JP2001316554A - アクリルゴム組成物および架橋物 - Google Patents

アクリルゴム組成物および架橋物

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JP2001316554A
JP2001316554A JP2000366154A JP2000366154A JP2001316554A JP 2001316554 A JP2001316554 A JP 2001316554A JP 2000366154 A JP2000366154 A JP 2000366154A JP 2000366154 A JP2000366154 A JP 2000366154A JP 2001316554 A JP2001316554 A JP 2001316554A
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JP
Japan
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acrylic rubber
crosslinking
weight
compound
isocyanuric acid
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Application number
JP2000366154A
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English (en)
Inventor
Koichi Ikeda
功一 池田
Isao Kubota
伊三男 窪田
Mitsutomo Abe
光智 安倍
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スコーチ安定性に優れ、架橋物の圧縮永久ひ
ずみが小さい架橋性アクリルゴム組成物を提供する。 【解決手段】 カルボキシル基含有アクリルゴム100
重量部当り、(a)下記一般式1で表される構造を有す
る化合物と(b)イソシアヌル酸化合物との反応生成物
0.1〜20重量部を配合する。一般式1: 【化1】 (式中R1、R2、R3およびR4は、それぞれ、炭素、窒
素および硫黄原子の数が合計で1〜12までの基または
水素を表す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架橋時のスコーチ
安定性に優れたアクリルゴム組成物および圧縮永久ひず
みが小さい架橋物に関する。
【0002】
【従来の技術】アクリルゴムは、耐熱性に優れており、
自動車関連の分野などで広く用いられている。しかし、
架橋時にスコーチが起こりやすい上に、架橋物の圧縮永
久ひずみが比較的大きいという問題がある。
【0003】これらの問題を解決するため、ブテンジオ
ン酸モノアルキルエステルを共重合したアクリルゴム
に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン
−7、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−
5またはこれらの化合物の塩を多官能アミン架橋剤と共
に配合することが提案されている(特開平11−804
88号公報など)。しかし、これらの化合物は水酸化ナ
トリウムに匹敵する強塩基である。そのため毒性が高
く、混練作業および混練後のゴム組成物の取り扱いが困
難である。そこで、毒性を緩和するためにこれらの塩を
用いてみたところ、架橋物の圧縮永久ひずみが大きくな
るという問題があることがわかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、架橋
時のスコーチ安定性に優れ、かつ架橋後の圧縮永久ひず
みが小さなアクリルゴム組成物を提供することにある。
【0005】本発明者らは、前記課題を達成するために
鋭意研究の結果、カルボキシル基含有アクリルゴムに、
(a)特定の構造を有する化合物と(b)イソシアヌル
酸化合物との反応物を配合することにより、上記目的を
達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、カルボキシル基含有アクリルゴム100重量部当
り、(a)下記一般式1で表される構造を有する化合物
と(b)イソシアヌル酸化合物との反応生成物0.1〜
20重量部を含有するアクリルゴム組成物および該アク
リルゴム組成物を架橋してなる架橋物が提供される。
【0007】一般式1:
【化2】 (式中R1、R2、R3およびR4は、それぞれ、炭素、窒
素および硫黄原子の数が合計で1〜12までの基または
水素を表す)
【0008】
【発明の実施の形態】
【0009】本発明において用いるアクリルゴムは、分
子内に少なくともカルボキシル基を有するアクリルゴム
である。アクリルゴム中のカルボキシル基の量は、好ま
しくは0.5×10-3〜0.4ephr、より好ましく
は2.5×10-3〜0.2ephr、特に好ましくは5
×10-3〜0.1ephrである。カルボキシル基が少
なすぎると十分に架橋しないため架橋物の形状維持がで
きない場合があり、逆に多すぎると架橋物が硬くなって
ゴム弾性を失う場合がある。
【0010】カルボキシル基含有アクリルゴムは、これ
を含有するモノマーの共重合で導入するか、カルボキシ
ル基を含まないアクリルゴムに後変性反応を行うことに
より導入することができる。通常は、(メタ)アクリル
酸エステル単量体とカルボキシル基を有するエチレン性
不飽和単量体との共重合により製造される。
【0011】重合に用いられる(メタ)アクリル酸エス
テル単量体としては、(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル単量体、(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエ
ステル単量体などが用いられる。
【0012】(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量
体としては、アルキル基の炭素数が1〜8、中でも2〜
4のものが好ましい。(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル単量体の具体例としては、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n
−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)
アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸イソブチ
ル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘ
キシルなどが例示される。カルボキシル基含有アクリル
ゴム中、(メタ)アクリル酸アルキルエステル単位含有
量は、好ましくは30〜99.9重量%、より好ましく
は60〜96.5重量%、特に好ましくは75〜94重
量%である。(メタ)アクリル酸アクリルエステル単位
が少なすぎると、アクリルゴムの特性を失い、架橋物が
ゴム弾性を失う場合があり、逆に多すぎると、カルボキ
シル基を有するエチレン性不飽和単量体含量が少なくな
り、架橋部位であるカルボキシル基が少なくなる場合が
ある。
【0013】(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエ
ステル単量体としては、アルコキシアルキル基の炭素数
が2〜16、中でも2〜4のものが好ましい。(メタ)
アクリル酸アルコキシアルキルエステル単量体の具体例
としては、(メタ)アクリル酸メトキシメチル、(メ
タ)アクリル酸エトキシメチル、(メタ)アクリル酸2
−メトキシエチル、(メタ)アクリル酸2−エトキシエ
チル、(メタ)アクリル酸2−プロポキシエチル、(メ
タ)アクリル酸2−ブトキシエチル、(メタ)アクリル
酸3−メトキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−メト
キシブチルなどが例示される。カルボキシル基含有アク
リルゴム中、(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエ
ステル単位含有量は、好ましくは0〜50重量%、より
好ましくは3〜30重量%、特に好ましくは5〜20重
量%であり、少なすぎると架橋物の耐油性が劣ったり耐
寒性が劣ったりする場合があり、多すぎると熱負荷後に
伸びなどが低下する場合がある。
【0014】カルボキシル基を有するエチレン性不飽和
単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリ
ル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン
酸などのカルボン酸単量体;マレイン酸モノメチル、マ
レイン酸モノエチル、マレイン酸モノ−n−ブチル、フ
マル酸モノメチル、フマル酸モノエチル、フマル酸モノ
−n−ブチルなどのブテンジオン酸モノアルキルエステ
ル単量体;などが挙げられる。カルボキシル基はカルボ
ン酸無水物基であってもよく、無水カルボン酸単量体の
具体例としては無水マレイン酸、無水シトラコン酸など
が挙げられる。これらの中でも、ブテンジオン酸モノア
ルキルエステル単量体、特にアルキル基の炭素数が2〜
4のものが好ましく、その具体例として、マレイン酸モ
ノエチル、マレイン酸モノ−n−ブチル、フマル酸モノ
エチル、フマル酸モノ−n−ブチルなどが挙げられる。
アクリルゴム中のカルボキシル基を有するエチレン性不
飽和単量体単位含有量は、好ましくは0.1〜20重量
%、より好ましくは0.5〜10重量%、特に好ましく
は1〜5重量%である。
【0015】カルボキシル基含有アクリルゴムは、本発
明の効果を実質的に阻害しない範囲で、これらの単量体
から誘導される構造単位以外に、その他の単量体単位を
有していてもよい。そのような単量体としては、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリルなどのα,β−不飽和
ニトリル単量体;エチレン、プロピレンなどのα−オレ
フィン類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、
エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、スチレ
ン、α−メチルスチレンなどのビニル系単量体;イソプ
レン、ブタジエン、クロロプレン、ピペリレンなどの共
役ジエン単量体;ジシクロペンタジエン、ノルボルネ
ン、エチリデンノルボルネン、ヘキサジエン、ノルボル
ナジエンなどの非共役ジエン単量体;などの単官能単量
体のほか、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジア
クリレート、プロピレングリコールジアクリレート、エ
チレングリコールジメタクリレート、プロピレングリコ
ールジメタクリレートなどの多官能単量体が挙げられ
る。
【0016】カルボキシル基含有アクリルゴムのムーニ
ー粘度(ML1+4、100℃)は、好ましくは10〜7
0、より好ましくは15〜65、特に好ましくは20〜
60である。ムーニー粘度が小さすぎると成形加工性
や、架橋物の機械的強度が劣る場合があり、大きすぎる
と成形加工性が劣る場合がある。
【0017】本発明においては、下記一般式1を有する
化合物(a)とイソシアヌル酸化合物(b)との反応生
成物をカルボキシル基含有アクリルゴムに配合する。
【0018】一般式1:
【化3】 (式中R1、R2、R3およびR4は、それぞれ、炭素、窒
素および硫黄原子の数が合計で1〜12までの基または
水素を表す)
【0019】化合物(a)としては、イミダゾール、2
−メチルイミダゾール、2−イソプロピルイミダゾー
ル、2−tert−ブチルイミダゾール、2−tert
−アミールイミダゾール、2−ネオペンチルイミダゾー
ル、2−フェニルイミダゾール、2−(o−トリルアミ
ノ)メチルイミダゾール、4−メチルイミダゾール、
2,5−ジメチルイミダゾール、2,4,5−トリメチ
ルイミダゾール、ベンズイミダゾール、2−(o−トリ
ルアミノ)メチルベンズイミダゾール、プリン、2−メ
チルプリンなどのイミダゾール類;グアニジン、1,3
−ジオルトトリルグアニジン、1,3−ジフェニルグア
ニジン、1−オルトトリルビグアニドなどのグアニジン
類;ピリミジン、2−イミノ−N−メチル−1,2−ジ
ヒドロピリミジンなどのピリミジン類;2−アミノチア
ゾール、2−イミノ−N−メチル−2,3−ジヒドロチ
アゾールなどの2−アミノチアゾール類が挙げられる。
【0020】化合物(a)は、pKaが好ましくは7.
5〜11.2、より好ましくは8.0〜11.1、特に
好ましくは8.5〜11である。pKaが小さすぎる
と、架橋速度が遅く、耐熱性が悪くなり、圧縮永久ひず
みが大きくなる。pKaが大きすぎると、化合物の金属
腐食が高くなり混練などがやり難く、毒性が高く、さら
に圧縮永久ひずみが大きくなる。この観点から、化合物
(a)は、グアニジン類、ピリミジン類、2−アミノチ
アゾール類が好ましく、グアニジン類より好ましく、
1,3−ジオルトトリルグアニジン、1,3−ジフェニ
ルグアニジンのような1,3−置換グアニジンが特に好
ましい。
【0021】イソシアヌル酸化合物(b)は、イソシア
ヌル酸、その異性体であるシアヌル酸ならびにイソシア
ヌル酸およびシアヌル酸の三つの水素原子の内の一つま
たは二つが置換基で置換されたものから選ばれる化合物
であり、置換基としては、アルキル基が好ましい。
【0022】イソシアヌル酸化合物(b)としては、イ
ソシアヌル酸;シアヌル酸;イソシアヌル酸モノメチ
ル、イソシアヌル酸モノエチル、イソシアヌル酸モノイ
ソプロピル、イソシアヌル酸モノn−ブチルなどのイソ
シアヌル酸エステル化合物;シアヌル酸モノメチル、シ
アヌル酸モノエチル、シアヌル酸モノイソプロピル、シ
アヌル酸モノn−ブチルなどのシアヌル類エステル化合
物;などが挙げられる。これらの中でも、イソシアヌル
酸とシアヌル酸が好ましく、イソシアヌル酸が特に好ま
しい。
【0023】化合物(a)とイソシアヌル酸化合物
(b)との反応生成物を得るには、両者を溶媒中で混合
して加熱すればよく、例えば、溶媒として、水、酢酸水
溶液またはジメチルホルムアミドを溶媒として使用し、
化合物(a)およびイソシアヌル酸化合物(b)を前記
溶媒中に溶解し、使用した溶媒の沸点以上の温度で反応
させた後、反応生成物を冷却結晶化させて濾別し、乾燥
する方法(1)、70℃以上、濃度1〜10重量%のイ
ソシアヌル酸化合物(b)水溶液中に、50〜100
℃、濃度5〜50重量%の化合物(a)水溶液を滴下
し、滴下終了後、70℃以上に温度を保持したまま、
0.5〜3時間反応を行い、50℃以下まで冷却して、
析出する反応生成物を濾別し、乾燥する方法(2)など
がある。
【0024】化合物(a)とイソシアヌル酸化合物
(b)の反応において、化合物(a)1モルに対してイ
ソシアヌル酸化合物(b)の量は、好ましくは0.1〜
10モル、より好ましくは0.5〜2モル、特に好まし
くは0.7〜1.4モルである。イソシアヌル酸化合物
(b)の使用量が少なすぎても、多すぎても、未反応の
化合物(a)またはイソシアヌル酸化合物(b)などが
不純物として混入しやすくなり、精製が困難になる場合
がある。
【0025】化合物(a)とイソシアヌル酸化合物
(b)との反応生成物は、カラムクロマトグラフィでは
シングルピーク、薄層クロマトグラフィではシングルス
ポットを示す。
【0026】本発明のアクリルゴム組成物は、カルボキ
シル基含有アクリルゴム100重量部と化合物(a)と
イソシアヌル酸(b)との反応物0.1〜20重量部、
好ましくは0.2〜10重量部、特に好ましくは0.5
〜7重量部を含有するものである。反応物の配合量が少
なすぎると十分な架橋速度が得られず、硬さが足りず形
状が保持できなかったり、成形しにくくなり、反応物の
配合量が多すぎるとスコーチ安定性がなくなり、焼けを
生じやすくなる。
【0027】アクリルゴム組成物は、架橋剤を配合する
ことにより、架橋性ゴム組成物とすることができる。架
橋剤の配合量は、カルボキシル基含有アクリルゴム10
0重量部に対し、好ましくは0.1〜10重量部、より
好ましくは0.2〜7重量部、特に好ましくは0.3〜
5重量部である。架橋剤の配合量が少なすぎると架橋が
十分に行われないため架橋物の形状維持が困難になり、
多すぎると架橋物が硬くなりすぎ、架橋ゴムとしての弾
性などが損なわれる。
【0028】架橋剤は、特に限定されないが、多価アミ
ン架橋剤が好ましい。多価アミン架橋剤としては、脂肪
族多価アミン架橋剤、芳香族多価アミン架橋剤などが挙
げられる。脂肪族多価アミン架橋剤としては、ヘキサメ
チレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンカーバメイ
ト、N,N’−ジシンナミリデン−1,6−ヘキサンジ
アミンなどが挙げられ、芳香族多価アミン架橋剤として
は、4,4’−メチレンジアニリン、m−フェニレンジ
アミン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,
4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−(m−
フェニレンジイソプロピリデン)ジアニリン、4,4’
−(p-フェニレンジイソプロピリデン)ジアニリン、
2,2’−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕プロパン、4,4’−ジアミノベンズアニリド、
4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、
m−キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミン、
1,3,5−ベンゼントリアミン、1,3,5−ベンゼ
ントリアミノメチルなどが挙げられる。これらの内、芳
香族多価アミン架橋剤が好ましい。
【0029】架橋剤と共に架橋促進剤を使用してもよ
い。多価アミン架橋剤と組み合わせて用いる架橋促進剤
としては、水中、25℃での塩基解離定数が10-12
10+6であり、実質的に架橋性単量体単位と反応して架
橋を生じない塩基または共役塩基であるものが好まし
く、グアニジン化合物、イミダゾール化合物、第四級オ
ニウム塩、第三級アミン化合物、第三級ホスフィン化合
物、弱酸のアルカリ金属塩などが挙げられる。グアニジ
ン化合物としては、1,3−ジフェニルグアニジン、
1,3−ジオルトトリルグアニジンなどが挙げられる。
イミダゾール化合物としては、2−メチルイミダゾー
ル、2−フェニルイミダゾールなどが挙げられる。第四
級オニウム塩としては、テトラn−ブチルアンモニウム
ブロマイド、オクタデシルトリn−ブチルアンモニウム
ブロマイドなどが挙げられる。第三級アミン化合物とし
ては、トリエチレンジアミン、1,8−ジアザ−ビシク
ロ[5.4.0]ウンデセン−7などが挙げられる。第
三級ホスフィン化合物としては、トリフェニルホスフィ
ン、トリ−p−トリルホスフィンなどが挙げられる。弱
酸のアルカリ金属塩としては、ナトリウムまたはカリウ
ムのリン酸塩、炭酸塩などの無機弱酸塩あるいはステア
リン酸塩、ラウリル酸塩などの有機弱酸塩が挙げられ
る。
【0030】アクリルゴム100重量部あたりの架橋促
進剤の使用量は、好ましくは20重量部以下、より好ま
しくは15重量部以下、特に好ましく10重量部以下で
ある。架橋促進剤が多すぎると、架橋時に架橋速度が早
くなりすぎたり、架橋物の表面ヘの架橋促進剤のブルー
ムが生じたり、架橋物が硬くなりすぎたりする場合があ
る。架橋促進剤が少なすぎると、架橋物の引張強さが著
しく低下したり、熱負荷後の伸び変化または引張強さ変
化が大きすぎたりする場合がある。
【0031】アクリルゴム組成物には、必要に応じて、
補強剤、充填剤、老化防止剤、光安定剤、スコーチ防止
剤、架橋遅延剤、可塑剤、加工助剤、滑剤、粘着剤、潤
滑剤、難燃剤、防黴剤、帯電防止剤、着色剤、カップリ
ング剤、発泡剤などの添加剤をさらに配合することがで
きる。
【0032】各成分は、ロール混合、バンバリー混合、
スクリュー混合、溶液混合などの適宜の混合方法により
配合される。配合順序は、特に限定されないが、熱で分
解しにくい成分を充分に混合した後、熱で反応したり分
解しやすい成分、例えば、架橋剤、架橋促進剤などをな
るべく短時間に混合すればよい。
【0033】本発明の架橋性アクリルゴム組成物を成形
および架橋する方法は、特に限定されない。成形方法、
架橋方法、架橋物の形状などの必要に応じて、成形と架
橋を同時に行うか、成形後に架橋すればよい。架橋のた
めの加熱温度は、好ましくは130〜220℃、より好
ましくは140〜210℃である。温度が低すぎると架
橋時間が長時間必要となったり、架橋密度が低くなる場
合がある。温度が高すぎる場合は、架橋が短時間で進行
し、成形不良を起こす場合がある。また、架橋時間は、
架橋方法、架橋温度、架橋物の形状などにより異なる
が、30秒以上、5時間以下の範囲が架橋密度と生産効
率の面から好ましい。加熱方法としては、プレス加熱、
蒸気加熱、オーブン加熱、熱風加熱、高周波加熱などの
ゴムの架橋に用いられる方法を適宜選択すればよい。
【0034】本発明によって得られる架橋物は、例え
ば、自動車などの輸送機械、一般機器などのほか、電子
分野、電気分野などの幅広い分野において、シール材、
ガスケット材、緩衝材、保護材、電線被覆材や、工業用
ベルト類、ホース類、シート類、ロール類などの材料と
して有用である。
【0035】
【発明の効果】本発明のアクリルゴム組成物は、架橋時
のスコーチ安定性に優れ、しかも、架橋後の圧縮永久ひ
ずみに優れる。
【0036】
【実施例】以下に参考例、実施例および比較例を挙げ
て、本発明を具体的に説明する。特に言及のない限り、
組成および収率に関する部および%は重量基準である。
なお、アクリルゴムの各測定値は、以下の方法で測定し
た。
【0037】(1)アクリルゴムのムーニー粘度(ML
1+4,100℃)は、JIS K6300の未加硫ゴム
物理試験方法のムーニー粘度試験に従って、測定温度1
00℃で測定した。
【0038】(2)ムーニースコーチ時間t5は、JI
S K6300に従って、125℃でムーニー粘度計を
用いて測定した。
【0039】(3)架橋物の引張強さ、伸びは、JIS
K6251に従って、また硬さはJIS K6253
に従って、準じて測定した。いずれの場合も試験片とし
て150mm×150mm×2mmのシートを170
℃、20分間のプレスによって成形架橋し、170℃の
環境下に4時間放置して二次架橋することにより製造し
た。
【0040】(4)架橋物の圧縮永久ひずみは、JIS
K6262に従って、25%の圧縮率で、175℃、
70時間の圧縮条件で測定した。 直径29.0mm、
厚さ12.5mmの試験片は、170℃、20分間、プ
レス架橋した後、170℃の環境下に4時間放置して二
次架橋して製造した。
【0041】参考例1 1,3−ジオルトトリルグアニジン(pKaは10.
8)35.9g(0.15mol)およびイソシアヌル
酸19.37g(0.15mol)をジメチルホルムア
ミド400mlに溶解し、160℃で1時間、常圧で還
流させた後、ジメチルホルムアミドを減圧留去し、反応
生成物を得た。得られた反応生成物をシリカゲルを担
体、メタノールを展開溶媒とした薄層クロマトグラフィ
ーで展開し、Rf値が0.2〜0.24の部分から回収
し、精製反応生成物を得た。収率は67.5%であっ
た。
【0042】参考例2 1,3−ジオルトトリルグアニジン35.9gの代りに
1,3−ジフェニルグアニジン(pKaは10.1)3
1.69g(0.15mol)を用いる以外は実施例1
と同様に処理し、精製した。Rf値は、0.2〜0.2
4、収率は69.3%であった。
【0043】実施例1〜2 アクリルゴムA(アクリル酸エチル単位含量55%、ア
クリル酸n−ブチル単位含量43%、フマル酸モノn−
メチル単位含量2%、カルボキシル基の量1.5×10
-2、ムーニー粘度33)100部に対し、MAFカーボ
ンブラック(商品名シースト116、東海カーボン社
製)50部、ステアリン酸2部、滑剤(商品名グレッグ
G−8205、大日本インキ化学社製)1部および老
化防止剤(4,4’−(α,α’−ジメチルベンジル)
ジフェニルアミン(商品名ナウガード445、ユニロイ
ヤル社製))2部を設定温度50℃で、バンバリーを用
いて混練した。
【0044】得られたゴム組成物と多価アミン架橋剤
4,4‐ジアミノジフェニルエーテル0.7部および参
考例1で得た1,3−オルトトリルグアニジンとイソシ
アヌル酸との反応物3部(実施例1)または6部(実施
例2)を、設定温度50℃で、6インチロールを用いて
混練した。
【0045】得られた架橋性ゴム組成物を用いてムーニ
ースコーチ時間t5を測定し、架橋して得た試験片を用
いて圧縮永久ひずみを測定した。結果を表1に示す。
【0046】実施例3 アクリルゴムAに代えてアクリルゴムB(アクリル酸エ
チル単位含量39%、アクリル酸n−ブチル単位含量4
4%、アクリル酸2−メトキシエチル単位含量15%、
フマル酸モノn−メチル単位含量2%、カルボキシル基
の量1.5×10-2、ムーニー粘度33)を用いる以外
は、実施例1と同様に試験を行った。結果を表1に示
す。
【0047】実施例4 1,3−ジオルトトリルグアニジンとイソシアヌル酸と
の反応物の代わりに参考例2で得た1,3−ジフェニル
グアニジンとイソシアヌル酸との反応物3部を用いる以
外は、実施例1と同様に試験を行った。結果を表1に示
す。
【0048】実施例5 多価アミン架橋剤4,4−ジアミノジフェニルエーテル
の代りに2,2’−ビス[4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル]プロパン1.44部、1,3−オルトト
リルグアニジンとイソシアヌル酸との反応物の代りに2
−メチルイミダゾールとイソシアヌル酸との反応物(2
−メチルイミダゾール(pKaは7.9)とイソシアヌ
ル酸を重量比3:7で反応させたもの(商品名2MZ−
OK、四国化成社製))2部を用いる以外は、実施例1
と同様に試験した。結果を表1に示す。
【0049】実施例6 アクリルゴムAに代えてアクリルゴムBを用いる以外
は、実施例6と同様に試験した。結果を表1に示す。
【0050】比較例1〜7 1,3−ジオルトトリルグアニジンとイソシアヌル酸と
の反応物の代りに1,3−ジオルトトリルグアニジン2
部(比較例1)、1,3−ジオルトトリルグアニジン2
部およびイソシアヌル酸1部(比較例2)、2−メチル
イミダゾール0.6部およびイソシアヌル酸1.4部
(比較例3)、2−メチルイミダゾール0.6部(比較
例4)、2−メチルイミダゾール2部(比較例5)、
1,3−ジフェニルグアニジン2部(比較例6)、また
は1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセン−
7の2−エチルヘキサン酸塩2部(比較例7)を用いる
以外は、実施例1と同様に試験を行った。結果を表1ま
たは表2に示す。
【0051】比較例8〜9 アクリルゴムAの代りにアクリルゴムBを用い、1,3
−ジオルトトリルグアニジンとイソシアヌル酸との反応
物の代りに2−メチルイミダゾール0.6部およびイソ
シアヌル酸1.4部(比較例8)または2−メチルイミ
ダゾール0.6部(比較例9)を用いる以外は、実施例
1と同様に試験を行った。結果を表2に示す。
【0052】比較例10 アクリルゴムAの代りにカルボキシル基を含有しないア
クリルゴムC(アクリル酸エチル単位含量48重量%、
アクリル酸n−ブチル単位含量30重量%、アクリル酸
2−メトキシエチル単位含量20重量%、クロロ酢酸ビ
ニル単位含量2重量%、ムーニー粘度40)を用いる以
外は、実施例1と同様に処理し、得られた架橋性ゴム組
成物を用いてムーニースコーチ時間t5を測定し、架橋
して得た試験片を用いて圧縮永久ひずみを測定した。結
果を表1に示す。
【0053】比較例11 アクリルゴムAの代りにカルボキシル基を含有しないア
クリルゴムD(アクリル酸エチル単位含量39重量%、
アクリル酸n−ブチル単位含量33重量%、アクリル酸
2−メトキシエチル単位含量27重量%、メタクリル酸
グリシジル単位含量1重量%、ムーニー粘度35)を用
いる以外は、実施例1と同様に処理し、得られた架橋性
ゴム組成物を用いてムーニースコーチ時間t5を測定
し、架橋して得た試験片を用いて圧縮永久ひずみを測定
した。結果を表2に示す。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】未反応の1,3−ジオルトトリルグアニジ
ンのみを配合した比較例1、未反応の1,3−ジオルト
トリルグアニジンと未反応のイソシアヌル酸とを配合し
た比較例2、未反応の2−メチルイミダゾールと未反応
のイソシアヌル酸とを配合した比較例3および比較例
8、未反応の2−メチルイミダゾールのみを配合した比
較例4、比較例5および比較例9のアクリルゴム組成物
では、架橋時のスコーチ安定性に劣る。また、優れた架
橋促進剤を用いている比較例6および比較例7のアクリ
ルゴム組成物でも、同様に架橋時のスコーチ安定性に劣
る。また、比例例5および比較例7のように、配合剤の
種類や量によっては、圧縮永久ひずみが大きくなる場合
がある。
【0057】カルボキシル基含有ゴムの代りに活性塩素
基含有アクリルゴムを用いた比較例10の架橋物および
エポキシ基含有アクリルゴムを用いた比較例11の架橋
物は、圧縮永久ひずみが大きい。これは、架橋性組成物
のスコーチ安定性が非常によい代りに、架橋物の常態物
性から考えて、架橋が十分に進まないためと考えられ
る。
【0058】それに対し、本発明の架橋性アクリルゴム
組成物は、スコーチ安定性に優れ、本発明の架橋物は圧
縮永久ひずみが小さく、配合剤の種類や量を変えても、
圧縮永久ひずみは大きく変化しない(実施例1〜6)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F070 AA29 AA32 AC45 AC46 AC48 AE03 AE08 GA06 GB02 GC02 4J002 BG011 BG031 BG041 BG051 EU196 FD206

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシル基含有アクリルゴム100
    重量部当り、(a)下記一般式1で表される構造を有す
    る化合物と(b)イソシアヌル酸化合物との反応生成物
    0.1〜20重量部を含有するアクリルゴム組成物。 一般式1: 【化1】 (式中R1、R2、R3およびR4は、それぞれ、炭素、窒
    素および硫黄原子の数が合計で1〜12までの基または
    水素を表す)
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアクリルゴム組成物を架
    橋してなる架橋物。
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