JP2001309237A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2001309237A
JP2001309237A JP2000117736A JP2000117736A JP2001309237A JP 2001309237 A JP2001309237 A JP 2001309237A JP 2000117736 A JP2000117736 A JP 2000117736A JP 2000117736 A JP2000117736 A JP 2000117736A JP 2001309237 A JP2001309237 A JP 2001309237A
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exposure
imaging
image
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JP2000117736A
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English (en)
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Atsuhiko Tanaka
篤彦 田中
Hideaki Yoshida
英明 吉田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質劣化を防止できるようにし、より高画質
なネガデュープ撮影を容易に行うことが可能なデジタル
カメラの実現をはかる。 【解決手段】 ネガ撮影認識部112aによって撮像対
象がネガであると認識された場合には、露出制御部11
2bは自動的にピーク測光による露出制御を行うため
に、結果的に露光量が通常撮影時よりも増大する。これ
により、一般被写体やポジなどの通常撮影時よりも露光
量を高めた状態でネガの撮像が行われ、撮像信号の信号
レベルを平均的に高めることができるので、一般被写体
やポジ撮影時と同様の通常露出制御でネガ撮影を行った
場合よりも、十分なS/Nを得ることが可能となる。ま
たピーク測光のため、露光量増大に際しても撮像レンジ
からの逸脱が生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCDなどの撮像
素子を用いて被写体像の撮像を行う撮像装置に係わり、
特にフィルムアダプタ装置などを用いてネガフィルムの
撮像を行う撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、スチルカメラやムービーカメ
ラなどの撮像装置の例えばレンズ鏡筒に取付けてフィル
ムの画像複写(デュープ:デュプリケーティング)を行
うアダプタ装置は、スライドコピア,ネガポジアダプ
タ,テレシネアダプタなど、それぞれ目的によって呼称
は異なるが広く知られている。このうちテレシネアダプ
タは、通常は一旦スクリーンに画像を投影するものであ
り、また前2者は透過照明したフィルム面を、カメラ光
学系で直接或いは必要に応じて補助光学系を介してクロ
ーズアップ撮影するように構成したものである。以下で
は、このようなアダプタ装置を総称してフィルムアダプ
タ又は単にアダプタと呼ぶ。
【0003】近年、電子スチルカメラがデジタルカメラ
として普及するに伴い、家庭内においてもフィルム画像
をディジタル画像ファイルに変換してストレージする要
求が高まっている。これには専用のフィルムスキャナも
用いられるが、デジタルカメラにフィルムアダプタを組
み合わせることで、さらに手軽にかつ安価にこれを行い
得る可能性がある。即ち、専用フィルムスキャナは、通
常はラインセンサ(1次元撮像素子)を用いて精密でダ
イナミックレンジの広い画像データ取込みを行うもので
あるから一般に高画質が得られ易いが、反面、データ取
込みに時間がかかる、専用の撮像装置であるからカメラ
所有者にとっては撮像部に対する2重投資が発生し総価
格が高くなる、といった問題を有している。
【0004】換言すれば、エリアセンサ(2次元撮像素
子)を用いたデジタルカメラにフィルムアダプタを組合
せることで、総価格を低く抑えることができると共に、
データ取込み時間も短くできることから、このような撮
影技術への期待は大きいものがある。
【0005】最近では、このようなフィルムアダプタを
用いたネガ撮影を効率的に行うために様々な提案がなさ
れている。例えば特開平10−164605号公報に
は、ネガポジ変換機能及びネガ自動判別機能を有した撮
像装置が開示されている。また、本出願人による特許出
願である特願平12−024216号明細書には、ネガ
ポジ変換の有無に拘わらず、被写体がネガであった場合
にネガであることを示す情報を画像ファイルに付加する
機能などが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したとお
りエリアセンサを使用する通常のデジタルカメラは、通
常の被写体撮影を効率良く行うことを主目的としている
ため、専用フィルムスキャナに比較して撮像ダイナミッ
クレンジ(露光域)が狭く、またノイズが大きくなり易
いという問題を有している。またこの問題は、ネガフィ
ルムの撮像時に顕著である。この理由を以下に説明す
る。
【0007】先に、デジタルカメラは撮像レンジが狭く
ノイズが大きいと述べたが、これはあくまで専用フィル
ムスキャナと比較しての場合のことであり、少なくとも
一般の撮影に対しては充分なレベルに仕上げられている
のが通常である。従って、撮影対象がたとえフィルムで
あっても、少なくともポジ(リバーサルフィルム)であ
れば通常の自動露出制御機構を使用してそのまま撮影す
れば特に上記問題が顕在化することは無い。しかしなが
ら、ネガの場合にはフィルムの露光特性によって輝度変
化、即ち階調が大幅に圧縮されているという事情があ
る。この違いを図5に示す。
【0008】図5の右側はネガとポジそれぞれのフィル
ム特性曲線である(横軸は露光量Eを示し、縦軸は濃度
Dを示す)。但し、比較を容易にするためネガとポジで
縦軸(濃度)は反転して示している。また、フィルム濃
度は透過光量の対数値として示し、露光量Eは像面露光
量の対数値として示している。点線はポジの特性であ
り、また実線はネガの特性である。
【0009】点線で示したポジの場合は、プロジェクタ
映写(スライド)としての利用が前提になるためほぼγ
=1の特性(非圧縮)であり、そのためフィルムの濃淡
限界から決まる撮影レンジは、最小露光量(EVL)と
最大露光量(EVH)との間の概略5〜6EV(30〜
36dB)である。(なお単位EVは「2量の比に対す
る2を底とする対数値」を表わす。光学系の露出制御能
力を表わす対数化量 Exposure Value から転用されたも
のである。)これに対して、実線で示したネガの場合は
印画紙に焼き付ける工程が前提になるため撮影レンジを
広く取った方が露出許容度が大きくなることから、例え
ばγ=0.5程度の強圧縮特性(露光域に対する濃度変
化量が小さい)を有しており、これによって10EVを
超える広い撮影レンジを確保している。しかしながら、
印画紙焼き付け及び電子的なネガポジ変換のどちらの場
合であっても、最終的なポジ画像では本来のγ特性に戻
す必要があるから、ネガポジ変換処理の過程では階調伸
長処理が行われる。
【0010】即ち、図5の左側のカメラ変換特性(縦軸
は撮像入力、横軸は最終出力)に示すように、ネガポジ
変換の過程で主要被写体の輝度域を推定するなどして所
定の露光域を抜き出して伸長する(印画紙焼き付けの場
合は、印画紙の階調特性によって同様の伸長が行われ
る)。図5では、EVLとEVH間の露光域を抜き出し
て、その部分の階調を最終出力における最小値OLから
最大値OHの範囲にまで伸張した場合が示されている。
【0011】従って、被写体に対するトータル特性(ト
ータルγ特性)としてはポジの場合と同様の特性とな
る。逆に言えばネガの撮影輝度域は広いが、印画紙焼き
付けやネガポジ変換による最終画像の輝度域は通常のポ
ジ撮影と同程度しか得られず、ネガの広い輝度域は通常
のシステムにおいては露光許容度を広くするために用い
られていることになる。
【0012】デジタルカメラでネガデュープ撮影を行う
場合において、通常の露出特性を使用した場合は、その
露出アルゴリズムは多様であるとは言っても一般の被写
体を想定したデジタルカメラのアルゴリズムは結局被写
体全体の広い輝度域をなるべくカバーするように行われ
るものであるから、スポット測光を用いても、或いは平
均測光を用いても、全体的な被写体レベルがカメラの撮
像入力レンジに対して平均的に分布するように処理され
るのが一般的である。このため、ネガのように階調圧縮
されたフィルムにおいて主要な被写体が存在する輝度域
はカメラの撮像入力レンジの中間領域に分布するように
露出制御されてしまうものであった。
【0013】このような撮影画像はネガポジ変換に際し
て、上記階調伸長処理という、一般被写体撮影やポジフ
ィルム撮影には無い処理を受ける際にノイズ成分が拡大
されてしまうために、通常の撮影に比してノイズが大き
くなり、画質劣化を来たすものであった。
【0014】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、ネガポジ変換における
画質劣化を防止することができ、より高画質なネガデュ
ープ撮影を容易に行うことのできる撮像装置を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】(構成)上記課題を解決
するために本発明は次のような構成を採用している。
【0016】即ち本発明は、フィルムアダプタを使用し
てフィルム等を撮像する撮像装置において、被写体を撮
影する撮影光学系と、前記撮影光学系による被写体像を
光電変換する撮像素子と、前記撮像素子における露出を
制御する露出制御手段と、撮影対象がネガであるかどう
かを認識するネガ撮影認識手段とを具備してなり、前記
ネガ撮影認識手段が撮影対象をネガと認識した場合に
は、前記露出制御手段における露出制御を高輝度部基準
露出に設定することを特徴とする。
【0017】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は次のものが挙げられる。
【0018】(1) 手動情報入力手段を有してなり、ネガ
撮影認識手段は、手動情報入力手段からの入力情報に基
づいて撮像対象がネガであるか否かの認識を行うように
構成されたものであること。
【0019】(2) ネガ撮影認識手段は、ネガポジ判別情
報出力手段を有するフィルムアダプタ装置が装着された
場合にはフィルムアダプタ装置から出力されるネガポジ
判別情報に基づいて撮像対象がネガであるか否かの認識
を行うように構成されたものである。
【0020】(作用)本発明によれば、ネガ撮影である
と認識された場合には露出制御手段における露出制御を
高輝度部基準露出(ピーク測光)に設定することによ
り、平均測光のような通常の露出制御に比して絞りをよ
り開けた状態若しくはシャッタ速度をより遅くした(露
光量が増大した)露出制御となる。
【0021】即ち、ネガは階調圧縮されているので、通
常の被写体については被写体輝度域はフィルム濃度域の
全域には達せず一部に集中的に分布している。ピーク測
光を行えば、その分布域の中の最大透過率付近(被写体
の最小輝度付近=黒)を撮像レンジ(露光域)の上限付
近に合わせることになり、これに伴い上記被写体輝度域
に対応した濃度域は、平均的には撮像レンジの中間領域
よりも上部(露光量が多い側)に分布することになる。
これは上記従来通常の露出制御(主要な被写体が存在す
る輝度域はカメラの撮像入力レンジの中間領域に分布す
る)に比して、結果的に露光量を増大させることにな
る。
【0022】従って、ピーク測光により確実に撮像レン
ジ内に納まると共に、撮像信号の信号レベルを平均的に
高めることができるので、一般被写体やポジ撮影時と同
様の通常露出制御でネガ撮影を行った場合よりも高い、
十分なS/Nを得ることが可能となる。
【0023】このように、撮影時に十分なS/Nを確保
しておくことにより、後に最終出力を得るためのネガポ
ジ変換処理で階調伸張処理を施しても、画質劣化の無い
最終出力画像を得ることができる。よって、2次元撮像
素子を用いた通常被写体撮影用の電子カメラで、高画質
なネガデュープ撮影を容易に実現することが可能とな
る。
【0024】また、撮像対象がネガであるか否かについ
ては、撮影者が手動操作で明示的にネガ撮影であること
を指定したり、或いは撮像装置に装着して使用されるフ
ィルムアダプタ装置からのネガポジ判別情報を基に判断
することができる。いずれの場合でも、撮影者は撮像対
象による露出の違いを意識することなく、常に最適な露
光条件下で撮影を行うことが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示の実施
形態によって説明する。
【0026】図1は、本発明の一実施形態に係わる撮像
装置の概略構成を示すブロック図である。この撮像装置
は通常被写体の撮影を主目的としたデジタルカメラであ
り、通常被写体の撮影を効率良く行うため、撮像素子と
してはCCDエリアセンサを使用している。フィルム撮
影は、デジタルカメラ100のレンズ筐筒に後述するフ
ィルムアダプタ装置を取り付けることによって行われ
る。このデジタルカメラ100の構成は以下の通りであ
る。
【0027】101は各種レンズからなるレンズ系、1
02はレンズ系101を駆動するためのレンズ駆動機
構、103はレンズ系101の絞りを制御するための露
出制御機構、104はローパス及び赤外カット用の光学
フィルタ、105は被写体像を光電変換することによっ
てカラー撮像信号を得るための色フィルタ付きCCDカ
ラー撮像素子(CCDエリアセンサ)、106は撮像素
子105を駆動するためのCCDドライバ、107はA
/D変換器等を含むプリプロセス回路、108は色信号
生成処理,マトリックス変換処理,その他各種のデジタ
ル処理を行うためのデジタルプロセス回路、109はカ
ードインターフェース、110はメモリカード、111
はLCD画像表示系である。
【0028】また、図中の112は各部を統括的に制御
するためのシステムコントローラ(CPU)、113は
各種操作ボタンからなる操作スイッチ系、114は操作
状態及びモード状態等を表示するための操作表示系、1
15は発光手段としてのストロボ、116はレンズ駆動
機構102を制御するためのレンズドライバ、117は
ストロボ115及び露出制御機構103を制御するため
の露出制御ドライバ、118は各種設定情報等を記憶す
るための不揮発性メモリ(EEPROM)を示してい
る。
【0029】本実施形態のデジタルカメラ100におい
ては、システムコントローラ112が全ての制御を統括
的に行っており、CCDドライバ106によりCCD撮
像素子105の駆動を制御して露光(電荷蓄積)及び信
号の読み出しを行い、それをプリプロセス回路107を
介してデジタルプロセス回路108に取込んで、各種信
号処理を施した後にカードインターフェース109を介
して着脱可能なメモリカード110に記録するようにな
っている。また、撮像時における露出制御もシステムコ
ントローラ112によって行われる。この場合、被写体
像の光量に基づいて露出制御機構103による絞りやC
CD撮像素子105の露光期間等を制御するという通常
のAE(自動露出制御)が用いられる。また、上記露光
に際してストロボ115を使用する場合には、システム
コントローラ112は、露出制御ドライバ117を制御
してストロボ115に発光開始、停止の各制御信号を送
ることによりストロボ115を発光させる。
【0030】本実施形態のデジタルカメラ100におい
ては、以下に詳述するネガ撮影時の制御を除けば、通常
のディジタルカメラと同様の動作及び制御が行われるも
のであって、そのような公知の部分については説明を省
略することにする。
【0031】システムコントローラ112には、本実施
形態の特徴とするネガ撮影のための機能として、ネガ撮
影認識部112aと露出制御部112bが設けられてい
る。
【0032】ネガ撮影認識部112aは、撮影者による
操作スイッチ113の所定の手動操作や、図2で後述す
るフィルムアダプタ装置から得られるネガポジ情報によ
り、撮像対象がネガであるか否かを認識するためのもの
である。ネガ画像を被写体とする撮影(ネガ撮影)は基
本的には現像済みネガフィルム(トランスペアレンシ
ー)を対象とするが、フィルム以外(例えばリフレクテ
ィブプリント)であっても階調圧縮されたネガ画像であ
ればネガ撮影として扱われ得る。
【0033】露出制御部112bは、ネガ撮影認識部1
12aによってネガ撮影であると認識された場合に自動
的にピーク測光による露出補正を行うためのものであ
る。ピーク測光による露出補正とは、露出制御目標値を
露光域(撮像レンジ)の最大値(より正確には最大値ま
たはこれよりも僅かに小さい値)に設定し、被写体の輝
度分布の最大値に対応するピーク測光値がこの露出制御
目標値となるように露出を制御するものであり、ネガフ
ィルムのように階調圧縮が為された被写体に対しては通
常測光(平均測光)による露出制御よりも、露出制御ド
ライバ117やCCDドライバ106に設定する露光量
が多くなる。これにより、ネガ撮影は、一般被写体やポ
ジなどを被写体とする通常撮影時の場合よりも露光量を
高めた状態で行われる。ネガ撮影によって得られた撮像
信号は最終的にはポジ画像に変換される。このネガポジ
変換処理に際しては、前述したように圧縮された階調域
を伸張するための処理も同時に実行される。
【0034】なお、ネガポジ変換処理は、メモリカード
111への画像データ記録時にデジタルカメラ100内
で自動的に行ってもよいが、メモリカード111にはネ
ガ画像のまま画像データを記録しておき、画像データを
メモリカード111から読み出して再生するときにデジ
タルカメラ100内で、或いは外部の再生装置にてネガ
ポジ変換を行うようにしてもよい。
【0035】また、上記「ピーク測光値」は、上述のよ
うに「被写体の輝度分布の最大値に対応するもの」であ
るが、この場合の「被写体」はネガ画像であるから、そ
の元の原被写体においては輝度分布の最小値、即ち黒に
対応するものであること、および「最大値」を求める場
合の手法や分解能については、任意の一般的な方法(例
えば必要に応じて撮像画像信号の高域信号を除去した
り、数画素〜数10画素のブロック処理したりした後に
最大値を求める、平均化ピーク検出を含む)を用い得る
ことを念のため付言しておく。
【0036】(フィルムアダプタ装置)次に、図1のデ
ジタルカメラ100と組み合わせて使用されるフィルム
アダプタ装置201の構成について説明する。
【0037】図2は、デジタルカメラ100の撮影レン
ズ鏡筒部にフィルムアダプタ装置201を取付けた状態
の透視的模式図である。これは上方から見た図であっ
て、デジタルカメラ100上部の外装筺体表面には、上
記操作スイッチ系113の一部としてシャッタスイッチ
113a、T(テレ)とW(ワイド)の2スイッチから
なるズームスイッチ113b、ネガポジ指定スイッチ1
13c,113dが設けられている。ネガ指定スイッチ
113cは、フィルムアダプタ装置201に装填された
撮像対象のフィルムがネガであることを指定するための
操作スイッチであり、またポジ指定スイッチ113dは
撮像対象のフィルムがポジであることを指定するための
操作スイッチである。
【0038】また図2においては、デジタルカメラ10
0内部の要部としてCCD撮像素子105とその有効撮
像領域119が透視的に示されている。
【0039】フィルムアダプタ装置201の鏡筒部はデ
ジタルカメラ100の撮影レンズ鏡筒にこの種のアダプ
タ装置に公知の取付け方法によって取付けられており、
鏡筒の左方にはフィルムアダプタ装置201の付属装置
であるフィルムキャリア202が挿入されている。ま
た、204はフイルムキャリア202に保持されたフィ
ルムの1フレーム(有効画像領域)を示している。フィ
ルムキャリア202の挿入位置近傍にはフォトインタラ
プタ205が設けられており、このフォトインタラプタ
205によってフィルムキャリア202の種類に応じた
前述のネガポジ情報が生成される。
【0040】また、フィルムアダプタ装置201からは
ケーブル付き接続プラグ203が導出されており、これ
がデジタルカメラ100のフィルムアダプタ接続用コネ
クタ118と接続されて使用される。このケーブル付き
接続プラグ203を介して、ネガポジ情報がフィルムア
ダプタ装置201からデジタルカメラ100に送られ
る。
【0041】(ピーク露出の効果)次に、図3のフロー
チャート及び図4の測光特性を参照して、ネガ撮影時の
露出制御動作について説明する。
【0042】撮影時には図3に示すように、まず撮像対
象がネガであるか否かの判定が行われる(ステップS1
1)。ネガ以外のポジ又は通常被写体の撮影時には(ス
テップS11のNO)、ファーストレリーズ操作で測光
及び露出制御が行われる。このときの測光は、図4
(a)に示すように平均測光(中央部重点)であり、測
光値が露光制御目標値に設定されるように露出制御され
る。そして、露光量EはこのAE処理で求められた値
(AE値)に設定される(ステップS12)。
【0043】一方、撮像対象がネガである場合、つまり
ネガ指定スイッチ113cが押された場合やフィルムア
ダプタ装置201からのネガポジ情報によってネガが指
定された場合には(ステップS11のYES)、ネガ撮
影モードとなる。このネガ撮影モードでも、ファースト
レリーズで測光が開始されるが、この場合はピーク制御
となる。即ち、図4(b)に示すようにピーク測光を行
い、このピーク測光値が撮像信号レベルの最大値(より
具体的には最大値よりも僅かに小さい値)に設定される
ように露光量が制御される。この場合の露光量Eは、平
均値測光による露光量制御の場合よりも多くなる(ステ
ップS13)。
【0044】そして、露出調整が行われた後、セカンド
レリーズ操作で本撮影のための撮像処理が実行される
(ステップS14)。
【0045】このように本実施形態では、通常時は平均
測光であるが、ネガ撮影であると認識された場合には自
動的にピーク測光による露光制御が行われる。ここで、
ピーク測光により、結果的に平均測光に比して+1EV
の露出となった場合を例にして、画質評価を行うことと
する。
【0046】この場合、+1EVの+露出による信号レ
ベル(S)の増大は6dBである。これに対して撮像時
に発生するノイズ(N)を考えると、光非依存性のノイ
ズについては、アナログノイズ(ランダムノイズ、固定
パターンノイズFPNとも)もA/D変換時の量子化ノ
イズを含めて全ては露光量に関係なく一定であるからS
/N改善効果は6dBとなる。また、ショットノイズな
どのような光依存性のノイズについては、信号レベルの
増大に伴い3dB程度増えるからS/N改善効果は差し
引き3dBとなる。よって、総合的には通常4〜5dB
程度S/Nの向上をはかることができる。
【0047】このように本実施形態によれば、ネガ撮影
に対してピーク測光による露出制御を行うことにより、
撮影時に十分なS/Nを確保しておくことができる。こ
のため、後に最終出力を得るためのネガポジ変換処理で
階調伸張処理を施しても、S/Nは標準的な状態に戻る
だけであるので、画質劣化の無い最終出力画像を得るこ
とができる。
【0048】またピーク測光によって、被写体輝度域に
対応したフィルム濃度分布域の中の最大透過率付近(被
写体の最小輝度付近=黒)を撮像レンジ(露光域)の上
限付近に合わせることになるから、単なる指定量の+露
出補正を行う場合に起こり得る不具合「S/N向上のた
めの露光量増大を行う際に、誤って被写体レンジが撮像
レンジの上限をはみ出してしまう(レンジオーバー)た
めの画質劣化」を生じることが無い。
【0049】なお、本実施形態では、フィルムアダプタ
装置からのネガポジ変換情報や撮影者からの明示的な指
示によってネガ撮影モードに設定する場合を説明した
が、撮像素子105から得られる撮像信号の色解析によ
って被写体像がネガであるか否かを判定してもよい。そ
の他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して
実施することができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ネ
ガ撮影時にピーク測光による露光制御を行うことによ
り、画質劣化を防止できるようになり、2次元撮像素子
を用いた通常被写体撮影用の電子カメラで、より高画質
なネガデュープ撮影を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるデジタルカメラの
概略構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態のデジタルカメラに取り付けて使用
されるフィルムアダプタ装置の構成を示す図。
【図3】同実施形態におけるネガ撮影時の露出補正動作
を説明するフローチャート。
【図4】同実施形態における平均測光とピーク測光を説
明するための図。
【図5】ネガ画像固有の特性を説明するための図。
【符号の説明】
100…デジタルカメラ 101…撮像レンズ 103…露出制御機構 105…CCD撮像素子 106…CCDドライバ 112…システムコントローラ 112a…ネガ撮影認識部 112b…露出制御部 201…フィルムアダプタ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/238 H04N 5/238 Z Fターム(参考) 2H002 DB02 DB19 DB23 DB27 DB32 EB09 FB03 FB42 FB66 GA35 JA07 2H054 AA01 2H105 CC01 CC06 CC23 5C022 AB04 AB05 AB15 AB17 AB19 AB68 AC03 AC32 AC42 AC54 AC74 AC78 AC80 BA07 BA19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体像を撮影する撮影光学系と、前記撮
    影光学系による被写体像を光電変換する撮像素子と、前
    記撮像素子における露出を制御する露出制御手段と、撮
    影対象がネガであるか否かを認識するネガ撮影認識手段
    とを具備してなり、 前記ネガ撮影認識手段が撮影対象をネガと認識した場合
    には、前記露出制御手段における露出制御を高輝度部基
    準露出に設定することを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】手動情報入力手段を有してなり、前記ネガ
    撮影認識手段は、前記手動情報入力手段からの入力情報
    に基づいて前記撮像対象がネガであるか否かの認識を行
    うように構成されたものであることを特徴とする請求項
    1に記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】前記ネガ撮影認識手段は、ネガポジ判別情
    報出力手段を有するフィルムアダプタ装置が装着された
    場合には、前記フィルムアダプタ装置から出力されるネ
    ガポジ判別情報に基づいて前記撮像対象がネガであるか
    否かの認識を行うように構成されたものであることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1672908A1 (en) * 2004-12-15 2006-06-21 OmniVision Technologies, Inc. Digital camera for producing positive images from negatives
CN100373908C (zh) * 2002-11-05 2008-03-05 宇东科技股份有限公司 可拍摄负片并显示负片反转影像的影像撷取装置及方法

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