JP2001308551A - 取引装置用移動装置および取引装置の配置構造 - Google Patents

取引装置用移動装置および取引装置の配置構造

Info

Publication number
JP2001308551A
JP2001308551A JP2000127769A JP2000127769A JP2001308551A JP 2001308551 A JP2001308551 A JP 2001308551A JP 2000127769 A JP2000127769 A JP 2000127769A JP 2000127769 A JP2000127769 A JP 2000127769A JP 2001308551 A JP2001308551 A JP 2001308551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transaction device
transaction
moving
turntable
maintenance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000127769A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokuhiro Ninomiya
徳洋 二ノ宮
Hideo Katsumi
日出夫 勝見
Tatsuo Mizukoshi
達夫 水越
Takahiro Chazono
高宏 茶園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Network Solutions Ltd
Original Assignee
Fujitsu Network Solutions Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Network Solutions Ltd filed Critical Fujitsu Network Solutions Ltd
Priority to JP2000127769A priority Critical patent/JP2001308551A/ja
Publication of JP2001308551A publication Critical patent/JP2001308551A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 前面保守機及び後面保守機という2種類の取
引装置について、何れか一方の構造の取引装置を他方の
設置環境でも使用可能にするとともに、簡素な構成によ
って、取引装置の保守作業時における作業効率及び防犯
性を確保する 【解決手段】 所定の取引に際して利用者により操作さ
れる操作部9aと保守に際して作業者により開閉される
開閉構造9b,9b’とをそなえてなる取引装置9を搭
載されこの取引装置9を鉛直軸周りに回転させる回転台
3と、この回転台3を取引装置9とともに水平に移動さ
せる水平移動機構2とをそなえて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば金融機関で
使用される現金自動支払機/現金自動預け払い機等の取
引装置に対して、現金等の取引対象の補充若しくは制御
回路や内部機構の保守を行なう際に用いて好適な、取引
装置用の移動装置および取引装置の配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、様々な業種の事業者が、顧客との
現金や金券等の取引を無人で行なうために、金融機関の
現金自動支払機/現金自動預け払い機(cash dispenser
/ automatic teller machine:以下CD/ATM装置
と記載することがある)に代表される、現金や金券等の
自動取引装置を使用している(以下、このような現金や
金券等の自動取引装置を総称して、取引装置と記載する
こととする)。
【0003】これらの取引装置は、現金や金券等の取引
の際に顧客が操作を行なう面(操作面)と、現金や金券
等の取引対象の補充並びに制御回路及び内部機構の保守
(以下、これらの行為を総称して保守作業と呼ぶことと
する)の際に事業者が保守を行なう面(保守面)との位
置関係に基づき、後面保守機と前面保守機とに分類する
ことができる。
【0004】後面保守機は、顧客が取引操作を行なう空
間(操作空間)と事業者が保守作業を行なう空間(保守
空間)とが区別された環境での使用を想定した取引装置
で、操作面と反対の面に保守面が形成されている。この
後面保守機は、顧客が取引操作を行なう空間と別の空間
で事業者が保守作業を行なうことができるため、保守作
業時の作業効率や防犯性に優れている。しかし、操作空
間と保守空間とが区切られた環境での使用が前提である
ため、その設置には比較的大きな空間を必要とする。
【0005】前面保守機は、操作空間と保守空間とが特
に区別されていない環境での使用を想定した取引装置
で、操作面と保守面とが同一面上に形成されている。こ
の前面保守機は、顧客が取引操作を行なう空間と同一の
空間で事業者が保守作業を行なわなければならないた
め、保守作業時の作業効率や防犯性の面では後面保守機
に劣る。しかし、操作空間と保守空間を共通で使用する
ことから、設置の際に必要な空間は小さくて済む。
【0006】従来、事業者は、上記2種類の取引装置
(前面保守機及び後面保守機)から、取引装置を設置す
る環境に応じて、適した方の取引装置を選択して設置し
ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、事業者
が取引装置の設置環境に応じて選択するために、構造の
異なるこれら2種類の取引装置をともに製造しなければ
ならないとなると、取引装置の生産効率が悪く、費用面
での負担も大きい。従って、何れか一方の構造の取引装
置を他方の設置環境でも使用可能にする(すなわち、操
作空間と保守空間とが区切られた環境で前面保守機を使
用したり、操作空間と保守空間とが共通である環境で後
面保守機を使用したりすることを可能にする)ことによ
り、取引装置の構造を設置環境に拠らず共通として、取
引装置の製造工程を統一することが望まれている。
【0008】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、前面保守機及び後面保守機という2種類の取
引装置について、何れか一方の構造の取引装置を他方の
設置環境でも使用可能にするとともに、簡素な構成によ
って、取引装置の保守作業時における作業効率及び防犯
性を確保する、取引装置用移動装置および取引装置の配
置構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の取引装置用移動装置(請求項1)は、所定
の取引に際して利用者により操作される操作部と保守に
際して作業者により開閉される開閉構造とをそなえてな
る取引装置を搭載されこの取引装置を鉛直軸周りに回転
させる回転台と、この回転台を取引装置とともに水平に
移動させる水平移動機構とをそなえて構成されたことを
特徴とする。
【0010】なお、水平移動機構に、回転台を載置され
水平に移動する移動部材をそなえるとともに、回転台
に、取引装置を載置される回転部材とこの回転部材を移
動部材上で鉛直軸周りに回転可能に支持する支持機構と
をそなえ、移動部材と回転部材との間にスペーサ部材を
介設してもよい(請求項2)。また、取引装置を固定部
材により回転台に対して固定するように構成してもよく
(請求項3)、取引装置を回転台に対して位置決めすべ
く、取引装置の台足を嵌合される位置決め用凹部を回転
台に形成してもよい(請求項4)。
【0011】さらに、取引装置を所望の方向に向け且つ
水平面内の所望の位置に配置した状態で、回転台および
移動部材を同時に固定するためのロック機構をそなえて
もよく(請求項5)、取引装置を所望の方向に向けた状
態で回転台を移動部材に対して固定するための第1のロ
ック機構と、取引装置を水平面内の所望の位置に配置し
た状態で移動部材を固定するための第2のロック機構と
をそなえてもよい(請求項6)。
【0012】また、回転台により取引装置を回転させる
際または水平移動機構により取引装置を移動させる際に
作業員によって把持される把手をそなえてもよい(請求
項7)。さらに、本発明の取引装置の配置構造(請求項
8)は、所定の取引に際して利用者により操作される操
作部と保守に際して作業者により開閉される開閉構造と
を同一面側にそなえてなる取引装置の配置構造であっ
て、取引装置を搭載されこの取引装置を鉛直軸周りに回
転させる回転台と、この回転台を取引装置とともに水平
に移動させる水平移動機構と、所定の取引を行なうべく
取引装置に対する操作を行なう操作空間と、取引装置に
対する保守を行なう保守空間と、これらの操作空間と保
守空間とを区画する壁部と、取引装置が通過可能に壁部
に形成された開口とをそなえ、取引装置の通常運用時に
は、取引装置の操作部および開閉構造を該操作空間側へ
向け且つ取引装置により開口を閉塞するように、取引装
置が配置される一方、取引装置の保守時には、水平移動
機構により取引装置を該回転台とともに移動させて該取
引装置を該保守空間内に引き込み、回転台により取引装
置を回転させて取引装置の操作部および開閉構造を保守
空間側へ向けてから、水平移動機構により取引装置を移
動させて取引装置により開口を閉塞するように、取引装
置が配置されることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (1)取引装置用移動装置の構造の説明 図1及び図2は本発明の一実施形態としての取引装置用
移動装置の全体構成を模式的に示す図で、図1は取引装
置用移動装置の側面図、図2は取引装置用移動装置の正
面図(図1のII矢視図)である。これらの図1及び図2
に示すように、本実施形態の取引装置用移動装置1は、
所定の取引に際して利用者により操作される操作部9a
と保守に際して作業者により開閉される開閉構造9b又
は9b’とをそなえてなる取引装置9を移動させるもの
で、水平移動機構2と、回転台3と、ロック機構4とを
そなえている。
【0014】ここで、水平移動機構2は、回転台3を取
引装置9とともに水平に移動させるもので、回転台3
は、取引装置9を搭載されて取引装置9を鉛直軸周りに
回転させるもので、ロック機構4は、取引装置9を所望
の方向に向け且つ水平面内の所望の位置に配置した状態
で水平移動機構2及び回転台3の動作を規制するもので
ある。
【0015】これらの水平移動機構2,回転台3及びロ
ック機構4の詳細な構造については、図3〜図15を参
照しながら後述する。なお、図1及び図2におけるその
他の符号についても、図3〜図15を参照しながら随時
説明する。なお、前述のように、取引装置9には、操作
面と保守面との位置関係に応じて、前面保守機と後面保
守機という2つの型が存在する。取引装置9が前面保守
機である場合、操作面に対応する操作部9aと保守面に
対応する開閉構造9bとが同一面上に存在することにな
り、取引装置9が後面保守機の場合、操作部9aと反対
の面に開閉構造9b’が存在することになる。しかし、
本実施形態の取引装置用移動装置は、取引装置9が前面
保守機であるか後面保守機であるかに拠らず、何れの型
に対しても使用することが可能である。従って、以下の
図3〜図15において取引装置を図示する場合には、前
面保守機であるか後面保守機であるかを特に区別せず、
単に操作部を有する面を傾斜面として模式的に示すこと
にする。
【0016】(1−1)水平移動機構の構造の説明 図3は、本実施形態の取引装置用移動装置1における水
平移動機構2及び回転台3の構成を模式的に示す斜視図
で、この図3に示すように、本実施形態における水平移
動機構2は、移動部材21と、摺動部材22と、レール
23と、台板24とを有して構成されている。
【0017】移動部材21は回転台3を載置され水平に
移動するもので、移動部材21の下面には、移動部材2
1の移動方向に沿って、二本の摺動部材22が平行に取
り付けられている。一方、台板24上には、移動部材2
1の移動方向に沿って、二本のレール23が平行に取り
付けられている。ここで、各摺動部材22は各レール2
3に対応しており、各摺動部材22の下面には、対応す
るレール23を嵌め込まれるレール用ガイド溝22aが
形成されている。各摺動部材22が対応するレール23
に嵌め込まれた状態でレール23に沿って摺動すること
により、移動部材21がレール23の配置方向に案内さ
れながら水平に移動することが可能となっている。
【0018】なお、本実施例においては、台板24上に
レール23を取り付ける構成を採ったが、台板24を使
用せずに、取引装置用移動装置1を設置する床面上に直
接レール23を固定することも、勿論可能である。ま
た、図4に示すように、移動部材21の上面には、ほぼ
中央にベアリング嵌合用の凹部21aが形成されるとと
もに、ベアリング嵌合用凹部21aの周囲にスペーサ部
材25が固定されている。これらの機能については、次
の「回転台の構造の説明」において説明する。
【0019】(1−2)回転台の構造の説明 図4は、本実施形態の取引装置用移動装置1における水
平移動機構2及び回転台3の構成を模式的に示す分解斜
視図、図5及び図6はそれぞれ、本実施形態の取引装置
用移動装置1における水平移動機構2及び回転台3を模
式的に示す、分解断面図及び組立断面図である。なお、
図5及び図6において、レール23及び台板24の図示
は省略されている。
【0020】図4に示すように、本実施形態における回
転台3は、回転部材31と、ベアリング32とを有して
構成されている。回転部材31は取引装置9を載置され
るもので、回転部材31の下面には、ベアリング嵌合用
の凹部31aが構成されている。ベアリング32は回転
部材31を移動部材21上で鉛直軸周りに回転可能に支
持する支持機構としての機能を果たすもので、本実施例
では一般的な回転用ベアリングを使用している。
【0021】ここで、図5及び図6に示されるように、
ベアリング32は、移動部材21上面に形成された前述
のベアリング嵌合用凹部21aに嵌合した状態で固定さ
れる。さらに、回転部材31が、ベアリング嵌合用凹部
31aにベアリング32の上部を嵌合させるように、ベ
アリング32上に載置される。ここで、ベアリング32
が鉛直軸周りの回転運動を許容・案内することにより、
移動部材21上において回転部材31が鉛直軸周りに回
転可能に支持される。
【0022】また、回転部材31をベアリング32上に
載置すると、ベアリング32よりも外方の移動部材21
の上面と回転部材31の下面との間には、移動部材21
に対する回転部材31の回転動作を可能にするための間
隙が形成される。そして、本実施形態では、この間隙
内、つまり移動部材21と回転部材31との間に、前述
のスペーサ部材25が介設される。このスペーサ部材2
5は、前記間隙のために生じる回転部材31の上下方向
のがたつきを吸収して滑らかに回転させる機能を果たす
もので、プラスチックや金属等の素材で形成される。
【0023】なお、本実施例においては、図4に示すよ
うに、複数の略矩形のスペーサ部材25をベアリング嵌
合用凹部21aの周りを囲むように配置したが、スペー
サ部材が複数に分割された構造である必要はなく、例え
ば図7や図8に示す如く、単一の構造であっても構わな
い。ここで、図7及び図8は、それぞれ、本実施形態の
移動部材21上におけるスペーサ部材の変形例を模式的
に示す斜視図である。図7には円形のスペーサ部材2
5’を、図8には正方形のスペーサ部材25’’を示
す。どちらのスペーサ部材も、中央に円形の開口が形成
されており、ここからベアリング嵌合用凹部21aを露
出させるように配置され、移動部材21上面に固定され
る。
【0024】このように、本実施形態の取引装置用移動
装置1では、様々な形態のスペーサ部材25,25’,
25’’を移動部材21と回転部材31との間に介設す
ることによって、取引装置9を載置される回転台3のぐ
らつきを抑え、取引装置9を回転及び水平移動させる際
の取引装置9及び回転台3の安定性を高めることが可能
となっているのである。
【0025】さらに、図3〜図8においては図示を省略
していたが、図9〜図11に示すように、回転部材31
上面には、台足嵌合用凹部31bが形成されている。な
お、図9及び図10は、水平移動機構2及び回転台3の
構成を模式的に示す斜視図、図11は、水平移動機構2
及び回転台3の構成を模式的に示す側面図である。一般
的な取引装置9は、底面部に4本程度の台足91を有し
ており、各台足91にそなえられる高さ調整機能に拠っ
て、各々の台足91の高さ方向の位置を設置場所の平面
形状に合わせて調整し、安定した状態で設置できるよう
に構成されている。台足嵌合用凹部31bは、取引装置
のこれらの台足91に対応して設けられ、各台足91を
嵌合されることによって、取引装置9を回転台3に対し
て位置決めする位置決め用凹部として機能するものであ
る。図9においては、対角線上の2つの台足91に対応
する位置に台足嵌合用凹部31bが形成されており(う
ち一つは取引装置9に隠れているため図示されていな
い)、これらの台足嵌合用凹部31bに対応する台足9
1の高さ方向の位置を前述の高さ調整機能によって調節
し、台足嵌合用凹部31bに嵌合させることにより、取
引装置9が回転部材31に対して位置決めされた状態で
固定される。
【0026】なお、本実施例においては、対角線上の2
つの台足91に対応する位置に台足嵌合用凹部31bを
配置したが、取引装置9を安定して固定できる組み合わ
せであれば、それ以上の数若しくは全ての台足91に対
して、対応する台足嵌合用凹部31bを形成すること
も、勿論可能である。さらに、図9〜図11に示すよう
に、取引装置9の各台足91は、固定部材33及びタッ
プねじ34によって、回転部材31に対して固定され
る。ここで、固定部材33は、取引装置9の各台足91
に対応して用意されるもので、台足嵌合用切欠部33a
と、タップねじ貫通用穴33bとを有している。タップ
ねじ34は、各台足91に対応して2つずつ用意され
る。また、図3〜図8においては図示を省略していた
が、図9に示すように、回転部材31上面には、取引装
置9の各台足91に対応する位置の近くに、タップねじ
捩込用穴31cが形成されている。なお、図11では、
スペーサ部材25の図示を省略している。
【0027】図9に示すように、各台足91に対応する
タップねじ34が、同じく各台足91に対応する固定部
材33のタップねじ貫通用穴33bを貫通した状態で、
回転部材31上面のタップねじ捩込用穴31cに捩込ま
れることにより、固定部材33が回転部材31上面に固
定される。この際、図10及び図11に示すように、取
引装置9の各台足91を対応する固定部材33の台足嵌
合用切欠部33aに嵌合させた状態で、固定部材33を
回転部材31上面に固定することにより、取引装置9の
各台足91が対応する固定部材33と回転部材31との
間に挟持され、取引装置9の台足91が回転部材31に
固定されることになる。
【0028】なお、本実施例においては、図9〜図11
に示すように、取引装置9の各台足91に対応して台足
91数の固定部材33を用意したが、各台足91に対応
して固定部材が別個に構成される必要はなく、図12及
び図13に示す如く、複数の台足91を一つの固定部材
で固定するように構成することも可能である。ここで、
図12は、本実施形態における固定部材33の一変形例
を模式的に示す斜視図、図13は、水平移動機構2及び
回転台3の構成を模式的に示す斜視図である。
【0029】図12に示す固定部材33’は、二つの台
足91を同時に固定できるように構成されたもので、こ
の固定部材33’には、それぞれ二つの台足に対応する
台足嵌合用切欠部33’aとタップねじ貫通用穴33’
bとが形成されている。この固定部材33’を使用した
場合でも、図9〜図11における固定部材33の場合と
同じタップねじ34及びタップねじ捩込用穴31cを用
いることにより、取引装置9の各台足91を回転部材3
1に固定することが可能である。図13に示すように、
2つの固定部材33’を用いることにより、取引装置9
の各台足91が回転部材31に固定される。
【0030】このように、本実施形態の取引装置用移動
装置1では、取引装置9の台足91を台足嵌合用凹部3
1b(位置決め用凹部)に嵌合したり、取引装置9を様
々な形態の固定部材33,33’によって回転台3に対
して固定したりすることによって、取引装置9を回転台
3に載置した際の取引装置9のぐらつきを抑え、取引装
置9を回転及び水平移動させる際の取引装置9の安定性
を高めることが可能となっている。
【0031】(1−3)ロック機構の構造の説明 図14は、本実施形態の取引装置用移動装置1の全体構
成を模式的に示す斜視図、図15は、本実施形態におけ
るロック機構4の要部の構成を一部破断して示す側面図
である。図14に示すように、本実施形態のロック機構
4は、ロック用固定部材41,立設板材42,シリンダ
43,ロック用可動部材44をそなえている。
【0032】ロック用固定部材41は、移動部材21の
移動方向に沿って、台板24上の二本のレール23の外
側の位置に、平行に二本取り付けられている。各ロック
用固定部材41の上面には、取引装置9が固定される水
平面内の所望の位置に対応して、ロック用可動部材先端
部嵌合穴41aが形成されている。立設板材42は、回
転部材31の両側から垂直に立設するように、平行に二
枚取り付けられる。各立設板材42の上部には切欠穴4
2aが形成されるとともに、外側(回転部材31側と反
対の側)に屈曲されることによって、水平移動機構2に
より取引装置9を移動させる際または回転台3により取
引装置9を回転させる際に作業員によって把持される把
手42bとしての機能を果たすようになっている。ま
た、各立設板材42の外側面ほぼ中央には、二本のシリ
ンダ43が鉛直方向に対して平行に並設されている。
【0033】ロック用可動部材44は、一本の棒を屈曲
させて形成されており、中央の水平軸部44a、両側の
鉛直軸部44b、鉛直下方向に向いた先端部44cを有
するとともに、両側の鉛直軸部44bが二本のシリンダ
43を貫通するように取り付けられ、シリンダ43に対
して鉛直方向に装着されている。さらに、先端部44c
は、ロック用可動部材44を鉛直下方向へ移動させた際
に、固定部材41のロック用可動部材先端部嵌合穴41
aに嵌合しうるようになっている。
【0034】図15に示すように、シリンダ43の内部
は中空になっており、シリンダ43の上面及び底面に形
成された貫通穴43aを通じて、ロック用可動部材42
の鉛直軸部44bがシリンダ43を貫通している。そし
て、シリンダ43内を貫通する鉛直軸部44bの一部に
は拡径部44dが形成されており、この拡径部44dの
上面44d−1とシリンダ43内の天井面43−1との
間には、ばね45が介設されている。このばね45によ
って、ロック用可動部材44が鉛直下方向に付勢される
ため、通常時にはロック用可動部材44の先端部44c
が対応する固定部材41のロック用可動部材先端部嵌合
穴41aに嵌合された状態となり、移動部材21及び回
転部材31がともに固定されることになる。
【0035】ここで、水平移動機構2による水平移動動
作及び回転台3による回転動作を行なう際に、作業員は
立設板材42の把手42bとロック用可動部材44の水
平軸部44aとをともに把持する。すると、ばね45に
よる鉛直下方への付勢力に対抗してロック用可動部材4
4が鉛直上方に引き上げられ、ロック用可動部材44の
先端部44cが固定部材41のロック用可動部材先端部
嵌合穴41aから外れて、移動部材21及び回転部材3
1の固定状態がともに解除され、水平移動動作及び回転
動作が可能となる。
【0036】また、水平移動機構2による水平移動動作
及び回転台3による回転動作を行なった結果として、取
引装置9を反対の方向(180度回転させた方向)に向
け且つ所定位置に移動した状態で固定する場合には、各
ロック用可動部材44の先端部44cを、それぞれ図1
4において対応している固定部材41とは反対側の固定
部材41のロック用可動部材先端部嵌合穴41aに嵌合
することによって、移動部材21及び回転部材31をと
もに固定する。以上の構成によって、取引装置9を所望
の方向に向け且つ水平面内の所望の位置に配置した状態
で、移動部材21及び回転部材31を同時に固定するこ
とが可能となっている。
【0037】このように、本実施形態の取引装置用移動
装置1では、回転台3および移動部材21を同時に固定
するロック機構4をそなえることによって、取引装置9
に対する保守作業時に簡単な操作で取引装置9の安定性
を高めることができ、取引装置9に対する保守作業を安
全かつ確実に行なうことが可能となっている。さらに、
把手42bをそなえることによって、作業員が把手42
bを掴んで取引装置9の回転動作や水平移動動作を起こ
すことができるため、作業員が取引装置9に直接触れる
ことなく、取引装置9の移動作業を安全かつ確実に行な
うことが可能となっている。
【0038】(2)取引装置の配置構造及び移動動作の
説明 本実施形態の取引装置用移動装置1を使用すれば、前述
した前面保守型と後面保守型の何れの取引装置9につい
ても、適切な配置で水平移動動作及び回転動作を行なう
ことにより、他方の設置環境に設置することが可能とな
る。ここでは、本実施形態の取引装置用移動装置1を用
いて、前面保守型の取引装置9を後面保守型の設置環境
に設置して使用する場合における、取引装置9の適切な
配置構造及び移動動作について説明する。
【0039】図16は、本実施形態の取引装置用移動装
置1を用いた取引装置9の配置構造を模式的に示す斜視
図で、この図16に示すように、本実施形態における取
引装置9の配置構造においては、所定の取引を行なうべ
く取引装置9に対する操作を行なう操作空間6と、取引
装置9に対する保守を行なう保守空間7とが、壁部8に
よって区画されるとともに、壁部8に取引装置9が通過
可能な開口部8aが形成されている。これは、前述した
後面保守型取引装置のための一般的な設置環境と同じで
ある。
【0040】さらに、図16の配置構造において、本実
施形態の取引装置用移動装置1が開口部8aを貫通する
ように配置されるとともに、所定の取引に際して利用者
により操作される操作部9aと保守に際して作業者によ
り開閉される開閉構造9bとを同一面側にそなえてなる
前面保守型の取引装置9が、回転台3上に搭載されてい
る。ここで、取引装置9の操作部9aが開口部8aから
操作空間6側に向けて露出するとともに、ロック機構4
が保守空間7内に存在し且つ壁部8の保守空間7側に接
するような位置において、取引装置9がロック機構4に
よって固定されるように、取引装置用移動装置1の位置
が調整されている。
【0041】上述した取引装置9の配置構造において、
取引装置9の通常運用時には、図16に示すような状
態、すなわち、取引装置9の操作部9aを操作空間6側
へ向け且つ取引装置9により開口部8aを閉塞した状態
で、ロック機構4により取引装置9を固定する。この状
態で、操作空間6に入った顧客が、取引装置9の操作面
9aに対して、所定の取引操作を行なうことになる。
【0042】一方、取引装置9に対する保守作業時に
は、保守空間7に入った作業員が、ロック機構4による
取引装置9の固定状態を解除し、水平移動機構2及び回
転台3を用いて取引装置9を移動させ、取引装置9の開
閉構造9bを保守空間7に向け且つ取引装置9により開
口部8aを閉塞した状態にして、ロック機構4により取
引装置9を固定する。この状態で、保守空間7側の作業
員が取引装置9の開閉構造9bを開け、取引装置9の保
守作業を行なうことになる。なお、操作空間6側にいる
顧客は、開口部8aが取引装置9の後面(操作部9aや
開閉構造9bの反対側)によって閉塞されているため、
保守作業が行なわれている保守空間7内を覗いたり、保
守空間7内に侵入することはできない。
【0043】また、保守空間7の作業員による保守作業
が終了したら、作業員は取引装置9の開閉構造9bを閉
じ、ロック機構4による取引装置9の固定状態を解除し
て、水平移動機構2及び回転台3を用いて取引装置9を
移動させ、取引装置9の通常運用時の状態、すなわち、
取引装置9の操作部9aを操作空間6側へ向け且つ取引
装置9により開口部8aを閉塞した状態に戻して、ロッ
ク機構4により取引装置9を固定するのである。
【0044】この保守作業時における取引装置9の移動
動作について、図17及び図18を用いてより詳しく説
明する。ここで、図17及び図18はそれぞれ、取引装
置の配置構造を模式的に示す斜視図及び平面図である。
上述の様に、取引装置9の通常運用時には、取引装置9
の操作部9aおよび開閉構造9bを操作空間6側へ向け
且つ取引装置9により開口部8aを閉塞するように、取
引装置9が配置されている(図17(a)及び図18
(a)参照)。取引装置9の保守作業時には、まず、水
平移動機構2により取引装置9を回転台3とともに移動
させて、取引装置9を保守空間7内に引き込む(図17
(b)及び図18(b)参照)。次に、回転台3により
取引装置9を回転させて、取引装置9の操作部9aおよ
び開閉構造9bを保守空間7側へ向ける(図17(c)
及び図18(c)参照)。さらに、水平移動機構2によ
り取引装置9を移動させて、取引装置9により開口部8
aを閉塞し、取引装置9を保守作業時の配置にする(図
17(d)及び図18(d)参照)。また、取引装置9
に対する保守作業が完了したら、上述の操作とは逆の操
作を行なうことによって、取引装置9を通常運用時の配
置に戻す。
【0045】このように、本実施形態の取引装置用移動
装置1を利用した取引装置9の配置構造によれば、取引
装置9を鉛直軸周りに回転させる回転台3と水平に移動
させる水平移動機構2とをともに備えることによって、
特に大きな移動空間を要さずに取引装置9を移動させる
ことが可能となる。また、取引装置9の保守時には、操
作空間6と保守空間7とを繋ぐ開口部8aが取引装置9
によって閉塞されるので、取引装置9の保守作業時に高
い作業効率及び防犯性を確保することができる。
【0046】なお、以上の説明においては、前面保守型
の取引装置9を後面保守型の設置環境に設置して使用す
る場合における、取引装置9の適切な配置構造及び移動
動作について説明したが、後面保守型の取引装置9を前
面保守型の設置環境に設置して使用する場合にも、本実
施形態の取引装置用移動装置1を利用すれば、適切な配
置で水平移動動作と回転動作を行なうことにより、上述
と同様の効果を得ることが可能である。
【0047】従って、前面保守機及び後面保守機という
2種類の取引装置9について、何れか一方の構造の取引
装置9を他方の設置環境でも使用できるようになり、取
引装置9の製造工程の統一化が可能となるため、取引装
置9の生産効率の向上及び生産コストの削減に寄与す
る。 (3)その他 なお、本実施例においては、取引装置9を所望の方向に
向け且つ水平面内の所望の位置に配置した状態で固定す
るために、図1,図2,図14〜図18に示すような、
移動部材21および回転台3を同時に固定するロック機
構4を使用したが、移動部材21および回転台3を同時
に固定する代わりに、図19に示す如く、回転台3を移
動部材21に対して固定する第1のロック機構4Aと、
移動部材21を固定する第2のロック機構4Bとをそな
えて構成することも可能である。
【0048】ここで、図19は、これらの第1のロック
機構4A及び第2のロック機構4Bを含む取引装置用移
動装置1の構成を模式的に示す斜視図である。なお、各
符号によって示される各部の構成及び機能は、以下にお
いて特に説明するものを除き、図1〜図18において同
一の符号で示される各部の構成及び機能と同一である。
【0049】図19において、移動部材21には、上面
に回転部材31が載置される部分の後方(後方保守機用
の配置環境に配置した場合の保守空間8側)に余剰部2
1’が構成されている。また、回転部材31の前端側面
及び後端側面(それぞれ取引装置9を載置して通常運用
時の位置に固定した場合の動作空間7側端部側面及び保
守空間8側端部側面)の所定位置に、それぞれロック部
材嵌合穴31’aが形成されている。
【0050】さて、図19に示す第1のロック機構4A
は、取引装置9を所望の方向に向けた状態で、回転台3
を移動部材21に対して固定するもので、ロック部材4
6と、取り付け部材47とを有して構成されている。ロ
ック部材46は円柱状の部材で、その円周面にはレバー
部材46aが垂直に突設されている。取り付け部材47
は、ロック部材46が移動部材21の水平移動方向と同
方向に摺動可能且つロック部材の軸芯まわりに回転可能
に、ロック部材46を余剰部21’に対して取り付ける
ものである。取り付け部材47には、ロック部材46の
レバー部材46aを案内することによってロック部材4
6の摺動動作を許容する長穴47aが形成されるととも
に、長穴47aの両端には、この長穴47aに対してほ
ぼ垂直に切欠47b,47cがそれぞれ形成され、レバ
ー部材46aを回転させて掛止することにより、ロック
部材46を2つの位置、すなわち、前方(回転台側)に
突出した位置(切欠47bに掛止した時)と後方(回転
台と反対側)に突出した位置(切欠47cに掛止した
時)とにおいて、固定することが可能となっている。
【0051】ここで、ロック部材46を切欠47bに掛
止してロック部材46を前方に突出した位置で固定する
と、回転部材31の前端側面及び後端側面に形成された
ロック部材嵌合穴31’aにロック部材46の先端部が
嵌合するような位置になる。したがって、回転部材31
によって取引装置9を所定の方向に向けた状態で、レバ
ー部材46aを使ってロック部材46を移動させ、回転
部材31のロック部材側の端部側面に存在するロック部
材嵌合凹31’aに嵌合させることにより、回転部材3
1の回転動作を固定することが可能である。一方、ロッ
ク部材46を切欠47cに掛止してロック部材46を後
方に突出した位置で固定すると、ロック部材46の先端
部が回転部材31の回転動作に干渉しうる領域から退避
した状態となり、回転部材31の回転動作を許容するこ
とが可能となる。
【0052】また、第2のロック機構4Bは、取引装置
9を水平面内の所望の位置に配置した状態で移動部材2
1を固定するもので、ロック用固定部材41’と、ロッ
ク部材48と、ブラケット49とを有して構成されてい
る。ロック用固定部材41’は、移動部材21の移動方
向に沿って、台板24上の一方のレール23の外側の位
置に、レール23と平行に取り付けられている。また、
各ロック用固定部材41’の上面には、取引装置9が固
定されるべき水平面内の所望の位置(取引動作の通常運
用時、回転作業時、保守作業時)に対応して、3つのロ
ック部材先端部嵌合用切欠41’a,41’b,41’
cが形成されている。ロック部材48は略L字型の板状
部材で、L字型の屈曲部から外方側に操作レバー48a
が突設されている。ブラケット49は、移動部材21の
余剰部21’の上面のロック用固定部材41’側に取り
付けられる一対の部材で、ロック部材48の基端部を狭
持し、ロック部材48を回転軸49aまわりに回転可能
に支持するものである。
【0053】ここで、ロック部材48のL字型における
先端部48b(ロック部材48により狭持されている基
端部とは反対側の端部)が移動部材21の外側(ロック
用固定部材41’側)に向けて屈曲するような配置で固
定されており、操作レバー48aを使ってロック部材4
9を回転軸49a周りに回転させると、ロック部材48
の先端部48bがロック用固定部材41’側に向かって
倒れ、ロック用固定部材41’の上面に形成されたロッ
ク部材先端部嵌合用切欠41’a,41’b,41’c
の何れか一つに嵌合するようになっている。したがっ
て、水平移動機構2によって取引装置9を水平面内の所
望の位置(取引動作の通常運用時の位置、回転作業時の
位置、保守作業時の位置)に移動させた状態で、操作レ
バー48aを使ってロック部材48の先端部48bを対
応するロック部材先端部嵌合用切欠41’a(通常運用
時の位置),41’b(回転作業時の位置),41’c
(保守作業時の位置)の何れか一つに嵌合させることに
より、移動部材21を固定することが可能となる。
【0054】なお、図19に示す例では、第1のロック
機構4A及び第2のロック機構4Bを取引装置移動装置
1の一方の側にのみそなえた場合について説明している
が、これらのロック機構4A,4Bを取引装置移動装置
1の両側にそなえてもよい。次に、上述の構成を有する
図19の取引装置移動装置1を、図16に示す配置環境
に配置して使用した場合における、取引装置9の固定状
態及び移動動作について説明する。
【0055】まず、取引装置9の通常運用時には、取引
装置9の操作部9aおよび開閉構造9bを操作空間6側
へ向け且つ取引装置9により開口部8aを閉塞するよう
に、取引装置9が配置されている。この際、取引装置9
の操作面9aを操作空間6側に向けた状態で回転部材3
1が第1のロック機構4Aにより固定されるとともに、
移動部材21が通常運用時の位置に配置された状態で第
2のロック機構4Bによって固定されている。
【0056】取引装置9の保守作業時には、まず、第2
のロック機構4Bを解除して移動部材21を移動可能な
状態にした上で、水平移動機構2により取引装置9を回
転台3とともに移動させ、取引装置9を保守空間7内に
引き込む。次に、移動部材21を回転作業時の位置まで
移動させた状態で、移動部材21を第2のロック機構4
Bによって回転作業時の位置に固定する。続いて、第1
のロック機構4Aを解除して回転部材31を回転可能な
状態にし、回転台3により取引装置9を回転させて取引
装置9の操作部9aおよび開閉構造9bを保守空間7側
へ向け、その状態で再び第1のロック機構4Aにより回
転部材31を固定する。さらに、第2のロック機構4B
を解除して移動部材21を移動可能な状態にした上で、
水平移動機構2により取引装置9を移動させ、取引装置
9を保守作業時の位置まで移動させてから、第2のロッ
ク機構4Bにより移動部材21を保守作業時の位置に固
定する。この保守作業時の位置においては、取引装置9
の後面(操作面9aと反対側の面)がちょうど開口部8
aを閉塞するように配置されている。なお、取引装置9
に対する保守作業が完了したら、上述の動作とは逆の動
作を行なうことによって、取引装置9を通常運用時の配
置に戻すことになる。
【0057】このように、本実施形態の取引装置用移動
装置1では、回転台3を移動部材21に対して固定する
第1のロック機構4Aと、移動部材21を固定する第2
のロック機構4Bとをそなえることによって、取引装置
9に対する保守作業時に取引装置9の安定性を高めるこ
とができ、取引装置9に対する保守作業を安全かつ確実
に行なうことが可能となっている。
【0058】また、取引装置9の回転作業中に取引装置
9の水平方向の動作を抑えたり、取引装置9の水平移動
作業中に取引装置9の回転動作を抑えたりすることによ
って、取引装置9の移動作業時における取引装置9の安
定性を高めることができ、取引装置9の移動作業を安全
かつ確実に行なうことが可能となる。以上、本発明の一
実施形態としての取引装置用移動装置及び取引装置用移
動装置を使用した取引装置の配置構造について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲で、様々な形態において実施する
ことが可能である。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の取引装置
用移動装置によれば、取引装置を鉛直軸周りに回転させ
る回転台と水平に移動させる水平移動機構とをともに備
えることによって、特に大きな移動空間を要さずに取引
装置を移動させることが可能となる。また、簡素な構成
によって、取引装置の保守作業時に高い作業効率及び防
犯性を確保することができる。従って、前面保守機及び
後面保守機という2種類の取引装置について、何れか一
方の構造の取引装置を他方の設置環境でも使用できるよ
うになり、取引装置の製造工程の統一化が可能となるた
め、取引装置の生産効率の向上及び生産コストの削減に
寄与する(請求項1)。
【0060】また、移動部材と回転部材との間にスペー
サ部材を介設することによって、取引装置を載置される
回転台のぐらつきを抑え、取引装置を回転及び水平移動
させる際の取引装置及び回転台の安定性を高めることが
可能となる(請求項2)。さらに、取引装置を固定部材
によって回転台に対して固定したり、取引装置の台足を
位置決め用凹部に嵌合したりすることによって、取引装
置を回転台に載置した際の取引装置のぐらつきを抑え、
取引装置を回転及び水平移動させる際の取引装置の安定
性を高めることが可能となる(請求項3,4)。
【0061】また、回転台および該移動部材を同時に固
定するロック機構とをそなえることによって、取引装置
に対する保守作業時に簡単な操作で取引装置の安定性を
高めることができ、取引装置に対する保守作業を安全か
つ確実に行なうことが可能となる。(請求項5)。ま
た、回転台を移動部材に対して固定する第1のロック機
構と、移動部材を固定する第2のロック機構とをそなえ
ることによって、取引装置に対する保守作業時に取引装
置の安定性を高めることができ、取引装置に対する保守
作業を安全かつ確実に行なうことが可能となる。また、
取引装置の回転作業中に取引装置の水平方向の動作を抑
えたり、取引装置の水平移動作業中に取引装置の回転動
作を抑えたりすることによって、取引装置の移動作業時
における取引装置の安定性を高めることができ、取引装
置の移動作業を安全かつ確実に行なうことが可能となる
(請求項6)。
【0062】さらに、把手をそなえることによって、作
業員が把手を掴んで取引装置の回転動作や水平移動動作
を起こすことができるため、作業員が取引装置に直接触
れることなく、取引装置の移動作業を安全かつ確実に行
なうことが可能となる(請求項7)。また、本発明の取
引装置の配置構造によれば、取引装置を鉛直軸周りに回
転させる回転台と水平に移動させる水平移動機構とをと
もに備えることによって、特に大きな移動空間を要さず
に取引装置を移動させることが可能となる。また、取引
装置の保守時には、操作空間と保守空間とを繋ぐ開口が
取引装置によって閉塞されるので、前面保守機の保守作
業時に高い作業効率及び防犯性を確保することができ
る。従って、前面保守機を後面保守機の設置環境でも使
用できるようになり、取引装置の製造工程の統一化が可
能となるため、取引装置の生産効率の向上及び生産コス
トの削減に寄与する(請求項8)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての取引装置用移動装
置の全体構成を模式的に示す側面図である。
【図2】本実施形態の取引装置用移動装置の全体構成を
模式的に示す正面図(図1のII矢視図)である。
【図3】本実施形態の取引装置用移動装置における水平
移動機構及び回転台の構成を模式的に示す斜視図であ
る。
【図4】本実施形態における水平移動機構及び回転台の
構成を模式的に示す分解斜視図である。
【図5】本実施形態における水平移動機構及び回転台の
構成を模式的に示す分解断面図である。
【図6】本実施形態における水平移動機構及び回転台の
構成を模式的に示す組立断面図である。
【図7】本実施形態の移動部材上におけるスペーサ部材
の一変形例を模式的に示す斜視図である。
【図8】本実施形態の移動部材上におけるスペーサ部材
の他変形例を模式的に示す斜視図である。
【図9】本実施形態における固定部材による取引装置の
固定作用を説明すべく、水平移動機構及び回転台の構成
を模式的に示す斜視図である。
【図10】本実施形態における固定部材による取引装置
の固定状態を説明すべく、水平移動機構及び回転台の構
成を模式的に示す斜視図である。
【図11】本実施形態における固定部材による取引装置
の固定状態を説明すべく、水平移動機構及び回転台の構
成を模式的に示す側面図である。
【図12】本実施形態における固定部材の一変形例を模
式的に示す斜視図である。
【図13】図12に示す固定部材の一変形例による取引
装置の固定状態を説明すべく、水平移動機構及び回転台
の構成を模式的に示す斜視図である。
【図14】本実施形態におけるロック機構の構成を説明
すべく、取引装置用移動装置の全体構成を模式的に示す
斜視図である。
【図15】本実施形態におけるロック機構の要部の構成
を一部破断して示す側面図である。
【図16】本実施形態の取引装置用移動装置を用いた取
引装置の配置構造を模式的に示す斜視図である。
【図17】(a)〜(d)は、本実施形態の取引装置用
移動装置による取引装置の移動動作を説明すべく、取引
装置の配置構造を模式的に示す斜視図である。
【図18】(a)〜(d)は、本実施形態の取引装置用
移動装置による取引装置の移動動作を説明すべく、取引
装置の配置構造を模式的に示す平面図である。
【図19】本実施形態のロック機構の一変形例として第
1のロック機構と第2のロック機構とを含む取引装置用
移動装置の構成を模式的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1 取引装置用移動装置 2 水平移動機構 3 回転台 4 ロック機構 4A 第1のロック機構 4B 第2のロック機構 6 操作空間 7 保守空間 8 壁部 8a 開口部 9 取引装置 9a 操作面 9b,9b’ 保守面 21 移動部材 21a ベアリング嵌合用凹部 21’ 移動部材の余剰部 22 摺動部材 23 レール 24 板台 25,25’,25’’ スペーサ部材 31 回転部材 31a ベアリング嵌合用凹部 31b 台足嵌合用切欠部 31c タップねじ捩込用穴 31’a ロック部材嵌合凹穴 32 ベアリング 33,33’ 固定部材 33a,33’a 台足嵌合用凹部 33b,33’b タップねじ貫通用穴 34 タップねじ 40 ロック機構 41,41’ ロック用固定部材 41a ロック用可動部材先端部嵌合穴 41’a,41’b,41’c ロック部材先端部嵌合
用切欠 42 立設板材 42a 切欠穴 42b 把手 43 シリンダ 43a 貫通穴 44 ロック用可動部材 44a 水平軸部 44b 鉛直軸部 44c 先端部 44d 拡径部 45 ばね 46 ロック部材 46a レバー部材 47 取り付け部材 47a 長穴 47b,47c 切欠 48 ロック部材 48a 操作レバー 48b 先端部 49 ブラケット 49a 回転軸 91 台足
フロントページの続き (72)発明者 水越 達夫 東京都品川区南大井6丁目20番14号 富士 通システムコンストラクション株式会社内 (72)発明者 茶園 高宏 東京都品川区南大井6丁目20番14号 富士 通システムコンストラクション株式会社内 Fターム(参考) 3E040 BA01 BA07 FL10 4E360 AB09 AB12 AB20 AB23 AB24 AB25 AC01 AC14 AC15 AC16 AC23 EA05 EA22 EB03 EC04 EC05 EC16 ED03 ED13 ED17 ED27 FA03 GA06 GA47 GB99

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の取引に際して利用者により操作さ
    れる操作部と保守に際して作業者により開閉される開閉
    構造とをそなえてなる取引装置を搭載され、該取引装置
    を鉛直軸周りに回転させる回転台と、 該回転台を該取引装置とともに水平に移動させる水平移
    動機構とをそなえて構成されたことを特徴とする、取引
    装置用移動装置。
  2. 【請求項2】 該水平移動機構が、該回転台を載置され
    水平に移動する移動部材をそなえて構成されるととも
    に、 該回転台が、該取引装置を載置される回転部材と、該回
    転部材を該移動部材上で鉛直軸周りに回転可能に支持す
    る支持機構とをそなえて構成され、 該移動部材と該回転部材との間に、スペーサ部材が介設
    されていることを特徴とする、請求項1記載の取引装置
    用移動装置。
  3. 【請求項3】 該取引装置が、固定部材により該回転台
    に対して固定されていることを特徴とする、請求項1ま
    たは請求項2に記載の取引装置用移動装置。
  4. 【請求項4】 該取引装置を該回転台に対して位置決め
    すべく、該取引装置の台足を嵌合される位置決め用凹部
    が該回転台に形成されていることを特徴とする、請求項
    1〜請求項3のいずれか一項に記載の取引装置用移動装
    置。
  5. 【請求項5】 該取引装置を所望の方向に向け且つ水平
    面内の所望の位置に配置した状態で、該回転台および該
    移動部材を同時に固定するためのロック機構をそなたこ
    とを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか一項に
    記載の取引装置用移動装置。
  6. 【請求項6】 該取引装置を所望の方向に向けた状態で
    該回転台を該移動部材に対して固定するための第1のロ
    ック機構と、 該取引装置を水平面内の所望の位置に配置した状態で該
    移動部材を固定するための第2のロック機構とをそなた
    ことを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか一項
    に記載の取引装置用移動装置。
  7. 【請求項7】 該回転台により該取引装置を回転させる
    際または該水平移動機構により該取引装置を移動させる
    際に、前記作業員によって把持される把手がそなえられ
    ていることを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれ
    か一項に記載の取引装置用移動装置。
  8. 【請求項8】 所定の取引に際して利用者により操作さ
    れる操作部と保守に際して作業者により開閉される開閉
    構造とを同一面側にそなえてなる取引装置の配置構造で
    あって、 該取引装置を搭載され該取引装置を鉛直軸周りに回転さ
    せる回転台と、 該回転台を該取引装置とともに水平に移動させる水平移
    動機構と、 前記所定の取引を行なうべく該取引装置に対する操作を
    行なう操作空間と、 該取引装置に対する保守を行なう保守空間と、 該操作空間と該保守空間とを区画する壁部と、 該取引装置が通過可能に該壁部に形成された開口部とを
    そなえ、 該取引装置の通常運用時には、該取引装置の該操作部お
    よび該開閉構造を該操作空間側へ向け且つ該取引装置に
    より該開口を閉塞するように、該取引装置が配置される
    一方、 該取引装置の保守時には、該水平移動機構により該取引
    装置を該回転台とともに移動させて該取引装置を該保守
    空間内に引き込み、該回転台により該取引装置を回転さ
    せて該取引装置の該操作部および該開閉構造を該保守空
    間側へ向けてから、該水平移動機構により該取引装置を
    移動させて該取引装置により該開口を閉塞するように、
    該取引装置が配置されることを特徴とする、取引装置の
    配置構造。
JP2000127769A 2000-04-27 2000-04-27 取引装置用移動装置および取引装置の配置構造 Pending JP2001308551A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000127769A JP2001308551A (ja) 2000-04-27 2000-04-27 取引装置用移動装置および取引装置の配置構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000127769A JP2001308551A (ja) 2000-04-27 2000-04-27 取引装置用移動装置および取引装置の配置構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001308551A true JP2001308551A (ja) 2001-11-02

Family

ID=18637305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000127769A Pending JP2001308551A (ja) 2000-04-27 2000-04-27 取引装置用移動装置および取引装置の配置構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001308551A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014156136A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 パナソニックヘルスケア株式会社 アイソレータシステム
JP2016004864A (ja) * 2014-06-16 2016-01-12 アズビル株式会社 収納装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014156136A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 パナソニックヘルスケア株式会社 アイソレータシステム
US9395282B2 (en) 2013-03-29 2016-07-19 Panasonic Healthcare Holdings Co., Ltd. Isolator system
JP6028088B2 (ja) * 2013-03-29 2016-11-16 パナソニックヘルスケアホールディングス株式会社 アイソレータシステム
JP2016004864A (ja) * 2014-06-16 2016-01-12 アズビル株式会社 収納装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5081742A (en) Hinge device having mechanism for stopping movable member at open position
US20200349804A1 (en) Component mounting configurations for a gaming machine cabinet
US7254018B2 (en) Computer enclosure with drive bracket
TWI305330B (ja)
US6522530B2 (en) Computer system having a monitor movably coupled to a main body
US20020033436A1 (en) Wall Mount unit for plasma display panel
TW201742539A (zh) 機箱結構
KR20060045467A (ko) 분리기능 및 잠금기능이 구비된 엘씨디 모니터용 높이조절스탠드
US7333329B2 (en) Media drive containment apparatus and method
RU2326221C2 (ru) Банковский автомат для выдачи наличных денег с регулируемой петлей ящика и способ его использования
US11208835B2 (en) Adjusting base for door closer
JP2001308551A (ja) 取引装置用移動装置および取引装置の配置構造
JP6725623B2 (ja) 遊技機
US8475285B2 (en) Swinging motherboard for amusement device
TWI745074B (zh) 伺服裝置
JP2001342763A (ja) パチンコ機の錠装置
CN114237354B (zh) 伺服装置
US20230044039A1 (en) Modular wall-mountable digital jukebox
JP3106861B2 (ja) 自動販売機のカップ機構引出し装置
JP7314574B2 (ja) 自動精算機
JP4383150B2 (ja) 遊技機
JP4157020B2 (ja) 遊技機
JP2001262906A (ja) パソコン収容型机における上向回動式天板の施錠装置
JP2018021343A (ja) ロック装置
JPH10208121A (ja) 紙幣払出機を搭載したカード回収装置