JP2001311664A - 測光装置 - Google Patents

測光装置

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JP2001311664A
JP2001311664A JP2000129052A JP2000129052A JP2001311664A JP 2001311664 A JP2001311664 A JP 2001311664A JP 2000129052 A JP2000129052 A JP 2000129052A JP 2000129052 A JP2000129052 A JP 2000129052A JP 2001311664 A JP2001311664 A JP 2001311664A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定光の強度変化が比較的大きい場合でも、
光電変換素子を用いて高分解能で光強度が測定できる。 【解決手段】 輝度分布発生部30により測定光3に異
なる強度分布を発生させ、この異なる強度分布の光を撮
像部(エリアセンサ)60の複数の光電変換素子61,
61,…によりそれぞれ受光する。そして、画像処理部
70により、所定レベルの受光信号を出力する光電変換
素子61を抽出し、抽出された光電変換素子61から出
力される受光信号を用いて分光強度を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照度計、赤外線強
度計、紫外線強度計、光パワーメータ、輝度計などにお
ける可視光、赤外線や紫外線などの特性や、物体からの
反射光や透過光などの特性を測定する測光装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような測光装置として、測定光を
波長ごとに分散し、この分散された各波長の光を受光す
る光電変換素子により分散光を同時測定するポリクロメ
ータが知られている。このポリクロメータは、回折格子
とレンズや凹面鏡とを組み合わせたものや、この組み合
わせたものと同一機能を果たす凹面回折格子により、測
定光を波長ごとに分散するとともに、分散された光の像
を光電変換素子上に結像させて、各波長の強度を同時測
定するように構成されている。このような、特に時間的
に変化する入射光の分光解析に有効なポリクロメータを
始めとして、上記のような測光装置は広く用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の測光装置に
用いられる光電変換素子として、10ビット程度のダイナ
ミックレンジ(飽和電荷量に対応する信号レベルとノイ
ズレベルの比)を有するものでは、測光装置として十分
とは言えない。これは、10ビットの分解能を備えていて
も、光電変換素子の飽和レベルに近い受光信号を生ずる
測定光に対しては当該分解能が確保されても、それ以下
のレベル、例えば飽和レベルの1/4程度の受光信号を生
ずる測定光に対しては、高々8ビット相当の分解能しか
得られないことになるからである。
【0004】例えば、測定光の特性の時間変化を測定す
る場合であって、その測定光の強度変化が比較的大きい
場合には、測定光が最大強度になったときでも光電変換
素子から出力される受光信号が飽和レベルに達しないよ
うに、絞りや露光時間を設定する必要がある。従って、
測定光の強度が小さい場合には、10ビットより遥かに低
い分解能しか得ることができない。
【0005】特に、測定光の分光特性を測定する場合に
は、 測光装置を構成する受光光学系や回折格子(反射特性
または透過特性測定装置の場合には光源も)がそれぞれ
波長依存性を有するため、光電変換素子への入射光量が
波長により異なる; 光電変換素子の感度に波長依存性がある; 測定対象自身が波長依存性を有する。すなわち、被測
定物である光源の放射輝度や、被測定物の反射特性また
は透過特性が波長依存性を有する;などの理由から、光
電変換素子から出力される受光信号のレベルは波長ごと
に大きく異なる。
【0006】しかし、上述したように、絞りや露光時間
などは、最大レベルの受光信号を出力する光電変換素子
が飽和しないように設定する必要があるため、入射光量
や感度が低い波長に対応する光電変換素子では、10ビッ
トより遥かに低い分解能しか得ることができない。
【0007】本発明は、上記課題を解決するもので、測
定光の強度変化が比較的大きい場合でも、光電変換素子
を用いて高分解能で光強度が測定可能な測光装置を提供
することを目的とする。
【0008】また、本発明は、測定光の強度が波長ごと
に比較的大きく異なる場合でも、光電変換素子を用いて
高分解能で分光特性が測定可能な測光装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、測定
光が入射するスリット形状の開口を有する板状の光線規
制手段と、入射する測定光の光強度を上記開口の長さ方
向に異なる強度に分布させて射出する輝度分布発生手段
と、受光した光強度に応じた受光信号を出力する複数の
光電変換素子が少なくとも1列に配列されてなり、各光
電変換素子が上記輝度分布発生手段によって発生する異
なる強度の測定光をそれぞれ受光するように配置された
撮像手段と、上記撮像手段の各光電変換素子のうちで所
定レベルの受光信号を出力する少なくとも1つの光電変
換素子を抽出し、抽出された光電変換素子から出力され
る受光信号を用いて所定の演算処理を行うことにより、
上記測定光の所定の特性を求める演算処理手段とを備え
たことを特徴としている。
【0010】この構成によれば、測定光はスリット形状
となるように規制されるとともに、入射する測定光の光
強度がスリット状開口の長さ方向に異なる強度で分布す
るように光強度が変更されて射出され、異なる強度の測
定光が、少なくとも1列に配列された複数の光電変換素
子にそれぞれ受光される。そして、撮像手段の各光電変
換素子のうちで所定レベルの受光信号を出力する少なく
とも1つの光電変換素子が抽出され、この抽出された光
電変換素子から出力される受光信号を用いて所定の演算
処理が行われることにより、測定光の所定の特性が求め
られる。
【0011】ここで、測定光の光量が小さい場合には、
輝度分布発生手段によって発生する異なる強度の測定光
のうちで、大きい強度の光を受光した光電変換素子が抽
出され、測定光の光量が大きい場合には、輝度分布発生
手段によって発生する異なる強度の測定光のうちで、小
さい強度の光を受光した光電変換素子が抽出される。
【0012】これによって、測定光の光量レベル変化が
比較的大きい場合であっても、その光量に応じて抽出す
る光電変換素子が変更されることで、常に所定レベルの
受光信号が用いられることとなり、常に高分解能の測定
が行われる。
【0013】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
測光装置において、上記撮像手段の上記列方向における
各光電変換素子間の感度比に関する補正データであっ
て、校正用光源からの測定光により予め求められた補正
データが格納された記憶手段を備え、上記演算処理手段
は、上記補正データを用いて上記受光信号の補正演算を
行った上で上記演算処理を行うものであることを特徴と
している。
【0014】この構成によれば、撮像手段の列方向にお
ける各光電変換素子間の感度比に関する補正データであ
って、校正用光源からの測定光により予め求められた補
正データを用いて、光電変換素子から出力される受光信
号の補正演算を行った上で演算処理が行われる。これに
よって、光電変換素子から出力される受光信号のうちで
所定レベルのものを出力する光電変換素子が、複数の光
電変換素子のうちでいずれの光電変換素子であっても、
同一の精度で測定を行うことが可能になる。
【0015】また、請求項3の発明は、測定光が入射す
るスリット形状の開口を有する板状の光線規制手段と、
入射する測定光の光強度を上記開口の長さ方向に異なる
強度に分布させて射出する輝度分布発生手段と、上記光
線規制手段によりスリット形状とされ、上記輝度分布発
生手段により強度分布が異なるようにされた光を上記長
さ方向に直交する幅方向に波長ごとに分離する波長分散
手段と、受光した光強度に応じた受光信号を出力する複
数の光電変換素子が上記長さ方向および幅方向に2次元
的に配列されてなる撮像手段と、上記光線規制手段の開
口の像を波長ごとに上記撮像手段の受光面に結像する結
像光学系と、上記撮像手段の各光電変換素子のうちで所
定レベルの受光信号を出力する少なくとも1つの光電変
換素子を抽出し、抽出された光電変換素子から出力され
る受光信号を用いて所定の演算処理を行うことにより、
上記測定光の所定の特性を求める演算処理手段とを備え
たことを特徴としている。
【0016】この構成によれば、測定光はスリット形状
とされるとともに、入射する測定光の光強度がスリット
状開口の長さ方向に異なる強度で分布するように光強度
が変更されて射出される。この強度分布が異なるように
された光が長さ方向に直交する幅方向に波長ごとに分離
され、受光した光強度に応じた受光信号を出力する複数
の光電変換素子が長さ方向および幅方向に2次元的に配
列されてなる撮像手段の受光面に、光線規制手段の開口
の像が波長ごとに結像される。そして、撮像手段の各光
電変換素子のうちで所定レベルの受光信号を出力する少
なくとも1つの光電変換素子が抽出され、この抽出され
た光電変換素子から出力される受光信号を用いて所定の
演算処理が行われることにより、測定光の所定の特性が
求められる。
【0017】撮像手段では、長さ方向に配列された各光
電変換素子により、輝度分布発生手段によって分布する
異なる強度の光がそれぞれ受光され、幅方向に配列され
た各光電変換素子により、波長分散手段により分離され
た各波長の光がそれぞれ受光されることとなる。
【0018】ここで、測定光の光強度が小さい波長の場
合には、同一波長で異なる強度の測定光を受光する長さ
方向の各光電変換素子のうちで、大きい強度の光を受光
した光電変換素子が抽出され、測定光の光強度が大きい
波長の場合には、同一波長で異なる強度の測定光を受光
する長さ方向の各光電変換素子のうちで、小さい強度の
光を受光した光電変換素子が抽出される。
【0019】これによって、波長により光強度が比較的
大きく異なる測定光であっても、波長ごとに適正な光電
変換素子が抽出されることで、常に所定レベルの受光信
号が用いられることとなり、常に高分解能の測定が行わ
れる。
【0020】また、請求項4の発明は、請求項3記載の
測光装置において、上記撮像手段の上記長さ方向に配列
された各光電変換素子間の感度比に関する補正データで
あって、校正用光源からの測定光により予め求められた
補正データが格納された記憶手段を備え、上記演算処理
手段は、上記補正データを用いて上記受光信号の補正演
算を行った上で上記演算処理を行うものであることを特
徴としている。
【0021】この構成によれば、撮像手段の長さ方向に
配列された各光電変換素子間の感度比に関する補正デー
タであって、校正用光源からの測定光により予め求めら
れた補正データを用いて、光電変換素子から出力される
受光信号の補正演算を行った上で演算処理が行われる。
これによって、例えば所定の光源からの照明光により照
明される物体の分光反射特性または分光透過特性を測定
する場合のように、物体の反射光または透過光と光源の
参照光との比を測定値とする場合には、各波長において
抽出される光電変換素子が変化しても、波長ごとに、得
られる測定結果の精度が維持されることとなる。
【0022】また、請求項5の発明は、請求項4記載の
測光装置において、上記記憶手段には、さらに、上記撮
像手段の上記幅方向に配列された各光電変換素子間の感
度比に関する第2補正データであって、分光強度が既知
の基準光源からの測定光により予め求められた第2補正
データが格納されており、上記演算処理手段は、上記補
正データおよび上記第2補正データを用いて上記受光信
号の補正演算を行った上で上記演算処理を行うものであ
ることを特徴としている。
【0023】この構成によれば、撮像手段の幅方向に配
列された各光電変換素子間の感度比に関する第2補正デ
ータであって、分光強度が既知の基準光源からの測定光
により予め求められた第2補正データと上記補正データ
とを用いて、光電変換素子から出力される受光信号の補
正演算を行った上で演算処理が行われる。これによっ
て、例えば光源の分光輝度特性を測定する場合であっ
て、波長ごとに輝度が大きく異なることにより、各波長
において抽出される光電変換素子が変化した場合でも、
波長ごとに、得られる測定結果の精度が維持されること
となる。
【0024】また、請求項6の発明は、請求項3〜5の
いずれかに記載の測光装置において、結像レンズをさら
に備え、上記光線規制手段は、上記輝度分布発生手段と
上記波長分散手段との間に配置され、上記結像レンズ
は、上記輝度分布発生手段と上記光線規制手段との間に
配置され、上記輝度分布発生手段による強度分布を有す
る測定光を上記光線規制手段の開口に縮小して結像する
ものであることを特徴としている。
【0025】この構成によれば、輝度分布発生手段によ
り、入射する測定光の光強度がスリット状開口の長さ方
向に異なる強度で分布するように光強度が変更されて射
出され、結像レンズにより、この強度分布を有する測定
光が光線規制手段の開口に縮小して結像される。これに
よって、輝度分布発生手段のサイズを光線規制手段の開
口に比べて大きくすることが可能になり、輝度分布発生
手段の製作が容易になる。
【0026】また、請求項7の発明は、請求項3〜6の
いずれかに記載の測光装置において、複数の測定光が各
開口にそれぞれ入射する複数の上記光線規制手段と、こ
れらの光線規制手段の各開口に対応してそれぞれ配設さ
れた複数の上記輝度分布発生手段とを備え、上記波長分
散手段は、上記複数の光線規制手段によりスリット形状
とされ、上記複数の輝度分布発生手段により強度分布が
異なるようにされた光をそれぞれ上記幅方向に波長ごと
に分離するもので、上記結像光学系は、上記複数の光線
規制手段の開口の像をそれぞれ波長ごとに上記撮像手段
の受光面に結像するものであることを特徴としている。
【0027】この構成によれば、複数の測定光が複数の
光線規制手段の各開口にそれぞれ入射してスリット形状
とされ、複数の測定光の光強度が各開口に対応してそれ
ぞれ配設された複数の輝度分布発生手段によりそれぞれ
スリット状開口の長さ方向に異なる強度で分布するよう
に光強度が変更されて射出される。この強度分布が異な
るようにされた光が波長ごとに分離され、撮像手段の受
光面に光線規制手段の開口の像が波長ごとに結像され
る。これによって、複数の測定光、例えば光源によって
照明される物体の反射光または透過光からなる測定光と
光源の参照光からなる測定光とについて、高分解能で同
時測定が行えることとなる。
【0028】また、請求項8の発明は、請求項3〜5の
いずれかに記載の測光装置において、2つの測定光が各
開口にそれぞれ入射する2つの上記光線規制手段と、こ
れらの光線規制手段の各開口に対応してそれぞれ配設さ
れた2つの上記輝度分布発生手段とを備え、上記各輝度
分布発生手段は、それぞれ入射する測定光の光強度を上
記開口の長さ方向に単調減少するように分布させて射出
するもので、上記波長分散手段は、上記2つの光線規制
手段によりスリット形状とされ、上記2つの輝度分布発
生手段により強度分布が単調減少するようにされた光を
それぞれ上記幅方向に波長ごとに分離するもので、上記
結像光学系は、上記2つの光線規制手段の開口の像をそ
れぞれ光強度が小さい領域が互いに隣接するように波長
ごとに上記撮像手段の受光面に結像するものであること
を特徴としている。
【0029】この構成によれば、2つの測定光が2つの
光線規制手段の各開口にそれぞれ入射してスリット形状
とされ、2つの測定光の光強度が各開口に対応してそれ
ぞれ配設された2つの輝度分布発生手段によりそれぞれ
スリット状開口の長さ方向に単調減少するように光強度
が変更されて射出される。この強度分布が単調減少する
ようにされた光がそれぞれ波長ごとに分離され、撮像手
段の受光面に2つの光線規制手段の開口の像がそれぞれ
波長ごとに結像される。ここで、2つの開口の像がそれ
ぞれ光強度が小さい領域が互いに隣接するように結像す
るので、撮像手段上で生じる一方の測定光と他方の測定
光とのクロストークが低減され、これによって測定精度
の低下が防止されることとなる。
【0030】また、請求項9の発明は、請求項1〜8の
いずれかに記載の測光装置において、上記輝度分布発生
手段は、拡散板からなるものである。この構成によれ
ば、輝度分布が簡易な構成で容易に発生することとな
る。
【0031】また、請求項10の発明は、請求項1〜8
のいずれかに記載の測光装置において、上記輝度分布発
生手段は、上記測定光の入射面と射出面とがほぼ平行に
形成された四角柱形状で、上記測定光の光軸に対して上
記入射面の法線が傾斜して配置された光導体からなり、
この光導体は、上記入射面側が上記測定光の入射領域を
除いて反射部材で覆われ、上記射出面側が光の一部を透
過し一部を反射する半透過面とされていることを特徴と
している。
【0032】この構成によれば、光導体に入射した測定
光が射出面側の半透過面と入射面側の反射部材との間で
多重反射するため、半透過面から射出される光は、反射
回数が多くなるに従って光強度が低下する。ここで、光
導体は入射面と射出面とがほぼ平行に形成された四角柱
形状で、測定光の光軸に対して入射面の法線が傾斜して
配置されているので、反射回数に応じて順次異なる位置
から光が射出されることから、異なる光強度の分布が得
られることとなる。
【0033】このとき、四角柱形状の光導体から洩れる
光量は少ないので、強度分布を発生させる際に光の利用
効率を向上することができる。また、半透過面から射出
される強度分布を有する光は、入射光の配光が維持され
ているので、波長分散手段などの光学系と効率良く結合
されることとなる。
【0034】
【発明の実施の形態】まず、図1〜図12を用いて、本
発明に係る測光装置の第1実施形態であるポリクロメー
タの構成について説明する。
【0035】図1は同ポリクロメータの要部を模式的に
示す構成図、図2は同ポリクロメータの被測定物近傍を
示す構成図、図3(a)(b)はそれぞれ入射側絞り板およ
び射出側絞り板の正面図、図4は入射側絞り板、輝度分
布発生部、射出側絞り板の配置を示す側面断面図であ
る。
【0036】図1において、このポリクロメータ1は、
被測定光3の分光特性を測定するもので、被測定光3の
上流側から順に、受光光学系10、入射側絞り板20、
輝度分布発生部30、射出側絞り板40、凹面回折格子
50が受光光学系10の光軸L1上に配置されて構成さ
れている。また、ポリクロメータ1は、さらに、凹面回
折格子50からの光を撮像する撮像部60および撮像部
60に電気的に接続された画像処理部70を備えてい
る。
【0037】図2に示すように、このポリクロメータ1
は、光源を被測定物4とするもので、ポリクロメータ1
に設けられた測定用開口5の直ぐ内側に配設され、被測
定物4である光源から出力される光を平行光にする集束
光学系6によって、被測定光3が形成されている。
【0038】図1に戻り、受光光学系10は、被測定光
3を集束して入射側絞り板20に導くものである。入射
側絞り板20には、図3(a)に示すように円形状の開口
21が穿設され、射出側絞り板40には、図3(b)に示
すようにスリット形状の開口41が穿設されている。ま
た、輝度分布発生部30は、図1に示すように入射側絞
り板20と射出側絞り板40とに挟まれて配置され、直
方体形状で、例えば乳白ガラスからなる拡散板により構
成されている。
【0039】そして、図4に示すように、入射側絞り板
20の開口21の中心と、射出側絞り板40の開口41
の下端に近い部分とが、受光光学系10の光軸L1に一
致するように配置されている。また、輝度分布発生部3
0は、開口21,41を覆う大きさに設定されている。
【0040】図1に戻り、凹面回折格子50は、射出側
絞り板40の開口41を通過した光を波長ごとに分散す
る波長分散部としての機能と、撮像部60の受光面に開
口41の像を結像する結像光学系としての機能とを併せ
持っている。この凹面回折格子50は、図1中、縦方向
の溝が例えば600本/mmのピッチで横方向に並んで形成
されており、射出側絞り板40の開口41を通過した測
定光を波長ごとに分散して反射し、撮像部60上に結像
するものである。
【0041】撮像部60は、複数の光電変換素子(以下
「画素」ともいう。)61,61,…が2次元的に配置
されてなるエリアセンサ(例えばフォトダイオード、C
CDやMOSなど)からなり、この撮像部(エリアセン
サ)60の領域62に、開口41の像が横方向に並んで
結像する。すなわち、結像域62は、縦方向に開口41
の像を受光し、横方向に波長ごとに分散された光を受光
する。
【0042】画像処理部70は、各波長ごとに、結像域
62の縦方向に並んだ各画素のうちで、出力する受光信
号が所定レベルのものを抽出し、抽出した画素からの受
光信号を用いて各波長の光強度(分光特性)を求めるも
のである。
【0043】この画像処理部70は、メモリ71を備
え、例えばCPUを備えている。メモリ71はRAMや
ROMなどからなる。このメモリ71には、波長ごとに
おける光電変換素子間の感度比(図1中、横方向に並ぶ
画素間の感度比)と、同一波長における光電変換素子間
の感度比(図1中、縦方向に並ぶ画素間の感度比)とが
補正データとして格納されている。この補正データは、
後述する校正手順によって予め求められる。
【0044】そして、画像処理部70は、受光信号をこ
れらの感度比に基づき補正し、各波長ごとの感度が基準
化された分光特性を求める。
【0045】次に、図1、図5〜図7を用いてポリクロ
メータの作用について説明する。図5(a)は輝度分布発
生部30の作用を示す側面断面図、(b)は輝度分布発生
部30による輝度分布を示す図、図6は撮像部(エリア
センサ)60上での照度分布を説明する図、図7(a)
(b)は画素から出力される受光信号レベルを説明する図
である。
【0046】図1において、被測定域2からの測定光3
は、受光光学系10により集束されて、入射側絞り板2
0の開口21に入射し、この開口21を通過して輝度分
布発生部30に入射する。
【0047】拡散板からなる輝度分布発生部30に入射
した光は、図5(a)に示すように拡散して、射出側絞り
板40の開口41から射出される。この開口41から射
出される光の輝度分布は、図5(b)に示すように、開口
21の対向領域である開口41の下端部分が最も高く、
開口41の上方に行くに従って輝度分布発生部30内を
通過する光路長が長くなるため次第に減衰し、開口41
の上端部分が最も低くなるような分布となる。
【0048】開口41から射出された光は、凹面回折格
子50により、波長ごとに分散されて反射され、図6に
示すように、撮像部(エリアセンサ)60の結像域62
上に波長ごとの開口41の像41a,41a,…が結像
する。このとき、同図に示すように、像41a,41
a,…の照度分布は、輝度分布発生部30によって生じ
る開口41の輝度分布に応じて、下方に向かって減衰す
る分布になっている。
【0049】撮像部(エリアセンサ)60の露光時間
は、通常、低照度領域の画素からでも所定レベル以上の
受光信号が出力されるように設定されるため、高照度領
域の画素から出力される受光信号のレベルは飽和してし
まう虞がある。
【0050】例えば測定光3が、図7(a)に示すように
短波長(波長λ=λ1)側で低く、長波長(波長λ=λ
2>λ1)側で高い輝度を有する場合には、撮像部(エ
リアセンサ)60の結像域62のうちで、高輝度の長波
長域に対応する右上領域63(図中、斜線で示す)の画
素群から出力される受光信号は飽和することとなり、低
輝度の短波長域に対応する左下領域64(図中、斜線で
示す)の画素群から出力される受光信号は所定レベル以
下となる。
【0051】そこで、画像処理部70は、これらの領域
に挟まれ、受光信号のレベルが所定値となる領域65
(図中、クロスハッチングで示す)の画素を抽出し、こ
の領域65内の画素の受光信号を用いる。これによっ
て、各波長において、高分解能の測定結果が得られるこ
ととなる。
【0052】なお、輝度分布発生部30の開口21,4
1に対向する領域以外の部分、すなわち入射側絞り板2
0に密着する部分、射出側絞り板40に密着する部分
(図5(b)中、斜線部分)、側面、上面および下面に、
例えば金属膜を蒸着することにより反射面を形成するよ
うにしてもよい。これによって、光が洩れるのを確実に
防止することができ、測定光の利用効率を向上すること
ができる。
【0053】次に、図8〜図11を用いて校正手順の一
例について説明する。図8は校正データを取得する際の
各画素の受光信号レベルを示す図、図9〜図11は校正
手順を示すフローチャートである。
【0054】ここで、測定光の波長成分は、撮像部(エ
リアセンサ)60の結像域62の横方向に分散するが、
結像域62における画素の列数は、画素列62(i)=
(620,…,62i,…,62m)の(m+1)個と
し、各列62(i)の対応波長W(i)=(W0,…,W
i,…,Wm)は公知の技術で与えられているものとす
る。
【0055】校正において使用する基準光源には、A光
源などの相対分光放射強度が既知の光源が用いられるの
で、各画素列62(i)に入射するエネルギー分布P(i)
=(P0,…,Pi,…,Pm)を求めることができ
る。
【0056】また、結像域62の画素の縦方向の行数
は、62(j)=(620,…,62j,…,62n)の
(n+1)個の画素が並んでいるものとする。
【0057】また、本実施形態では、同一列内では行番
号の小さい画素ほど照度が高いものとし、撮像部(エリ
アセンサ)60から出力される受光信号は、画像処理部
70におけるA/D変換により10ビット(0〜1023)のデ
ィジタルデータに変換されるものとする。
【0058】なお、図8(a)〜(d)において、各画素の
受光信号レベルIは、それぞれ、空白の画素が0≦I<7
50を示し、斜線で示す画素は750≦I<1000を示し、ク
ロスハッチングで示す画素は1000≦Iを示している。
【0059】図9において、まず、#10において、ポ
リクロメータ1の被測定物4(図2)として基準光源を
セットし、いずれの画素も飽和しない程度の露光時間T
0で測定が行われる。この測定結果において、全画素中
で最大値の受光信号を出力する画素の測定値をImaxと
する。
【0060】次いで、#20において、露光時間T1=
T0・900/Imaxで基準光源の測定が行われ、下記数1
に示すような結像域62の全画素の測定値I0(i,j)
がメモリ71に格納される。
【0061】
【数1】
【0062】次いで、#30において、露光時間を1.2
倍として測定が行われ、結像域62の全画素の測定値I
pがメモリ71に格納される。
【0063】次いで、#40において、全画素の測定値
が750以上か否かが判別され、全画素の測定値が750以上
になるまで、#30が繰り返される。
【0064】例えば図8(a)に示すように、#20の測
定値I0(i,j)では、右上隅の3画素のみが750以上で
ある。次の#30の測定値I1(i,j)では、図8(b)
に示すように、右上隅の1画素が1000以上、すなわちほ
ぼ飽和しており、その周囲の10画素が750以上になっ
ている。さらに、(k−1)回目の#30の測定値I
k-1(i,j)では、図8(c)に示すように、左下隅の6
画素のみが750未満になっている。そして、k回目の#
30の測定値Ik(i,j)では、図8(d)に示すよう
に、全画素が750以上になっている。
【0065】以上の#10〜#40により、校正のため
の測定値I0(i,j)〜Ik(i,j)がメモリ71に格納
される。
【0066】次いで、#50において、ポリクロメータ
1に光が入射しないようにした状態で、測定値Ip(i,
j)(p=0〜k)を得たときとそれぞれ同一露光時間
で測定が行われ、得られたオフセット値Dp(i,j)
(p=0〜k)がメモリ71に格納される。
【0067】次いで、#60において、測定値Ip(i,
j)(p=0〜k)の各画素(i,j)の値から、オフセ
ット値Dp(i,j)(p=0〜k)の対応する画素(i,
j)の値を減算して得られる新たな測定値Ip(i,j)
(p=0〜k)がメモリ71に格納される。以上の#5
0,#60によりオフセット校正が行われる。
【0068】次いで、図10の#70において、メモリ
71に格納されている測定値I0(i,j)において、750
以上かつ1000未満の測定値を有する画素を対象画素と
し、この対象画素が複数ある列について、対象画素
(i,j)の値を画素(i,0)の値で相対化し、対象画素
以外の画素を0とした相対値R(i,j)がメモリ71に
格納される。
【0069】上記数1の例では、相対値R(i,j)は下
記数2のようになる。
【0070】
【数2】
【0071】次いで、#80において、メモリ71に格
納されている測定値I1(i,j)において、上記対象画
素が複数ある列について、対象画素以外の画素を0とし
た計算値R1(i,j)がメモリ71に格納される。例え
ば図8(b)の場合には、計算値R1(i,j)は下記数3
のようになる。
【0072】
【数3】
【0073】次いで、#90において、メモリ71に格
納されている全ての測定値Ip(i,j)(p=2〜k)
について、#80と同様の操作を行い、得られた計算値
p(i,j)(p=2〜k)がメモリ71に格納され
る。
【0074】次いで、#100において、計算値R
1(i,j)について、各列ごとに、列内の対象画素の値
を画素(i,0)の値で相対化して新たに相対値R(i,
j)が求められる。このとき、計算値R1(i,j)につい
て相対値R(i,j)と重複する対象画素を用いて相対化
する。上記数2、数3の場合には、画素(m,1)が重複
しているので、これを用いることにより下記数4が得ら
れる。
【0075】
【数4】
【0076】次いで、#110において、#100と同
様の操作を計算値Rk(i,j)まで繰り返すことによ
り、各列ごとに、全画素を(i,0)で相対化した相対値
R(i,j)が得られる。これを補正行列としてメモリ7
1に格納される。以上の#70〜#110により、各列
(同一波長)ごとの画素間における感度比が求められ
る。
【0077】次いで、図11の#120において、メモ
リ71に格納されている測定値I0(i,j)の第0行に
ついて、750以上かつ1000未満の値を持つ要素を対象要
素とし、各対象要素(i,0)の値を画素(m,0)の値で
相対化し、対象要素以外の要素を0とした行データS
(i)が求められてメモリ71に格納される。ここでは、
長波長ほど測定値が大きいとしている。
【0078】例えば、S(i)は、 S(i)=(0,…,0,Sm-2,Sm-1,1) で与えられる。
【0079】次いで、#130において、格納されてい
る測定値I1(i,j)の第0行について、上記対象要素
以外の要素を0とした行データS1(i)が格納される。
【0080】例えば、S1(i)は、 S1(i)=(0,…,0,(I1)m-4,0,(I1)m-3,0
(I1)m-2,0,0,0) で与えられる。
【0081】次いで、#140において、格納されてい
る全ての測定値Ip(i,j)(p=2〜k)について、
#130が繰り返され、行データSp(i)(p=2〜
k)がメモリ71に格納される。
【0082】次いで、#150において、相対化行デー
タS(i)と行データS1(i)について、重複対象要素の
値(上記の例ではSm-2と(I1)m-2,0)を用いて全対象
要素の値を画素(m,0)のデータで相対化し、新たな相
対化行データS(i)を求めてメモリ71に格納する。上
記の例では、新たな相対化行データS(i)は、 S(i)=(0,…,0,Sm-4,Sm-3,Sm-2,Sm-1
1) で与えられる。
【0083】次いで、#160において、#150の操
作がSk(i)まで繰り返され、行内の全要素が画素(m,
0)で相対化された相対化行データS(i)が得られ、メ
モリ71に格納される。
【0084】次いで、#170において、相対化行デー
タS(i)の各要素が基準光源のエネルギー分布P(i)の
各要素で除算されて、新たな相対化行データS(i)が得
られ、メモリ71に格納される。
【0085】次いで、#180において、相対化行デー
タS(i)の各要素を補正行列R(i,j)の対応する列i
の全要素に乗算し、新たな補正行列R(i,j)が求めら
れ、メモリ71に格納される。
【0086】次に、図12のフローチャートを用いて、
ポリクロメータ1による測定動作手順について説明す
る。
【0087】まず、#210において、ポリクロメータ
1の測定用開口5を被測定物4に向けて測定が行われ、
例えば下記数5に示すような測定値M(i,j)がメモリ
71に格納される。
【0088】
【数5】
【0089】次いで、#220において、測定値M
(i,j)の各列ごとに、所定レベル(例えば1000未満で
最大)の値を持つ画素(i,jmax)が抽出され、次い
で、#230において、抽出された画素(i,j)の値M
(i,jmax)に、補正行列R(i,j)の対応する要素
(i,jmax)の値R(i,jmax)が乗算されて、補正され
た行データM(i)が求められ、メモリ71に格納され
る。次いで、#240において、補正された行データM
(i)と、各列の対応波長データW(i)とから、補間など
既知の手法で分光放射強度M(λ)が算出される。
【0090】このように、第1実施形態によれば、輝度
分布発生部30により測定光3に異なる強度分布を発生
させ、この異なる強度分布の光を撮像部60の結像域6
2の複数の光電変換素子61,61,…によりそれぞれ
受光し、画像処理部70により所定レベルの受光信号を
出力する光電変換素子61を抽出し、抽出された光電変
換素子61から出力される受光信号を用いて分光強度を
求めるようにしたので、波長ごとに光強度が大きく異な
る場合でも、常に所定レベルの受光信号を用いることか
ら、常に高分解能で測定結果を得ることができる。
【0091】次に、図13〜図16を用いて、本発明に
係る測光装置の第2実施形態について説明する。
【0092】第2実施形態のポリクロメータは、測定試
料を照明する照明部を備え、照明された測定試料からの
反射光または透過光に基づき、その反射特性または透過
特性を測定するものである。このポリクロメータは、照
明部からの照明光を参照光として測定し、上記反射光ま
たは透過光からなる試料光の測定値と参照光の測定値と
の比に基づき反射特性または透過特性を求めるようにし
ている。
【0093】図13(a)(b)(c)は第2実施形態のポリ
クロメータにおける被測定物4を照明する照明部の種々
の構成例を示す図である。
【0094】図13(a)は被測定物4の反射特性を測定
する45/0ジオメトリの構成例を示している。被測定物
4を45°照明する光源101およびトロイダルミラー1
02からなる照明部100と、被測定物4からの法線方
向の反射光を試料光として一方の輝度分布発生部30
(図14参照)に導く試料光用光ファイバ111と、照
明部100からの照明光を他方の輝度分布発生部30
(図14参照)に導く参照光用光ファイバ112とを備
えている。
【0095】図13(b)は被測定物4の反射特性を測定
するd/0ジオメトリの構成例を示している。光源101
からの光は、高拡散率、高反射率の材質で塗装された積
分球103の内壁103aで多重反射され、拡散光とな
って被測定物4を照明する。そして、被測定物4からの
法線方向の反射光が集光用レンズ104により集光され
て、試料光として試料光用光ファイバ111により一方
の輝度分布発生部30(図14参照)に導かれる。ま
た、被測定物4の近傍の光が参照光として参照光用光フ
ァイバ112により他方の輝度分布発生部30(図14
参照)に導かれる。
【0096】図13(c)は被測定物4の透過特性を測定
する構成例を示している。光源101からの光は、高拡
散率、高反射率の材質で塗装された積分球103の内壁
103aで多重反射され、拡散光となって被測定物4を
照明する。そして、被測定物4の透過光が集光用レンズ
104により集光されて、試料光として試料光用光ファ
イバ111により一方の輝度分布発生部30(図14参
照)に導かれる。また、被測定物4の近傍の光が参照光
として参照光用光ファイバ112により他方の輝度分布
発生部30(図14参照)に導かれる。
【0097】以上の図13(a)(b)(c)に示すいずれの
構成であっても、第2実施形態のポリクロメータとして
適用することができる。
【0098】図14は第2実施形態におけるポリクロメ
ータの輝度分布発生部近傍の構成を示す側面断面図、図
15は同ポリクロメータの要部を示す構成図、図16は
撮像部における照度分布を説明する図である。なお、各
図において第1実施形態と同一物には同一符号を付して
おり、図15では入射側絞り板および射出側絞り板の図
示を省略している。
【0099】図14に示すように、第2実施形態のポリ
クロメータ1は、2つの輝度分布発生部30を備え、試
料光と参照光の2つの測定光を測定するもので、入射側
絞り板20には2つの円形状の開口21,22が設けら
れ、射出側絞り板40には2つのスリット形状の開口4
1,42が設けられている。輝度分布発生部30,30
は、それぞれ開口21,41および開口22,42を覆
う大きさに設定されている。
【0100】そして、入射側絞り板20の開口21に
は、試料光を導く試料光用光ファイバ111の射出端が
対向配置され、開口21の中心と射出側絞り板40の開
口41の上端に近い部分とが、試料光用光ファイバ11
1の中心に一致するように配置されている。また、入射
側絞り板20の開口22には、参照光を導く参照光用光
ファイバ112の射出端が対向配置され、開口22の中
心と射出側絞り板40の開口42の下端に近い部分と
が、試料光用光ファイバ112の中心に一致するように
配置されている。
【0101】このような配置により、射出側絞り板40
の開口41および開口42における相対輝度は、図14
に示すように、互いに隣接する側が最小レベルで、離れ
た側が最大レベルになっている。
【0102】図15に示すように、撮像部(エリアセン
サ)60は、試料光を受光する領域62Sと参照光を受
光する領域62Rとをカバーし、凹面回折格子50は、
波長ごとに分散した開口41,42(図14)の像を領
域62S,62Rにそれぞれ結像する。このとき、凹面
回折格子50の作用によって、図16に示すように、結
像域62S,62R上の照度分布は、互いに隣接する側
が最小レベルで、離れた側が最大レベルになっている。
【0103】そして、画像処理部70は、結像域62
S,62Rの全画素データを取り込み、第1実施形態と
同様に、結像域62S,62Rのそれぞれについて、波
長ごとに所定レベル(例えば1000未満で最大)の値を持
つ画素を抽出し、この抽出された画素の受光信号に基づ
き反射特性または透過特性を求める機能を有する。
【0104】例えば図16に示す例では、斜線で示す領
域66S,66Rの画素が波長ごとに抽出されており、
この抽出された画素の受光信号に基づき反射特性または
透過特性が求められる。
【0105】このように、第2実施形態によれば、2つ
の輝度分布発生部30,30と、2つのスリット形状の
開口41,42とを備え、凹面回折格子50により開口
41,42の像を撮像部60の結像域62S,62Rに
結像するようにしたので、試料光と参照光の2つの測定
光を、第1実施形態と同様に測定することができる。
【0106】また、凹面回折格子50により、結像域6
2S,62R上で互いに低照度側が隣接するように結像
しているので、互いのクロストークによる誤差を低減す
ることができる。
【0107】なお、第2実施形態では、試料光の測定値
と参照光の測定値との比から反射率または透過率を求め
ているので、結像域62S,62Rにおいて、波長間の
感度比の校正を行う必要はなく、試料光と参照光とのそ
れぞれについて結像域62S,62Rの列内(同一波
長)の各画素間における感度比の校正を行うようにすれ
ばよい。従って、メモリ71には、列内の各画素間にお
ける感度比のみ格納しておけばよい。この場合、列内の
各画素間における感度比の校正において使用する基準光
源は、相対分光放射強度が既知の光源である必要はな
く、所要の光量を有する校正用光源を用いればよい。
【0108】また、第2実施形態では、公知の分光反射
(透過)特性測定装置と同様に、試料の測定を行う前
に、基準白色板または基準透明試料を測定することによ
り白色校正を行う必要がある。従って、列内の各画素間
における感度比を白色校正を行う度に求めることができ
るため、光学系や撮像部の経時変化による測定誤差の増
大を抑制することができる。
【0109】なお、本発明は、上記各実施形態に限られ
ず、以下の変形形態を採用することができる。
【0110】(1)上記第1、第2実施形態では、測定
光を波長ごとに分離して分光特性を測定するポリクロメ
ータに適用した例を用いて説明しているが、これに限ら
れない。測定光を分光しない場合、例えば輝度や照度を
計測する場合でも、測定光に強度分布を発生させること
により、撮像部60の各光電変換素子のうちで所定レベ
ルの画素の受光信号を用いることで、測定光の光強度が
時間的に比較的大きく変化した場合でも、高分解能の測
定を行うことができる。
【0111】なお、この場合には、撮像部60として、
複数の光電変換素子が2次元的に配置されたエリアセン
サに代えて、1列に配列されたラインセンサを用いるよ
うにしてもよい。
【0112】また、メモリ71には、列内の各画素間に
おける感度比のみ格納しておけばよい。この場合、列内
の各画素間における感度比の校正において使用する基準
光源は、相対分光放射強度が既知の光源である必要はな
く、所要の光量を有する校正用光源を用いればよい。
【0113】(2)上記第1、第2実施形態では、各列
ごとに1つの最適画素を選択しているが、例えば、各列
ごとに1000未満で最大の値を持つ画素と、それに続く一
定数uの画素群M(i,jmax)〜M(i,jmax+u-1)を抽
出し、各々に補正行列R(i,j)の対応する要素R
(i,jmax)〜R(i,jmax+u-1)を乗算し、それらの積
算値を要素とする行データM(i)を求めるようにしても
よい。なお、抽出する画素群の数uは、全ての列で同一
数でもよいが、列ごとに異なっていてもよい。
【0114】(3)上記第1、第2実施形態では、輝度
分布発生部30を拡散板で構成しているが、これに限ら
れない。図17(a)は異なる輝度分布発生部の斜視図、
(b)は輝度分布発生部に入射した光の光路を説明する側
面断面図、(c)は輝度分布発生部の平面断面図である。
【0115】図17(a)に示す輝度分布発生部30は、
ガラスやプラスチックなどの光導体で構成されている。
この輝度分布発生部30は、本変形形態では、例えば厚
さd1=0.5mm、幅d2=2mm、長さd3=3mmの直方体
形状で、屈折率1.49のアクリル樹脂により形成されてい
る。
【0116】輝度分布発生部30の入射絞り板20側の
入射面31は、入射絞り板20の開口21に対向する部
分31aを除いて、金属の蒸着などによる反射膜31b
(図中、実線斜線で示す)により被覆されている。輝度
分布発生部30の射出絞り板40側の射出面32は、50
%反射の半透過膜により被覆されている。
【0117】また、輝度分布発生部30の天面33およ
び底面34は、不要な反射を防止すべく光吸収物質によ
り被膜されている。なお、輝度分布発生部30の側面3
5,36(図17(c)参照)は、構造上、入射光がほぼ
全反射するので、特に被覆は施されていない。
【0118】この輝度分布発生部30は、図17(b)に
示すように、入射面31の法線31nが入射光I0の光
軸L1に対してθ≒10°だけ傾斜して配置されている。
【0119】この構成により、入射光I0は、輝度分布
発生部30に入射して屈折し、射出面32で50%が反射
されて反射光R1となり、残りの50%は再び屈折して入
射光と平行な光線I1となって輝度分布発生部30から
射出される。
【0120】反射光R1は入射面31で反射された後、
再び射出面32で50%が反射されて反射光R2となり、
残りの50%が入射光と平行な光線I2となって輝度分布
発生部30から射出される。以下同様の過程が繰り返さ
れて、光線I3,I4が輝度分布発生部30から射出さ
れる。
【0121】光線I1,I2,I3,I4,…の強度
は、射出面32での反射ごとに50%に減衰するととも
に、開口21からの光路が長くなるに従って光線が広が
ることによっても減衰する。なお、光線の幅方向は輝度
分布発生部30の幅で規制されるので、光線は主に高さ
方向に広がることになるため、光線の広がりによる減衰
は、ほぼ光路長に比例することとなる。
【0122】また、光線I1,I2,I3,I4,…と
進むにつれて光線が広がるので、これらの間には互いに
交じり合った中間の輝度が形成される。従って、図17
(b)に示す輝度分布は、これらが含まれたものによって
形成されている。
【0123】このように、多重反射する光導体により輝
度分布発生部30を構成することによっても、輝度分布
を好適に形成することができ、上記実施形態と同様の効
果を得ることができる。
【0124】また、開口21の幅方向に広がった光線
は、輝度分布発生部30の側面35,36により全反射
されるため、光線が輝度分布発生部30から外部に洩れ
ることがなく、さらに、輝度分布発生部30において拡
散光とならずに射出光線の配光が入射光線の配光と同一
に維持される。従って、この形態によれば入射光の利用
効率を高いものとすることができる。
【0125】なお、光の利用効率をさらに高めるために
は、輝度分布発生部30の幅は、開口41の幅と同一
か、僅かに大きい程度が好ましい。
【0126】(4)図18は上記第1実施形態の異なる
構成例を示す平面断面図である。なお、輝度分布発生部
30は、上記変形形態(3)で説明した光導体で構成し
ている。
【0127】この形態は、輝度分布発生部30と射出側
絞り板40との間に配設されたリレーレンズ80を備え
ている。このリレーレンズ80は、輝度分布発生部30
の射出面32上における輝度分布を射出側絞り板40の
スリット状開口41上に1/2に縮小して結像するもので
ある。
【0128】撮像部(エリアセンサ)60のサイズは小
さくなる傾向にあるが、例えば幅が6mmのエリアセンサ
に波長350nm〜750nmの光線を10nmピッチで収めようとす
ると、開口41の幅は約0.15mmとなる。
【0129】上記第1実施形態の構成では、この開口4
1のサイズに見合う輝度分布発生部30の幅は0.25mmと
なり、非常に小さいのでその製作が困難である。これに
対して、この変形形態の構成では、輝度分布の像をリレ
ーレンズ80により縮小しているので、輝度分布発生部
30の幅を2倍の0.5mmと拡大できることから、比較的
容易に製作することができる。
【0130】また、受光面積の小さい撮像部(エリアセ
ンサ)60と組み合わせて必要な入射光量を得るために
は、凹面回折格子50などの光学系に小さいFナンバー
のものが必要となるが、一般に受光光学系10のFナン
バーが大きいため、これと結合する上でもリレーレンズ
80は有効である。
【0131】(5)図19は上記第2実施形態の異なる
構成例を示す側面断面図である。なお、入射側絞り板2
0の図示は省略している。この形態は、図18と同様の
リレーレンズ80に加えて、レンズ81,82を備えて
いる。
【0132】リレーレンズ80は、図18と同様に、輝
度分布発生部30,30の射出面上の輝度分布を射出側
絞り板40の開口41,42上に1/2に縮小して結像す
るものである。
【0133】レンズ81は、輝度分布発生部30,30
の直ぐ射出側に配置されている。レンズ81の焦点距離
は、レンズ81とリレーレンズ80との距離に等しく設
定されており、輝度分布発生部30,30から射出され
た光線は、有効にリレーレンズ80に入射することとな
る。
【0134】レンズ82は、射出側絞り板40の直ぐ入
射側に配置されており、リレーレンズ80の像を凹面回
折格子50上に結像するもので、このレンズ82によ
り、リレーレンズ80を透過した輝度分布発生部30,
30からの光線を無駄なく凹面回折格子50に導くこと
ができる。
【0135】この形態によれば、レンズ81,82を備
えることにより、測定光3のうちで撮像部60に入射す
る光量の割合を可能な限り増大することができるので、
より一層高分解能で測定を行うことができる。
【0136】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、測定光がスリット形状となるように規制すると
ともに、入射する測定光の光強度がスリット状開口の長
さ方向に異なる強度で分布するようにして、異なる強度
の測定光を少なくとも1列に配列された複数の光電変換
素子によりそれぞれ受光させ、各光電変換素子のうちで
所定レベルの受光信号を出力する少なくとも1つの光電
変換素子を抽出し、この抽出された光電変換素子から出
力される受光信号を用いて所定の演算処理を行って測定
光の所定の特性を求めるようにしたので、測定光の光量
レベル変化が比較的大きい場合であっても、その光量に
応じて抽出する光電変換素子が変更されることで、常に
所定レベルの受光信号が用いられることとなり、常に高
分解能の測定を行うことができる。
【0137】また、請求項2の発明によれば、撮像手段
の列方向における各光電変換素子間の感度比に関する補
正データであって、校正用光源からの測定光により予め
求められた補正データを用いて、光電変換素子から出力
される受光信号の補正演算を行った上で演算処理を行う
ようにしたので、光電変換素子から出力される受光信号
のうちで所定レベルの受光信号を出力する光電変換素子
が、複数の光電変換素子のうちでいずれの光電変換素子
であっても、同一の精度で測定を行うことができる。
【0138】また、請求項3の発明によれば、測定光を
スリット形状の開口に入射させ、測定光の光強度がスリ
ット状開口の長さ方向に異なる強度で分布するようにし
て、この強度分布が異なるようにされた光を幅方向に波
長ごとに分離し、複数の光電変換素子が長さ方向および
幅方向に2次元的に配列されてなる撮像手段の受光面
に、光線規制手段の開口の像を波長ごとに結像し、各光
電変換素子のうちで所定レベルの受光信号を出力する少
なくとも1つの光電変換素子を抽出し、この抽出された
光電変換素子から出力される受光信号を用いて所定の演
算処理を行うことにより、測定光の所定の特性を求める
ようにしたので、波長により光強度が比較的大きく異な
る測定光であっても、波長ごとに適正な光電変換素子が
抽出されることで、常に所定レベルの受光信号が用いら
れることとなり、常に高分解能の測定を行うことができ
る。
【0139】また、請求項4の発明によれば、撮像手段
の長さ方向に配列された各光電変換素子間の感度比に関
する補正データであって、校正用光源からの測定光によ
り予め求められた補正データを用いて、光電変換素子か
ら出力される受光信号の補正演算を行った上で演算処理
を行うようにしたので、例えば物体の分光反射特性また
は分光透過特性を測定する場合のように、物体の反射光
または透過光と光源の参照光との比を測定値とする場合
には、各波長において抽出される光電変換素子が変化し
ても、波長ごとに、得られる測定結果の精度を維持する
ことができる。
【0140】また、請求項5の発明によれば、撮像手段
の幅方向に配列された各光電変換素子間の感度比に関す
る第2補正データであって、分光強度が既知の基準光源
からの測定光により予め求められた第2補正データを用
いて、受光信号の補正演算を行った上で演算処理を行う
ようにしたので、例えば光源の分光輝度特性を測定する
場合であって、波長ごとに輝度が大きく異なることによ
り、各波長において抽出される光電変換素子が変化した
場合でも、波長ごとに、得られる測定結果の精度を維持
することができる。
【0141】また、請求項6の発明によれば、輝度分布
発生手段により、入射する測定光の光強度がスリット状
開口の長さ方向に異なる強度で分布するように光強度を
変更して射出し、結像レンズにより、この強度分布を有
する測定光を光線規制手段の開口に縮小して結像するよ
うにしたので、輝度分布発生手段のサイズを光線規制手
段の開口に比べて大きくすることが可能になり、輝度分
布発生手段の製作を容易に行うことができる。
【0142】また、請求項7の発明によれば、複数の測
定光を複数の光線規制手段の各開口にそれぞれ入射して
スリット形状とし、複数の測定光の光強度を各開口に対
応してそれぞれ配設された複数の輝度分布発生手段によ
りそれぞれスリット状開口の長さ方向に異なる強度で分
布するように光強度を変更して射出し、この強度分布が
異なるようにされた光を波長ごとに分離して、撮像手段
の受光面に光線規制手段の開口の像を波長ごとに結像す
るようにしたので、複数の測定光について高分解能で同
時測定を行うことができる。
【0143】また、請求項8の発明によれば、2つの測
定光を2つの光線規制手段の各開口にそれぞれ入射して
スリット形状とし、2つの測定光の光強度を各開口に対
応してそれぞれ配設された2つの輝度分布発生手段によ
りそれぞれスリット状開口の長さ方向に単調減少するよ
うに光強度を変更して射出し、この強度分布が単調減少
するようにされた光をそれぞれ波長ごとに分離し、撮像
手段の受光面に2つの光線規制手段の開口の像をそれぞ
れ波長ごとに結像させ、その際に、2つの開口の像をそ
れぞれ光強度が小さい領域が互いに隣接するように結像
するようにしたので、撮像手段上で生じる一方の測定光
と他方の測定光とのクロストークが低減され、これによ
って測定精度の低下を防止することができる。
【0144】また、請求項9の発明によれば、輝度分布
発生手段を拡散板で構成するようにしたので、輝度分布
を簡易な構成で容易に発生することができる。
【0145】また、請求項10の発明によれば、光導体
に入射した測定光を射出面側の半透過面と入射面側の反
射部材との間で多重反射させることから、半透過面から
射出される光は、反射回数が多くなるに従って光強度が
低下するが、光導体を入射面と射出面とがほぼ平行に形
成された四角柱形状で、測定光の光軸に対して入射面の
法線が傾斜して配置するようにしたので、反射回数に応
じて順次異なる位置から光が射出されることから、異な
る光強度の分布を好適に得ることができる。このとき、
四角柱形状の光導体から洩れる光量は少ないので、強度
分布を発生させる際に光の利用効率を向上することがで
きる。また、半透過面から射出される強度分布を有する
光は、入射光の配光が維持されているので、波長分散手
段などの光学系と効率良く結合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る測光装置の第1実施形態であるポ
リクロメータの要部を模式的に示す構成図である。
【図2】同ポリクロメータの被測定物近傍を示す構成図
である。
【図3】(a)(b)はそれぞれ入射側絞り板および射出側
絞り板の正面図である。
【図4】入射側絞り板、輝度分布発生部、射出側絞り板
の配置を示す側面断面図である。
【図5】(a)は輝度分布発生部の作用を示す側面断面
図、(b)は輝度分布発生部による輝度分布を示す図であ
る。
【図6】撮像部上での照度分布を説明する図である。
【図7】(a)(b)は画素から出力される受光信号レベル
を説明する図である。
【図8】校正データを取得する際の各画素の受光信号レ
ベルを示す図である。
【図9】校正手順を示すフローチャートである。
【図10】校正手順を示すフローチャートである。
【図11】校正手順を示すフローチャートである。
【図12】測定動作手順を示すフローチャートである。
【図13】(a)(b)(c)は第2実施形態のポリクロメー
タにおける被測定物を照明する照明部の種々の構成例を
示す図である。
【図14】第2実施形態におけるポリクロメータの輝度
分布発生部近傍の構成を示す側面断面図である。
【図15】同ポリクロメータの要部を示す構成図であ
る。
【図16】撮像部における照度分布を説明する図であ
る。
【図17】(a)は異なる輝度分布発生部の斜視図、(b)
は輝度分布発生部に入射した光の光路を説明する側面断
面図、(c)は輝度分布発生部の平面断面図である。
【図18】第1実施形態の異なる構成例を示す平面断面
図である。
【図19】第2実施形態の異なる構成例を示す平面断面
図である。
【符号の説明】
1 ポリクロメータ 2 被測定域 3 測定光 10 受光光学系 20 入射側絞り板 30 輝度分布発生部 40 射出側絞り板(光線規制手段) 41,42 開口 50 凹面回折格子(波長分散手段、結像光学系) 60 撮像部 61 光電変換素子 70 画像処理部(演算処理手段) 71 メモリ(記憶手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G020 AA04 BA03 CA01 CA03 CB02 CB04 CC05 CC43 CC46 CC56 CC65 CD06 CD24 CD32 CD38 2G065 AA02 AB02 AB04 AB05 AB22 AB23 BA05 BA06 BA09 BB05 BB06 BB15 BB20 BB28 BB46 BC11 BC13 BC18 BC28 BC33 BC35 DA01 DA20

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定光が入射するスリット形状の開口を
    有する板状の光線規制手段と、 入射する測定光の光強度を上記開口の長さ方向に異なる
    強度に分布させて射出する輝度分布発生手段と、 受光した光強度に応じた受光信号を出力する複数の光電
    変換素子が少なくとも1列に配列されてなり、各光電変
    換素子が上記輝度分布発生手段によって発生する異なる
    強度の測定光をそれぞれ受光するように配置された撮像
    手段と、 上記撮像手段の各光電変換素子のうちで所定レベルの受
    光信号を出力する少なくとも1つの光電変換素子を抽出
    し、抽出された光電変換素子から出力される受光信号を
    用いて所定の演算処理を行うことにより、上記測定光の
    所定の特性を求める演算処理手段とを備えたことを特徴
    とする測光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の測光装置において、上記
    撮像手段の上記列方向における各光電変換素子間の感度
    比に関する補正データであって、校正用光源からの測定
    光により予め求められた補正データが格納された記憶手
    段を備え、上記演算処理手段は、上記補正データを用い
    て上記受光信号の補正演算を行った上で上記演算処理を
    行うものであることを特徴とする測光装置。
  3. 【請求項3】 測定光が入射するスリット形状の開口を
    有する板状の光線規制手段と、 入射する測定光の光強度を上記開口の長さ方向に異なる
    強度に分布させて射出する輝度分布発生手段と、 上記光線規制手段によりスリット形状とされ、上記輝度
    分布発生手段により強度分布が異なるようにされた光を
    上記長さ方向に直交する幅方向に波長ごとに分離する波
    長分散手段と、 受光した光強度に応じた受光信号を出力する複数の光電
    変換素子が上記長さ方向および幅方向に2次元的に配列
    されてなる撮像手段と、 上記光線規制手段の開口の像を波長ごとに上記撮像手段
    の受光面に結像する結像光学系と、 上記撮像手段の各光電変換素子のうちで所定レベルの受
    光信号を出力する少なくとも1つの光電変換素子を抽出
    し、抽出された光電変換素子から出力される受光信号を
    用いて所定の演算処理を行うことにより、上記測定光の
    所定の特性を求める演算処理手段とを備えたことを特徴
    とする測光装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の測光装置において、上記
    撮像手段の上記長さ方向に配列された各光電変換素子間
    の感度比に関する補正データであって、校正用光源から
    の測定光により予め求められた補正データが格納された
    記憶手段を備え、上記演算処理手段は、上記補正データ
    を用いて上記受光信号の補正演算を行った上で上記演算
    処理を行うものであることを特徴とする測光装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の測光装置において、上記
    記憶手段には、さらに、上記撮像手段の上記幅方向に配
    列された各光電変換素子間の感度比に関する第2補正デ
    ータであって、分光強度が既知の基準光源からの測定光
    により予め求められた第2補正データが格納されてお
    り、上記演算処理手段は、上記補正データおよび上記第
    2補正データを用いて上記受光信号の補正演算を行った
    上で上記演算処理を行うものであることを特徴とする測
    光装置。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のいずれかに記載の測光装
    置において、結像レンズをさらに備え、 上記光線規制手段は、上記輝度分布発生手段と上記波長
    分散手段との間に配置され、 上記結像レンズは、上記輝度分布発生手段と上記光線規
    制手段との間に配置され、上記輝度分布発生手段による
    強度分布を有する測定光を上記光線規制手段の開口に縮
    小して結像するものであることを特徴とする測光装置。
  7. 【請求項7】 請求項3〜6のいずれかに記載の測光装
    置において、複数の測定光が各開口にそれぞれ入射する
    複数の上記光線規制手段と、これらの光線規制手段の各
    開口に対応してそれぞれ配設された複数の上記輝度分布
    発生手段とを備え、 上記波長分散手段は、上記複数の光線規制手段によりス
    リット形状とされ、上記複数の輝度分布発生手段により
    強度分布が異なるようにされた光をそれぞれ上記幅方向
    に波長ごとに分離するもので、 上記結像光学系は、上記複数の光線規制手段の開口の像
    をそれぞれ波長ごとに上記撮像手段の受光面に結像する
    ものであることを特徴とする測光装置。
  8. 【請求項8】 請求項3〜6のいずれかに記載の測光装
    置において、2つの測定光が各開口にそれぞれ入射する
    2つの上記光線規制手段と、これらの光線規制手段の各
    開口に対応してそれぞれ配設された2つの上記輝度分布
    発生手段とを備え、 上記各輝度分布発生手段は、それぞれ入射する測定光の
    光強度を上記開口の長さ方向に単調減少するように分布
    させて射出するもので、 上記波長分散手段は、上記2つの光線規制手段によりス
    リット形状とされ、上記2つの輝度分布発生手段により
    強度分布が単調減少するようにされた光をそれぞれ上記
    幅方向に波長ごとに分離するもので、 上記結像光学系は、上記2つの光線規制手段の開口の像
    をそれぞれ光強度が小さい領域が互いに隣接するように
    波長ごとに上記撮像手段の受光面に結像するものである
    ことを特徴とする測光装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の測光装
    置において、上記輝度分布発生手段は、拡散板からなる
    ことを特徴とする測光装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれかに記載の測光
    装置において、上記輝度分布発生手段は、上記測定光の
    入射面と射出面とがほぼ平行に形成され、上記測定光の
    光軸に対して傾斜して配置された光導体からなり、この
    光導体は、上記入射面側が上記測定光の入射領域を除い
    て反射部材で覆われ、上記射出面側が光の一部を透過し
    一部を反射する半透過面とされていることを特徴とする
    測光装置。
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