JP2001306978A - 電子マネー回収システム - Google Patents

電子マネー回収システム

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JP2001306978A
JP2001306978A JP2001071382A JP2001071382A JP2001306978A JP 2001306978 A JP2001306978 A JP 2001306978A JP 2001071382 A JP2001071382 A JP 2001071382A JP 2001071382 A JP2001071382 A JP 2001071382A JP 2001306978 A JP2001306978 A JP 2001306978A
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Akira Ijichi
亮 伊地知
Shigeyuki Ito
滋行 伊藤
Masaaki Hiroya
政彰 広谷
Hiroshi Chiyouosu
博 朝雄
Naomi Sato
直美 佐藤
Megumi Yonezawa
恵 米澤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】拾得者や発行元機関に煩わしい負担を伴わせる
ことなく、紛失した「電子財布」としてICカードを所
有者本人または発行元機関に効率良く回収するようにし
た電子マネー回収システムに関する。 【解決手段】金銭情報(電子マネー)の記録されたIC
カードを拾得した場合、金融機関あるいは公共機関等に
設置した端末装置に拾得ICカードを入力する。この
際、拾得したICカードから読み出した情報を通信回線
を通じてセンタ装置に送信し、センタ装置側で本来のI
Cカード所有者に関する連絡先等の情報を検索し、本来
のICカード所有者に対して回収処理を実施した旨を電
話、文書、電子メール等の通信手段で通知する。拾得者
には、金額に応じてあらかじめ設定された報償金額を与
えるようにして回収効率を高める。また、この際に不正
に金額の引出しをしたとみなせる場合はその引出しを試
みた人に関する情報を記録することによって、不正使用
の早期発見を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子マネーを格納
したICカードを紛失した場合に、その回収を電子的に
行うための電子マネー回収システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来において、金融機関が発行する金銭
情報を記録したICカードを「電子財布」として活用す
るようにしたシステムとして、国際公開番号W091/16691
(日本国特許公表番号5−504643号公報)「Valu
e Transfer System」がある。この「電子財布」システ
ムは、ICカードを用いた電子財布と、この電子財布に
金額をロードしたり精算を制御する精算手段を設け、銀
行口座からICカード内のメモリに金銭情報を電子的に
ロードすることによってICカードを「電子化された財
布」として扱う。この際、ICカードに格納される金銭
(金銭情報)は、実際に紙幣や貨幣ではないので、これ
らと区別するために「電子マネー」と呼ぶことができ
る。金銭のやりとりは、精算手段を介して他のICカー
ド間とのやりとりを可能としている。このやりとりの際
は、金融機関への確認は不要であり、現金を他人に渡す
のと同じような感覚でやりとり処理を行うことができ
る。現金取引の場合と同様に、金融機関において金額の
振替や引出しも可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記I
Cカードによって具現化される「電子財布」を使った取
引処理は金融機関における確認無しに行われる場合が多
いので、ICカードを紛失した場合は、現金を紛失した
ことと等価であり、ICカードを回収できなければ格納
された金額の回復は不可能であった。また、紛失したI
Cカードを第三者が拾得したとしても、電子財布にいく
ら格納されているか見えないため、そのICカードを所
有者本人に返還することや、発行元機関や警察に届け出
たりする回収率がきわめて小さくなるという問題が危惧
される。従って、現金に比べて紛失された「電子財布」
内の金が無駄になりやすいという問題があった。
【0004】また、発行機関に届出られたとしても、発
行機関側では本来の所有者を調査し、その所有者に返還
するか、紛失した本人の申し出によって新規のICカー
ドを再発行する手続きが必要になるので、発行元機関お
よび紛失した本人自身の負担も大きいという問題があっ
た。
【0005】本発明の目的は、拾得者や発行元機関に煩
わしい負担を伴なわせることなく、紛失した「電子財
布」としてのICカードを所有者本人または発行元機関
に効率良く回収することができる電子マネー回収システ
ムを提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、拾得者に一定の報奨
金を与えるようにして、ICカードに格納された金額の
回収率を高めることのできる電子マネー回収システムを
提供することにある。
【0007】本発明のさらに他の目的は、ICカードの
悪意の取得者が報奨金を得ることを防止することのでき
る電子マネー回収システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、金銭情報等の記録されたICカードを拾得
した場合、金融機関あるいは公共機関等に設置した端末
装置に拾得ICカードを入力することにより格納された
金銭を電子的に回収するようにし、読出した情報を通信
回線を通じてセンタ装置に送信し、センタ装置側で本来
のICカード所有者に関する連絡先等の情報を自動的に
検索し、本来のICカード所有者に対して回収処理を実
施した旨を通信手段で通知するようにした。この回収の
際には、金銭の電子的な回収の他に、ICカード自体を
物理的に回収してもしなくても良い。
【0009】また、回収効率を向上させるためには、所
定の報奨金額を拾得者に支払うようにした。これは、拾
得者の所有するICカードに報償金額に相当する金銭情
報を加算するようにすればよい。例えば、所有者不明の
ICカードを拾得した場合、拾得者は端末装置が設置さ
れている金融機関あるいは公共機関等の場所に赴き、拾
得したICカードを端末装置に挿入する。すると、IC
カード内の情報が自動的に読出され回収処理をすると共
に、拾得者への報奨金の支払手続が行われる。本来のI
Cカード所有者に対して回収処理を実施した旨が電話、
文書、電子メール等の通信手段で自動的に通知される。
通知後には、拾得されたICカードに格納された金銭情
報は本来の持ち主も戻す手続をするが、この時には拾得
者に支払った報奨金を差し引いた金額が戻る。
【0010】これにより、拾得者や発行元機関に煩わし
い負担を伴なわせることなく、所有者本人または発行元
機関に効率良く返還または回収することができる。ま
た、所定の報奨金額を拾得者自身のICカード内の金銭
情報に加算するようにしたので、返還率または回収率を
向上させることができる。
【0011】尚、拾得者に報奨金を払うようにすると、
悪意の拾得者、例えば、他人のICカードを盗んだもの
が、拾得したと称して何らかの報奨金を得ることが考え
られる。この悪用を防ぐために、誤った暗証番号を入力
した回数や、そのときに使用した機器のIDなどを記録
するようにし、この回数が一定回数以上になったら回収
処理を中止したり、悪意の使用者のICカードを回収す
るようにした。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図面により詳細に説明する。
【0013】第1図は、本発明による電子マネー回収シ
ステムの一実施例を示す全体構成図であり、複数の端末
装置1,2,3と、これら端末装置と通信回線4で接続
されたセンタ装置5を含んで構成されている。複数の電
話機6a〜6nはICカードの所有者に連絡するための
ものであり、センタ装置5から個別に呼び出せるように
なっている。
【0014】この実施例においては、3種類の端末装置
1,2,3が設けられている。第1図には各1台しか図
示していないが、それぞれ複数台設置することができ
る。端末装置1は、例えば銀行などの金融機関等に設置
される専用端末であり、センタ装置5との間で通信を行
うための通信装置11、ICカード内のメモリに格納さ
れた情報を読み書きするICカードR/W(リード/ラ
イト)装置12、利用者が端末装置の利用種別に関する
情報等を入力するために用いるキーボードなどの入力装
置14、利用者に対して各種メッセージを表示する表示
装置15、拾得したICカードを回収するためのカード
回収器16、挿入されたICカードに格納されている電
子マネーを現金に変えて払い出す現金支払機18、端末
装置1の全体を制御する制御装置19を含んで構成され
る。
【0015】端末装置2は、金融機関、警察署,市役所
等の公共機関、駅、学校、デパート等の各所に設置され
る。詳細構成は図示してはいないが、基本的に端末装置
1と同じ構成であり、設置場所に応じて端末装置1の現
金支払機18を省いて、現金の取扱をしないようにした
ものである。
【0016】端末装置3は、ICカードの所有者が自宅
等で専用に使用する端末装置であり、例えばパーソナル
コンピュータにICカードR/W装置13を備え付けた
ものである。図示していないが、端末装置3の構成は、
端末装置1からカード回収器16と現金支払機18を取
除いたものと同じ構成を含む。
【0017】センタ装置5は、ICカードの所有者に関
する情報、金銭取引履歴情報、拾得者に与える報奨金の
報奨金利率情報、拾得した者の拾得履歴情報等の各種情
報を記憶する記憶装置51、現在時刻を計算するタイマ
52、通信回線4を通じて端末装置1,2,3や電話機
6a〜6nとの間で通信を行うための通信装置53、被
拾得者に対しICカードが拾得された旨を通知するため
の文書を印刷するプリンタ54、センタ装置全体を制御
する制御装置55を含んで構成される。このセンタ装置
5は、例えば、銀行などICカードの発行を管理する機
関に設けられる。
【0018】ICカード30は、金銭情報の格納媒体で
あり、現金に相当する金銭情報を電子的に記憶してお
く。記憶する内容は、金額を示す情報である。ICカー
ド30は、各端末装置1〜3のICカードR/W装置1
2、13に挿入する事によって、又は、後述するワレッ
トにICカードを挿入することによって電子マネーの送
受を行うことができる。
【0019】第2図は、ICカード30と、それととも
に使われるワレット20の外見図である。このワレット
20はICカード30を所有する人が使用するものであ
る。ワレット20は、ICカード30を挿入することに
よってICカード30に格納された電子マネーの金額を
確認したり、あるICカードから別のICカードに電子
マネーを移動するための仲介手段としての役割を果す。
また、ICカード30に格納された電子マネーにロック
機能(第三者が勝手に電子マネーの額を確認したり、引
き出せないようにする機能)を設ける場合にはそのロッ
クとアンロックの制御をおこなう。外見は、小形携帯型
の電卓と同じような形とすることができる。ワレット2
0は、液晶表示部21、ファンクションキー22、テン
キー23、ICカード挿入口(図示せず)を有する。
【0020】これに挿入されるICカード30には表面
にICカードのID番号31や、必要に応じて各種情報
を印刷しておくことができる。
【0021】第3図は、金融機関等が発行するICカー
ド30の構成と格納するデータを示したものである。入
出力部34は、挿入されたICカードと情報のやりとり
をするインターフェースであり、ICカードに設けられ
た金属接点と接触して情報を電気的にやりとりする方
法、又は、ICカード30をワレット20に挿入して、
カードと入出力部34の間を無線により非接触で情報を
やりとりする方法により実現される。非接触の場合は、
入出力部34と、ICカードR/W装置12の距離が
0.1〜10ミリ程度とすれば機密性が高まる。メモリ
33は、電子マネーや金銭の取引履歴を記録しておくも
のであり、不揮発性のメモリを用いると良い。マイクロ
プロセッサ32は、入出力部34とメモリ33との情報
のやりとりや取引履歴を出力制御を行うものである。
【0022】メモリ33には、第3図に拡大して示すよ
うに、ICカードの正当な所有者に関する情報などが格
納されている。この情報には、所有者の名前301、住
所302、電話番号303、ICカードID番号30
4、ICカード所有者が有するワレットのワレットID
番号305が格納される。また、暗証番号306はIC
カード30から電子マネーの入出金を行う際に用いら
れ、金額307は金銭の振替や換金の対象となる金銭情
報であり、ここではICカード30によって現金決済が
可能な残高を示している。この金額307が電子マネー
の中核をなす情報である。金銭履歴308は過去の取引
の情報を格納するものであり、個人情報309は、カー
ド所有者が自身のために読み書きする情報であり、メモ
書きとして利用することが可能になっている。ここで述
べた情報301〜309は電子マネーの取引のために格
納されるものであり、これ以外の情報は不正利用防止の
ために用いられる。
【0023】偽暗証番号310は、第三者が不正に電子
マネーを引きだそうとするのを早期に発見するために設
けられたもので、不正使用者が連想しやすい番号、例え
ば、正当使用者の生年月日や電話番号などを格納してお
き、この番号が入力されたら不正使用者であると推定し
てICカード30を強制的に回収する処理をするもので
ある。不正利用ワレット番号ID311は、不正使用者
が電子マネーの引出しを試みた際のワレット(例えば、
不正使用者が所有するワレット)のIDを取得して記録
するものである。暗証番号入力回数312は、誤った暗
証番号の入力回数であり、入力の都度カウントすると共
に、正当な暗証番号であった場合は、この番号を0にク
リアする。暗証番号入力時刻313は、もっとも最近に
入力された暗証番号の入力時間を格納するものである。
暗証番号入力回数上限値314は、誤った暗証番号の入
力を連続して何回まで許すかの上限値であり、第3図の
例では3回までは許すように設定されている。これによ
り、暗証番号入力回数312が4になるとカードでの入
出金が停止される。
【0024】第4図は、第2図で示したワレット20の
詳細を示したもので、表示制御部42は、第2図の液晶
表示部21を含み、操作手順や利用者への指示案内など
様々な情報を表示するものである。カードR/W部43
は、挿入されたICカード30のメモリ33に格納され
た情報を読んだり書いたりする。入力制御部44は、ワ
レット20の制御のための必要な情報を入力するもの
で、ファンクションキー22やテンキー23を含む。タ
イマ45は拾得されたICカード30の暗証番号がワレ
ット20から入力された時間を記録する。メモリ46
は、外部からアクセス可能な記憶手段であり、ワレット
20の所有者の名前461、住所462、電話番号46
3、ワレットID番号464、金額465、暗証番号入
力回数466、拾得したカード7を不正に使用した際に
入力装置44から暗証番号を入力した時刻として暗証番
号入力時刻467の各情報が記憶されている。ここで、
記憶される金額465は、ICカードから一時的にワレ
ット20に格納された金額である。制御装置41は、各
部からのデータの取り出し、記憶およびこれらの動作を
制御するものであり、内部に格納されたプログラムに従
って制御する。
【0025】次に、第5図〜第9図を用いて、センタ装
置5の記憶装置51に格納されている情報の内容につい
て説明する。記憶装置51には、カード情報500、拾
得履歴テーブル600、報奨金利率テーブル700、回
収条件テーブル800の4つの情報に関するテーブルを
含んでいる。
【0026】第5図は、カード情報500の詳細構成の
一例を示す図であり、複数のカード所有者のそれぞれに
ついて、カード所有者の名前501、住所502、電話
番号503、カード所有者の固有の識別番号であるID
番号504、カード所有者が持つワレット20の識別番
号であるワレットID番号505、カード所有者の秘密
保持のために使用される暗証番号506、カード所有者
の口座に残っている金額507、口座番号508、不正
利用を防ぐための偽暗証番号509が格納されている。
ここで、本実施例による電子マネーは金融機関への承認
無しでおこなうことができるので、金額507は、IC
カードに格納された金額307ではなくて、銀行等の口
座にある、即ち、ICカードに格納することができる金
額である。
【0027】第6図は、拾得履歴テーブル600の詳細
構成の一例を示すものであり、センタ装置5の記憶装置
51に登録されている。ここには、ICカード30を拾
得した人について、その名前601、住所602、電話
番号603、拾得者のカードID604、拾得者のワレ
ットID605などの拾得履歴情報が記憶される。ま
た、そのICカードを拾得された人に関し、その名前6
10、住所611、電話番号612、カードID61
3、ワレットID614、暗証番号615、金銭情報6
16、金銭履歴617、個人情報618、不正防止用の
偽暗証番号619が格納される。ここで、金銭情報61
6とは、拾得されたICカード30に記憶されていた金
額307に相当する。さらに、センタに拾得した旨が送
信された時刻620、不正引出しを試みた際に利用され
たワレットID630、この際の不正に入力された暗証
番号の入力回数640、暗証番号の入力時刻650が拾
得した人別に記憶されるようになっている。本図では、
それぞれ2人分しか示していないが、記憶装置51には
複数分の記録エリアを有する。
【0028】第7図は、センタ装置5の記憶装置51に
登録されている報奨金利率テーブル700の詳細を示す
図であり、拾得されたICカード30内に記録されてい
る金額307に応じて、拾得者に与える報奨金の算出の
ための基準が設定されている。
【0029】この例では、金額701を複数段階に分
け、金額701が大きくなるに従って利率702が減少
するように設定されている。さらに、利率を変える第1
のパラメータとして拾得したICカードを不正に使用し
ようとしてワレット20に入力された暗証番号の入力回
数703に対応する第1乗数704を格納する。更に、
利率を変える第2のパラメータとして、暗証番号の入力
の時間間隔705に対応する第2乗数706を格納す
る。この第1乗数704と第2乗数706は、利率70
2と乗算することによって利率を補正するために用いら
れる。
【0030】第8図は、回収条件テーブル800の詳細
構成を示す図であり、1年間の拾得回数の上限値80
1、拾得時間間隔802、その拾得時間間隔内の拾得回
数803が設定されている。
【0031】この回収条件テーブル800は、他人のI
Cカード30を不正に入手し、報奨金を不正に取得する
という行為を制限するために設けられるものであり、例
えば1年間に10回以上他人のICカード30を拾得し
た拾得者については、その拾得ICカード30はもとよ
り拾得者自身のICカード30も回収する。同様に、時
間間隔802で定められた時間よりも短い間隔で拾得回
数803で定められた回数以上の拾得回数であれば、そ
の拾得ICカード30はもとより拾得者自身のICカー
ド30も回収することにより、報奨金目的の回収行為と
善意の回収行為とを区別し、報奨金を不正に取得すると
いう行為を制限するようにしている。
【0032】次に、第9図をもとに、ワレット20を介
して、あるICカード30から別のICカードへ電子マ
ネーを移す処置について説明する。
【0033】まず使用者はICカード30をワレット2
0に挿入する(ステップ901)。次に、ファンクショ
ン22から電子マネーを移す処理を指示すると、ワレッ
ト20の表示器21には「暗証番号を入力して下さい」
などのメッセージが表示され、使用者は暗証番号を入力
する(ステップ902)。暗証番号が入力されたなら
ば、マイクロプロセッサ32によってICカード30内
の暗証番号306と入力された暗証番号とが一致するか
否かを比較する(ステップ903)。
【0034】一致すれば、次にそのICカード30内に
記憶されている所有者のワレットID番号305とワレ
ット20に記憶されているワレットID番号464とが
一致するか否か比較する(ステップ907)。ICカー
ド30の所有者とワレット20の所有者が一致しない場
合は、不正使用の恐れがあるので、拾得したICカード
30のメモリ33に記録されている金額情報307等を
転送先のICカードに移す際に、ワレット20に格納さ
れているワレットID番号464等の情報を金額情報3
07の後に付け足す処理を行い、その情報をワレット2
0の金額情報465に記録する(ステップ908)。
【0035】ステップ907で一致すれば、ワレット2
0にICカード30を挿入した者は本人であると見な
し、カード30の不正利用ワレットID番号311をク
リアし、暗証番号入力回数312、暗証番号入力時刻3
13、ワレット20の暗証番号入力回数466、暗証番
号入力時刻467の値を0にリセットする。次に、表示
器21に、「転送する金額を入力して下さい」とのメッ
セージを表示し、使用者は金額を入力する。すると、転
送元のICカード30から指定された金額がワレット2
0のメモリ46に移される。移されると、一時的に金額
465が増加する。次に、ワレット20から転送元のI
Cカードを抜き去って、転送先のICカードを挿入し
(ステップ909)、一時的にワレット20に移されて
いる電子マネーを転送先のICカードのメモリ33に移
して処理を終了する。
【0036】ステップ903において、暗証番号306
とテンキー23から入力された暗証番号とが一致しない
場合は、不正使用の恐れがあるので、不正使用者が入力
しそうな不正使用防止用の偽暗証番号310と入力され
た暗証番号とが一致するか否かを比較する(ステップ9
04)。偽暗証番号310と一致する場合は、挿入され
たICカードの正当な所有者ではなく不正使用であると
みなし、挿入されたICカード30からの出金処理は受
け付けなくなる(ステップ910)。
【0037】ステップ904で一致しない場合は、ワレ
ット20のワレットID番号464を不正利用ワレット
ID311に、不正使用を行うためにテンキー23から
入力された暗証番号の入力回数をカウントした値を暗証
番号入力回数312に、ワレット20のタイマ45から
暗証番号を一番最初に入力した時刻をに得て暗証番号入
力時刻313に記憶する(ステップ905)。
【0038】次に、ワレット20による暗証番号入力回
数312が暗証番号入力回数上限値314の値を越える
か否か比較する(ステップ906)。越えた場合は、挿
入されたICカード30からの出金処理は受け付けなく
なる(ステップ910)。越えない場合は、ステップ9
02に戻る。
【0039】なお、本フローチートのステップ905で
は、暗証番号入力回数、暗証番号入力時刻をICカード
30のメモリ33に格納したが、併せてワレット20の
メモリ46のエリア(466、467)に記録しても良
い。
【0040】次に、第10図のフローチャートを用い
て、ICカード30による各種サービスを受ける場合の
操作について説明する。このサービスは、例えば、端末
1を使って、ICカード30に格納された電子マネーの
現金化や、電子マネーの移動、電子マネーを使っての商
品の購入などである。
【0041】まず、利用者がICカード30を、利用す
る端末1に挿入すると、ICカードR/W装置12はI
Cカード30のメモリ33内の情報を読み出す。その
後、端末装置1の入力装置14から暗証番号が入力され
たならば(ステップ1001)、メモリ33から読み出
された暗証番号306と入力装置14から入力された暗
証番号とが一致するか否か比較する(ステップ100
2)。この際、ICカード30の暗証番号入力時刻31
3と、暗証番号入力回数312の値をセットする。
【0042】一致すれば、次にICカード30内に不正
利用ワレットID番号311が記録されているか比較す
る(ステップ1005)。記録されていなければ、挿入
されたICカード30に対して不正利用された形跡がな
いので、ICカード30の暗証番号入力時刻313をク
リアし、暗証番号入力回数312の値を0にリセットす
る。
【0043】ステップ1005で一致しない場合は、不
正使用の形跡があり、その取引自体も不正使用である可
能性があるので、電子マネーの入出金処理をするとき
は、処理の記録にその取引情報を記録する。例えば、ホ
ストに登録する金額情報の後に、ICカード30に蓄積
されているカードID番号304等の情報を付け足す処
理を行い、その情報を拾得したICカード30の金額情
報307にも記録し、金額情報307の後に過去1回分
の取引に関する情報を含めるようにする(ステップ10
06)。
【0044】次に、ICカード30の暗証番号入力時刻
313をクリアし、暗証番号入力回数312を0にリセ
ットし、ICカード30からの入手金処理を許可する
(ステップ1007)。
【0045】ステップ1002において、暗証番号とが
一致しない場合は、不正使用の恐れがあるので、不正使
用防止用の偽暗証番号310と入力された暗証番号とが
一致するか否かを比較する(ステップ1003)。
【0046】一致する場合は、不正使用であるとみな
し、カード回収器16によりICカード30を端末装置
1内に回収する(ステップ1010)。その後、ICカ
ードを回収した理由を示すメッセージおよび「発行元機
関の窓口にお訪ね下さい。」というメッセージを表示装
置15に表示させ(ステップ1011)、処理を終了す
る。
【0047】ステップ1003で一致しない場合は、I
Cカード30内に記録された暗証番号入力回数312に
1を加算する(ステップ1008)。次に、第8図の回
収条件テーブル800とを比較し、現在までのカード不
正利用回数が不正回数上限値801以上になっているか
をしらべる。または、記憶装置51の拾得履歴テーブル
600を検索し、拾得時間間隔802以内の拾得回数が
拾得回数値803以上になっているかどうか調べる(ス
テップ1009)。
【0048】基準となる一定値を越えていれば、端末装
置1に拾得者カード30の回収指示信号を送信し、カー
ド回収器16によりICカード30を端末装置4内に回
収し(ステップ1010)、カードを回収した理由を示
すメッセージおよび「発行元機関の窓口のお訪ね下さ
い。」というメッセージを表示装置15に表示する(ス
テップ1011)。一定値を越えていなければ、ICカ
ード30を返却する(ステップ1012)。
【0049】次に、第11図および第12図のフローチ
ャートに基づいて、本実施例における拾得ICカードの
回収動作について説明する。本フローチャートでは取得
したICカードを端末装置2で回収処理を行う場合の処
理を示したものである。
【0050】まず、ICカード30を拾得した人が本来
の所有者に届けたい場合、端末装置2の設置場所に赴
く。そこで、拾得者は端末装置1の利用種別としてカー
ド回収処理を行って欲しい旨の操作を入力装置14から
入力する。制御装置19は、最初に、端末装置1の利用
者(カード拾得者)に対し、拾得したICカード30を
所定の挿入口へ挿入した後、次に利用者自身(拾得者自
身)のICカード30を所定の挿入口へ挿入することを
表示装置15によるメッセージによって指示し、拾得者
は自分のICカード30と拾得したICカード30をI
CカードR/W装置12に挿入する(ステップ110
1)。なお、ICカード30は他人に無断で金銭を取ら
れたり額を調べたりできないようにロックをかけている
場合がある。このために、挿入された拾得ICカード3
0にロックが掛かっているか調べ、ロックが掛かってい
たならば、自動的にカードのロックが制御装置19によ
り解除され、カード回収処理が行われる。ロックが掛か
っていないときには、制御装置19は、ICカードR/
W装置12から読み出された2枚のICカードの情報、
すなわち第3図の301から314に示した情報を通信
装置11および通信回線4を通じてセンタ装置5に送信
する(ステップ1102)。この場合、拾得者自身のカ
ード情報は、拾得者を識別可能であればよいので、名前
301、住所302、電話番号303、カードID番号
304および金額307のみで充分であるので、この情
報だけをホスト5に送信するようにしても良い。なお、
拾得者がICカード30を所有していない場合もあり得
るが、この場合は、金融機関の係員に申し出て回収操作
を実施してもらうようにしてもよいし、新たにICカー
ド30を発行してもらい、そのICカード30によって
回収処理要求を行うようにしてもよい。
【0051】端末装置1から拾得者および被拾得者のカ
ード情報を受信したならば、センタ装置5の制御装置5
5は、受信した拾得ICカード30内の名前301、住
所302、電話番号303、カードID番号304、暗
証番号306等の情報をキーにして記憶装置51のカー
ド情報500を検索し、これらの情報に一致する情報が
登録されているか否かを検査する(ステップ110
3)。
【0052】この検査によって、両者の情報が一致しな
ければ、拾得ICカード30はセンタ装置5に登録され
ていないことになり、不正カード(例えば、偽造カード
や使用無効にされたカード)であるので「このカードは
利用できません」というエラーメッセージを端末装置1
に送信し、端末装置1の表示装置15に同メッセージを
表示させ、かつ、拾得ICカードと拾得者自身のICカ
ードを返却する(ステップ1109)。
【0053】しかし、両者の一致が判明すれば、すなわ
ち拾得ICカード30がセンタ装置5に登録されていれ
ば、センタ装置5の制御装置55は、拾得した人の名前
601および拾得された人の名前610等の情報を拾得
履歴テーブル600に記憶すると共に、拾得されたIC
カード30に記憶されているワレットID番号305を
ワレットID614に、不正利用ワレットID番号31
1を不正に利用したワレットID630に、暗証番号入
力回数312を不正暗証番号入力回数640とし、タイ
マ52から現在時刻の情報を得て、これをセンタに伝送
された時刻620として記憶する(ステップ110
4)。
【0054】次に、センタ装置5の制御装置55は、端
末装置2に対して拾得カードの初期化指示信号と回収指
示信号とを送信する。これにより、ICカードR/W装
置12に挿入されている拾得ICカード30は初期化さ
れ、次にカード回収器16によって拾得されたICカー
ドは端末装置2内に回収される(ステップ1105)。
なお、回収されたICカード30は、初期化されている
ので新規カードとして再利用が可能である。
【0055】次に、制御装置55は、拾得履歴テーブル
600に記憶された拾得された人の情報の中から連絡先
に関する情報(名前610、住所611、電話番号61
2)を検索する(ステップ1106)。
【0056】この連絡先情報を基に、本来の所有者にI
Cカードが拾得された旨を連絡する(ステップ110
7)。この連絡方法は、本来の所有者が専用の端末装置
3を備えている時は電子メールで、そうでない時はプリ
ンタ54によって文書を作成し、郵便によって連絡する
か、電話器6aを使用して連絡する。なお、電子メール
を使用するか否かは、第6図の取得された人の電話番号
612に電子メールアドレスを付記しておくことにより
区別する。
【0057】次に、制御装置55は、拾得履歴テーブル
600の中から拾得した人の名前601、住所602、
電話番号603、カードID604を検索し、今回回収
処理要求を行った拾得者に関し、現在までの拾得状況を
調べる。即ち、現在までの回収処理要求件数と拾得時間
間隔を調べる(ステップ1108)。
【0058】次に、その検索結果と第8図の回収条件テ
ーブルの回収条件とを比較し、現在までの回収処理要求
件数が1年間の拾得回数上限値801以上になっていた
場合、または、拾得時間間隔802以内の拾得回数が拾
得回数値803以上になっていた場合は、拾得者は不正
に他人のカードを入手した恐れが多いと見做せるので、
端末装置2に拾得者のICカードの回収指示信号を送信
し、カード回収器16により回収させる(ステップ12
01、1205)。次に、拾得者自身のICカードを回
収した理由を示すメッセージおよび「発行元機関の窓口
にお訪ね下さい。」というメッセージを表示装置15に
表示させる(ステップ1206)。すなわち、拾得者の
現在までの拾得頻度が回収条件テーブルに規定された基
準値を超える場合は、拾得者自身のICカード30も回
収され、かつその理由が通知される。
【0059】しかし、ステップ1201でカード回収条
件テーブル800に設定されている回収条件を満たさな
い場合は、次に、拾得したICカード30内の不正利用
したときに記録された不正使用したワレットID番号3
11と拾得されたICカード30に記録されているワレ
ットID番号305が一致するか否か比較する(ステッ
プ1202)。一致しなければ、拾得されたカード30
の暗証番号入力回数312、暗証番号入力時刻313を
0にリセットする(ステップ1207)。
【0060】次に、制御装置55は、拾得履歴テーブル
600の中から拾得したカード30の不正利用を行った
際に、ICカード30に記録されたワレットID番号3
11を検索する(ステップ1208)。その検索結果と
記憶装置51のカード回収条件テーブルとを比較し、現
在までのカード不正利用回数が警告条件を越えた場合、
例えば、不正回数上限値801の半分以上になった場合
は、拾得者または、以前不正利用試みた人(不正利用ワ
レットID311の持ち主)は、すぐにカード回収処理
をカード回収処理を行わなかったので(ステップ120
9)、拾得者又は不正利用したワレットID番号の持ち
主に、他の目的のためにカード使用した時またはDM等
にて不正利用をしないように注意を促す(ステップ12
10)。ここで、警告条件は、拾得した人のICカード
30を回収しないまでも、注意を促すのに必要な条件を
設定すれば良く、回収条件テーブル800の基準値の半
分に設定しても良いし、回収条件テーブル800とは別
に警告条件テーブルを設けても良い。
【0061】ステップ1202で一致すれば、制御装置
55は、拾得履歴テーブル600の中から不正利用を行
うためにICカード30に記録されたワレットID番号
311を検索する(ステップ1203)。
【0062】次に、その検索結果とカード拾得条件テー
ブル800を比較し、現在までのカード不正利用回数が
不正回数上限値801以上になった場合、または拾得時
間間隔802以内の拾得回数が拾得回数値803以上に
なっていた場合、拾得者は不正にカードを利用しようと
し、すぐにカード回収処理を行わなかったものと見なし
(ステップ1204)、制御装置55はICカードR/
W装置12に挿入されたICカード30の回収指示信号
をカード回収器16に与えて回収する。(ステップ12
05)。次に、拾得者自身のICカード30を回収した
理由を示すメッセージおよび「発行元機関の窓口にお訪
ね下さい。」というメッセージを表示装置15に表示さ
せる(ステップ1206)。
【0063】しかし、回収条件テーブル515に設定さ
れている回収条件を満たさない場合は、拾得したカード
30の暗証番号入力回数312を抽出し、この回数と報
酬金利乗数テーブル700の入力回数703により第1
乗数704を設定する。さらに、センタ5の制御装置5
5によりセンタに送信された時刻620の時間の間隔を
計算し、その値により第2乗数706を設定する。(ス
テップ1211)。
【0064】次に、制御装置55は拾得したICカード
30から読み出された金銭情報307を抽出し、金銭情
報307と一定利率702と第1乗数704と第2乗数
706を乗算して報償金額を算出する(ステップ121
2)。
【0065】次に、拾得者のICカード30の金額30
7に対し乗算結果で得た報奨金額を加算し、この加算結
果を端末装置2に送信する。端末装置の制御装置19
は、加算結果の金額をICカードR/W装置12によっ
て拾得者のカード30のメモリ33内の金額307を更
新する。さらに、拾得された人の金銭情報616を拾得
履歴テーブル600から読み出し金銭情報616から報
奨金額を差し引き、その結果を新たな金銭情報616と
して記憶する(ステップ1213)。この後、端末装置
4のカード返却器47に対しカード返却指示信号を送信
し、拾得した人のICカード30を返却し(ステップ1
214)、処理を終了する。
【0066】次に、カード拾得通知を受けた者が、拾得
されたICカード30内の金銭情報を新規のICカード
30に引き継ぐための処理手順について第13図のフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0067】まず、カード拾得通知を受けた者が自分専
用の端末装置3(または端末装置1,2)において回収
通知を受けたICカード30内の金銭情報を新規のIC
カード30に引き継ぐための処理要求を入力装置14か
ら入力すると、制御装置19は、拾得通知を受けた者を
識別できる識別情報として、カード所有者の名前、住
所、電話番号、ID番号の入力を表示装置15によるメ
ッセージ表示によって指示する。
【0068】そこで、カード拾得通知を受けた者が自分
の名前、住所、電話番号、ID番号を入力装置14から
入力すると、制御装置19はこれらの情報を通信回線4
を通じてセンタ装置5に送信する。
【0069】センタ装置5は、受信した名前、住所、電
話番号、ID番号に基づき、拾得履歴テーブル600を
検索し、該当する者の名前、住所、電話番号、ID番号
が登録されていれば、その名前、住所、電話番号、ID
番号と「カードの落とし物が届いています」というメッ
セージを端末装置3に送信し、端末装置3の表示装置1
5に表示させる(ステップ1301,1302)。
【0070】そこで、カード拾得通知を受けた者は、端
末装置3において紛失カードの所有者であることを証明
できる識別情報として、自分の名前、住所、電話番号、
ID番号、暗証番号が記憶されている新しいICカード
30をICカードR/W装置12にセットする(ステッ
プ1303)。
【0071】この後、カード拾得通知を受けた者は、端
末装置3の入力装置14から自分自身の暗証番号を入力
する(ステップ1304)。この場合の暗証番号とは、
紛失したICカード30に設定しておいた暗証番号と同
一の番号である。
【0072】そこで、制御装置19は、入力装置14に
より入力された暗証番号と新しいICカード30に登録
してある暗証番号とが一致するかどうか調べ(ステップ
1305)、一致しなければ、表示装置15に「もう一
度、やり直してください」というエラーメッセージを表
示させると共に、ICカードR/W装置12に挿入され
たカードを返却する(ステップ1309)。
【0073】しかし、入力装置14により入力された暗
証番号が新しいICカード30に登録された暗証番号と
同一で正しいときには、制御装置19はICカードR/
W装置12に対して読出し指示を与え、新しいICカー
ド30に格納されている名前、住所、電話番号、ID番
号、暗証番号を読み出させる。そして、その読み出され
た名前、住所、電話番号、ID番号、暗証番号とセンタ
装置5から先に受信した識別情報とが一致するかどうか
を調べる(ステップ1306)。もし、一致しなけれ
ば、表示器45に「もう一度、やり直してください」と
いうエラーメッセージを表示させると共に、ICカード
R/W装置12に挿入されたカードを返却する(ステッ
プ1309)。
【0074】両者が一致すれば、制御装置19はセンタ
装置5に対して拾得されたICカード30に記録されて
いた金額から報奨金を差し引いた金額、金銭履歴、不正
利用防止用暗証番号の送信要求を行う。そこで、これら
の情報がセンタ装置5から送信されて来たならば、制御
装置19はICカードR/W装置12により新しいIC
カード30にその受信した情報を書き込ませる(ステッ
プ1308)。
【0075】これによって、紛失したICカード30内
の情報が新しいICカードに引き継がれる。但し、金額
は報奨金を差し引いたものになっている。
【0076】なお、拾得されたICカード30に記録さ
れていた金額726から報奨金を差し引いた金額は、拾
得履歴テーブル600に既に記憶されているので、差引
き計算を行う必要はない。
【0077】最後に、制御装置19は情報が更新された
ICカード30を排出して処理を終了する。
【0078】なお、電話機6a〜6nまたは文書にによ
ってカード回収通知を受けた者は、金融機関または公共
機関に設置された端末装置1または2a〜2nを用いて
同様の操作を行うことになる。
【0079】ところで、回収条件テーブル800の設定
条件に従って拾得者のICカード30を回収するように
した場合、学校や警察署などにおいて拾得された多数の
ICカード30の回収処理要求を行う特定の者、例えば
校長、警察署長等の責任者が所有するICカードは短期
間のうちに回収条件を満足してしまい、端末装置内に回
収されてしまう。
【0080】このような拾得されたICカード30が多
数集中するような機関または施設の責任者には、その所
有ICカード30に特定の符号を追加し、回収条件テー
ブル800の制限を超えても回収しないようにするか、
あるいは回収条件テーブル800とは異なる回収条件を
設定し、上記のような不都合が生じないようにする。こ
れにより、拾得されたICカード30が多数集中するよ
うな機関または施設の責任者は、自己の管轄範囲内で拾
得されたICカード30を集中して回収することができ
る。
【0081】なお、上記実施例において、報奨金は拾得
ICカード内の金額307の値によって利率を異ならせ
ているが、常に一定利率で計算するようにしてもよい
し、法律および金融機関との契約によって許容されてい
る範囲内で任意の算定方法を採用することができる。
【0082】また、報奨金の支払い頻度が基準値を超え
る拾得者に対しては、基準値を超えた段階で報奨金の支
払いを禁止するようにしてもよい。
【0083】さらに、拾得頻度が基準値を超えた拾得者
については、その拾得者自身のICカードを無効にして
返却または回収するようにしてもよい。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ICカード回収作業におけるカード拾得者、カード所有
者、カード発行元機関に煩わしい負担を伴なわせること
なく、かつ短期間で紛失した「電子財布」としてICカ
ードを所有者本人または発行元機関に効率良く回収する
ことができる。また、ICカードの回収に貢献すること
で、カード拾得者に煩雑な手続きなしで即時に報酬が与
えられるので、カード回収率の向上が期待できる。ま
た、回収されたICカードを初期化して回収するため、
資源の繰返し再利用が可能になる。また、報奨金目的の
回収処理要求を制限し、不正入手者による不正行為の拡
大を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子マネー回収システムの一実施例を
示す全体構成図である。
【図2】ICカード30と、それとともに使われるワレ
ット20の外見図である。
【図3】ICカード30の構成と格納するデータを示す
図である。
【図4】ワレット20の構成と格納するデータを示す図
である。
【図5】記憶装置51に記憶されるカード情報500の
詳細構成の一例を示す図である。
【図6】記憶装置51に記憶される拾得履歴テーブル6
00の詳細構成の一例を示す図である。
【図7】記憶装置51に記憶される報奨金利率テーブル
700の詳細を示す図である。
【図8】記憶装置51に記憶される回収条件テーブル8
00の詳細構成を示す図である。
【図9】ワレットとICカード30を使った入出金処理
の手順を示すフローチャートである。
【図10】端末装置でICカード30を使った入出金処
理の手順を示すフローチャートである。
【図11】端末装置での拾得したICカード30の回収
動作を示すフローチャートである。
【図12】第11図の続きを示すフローチャートであ
る。
【図13】拾得されたICカード30内の金銭情報を新
規のICカード30に引き継ぐための処理手順を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
11 通信装置 12 ICカードR/W装置 14 入力装置 15 表示装置 16 カード回収器 18 現金支払機 19 制御装置 51 記憶装置 52 タイマ 53 通信装置 54 プリンタ 55 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 17/00 G06K 17/00 D (72)発明者 広谷 政彰 神奈川県横浜市青葉区美しが丘西2−40− 1 W−328 (72)発明者 朝雄 博 神奈川県川崎市幸区北加瀬2−6−37 コ スミックハウス203 (72)発明者 佐藤 直美 神奈川県川崎市宮前区神木本町一丁目2番 2号 A−302号 (72)発明者 米澤 恵 神奈川県川崎市宮前区宮前平1−7−2− 214

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロプロセッサと該マイクロプロセッ
    サを介して外部からアクセス可能なメモリとを内蔵し、
    前記メモリには、少なくとも所有者個人を識別する識別
    情報および金銭に関する金銭情報が格納されているIC
    カードの回収システムであって、通信回線で接続された
    センタ装置と端末装置から成り、前記端末装置は、端末
    装置自身の利用種別に関する情報を入力する入力手段
    と、前記ICカード内のメモリに対し情報の読出しおよ
    び書き込み処理を実行するカード読み書き手段と、セン
    タ装置との間で前記メモリにおける読み書き情報および
    入力手段から入力された入力情報を送受する通信手段
    と、この通信手段を経由したセンタ装置からの指示に従
    い前記カード読み書き手段に挿入されたICカードを回
    収する回収手段とを備え、前記センタ装置は、ICカー
    ドの所有者別に識別情報,所有者個人への連絡先を示す
    連絡先情報および金銭取引履歴情報を格納した記憶手段
    と、前記端末装置との間で前記メモリにおける読み書き
    情報および入力手段から入力された入力情報を送受する
    通信手段と、前記入力手段から入力された利用種別に関
    する情報を判別し、利用種別が所有者不明の拾得ICカ
    ードの回収処理を示していれば、所有者不明の拾得IC
    カードのメモリから読み出された全ての情報を前記記憶
    手段に転記し、さらに該当する被拾得者の連絡先情報を
    前記記憶手段から抽出し、被拾得者に対して回収処理を
    実施した旨を通知すると共に、前記端末装置の回収手段
    に対し、前記カード読み書き手段に挿入された所有者不
    明の拾得ICカードの回収処理を指示する回収処理指示
    手段とを備えることを特徴とするICカード回収システ
    ム。
  2. 【請求項2】前記センタ装置は、所有者不明の拾得IC
    カードの回収処理後に、拾得者の識別情報を前記カード
    読み書き手段に挿入された拾得者のICカードのメモリ
    読出し情報によって抽出し、その識別情報と共に拾得日
    時を拾得履歴テーブルに格納し、拾得頻度が予め定めた
    基準値を超える場合は前記端末装置の回収手段に対し、
    前記カード読み書き手段に挿入された拾得者のICカー
    ドの回収処理を指示する手段をさらに備えることを特徴
    とする請求項1記載のICカード回収システム。
  3. 【請求項3】前記センタ装置は、所有者不明の拾得IC
    カードの回収処理後に、拾得者の識別情報を前記カード
    読み書き手段に挿入された拾得者のICカードのメモリ
    読出し情報によって抽出し、その識別情報と共に拾得日
    時を拾得履歴テーブルに格納し、拾得頻度が予め定めた
    基準値を超える場合は前記カード読み書き手段に対し、
    挿入された拾得者のICカードの記憶情報を無効にする
    処理を指示する手段をさらに備えることを特徴とする請
    求項1記載のICカード回収システム。
  4. 【請求項4】前記センタ装置は、所有者不明の拾得IC
    カードの回収処理後に、拾得者の識別情報を前記カード
    読み書き手段に挿入された拾得者のICカードのメモリ
    内の金銭情報に所定の報奨金額を加算する報奨金加算手
    段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載のIC
    カード回収システム。
  5. 【請求項5】前記報奨金加算手段は、被拾得者の金銭情
    報に対し該金銭情報の値に対応した利率を乗算して所定
    の報奨金額を算定することを特徴とする請求項4記載の
    ICカード回収システム。
  6. 【請求項6】前記報奨金加算手段は、拾得者の金銭情報
    に加算した報奨金額を被拾得者の金銭情報から減算し、
    被拾得者のICカードの金銭情報を更新することを特徴
    とする請求項5記載のICカード回収システム。
  7. 【請求項7】前記センタ装置は、所有者不明の拾得IC
    カードの回収処理後に、拾得者の識別情報を前記カード
    読み書き手段に挿入された拾得者のICカードのメモリ
    読出し情報によって抽出し、その識別情報と共に拾得日
    時を拾得履歴テーブルに格納し、拾得頻度が予め定めた
    基準値を超える場合は報奨金額の加算を禁止する手段を
    さらに備えることを特徴とする請求項6記載のICカー
    ド回収システム。
  8. 【請求項8】前記センタ装置は、回収通知を受けた被拾
    得者が所有する他のICカードの前記カード読み書き手
    段への挿入により受信した識別情報に基づき前記記憶手
    段を検索し、該識別情報に対応する金銭情報を前記他の
    ICカードの金銭情報に加算し、その加算結果を前記カ
    ード読み書き手段に対し前記他のICカードに書き込む
    処理を指示する手段をさらに備えることを特徴とする請
    求項7記載のICカード回収システム。
  9. 【請求項9】前記センタ装置は、前記入力手段から入力
    された利用種別に関する情報を判別し、利用種別がIC
    カードの回収処理以外の他の処理を示している場合、カ
    ード読み書き手段に装着されたICカードのメモリから
    読み出された不正防止用暗証番号と端末装置の入力手段
    から入力された暗証番号とを比較し、一致する場合は、
    前記端末装置の回収手段に対し、前記カード読み書き手
    段に挿入されたICカードの回収処理を指示する回収処
    理指示手段とを備えることを特徴とする請求項8記載の
    ICカード回収システム。
  10. 【請求項10】前記センタ装置は、回収した被拾得者の
    ICカードのメモリ内容を前記カード読み書き手段で初
    期化させた後、前記回収手段に回収処理を指示すること
    を特徴とする請求項9記載のICカード回収システム。
  11. 【請求項11】端末装置と、少なくとも所有者を識別す
    る識別情報および金銭に関する金銭情報が格納されるI
    Cカードを使って金銭の取引を行うシステムにおいて、
    上記端末装置は、拾得したICカードがセットされた
    ら、セットされたICカードから金銭情報を読出し、読
    出した金銭情報をもとに報償金額を算出し、上記金銭情
    報から報償金額を引いた金額をICカードの持主に電子
    的に戻す処理をし、算出された報償金額を拾得した人に
    与える処理を行い、上記ICカードを使用不能にするこ
    とを特徴とする電子マネー回収方法。
  12. 【請求項12】請求項11において、さらに、上記報償
    金額を算出するためにあらかじめ決められたパラメータ
    を格納した記憶手段を設け、上記端末装置から読出され
    た金銭情報に該パラメータを乗算することによって報償
    金額を算出することを特徴とする電子マネー回収方法。
  13. 【請求項13】請求項12において、さらに、上記IC
    カードの回収処理を行った記録をする記録手段を設け、
    一定の期間中にその拾得した人が行った回収処理の頻度
    をチェックし、該頻度があらかじめ設定された値以上で
    ある場合は、新たな回収処理を禁止することを特徴とす
    る電子マネー回収方法。
  14. 【請求項14】請求項13において、上記報奨金を与え
    る処理は、上記端末装置に挿入された拾得した人のIC
    カードに報償金額を加算することを特徴とする電子マネ
    ー回収方法。
  15. 【請求項15】請求項13において、上記頻度があらか
    じめ設定された値以上の場合は、拾得した人のICカー
    ドを回収することを特徴とする電子マネー回収方法。
  16. 【請求項16】請求項12において、さらに、上記IC
    カードに対して上記金銭情報のやりとりを許可するため
    の暗証番号を設定し、金銭情報のやりとりの際に上記暗
    証番号を取得し、取得した暗証番号と設定された暗証番
    号を比較し、暗証番号が一致しない場合は暗証番号の不
    一致の回数を上記ICカードに記録し、記録した回数に
    よって上記報償金額を増減させることを特徴とする電子
    マネー回収方法。
  17. 【請求項17】少なくとも所有者を識別する識別情報お
    よび金銭に関する金銭情報が格納されるICカードの回
    収システムにおける回収方法であって、拾得者によって
    拾得されたICカードと拾得した人のICカードを上記
    回収システムにセットし、拾得されたICカードから金
    銭情報を読出し、読出した金銭情報に応じてあらかじめ
    定められた基準による報償金額を算出し、読出した金銭
    情報から報償金額を前記拾得した人のICカードに転送
    し、該報償金額を差引いた残りの金銭情報を回収するこ
    とを特徴とする電子マネーの回収方法。
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