JP2001308923A - 音声パケット通信装置 - Google Patents

音声パケット通信装置

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JP2001308923A
JP2001308923A JP2000126534A JP2000126534A JP2001308923A JP 2001308923 A JP2001308923 A JP 2001308923A JP 2000126534 A JP2000126534 A JP 2000126534A JP 2000126534 A JP2000126534 A JP 2000126534A JP 2001308923 A JP2001308923 A JP 2001308923A
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Shigeaki Suzuki
茂明 鈴木
Wataru Fushimi
渉 伏見
Hideaki Ebisawa
秀明 海老沢
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IPパケットサイズを小さくし伝送効率を改
善する。 【解決手段】 音声符号器10−1〜10−nは、各チ
ャネルの音声信号を符号化し、サブパケットヘッダ生成
部20−1〜20−nは、音声符号化データにコーデッ
ク識別子を付加したサブパケットを出力する。有音検出
器30−1〜30−nは各チャネルの音声信号の有音・
無音を判定し、共通ヘッダ生成部7は、各チャネルの有
音・無音の状態を示す多重化ビットマップによる共通ヘ
ッダを作成する。音声データ多重部4は、有音であるチ
ャネルから入力するサブパケットを多重化し、共通ヘッ
ダを付加したIPパケットを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は音声信号をパケッ
ト化して伝送する音声パケット通信装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】音声をパケット化して伝送する方式につ
いては、近年のIP(Internet Protoc
ol)通信の発展により、電話音声信号やファクシミリ
信号をIPパケット化して伝送する技術が特に注目され
るようになった。IPパケットはパケットヘッダサイズ
が大きいため、そのオーバーヘッドの影響が如何に小さ
いパケットフォーマットを用いるかが検討課題の1つと
なっている。電話音声をIPパケット化する方式として
は、ITU−T勧告H.323に示される方式等がある
が、近年、1パケット内に複数チャネル分の音声データ
を多重化して伝送する方式が提案されている。
【0003】このような方式として、図18に示すよう
に、特開平11−122307号公報に開示されている
IPパケットのフォーマットがある。このフォーマット
は、IPパケットのペイロード内に複数のショートパケ
ットが多重化され、各ショートパケットは、音声データ
(SPP:Short Packet Payloa
d)に、そのチャネル番号(通話回線番号)と、音声符
号化方式を示す識別子(符号化方式識別子)からなるヘ
ッダ(SPH:Short Packet Heade
r)が付けられたものである。
【0004】また、これとほぼ同様のフォーマットとし
て、図19に示すIPパケットのフォーマットがある。
このフォーマットは、1999年電子情報通信学会総合
大会B−7−91に示されたものである。この図におい
ては、IPパケットのヘッダが詳細に示されており、I
Pヘッダ20バイト、UDP(User Datagr
am Protocol)ヘッダ8バイト、RTP(R
eal Time Transport Protoc
ol)ヘッダ8バイトとから構成されている。そして図
18と同様に、このパケットのペイロード内に、複数チ
ャネル分のサブパケットを多重化するようになってお
り、1つのサブパケットは、1チャネル分の音声データ
とそのサブパケットヘッダにより構成される。サブパケ
ットヘッダは、チャネル識別子とコーデック識別子から
なり、チャネル識別子により、このサブパケットがどの
チャネルに対応するものであるかを示し、コーデック識
別子により、このサブパケット内の音声データの符号化
方式や符号化速度を示している。
【0005】このようなIPパケットのフォーマット
は、多数の電話回線を収容してIP伝送を行うための音
声パケット通信装置間のIP伝送フォーマットとして適
している。
【0006】図20は従来の音声パケット通信装置の構
成を示すブロック図である。図において、10−1〜1
0−nはトランク回線(電話回線)側からの音声信号を
低ビットレート符号化し音声符号化データを出力する音
声符号器、20−1〜20−nは、音声符号器10−1
〜10−nが出力した音声符号化データにヘッダを付加
するサブパケットヘッダ生成部、30−1〜30−n
は、対応するチャネルの入力音声信号が有音であるか無
音であるかを判定する有音検出器、4は各サブパケット
を1つのIPパケットに多重化してIP回線側に出力す
る音声データ多重部である。
【0007】また、図20において、5はIP回線側か
ら入力したIPパケットを分離して各チャネルの音声符
号化データを取り出す音声データ分離部、60−1〜6
0−nは音声符号化データを復号する音声復号器であ
る。この音声パケット通信装置は、nチャネル分のトラ
ンク回線を収容し、各チャネルの音声信号をIP回線を
使用して伝送するものである。
【0008】次に動作について説明する。音声符号器1
0−1〜10−nは、トランク回線から入力した64k
bit/sPCM(Pulse Code Modul
ation)方式で符号化された電話音声信号を、例え
ば8kbit/sに低ビットレート符号化し、音声符号
化データをサブパケットヘッダ生成部20−1〜20−
nに出力する。有音検出器30−1〜30−nは、対応
するチャネルの入力音声信号が有音であるか無音である
かを判定し、判定結果を音声データ多重部4に出力す
る。サブパケットヘッダ生成部20−1〜20−nは、
音声符号器10−1〜10−nより入力した音声符号化
データに対応するチャネル識別子とコーデック識別子を
付加し、サブパケット化して音声データ多重部4に出力
する。
【0009】ここで、チャネル識別子とは、どのチャネ
ルのデータであるかを示すヘッダであり、すなわち、チ
ャネル番号そのものを使用することができる。従って、
例えば、サブパケットヘッダ生成部20−1であれば、
チャネル識別子=1,サブパケットヘッダ生成部20−
kであれば、チャネル識別子=kを付加することとな
る。コーデック識別子とは、音声符号化アルゴリズムの
種別や符号化速度を表す識別子である。従って、単一種
類のアルゴリズム、単一速度の音声符号化データのみを
用いるのであれば、このような識別子は不要となる。し
かしながら、電話回線では、通話のための電話音声信号
のほかに、ファクシミリ信号のような音声帯域データ信
号(音声帯域モデム信号)も伝送される場合がある。電
話音声信号と音声帯域データ信号とでは、異なる符号化
アルゴリズムや符号化速度を用いるのが一般的であり、
このような識別子が必要となる場合がある。
【0010】音声データ多重部4は、サブパケットヘッ
ダ生成部20−1〜20−nよりサブパケットを入力
し、有音検出器30−1〜30−nの有音・無音判定結
果が有音であるチャネルから入力するサブパケットのみ
を多重化して、これにIPヘッダ、UDPヘッダ、及び
RTPヘッダを付加して、図19に示すフォーマットの
IPパケットをIP回線側に出力する。
【0011】音声データ分離部5は、IP回線側からI
Pパケットを入力し、IPパケット内のサブパケットヘ
ッダ内の情報に基づき、多重化された音声符号化データ
を分離し、音声復号器60−1〜60−nに出力する。
音声復号器60−1〜60−nは、音声データ分離部5
より入力した音声符号化データを64kbit/sPC
M信号に復号してトランク回線側に出力する。
【0012】このように、この音声パケット通信装置
は、有音の音声信号のみをサブパケット化して1つのI
Pパケット内に多重化して伝送する。ところで、この音
声パケット通信装置のIPパケット化の周期を10ms
とすると、8kbit/s音声符号化データのデータ長
は、 8000bit/s×10ms=8000bit/s×0.01s =80bit=10バイト となる。そして、1つのIPパケット内に多重化する最
大のチャネル数(これは図20に示す音声パケット通信
装置が備える音声符号器の数、すなわちnに等しい)
が、例えば256チャネルの場合、チャネル識別子とし
て少なくとも8ビット、つまり1バイト必要で、このチ
ャネル識別子のサイズは音声符号化データのサイズの1
割に当ることとなり、決して無視することのできない伝
送効率の低下を招き、IPパケットサイズの増大を招く
こととなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の音声パケット通
信装置は以上のように構成され、IPパケット内に多重
化する音声符号化データ1チャネル毎にチャネル識別子
とコーデック識別子のヘッダを付加しているので、この
ヘッダのオーバーヘッドによりIPパケットサイズが増
大し、伝送効率が低下するという課題があった。
【0014】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、IPパケットサイズを小さくして
伝送効率を改善する音声パケット通信装置を得ることを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る音声パケ
ット通信装置は、トランク回線側から入力された各チャ
ネルの音声信号を符号化し音声符号化データを出力する
音声符号器と、上記音声符号器から出力された音声符号
化データに、ヘッダを付加したサブパケットを出力する
サブパケットヘッダ生成部と、トランク回線側から入力
された各チャネルの音声信号が有音であるか無音である
かを判定する有音検出器と、上記有音検出器が出力する
各チャネルの有音・無音判定結果に基づき、各チャネル
の有音・無音の状態を示す多重化ビットマップによる共
通ヘッダを生成する共通ヘッダ生成部と、上記サブパケ
ットヘッダ生成部からのサブパケットを入力し、上記有
音検出器の有音・無音判定結果が有音であるチャネルか
ら入力するサブパケットを多重化し、上記共通ヘッダ生
成部が生成した共通ヘッダを付加したIPパケットを、
IP回線側に出力する音声データ多重部とを備えたもの
である。
【0016】この発明に係る音声パケット通信装置は、
サブパケットヘッダ生成部が、ヘッダとして、符号化ア
ルゴリズムの種別や符号化速度を示すコーデック識別子
を付加し、音声データ多重部が、多重化ビットマップと
上記コーデック識別子を含む第1のIPパケットを出力
するものである。
【0017】この発明に係る音声パケット通信装置は、
サブパケットヘッダ生成部が、ヘッダとして、チャネル
を識別するチャネル識別子と、符号化アルゴリズムの種
別や符号化速度を示すコーデック識別子を付加し、音声
データ多重部が、上記チャネル識別子と上記コーデック
識別子を含む第2のIPパケットを出力するよう構成
し、音声データ多重部が、チャネル数に対応して、第1
のIPパケット、又は上記第2のIPパケットを出力
し、上記第1のIPパケットと上記第2のIPパケット
を識別するフォーマット識別子を、上記第1のIPパケ
ット及び上記第2のIPパケットに付加するものであ
る。
【0018】この発明に係る音声パケット通信装置は、
サブパケットヘッダ生成部が、ヘッダとして、チャネル
を識別するチャネル識別子と、符号化アルゴリズムの種
別や符号化速度を示すコーデック識別子を付加し、音声
データ多重部が、上記チャネル識別子と上記コーデック
識別子を含む第2のIPパケットを出力するよう構成
し、音声データ多重部が、チャネル数に対応して、第1
のIPパケット、又は上記第2のIPパケットを出力
し、上記第1のIPパケットと上記第2のIPパケット
を識別するダミーデータを、上記第1のIPパケット及
び上記第2のIPパケットに付加するものである。
【0019】この発明に係る音声パケット通信装置は、
音声データ多重部が、第1のIPパケットのパケットサ
イズが奇数バイト又は偶数バイトになるようにダミーデ
ータを付加し、第2のIPパケットのパケットサイズが
偶数バイト又は奇数バイトになるようにダミーデータを
付加するものである。
【0020】この発明に係る音声パケット通信装置は、
トランク回線側から入力された各チャネルの音声信号の
種別を判定する信号識別器と、トランク回線側から入力
された各チャネルの音声信号を、上記信号識別器の判定
結果に基づき符号化し音声符号化データを出力する音声
符号器と、上記音声符号器から出力された音声符号化デ
ータに、ヘッダを付加したサブパケットを出力するサブ
パケットヘッダ生成部と、トランク回線側から入力され
た各チャネルの音声信号が有音であるか無音であるかを
判定する有音検出器と、上記信号識別器の判定結果に基
づき、符号化アルゴリズムの種別や符号化速度を示す1
個以上のコーデック識別子を出力する共通ヘッダ生成部
と、上記サブパケットヘッダ生成部からのサブパケット
を入力し、上記共通ヘッダ生成部が出力したコーデック
識別子単位に、上記有音検出器の有音・無音判定結果が
有音であるチャネルから入力するサブパケットをまとめ
て多重化し、コーデック識別子が複数ある場合に、2番
目以降のコーデック識別子に、空きチャネル番号を示す
チャネル識別子を付加したIPパケットを、IP回線側
に出力する音声データ多重部とを備えたものである。
【0021】この発明に係る音声パケット通信装置は、
サブパケットヘッダ生成部が、ヘッダとして、チャネル
を識別するチャネル識別子を付加し、音声データ多重部
が、1個以上のコーデック識別子と上記チャネル識別子
を含むIPパケットを出力するものである。
【0022】この発明に係る音声パケット通信装置は、
トランク回線側から入力された各チャネルの音声信号の
種別を判定する信号識別器と、トランク回線側から入力
された各チャネルの音声信号を、上記信号識別器の判定
結果に基づき符号化し音声符号化データを出力する音声
符号器と、トランク回線側から入力された各チャネルの
音声信号が有音であるか無音であるかを判定する有音検
出器と、上記信号識別器からの音声信号の種別の判定結
果と、上記有音検出器からの有音・無音判定結果に基づ
き、符号化アルゴリズムの種別や符号化速度を示すコー
デック識別子と、各チャネルの有音・無音の状態を示す
多重化ビットマップによる1個以上の共通ヘッダを出力
する共通ヘッダ生成部と、上記音声符号器からの音声符
号化データを入力し、上記共通ヘッダ生成部が出力した
共通ヘッダ単位に、上記有音検出器の有音・無音判定結
果が有音であるチャネルから入力するサブパケットをま
とめて多重化した第1のIPパケットを、IP回線側に
出力する音声データ多重部とを備えたものである。
【0023】この発明に係る音声パケット通信装置は、
音声符号器がトランク回線側から入力された各チャネル
の音声信号を符号化し音声符号化データを出力し、上記
音声符号器が出力した音声符号化データに、チャネルを
識別するチャネル識別子と、符号化アルゴリズムの種別
や符号化速度を示すコーデック識別子を付加したサブパ
ケットを出力するサブパケットヘッダ生成部を備え、音
声データ多重部が、上記チャネル識別子と上記コーデッ
ク識別子を含む第2のIPパケットを出力するよう構成
し、音声データ多重部が、チャネル数に対応して、第1
のIPパケット、又は上記第2のIPパケットを出力
し、上記第1のIPパケットと上記第2のIPパケット
を識別するフォーマット識別子を、上記第1のIPパケ
ット及び上記第2のIPパケットに付加するものであ
る。
【0024】この発明に係る音声パケット通信装置は、
音声符号器がトランク回線側から入力された各チャネル
の音声信号を符号化し音声符号化データを出力し、上記
音声符号器が出力した音声符号化データに、チャネルを
識別するチャネル識別子と、符号化アルゴリズムの種別
や符号化速度を示すコーデック識別子を付加したサブパ
ケットを出力するサブパケットヘッダ生成部を備え、音
声データ多重部が、上記チャネル識別子と上記コーデッ
ク識別子を含む第2のIPパケットを出力するよう構成
し、音声データ多重部が、チャネル数に対応して、第1
のIPパケット、又は上記第2のIPパケットを出力
し、上記第1のIPパケットと上記第2のIPパケット
を識別するダミーデータを、上記第1のIPパケット及
び上記第2のIPパケットに付加するものである。
【0025】この発明に係る音声パケット通信装置は、
音声データ多重部が、第1のIPパケットのパケットサ
イズが奇数バイト又は偶数バイトになるようにダミーデ
ータを付加し、第2のIPパケットのパケットサイズが
偶数バイト又は奇数バイトになるようにダミーデータを
付加するものである。
【0026】この発明に係る音声パケット通信装置は、
音声データ多重部が、同一IPパケット内には符号化方
式及び符号化速度の異なる音声データを多重化せず、異
なる符号化方式又は異なる符号化速度の音声データを出
力する場合には、その符号化方式及び符号化速度毎に異
なるIPパケットを出力するものである。
【0027】この発明に係る音声パケット通信装置は、
音声データ多重部が、同一IPパケット内には符号化方
式及び符号化速度の異なる音声データを多重化せず、異
なる符号化方式又は異なる符号化速度の音声データを出
力する場合には、その符号化方式及び符号化速度毎に異
なる第1のIPパケット又は第2のIPパケットを出力
するものである。
【0028】この発明に係る音声パケット通信装置は、
音声帯域データ信号をディジタルデータに復調する音声
帯域データ復調器を備え、トランク回線側から入力され
た各チャネルの音声信号が音声帯域データ信号の場合
に、音声符号器の代わりに、上記音声帯域データ復調器
によりディジタルデータに復調し、音声データ多重部
が、復調されたディジタルデータをIPパケットに多重
化するものである。
【0029】この発明に係る音声パケット通信装置は、
音声データ多重部が、共通ヘッダに誤り訂正ビットを付
加するものである。
【0030】この発明に係る音声パケット通信装置は、
多重化すべき音声データのチャネル数が所定値を超えた
場合に、音声データ多重部がIPパケットを分割して出
力することにより、多重化する音声データのチャネル数
を上記所定値以下とするものである。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による音
声パケット通信装置の構成を示すブロック図であり、図
において、7は有音検出器30−1〜30−nが出力す
る各チャネルの有音・無音判定結果に基づき、共通ヘッ
ダを生成する共通ヘッダ生成部であり、その他の構成
は、従来の図20に示す構成と同等である。
【0032】次に動作について説明する。音声符号器1
0−1〜10−n,有音検出器30−1〜30−n,音
声復号器60−1〜60−nは、従来の図20に示す音
声パケット通信装置と同様の動作を行う。サブパケット
ヘッダ生成部20−1〜20−nは、音声符号器10−
1〜10−nより入力した音声符号化データに、チャネ
ル識別子は付加せずに、コーデック識別子のみを付加し
てサブパケット化し、これを音声データ多重部4に出力
する。共通ヘッダ生成部8は、有音検出器30−1〜3
0−nの出力する各チャネルの有音・無音判定結果に基
づき、共通ヘッダを生成して音声データ多重部4に出力
する。
【0033】図2は共通ヘッダ生成部8が生成する共通
ヘッダのフォーマットを示す図であり、各チャネルの有
音・無音状態を示すビットが用意されており、有音のチ
ャネルについては「1」、無音のチャネルについては
「0」が書き込まれたビットマップである。なお、この
図は、IPパケット内に多重化される音声符号化データ
の最大チャネル数が256の場合の例であり、合計32
バイトとなっている。
【0034】音声データ多重部4は、サブパケットヘッ
ダ生成部20−1〜20−nよりサブパケットを入力
し、有音検出器30−1〜30−nの有音・無音判定結
果が有音であるチャネルから入力するサブパケットのみ
を多重化し、これにIPヘッダ、UDPヘッダ及びRT
Pヘッダと、さらに共通ヘッダ生成部8から入力する共
通ヘッダを付加したIPパケットを生成しIP回線側に
出力する。なお、多重化するサブパケットはチャネル番
号の小さい順に並べる。
【0035】図3は音声データ多重部4が出力するIP
パケットのフォーマットを示す図である。このフォーマ
ットを従来の図19に示すフォーマットと比較すると、
多重化された各サブパケット内のヘッダがコーデック識
別子のみに減っており、代わりに各チャネルの有音・無
音を示した多重化ビットマップによる共通ヘッダが追加
されたものとなっている。ここで、各サブパケットヘッ
ダの予備1及び予備2の領域については、これらが本質
的にこの発明の音声パケット通信装置とは直接関係ない
ものであるため、図3においては省略している。
【0036】音声データ分離部5は、図3に示すフォー
マットのIPパケットを入力し、IPパケット内の共通
ヘッダの情報に基づき符号化音声データを分離して、対
応するチャネルの音声復号器60−1〜60−nに出力
する。上述のように、共通ヘッダ部を参照することによ
り、どのチャネルが有音であるかが分かり、かつ多重化
された音声符号化データはチャネル番号の小さい順に並
んでいるので、各サブパケットがどのチャネルに対応す
るものであるかを知ることができる。
【0037】例えば、IPパケット内に多重化される音
声符号化データのチャネル数が256の場合に、図3に
示すIPパケットのフォーマットのパケットサイズと、
図19に示すIPパケットのフォーマットのパケットサ
イズを比較すると、共通ヘッダが32バイト増加する
が、チャネル識別子が256バイト減少するので、全体
で224バイト減少する。ここで、多重化されるチャネ
ル数が32未満の場合には、図3に示すIPパケットの
フォーマットを使用すると、パケットサイズが増大して
しまうが、一般に、あるチャネルが有音である確率は5
0%程度で、平均的には128チャネルが1つのIPパ
ケットに多重化されることになるので、殆どの場合にお
いて、IPパケットのパケットサイズは減少することに
なる。
【0038】なお、この実施の形態では、多重化する音
声符号化データをチャネル番号の小さい順に並べている
が、各音声符号化データがどのチャネルのものであるか
分かるものであれば、その並び順はどのようなものでも
構わない。例えば、チャネル番号の大きい順に並べても
良い。
【0039】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、チャネル識別子の代わりに、各チャネルの有音・無
音を示した多重化ビットマップによる共通ヘッダを付加
することにより、IPパケットのパケットサイズを減少
させ、伝送効率を改善することができるという効果が得
られる。
【0040】実施の形態2.この実施の形態2による音
声パケット通信装置の構成は、実施の形態1の図1に示
す構成と同等である。実施の形態1の図3に示すIPパ
ケットのフォーマットは、多重化する音声データのチャ
ネル数が32を超える場合は、従来の図19に示すIP
パケットのフォーマットに比べて、パケットサイズが小
さくなるが、チャネル数が32未満の場合は逆に大きく
なる。
【0041】そこで、この実施の形態2では、多重化す
る音声データのチャネル数が32未満の場合には、図4
に示すIPパケットを出力し、多重化する音声データの
チャネル数が32以上の場合には図5に示すIPパケッ
トを出力する。この図4及び図5に示すIPパケットの
フォーマットは、従来の図19及び実施の形態1の図3
に示すIPパケットのフォーマットのRTPヘッダの直
後に、多重化ビットマップの有無を示すフォーマット識
別子を追加したものである。このフォーマット識別子
は、音声データ多重部4が付加するもので、例えば1バ
イトの長さの識別子であり、図4の場合はフォーマット
識別子を「0」、図5の場合はフォーマット識別子を
「1」とする。このように、フォーマット識別子によ
り、図4のような多重化ビットマップを含まないフォー
マットのIPパケットであるか、図5のような多重化ビ
ットマップを含むフォーマットのIPパケットであるか
を知ることができる。
【0042】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、多重化する音声データのチャネル数に応じて、IP
パケットのパケットサイズが小さくなるフォーマットを
選択して出力するので、より伝送効率を改善することが
できるという効果が得られる。
【0043】実施の形態3.この実施の形態3による音
声パケット通信装置の構成は、実施の形態1の図1に示
す構成と同等である。この実施の形態3では、多重化す
る音声データのチャネル数が32未満の場合には、図6
に示すIPパケットを出力し、多重化する音声データの
チャネル数が32以上の場合には、図7に示すIPパケ
ットを出力する。この図6及び図7に示すIPパケット
のフォーマットは、従来の図19及び実施の形態1の図
3に示すIPパケットのフォーマットの最後に、多重化
ビットマップの有無を識別するための0バイト又は1バ
イトの可変長ダミーデータを追加したものである。
【0044】ここで、図6に示すフォーマットのIPパ
ケットにおいては、音声データ多重部4は、全体のIP
パケットサイズが偶数バイトとなるように可変長のダミ
ーデータを付加する。逆に図7に示すフォーマットのI
Pパケットにおいては、音声データ多重部4は、全体の
IPパケットサイズが奇数バイトとなるように可変長の
ダミーデータを付加する。このようにすると、IPパケ
ットサイズにより(バイト数が偶数か奇数かにより)、
図6のような多重化ビットマップを含まないフォーマッ
トのIPパケットであるか、図7のような多重化ビット
マップを含むフォーマットのIPパケットであるかを知
ることができる。
【0045】なお、この実施の形態では、多重化ビット
マップを含まないフォーマットのIPパケットサイズを
偶数バイトとし、多重化ビットマップを含むフォーマッ
トのIPパケットサイズを奇数バイトとしたが、逆に、
多重化ビットマップを含まないフォーマットのIPパケ
ットサイズを奇数バイトとし、多重化ビットマップを含
むフォーマットのIPパケットサイズを偶数バイトとし
ても良い。
【0046】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、多重化する音声データのチャネル数に応じて、IP
パケットのパケットサイズが小さくなるフォーマットを
選択して出力するので、より伝送効率を改善することが
できるという効果が得られる。
【0047】実施の形態4.上記各実施の形態において
は、チャネル識別子の代わりに多重化ビットマップを導
入することによりパケットサイズを減少させているが、
この実施の形態5では、コーデック識別子の冗長を低減
することにより、パケットサイズを減少させるものであ
る。図8はこの発明の実施の形態4による音声パケット
通信装置の構成を示すブロックであり、図において、8
0−1〜80−nはトランク側入力信号の種別を判定す
る信号識別器、8は信号識別器80−1〜80−nの判
定結果に基づき、電話音声信号と音声帯域データ信号の
2種類のコーデック識別子情報を出力する共通ヘッダ生
成部であり、その他の構成は、実施の形態1の図1に示
す構成と同等である。
【0048】次に動作について説明する。信号識別器8
0−1〜80−nは、対応するチャネルの入力音声信号
が電話音声信号であるかファクシミリ信号のような音声
帯域データ信号であるかを判定し判定結果を出力する。
音声符号器10−1〜10−nは、信号検出器80−1
〜80−nからの信号種別の判定結果に基づき、トラン
ク回線から入力した64kbit/sPCM信号が電話
音声信号であれば、これを例えば8kbit/sに符号
化し、音声帯域データ信号であれば、これを例えば40
kbit/sに符号化して、音声符号化データをサブパ
ケットヘッダ生成部20−1〜20−nに出力する。な
お、通常、音声符号化アルゴリズムは、音声帯域データ
信号に対しては高い圧縮度を得ることができないため、
このように高めの符号化速度が用いられる。
【0049】サブパケットヘッダ生成部20−1〜20
−nは、音声符号器10−1〜10−nより入力した音
声符号化データに、コーデック識別子を付加せずに、チ
ャネル識別子のみを付加しサブパケット化して音声デー
タ多重部4に出力する。共通ヘッダ生成部7は、電話音
声信号と音声帯域データ信号の2種類のコーデック識別
子情報を音声データ多重化部4に出力する。この2種類
とは、上記8kbit/s音声符号化と40kbit/
s音声符号化の2種類に対応したコーデック識別子であ
る。
【0050】音声データ多重部4は、サブパケットヘッ
ダ生成部20−1〜20−nよりサブパケットを入力
し、有音検出器30−1〜30−nの有音・無音判定結
果が有音であるチャネルから入力するサブパケットのみ
を多重化し、更に共通ヘッダ生成部7からのコーデック
識別子情報を付加し、最終的にIPヘッダ、UDPヘッ
ダ、及びRTPヘッダを付加して、図9に示すフォーマ
ットのIPパケットをIP回線側に出力する。
【0051】図9に示すように、信号識別器80−1〜
80−nから入力する各チャネルの信号種別判定結果に
基づき、IPパケット内には信号種別が同じ音声データ
をまとめて多重化し、その前にそれに対応したコーデッ
ク識別子を付加する。また、2番目のコーデック識別子
2の前にも、続くデータが音声データなのかコーデック
識別子なのかを判別するチャネル識別子を付加するが、
このチャネル識別子が示すチャネル番号は、実際には本
装置内で使用されていないチャネル番号とする。例え
ば、音声パケット通信装置の収容チャネル数が例えば2
55チャネル以下であり、チャネル識別子が1バイトで
あるとすると、チャネル識別子で表すことのできるチャ
ネル番号が1個余ることになり、このような番号を用い
れば良い。そして、この2番目のコーデック識別子に引
き続いて、この信号種別に対応する音声データのサブパ
ケットが多重化される。
【0052】音声データ分離部5は、IP回線側からI
Pパケットを入力し、上記共通ヘッダ(コーデック識別
子)とIPパケット内のサブパケットヘッダ内の情報に
基づき、多重化された音声符号化データを分離し、音声
復号器60−1〜60−nに出力する。また、対応する
符号化速度情報も併せて音声復号器60−1〜60−n
に出力する。音声復号器60−1〜60−nは、音声デ
ータ分離部5より入力した音声符号化データを、同じく
音声データ分離部5より入力する符号化速度情報に基づ
き、64kbit/sPCM信号に復号しトランク回線
側に出力する。
【0053】図9に示すIPパケットのフォーマット
と、図19に示すIPパケットのフォーマットを比較す
ると、コーデック識別子によるオーバーヘッドを抑える
ことが可能となる。
【0054】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、コーデック識別子が同じサブパケットをまとめて、
共通のコーデック識別子を付加して多重化し、さらにに
コーデック識別子と音声データとの区別ができるよう
に、チャネル識別子に特番のチャネルを設けたので、I
Pパケットのパケットサイズを小さくし、伝送効率を改
善することができるという効果が得られる。
【0055】実施の形態5.この実施の形態は、チャネ
ル識別子とコーデック識別子との両方の冗長を低減する
ことにより、パケットサイズを減少させるものである。
図13はこの発明の実施の形態5による音声パケット通
信装置の構成を示すブロック図であり、図において、9
は有音検出器30−1〜30−nから入力する各チャネ
ルの有音・無音判定結果と、信号識別器80−1〜80
−nから入力する各チャネルの信号種別判定結果に基づ
き、電話音声信号と音声帯域データ信号の2種類の共通
ヘッダを生成して出力する共通ヘッダ生成部である。
【0056】次に動作について説明する。音声符号器1
0−1〜10−n,有音検出器30−1〜30−n,信
号識別器80−1〜80−nは、実施の形態4の図8に
示す音声パケット通信装置と同等の動作を行う。共通ヘ
ッダ生成部9は、有音検出器30−1〜30−nから入
力する各チャネルの有音・無音判定結果と、信号識別器
80−1〜80−nから入力する各チャネルの信号種別
判定結果に基づき、電話音声信号と音声帯域データ信号
の2種類の共通ヘッダを生成して、音声データ多重化部
4に出力する。上記2種類の共通ヘッダとは、1つは有
音でかつ電話音声信号入力中のチャネルのビットマップ
と8kbit/s音声符号化に対応するコーデック識別
子であり、もう1つは有音でかつ音声帯域データ入力中
のチャネルのビットマップと40kbit/s音声符号
化に対応するコーデック識別子である。
【0057】音声データ多重部4は、有音検出器30−
1〜30−nから入力する各チャネルの有音・無音判定
結果と、信号識別器80−1〜80−nから入力する各
チャネルの信号種別判定結果を基に、共通ヘッダ生成部
7から入力する2個の共通ヘッダと音声符号器10−1
〜10−nからの音声符号化データを、図11に示すフ
ォーマットで多重化して出力する。
【0058】図11において、共通ヘッダ1内の多重化
ビットマップ1は、有音でかつ電話音声信号と判定され
たチャネルに対応するビットが「1」で、それ以外のビ
ットは「0」であるビットマップであり、そのフォーマ
ットは実施の形態1の図2と同様である。また、コーデ
ック識別子1は8kbit/s音声符号化を示してい
る。この共通ヘッダ1に続いて多重化される音声データ
は、有音でかつ電話音声信号と判定されたチャネルの音
声データのみがチャネル番号の小さい順に並べられる。
【0059】また、共通ヘッダ2内の多重化ビットマッ
プ2は、有音でかつ音声帯域データと判定されたチャネ
ルに対応するビットが「1」で、それ以外のビットは
「0」であるビットマップであり、そのフォーマットは
実施の形態1の図2と同様である。また、コーデック識
別子2は40kbit/s音声符号化を示している。こ
の共通ヘッダ2に続いて多重化される音声データは、有
音でかつ音声帯域データと判定されたチャネルの音声符
号化データのみがチャネル番号の小さい順に並べられ
る。
【0060】音声データ分離部5は、IP回線側からI
Pパケットを入力し、上記共通ヘッダ1と共通ヘッダ2
に基づき、多重化された音声符号化データを分離し、音
声復号器60−1〜60−nに出力する。また、対応す
る符号化速度情報も併せて音声復号器60−1〜60−
nに出力する。音声復号器60−1〜60−nは音声デ
ータ分離部5より入力した音声符号化データを、同じく
音声データ分離部5より入力する符号化速度情報に基づ
き、64kbit/sPCM信号に復号してトランク回
線側に出力する。
【0061】図11に示すIPパケットのフォーマット
と、図19に示すIPパケットのフォーマットを比較す
ると、チャネル識別子とコーデック識別子によるオーバ
ーヘッドを抑えることが可能となる。
【0062】なお、この実施の形態においては、音声デ
ータをチャネル番号の小さい順に多重化しているが、逆
にチャネル番号の大きい順に多重化しても良い。
【0063】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、コーデック識別子が同じ音声データをまとめてチャ
ネル番号の小さい順に多重化して、どのチャネルが有音
であるかを示す多重化ビットマップと、共通のコーデッ
ク識別子を付加するようにしたので、IPパケットのパ
ケットサイズを小さくし、伝送効率を改善することがで
きるという効果が得られる。
【0064】実施の形態6.この実施の形態6による音
声パケット通信装置の構成は、実施の形態5の図10に
示す構成と同等である。
【0065】上記実施の形態5の図11に示すIPパケ
ットのフォーマットは、多重化する音声データチャネル
数が少ない場合は、図19に示すフォーマットに比べて
IPパケットサイズが大きくなる。図11において、多
重化ビットマップ1及び多重化ビットマップ2が、共に
32バイト(チャネル数の最大値は256チャネル)
で、コーデック識別子1及びコーデック識別子2が共に
1バイトであるので、これらの合計は66バイトであ
る。一方、図19において、チャネル識別子が1バイ
ト、コーデック識別子が1バイトなので、チャネル数が
33の場合のサイズは66バイト、チャネル数が32の
場合のサイズは64バイトとなり、従って、多重化され
る音声データが33チャネル未満であると、図19に示
すフォーマットの方がIPパケットサイズが小さくな
る。
【0066】そこで、多重化する音声データのチャネル
数が33未満の場合には、実施の形態2の図4に示すI
Pパケットを出力し、多重化する音声データのチャネル
数が33以上の場合には、図12に示すIPパケットを
出力するようにしても良い。図12に示すフォーマット
は、図4に示すフォーマットと同様に、音声多重部4
が、図11のフォーマットにおけるRTPヘッダの直後
に、多重化ビットマップの有無を示すフォーマット識別
子を追加したものである。このフォーマット識別子は、
音声データ多重部4が付加するもので、例えば1バイト
の長さの識別子であり、図4の場合はフォーマット識別
子を「0」、図12の場合はフォーマット識別子を
「1」とする。このフォーマット識別子により、図4の
ように多重化ビットマップを含まないフォーマットのI
Pパケットであるか、又は図12のように多重化ビット
マップを含むフォーマットのIPパケットであるかを知
ることができる。
【0067】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、多重化する音声データのチャネル数に応じて、IP
パケットサイズが小さくなるフォーマットを選択して出
力するので、より伝送効率を改善することができるとい
う効果が得られる。
【0068】実施の形態7.この実施の形態7による音
声パケット通信装置の構成は、実施の形態5の図10に
示す構成と同等である。
【0069】この実施の形態では、多重化する音声デー
タのチャネル数が33未満の場合には、実施の形態3の
図6に示すIPパケットを出力し、多重化する音声デー
タのチャネル数が33以上の場合には、図13に示すI
Pパケットを出力する。図13に示すフォーマットは、
図6と同様に、図11のフォーマットの最後に0バイト
又は1バイトの可変長ダミーデータを追加したものであ
る。ここで、図6に示すフォーマットのIPパケットに
おいては、音声多重部4は、全体のIPパケットサイズ
が偶数バイトとなるように可変長のダミーデータを付加
する。逆に図13に示すフォーマットのIPパケットの
おいては、音声多重部4は、全体のIPパケットサイズ
が奇数バイトとなるように可変長のダミーデータを付加
する。このようにすると、IPパケットサイズのバイト
数が偶数か奇数かにより、図6のように多重化ビットマ
ップを含まないフォーマットのIPパケットであるか、
又は図13のように多重化ビットマップを含むフォーマ
ットのIPパケットであるかを知ることができる。
【0070】この実施の形態においては、多重化ビット
マップを含まないフォーマットのIPパケットサイズが
偶数バイトで、多重化ビットマップを含むフォーマット
のIPパケットサイズが奇数バイトとしたが、逆に、多
重化ビットマップを含まないフォーマットのIPパケッ
トサイズが奇数バイトで、多重化ビットマップを含むフ
ォーマットのIPパケットサイズが偶数バイトとしても
良い。
【0071】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、多重化する音声データのチャネル数に応じて、IP
パケットサイズが小さくなるフォーマットを選択して出
力するので、より伝送効率を改善することができるとい
う効果が得られる。
【0072】実施の形態8.この実施の形態8による音
声パケット通信装置の構成は、実施の形態5の図10に
示す構成と同等である。
【0073】この実施の形態は、音声データ多重化部4
が、図14に示すIPパケットフォーマットのように、
異なる符号化方式、符号化速度(すなわちコーデック識
別子が異なる)の符号化音声データを1パケット内に多
重化しないようにする。逆に言うと、コーデック識別子
が異なる場合には、異なるIPパケットを生成する。こ
の場合、図11に示すIPパケットのフォーマットと比
較すると、複数パケットに分かれることによりパケット
化効率は劣化するが、その分フォーマットが単純である
という利点もある。また、従来のフォーマットのように
多重化されるチャネル毎に、チャネル識別子とコーデッ
ク識別子を付加したサブパケットを多重化する場合と比
較すると、パケット化の効率は改善される。
【0074】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、異なる符号化方式、異なる符号化速度の符号化音声
データを1パケット内に多重化しないようにすることに
より、コーデック識別子のサイズを小さくし、伝送効率
を改善することができるという効果が得られる。
【0075】実施の形態9.この実施の形態9による音
声パケット通信装置の構成は、実施の形態5の図10に
示す構成と同等である。
【0076】上記実施の形態8の図14に示すフォーマ
ットにおいても、多重化する音声データチャネル数が少
ない場合は、図19に示すフォーマットに比べてIPパ
ケットサイズが大きくなる。そこで、多重化する音声デ
ータのチャネル数が少ない場合には、実施の形態2の図
4に示すようにIPパケットを出力し、多重化する音声
データのチャネル数が多い場合には、音声データ多重部
4は、多重化ビットマップの有無を示すフォーマット識
別子を付加し、図15に示すフォーマットのIPパケッ
トを出力するようにしても良い。
【0077】以上のように、この実施の形態9によれ
ば、多重化する音声データのチャネル数に応じて、IP
パケットサイズが小さくなるフォーマットを選択して出
力するので、より伝送効率を改善することができるとい
う効果が得られる。
【0078】実施の形態10.この実施の形態10によ
る音声パケット通信装置の構成は、実施の形態5の図1
0に示す構成と同等である。
【0079】多重化する音声データのチャネル数が少な
い場合に、音声データ多重部4は、実施の形態3の図6
に示すIPパケットを出力し、多重化する音声データの
チャネル数が多い場合には、音声データ多重部4は、図
16に示すIPパケットを出力する。
【0080】以上のように、この実施の形態10によれ
ば、多重化する音声データのチャネル数に応じて、IP
パケットサイズが小さくなるフォーマットを選択して出
力するので、より伝送効率を改善することができるとい
う効果が得られる。
【0081】実施の形態11.上述したように、電話回
線には、電話音声信号ばかりでなく、FAX信号のよう
な音声帯域データ信号も伝送される。この音声帯域デー
タ信号は、原稿をイメージスキャナで読み取ったディジ
タルの画像データを、電話回線を使って伝送するため
に、音声周波数帯域に変調した信号である。このような
音声帯域データ信号を、復調して元のディジタルデータ
に戻した上で伝送し、受信側において、受信したディジ
タルデータを再度変調する復調伝送と呼ばれる方式があ
る。
【0082】このような復調伝送は、トランク側より入
力された信号が電話音声信号であれば、低ビットレート
符号化して伝送し、音声帯域データ信号であれば、ディ
ジタルデータに復調して伝送することにより、電話音声
信号と音声帯域データ信号との両方の伝送効率の向上を
実現するものである。
【0083】これまでに説明した各実施の形態において
は、トランク側より入力された電話音声信号又は音声帯
域データを低ビットレート符号化して伝送する例を示し
ているが、音声帯域データ信号の伝送については、音声
符号器10−1〜10−n及び音声復号器60−1〜6
0−nの代わりに、音声帯域データ信号を元のディジタ
ルデータに復調する音声帯域データ復調器と、ディジタ
ルデータを音声帯域データ信号に変調する変調器を用い
て、音声帯域データを復調伝送する場合にも、上記各実
施の形態を適用できる。
【0084】この場合、コーデック識別子により、復調
データの復調伝送速度や変調方式を示すようにすれば良
い。また、音声符号器及び音声復号器と音声帯域データ
復調器及び音声帯域データ変調器との両方を備え、信号
種別に応じて使い分ける場合にも適用することが可能で
ある。
【0085】以上のように、この実施の形態11によれ
ば、上記各実施の形態におけるIPパケットのフォーマ
ットを、音声帯域データ信号の復調伝送の場合にも適用
できるという効果が得られる。
【0086】実施の形態12.この実施の形態12によ
る音声パケット通信装置の構成は、実施の形態5の図1
0に示す構成と同等である。
【0087】また、多重化ビットマップやコーデック識
別子等の共通ヘッダに対して、誤り訂正ビットを付加し
ても良い。例えば、図11に示したIPパケットの共通
ヘッダに対して、音声データ多重部4が前方誤り訂正
(FEC:Forward Error Corect
ion)をかけると図17に示すフォーマットとなる。
IPパケット伝送中にこの共通ヘッダにビット誤りが生
じると、受信側において、異なるチャネルに音声データ
が与えられたり、符号化方式が誤ることにより、全く音
声が再生されない等の不都合が発生する。従って、共通
ヘッダに誤り訂正をかけることにより、ビット誤り耐性
が強くなるので、通信品質を向上させることが可能とな
る。
【0088】このような問題は、図19に示したIPパ
ケットのフォーマットにおいても共通であり、各サブパ
ケットのヘッダ部が誤れば同様の不都合が生じる。しか
し、サブパケットのヘッダ毎に誤り訂正をかけると、そ
の誤り訂正ビット追加によるIPパケットサイズの増
大、すなわち伝送効率の劣化は、共通ヘッダにチェック
ビットを追加する場合に比べると、はるかに大きくな
る。逆に言えば、共通ヘッダを用いれば、ヘッダを誤り
訂正する場合においても、従来に比べて伝送効率を改善
できることが分かる。
【0089】以上のように、この実施の形態12によれ
ば、共通ヘッダに誤り訂正をかけることにより、ビット
誤り耐性が強くなり、通信品質を向上させるこどができ
ると共に、IPパケットのパケットサイズを小さくし、
伝送効率を改善することができるという効果が得られ
る。
【0090】実施の形態13.上記各実施の形態におい
ては、音声パケット通信装置が256チャネル分のトラ
ンク回線を収容し、従って1個のIPパケット内には最
大256チャネル分の符号化音声データが多重化される
ものとして説明してきた。しかしながら、例えばIPル
ータ等の仕様によって、IPパケットのサイズに一定の
上限が設けられており、例えば128チャネル以上の符
号化音声データを多重化できないと言った制限が存在す
る場合があり得る。
【0091】このような場合において、例えば有音のチ
ャネルが130存在した場合には、127チャネル分を
多重化したIPパケットと、残り3チャネル分を多重化
したIPパケットとの2個のIPパケットを出力するよ
うにすれば、上記実施の形態1〜実施の形態12までに
説明したIPパケットのフォーマットを、そのまま使用
することができる。
【0092】以上のように、この実施の形態13によれ
ば、多重化すべき音声データのチャネル数が所定値を越
えた場合に、複数のIPパケットを出力することによ
り、上記各実施の形態におけるIPパケットのフォーマ
ットを適用し、IPパケットのパケットサイズを小さく
し、伝送効率を改善することができるという効果が得ら
れる。
【0093】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、トラ
ンク回線側から入力された各チャネルの音声信号を符号
化し音声符号化データを出力する音声符号器と、音声符
号化データに、ヘッダを付加したサブパケットを出力す
るサブパケットヘッダ生成部と、トランク回線側から入
力された各チャネルの音声信号が有音であるか無音であ
るかを判定する有音検出器と、各チャネルの有音・無音
判定結果に基づき、各チャネルの有音・無音の状態を示
す多重化ビットマップによる共通ヘッダを生成する共通
ヘッダ生成部と、サブパケットヘッダ生成部からのサブ
パケットを入力し、有音検出器の有音・無音判定結果が
有音であるチャネルから入力するサブパケットを多重化
し、共通ヘッダ生成部が生成した共通ヘッダを付加した
IPパケットを、IP回線側に出力する音声データ多重
部とを備えたことにより、IPパケットのパケットサイ
ズを減少させ、伝送効率を改善することができるという
効果がある。
【0094】この発明によれば、サブパケットヘッダ生
成部が、ヘッダとして、チャネルを識別するチャネル識
別子と、符号化アルゴリズムの種別や符号化速度を示す
コーデック識別子を付加し、音声データ多重部が、チャ
ネル識別子とコーデック識別子を含む第2のIPパケッ
トを出力するよう構成し、音声データ多重部が、チャネ
ル数に対応して、多重化ビットマップを含む第1のIP
パケット、又は第2のIPパケットを出力し、第1のI
Pパケットと第2のIPパケットを識別するフォーマッ
ト識別子を、第1のIPパケット及び第2のIPパケッ
トに付加することにより、より伝送効率を改善すること
ができるという効果がある。
【0095】この発明によれば、サブパケットヘッダ生
成部が、ヘッダとして、チャネルを識別するチャネル識
別子と、符号化アルゴリズムの種別や符号化速度を示す
コーデック識別子を付加し、音声データ多重部が、チャ
ネル識別子とコーデック識別子を含む第2のIPパケッ
トを出力するよう構成し、音声データ多重部が、チャネ
ル数に対応して、多重化ビットマップを含む第1のIP
パケット、又は第2のIPパケットを出力し、第1のI
Pパケットと第2のIPパケットを識別するダミーデー
タを、第1のIPパケット及び第2のIPパケットに付
加することにより、より伝送効率を改善することができ
るという効果がある。
【0096】この発明によれば、トランク回線側から入
力された各チャネルの音声信号の種別を判定する信号識
別器と、トランク回線側から入力された各チャネルの音
声信号を、信号識別器の判定結果に基づき符号化し音声
符号化データを出力する音声符号器と、音声符号化デー
タに、ヘッダを付加したサブパケットを出力するサブパ
ケットヘッダ生成部と、トランク回線側から入力された
各チャネルの音声信号が有音であるか無音であるかを判
定する有音検出器と、信号識別器の判定結果に基づき、
符号化アルゴリズムの種別や符号化速度を示す1個以上
のコーデック識別子を出力する共通ヘッダ生成部と、サ
ブパケットを入力し、共通ヘッダ生成部が出力したコー
デック識別子単位に、有音検出器の有音・無音判定結果
が有音であるチャネルから入力するサブパケットをまと
めて多重化し、コーデック識別子が複数ある場合に、2
番目以降のコーデック識別子に、空きチャネル番号を示
すチャネル識別子を付加したIPパケットを、IP回線
側に出力する音声データ多重部とを備えたことにより、
IPパケットのパケットサイズを小さくし、伝送効率を
改善することができるという効果がある。
【0097】この発明によれば、トランク回線側から入
力された各チャネルの音声信号の種別を判定する信号識
別器と、トランク回線側から入力された各チャネルの音
声信号を、信号識別器の判定結果に基づき符号化し音声
符号化データを出力する音声符号器と、トランク回線側
から入力された各チャネルの音声信号が有音であるか無
音であるかを判定する有音検出器と、信号識別器からの
音声信号の種別の判定結果と、有音検出器からの有音・
無音判定結果に基づき、符号化アルゴリズムの種別や符
号化速度を示すコーデック識別子と、各チャネルの有音
・無音の状態を示す多重化ビットマップによる1個以上
の共通ヘッダを出力する共通ヘッダ生成部と、音声符号
器からの音声符号化データを入力し、共通ヘッダ生成部
が出力した共通ヘッダ単位に、有音検出器の有音・無音
判定結果が有音であるチャネルから入力するサブパケッ
トをまとめて多重化した第1のIPパケットを、IP回
線側に出力する音声データ多重部とを備えたことによ
り、IPパケットのパケットサイズを小さくし、伝送効
率を改善することができるという効果がある。
【0098】この発明によれば、音声符号器がトランク
回線側から入力された各チャネルの音声信号を符号化し
音声符号化データを出力し、音声符号化データに、チャ
ネルを識別するチャネル識別子と、符号化アルゴリズム
の種別や符号化速度を示すコーデック識別子を付加した
サブパケットを出力するサブパケットヘッダ生成部を備
え、音声データ多重部が、チャネル識別子とコーデック
識別子を含む第2のIPパケットを出力するよう構成
し、音声データ多重部が、チャネル数に対応して、多重
化ビットマップを含む第1のIPパケット、又は第2の
IPパケットを出力し、第1のIPパケットと第2のI
Pパケットを識別するフォーマット識別子を、第1のI
Pパケット及び第2のIPパケットに付加することによ
り、より伝送効率を改善することができるという効果が
ある。
【0099】この発明によれば、音声符号器がトランク
回線側から入力された各チャネルの音声信号を符号化し
音声符号化データを出力し、音声符号化データに、チャ
ネルを識別するチャネル識別子と、符号化アルゴリズム
の種別や符号化速度を示すコーデック識別子を付加した
サブパケットを出力するサブパケットヘッダ生成部を備
え、音声データ多重部が、チャネル識別子とコーデック
識別子を含む第2のIPパケットを出力するよう構成
し、音声データ多重部が、チャネル数に対応して、多重
化ビットマップを含む第1のIPパケット、又は第2の
IPパケットを出力し、第1のIPパケットと第2のI
Pパケットを識別するダミーデータを、第1のIPパケ
ット及び第2のIPパケットに付加することにより、よ
り伝送効率を改善することができるという効果がある。
【0100】この発明によれば、音声データ多重部が、
同一IPパケット内には符号化方式及び符号化速度の異
なる音声データを多重化せず、異なる符号化方式又は異
なる符号化速度の音声データを出力する場合には、その
符号化方式及び符号化速度毎に異なるIPパケットを出
力することにより、伝送効率を改善することができると
いう効果がある。
【0101】この発明によれば、音声データ多重部が、
同一IPパケット内には符号化方式及び符号化速度の異
なる音声データを多重化せず、異なる符号化方式又は異
なる符号化速度の音声データを出力する場合には、その
符号化方式及び符号化速度毎に異なる第1のIPパケッ
ト又は第2のIPパケットを出力することにより、伝送
効率を改善することができるという効果がある。
【0102】この発明によれば、音声帯域データ信号を
ディジタルデータに復調する音声帯域データ復調器を備
え、トランク回線側から入力された各チャネルの音声信
号が音声帯域データ信号の場合に、音声符号器の代わり
に、音声帯域データ復調器によりディジタルデータに復
調し、音声データ多重部が、復調されたディジタルデー
タをIPパケットに多重化することにより、音声帯域デ
ータ信号の復調伝送の場合にも、伝送効率を改善するこ
とができるという効果がある。
【0103】この発明によれば、音声データ多重部が、
共通ヘッダに誤り訂正ビットを付加することにより、ビ
ット誤り耐性が強くなり、通信品質を向上させることが
できるという効果がある。
【0104】この発明によれば、多重化すべき音声デー
タのチャネル数が所定値を超えた場合に、音声データ多
重部がIPパケットを分割して出力し、多重化する音声
データのチャネル数を所定値以下とすることにより、伝
送効率を改善することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による音声パケット
通信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による共通ヘッダ生
成部が生成する共通ヘッダのフォーマットを示す図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態1による音声データ多
重部が出力するIPパケットのフォーマットを示す図で
ある。
【図4】 この発明の実施の形態2による音声データ多
重部が出力するIPパケットのフォーマットを示す図で
ある。
【図5】 この発明の実施の形態2による音声データ多
重部が出力するIPパケットのフォーマットを示す図で
ある。
【図6】 この発明の実施の形態3による音声データ多
重部が出力するIPパケットのフォーマットを示す図で
ある。
【図7】 この発明の実施の形態3による音声データ多
重部が出力するIPパケットのフォーマットを示す図で
ある。
【図8】 この発明の実施の形態4による音声パケット
通信装置の構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態4による音声データ多
重部が出力するIPパケットのフォーマットを示す図で
ある。
【図10】 この発明の実施の形態5による音声パケッ
ト通信装置の構成を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態5による音声データ
多重部が出力するIPパケットのフォーマットを示す図
である。
【図12】 この発明の実施の形態6による音声データ
多重部が出力するIPパケットのフォーマットを示す図
である。
【図13】 この発明の実施の形態7による音声データ
多重部が出力するIPパケットのフォーマットを示す図
である。
【図14】 この発明の実施の形態8による音声データ
多重部が出力するIPパケットのフォーマットを示す図
である。
【図15】 この発明の実施の形態9による音声データ
多重部が出力するIPパケットのフォーマットを示す図
である。
【図16】 この発明の実施の形態10による音声デー
タ多重部が出力するIPパケットのフォーマットを示す
図である。
【図17】 この発明の実施の形態12による音声デー
タ多重部が出力するIPパケットのフォーマットを示す
図である。
【図18】 従来のIPパケットのフォーマットを示す
図である。
【図19】 従来のIPパケットのフォーマットを示す
図である。
【図20】 従来の音声パケット通信装置の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
4 音声データ多重部、5 音声データ分離部、7 共
通ヘッダ生成部、8共通ヘッダ生成部、9 共通ヘッダ
生成部、10−1〜10−n 音声符号器、20−1〜
20ーn サブパケットヘッダ生成部、30−1〜30
ーn 有音検出器、60−1〜60−n 音声復号器。
フロントページの続き (72)発明者 海老沢 秀明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA03 HA08 HB01 HC01 HD05 JA01 JA05 JL07 JT01 KA16 KA19 LA08 5K034 AA02 BB06 CC05 DD01 EE11 FF06 HH01 HH02 HH04 HH06 HH12 HH14 HH18 KK01 MM25 5K101 LL01 LL03 LL05 MM06 RR05 SS08 UU19

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランク回線側から入力された各チャネ
    ルの音声信号を符号化し音声符号化データを出力する音
    声符号器と、 上記音声符号器から出力された音声符号化データに、ヘ
    ッダを付加したサブパケットを出力するサブパケットヘ
    ッダ生成部と、 トランク回線側から入力された各チャネルの音声信号が
    有音であるか無音であるかを判定する有音検出器と、 上記有音検出器が出力する各チャネルの有音・無音判定
    結果に基づき、各チャネルの有音・無音の状態を示す多
    重化ビットマップによる共通ヘッダを生成する共通ヘッ
    ダ生成部と、 上記サブパケットヘッダ生成部からのサブパケットを入
    力し、上記有音検出器の有音・無音判定結果が有音であ
    るチャネルから入力するサブパケットを多重化し、上記
    共通ヘッダ生成部が生成した共通ヘッダを付加したIP
    (Internet Protocol)パケットを、
    IP回線側に出力する音声データ多重部とを備えたこと
    を特徴とする音声パケット通信装置。
  2. 【請求項2】 サブパケットヘッダ生成部が、ヘッダと
    して、符号化アルゴリズムの種別や符号化速度を示すコ
    ーデック識別子を付加し、 音声データ多重部が、多重化ビットマップと上記コーデ
    ック識別子を含む第1のIPパケットを出力することを
    特徴とする請求項1記載の音声パケット通信装置。
  3. 【請求項3】 サブパケットヘッダ生成部が、ヘッダと
    して、チャネルを識別するチャネル識別子と、符号化ア
    ルゴリズムの種別や符号化速度を示すコーデック識別子
    を付加し、 音声データ多重部が、上記チャネル識別子と上記コーデ
    ック識別子を含む第2のIPパケットを出力するよう構
    成し、 音声データ多重部が、チャネル数に対応して、第1のI
    Pパケット、又は上記第2のIPパケットを出力し、上
    記第1のIPパケットと上記第2のIPパケットを識別
    するフォーマット識別子を、上記第1のIPパケット及
    び上記第2のIPパケットに付加することを特徴とする
    請求項2記載の音声パケット通信装置。
  4. 【請求項4】 サブパケットヘッダ生成部が、ヘッダと
    して、チャネルを識別するチャネル識別子と、符号化ア
    ルゴリズムの種別や符号化速度を示すコーデック識別子
    を付加し、 音声データ多重部が、上記チャネル識別子と上記コーデ
    ック識別子を含む第2のIPパケットを出力するよう構
    成し、 音声データ多重部が、チャネル数に対応して、第1のI
    Pパケット、又は上記第2のIPパケットを出力し、上
    記第1のIPパケットと上記第2のIPパケットを識別
    するダミーデータを、上記第1のIPパケット及び上記
    第2のIPパケットに付加することを特徴とする請求項
    2記載の音声パケット通信装置。
  5. 【請求項5】 音声データ多重部が、第1のIPパケッ
    トのパケットサイズが奇数バイト又は偶数バイトになる
    ようにダミーデータを付加し、第2のIPパケットのパ
    ケットサイズが偶数バイト又は奇数バイトになるように
    ダミーデータを付加することを特徴とする請求項4記載
    の音声パケット通信装置。
  6. 【請求項6】 トランク回線側から入力された各チャネ
    ルの音声信号の種別を判定する信号識別器と、 トランク回線側から入力された各チャネルの音声信号
    を、上記信号識別器の判定結果に基づき符号化し音声符
    号化データを出力する音声符号器と、 上記音声符号器から出力された音声符号化データに、ヘ
    ッダを付加したサブパケットを出力するサブパケットヘ
    ッダ生成部と、 トランク回線側から入力された各チャネルの音声信号が
    有音であるか無音であるかを判定する有音検出器と、 上記信号識別器の判定結果に基づき、符号化アルゴリズ
    ムの種別や符号化速度を示す1個以上のコーデック識別
    子を出力する共通ヘッダ生成部と、 上記サブパケットヘッダ生成部からのサブパケットを入
    力し、上記共通ヘッダ生成部が出力したコーデック識別
    子単位に、上記有音検出器の有音・無音判定結果が有音
    であるチャネルから入力するサブパケットをまとめて多
    重化し、コーデック識別子が複数ある場合に、2番目以
    降のコーデック識別子に、空きチャネル番号を示すチャ
    ネル識別子を付加したIPパケットを、IP回線側に出
    力する音声データ多重部とを備えたことを特徴とする音
    声パケット通信装置。
  7. 【請求項7】 サブパケットヘッダ生成部が、ヘッダと
    して、チャネルを識別するチャネル識別子を付加し、 音声データ多重部が、1個以上のコーデック識別子と上
    記チャネル識別子を含むIPパケットを出力することを
    特徴とする請求項6記載の音声パケット通信装置。
  8. 【請求項8】 トランク回線側から入力された各チャネ
    ルの音声信号の種別を判定する信号識別器と、 トランク回線側から入力された各チャネルの音声信号
    を、上記信号識別器の判定結果に基づき符号化し音声符
    号化データを出力する音声符号器と、 トランク回線側から入力された各チャネルの音声信号が
    有音であるか無音であるかを判定する有音検出器と、 上記信号識別器からの音声信号の種別の判定結果と、上
    記有音検出器からの有音・無音判定結果に基づき、符号
    化アルゴリズムの種別や符号化速度を示すコーデック識
    別子と、各チャネルの有音・無音の状態を示す多重化ビ
    ットマップによる1個以上の共通ヘッダを出力する共通
    ヘッダ生成部と、 上記音声符号器からの音声符号化データを入力し、上記
    共通ヘッダ生成部が出力した共通ヘッダ単位に、上記有
    音検出器の有音・無音判定結果が有音であるチャネルか
    ら入力するサブパケットをまとめて多重化した第1のI
    Pパケットを、IP回線側に出力する音声データ多重部
    とを備えたことを特徴とする音声パケット通信装置。
  9. 【請求項9】 音声符号器がトランク回線側から入力さ
    れた各チャネルの音声信号を符号化し音声符号化データ
    を出力し、 上記音声符号器が出力した音声符号化データに、チャネ
    ルを識別するチャネル識別子と、符号化アルゴリズムの
    種別や符号化速度を示すコーデック識別子を付加したサ
    ブパケットを出力するサブパケットヘッダ生成部を備
    え、 音声データ多重部が、上記チャネル識別子と上記コーデ
    ック識別子を含む第2のIPパケットを出力するよう構
    成し、 音声データ多重部が、チャネル数に対応して、第1のI
    Pパケット、又は上記第2のIPパケットを出力し、上
    記第1のIPパケットと上記第2のIPパケットを識別
    するフォーマット識別子を、上記第1のIPパケット及
    び上記第2のIPパケットに付加することを特徴とする
    請求項8記載の音声パケット通信装置。
  10. 【請求項10】 音声符号器がトランク回線側から入力
    された各チャネルの音声信号を符号化し音声符号化デー
    タを出力し、 上記音声符号器が出力した音声符号化データに、チャネ
    ルを識別するチャネル識別子と、符号化アルゴリズムの
    種別や符号化速度を示すコーデック識別子を付加したサ
    ブパケットを出力するサブパケットヘッダ生成部を備
    え、 音声データ多重部が、上記チャネル識別子と上記コーデ
    ック識別子を含む第2のIPパケットを出力するよう構
    成し、 音声データ多重部が、チャネル数に対応して、第1のI
    Pパケット、又は上記第2のIPパケットを出力し、上
    記第1のIPパケットと上記第2のIPパケットを識別
    するダミーデータを、上記第1のIPパケット及び上記
    第2のIPパケットに付加することを特徴とする請求項
    8記載の音声パケット通信装置。
  11. 【請求項11】 音声データ多重部が、第1のIPパケ
    ットのパケットサイズが奇数バイト又は偶数バイトにな
    るようにダミーデータを付加し、第2のIPパケットの
    パケットサイズが偶数バイト又は奇数バイトになるよう
    にダミーデータを付加することを特徴とする請求項10
    記載の音声パケット通信装置。
  12. 【請求項12】 音声データ多重部が、同一IPパケッ
    ト内には符号化方式及び符号化速度の異なる音声データ
    を多重化せず、異なる符号化方式又は異なる符号化速度
    の音声データを出力する場合には、その符号化方式及び
    符号化速度毎に異なるIPパケットを出力することを特
    徴とする請求項8記載の音声パケット通信装置。
  13. 【請求項13】 音声データ多重部が、同一IPパケッ
    ト内には符号化方式及び符号化速度の異なる音声データ
    を多重化せず、異なる符号化方式又は異なる符号化速度
    の音声データを出力する場合には、その符号化方式及び
    符号化速度毎に異なる第1のIPパケット又は第2のI
    Pパケットを出力することを特徴とする請求項9又は請
    求項10記載の音声パケット通信装置。
  14. 【請求項14】 音声帯域データ信号をディジタルデー
    タに復調する音声帯域データ復調器を備え、 トランク回線側から入力された各チャネルの音声信号が
    音声帯域データ信号の場合に、音声符号器の代わりに、
    上記音声帯域データ復調器によりディジタルデータに復
    調し、 音声データ多重部が、復調されたディジタルデータをI
    Pパケットに多重化することを特徴とする請求項1,請
    求項6又は請求項8いずれか1項記載の音声パケット通
    信装置。
  15. 【請求項15】 音声データ多重部が、共通ヘッダに誤
    り訂正ビットを付加することを特徴とする請求項8記載
    の音声パケット通信装置。
  16. 【請求項16】 多重化すべき音声データのチャネル数
    が所定値を超えた場合に、音声データ多重部がIPパケ
    ットを分割して出力することにより、多重化する音声デ
    ータのチャネル数を上記所定値以下とすることを特徴と
    する請求項8記載の音声パケット通信装置。
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