JP2001308450A - 光出力制御回路 - Google Patents

光出力制御回路

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JP2001308450A
JP2001308450A JP2000123126A JP2000123126A JP2001308450A JP 2001308450 A JP2001308450 A JP 2001308450A JP 2000123126 A JP2000123126 A JP 2000123126A JP 2000123126 A JP2000123126 A JP 2000123126A JP 2001308450 A JP2001308450 A JP 2001308450A
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Satoru Matsuyama
哲 松山
Norio Murakami
典生 村上
Hiroyuki Mutsukawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光通信システムにおける光出力制御回路に関
し、起動後に所定の光出力に達するまでの時間を短縮す
ることができる光出力制御回路を提供する。 【解決手段】 光出力制御計数回路(以降、計数回路)
の計数値に応じた駆動電流を発光素子に供給し、該発光
素子の出力光レベルのモニタ電圧と基準電圧とを比較
し、比較結果によって該計数回路の計数の方向を制御し
て該駆動電流を所要駆動電流に制御し、該計数回路に計
数初期値を設定する光出力制御回路において、該計数回
路に計数ステップを設定するステップ制御回路を設け、
該計数回路の計数値の大きさによって、起動後に該計数
回路に設定する計数ステップを決定し、該ステップ制御
回路がカウンタ・クロックを所定の回数計数した時に該
計数回路の計数ステップをLSBに設定するように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信システムの
送信回路を構成する光出力制御回路に係り、特に、起動
後に発光素子の出力光が所定の光出力に達するまでの時
間を短縮することができる光出力制御回路に関する。
【0002】デジタル通信方式は、当初は電気通信方式
によっており、日本においては、昭和40年代に平衡ケ
ーブルや同軸ケーブルを使用したデジタル通信方式の開
発が相次いで進められた。
【0003】そして、ISDN(Integrated Services
Digital Network:サービス総合デジタル統合網)構築の
機運が熟してきた昭和40年代後半に標準同軸ケーブル
を使用したPCM−400M方式(パルス符号変調(Pu
lse Code Modulation)伝送方式による、伝送速度が約4
00Mb/sのデジタル伝送方式)の開発が進められ、
昭和50年代に入ってから同方式による全国ネットワー
クの構築が急速に進められて行った。これによって、デ
ジタル通信方式はアナログ通信方式にとって代わって基
幹伝送回線を構成するようになった。
【0004】上記と並行して、標準同軸ケーブルを使用
した更に高速のPCM通信方式の開発の検討が行なわれ
たが、標準同軸ケーブル自体の構造により周波数帯域に
制約が生ずるためにギガ・ビット・オーダーへの高速化
が不可能であることが判り、標準同軸ケーブルを使用し
た400Mb/s超のデジタル通信方式の開発は停止さ
れた。
【0005】一方、標準同軸ケーブルを使用したPCM
400M伝送方式の開発と前後して伝送損失が低い(そ
れでも、当初は20dB/Km)光ファイバ・ケーブル
が開発されており、電気・光変換素子や光・電気変換素
子の開発も急速に進められていた。
【0006】このような背景から、標準同軸ケーブルを
使用した高速PCM伝送方式の開発から光デジタル通信
方式への移行が進められた。当初は、電力の送配電シス
テムからの雑音による符号誤りを回避するという目的で
電力の送配電システムの維持管理用の通信システムへの
適用が先行していたが、昭和50年代から昭和60年代
にかけて公衆通信網への光伝送方式の適用が急速に進め
られ、高速デジタル光通信方式を適用した全国光ネット
ワークが構築された。
【0007】その後、光ファイバ伝送路及び光送受信シ
ステムの低価格化が進む一方、加入者系における大容量
伝送の必要性が高まり、国の内外を問わず加入者系への
光伝送方式の導入とその大容量化が急速に進められてき
た。
【0008】加入者系での光伝送方式には複数の伝送方
式があり得るが、単一の送信局と複数の加入者端末がス
ター状のネットワークで接続され、該単一の送信局と該
複数の加入者端末の間で光バースト伝送を行なうパッシ
ブ・ダブル・スター(PDS)方式、又は、パッシブ・
オプティカル・ネットワーク(PON)方式と呼ばれる
方式が主流となっている。
【0009】光バースト伝送を行なう場合、通信開始後
の特定ビットの間又は特定バーストの間に伝送される光
信号のレベルが所定のレベルに達している必要性があ
る。このため、送信開始後に可及的速やかに光信号出力
が所定のレベルに達する必要性がある。
【0010】又、バースト伝送ではなく、連続的なデー
タ伝送が行なわれる通信システムにおいても、データ伝
送の効率と信頼性を高めるためには送信開始後に可及的
速やかに光信号出力が所定のレベルに達することが重要
である。
【0011】
【従来の技術】図38は、従来の光出力制御回路の構成
(その1)で、デジタル方式を適用する光出力制御回路
の最も基本的な構成である。
【0012】図38において、1は、データによってレ
ーザ・ダイオードを駆動する電流(以降、統一的に「駆
動電流」と標記する。)をスイッチングさせるレーザ・
ダイオード駆動回路(図では、「LD駆動回路」と略記
している。「LD」は、「Laser Diode 」の頭文字によ
る略語である。尚、以降も、図においては「レーザ・ダ
イオード」を「LD」と標記する。) 2は、レーザ・ダイオード駆動回路1が供給する、デー
タによってスイッチングされる駆動電流によって強度変
調された出力光(これは、「フォワード光」と呼ばれる
ことがある。)を発生すると共に、該出力光に比例する
モニタ光(これは、「バック光」と呼ばれることがあ
る。)を発生するレーザ・ダイオード、3は、該モニタ
光を受けて電流に変換するフォト・ダイオード、4は、
フォト・ダイオード3が出力する電流を電圧に変換し、
レーザ・ダイオード2の出力光レベルをモニタする電圧
(以降、「モニタ電圧」と標記する。)を出力するモニ
タ回路、5は、レーザ・ダイオード2の出力光レベルが
所要の出力光レベルの時のモニタ電圧と等しい電圧(以
降、この電圧を「基準電圧」と標記する。)を出力する
基準電圧源、6は、該モニタ電圧と該基準電圧とを比較
して、該モニタ電圧が該基準電圧より低い時に論理レベ
ルが“1”(論理レベルの“1”を“H”と標記するこ
ともあるが、本明細書においては一貫して“1”を使用
する。)となり、該モニタ電圧が該基準電圧より高い時
に論理レベルが“0”(論理レベルの“0”を“L”と
標記することもあるが、本明細書においては一貫して
“0”を使用する。)となるアップ・ダウン制御信号
(図では、単に「U/D」と標記している。以降も、図
においては同様に標記する。)を出力するコンパレー
タ、7bは、該アップ・ダウン制御信号によって計数値
を歩進又は後退させる光出力制御計数回路、8は、光出
力制御計数回路7bが出力する計数値をアナログ電圧に
変換するデジタル・アナログ変換回路(図では、「D/
A変換回路」と標記している。以降も、図では「デジタ
ル・アナログ変換」を「D/A変換」と標記する。)、
9は、データと基本クロックを受けて、光出力制御計数
回路7bにカウンタ・クロックを供給し、デジタル・ア
ナログ変換回路8にデジタル・アナログ変換クロックを
供給するクロック制御回路である。
【0013】尚、ここでは発光素子をレーザ・ダイオー
ドに限定して記載しているが、発光素子として所謂発光
ダイオードを適用することも可能である。これは以降に
説明する従来の技術及び本発明の技術の全てに共通な事
項である。
【0014】又、モニタ光を電流変換する素子を一般的
な名称である「フォト・ダイオード」と記載したが、主
要なフォト・ダイオードとしてPINダイオード(PN
接合の間に不純物を添加していない半導体(I:Intrin
sic Semiconductor )をサンドイッチした構造のダイオ
ード)やAPD(アバランシェ・フォト・ダイオード:
電子雪崩現象による電子増倍作用によって光・電気変換
効率を高めたダイオード)を適用することができる。こ
れも、以降に説明する従来の技術及び本発明の技術の全
てに共通な事項である。
【0015】図38の光出力制御回路は、概ね下記の如
く動作する。
【0016】即ち、データの論理レベルによってレーザ
・ダイオード駆動回路1がレーザ・ダイオード2に供給
する駆動電流をスイッチングし、レーザ・ダイオード2
の出力光及びモニタ光を強度変調する。該出力光は光フ
ァイバ伝送路に結合されて対向する光伝送装置へと送出
され、該モニタ光はレーザ・ダイオード2をマウントし
ているレーザ・ダイオード・モジュール内に配置されて
いるフォト・ダイオード3に供給される。
【0017】フォト・ダイオード3は、該モニタ光を電
流に変換(変換された電流が「モニタ電流」である。)
する。モニタ回路4は、該モニタ電流を電圧変換した後
に該出力光のレベルを表す、レーザ・ダイオード2の出
力光レベルのモニタ電圧を出力する。
【0018】該モニタ電圧はコンパレータ6において基
準電圧源5が出力する基準電圧と比較される。コンパレ
ータ6の反転入力端子(「−」を記載している。図で
は、演算増幅器も含めて同様に標記する。)に該モニタ
電圧が供給され、コンパレータ6の非反転入力端子
(「+」を記載している。図では、演算増幅器も含めて
同様に標記する。)に該基準電圧が供給されるので、コ
ンパレータ6は、該モニタ電圧が該基準電圧より低い時
には論理レベルが“1”となり、該モニタ電圧が該基準
電圧より高い時には論理レベルが“0”となるアップ・
ダウン制御信号を出力する。
【0019】光出力制御計数回路7bは、該アップ・ダ
ウン制御信号の論理レベルが“1”の時には計数値を歩
進させ、該アップ・ダウン制御信号の論理レベルが
“0”の時には計数値を後退させる。
【0020】従って、該モニタ電圧が該基準電圧より高
いときには光出力制御計数回路7bは計数値を後退さ
せ、該モニタ電圧が該基準電圧より低いときには光出力
制御計数回路7bは計数値を歩進させる。即ち、該モニ
タ電圧が該基準電圧より高いときにはデジタル・アナロ
グ変換回路8に供給されるデジタル値は小さくなり、該
モニタ電圧が該基準電圧より低いときにはデジタル・ア
ナログ変換回路8に供給されるデジタル値は大きくな
る。
【0021】これにより、該モニタ電圧が該基準電圧よ
り高い時にはデジタル・アナログ変換回路8が出力する
アナログ電圧が低下する結果レーザ・ダイオード駆動回
路1がレーザ・ダイオード2に供給する駆動電流が減少
し、該モニタ電圧が該基準電圧より低い時にはデジタル
・アナログ変換回路8が出力するアナログ電圧が上昇す
る結果レーザ・ダイオード駆動回路1がレーザ・ダイオ
ード2に供給する駆動電流が増加する。
【0022】さきに記載した如く、該モニタ光は該出力
光レベルを表している。従って、レーザ・ダイオード2
を起点とし、フォト・ダイオード3、モニタ回路4、コ
ンパレータ6、光出力制御計数回路7b、デジタル・ア
ナログ変換回路8、レーザ・ダイオード駆動回路1を経
由してレーザ・ダイオード2に戻る帰還により、該出力
光のレベルが所要レベルより低い時にはレーザ・ダイオ
ード2に供給される駆動電流を増加させて該出力光のレ
ベルを上昇させ、該出力光のレベルが所要レベルより高
い時にはレーザ・ダイオード2に供給される駆動電流を
減少させて該出力光のレベルを下降させる作用が働く。
【0023】一般的に、一定の駆動電流を複数のレーザ
・ダイオードに供給する時、各々のレーザ・ダイオード
の出力光レベルには比較的大きなばらつきがあり、しか
も、該出力光レベルは温度変化や経年変化によって変動
する。
【0024】しかし、該バラツキや該変動があっても、
上記帰還によってこれらを抑圧することができ、レーザ
・ダイオード2の出力光レベルを安定化することができ
る。これが、所謂、自動パワー制御(よく、「Automati
c Power Control 」の頭文字をとって「APC」と略記
される。)の効果である。
【0025】さて、通常、レーザ・ダイオード2に供給
する駆動電流は最大100mA程度で、該駆動電流は
0.1mA程度の精度で制御されるケースが多い。従っ
て、光出力制御計数回路7bの計数値は10ビット程度
必要(100/0.1=1,000で、210=1,02
4だからである。)で、デジタル・アナログ変換回路8
の精度も10ビット必要になる。
【0026】そして、該アップ・ダウン制御信号によっ
て光出力制御計数回路7bの計数値の最小ビット(「L
SB」と標記することが多い。これは「Least Signific
antBit 」(重みが最小のビット)の頭文字による略語
である。LSBの反対語で、重みが最大のビットを意味
する略語は「MSB(Most Significant Bit)」であ
る。本明細書においても、「LSB」と「MSB」を使
用する。)で光出力制御計数回路7bの計数値を歩進又
は後退させるのが通常である。
【0027】図39は、図38の構成の動作を説明する
図で、図39(イ)はモニタ回路4が出力するモニタ電
圧の更新を示し、図39(ロ)はレーザ・ダイオード駆
動回路1がレーザ・ダイオード2に供給する駆動電流の
更新を示している。そして、所要駆動電流が約100m
Aで、駆動電流を更新するステップが0.1mAである
ことを想定している。
【0028】光出力制御回路が起動されると、図39
(イ)の如くモニタ電圧は0Vから立ち上がり、又、光
出力制御計数回路7bの計数値は0から立ち上がる。従
って、レーザ・ダイオード2の駆動電流の初期値は0m
Aで、レーザ・ダイオード2はまだ発光していない。
【0029】この時にはモニタ電圧は0Vで、基準電圧
より低電圧であるのでコンパレータ6が出力するアップ
・ダウン信号の論理レベルは“1”である。従って、光
出力制御計数回路7bは計数値を歩進し、駆動電流は
0.1mAになる。通常、この状態ではレーザ・ダイオ
ード2は依然発光せず、上記動作を複数回繰り返して所
謂スレショルド電流に達した時にレーザ・ダイオード2
はやっと発光するようになる。
【0030】それでも、当初は出力光レベルが低いの
で、上記動作を更に複数回繰り返した後に所要駆動電流
の近傍に達し、モニタ電圧も基準電圧近傍の電圧にな
る。これが図39(イ)及び図39(ロ)に「収斂」と
記載した時点である。その後は、出力光レベルは所要出
力光レベルを挟んで上下の変化(一定のレベルを挟んで
レベルが上下の変化をすることや、論理レベルが“1”
と“0”の間を往復することを「ハンティング」とい
う。本明細書では、この用語を使用する。)を行なうよ
うになる。
【0031】従って、レーザ・ダイオード2に供給する
所要駆動電流が100mA程度の時に、約1,000回
の駆動電流の更新によって約0.1%の精度で駆動電流
を所要駆動電流に収斂させることができ、又、レーザ・
ダイオード2に供給する所要駆動電流が10mA程度の
時には約100回の更新によって約1%の精度で駆動電
流を所要駆動電流に収斂させることができ、十分な精度
の駆動電流が得られる。
【0032】図41は、従来の光出力制御回路の構成
(その2)で、図38の構成に対して起動後の計数ステ
ップを大きく設定して、出力光レベルが所要出力光レベ
ル近傍になった後は計数ステップを光出力制御計数回路
のLSB相当に設定する機能を付加したものである。
【0033】図41において、1は、データによってレ
ーザ・ダイオードの駆動電流をスイッチングさせるレー
ザ・ダイオード駆動回路、2は、レーザ・ダイオード駆
動回路が供給する、データによってスイッチングされる
駆動電流によって強度変調された出力光を発生すると共
に、該出力光に比例するモニタ光を発生するレーザ・ダ
イオード、3は、該モニタ光を受けてモニタ電流に変換
するフォト・ダイオード、4は、フォト・ダイオード3
が出力するモニタ電流を電圧に変換し、レーザ・ダイオ
ード2出力光のモニタ電圧を出力するモニタ回路、5
は、レーザ・ダイオード2の出力光が所要レベルである
時のモニタ電圧と等しい電圧の基準電圧を出力する基準
電圧源、6は、該モニタ電圧と該基準電圧を比較して、
該モニタ電圧が該基準電圧より低い時に論理レベルが
“1”となり、該モニタ電圧が該基準電圧より高い時に
論理レベルが“0”となるアップ・ダウン制御信号を出
力するコンパレータ、7cは、起動時に外部から供給さ
れるリセット信号によって計数値をクリアし、該アップ
・ダウン制御信号によって計数値を歩進又は後退させる
光出力制御計数回路、8は、光出力制御計数回路7cが
出力する計数値をアナログ電圧に変換するデジタル・ア
ナログ変換回路、9は、データと基本クロックを受け
て、光出力制御計数回路7cにカウンタ・クロックを供
給し、デジタル・アナログ変換回路8にデジタル・アナ
ログ変換クロックを供給するクロック制御回路、10c
は、上記リセット信号と、クロック制御回路9が出力す
るカウンタ・クロックを受けて、光出力制御計数回路7
cの計数値のステップを制御するステップ制御回路であ
る。
【0034】図41の構成の光出力制御回路が、自動パ
ワー制御機能を有することは、図38の構成の光出力制
御回路と全く同様である。
【0035】図41の構成の光出力制御回路の特徴は、
光出力制御計数回路7cの計数ステップを変更すること
ができる点にある。
【0036】更に具体的には、ステップ制御回路10c
は、該リセット信号によってクリアされた後に上記カウ
ンタ・クロックを計数する。そして、ステップ制御回路
10cにおける計数値が所定値未満の時には、光出力制
御計数回路7cに所定の大きな計数ステップを設定し、
ステップ制御回路10cにおける計数値が所定値に達し
た時に、光出力制御計数回路7cのLSBに相当する計
数ステップに設定しなおす。
【0037】即ち、光出力制御計数回路7cは、ステッ
プ制御回路10cによって設定される計数ステップが大
きい時には、大きな計数ステップで計数を歩進又は後退
し、ステップ制御回路10cによって設定される計数ス
テップがLSB相当の時には、LSB相当の計数ステッ
プで計数を歩進又は後退する。
【0038】図42は、図41の構成の動作を具体的に
説明する図(その1)で、所要駆動電流が大きい約10
0mAを想定し、起動当初の駆動電流の更新ステップは
約3.2mA、所要駆動電流に達した後は約0.1mA
のステップで駆動電流を更新することを想定している。
【0039】こうすれば、所要駆動電流が100mAの
時でも起動後32(100/3.2)回程度の電流更新
によって駆動電流を100mA近傍に収斂させることが
できるので、ステップ制御回路10bは32を計数した
時点で計数ステップの切替を指定するステップ切替信号
を出力すればよい。
【0040】この場合、所要駆動電流に対して3%程度
の誤差を許容できるものとれば、駆動電流の更新を32
回行なう時間で駆動電流を実質的に収斂させることがで
き、収斂の時間が短縮される。尚、計数ステップをLS
B相当に縮減した後最大32回の駆動電流更新に相当す
る時間で誤差0.1%程度に収斂させることができる。
【0041】さて、一般的にレーザ・ダイオードには比
較的顕著な温度特性がある。
【0042】図45は、レーザ・ダイオードの温度特性
(その1)で、横軸の駆動電流に対する縦軸の出力光レ
ベルの温度特性を示している。
【0043】図45の横軸上において、電流ITHL は低
温の場合にレーザ・ダイオードが発光を開始することが
できるスレショルド電流、電流ITHH は高温の場合にレ
ーザ・ダイオードが発光を開始することができるスレシ
ョルド電流、電流ILは低温の場合にレーザ・ダイオー
ドが所要出力光レベルで発光するために必要な所要駆動
電流、IHは高温の場合にレーザ・ダイオードが所要出
力光レベルで発光するために必要な所要駆動電流であ
る。
【0044】図45に示しているように、低温の方がス
レショルド電流が小さく、駆動電流を出力光に変換する
効率(図45の曲線の傾斜が変換効率を表す。)が高
く、所要出力光レベルを得るための所要駆動電流が小さ
い。
【0045】又、図46は、レーザ・ダイオードの温度
特性(その2)で、横軸の温度に対する所要出力光レベ
ルを得るための縦軸の所要駆動電流の変化特性を示して
いる。
【0046】レーザ・ダイオードの駆動電流に対する出
力光レベルが図45に示したような温度特性を有するの
で、それを描き直して所要駆動電流と温度の関係として
図示すると図46の如くなる訳である。
【0047】双方の図より、温度特性を考慮した上でレ
ーザ・ダイオードから所要出力光レベルを得るには、当
該温度に整合した駆動電流をレーザ・ダイオードに供給
する必要があることが判る。そして、当該温度に整合し
た駆動電流をレーザ・ダイオードに供給することは、光
出力制御回路の自動パワー制御機能によって実現される
が、同時に初期駆動電流の設定が重要になる。
【0048】図44は、従来の光出力制御回路の構成
(その3)で、図41の構成に対して光出力制御計数回
路に計数値の初期値を設定する機能を付加して、起動時
にレーザ・ダイオードに計数初期値に対応する初期駆動
電流を供給する構成にしたものである。
【0049】図44において、1は、データによってレ
ーザ・ダイオードの駆動電流をスイッチングさせるレー
ザ・ダイオード駆動回路、2は、レーザ・ダイオード駆
動回路が供給する、データによってスイッチングされる
駆動電流によって強度変調された出力光を発生すると共
に、該出力光に比例するモニタ光を発生するレーザ・ダ
イオード、3は、該モニタ光を受けてモニタ電流に変換
するフォト・ダイオード、4は、フォト・ダイオード3
が出力するモニタ電流を電圧に変換し、レーザ・ダイオ
ード2の出力光のモニタ電圧を出力するモニタ回路、5
は、レーザ・ダイオード2の出力光が所要のレベルであ
る時のモニタ電圧と等しい電圧の基準電圧を出力する基
準電圧源、6は、該モニタ電圧と該基準電圧を比較し
て、該モニタ電圧が該基準電圧より低い時に論理レベル
“1”となり、該モニタ電圧が該基準電圧より高い時に
論理レベル“0”となるアップ・ダウン制御信号を出力
するコンパレータ、7は、該アップ・ダウン制御信号に
よって計数値を歩進又は後退させる光出力制御計数回
路、8は、光出力制御計数回路7bが出力する計数値を
アナログ電圧に変換するデジタル・アナログ変換回路、
9は、データと基本クロックを受けて、光出力制御計数
回路7にカウンタ・クロックを供給し、デジタル・アナ
ログ変換回路8にデジタル・アナログ変換クロックを供
給するクロック制御回路、10cは、起動時に外部から
供給される初期値設定信号と、クロック制御回路9が出
力するカウンタ・クロックを受けて、光出力制御計数回
路7の計数値のステップを制御するステップ制御回路、
11は、該初期値設定信号によって起動され、光出力制
御計数回路7に計数初期値を供給する初期値設定回路で
ある。
【0050】図44の構成の光出力制御回路が、 自動パワー制御機能を備えていること、 ステップ制御回路10cに制御される光出力制御計
数回路7が、起動当初は大きな計数ステップで計数を歩
進又は後退し、出力光レベルが所定のレベルに収斂した
後にLSBに相当する計数ステップで計数を歩進又は後
退することは図41の構成の光出力制御回路と同じであ
る。
【0051】図44の構成の光出力制御回路の特徴は、
初期値設定回路11が光出力制御計数回路7に計数初期
値を設定することである。
【0052】これにより、光出力制御計数回路7は、初
期値設定回路11から供給される計数初期値から計数を
開始し、ステップ制御回路10cから設定される計数ス
テップに応じた計数ステップで計数を歩進又は後退す
る。
【0053】従って、図44の構成の光出力制御回路
は、該計数初期値に対応する駆動電流からスタートし、
ステップ制御回路10cにおける計数値が所定値に達す
るまではレーザ・ダイオード駆動回路1の電流を大きな
ステップで変化させ、ステップ制御回路10cにおける
計数値が所定値に達した後はレーザ・ダイオード駆動回
路1の電流を光出力制御計数回路7の計数値のLSB相
当のステップで変化させる。
【0054】即ち、該計数初期値に相当する駆動電流か
らスタートするので、所要の駆動電流に短時間で収斂さ
せることが可能になる。しかも、所要の駆動電流に収斂
した後はレーザ・ダイオード駆動回路1の電流をLSB
相当のステップで変化させるので、最終的には所要の駆
動電流に対して光出力制御計数回路7の計数値のLSB
相当の電流以内の誤差で収斂させることができる。
【0055】図47は、図44の構成の動作を具体的に
説明する図(その1)で、所要駆動電流が大きい約10
0mAを想定している。
【0056】そして、所要駆動電流が100mAであれ
ば初期駆動電流が100mA近傍になるように計数初期
値を設定すればよいように思われがちであるが、レーザ
・ダイオード2の特性のばらつきや温度によって設定し
た計数初期値によってレーザ・ダイオード2に過大な電
流が流れることを防止するために、初期駆動電流は所要
駆動電流より小さく設定することが好ましい。ここで
は、レーザ・ダイオードの特性のばらつきを考慮して初
期駆動電流は50mA程度に設定する場合を想定してい
る。又、起動当初は約3.2mAのステップで駆動電流
を更新し、所要駆動電流近傍の駆動電流に達した後は約
0.1mAのステップで駆動電流を更新するものとす
る。
【0057】上記の場合には、起動後14((100−
50)/3.2)回程度の駆動電流の更新によって駆動
電流を100mA近傍に収斂させることができるので、
ステップ制御回路10cは16を計数した時点で計数ス
テップの切替を指示するステップ切替信号を出力すれば
よい。
【0058】この場合、所要駆動電流に対する誤差を3
%程度許容できるものとすれば、駆動電流の更新16回
に相当する時間で駆動電流を実質的に収斂させることが
できる。即ち、図38の構成の光出力制御回路に対して
収斂に要する時間を更に大幅に短縮することができる
上、図41の構成の光出力制御回路に対しても収斂する
ための時間を1/2に短縮することができる。尚、その
後の約30回の駆動電流の更新に相当する時間で誤差
0.1%に収斂させることができる。
【0059】つまり、更に高速に収斂させることができ
る上にその精度を高く保つことができる。
【0060】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図38に示し
た光出力制御回路(その1)、図41に示した光出力制
御回路(その2)及び図44に示した光出力制御回路
(その3)には、それぞれ、下記の問題点がある。
【0061】まず、図38に示した光出力制御回路(そ
の1)について、図38も参照しながら問題点を説明す
る。
【0062】既に説明した如く、所要駆動電流が100
mA(210相当)で、駆動電流の更新ステップは0.1
mA(20 相当)であると想定しているから、駆動電流
が所要の値に収斂するためには駆動電流を1,024
(210/25 )回程度更新する必要がある。
【0063】図40は、図38の構成の問題点を説明す
る図で、図40(イ)は連続信号伝送の場合を、図40
(ロ)はバースト伝送の場合を示している。
【0064】連続信号伝送の場合には、図40(イ)の
如く、起動されてから1,024回程度の駆動電流の更
新に相当する時間が経過した時点で駆動電流が所要値に
収斂する。従って、データの最初には出力光レベルが低
く、十分な信号対雑音比を確保することができない。
【0065】バースト伝送の場合にも、図40(ロ)の
如く、起動されてからトータルで1,024回程度の駆
動電流の更新に相当する時間が経過した時点で駆動電流
が所要値に収斂する。従って、間違いなく起動セルの信
号対雑音比は低く、又、複数のデータ・セルにおいても
十分な信号対雑音比を確保することができないことが起
こり得る。
【0066】レーザ・ダイオード2の駆動電流に3%程
度の誤差(1/25 相当)を許容できるとして、駆動電
流が(100−100/25 )mAに収斂するには
(1,024−32)=992回程度の駆動電流の更新
を行なう必要があり、収斂に長時間を必要とすることに
は変わりがない。
【0067】次に、図41の構成の光出力制御回路(そ
の2)の問題点を説明する。
【0068】即ち、レーザ・ダイオード2の変換効率が
よい場合か、周囲温度が低くて小さな駆動電流で所要の
出力光レベルが得られる場合で、所要駆動電流が小さい
場合には、所要駆動電流近傍に収斂するのは早いが、所
要駆動電流が大きい場合と同じ回数だけ駆動電流の更新
を行なう必要があるので、この間は駆動電流の誤差が比
較的大きいという問題が生ずる。
【0069】図43は、図41の構成の動作を具体的に
示す図(その2)であり、図43が上記問題点を示して
いる。
【0070】図43では、レーザ・ダイオード2の変換
効率がよいか周囲温度が低いかの理由で所要駆動電流が
10mA程度でよい場合を想定している。図41の構成
では起動後は約3mAステップで駆動電流を更新するの
で、駆動電流が所要駆動電流近傍に収斂するのは早い
(4回の更新でよい)。しかし、所要駆動電流が100
mAの場合と同じ回数は約3mAのステップで駆動電流
の更新を続けるので、駆動電流が所要駆動電流の近傍に
達した後所定回数の駆動電流の更新をしている間は、光
出力制御回路の自動パワー制御機能によって駆動電流は
所要駆動電流10mAを挟んで約3mAのステップでハ
ンティングしており、この間は駆動電流の誤差が比較的
大きい。
【0071】そして、3mAステップで所定回数の駆動
電流更新を行なった後、0.1mAステップで約30回
程度の駆動電流の更新を行なって初めて駆動電流の誤差
が小さくなる。
【0072】即ち、所要駆動電流が小さい場合には、所
要駆動電流近傍でハンティングしている間の駆動電流の
誤差が大きく、結果的に所要駆動電流が大きい場合に比
較して収斂に要する時間が長くなる。
【0073】次いで、図44の構成の光出力制御回路
(その3)の問題点を説明する。
【0074】即ち、所要駆動電流が小さい場合には、所
要駆動電流近傍に収斂するのは早いが、所定回数は駆動
電流の更新を続けている間は駆動電流は許容誤差以内に
収斂することができないという上記と同じ問題が生ず
る。
【0075】図48は、図44の構成の動作を具体的に
説明する図(その2)で、図48が上記問題点を示して
いる。
【0076】図48では、レーザ・ダイオード2の変換
効率がよいか周囲温度が低いかの理由で所要駆動電流が
10mA程度でよい場合を想定している。
【0077】所要駆動電流が10mAであれば初期駆動
電流が10mA近傍になるように計数初期値を設定する
が、レーザ・ダイオードの特性のばらつきによって現実
の初期駆動電流は5mA程度である場合を想定してい
る。又、起動当初は約3mAのステップで駆動電流を更
新し、所要駆動電流に達した後は約0.1mAのステッ
プで駆動電流を更新することは、図47の場合と同じで
ある。
【0078】上記の場合には、起動後2回程度の駆動電
流の更新によって駆動電流を10mA近傍でハンティン
グを開始するにもかかわらず、所要駆動電流が100m
Aの場合と同じ回数は約3mAのステップで駆動電流の
更新をし続けなければならない。
【0079】そして、3mAステップで所定回数の駆動
電流更新を行なった後、0.1mAステップで約30回
程度の駆動電流の更新を行なって初めて許容誤差以内に
収斂することができる。
【0080】即ち、所要駆動電流が小さい場合には、所
要駆動電流近傍でハンティングしている間の駆動電流の
誤差が大きく、結果的に所要駆動電流が大きい場合に比
較して収斂に要する時間が長くなる。
【0081】尚、レーザ・ダイオードの特性にばらつき
がなく、設定された計数初期値によって所要駆動電流近
傍の初期駆動電流が得られる場合には、駆動電流が所要
駆動電流近傍でハンティングを開始するまでの駆動電流
の更新回数は上記より少なくなるが、所要駆動電流に対
して正確に収斂するまでに行なう駆動電流の更新回数に
は変わりがない。
【0082】本発明は、かかる問題点に鑑み、光通信シ
ステムの送信回路を構成する光出力制御回路に関し、起
動後に発光素子の出力光が所定の光出力に達するまでの
時間を短縮することができる光出力制御回路を提供する
ことを目的とする。
【0083】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、光出力制
御計数回路の計数値に応じた駆動電流を発光素子に供給
する構成と、該発光素子の出力光レベルのモニタ電圧と
所要出力光レベルに対応する基準電圧とを比較する構成
と、比較結果によって該光出力制御計数回路の計数の方
向を制御して該駆動電流を所要駆動電流に制御する構成
と、該光出力制御計数回路に計数初期値を設定する構成
を備える光出力制御回路において、該光出力制御計数回
路の計数値の大きさによって、起動後に該光出力制御計
数回路に設定する計数ステップを決定し、カウンタ・ク
ロックによって所定の回数該駆動電流を更新した時に該
光出力制御計数回路の計数ステップをLSBに設定しな
おすステップ制御回路を設ける光出力制御回路の技術で
ある。
【0084】第一の発明においては、該光出力制御計数
回路の計数値が大きい時には起動直後に設定する該計数
ステップを大きく設定して駆動電流の更新ステップを大
きく設定し、該光出力制御計数回路の計数値が小さい時
には起動直後に設定する該計数ステップを小さく設定す
る。
【0085】ここで、該計数値の大きさと該計数初期値
の大きさは一義的関係にある上に、該計数初期値と所要
駆動電流の大きさも一義的関係に設定できるので、該計
数初期値及び該所要駆動電流の大きさに適合した更新ス
テップで駆動電流を更新することができて、該所要駆動
電流の大きさにかかわらず発光素子の駆動電流が該所要
駆動電流に収斂する時間を短縮することができる。
【0086】その上、該ステップ制御回路がカウンタ・
クロックを所定の回数計数した時に該計数ステップを該
光出力制御計数回路のLSBに設定するので、最終的に
収斂した時の駆動電流の精度を高く保つことができる。
【0087】第二の発明は、光出力制御計数回路の計数
値に応じた駆動電流を発光素子に供給する構成と、該発
光素子の出力光レベルのモニタ電圧と所要出力光レベル
に対応する基準電圧とを比較する構成と、比較結果によ
って該光出力制御計数回路の計数の方向を制御して該駆
動電流を所要駆動電流に制御する構成と、該光出力制御
計数回路に計数初期値を設定する構成を備える光出力制
御回路において、該光出力制御計数回路に設定される計
数初期値の大きさによって、起動後に該光出力制御計数
回路に設定する計数ステップを決定し、カウンタ・クロ
ックによって所定の回数該駆動電流を更新した時に該光
出力制御計数回路の計数ステップをLSBに設定しなお
すステップ制御回路を設ける光出力制御回路の技術であ
る。
【0088】第二の発明においては、該計数初期値が大
きい時には起動後に設定する該計数ステップを大きく設
定して駆動電流の更新ステップを大きく設定し、該計数
初期値が小さい時には起動後に設定する該計数ステップ
を小さく設定して駆動電流の更新ステップを小さく設定
する。
【0089】ここで、該計数初期値と所要駆動電流の大
きさは一義的関係に設定できるので、該所要駆動電流の
大きさに適合した更新ステップで駆動電流を更新するこ
とができて、該所要駆動電流の大きさにかかわらず発光
素子の駆動電流が該所要駆動電流に収斂する時間を短縮
することができる。
【0090】その上、該ステップ制御回路がカウンタ・
クロックを所定の回数計数した時に該計数ステップをL
SBに設定するので、最終的に収斂した時の駆動電流の
精度を高く保つことができる。
【0091】第三の発明は、光出力制御計数回路の計数
値に応じた駆動電流を発光素子に供給する構成と、該発
光素子の出力光レベルのモニタ電圧と所要出力光レベル
に対応する基準電圧とを比較する構成と、比較結果によ
って該光出力制御計数回路の計数の方向を制御して該駆
動電流を所要駆動電流に収斂させる構成と、該光出力制
御計数回路に計数初期値を設定する構成を備える光出力
制御回路において、該光出力制御計数回路の計数値の大
きさ又は該光出力制御計数回路に設定される計数初期値
のいずれかの大きさによって、起動後に該光出力制御計
数回路に設定する計数ステップを決定し、上記モニタ電
圧が上記基準電圧近傍の所定のウィンドウ中に入ったこ
とを検出した時に、該光出力制御計数回路に設定した計
数ステップをLSBに設定しなおすステップ制御回路を
設ける光出力制御回路の技術である。
【0092】第三の発明においては、該モニタ電圧と該
基準電圧との差が所定の値以内に入ったことを検出した
時に該ステップ制御回路が該光出力制御計数回路の計数
ステップを縮減して設定する。
【0093】従って、該ステップ制御回路が上記カウン
タ・クロックを所定回数計数してから計数ステップを縮
減して設定するより早く計数ステップを縮減することが
できるため、駆動電流が所要駆動電流に最終的に収斂す
るための時間を短縮することができる。
【0094】第四の発明は、光出力制御計数回路の計数
値に応じた駆動電流を発光素子に供給する構成と、該発
光素子の出力光レベルのモニタ電圧と所要出力光レベル
に対応する基準電圧とを比較する構成と、比較結果によ
って該光出力制御計数回路の計数の方向を制御して該駆
動電流を所要駆動電流に収斂させる構成と、該光出力制
御計数回路に計数初期値を設定する構成を備える光出力
制御回路において、該光出力制御計数回路の計数値の大
きさ又は該光出力制御計数回路に設定される計数初期値
のいずれかの大きさによって、起動後に該光出力制御計
数回路に設定する計数ステップを決定し、上記モニタ電
圧が上記基準電圧を挟んでハンティングを開始したこと
を検出した時に、起動後に上記光出力制御計数回路に設
定した計数ステップをLSBに設定しなおすステップ制
御回路を設ける光出力制御回路の技術である。
【0095】第四の発明においては、該基準電圧に対し
て該モニタ電圧がハンティングしたことを検出した時に
該計数ステップをLSBに設定する。
【0096】該基準電圧に対して該モニタ電圧がハンテ
ィングするということは、駆動電流が所要駆動電流の近
傍に達していることを意味するから、ステップ制御回路
が上記カウンタ・クロックを所定回数計数してから該計
数ステップを縮減して設定するより早く該計数ステップ
を縮減することができるため、駆動電流が所要駆動電流
に最終的に収斂するための時間を短縮することができ
る。
【0097】第五の発明は、上記第一の発明乃至第四の
発明のいずれかの光出力制御回路において、上記発光素
子の出力光レベルが所要の出力光レベル近傍に収斂した
時に、起動後に上記光出力制御計数回路に設定した計数
ステップを順次逓減させる光出力制御回路の技術であ
る。
【0098】第五の発明においては、上記発光素子の出
力光レベルが所要の出力光レベル近傍に収斂した時に、
起動後に上記光出力制御計数回路に設定した計数ステッ
プを順次逓減させる。
【0099】従って、上記発光素子の出力光レベルが所
要の出力光レベル近傍に収斂した後に駆動電流が所要駆
動電流に収斂する時間を短縮することができる。
【0100】第六の発明は、上記第一の発明乃至第五の
発明のいずれかの光出力制御回路において、上記発光素
子の出力光レベルが所要の出力光レベル近傍に収斂した
後に、少なくとも、上記光出力制御計数回路に計数ステ
ップの更新を許可する周期を長くすること、又は、上記
駆動電流を発光素子に供給する構成における駆動電流更
新の速度を逓減することのいずれかを行なう光出力制御
回路の技術である。
【0101】第六の発明においては、上記発光素子の出
力光レベルが所要の出力光レベル近傍に収斂した後に上
記光出力制御計数回路に計数ステップの更新を許可する
周期を長くする構成、又は、上記発光素子の出力光レベ
ルが所要の出力光レベル近傍に収斂した後に上記駆動電
流を発光素子に供給する構成における駆動電流更新の速
度を逓減する構成の少なくとも一方を適用する。
【0102】上記光出力制御計数回路に計数ステップの
更新を許可する周期を長くする場合には、計数ステップ
更新回数が逓減され、デジタル・アナログ変換回路のグ
リッチ等の影響を縮減できる。
【0103】又、上記駆動電流を発光素子に供給する構
成における駆動電流更新の速度を逓減する場合には、駆
動電流の更新時に上記駆動電流を発光素子に供給する構
成において発生する高周波成分が縮減されるので、光出
力制御回路における信号対雑音比の低下を回避すること
ができる。
【0104】第七の発明は、光出力制御計数回路の計数
値に応じた駆動電流を発光素子に供給する構成と、該発
光素子の出力光レベルのモニタ電圧と所要出力光レベル
に対応する基準電圧とを比較する構成と、比較結果によ
って該光出力制御計数回路の計数の方向を制御して該駆
動電流を所要駆動電流に制御する構成と、該光出力制御
計数回路に計数初期値を設定する構成を備える光出力制
御回路において、該光出力制御計数回路の計数値又は該
光出力制御計数回路に設定される計数初期値とのいずれ
かによって、起動後に該光出力制御計数回路に設定する
計数ステップを決定する光出力制御回路の技術である。
【0105】第七の発明においては、該光出力制御計数
回路に設定される計数初期値によって駆動電流の更新ス
テップを設定して所要駆動電流に収斂させる。
【0106】これにより、簡易な構成で上記発光素子に
供給する駆動電流を所要駆動電流に収斂させることがで
きる。
【0107】
【発明の実施の形態】以降、本発明の技術について詳細
な図面を使用して順次説明してゆくことにする。
【0108】図1は、本発明の第一の実施の形態で、上
記原理を実現する最も基本的な構成の1つである。
【0109】図1において、1は、データによってレー
ザ・ダイオードの駆動電流をスイッチングさせるレーザ
・ダイオード駆動回路、2は、レーザ・ダイオード駆動
回路1が供給する、データによってスイッチングされる
駆動電流によって強度変調された出力光を発生すると共
に、該出力光に比例するモニタ光を発生するレーザ・ダ
イオード、3は、該モニタ光を受けてモニタ電流に変換
するフォト・ダイオード、4は、フォト・ダイオード3
が出力するモニタ電流を電圧に変換し、レーザ・ダイオ
ード2の出力光のモニタ電圧を出力するモニタ回路、5
は、レーザ・ダイオード2の出力光が所要レベルである
時のモニタ電圧と等しい電圧の基準電圧を出力する基準
電圧源、6は、該モニタ電圧と該基準電圧を比較して、
該モニタ電圧が該基準電圧より低い時に論理レベルが
“1”となり、該モニタ電圧が該基準電圧より高い時に
論理レベルが“0”となるアップ・ダウン制御信号を出
力するコンパレータ、7は、該アップ・ダウン制御信号
によって計数値を歩進又は後退させる光出力制御計数回
路、8は、光出力制御計数回路7が出力する計数値をア
ナログ電圧に変換するデジタル・アナログ変換回路、9
は、データと基本クロックを受けて、光出力制御計数回
路7にカウンタ・クロックを供給し、デジタル・アナロ
グ変換回路8にデジタル・アナログ変換クロックを供給
するクロック制御回路、10は、光出力制御回路の起動
時に外部から供給される初期値設定信号と、クロック制
御回路9が出力するカウンタ・クロック及び光出力制御
計数回路7が出力する複数ビットの計数値を受けて、光
出力制御計数回路7が計数値を更新する際の計数ステッ
プを指定するステップ指定信号を出力するステップ制御
回路、11は、該初期値設定信号によって起動され、光
出力制御計数回路7にレーザ・ダイオード2の温度特性
に応じた計数初期値を供給する初期値設定回路である。
【0110】図1の構成の光出力制御回路が、 自動パワー制御機能を有すること、 ステップ制御回路10によって制御されて、光出力
制御計数回路7が、起動当初は大きな計数ステップで計
数を歩進又は後退し、出力光レベルが所定のレベルに収
斂する頃にLSBに相当する計数ステップで計数を歩進
又は後退すること、 初期値設定回路11が光出力制御計数回路7に計数
初期値を設定することは、図44の構成の光出力制御回
路と同じである。
【0111】そして、図1の構成の光出力制御回路の特
徴は、ステップ制御回路10が、起動当初は光出力制御
計数回路7が出力する計数値に応じた計数ステップを光
出力制御計数回路7に設定し、カウンタ・クロックの所
定周期が過ぎて出力光レベルが所定のレベルに収斂した
後に光出力制御計数回路7のLSBに相当する計数ステ
ップを光出力制御計数回路7に設定することである。
【0112】即ち、光出力制御計数回路7は、初期値設
定回路11から供給される計数初期値から計数を開始
し、ステップ制御回路10から設定される計数ステップ
によって計数値を歩進又は後退する。
【0113】ところで、光出力制御計数回路7には起動
時に初期値設定回路11が計数初期値を設定するので、
起動時に光出力制御計数回路7が出力する計数値は該計
数初期値に等しい。即ち、起動時にステップ制御回路1
0が光出力制御計数回路7に設定する計数ステップは該
計数初期値と一義的関係になる。しかも、該計数初期値
はレーザ・ダイオード2の温度特性を反映したものであ
る。
【0114】さて、該計数初期値によってレーザ・ダイ
オード2に過大な電流が流れることを避けるために、初
期駆動電流が所要駆動電流に対して一定の余裕を持つよ
うに該計数初期値を設定することが好ましい。従って、
該計数初期値は当然所要駆動電流とも一義的関係に設定
される。つまり、設定される計数ステップに対応する駆
動電流の更新ステップはレーザ・ダイオード2の温度特
性を反映して、高温の時には駆動電流の更新ステップは
大きく、低温の時には駆動電流の更新ステップは小さく
なる。
【0115】これによって、レーザ・ダイオード2の温
度特性による所要駆動電流の大小に関係なく、起動後に
駆動電流の更新を所定回数行なった時点にレーザ・ダイ
オード2の駆動電流を所要駆動電流の近傍に収斂させる
ことが可能になり、且つ、温度による収斂時間の変化を
抑圧することができる。
【0116】図2は、上記事項を具体的に説明するため
の、計数値の各桁が示す電流値が駆動電流値に占める比
率である。
【0117】図2においては、10ビットの計数回路と
10ビットのデジタル・アナログ変換回路を用いて、レ
ーザ・ダイオードの駆動電流を0.1mA(20 (LS
B)相当)から102.3mA((210−1)相当)の
範囲で制御する例を示している。
【0118】そして、駆動電流値をデジタル変換したデ
ジタル・コードのLSBを第1桁と呼ぶ場合、第4桁目
によって制御される電流のステップは0.8mA(23
相当)である。
【0119】この0.8mAという電流は、低温で所要
駆動電流が12.8mA(27 相当)の時にはその6.
3%を占めるが、高温で所要駆動電流が51.2mA
(29相当)の時にはその1.6%を占めるにすぎず、
所要駆動電流が51.2mAの時に6.3%を占めるの
は第6桁が示す3.2mA(25 相当)である。
【0120】従って、6.3%を占めるステップで所要
駆動電流を更新するものとすれば、所要駆動電流が1
2.8mAの時には0.1mAの8倍のステップで更新
すればよく、所要駆動電流が51.2mAの時には0.
1mAの32倍のステップで更新すれば、駆動電流が所
要駆動電流近傍に収斂した時の誤差は、所要駆動電流の
大きさに関係なく一定になる。
【0121】その上、計数初期値と所要駆動電流に対応
する計数値の関係を一定に設定することが可能であるの
で、所要駆動電流によって計数ステップを可変にして
も、即ち、所要駆動電流によって駆動電流の更新ステッ
プを可変にしても、所要駆動電流に収斂するまでの駆動
電流の更新回数を一定にすることができる。
【0122】例えば、所要駆動電流が51.2mAの時
に初期駆動電流を51.2/24 =3.2mA以上に設
定し、所要駆動電流が12.8mAの時に初期駆動電流
を12.8/24 =0.8mA以上に設定すれば、必ず
16回以内に所要駆動電流に収斂させることができる。
【0123】しかも、図1の構成においては、駆動電流
の更新を所定回数行なった時点に光出力制御計数回路7
の計数ステップを光出力制御計数回路の計数値のLSB
相当に縮減して、以降はLSB相当の計数ステップで駆
動電流を所要駆動電流に収斂させてゆくので、最終的な
駆動電流の誤差は更に縮減されてLSB相当の電流以内
の誤差になる。
【0124】図3は、本発明の第一の実施の形態の動作
を説明する図で、上記のことをイメージ的に描いたもの
であるので、説明は簡単にしておきたい。
【0125】図3において、縦軸はレーザ・ダイオード
の駆動電流、横軸は時間で、起動時に設定された計数初
期値によって初期駆動電流がレーザ・ダイオードに供給
される。そして、該初期駆動電流に対応するステップで
駆動電流を更新してゆくので、所要駆動電流の大きさと
は無関係に、所定回数の更新を行なえば所要駆動電流に
対して収斂させることができ、その後更新ステップをL
SB相当に縮減することによってLSB相当の電流以内
の誤差で所要駆動電流に収斂させることができることを
表現している。
【0126】これで、本発明の第一の実施の形態の原理
を一通り説明したので、以降、図1の構成における各々
の構成要素の詳細を説明しながら、本発明の技術の本質
を順に明らかにしてゆく。
【0127】図13は、レーザ・ダイオード駆動回路の
構成で、図1の構成に適合するものである。尚、図13
にはレーザ・ダイオードも併せて記載している。
【0128】図13において、1は、レーザ・ダイオー
ド駆動回路で、インバータ1−1及び1−2、Nチャネ
ル型電界効果トランジスタ1−3、1−4、1−6、1
−8及び1−12、抵抗1−5及び1−9、演算増幅器
1−7、Pチャネル型電界効果トランジスタ1−10及
び1−11によって構成される。
【0129】2は、レーザ・ダイオードである。
【0130】データはインバータ1−1に入力され、イ
ンバータ1−1で論理レベルを反転された後、さらにイ
ンバータ1−2によって論理レベルを反転される。
【0131】Nチャネル型電界効果トランジスタ1−3
及び1−4は電流スイッチを構成しており、インバータ
1−1の出力がNチャネル型電界効果トランジスタ1−
3に、インバータ1−2の出力がNチャネル型電界効果
トランジスタ1−4に供給されることにより、Nチャネ
ル型電界効果トランジスタ1−6の電流をスイッチング
し、データの論理レベルが“1”の時にレーザ・ダイオ
ード2に駆動電流が供給される。
【0132】一方、デジタル・アナログ変換出力は演算
増幅器1−7とNチャネル型電界効果トランジスタ1−
8によって構成されるボルテージ・フォロワに入力さ
れ、抵抗1−9に当該デジタル・アナログ変換出力に応
じた電流を生じさせる。
【0133】抵抗1−9に生ずる電流はNチャネル型電
界効果トランジスタ1−8を介してダイオード接続され
たPチャネル型電界効果トランジスタ1−10に流れ
る。
【0134】Pチャネル型電界効果トランジスタ1−1
0とPチャネル型電界効果トランジスタ1−11はカレ
ント・ミラーを構成しており、Pチャネル型電界効果ト
ランジスタ1−10の電流に等しい電流がPチャネル型
電界効果トランジスタ1−11を介してダイオード接続
されたNチャネル型電界効果トランジスタ1−12を流
れる。
【0135】Nチャネル型電界効果トランジスタ1−1
2とNチャネル型電界効果トランジスタ1−6もカレン
ト・ミラーを構成しており、Nチャネル型電界効果トラ
ンジスタ1−12の電流に等しい電流がNチャネル型電
界効果トランジスタ1−6を流れて、さきに記載したよ
うに、レーザ・ダイオード2に供給される駆動電流を決
定する電流となる。
【0136】即ち、デジタル・アナログ変換出力に比例
する駆動電流がレーザ・ダイオード2に供給されるの
で、レーザ・ダイオード2の駆動電流はデジタル・アナ
ログ変換出力によって制御される。
【0137】図17は、モニタ回路の構成で、図17
(イ)にはピーク・ホールド回路で構成する場合を、図
17(ロ)にはボトム・ホールド回路で構成する場合
を、フォト・ダイオードと共に示している。
【0138】図17(イ)において、3は、レーザ・ダ
イオードが発生するモニタ光を電流に変換するフォト・
ダイオードである。
【0139】4は、モニタ回路で、抵抗4−1及び4−
4、演算増幅器4−2、Nチャネル型電界効果トランジ
スタ4−3及びコンデンサ4−5によって構成される。
【0140】モニタ光はフォト・ダイオード3によって
電流に変換されて抵抗4−1を流れることによって電圧
に変換される。
【0141】抵抗4−1の端子電圧は演算増幅器4−2
及びNチャネル型電界効果トランジスタ4−3によって
構成されるボルテージ・フォロワに入力され、該端子電
圧が正の時にコンデンサ4−5を短時間に充電する。
【0142】抵抗4−4の抵抗値とコンデンサ4−5の
容量値によって決まる時定数が該端子電圧が変化する時
間より十分に長ければ、コンデンサ4−5には該端子電
圧の正のピーク電圧がホールドされる。
【0143】さきに記載した如く、該モニタ光はレーザ
・ダイオードの出力光レベルに比例するので、コンデン
サ4−5にホールドされる電圧は出力光のモニタ電圧に
なり得、図1のコンパレータに供給される。
【0144】図17(ロ)において、3は、レーザ・ダ
イオードが発生するモニタ光を電流に変換するフォト・
ダイオードである。
【0145】4aは、モニタ回路で、抵抗4−1及び4
−4、演算増幅器4−2、Pチャネル型電界効果トラン
ジスタ4−6及びコンデンサ4−5によって構成され
る。
【0146】モニタ光はフォト・ダイオード3によって
電流に変換されて抵抗4−1を流れることによって電圧
に変換される。
【0147】抵抗4−1の端子電圧は演算増幅器4−2
及びPチャネル型電界効果トランジスタ4−6によって
構成されるボルテージ・フォロワに入力され、該端子電
圧が負の時にコンデンサ4−5を短時間に充電する。
【0148】抵抗4−4の抵抗値とコンデンサ4−5の
容量値によって決まる時定数が該端子電圧が変化する時
間より十分に長ければ、コンデンサ4−5には該端子電
圧の負のボトム電圧がホールドされ、ホールドされた電
圧は図1のコンパレータ6に供給される。
【0149】いずれの回路でもピーク又はボトムをホー
ルドする時間は短時間であるので、連続信号伝送にもバ
ースト伝送にも適用することができる。
【0150】尚、図示は省略するが、ピーク・ホールド
回路とボトム・ホールド回路の他に、サンプル・ホール
ド回路を使用してもモニタ回路を構成することができ
る。
【0151】又、連続信号伝送の場合にはモニタ電流の
平均値をモニタ値とすることができるので、抵抗4−1
と並列にコンデンサを接続し、該コンデンサの端子間に
生ずる平均値電圧をモニタ電圧としてもよい。
【0152】図18は、クロック制御回路の構成であ
る。
【0153】図18において、9−1は論理積回路、9
−2は例えば4ビットのアップ・カウンタ、9−3はイ
ンバータ、9−4は遅延回路である。
【0154】アップ・カウンタ9−2では、データ端子
D0乃至D3に供給される論理レベルは“0”(アー
ス)に固定されており、キャリー端子COの出力(正確
には「アップ・カウンタの計数値に繰り上がりが起きる
時に出力される論理レベル“1”の信号」をキャリーと
呼ぶが、本明細書ではキャリー端子COに現れる信号も
キャリーと呼ぶことがあるので注意されたい。)がイン
バータ9−3を介してイネーブル端子ENに供給されて
おり、クロック端子Cに基本クロックが供給されてお
り、この例では出力端子Q3の出力がカウンタ・クロッ
クとして取り出される。
【0155】そして、論理積回路9−1にはデータとア
ップ・カウンタ9−2のキャリーが供給されており、論
理積回路9−1の出力がアップ・カウンタ9−2のロー
ド端子Lに供給されている。
【0156】いま、アップ・カウンタ9−2が起動され
た時は、該キャリーの論理レベルが“0”であるから論
理積回路9−1の出力の論理レベルも“0”で、データ
端子に供給されている10進数0はロードされない。従
って、計数初期値不定のままに基本クロックを計数して
ゆき、10進数の15を計数した1つ後のクロックで該
キャリーの論理レベルが“1”に遷移する。
【0157】インバータ9−3によって該キャリーの論
理レベルを“0”に反転した信号がアップ・カウンタ9
−2のイネーブル端子ENに供給されることによってア
ップ・カウンタ9−2は直ちに計数を停止し、出力端子
Q0乃至Q3の論理レベルは“0”に保たれ、該キャリ
ーの論理レベルは“1”に保たれる。
【0158】この状態にある時刻t1 にデータd1 が入
力されると論理積回路9−1の出力の論理レベルが
“1”になり、アップ・カウンタ9−2に10進数0が
ロードされる。この時に該キャリーの論理レベルが
“0”に遷移し、以降はロードが無効になるので、アッ
プ・カウンタ9−2は10進数0を初期値として順次計
数値を歩進してゆき、時刻t2 に再びキャリーの論理レ
ベルを“1”に遷移させる。
【0159】図19に示した例では、この時刻にはデー
タが存在していないので、アップ・カウンタ9−2には
10進数0はロードされない。一方、イネーブル端子E
Nには該キャリーを反転した論理レベル“0”が供給さ
れるので計数は停止され、該キャリーは論理レベル
“1”に保たれたままでいる。
【0160】この状態にある時刻t3 にデータd2 が入
力されると論理積回路9−1の出力の論理レベルが再び
“1”になり、アップ・カウンタ9−2に10進数0が
ロードされる。この時に該キャリーの論理レベルが
“0”に遷移し、以降はロードが無効になるので、アッ
プ・カウンタ9−2は10進数0を初期値として順次計
数値を歩進してゆき、時刻t4 にキャリーを出力する。
【0161】この時には、データの論理レベルが“1”
であるので、アップ・カウンタ9−2は10進数0をロ
ードされ、該キャリーの論理レベルが“0”に遷移する
と共にアップ・カウンタ9−2は改めて0から計数を開
始する。以降、データd2 が継続する限り同じ動作が繰
り返されて、Q3出力端子から基本クロック16ビット
を周期とするカウンタ・クロックが出力される。
【0162】ここで、データd2 は論理レベル“1”の
連続であるかのように記載しているが、例えば時刻t3
と時刻t4 の間に論理レベル“1”と論理レベル“0”
の間を遷移しても上記の動作には変わりがない。何故な
ら、時刻t3 と時刻t4 の間に論理レベル“1”と論理
レベル“0”の間を遷移しても、この時には該キャリー
の論理レベルが“0”に固定されていてアップ・カウン
タ9−2はロード無効になっているからである。
【0163】図18に示したクロック制御回路の例で
は、データを検出してから8ビット遅延した時点にカウ
ンタ・クロックのパルスが生成されるが、この遅延はデ
ータが入力されていることを確認してから駆動電流の更
新を行なうために必要な遅延である。従って、図18の
構成のクロック制御回路は連続信号伝送にもバースト伝
送にも適用することができる。尚、連続信号伝送専用に
するなら、単に基本クロックを分周するタイプのクロッ
ク制御回路でよい。
【0164】又、アップ・カウンタ9−2が出力するカ
ウンタ・クロックを基本クロックで打ちなおすことでデ
ジタル・アナログ変換回路に供給するクロックを遅延さ
せているが、これはカウンタ・クロックによって図1の
光出力制御計数回路の計数値が確定した後にデジタル・
アナログ変換回路で該計数値に対応する電圧を生成する
ためである。
【0165】図20は、初期値設定回路の構成(その
1)である。
【0166】図20において、11−1は基準電圧源、
11−2は演算増幅器、11−3はNチャネル型電界効
果トランジスタ、11−4はサーミスタ、11−5及び
11−6はPチャネル型電界効果トランジスタ、11−
7は抵抗、11−8はアナログ・デジタル変換回路、1
1−9は読み出し専用メモリ(図では「ROM」と記載
している。これは「Read Only Memory」の頭文字による
略語である。)である。
【0167】基準電圧源11−1の基準電圧が、演算増
幅器11−2及びNチャネル型電界効果トランジスタ1
1−3によって構成されるボルテージ・フォロワに供給
されているので、サーミスタ11−4には該基準電圧と
サーミスタ11−4の抵抗値で決まる電流が流れる。サ
ーミスタ11−4の抵抗値は温度特性を持っているの
で、抵抗11−7を流れる電流は温度に固有な電流(感
温電流と呼ぶことにする。)である。
【0168】該感温電流がNチャネル型電界効果トラン
ジスタ11−3を介してダイオード接続されたPチャネ
ル型電界効果トランジスタ11−5を流れる。
【0169】Pチャネル型電界効果トランジスタ11−
5とPチャネル型電界効果トランジスタ11−6はカレ
ント・ミラーを構成しているので、該感温電流はPチャ
ネル型電界効果トランジスタ11−6を流れて、抵抗1
1−7に温度に固有な電圧(感温電圧と呼ぶことにす
る。)を生じさせる。
【0170】該感温電圧をアナログ・デジタル変換回路
11−8でデジタル値に変換して、読み出し専用メモリ
11−9にアドレスとして供給する。
【0171】読み出し専用メモリ11−9の各々の感温
電圧に対応するアドレスで指定される記憶領域には、当
該感温電圧が表わす温度の時にレーザ・ダイオードに供
給したい初期駆動電流に対応する計数初期値が格納され
ている。
【0172】従って、図20の構成の初期値設定回路が
図1の光出力制御計数回路に設定する計数初期値を図1
のデジタル・アナログ変換回路がアナログ変換する電圧
によって、光出力制御回路の周囲温度に適合する初期駆
動電流をレーザ・ダイオードに供給することができる。
更に、後述するように、当該計数初期値によって図1の
ステップ制御回路が光出力制御回路の周囲温度に適合す
る計数ステップを設定し、該計数ステップに対応する電
流のステップをデジタル・アナログ変換回路がレーザ・
ダイオード駆動回路に供給するので、レーザ・ダイオー
ドの駆動電流の更新ステップを周囲温度に適合させるこ
とができる。
【0173】さて、初期値設定回路としては複数のバリ
エーションがある。
【0174】図21は、初期値設定回路(その2)で、
定電流源11−10、サーミスタ11−4、アナログ・
デジタル変換回路11−8及び読み出し専用メモリ11
−9で構成されるものである。
【0175】図21の構成の初期値設定回路は、定電流
源11−10の電流をサーミスタ11−4に流して感温
電圧を生じさせるもので、以降の動作は図20の構成の
初期値設定回路と同じである。
【0176】図22は、初期値設定回路(その3)で、
温度センサとアナログ・デジタル変換回路を内蔵する集
積回路温度センサ集積回路(図では「温度センサIC」
と標記している。)11−11と読み出し専用メモリ1
1−9で構成されるもので、動作は図20及び図21の
構成の初期値設定回路と同じである。
【0177】図23は、初期値設定回路の構成(その
4)で、基準電圧源11−1、演算増幅器11−2、N
チャネル型電界効果トランジスタ11−3、サーミスタ
11−4、Pチャネル型電界効果トランジスタ11−5
及び11−6、抵抗11−7、11−12及び11−1
3、アナログ・デジタル変換回路11−8によって構成
されている。
【0178】図23の構成の初期値設定回路は、サーミ
スタ11−4、抵抗11−12及び11−13の合成抵
抗がレーザ・ダイオードの駆動電流の温度依存性を示す
ように、サーミスタ11−4に直列に抵抗11−12
を、サーミスタ11−4に並列に抵抗11−13を接続
しており、Pチャネル型電界効果トランジスタ11−6
のドレイン電圧をアナログ・デジタル変換すればレーザ
・ダイオードに供給したい初期駆動電流に対応する計数
初期値を得ることができる。
【0179】次いで、本発明の光出力制御回路において
最も重要な機能を実現する光出力制御計数回路とステッ
プ制御回路に関する構成と動作の説明に移る。
【0180】図24は、光出力制御計数回路の構成(そ
の1)で、10ビットの計数値を出力するものを想定し
て、5ビットのアップ・ダウン・カウンタを2つ組み合
わせて10ビットの光出力制御計数回路を構成する例を
示している。
【0181】図24において、7−1はアップ・ダウン
・カウンタで、計数値の下位5ビットを出力し、7−2
はアップ・ダウン・カウンタで、計数値の上位5ビット
を出力する。
【0182】7−3は、初期値設定信号によって計数初
期値の下位5ビットと、図1のコンパレータ6が出力す
るアップ・ダウン制御信号とを切り替えてアップ・ダウ
ン・カウンタ7−1のデータ端子D0乃至D4に供給す
るスイッチ群、7−4は、該初期値設定信号によって計
数初期値の上位5ビットと論理レベル“0”の信号とを
切り替えてアップ・ダウン・カウンタ7−2のデータ端
子D0乃至D4に供給するスイッチ群である。
【0183】7−5乃至7−9は、図1のステップ制御
回路10から供給されるステップ指定信号ST0乃至S
T4と該初期値設定信号の論理和をアップ・ダウン・カ
ウンタ7−1のロード端子L0乃至L4に供給する論理
和回路である。
【0184】7−10は、アップ・ダウン・カウンタ7
−1のキャリーとアップ・ダウン・カウンタ7−2のキ
ャリーの論理積の論理レベルを反転した信号を出力して
アップ・ダウン・カウンタ7−1のイネーブル端子EN
に供給する否定論理積回路、7−11は、アップ・ダウ
ン・カウンタ7−1のキャリーと否定論理積回路7−1
0の出力の論理積を生成してアップ・ダウン・カウンタ
7−2のイネーブル端子ENに供給する論理積回路であ
る。
【0185】又、カウンタ・クロックがアップ・ダウン
・カウンタ7−1とアップ・ダウン・カウンタ7−2の
クロック端子Cに供給される。
【0186】パワー・オン・リセット信号がアップ・ダ
ウン・カウンタ7−1とアップ・ダウン・カウンタ7−
2のクリア端子CLに供給され、電源投入時にアップ・
ダウン・カウンタ7−1及びアップ・ダウン・カウンタ
7−2の計数値を一旦0にクリアした後にアップ・ダウ
ン・カウンタ7−1及び7−2を動作可能状態にする。
【0187】そして、アップ・ダウン・カウンタ7−1
の出力端子Q0乃至Q4の出力が光出力制御計数回路の
計数値の下位5ビットQ00乃至Q04となり、アップ
・ダウン・カウンタ7−2の出力端子Q0乃至Q4の出
力が光出力制御計数回路の計数値の上位5ビットQ05
乃至Q09となる。又、計数値の上位5ビットQ05乃
至Q09はステップ制御回路に供給される。
【0188】図26は、ステップ制御回路の構成(その
1)で、図1の構成の光出力制御回路に適合するもので
ある。
【0189】10−1は、例えば4ビットのアップ・カ
ウンタである。
【0190】10−2は、アップ・カウンタ10−1が
出力するキャリーの論理レベルを反転して、ステップ切
替信号STを出力するインバータである。
【0191】10−3は、光出力制御計数回路の出力で
あるQ05乃至Q09の中の最上位の論理レベル“1”
を全ての下位ビットに設定する上位“1”セット回路
で、論理和回路10−3−1乃至10−3−4によって
構成される。
【0192】又、10−4、10−5、10−6、10
−7及び10−8は論理積回路で、インバータ10−2
が出力するステップ切替信号と上位“1”セット回路の
出力の論理積演算をする。
【0193】そして、初期値設定信号がアップ・カウン
タ10−1のクリア端子CLに供給され、カウンタ・ク
ロックがアップ・カウンタ10−1のクロック端子に供
給され、インバータ10−2がキャリーを反転して出力
するステップ切替信号がアップ・カウンタ10−1のイ
ネーブル端子ENに供給される。
【0194】まず、上位“1”セット回路の動作を説明
した上で、図26のステップ制御回路全体の動作をタイ
ムチャートを以て説明する。
【0195】ここで、上位“1”セット回路に供給され
る光出力制御計数回路の計数値の上位5ビットQ05乃
至Q09においてQ09がMSBで、Q08からQ05
にゆくに従って順に重みが軽くなるものとする。
【0196】上位“1”セット回路10−3において
は、論理和回路10−3−4にはQ09とQ08が供給
され、論理和回路10−3−3にはQ09乃至Q07が
供給され、論理和回路10−3−2にはQ09乃至Q0
6が供給され、論理和回路10−3−1にはQ09乃至
Q05が供給されている。
【0197】従って、もしQ09の論理レベルが“1”
であれば、論理和回路10−3−1乃至10−3−4の
出力の論理レベルは全て“1”になり、上位“1”セッ
ト回路の全ての出力の論理レベルが“1”になる。又、
Q09の論理レベルが“0”で、Q08の論理レベルが
“1”であれば、論理和回路10−3−1乃至10−3
−4の出力の論理レベルは全て“1”になり、上位
“1”セット回路の下位4ビットの論理レベルが“1”
なる。このことは、Q07以下のビットが論理レベル
“1”の最上位ビットであっても同様である。
【0198】即ち、上位“1”セット回路は、図24の
光出力制御計数回路の出力であるQ05乃至Q09の中
の最上位の論理レベル“1”を全ての下位ビットに設定
する機能を有する。
【0199】従って、光出力制御計数回路が計数を歩進
又は後退する場合、その歩進又は後退によって光出力制
御計数回路の出力であるQ05乃至Q09の中の最上位
の論理レベル“1”が変わらない限り、上位“1”セッ
ト回路10−3は常に同じビットの範囲で論理レベル
“1”を出力する。
【0200】論理積回路10−4乃至10−8は、アッ
プ・カウンタ10−1のキャリーの論理レベルを反転し
たステップ切替信号と上位“1”セット回路10−3の
出力との論理積を計数のステップの大きさを制御するス
テップ指定信号として図24の光出力制御計数回路に供
給している。光出力制御計数回路の計数値の下の方のビ
ットが変化しているだけの時に該ステップ指定信号が変
化しないようにすることが好ましいが、上位“1”セッ
ト回路10−3によって上記要請を満たすことが可能に
なる。
【0201】尚、当然のことながら、Q09乃至Q05
の全ての論理レベルが“0”であれば、上位“1”セッ
ト回路10−3の出力の論理レベルは全て“0”とな
る。
【0202】図27は、図26のステップ制御回路の動
作を示すタイムチャートである。以降、図26も参照し
ながらステップ制御回路の動作を説明する。
【0203】初期値設定信号の論理レベルが“1”の時
にアップ・カウンタ10−1はクリアされて、該初期値
設定信号の論理レベルが“0”に遷移するとアップ・カ
ウンタ10−1は計数可能な状態になる。この時キャリ
ーの論理レベルは“0”である。
【0204】この状態で4ビットのアップ・カウンタ1
0−1はカウンタ・クロックによって計数値を10進数
0から10進数15へと順次歩進し、計数値が15にな
った1つ後のカウンタ・クロックでアップ・カウンタ1
0−1は論理レベル“1”のキャリーを出力する。
【0205】インバータ10−2は該キャリーの論理レ
ベルを“0”に反転させて、アップ・カウンタ10−1
のイネーブル端子ENに供給するので、アップ・カウン
タ10−1は直ちに計数不能な状態になり、キャリーの
論理レベル“1”を保持する。
【0206】従って、最初論理レベルが“1”であった
ステップ切替信号STはキャリーの論理レベルが“1”
に遷移した時に論理レベルを“0”に遷移し、以降は論
理レベル“0”に固定される。
【0207】尚、ここではアップ・カウンタ10−1の
計数値を4ビットとしているが、これは光出力制御計数
回路に設定される計数初期値と、所要駆動電流に対応す
る光出力制御計数回路の計数値によって決めればよい。
言い換えれば、計数初期値に対応する初期駆動電流から
所要駆動電流までに駆動電流の更新を何回行なうかによ
って決めればよい。
【0208】ステップ指定信号ST0乃至ST4は、光
出力制御計数回路から供給されるQ05乃至Q09の論
理レベルが“1”である最上位ビットとステップ切替信
号STとの論理積であるから、Q09の論理レベルが
“1”であればST4以下の全ての論理レベルがQ09
に対応して“1”になり、Q08が最上位の“1”であ
ればST3以下の全ての論理レベルがQ08に対応して
“1”になり、以下同様に、Q05が最上位の“1”で
あればST0の論理レベルだけがQ05に対応して
“1”になる。これを、図27においてはSTi(iは
0及び4までの整数)の波形にQ0iを記載して表現し
ている。
【0209】尚、該ステップ切替信号STの論理レベル
が“0”に遷移した後はステップ指定信号ST0乃至S
T4は全て論理レベル“0”に固定される。
【0210】そして、図24に示した如く、ステップ指
定信号ST0乃至ST4は論理和回路7−5乃至7−9
を介してアップ・ダウン・カウンタ7−1のロード端子
L0乃至L4に供給される。
【0211】ステップ制御回路と光出力制御計数回路の
関係が明らかになったので、以降は、図24の光出力制
御計数回路の動作を詳細に説明する。
【0212】まず、アップ・ダウン・カウンタ7−1及
び7−2を制御する入出力信号とアップ・ダウン・カウ
ンタの動作の関係を説明する。
【0213】アップ・ダウン制御信号は、論理レベル
“1”でアップ・ダウン・カウンタの計数を歩進させ、
論理レベル“0”で計数を後退させる。
【0214】イネーブル端子ENに供給される信号の論
理レベルが“1”の時にアップ・ダウン・カウンタは計
数動作を行ない、論理レベルが“0”の時にアップ・ダ
ウン・カウンタは計数値を保持する。
【0215】ロード端子L0乃至L4に供給されるロー
ド信号の論理レベルが“1”の時に、当該ロード端子に
対応するデータ端子に供給されているデータがロードさ
れ、ロード端子L0乃至L4に供給されるロード信号の
論理レベルが“0”の時には当該ロード端子に対応する
データ端子に供給されているデータは無視されてロード
されない。
【0216】キャリー端子COの出力は、キャリー又は
ボローの発生時に論理レベル“1”になる。
【0217】クリア端子に供給されるクリア信号は、論
理レベル“1”でアップ・ダウン・カウンタの計数値を
クリアし、論理レベル“0”でアップ・ダウン・カウン
タを計数可能にする。
【0218】初期値設定信号は、アップ・ダウン・カウ
ンタに対する計数初期値S0乃至S9と、アップ・ダウ
ン・カウンタが歩進又は後退動作中の設定値とをスイッ
チ群7−3又は7−4において切り替えるために供給さ
れており、論理レベル“1”で計数初期値を選択し、論
理レベル“0”で動作中の設定値を選択する。
【0219】尚、計数初期値の下位5ビットS0乃至S
4がアップ・ダウン・カウンタ7−1側に供給され、上
位5ビットS5乃至S9がアップ・ダウン・カウンタ7
−2側に供給される。
【0220】以上でアップ・ダウン・カウンタの入出力
信号とアップ・ダウン・カウンタの動作の関係を説明し
たので、図24の光出力制御計数回路の動作の説明を行
なう。
【0221】初期値設定信号の論理レベルが“1”の時
には、スイッチ群7−3及び7−4において計数初期値
の各ビットが選択され、同時に初期値設定信号の論理レ
ベル“1”が、アップ・ダウン・カウンタ7−1では論
理和回路7−5乃至7−9を介してロード端子L0乃至
L4に供給され、アップ・ダウン・カウンタ7−2では
ロード端子L0乃至L4に直接供給される。
【0222】従って、計数初期値の下位5ビットS0乃
至S4がアップ・ダウン・カウンタ7−1のデータ端子
D0乃至D4にロードされ、計数初期値の上位5ビット
S5乃至S9がアップ・ダウン・カウンタ7−2のデー
タ端子D0乃至D4にロードされる。そして、アップ・
ダウン・カウンタ7−1の出力端子Q0乃至Q4と、ア
ップ・ダウン・カウンタ7−2の出力端子Q0乃至Q4
から出力され、デジタル・アナログ変換回路に供給され
る計数値(正確には計数初期値である。)Q00乃至Q
09となる。
【0223】初期値設定信号の論理レベルが“0”に遷
移した後は、上記動作中の設定値として、スイッチ群7
−3によってアップ・ダウン制御信号が選択されてアッ
プ・ダウン・カウンタ7−1のデータ端子D0乃至D4
に供給され、スイッチ群7−4によって論理レベル
“0”の信号が選択されてアップ・ダウン・カウンタ7
−2のデータ端子D0乃至D4に供給される。
【0224】従って、アップ・ダウン・カウンタ7−1
においては、アップ・ダウン制御信号によって計数値の
歩進又は後退が行なわれ、歩進又は後退のステップがロ
ード端子L0乃至L4に論理和回路7−5乃至7−9を
介して供給されるステップ指定信号によって指定され
る。
【0225】又、初期値設定信号の論理レベルが“0”
に遷移した後は、アップ・ダウン・カウンタ7−2にお
いては、ロード端子L0乃至L4に論理レベル“0”の
信号が供給されるのでロードが禁止され、アップ・ダウ
ン制御信号によって単に計数値を歩進させたり後退させ
る。
【0226】そして、アップ・ダウン・カウンタ7−2
のキャリーの論理レベルが“0”の時にアップ・ダウン
・カウンタ7−1は計数可能状態になり、アップ・ダウ
ン・カウンタ7−2のキャリーの論理レベルが“0”で
アップ・ダウン・カウンタ71−1のキャリーの論理レ
ベルが“1”の時にアップ・ダウン・カウンタ7−2は
計数可能状態になり、アップ・ダウン・カウンタ7−1
及び7−2の双方のキャリーの論理レベルが“1”の時
に双方のアップ・ダウン・カウンタは計数不能状態にな
り、計数値を保持する。
【0227】今は初期値設定信号の論理レベルが“0”
の時を考えているので、ステップ指定信号ST0乃至S
T4の全ての論理レベルが“0”ならば、アップ・ダウ
ン・カウンタ7−1はロードを禁止されていて、通常の
アップ・ダウン・カウンタとしてLSBであるQ00の
桁で計数の歩進又は後退を行ない、この桁で繰り上がり
又は繰り下がりが生ずると上位の桁で計数の歩進又は後
退を行なう。
【0228】そして、歩進が継続して行なわれた結果、
アップ・ダウン・カウンタ7−1の全ての桁で繰り上が
りが生じてキャリーが出力された時には、アップ・ダウ
ン・カウンタ7−2のイネーブル端子が論理レベル
“1”になる。今は歩進を継続していることを想定して
いるので、この時にはアップ・ダウン・カウンタ7−2
のアップ・ダウン端子が論理レベル“1”であり、アッ
プ・ダウン・カウンタ7−2は計数値を歩進する。
【0229】反対に、後退が継続して行なわれてアップ
・ダウン・カウンタ7−1がボローを出力する時には、
アップ・ダウン・カウンタ7−2のイネーブル端子が論
理レベル“1”になる。今は歩進を継続していることを
想定しているので、この時にはアップ・ダウン・カウン
タ7−2のアップ・ダウン端子が論理レベル“0”であ
り、アップ・ダウン・カウンタ7−2は計数値を後退す
る。
【0230】さて、さきのステップ制御回路の動作説明
の如く、ステップ指定信号ST4乃至ST0の論理レベ
ルは、光出力制御計数回路の計数値の上位5ビットQ0
9乃至Q05の中で論理レベルが“1”である最上位ビ
ット以下で全て“1”であるが、まず、Q05の論理レ
ベルだけが“1”である時を考える。
【0231】この時、アップ・ダウン・カウンタ7−1
のロード端子L0に供給される信号の論理レベルだけが
“1”であり、アップ・ダウン・カウンタ7−1のデー
タ端子D0にはアップ・ダウン制御信号が供給されてい
る。従って、アップ・ダウン・カウンタ7−1のデータ
端子D0にはアップ・ダウン制御信号の論理レベルで表
される10進数1又は0がロードされ、出力端子Q0か
らQ00として出力される。
【0232】この状態で、アップ・ダウン制御信号の論
理レベルが“1”の時には、次のカウンタ・クロックに
よって計数が歩進されるとQ00のビットで繰り上がり
が生じ、Q00の1ビット上位のQ01のビットで計数
値の歩進が行なわれる。一方、アップ・ダウン制御信号
の論理レベルが“0”の時には、次のカウンタ・クロッ
クによって計数値が後退されて繰り下がりが生じて、Q
01のビットで計数値の後退が行なわれる。
【0233】つまり、ステップ指定信号ST0だけが論
理レベル“1”の場合には、LSBの1つ上の桁で計数
の歩進又は後退が行なわれることになる。これは、ステ
ップ指定信号の全ての論理レベルが“0”の時に光出力
制御計数回路の計数値のLSBで計数値の歩進又は後退
が行なわれるのに対して、2倍のステップで計数値の歩
進又は後退が行なわれることを意味する。
【0234】同様に、ステップ指定信号のST0とST
1が論理レベル“1”の時には、LSBで歩進又は後退
するのに対して4倍のステップで計数値の歩進又は後退
が行なわれ、ステップ指定信号のST0乃至ST2が論
理レベル“1”の時には8倍のステップで計数値の歩進
又は後退が行なわれ、ステップ指定信号のST0乃至S
T3が論理レベル“1”の時には16倍のステップで計
数値の歩進又は後退が行なわれ、ステップ指定信号のS
T0乃至ST4が論理レベル“1”の時には32倍のス
テップで計数値の歩進又は後退が行なわれる。
【0235】即ち、図24の構成の光出力制御計数回路
と図26の構成のステップ制御回路の組み合わせによっ
て、光出力制御計数回路の計数のステップを、光出力制
御計数回路自体の計数値によってLSBで歩進又は後退
する場合の2の巾乗倍にすることができる。
【0236】図26のステップ制御回路において、光出
力制御計数回路の計数値の上位5ビットQ09乃至Q0
5を上位“1”セット回路に供給し、光出力制御計数回
路の計数値の上位5ビットQ09乃至Q05の中で論理
レベルが“1”である最上位ビット以下で、ステップ指
定信号ST4乃至ST0の論理レベルが全て“1”にな
るようにしたのは、正に、光出力制御計数回路の計数の
ステップを、光出力制御計数回路自体の計数値によって
LSBで歩進又は後退する場合の2の巾乗倍に制御でき
るようにするためである。
【0237】そして、光出力制御計数回路には初期値設
定回路から計数初期値が設定されるので、光出力制御計
数回路の計数値の論理レベルが“1”である最上位ビッ
トが変化しない限り、光出力制御計数回路の計数のステ
ップは、計数初期値の上位5ビットの中で論理レベルが
“1”である最上位ビットに依存して制御されることが
判る。
【0238】例えば、高温の時に駆動電流60mAに該
当する計数初期値「1001011000(左端がMS
Bで右端がLSBである。)」が与えられ、所要駆動電
流90mA(計数値は「1110000100」であ
る。)まで駆動電流を更新する場合には、計数初期値の
MSBであるQ09の論理レベルが“1”であるので、
ステップ指定信号ST0乃至ST4の論理レベルが全て
“1”となり、6ビット目のQ05のビットで計数値の
歩進が行なわれる。即ち、LSBであるQ00で計数値
を歩進する時の計数ステップに対して32倍の計数ステ
ップとなり、所要駆動電流90mA近傍には32倍の計
数ステップで16回以内の駆動電流の更新で収斂する。
【0239】そして、所定の16回の駆動電流の更新を
した後は、ステップ切替信号STの論理レベルが“0”
に遷移してステップ指定信号の論理レベルは全て“0”
になるので、光出力制御計数回路は計数値のLSBであ
るQ00の桁で計数値の歩進又は後退を行ない、最大で
も32回の駆動電流の更新で所要駆動電流に対して誤差
0.1mA以内に収斂する。
【0240】又、低温の時に駆動電流12mAに該当す
る計数初期値「0001111000」が与えられ、所
要駆動電流18mA(計数値は「001010000
0」である。)まで駆動電流を更新する場合には、計数
初期値のQ06の論理レベルが“1”であるので、4ビ
ット目のQ03のビットで計数値の歩進が行なわれる。
即ち、光出力制御計数回路の計数値のLSBであるQ0
0の桁で計数を歩進する時の計数ステップに対して8倍
の計数ステップで歩進し、途中で計数値のQ07の論理
レベルが“1”になった後はQ00で計数値を歩進する
時の計数ステップに対して16倍の計数ステップで歩進
し、所要駆動電流18mA近傍には16回以内の駆動電
流の更新で収斂する。
【0241】そして、16回の駆動電流の更新をした後
はLSBであるQ00の桁で計数値の歩進又は後退を行
ない、最大でも16回の駆動電流の更新で所要駆動電流
に対して誤差0.1mA以内に収斂する。
【0242】ここで、上記においては光出力制御計数回
路の計数値の上位5ビットを使用して計数ステップを指
定する例を説明したが、使用するビット数は5ビットに
は限定されない。
【0243】例えば、上位4ビットを使用して計数ステ
ップを指定する場合には、Q06の桁でLSBでの2倍
の計数ステップで更新し、Q07の桁で4倍で更新し、
Q08の桁で8倍で更新し、Q09の桁で16倍で更新
できる。又、上位6ビットを使用して計数ステップを指
定する場合には、Q04の桁で2倍で更新し、Q09の
桁で64倍で更新できる。但し、必ず光出力制御計数回
路の計数値のMSB(今の場合はQ09)をステップ指
定信号のMSBに対応させる必要がある。上記事項は以
降に説明する発明の実施の形態全てに当てはまることで
ある。
【0244】又、当初の計数ステップを外部設定したい
ということもありうる。例えば、計数値の上位5ビット
を使用するが、Q09の論理レベルが“1”の時にも当
初の計数ステップは16倍に設定したいという場合であ
る。
【0245】このような要望を満たすためには、図26
の論理積回路10−4乃至10−7にスイッチを介して
論理レベル“0”の信号を供給できるようにして、スイ
ッチ設定によって上位側の論理積回路で上位“1”セッ
ト回路の出力をマスクすればよい。上記事項は以降に説
明する発明の実施の形態全てに当てはまることである。
【0246】図4は、本発明の原理と従来の技術との比
較である。既に、十分詳細に説明をしてきた内容を総括
して表にまとめたものなので、図示するに止めて詳細な
説明は省略する。
【0247】図5は、本発明の第二の実施の形態で、こ
れも、既に説明した本発明の原理を実現する最も基本的
な構成の1つである。
【0248】図5において、1は、データによってレー
ザ・ダイオードの駆動電流をスイッチングさせるレーザ
・ダイオード駆動回路、2は、レーザ・ダイオード駆動
回路1が供給する、データによってスイッチングされる
駆動電流によって強度変調された出力光を発生すると共
に、該出力光に比例するモニタ光を発生するレーザ・ダ
イオード、3は、該モニタ光を受けてモニタ電流に変換
するフォト・ダイオード、4は、フォト・ダイオード3
が出力するモニタ電流を電圧に変換し、レーザ・ダイオ
ード2の出力光のモニタ電圧を出力するモニタ回路、5
は、レーザ・ダイオード2の出力光が所要レベルである
時のモニタ電圧と等しい電圧の基準電圧を出力する基準
電圧源、6は、該モニタ電圧と該基準電圧を比較して、
該モニタ電圧が該基準電圧より低い時に論理レベルが
“1”となり、該モニタ電圧が該基準電圧より高い時に
論理レベルが“0”となるアップ・ダウン制御信号を出
力するコンパレータ、7は、該アップ・ダウン制御信号
によって計数値を歩進又は後退させる光出力制御計数回
路、8は、光出力制御計数回路7が出力する計数値をア
ナログ電圧に変換するデジタル・アナログ変換回路、9
は、データと基本クロックを受けて、光出力制御計数回
路7にカウンタ・クロックを供給し、デジタル・アナロ
グ変換回路8にデジタル・アナログ変換クロックを供給
するクロック制御回路、10は、光出力制御回路の起動
時に外部から供給される初期値設定信号と、クロック制
御回路9が出力するカウンタ・クロック及び光出力制御
計数回路7が出力する複数ビットの計数値を受けて、光
出力制御計数回路7が計数する際の計数ステップを制御
するステップ制御回路、11は、該初期値設定信号によ
って起動され、光出力制御計数回路7にレーザ・ダイオ
ード2の温度特性に応じた計数初期値を供給する初期値
設定回路である。
【0249】図5の構成の光出力制御回路が、 自動パワー制御機能を有すること、 ステップ制御回路10によって制御されて、光出力
制御計数回路7が、起動当初は大きな計数ステップで計
数を歩進又は後退し、出力光レベルが所定のレベルに収
斂する頃にLSBに相当する計数ステップで計数を歩進
又は後退すること、 初期値設定回路11が光出力制御計数回路7に計数
初期値を設定することは、図44の構成の光出力制御回
路と同じである。
【0250】図5の構成の光出力制御回路の特徴は、ス
テップ制御回路10が、起動当初は初期値設定回路11
が出力する計数初期値に応じた計数ステップを光出力制
御計数回路7に設定し、出力光レベルが所定のレベルに
収斂する頃に光出力制御計数回路7のLSBに相当する
計数ステップを光出力制御計数回路7に設定することで
ある。
【0251】即ち、図1の構成は光出力制御計数回路7
が出力する計数値によってステップ制御回路が計数ステ
ップを設定するものであったが、図5の構成は初期値設
定回路11が光出力制御計数回路7に設定する計数初期
値によってステップ制御回路が計数ステップを設定する
ものである点だけが異なる。つまり、ステップ制御回路
10に対する結線が異なるだけである。
【0252】従って、図5の構成における構成要素は図
1の構成における構成要素と全く同じでよく、図5の構
成の動作も図1の構成の動作と全く同じである。
【0253】このため、図5の構成に関する詳細な説明
は割愛するが、計数初期値によって起動後の計数ステッ
プを設定するようになっているので、光出力制御計数回
路7の計数値が変化しても計数ステップが一定に保たれ
るという利点があることだけ付言しておく。
【0254】図6は、本発明の第三の実施の形態で、駆
動電流が所要駆動電流近傍に収斂してモニタ電圧が基準
電圧近傍になったことを検出して計数ステップの変更を
行なうようにするものである。
【0255】図6において、1は、データによってレー
ザ・ダイオードの駆動電流をスイッチングさせるレーザ
・ダイオード駆動回路、2は、レーザ・ダイオード駆動
回路1が供給する、データによってスイッチングされる
駆動電流によって強度変調された出力光を発生すると共
に、該出力光に比例するモニタ光を発生するレーザ・ダ
イオード、3は、該モニタ光を受けてモニタ電流に変換
するフォト・ダイオード、4は、フォト・ダイオード3
が出力するモニタ電流を電圧に変換し、レーザ・ダイオ
ード2の出力光のモニタ電圧を出力するモニタ回路、5
は、レーザ・ダイオード2の出力光レベルが所要レベル
である時のモニタ電圧と等しい電圧の基準電圧を出力す
る基準電圧源、6は、該モニタ電圧と該基準電圧を比較
して、該モニタ電圧が該基準電圧より低い時に論理レベ
ルが“1”となり、該モニタ電圧が該基準電圧より高い
時に論理レベルが“0”となるアップ・ダウン制御信号
を出力するコンパレータ、7は、該アップ・ダウン制御
信号によって計数値を歩進又は後退させる光出力制御計
数回路、8は、光出力制御計数回路7が出力する計数値
をアナログ電圧に変換するデジタル・アナログ変換回
路、9は、データと基本クロックを受けて、光出力制御
計数回路7にカウンタ・クロックを供給し、デジタル・
アナログ変換回路8にデジタル・アナログ変換クロック
を供給するクロック制御回路、10aは、光出力制御回
路の起動時に外部から供給される初期値設定信号と、ク
ロック制御回路9が出力するカウンタ・クロック及び光
出力制御計数回路7が出力する複数ビットの計数値を受
けて、光出力制御計数回路7が計数する際の計数ステッ
プを設定し、該モニタ電圧が該基準電圧の近傍になった
時に計数ステップを縮減して設定するステップ制御回
路、11は、該初期値設定信号によって起動され、光出
力制御計数回路7にレーザ・ダイオード2の温度特性に
応じた計数初期値を供給する初期値設定回路である。
【0256】図6の構成の光出力制御回路が、 自動パワー制御機能を有すること、 ステップ制御回路10aによって制御されて、光出
力制御計数回路7が、起動当初は大きな計数ステップで
計数を歩進又は後退し、出力光レベルが所定のレベルに
収斂する頃に光出力制御計数回路の計数値のLSBに相
当する計数ステップで計数を歩進又は後退すること、 初期値設定回路11が光出力制御計数回路7に計数
初期値を設定することは、図44の構成の光出力制御回
路と同じである。
【0257】図6の構成の光出力制御回路の特徴は、ス
テップ制御回路10aが、起動当初は初期値設定回路1
1が出力する計数値に応じた計数ステップを光出力制御
計数回路7に設定し、モニタ電圧が基準電圧近傍になっ
たことを検出して光出力制御計数回路7のLSBに相当
する計数ステップを光出力制御計数回路7に設定するこ
とである。
【0258】図7は、本発明の第三の実施の形態の動作
を説明する図で、縦軸は駆動電流、横軸は時間である。
【0259】起動された時には初期値設定回路11が初
期駆動電流に対応する計数初期値を光出力制御計数回路
7に設定するので、レーザ・ダイオード2には初期駆動
電流が供給される。同時に、光出力制御計数回路7が出
力する計数値によってステップ制御回路10aが光出力
制御計数回路7の計数ステップを設定して光出力制御計
数回路7に供給するので、レーザ・ダイオード2の駆動
電流は計数初期値と一義的な関係の更新ステップで制御
されてゆく。
【0260】そして、レーザ・ダイオード2の駆動電流
が図7に示す所要駆動電流の上下所定の誤差電流で決ま
るウィンドウの中に入った時に計数ステップを光出力制
御計数回路の計数値のLSB相当に縮減し、後は縮減さ
れた計数ステップに対応する更新ステップで駆動電流の
更新を続ける。
【0261】つまり、所要駆動電流に収斂するまで所定
回数の駆動電流の更新を行なわずに駆動電流の更新ステ
ップを縮減することができ、所要駆動電流への収斂時間
を短縮することができる。
【0262】従って、図6の構成における構成要素は、
ステップ制御回路10aが図1又は図5の構成における
ステップ制御回路10、即ち図26に示したステップ制
御回路の構成(その1)と異なるだけで、他の構成要素
は図1又は図5における構成要素と全て同じでよい。
【0263】図28は、ステップ制御回路の構成(その
2)で、図6の構成におけるステップ制御回路10aに
適合するものである。
【0264】図28において、10−9及び10−10
はコンパレータ、10−11及び10−12は図6にお
ける基準電圧源5が出力する基準電圧に対するウィンド
ウの幅を設定する定電圧源、10−13は否定論理積回
路で、上記の構成要素によってウィンドウ・コンパレー
タを構成する。
【0265】10−14は否定論理和回路10−13の
出力をラッチして反転出力端子からステップ切替信号S
Tを出力するJ−Kフリップ・フロップである。
【0266】10−3は上位“1”セット回路で、詳細
な構成は図26に示したものと同じである。
【0267】最後に、10−4乃至10−8はステップ
切替信号STと上位“1”セット回路10−3の出力と
を1ビット毎に論理積演算する論理積回路である。
【0268】該モニタ電圧はコンパレータ10−9の非
反転入力端子とコンパレータ10−10の反転入力端子
に供給され、基準電圧に定電圧源10−11の誤差電圧
(これをΔV1 とする。)を加算した電圧はコンパレー
タ10−9の反転入力端子に供給され、基準電圧から定
電圧源10−12の誤差電圧(これをΔV2 とする。)
を減算した電圧はコンパレータ10−10の非反転入力
端子に供給される。
【0269】又、J−Kフリップ・フロップ10−14
のK入力端子には論理レベル“0”の信号が、クリア端
子には初期値設定信号が供給されている。
【0270】図29は、図28のステップ制御回路の動
作を示すタイムチャートである。以降、図28も参照し
ながら動作を説明する。
【0271】初期値設定信号の論理レベルが“1”の間
はJ−Kフリップ・フロップ10−14はクリア状態で
あるから、J−Kフリップ・フロップ10−14の反転
出力端子XQから供給されるステップ切替信号STの論
理レベルの初期値は“1”である。
【0272】そして、上位“1”セット回路10−3の
出力は、図6の光出力制御計数回路7の計数値の上位5
ビット中の論理レベルが“1”の最上位ビット以下の論
理レベルが全て“1”になる。従って、上位“1”セッ
ト回路10−3の出力とステップ切替信号の論理積で決
まる計数ステップが光出力制御計数回路7に設定され
る。
【0273】レーザ・ダイオード2が、小さい駆動電流
から大きい駆動電流に向かって駆動電流を更新されるも
のとすると、最初は、モニタ電圧は基準電圧より誤差電
圧ΔV2 引いた電圧より低く、否定論理積回路10−1
3の出力の論理レベルは“0”である。
【0274】従って、J−Kフリップ・フロップ10−
14では出力の論理レベルに遷移が起こらず、ステップ
切替信号STの論理レベルは“1”のままである。
【0275】更にレーザ・ダイオード2の駆動電流の更
新が行なわれて、モニタ電圧が基準電圧より誤差電圧Δ
2 を引いた電圧より高くなると、否定論理積回路10
−13の出力の論理レベルが“1”に遷移する。この時
にJ−Kフリップ・フロップ10−14の出力の論理レ
ベルが遷移を起こすので、ステップ切替信号STの論理
レベルが“0”に遷移する。このためステップ指定信号
の全ビットの論理レベルが“0”になり、図6の光出力
制御計数回路はLSB相当の計数ステップで計数値の更
新を行なうようになり、最終的には所要駆動電流の近傍
で光出力制御計数回路7のLSB相当の電流以内でハン
ティングするようになる。
【0276】従って、モニタ電圧は基準電圧の近傍をハ
ンティングしていて、ウィンドウの外に出ることはな
く、否定論理積回路10−13の論理レベルは“1”に
固定されるので、ステップ切替信号STの論理レベルも
“0”に固定され続け、図29に示す如く、ステップ指
定信号の全ビットの論理レベルもまた“0”に固定され
続ける。
【0277】これにより、所定回数の駆動電流の更新を
しなくても計数ステップを変更して所要駆動電流に収斂
させることができるので、上記誤差電圧を適性に設定す
ることで収斂時間を図1又は図5の構成より短縮するこ
とが可能になる。尚、上記誤差電圧を適性に設定するこ
とは当業者には容易なことである。
【0278】尚、図6の光出力制御回路の構成は、図1
の構成の光出力制御回路に対して図28の構成のステッ
プ制御回路を適用したものであるが、図5の構成の光出
力制御回路に対しても図28の構成のステップ制御回路
を適用することができる。
【0279】図8は、本発明の第四の実施の形態で、駆
動電流が所要駆動電流近傍に収斂することによって、モ
ニタ電圧が基準電圧近傍になってアップ・ダウン制御信
号の論理レベルが“1”と“0”の間をハンティングし
始めることを検出して計数ステップの変更を行なうよう
にするものである。
【0280】図8において、1は、データによってレー
ザ・ダイオードの駆動電流をスイッチングさせるレーザ
・ダイオード駆動回路、2は、レーザ・ダイオード駆動
回路1が供給する、データによってスイッチングされる
駆動電流によって強度変調された出力光を発生すると共
に、該出力光に比例するモニタ光を発生するレーザ・ダ
イオード、3は、該モニタ光を受けてモニタ電流に変換
するフォト・ダイオード、4は、フォト・ダイオード3
が出力するモニタ電流を電圧に変換し、レーザ・ダイオ
ード2の出力光のモニタ電圧を出力するモニタ回路、5
は、レーザ・ダイオード2の出力光が所要レベルである
時のモニタ電圧と等しい電圧の基準電圧を出力する基準
電圧源、6は、該モニタ電圧と該基準電圧を比較して、
該モニタ電圧が該基準電圧より低い時に論理レベルが
“1”となり、該モニタ電圧が該基準電圧より高い時に
論理レベルが“0”となるアップ・ダウン制御信号を出
力するコンパレータ、7は、該アップ・ダウン制御信号
によって計数値を歩進又は後退させる光出力制御計数回
路、8は、光出力制御計数回路7が出力する計数値をア
ナログ電圧に変換するデジタル・アナログ変換回路、9
は、データと基本クロックを受けて、光出力制御計数回
路7にカウンタ・クロックを供給し、デジタル・アナロ
グ変換回路8にデジタル・アナログ変換クロックを供給
するクロック制御回路、10bは、光出力制御回路の起
動時に外部から供給される初期値設定信号と、クロック
制御回路9が出力するカウンタ・クロック及び光出力制
御計数回路7が出力する複数ビットの計数値を受けて、
光出力制御計数回路7が計数を開始する際の計数ステッ
プを設定し、モニタ回路4が出力するモニタ電圧が基準
電圧源が出力する基準電圧の近傍になってコンパレータ
6が出力するアップ・ダウン制御信号の論理レベルが
“1”と“0”の間をハンティングし始めたことを検出
した時に計数ステップを縮減して設定するステップ制御
回路、11は、該初期値設定信号によって起動され、光
出力制御計数回路7にレーザ・ダイオード2の温度特性
に応じた計数初期値を供給する初期値設定回路である。
【0281】図8の構成の光出力制御回路が、 自動パワー制御機能を有すること、 ステップ制御回路10bによって制御されて、光出
力制御計数回路7が、起動当初は大きな計数ステップで
計数を歩進又は後退し、出力光レベルが所定のレベルに
収斂する頃にLSBに相当する計数ステップで計数を歩
進又は後退すること、 初期値設定回路11が光出力制御計数回路7に計数
初期値を設定することは、図44の構成の光出力制御回
路と同じである。
【0282】図8の構成の光出力制御回路の特徴は、ス
テップ制御回路10bが、起動当初は初期値設定回路1
1が出力する計数値に応じた計数ステップを光出力制御
計数回路7に設定し、アップ・ダウン制御信号の論理レ
ベルが“1”と“0”の間をハンティングし始めること
を契機に計数ステップを縮減して設定することである。
【0283】図9は、本発明の第四の実施の形態の動作
を説明する図で、縦軸は駆動電流、横軸は時間である。
【0284】起動された時には初期値設定回路11が初
期駆動電流に対応する計数初期値を光出力制御計数回路
7に設定するので、レーザ・ダイオード2には初期駆動
電流が供給される。同時に、光出力制御計数回路7の計
数初期値によってステップ制御回路10aが光出力制御
計数回路7の計数ステップを設定して光出力制御計数回
路7に供給するので、レーザ・ダイオード2の駆動電流
は計数初期値と一義的な関係の更新ステップで制御され
てゆく。
【0285】そして、レーザ・ダイオード2の駆動電流
が図8に示す如く所要駆動電流の近傍に達して所要駆動
電流を挟んでハンティングを開始すると、該アップ・ダ
ウン制御信号の論理レベルも“0”と“1”の間でハン
ティングを開始する。該アップ・ダウン制御信号の論理
レベルのハンティングを検出した時に計数ステップを光
出力制御計数回路の計数値のLSB相当に縮減し、後は
縮減された計数ステップに対応する更新ステップで駆動
電流の更新を続ける。
【0286】つまり、所要駆動電流に収斂するまで所定
回数の駆動電流の更新を行なわずに駆動電流の更新ステ
ップを縮減することができ、所要駆動電流への収斂時間
を短縮することができる。
【0287】従って、図8の構成における構成要素は、
ステップ制御回路10bが図1又は図5の構成における
ステップ制御回路10、即ち図26に示したステップ制
御回路の構成(その1)と異なるだけで、他の構成要素
は図1又は図5における構成要素と同じでよい。
【0288】図30は、ステップ制御回路の構成(その
3)で、図8の構成におけるステップ制御回路に適合す
るものである。
【0289】図30において、10−15乃至10−1
7はアップ・ダウン制御信号をシフトして格納するシフ
ト・レジスタを構成する遅延フリップ・フロップ、10
−19は該シフト・レジスタに“1”、“0”、“1”
が格納されていることを検出する否定論理積回路、10
−20は該シフト・レジスタに“0”、“1”、“0”
が格納されていることを検出する否定論理積回路、10
−21は否定論理積回路10−19が該シフト・レジス
タに“1”、“0”、“1”が格納されていることを検
出した時、又は、否定論理積回路10−20が該シフト
・レジスタに“0”、“1”、“0”が格納されている
ことを検出した時に論理レベル“1”の信号を出力する
否定論理積回路、10−14は否定論理積回路10−2
1が出力する論理レベル“1”の信号をラッチして反転
出力端子XQからステップ切替信号STを出力するJ−
Kフリップ・フロップである。
【0290】10−3は上位“1”セット回路で、詳細
な構成は図26に示したものと同じである。
【0291】最後に、10−4乃至10−8はステップ
切替信号STと上位“1”セット回路10−3の出力と
を1ビット毎に論理積演算する論理積回路である。
【0292】アップ・ダウン制御信号が該シフト・レジ
スタの初段である遅延フリップ・フロップ10−15の
データ端子に供給され、カウンタ・クロックによって該
シフト・レジスタ中をシフトしてゆく。
【0293】そして、否定論理積回路10−19の入力
端子には遅延フリップ・フロップ10−15及び10−
17の非反転出力端子の信号と遅延フリップ・フロップ
10−16の反転出力端子の信号が供給されているの
で、該シフト・レジスタに“1”、“0”、“1”が格
納されていることを検出し、否定論理積回路10−20
の入力端子には遅延フリップ・フロップ10−15及び
10−17の反転出力端子の信号と遅延フリップ・フロ
ップ10−16の非反転出力端子の信号が供給されてい
るので、該シフト・レジスタに“0”、“1”、“0”
が格納されていることを検出する。
【0294】又、J−Kフリップ・フロップ10−14
のK入力端子には論理レベル“0”の信号が、クリア端
子には初期値設定信号が供給されている。
【0295】図31は、図30のステップ制御回路の動
作を示すタイムチャートである。以降、図30も参照し
ながら動作を説明する。
【0296】初期値設定信号の論理レベルが“1”の間
はJ−Kフリップ・フロップ10−14はクリア状態で
ある。従って、ステップ切替信号STの論理レベルの初
期値は“1”である。そして、上位“1”セット回路1
0−3の出力は、図6の光出力制御計数回路7の計数値
の上位5ビット中の論理レベルが“1”の最上位ビット
以下の論理レベルが全て“1”になる。従って、上位
“1”セット回路10−3の出力とステップ切替信号の
論理積で決まる計数ステップが光出力制御計数回路7に
設定される。
【0297】レーザ・ダイオード2が、小さい駆動電流
から大きい駆動電流に向かって駆動電流を更新されてゆ
くものとすると、最初はアップ・ダウン制御信号の論理
レベルは継続して“1”である。
【0298】従って、この間は否定論理積回路10−1
9及び10−20の出力の論理レベルは継続して“1”
で、否定論理積回路10−21の出力の論理レベルは継
続して“0”である。このため、J−Kフリップ・フロ
ップ10−14の反転出力端子の出力であるステップ切
替信号の論理レベルは“1”に固定されている。
【0299】更にレーザ・ダイオード2の駆動電流の更
新が行なわれて、駆動電流が所要駆動電流の近傍に収斂
して所要駆動電流を挟んでハンティングを開始すると、
モニタ電圧が基準電圧を挟んでハンティングを開始する
ので、アップ・ダウン制御信号の論理レベルも“1”と
“0”の間でハンティングを開始する。
【0300】そして、否定論理積回路10−19の出力
は、「アップ・ダウン制御信号」の“1”、“0”、
“1”のパターンを検出する度に論理レベル“0”に遷
移する。これが、図31で細い実線の括弧でくくったア
ップ・ダウン制御信号の“1”、“0”、“1”のパタ
ーンに対応する「NAND10−19の出力」における
論理レベル“0”への遷移で表されている。
【0301】一方、否定論理積回路10−20の出力
は、「アップ・ダウン制御信号」の“0”、“1”、
“0”のパターンを検出する度に論理レベル“0”に遷
移する。これが、図31で細い破線の括弧でくくったア
ップ・ダウン制御信号の“0”、“1”、“0”のパタ
ーンに対応する「NAND10−20の出力」における
論理レベル“0”への遷移で表されている。
【0302】従って、否定論理積回路10−21の出力
は、「NAND10−21の出力」の如く論理レベルを
遷移する。
【0303】否定論理積回路10−21の出力がJ−K
フリップ・フロップ10−14のJ端子に供給されてい
るので、否定論理積回路10−21の出力の論理レベル
が最初に“1”に遷移した時にこの論理レベル“1”が
J−Kフリップ・フロップ10−14にラッチされ、ス
テップ切替信号STの論理レベルが“0”に遷移する。
【0304】このためステップ指定信号の全ビットの論
理レベルが“0”になり、図8の光出力制御計数回路は
LSB相当の計数ステップで計数値の更新を行なうよう
になり、最終的には所要駆動電流の近傍で光出力制御計
数回路7のLSB相当の電流以内でハンティングするよ
うになる。
【0305】そして、以降はJ−Kフリップ・フロップ
10−14において論理レベルの遷移は起こらないの
で、ステップ切替信号STの論理レベルも“0”に固定
され続け、図31に示す如く、ステップ指定信号の全ビ
ットの論理レベルもまた“0”に固定され続ける。
【0306】これにより、所定回数の駆動電流の更新を
しなくても計数ステップを変更して所要駆動電流に収斂
させることができるので、所要駆動電流への収斂時間を
短縮することが可能になる。
【0307】尚、図8の光出力制御回路の構成は、図1
の構成の光出力制御回路に対して図30の構成のステッ
プ制御回路を適用したものであるが、図5の構成の光出
力制御回路に対しても図30の構成のステップ制御回路
を適用することができる。
【0308】図1は、本発明の第五の実施の形態をも表
わしている。
【0309】そして、本発明の第五の実施の形態の形態
におけるステップ制御の基本原理は、起動後所定回数は
駆動電流を大きな更新ステップで行ない、所定回数の駆
動電流の更新の後は更新ステップを順次縮減してゆくと
いうものである。
【0310】図10は、本発明の第五の実施の形態の動
作を説明する図で、縦軸は駆動電流、横軸は時間であ
り、駆動電流が所要駆動電流近傍に達した時の駆動電流
の変化を拡大して示している。
【0311】起動当初に設定された大きい更新ステップ
で駆動電流の更新が行なわれてゆき、例えば、駆動電流
が所要駆動電流を越えると自動パワー制御機能によって
駆動電流は所要駆動電流を挟んでハンティングを開始す
る。ここでは、所定回数の駆動電流の更新の間は更新ス
テップは当初設定された更新ステップであると想定して
いる。
【0312】そして、所定回数の駆動電流の更新が終わ
った後は、更新ステップを当初の更新ステップの1/2
に縮減し、次には更新ステップを更に1/2に縮減する
というようにしてゆき、光出力制御計数回路のLSBに
相当する更新ステップになった時には所要駆動電流に対
してLSBに対応する範囲に収斂しており、光出力制御
計数回路のLSBに相当する更新ステップでの駆動電流
の更新を継続する。
【0313】従って、所定回数の駆動電流の更新の後
に、直ちに光出力制御計数回路のLSBに相当する更新
ステップに変更して収斂させる本発明の第一の実施の形
態に対して収斂時間を短縮することができる。
【0314】尚、上記では起動当初に設定された大きい
更新ステップで所定回数の駆動電流の更新が行なわれた
結果駆動電流が所要駆動電流を越えるケースを例に説明
したが、所定回数の駆動電流の更新が行なわれた駆動電
流が所要駆動電流を越えなくても、更新ステップを当初
の更新ステップの1/2に縮減し、次には更新ステップ
を更に1/2に縮減するというようにしてゆき、光出力
制御計数回路のLSBに相当する更新ステップになった
時には所要駆動電流に対してLSBに対応する範囲に収
斂できることは同じである。
【0315】図32は、ステップ制御回路の構成(その
4)で、本発明の第五の実施の形態におけるステップ制
御回路に適合するものである。
【0316】図32において、10−1は例えば4ビッ
トのアップ・カウンタ、10−2はアップ・カウンタ1
0−1のキャリー出力の論理レベルを反転させるインバ
ータである。アップ・カウンタ10−1のクロック端子
Cにはカウンタ・クロックが供給され、イネーブル端子
ENにはインバータ10−2の出力が供給されており、
インバータ10−2からステップ切替信号の1つである
ST04が出力される。
【0317】10−15乃至10−18はシフト・レジ
スタを構成する遅延フリップ・フロップである。
【0318】該シフト・レジスタの初段である遅延フリ
ップ・フロップ10−15のデータ端子Dに供給される
信号の論理レベルは“1”に固定されており、全ての遅
延フリップ・フロップ10−15乃至10−18のクリ
ア端子CLにはインバータ10−2の出力が供給され、
全ての遅延フリップ・フロップ10−15乃至10−1
8のクロック端子Cにはカウンタ・クロックが供給され
ており、遅延フリップ・フロップ10−15乃至10−
18の反転出力端子から、それぞれ、その他のステップ
切替信号ST03、ST02、ST01及びST00が
出力される。
【0319】10−3は、上位“1”セット回路で、併
せて記載している詳細な構成は図26の構成と同じであ
る。即ち、論理和回路10−3−1乃至10−3−4に
よって上位“1”セット回路10−3が構成される。
【0320】10−22乃至10−26は、ステップ切
替信号ST00乃至ST04を選択信号として、上位
“1”セット回路の出力と論理レベル“0”の信号(ア
ース)との一方を選択するセレクタである。
【0321】そして、セレクタ10−22乃至10−2
6の出力が、それぞれ、光出力制御計数回路に供給され
るステップ指定信号ST0、ST1、ST2、ST3及
びST4となる。
【0322】図33は、図32のステップ制御回路の動
作を説明するタイムチャートである。
【0323】図32の構成におけるアップ・カウンタ1
0−1はカウンタ・クロックによって計数値を歩進して
ゆく。そして、ここでは4ビットのアップ・カウンタを
想定しているので、10進数15を計数した1つ後のカ
ウンタ・クロックによってキャリーを出力する。
【0324】インバータ10−2が該キャリーの論理レ
ベルを“0”に反転した信号をアップ・カウンタ10−
1のイネーブル端子ENに供給するので、アップ・カウ
ンタ10−1は直ちに計数不能になって、その時の計数
状態を保持する。従ってステップ切替信号の1つである
ST04は、この時に論理レベルが“0”に遷移され、
以降は論理レベル“0”に固定される。
【0325】又、インバータ10−2の出力が全ての遅
延フリップ・フロップ10−15乃至10−18のクリ
ア端子CLに供給されているので、アップ・カウンタ1
0−1がキャリーを出力するまでは全ての遅延フリップ
・フロップ10−15乃至10−18はクリア状態で、
全ての遅延フリップ・フロップ10−15乃至10−1
8の反転出力端子の論理レベルは“1”に保たれてい
る。即ち、ステップ切替信号ST03乃至ST00の論
理レベルの初期値も“1”である。
【0326】そして、アップ・カウンタ10−1がキャ
リーを出力すると該シフト・レジスタは動作可能にな
り、カウンタ・クロックによって遅延フリップ・フロッ
プ10−15のデータ端子Dに供給されている論理レベ
ル“1”の信号をシフトしてゆく。
【0327】従って、遅延フリップ・フロップ10−1
5の反転出力端子の論理レベルはステップ切替信号ST
04より1カウンタ・クロック遅れて“0”に遷移し、
遅延フリップ・フロップ10−16の反転出力端子の論
理レベルはステップ切替信号ST04より2カウンタ・
クロック遅れて“0”に遷移し、遅延フリップ・フロッ
プ10−17の反転出力端子の論理レベルはステップ切
替信号ST04より3カウンタ・クロック遅れて“0”
に遷移し、遅延フリップ・フロップ10−18の反転出
力端子の論理レベルはステップ切替信号ST04より4
カウンタ・クロック遅れて“0”に遷移した後で論理レ
ベル“0”に固定される。
【0328】光出力制御計数回路の上位5ビットの論理
レベルの組み合わせは複数あり、一般的に説明するのは
困難であるので、Q09の論理レベルが“1”の場合を
例に具体的に説明する。
【0329】Q09の論理レベルが“1”であるから、
上位“1”セット回路10−3における論理和回路10
−3−1乃至10−3−4の出力の論理レベルは全て
“1”で、上位“1”セット回路10−3の出力で論理
レベルは全て“1”となる。
【0330】そして、16ビットの計数の間はステップ
切替信号ST04の論理レベルが“1”であるから、ス
テップ指定信号のST4の論理レベルも“1”である。
【0331】一方、ステップ切替信号ST04の論理レ
ベル“1”である間はステップ切替信号ST03乃至S
T00の論理レベルも“1”であるから、セレクタ10
−22乃至10−26は上位“1”セット回路10−3
の出力を選択しており、ステップ指定信号ST4乃至S
T0の論理レベルは全て“1”である。
【0332】即ち、ST04の論理レベルが“1”の時
には光出力制御計数回路にはLSBの32倍の計数ステ
ップが設定される。
【0333】次に、時刻t1 にST04の論理レベルが
“0”に遷移すると、セレクタ10−22は論理レベル
“0”の信号を選択するので、ST4の論理レベルは
“0”に遷移する。この時、セレクタ10−23乃至1
0−26は相変わらず上位“1”セット回路の出力を選
択している。
【0334】従って、時刻t1 から時刻t2 の間はQ0
9の論理レベル“1”をセットされた上位“1”セット
回路の下位4ビットの出力によってステップ指定信号S
T3乃至ST0の論理レベルが“1”になり、上位
“1”セット回路の最上位ビットの論理レベルが“0”
になり、ステップ指定信号ST4の論理レベルが“0”
になる。
【0335】従って、時刻t1 から時刻t2 の間は光出
力制御計数回路にはLSBの16倍の計数ステップが設
定される。
【0336】同様に、時刻t2 から時刻t3 までは光出
力制御計数回路に8倍の計数ステップが設定され、時刻
3 から時刻t4 までは光出力制御計数回路に4倍の計
数ステップが設定され、時刻t4 から時刻t5 までは光
出力制御計数回路に2倍の計数ステップが設定される。
【0337】上記ではQ09の論理レベルが“1”であ
る例について説明したが、Q09の論理レベルが“0”
で、Q08の論理レベルが“1”の時には、当初の計数
ステップは16倍で、順に8倍、4倍、2倍と計数ステ
ップが縮減されてゆくことを確認することは容易であ
る。そして、それ以下のビットが論理レベル“1”とな
る最上位ビットになる時にも、当初は8倍以下の計数ス
テップが設定され、順に倍数が逓減してゆくことは同様
である。
【0338】尚、図32の構成の光出力制御回路は、図
1の構成の光出力制御回路に図32のステップ制御回路
を適用したものであるが、図5の構成の光出力制御回路
に図32の構成のステップ制御回路を適用することも可
能である。
【0339】又、所定回数の駆動電流の更新の後に計数
ステップを1/2ずつ逓減させる以外に、図示はしない
が、基準電圧を中心とするウィンドウに入ったことを検
出した後、又は、アップ・ダウン制御信号がハンティン
グを開始したことを検出した後に計数ステップを1/2
ずつ逓減させることも可能である。
【0340】図34は、ステップ制御回路の構成(その
5)である。
【0341】図34において、10−1は例えば4ビッ
トのアップ・カウンタ、10−2はアップ・カウンタ1
0−1のキャリー出力の論理レベルを反転させるインバ
ータである。アップ・カウンタ10−1のクロック端子
Cにはカウンタ・クロックが供給され、イネーブル端子
ENにはインバータ10−2の出力が供給されており、
インバータ10−2からステップ切替信号の1つである
ST04が出力される。
【0342】10−15乃至10−18はシフト・レジ
スタを構成する遅延フリップ・フロップである。
【0343】該シフト・レジスタの初段である遅延フリ
ップ・フロップ10−15のデータ端子Dに供給される
信号の論理レベルは“1”に固定されており、全ての遅
延フリップ・フロップ10−15乃至10−18のクリ
ア端子CLにはインバータ10−2の出力が供給され、
全ての遅延フリップ・フロップ10−15乃至10−1
8のクロック端子Cにはカウンタ・クロックが供給され
ており、遅延フリップ・フロップ10−15乃至10−
18の反転出力端子から、それぞれ、他のステップ切替
信号ST03、ST02、ST01及びST00が出力
される。
【0344】10−3は、上位“1”セット回路で、既
に何回も説明したものと同じ構成である。
【0345】10−4乃至10−8は、上位“1”セッ
ト回路3の出力5ビットと、ステップ切替信号ST00
乃至ST04とを1ビット毎に論理積演算する論理積回
路である。
【0346】そして、図35は、図34のステップ制御
回路の動作を説明するタイムチャートである。
【0347】図32の構成と図34の構成は、セレクタ
によってステップ指定信号を生成するか、論理積回路に
よってステップ指定信号を生成するかの違いだけであ
る。従って、図34のステップ制御回路のタイムチャー
トは図32のステップ制御回路のタイムチャートと全く
同じになることは容易に理解できる。従って、図35の
タイムチャートについては説明を割愛する。
【0348】図11は、本発明の第六の実施の形態で、
計数ステップを変化させた後は光出力制御計数回路の計
数ステップの更新の頻度を低下させる技術、レーザ・ダ
イオード駆動回路における駆動電流のスイッチングの速
度を低下させる技術を適用するものである。
【0349】図11において、1は、データによってレ
ーザ・ダイオードの駆動電流をスイッチングさせるレー
ザ・ダイオード駆動回路、2は、レーザ・ダイオード駆
動回路1が供給する、データによってスイッチングされ
る駆動電流によって強度変調された出力光を発生すると
共に、該出力光に比例するモニタ光を発生するレーザ・
ダイオード、3は、該モニタ光を受けて電流に変換する
フォト・ダイオード、4は、フォト・ダイオード3が出
力する電流を電圧に変換し、レーザ・ダイオード2の出
力光のモニタ電圧を出力するモニタ回路、5は、レーザ
・ダイオード2の出力光が所要レベルである時のモニタ
電圧と等しい電圧の基準電圧を出力する基準電圧源、6
は、該モニタ電圧と該基準電圧を比較して、該モニタ電
圧が該基準電圧より低い時に論理レベルが“1”とな
り、該モニタ電圧が該基準電圧より高い時に論理レベル
が“0”となるアップ・ダウン制御信号を出力するコン
パレータ、7aは、該アップ・ダウン制御信号によって
計数値を歩進又は後退させる光出力制御計数回路、8
は、光出力制御計数回路7aが出力する計数値をアナロ
グ電圧に変換するデジタル・アナログ変換回路、9は、
データと基本クロックを受けて、光出力制御計数回路7
aにカウンタ・クロックを供給し、デジタル・アナログ
変換回路8にデジタル・アナログ変換クロックを供給す
るクロック制御回路、10は、光出力制御回路の起動時
に外部から供給される初期値設定信号と、クロック制御
回路9が出力するカウンタ・クロック及び光出力制御計
数回路7aが出力する複数ビットの計数値を受けて、光
出力制御計数回路7aが計数する際の計数ステップを制
御するステップ制御回路、11は、該初期値設定信号に
よって起動され、光出力制御計数回路7aにレーザ・ダ
イオード2の温度特性に応じた計数初期値を供給する初
期値設定回路、12は、ステップ制御回路10が出力す
る更新周期切替信号と、クロック制御回路が出力するカ
ウンタ・クロックと、基本クロックを受けて、光出力制
御計数回路が計数ステップの更新を行なう周期を指定す
る更新許可信号を光出力制御計数回路7aに供給する更
新周期制御回路、13は、ステップ制御回路10が出力
する更新周期切替信号によってレーザ・ダイオード駆動
回路における駆動電流のスイッチング速度を低下させる
帯域切替回路である。
【0350】図11の構成の光出力制御回路が、 自動パワー制御機能を有すること、 ステップ制御回路10によって制御されて、光出力
制御計数回路7aが、起動当初は大きな計数ステップで
計数を歩進又は後退し、出力光レベルが所定のレベルに
収斂する頃にLSBに相当する計数ステップで計数を歩
進又は後退すること、 初期値設定回路11が光出力制御計数回路7aに計
数初期値を設定することは、図44の構成の光出力制御
回路と同じである。
【0351】図11の構成の光出力制御回路の特徴は、
計数ステップを変化させた後に適宜光出力制御計数回路
の計数ステップの更新の周期を長くして更新頻度を低下
させる技術を適用してデジタル・アナログ変換回路にお
けるグリッチの影響を軽減し、レーザ・ダイオード駆動
回路における駆動電流のスイッチングの速度を低下させ
てスイッチング雑音の影響を軽減することである。
【0352】図14は、帯域切替回路と組み合わせたレ
ーザ・ダイオード駆動回路の構成で、帯域切替回路とレ
ーザ・ダイオード駆動回路の関係を判り易く図示したも
のである。
【0353】図14において、1は、レーザ・ダイオー
ド駆動回路で、図13に示した、インバータ1−1及び
1−2、Nチャネル型電界効果トランジスタ1−3、1
−4、1−6、1−8及び1−12、抵抗1−5及び1
−9、演算増幅器1−7、Pチャネル型電界効果トラン
ジスタ1−10及び1−11によって構成されるレーザ
・ダイオード駆動回路と全く同じ構成である。従って、
レーザ・ダイオード駆動回路の動作の説明は割愛する。
【0354】13は、帯域切替回路で、レーザ・ダイオ
ード駆動回路1を構成するPチャネル型電界効果トラン
ジスタ1−10とPチャネル型電界効果トランジスタ1
−11のゲートの間に挿入され、これに図11における
ステップ制御回路10が出力する更新周期切替信号が帯
域切替信号として供給される。
【0355】図15は、帯域切替回路とレーザ・ダイオ
ード駆動回路の詳細を示す図である。
【0356】図15において、1は、レーザ・ダイオー
ド駆動回路で、図13に示した、インバータ1−1及び
1−2、Nチャネル型電界効果トランジスタ1−3、1
−4、1−6、1−8及び1−12、抵抗1−5及び1
−9、演算増幅器1−7、Pチャネル型電界効果トラン
ジスタ1−10及び1−11によって構成されるレーザ
・ダイオード駆動回路と全く同じ構成である。13は、
帯域切替回路で、インバータ13−1及び13−4、抵
抗13−2、13−5及び13−9、コンデンサ13−
3、13−6及び13−14、Pチャネル型電界効果ト
ランジスタ13−7及び13−12、Nチャネル型電界
効果トランジスタ13−10及び13−11、スイッチ
13−8、13−13及び13−15によって構成され
る。
【0357】そして、帯域切替信号として供給される更
新周期切替信号はインバータ13−1に供給されると共
に、スイッチ13−13の制御信号としても使用され、
その論理レベルが“1”の時にスイッチ13−13をオ
ンにし、その論理レベルが“0”の時にスイッチ13−
13をオフにする。
【0358】又、抵抗13−2とコンデンサ13−3に
よって構成される積分回路の点Pの電圧が所定値未満の
時スイッチ13−15はオフで、点Pの電圧が所定値以
上の時スイッチ13−15はオンになる。
【0359】更に、抵抗13−5とコンデンサ13−6
によって構成される積分回路の点Qの電圧が所定値未満
の時にスイッチ13−8はオンで、点Qの電圧が所定値
以上の時にスイッチ13−8はオフになる。
【0360】図16は、図15における帯域切替回路の
動作を示すタイムチャートである。
【0361】更新周期切替信号は、光出力制御計数回路
の計数ステップを大きな値から小さな値に切り替えた後
適宜論理レベル“1”から論理レベル“0”に遷移す
る。
【0362】更新周期切替信号の論理レベルが“1”の
時には、上記定義により、スイッチ13−8がオンであ
るのでレーザ・ダイオード駆動回路のPチャネル型電界
効果トランジスタ1−10と1−11のゲートは短絡さ
れており、スイッチ13−15がオフであるので、レー
ザ・ダイオード駆動回路のPチャネル型電界効果トラン
ジスタ1−10及び1−11のゲートには帯域切替回路
が接続されていないので、図15の構成の動作は図13
の構成の動作と全く同じになっている。
【0363】そして、この時にはスイッチ13−13が
オンであるので、コンデンサ13−14はPチャネル型
電界効果トランジスタ13−12のゲートに接続されて
いる。
【0364】ところで、レーザ・ダイオード駆動回路を
構成するPチャネル型電界効果トランジスタ1−10と
帯域切替回路を構成するPチャネル型電界効果トランジ
スタ13−7はカレント・ミラーを構成しており、Pチ
ャネル型電界効果トランジスタ13−7の電流を流すN
チャネル型電界効果トランジスタ13−10はNチャネ
ル型電界効果トランジスタ13−11とカレント・ミラ
ーを構成しているので、Pチャネル型電界効果トランジ
スタ13−12の電流はPチャネル型電界効果トランジ
スタ1−10の電流に等しく、Pチャネル型電界効果ト
ランジスタ13−12のゲート電圧はPチャネル型電界
効果トランジスタ1−10のゲート電圧に等しい。即
ち、Pチャネル型電界効果トランジスタ13−12のゲ
ート電圧はPチャネル型電界効果トランジスタ1−11
のゲート電圧に等しくなっている。
【0365】従って、コンデンサ13−14の充電電圧
はPチャネル型電界効果トランジスタ1−11のゲート
・ソース間の電圧に等しくなっている。
【0366】ここで、更新周期切替信号の論理レベルが
“0”に遷移すると、上記の定義によって、スイッチ1
3−13の状態がオンからオフに遷移する。
【0367】一方、該更新周期切替信号はインバータ1
3−1にも供給され、抵抗13−2とコンデンサ13−
3によって構成される積分回路に論理レベル“0”から
論理レベル“1”に遷移する信号を供給するので、抵抗
13−2とコンデンサ13−3によって構成される積分
回路の点Pの電圧は上昇してゆく(正確には指数関数で
上昇してゆくが、ここでは簡略化して一次関数で上昇す
るかのように描いている。)。そして、点Pの電圧が所
内電圧以上になるとスイッチ13−15の状態がオフか
らオンに切り替わり、コンデンサ13−14がPチャネ
ル型電界効果トランジスタ1−11のゲートに接続され
る。この時、コンデンサの充電電圧とPチャネル型電界
効果トランジスタ1−11のゲート・ソース間電圧が等
しいので、上記接続はPチャネル型電界効果トランジス
タ1−11に何も影響を与えない。
【0368】その後、スイッチ13−15がオンするの
と殆ど同時にインバータ13−4の出力の論理レベルが
“1”から“0”に遷移し、抵抗13−5とコンデンサ
13−6によって構成される積分回路の点Qの電圧は低
下してゆく。該点Qの電圧が所定値以下になるとスイッ
チ13−8の状態がオフになる。
【0369】この結果、Pチャネル型電界効果トランジ
スタ1−10とPチャネル型電界効果トランジスタ1−
11のゲートの間には抵抗13−9とコンデンサ13−
14によって構成される積分回路が挿入され、デジタル
・アナログ変換回路の出力におけるグリッチなどの影響
を軽減できるようになる。
【0370】図36は、更新周期制御回路の構成であ
る。
【0371】図36において、12−1は例えば8ビッ
トのアップ・カウンタ、12−2はアップ・カウンタ1
2−1のキャリーの論理レベルを反転させてアップ・カ
ウンタ12−1のイネーブル端子ENに供給するインバ
ータ、12−3は基本クロックを分周してアップ・カウ
ンタ12−1にクロックとして供給する分周回路、12
−4はカウンタ・クロックを受けてデータ端子Dに供給
されるアップ・カウンタ12−1のキャリーをラッチす
る遅延フリップ・フロップ、12−5は遅延フリップ・
フロップ12−4の出力とアップ・カウンタ12−1の
キャリーとの論理積をアップ・カウンタ12−1のロー
ド端子Lに供給する論理積回路、12−6はステップ制
御回路が出力する更新周期切替信号とアップ・カウンタ
12−1のキャリーの論理和演算をして、更新許可信号
を光出力制御計数回路に供給する論理和回路である。
【0372】そして、アップ・カウンタ12−1の8ビ
ットのデータ端子D0乃至D7には論理レベル“0”の
信号が供給される。
【0373】図37は、図36の更新周期制御回路の動
作を説明するタイムチャートである。
【0374】アップ・カウンタ12−1は計数を行な
い、10進数255を計数した1つ後のクロックでキャ
リーを出力する。該キャリーはインバータ12−2によ
って論理レベルを“0”に反転されてアップ・カウンタ
12−1のイネーブル端子に供給されるので、アップ・
カウンタ12−1は計数状態を一旦保持する。
【0375】アップ・カウンタ12−1のキャリーが遅
延フリップ・フロップ12−4のデータ端子Dに供給さ
れるので、遅延フリップ・フロップ12−4は論理レベ
ル“1”の信号をラッチして出力端子Qに出力して論理
積回路12−5の一方の入力端子に供給する。
【0376】論理積回路12−5のもう一方の入力端子
には論理レベル“1”の信号が供給されているので、こ
の時に論理積回路12−5は論理レベル“1”の信号を
出力し、アップ・カウンタ12−1に10進数0をロー
ドする。
【0377】10進数0をロードされたアップ・カウン
タ12−1は再度0から計数を開始し、計数値が10進
の255になった1つ後のクロックでキャリーを出力す
る。該キャリーはインバータ12−2によって論理レベ
ルを“0”に反転されてアップ・カウンタ12−1のイ
ネーブル端子ENに供給されるので、アップ・カウンタ
12−1は一旦計数値を保持するように動作する。
【0378】同時に、アップ・カウンタ12−1のキャ
リーが遅延フリップ・フロップ12−4及び論理積回路
12−5に供給されるので、アップ・カウンタ12−1
は10進数0をロードされ、キャリーの論理レベルが
“0”に遷移するので、アップ・カウンタ12−1は計
数値の保持を停止して計数を再開し、以降は上記の動作
を繰り返す。
【0379】従って、アップ・カウンタ12−1が分周
回路12−3の出力をクロックとして8ビットの計数を
する周期でアップ・カウンタ12−1のキャリー端子に
正のパルスが出力される。今は更新周期切替信号の論理
レベルは“0”であるので、該正のパルスが上記周期で
出力される。
【0380】これにより、更新周期制御回路からは更新
周期切替信号と上記周期のパルスの論理和が更新許可信
号として光出力制御計数回路に供給される。
【0381】さて、図25は、光出力制御計数回路の構
成(その2)である。
【0382】図25において、7−1はアップ・ダウン
・カウンタで、計数値の下位5ビットを出力し、7−2
はアップ・ダウン・カウンタで、計数値の上位5ビット
を出力し、合わせて10ビットの計数値をデジタル・ア
ナログ変換回路に供給する。
【0383】7−3は、初期値設定信号によって計数初
期値の下位5ビットと、図1のコンパレータ6が出力す
るアップ・ダウン制御信号とを切り替えてアップ・ダウ
ン・カウンタ7−1のデータ端子D0乃至D4に供給す
るスイッチ群、7−4は、初期値設定信号によって計数
初期値の上位5ビットと論理レベル“0”の信号とを切
り替えてアップ・ダウン・カウンタ7−2のデータ端子
D0乃至D4に供給するスイッチ群である。
【0384】7−5乃至7−9は、図1のステップ制御
回路10から供給されるステップ指定信号ST0乃至S
T4と該初期値設定信号の論理和をアップ・ダウン・カ
ウンタ7−1のロード端子L0乃至L4に供給する論理
和回路である。
【0385】7−10は、アップ・ダウン・カウンタ7
−1のキャリーとアップ・ダウン・カウンタ7−2のキ
ャリーの論理積の論理レベルを反転した信号を出力する
否定論理積回路、7−11は、アップ・ダウン・カウン
タ7−1のキャリーと否定論理積回路7−10の出力の
論理積を生成してアップ・ダウン・カウンタ7−2のイ
ネーブル端子ENに供給する論理積回路である。
【0386】7−12は、否定論理積回路7−10の出
力と、図36の更新周期制御回路が出力する更新許可信
号の論理積をアップ・ダウン・カウンタ7−1のイネー
ブル端子に供給する論理積回路である。
【0387】又、カウンタ・クロックがアップ・ダウン
・カウンタ7−1とアップ・ダウン・カウンタ7−2の
クロック端子Cに供給される。
【0388】パワー・オン・リセット信号がアップ・ダ
ウン・カウンタ7−1とアップ・ダウン・カウンタ7−
2のクリア端子CLに供給され、電源投入時にアップ・
ダウン・カウンタ7−1及びアップ・ダウン・カウンタ
7−2の計数値を0にクリアする。
【0389】そして、アップ・ダウン・カウンタ7−1
の出力端子Q0乃至Q4の出力が光出力制御計数回路の
計数値の下位5ビットQ00乃至Q04となり、アップ
・ダウン・カウンタ7−2の出力端子Q0乃至Q4の出
力が光出力制御計数回路の計数値の上位5ビットQ05
乃至Q09となる。又、計数値の上位5ビットQ05乃
至Q09はステップ制御回路に供給される。
【0390】即ち、図25の光出力制御計数回路(その
2)の構成と図24の光出力制御計数回路(その1)の
構成との差は、論理積回路7−12を設けて否定論理積
回路7−10の出力と、図36の更新周期制御回路が出
力する更新許可信号の論理積をアップ・ダウン・カウン
タ7−1のイネーブル端子に供給することだけである。
【0391】そして、図36の更新周期制御回路は、更
新周期切替信号の論理レベルが“1”の時に論理レベル
“1”を継続する信号を出力し、更新周期切替信号の論
理レベルが“0”の時には、アップ・カウンタ12−1
が分周回路12−3の出力をクロックとして8ビットの
計数をする周期でキャリー端子に出力する正のパルスを
出力する。
【0392】従って、図25の光出力制御計数回路(そ
の2)は、更新周期切替信号の論理レベルが“1”の時
にはカウンタ・クロックが供給される度に計数値の更新
を行なうことができ、更新周期切替信号の論理レベルが
“0”の時には、アップ・カウンタ12−1が分周回路
12−3の出力をクロックとして8ビットの計数をする
周期でキャリー端子に出力する正のパルスが供給される
時だけ計数値の更新を行なうことができる。
【0393】アップ・カウンタ12−1がキャリー端子
に出力する正のパルスの周期は、更新周期制御回路にお
けるアップ・カウンタ12−1のビット数と分周回路1
2−3の分周比の設定により、さきに説明した正のパル
スの発生周期をカウンタ・クロックより十分に長く設定
することが可能であるので、更新周期切替信号の論理レ
ベルが“0”に遷移した後には、光出力制御計数回路の
計数値の更新頻度が低下して、デジタル・アナログ変換
回路において生ずるグリッチなどの影響を軽減すること
ができる。
【0394】さて、上記では更新周期切替信号の生成手
段についての説明がないまま全体の説明をしてきたの
で、ここで、更新周期切替信号を如何にして生成すれば
よいか説明する。
【0395】既に何回も説明してきたように、ステップ
制御回路がステップ切替信号を出力する時には、レーザ
・ダイオード駆動回路の駆動電流が所要駆動電流におお
まかに収斂しており、以降は、光出力制御計数回路のL
SB相当の出力光レベルまで収斂させるように小さな計
数ステップで収斂させてゆく。
【0396】従って、第一には、ステップ制御回路が出
力するステップ切替信号を更新周期切替信号として使用
してもよい。
【0397】第二には、光出力制御計数回路のLSB相
当の出力光レベルまで収斂した時に更新周期切替信号を
出力するようにすることもできる。
【0398】要は、更新周期切替信号によって光出力制
御計数回路の計数ステップの更新頻度を下げたり、レー
ザ・ダイオード駆動回路における駆動電流の更新におけ
る立ち上がりと立ち下がりをゆっくりさせて、定常状態
になった光出力制御回路においてデジタル・アナログ変
換回路のグリッチなどの影響や、駆動電流の更新に伴う
高周波雑音の影響を軽減するのが目的であるから、更新
周期切替信号を出力するタイミングの選択は任意である
といえる。
【0399】さて、図11の構成は、図1の構成に対し
て更新周期制御回路と帯域切替回路を適用したものであ
るが、図5の構成に対して同じ更新周期制御回路と帯域
切替回路を適用することも可能であるし、更には、図
6、図8の構成に対しても同じ更新周期制御回路と帯域
切替回路を組み合わせることも可能である。
【0400】又、上記では更新周期制御回路と帯域切替
回路の双方を同時に適用する例を説明したが、更新周期
制御回路と帯域切替回路の一方を適用することも可能で
ある。
【0401】図12は、本発明の第七の実施の形態であ
る。
【0402】図12において、1は、データによってレ
ーザ・ダイオードの駆動電流をスイッチングさせるレー
ザ・ダイオード駆動回路、2は、レーザ・ダイオード駆
動回路1が供給する、データによってスイッチングされ
る駆動電流によって強度変調された出力光を発生すると
共に、該出力光に比例するモニタ光を発生するレーザ・
ダイオード、3は、該モニタ光を受けてモニタ電流に変
換するフォト・ダイオード、4は、フォト・ダイオード
3が出力するモニタ電流を電圧に変換し、レーザ・ダイ
オード2の出力光のモニタ電圧を出力するモニタ回路、
5は、レーザ・ダイオード2の出力光が所要レベルであ
る時のモニタ電圧と等しい電圧の基準電圧を出力する基
準電圧源、6は、該モニタ電圧と該基準電圧を比較し
て、該モニタ電圧が該基準電圧より低い時に論理レベル
が“1”となり、該モニタ電圧が該基準電圧より高い時
に論理レベルが“0”となるアップ・ダウン制御信号を
出力するコンパレータ、7は、該アップ・ダウン制御信
号によって計数値を歩進又は後退させる光出力制御計数
回路、8は、光出力制御計数回路7が出力する計数値を
アナログ電圧に変換するデジタル・アナログ変換回路、
9は、データと基本クロックを受けて、光出力制御計数
回路7にカウンタ・クロックを供給し、デジタル・アナ
ログ変換回路8にデジタル・アナログ変換クロックを供
給するクロック制御回路、11は、該初期値設定信号に
よって起動され、光出力制御計数回路7にレーザ・ダイ
オード2の温度特性に応じた計数初期値を供給する初期
値設定回路である。
【0403】図1の構成の光出力制御回路が、 自動パワー制御機能を有すること、 光出力制御計数回路7に計数初期値を設定すること
は、図44の構成の光出力制御回路と同じである。
【0404】図1の構成の光出力制御回路の特徴は、起
動後は、光出力制御計数回路7が出力する計数値に応じ
た計数ステップを光出力制御計数回路7に設定し続ける
ことである。
【0405】即ち、図12の構成は図1の構成からステ
ップ制御回路10を除去した構成で、光出力制御回路の
構成を簡易化することができる。この動作は図1の構成
の動作と殆ど同じであるから、詳細な説明は省略する。
【0406】尚、図12の構成は図1の構成からステッ
プ制御回路を除去したものであるが、図5の構成からス
テップ制御回路を除去することも可能である。更に、図
6、図8の構成からステップ制御回路を除去する構成も
ありうる。
【0407】但し、所要駆動電流に対して当初設定され
た計数ステップに対応する駆動電流の更新ステップで収
斂してゆくから、所要駆動電流に対する初期駆動電流の
割合を慎重に勘案して計数初期値を設定することが肝要
である。
【0408】さて、上記発明の実施の形態ではレーザ・
ダイオードの駆動電流の内、データによってスイッチン
グしてレーザ・ダイオードに供給する所謂パルス電流を
制御する場合について説明してきたが、データが入力さ
れない時にもレーザ・ダイオードの出力光レベルが0に
ならないように供給する所謂バイアス電流の制御にも本
発明の技術を適用することができる。又、当然のことな
がら、パルス電流とバイアス電流の双方の制御に本発明
の技術を適用することができる。
【0409】
【発明の効果】第一の発明によれば、該光出力制御計数
回路の計数値が大きい時には起動直後に設定する該計数
ステップを大きく設定して駆動電流の更新ステップを大
きく設定し、該光出力制御計数回路の計数値が小さい時
には起動直後に設定する該計数ステップを小さく設定す
ることができる。
【0410】ここで、該計数値の大きさと該計数初期値
の大きさは一義的関係にある上に、該計数初期値と所要
駆動電流の大きさも一義的関係にあるので、該計数初期
値及び該所要駆動電流の大きさに適合した更新ステップ
で駆動電流を更新することができて、該所要駆動電流の
大きさにかかわらず発光素子の駆動電流が該所要駆動電
流に収斂する時間を短縮することができる。
【0411】その上、該ステップ制御回路がカウンタ・
クロックを所定の回数計数した時に該計数ステップをL
SBに設定するので、最終的に収斂した時の駆動電流の
精度を高く保つことができる。
【0412】第二の発明によれば、該計数初期値が大き
い時には起動後に設定する該計数ステップを大きく設定
して駆動電流の更新ステップを大きく設定し、該計数初
期値が小さい時には起動後に設定する該計数ステップを
小さく設定して駆動電流の更新ステップを小さく設定す
ることができる。
【0413】ここで、該計数初期値と所要駆動電流の大
きさは一義的関係にあるので、該所要駆動電流の大きさ
に適合した更新ステップで駆動電流を更新することがで
きて、該所要駆動電流の大きさにかかわらず発光素子の
駆動電流が該所要駆動電流に収斂する時間を短縮するこ
とができる。
【0414】その上、該ステップ制御回路がカウンタ・
クロックを所定の回数計数した時に該計数ステップをL
SBに設定するので、最終的に収斂した時の駆動電流の
精度を高く保つことができる。
【0415】第三の発明によれば、該モニタ電圧と該基
準電圧との差が所定の値以内に入ったことを検出した時
に該ステップ制御回路が該光出力制御計数回路の計数ス
テップを縮減して設定することができる。
【0416】従って、ステップ制御回路が上記カウンタ
・クロックを所定回数計数してから該計数ステップを縮
減して設定するより早く該計数ステップを縮減すること
ができるため、駆動電流が所要駆動電流に最終的に収斂
するための時間を短縮することができる。
【0417】第四の発明によれば、該基準電圧に対して
該モニタ電圧がハンティングしたことを検出した時に該
計数ステップをLSBに設定し、該基準電圧に対して該
モニタ電圧がハンティングすることを検出して、ステッ
プ制御回路が上記カウンタ・クロックを所定回数計数し
てから該計数ステップを縮減して設定するより早く該計
数ステップを縮減することができるため、駆動電流が所
要駆動電流に最終的に収斂するための時間を短縮するこ
とができる。
【0418】第五の発明によれば、該ステップ制御回路
が上記計数初期値に応じた計数ステップで所定の計数を
終了した後に、該ステップ制御回路が該計数ステップを
直ちにLSBに設定せずに、順次低減してゆくので、該
ステップ制御回路が上記計数初期値に応じた計数ステッ
プで所定の計数を終了した後に駆動電流が所要駆動電流
に収斂する時間を短縮することができる。
【0419】第六の発明によれば、レーザ・ダイオード
の駆動電流が所要駆動電流近傍に収斂した後に、上記光
出力制御計数回路が計数ステップを更新する周期を長く
する技術と、駆動電流を更新する信号の帯域を狭くする
技術のいずれかを適用するので、該光出力制御計数回路
が計数ステップを更新する周期を長くする場合には、デ
ジタル・アナログ変換回路におけるグリッチ等の影響が
縮減され、又、駆動電流を更新する信号の帯域を狭くす
る場合には、駆動電流の更新時に上記駆動電流を発光素
子に供給する構成において発生する高周波成分が縮減さ
れるので、光出力制御回路における信号対雑音比の低下
を回避することができる。
【0420】第七の発明によれば、該光出力制御計数回
路の計数ステップの更新ステップを一定に保つので、ス
テップ制御回路を省略できて光出力制御回路の構成を簡
易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態。(本発明の第五
の実施の形態。)
【図2】 計数値の各桁が示す駆動電流値が所要駆動電
流値に占める比率。
【図3】 本発明の第一の実施の形態の動作を説明する
図。
【図4】 本発明の原理と従来の技術との比較。
【図5】 本発明の第二の実施の形態。
【図6】 本発明の第三の実施の形態。
【図7】 本発明の第三の実施の形態の動作を説明する
図。
【図8】 本発明の第四の実施の形態。
【図9】 本発明の第四の実施の形態の動作を説明する
図。
【図10】 本発明の第五の実施の形態の動作を説明す
る図。
【図11】 本発明の第六の実施の形態。
【図12】 本発明の第七の実施の形態。
【図13】 レーザ・ダイオード駆動回路の構成。
【図14】 帯域切替回路と組み合わせたレーザ・ダイ
オード駆動回路の構成。
【図15】 帯域切替回路とレーザ・ダイオード駆動回
路の詳細を示す図。
【図16】 図15における帯域切替回路の動作を示す
タイムチャート。
【図17】 モニタ回路の構成。
【図18】 クロック制御回路の構成。
【図19】 図18のクロック制御回路の動作を示すタ
イムチャート。
【図20】 初期値設定回路の構成(その1)。
【図21】 初期値設定回路の構成(その2)。
【図22】 初期値設定回路の構成(その3)。
【図23】 初期値設定回路の構成(その4)。
【図24】 光出力制御計数回路の構成(その1)。
【図25】 光出力制御計数回路の構成(その2)。
【図26】 ステップ制御回路の構成(その1)。
【図27】 図26のステップ制御回路の動作を示すタ
イムチャート。
【図28】 ステップ制御回路の構成(その2)。
【図29】 図28のステップ制御回路の動作を示すタ
イムチャート。
【図30】 ステップ制御回路の構成(その3)。
【図31】 図30のステップ制御回路の動作を示すタ
イムチャート。
【図32】 ステップ制御回路の構成(その4)。
【図33】 図32のステップ制御回路の動作を示すタ
イムチャート。
【図34】 ステップ制御回路の構成(その5)。
【図35】 図34のステップ制御回路の動作を示すタ
イムチャート。
【図36】 更新周期制御回路の構成。
【図37】 図36の更新周期制御回路の動作を示すタ
イムチャート。
【図38】 従来の光出力制御回路の構成(その1)。
【図39】 図38の構成の動作を説明する図。
【図40】 図38の構成の問題点を説明する図。
【図41】 従来の光出力制御回路の構成(その2)。
【図42】 図41の構成の動作を具体的に説明する図
(その1)。
【図43】 図41の構成の動作を具体的に説明する図
(その2)。
【図44】 従来の光出力制御回路の構成(その3)。
【図45】 レーザ・ダイオードの温度特性(その
1)。
【図46】 レーザ・ダイオードの温度特性(その
2)。
【図47】 図44の構成の動作を具体的に説明する図
(その1)。
【図48】 図44の構成の動作を具体的に説明する図
(その2)。
【符号の説明】
1 レーザ・ダイオード駆動回路 1−1 、1−2 インバータ 1−3、1−4、1−6、1−8、1−12 Nチャネ
ル型電界効果トランジスタ 1−5、1−9 抵抗 1−7 演算増幅器 1−10、1−11 Pチャネル型電界効果トランジス
タ 2 レーザ・ダイオード 3 フォト・ダイオード 4 モニタ回路 4−1、4−4 抵抗 4−2 演算増幅器 4−3 Nチャネル型電界効果トランジスタ 4−5 コンデンサ 4−6 Pチャネル型電界効果トランジスタ 5 基準電圧源 6 コンパレータ 7、7a 光出力制御計数回路 7−1、7−2 アップ・ダウン・カウンタ 7−3、7−4 スイッチ群 7−5、7−6、7−7、7−8、7−9 論理和回路 7−10 否定論理積回路 7−11、7−12 論理積回路 8 デジタル・アナログ変換回路 9 クロック制御回路 9−1 論理積回路 9−2 アップ・カウンタ 9−3 インバータ 9−4 遅延回路 10、10a、10b、10c、10d ステップ制御
回路 10−1 アップ・カウンタ 10−2 インバータ 10−3 上位“1”セット回路 10−3−1、10−3−2、10−3−3、10−3
−4 論理和回路 10−4、10−5、10−6、10−7、10−8
論理積回路 10−9、10−10 コンパレータ 10−11、10−12 定電圧源 10−13 否定論理積回路 10−14 J−Kフリップ・フロップ 10−15、10−16、10−17、10−18 遅
延フリップ・フロップ 10−19、10−20、10−21 否定論理積回路 10−22、10−23、10−24、10−25、1
0−26 セレクタ 11 初期値設定回路 11−1 基準電圧源 11−2 演算増幅器 11−3 Nチャネル型電界効果トランジスタ 11−4 サーミスタ 11−5、11−6 Pチャネル型電界効果トランジス
タ 11−7、11−12、11−13 抵抗 11−8 アナログ・デジタル変換回路(A/D変換回
路) 11−9 読み出し専用メモリ(ROM) 11−10 定電流源 11−11 温度センサ集積回路(温度センサIC) 12 更新周期制御回路 12−1 アップ・カウンタ 12−2 インバータ 12−3 分周回路 12−4 遅延フリップ・フロップ 12−5 論理積回路 12−6 論理和回路 13 帯域切替回路 13−1、13−4 インバータ 13−2、13−5、13−9 抵抗 13−3、13−6、13−14 コンデンサ 13−7、13−12 Pチャネル型電界効果トランジ
スタ 13−8、13−13、13−15 スイッチ 13−10、13−11 Nチャネル型電界効果トラン
ジスタ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/14 H04B 9/00 B 10/04 10/06 10/00 // H04L 25/02 303 (72)発明者 三木 誠 北海道札幌市北区北七条西四丁目3番地1 富士通北海道ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 松山 哲 北海道札幌市北区北七条西四丁目3番地1 富士通北海道ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 村上 典生 北海道札幌市北区北七条西四丁目3番地1 富士通北海道ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 六川 裕幸 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5F041 AA09 BB06 BB10 BB12 BB13 BB22 BB26 BB32 FF14 5F073 BA01 EA15 GA02 GA12 5F089 AA01 AB03 AC02 CA15 FA06 FA10 5K002 AA01 BA13 DA05 5K029 AA11 CC04 DD02 GG07 JJ01 KK01 KK24 LL19

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光出力制御計数回路の計数値に応じた駆
    動電流を発光素子に供給する構成と、該発光素子の出力
    光レベルのモニタ電圧と所要出力光レベルに対応する基
    準電圧とを比較する構成と、比較結果によって該光出力
    制御計数回路の計数の方向を制御して該駆動電流を所要
    駆動電流に収斂させる構成と、該光出力制御計数回路に
    計数初期値を設定する構成を備える光出力制御回路にお
    いて、 該光出力制御計数回路の計数値の大きさによって、起動
    後に該光出力制御計数回路に設定する計数ステップを決
    定し、カウンタ・クロックによって所定の回数該駆動電
    流を更新した時に該光出力制御計数回路の計数ステップ
    を該光出力制御計数回路の計数値のLSBに設定しなお
    すステップ制御回路を設けることを特徴とする光出力制
    御回路。
  2. 【請求項2】 光出力制御計数回路の計数値に応じた駆
    動電流を発光素子に供給する構成と、該発光素子の出力
    光レベルのモニタ電圧と所要出力光レベルに対応する基
    準電圧とを比較する構成と、比較結果によって該光出力
    制御計数回路の計数の方向を制御して該駆動電流を所要
    駆動電流に制御する構成と、該光出力制御計数回路に計
    数初期値を設定する構成を備える光出力制御回路におい
    て、 該光出力制御計数回路に設定される計数初期値の大きさ
    によって、起動後に該光出力制御計数回路に設定する計
    数ステップを決定し、カウンタ・クロックによって所定
    の回数該駆動電流を更新した時に該光出力制御計数回路
    の計数ステップを該光出力制御計数回路の計数値のLS
    Bに設定しなおすステップ制御回路を設けることを特徴
    とする光出力制御回路。
  3. 【請求項3】 光出力制御計数回路の計数値に応じた駆
    動電流を発光素子に供給する構成と、該発光素子の出力
    光レベルのモニタ電圧と所要出力光レベルに対応する基
    準電圧とを比較する構成と、比較結果によって該光出力
    制御計数回路の計数の方向を制御して該駆動電流を所要
    駆動電流に収斂させる構成と、該光出力制御計数回路に
    計数初期値を設定する構成を備える光出力制御回路にお
    いて、 該光出力制御計数回路の計数値の大きさ又は該光出力制
    御計数回路に設定される計数初期値のいずれかの大きさ
    によって、起動後に該光出力制御計数回路に設定する計
    数ステップを決定し、上記モニタ電圧が上記基準電圧近
    傍の所定のウィンドウ中に入ったことを検出した時に、
    該光出力制御計数回路の計数ステップを該光出力制御計
    数回路の計数値のLSBに設定しなおすステップ制御回
    路を設けることを特徴とする光出力制御回路。
  4. 【請求項4】 光出力制御計数回路の計数値に応じた駆
    動電流を発光素子に供給する構成と、該発光素子の出力
    光レベルのモニタ電圧と所要出力光レベルに対応する基
    準電圧とを比較する構成と、比較結果によって該光出力
    制御計数回路の計数の方向を制御して該駆動電流を所要
    駆動電流に収斂させる構成と、該光出力制御計数回路に
    計数初期値を設定する構成を備える光出力制御回路にお
    いて、 該光出力制御計数回路の計数値の大きさ又は該光出力制
    御計数回路に設定される計数初期値のいずれかの大きさ
    によって、起動後に該光出力制御計数回路に設定する計
    数ステップを決定し、上記モニタ電圧が上記基準電圧を
    挟んでハンティングを開始したことを検出した時に、該
    光出力制御計数回路の計数ステップを該光出力制御計数
    回路の計数値のLSBに設定しなおすステップ制御回路
    を設けることを特徴とする光出力制御回路。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の光出力制御回路において、 上記発光素子の出力光レベルが所要の出力光レベル近傍
    に収斂した時に、起動後に上記光出力制御計数回路に設
    定した計数ステップを逓減させることを特徴とする光出
    力制御回路。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    の光出力制御回路において、 上記発光素子の出力光レベルが所要の出力光レベル近傍
    に収斂した後に、 少なくとも、 上記光出力制御計数回路に計数ステップの更新を行なう
    周期を長くすること、 又は、上記駆動電流を発光素子に供給する構成における
    駆動電流更新の速度を遅くすることの一方を行なうこと
    を特徴とする光出力制御回路。
  7. 【請求項7】 光出力制御計数回路の計数値に応じた駆
    動電流を発光素子に供給する構成と、該発光素子の出力
    光レベルのモニタ電圧と所要出力光レベルに対応する基
    準電圧とを比較する構成と、比較結果によって該光出力
    制御計数回路の計数の方向を制御して該駆動電流を所要
    駆動電流に制御する構成と、該光出力制御計数回路に計
    数初期値を設定する構成を備える光出力制御回路におい
    て、 該光出力制御計数回路の計数値又は該光出力制御計数回
    路に設定される計数初期値とのいずれかによって、該光
    出力制御計数回路に設定する計数ステップを決定するこ
    とを特徴とする光出力制御回路。
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