JP2001316307A - アルキルtert−アルキルエーテルを相当するイソオレフィンおよびアルカノールに開裂させる方法 - Google Patents

アルキルtert−アルキルエーテルを相当するイソオレフィンおよびアルカノールに開裂させる方法

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JP2001316307A
JP2001316307A JP2001128228A JP2001128228A JP2001316307A JP 2001316307 A JP2001316307 A JP 2001316307A JP 2001128228 A JP2001128228 A JP 2001128228A JP 2001128228 A JP2001128228 A JP 2001128228A JP 2001316307 A JP2001316307 A JP 2001316307A
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ザクート ミヒャエル
Axel Tuchlenski
トゥフレンスキー アクセル
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ロイシュ ディーター
Andreas Beckmann
ベックマン アンドレアス
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い変換率で、かつ副生成物の低い形成で実
施可能なアルキルtert−アルキルエーテルの開裂方
法。 【解決手段】 酸性触媒の存在下で反応蒸留によって、
上に向かって底面帯域、少なくとも一つの蒸留帯域およ
び反応帯域を有する反応蒸留装置中で、アルキルter
t−アルキルエーテルを、アルキルtert−アルキル
エーテルと相当するアルカノールとの共沸混合物を経て
反応帯域中に供給することで達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸性触媒の存在下
で反応蒸留によって、アルキルtert−アルキルエー
テルを相当するオレフィンおよびアルカノールに開裂さ
せる方法に関する。
【0002】エーテル、特にアルキルtert−アルキ
ルエーテルのアルカノールおよびオレフィンへの開裂は
公知であり、かつ純粋なオレフィンを製造するために使
用することができる。したがって、例えばイソブテン
は、C混合物の脱水素化によって、工業銘柄の純度で
製造される。これらのC混合物は、CおよびC
合物とは異なり、イソブテン、1−ブテンおよび2−ブ
テンを含有する。この混合物を簡単な蒸留によって分離
し、純粋なイソブテンを単離することは、非経済的であ
り、それというのも、1−ブテンおよびイソブテンに関
する極めて小さい沸点の違いまたは分離係数(separati
on factor)のためである。
【0003】したがって、純粋なイソブテンは、メチル
tert−ブチルエーテル(MTBE)を開裂させ、イ
ソブテンおよびメタノールに戻すことによって得られ
る。
【0004】エーテル、例えばMTBEを酸性触媒によ
って開裂させ、純粋なオレフィン、例えばイソブテンを
得ることは自体公知の方法である。本明細書中は2つの
異なる変法によって区別される。第1に、開裂は、例え
ばドイツ特許出願公開第3509292号明細書または
同第3610704号明細書中で記載されたように、液
相中で、酸性イオン交換樹脂上で実施されてもよいか、
あるいは例えば東ドイツ特許240739A1号明細書
で開示されているように、酸性の酸化アルミニウム上で
実施されてもよい。酸性の酸化アルミニウム上で実施さ
れる場合には、反応条件(167℃および1バールであ
るか、あるいは297℃および10バールである)は、
MTBE開裂が気相/液相帯域中であるかまたは純粋な
気相中で生じる程度に選択される。
【0005】第2に、開裂反応は、ヨーロッパ特許出願
公開第0302336号明細書またはドイツ特許第43
22712号明細書中に開示されているように、酸性触
媒上で、組み合わされた反応蒸留カラムの型中で気相/
液相中で実施されてもよい。ヨーロッパ特許出願公開第
0302336号明細書には、カラム底面部に配置され
た酸性イオン交換樹脂上でのMTBEからのメタノール
の除去が記載されている。この明細書ではエーテルの開
裂はカラム底面部で生じ、特に、触媒は連続的にエーテ
ル、オレフィンおよびアルコールの混合物によって包囲
(surround)されている。これは、イソブテンを製造す
るのに不利であり、それというのも、最初に、酸性条件
下で容易にオリゴマー化されるイソブテンがすぐに取り
出されることが証明されず、かつ第2に、触媒の酸中心
がメタノールによって占められるからである。異なる方
法はドイツ特許第4322712号明細書中に記載され
ている。この明細書中では、第3級エーテルは反応帯域
の上方の反応蒸留カラム中に供給され、かつカラムの精
留部分はイソブテンを精製するのに役立ち、その一方で
カラムのストリッピング部分において、メタノールはM
TBE/メタノール共沸混合物から分離される。共沸混
合物は反応帯域中に戻される。酸性触媒として、硫酸塩
処理された二酸化チタン押出物(sulfated titanium di
oxide extrudate)が使用される。
【0006】双方の方法において、供給物中に存在する
触媒毒、例えば金属イオンはブロンステッド酸触媒を不
活性化させることができる。さらに、この装置中のMT
BE/メタノール混合物の装入は、MTBE開裂の反応
速度を減少させ、したがって変換率を減少させる。メタ
ノールは、それが触媒の酸中心を占めることによって実
際の開裂反応を阻害する。
【0007】純粋な液相中で実施される開裂方法の場合
において、高いMTBE変換が原則として達成されない
ことを言及しなければならない。これは、開裂反応が典
型的な平衡化反応であることによるものである。したが
って、例えば100℃での反応平衡化および相当する全
体圧で、液相は次の組成物を有する: イソブテンのモル分率=〜14モル% MTBEのモル分率=〜70モル% メタノールのモル分率=〜16モル% この方法の他の問題は、後反応を受けてもよい均一な液
相中にイソブテンが溶解することである。この型の最も
重要な反応は、酸性触媒による二量化およびオリゴマー
化である。この理由から、さらに、望ましくないC
よびC12成分が、望ましい目的生成物イソブテンの他
に見出される。望ましくないC分子は2,4,4−ト
リメチル−1−ペンテンおよび2,4,4−トリメチル
−2−ペンテンである。さらに、場合によっては高い反
応温度のおかげで、2つのメタノール分子が反応し、水
を除去し、かつジメチルエーテルを形成するさらなる後
反応が生じる。この反応が著量のメタノール損失を引き
起こすために、新鮮なメタノールは、特に開裂がMTB
E合成を含む循環路中に組み込まれる場合には、供給さ
れなければならない。
【0008】方法の変法において、その開裂反応は純粋
な気相中に実施され、望ましくない下流の生成物を形成
するイソブテンの二量化またはオリゴマー化の問題が同
様に生じる。不活性ガスでの気相出発材料流の希釈は、
これらの反応を減少させてもよいが、しかしながらそれ
らを完全に除去することはできない。同時に出発材料流
を希釈することは、製造プラントの効率を減少させる。
【0009】気相中であるか、あるいは高い温度で、記
載された方法で実施される反応は、高沸点のクラッキン
グ生成物が開裂中に形成され、かつ触媒を沈殿させ、こ
れを不活性化させるといった欠点を有する。不活性化さ
れた触媒および/または高い温度は、副生成物の形成に
好ましく、かつ反応の選択性を減少させる。特に、エー
テル開裂によって得られたイソブテンは望ましくない熱
的ポリマー化を受けやすい。低い温度での反応の実施は
しばしば低い変換率を生じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アル
キルtert−アルキルエーテルの開裂方法を改善する
ことであり、この場合、この方法は下流の生成物のわず
かな形成および触媒のわずかな失活を伴いながら高いエ
ーテル変換率を達成する。
【0011】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、酸性触
媒によるアルキルtert−アルキルエーテルの相当す
るオレフィンおよびアルカノールへの開裂が、エーテル
および相当するアルカノールの共沸混合物を使用した場
合に、高い変換率で、かつ副生成物の低い形成で実施可
能であることが見出された。
【0012】したがって、本発明は酸性触媒による反応
蒸留によってアルキルtert−アルキルエーテルを相
当するイソオレフィンおよびアルカノールに開裂する方
法を提供し、その際、反応蒸留装置は、上向き方向に、
底面帯域、少なくとも一つの蒸留帯域および反応帯域、
かつ望ましい場合には、さらなる蒸留帯域を有し、かつ
アルキルtert−アルキルエーテルは、アルキルte
rt−アルキルエーテルと相当するアルカノールの共沸
混合物を経て反応帯域に供給される。
【0013】本発明の特別な利点は、吸熱平衡化反応:
【0014】
【化1】
【0015】であり、この場合、これは反応蒸留による
エーテル開裂中で生じ、その際、好ましくは蒸留による
オレフィンの除去によって作用される。したがって、液
相中のオレフィン濃度が極めて低いために、二量化:
【0016】
【化2】
【0017】またはオリゴマー化による望ましくない下
流の生成物の形成が、純粋な液相方法と比較して減少す
る。
【0018】本発明の方法における触媒として、無機塩
基または有機塩基を有するイオン交換樹脂または任意の
他の酸性触媒を使用することも可能である。酸性触媒
は、金網メッシュから成る通常の蒸留/反応充填物中に
配置されてもよい。
【0019】本発明の方法において、相当するアルカノ
ールを含有する最小限の共沸混合物を形成するすべての
アルキルtert−アルキルエーテルを開裂させること
は可能であり、かつ、酸性触媒の存在下で開裂されても
よい。したがって、本発明のための出発材料は純粋なア
ルキルtert−アルキルエーテルであるか、またはア
ルキルtert−アルキルエーテルと相当するアルカノ
ールおよび/またはイソオレフィンとの混合物であって
もよい。
【0020】純粋なエーテルを使用する場合には、開裂
反応によって製造されたアルカノールの添加が望まし
い。他のアルカノールの添加が原則には可能であるが、
引き続いてのアルカノールの後処理はより困難である。
分離が必要でない場合、特に、イソオレフィンが実際の
目的生成物である場合には、共沸混合物を形成する目的
のために、開裂中に製造されたものとは別に、アルカノ
ールを添加することが有用であってもよい。
【0021】本発明によるアルキルtert−アルキル
エーテルの開裂は、相当するオレフィン、特に一般的に
は、第3級アルキル基を有するエーテル分子の一部分か
らの分枝のオレフィンを導く。後に相当するイソオレフ
ィンを生じることから、これらのエーテルの第3級アル
キル部分は、炭素原子3個から10個までを含有してい
てもよい。
【0022】得られる第2開裂生成物は相当するアルカ
ノールである。後に相当するアルカノールを生じること
から、エーテルのアルキル部分は分枝または非分枝であ
ってもよく、かつ炭素原子1個から10個までを含有す
る。
【0023】本発明の方法において、n−アルキルte
rt−アルキルエーテルはn−アルカノールおよびイソ
オレフィンに開裂されてもよく、sec−アルキルte
rt−アルキルエーテルは第2アルカノールおよびイソ
オレフィンに開裂されてもよく、かつtert−アルキ
ルtert−アルキルエーテルは第3級アルカノールお
よびイソオレフィンに開裂されてもよい。
【0024】このような化合物の例は次の通りである:
【0025】
【表1】
【0026】開裂されるべきアルキルtert−アルキ
ルは反応蒸留装置の反応帯域中に、エーテルおよび相当
するアルカノールの共沸混合物を介して供給される。
【0027】一連の変法は使用されてもよく、かつこれ
らは例えば図1a〜fによって示されている。底面帯域
は外的または内的に加熱され、かつオレフィン出口は凝
縮器を備えている(示されていない)。
【0028】共沸混合物は、エーテル(特に、出発材
料)を反応蒸留装置中の反応帯域の下方、好ましくは反
応帯域と底面帯域との間に供給することによって得られ
てもよい(例えば図aおよび図b)。出発材料として、
任意の組成物のエーテル/アルカノール混合物を使用す
ることは可能である。適切なMTBE/メタノール混合
物はしばしばMTBE製造プラントによって製造され
る。
【0029】エーテル/アルカノール共沸混合物が反応
帯域中に開裂された後に、相当するオレフィンは、オレ
フィン/アルカノール共沸混合物として装置の頭頂部か
ら取り出されるが、その一方で、大部分のアルカノール
は底部に流れる。
【0030】頭頂部から取り出されたアルカノール/イ
ソオレフィン共沸混合物は、少量のエーテルを含有して
いてもよい。
【0031】本方法の他の実施態様において、反応蒸留
装置は複数の蒸留帯域を有し、この場合、一つの蒸留帯
域は反応帯域の上方(すなわち、ガス流方向に対して下
流に)に配置されている(図1eおよび図1f)。
【0032】本発明の他の変法において、アルキルte
rt−アルキルエーテルをの反応蒸留装置中の蒸留帯域
と反応帯域との間に供給することは可能である(例え
ば、図1a)。図1cにおいて、出発材料は2個の蒸留
帯域間に供給される。さらに、エーテルは蒸留帯域の装
置中に供給されてもよい(図1d)。
【0033】おどろくべきことに、かつ有利なことに、
触媒充填物(packing)の配置または出発材料のための
注入口上方の反応帯域は、触媒毒、例えば反応帯域に達
したものからの金属イオンを防ぎ、したがって、触媒の
不活性化は少なくとも減少する。さらに、共沸点に関し
て、アルキルtert−アルキルエーテル/アルカノー
ル混合物の分画は、精留部分中で可能であり、したがっ
て、任意の組成物のアルキルtert−アルキルエーテ
ル/アルカノール混合物が生じてもよい。これは、エー
テルを含有する液相が通常反応帯域に到達し、したがっ
て開裂反応が停止しないことを証明する。
【0034】反応蒸留装置の操作に適したカラムの圧力
は、1から10バールを超えない範囲である。MTBE
の開裂に関しては、3〜7バールのカラム圧は有用であ
ると見出された。使用される触媒が、例えばカチオン交
換樹脂である場合には、樹脂表面からのスルホン酸基の
顕著な除去は125℃以上において期待されるべきであ
り、したがって、触媒の不活性化が徐々に生じる。この
場合において、105℃〜115℃の反応温度が望まし
い。
【0035】触媒のために適切な操作温度はカラム圧を
介して調整することができる。
【0036】本発明の方法において使用されてもよい他
の触媒は、例えば酸活性化ベントナイトおよび/または
アルミナ、ゼオライト、スルホン化酸化ジルコニウムま
たはモントモリロナイトである。これらの触媒はより高
い温度で使用されてもよい。
【0037】供給点上方に触媒充填物を配置すること
は、供給流中に存在してもよい金属イオンによって触媒
が有毒化されることを防ぐ。また、任意の組成物のエー
テル/アルカノール混合物を使用することも可能であ
り、それというのも、共沸混合物に関して混合物の蒸留
分画は、供給点と反応充填物との間で生じてもよい。ま
た、これは蒸発平衡化を介して制御されるべき反応帯域
内の反応温度を可能にし、したがって、触媒のダメージ
を防ぐことができる。これに関連して、底面部分に触媒
を配置しながら操作される方法は、底面部分の過剰な加
熱の可能性によって著しい欠点を有し、したがって、触
媒に対するダメージが生じる。
【0038】次のMTBEのメタノールおよびイソブテ
ンへの開裂の例は、本発明の方法を例証するものであ
る。エーテル、例えばETBE、TAME、TAEE、
TBIPE、TBSBEまたはTBTBEの本発明によ
る開裂は同様にして実施される。
【0039】MTBEの開裂は蒸留充填物および反応蒸
留充填物を備えた圧力カラム中で実施される。断熱的に
操作されるカラムは次の寸法および充填物配置を有す
る: 内径=80mm 充填物要素の配置: 2〜6段目のトレイ:蒸留充填物 7〜13段目のトレイ:反応充填物 14〜30段目のトレイ:蒸留充填物 MTBE99%およびメタノール1%から成る出発材料
は、68℃に過冷され、かつこの温度で20段目のトレ
イに、2kg/hの速度で供給される。出発材料混合物
の過冷は、純粋に技術的理由から必要であるが、反応に
おいて影響がない。
【0040】カラム圧は6.5バールに設定する。カラ
ム頭頂部において、凝縮器は約52〜53℃で操作され
るが、したがって蒸気流は完全に凝縮することができ
る。凝縮流の一部分はカラムから除去されるが、その一
方で残りの部分はランバックとしてカラムに戻される。
還流比は9である。
【0041】これらの境界条件下での反応帯域中の温度
は、95〜110℃であり、したがって反応充填物中に
装入されたスチレンジビニルベンゼンを基にしたカチオ
ン交換樹脂に対してダメージのないように導くべきであ
る。底部の温度は約120℃である。
【0042】図1fは、本明細書中で記載された例を概
略的に示したものである;供給流および留出物流ならび
に底面流の組成物は、第1表に略記されている。この例
のMTBE変換は99%を上廻る。
【0043】出発材料は管路Fを介して供給される。反
応蒸留装置は2つの蒸留帯域(DおよびD3)、加熱可
能な底面帯域Bおよび反応帯域Rを有する。イソブテン
は蒸留流Oとして取り出され、かつメタノールは底面流
Aとして取り出される。
【0044】
【表2】
【0045】第1表:質量の流れおよびこの流れの主な
構成成分(おおよその値)
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法を実施するための反応蒸留装
置を示す概略図。
【符号の説明】
F 供給口(出発材料の装入)、 O オレフィン出
口、 A アルカノール出口、 R 反応帯域、 D、
D1、D2、D3 蒸留帯域、 E 空帯域(あるいは
省略されてもよい)、 B 底面帯域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 31/02 C07C 31/02 31/04 31/04 31/08 31/08 31/10 31/10 31/12 31/12 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 アクセル トゥフレンスキー ドイツ連邦共和国 レックリングハウゼン ヴェスターホルター ヴェーク 69 (72)発明者 ディーター ロイシュ ドイツ連邦共和国 マール リッパー ヴ ェーク 193 (72)発明者 アンドレアス ベックマン ドイツ連邦共和国 レックリングハウゼン フンパーディンクシュトラーセ 14 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC41 AD11 BA66 BD21 BD81 DA62 FE11 4H039 CA21 CA60 CG90

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸性触媒による反応蒸留によって、アル
    キルtert−アルキルエーテルを、相当するイソオレ
    フィンおよびアルカノールに開裂させる方法において、
    反応蒸留装置が、上向き方向に、底面帯域、少なくとも
    一つの蒸留帯域および一つの反応帯域を有し、かつアル
    キルtert−エーテルがアルキルtert−アルキル
    エーテルと相当するアルカノールとの共沸混合物を経て
    反応帯域中に供給されることを特徴とする、酸性触媒に
    よる反応蒸留によって、アルキルtert−アルキルエ
    ーテルを相当するイソオレフィンおよびアルカノールに
    開裂させる方法。
  2. 【請求項2】 アルキルtert−アルキルエーテル
    が、反応帯域の下方の反応蒸留装置中に供給される、請
    求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 アルキルtert−アルキルエーテル
    が、反応帯域と底面帯域との間の反応蒸留装置中に供給
    される、請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 アルキルtert−アルキルエーテル
    が、蒸留帯域と反応帯域との間の反応蒸留装置中に供給
    される、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 反応蒸留装置が複数の蒸留帯域を有し、
    その際、一つの蒸留帯域が反応帯域の上方に位置してい
    る、請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 アルキルtert−アルキルエーテル
    が、蒸留帯域の反応蒸留装置中に供給される、請求項1
    から5までのいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 n−アルキルtert−アルキルエーテ
    ルがn−アルカノールおよびイソオレフィンに開裂され
    る、請求項1から6までのいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 sec−アルキルtert−アルキルエ
    ーテルが第2級アルカノールおよびイソオレフィンに開
    裂される、請求項1から6までのいずれか1項に記載の
    方法。
  9. 【請求項9】 tert−アルキルtert−アルキル
    エーテルが第3級アルカノールおよびイソオレフィンに
    開裂される、請求項1から7までのいずれか1項に記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 メチルtert−ブチルエーテルがイ
    ソブテンおよびメタノールに開裂される、請求項1から
    7までのいずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 エチルtert−ブチルエーテルがイ
    ソブテンおよびエタノールに開裂される、請求項1から
    7までのいずれか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 tert−アミルメチルエーテルがイ
    ソペンテンおよびメタノールに開裂される、請求項1か
    ら7までのいずれか1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 tert−アミルエチルエーテルがイ
    ソペンテンおよびエタノールに開裂される、請求項1か
    ら7までのいずれか1項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 tert−ブチルイソプロピルエーテ
    ルがイソブテンおよびイソプロパノールに開裂される、
    請求項1から6および8のいずれか1項に記載の方法。
  15. 【請求項15】 tert−ブチルsec−ブチルエー
    テルがイソブテンおよび2−ブタノールに開裂される、
    請求項1から6および8のいずれか1項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 tert−ブチルtert−ブチルエ
    ーテルがイソブテンおよびイソブタノールに開裂され
    る、請求項1から6および9のいずれか1項に記載の方
    法。
JP2001128228A 2000-04-28 2001-04-25 アルキルtert−アルキルエーテルを相当するイソオレフィンおよびアルカノールに開裂させる方法 Withdrawn JP2001316307A (ja)

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