JP2001307746A - アルカリ電池 - Google Patents

アルカリ電池

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JP2001307746A
JP2001307746A JP2000118850A JP2000118850A JP2001307746A JP 2001307746 A JP2001307746 A JP 2001307746A JP 2000118850 A JP2000118850 A JP 2000118850A JP 2000118850 A JP2000118850 A JP 2000118850A JP 2001307746 A JP2001307746 A JP 2001307746A
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Hiroshi Kayano
博志 柏野
Mitsutoshi Watanabe
光俊 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重負荷特性の優れたアルカリ電池を提供す
る。 【解決手段】 アルカリ電解液とゲル化剤からなるゲル
状電解液に亜鉛粉末または亜鉛合金粉末を分散させたゲ
ル状負極を用いるアルカリ電池において、前記ゲル化剤
として、平均粒子径が10〜100μmで、かつその形
状が球状である架橋ポリアクリル酸またはその塩類型吸
水性ポリマーと、前記架橋ポリアクリル酸またはその塩
類型吸水性ポリマー以外の少なくとも1種のゲル化剤と
を用いる。前記架橋ポリアクリル酸またはその塩類型吸
水性ポリマー以外のゲル化剤としては、架橋分枝型ポリ
アクリル酸またはその塩類が好ましく、アルカリ電解液
に対する濃度で、架橋ポリアクリル酸またはその塩類型
吸水性ポリマーは0.5〜2.5重量%、架橋分枝型ポ
リアクリル酸またはその塩類は0.1〜1.8重量%、
それらの総和は1.5〜3.5重量%であることが好ま
しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲル状負極を用い
たアルカリ電池に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルカリ電池のゲル化剤として
は、無定形の架橋ポリアクリル酸またはその塩類型吸水
性ポリマーや架橋分枝型ポリアクリル酸またはその塩類
などが一般的に用いられていた。それらのゲル化剤は、
その高粘性により、ゲル状負極中の亜鉛粉末または亜鉛
合金粉末を均一に分散させ、電池に振動・衝撃を加えた
場合の亜鉛粒子または亜鉛合金粒子の負極内での偏在を
抑える働きをしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゲル状
負極の中で膨潤した架橋ポリアクリル酸またはその塩類
型吸水性ポリマーは、アルカリ電解液に完全には溶解せ
ず、その粒子がゲル状電解液中にそのまま残ってしま
う。しかも、その形状が無定形であるため表面積が大き
く、その無定形の架橋ポリアクリル酸またはその塩類型
吸水性ポリマーの粒子が、立体障害物となって、放電中
における電解液中のイオンの移動を妨げるため、分極が
増加して重負荷特性が低下するという問題があった。
【0004】本発明は、上記のようにゲル化剤が放電中
のイオンの移動を阻害するという問題を解決し、放電中
のイオンの移動をスムーズに進行させることができ、重
負荷特性が優れたアルカリ電池を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、アルカリ電解
液とゲル化剤からなるゲル状電解液に亜鉛粉末または亜
鉛合金粉末を分散させたゲル状負極を用いるアルカリ電
池において、前記ゲル化剤として、平均粒子径が10〜
100μmで、かつその形状が球状である架橋ポリアク
リル酸またはその塩類型吸水性ポリマーと、前記以外の
少なくとも1種のゲル化剤とを用いることにより、放電
中のイオンの移動をスムーズに行わせ、アルカリ電池の
重負荷特性を向上させ、前記課題を解決したものであ
る。
【0006】本発明においては、前記架橋ポリアクリル
酸またはその塩類型吸水性ポリマー以外のゲル化剤とし
て、架橋分枝型ポリアクリル酸またはその塩類を用いる
ことを好ましい態様とする。また、前記架橋ポリアクリ
ル酸またはその塩類型吸水性ポリマーのアルカリ電解液
に対する濃度が0.5〜2.5重量%で、前記架橋分枝
型ポリアクリル酸またはその塩類のアルカリ電解液に対
する濃度が0.1〜1.8重量%であり、かつ、それら
の総和がアルカリ電解液に対して1.5〜3.5重量%
であることを好ましい態様とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、負極のゲル化剤
の一方の成分として用いる架橋ポリアクリル酸またはそ
の塩類型吸水性ポリマーは、平均粒子径が10〜100
μmで、かつその形状が球状であることを要する。そし
て、その塩類型吸水ポリマーとしては、例えば、ポリア
クリル酸ソーダ、ポリアクリル酸アンモニウムなどが挙
げられるが、この架橋ポリアクリル酸またはその塩類型
吸水性ポリマーは、従来用いられていた無定形の架橋ポ
リアクリル酸またはその塩類とは異なり、その形状が球
状であることから、表面積が小さく、放電中における電
解液中のイオンや塩の移動を妨げることが少ないので、
重負荷放電での分極が従来よりも少なくなり、電池の重
負荷特性が向上する。
【0008】前記架橋ポリアクリル酸またはその塩類型
吸水性ポリマーの平均粒子径が10μmより小さい場合
は、亜鉛粉末または亜鉛合金粉末の均一分散状態の保持
が困難になり、電池が衝撃を受けた際に、亜鉛粉末また
は亜鉛合金粉末の分布に偏りが生じるため重負荷特性が
低下し、また、100μmより大きい場合は、電解液中
のイオンの移動が困難になるため、前記同様に重負荷特
性が低下する。
【0009】しかしながら、このような平均粒子径が1
0〜100μmで、かつ形状が球状の架橋ポリアクリル
酸またはその塩類型吸水性ポリマーだけでは、亜鉛粉末
または亜鉛合金粉末の均一分散性や保持性に関して必ず
しも充分ではなく、
【0010】そこで、電解液の粘度を高め、亜鉛粉末ま
たは亜鉛合金粉末の均一分散性および安定保持性の向上
を図るためには、前記架橋ポリアクリル酸またはその塩
類型吸水性ポリマー以外に、少なくとも1種のゲル化剤
を併用する必要がある。そのような架橋ポリアクリル酸
またはその塩類型吸水性ポリマーと併用するゲル化剤と
しては、例えば、カルボキシメチルセルロース、メチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセル
ロース類またはそのアルカリ塩や、架橋分枝型ポリアク
リル酸またはその塩類などが挙げられるが、それらの中
でも架橋分枝型ポリアクリル酸またはその塩類(例え
ば、ソーダ塩、アンモニウム塩など)が特に好ましい。
【0011】前記架橋ポリアクリル酸またはその塩類型
吸水性ポリマーは、25℃における1.0重量%水溶液
での粘度が10Pas以上で50Pas以下であること
が好ましく、また、前記架橋分枝型ポリアクリル酸また
はその塩類は、25℃における1.0重量%水溶液での
粘度が10Pas以上で150Pas以下であることが
好ましい。
【0012】さらに、負荷特性と亜鉛粉末または亜鉛合
金粉末の均一分散状態保持とのバランスを図るために
は、前記架橋ポリアクリル酸またはその塩類型吸水性ポ
リマーのアルカリ電解液に対する濃度は0.5〜2.5
重量%(アルカリ電解液100重量部に対して架橋ポリ
アクリル酸またはその塩類型吸水性ポリマーが0.5〜
2.5重量部)であることが好ましく、前記架橋分枝型
ポリアクリル酸またはその塩類のアルカリ電解液に対す
る濃度は0.1〜1.8重量%(アルカリ電解液100
重量部に対して架橋分枝型ポリアクリル酸またはその塩
類が0.1〜1.8重量部)であることが好ましく、か
つ、その総和(つまり、架橋ポリアクリル酸またはその
塩類型吸水性ポリマーと架橋分枝型ポリアクリル酸また
はその塩類との総和)はアルカリ電解液に対して1.5
〜3.5重量%(アルカリ電解液100重量部に対して
架橋ポリアクリル酸またはその塩類型吸水性ポリマーと
架橋分枝型ポリアクリル酸またはその塩類との総和が
1.5〜3.5重量部)であることが好ましい。また、
架橋ポリアクリル酸またはその塩類型吸水性ポリマー以
外のゲル化剤として、カルボキシメチルセルロース、メ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの
セルロース類またはそのアルカリ塩を用いる場合も、ア
ルカリ電解液に対する濃度は、前記架橋分枝型ポリアク
リル酸またはその塩類の場合と同様にすればよい。
【0013】本発明においては、ゲル状負極のゲル化剤
として、前記特定のものを用いる点において従来技術と
異なるが、それ以外は従来と同様の構成のものを用いる
ことができる。例えば、正極活物質としては従来と同様
に二酸化マンガンを用いることができるし、また、アル
カリ電解液としては従来と同様に水酸化カリウムを主成
分とするアルカリ水溶液を用いることができる。
【0014】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明は実施例に例示のもののみ
に限定されることはない。なお、以下において、ゲル化
剤の濃度を示す%や溶液の濃度を示す%は特にその単位
を付記しないかぎり重量%である。
【0015】実施例1 二酸化マンガンと黒鉛と40%水酸化カリウム水溶液と
を攪拌下で混合し、得られた混合物をプレス・粉砕を経
たのち造粒して顆粒状正極合剤を得た。この顆粒状正極
合剤を単3形電池缶内で円筒形に加圧成形して、正極と
した。次にビニロンとレーヨンを主体とする不織布から
なる公知のアルカリ乾電池用セパレータを筒形に巻いて
前記の円筒形正極の内部に接触するように収納した後、
アルカリ電解液として40%水酸化カリウム水溶液をセ
パレータの繊維の隙間に完全に染み渡るように注入し
た。
【0016】この円筒形セパレータの内側に、ガスアト
マイズ法で作製して35メッシュから200メッシュの
粒度分布を持つ亜鉛粉末と、前記水酸化カリウム水溶液
からなるアルカリ電解液と、ゲル化剤との混合物からな
るゲル状負極を充填した。
【0017】上記ゲル状負極の調製にあたって、ゲル化
剤としては平均粒子径が60μmで、その形状が球状で
あり、かつ25℃における1.0%水溶液の粘度が25
Pasである架橋ポリアクリル酸と、25℃における
1.0%水溶液の粘度が100Pasである架橋分枝型
ポリアクリル酸とを用い、それらの電解液への添加比率
を架橋分枝型ポリアクリル酸はアルカリ電解液100g
に対して0.75g(濃度で表示すると、0.75%)
と一定にし、形状が球状の架橋ポリアクリル酸はアルカ
リ電解液100gに対して0.5g、1.0g、2.0
g、2.5g(濃度で表示すると、0.5%、1.0
%、2.0%、2.5%)と変動させた。なお、上記濃
度はいずれもアルカリ電解液に対する濃度であり、これ
は以後の実施例や比較例においても同様である。
【0018】そして、このゲル状負極を用いた以外は、
従来と同様の構成で図1に示す構造の円筒形アルカリ電
池(LR6)を作製した。ここで、図1に示す電池につ
いて説明しておくと、正極1は端子付きの正極缶2内に
挿入され、この正極缶2にはセパレータ3を介して前記
の構成からなるゲル状負極4が充填されている。そし
て、5は負極集電体、6は封口体、7は金属ワッシャ
ー、8は樹脂ワッシャー、9は絶縁キャップ、10は負
極端子板、11は樹脂外装体であり、この電池は、ゲル
状負極4の構成が従来のものと異なっているが、それ以
外のものは正極1も含め公知の構成からなるものであ
る。
【0019】上記電池を室温で連続的に1Aの電流で放
電させ、電圧が1Vに低下するまでの放電時間を測定し
た。その結果を後記の表1に比較例1の電池の放電時間
の測定結果との対比で示す。
【0020】比較例1 球状の架橋ポリアクリル酸に代えて無定形の架橋ポリア
クリル酸を用い、この無定形架橋ポリアクリル酸のアル
カリ電解液100gに対する添加比率を1.8g(濃度
で表示すると、1.8%)とし、かつ、実施例1と同様
の架橋分枝型ポリアクリル酸のアルカリ電解液100g
に対する添加比率を0.8g(濃度で表示すると、0.
8%)とした以外は、実施例1と同様に円筒形アルカリ
電池(LR6)を作製した。なお、この比較例1におい
て、無定形架橋ポリアクリル酸の添加比率をアルカリ電
解液100gに対して1.8gにし、かつ架橋分枝型ポ
リアクリル酸の添加比率をアルカリ電解液100gに対
して0.8gにしたのは、それが最も放電電圧が高く最
適な組み合わせであるという実験結果に基づいている。
【0021】そして、この比較例1の電池についても、
実施例1と同様に電圧が1Vに低下するまでの放電時間
を測定した。
【0022】そこで、前記実施例1の各電池の放電時間
の測定結果を比較例1の放電時間の測定結果と対比し、
それを評価結果として表1に下記の基準により記号化し
て示す。 ◎:電圧が1Vに低下するまでの放電時間が比較例1の
電池より3分以上長くなったもの 〇:電圧が1Vに低下するまでの放電時間が比較例1の
電池より1分以上3分未満の範囲内で長くなったもの △:電圧が1Vに低下するまでの放電時間が比較例1の
電池と同じかまたは比較例1の電池より1分未満の範囲
内で長くなったもの ×:電圧が1Vに低下するまでの放電時間が比較例1の
電池より短くなったもの
【0023】
【表1】
【0024】この実施例1では、架橋分枝型ポリアクリ
ル酸の濃度を0.75%と一定にし、架橋ポリアクリル
酸の濃度を0.5%から2.5%の範囲で変動させてい
るが(架橋ポリアクリル酸と架橋分枝型ポリアクリル酸
との総和は1.25〜3.25%の範囲)、表1に示す
結果から明らかなように、いずれも1Aという重負荷放
電で、電圧が1Vに低下するまでの放電時間が比較の対
象となる比較例1より長く、重負荷特性が優れていた。
【0025】実施例2 実施例1で用いたものと同様の球状の架橋ポリアクリル
酸のアルカリ電解液への添加比率をアルカリ電解液10
0gに対して1.5g(濃度で表示すると、1.5%)
に固定し、実施例1で用いたものと同様の架橋分枝型ポ
リアクリル酸のアルカリ電解液への添加比率をアルカリ
電解液100gに対して0.2g、0.5g、0.75
g、1.0g、1.25g、1.5g、1.75g(濃
度で表示すると、0.2%、0.5%、0.75%、
1.0%、1.25%、1.5%、1.75%)と変動
させた以外は、実施例1と同様に円筒形アルカリ電池
(LR6)を作製した。
【0026】この実施例2の各電池について実施例1と
同様に電圧が1Vに低下するまでの放電時間を測定し、
その結果を表2に比較例1との対比による評価結果で示
す。
【0027】
【表2】
【0028】この実施例2では、架橋ポリアクリル酸の
濃度を1.5%と一定にし、架橋分枝型ポリアクリル酸
の濃度を0.2%から1.75%の範囲に変動させてい
るが(架橋ポリアクリル酸と架橋分枝型ポリアクリル酸
との総和は1.7〜3.25%の範囲)、表2に示す結
果から明らかなように、いずれも1Aという重負荷放電
で、電圧が1Vに低下するまでの放電時間が比較の対象
となる比較例1より長く、重負荷特性が優れていた。
【0029】実施例3 ゲル化剤として、平均粒子径が60μmで、その形状が
球状であり、かつ25℃における1.0%水溶液の粘度
が25Pasである架橋ポリアクリル酸のソーダ塩と、
実施例1で用いたものと同様の架橋分枝型ポリアクリル
酸を用い、上記架橋分枝型ポリアクリル酸の濃度を1.
0%と一定にし、形状が球状の架橋ポリアクリル酸ソー
ダ塩の濃度を0.5%、1.0%、1.5%、2.0
%、2.5%と変動させた以外は、実施例1と同様にし
て円筒形アルカリ電池(LR6)を作製した。
【0030】この実施例3の各電池について実施例1と
同様に電圧が1Vに低下するまでの放電時間を測定し、
その結果を表3に比較例1との対比による評価結果で示
す。
【0031】
【表3】
【0032】この実施例3では、架橋分枝型ポリアクリ
ル酸の濃度を1.0%と一定にし、架橋ポリアクリル酸
ソーダ塩の濃度を0.5%から2.5%の範囲で変動さ
せているが(架橋ポリアクリル酸ソーダ塩と架橋分枝型
ポリアクリル酸との総和は1.5〜3.5%の範囲)、
表3に示す結果から明らかなように、いずれも1Aとい
う重負荷放電で、電圧が1Vに低下するまでの放電時間
が比較の対象となる比較例1より長く、重負荷特性が優
れていた。
【0033】実施例4 実施例3で用いたものと同様の球状の架橋ポリアクリル
酸ソーダ塩のアルカリ電解液への添加比率をアルカリ電
解液100gに対して1.0g(濃度で表示すると、
1.0%)に固定し、実施例3で用いたものと同様の架
橋分枝型ポリアクリル酸のアルカリ電解液への添加比率
をアルカリ電解液100gに対して0.5g、0.75
g、1.0g、1.25g、1.5g、1.75g(濃
度で表示すると、0.5%、0.75%、1.0%、
1.25%、1.5%、1.75%)と変動させた以外
は、実施例1と同様に円筒形アルカリ電池(LR6)を
作製した。
【0034】この実施例4の各電池について実施例1と
同様に電圧が1Vに低下するまでの放電時間を測定し、
その結果を表4に比較例1との対比による評価結果で示
す。
【0035】
【表4】
【0036】この実施例4では、架橋ポリアクリル酸ソ
ーダ塩の濃度を1.0%と一定にし、架橋分枝型ポリア
クリル酸の濃度を0.5%から1.75%の範囲に変動
させているが(架橋ポリアクリル酸ソーダ塩と架橋分枝
型ポリアクリル酸との総和は1.5〜2.75%の範
囲)、表4に示す結果から明らかなように、いずれも1
Aという重負荷放電で、電圧が1Vに低下するまでの放
電時間が比較の対象となる比較例1より長く、重負荷特
性が優れていた。
【0037】実施例5 ゲル化剤として、実施例1で用いたものと同様の形状が
球状の架橋ポリアクリル酸と、25℃における1.0%
水溶液の粘度が100Pasである架橋分枝型ポリアク
リル酸のソーダ塩を用い、上記架橋分枝型ポリアクリル
酸ソーダ塩の濃度を0.5%と一定にし、形状が球状の
架橋ポリアクリル酸の濃度を1.0%、1.5%、2.
0%、2.5%と変動させた以外は、実施例1と同様に
円筒形アルカリ電池(LR6)を作製した。
【0038】この実施例5の各電池について実施例1と
同様に電圧が1Vに低下するまでの放電時間を測定し、
その結果を表5に比較例1との対比による評価結果で示
す。
【0039】
【表5】
【0040】この実施例5では、架橋分枝型ポリアクリ
ル酸ソーダ塩の濃度を0.5%と一定にし、架橋ポリア
クリル酸の濃度を1.0%から2.5%の範囲で変動さ
せているが(架橋ポリアクリル酸と架橋分枝型ポリアク
リル酸ソーダ塩との総和は1.5〜3.0%の範囲)、
表5に示す結果から明らかなように、いずれも1Aとい
う重負荷放電で、電圧が1Vに低下するまでの放電時間
が比較の対象となる比較例1より長く、重負荷特性が優
れていた。
【0041】実施例6 実施例5で用いたものと同様の球状の架橋ポリアクリル
酸のアルカリ電解液への添加比率をアルカリ電解液10
0gに対して2.0g(濃度で表示すると、2.0%)
に固定し、実施例5で用いたものと同様の架橋分枝型ポ
リアクリル酸ソーダ塩のアルカリ電解液への添加比率を
アルカリ電解液100gに対して0.2g、0.5g、
0.75g、1.0g、1.25g、1.5g(濃度で
表示すると、0.2%、0.5%、0.75%、1.0
%、1.25%、1.5%)と変動させた以外は、実施
例1と同様に円筒形アルカリ電池(LR6)を作製し
た。
【0042】この実施例6の各電池について実施例1と
同様に電圧が1Vに低下するまでの放電時間を測定し、
その結果を表6に比較例1との対比による評価結果で示
す。
【0043】
【表6】
【0044】この実施例6では、架橋ポリアクリル酸の
濃度を2.0%と一定にし、架橋分枝型ポリアクリル酸
ソーダ塩の濃度を0.2%から1.5%の範囲に変動さ
せているが(架橋ポリアクリル酸と架橋分枝型ポリアク
リル酸ソーダ塩との総和は2.2〜3.5%の範囲)、
表6に示す結果から明らかなように、いずれも1Aとい
う重負荷放電で、電圧が1Vに低下するまでの放電時間
が比較の対象となる比較例1より長く、重負荷特性が優
れていた。
【0045】実施例7 ゲル化剤として、実施例3で用いたものと同様の形状が
球状の架橋ポリアクリル酸のソーダ塩と、実施例5で用
いたものと同様の架橋分枝型ポリアクリル酸のソーダ塩
を用い、上記架橋分枝型ポリアクリル酸ソーダ塩の濃度
を1.0%と一定にし、形状が球状の架橋ポリアクリル
酸ソーダ塩の濃度を0.5%、1.0%、1.5%、
2.0%、2.5%と変動させた以外は、実施例1と同
様に円筒形アルカリ電池(LR6)を作製した。
【0046】この実施例7の各電池について実施例1と
同様に電圧が1Vに低下するまでの放電時間を測定し、
その結果を表7に比較例1との対比による評価結果で示
す。
【0047】
【表7】
【0048】この実施例7では、架橋分枝型ポリアクリ
ル酸ソーダ塩の濃度を1.0%と一定にし、架橋ポリア
クリル酸ソーダ塩の濃度を0.5%から2.5%の範囲
で変動させている(架橋ポリアクリル酸ソーダ塩と架橋
分枝型ポリアクリル酸ソーダ塩との総和は1.5〜3.
5%の範囲)が、表7に示す結果から明らかなように、
いずれも1Aという重負荷放電で、電圧が1Vに低下す
るまでの放電時間が比較の対象となる比較例1より長
く、重負荷特性が優れていた。
【0049】実施例8 実施例7で用いたものと同様の球状の架橋ポリアクリル
酸ソーダ塩のアルカリ電解液への添加比率を電解液10
0gに対して1.5g(濃度で表示すると、1.5%)
に固定し、実施例7で用いたものと同様の架橋分枝型ポ
リアクリル酸ソーダ塩のアルカリ電解液への添加比率を
アルカリ電解液100gに対して0.2g、0.5g、
0.75g、1.0g、1.25g、1.5g、1.7
5g(濃度で表示すると、0.2%、0.5%、0.7
5%、1.0%、1.25%、1.5%、1.75%)
と変動させた以外は、実施例1と同様に円筒形アルカリ
電池(LR6)を作製した。
【0050】この実施例8の各電池について実施例1と
同様に電圧が1Vに低下するまでの放電時間を測定し、
その結果を表8に比較例1との対比による評価結果で示
す。
【0051】
【表8】
【0052】この実施例8では、架橋ポリアクリル酸ソ
ーダ塩の濃度を1.5%と一定にし、架橋分枝型ポリア
クリル酸ソーダ塩の濃度を0.2%から1.75%の範
囲に変動させているが(架橋ポリアクリル酸ソーダ塩と
架橋分枝型ポリアクリル酸ソーダ塩との総和は1.7〜
2.25%の範囲)、表8に示す結果から明らかなよう
に、いずれも1Aという重負荷放電で、電圧が1Vに低
下するまでの放電時間が比較の対象となる比較例1より
長く、重負荷特性が優れていた。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、従来
構成のアルカリ電池に比べて、重負荷特性が優れたアル
カリ電池を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアルカリ電池の一例を模式的に示
す縦断面図である。
【符号の説明】
1 正極 3 セパレータ 4 ゲル状負極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H024 AA03 AA14 CC02 DD17 EE09 FF10 FF22 FF31 HH01 HH08 HH13 5H050 AA02 BA04 CA05 CB13 DA03 DA13 DA14 EA12 EA22 EA23 FA17 HA01 HA05 HA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ電解液とゲル化剤からなるゲル
    状電解液に亜鉛粉末または亜鉛合金粉末を分散させたゲ
    ル状負極を用いるアルカリ電池において、前記ゲル化剤
    として、平均粒子径が10〜100μmで、かつ形状が
    球状の架橋ポリアクリル酸またはその塩類型吸水性ポリ
    マーと、前記架橋ポリアクリル酸またはその塩類型吸水
    性ポリマー以外の少なくとも1種のゲル化剤とを用いた
    ことを特徴とするアルカリ電池。
  2. 【請求項2】 前記架橋ポリアクリル酸またはその塩類
    型吸水性ポリマー以外のゲル化剤が、架橋分枝型ポリア
    クリル酸またはその塩類であることを特徴とする請求項
    1記載のアルカリ電池。
  3. 【請求項3】 前記架橋ポリアクリル酸またはその塩類
    型吸水性ポリマーのアルカリ電解液に対する濃度が0.
    5〜2.5重量%であり、前記架橋分枝型ポリアクリル
    酸またはその塩類のアルカリ電解液に対する濃度が0.
    1〜1.8重量%であり、かつ、それらの総和がアルカ
    リ電解液に対して1.5〜3.5重量%であることを特
    徴とする請求項2記載のアルカリ電池。
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