JP2001310347A - 射出成形ユニット、射出成形装置及び射出成形方法 - Google Patents

射出成形ユニット、射出成形装置及び射出成形方法

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JP2001310347A
JP2001310347A JP2000131025A JP2000131025A JP2001310347A JP 2001310347 A JP2001310347 A JP 2001310347A JP 2000131025 A JP2000131025 A JP 2000131025A JP 2000131025 A JP2000131025 A JP 2000131025A JP 2001310347 A JP2001310347 A JP 2001310347A
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cylinder
plunger
mold
molding material
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Yoshitaka Hirose
吉孝 廣瀬
Tomiaki Muroi
富明 室井
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Tsukuba Seiko Ltd
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Tsukuba Seiko Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型のキャビティが数多くとれて生産性がよ
く、成形品質も安定する射出成形ユニット、射出成形装
置及び射出成形方法を提供する。 【解決手段】 本発明の射出成形ユニット31、射出成
形装置20及び射出成形方法は、金型71にノズル33
aを介して連通し、溶融成形材料21aを供給するシリ
ンダ32と、このシリンダ32内で進退動し、金型71
に向けて前進し、溶融成形材料21aを射出させる第1
プランジャ36と、この第1プランジャ36内を進退動
し、常態でノズル33aを塞ぎ、射出時に後退してノズ
ル33aを開けて溶融成形材料21aを射出し、金型7
1内に射出させた成形材料21a内に突出させ押圧させ
る第2プランジャ38とを設けて成形するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金型内へ射出さ
れた溶融成形材料に、多段に押圧をかけて金型内で均等
圧となるようにした、射出成形ユニット、射出成形装置
及び射出成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものとしては、特開平9
−141688に示す図9のようなものがある。
【0003】図9に基づいて説明すると、射出成形装置
15は、インラインスクリュ式の射出成形機1Aと型締
装置9とから構成されている。
【0004】そして、射出成形機1Aの可塑化手段1に
より溶融させた成形材料を、ホットランナブロック8の
中のランナ8Aを通して、金型2の上下型3,4に設け
た複数のキャビティ5,6に対応した数だけのシリンダ
を設け、この複数のシリンダ10内に充填して行く。
【0005】そして、このシリンダ10内に溶融樹脂が
蓄積されると、シリンダ10内のピストン11が作動し
て、予め電子部品7等を配置しているキャビティ5,6
内に向けて射出し、インサートするようしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の射出成形装置15においては、複数のキャビ
ティ5,6に、それぞれ対応した数のシリンダ10を設
けなければならず、シリンダ10同志の干渉を避けるた
め、必然的に金型2のキャビティ5,6数に制限が出
て、金型2当たりの生産性が悪い。
【0007】さらに、全シリンダ10に樹脂が充填され
てから一度にピストン11を作動させ、各キャビティ内
へ射出するので各シリンダ間の充填時間のずれが樹脂温
度をばらつかせて、成形品質が安定しないという問題も
あった。
【0008】そこで、この発明は、金型のキャビティが
数多くとれて生産性がよく、成形品質も安定する射出成
形ユニット、射出成形装置及び成形方法を提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載された発明は、射出成形ユニットに
おいて、金型にノズルを介して連通し、溶融成形材料を
供給するシリンダと、該シリンダ内で進退動し、前記金
型に向けて前進し、前記溶融成形材料を射出させる第1
プランジャと、該第1プランジャ内を進退動し、常態で
ノズルを塞ぎ、射出時に後退して前記ノズルを開けて前
記溶融成形材料を射出し、前記金型内に射出させた前記
成形材料内に突出させ押圧させる第2プランジャとを設
けたことを特徴としている。
【0010】この様なものにあっては、射出押圧ヘッド
部が二段階の成形材料の充填作動をするので、射出され
た樹脂が更に押圧されて、キャビティ内で均等圧になる
ように作用する。
【0011】ここで、成形材料とは、一例として、電子
部品の封止成形用の成形材料を指しており、エポキシ樹
脂が一般的である。
【0012】なお、本発明では、成形材料の形態として
粉体や顆粒状のものを使用し、この成形材料は、射出シ
リンダ内温度が約110℃で溶融し、また金型温度が約
180℃で硬化するようなグレードを用いている。
【0013】請求項2に記載された発明は、請求項1に
記載の射出成形ユニットにおいて、前記第1プランジャ
は、少なくとも1本の撹拌棒を偏心位置で前記シリンダ
内へ突出させるように進退動可能に貫通させ、かつ前記
シリンダ内で回転可能にしたことを特徴とする請求項1
に記載の射出成形ユニット。
【0014】この様なものにあっては、第1プランジャ
内で撹拌棒を偏心位置で第1プランジャを貫通させて進
退動可能にさせているので、第1プランジャを回転させ
ることでシリンダの中の成形材料を撹拌溶融することが
可能となる。
【0015】請求項3に記載された発明は、請求項1に
記載の射出成形装置において、上型に締結したノズル部
に射出成形ユニットのシリンダを嵌着手段を介して、一
体に嵌着可能とした射出成形装置であって、前記嵌着手
段は、前記ノズル部の後端部とシリンダの先端部とにそ
れぞれ嵌合部と嵌入部とが設けられ、それぞれの嵌合部
に対向する嵌入部が嵌着可能に設けられたことを特徴と
している。
【0016】この様なものにあっては、ノズル部の後端
部とシリンダの先端部とにそれぞれ嵌合部と嵌入部とを
設けたので、シリンダに設けた嵌合部とノズル部の嵌入
部とが、またシリンダに設けた嵌入部とノズル部の嵌合
部とがそれぞれ嵌着するようになる。
【0017】請求項4に記載された発明は、請求項3に
記載の射出成形装置において、前記ノズル部の後端部に
前記シリンダの先端部が嵌着可能に、前記シリンダを有
する前記射出成形ユニットを、ボールねじ機構を介して
上下動させると共に、前記射出成形ユニットの上限位置
で、材料供給部が前記シリンダに挿嵌されることを特徴
としている。
【0018】この様なものにあっては、シリンダを有す
る射出成形ユニットをボールねじを介して上下動させる
ようにしたので、安定して上下動し、上限であるノズル
部までシリンダを有する射出成形ユニットが上昇して、
シリンダとノズル部とは嵌合する。
【0019】請求項5に記載された発明は、請求項4に
記載の射出成形装置において、前記材料供給部は、前記
成形材料を貯留するホッパと、該ホッパの下端出口から
前記シリンダ内に到達する管体を設け、前記ホッパ内中
央部を貫通して前記管体内で摺動回転するスクリュを挿
嵌し所定数回転させて前記成形材料を計量し、前記シリ
ンダ内に供給できるようにしたことを特徴としている。
【0020】この様なものにあっては、所定数回転させ
て成形材料を計量するようにしたので、金型内への射出
量が一定となり、成形が安定したものとなる。
【0021】請求項6に記載された発明は、請求項4又
は5に記載の射出成形装置において、前記ホッパの上部
開口に設けた蓋板に回転可能に装着した前記スクリュを
引上げて、前記シリンダから離間させるリフタを設けた
ことを特徴としている。
【0022】この様なものにあっては、加熱され高温の
シリンダの熱から遮断されて、スクリュに溶融樹脂が溶
着し供給量を狂わせることが無くなる。
【0023】請求項7に記載された発明は、請求項4、
5又は6に記載の射出成形装置において、前記スクリュ
は前記ホッパ内において、少なくとも1つの供給羽根を
設けたことを特徴としている。
【0024】この様なものにあっては、少なくとも1つ
の羽根をスクリュに設けたので、成形材料が粉体でも顆
粒の形態であっても、供給口でブリッジすることなく、
計量部へ供給することができる。
【0025】請求項8に記載された発明は、射出成形方
法において、型締めした金型のランナ入口に射出成形ユ
ニットのノズル部を当接させ、第2プランジャを前進さ
せて前記ランナ入口であるノズルを塞ぐ準備工程と、つ
づけて、ホッパ内に貯留された成形材料をスクリュの所
定数回転により計量して前記シリンダに供給する計量工
程と、つづけて、前記シリンダ内で第1プランジャの先
端から撹拌棒を突出させ、回動させながら前記成形材料
を撹拌溶融する溶融工程と、前記成形材料の溶融が完了
すると、前記撹拌棒と前記第2プランジャとを前記第1
プランジャ内に後退させて開いた前記ノズルに向け前記
第1プランジャを前進させて、前記溶融成形材料を金型
内に射出する射出工程と、前記射出工程後に前記第2プ
ランジャを前記ノズルに向け前進させて、前記金型内に
押圧をかける押圧工程とを備えたことを特徴としてい
る。
【0026】この様なものにあっては、第1プランジャ
で各キャビティに樹脂充填し、第2プランジャでは補填
と押圧を、金型内に射出した溶融成形材料にかけるよう
にしたので、第1プランジャでの充填量や充填圧のばら
つきを、ランナ内に押込む第2プランジャで取ることが
できて、全てのキャビティの充填圧が均等になるように
作用する。
【0027】また、構造として、撹拌・射出・押圧の各
機能を第1プランジャ内に集約させたので、小型・軽量
の射出成形ユニットとなり、この射出成形ユニットを容
易に上下動ができ、金型交換等も射出成形ユニットを下
降させて容易に行え、また小型の射出成形装置となって
成形操作も行いやすい。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の射出成形装
置を示す、主に図1〜図3に基づいて説明する。
【0029】図に示すように、射出成形装置20は、ク
ラウン62とプラテン63の間に金型71を型締めし、
射出成形が完了した時点で型開きして、成形品を脱型す
る型締め機構61と、成型品の複数のキャビティ72
c,73cを設けた金型71と、材料供給部21・射出
成形ユニット31・上下動部41・架台51とよりなる
射出成形機構20Aとから構成されている。
【0030】〔型締め機構〕図中、型締め機構61は、
クラウン62から柱状に複数設けたタイバー64と、こ
のタイバー64を摺動して上下動させるプラテン63か
ら構成されている。
【0031】〔金型〕型締め機構61のクラウン62と
プラテン63とに、それぞれ装着させる金型71は、上
型72と下型73よりなり、この上下型72,73に
は、それぞれ引出し・押込み可能に上チェイスブロック
72aと下チェイスブロック73aを嵌着させている。
【0032】したがって、金型交換する場合には、この
上下チェイスブロック72a,73aのみの交換だけで
済むことになる(図3参照)。
【0033】また、この上下チェイスブロック72a,
73aには、中央にノズル33aから前後に延び、溶融
された成形材料21aの通路となるランナ72bを設
け、このランナ72bを挟んで両側に複数の成形品形状
であるキャビティ73cを形成させ、ランナ72bとの
間をゲート73bで連結させている(図8参照)。
【0034】また、上チェイスブロック72aの後端部
33Aには、図3で示すように、ランナ72bの入り口
に当接するノズル33aからテーパ状に連結するノズル
部33を締結させている。
【0035】さらに、このノズル部33には、嵌合部3
3aと嵌入部33bとを設けている。
【0036】〔射出成形機構〕射出成形機構20Aは、
この型締め機構61の前面に、床51A上に設置する架
台51と、この架台51に組み付けた上下動部41と、
この上下動部41に装着された射出成形ユニット31
と、この射出成形ユニット31に成形材料21aを供給
する材料供給部21とから構成されている。
【0037】(架台)射出成形機構20Aの基礎となる
床51A上に装置する架台51は、適宜な高さに門形に
縦フレーム52で構成させている。その上部には上部板
53を締結し、この上部板53を締結した水平フレーム
を延在させて型締め機構61側に固定させている。縦フ
レーム52の下端部には複数のアジャスタ52aを設け
上部板53の水平調整を行うようにしている。また、縦
フレーム52には移動制御用の複数のリミットスイッチ
54を装着させている。
【0038】(上下動部)また、架台51の上部板53
には、モータ43とボールねじナット45を装着し、こ
の間をプーリ44とベルトを介してボールねじナット4
5を正逆回転できるようにしている。そして、このボー
ルねじナット45には、ボールねじ46を螺入させてボ
ールねじ駆動機構41Aを形成させている。
【0039】また、上部板53上に複数のブッシュ48
を装着し、このブッシュ48に垂直に挿嵌させたガイド
ポスト47を設けて、ボールねじ駆動機構41Aの作動
によりバランスのとれた上下動ができる構成としてい
る。
【0040】そして、ボールねじ46と複数のガイドポ
スト47の上端を、テーブルブロック42に一体水平に
固着させて上下動部41を形成させている。
【0041】(射出成形ユニット)テーブルブロック4
2上には、射出成形ユニット31を装着させている。
【0042】そして、テーブルブロック42の中に装着
した第1プランジャ用モータから、プーリ37a,37
bとベルト37cを介してテーブルブロック42上に装
着した射出成形ユニット31の第1プランジャ36のボ
ールねじ移動機構36Aに連結させている(図4参
照)。
【0043】また、射出成形ユニット31の上部には撹
拌用モータ34を装着し、第1プランジャ36の中に偏
心して貫通して設けた撹拌棒35aが、第1プランジャ
36と一体になって回転できるように、撹拌用モータ3
4に連結するプーリ34a,34bとベルト34cを設
けている(図2、図4参照)。
【0044】また、射出成形ユニット31の後中央部に
は、第2プランジャ38を進退動させる第2プランジャ
用モータ39を設けている。
【0045】そして、この射出成形ユニット31には、
シリンダ32を備え、このシリンダ32の先端部32A
には、図3に示すように、上型72の上チェイスブロッ
ク72aに締結したノズル部33と嵌合する、嵌合部3
3aと嵌入部33bとを設け、上下動部41の上限で一
体に嵌合する構成としている。
【0046】さらに図7において、射出ユニット31の
構成を詳しく説明する。上型72の上チェイスブロック
72aに締結したノズル部33は、その後端部33Aに
設けた嵌合部33aに、シリンダ32の先端部32Aに
設けられた嵌入部32bが、射出ユニット31の上昇
で、嵌着して一体に組み合わされる。
【0047】そして、この組み合わされたシリンダ33
の内を摺動する第1プランジャ36を設け、この第1プ
ランジャ36内には中心から外れた位置に貫通して摺動
する撹拌棒35aを設け、この撹拌棒35aは回転可能
に撹拌用ベース35に組み付けられている。また、この
撹拌用ベース35は、スプリング35bを介して移動可
能としているので、撹拌棒35aは第1プランジャ36
から突出と戻りができるようにしている。
【0048】さらに、第1プランジャ36の中を貫通
し、ボールねじナット36a、ボールねじ36bよりな
るボールねじ移動機構36Aを設けて、第2プランジャ
38をの前後移動可能な構成としている。なお、第1・
第2プランジャ36,38及び撹拌棒35aは、それぞ
れ個々に可動可能であるし、また同時に可動させること
も可能である。
【0049】(材料供給部)射出成形ユニット31のシ
リンダ32には、上側からシリンダ32に開口する材料
供給部21を設けている。この材料供給部21は、成形
材料21aを供給するホッパ27と、計量部29とを備
えている。
【0050】このホッパ26は、クラウン62の上面に
締結し、射出成形ユニット31の上側に延在させて設け
た取付板22に設けた開口に、挿嵌させている。また、
取付板22の上側には、ホッパ27内に貫通する成形材
料21aの供給口24を設け、外部から成形材料21a
が投入できるようにしている。
【0051】また、ホッパ27の中央には、貫通させて
スクリュ28を設け、このスクリュ28の上端部にはギ
ア25aを軸着させ、このギア25aと噛合するもう1
つのギア25bに、噛合させてモータ25を取付板22
上に装着してスクリュ28が回動可能にしている。
【0052】そして、このスクリュ28のホッパ27内
の部分は、図1に示すように、全長に渡ってスクリュ形
状や羽根形状の供給羽根28aを形成させて、計量部2
9に向けて成形材料21aを供給させるようにしてもよ
い。また、図7に示すように、計量部29の直上の位置
にのみ供給羽根28aを設けてもよい。
【0053】一方スクリュ28の下端部は、シリンダ3
2の開口から立ち上げた管状体の内部を摺動するスクリ
ュや羽根を設け、その回転数によって所定量の成形材料
21aを計量して、シリンダ32内に送り込める計量部
29を設けている。
【0054】なお、ホッパ27内には、壁から離間させ
て細孔を有する網状体27aを設けてもよい。この様に
することによって、離間位置にエア等を吹き込むことが
でき、壁面への成形材料21aの付着の防止が可能とな
る。
【0055】また、図1に示すように、スクリュ28を
回動可能に係合している係合板23を架橋させ、この架
橋させた架橋板26a上にリフタ26を設け、このリフ
タ26に連結させた係合板23を、リフタ26の作動で
スクリュ28と一体に上昇させることができる。したが
って、スクリュ28の先端はシリンダ32から離間し
て、伝熱の遮断が可能な構成としている。
【0056】次に、作用について説明する。
【0057】上述したように、型締め機構61、金型7
1及び射出成形機構20Aの各機構は、それぞれ互いに
関連して、良好な射出成形品が形成されるように作用し
あっている。
【0058】これらの関連した動作は、図3に示すよう
に、型締め機構61のクラウン62に上型72が装着さ
れ、プラテン63に装着された下型73は、タイバー6
4を摺動しプラテン63を下降させて型開きを行う。そ
して、金型71の上下型72,73には、ノズル部33
を組み付けた所定の成形品の射出成形用上チェイスブロ
ック72aと、下チェイスブロック73aとを矢印のよ
うに挿嵌させて、プラテン63を上昇させて型締めを行
う。
【0059】型締めが完了すると、架台51に装着され
た上下動部41のボールねじ駆動機構41Aの作動で、
ボールねじナット45が回転し、ボールねじ46が回転
させられて矢印の方向に上昇する。このボールねじ46
に組み付けられているテーブルブロック42の上面に装
着されている射出成形ユニット31も同時に上昇して、
上チェイスブロック72aのノズル部33の嵌合部33
aに嵌着する位置まで上昇し、架台51のフレーム52
に設定した、リミットスイッチ54の上限感知で停止す
る。
【0060】そして、この停止位置で材料供給部21の
スクリュ28は、射出成形ユニット31のシリンダ32
に嵌入されて、成形材料21aの供給が可能となり、射
出成形作動に各機構61,71,20Aが、図1に示す
状態に配置される。
【0061】各機構61,71,20Aの配置が完了す
ると、図7で示すように、シリンダ32内で第2プラン
ジャを前進させ前記ランナ72b,73bの入口である
ノズル33aを塞ぐ。つづけて、ホッパ27内に貯留さ
れた成形材料21aをスクリュ28を所定数回転させて
計量し、シリンダ32内に供給する。つづけて、このシ
リンダ32内で第1プランジャ36の先端から撹拌棒3
5aを突出させ、撹拌用モータ34により正逆回転させ
ながら成形材料21aを撹拌溶融させる(図4参照)。
撹拌溶融が完了すると、撹拌棒35aと第2プランジャ
38とを第1プランジャ36内に後退させ、開いたノズ
ル33aに向け第1プランジャ用モータ39とそれに連
結するボールねじ移動機構36A(図4〜図6参照)を
介して移動板36cに装着されている第1プランジャ3
6を前進させて、溶融された成形材料21aを金型71
内に射出する。直ちに、ボールねじ機構39aにより第
2プランジャ38をランナ72b,73bに向け前進さ
せて、金型71内に押圧をかける。
【0062】上述の金型71の構成は、図8の下型73
で代表して示すように、下チェイスブロック73aの中
央にランナ73bが設けられ、このランナ73bから各
キャビティ73cにゲート73gで連結されている。そ
して、第2プランジャ38は第1プランジャ36を貫通
して進退動させて、金型71内に射出された成形材料2
1aを押圧することができる。
【0063】したがって、射出された金型71内の成形
材料81は、押圧を受けて内圧の低い充填不足のキャビ
ティ72c,73cに補填され、各キャビティ72c,
73c内は等圧となって、品質の安定した成形品が得ら
れる。
【0064】なお、シリンダ32の外面には、図示省略
のヒータを装着させており、シリンダ32に供給された
成形材料21aは、外部加熱されシリンダ32内で撹拌
されて均等に溶融ができるようにしている。
【0065】そして、押圧された金型71内でのキュア
が完了すると、図3に示すように、型開きして成形品を
脱型して取り出して成形を完了する。この射出成形サイ
クルを繰り返す。
【0066】そして、所定の生産数の成形が終了する
と、射出成形機構20Aの上下動部41のボールねじ駆
動機構41Aを作動させて、射出成形ユニット31を下
降させ、上下チェイスブロック72a,73aの交換を
行って、つぎの成形品の生産に入る。
【0067】なお、各種の金型71のチェイスブロック
72a,73aのガイドブロックGBの挿嵌部を標準化
しておくことによって、互換性を有して、上下の金型ベ
ースをそれぞれクラウン62及びプラテン63に装着し
たまま、短時間に交換作業を行うことができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明してきたように、射出成形ユニ
ット、射出成形装置及び成形方法により、射出ユニット
が射出・押圧の機能を有しているので、第1プランジャ
で金型内に充填した上に、更に第2プランジャで押圧を
かけるので、全てのキャビティの成形品が均等圧を受
け、ボイドの発生も押さえることができて品質が安定
し、不良率の低減が図れる。
【0069】また、金型のキャビティへの射出は、キャ
ビティごとのシリンダを用いることなく、ランナを挟ん
で両側に小間隔にキャビティが数多く形成できて、型ご
との生産性が向上する。したがって、コストの低減が図
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る射出成形装置を示す
正面図である。
【図2】図1のP矢視図である。
【図3】同実施の形態に係る射出成形装置の上下動を示
す説明図である。
【図4】同実施の形態に係る射出成形ユニットの撹拌及
び射出の機構を示す部分説明図である。
【図5】図4のR矢視図である。
【図6】図4のS矢視図である。
【図7】同実施の形態に係る射出成形ユニットの機能を
一部断面で示す説明図である。
【図8】同実施の形態に係る金型の下型を示す説明図で
ある。
【図9】従来技術に係る射出成形装置を一部断面で示す
説明図である。
【符号の説明】
20…射出成形装置 21a…成形材料 31…射出ユニット 32…シリンダ 33a…ノズル 36…第1プランジャ 38…第2プランジャ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金型にノズルを介して連通し、溶融成形材
    料を供給するシリンダと、該シリンダ内で進退動し、前
    記金型に向けて前進し、前記溶融成形材料を射出させる
    第1プランジャと、該第1プランジャ内を進退動し、常
    態でノズルを塞ぎ、射出時に後退して前記ノズルを開け
    て前記溶融成形材料を射出し、前記金型内に射出させた
    前記成形材料内に突出させ押圧させる第2プランジャと
    を設けたことを特徴とする射出成形ユニット。
  2. 【請求項2】前記第1プランジャは、少なくとも1本の
    撹拌棒を偏心位置で前記シリンダ内へ突出させるように
    進退動可能に貫通させ、かつ前記シリンダ内で回転可能
    にしたことを特徴とする請求項1に記載の射出成形ユニ
    ット。
  3. 【請求項3】上型に締結したノズル部に射出成形ユニッ
    トのシリンダを嵌着手段を介して、一体に嵌着可能とし
    た射出成形装置であって、 前記嵌着手段は、前記ノズル部の後端部とシリンダの先
    端部とにそれぞれ嵌合部と嵌入部とが設けられ、それぞ
    れの嵌合部に対向する嵌入部が嵌着可能に設けられたこ
    とを特徴とする射出成形装置。
  4. 【請求項4】前記ノズル部の後端部に前記シリンダの先
    端部が嵌着可能に、前記シリンダを有する前記射出成形
    ユニットを、ボールねじ機構を介して上下動させると共
    に、 前記射出成形ユニットの上限位置で、材料供給部が前記
    シリンダに挿嵌されることを特徴とする請求項3に記載
    の射出成形装置。
  5. 【請求項5】前記材料供給部は、前記成形材料を貯留す
    るホッパと、該ホッパの下端出口から前記シリンダ内に
    到達する管体を設け、前記ホッパ内中央部を貫通して前
    記管体内で摺動回転するスクリュを挿嵌し所定数回転さ
    せて前記成形材料を計量し、 前記シリンダ内に供給できるようにしたことを特徴とす
    る請求項4に記載の射出成形装置。
  6. 【請求項6】前記ホッパの上部開口に設けた蓋板に回転
    可能に装着した前記スクリュを引上げて、前記シリンダ
    から離間させるリフタを設けたことを特徴とする請求項
    4又は5に記載の射出成形装置。
  7. 【請求項7】前記スクリュは前記ホッパ内において、少
    なくとも1つの供給羽根を設けたことを特徴とする請求
    項4、5又は6に記載の射出成形装置。
  8. 【請求項8】型締めした金型のランナ入口に射出成形ユ
    ニットのノズル部を当接させ、第2プランジャを前進さ
    せて前記ランナ入口であるノズルを塞ぐ準備工程と、 つづけて、ホッパ内に貯留された成形材料をスクリュの
    所定数回転により計量して前記シリンダに供給する計量
    工程と、 つづけて、前記シリンダ内で第1プランジャの先端から
    撹拌棒を突出させ、回動させながら前記成形材料を撹拌
    溶融する溶融工程と、 前記成形材料の溶融が完了すると、前記撹拌棒と前記第
    2プランジャとを前記第1プランジャ内に後退させて開
    いた、前記ノズルに向け前記第1プランジャを前進させ
    て、前記溶融成形材料を金型内に射出する射出工程と、 前記射出工程後に前記第2プランジャを前記ノズルに向
    け前進させて、前記金型内に押圧をかける押圧工程とを
    備えたことを特徴とする射出成形方法。
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CN114455108A (zh) * 2020-11-10 2022-05-10 北京机械设备研究所 一种空间站机械加注装置及工质加注方法
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