JP2001309406A - 音声帯域内信号装置及び音声帯域内信号装置における通信方法 - Google Patents

音声帯域内信号装置及び音声帯域内信号装置における通信方法

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JP2001309406A
JP2001309406A JP2000121528A JP2000121528A JP2001309406A JP 2001309406 A JP2001309406 A JP 2001309406A JP 2000121528 A JP2000121528 A JP 2000121528A JP 2000121528 A JP2000121528 A JP 2000121528A JP 2001309406 A JP2001309406 A JP 2001309406A
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signal
ringer
band ringer
voice band
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Application number
JP2000121528A
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English (en)
Inventor
Kunio Okuda
邦雄 奥田
Shigeyoshi Nakano
重義 中野
Junya Kato
淳也 加藤
Noriaki Nakanishi
紀彰 中西
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
Original Assignee
Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】対向配置された音声帯域内通信装置間の回線に
ディジタル伝送区間を有する場合に生ずる量子化雑音の
影響を低減する。 【解決手段】音声帯域内信号装置にセンタークリッパー
を備え、専用回線からの受信信号レベルが小さいときに
は該音声帯域内信号装置が収容する加入者回線への出力
レベルを下げる。また、一方の音声帯域内通信装置が発
呼状態に移る時に対向側の音声帯域内通信装置からのイ
ンバンドリンガ信号の送出を停止し、通話状態に移る時
に双方の音声帯域内通信装置間にて短時間のインバンド
リンガ信号の授受を行なうようシーケンス構成したの
で、発呼期間中のインバンドリンガ信号の伝送に伴う量
子化雑音の発生を無くしつつ、通話状態移行時のタイミ
ングも認知可能な音声帯域内通信装置における通信方法
が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声帯域内信号装
置及び音声帯域内信号装置における通信方法に関し、特
に、対向配置された音声帯域内通信装置間の回線にディ
ジタル伝送区間を有する場合に生ずる量子化雑音の影響
を低減することができる通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なアナログ公衆電話回線では、電
話機やファクシミリ等の一般加入者端末装置から交換局
までの間を2本の信号線によって直接接続し、例えば、
16Hzの呼び出し信号や、直流回路の開閉によるダイ
ヤルパルスや、送受話機のオンフックまたはオフフック
を伝える直流電流等を伝送することが可能である。
【0003】一方、専用回線では通信に用いられる帯域
が300Hz〜3.4kHzの音声帯域に制限されてい
る場合が多く、そのままでは上述したダイヤルパルス信
号や直流信号等を伝送することが不可能である。そこ
で、専用回線を用いる場合、ダイヤルパルス信号やオン
フック信号或いはオフフック信号等を音声帯域内信号に
変換して送出し、受信側においては、変換された音声帯
域内信号を元のダイヤルパルス信号やオンフック信号ま
たはオフフック信号等に逆変換することが必要となる。
【0004】このような機能を有する装置を「音声帯域
内信号装置(以下、インバンドリンガという)」と称
し、専用通信回線の両端に対向して設置することによ
り、前述した相互変換を行っている。
【0005】このインバンドリンガは、通話帯域内に所
定の制御信号を重畳する機能を有することによって、上
述した16Hzの呼び出し信号や、直流回路の開閉によ
るダイヤルパルス信号や、送受信機のオンフックまたは
オフフックを伝えるフック信号等の各種音声帯域外の信
号を、一旦300Hz〜3.4kHzの音声帯域内信号
に置換し、専用通信回線を通して対向側インバンドリン
ガへ伝送する。これを受信した対向側インバンドリンガ
は元の各種信号を再生したり、または、それらを受信し
た場合と同様に機能するように構成されている。
【0006】図6は、直流信号を伝達し得ない専用回線
(音声帯域品目)の両端にインバンドリンガを設けて内
線延長化を実現するための一般的な通信経路構成例を示
す図である。
【0007】電話機若しくはファクシミリ等の端末装置
1から出力される信号は、端末側インバンドリンガ(I
BR−SE)2、局側インバンドリンガ(IBR−M
E)3を介して交換機4に伝送され、更に、局側インバ
ンドリンガ(IBR−ME)5、端末側インバンドリン
ガ(IBR−SE)6を介して端末装置7に伝送され
る。ここで前記各ブロック間をつなぐ線路のうち8乃至
11は音声帯域外の信号も伝送可能な加入者回線による
線路であり、一方、前記インバンドリンガ2、3間及び
5、6間は帯域制限された専用回線12及び13による
線路で接続されており、音声帯域外の信号であるリンガ
信号やフッキングの情報等は、前記専用回線12或いは
専用回線13を通過する際に、インバンドリンガ2、3
或いは5,6によって異なる2周波の組み合わせからな
る音声帯域内信号(インバンド制御信号)に変換されて
伝送される。
【0008】次に、図7は、上述のように用いられるイ
ンバンドリンガの内部構成例を示す図であり、図6に示
した端末側インバンドリンガ2と局側インバンドリンガ
3について詳細に説明する。なお、図6に示したものと
同様の機能ブロックについては同一の符号を付してその
説明を省略する。
【0009】この図に示す端末側インバンドリンガ2
は、ハイブリッド回路(HYB)21を有し、このHY
B21からの送信系経路には、切替スイッチ(SW)2
2と、接断スイッチ(SW)23と、増幅器(AMP)
24と、トランス(T)25とを備え、前記トランス2
5が専用回線12(S LINE)に接続される。一
方、前記HYB21への受信系経路には、専用回線12
(R LINE)に接続されたトランス(T)26と、
等化器(EQL)27と、切替スイッチ(SW)28
と、増幅器(AMP)29とを備えている。
【0010】また、シグナリング情報の送信系として、
端末装置1とHYB21間の加入者回線8に接続する1
6Hz検出器(16Hz DET)30と、送信シグナ
リング検出器(SS DET)31と、インバンドリン
ガ信号発生器(IBR OSC)32と、接断スイッチ
(SW)33とを備え、前記IBR OSC32の出力
が前記SW33の接点を通じて前記AMP24の入力の
一方に接続される。
【0011】また、シグナリング情報の受信系として、
前記EQL27の出力に接続される帯域消去フィルタ
(BEF)34及び帯域通過フィルタ(BPF)35
と、前記BEF34と前記BPF35の出力を比較する
比較器(COMP)36と、インバンドリンガ信号検出
器(IBR DET)37と、受信シグナリング検出器
(SR DET)38とを備え、前記SR DET38
からの出力により切替スイッチ22及び接続スイッチ4
1が制御され、これにより呼出音発生器(RBT)39
と呼出信号発生器(IR)40からの出力送出がなされ
る。
【0012】一方、局側インバンドリンガ3は、上述し
た端末側インバンドリンガ2とほぼ同様の構成ではある
が、ダイヤラー(DIALER)42と切替スイッチ
(SW)43が追加され、また、SR DET38、S
W22、RBT OSC39、SW41、IR OSC
40が削除されている。なお、実際のインバンドリンガ
においては、端末側、局側を共通に構成しておき、設定
により端末側インバンドリンガ2として機能させるか、
或いは局側インバンドリンガ3として機能させるかを使
い分けるようにしてもよい。
【0013】前記HYB21は、送信信号と受信信号と
を、方向性に基づいて分岐するものであり、端末装置1
の送話器から入力される送信音声信号を送信系のAMP
24に伝達するとともに、受信系のAMP29の出力
(受信音声信号)を端末装置1の受話器に伝達するもの
である。これにより、送話器からの送信信号が受信系の
AMP29に漏洩するのを防止し、かつ、受信系のAM
P29の出力が送信系のAMP24に漏洩するのを防止
する。
【0014】前記16Hz DET30は、端末装置1
或いは交換機4のオンフックまたはオフフック(直流ル
ープ)状態の検出、端末装置1のダイヤル信号の検出、
及び、交換機4の呼出信号の検出等、帯域外信号を検出
するブロックであり、例えば、オンフック状態とオフフ
ック状態とにおける電圧値と流れる電流値とが変化する
ことから両者の状態を検出するものである。
【0015】前記IBR OSC32は、例えば、2k
Hz、2.3kHz、2.6kHz、又は、3kHzと
いった周波数を生成可能なトーン発振器により構成さ
れ、これら周波数のうち任意の2周波を選択し、CFS
及びSFSというインバンドリンガ信号としている。イ
ンバンドリンガ信号は、端末装置1の送受話器がオンフ
ック状態のときに、送信系のAMP24により増幅さ
れ、対向側のインバンドリンガに出力される。そして、
このインバンドリンガ信号が専用回線12を介して対向
側のインバンドリンガに伝送されると、対向側のインバ
ンドリンガでは、このインバンドリンガ信号を検出して
いる間はオンフック状態であるものと判断する。
【0016】一方、受信系の機能ブロックである前記E
QL27は、専用線12を介して受信される信号の伝送
帯域内の振幅ひずみや位相ひずみを補償するイコライザ
ーである。また、前記BEF34は、専用線12を介し
て受信される信号中のインバンドリンガ信号を阻止する
ためのフィルタであり、前記BPF35は、その逆に受
信される信号中のインバンドリンガ信号だけを透過する
フィルタである。前記COMP36は、BEF34を透
過した信号とBPF35を透過した信号のレベルを比較
し、その比較結果に基づいてSW23及びSW28の切
替制御を行う。なお、COMP36は、信号レベルを測
定する機能も有している。
【0017】前記COMP36による比較の結果、BP
F35の出力レベルと比較してBEF34の出力レベル
が小さいときにインバンドリンガ信号があるものと判断
し、SW23をブレークすると共に、SW28の接点を
BEF34の出力を選択するように切替える。一方、B
PF35の出力レベルと比較してBEF34の出力レベ
ルが大きいときはインバンドリンガ信号がないものと判
断し、SW23をメークすると共に、SW28の接点を
EQL27の出力を選択するよう切替える。前記AMP
29は、SW28により選択された入力信号を増幅し、
HYB21に出力するものである。
【0018】また、IBR DET37は、COMP3
6を介してBPF35からの出力信号を受け、インバン
ドリンガ信号を検出し、これを受信シグナリング信号
(SR)に変換してSR DET38、或いは、DIA
LER42に出力するものである。SR DET38
は、IBR DET37からのに基づいて、RBT O
SC39、IR OSC40が発生する信号を送出する
ようSW22、SW41を制御する。また、DIALE
R42は、IBR DET37からの出力に基づいて、
SW43を制御し、ダイヤルパルス信号の送出を行な
う。
【0019】この例に示したインバンドリンガの動作例
について、図8を用いて説明する。図8は、従来におけ
るインバンドリンガ間の発信シーケンス例を示す図であ
る。また、図中の乃至の信号波形は、図7に示した
乃至の箇所に対応している。は、交換機4に接続
する加入者回線(2線)9の信号タイミング波形を示
し、2W−S及び2W−Rとは、前記加入者回線9にお
ける上り下りの方向分離した場合の帯域内信号を示して
いる。及びは、専用回線12上の局側インバンドリ
ンガ3から端末側インバンドリンガ2へのインバンド信
号タイミング波形を示し、局側インバンドリンガ3の送
信と、端末側インバンドリンガ2の受信を、それぞれに
示している。及びは、専用線12上の端末側インバ
ンドリンガ2から局側インバンドリンガ3へのインバン
ド信号タイミング波形を示し、局側インバンドリンガ3
の受信と、端末側インバンドリンガ2の送信を、それぞ
れに示している。は、端末装置1に接続する加入者回
線(2線)8の信号タイミング波形を示し、2W−S及
び2W−Rとは、前記加入者回線8における上り下りの
方向分離した場合の帯域内信号を示している。
【0020】例えば、端末装置1からも、交換機4から
も回線接続要求の無い無通話時(空)においては、端末
側インバンドリンガ2では、16Hz DET30が加
入者回線8の直流ループ形成等がなされていない旨をS
S DET31に伝え、これに基づいてSS DET3
1がSW33をメークするよう制御し、IBR OSC
32からの2周波のインバンド信号(CFSとSFS)
が、AMP24及びT25を介して専用回線12のS
LINEに送出される。他方、局側インバンドリンガ
3においても、16Hz DET30が加入者回線9か
ら呼出信号(IR)等の送出がなされていない旨をSS
DET31に伝え、これに基づいてSS DET31
がSW33をメークするよう制御し、IBR OSC3
2からの2周波のインバンド信号(CFSとSFS)
が、AMP24及びT25を介して専用回線12のS
LINEに送出される。
【0021】このような状態において、端末装置1がオ
フフックされると(発呼)、まず、端末側インバンドリ
ンガ2は、16Hz DET30が直流ループ(LOO
P)形成を検出し、SS DET31にその旨を伝達
し、SS DET31がSW33をブレークするよう制
御する。このとき、2周波からなるインバンド信号のC
FSとSFSとに0.5秒の時間差を設けてインバンド
信号の送出を止めている〈S LINE〉。これは、
回線断と、意図的に止めたこととを相手側インバンドリ
ンガが区別できるようにするためである。これを受ける
局側インバンドリンガ3は、IBR DET37にてイ
ンバンドリンガ信号の停止(オフフック)を検出し、D
IALER42にその旨を伝達する。そして、DIAL
ER42がSW43を制御して、加入者回線9に直流ル
ープを形成(オフフック)する。
【0022】このようにして加入者回線8及び9にルー
プが形成され、発呼のモーションがかかると、交換機4
から発信音(DT)が送出される。この発信音は、局側
インバンドリンガ3のHYB21、SW23、AMP2
4、T25を通じて専用回線12に送出され、端末側イ
ンバンドリンガ2のT26、EQL27、BEF34、
SW28、AMP29、HYB21を通じて加入者回線
8に送出されることにより、端末装置1の受話器に届
く。
【0023】次に、端末装置1から選択信号(ダイヤル
パルス)が送出される。これを端末側インバンドリンガ
2の16Hz DET30が検出してSS DET31
に出力すると、SS DET31は、ダイヤルパルスに
対応するようSW33を断続する。これにより、IBR
OSC32からのインバンドリンガ信号が断続的に専
用回線12に送出される。そして、これを受ける局側イ
ンバンドリンガ3のIBR DET37により断続的な
インバンドリンガ信号が検出され、DIALER42に
てダイヤルパルス信号が加入者回線9に対して再生され
る。
【0024】こうして交換機4にダイヤルパルスが送ら
れると、交換機4は回線設定を行ない、通信相手先の端
末装置を呼び出すことになる。このとき、交換機4から
は呼出音(RBT)が返送され、この呼出音は、上述し
た発信音(DT)と同様のルートにて端末装置1の受話
器に届く。
【0025】次に、通信相手先の端末装置が呼び出しに
応答(オフフック)すると、まず、交換機4は加入者回
線9の極性を反転(REV)する。そして、局側インバ
ンドリンガ3の16Hz DET30がこの極性反転を
検出し、SS DET31に出力する。SS DET3
1は、極性反転に基づいてSW33をブレークするよう
制御し、これにより、IBR OSC32から専用回線
12へのインバンドリンガ信号の送出が停止する。
【0026】局側インバンドリンガ3からのインバンド
リンガ信号の停止を、端末側インバンドリンガ2のCO
MP36が判定し、COMP36はSW23をメークす
ると共に、SW28をEQL27の出力を選択するよう
切替制御を行なう。また、端末側インバンドリンガ2
は、加入者回線8の極性を反転する。こうして通話路が
形成され通話状態となり、音声などの伝送が行なわれ
る。
【0027】次に、通話が終わり、通信相手先端末装置
がオンフック(終話)したとすると、交換機4は加入者
線回線9を再度極性反転して、元の極性(NORM)に
戻す。局側インバンドリンガ3の16Hz DET30
は、元の極性に戻ったことを検出し、SS DET31
に伝える。すると、SS DET31は、SW33をメ
ークするよう制御し、これによりIBR OSC32か
らのインバンドリンガ信号が専用回線12に送出され
る。なお、このときIBR OSC32からは、SFS
の1波のみを送出する。
【0028】一方、端末側インバンドリンガ2は、専用
回線12を介してSFSのみのインバンドリンガ信号が
到来したことを検出し、これにより加入者回線8を再度
極性反転して、元の極性(NORM)に戻す。そして、
交換機4から話中音(BT)が送出され、この話中音
は、上述した発信音(DT)と同様のルートにて端末装
置1の受話器に届く。
【0029】次に、端末装置1がオンフックすると、加
入者回線8のループが開放(OPEN)され、端末側イ
ンバンドリンガ2の16Hz DET30がこれを検出
してSS DET31に伝え、SS DET31がSW
33をメークするよう制御をすることによって、IBR
OSC32からのインバンドリンガ信号(CFS及び
SFS)の送出がなされ、他方の局側インバンドリンガ
3は端末側インバンドリンガ2からのインバンドリンガ
信号を検出し、加入者回線9のループを開放すると共
に、端末側インバンドリンガ2に対してもう一方のイン
バンドリンガ信号のCFSの送出を開始する。これによ
り、無通話時(空)の状態に戻る。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の音声帯域内信号装置(インバンドリンガ)の通
信方法においては、以下に示すような問題点があった。
つまり、帯域制限された専用回線は、通常、伝送区間内
においてデジタル伝送がなされるものであり、それゆえ
に量子化雑音が発生する。一般に伝送路における信号対
量子化雑音比を考慮した量子化、例えば、圧伸則を用い
た非直線量子化がなされているが、これは会話中の音声
などを聞いたり喋ったりしているときには、量子化雑音
は気にならない程度となっている。ところが、上述した
シーケンスにおいて、端末装置1がオフフックして発呼
に入ったとき、その受話器には発信音や呼出音に重畳し
て量子化雑音が気になる程度に聞こえてしまう。特に、
発信音や呼出音の無い無音状態の期間にあっては、もは
や耳障りなものとなり発信者に品質の悪い回線の如く印
象を与えてしまう。この量子化雑音の増大は、局側イン
バンドリンガ3からのインバンドリンガ信号の送出に伴
う部分のものであり、端末側インバンドリンガにはイン
バンドリンガ信号を除去するためのフィルタ(BEF)
が挿入されているものの、量子化雑音までカットするこ
とができないことが原因となっている。
【0031】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたものであり、耳障りな量子化雑音を低減しつ
つ、インバンドリンガ信号の授受を行なうことができる
音声帯域内信号装置及び音声帯域内信号装置における通
信方法を提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係わる音声帯域内信号装置請求項1の発明
は、帯域制限された専用回線を介して対向配置された音
声帯域内信号装置において、前記専用回線を介して信号
を受信する回路にセンタークリッピング手段を有し、更
に、受信信号からインバンドリンガ信号の帯域を除去す
る帯域消去型フィルタと、前記帯域消去型フィルタの出
力レベルを監視し無音状態か否かを判定するレベル判定
部と、前記レベル判定部により制御され前記センターク
リッピング手段のオン/オフを切替えるスイッチ部とを
備え、前記レベル判定部が無音状態と判定したときに前
記スイッチ部はセンタークリッピング手段をオンにする
ようにしたことを特徴とする。また、本発明に係わる音
声帯域内信号装置における通信方法請求項2の発明は、
帯域制限された専用回線を介して対向配置された音声帯
域内信号装置間の通信方法において、無通話時は双方共
にインバンドリンガ信号の授受を行ない、一方の音声帯
域内信号装置(発呼側)が自己の収容する加入者回線に
オフフックを検知したとき、もう一方の音声帯域内信号
装置(応答側)へのインバンドリンガ信号の送出を停止
し、応答側音声帯域内信号装置は発呼側音声帯域内装置
からのインバンドリンガ信号の停止を検知すると発呼側
音声帯域内信号装置へのインバンドリンガ信号の送出を
停止し、応答側音声帯域内信号装置が自己の収容する加
入者回線にオフフックを検知したとき、発呼側音声帯域
内信号装置へのインバンドリンガ信号を所定時間送出し
たことを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施の形態例に基
づいて本発明を詳細に説明する。図1は本発明に係わる
音声帯域内信号装置における通信方法の実施の形態例を
示す発信シーケンス図である。なお、図中の乃至の
信号波形は、図7に示した乃至の箇所に対応してい
る。
【0034】この例に示す音声帯域内信号装置における
通信方法は、上述の図7に示した構成において、上述の
図8と同様に端末装置1から発呼モーション(オフフッ
ク)をかけ、呼び出された側の端末装置から終話モーシ
ョン(オンフック)をかけた場合について、インバンド
リンガ信号の送受信の手順を示している。
【0035】即ち、端末装置1からも、交換機4からも
回線接続要求の無い無通話時(空)においては、端末側
インバンドリンガ2では、16Hz DET30が加入
者回線8の直流ループ形成等がなされていない旨をSS
DET31に伝え、これに基づいてSS DET31
がSW33をメークするよう制御し、IBR OSC3
2からの2周波のインバンド信号(CFSとSFS)
が、AMP24及びT25を介して専用回線12のS
LINEに送出される。他方、局側インバンドリンガ
3でも、16Hz DET30が加入者回線9から呼出
信号(IR)等の送出がなされていない旨をSS DE
T31に伝え、これに基づいてSS DET31がSW
33をメークするよう制御し、IBR OSC32から
の2周波のインバンド信号(CFSとSFS)が、AM
P24及びT25を介して専用回線12のS LINE
に送出される。
【0036】このような状態において、端末装置1がオ
フフックされると(発呼)、まず、端末側インバンドリ
ンガ2は、16Hz DET30が直流ループ(LOO
P)形成を検出し、SS DET31にその旨を伝達
し、SS DET31がSW33をブレークするよう制
御する。このとき、2周波からなるインバンド信号のC
FSとSFSとに0.5秒の時間差を設けてインバンド
信号の送出を止めている〈S LINE〉。これは、
回線断と、意図的に止めたこととを相手側インバンドリ
ンガが区別できるようにするためである。
【0037】これを受ける局側インバンドリンガ3は、
IBR DET37にてインバンドリンガ信号(CF
S)の停止を検出し、DIALER42にその旨を伝達
する。そして、DIALER42がSW43を制御し
て、加入者回線9に直流ループを形成(オフフック)す
る。また、IBR DET37にてインバンドリンガ信
号(SFS)の停止を検出すると、図示を省略した制御
部を介して、SS DET31にその旨を伝達し、SS
DET31がSW33をブレークするよう制御してI
BR OSC32からのインバンドリンガ信号(CFS
及びSFS)の送出を停止する。
【0038】このようにして加入者回線8及び9にルー
プが形成され、交換機4に対して発呼のモーションがか
けられると、交換機4から発信音(DT)が送出され
る。この発信音は、局側インバンドリンガ3のHYB2
1、SW23、AMP24、T25を通じて専用回線1
2に送出され、端末側インバンドリンガ2のT26、E
QL27、BPF34、SW28、AMP29、HYB
21を通じて加入者回線8に送出されることにより、端
末装置1の受話器に届く。
【0039】次に、端末装置1から選択信号(ダイヤル
パルス)が送出される。これを端末側インバンドリンガ
2の16Hz DET30が検出してSS DET31
に出力すると、SS DET31は、ダイヤルパルスに
対応するようSW33を断続する。これにより、IBR
OSC32からのインバンドリンガ信号(CFS)が
断続的に専用回線12に送出される。そして、これを受
ける局側インバンドリンガ3のIBR DET37によ
り断続的なインバンドリンガ信号が検出され、DIAL
ER42にてダイヤルパルス信号が加入者回線9に対し
て再生される。
【0040】こうして交換機4にダイヤルパルスが送ら
れると、交換機4は回線設定を行ない、通信相手先の端
末装置を呼び出すことになる。このとき、交換機4から
は呼出音(RBT)が返送され、この呼出音は、上述し
た発信音(DT)と同様のルートにて端末装置1の受話
器に届く。
【0041】次に、通信相手先の端末装置が呼び出しに
応答(オフフック)すると、まず、交換機4は加入者回
線9の極性を反転(REV)する。そして、局側インバ
ンドリンガ3の16Hz DET30がこの極性反転を
検出し、SS DET31に出力する。SS DET3
1は、極性反転に基づいてSW33をメークするよう制
御し、これにより、IBR OSC32から専用回線1
2へのインバンドリンガ信号の送出が開始される。
【0042】一方、端末側インバンドリンガ2は、局側
インバンドリンガ3からのインバンド信号を検出する
と、加入者回線8に対して極性反転すると共に、局側イ
ンバンドリンガ3へのインバンドリンガ信号の送出を開
始する。
【0043】局側インバンドリンガ3は、端末側インバ
ンドリンガ2からのインバンドリンガ信号を検出する
と、端末側インバンドリンガ2が極性反転したことを認
知し、自己のインバンドリンガ信号の送出を停止する。
端末側インバンドリンガ2は、局側インバンドリンガ3
からのインバンドリンガ信号の停止を検出すると、自己
のインバンドリンガ信号の送出を停止する。
【0044】こうして通話状態に移行するわけである
が、上述の局側インバンドリンガ3と端末側インバンド
リンガ2との間で短時間のインバンドリンガ信号の授受
が行なわれることになり、この短時間の間においては量
子化雑音の増大は発生してしまうことになる。しかしな
がら、実際上において伝送遅延時間と、インバンドリン
ガ信号の検出及び停止処理時間の和に相当する時間であ
って、通常は300mS以内といった短時間であるた
め、通話者には殆ど気にならないものである。
【0045】通話の終了以後の手順については、上述の
従来シーケンスと同様であり、通信相手先端末装置がオ
ンフック(終話)したとすると、交換機4は加入者線回
線9を再度極性反転して、元の極性(NORM)に戻
す。局側インバンドリンガ3の16Hz DET30
は、元の極性に戻ったことを検出し、SS DET31
に伝える。そして、SS DET31は、SW33をメ
ークするよう制御し、これによりIBR OSC32か
らのインバンドリンガ信号が専用回線12に送出され
る。なお、このときIBR OSC32からは、SFS
の1波のみを送出する。
【0046】一方、端末側インバンドリンガ2は、専用
回線12を介してSFSのみのインバンドリンガ信号が
到来したことを検出し、これにより加入者回線8を再度
極性反転して、元の極性(NORM)に戻す。そして、
交換機4から話中音(BT)が送出され、この話中音
は、上述した発信音(DT)と同様のルートにて端末装
置1の受話器に届く。
【0047】次に、端末装置1がオンフックすると、加
入者回線8のループが開放(OPEN)され、端末側イ
ンバンドリンガ2の16Hz DET30がこれを検出
してSS DET31に伝え、SS DET31がSW
33をメークするよう制御をすることによって、IBR
OSC32からのインバンドリンガ信号(CFS及び
SFS)の送出がなされ、他方の局側インバンドリンガ
3は端末側インバンドリンガ2からのインバンドリンガ
信号を検出し、加入者回線9のループを開放すると共
に、端末側インバンドリンガ2に対してもう一方のイン
バンドリンガ信号のCFSの送出を開始する。これによ
り、無通話時(空)の状態に戻る。
【0048】以上説明した本発明の通信方法に係わる実
施の形態例においては、インバンドリンガ信号として2
周波の組み合わせを用いるという例を示したが、本発明
の実施にあってはこの例に限らず、例えば1波からなる
インバンドリンガ信号の場合にあっても適用可能なこと
は言うまでもない。また、通話状態への移行直後におい
て、局側インバンドリンガ3及び端末側インバンドリン
ガ2の送出するインバンドリンガ信号の送出時間を予め
一定の短時間(例えば、100mS)に設定しておくよ
うに構成しても良い。これによれば、量子化雑音発生時
間を更に短縮することができる。
【0049】以上のように、本発明に係わる音声帯域内
信号装置における通信方法は、発呼期間中に局側インバ
ンドリンガ3(応答側)からインバンドリンガ信号の送
出をしないようにしたので、端末装置1の発呼者への耳
障りな量子化雑音の発生を低減することができる。
【0050】次に、音声帯域内通信装置(インバンドリ
ンガ)の受信系経路に、センタークリッピング手段を設
けて量子化雑音の影響を低減する発明について説明す
る。図2は、本発明に係わるインバンドリンガの構成例
を示す図であり、ここでは端末側インバンドリンガ2に
ついてのみ適用する場合について示す。なお、この図に
示すインバンドリンガは、従来例として示した図7の構
成に、更に接断スイッチ(SW)44を追加したもので
あり、図7に示したものと同様の機能ブロックについて
は同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0051】この例に示す端末側インバンドリンガ2
は、以下のように動作する。即ち、上述した発信シーケ
ンス(図8又は図1を参照)において、端末側インバン
ドリンガ2からインバンドリンガ信号の送出がなされて
いない期間、つまり、発呼、通話、及び終話の期間は、
端末側インバンドリンガ2に接続している端末装置1の
受話器を通話しようとする人が耳にあてている可能性が
高い。そのため、局側インバンドリンガ3からインバン
ドリンガ信号が送出されているときには、量子化雑音が
生じ、特に、インバンドリンガ信号帯域以外において無
音状態の場合には耳障りなノイズになる。
【0052】したがって、この期間における専用回線1
2(R LINE)からの受信信号について、インバ
ンドリンガ信号を除いた帯域の信号レベルを測定するこ
とで、無音状態を判定し、無音状態のときには端末装置
1の受話器への出力レベルを下げるようにするのであ
る。ここでは、このように機能するものをセンタークリ
ッピング手段(センタークリッパー)という。但し、通
話回線が確立している通話中(端末装置間の通信期間)
にあっては、このセンタークリッピング手段は動作しな
いようにしておく。
【0053】更に具体的な動作について、図3を用いて
説明する。図3(a)は、図2に示した端末側インバン
ドリンガ2の受信系経路の抜粋であり、図3(b)は、
図3(a)の例に示したセンタークリッピング手段によ
る入出力特性を示す図である。例えば、専用回線12か
らの受信信号をEQL27により等化し、BEF34に
よりインバンドリンガ信号の帯域をカットした後の信号
レベルをCOMP36にてレベル測定する。このとき、
交換機4から発信音DT、呼出音RBTまたは、発呼時
音声(トーキ等)の送出があれば、インバンドリンガ信
号の帯域をカットした後の信号レベルは高くなるのでC
OMP36が無音状態ではないと判定し、COMP36
はSW44に接点を接続(メーク)するよう切替制御信
号を出力する。そのためAMP29にて増幅した信号が
HYB21に供給されるので、端末装置1の受話器には
前記発信音DTなどが聞こえる。一方、COMP36が
無音状態であると判定したときは、COMP36はSW
44に接点を開放(ブレーク)するよう切替制御信号を
出力する。すると、AMP29の出力がHYB21に供
給されず、端末装置1の受話器には何ら受信信号が出力
されないようになる。
【0054】次に、センタークリッピング手段として上
述のものとは別の第2の実施の形態例について図4を用
いて説明する。図4(a)は、端末側インバンドリンガ
2の受信系経路であり、SW28の出力を分岐し、分岐
した一方に減衰器(ATT)47を設け、切替スイッチ
(SW)46により、前記ATT47からの出力とSW
28からの出力を選択し、HYB21に供給するよう構
成したものである。なお、この例ではEQL27とAM
P29の機能を統合した等化増幅器(EQL AMP)
45として示す。また、図4(b)は、図4(a)の例
に示したセンタークリッピング手段による入出力特性を
示す図である。例えば、専用回線12からの受信信号を
EQL AMP45により等化増幅し、BEF34によ
りインバンドリンガ信号の帯域をカットした後の信号レ
ベルをCOMP36にてレベル測定する。このとき、交
換機4から発信音DT、呼出音RBTまたは、発呼時音
声(トーキ等)の送出があれば、インバンドリンガ信号
の帯域をカットした後の信号レベルは高くなるのでCO
MP36が無音状態ではないと判定し、COMP36は
SW46にSW28の出力側を選択接続するよう切替制
御信号を出力する。そのため減衰が与えられていない信
号がHYB21に供給されるので、端末装置1の受話器
には前記発信音DTなどが充分な音量にて聞こえること
になる。一方、COMP36が無音状態であると判定し
たときは、COMP36はSW46にATT47の出力
側を選択接続するよう切替制御信号を出力する。する
と、ATT47にて減衰された信号がHYB21に供給
され、端末装置1の受話器には無音状態に重畳される量
子化雑音が非常に小さく聞こえる程度になり、例えば、
ATT47に10dBの減衰量を設定したとすれば無音
状態における量子化雑音が耳障りという影響を解消する
ことができる。
【0055】次に、センタークリッピング手段として上
述のものとは別の第3の実施の形態例について図5を用
いて説明する。図5(a)は、端末側インバンドリンガ
2の受信系経路であり、SW28の出力を分岐し、分岐
した一方にクリッピング基準電源(BIAS)49を設
け、切替スイッチ(SW)48により、前記BIAS4
9からの出力とSW28からの出力を選択し、AMP2
9を介してHYB21に供給するよう構成したものであ
る。また、図5(b)は、図5(a)の例に示したセン
タークリッピング手段による入出力特性を示す図であ
る。例えば、専用回線12からの受信信号をEQL27
により等化し、BEF34によりインバンドリンガ信号
の帯域をカットした後の信号レベルをCOMP36にて
レベル測定する。このとき、交換機4から発信音DT、
呼出音RBTまたは、発呼時音声(トーキ等)の送出が
あれば、インバンドリンガ信号の帯域をカットした後の
信号レベルは高くなるのでCOMP36が無音状態では
ないと判定し、COMP36はSW48にSW28の出
力側を選択接続するよう切替制御信号を出力する。その
ためAMP29はSW28からの信号をただ単に増幅し
た信号をHYB21に供給するので、端末装置1の受話
器には前記発信音DTなどが充分な音量にて聞こえるこ
とになる。一方、COMP36が無音状態であると判定
したときは、COMP36はSW48にBIAS49の
出力側を選択接続するよう切替制御信号を出力する。す
ると、BIAS49にて設定された基準電圧未満の入力
信号がカットされた信号がHYB21に供給されるの
で、端末装置1の受話器には無音状態に重畳される量子
化雑音は聞こえないようになる。
【0056】以上、図3乃至図5にしめした例の如く、
専用線12を介して到来する受信信号のうちインバンド
リンガ信号を除いた部分のレベルを測定し、その測定値
が予め設定した規定値よりも小さいときには無音状態と
判定し、センタークリッパーを有効にすることにより、
端末装置1の受話器に量子化雑音が聞こえないようにす
ることが可能となる。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明に係わる音声帯域内
信号装置は、センタークリッパーを備え、専用回線から
の受信信号レベルが小さいときには該音声帯域内信号装
置が収容する加入者回線への出力レベルを下げるように
したので量子化雑音の影響を抑えることができる。更
に、本発明に係わる音声帯域内信号装置における通信方
法は、対向配置された音声帯域内通信装置間の回線にデ
ィジタル伝送区間を有する場合に生じる量子化雑音の影
響を低減するために、一方の音声帯域内通信装置が発呼
状態に移る時に対向側の音声帯域内通信装置からのイン
バンドリンガ信号の送出を停止し、通話状態に移る時に
双方の音声帯域内通信装置間にて短時間のインバンドリ
ンガ信号の授受を行なうようシーケンス構成したので、
発呼期間中のインバンドリンガ信号の伝送に伴う量子化
雑音の発生を無くしつつ、通話状態移行時のタイミング
も認知可能な音声帯域内通信装置における通信方法が実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音声帯域内信号装置における通信
方法のシーケンス手順を示す図である。
【図2】本発明に係る音声帯域内信号装置の構成例を示
す機能ブロック図である。
【図3】本発明に係るセンタークリッパーの第1の実施
例を説明するための図である。
【図4】本発明に係るセンタークリッパーの第2の実施
例を説明するための図である。
【図5】本発明に係るセンタークリッパーの第3の実施
例を説明するための図である。
【図6】背景となるシステム構成の一例を示す図であ
る。
【図7】従来の音声帯域内装置の構成例を示す機能ブロ
ック図である。
【図8】従来技術における音声帯域内信号装置における
通信方法のシーケンス手順を示す図である。
【符号の説明】
1、7・・・端末装置(電話機、FAX、或いはデータ
通信モデム等) 2、6・・・端末側インバンドリンガ(IBR−SE) 3、5・・・局側インバンドリンガ(IBR−ME) 4・・・交換機 8〜11・・・加入者回線(2線式) 12、13・・・専用回線(4線式) 21・・・ハイブリッド回路(HYB) 22、43、46、48・・・切替スイッチ(SW) 23、41、44・・・接断スイッチ(SW) 24・・・増幅器(AMP) 25・・・トランス(T) 26・・・トランス(T) 27・・・等化器(EQL) 28・・・切替スイッチ(SW) 29・・・増幅器(AMP) 30・・・16Hz検出器(16Hz DET) 31・・・送信シグナリング検出器(SS DET) 32・・・インバンドリンガ信号発生器(IBR OS
C) 33・・・接断スイッチ(SW) 34・・・帯域消去フィルタ(BEF) 35・・・帯域通過フィルタ(BPF) 36・・・比較器(COMP) 37・・・インバンドリンガ信号検出器(IBR DE
T) 38・・・受信シグナリング検出器(SR DET) 39・・・呼出音発生器(RBT OSC) 40・・・呼出信号発生器(IR OSC) 42・・・ダイヤラー(DIALER) 45・・・等化増幅器(EQL AMP) 47・・・減衰器(ATT) 49・・・クリッピング基準電源(BIAS)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中西 紀彰 神奈川県高座郡寒川町小谷二丁目1番1号 東洋通信機株式会社内 Fターム(参考) 5K029 AA02 BB01 DD02 HH01 HH05 HH08 HH29 LL01 5K051 AA02 BB01 CC08 DD13 EE05 HH01 JJ02 5K064 AA07 AA20 AA23 BA08 BB02 BB06 CA06 CA21 DC11 DC23

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯域制限された専用回線を介して対向配置
    された音声帯域内信号装置において、 前記専用回線を介して信号を受信する回路にセンターク
    リッピング手段を有し、 更に、受信信号からインバンドリンガ信号の帯域を除去
    する帯域消去型フィルタと、 前記帯域消去型フィルタの出力レベルを監視し無音状態
    か否かを判定するレベル判定部と、 前記レベル判定部により制御され前記センタークリッピ
    ング手段のオン/オフを切替えるスイッチ部とを備え、 前記レベル判定部が無音状態と判定したときに前記スイ
    ッチ部はセンタークリッピング手段をオンにするように
    したことを特徴とする音声帯域内信号装置。
  2. 【請求項2】帯域制限された専用回線を介して対向配置
    された音声帯域内信号装置間の通信方法において、 無通話時は双方共にインバンドリンガ信号の授受を行な
    い、 一方の音声帯域内信号装置(発呼側)が自己の収容する
    加入者回線にオフフックを検知したとき、もう一方の音
    声帯域内信号装置(応答側)へのインバンドリンガ信号
    の送出を停止し、 応答側音声帯域内信号装置は発呼側音声帯域内装置から
    のインバンドリンガ信号の停止を検知すると発呼側音声
    帯域内信号装置へのインバンドリンガ信号の送出を停止
    し、 応答側音声帯域内信号装置が自己の収容する加入者回線
    にオフフックを検知したとき、発呼側音声帯域内信号装
    置へのインバンドリンガ信号の送出をすることを特徴と
    する音声帯域内信号装置における通信方法。
JP2000121528A 2000-04-21 2000-04-21 音声帯域内信号装置及び音声帯域内信号装置における通信方法 Pending JP2001309406A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7518468B2 (ja) 2020-05-21 2024-07-18 サクサ株式会社 非常電話用中継装置

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