JP2001305342A - 位相差フィルムの製造方法 - Google Patents

位相差フィルムの製造方法

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JP2001305342A
JP2001305342A JP2000119477A JP2000119477A JP2001305342A JP 2001305342 A JP2001305342 A JP 2001305342A JP 2000119477 A JP2000119477 A JP 2000119477A JP 2000119477 A JP2000119477 A JP 2000119477A JP 2001305342 A JP2001305342 A JP 2001305342A
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Tsunatoshi Ishimaru
維敏 石丸
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゾーン延伸法において、低い延伸倍率により
位相差発現性の低いフィルムにおいても比較的高い位相
差を発現出来る位相差フィルムの製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 2つのニップロール間に加熱ゾーンを有
する縦一軸伸延によってフィルムを延伸することによる
位相差フィルムの製造方法において、該加熱ゾーン内
に、下記条件を満足する(1)高温領域と(2)低温領
域とが交互に位置し、(1)高温領域が少なくとも2つ
以上存在することを特徴とする位相差フィルムの製造方
法。 (1)高温領域:縦一軸伸延されるフィルムの損失弾性
率ピーク温度+5度以上 (2)低温領域:縦一軸伸延されるフィルムの損失弾性
率ピーク温度−5度以下

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は位相差フィルムの製
造方法に関する。さらに詳しくは、位相差の角度依存性
を低く維持しつつ、低い延伸倍率で高い位相差を発現さ
せることが可能な位相差フィルムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】位相差フィルムは、非晶質樹脂フィルム
を所望の温度に加熱して延伸することにより配向状態を
作り、これを冷却固定することによって製造される。
【0003】延伸方法としては一軸延伸方法が広く用い
られている。これには大きく縦一軸延伸法と横一軸延伸
法とがあるが、縦一軸延伸法には様様な方法がある。例
えば、複数の温調可能なロールを用い、ロールの速比を
変えることにより延伸する方法や、2つ温調可能なロー
ルを近接に配置し2つのロールの速比を変えることによ
る延伸方法、あるいは、2つのロールを離して配置し、
その間に加熱ゾーンを設け、ゾーン内で延伸する方法な
どがある。
【0004】位相差フィルムの製造方法においては、2
つのロールを離して配置し、その間に位置する加熱ゾー
ン内での延伸が一般的である。これは、2つのロール間
隔を離すことによって、延伸時にフィルムのネックイン
の自由度が高まり、得られる位相差フィルムの位相差の
角度依存性が小さいフィルムとなるためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ゾーン延伸法によっては、ポリノルボルネン系樹脂フィ
ルムなどの位相差発現性の低いフィルムにおいて、比較
的高い位相差を発現させることは困難である。
【0006】そのため、高い位相差を発現させるために
は、フィルムの厚みを厚くしたり、延伸倍率を高くした
りする必要がある。
【0007】位相差フィルムに用いるフィルムは、通
常、溶液キャスト法で製造されるが、フィルムの厚みを
増すと様々な問題が起こる。例えば、乾燥後のフィルム
の残留揮発分を均一にしようとした場合、同一乾燥炉に
よる乾燥では乾燥温度条件を高く設定する必要があり、
これにより発泡が発生しフィルムの外観が悪くなる可能
性がある。
【0008】また、発泡を押えるための乾燥条件では残
留揮発分が増えてしまい、延伸する際に同じ位相差を出
すためには高い延伸倍率が必要となる弊害がある。高い
延伸倍率はフィルム幅を著しく狭くしてしまう。そのた
め、粘着加工等の二次加工の際、効率が悪くなり、コス
トアップとなってしまう。さらには、光学的品質の均一
性の悪化、フィルム厚みの低下により、その後の取り扱
いが難しくなる問題がある。
【0009】また、高い延伸倍率によっても、最終製品
幅が確保できるように原反のフィルム幅を広げようとす
ると、設備自体の塗工幅を拡大する必要が発生するとい
う課題がある。
【0010】ポリノルボルネン系樹脂フィルムがゾーン
延伸によって位相差発現性が低い理由としては、樹脂そ
のものが有する固有複屈折の低さもあるが、配向緩和が
起こりやすいことがある。
【0011】ゾーン延伸では、ゾーン内で延伸により配
向が行われる一方、同時に緩和も起こっているため、延
伸されるゾーンの長さが長くなれば緩和時間が長くな
り、応力が低下して位相差が発現しにくくなる。
【0012】これに対して、ゾーンの長さを短くして緩
和時間を短くすることによって高い位相差を得ることは
可能だが、延伸時に幅方向の収縮の自由度が下がり、得
られる位相差フィルムの位相差の角度依存性が大きくな
ってしまうという課題があった。
【0013】本発明者は上述の課題に鑑み、ゾーン延伸
法において、ポリノルボルネン系樹脂フィルムなどの位
相差発現性の低いフィルムにおいても比較的高い位相差
を発現させるべく、鋭意研究した結果、フィルムの位相
差の角度依存性を少なく保ちつつ、高い位相差を低い延
伸倍率により発現できる方法を見出し本発明を完成する
に至った。
【0014】本発明の目的は、ゾーン延伸法において、
低い延伸倍率により位相差発現性の低いフィルムにおい
ても比較的高い位相差を発現出来る位相差フィルムの製
造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、2
つのニップロール間に加熱ゾーンを有する縦一軸伸延に
よってフィルムを延伸することによる位相差フィルムの
製造方法において、該加熱ゾーン内に、下記条件を満足
する(1)高温領域と(2)低温領域とが交互に位置
し、(1)高温領域が少なくとも2つ以上存在すること
を特徴とする位相差フィルムの製造方法を提供するもの
である。 (1)高温領域:縦一軸伸延されるフィルムの損失弾性
率ピーク温度+5度以上 (2)低温領域:縦一軸伸延されるフィルムの損失弾性
率ピーク温度−5度以下
【0016】また、本発明は、前記位相差フィルムがポ
リノルボルネン系樹脂からなることを特徴とする前記の
位相差フィルムの製造方法を提供するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について詳述
する。
【0018】本発明においては、2つのニップロール
は、フィルム幅に対して1倍以上、好ましくは1.5倍
以上の距離をあけて配置し、このロール間を加熱ゾーン
とする。これは、位相差の角度依存性を小さくするため
に、延伸時の幅方向の収縮が極力制約を受けないように
するためである。
【0019】加熱ゾーンは、(1)高温領域と(2)低
温領域とが交互に配置され、(1)高温領域が少なくと
も2つ存在することが必要である。最も簡単で好ましい
態様としては、図1に示すように、フィルムの流れ方向
に、高温−低温−高温の3つの加熱ゾーンに分割された
態様であり、それぞれの加熱ゾーンに熱供給を行い、3
つの加熱ゾーン個々の温度制御が可能となる。
【0020】分割された加熱ゾーンの温度は、(1)高
温領域は、縦一軸伸延されるフィルムの損失弾性率ピー
ク温度よりも5度高い温度以上であり、(2)低温領域
は、縦一軸伸延されるフィルムの損失弾性ピーク温度よ
りも5度低い温度以下になるように制御される。
【0021】例えば、加熱ゾーンが、図1のように3分
割されており、入口側から、第1、第2、第3ゾーンと
した場合、高温領域である第1ゾーン及び第3ゾーンは
フィルムの損失弾性率ピーク温度よりも5℃高い温度以
上、また、低温領域である第2ゾーンはフィルムの損失
弾性率ピーク温度よりも5℃低い温度以下になるよう
に、それぞれの熱供給を調整して温度制御される。
【0022】本発明の上記の態様は、ゾーン内の高温領
域の間に低温領域を設けフィルムの配向を固定し、多段
延伸によってフィルムの配向緩和を抑制しつつ、長い加
熱ゾーンによる延伸により幅方向の収縮に対する制約を
無くすことを目的としたものである。
【0023】加熱ゾーンの熱供給方式としては、高温領
域は熱風加熱方式や遠赤外線加熱方式等のフィルムに接
触しない方式が好ましい。低温領域は熱風方式が好まし
い。ロール加熱方式は幅方向の収縮を制約することにな
り好ましくない。
【0024】本発明において、フィルムの損失弾性率ピ
ーク温度とは、フィルムの損失弾性率を測定したとき
に、温度上昇に伴いその値は上昇し、ある温度でピーク
(極大値)を取った後に減少する。このピーク温度が損
失弾性率ピーク温度であり、みかけのTgとも称され
る。
【0025】延伸するフィルムの損失弾性率は下記条件
〜にて測定することにより得られる値であり、実際
には、アイティ計測制御(株)のDVA−320(動的
粘弾性測定装置)により測定を実施、測定サンプルは5
mm幅×40mmの長方形に切り出し、チャック間を30mm
にして測定サンプルを固定し、引き張りモードで、室温
から5℃/分で昇温して、損失弾性率を測定し、損失弾
性率のピークとして求められる。 測定周波数:10Hz 昇温温度:5℃/分 測定モード:引き張り データ取り込み間隔:約1℃
【0026】なお、延伸されるフィルムは上記の加熱ゾ
ーンに入る前に予備加熱される。予備加熱の方法には特
に制限がなく、例えば、加熱ゾーンを設けて昇温する方
法や、複数の加熱ロールを用いて昇温する方法などを用
いることができる。
【0027】本発明に用いるフィルムは、光学用フィル
ムの製造方法として溶液キャスト製膜若しくは溶融キャ
スト製膜などにより得られる透明フィルムである。透明
フィルムを形成する高分子としては、例えば、ポリカー
ボネート、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、ポ
リアリレート、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、
ポリフェニレンオキサイド、ポリノルボルネン等が挙げ
られる。従来のゾーン延伸法では位相差の発現性が低い
ポリノルボルネン系樹脂からなる高分子フィルムが本発
明に好ましく利用される。
【0028】ポリノルボルネン系樹脂とは熱可塑性飽和
ポリノルボルネンであり、例えば、特開平3−1488
2号公報、特開平3−122137号公報などに開示さ
れている公知の樹脂である。熱可塑性飽和ノルボルネン
系樹脂を構成するモノマーを例示すると、例えば、ノル
ボルネン、5−メチル−2−ノルボルネン、5−エチル
−2−ノルボルネン、5−ブチル−2−ノルボルネン、
5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−メトキシカル
ボニル−2−ノルボルネン、5,5−ジメチル−2−ノ
ルボルネン、5−シアノ−2−ノルボルネン、5−メチ
ル−5−メトキシカルボニル−2−ノルボルネン、5−
フェニル−2−ノルボルネン、5−フェニル−5−メチ
ル−2−ノルボルネン、6−メチル−1,4:5,8−
ジメタノ−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オク
タヒドロナフタレン、6−エチル−1,4:5,8−ジ
メタノ−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタ
ヒドロナフタレン、6−エチル−1,4:5,8−エチ
リデン−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタ
ヒドロナフタレン、6−クロロ−1,4:5,8−ジメ
タノ−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒ
ドロナフタレン、6−シアノ−1,4:5,8−ジメタ
ノ−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒド
ロナフタレン、6−ピリジル−1,4:5,8−ジメタ
ノ−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒド
ロナフタレン、6−メトキシカルボニル−1,4:5,
8−ジメタノ−1,4,4a,5,6,7,8,8a−
オクタヒドロナフタレン、1,4−ジメタノ−1,4,
4a,4b,5,8,8a,9a−オクタヒドロフルオ
レン、5,8−メタノ−1,2,3,4,4a,5,
8,8a−オクタヒドロ−2.3−シクロペンタジエノ
ナフタレン、4,9:5,8−ジメタノ−3a,4,4
a,5,8,8a,9,9a−オクタヒドロ−1H−ベ
ンゾインデン、4,11:5,10:6,9−トリメタ
ノ−3a,4,4a,5,5a,6,9,9a,10,
10a,11,11a−ドデカヒドロ−1H−シクロペ
ンタアントラセン等が挙げられる。
【0029】熱可塑性飽和ノルボルネン系樹脂は、例え
ば、(イ)ノルボルネン系モノマーの開環重合体若しく
は開環共重合体を、必要に応じてマレイン酸付加、シク
ロペンタジエン付加の如き変性を行った後に、水素添加
した樹脂、(ロ)ノルボルネン系モノマーを付加重合さ
せた樹脂、(ハ)ノルボルネン系モノマーとエチレンや
α−オレフィンなどのオレフィン系モノマーと付加重合
させた樹脂、(ニ)ノルボルネン系モノマーとシクロペ
ンテン、シクロオクテン、5,6−ジヒドロジシクロペ
ンタジエンなどの環状オレフィン系モノマーと付加重合
させた樹脂、これらの樹脂の変性物等が挙げられる。上
記重合は、例えば、重合媒体としてIr、Os、Ruの
三塩化物の含水塩、MoCl5、WCl6、ReCl5
(C253Al、(C253Al/TiCl4、(π
−C474Mo/TiCl4、(π−C474W/T
iCl4、(π−C353Cr/WCl6等を用いて、
常法により行うことができる。
【0030】熱可塑性飽和ノルボルネン系樹脂の数平均
分子量は、小さくなると耐湿性が低下し透湿度が大きく
なり、大きくなるとフィルム成形性が低下するので、ト
ルエン溶媒によるゲル・パーミュエーション・クロマト
グラフで測定して、2万5千〜10万が好ましく、より
好ましくは3万〜8万である。
【0031】熱可塑性飽和ノルボルネン系樹脂として
は、日本ゼオン社より商品名「ZEONOR」、「ZE
ONEX」、ジェイエスアール社より商品名「ARTO
N」として上市されている。本発明においては、「ZE
ONOR」、「ZEONEX」が好ましい。
【0032】本発明の製造方法により製造された位相差
フィルムは、透明な粘着剤を介して、片面は偏光板、そ
の反対面はガラスセル等の構成体と接着され、常法によ
り液晶表示装置を製造することが出来る。
【0033】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明する。本発明は以下の実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0034】「実施例1」ポリノルボルネン系樹脂(日
本ゼオン株式会社:ZEONEX)を用いて35重量%
トルエン溶液を調整し、溶液キャスト製膜法によって、
厚さ70μm、幅1000mmのフィルムを得た。この
フィルムの損失弾性率のピーク温度は131.4℃であ
った。
【0035】得られた上記の原反フィルムを、2つのニ
ップロール間に位置するエアーフロート方式の加熱ゾー
ン(ゾーン長:3300mm)により一軸延伸を実施し
た。加熱ゾーンの上下に位置するノズルの吹出し温度
は、上に位置するノズルが140℃(高温領域)、下に
位置するノズルが110℃(低温領域)に設定した。流
れ方向に沿って、上(高温)、下(低温)の順で交互に
上下のノズルをそれぞれ5つ設置した。予備昇温を加熱
ゾーン入口側に設置した3本の加熱ロールにより行い、
それぞれの温度設定を40℃−60℃−80℃とした。
ライン速度を2.5m/分とし、延伸倍率1.6倍で1
軸延伸を行い、位相差263nm(測定波長:550n
m)、幅788mmの位相差フィルムを得た。
【0036】「実施例2」実施例1において、延伸倍率
を1.3倍に変更した以外は実施例1と全く同様にし
て、位相差160nm(測定波長:550nm)、幅8
72mmの位相差フィルムを得た。
【0037】「比較例1」実施例1において加熱ゾーン
の上及び下に位置するノズル吹出し温度をどちらも14
0℃とした。フィルムの配向固定はゾーン出口側の加熱
ロールを110℃に設定した。延伸倍率を1.95倍と
し、その他は実施例1と同様にして、位相差265nm
(測定波長:550nm)、幅711mmの位相差フィ
ルムを得た。
【0038】「比較例2」比較例1において、延伸倍率
を1.6倍に変更した以外は、比較例1と全く同様にし
て位相差183nm(測定波長:550nm)、幅78
9mmの位相差フィルムを得た。
【0039】「比較例3」比較例1において、延伸倍率
を1.55倍に変更した以外は、比較例1と全く同様に
して位相差166nm(測定波長:550nm)、幅8
03mmの位相差フィルムを得た。
【0040】「比較例4」比較例1において、延伸倍率
を1.3倍に変更した以外は、比較例1と全く同様にし
て位相差110nm(測定波長:550nm)、幅87
2mmの位相差フィルムを得た。
【0041】上記の実施例、比較例で得られた位相差フ
ィルムの位相差の角度依存性を測定した。測定には、大
塚電子株式会社のRETS一2000を用いて、フィル
ムを傾斜せずに測定したときの位相差R0、延伸軸を回
転軸として40度回転させたときの位相差R40をそれぞ
れ測定し、その比を算出した。
【0042】以上の結果を「表1」に示した。本発明の
製造方法で製造した実施例1及び2の位相差フィルム
は、角度依存性を小さく保ちつつ、低い延伸倍率によっ
ても、高い位相差を発現しており、フィルム幅も大きい
ことが分かる。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、ノルボルネン系樹脂フ
ィルムなどの位相差発現性の低いフィルムにおいても、
簡易な方法により、高い位相差を発現させることが出来
る。また、低い延伸倍率によっても高い位相差が発現で
きるので、フィルムの厚みや幅を変更することなく、製
品幅を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造法の該略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 7:00 B29L 7:00 C08L 65:00 C08L 65:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのニップロール間に加熱ゾーンを有
    する縦一軸伸延によってフィルムを延伸することによる
    位相差フィルムの製造方法において、該加熱ゾーン内
    に、下記条件を満足する(1)高温領域と(2)低温領
    域とが交互に位置し、(1)高温領域が少なくとも2つ
    以上存在することを特徴とする位相差フィルムの製造方
    法。 (1)高温領域:縦一軸伸延されるフィルムの損失弾性
    率ピーク温度+5度以上 (2)低温領域:縦一軸伸延されるフィルムの損失弾性
    率ピーク温度−5度以下
  2. 【請求項2】 前記位相差フィルムがポリノルボルネン
    系樹脂からなることを特徴とする請求項1記載の位相差
    フィルムの製造方法。
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