JP2001307448A - ディスク記録装置 - Google Patents

ディスク記録装置

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JP2001307448A
JP2001307448A JP2001078920A JP2001078920A JP2001307448A JP 2001307448 A JP2001307448 A JP 2001307448A JP 2001078920 A JP2001078920 A JP 2001078920A JP 2001078920 A JP2001078920 A JP 2001078920A JP 2001307448 A JP2001307448 A JP 2001307448A
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JP
Japan
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disk
magnetic head
recording
cartridge
pickup device
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JP2001078920A
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Hiroshi Takegawa
洋 武川
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクが情報信号の記録が可能なものであ
って、かつ、情報信号の書込み開始の直前であるときの
みに、磁気ヘッドのディスクへの摺接が開始されるよう
にして、磁気ヘッド及びディスクの磨耗を最小限度に抑
える。 【解決手段】 シャーシ1に装着されたディスクカート
リッジ102のディスク101が光磁気ディスクである
ことが標示部検出ピン32及びロック解除レバー29に
より検出され、光学ピックアップ装置14がディスクの
最内周部に対応する位置に移動されたときに、ロック部
材24が変位されることにより、磁気ヘッド15がディ
スク101より離間する位置からディスク101に当接
する位置に移動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体となるデ
ィスクに対して情報信号の書込みを行うディスク記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスク基板を有し記録媒体とな
るディスク、すなわち、いわゆる磁気ディスクや光磁気
ディスク等の記録ディスク、または、該記録ディスクを
カートリッジに収納して構成されたディスクカートリッ
ジ等を用いて、情報信号の記録を行うディスク記録装置
が提案されている。
【0003】上記記録ディスクである光磁気ディスク
は、透明な合成樹脂材料によりなるディスク基板と、こ
のディスク基板の一方側の主面部に被着形成された磁性
材料によりなる信号記録層とを有して構成されている。
この光磁気ディスクに対する情報信号の書込みは、上記
信号記録層の所定箇所に対して、集光された光束の照射
及び外部磁界の印加を行うことによりなされる。上記光
束の照射は、上記ディスク基板の他方側の主面部側よ
り、該ディスク基板を透して行われる。そして、上記外
部磁界の印加は、上記ディスク基板の一方側の主面部よ
り行われる。上記信号記録層の上記光束を照射された部
分は、いわゆるキュリー温度以上に加熱されることによ
り、保磁力を喪失する。そして、この加熱された部分の
信号記録層は、冷却される過程で、上記外部磁界の方向
に倣った方向に磁化される。
【0004】すなわち、上記光磁気ディスクにおいて
は、この光磁気ディスクを回転操作しながら、上記光束
の光強度または上記外部磁界の磁界強度を情報信号に応
じて変調することにより、上記信号記録層の磁化方向に
よって該情報信号を記録することができる。
【0005】このような光磁気ディスクを用いて情報信
号の記録を行うディスク装置は、該光磁気ディスクを保
持するとともに回転操作する回転操作機構と、該光磁気
ディスクに外部磁界を印加する磁気ヘッドと、該光磁気
ディスクに光束を集光して照射する光学ピックアップ装
置とを有して構成されている。これら磁気ヘッド及び上
記光学ピックアップ装置は、上記光磁気ディスクを介し
て互いに相対向する位置となされて配設されている。す
なわち、これら磁気ヘッド及び光学ピックアップ装置
は、互いにアーム部材を介して連結されている。また、
これら磁気ヘッド及び光学ピックアップ装置は、上記ア
ーム部材とともに、上記光磁気ディスクの内外周に亘っ
て、該光磁気ディスクの径方向に移動操作可能に配設さ
れている。
【0006】上記磁気ヘッドは、磁気コアとこの磁気コ
アに巻装された磁界発生用コイルとを有して構成されて
いる。この磁気ヘッドは、上記信号記録層に対し、この
信号記録層上に形成されたいわゆる保護層や滑性層等の
薄い合成樹脂や油脂等からなる層を介して、略々摺接さ
れる程度に近接して配設される。上記光学ピックアップ
装置は、レーザダイオード等の光源及びこの光源の発す
る光束を導き集光させる光学デバイス等を有して構成さ
れる。この光学ピックアップ装置は、上記光束の集光点
が上記信号記録層と上記ディスク基板との境界面上に位
置するように、該信号記録層に対し、該光束を集光させ
る対物レンズの焦点距離に略々等しい距離を隔てて配設
される。
【0007】そして、このようにディスクとして光磁気
ディスクを用いるディスク記録装置においては、該光磁
気ディスクに対する情報信号の書込みのみならず、該光
磁気ディスクに記録された情報信号の読出しをも行える
ように構成されたものがある。上記光磁気ディスクより
の情報信号の読出しは、上記信号記録層に直線偏光状態
の集光させた光束を照射し、該光束の該信号記録層によ
る反射光束の偏光方向を検出することにより行う。すな
わち、上記光束は、上記信号記録層の表面部にて反射さ
れるときに、該信号記録層の磁化方向に応じて、いわゆ
るカー効果によって偏光方向が変化させられる。したが
って、上記反射光束の偏光方向を検出することによっ
て、上記信号記録層の磁化方向の変化を読取ることがで
きる。
【0008】上記反射光束の検出は、上記光学ピックア
ップ装置内に配設された検光子及び光検出器により行わ
れる。この検光子は、いわゆるウォラストンプリズムや
1/2波長板等であって、偏光方向の違いを光強度の変
化に変換する。上記光検出器は、フォトダイオードやフ
ォトトランジスタ等であって、受光した光束の光強度を
電気信号に変換する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、上記デ
ィスク記録装置において上記光磁気ディスクに対して情
報信号の書込みを行うときには、上記磁気ヘッド及び上
記光学ピックアップ装置の双方が稼動される。しかし、
このディスク記録装置において、上記光磁気ディスクよ
り情報信号を読出すときには、上記光学ピックアップ装
置のみが稼動され、上記磁気ヘッドは稼動されない。
【0010】ところが、上記ディスク記録装置において
は、上記情報信号の書込み時のみならず、該情報信号の
読出し時においても、上記磁気ヘッドは、上記光磁気デ
ィスクに対し略々摺接する位置となされている。
【0011】上記磁気ヘッドの上記光磁気ディスクに対
する摺接は、該磁気ヘッド及び該光磁気ディスクの磨耗
を招来する。上記ディスク記録装置においては、上記磁
気ヘッド及び上記光磁気ディスクの摺接の頻度が多い
と、これら磁気ヘッド及び光磁気ディスクの耐用期間が
短縮される。
【0012】そのため、従来、情報信号の書込みを行う
ときのみに上記磁気ヘッドが上記光磁気ディスクに摺接
されるようにし、情報信号の読出しを行うときにはこの
磁気ヘッドを該光磁気ディスクより離間させるようにし
たディスク記録装置が提案されている。
【0013】このディスク記録装置においては、上記磁
気ヘッドは、上記光磁気ディスクに対して接離可能に支
持されている。すなわち、このディスク記録装置におい
ては、上記磁気ヘッドを支持するアーム部材は、上記光
学ピックアップ装置に対して接離する方向に移動可能と
なされているとともに、該磁気ヘッドを該光磁気ディス
クに対して接近させる方向に弾性付勢されている。そし
て、このアーム部材は、上記光磁気ディスクよりの情報
信号の読出しが行われるときには、保持部材により、上
記磁気ヘッドを該光磁気ディスクより離間させる位置に
保持され、上記光磁気ディスクへの情報信号の書込みが
行われるときには、該保持部材による保持を解除されて
該磁気ヘッドを該光磁気ディスクに近接させる位置に移
動される。
【0014】上記保持部材は、このディスク記録装置が
情報信号の書込みをおこなっているか読出しを行ってい
るかに応じて、移動操作される。この保持部材は、上記
光学ピックアップ装置及び上記磁気ヘッドが上記光磁気
ディスクの径方向についていずれの位置に移動されて
も、上記情報信号の読出し時には上記アーム部材を保持
している必要があるため、該光磁気ディスクの内外周に
亘る上記磁気ヘッドの移動可能範囲に亘って設けられて
いる。
【0015】このディスク記録装置においては、上記磁
気ヘッド及び上記光磁気ディスクの摺接の頻度が少なく
なされるので、これら磁気ヘッド及び光磁気ディスクの
耐用期間を長くすることができる。
【0016】しかしながら、このように、情報信号の読
出し時に上記保持部材により上記アーム部材を保持して
上記磁気ヘッドを上記光磁気ディスクより離間させてお
くようにしたディスク記録装置においては、該磁気ヘッ
ド及び上記光学ピックアップ装置が該光磁気ディスクの
径方向に移動操作されるとき、該保持部材と該アーム部
材とが摺接されることとなる。そのため、このディスク
記録装置においては、上記光学ピックアップ装置及び上
記磁気ヘッドの上記光磁気ディスクの径方向への移動操
作が高速、かつ、円滑に行えない虞れがある。
【0017】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、光学ピックアップ装置及び磁気
ヘッドの光磁気ディスクの径方向への移動操作が高速、
かつ、円滑に行え、磁気ヘッドのディスクへの摺接が、
このディスクが情報信号の記録が可能なものであるとき
のみに行われ、かつ、情報信号の書込み開始の直前に行
われ、該磁気ヘッド及びディスクの磨耗が最小限度に抑
えられるディスク記録装置を提供しようとするものであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し上記
目的を達成するため、本発明に係るディスク記録装置
は、ディスクをカートリッジに収納して構成されている
ディスクカートリッジが装着される装着部と、この装着
部に装着されたディスクカートリッジのディスクの一方
の面側に配された光学ピックアップ装置と、この光学ピ
ックアップ装置に連結され磁気ヘッドを装着部に装着さ
れたディスクカートリッジのディスクより離間する位置
と記録時におけるこのディスクに対して当接する位置と
の間を移動可能に支持する支持手段と、装着部に装着さ
れたディスクカートリッジのディスクが光磁気ディスク
であるか否かを検出する検出手段と、この検出手段によ
る検出結果が装着部に装着されたディスクカートリッジ
のディスクが光磁気ディスクであることを示している場
合に光学ピックアップ装置がディスクの最内周部に対応
する位置に移動されたときに支持手段によって磁気ヘッ
ドをディスクより離間する位置からディスクに当接する
位置に移動させる駆動手段とを備えていることを特徴と
する
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態を図面を参照しながら説明する。
【0020】この実施の形態は、本発明に係るディスク
記録装置を、ディスク基板を有し記録媒体となるディス
クをカートリッジに収納して構成されたディスクカート
リッジを用いて情報信号の記録及び再生を行う装置とし
て構成した例である。
【0021】ディスクカートリッジとしては、図9に示
す記録再生兼用ディスクカートリッジと、図10に示す
再生専用ディスクカートリッジとが用いられる。
【0022】記録再生兼用ディスクカートリッジは、記
録再生兼用ディスク101を記録再生兼用カートリッジ
102に回転可能に収納して構成されている。記録再生
兼用ディスク101は、いわゆる光磁気ディスクであっ
て、透明な合成樹脂等よりなる円盤状のディスク基板
と、このディスク基板の一方側の主面部に被着形成され
た磁性材料よりなる信号記録層とを有して構成されてい
る。ディスク基板の中央部には、被チャッキング部10
6が設けられている。この被チャッキング部106は、
ディスク基板に穿設された円形の透孔と、この透孔を閉
蓋する金属板とから構成されている。この被チャッキン
グ部106の透孔は、信号記録層状に略々同心円状をな
して螺旋状に形成される記録トラックの曲率中心に中心
を一致させている。
【0023】記録再生兼用カートリッジ102は、記録
再生兼用ディスク101を収納し得る大きさの薄い筺体
状に構成されている。そして、この記録再生兼用カート
リッジ102の上面側の主面部には、記録再生兼用ディ
スク101の一方側の主面部を内外周に亘って外方側に
臨ませる磁気ヘッド用開口部103が開設されている。
また、この記録再生兼用カートリッジ102の下面側の
主面部には、記録再生兼用ディスク101の他方側の主
面部を内外周に亘って外方側に臨ませる光学ピックアッ
プ装置用開口部104が開設されている。これら各開口
部103,104は、互いに相対向する位置に略々同一
の大きさ及び形状を有して形成されている。すなわち、
これら各開口部103,104は、それぞれ、記録再生
兼用カートリッジ102の各主面部の略々中央位置よ
り、この記録再生兼用ディスクカートリッジのディスク
記録装置への装着方向に対する側方側の辺部近傍に亘っ
て、略々矩形状に形成されている。また、記録再生兼用
カートリッジ102の下面側の主面部の中央部には、被
チャッキング部106を外方側に臨ませるためのチャッ
キング用開口部が設けられている。
【0024】そして、記録再生兼用カートリッジ102
には、各開口部103,104を開閉するためのシャッ
タ部材105がスライド可能に取付けられている。この
シャッタ部材105は、合成樹脂や金属等よりなる矩形
状の薄い板状部材がコ字状に屈曲形成されて構成され、
両側側部分によって、各開口部103,104を閉蓋可
能に構成されている。このシャッタ部材105は、中央
部分を記録再生兼用カートリッジ102の一側縁部によ
って、図9中に矢印Sで示すように、該一側縁部に沿う
前後方向にスライド可能に支持されている。このシャッ
タ部材105は、記録再生兼用カートリッジ102に対
してスライドされることにより、各開口部103,10
4を開閉する。
【0025】また、記録再生兼用カートリッジ102の
下面側の主面部には、前後一対の位置決め孔108,1
09が穿設されている。これら位置決め孔108,10
9は、後述するディスク記録装置において位置決めピン
が嵌入されることにより、記録再生兼用カートリッジ1
02を、該ディスク記録装置の装着部に対して位置決め
させるようになされている。そして、この記録再生兼用
カートリッジ102の下面側の主面部の前端側位置に
は、記録再生兼用標示部107が設けられている。この
記録再生兼用標示部107は、ごく浅い深さを有して記
録再生兼用カートリッジ102の主面部に形成された凹
部である。
【0026】さらに、記録再生兼用カートリッジ102
の一側縁部には、前端側よりシャッタ部材105の中央
部分に亘るシャッタ開放溝114が設けられている。デ
ィスク記録装置においては、このシャッタ開放溝114
にシャッタ開放ピンが前方側より挿入されることによ
り、シャッタ部材105は、記録再生兼用カートリッジ
102の後方側にスライドされて、各開口部103,1
04を開蓋する。また、記録再生兼用カートリッジ10
2の一側縁部に対向する他方側の側縁部には、前端側よ
り誤挿入防止溝113が設けられている。この誤挿入防
止溝113には、ディスク記録装置において、誤挿入防
止ピンが前方側より挿入される。
【0027】一方、再生専用ディスクカートリッジは、
再生専用ディスク110を再生専用カートリッジ111
に回転可能に収納して構成されている。再生専用ディス
ク110は、透明な合成樹脂等よりなる円盤状のディス
ク基板と、このディスク基板の一方側の主面部に被着形
成された金属材料よりなる反射層とを有して構成されて
いる。この再生専用ディスク110は、記録再生兼用デ
ィスク101と同様の大きさを有して構成されている。
この再生専用ディスク110のディスク基板の一方側の
主面部には、射出成形等の手段により微細な凹凸が形成
されることによって、情報信号が記録されている。この
ディスク基板の中央部には、被チャッキング部106が
設けられている。この被チャッキング部106は、記録
再生兼用ディスク101の被チャッキング部106と同
様に、ディスク基板に穿設された円形の透孔と、この透
孔を閉蓋する金属板とから構成されている。
【0028】再生専用カートリッジ111は、再生専用
ディスク110を収納し得る大きさの薄い筺体状に構成
されている。そして、この再生専用カートリッジ111
の下面側の主面部には、再生専用ディスク110の他方
側の主面部を内外周に亘って外方側に臨ませる光学ピッ
クアップ装置用開口部104が開設されている。この光
学ピックアップ装置用開口部104は、再生専用カート
リッジ111の各主面部の略々中央位置より、この再生
専用ディスクカートリッジのディスク記録装置への装着
方向に対する側方側の辺部近傍に亘って、略々矩形状に
形成されている。また、再生専用カートリッジ111の
下面側の主面部の中央部には、被チャッキング部106
を外方側に臨ませるためのチャッキング用開口部が設け
られている。
【0029】そして、再生専用カートリッジ111に
は、光学ピックアップ装置用開口部104を開閉するた
めのシャッタ部材がスライド可能に取付けられている。
このシャッタ部材は、合成樹脂や金属等よりなる矩形状
の薄い板状部材の一端側を屈曲形成して構成され、光学
ピックアップ装置用開口部104を閉蓋可能に構成され
ている。このシャッタ部材は、屈曲された一端側部分を
再生専用カートリッジ111の一側縁部によって、図1
0中に矢印Sで示すように、該一側縁部に沿う前後方向
にスライド可能に支持されている。このシャッタ部材
は、再生専用カートリッジ111に対してスライドされ
ることにより、光学ピックアップ装置用開口部104を
開閉する。
【0030】また、再生専用カートリッジ111には、
記録再生兼用カートリッジ102と同様に、前後一対の
位置決め孔108,109、シャッタ開放溝114及び
誤挿入防止溝113が設けられている。
【0031】そして、この再生専用カートリッジ111
の下面側の主面部の前端側位置には、再生専用標示部1
12が設けられている。この再生専用標示部112は、
記録再生兼用標示部107よりも深くなされて再生専用
カートリッジ111の主面部に形成された凹部である。
【0032】そして、このディスク記録装置は、図1に
示すように、シャーシ1を有して構成される。このシャ
ーシ1上には、装着部が構成されている。すなわち、こ
のシャーシ1の略々中央部の下面側には、スピンドルモ
ータ2が取付けられている。このスピンドルモータ2
は、シャーシ1に設けられた透孔を介して、駆動軸5を
該シャーシ1の上面側に突出させている。この駆動軸5
の先端側には、装着部を構成するディスクテーブル3が
取付けられている。このディスクテーブル3は、略々円
盤状に形成され、中心部に設けられた支持孔に駆動軸5
を嵌入させて、該駆動軸5に支持されている。このディ
スクテーブル3の上面側には、略々円錐台状に形成され
たセンタリング部材4が設けられている。このセンタリ
ング部材4は、各ディスク101,110の被チャッキ
ング部106の透孔に嵌入可能な外径を有して形成され
ている。このセンタリング部材4は、各ディスク10
1,110の透孔の周囲側部分がディスクテーブル3上
に載置されたとき、外周面部を該透孔の内縁部に当接さ
せて、該各ディスク101,110のセンタリングを行
う。
【0033】ディスクテーブル3には、各ディスク10
1,1110の被チャッキング部106の金属板を吸引
するためのマグネットが取付けられている。このマグネ
ットにより、ディスクテーブル3は、各ディスク10
1,110を位置決めして保持する。
【0034】そして、シャーシ1上には、装着部を構成
する前後一対の位置決めピン12,13が植立されてい
る。これら位置決めピン12,13は、先端側が縮径さ
れて略々円錐状に形成されている。されら位置決めピン
12,13は、シャーシ1上に装着される各ディスクカ
ートリッジの位置決め孔109,108に対応して嵌入
し、シャーシ1に対する各カートリッジ102,111
の位置決めを行う。
【0035】シャーシ1には、光学ピックアップ装置6
が、図1中矢印Tで示すように、スピンドルモータ2に
接離する方向に移動操作可能に取付けられている。
【0036】この光学ピックアップ装置6は、光学ブロ
ック部を有し、この光学ブロック部内に、レーザダイオ
ード等の光源、この光源より発する光束を導く所定の光
学デバイス及び各ディスク101,110により反射さ
れた光束を受光する光検出器等を内蔵するとともに、該
光学ブロック部に、対物レンズ駆動装置が取付けられ
て、構成されている。この光学ピックアップ装置におい
ては、光源の発する光束は、光学ブロック部より射出さ
れて、対物レンズ駆動装置に支持された対物レンズ7に
入射にされる。この対物レンズ7は、入射された光束を
集光させる。対物レンズ駆動装置は、対物レンズ7を、
この対物レンズの光軸方向及び該光軸に直交する方向の
2軸方向に移動操作する。
【0037】光学ピックアップ装置6は、互いに平行と
なされてシャーシ1の下面側に支持されたガイドシャフ
ト8及びスクリューシャフト9に支持されて、これらガ
イドシャフト8及びスクリューシャフト9の軸方向に移
動操作可能となされいる。すなわち、ガイドシャフト8
は、光学ブロック部に形成された軸受け孔に挿通されて
いる。また、スクリューシャフト9は、光学ブロック部
に形成されたスクリュー軸受け孔に螺合挿通されてい
る。このスクリューシャフト9は、シャーシ1の下面側
に配設された光学ピックアップ装置送りモータ10によ
り、軸回りに回転操作可能となされている。この光学ピ
ックアップ装置送りモータ10がスクリューシャフト9
が回転操作すると、光学ピックアップ装置6は、図1中
矢印Tで示すように、このスクリューシャフト9及びガ
イドシャフト8の軸方向に移動操作される。
【0038】光学ピックアップ装置6は、シャーシ1に
設けられたスリット状開口部を介して、対物レンズ駆動
装置をシャーシ1の上方側に臨ませている。また、この
光学ピックアップ装置は、対物レンズ7の光軸をシャー
シ1に対し垂直となしている。
【0039】光学ピックアップ装置6には、支持手段と
なる磁気ヘッド支持部材を介して、磁気ヘッド15が取
付けられている。磁気ヘッド支持部材は、光学ピックア
ップ装置6の光学ブロック部に基端側を取付けられシャ
ーシ1に略々平行に延在された連結アーム部14と、こ
の連結アーム部14の先端側に該連結アーム部14に一
体的に形成されシャーシ1に略々垂直となされて上方側
に立設された支持柱部17と、この支持柱部17の上端
側にヒンジ部18を介して基端側を支持され可動アーム
部19とからなる。支持柱部17は、シャーシ1の後方
側に設けられた切り欠き部16を介して、該シャーシ1
の上方側に先端側を突出させている。可動アーム部19
は、ヒンジ部18の可撓変位により、略々該ヒンジ部1
8を中心として、回動可能となされている。このヒンジ
部18は、肉薄となされた合成樹脂等により形成されて
いる。可動アーム部19は、シャーシ1に略々平行とな
されて光学ピックアップ装置6側に延在されており、先
端側を該シャーシ1に接離させる方向の変位が可能とな
されている。
【0040】可動アーム部19の先端側のシャーシ1に
対向する側には、磁気ヘッド15が取付けられている。
この磁気ヘッド15は、対物レンズ7に相対向する位置
に保持されている。すなわち、この磁気ヘッド15は、
対物レンズ7の光軸上に位置され、該対物レンズ7に接
離する方向の移動が可能となさている。この磁気ヘッド
15は、記録再生兼用ディスクカートリッジが装着され
記録再生兼用ディスク101に対する情報信号の書込み
を行うときには、シャーシ1に接近された第1の位置と
なされ、再生専用ディスクカートリッジが装着されたと
きには、シャーシ1より離間された第2の位置となされ
る。
【0041】そして、支持柱部17の先端側と可動アー
ム19の基端側との間には、板バネ22が架け渡されて
いる。この板バネ22は、可動アーム19の基端側部分
を押圧して、図1中矢印Aで示すように、該可動アーム
19を、磁気ヘッド15を対物レンズ7に接近させる方
向に回動付勢している。
【0042】磁気ヘッド支持部材には、駆動手段を構成
するロックアーム20及びロック部材24が設けられて
いる。ロックアーム20は、可動アーム19に一体的に
形成されており、該可動アーム19の一側部より突設さ
れ、支持柱部17の先端側近傍を経て、該支持柱部17
の中途部近傍に亘る略々L字形状のアームとして形成さ
れている。このロックアーム20の先端側には、支持柱
部17側に向けて、ロックピン21が突設されている。
そして、ロック部材24は、支持柱部17の基端側部分
に、ヒンジ部23を介して基端側を連設されて支持され
ている。このヒンジ部24は、肉薄となされた合成樹脂
等により形成されている。このロック部材24は、先端
側を支持柱部17の先端側方向に向けている。このロッ
ク部材24の先端側は、ロックアーム20に設けられた
ロックピン21と支持柱部17との間に位置されてい
る。
【0043】ロック部材24には、ロックピン21に対
向する部分に、該ロックピン21に向けてロック爪28
が突設されている。このロック爪28の上方側、すなわ
ち、支持柱部17の先端側方向の側は、ロック部材24
の先端部より該ロック爪28の先端部に至る傾斜面部2
7となされている。また、このロック部材24の基端側
であって支持柱部17に対し離反する方向側の部分に
は、被押圧凸部25が設けられている。この被押圧凸部
25は、ロック部材24の先端側方向の縁部が、該先端
側方向に向かって該被押圧凹部25の突出量が徐々に少
なくなされるような傾斜面部26となされている。
【0044】そして、シャーシ1の切り欠き部16内に
は、駆動手段を構成するロック解除レバー29が設けら
れている。このロック解除レバー29は、基端側をシャ
ーシ1に対して支軸30を介して回動可能に支持され、
先端側を該シャーシ1の後方側方向に向けている。この
ロック解除レバー29は、先端側をシャーシ1に対する
垂直方向に移動させ得るように、回動可能となされてい
る。このロック解除レバー29は、中途部に、検出手段
となる上方側に突設された標示部検出ピン32を有して
いる。この標示部検出ピン32は、シャーシ1の上方側
に突出されている。このロック解除レバー29の先端側
には、ロック解除ピン31が、ロック部材24に向けて
植立されている。
【0045】ロック解除レバー29の標示部検出ピン3
2の基端側となる部分と、シャーシ1に植立されたバネ
係止ピン34との間には、引っ張りコイルバネ33が張
架されている。この引っ張りコイルバネ33は、ロック
解除レバー29を、図1中矢印Bで示すように、標示部
検出ピン32をシャーシ1の上方側に突出させる方向に
回動付勢している。
【0046】そして、シャーシ1上には、各ディスクカ
ートリッジが前方側より挿入操作され該ディスクカート
リッジを保持するカートリッジホルダ11が配設されて
いる。このカートリッジホルダ11は、図2及び図3に
示すように、シャーシ1に対して、後方側を軸として回
動可能に支持されており、該シャーシ1に対して接離可
能となされている。
【0047】上述のように構成された本発明に係るディ
スク記録装置において、記録再生兼用ディスクカートリ
ッジ、または、再生専用ディスクカートリッジを装着す
るには、まず、図2に示すように、カートリッジホルダ
11を、図2中矢印Cで示すように、シャーシ1より離
間する方向に回動させる。このとき、可動アーム19
は、カートリッジホルダ11によって上方側に押し上げ
られる。ロックアーム20は、可動アーム19に追従し
て略々ヒンジ部18を回動中心として回動され、ロック
ピン21をロック爪28の前方側となして該ロック爪2
8より離間させている。
【0048】そして、記録再生兼用ディスクカートリッ
ジがカートリッジホルダ11に前方側より挿入操作され
ると、この記録再生兼用ディスクカートリッジにおいて
は、シャッタ部材105が、図示しないシャッタ開放ピ
ン等により、記録再生兼用カートリッジ102に対して
移動操作され、磁気ヘッド用開口部103及び光学ピッ
クアップ装置用開口部104を開蓋させる。
【0049】カートリッジホルダ11がシャーシ1側に
移動操作されると、記録再生兼用ディスクカートリッジ
は、図3に示すように、シャーシ1上に載置装着され
る。このとき、記録再生兼用カートリッジ102は、一
対の位置決め孔109,108に一対の位置決めピン1
2,13が嵌入されることにより、シャーシ1に対して
位置決めされる。また、記録再生兼用ディスク101
は、センタリング部材4によりセンタリングされつつ、
ディスクテーブル3上に位置決めされて載置装着され
る。このとき、スピンドルモータ2は、ディスクテーブ
ル3とともに、記録再生兼用ディスク101を回転操作
することが可能となされている。
【0050】そして、標示部検出ピン32が記録再生兼
用標示部107により押圧されて、ロック解除レバー2
9は、引っ張りコイルバネ33の付勢力に抗して、図3
中矢印Dで示すように、標示部検出ピン32をシャーシ
1の下方側に投入させる方向に回動される。このとき、
ロック解除ピン31は、図7に示すように、ロック部材
24の被押圧凸部25に先端部を対向させる位置となさ
れている。
【0051】また、可動アーム19は、板バネ22の付
勢力により、カートリッジホルダ11に追従するように
して、シャーシ1に接近する方向に移動される。このと
き、ロックアーム20は、可動アーム19に追従して回
動され、ロックピン21を前方側斜め下方よりロック部
材24側に移動させる。すると、ロックピン21は、図
6に示すように、ロック爪28に係止され、ロックアー
ム20及び可動アーム19のカートリッジホルダ11に
追従する方向の回動を停止させる。すなわち、磁気ヘッ
ド15は、カートリッジホルダ11に追従してシャーシ
1に接近する方向に移動されるが、ロックピン21とロ
ック爪28とが係合することにより、図3に示すよう
に、該シャーシ1に接近する方向への移動を停止させら
れ、第2の位置に保持される。
【0052】この状態において、光学ピックアップ装置
6は、光学ピックアップ装置用開口部104を介して、
記録再生兼用ディスク101の他方側に主面部に対し
て、対物レンズ7を対向させている。また、この光学ピ
ックアップ装置6は、記録再生兼用ディスク101に対
物レンズ7を対向させたまま、該記録再生兼用ディスク
101の内外周に亘って移動可能となされている。この
光学ピックアップ装置6は、他方側の主面部を介して、
信号記録層に光束を照射することが可能となされてい
る。そして、このディスク記録装置の電源が投入され、
あるいは、記録モードの開始を指示する制御がなされる
と、光学ピックアップ装置6は、記録再生兼用ディスク
101の信号記録領域の最内周部に対応する位置に移動
操作される。これは、記録再生兼用ディスク101に記
録されているいわゆる目録情報(TOC情報)を読み取
るためである。この目録情報は、記録再生兼用ディスク
101の信号記録領域の最内周側に記録されている。
【0053】光学ピックアップ装置6が記録再生兼用デ
ィスク101の信号記録領域の最内周側に移動操作され
ると、磁気ヘッド支持部材は、図7中矢印Gで示すよう
に、ロック解除レバー29側に移動する。すると、ロッ
ク解除ピン31の先端部とロック部材24の被押圧凸部
25とが当接する。ロック部材24は、ロック解除ピン
31の先端部に押圧されることにより、支持柱17側に
変位する。すると、ロック爪28のロックピン21に対
する係止が解除され、ロックアーム20は、図4に示す
ように、可動アーム19とともに、板バネ22の付勢力
により、図4中矢印Eで示すように、磁気ヘッド15を
シャーシ1に接近させる方向に回動する。すなわち、ロ
ックピン21は、図7中矢印Hで示すように、ロック爪
28の後方斜め上方側に移動する。このとき、磁気ヘッ
ド15は、磁気ヘッド用開口部103を介して記録再生
兼用カートリッジ102内に進入し、記録再生兼用ディ
スク101の一方側の主面部に当接する第1の位置とな
されている。
【0054】この状態において、スピンドルモータ2、
光学ピックアップ装置6及び磁気ヘッド15が作動され
ることにより、記録再生兼用ディスク101に対する情
報信号の書込みが可能となされる。すなわち、記録再生
兼用ディスク101が回転操作され、信号記録層に光学
ピックアップ装置6によって光束が集光して照射されて
該照射領域が加熱され、この加熱された部分に磁気ヘッ
ド15が外部磁界を印加することにより、情報信号の書
込みが行われる。
【0055】一方、再生専用ディスクカートリッジがカ
ートリッジホルダ11に前方側より挿入操作されると、
この再生専用ディスクカートリッジにおいては、シャッ
タ部材105が、図示しないシャッタ開放ピン等によ
り、再生専用カートリッジ111に対して移動操作さ
れ、光学ピックアップ装置用開口部104を開蓋させ
る。
【0056】カートリッジホルダ11がシャーシ1側に
移動操作されると、再生専用ディスクカートリッジは、
図5に示すように、シャーシ1上に載置装着される。こ
のとき、再生専用カートリッジ111は、一対の位置決
め孔109,108に一対の位置決めピン12,13が
嵌入されることにより、シャーシ1に対して位置決めさ
れる。また、再生専用ディスク110は、センタリング
部材4によりセンタリングされつつ、ディスクテーブル
3上に位置決めされて載置装着される。このとき、スピ
ンドルモータ2は、ディスクテーブル3とともに、記録
再生兼用ディスク101を回転操作することが可能とな
されている。
【0057】そして、標示部検出ピン32は、再生専用
標示部112が記録再生兼用標示部107よりも深いこ
とにより、該再生専用標示部112内に進入し、再生専
用カートリッジ111により押圧されることがない。し
たがって、ロック解除レバー29は、引っ張りコイルバ
ネ33の付勢力により、初期状態に維持され、標示部検
出ピン32をシャーシ1の上方側に突出させている。こ
のとき、ロック解除ピン31は、図8に示すように、ロ
ック部材24の被押圧凹部25とロック爪28との間の
位置に先端部を対向させる位置となされている。
【0058】また、可動アーム19は、板バネ22の付
勢力により、カートリッジホルダ11に追従するように
して、シャーシ1に接近する方向に移動される。このと
き、ロックアーム20は、可動アーム19に追従して回
動され、ロックピン21を前方側よりロック部材24側
に移動させる。すると、ロックピン21は、図6に示す
ように、ロック爪28に係止され、ロックアーム20及
び可動アーム19のカートリッジホルダ11に追従する
方向の回動を停止させる。すなわち、磁気ヘッド15
は、カートリッジホルダ11に追従してシャーシ1に接
近する方向に移動されるが、ロックピン21とロック爪
28とが係合することにより、図5に示すように、該シ
ャーシ1に接近する方向への移動を停止させられ、第2
の位置に保持される。
【0059】この状態において、光学ピックアップ装置
6は、光学ピックアップ装置用開口部104を介して、
再生専用ディスク110の他方側に主面部に対して、対
物レンズ7を対向させている。また、この光学ピックア
ップ装置6は、記録再生兼用ディスク101の内外周に
亘って移動可能となされている。この光学ピックアップ
装置6は、他方側の主面部を介して、反射層に光束を照
射することが可能となされている。そして、このディス
ク記録装置の電源が投入され、あるいは、再生モードの
開始を指示する制御がなされると、光学ピックアップ装
置6は、再生専用ディスク110の信号記録領域の最内
周部に対応する位置に移動操作され、目録情報を読み取
る。
【0060】光学ピックアップ装置6が再生専用ディス
ク110の信号記録領域の最内周側に移動操作される
と、磁気ヘッド支持部材は、図8中矢印Gで示すよう
に、ロック解除レバー29側に移動する。このとき、ロ
ック解除ピン31が先端部を被押圧凹部25とロック爪
28との間の位置に対向させているため、ロック解除ピ
ン31の先端部とロック部材24の被押圧凸部25と
は、当接しない。したがって、ロック爪28のロックピ
ン21に対する係止が解除されることがなく、磁気ヘッ
ド15は、図5に示すように、再生専用ディスク110
より離間した第2の位置に保持される。
【0061】この状態において、スピンドルモータ2及
び光学ピックアップ装置が作動されることにより、再生
専用ディスク110よりの情報信号の読出しが可能とな
される。すなわち、再生専用ディスク110が回転操作
され、反射層に光学ピックアップ装置6によって光束が
集光して照射され、該光束の反射光束を検出することに
よって、情報信号の読出しが行われる。
【0062】そして、上述のようにディスク記録装置に
装着された各ディスクカートリッジを該ディスク記録装
置より取り出すには、図2に示すように、カートリッジ
ホルダ11を、図2中矢印Cで示すように、シャーシ1
より離間する方向に回動させる。このとき、可動アーム
19は、カートリッジホルダ11によって上方側に押し
上げられる。ロックアーム20は、可動アーム19に追
従して略々ヒンジ部18を回動中心として回動される。
ロックピン21は、ロック爪28により係止されていた
ときには、該ロック爪28の前方側に移動して該ロック
爪28より離間する。また、ロックピン21は、ロック
爪28により係止されていなかったときには、まず、図
6中に矢印Fで示すように、傾斜面部27に摺接してロ
ック部材24を支持柱部17側に弾性変位させながら該
ロック爪28を乗り越え、次いで、該ロック爪28の前
方側に移動して該ロック爪28より離間する。
【0063】なお、このディスク記録装置において、デ
ィスクカートリッジが装着されていない状態で光学ピッ
クアップ装置6がディスクテーブル3に最も近接された
位置となされているときに、記録再生兼用ディスクカー
トリッジが装着されロック解除レバー29が回動される
と、ロック解除ピン31は、傾斜面部26に摺接して被
押圧凸部25に対向する位置に至り、ロック部材24を
支持柱部17側に弾性変位させる。このとき、ロック爪
28によるロックピン21の係止が解除され、磁気ヘッ
ド15は、記録再生兼用ディスク101に当接する第1
の位置まで移動される。
【0064】なお、本発明に係るディスク記録装置にお
いては、駆動手段による磁気ヘッド15を第2の位置と
なす保持の解除は、光学ピックアップ装置6が信号記録
領域の最内周側に移動されたときに行われるように限定
されるものではない。すなわち、駆動手段による保持の
解除は、光学ピックアップ装置6が信号記録領域の最外
周側に移動されたときに行われるようにしてもよく、ま
た、該光学ピックアップ装置6の位置に依らず該光学ピ
ックアップ装置6の移動に連動して行われるようにして
もよい。
【0065】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るディスク記
録装置においては、駆動手段により、装着部に装着され
たディスクカートリッジのディスクが光磁気ディスクで
あることが検出手段により検出され、光学ピックアップ
装置がディスクの最内周部に対応する位置に移動された
ときに、磁気ヘッドがディスクより離間する位置からデ
ィスクに当接する位置に移動される。
【0066】したがって、磁気ヘッドは、情報信号の書
込みをディスク基板の内周側より開始する場合におい
て、情報信号の書込み開始の直前に第1の位置となされ
ることができる。
【0067】すなわち、本発明は、光学ピックアップ装
置及び磁気ヘッドの光磁気ディスクの径方向への移動操
作が高速、かつ、円滑に行え、磁気ヘッドのディスクへ
の摺接が、このディスクが情報信号の記録が可能なもの
であるときのみに行われ、かつ、情報信号の書込み開始
の直前に行われ、該磁気ヘッド及びディスクの磨耗が最
小限度に抑えられるディスク記録装置を提供することが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク記録装置の構成を示す斜
視図である。
【図2】上記ディスク記録装置においてディスクカート
リッジの装着操作または取り出し操作を行っている状態
を一部を破断して示す側面図である。
【図3】上記ディスク記録装置に対する情報信号の書込
みが可能なディスクカートリッジの装着が完了した状態
を一部を破断して示す側面図である。
【図4】上記ディスク記録装置への情報信号の書込みが
可能なディスクカートリッジの装着が完了した後、磁気
ヘッドに対する保持が解除された状態を一部を破断して
示す側面図である。
【図5】上記ディスク記録装置に対する情報信号の書込
みが不可能なディスクカートリッジの装着が完了した状
態を一部を破断して示す側面図である。
【図6】上記ディスク記録装置における磁気ヘッドを保
持する機構の構成を示す要部拡大斜視図である。
【図7】上記ディスク記録装置において磁気ヘッドを保
持する機構が該保持を解除した状態を示す要部拡大斜視
図である。
【図8】上記ディスク記録装置において磁気ヘッドを保
持する機構が該保持を解除できない状態を示す要部拡大
斜視図である。
【図9】上記ディスク記録装置における情報信号の記録
が可能なディスクカートリッジの構成を示す斜視図であ
る。
【図10】上記ディスク記録装置における情報信号の記
録が不可能なディスクカートリッジの構成を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 シャーシ、12,13 カートリッジ位置決めピ
ン、14 連結アーム部、15 磁気ヘッド、17 支
持柱部、19 可動アーム部、20 ロックアーム、2
1 ロックピン、24 ロック部材、28 ロック爪、
29 ロック解除レバー、31 ロック解除ピン、32
標示部検出ピン、101 記録再生兼用ディスク、1
02 記録再生兼用カートリッジ、107 記録再生兼
用標示部、110 再生専用ディスク、111 再生専
用カートリッジ、112 再生専用標示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 21/16 G11B 21/16 M 23/28 23/28 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクをカートリッジに収納して構成
    されているディスクカートリッジが装着される装着部
    と、 上記装着部に装着されたディスクカートリッジのディス
    クの一方の面側に配された光学ピックアップ装置と、 上記光学ピックアップ装置に連結され、磁気ヘッドを上
    記装着部に装着されたディスクカートリッジのディスク
    より離間する位置と、記録時におけるこのディスクに対
    して当接する位置との間を移動可能に支持する支持手段
    と、 上記装着部に装着されたディスクカートリッジのディス
    クが光磁気ディスクであるか否かを検出する検出手段
    と、 上記検出手段による検出結果が上記装着部に装着された
    ディスクカートリッジのディスクが光磁気ディスクであ
    ることを示している場合に、上記光学ピックアップ装置
    が上記ディスクの最内周部に対応する位置に移動された
    ときに、上記支持手段によって、上記磁気ヘッドを上記
    ディスクより離間する位置から上記ディスクに当接する
    位置に移動させる駆動手段とを備えていることを特徴と
    するディスク記録装置。
  2. 【請求項2】 記録モードが設定されたときに、光学ピ
    ックアップ装置をディスクの最内周部に対応する位置に
    移動させ、支持手段により磁気ヘッドを上記ディスクに
    当接する位置に移動させることを特徴とする請求項1記
    載のディスク記録装置。
  3. 【請求項3】 駆動電源が投入されたときに、光学ピッ
    クアップ装置をディスクの最内周部に対応する位置に移
    動させ、支持手段により磁気ヘッドを上記ディスクに当
    接する位置に移動させることを特徴とする請求項1記載
    のディスク記録装置。
  4. 【請求項4】 検出手段は、ディスクカートリッジに設
    けられこのカートリッジに収納されているディスクが光
    磁気ディスクであるか否かを示す標示部を検出するもの
    であることを特徴とする請求項1記載のディスク記録装
    置。
  5. 【請求項5】 駆動手段は、装着部にディスクカートリ
    ッジが装着されたときには、支持手段を保持して、磁気
    ヘッドを上記ディスクカートリッジのディスクより離間
    する位置となし、光学ピックアップ装置が上記ディスク
    の最内周部に対応する位置に移動されたときに、上記支
    持手段に対する保持を解除することにより、上記磁気ヘ
    ッドを上記ディスクに当接する位置に移動させることを
    特徴とする請求項1記載のディスク記録装置。
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