JP2001310725A - 制動力配分制御装置 - Google Patents

制動力配分制御装置

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JP2001310725A JP2000127870A JP2000127870A JP2001310725A JP 2001310725 A JP2001310725 A JP 2001310725A JP 2000127870 A JP2000127870 A JP 2000127870A JP 2000127870 A JP2000127870 A JP 2000127870A JP 2001310725 A JP2001310725 A JP 2001310725A
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信次 津川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の制動中に路面外乱に起因して車両前方
から後方に荷重が移動した後、車両後方から前方に荷重
が移動した場合に、アンチスキッド制御の誤作動を防止
すること。 【解決手段】 後輪の車輪速度が制御開始基準速度を
下回ったときに、前後制動力配分制御を開始し、後輪の
制動力を少なくともパルス的に増加又は保持する。車両
の制動中に路面外乱に起因して車両の前方から後方に荷
重が移動したことを検出した場合に、制御開始基準速度
を通常の場合に比べ高い値に変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、後輪の制動力を前
輪の制動力に対し所定の関係となるように調整する制動
力配分制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術として、例えば特開平
6−144176号公報に示される装置が知られてい
る。この装置は、前輪の車輪速度と後輪の車輪速度の速
度差が設定値を超えたときに制動力配分制御の開始を許
容するものである。また、このものにおいては、悪路走
行中に前輪と後輪の車輪速度差が大となり無用の制動力
配分制御が行なわれるのを回避するため、走行路面が悪
路と判定された場合には、上記設定値が通常の路面状態
の場合よりも大きな値に設定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した装
置では、車両前後方向への荷重移動による後輪荷重の変
動を考慮して制動力配分制御の開始条件(上記設定値)
が設定されていないため、以下の問題点が生ずる。
【0004】車両の制動中に例えば前輪が段差等の路面
外乱を乗り越えるときには、一瞬前輪が浮き上がるた
め、車両の前方から後方に一時的に荷重が移動し、後輪
の荷重が増大する。その後、前輪が路面に接地すると、
車両の後方から前方に荷重が移動し、後輪の荷重が減少
する。このように車両前後方向への荷重移動に起因して
後輪荷重が変動した場合には、上記装置では制動力配分
制御の開始が遅れ、結果、後輪のスリップが大きくな
り、誤ってアンチスキッド制御(即ち制動力の減少)が
開始される恐れがある。このため、後輪の制動力が変動
して後輪荷重の変動を助長し、車両のピッチングが増大
するする恐れがある。
【0005】故に、本発明は、車両の制動中に車両前後
方向への荷重移動に起因して後輪荷重が変動した場合
に、後輪に対するアンチスキッド制御の誤作動を回避す
ることを、その技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るため、請求項1の発明の制動力配分制御装置は、車両
の前輪及び後輪の車輪速度を検出する車輪速度検出手段
と、前記前輪と後輪の車輪速度を比較し、その比較結果
に応じて後輪の制動力を前輪の制動力に対し所定の関係
となるように調整し前後制動力配分制御を実行する制動
制御手段とを備えた制動力配分制御装置において、車両
の制動中に車両の前方から後方に荷重が移動したことを
検出する荷重移動検出手段と、前記荷重移動検出手段が
車両の前方から後方に荷重が移動したことを検出した場
合には、前記前後制動力配分制御を通常の場合に比べ開
始し易くする制御開始変更手段とを備えたものである。
【0007】請求項1の発明によれば、車両の制動中に
車両の前方から後方に荷重が移動したことを検出した場
合、前後制動力配分制御を通常の場合に比べ開始し易く
するので、車両の制動中に車両前後方向への荷重移動に
起因して後輪荷重が変動した場合に、早期に制動力配分
制御を開始でき、後輪の制動力の上昇を抑制でき、結
果、後輪に対するアンチスキッド制御の誤作動を回避で
きる。従って、後輪の制動力の減少に起因する制動力の
変動を防止でき、車両のピッチングを低減できる。
【0008】ここで、荷重移動検出手段を、請求項5に
示すように、前輪の車輪速度の変動に基づき前輪が段差
路面を通過したことを判定することにより、車両の前方
から後方に荷重が移動したことを検出するように構成す
ると、好ましい。この構成によれば、荷重センサ等のセ
ンサを新設することなく、車両前方から後方への荷重移
動を検出できるため、装置が安価になる。また、荷重移
動検出手段は、前輪及び後輪にそれぞれ荷重センサを装
着し、これらの荷重センサの出力結果に基づき車両前方
から後方への荷重移動を検出するものであっても良い。
更に、荷重移動検出手段は、車両の制動中に車両前方か
ら後方へ一時的に荷重が移動した後、後方から前方に荷
重が移動したことを検出しても良い。
【0009】また、制御開始変更手段を、請求項2に示
すように、前記荷重移動検出手段が車両の前方から後方
に荷重が移動したことを検出した場合に、前記前後制動
力配分制御の開始基準を制御が開始し易い値に変更する
ように構成すると、好ましい。上記開始基準は、後輪速
度の開始基準速度や前後輪の車輪速度差の開始基準速度
差を含み、開始基準速度を用いた場合にはそれを通常の
場合に比べ高い値に変更し、開始基準速度差を用いた場
合にはそれを通常の場合に比べ小さい値に変更すれば良
い。
【0010】この開始基準に代えて、後輪の車輪速度や
前後輪の車輪速度差を変更しても良い。具体的には、後
輪速度を変更する場合にはそれを通常の場合に比べ低い
値に変更し、前後輪の車輪速度差を変更する場合には通
常の場合に比べ大きい値に変更すると良い。
【0011】請求項1の発明において、請求項3の発明
に示すように、前記制動制御手段を、前記前輪と後輪の
車輪速度の比較結果に応じて後輪の制動力をパルス的に
増加又は保持又は減少するように構成し、前記荷重移動
検出手段が車両の前方から後方に荷重が移動したことを
検出した場合には、通常の場合に比べ、前記制動制御手
段による後輪の制動力の減少をさせ難くする減少抑制手
段を更に備えると、好ましい。
【0012】この構成によれば、車両の制動中に車両の
前方から後方に荷重が移動したことを検出した後、車両
の後方から前方に荷重が移動した場合にも、後輪制動力
の減少を抑制でき、車両のピッチングの増大を防止でき
ると共に、後輪制動力を確保できる。
【0013】ここで、上記減少抑制手段を、請求項4に
示すように、後輪の制動力の減少を開始するための減少
基準値を、通常の場合に比べ後輪の制動力が減少し難く
なるように変更すると、好ましい。この減少基準値は、
後輪速度の基準速度や前後輪の車輪速度差の基準速度差
を含み、基準速度を用いた場合にはそれを通常の場合に
比べ低い値に変更し、基準速度差を用いた場合にはそれ
を通常の場合に比べ大きい値に変更すれば良い。また、
減少基準値の変更に代えて、後輪の制動力の減少を所定
時間禁止するように構成しても良い。
【0014】請求項1の発明において、請求項6の発明
に示すように、液圧を発生する液圧発生装置と、各車輪
に装着され制動力を付与するホイールシリンダと、各ホ
イールシリンダ及び前記液圧発生装置間を接続する液圧
路と、前記液圧路に配設され各ホイールシリンダのブレ
ーキ液圧を調整する液圧制御弁とを更に備え、前記制動
制御手段を、後輪用の前記液圧制御弁を制御し、後輪の
ホイールシリンダのブレーキ液圧を前輪のホイールシリ
ンダのブレーキ液圧に対し所定の関係となるように調整
するように構成すると、好ましい。
【0015】上記技術的課題を解決するため、請求項7
の発明の制動力配分制御装置は、車両の前輪及び後輪の
車輪速度を検出する車輪速度検出手段と、前輪の車輪速
度に基づき制御開始基準速度を設定する開始基準速度設
定手段と、前記後輪の車輪速度が前記制御開始基準速度
を下回ったときに、前後制動力配分制御を開始し、後輪
の制動力の上昇を抑制する制御手段と、車両の制動中に
前輪が路面外乱を通過したか否かを判定する路面外乱通
過判定手段と、前記路面外乱通過判定手段が前輪が路面
外乱を通過したと判定した場合に、前記制御開始基準速
度を通常の場合に比べ高い値に変更する開始基準速度変
更手段とを備えたものである。
【0016】ここで、路面外乱とは、高低差のある段
差、突起、悪路のみならず鉄製マンホールの蓋、走行路
を横切るスレート製の蓋等、路面と車輪との間の摩擦係
数が急激に変化する部分を意味する。
【0017】請求項7の発明によれば、車両の制動中に
前輪が路面外乱を通過したと判定した場合に、制御開始
基準速度を通常の場合に比べ高い値に変更するので、車
両の制動中に前輪が路面外乱を通過した際に、車両前方
から後方に荷重が移動した後、後方から前方に荷重が移
動した場合に、早期に制動力配分制御を開始でき、後輪
の制動力の上昇を抑制できる。その結果、アンチスキッ
ド制御の誤作動を回避でき、ピッチングの増大を防止で
きる。
【0018】請求項7の発明において、請求項8の発明
に示すように、前記前輪の車輪速度に基づき、前記後輪
の制動力を減少させるための減少基準速度を設定する減
少基準速度設定手段を備え、前記制動制御手段を、前記
後輪の車輪速度が前記減少基準速度を下回ったときに後
輪の制動力を減少するように構成し、前記路面外乱通過
判定手段が前輪が路面外乱を通過したと判定した場合
に、通常の場合に比べ前記減少基準速度を低い値に変更
する減少基準速度変更手段を更に備えると、好ましい。
【0019】この構成によれば、車両の制動中に路面外
乱に起因して車両の前方から後方に荷重が移動したこと
を検出した後、路面外乱に起因して車両の後方から前方
に荷重が移動しても、後輪制動力の減少を抑制でき、ピ
ッチングの増大を防止できると共に後輪制動力を確保で
きる。特に、前輪が段差路面を通過した後に後輪が段差
路面を通過する場合に効果は大きい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の望ましい実施の形
態を図面を参照して説明する。
【0021】図1は、本実施形態に係るブレーキ液圧制
御装置の全体構成図である。
【0022】同図に示すように、車両前方右側の車輪F
R、前方左側の車輪FL、後方右側の車輪RR、後方左
側の車輪RLには、夫々ホイールシリンダ21、22、
23、24が装着されている。車輪FR及びRL用のホ
イールシリンダ21、24は、第1の液圧配管P1を介
してタンデムマスタシリンダ11の一方の圧力室(図示
せず)に接続され、車輪FL及びRR用のホイールシリ
ンダ22、25は、第1の液圧配管P1とは液密的に分
離された第2の液圧配管P2を介してマスタシリンダ1
1の他方の圧力室(図示せず)に接続され、所謂X配管
(ダイアゴナル配管)を構成している。前輪FR及びF
Lは駆動輪であり、後輪RL、RRは従動輪であるが、
本発明における駆動方式をこれに限定するものではな
い。
【0023】マスタシリンダ11は、バキュームブース
タ12を介してブレーキペダル14に連結され、マスタ
リザーバ13に接続されている。ブレーキペダル14の
操作に応じてバキュームブースタ12を介してマスタシ
リンダ11が倍力駆動され、マスタリザーバ13内のブ
レーキ液が昇圧されて第1及び第2の液圧配管P1、P2
にマスタシリンダ液圧が出力される。
【0024】第1の液圧配管P1には、2つの常開型の
2ポート2位置の電磁開閉弁33a及び34a、2つの
常閉型の2ポート2位置の電磁開閉弁33b及び34
b、補助リザーバ32a、液圧ポンプ31aなどが配設
されている。開閉弁33a、34aは、夫々ホイールシ
リンダ21、24及びマスタシリンダ11間に配設さ
れ、開閉弁33b、34bは、夫々ホイールシリンダ2
1、24及び補助リザーバ32a間に配設されている。
補助リザーバ32aは、マスタリザーバ13とは独立し
て設けられ、アキュムレータということもでき、ピスト
ンとスプリングを備え、所定の容量のブレーキ液を貯蔵
し得るように構成されている。液圧ポンプ31aは、そ
の吸入側が補助リザーバ32aに接続され、その吐出側
が開閉弁33a、34a及びマスタシリンダ11間に接
続されている。この液圧ポンプ31aは、電動モータ3
7によって駆動され、補助リザーバ32a内のブレーキ
液を吸入し、開閉弁33a、34a及びマスタシリンダ
11間に吐出する。
【0025】一方、第2の液圧配管P2にも同様に、2
つの常開型の2ポート2位置の電磁開閉弁35a及び3
6a、2つの常閉型の2ポート2位置の電磁開閉弁35
b及び36b、補助リザーバ32b、液圧ポンプ31b
などが配設されている。開閉弁35a、36aは、夫々
ホイールシリンダ22、23及びマスタシリンダ11間
に配設され、開閉弁35b、36bは、夫々ホイールシ
リンダ22、23及び補助リザーバ32b間に配設され
ている。補助リザーバ32bも、マスタリザーバ13と
は独立して設けられ、所定の容量のブレーキ液を貯蔵し
得るように構成されている。液圧ポンプ31bは、その
吸入側が補助リザーバ32bに接続され、その吐出側が
開閉弁35a、36a及びマスタシリンダ11間に接続
されている。この液圧ポンプ31bも、電動モータ37
によって駆動される。
【0026】上述の開閉弁33a〜36a,33b〜3
6bは、各ホイールシリンダ21〜24のブレーキ液圧
を個別に減圧、保持及び増圧するもので、液圧制御弁と
して機能する。
【0027】車輪FR,FL,RR,RLには、夫々車
輪速度センサ41〜44が配設され、これらが電子制御
装置40に接続されており、各車輪の回転速度、即ち車
輪速度に比例するパルス数のパルス信号が電子制御装置
40に入力されるように構成されている。
【0028】電子制御装置40は、バスを介して相互に
接続されたCPU47b、ROM47c、RAM47
d、入力インターフェイス回路47f及び出力インタフ
ェイス回路47g等から成るマイクロコンピュータ47
を備えている。上記車輪速度センサ41〜44の出力信
号は、増幅回路48a〜48dを介して夫々入力インタ
ーフェイス回路47fからCPU47bに入力されるよ
うに構成されている。また、出力インタフェイス回路4
7gからは駆動回路49a〜49iを介して電動モータ
47及び開閉弁(液圧制御弁)33a〜36a,33b
〜36bに夫々制御信号が出力されるように構成されて
いる。
【0029】マイクロコンピュータ47においては、R
OM47cは図3乃至図6に示したフローチャートを含
む種々の処理に供するプログラムを記憶し、CPU47
bは図示しないイグニッションスイッチが閉成されてい
る間当該プログラムを実行し、RAM47dは当該プロ
グラムの実行に必要な変数データを一時的に記憶する。
【0030】上記電動モータM、開閉弁(液圧制御弁)
33a〜36a,33b〜36bは、前述の電子制御装
置40によって駆動制御され、前後制動力配分制御が行
われる。前後制動力配分制御は、ブレーキペダル操作時
に前輪速度と後輪速度の差に応じて後輪の制動力を前輪
の制動力に対し所定の関係に調整するもので、後輪の制
動力の上昇を抑制することにより後輪の早期ロックを防
止するものである。なお、電子制御装置40を、ブレー
キペダル操作時に、車輪のロックを防止するように各車
輪に付与する制動力を制御するアンチスキッド制御も実
行するように構成しても良い。
【0031】上記のように構成された本実施形態におい
ては、イグニッションスイッチ(図示せず)が開成され
ると、図3乃至図6のフローチャートに対応したプログ
ラムの実行が開始する。
【0032】図3はそのメインルーチンを示すもので、
先ずステップ101にてマイクロコンピュータMCPが
初期化され、各種の演算値がクリアされる。次にステッ
プ102において、車輪速度センサ41〜44の検出信
号に基づき、各車輪の車輪速度Vw**(**=前方右側車
輪FR、前方左側車輪FL、後方右側車輪RR、後方左
側車輪RL)が演算される。次いで、ステップ103に
て、各車輪の車輪速度Vw**が微分されて各車輪の車輪
加速度DVw**が演算される。ステップ104におい
て、ステップ103で演算された前輪の車輪加速度DV
wF*に基づき前輪が段差路面を通過したか否かが判定
される(後述)。そして、ステップ105にて、制動力
配分制御基準速度が設定される(後述)。
【0033】次に、ステップ106において、制動力配
分制御中か否かが判定され、制御中でなければ、ステッ
プ107に進み、制動力配分制御の開始条件が成立して
いるか否かが判定される(後述)。開始条件が成立して
いれば、ステップ108に進み、前輪の車輪速度VwF
*および後輪の車輪速度VwR*等に基づき、図7に示す
マップに従い制御液圧モードがパルス減圧モード、保持
モード及びパルス増圧モードの内の何れかに設定され
る。
【0034】具体的には、後輪の車輪速度VwR*が保
持基準速度でもある制御開始基準速度VES及び減圧開始
基準速度VERと比較されると共に、後輪の車輪加速度D
VwR*が第1基準加速度GS1及び第2基準加速度GS2
(但、GS1,GS2:定数、GS2<GS1<0)と比較さ
れ、これらの比較結果に応じて液圧モードが設定され
る。ここで、制御開始基準速度VESは減圧開始基準速度
VERよりも高い値に設定されている。例えば、後輪の車
輪速度VwR*が減圧開始基準速度VERよりも高く制御
開始基準速度VESよりも低い場合には、液圧モードが保
持モードとされる。また、後輪の車輪速度VwR*が減
圧開始基準速度VERよりも低い場合には、液圧モードが
パルス減圧モードとされる。なお、上記制御開始基準速
度VES及び減圧開始基準速度VERの設定方法については
後述する。
【0035】液圧モードが設定された後、ステップ10
9に進み、液圧モードがパルス減圧モードか否かが判定
され、そうであればステップ110に進み、対応する後
輪の液圧制御弁に対しパルス減圧信号が出力され、結
果、後輪の制動力がパルス的に(緩やかに)減少する。
ステップ109において、パルス減圧モードでないと判
定されると、ステップ111に進み、液圧モードがパル
ス増圧モードか否か判定され、そうであればステップ1
12に進み、対応する後輪の液圧制御弁に対しパルス増
圧信号が出力され、結果、後輪の制動力がパルス的に
(緩やかに)増加する。更に、ステップ111におい
て、パルス増圧モードでないと判定されると、ステップ
113に進み、対応する後輪の液圧制御弁に対し保持信
号が出力され、結果、後輪の制動力が保持される。な
お、制動力配分制御の開始条件が成立すると、ポンプ3
1a,31bを駆動するモータ37に対し駆動信号が出
力され、モータ37が起動する。
【0036】一方、ステップ106において、制動力配
分制御中であると判定されると、ステップ114に進
み、制御終了条件が成立したか否かが判定される。この
終了条件としては、後述するステップで演算される車体
加速度DVsoが所定値(例えば−0.25G)を上回
ること等である。終了条件を充足していれば、ステップ
115に進み、対応する後輪の液圧制御弁に対し急増圧
信号が出力され、制動力配分制御が終了され、通常ブレ
ーキに移行する。
【0037】なお、ステップ104〜115の制動力配
分制御演算処理は、後輪RR、RLに対し個々に実行さ
れる。
【0038】ステップ105でNOと判定された場合並
びに、ステップ110、112、113及び115の処
理後は、ステップ116に進む。ステップ116では、
四輪全ての演算処理が完了したか否かが判定され、完了
していればステップ117に進み、完了していなければ
再びステップ102に戻る。ステップ117では、各車
輪の車輪速度に基づき車両の重心位置における推定車体
速度Vsoが演算される。そして、ステップ118に
て、車両の重心位置における前後方向の車体加速度DV
soが重心位置での車体速度Vsoを微分することにより
演算される。尚、前後加速度センサを設け、その検出信
号を用いることとしても良い。
【0039】次に、図4を参照して、図3のステップ1
06に示す開始条件判定の具体的内容を説明する。
【0040】まず、ステップ201において、推定車体
速度Vsoが所定速度Kvと比較され、所定速度Kv以
上であれば、ステップ202に進み、車体加速度DVs
oの変化量、即ち微分値dDVsoが所定値K1(>
0)と比較される。車体加速度の変化量dDVsoの絶
対値が所定値K1よりも小さければ(つまり、車体減速
度の変化量がK1よりも小さければ)、ステップ203
に進み、後述する所定減速度KDが第1の所定加速度K
D1(<0)にセットされる。一方、車体加速度DVs
oの変化量dDVsoの絶対値が所定値K1よりも大き
ければ(つまり、車体減速度の変化量がK1よりも大き
ければ)、急ブレーキ(ブレーキペダルの早踏込み)の
傾向大と判断し、ステップ204に進み、所定減速度K
Dが第1の所定減速度KD1よりも大きな第2の所定加
速度KD2(<0)にセットされる。
【0041】ステップ203及び204の後、ステップ
205に進み、図3のステップ103で演算された全車
輪の車輪加速度DVw**が、ステップ203又は204
でセットされた所定加速度KDと比較される。全車輪の
車輪加速度DVw**が何れも所定加速度KDよりも小さ
ければ、即ち、全車輪の車輪減速度が何れも所定減速度
よりも大きければ、ステップ206に進む。後方右側車
輪RR用の演算過程であれば、ステップ207にて後方
右側車輪RRの車輪速度VwRRが後方右側車輪用の開始
基準速度VESR(後述)と比較される。そして、後方右
側車輪RRの車輪速度VwRRが後方右側車輪用の開始基
準速度VESRよりも低ければ、ステップ208に進み、
開始条件が成立して制動力配分制御の開始が許可され、
高ければ開始条件不成立となり、図3のメインルーチン
に戻る。一方、ステップ206において、後方左側車輪
RL用の演算過程であれば、ステップ209にて後方左
側車輪RLの車輪速度VwRLが後方左側車輪用の開始基
準速度VESL(後述)と比較される。そして、後方左側
車輪RLの車輪速度VwRLが後方左側車輪用の開始基準
速度VESLよりも低ければ、ステップ208に進み開始
条件が成立し、高ければ開始条件不成立となる。
【0042】また、ステップ201において、推定車体
速度Vsoが所定速度Kv未満のとき、並びに、4つの
車輪加速度DVw**の内何れか1つでも所定加速度KD
より大きいとき(即ち4つの車輪の車輪基準減速度の内
何れか1つでも所定減速度より小さいとき)には、開始
条件不成立となる。
【0043】図5を参照して、図3のステップ104の
前輪段差通過判定の具体的内容を説明する。
【0044】先ずステップ301において、前輪の車輪
加速度DVwFが負の第1所定加速度Gk1を下回った
か否か、即ち前輪の車輪減速度が所定値を越えたか否か
が判定される。そうであれば、ステップ302にて急減
フラグがオンされた後、ステップ303に進み、そうで
なければそのままステップ303に進む。ここで、急減
フラグは、前輪の車輪速度VwFの急激な落ち込みを示
す。ステップ303では、急減フラグがオンか否かが判
定され、オンであればステップ304に進み、タイマー
Tがインクリメントされる。次いで、ステップ305に
進み、タイマーTが所定時間Tk未満か否かが判定さ
れ、そうであればステップ306に進み、前輪の車輪加
速度DVwFが正の第2所定加速度Gk2を上回ったか
否かが判定される。即ち、前輪加速度DVwFが負の第
1所定加速度Gk1以下に低下した後、前輪速度が回復
し前輪加速度DVwFが正の第2所定加速度Gk2を上
回ったか否かが判定される。そうであれば、ステップ3
07に進み、前輪段差通過フラグがオンとされ、正の第
2所定加速度Gk2を上回っていなければ、図3のメイ
ンルーチンに戻る。
【0045】一方、ステップ305において、タイマー
Tが所定時間Tkを越えると、ステップ308に進みタ
イマーTがリセットされた後、ステップ309に進み急
減フラグがオフとされると共に、ステップ310に進み
前輪通過段差フラグがオフとされる。なお、ステップ3
03において、急減フラグがオフと判定された場合も、
ステップ308〜310に進み、タイマーTがリセット
され、急減フラグがオフされ、前輪通過段差フラグがオ
フされる。
【0046】このように、前輪加速度DVwFが負の第
1所定加速度Gk1以下に低下した後、前輪速度が回復
し前輪加速度DVwFが正の第2所定加速度Gk2を上
回ったときに、前輪段差通過フラグがオンされ、前輪が
段差を通過したと判定される。そして、前輪段差通過フ
ラグのオン状態が所定時間Tk以上継続すると、前輪段
差通過フラグがリセットされる。なお、図5に示す段差
通過判定は、前輪FR,FL毎に個別に実行される。
【0047】次に、図6を参照して、図3のステップ1
05に示す制御基準速度設定の具体的内容について説明
する。
【0048】先ずステップ401において、図7の液圧
モードマップに示す各後輪RR,RL用の制御開始基準
速度VES*が、対応する後輪と車両の左右方向同一側の
前輪の車輪速度VwF*に基づき設定される。即ち、後方
右側車輪用の制御開始基準速度VESRは、VESR=VwFR
−ΔVES(VwFRは前方右側車輪FRの車輪速度、ΔV
ESは車体速度に基づいて定められた所定速度)として演
算されると共に、後方左側車輪用の制御開始基準速度V
ESLは、VESL=VwFL−ΔVES(VwFLは前方左側車輪
FLの車輪基準速度)として演算される。
【0049】次いで、ステップ402に進み、図7の液
圧モードマップに示す各後輪RR,RL用の減圧開始基
準速度VER*が、対応する後輪と車両の左右方向同一側
の前輪の車輪速度VwF*に基づき設定される。即ち、後
方右側車輪用の減圧開始基準速度VERRは、VERR=Vw
FR−ΔVERとして演算されると共に、後方左側車輪用の
制御開始基準速度VERLは、VERL=VwFL−ΔVERとし
て演算される。ここで、ΔVERは、車体速度に基づいて
定められた所定速度で、ΔVESよりも大きい値に設定さ
れている。
【0050】次に、ステップ403に進み、前輪の少な
くとも何れか1つの段差通過フラグがオンされているか
否かが判定され、段差通過フラグがオンされていれば、
ステップ404に進み、制御開始基準速度用および減圧
開始基準速度用の補正値ΔVESA,ΔVERAが設定され
る。即ち、補正値ΔVESA,ΔVERAは、図8に示すよう
に、車体加速度DVsoの関数として設定される。具体
的には、制御開始基準速度用の補正値ΔVESAは、車体
加速度DVsoが0以下で且つ負の所定加速度G1以上
の区間は、車体加速度DVsoが減少(即ち車体減速度
が増加)するに伴い0から正の所定速度V1までリニア
に増加するように設定され、車体加速度DVsoが所定
加速度G1以下のときには、所定速度V1に設定されて
いる。また、減圧開始基準速度用の補正値ΔVERAは、
車体加速度DVsoが0以下で且つ所定加速度G1以上
の区間は、車体加速度DVsoが減少(即ち車体減速度
が増加)するに伴い負の所定速度V2から負の所定速度
V3まで(ただし、|V3|>|V2|>|V1|)リ
ニアに減少するように設定され、車体加速度DVsoが
負の所定加速度G1以下のときには、所定速度V3に設
定されている。なお、車体加速度DVsoが正のとき
(車両の加速中)には各補正値ΔVESA,ΔVERAは0と
される。
【0051】最後に、ステップ405において、各後輪
用の制御開始基準速度VES*がVES*=VES*+ΔVESAと
して補正されると共に、各後輪用の減圧開始基準速度V
ER*がVER*=VER*+ΔVERAとして補正される。
【0052】一方、ステップ403において前輪の何れ
も段差通過フラグがオフであれば、ステップ406に進
み、各補正値ΔVESA,ΔVERAが0に設定された後、ス
テップ405に進む。つまり、前輪の何れも段差通過フ
ラグがオフであれば、各基準速度VES*,VER*の補正は
行なわれない。
【0053】このように、少なくとも何れかの前輪が段
差を通過したと判定された場合には、制御開始基準速度
VES*が通常の場合よりも高い値に変更されると共に、
減圧開始基準速度VER*が通常の場合よりも低い値に変
更される。前輪が段差を乗り上げたときには前輪が浮き
上がるため車両前方から後方に荷重が移動し、その後前
輪が路面に接地すると車両後方から前方に荷重が移動す
る。上記実施形態では、このような状況下において、早
期に制動力配分制御が開始されて後輪の制動力の上昇が
抑制されると共に、減圧出力が実行され難くなる。従っ
て、後輪に対する不要な減圧(即ちアンチスキッド制御
の誤作動及び制動力配分制御の減圧)を防止でき、後輪
制動力の変動に起因する車両のピッチングの増大を防止
できる。
【0054】また、段差通過フラグがオンからオフに切
り換わった場合には、制御開始基準速度VES*および減
圧開始基準速度VER*の補正値は0とされる。
【0055】図9は、前輪段差通過後の制動力配分制御
を示すタイミングチャートである。最上段は車体速度V
soの変化を、第2段は前輪(代表輪)の車輪速度Vw
Fの変化を、第3段は後輪(代表輪)の車輪速度VwR及
び各基準速度VES,VERの変化を、第4段は前輪段差通
過フラグの状態を、第5段は前輪のホイールシリンダ液
圧の変化を、第6段は後輪のホイールシリンダ液圧の変
化を、最終段は後輪荷重の変化をそれぞれ示す。なお、
実線は本実施形態を、点線は従来技術をそれぞれ示す。
【0056】先ず前輪が段差を乗り上げ前輪が浮き上が
ると、車両前方から後方に荷重が移動し、t0において
前輪に対しアンチスキッド制御が開始され、前輪のホイ
ールシリンダ液圧が減圧される。前輪が接地し始める
と、前輪の車輪速度VwFが回復し、t1において前輪
段差通過フラグがオンとされる。これに応答して、制御
開始基準速度VESが正の補正値ΔVESだけ高い値に変更
されると共に、減圧開始基準速度VERが補正値ΔVERの
絶対値|ΔVER|だけ低い値に変更される。
【0057】また、前輪が接地すると、後輪荷重が減少
し車両後方から前方に荷重が移動していく。すると、後
輪の車輪速度VwRが急激に落ち込み、t2において後
輪の車輪速度VwRが補正された制御開始基準速度VES
を下回る。その結果、後輪に対し即座に制動力配分制御
が開始され、後輪のホイールシリンダ液圧が保持又はパ
ルス増圧される。このように、早期に制動力配分制御が
開始されるため、後輪の車輪速度の落ち込み量が低減さ
れ、後輪に対するアンチスキッド制御の誤作動及び/又
は制動力配分制御の減圧を低減できる。これにより、後
輪のホイールシリンダの液圧変動に起因する後輪の荷重
変動、ひいては車両のピッチングが極力抑えられる。
【0058】本実施形態では、図示するように、減圧開
始基準速度VERが低い値に補正されているため、前輪が
接地した後後輪が段差を乗り上げても、後輪の車輪速度
VwRが減圧開始基準速度VERを下回らず、結果、後輪
のホイールシリンダ液圧の減圧が抑制される。これに対
し、減圧開始基準速度VERを補正しないと、t24にお
いて後輪の車輪速度VwRが減圧開始基準速度を下回る
ため、後輪のホイールシリンダ液圧が減圧される。この
後輪のホイールシリンダの液圧変動により、後輪の荷重
変動が助長され、車両のピッチングが増大する。
【0059】最後に、前輪段差通過フラグがオフとされ
ると(t3)、制御開始基準速度VES及び減圧開始基準
速度VERの補正が解除される。
【0060】以下、制御開始基準速度VES及び減圧開始
基準速度VERを補正しない場合(従来技術)について説
明する。
【0061】前輪が段差を乗り上げた後路面に接地し、
車両後方から前方に急激に荷重が移動すると、t21に
おいて後輪の車輪速度VwRが制御開始基準速度を下回
り、本実施形態(t2)よりも遅いタイミングで、制動
力配分制御が開始される。そのため、本実施形態に比
べ、後輪の車輪速度VwRの落ち込み量が大きくなり、
t22において後輪の車輪速度VwRが減圧開始基準速
度を下回り、結果、制動力配分制御により後輪のホイー
ルシリンダ液圧が減圧される。その後、t23において
後輪の車輪速度VwRがアンチスキッド制御の開始基準
速度を下回ると、アンチスキッド制御が開始される。こ
のように、従来技術では、後輪のホイールシリンダ液圧
の変動が大きいため、点線で示す如く、後輪の荷重変動
が助長され、ピッチングが増大する恐れがある。
【0062】その後、後輪が段差を通過すると、t25
において後輪の車輪速度VwRがアンチスキッド制御の
減圧開始基準速度を下回り、後輪のホイールシリンダ液
圧が減圧される。このため、車両の前後方向への荷重移
動量が大きくなり、後輪の荷重変動が更に助長されて大
きくなる。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、車両の制動中に車両前
後方向への荷重移動により後輪荷重が変動した場合に、
後輪に対するアンチスキッド制御の誤作動を回避でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るブレーキ液圧制御装置
の全体構成図である。
【図2】図1の電子制御装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】本発明の実施形態における制動力配分制御の全
体の流れを示すフローチャートである。
【図4】制動力配分制御の開始条件判定の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図5】図3の前輪段差通過判定の詳細を示すフローチ
ャートでる。
【図6】図3の制御基準速度設定の詳細を示すフローチ
ャートである。
【図7】本実施形態における制御液圧モードを示すマッ
プである。
【図8】本実施形態に係る制御基準速度の補正値と車体
加速度との関係を示すグラフである。
【図9】本実施形態に係る前輪段差通過後の制動力配分
制御を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
FR,FL,RR,RL 車輪 21,22,23,24 ホイールシリンダ 14 ブレーキペダル 11 タンデムマスタシリンダ(液圧発生装置) 33a〜36a 電磁開閉弁(液圧制御弁) 33b〜36b 電磁開閉弁(液圧制御弁) 41〜44 車輪速度センサ(車輪速度検出手段) 40 電子制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D045 BB12 CC01 EE21 FF42 GG28 3D046 BB24 BB27 BB28 BB31 EE01 HH29 HH36 HH41 HH47 HH50 JJ02 JJ06 JJ14 JJ19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前輪及び後輪の車輪速度を検出す
    る車輪速度検出手段と、前記前輪と後輪の車輪速度を比
    較し、その比較結果に応じて後輪の制動力を前輪の制動
    力に対し所定の関係となるように調整し前後制動力配分
    制御を実行する制動制御手段とを備えた制動力配分制御
    装置において、 車両の制動中に車両の前方から後方に荷重が移動したこ
    とを検出する荷重移動検出手段と、 前記荷重移動検出手段が車両の前方から後方に荷重が移
    動したことを検出した場合には、前記前後制動力配分制
    御を通常の場合に比べ開始し易くする制御開始変更手段
    とを備えることを特徴とする制動力配分制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記制御開始変更手段は、前記荷重移動検出手段が車両
    の前方から後方に荷重が移動したことを検出した場合
    に、前記前後制動力配分制御の開始基準を制御が開始し
    易くなるように変更するように構成されていることを特
    徴とする制動力配分制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記制動制御手段は、前記前輪と後輪の車輪速度の比較
    結果に応じて後輪の制動力をパルス的に増加又は保持又
    は減少するように構成され、 前記荷重移動検出手段が車両の前方から後方に荷重が移
    動したことを検出した場合には、通常の場合に比べ、前
    記制動制御手段による後輪の制動力の減少をさせ難くす
    る減少抑制手段を更に備えることを特徴とする制動力配
    分制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記前輪の車輪速度に基づき、前記後輪の制動力の減少
    を開始するための減少基準値を設定する減少基準値設定
    手段を備え、 前記減少抑制手段は、前記減少基準値設定手段が設定し
    た減少基準値を後輪の制動力を減少し難くするように変
    更することを特徴とする制動力配分制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 前記荷重移動検出手段は、前輪の車輪速度の変動に基づ
    き前輪が段差路面を通過したことを判定することによ
    り、車両の前方から後方に荷重が移動したことを検出す
    ることを特徴とする制動力配分制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 液圧を発生する液圧発生装置と、各車輪に装着され制動
    力を付与するホイールシリンダと、各ホイールシリンダ
    及び前記液圧発生装置間を接続する液圧路と、前記液圧
    路に配設され各ホイールシリンダのブレーキ液圧を調整
    する液圧制御弁とを更に備え、前記制動制御手段は、後
    輪用の前記液圧制御弁を制御し、後輪のホイールシリン
    ダのブレーキ液圧を前輪のホイールシリンダのブレーキ
    液圧に対し所定の関係となるように調整するように構成
    されている制動力配分制御装置。
  7. 【請求項7】 車両の前輪及び後輪の車輪速度を検出す
    る車輪速度検出手段と、 前輪の車輪速度に基づき制御開始基準速度を設定する開
    始基準速度設定手段と、 前記後輪の車輪速度が前記制御開始基準速度を下回った
    ときに、前後制動力配分制御を開始し、後輪の制動力の
    上昇を抑制する制御手段と、 車両の制動中に前輪が路面外乱を通過したか否かを判定
    する路面外乱通過判定手段と、 前記路面外乱通過判定手段が前輪が路面外乱を通過した
    と判定した場合に、前記制御開始基準速度を通常の場合
    に比べ高い値に変更する開始基準速度変更手段とを備え
    る制動力配分制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記前輪の車輪速度に基づき、前記後輪の制動力を減少
    させるための減少基準速度を設定する減少基準速度設定
    手段を備え、前記制御手段は、前記後輪の車輪速度が前
    記減少基準速度を下回ったときに後輪の制動力を減少す
    るように構成され、 前記路面外乱通過判定手段が前輪が路面外乱を通過した
    と判定した場合に、通常の場合に比べ前記減少基準速度
    を低い値に変更する減少基準速度変更手段を更に備えた
    ことを特徴とする制動力配分制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012118798A (ja) * 2010-12-01 2012-06-21 Nippon Soken Inc 運転支援装置および運転支援システム
JP2012136045A (ja) * 2010-12-24 2012-07-19 Toyota Motor Corp 制動力制御装置

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