…燃料
噴射孔、41…第一の表面、42…第二の表面。
Claims (16)
- 【請求項1】吸気ポートを開閉する吸気弁装置と、該吸
気弁装置の上流側に配置され、エンジン制御装置からの
制御信号に基づいて駆動される燃料噴射弁と、該燃料噴
射弁による燃料噴射をエンジンの吸気行程に同期させる
方式の内燃機関用噴射装置の燃料噴射方法において、 前記燃料噴射弁から噴射される噴霧が中央部とその外方
部とからなり、該外方部は周方向において、広角の広が
りを持った濃い噴霧部と狭角の広がりを持った淡い噴霧
部とからなり、一体化された偏平噴霧形体に生成される
ことを特徴とする燃料噴射方法。 - 【請求項2】請求項1において、 前記燃料噴射弁は、並設した二吸気弁燃料噴射方式とさ
れ、前記広角の広がりを持った濃い噴霧部を、燃料噴射
弁の配設された吸気管の燃料噴射弁配置内壁に対向する
側の内壁に指向させ、かつ並設した二吸気弁の中央に位
置した中央隔壁に向って対称に指向させるようにしたこ
とを特徴とする燃料噴射方法。 - 【請求項3】吸気ポートを開閉する吸気弁装置と、該吸
気弁装置の上流側に配置され、エンジン制御装置からの
制御信号に基づいて駆動される燃料噴射弁と、吸気流を
制御する吸気流制御装置とを備え、該燃料噴射弁による
燃料噴射をエンジンの吸気行程に同期させる方式の内燃
機関用噴射装置の燃料噴射方法において、 前記燃料噴射弁から噴射される噴霧が中央部とその外方
部とからなり、該外方部は周方向において、広角の広が
りを持った濃い噴霧部と狭角の広がりを持った淡い噴霧
部とからなり、一体化された偏平噴霧形体に生成され、 前記吸気流制御装置によって流動制御された吸気流に前
記広角の広がりを持った噴霧部を指向させて燃料噴射弁
を配設し、以って吸気流によって噴霧が前記吸気ポート
へと搬送されることを特徴とする燃料噴射方法。 - 【請求項4】請求項3において、 前記広角の広がりを持った噴霧部は、前記燃料噴射弁の
配設された吸気管の燃料噴射弁配置内壁に対向する側の
内壁に指向して生成されることを特徴とする燃料噴射方
法。 - 【請求項5】吸気ポートを開閉する吸気弁装置と、該吸
気弁装置の上流側に配置され、エンジン制御装置からの
制御信号に基づいて駆動される燃料噴射弁と、吸気流を
制御する吸気流制御装置とを備え、該燃料噴射弁による
燃料噴射をエンジンの吸気行程に同期させる方式の内燃
機関用噴射装置の燃料噴射方法において、 前記燃料噴射弁から噴射される噴霧が、広角の広がりを
持った噴霧部と狭角の広がりを持った噴霧部とからなる
偏平噴霧形体に生成され、 噴霧の微粒化度を30〜50μmに高め、かつ吸気流の
速度を15〜50m/sに制御して前記噴霧を該吸気流
に乗せて吸気弁装置に搬送することを特徴とする燃料噴
射方法。 - 【請求項6】エンジン制御装置からの制御信号に基づい
て駆動される燃料噴射弁において、内部に空間が形成さ
れ、底部を備えたノズル部を有し、該ノズル部の底部に
は燃料噴射孔およびこの燃料噴射孔の上流側にシート面
が形成され、該シート面との間隙が調整される弁体が前
記ノズル部内に形成された空間に配設され、 前記底部は、前記燃料噴射孔の出口側の外表面部が前記
燃料噴射孔出口を含んだ第一の表面と前記燃料噴射孔か
ら離間され、噴射される噴霧に対向する形で壁を有し、
前記第一の表面より突出した第二の表面で形成されたこ
とを特徴とする燃料噴射弁。 - 【請求項7】請求項6において、 前記第一の表面は、前記燃料噴射孔出口を含んだ面とこ
の面から突出するが前記第二の表面よりも低い面とで形
成されることを特徴とする燃料噴射弁。 - 【請求項8】エンジン制御装置からの制御信号に基づい
て駆動される燃料噴射弁において、 その内部に空間が形成され、底部に燃料噴射孔の形成さ
れた筒状のノズル部を有し、この燃料噴射孔に接続して
前記底部にシート面が形成され、該シート面との間隙が
調整制御される弁体が前記ノズル部に形成された空間に
配設され、該空間内であって前記弁体の周囲に燃料旋回
部が配設され、 前記底部は、前記燃料噴射孔の出口側の外表面部がL字
形に形成され、その一部に燃料噴射孔から離間され、噴
射される噴霧に対向する形で壁が形成されることを特徴
とする燃料噴射弁。 - 【請求項9】請求項6から7のいずれかにおいて、 壁面は直線状もしくは滑らかな曲線状に形成されること
を特徴とする燃料噴射弁。 - 【請求項10】エンジン制御装置からの制御信号に基づ
いて駆動される燃料噴射弁において、 内部に空間が形成され、底部を備えたノズル部を有し、
該ノズル部の底部には燃料噴射孔およびこの燃料噴射孔
の上流側にはシート面が形成され、該シート面との間隙
が調整される弁体が前記ノズル部内に形成された空間に
配設され、 前記底部に形成された燃料噴射孔は、底部中央を中心と
して角度θと角度360゜−θの範囲で孔による開口度
を粗密に形成したことを特徴とする燃料噴射弁。 - 【請求項11】請求項10において、 燃料噴射孔は、等径の孔,異径の孔,円弧状スリット孔
および直線状スリット孔からなるグループのいずれかの
孔を選択して形成されることを特徴とする燃料噴射弁。 - 【請求項12】エンジン制御装置からの制御信号に基づ
いて駆動される燃料噴射弁において、 内部に空間が形成され、底部を備えたノズル部を有し、
該ノズル部の底部には燃料噴射孔およびこの燃料噴射孔
の上流側にはシート面が形成され、該シート面との間隙
が調整される弁体が前記ノズル部内に形成された空間に
配設され、 前記底部に形成された燃料噴射孔は、底部中央を中心と
して角度θと角度360゜−θの範囲で燃料噴射量が前
者が少なく、後者が多くなるように燃料噴射量粗密調整
部と一体化されることを特徴とする燃料噴射弁。 - 【請求項13】吸気ポートを開閉する吸気弁装置と、該
吸気弁装置の上流側に配置され、エンジン制御装置から
の制御信号に基づいて駆動される燃料噴射弁と、該燃料
噴射弁の上流側に近接して配置され、吸気流を制御する
吸気流制御装置とを備え、該燃料噴射弁による燃料噴射
をエンジンの吸気行程に同期させる方式の内燃機関用噴
射装置において、 前記燃料噴射弁は、内部に空間が形成され、底部に燃料
噴射孔の形成された筒状のノズル部を有し、前記底部
は、前記燃料噴射孔の出口側の外表面部が燃料噴射孔か
ら離間され、噴射される噴霧に対向する形で壁が形成さ
れ、該壁面は前記吸気流制御装置によって流動制御され
た吸気流に直交する方向に向いて配設されることを特徴
とする内燃機関用燃料噴射装置。 - 【請求項14】内燃機関の燃焼室内へ空気を取り入れる
吸気ポートの上流で燃料を噴射する燃料噴射装置におい
て、 前記吸気ポートに連通する吸気通路内に設けられ、この
吸気通路を流れる空気に、この吸気通路の横断面におい
て流速分布を生じさせる吸気流制御装置と、 この吸気流制御装置で前記通路の断面の流速を高めた部
位に燃料が集中するように燃料を噴射する燃料噴射弁
と、 この燃料噴射弁で前記部位に噴射した燃料を、流速を高
めた吸入空気流に載せて燃料室内へ搬送するようにした
ことを特徴とする燃料噴射装置。 - 【請求項15】請求項14に記載の燃料噴射装置におい
て、前記燃料噴射弁から噴射される燃料は、この燃料噴
射弁が取り付けられた吸気通路壁面部分と吸気通路を介
して対向する側の吸気通路壁面部分を指向して噴射され
ることを特徴とする燃料噴射弁。 - 【請求項16】請求項14に記載の燃料噴射装置におい
て、前記燃料噴射弁は、この燃料噴射弁が取り付けられ
た吸気通路壁面部分側に対する噴射角度よりも、前記吸
気通路壁面部分と吸気通路を介して対向する吸気通路壁
面部分側に広い噴射角度を有する燃料噴霧を噴射する燃
料噴射弁であることを特徴とする燃料噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001047381A JP2001317434A (ja) | 2000-02-22 | 2001-02-22 | 内燃機関の燃料噴射方法および燃料噴射装置 |
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2001
- 2001-02-22 JP JP2001047381A patent/JP2001317434A/ja active Pending
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080805 |