JP2001313616A - 信号アナライザ - Google Patents

信号アナライザ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出に広い帯域を必要とする被測定信号中の
所望部分を検出できるようにすると同時に、この所望部
分のデータを高いダイナミック・レンジで収集できるよ
うにする。 【解決手段】 IF増幅器14は、第1及び第2信号パ
スの夫々にIF信号を供給する。第1信号パスのADC
16は、IF信号をデジタル化して第1デジタル・デー
タを生成する。この第1デジタル・データは、帯域は比
較的に狭いものの高いダイナミック・レンジを有してい
る。第2信号パスでは、アナログIQスプリッタ15が
IF信号をIQ分離し、ADC17及び19がアナログ
のI信号及びQ信号を夫々デジタル化して第2デジタル
・データを生成する。アナログのI信号及びQ信号は、
IF信号に比較して帯域が約半分となるので、生成され
る第2デジタル・データは結果として広い帯域特性を得
ることができる。演算制御回路22は、第2デジタル・
データから被測定信号中の所望部分を特定し、この所望
部分に対応する第1デジタル・データ中のデータを特定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定信号の周波
数領域信号解析に使用される信号アナライザに関し、被
測定信号のデータを広帯域で収集することによって測定
したい所望部分を検出し、更にこの所望部分のデータを
高いダイナミックレンジで収集可能とする信号アナライ
ザに関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話を始めとする移動体通信用の基
地局や移動局の送信信号の評価には、周波数解析が可能
な信号アナライザ(スペクトラム・アナライザなど)が
用いられる。図2は、従来の信号アナライザの要部の構
成例を示すブロック図である。被測定信号は、ミキサ及
び局部発振器等を含む周知の周波数変換回路10により
IF(中間周波数)信号に変換される。このIF信号
は、BPF(帯域通過フィルタ)12により適切な帯域
幅の信号となる。このBPF12の出力信号は、IF増
幅器14により増幅され、更に、ADC(アナログ・デ
ジタル変換器)16によりデジタル信号に変換される。
ADC16の出力信号は、デジタルIQスプリッタ18
により、デジタルI(In-phase)信号とデジタルQ(Qu
adrature)信号に分離される。これらデジタルI信号及
びデジタルQ信号は、メモリ20に記憶される。メモリ
20に記憶されたこれらデータは、演算制御回路22で
必要に応じてFFT演算処理によって時間領域データか
ら周波数領域データに変換され、再度メモリ20に戻さ
れて記憶される。なお、FFT演算処理を始めとする演
算処理を高速に実行するため、DSP(デジタル信号プ
ロセッサ)24が利用されることもある。メモリ20に
記憶されたデータは、例えばCRTや液晶表示器などの
適切な表示装置(図示せず)に表示される。なお、図示
せずも上述の各ブロックは、マイクロプロセッサ・シス
テムのバス上で接続され、マイクロプロセッサの制御に
基いて動作する。これは、後述する例においても同様で
ある。
【0003】ここで、移動体通信の一規格であるGSM
(Global System for Mobile Communications、汎欧州
デジタルセルラーシステム)に定められた基地局や移動
局の送信信号の評価方法に基づき、送信信号を上述の信
号アナライザを用いて評価する場合を考える。こうした
評価方法は、基地局や移動局が正常に信号を送信できる
状態にあるか等を評価するため、規格の一部として定め
られているものである。この送信信号の評価方法の一つ
に、キャリア信号が他の周波数帯域(チャンネル)にど
のような影響を与えているか、即ち、キャリア信号によ
るスプリアス(ノイズ)がどの程度発生しているかを評
価する測定がある。
【0004】図3は、GSMのキャリア信号の内、特に
音声信号等を重畳するバースト信号部分を時間対信号電
力のグラフで示したものである。GSMでは、上述した
スプリアスを主原因とするノイズを常に一定条件で測定
できるよう、バースト信号のどの部分(区間)を測定す
るかのタイミングが定められている。以下ではこの区間
をノイズ測定区間と呼ぶ。また、測定機器の特性のばら
つきに依存せずに受信した送信信号からノイズ測定区間
を特定できるようにするため、送信信号には予めノイズ
測定区間を特定する情報を含んだ変調信号がバースト信
号部分に重畳されている。この特定情報を含む部分は、
ミッドアンブルと呼ばれる。なお、特定情報は、例え
ば、FSK(Frequency Shift Keying)とった変調方式
によって変調されている。更に、ノイズ測定で測定する
周波数も規格に定められている。
【0005】信号アナライザは、バースト信号を含みか
つこれよりも十分に長いデータをメモリに蓄積する。演
算制御回路22は、蓄積したデータからバースト信号を
抽出するとともに、復調することによってミッドアンブ
ルに含まれる特定情報を解読する。続いて、この特定情
報から、既に蓄積したデータの内、どのデータがノイズ
測定区間のデータであるかを特定する。こうして得られ
たノイズ測定区間のデータは、例えばFFT演算処理を
施すことで周波数領域データに変換され、表示装置に表
示される。これにより、キャリア信号によるスプリアス
がどの程度発生しているかを測定することができる。た
だし、ノイズ測定区間にはキャリア信号によるスプリア
ス以外が原因で発生するノイズが含まれている場合もあ
る。
【0006】上述のようにノイズ測定では、バースト信
号を含みかつこれよりも十分に長いデータがメモリに蓄
積される。図4は、こうして取り込まれた信号の周波数
成分を、周波数対信号電力の関係で示したグラフであ
る。これによれば、主にキャリア信号による大きな信号
電力が矢印Aに示すキャリア信号周波数近辺に現れる一
方、矢印Bに示すように主にスプリアスによる離調周波
数(キャリア信号周波数から離れた周波数)にも信号電
力が現れる。ただし、キャリア信号の周波数帯域にもス
プリアスによる信号電力成分は含まれている。
【0007】上述したノイズ測定では、バースト信号に
重畳されたミッドアンブルの特定情報データを収集しつ
つ、ノイズ成分のデータも収集することが必要になる。
ところが、キャリア信号(バースト信号)による周波数
成分とスプリアス等によるノイズとではその信号電力に
大きな違いがあるので、これら信号のデータを同時に収
集しつつノイズの信号電力を精度良く測定するには高い
ダイナミック・レンジが必要である。しかし、その一方
で、キャリア信号の周波数帯域に対してノイズ信号の周
波数帯域幅が広いので、広帯域にデータを収集すること
も同時に必要である。
【0008】こうした観点から、再度図2の従来例を参
照すると、この例ではデジタルIQスプリッタ18を用
いているので、処理信号の周波数帯域を拡大しようとす
ると、最高周波数も高くなり、アナログ・デジタル変換
器(ADC)16のサンプリング周波数を高くする必要
が生じる。そしてADC16のサンプリング周波数を高
速化すれば、デジタル・データの転送速度も高速化しな
ければならず、DSP24やメモリ20の動作も高速化
が必要となる。この結果、周波数帯域の拡大には、技術
的及びコスト的に大きな困難が伴うことになる。
【0009】そこで周波数帯域を拡大する1つの方法と
して、図5に示すように、信号をデジタル化する前にア
ナログIQスプリッタ15を用いてIQ分離をするもの
が知られている。即ち、アナログIQスプリッタ15が
出力するアナログI信号及びアナログQ信号の周波数帯
域幅は、IQ分離する前のアナログIF信号の周波数帯
域幅の約2分の1に狭帯域化する。よって、アナログ・
デジタル変換器17及び19のサンプリング周波数の高
速化の問題は緩和し、後段のメモリ22及びDSP24
の動作高速化の要請も緩和できる。これらの結果、広帯
域のデータを生成できる。
【0010】なお、このようなアナログIQスプリッタ
15を使用すると、出力されるアナログI信号とアナロ
グQ信号との間で、振幅と位相のバランスが崩れやすい
という問題が生じる。しかし、この点については、例え
ば、本願出願人による特願平11−250907号にお
いて、振幅と位相を適切に維持する方法が開示されてい
る。
【0011】しかし、図5に示す例ではダイナミックレ
ンジがアナログIQプリッタ15に制限されるので、図
2に示す例と比較すると、低レベルの信号測定を適切に
行えないという問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述してきたように、
キャリア信号によるスプリアスを主原因とするノイズを
測定する場合などにおいては、測定したい所望部分を特
定するためには広帯域でデータを生成する必要がある。
しかし、広帯域でデータを生成しようとすると、所望部
分を特定できても、その所望部分を高いダイナミック・
レンジで測定することができなかった。その逆も同様で
あり、広帯域と同時に高いダイナミックレンジを同時に
実現するという要求があるにもかかわらず、従来はこれ
らを両立することができなかった。そこで、本発明は、
こうした問題を解決しようとするもので、検出に広い帯
域を必要とする被測定信号中の所望部分を検出できるよ
うにすると同時に、この所望部分のデータを高いダイナ
ミック・レンジで生成できる信号アナライザを提供しよ
うとするものである。
【0013】
【課題を解決する為の手段】本発明による信号アナライ
ザは、次のように構成される。即ち、周波数変換手段
は、被測定信号を中間周波数信号に変換する。第1信号
パスは、中間周波数信号をデジタル化して第1デジタル
・データを生成する。この第1デジタル・データは、帯
域は比較的に狭いものの高いダイナミック・レンジを有
している。第2信号パスは、中間周波数信号をIQ分離
して得られるアナログのI信号及びQ信号を夫々デジタ
ル化して第2デジタル・データを生成する。アナログの
I信号及びQ信号は、中間周波数信号に比較して帯域が
約半分となるので、生成される第2デジタル・データは
結果として広い帯域特性を得ることができる。中間周波
数増幅手段は、第1及び第2信号パスの夫々に中間周波
数信号を供給するもので、好適には電力を同じに保った
まま第1及び第2信号パスに上記中間周波数信号を供給
する。記憶手段は、第1及び第2デジタル・データを記
憶する。演算手段は、マイクロプロセッサなどから構成
され、第2デジタル・データから被測定信号中の所望部
分を特定し、この所望部分に対応する第1デジタル・デ
ータ中のデータを特定する。
【0014】より具体的な例としては、被測定信号がG
SMなどによる移動体通信用信号である場合が考えられ
る。このとき、演算手段は第2デジタル・データから移
動体通信用信号のキャリア信号中のバースト部分に含ま
れる所望部分の特定情報部分を抽出するとともに特定情
報部分を復調することによって特定情報を解読する。そ
して、この特定情報に基いて定まる所望部分に対応する
第1デジタル・データ中のデータを特定する。言い換え
ると、帯域の広い第2デジタル・データを用いて所望部
分を特定し、この所望部分に対応する第1デジタル・デ
ータ中のデータを特定する。
【0015】なお、本発明においては、中間周波数増幅
手段と第1信号パスとの間に第1デジタル・データの中
心周波数を変更する中心周波数変更手段を更に設けて、
第1デジタル・データに所望部分のデータが含まれるよ
うに中心周波数の値を変更できるようにしても良い。こ
れによれば、より的確に所望部分のデータを生成するこ
とができる。
【0016】また、第1デジタル・データは、中間周波
数信号をデジタル化した後にデジタル的にIQ分離を行
って得られるデジタルI信号及びデジタルQ信号として
生成しても良い。第1デジタル・データがデジタルI信
号及びデジタルQ信号に分離されていれば、その後段に
あるメモリ等の動作処理が遅くても良くなるので、信号
処理が容易になる。また、FFT演算処理等も行い易く
なる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による信号アナラ
イザの要部の一構成例を示すブロック図である。従来例
と対応する構成要素には同一の参照符号を付している。
被測定信号は、ミキサ及び局部発振器等を含む周知の周
波数変換回路10によりIF(中間周波数)信号に変換
される。このとき、IF信号の中心周波数は、測定した
い帯域に応じて適宜変更される。このIF信号は、BP
F(帯域通過フィルタ)12により適切な帯域幅の信号
となる。このBPF12の出力信号(IF信号)を受け
たIF増幅器14は、その電力が入力時と同じままのI
F信号を第1及び第2ミキサ6及び8に夫々供給する。
別の見方によれば、電力スプリッタとして機能する。
【0018】第1ミキサ6は、測定したい周波数に応じ
てIF信号の中心周波数を変更してADC(アナログ・
デジタル変換器)16に供給する。上述したGSMのノ
イズ測定では、予め測定するノイズの周波数が定められ
ているので、第1ミキサ6はADC16に供給するIF
信号の周波数帯域がこの既定周波数を含むように、中心
周波数を設定する。ADC16でデジタル・データに変
換されたIF信号は、デジタルIQスプリッタ18に供
給され、ここでデジタル的にIQ分離されてデジタルI
信号及びデジタルQ信号が生成される。このとき、AD
C16及びデジタルIQスプリッタ18で構成される信
号パスを、以下では第1信号パスと呼ぶことにする。ま
た、この第1信号パスで生成されるデジタルI信号及び
デジタルQ信号の2つをまとめて、以下では第1デジタ
ル・データと呼ぶことにする。
【0019】一方、第2ミキサ8は、測定したい周波数
に応じてIF信号の中心周波数を変更し、アナログIQ
スプリッタ15に供給する。アナログIQスプリッタ1
5は、アナログのIF信号をIQ分離しアナログのI及
びQ信号を生成する。アナログI信号及びアナログQ信
号は、夫々対応するADC17及び19に供給され、デ
ジタル・データに変換される。このとき、アナログIQ
スプリッタ15並びにADC17及び19で構成される
信号パスを、以下では第2信号パスと呼ぶことにする。
また、この第2信号パスで生成されるデジタルI信号及
びデジタルQ信号の2つをまとめて、以下では第2デジ
タル・データと呼ぶことにする。
【0020】第1及び第2信号パスで生成された第1及
び第2デジタル・データは、メモリ20に記憶される。
第1及び第2デジタル・データの記憶の開始及び終了等
の制御は、周知のトリガ機能等を用いて行われる。演算
制御回路22は、メモリ20のアドレスを制御し、また
メモリ20に記憶されたデジタル・データを必要に応じ
てFFT演算し、周波数領域データに変換する。DSP
(デジタル・シグナル・プロセッサ)24は、先のFF
T演算その他の演算処理を高速に行いたいときに、演算
制御回路22に代わって演算処理を行う。
【0021】上述してきた各ブロックは、マイクロプロ
セッサ・システム上に構築され、マイクロプロセッサ
(図示せず)によって全体の動作が制御される。信号ア
ナライザのユーザーは、本体に設けた操作パネル(図示
せず)等により、信号アナライザの測定モード、測定帯
域等を変更するための指示を与えることができる。
【0022】第1信号パスは、図2で説明した従来例と
同様の構成を有しており、その結果、第1デジタル・デ
ータは比較的狭帯域ながら高いダイナミック・レンジと
いう特性を持つ。一方、第2信号パスは、図5で説明し
た従来例と同様の構成を有しており、その結果、第2デ
ジタル・データは比較的低いダイナミック・レンジなが
ら広帯域という特性を持つ。
【0023】次に、本発明による信号アナライザを用い
て、上述したGSMによる送信信号のノイズ測定を行う
例を説明する。その前提として、キャリア信号のバース
ト信号に重畳されたミッドアンブル部分のデータを生成
できる必要があり、同時に測定を意図するノイズ測定区
間に含まれる周波数成分のデータも生成できる必要があ
る。
【0024】そこで、キャリア信号周波数及びノイズ周
波数の両方に渡る広い帯域幅のデジタル・データを得る
ために、第2信号パスを用いて第2デジタル・データを
生成する。このとき、第2信号パスに供給するIF信号
の中心周波数は、キャリア信号周波数とノイズ周波数の
中間の周波数に設定するのがデータ生成効率として最も
良い。この中心周波数の値は、主に周波数変換回路10
で制御される。また、必要に応じ、第2ミキサ8が補助
的に中心周波数の変更を行う。
【0025】第2信号パスが生成する第2デジタル・デ
ータは、バースト信号を含み且つこれより十分に広い部
分のデータで構成される。これを演算制御回路10又は
DSP24において復調することにより、ミッドアンブ
ルに含まれるノイズ特定区間を特定する情報が解読され
る。解読された特定情報により、ミッドアンブルから時
間的にどの程度離れた部分がノイズ測定区間であるかを
特定できる。
【0026】第1信号パスが生成する第1デジタル・デ
ータも、バースト信号を含み且つこれより十分に広い部
分のデータで構成される。ただし、第2信号パスに比較
して帯域幅は狭くなっており、上述のようにノイズ測定
で必要される帯域だけのデータで構成される。第2デジ
タル・データの分析によって、どのタイミングで生成さ
れたデータがノイズ測定区間のデータであるか特定でき
たので、第1デジタル・データ中のノイズ測定区間に対
応するデータも特定することができる。
【0027】第1デジタル・データ中のノイズ測定区間
に対応するデータに対しては、従来と同様にFFT演算
処理を行っても良い。これにより、ノイズ測定区間に含
まれる周波数成分を高ダイナミック・レンジで分析する
ことが可能になる。また、場合によっては時間領域デー
タのまま時間対信号電力グラフに表示しても良い。
【0028】以上、本発明の好適実施例を説明したが、
本発明は、上述の実施例のみに限定されるものではな
く、本発明の要旨から逸脱することなく、種々の変形及
び修正を加え得ることは当業者には明らかである。例え
ば、第2信号パスに供給されるIF信号の中心周波数の
変更を周波数変換回路10だけで変更するようにすれ
ば、第2ミキサ8はなくても良い。更には、第1ミキサ
6も本発明に必須の要素ではない。第1及び第2ミキサ
6及び8の両方がない場合では、第1及び第2信号パス
に供給されるIF信号の中心周波数が同じなる。そこ
で、この中心周波数がノイズ測定区間に含まれる周波数
成分の中心近辺の値となるように、周波数変換回路10
を制御すれば良い。上述では、GSMの規格の1つにあ
るノイズ測定を例として本発明による信号アナライザの
動作を説明してきたが、本発明はこの測定に限定される
ものではない。また、図1では、デジタルIQスプリッ
タ18を用いて、デジタル化したIF信号をIQ分離し
た例を示したが、これは本発明において必ずしも必要で
なく、ADC16の出力データを第1デジタル・データ
としても良い。なぜならIQ分離しなくとも、ADC1
6の出力データも既に高ダイナミック・レンジだからで
ある。ただし、IQ分離を行うことにより、後段のメモ
リ等の動作を低速にできると同時に、もしFFT演算処
理を行う場合にはその処理が容易になるという利点があ
る。
【0029】なお、第1デジタル・データは比較的高ダ
イナミック・レンジと説明してきたが、ここにいう「比
較的」とは第2信号パスのような構成から得られる第2
デジタル・データと比較してという意味である。同様
に、第2デジタル・データは比較的広帯域と説明してき
たが、ここにいう「比較的」とは第1信号パスのような
構成から得られる第1デジタル・データと比較してとい
う意味である。
【0030】以上のように本発明によれば、広帯域の第
2デジタル・データから被測定信号中の所望部分を特定
し、この所望部分に対応する第1デジタル・データ中の
データを特定する。これによって、検出に広い帯域を必
要とする被測定信号中の所望部分を的確に検出でき、同
時にこの所望部分のデータを高いダイナミック・レンジ
で生成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による信号アナライザの一実施形態の要
部の構成を示すブロック図である。
【図2】従来の信号アナライザの要部の構成例を示すブ
ロック図である。
【図3】移動体通信の送信信号のバースト信号に含まれ
るミッドアンブル及びノイズ測定区間の関係を示す時間
対信号電力グラフである。
【図4】移動体通信のノイズ測定で利用する周波数成分
の分布を示す周波数対信号電力グラフである。
【図5】従来の信号アナライザの要部構成の他例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
6 第1ミキサ 8 第2ミキサ 10 周波数変換回路 12 帯域通過フィルタ 14 IF増幅器 15 アナログIQスプリッタ 16 ADC 17 ADC 18 デジタルIQスプリッタ 19 ADC 20 メモリ 22 演算制御回路 24 DSP

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定信号を中間周波数信号に変換する
    周波数変換手段と、 上記中間周波数信号をデジタル化して第1デジタル・デ
    ータを生成する第1信号パスと、 上記中間周波数信号をIQ分離して得られるアナログの
    I信号及びQ信号を夫々デジタル化して第2デジタル・
    データを生成する第2信号パスと、 上記第1及び第2信号パスの夫々に上記中間周波数信号
    を供給する中間周波数増幅手段と、 上記第1及び第2デジタル・データを記憶する記憶手段
    と、 上記第2デジタル・データから上記被測定信号中の所望
    部分を特定し、該所望部分に対応する上記第1デジタル
    ・データ中のデータを特定する演算手段とを具える信号
    処理回路。
  2. 【請求項2】 上記被測定信号は移動体通信用信号であ
    って、 上記演算手段は上記第2デジタル・データから上記移動
    体通信用信号のキャリア信号中のバースト部分に含まれ
    る上記所望部分の特定情報部分を抽出するとともに該特
    定情報部分を復調することによって特定情報を解読し、
    該特定情報に基いて定まる上記所望部分に対応する上記
    第1デジタル・データ中のデータを特定することを特徴
    とする請求項1記載の信号アナライザ。
  3. 【請求項3】 上記中間周波数増幅手段と上記第1信号
    パスとの間に上記第1デジタル・データの中心周波数を
    変更する中心周波数変更手段を更に具え、 上記第1デジタル・データに上記所望部分のデータが含
    まれるように上記中心周波数の値を変更可能なことを特
    徴とする請求項1又は2記載の信号アナライザ。
  4. 【請求項4】 上記第1デジタル・データは、上記中間
    周波数信号をデジタル化した後にデジタル的にIQ分離
    を行って得られるデジタルI信号及びデジタルQ信号と
    して生成されることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の信号アナライザ。
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