JP2001315904A - アクセス・コントロール機能付きゴミ箱の構造、およびそれを用いたゴミ出し料金徴収方法 - Google Patents

アクセス・コントロール機能付きゴミ箱の構造、およびそれを用いたゴミ出し料金徴収方法

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JP2001315904A JP2000131194A JP2000131194A JP2001315904A JP 2001315904 A JP2001315904 A JP 2001315904A JP 2000131194 A JP2000131194 A JP 2000131194A JP 2000131194 A JP2000131194 A JP 2000131194A JP 2001315904 A JP2001315904 A JP 2001315904A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴミ出しを有料とすることで、ゴミを出す側
である地域住民、行楽客等に積極的にゴミ減量しなけれ
ばならないインセンティブを与え、ゴミ削減に対する意
識改革を行うことが出来る有料ゴミ箱の構造、および有
料でゴミを収集する方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 ゴミ搬入時にゴミを出す者によって所定
のゴミ出し用のゴミ搬入許可データが入力されたこと、
又は所定のゴミ出し料金が支払われたことを確認した
後、始めてゴミ搬入を可能とするようにアクセス・コン
トロールされた一定空間を有する有料ゴミ箱を提案す
る。すなわちこの有料ゴミ箱では利用者が持つゴミ出し
用のゴミ出しカードに記録された所定のゴミ搬入許可デ
ータを認識した後、又は所定の利用料を支払った後に、
始めてゴミ搬入口ドアーが開放されてゴミ搬入が可能と
なり、ゴミ搬入後は再びゴミ搬入口ドアーを閉じてゴミ
搬入を制限する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴミ出しする際に、
例えば地域住民等のゴミを出す側によりゴミ出し用の所
定のゴミ搬入許可データが入力されたこと、又は所定の
ゴミ出し料金が支払われたことを確認した後、始めてゴ
ミ搬入を可能とするようにアクセス・コントロールされ
た一定の閉空間を有するゴミ箱、およびそれを用いて例
えばゴミを収集処理する行政側がゴミを出す側に対して
ゴミ出し回数およびゴミ出し量等を制限したり、ゴミ出
し料金を徴収する方法に関する。上記所定のゴミ搬入許
可データとは、例えばゴミ出し用の利用カード(磁気カ
ード等)上に記録された一定の持ち点データや(ポイン
ト制)、ゴミ出しが許可された曜日データをいう(ゴミ
出し日指定制)。またゴミ出しのための所定料金とは、
例えば一回のゴミ捨て毎に支払うゴミ出し料金を言い
(有料制)、換言すれば本発明は有料ゴミ箱に関する。こ
のアクセス・コントロール機能付きゴミ箱は、例えば町
内あるいは団地等のゴミ収集場所、公園、行楽地または
繁華街、あるいは遊園地、キャンプ場等の特定場所に設
置され、行政側または特定場所の管理者が例えばゴミ出
しのためのポイント制、または有料制で一般ゴミを収集
する有料ゴミ箱として用いられる。
【0002】
【従来の技術】現代社会でゴミ削減の必要性が叫ばれて
から既に久しい。ゴミの大量発生は広大な埋め立て処分
地確保が必要であり、また焼却に伴う大気汚染を引き起
こすことになり、各地の自治体においてもゴミ問題は大
きな課題となっている。一般の市町村では産業廃棄物等
を除く一般ゴミ、例えば家庭ゴミの収集は税金で行われ
ており、これらの一般ゴミの場合にはゴミを出す側(例
えば団地住民、地域住民等)に対して、ゴミ収集場所へ
のゴミ出しの回数またはゴミ袋の数で量的な制限を科す
ということは一般には行われておらず、現実にはゴミ出
しの回数、量とも無制限に認められているのが実情であ
る。
【0003】一方、公園、行楽地または繁華街、あるい
は遊園地やキャンプ場等の特定場所では、ゴミを処理す
る側(行政側又は特定場所の管理者)が所定の場所にゴ
ミ箱を必要数だけ設置してゴミ収集を行っているが、こ
れも現在ではゴミを出す側に対しゴミ出しは当然のこと
として無料かつ量的無制限に認めている。これら特定場
所でのゴミ収集等の事後処理費用は、行政側又はその特
定場所の管理者が負担しなければならず大きな経費負担
となっている。さらにこれらの特定場所では不法ゴミ投
棄が後を絶たず、そのためにゴミ収集場所を増やそうと
しても、ゴミ収集には多くのゴミ箱の設置費用がかか
り、管理者側にとってはそれらの財源確保が大きな問題
となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、現在の
ゴミ収集システムでは、ゴミを出す側から見て、一般ゴ
ミの収集は行政側によりいわば無料でかつ量的にも無制
限に行われているのが実情である。このようにゴミ収集
が当然に無料かつ量的無制限に行われている背景には、
ゴミを出す側に直接かつ個々にその経済的負担を科せば
ゴミの不法投棄が増えるという懸念があるためである。
従ってゴミを収集する側はゴミを出す側へ、ゴミ出しの
制限やゴミ出し料金を科すことなくゴミをゴミ収集場所
へ搬入するように協力を求めている。但しこのような従
来のゴミ収集の前提ではゴミを出す側からすれば、ゴミ
を所定の場所へ出せばその後はゴミを収集処理する側に
よって回数無制限かつ量的無制限に、しかも無料でゴミ
収集がされるため、たとえそれが税金で賄われていると
はいえ、ゴミを出す側にとってゴミ削減に対する積極的
なインセンティブとはならない嫌いがある。
【0005】さらに上述のゴミ収集場所へのゴミの持ち
込みも、一般には特定日、例えば一週間のうち特定の曜
日に限られているが、実際には特定曜日以外の日にもゴ
ミの不法持ち込みが行われ、次のゴミ収集日まで日数が
あると鳥や猫がゴミを散乱させ環境悪化の原因となって
いる。
【0006】しかしながらゴミの埋め立て地確保の困難
性や省資源という観点からゴミの削減が早急に求められ
ている現代社会では、最早このような旧来の前提ではゴ
ミ削減という大きな問題を根本的に解決するのはほとん
ど不可能と思われる。またゴミ出しのための特定日以外
にはゴミ出さないようにとの呼びかけも効を奏していな
い場合が多い。そこで今後はゴミを出す側に対して、ゴ
ミは無料でかつ量的に無制限に出せるという従前の認識
を180度転換させて、ゴミを出すのはポイント制また
は有料制であり、しかも従量制にすることで、積極的に
ゴミ削減に協力させる新たなインセンティブ作りが強く
望まれる。またゴミ問題を担当する行政側では今後のゴ
ミ収集の民営化移行に対処するためにも独自に財源確保
を行うことが、今後のゴミ問題解決の新たな行政的方策
とも考えられる。
【0007】もっともゴミ収集を、ポイント制や有料制
等でアクセス・コントロールする方向へ制度変更するこ
とに伴い、一方では心ない者による所定のゴミ箱以外の
場所への不法投棄の増加も当然懸念されうる。しかしな
がら最近の環境問題への社会的関心が高まるにつれて、
ゴミを出す側の公衆道徳によってゴミの不法投棄はかな
りの程度は抑制され得るし、さらに有料ゴミ収集による
積極的な財源確保によって、より多くのゴミ箱を設置で
きれば、結果としてゴミを出す側にゴミ削減のインセン
ティブを与えることができ、社会全体としてはゴミ削減
の効果が飛躍的に向上するものと予測される。しかしな
がら現在このようなゴミ出し回数や量でアクセス・コン
トロールするゴミ箱は見当たらない。
【0008】なお有料ゴミ収集については、一部地方治
自体では所定のゴミ袋またはシールを有料で利用者に予
め購入させ、ゴミ出しはこの有料ゴミ袋またはシール付
き有料ゴミ袋に限定する方式が採用されている。すなわ
ち有料ゴミ袋を媒体とする有料ゴミ収集システムは既に
一部で実施されている。しかしながらこの有料ゴミ袋に
よるゴミ有料収集システムでは、例えば団地住民等の予
め有料ゴミ袋を購入できる場合はある程度は有効ではあ
るが、その有料ゴミ袋を購入できない不特定多数から有
料でゴミを回収することはできない。またこのシステム
では、所定の有料ゴミ袋か又は所定外のゴミ袋かの判別
が、ゴミ出し時には適正に判別できず、現行の有料ゴミ
袋によるゴミ有料収集システムも完全を期し難い。
【0009】一方、不特定多数を対象とする従来型のゴ
ミ箱については数々の構造が提案されてきたが、ゴミを
出す際に、ゴミを出す側のゴミ箱へのアクセスを制限す
る、すなわちアクセス・コントロールするという観点か
ら考案されたゴミ箱は見当たらないし、ゴミ出しのため
の料金を直接徴収するという有料ゴミ箱も見当たらな
い。すなわち従来型のゴミ箱では、上述のように一般ゴ
ミは無料でかつ量的無制限に収集されるという前提に立
つため、ゴミ出しのための所定のゴミ搬入許可データを
入力するデータ入力機能や、ゴミ収集料を個別徴収する
という料金徴収機能や、さらに有料ゴミ収集を従量制と
するためのゴミ計量機能を持たない。
【0010】また従来のゴミ収集場所についても、一般
には団地や街角のアクセス自在なオープンスペースが指
定されているため、ゴミ出しの曜日を強制的に限定でき
る構造とはなっていない。
【0011】本発明は上記問題点に着目してなされたも
のであって、ゴミを出す者によってゴミ出し用の利用カ
ード上に記録された所定のゴミ出しID、回数制限、ゴ
ミ出し指定曜日等のゴミ搬入許可データを本発明にかか
るゴミ箱の制御部に入力された後、または一定のゴミ出
し料金が支払われた後に、始めてゴミ出しが可能となる
ようなアクセス・コントロール機能付きゴミ箱の構造、
およびそのアクセス・コントロール機能付きゴミ箱を用
いてゴミ出しを制限し、またはゴミ出し料を徴収する方
法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる従来型の
ゴミ箱が有する課題を解決するために考案されたもの
で、ゴミを出す者によってゴミ出し用の所定のゴミ搬入
許可データが入力されたこと、又は所定のゴミ出し料金
が支払われたことを確認した後、始めてゴミ搬入を可能
とするようにアクセス・コントロールされた一定の閉空
間を有するゴミ箱を提案する。より具体的には第一の実
施例として、1)ゴミ収納のための一定の閉空間を有す
るゴミ箱本体と、2)前記ゴミ箱本体の一面に設けられ
たゴミ搬入のためのゴミ搬入口と、3)前記ゴミ搬入口
に設けられた開閉可能なゴミ搬入口ドアーと、4)待機
時には前記ゴミ搬入口ドアーで前記ゴミ搬入口を閉鎖維
持して前記ゴミ箱本体へのゴミ搬入を不可とし、かつゴ
ミ搬入時には前記ゴミ搬入口ドアーで前記ゴミ搬入口を
一時的に開放して前記ゴミ箱本体へのゴミ搬入を可能と
する、前記ゴミ箱本体と前記ゴミ搬入口ドアー間に装着
されたドアーロック装置と、5)ゴミ搬入時にゴミを出
す者によって所定のゴミ搬入許可データが入力されたこ
と、又は所定のゴミ出し料金が支払われたことを確認し
た後、始めて前記ドアーロック装置に対し前記ゴミ搬入
口ドアーを一時的に開放する開放許可を与えることによ
り、前記ゴミ箱本体へのアクセスをコントロールするド
アーロック制御部、とで構成したアクセス・コントロー
ル機能付きゴミ箱を提案する。
【0013】すなわちこのゴミ箱では従来の無料ゴミ箱
と異なり、通常の状態ではゴミ箱の入口は閉鎖されてお
りゴミ搬入は出来ない。言い換えると従来の無料ゴミ箱
のコンセプトとは逆に、利用者すなわちゴミを出す側に
より所定のゴミ搬入許可データが入力されたか、又は所
定のゴミ出し料金が支払われたことを認識した後、ゴミ
搬入口の前面に位置するゴミ搬入口ドアーが始めて一時
開放されてゴミ搬入が可能となるように構成されたゴミ
箱あるいは有料ゴミ箱である。ゴミを搬入した後には、
そのゴミ搬入口ドアーは利用者が手動でまたは自動的に
閉じ、次の利用者は再び所定のゴミ搬入許可データ入力
又は所定のゴミ出し料金を支払わない限りゴミを搬入す
ることが出来ない構成になっている。なお小さなゴミだ
けを無料で収集するために、ゴミ箱本体には上述の有料
ゴミ搬入口と併設して小さな無料ゴミ投入口を設けても
よい。
【0014】上記のゴミ箱本体は、例えば団地内の既存
のゴミ収集場所に固定式でこの有料ゴミ箱を設置する場
合には、人が自由に立ち入れない程度の高さに四方を金
網の壁で包囲した構造で十分である。また移動可能な小
型の有料ゴミ箱の場合には、このゴミ箱本体は、例えば
プラスチック、金属板、金網等で出来た一定の大きさを
した閉鎖型ボックス作ればよい。上記の固定式有料ゴミ
箱の場合を例にとれば、このゴミ箱本体の前面パネル全
体は本体内部のゴミ堆積状況を目視出来るように金網や
格子を使用するのが望ましい。またこの前面パネル全体
は定期的にゴミ箱本体からゴミを取り出すことが出来る
ように開放することができ、そのために管理者がゴミ取
り出し時にこの前面パネルを開閉する管理キーを付けて
もよい。
【0015】ゴミ箱本体の前面にはゴミ搬入のためのゴ
ミ搬入口を設ける。上記固定式のゴミ箱であれば、ゴミ
搬入口の大きさはゴミを出す人の背の高さ程度とし、ゴ
ミ箱本体内へゴミを持ち込めるようにしてもよく、ある
いはゴミを投げ入れられる大きさでもよい。小型のゴミ
箱であれば、既存のゴミ箱のゴミ投入口と同様な構造で
もよい。
【0016】そのゴミ搬入口の前面にはゴミ搬入口ドア
−を取り付け、ゴミ箱本体内へのゴミ搬入を制限してい
る。すなわち上記ゴミ搬入口へのアクセス・コントロー
ルするために、このゴミ搬入口ドアーは、待機状態では
ゴミ搬入できないようにゴミ搬入口を閉鎖しているが、
後述のように一定の条件の下でゴミ搬入が許可された時
のみドアーロック装置を開錠することにより一時的にゴ
ミ搬入口を開放できる構造になっている。なおゴミ箱本
体内に搬入されたゴミがゴミ搬入口近辺に堆積しやすい
ので、ゴミ搬入口及びゴミ搬入ドア−は横並びに複数設
置してもよい。この場合そのゴミ搬入口ごとにゴミの種
類を限定し、それぞれのゴミ出しポイントや料金を変え
てもよい。例えば事後処理の楽な物(例えば可燃物)は
料金を安く、事後処理に手間がかかる物(例えば不燃
物)は料金を高く設定してもよい。
【0017】さらにドアーロック制御部は、入力された
ゴミ出し許可データを読み取り、そのデータが予め設定
されたゴミ出し許可条件に合致するかどうか、またはゴ
ミ出し料金が支払われたかどうかをチェックする。その
上で、このドアーロック制御部は、ドアーロック装置を
制御してゴミ搬入口ドアーを一時的に開放する。このド
アーロック制御部には例えばカードリーダーを取り付け
て、ゴミを出そうとする者は専用の利用カードを使用し
ないと上記のゴミ搬入口ドア−が開けられないように構
成する。この利用カードはいわばゴミ出しカードであ
り、その有料ゴミ箱が設置される場所に合わせた各種の
アプリケーションにより、種々のゴミ搬入許可データが
磁気カードやICカード等に記憶されている。カード自
体のハード的な特性は問わず、既存のデータ記憶媒体で
よい。
【0018】そのカード上のゴミ搬入許可データは例え
ば、一定期間に許容されるゴミ出し回数ポイン、ゴミの
量、あるいは指定ゴミ出し場所、ゴミ出し日を限定する
場合には限定された特定日または特定曜日、さらにゴミ
出しを厳格に記録管理しようとしたら誰がゴミを出した
かを特定できるように個々のID、等を入れてもよい。
ゴミ出しをポイント制にして地域住民に対してゴミ減量
の半強制的なインセンティブを与える場合には、カード
上のゴミ出し回数ポイントは一回のゴミ出しを行う毎に
減算されて、持ち点がゼロになれば例えばその月は最早
ゴミ出しが出来ないとすることも可能である。そして翌
月になれば、新たに持ち点が再びカード上に書き込まれ
る。
【0019】特にこのゴミ出しの回数ポイント制は一回
のゴミ出し毎に減算されるようにして、例えばゴミ行政
者によって予め住民一所帯ずつに一定期間許容されるゴ
ミ出しの最大回数を設定することで、それ以上のゴミ出
しを制限できるために、ゴミ削減上大変有効である。さ
らにゴミ箱毎にゴミ搬入口ドアーの開錠日をカード上の
曜日データで制限するようにすれば、ゴミ回収車による
回収日合わせた曜日以外の日にはこのカードを使っても
曜日データが合わないのでゴミ出しはできない。これに
よってゴミ収集日以外のゴミ出しにより、ゴミ収集所周
辺でゴミが散乱するようなことも併せて防止できる。な
おゴミを出す側、例えば団地の住民が、一定期間に特定
回数以上のゴミ出しをした場合は、カード上に記録され
たゴミ出し制限回数の持ち点を、ペナルティーとして2
回分以上減算する等の各種のアプリケーションも可能で
ある。なお各世帯の持ち点は、例えば毎月始めに更新設
定されるようにしてもよい。このようにカードを住民一
世帯ずつ持たせれば、カードを媒体として既存のアプリ
技術で、ゴミ箱の設置場所に於けるいろいろな実情に合
わせたゴミ出し制限が可能となる。これにより地域に応
じたきめ細かなゴミ行政が可能となる。なお上述のカー
ドデータのフォーマットや、データの登録、更新につい
ては、すでに多くの既存技術が広く実施されているの
で、ここでの詳細な説明は省略する。
【0020】さらに上記ドアーロック制御部ではカード
リーダーに代えて、テンキー等により特定の利用者、例
えば団地内の一定住民だけに与えられている暗証番号を
入力し、これにより開錠装置を作動させてゴミ投入口ド
アーを開けられるようにしてもよい。
【0021】また上記ドアーロック制御部はゴミ出し料
を徴収する簡単なメカ式または電子式のコイン検知器で
構成してもよい。コイン検知器を上記のドアーロック制
御部に組み込み、所定金額が投入されるとドアーロック
装置を作動させてゴミ搬入口ドアーが一時的に開き、ゴ
ミ搬入口からゴミを搬入できるように構成するのが一番
簡単な構成である。すなわち通常のコインロッカーで使
用される施錠装置の逆で、例えば百円玉を投入すること
で始めてドアーロック制御部が作動しゴミ搬入口ドアー
の開放を許容し、ゴミ搬入後は再びゴミ搬入口は閉鎖維
持される。
【0022】さらに本発明ではゴミ出しに量的制限を科
し、有料ゴミ収集を従量制とするため現在一部で既に実
施されている有料ゴミ袋による既存有料ゴミ収集システ
ムを、さらに実効あらしめるように構成する。具体的に
は、ゴミ収集費用を含んだ所定の有料ゴミ袋または所定
のシールに、バーコード等のIDマークを予め印刷して
おき、ゴミ出しの時に本発明による有料ゴミ箱に付属し
たバーコードリーダー等のマーク・リーダでこれを読み
取り、所定の有料ゴミ袋であることを確認した後にドア
ーロック装置に始めて開放許可を与える構成にしてもよ
い。これにより所定の有料ゴミ袋以外の袋にゴミを入れ
てゴミを出すことは、特定のバーコード等が読み込まれ
ないのでドアーロック装置が働かず、従ってゴミ出しが
出来ない。なお前述のカードリーダーと併せてこのバー
コードリーダーを設置すれば、ゴミ出し用の利用カード
から読み取られた個々人のID番号とバーコードで読み
取られたゴミ袋上の連番を記録しておけば、不法なゴミ
出し物があれば誰が棄てたゴミ袋かを後からトレースす
ることも可能である。
【0023】本発明においては、さらに上記の有料ゴミ
袋を使用しない場合を想定して第二の実施例として、ゴ
ミ出しの量的制限を科した従量制の有料ゴミ出しシステ
ムとするために、上記ゴミ搬入口にゴミを計量するため
のゴミ計量部を設置してもよい。すなわち一定容量を持
ったバスケットがゴミ計量部として使われる。バスケッ
ト入口にはゴミ投入口ドアーとして機能する回転子を設
けておく。この回転子は待機時にはゴミ投入口を閉鎖す
る位置で静止し自由なゴミ搬入を制限している。ゴミを
搬入する時は、ゴミを出す者が例えばゴミ出し用の利用
カードを読み込ませた後に、この回転子が回転軸を中心
に回転し、バスケット内へゴミ袋を搬入できる位置まで
回転する。ゴミ袋を搬入後、回転子回転開始ボタンを押
下して回転ドアーをさらに回転させバスケット内のゴミ
袋をゴミ箱本体へ押し入れる。その後再びゴミ投入口を
閉じる位置まで回転して再び自由なゴミ投入を制限す
る。なお当然ながら一回で投入できるゴミの量はバスケ
ットの大きさで制限される。
【0024】上述の例では、ゴミ計量部をバスケット、
ゴミ搬入口ドアーを回転子、そしてドアーロック装置を
所定の位置に回転子が回転しないように固定維持するこ
とでゴミ計量機能をさらに付加している。別の構成とし
て、ゴミ投入口をゴミ箱本体の上部に設け、そのゴミ投
入口の上部にバスケットを載置してもよい。この場合は
ゴミ投入後にバスケットの底部を開放し、投入されたゴ
ミがゴミ箱本体へ落下するように構成してもよい。いず
れの場合にも、バスケットの容量が一定であるので、一
定ポイントまたは一定料金で一定容量のゴミしか投入で
きない。すなわち有料ゴミ収集を従量制にでき、ゴミ削
減をさらに量的側面より積極的に実現できるように構成
されている。
【0025】上述のように本発明では、ゴミ収集をゴミ
を収集する側(行政側)から見て、現在のように無料か
つ量的無制限に認めるのではなく、一定の範囲でアクセ
ス・コントロールする機能を持ったゴミ箱を設置するこ
とにより、例えばゴミ出しをポイント制または有料制と
することでゴミ削減に対する具体的なある程度の強制力
を持った施策を打つことが可能となる。そしてこのアク
セス・コントロールのレベル、すなわち具体的にどのよ
うなレベルでゴミ搬入口ドアーの一時的開放を許容する
のかは、本発明によるこのゴミ箱が世論に受け入れられ
るレベルに合わせて決定すればよい。例えばこのアクセ
ス・コントロール機能付きゴミ箱を団地内に設置する場
合、初期段階では団地内の各家庭に、無料でかつ回数制
限の無いゴミ出し用の利用カードを配布して、利用カー
ドが無ければゴミは出せないという認識だけを住民に持
ってもらう。その後ゴミ減量のコンセンサスが次第に得
られたレベルに合わせて、上述のようにさらに制限的な
運用に切換えれば、スムーズに有料ゴミ収集システムが
受け入れられるものと思われる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対的位置等は特に特定的な記載がないかぎりは、こ
の発明の範囲を限定する趣旨ではなく、単なる説明例に
すぎない。
【0027】図1は本発明の第1の実施形態に係る有料
ゴミ箱1の外観図である。ゴミ箱本体100は閉鎖型の
ボックスで、金網、トタン板、プラスチック板あるいは
コンクリートブロック等で作られている。本図では例え
ば団地等の既存のゴミ収集場所に設置する固定式を例示
している。この場合、ゴミ箱本体の上面パネルは在って
も無くともよい。人が自由には立ち入ることが出来ない
ようにアクセス・コントロールする囲いがあれば、いか
なる構成、材質でその囲いが作られていてもよい。また
ゴミ箱本体は例えば金網等の軽量材質で作った折り畳み
式にして、指定ゴミ出し日以外の日には折り畳んで場所
をとらないようにして別の場所に保管するようにしても
よい。ゴミ箱本体100の前面には、ゴミの回収時にゴ
ミ収集車の係員によって開けられる前面パネル110が
設けられている。前面パネル110全体は図示しないヒ
ンジにより開閉自在になっており、通常は前面パネルロ
ック120により施錠されている。この前面パネルロッ
ク120のキーはゴミ収集車の係員が保持し、ゴミ回収
時にゴミ箱本体内に堆積したゴミを排出するために前面
パネル110は係員によって開放される。なお前面パネ
ル110は内部のゴミがどの程度堆積しているかが外部
から目視できるように金網または格子状にするのが望ま
しい。
【0028】前記ゴミ箱本体100の一面、例えば前面
パネル110にはゴミ搬入口200が設けられている。
このゴミ搬入口200は、団地住民等のゴミを出す人が
ゴミ箱本体内部にゴミを持ち込むために設けられた入口
である。従ってゴミ搬入口200のサイズは、人が通る
ことが出来るのに十分な大きさがよい。なお図2に示す
ように、ゴミを出す人がゴミ箱本体内へ入らない小型の
ゴミ箱10の場合には、このゴミ搬入口200は、通常
のゴミ箱のゴミ投入口と同様に、ゴミを投入することが
出来るのに十分な大きさをした開口部で構成する。
【0029】図1に示すように、ゴミ搬入口200の前
面には、ゴミ搬入口ドアー300が設けられている。こ
のゴミ搬入ドアー300は、待機中はゴミ搬入口200
を閉じるように構成されている。さらにこのゴミ箱本体
100とゴミ搬入口ドアー300の間にはドアーロック
装置400が設けられている。このドアーロック装置4
00は、ゴミ搬入前の待機中にはロックが掛かった状態
に保持されている。そして後述のように一定条件の下に
のみドアーロック装置400が外されて、ゴミ搬入口ド
アー300を開けてゴミ箱本体100内にゴミを搬入す
ることが出来るように構成されている。なおゴミ搬入口
ドアー300は内部からは自由に開放することができる
ように構成されている。ゴミがゴミ箱本体100内部に
搬入された後、ゴミを出した人が再びゴミ箱本体外部に
出ると、ゴミ搬入口ドアー300はスプリング等で閉鎖
復帰した後に再び自動ロックがかかり人の自由な進入を
制限する構成になっている。すなわち本発明にかかるゴ
ミ箱は、外から中へ入るには、アクセス・コントロール
がされて人の自由な進入が制限されているが、その反対
に中から外へ出るのは自由に出られる構造になってい
る。
【0030】なおゴミ箱本体100内に搬入されたゴミ
がゴミ搬入口近辺に堆積しやすいので、ゴミ搬入口20
0及びゴミ搬入口ドア−300は横並びに複数設置して
もよい。この場合その複数のゴミ搬入口200ごとにゴ
ミの種類を限定し、それぞれの料金を変えてもよい。例
えば事後処理の楽な物(例えば可燃物)は料金を安く、
事後処理に手間がかかる物(例えば不燃物)は料金を高
く設定してもよい。またこれらのゴミ搬入口200は上
述のように前面パネル110上でもよいし、またゴミ搬
入口200付近にゴミが堆積するのを避けるために、ゴ
ミ箱本体100の上部パネル上にゴミを出す者がゴミを
持って上がり、その上部パネルに設けられたゴミ搬入口
からゴミを落下させる構造でもよい。
【0031】ゴミ搬入口ドアー300の近くの前面パネ
ル110にはドアーロック制御部500が設けられてい
る。このドアーロック制御部500はドアーロック装置
400を一時的に開錠するための制御を行う。ドアーロ
ック制御部500は図3に示すようにゴミ箱本体100
とは別筐体に収納してもよい。
【0032】図4に示すように、ドアーロック制御部5
00の前面には操作パネル510が設けられており、こ
の操作パネルからの一定のデータ入力により前記ドアー
ロック装置400が一時的に開錠されて、ゴミ搬入口ド
アー300を開けてゴミ箱本体100内へゴミ搬入が出
来るようになっている。ドアーロック制御部500は図
5に示すように、コントローラー590によって電子制
御されており、コントローラー590にはカードリーダ
ー520、テンキー530、コイン検知器540、そし
てバーコードリーダー550等の端末が電気的に接続さ
れている。なおこれらの端末はいずれも既存のID技術
を応用したものであるので詳細な個別説明は省略する
が、いずれもゴミを出す者によってデータ入力される端
末であり、それらの端末は単なる例示的なものでこの例
示の以外にも他の種々のデータ端末、例えばビルチェッ
カー、パンチカード・リーダー等を用いてもよい。実際
のドアーロック制御部500には、少なくともこれらの
データ端末ないしはコイン検知器のうちいずれか一つが
設けられていればよい。さらに操作パネル510には、
利用者に操作手順を示すためにディスプレー、または音
声ガイダンスを付けてもよい。
【0033】カードリーダー520はゴミを出す者に、
例えば団地住民に、予め配布された利用カード上の磁気
ストライプやICカード上にエンコードされたゴミ搬入
許可データを読み取るために使われる。この利用カード
上のゴミ搬入許可データには、例えばゴミ出し指定曜
日、一定期間内の最大ゴミ出し回数ポイント、ゴミ出し
場所の指定コード、個人ID番号、等が磁気的にエンコ
ードされている。読み取ったゴミ搬入許可データはコン
トローラー590へ送られて、このゴミ箱の管理者、例
えば行政側によって予め設定されたデータと照合され
て、データが一致する場合のみ、ドアーロック装置40
0が開錠されてゴミ出しが可能となる。
【0034】ここで上述のゴミ出し指定曜日は、例えば
このゴミ箱が設置されたゴミ収集場所のゴミ出し指定日
が月曜日と木曜日であれば、その地域団地住民のゴミ出
し指定曜日もそのようにエンコードされており、その曜
日以外はゴミ出しが強制的に制限されることになる。最
大ゴミ出し回数ポイントとは、例えば一ヶ月間に最大1
0回のゴミ出しが行政側により許可されていれば、その
回数ポイントとして10回のデータがエンコードされて
いる。そして一回のゴミ出し毎に減算されて利用カード
上の回数ポイントがゼロになった時点で最早ゴミ出しは
出来ず、ゴミを出す側に対して日頃からゴミ減量の直接
的なインセンティブを与えることになる。なおこの回数
ポイントは、例えば毎月の始めに更新されて再び利用カ
ード上のゴミ搬入許可データは最大ゴミ出し回数ポイン
トの10が自動エンコードされるように構成されてい
る。またゴミ搬入口200を複数設置してゴミの種類を
指定する場合には、ゴミの事後処理の手間が掛かる物、
例えば生ゴミ等のゴミ出しを複数ポイント減算する等の
アプリも可能である。またゴミ出し場所の指定コード
は、その地域住民のみに与えられている所定のゴミ出し
場所であり、地域住民は指定されたゴミ出し場所以外の
ゴミ箱にはゴミを棄てることが出来ない。さらに個人I
D番号は、後述のバーコードリーダーと共に、ゴミの個
人責任を徹底するために、各個人毎に割り振られた個人
番号である。なおカード上にエンコードされるデータの
フォーマットや、そのデータの設定、更新等について
は、いずれも既存技術を用いるため詳細説明は省略す
る。
【0035】テンキー530も同様に、その地域住民に
のみ予め与えられた暗証番号を入力して、その暗証番号
が一致した場合のみドアーロック装置400が一時的に
開錠されてゴミ出しが可能となる。コイン検知器540
はゴミ出し料金を不特定多数から個別に徴収する際に使
われる。例えば行楽地等でのゴミ出しには、上記のゴミ
出し用の利用カードや暗証番号は与えられていないの
で、ゴミ出しの際に現金でゴミ出し料金を支払うことに
なる。これによってゴミの各自での持ち帰りの直接的な
インセンティブが与えられる。なおコイン検知器は電子
式でもよく、また通常のコインロッカーに使用されてい
る簡単なメカ式でもよい。この場合はコインロッカーと
は反対にコインを入れて始めて開錠される構造になって
いる。なおコイン検知器に代えて高額なゴミ出し料金を
設定する場合には、ビルチッカーでももちろんよい。
【0036】バーコードリーダー550は、予めゴミ出
し用の所定のゴミ袋またはゴミ袋に貼り付けるシールに
印刷されたバーコードを読み取るために使用される。現
在すでにこの所定のゴミ袋またゴミ出しシールを有料で
購入させて、これらを媒体として有料ゴミ収集が行われ
ている。しかしながら所定のゴミ袋ないしはシールかど
うかの判別がゴミ出しの際にチェックできず、そのため
不法なゴミ出しが後を絶たない。本発明のゴミ箱では、
ゴミ出しの際に、バーコードリーダー550で予め所定
のゴミ袋またはシールに印刷されたバーコードを読んだ
後にしか、ドアーロック装置400は開錠されないので
不法ゴミ出しを防止できる。すなわち既に現在一部の地
区で実施されているように、ゴミを出す住民は、これら
所定のゴミ袋またはシールを有償で購入する。ゴミを出
す際は、必ずこのゴミ袋またはシールを貼り付けた袋に
ゴミを入れてゴミ出しをしなければならない。その際、
所定のゴミ袋かどうかは、所定のゴミ袋上に印刷された
所定の認証用バーコードをバーコード・リーダ550で
読み込んだ後にしか、ゴミ搬入口ドアーを開放できな構
成になっている。
【0037】なお、さらに厳格にゴミ袋の中身について
も責任を後から追求する場合には、上記の認証用バーコ
ードの他に、袋一枚ずつに連番をバーコードとして印刷
しておく。ゴミ出しの場合には、この連番と、上述のゴ
ミ出し用の利用カード上にエンコードされた個人ID番
号を合わせて読み込み、その個人ID番号とバーコード
として印字されたゴミ袋毎の連番を関連付けて電子デー
タとして記録しておけば、各ゴミ袋中のゴミの中身に至
るまで後日、個人責任を問うことが出来ることになる。
【0038】なお上記のドアーロック制御部500によ
ってコントロールされるゴミ搬入口ドアーが付いたゴミ
搬入口200と並んで、図示しない小型の無料ゴミ投入
口を設けてもよい。これは小さなゴミに対してまでも有
料とすると、利用者はこの有料ゴミ箱を利用しなくな
り、その付近にその小さなゴミを不法投棄する恐れがあ
るためである。当然この無料ゴミ投入口にはドアーは不
要である。
【0039】上記第一実施例は、ゴミ出しのためにゴミ
搬入口ドアー300を一回開ければどれだけの量のゴミ
を搬入できるかは不問である。そこで本発明の第2の実
施例として、ゴミの量も併せてコントロールの対象とす
る従量制のゴミ箱を開示する。
【0040】図6におて、この従量制のゴミ箱30は、
ゴミ箱本体100、ゴミ搬入口200、回転式のゴミ投
入口ドアー310、ドアーロック装置410、ドアーロ
ック制御部500、ゴミ計量部600で構成されてい
る。ゴミ箱本体100、ドアーロック制御部500は第
一実施例と同様であるので詳細な説明は省略する。この
第二実施例では、搬入されるゴミの量を計量するために
ゴミ計量部600を一定の容量をしたバスケット610
で構成する。このバスケット610はゴミ搬入口200
の前面に設けらている。バスケット610内では、ドア
ーロック制御部500により回転制御される回転子31
5が、回転軸420を中心に回転制御されている。また
前面パネル110には、回転子315と相互に干渉しな
いように格子窓126が設けられている。
【0041】図7は図6のA−Aでの垂直断面図であ
る。図7に示すように、ゴミ投入口200の前面に略半
円状のバスケット610で構成したゴミ計量部600が
設けられている。さらにこのバスケット610の内部に
はゴミ搬入口ドアー310が回転軸420を中心に自由
回転できるようになっている。このゴミ搬入口ドアー3
10は櫛状の回転子315でできており、その櫛はバス
ケット610の下部円弧底辺方向に延在し、バスケット
内で回転自由な幅及び長さで構成されている。この回転
子315は後述するようにバスケット610内に搬入さ
れたゴミをゴミ箱本体100の内部へ押し入れるための
ものあり、その櫛の数はゴミが櫛の間から漏れ出ない程
度の本数で構成されている。またこの回転子315は回
転軸420を中心に回転し、回転軸が静止していれば回
転子315はロックがかかった状態になるため、ドアー
ロック装置410として機能することになる。
【0042】ゴミ箱本体100の前面パネル110に
は、回転軸420の上部に櫛状の格子窓126が設けら
れており、この格子窓126の櫛は上記回転子の櫛とは
相互に干渉しないように配列されている。従って回転ド
アーは回転軸420を中心に360度回転自由に構成さ
れている。
【0043】回転式のゴミ搬入口ドアー310を構成す
る回転子315は、図7に示すように、ゴミ出し前の待
機状態ではバスケットの水平上面P1に位置してゴミ計
量部入口210を閉じている。ドアーロック制御部50
0に所定のゴミ出し許可データが入力されると、回転子
315は図示しないモータにより回転しP2の位置で停
止しバスケット610へのゴミ搬入を可能にする。ゴミ
を出す者がバスケット610内にゴミを搬入後、ドアー
ロック制御部500上の回転子回転開始ボタン560を
押下すると回転軸420を中心に回転子315はP3、
P1を回転通過しながらさらに回転して、バスケット内
に投入されたゴミをゴミ箱本体100の内部へ押し込
む。ゴミがゴミ箱本体100へ押し込まれた後、回転子
315はさらに回転し続け、相互に干渉しない格子窓1
26を通過して元のP1の位置で停止し、ゴミ計量部入
口210を再び閉じる。なおこれら一連の動作制御は前
述のコントローラー590によって行われる。なお回転
子315はこのように電動でも又はメカ式の手動で構成
してもよい。
【0044】なお上記第2の実施例ではゴミ計量部60
0(バスケット610)をゴミ箱本体の前面に設けた
が、これらをゴミ箱本体の上部パネル上に設けてもよ
い。その際は、バスケット内に投入されたゴミは、図示
しないがバスケット容器の底部を開口してゴミ箱本体へ
落下させてもよい。この構成ではゴミを出す者は、ゴミ
箱本体の上部まで数段のステップで登るようにしてゴミ
を出すことになる。
【0045】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明によれば、ゴ
ミ出し用の所定のゴミ搬入許可データが入力されたこ
と、又は所定のゴミ出し料金が支払われたことを確認し
た後、始めてゴミ搬入を可能とするようにアクセス・コ
ントロールされているため、ゴミを出す側である地域住
民、行楽客等に積極的にゴミ減量しなければならないイ
ンセンティブを与え、ゴミ削減に対する意識改革を行う
ことが出来る。
【0046】特に第1実施例では、ゴミ出し用の利用カ
ードを用いるか、ゴミ出し料金を支払うか、またはゴミ
袋上の所定のマークを読み込まない限り、ゴミ搬入口ド
アー300を開けないような構成にしたため、ゴミを収
集処理する側がゴミを出す側に対して、簡便な方法でゴ
ミ減量のインセンティブを与えることが出来るととも
に、ゴミ収集のための費用回収を可能とする。
【0047】すなわち磁気カードやICカードに記録し
たポイント制、ゴミ出し曜日の指定制、ゴミ出し場所の
指定制のためのデータによって、ゴミ出し回数を積極的
に制限する有効な手段となる。またバーコード等で所定
の有料ゴミ袋かどうかをチェックしているので、所定外
のゴミ袋でのゴミ出しが出来ない構成となっており、さ
らにゴミを出す者のID番号と個々のゴミ袋を関連させ
て記録できるためゴミの不法搬入を防止でき、かつゴミ
を出す側に対してゴミ減量への努力を強制的に科すこと
が出来るため結果としてゴミ減量に有効な手段となる。
【0048】さらに第2の実施例では、ゴミの計量部と
して一定容量のバスケットをゴミ投入口の前面に設置し
たので、一回のゴミ投入量を制限することができ、所定
の有料ゴミ袋を配布しなくてもゴミ出しを従量制にする
ことが出来る。このように具体的に量的な側面から、ゴ
ミを出す側である住民に対して、ゴミ減量に対する強い
インセンティブを与えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施態様に係るゴミ箱の外観
図である。
【図2】 本発明の小型のゴミ箱を示す外観図である。
【図3】 ドアーロック制御部を別置きにしたゴミ箱を
示す外観図である。
【図4】 ドアーロック制御部の操作パネルの概観図で
ある。
【図5】 ドアーロック制御部のシステム構成図であ
る。
【図6】 第二の実施例に係るゴミ箱の概観図である。
【図7】 図6のA−A線での断面図である。
【符号の説明】
1、10、20、30 ゴミ箱 100 ゴミ箱本体 200 ゴミ搬入口 300、310 ゴミ搬入口ドアー 315 回転子 400、410 ドアーロック装置 420 回転軸 500 ドアーロック制御部 520 カードリーダー 530 テンキー 540 コイン検知機 550 バーコードリーダー 560 回転子開始ボタン 600 ゴミ計量部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴミ出し用の所定のゴミ搬入許可データ
    が入力されたこと、又は所定のゴミ出し料金が支払われ
    たことを確認した後、始めてゴミ搬入が可能となるよう
    にアクセス・コントロールされた一定の閉空間を有する
    ゴミ箱。
  2. 【請求項2】 ゴミ収納のための一定の閉空間を有する
    ゴミ箱本体と、 ゴミ箱本体の一面に設けられたゴミ搬入のためのゴミ搬
    入口と、 ゴミ搬入口に設けられた開閉可能なゴミ搬入口ドアー
    と、 待機時にはゴミ搬入口ドアーでゴミ搬入口を閉鎖維持し
    てゴミ箱本体へのゴミ搬入を不可とし、かつゴミ搬入時
    にはゴミ搬入口ドアー開けてゴミ搬入口を一時的に開放
    することで、ゴミ箱本体へのゴミ搬入を可能とするドア
    ーロック装置と、 ゴミ搬入時にゴミを出す者によって所定のゴミ搬入許可
    データが入力されたこと、又は所定のゴミ出し料金が支
    払われたことを確認した後、始めてドアーロック装置に
    対しゴミ搬入口ドアーを一時的に開放する開放許可を与
    えることにより、ゴミ箱本体へのアクセスをコントロー
    ルするドアーロック制御部で構成した請求項1記載のゴ
    ミ箱。
  3. 【請求項3】 ドアーロック制御部をカードリーダーで
    構成し、カード上の特定のゴミ搬入許可データを認識す
    ることにより、ドアーロック装置に対し始めて一時的開
    放許可を与える請求項2記載のゴミ箱。
  4. 【請求項4】 ドアーロック制御部をテンキーで構成
    し、ゴミを出す者が入力する所定のゴミ出し許可用の暗
    証番号を認識することにより、ドアーロック装置に対し
    始めて一時的開放許可を与える請求項2記載のゴミ箱。
  5. 【請求項5】 ドアーロック制御部をコイン検知器また
    はビルチェッカーを用いた料金徴収機構で構成し、ゴミ
    を出す者によってゴミ搬入許可用の所定の金額又はトー
    クンが投入されたことを認識することにより、ドアーロ
    ック装置に対し始めて一時的開放許可を与える請求項2
    記載のゴミ箱。
  6. 【請求項6】 ドアーロック制御部を所定のゴミ袋上に
    予め印刷されたIDマークを認識するマーク・リーダで構
    成し、ゴミ袋上のIDマークを認識した後、ドアーロック
    装置に対し始めて一時的開放許可を与える請求項2記載
    のゴミ箱。
  7. 【請求項7】 マーク・リーダがバーコード・リーダで
    ある請求項6記載のゴミ箱。
  8. 【請求項8】 ゴミ搬入後はゴミ搬入口ドアーがゴミ搬
    入口を閉じるように自動閉鎖復帰し、ゴミ搬入を再び不
    可とするように構成した請求項2記載のゴミ箱。
  9. 【請求項9】 ドアーロック制御部で開閉制御されるゴ
    ミ搬入口ドアーを有するゴミ搬入口の他に、小型の無料
    ゴミ投入口を併設した請求項2記載のゴミ箱。
  10. 【請求項10】 ゴミ搬入口の前面にさらにゴミ計量部
    を設け、このゴミ計量部の入口に計量部入口を設けて、
    ドアーロック装置を一時的に開放して当該ゴミ計量部へ
    ゴミ搬入を許容することによりゴミを計量し、その計量
    されたゴミをゴミ箱本体へ投入する請求項2記載のゴミ
    箱。
  11. 【請求項11】 ゴミ計量部をバスケット、ゴミ搬入口
    ドアーをバスケット内で回転制御される回転子、ドアー
    ロック装置を回転軸で構成し、バスケットでゴミを計量
    した後に回転子回転開始ボタンを押下し、この回転子を
    バスケット内でさらに回転させることによりバスケット
    内のゴミをゴミ箱本体へ投入する請求項10記載のゴミ
    箱。
  12. 【請求項12】 ゴミを出す側によってゴミ出し用の所
    定のゴミ搬入許可データが入力されたこと、又は所定の
    ゴミ出し料金が支払われたことを確認した後に、アクセ
    ス・コントロールされた一定閉空間に始めてゴミ搬入を
    許容することにより、ゴミを収集処理する側がゴミを出
    す側に対してあらかじめ設定された条件でゴミ出しを制
    限し、又はゴミを出す側からゴミ出し料金を徴収する方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011150719A (ja) * 2004-09-30 2011-08-04 Shinmaywa Industries Ltd ごみ貯留システム
CN109335413A (zh) * 2018-12-10 2019-02-15 苏州安歆环境科技有限公司 一种智能垃圾箱
JP2021031303A (ja) * 2019-08-13 2021-03-01 楊▲チェン▼Yang, Chen 自動収集運搬サブカーを備える廃棄物リサイクルシステム

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