JP2001304415A - 密閉容器の上蓋開閉装置 - Google Patents

密閉容器の上蓋開閉装置

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JP2001304415A
JP2001304415A JP2000123420A JP2000123420A JP2001304415A JP 2001304415 A JP2001304415 A JP 2001304415A JP 2000123420 A JP2000123420 A JP 2000123420A JP 2000123420 A JP2000123420 A JP 2000123420A JP 2001304415 A JP2001304415 A JP 2001304415A
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screw shaft
upper lid
opening
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container main
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JP2000123420A
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English (en)
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Michinari Higuchi
道成 樋口
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KAMIGAKI TEKKOSHO KK
Original Assignee
KAMIGAKI TEKKOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 密閉容器の上蓋の開閉を円滑かつ適正に行え
得る上蓋開閉装置を提供する。 【構成】 ネジ軸5とガイド軸7とを容器本体2の外壁
面に沿って直立状に設ける。ガイド軸7には先端が上蓋
3の部位に接続する旋回アーム8を昇降可能にして設
け、ガイド軸7とネジ軸5との間には旋回アーム8を支
持しつつ昇降させるブラケット10を設ける。又、ネジ
軸5にはギヤで成る原動車11とその上方移動を制限す
るストッパ12とを設け、旋回アームに固定した従動車
9と原動車11とを噛み合わせて相互に回転可能に連結
する。そして、ネジ軸5の回転時にブラケット10が旋
回アーム8を支持しながら昇降して同時に上蓋3を昇降
させる。特に、原動車11がストッパ12の位置まで上
昇したときには、原動車11が従動車9を回転させ、こ
れにより旋回アーム8と上蓋3とがガイド軸7を中心に
して水平方向に旋回する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密閉容器の上蓋の
開閉を自動化した装置に係わり、特に単一のアクチュエ
ータにより上蓋を上下方向と水平方向とに移動させて円
滑な開閉を実現した上蓋開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、真空乾燥機などの密閉容器には
縦型と横型とがあるが、中でも大容量の縦型密閉容器で
は上蓋(圧力蓋)を人手によって開閉することは困難で
あるため、その開閉には油圧などを利用した自動開閉方
式が採用されている。
【0003】図11にその一例を示して説明すれば、V
は容器本体、Cはその上面開口部を覆う上蓋であり、容
器本体Vにはその外壁面に沿ってスプライン軸などで成
る支柱Hが装置される。支柱Hにはその軸方向に沿って
移動可能な腕金Bが装置され、その腕金Bの先端は上蓋
Cの部位に接続される。又、腕金Bの下方には此れを支
柱Hに沿って昇降させるための油圧シリンダSが装置さ
れ、支柱Hの一端側には此れを回転駆動させるためのモ
ータMが設けられる。そして、この種の開閉装置によれ
ば、油圧シリンダSの伸長後にモータMの作動をして支
柱Hを回転させることにより上蓋Cを開放し、その後モ
ータMを逆転させて油圧シリンダSを縮小することによ
り上蓋Cを閉鎖することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上記のよう
な装置では、上蓋を昇降させるためのアクチュエータと
上蓋を水平方向に旋回させるためのアクチュエータとを
必要とし、しかも其の各アクチュエータを個別に操作す
るか、若しくは所定の制御回路を構成して各アクチュエ
ータをタイミング良く作動させなければならない。更
に、上蓋の開放中にはこれを油圧シリンダなどで支持し
続けなければならず、その支持圧が低下したときには上
蓋が急降下して大災害を引き起こす虞れがあった。
【0005】又、動作中の上蓋には油圧シリンダやモー
タから大きな駆動力が与えられるため、これが作業者な
どに当たった場合には停止する事なく移動を続行して甚
大な被害を発生する危険性があった。
【0006】本発明は以上のような事情に鑑みて成され
たものであり、その目的とする処は単一のアクチュエー
タを利用して密閉容器の上蓋を上下方向と水平方向に移
動させて、その円滑な開閉を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下に示すような密閉容器の上蓋開閉装置を
提供する。 (1)容器本体とその上面開口部を覆う上蓋とで成る密
閉容器の前記上蓋を開閉する装置であって、前記容器本
体の外壁面に沿って直立状に設けられるネジ軸と、この
ネジ軸を正逆に回転させる駆動源と、前記ネジ軸と上蓋
を連結する伝動系から成り、その伝動系は、前記ネジ軸
の回転運動をその軸方向に沿う直進運動に変換して上蓋
を容器本体上で昇降させる昇降手段と、この昇降手段に
より容器本体から離隔された上蓋に対しネジ軸の回転力
を伝達して該上蓋を水平方向に旋回させる旋回手段とを
兼備して成ることを特徴とする密閉容器の上蓋開閉装
置。 (2)容器本体とその上面開口部を覆う上蓋とで成る密
閉容器の前記上蓋を開閉する装置であって、前記容器本
体の外壁面に沿って直立状に設けられるネジ軸と、この
ネジ軸を正逆に回転させる駆動源と、前記ネジ軸に並行
するガイド軸とを備え、そのガイド軸には先端が上蓋の
部位に接続される旋回アームが該ガイド軸の軸方向に沿
って昇降可能に設けられ、前記ネジ軸とガイド軸との間
には旋回アームを支持しつつネジ軸の回転時にその軸方
向へ移動して旋回アームをガイド軸に沿って昇降させる
ブラケットが設けられると共に、前記ネジ軸には該ネジ
軸に螺合するトルク伝導部材と該トルク伝導部材の上方
移動を制限するストッパとが設けられ、前記トルク伝導
部材は旋回アームを含むガイド軸上の部位と相互に回転
可能に連結され、このトルク伝導部材がストッパに所定
の接触圧で接触したときに旋回アームが上蓋を保持した
ままガイド軸を中心にして水平方向に旋回するようにし
たことを特徴とする密閉容器の上蓋開閉装置。 (3)容器本体とその上面開口部を覆う上蓋とで成る密
閉容器の前記上蓋を開閉する装置であって、前記容器本
体の外壁面に沿って直立状に設けられるネジ軸と、この
ネジ軸を正逆に回転させる駆動源とを備え、前記ネジ軸
には一端が該ネジ軸に螺合して先端が上蓋の部位に接続
される旋回アームと、この旋回アームの上方移動を制限
するストッパとが設けられ、前記ネジ軸の回転時に旋回
アームが上蓋を保持しながらネジ軸の軸方向に沿って昇
降し、旋回アームがストッパに所定の接触圧で接触した
ときには該旋回アームが上蓋を保持しながらネジ軸を中
心にして水平方向に旋回するようにしたことを特徴とす
る密閉容器の上蓋開閉装置。 (4)ストッパはネジ軸の軸方向に伸縮する弾性体を具
備して成る(2)、(3)に記載した密閉容器の上蓋開閉装
置。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の適用例を図面に基
づいて詳細に説明する。先ず、図1は本発明の好適な一
例を示した斜視概略図である。図1において、1は例え
ば真空乾燥機として用いられる密閉容器であり、この密
閉容器1は円筒形の容器本体2と、その上面開口部を覆
う上蓋3(圧力蓋)とで構成される。4は容器本体2の
外壁面に取り付けた台座、5は台座4に回転可能にして
装置したネジ軸であり、このネジ軸5は図示するように
容器本体2の外壁面に沿って直立状に設けられる。又、
6はネジ軸5を正逆に回転させるための電動モータ(可
逆モータ)などから成る駆動源であり、この駆動源6は
台座4に固定されてその駆動軸がネジ軸5の下部側の一
端と接続されている。
【0009】一方、7はネジ軸5に並行して台座4に固
定したガイド軸、8はガイド軸7に沿って昇降可能に設
けた旋回アーム、9はガイド軸7を回転中心として旋回
アーム8に固定した従動車、10は旋回アーム8をガイ
ド軸7に沿って昇降させるためのブラケット、11はガ
イド軸7を中心に旋回アーム8を水平方向に旋回させる
トルク伝導部材としてネジ軸5に設けた原動車、12は
原動車11と同軸上にあって原動車11の上方移動を制
限するストッパであり、それらはネジ軸5の駆動力を上
蓋3に出力して、該上蓋3を上下方向と水平方向とに作
動させる伝動系(動力伝達機構)を構成する。
【0010】次に、図2は同装置を部分的に破断して示
した側面図であり、図3には同装置の要部が拡大して示
される。図2で明らかなように、ネジ軸5はベアリング
13を介して台座4に取り付けられ、その下部側の一端
は軸継手14を介して駆動源6の駆動軸と直列状に連結
される。一方、上蓋3はその裏面に突条15を有して容
器本体2の上面開口部2Aに嵌合され、その上蓋3の表
面中心部には支持軸16を介して旋回アーム8の先端が
接続される。又、旋回アーム8はその一端がガイド軸7
に嵌合されて該ガイド軸の軸方向と周方向とに摺動する
ようになっている。図3で明らかなように、旋回アーム
8の一端はガイド軸7に嵌合する取付部17とされ、こ
れに板状のアーム本体18がボルト19で固定されるよ
うにしてある。取付部17はガイド軸7の外周に滑り接
触する円筒状のブッシュ20と、このブッシュ20を内
蔵するブッシュケース21とから成り、そのブッシュケ
ース21にはアーム本体18に形成される張出部18A
が宛てがわれてボルト19で固定される。
【0011】又、図3から明らかなように、ブラケット
10はガイド軸7に沿って旋回アーム8を昇降可能に支
持するべく、ガイド軸7とネジ軸5との間に設けられ
る。図3に示すように、その一端側はネジ軸5に螺合さ
れ、他端側はガイド軸7に摺動自在にして嵌合される。
特に、本例において、ブラケット10は旋回アーム8の
取付部17を挟んでガイド軸7に嵌合される一対のスラ
イダ22と、その各スライダ22を連結する接続金具2
3と、この接続金具23の部位に固定されるナット24
とで構成され、そのナット24がネジ軸5に螺合するよ
うにしてある。そして、このブラケット10によれば、
ネジ軸5の回転時に旋回アーム8を支持しながらネジ軸
7の軸方向に移動して、旋回アーム8をガイド軸7に沿
って昇降させることができる。
【0012】一方、原動車11と従動車9は、上蓋3を
水平方向に旋回させるための主要素を成し、その両者は
それぞれネジ軸5上とガイド軸7上にあって互いに回転
可能に連結される。特に、本例において、原動車11と
従動車9は互いに噛み合うギヤから成り、このうち原動
車11はその歯幅が従動車9より大きく設定され、従動
車9はその直径が原動車11よりも大きく設定される。
尚、原動車11はその中心にネジ孔を有してネジ軸5に
螺合され、従動車9はその中心をガイド軸7に通して旋
回アーム8の取付部17にボルト25にて固定される。
そして、ネジ軸5の回転時にはブラケット10の働きに
より従動車9が旋回アーム8と一緒にガイド軸7に沿っ
て昇降される一方、原動車11は従動車9により回転規
制されつつネジ軸5に沿って昇降するようにしてある。
特に、原動車11がストッパ12に接触して、その接触
圧が従動車9による回転抵抗力(従動車9を回転させる
に必要な駆動トルク)を上回ったとき、原動車11がネ
ジ軸5と同方向に回転しならがその回転力を従動車9に
伝達するようになっている。
【0013】ここで、ストッパ12は原動車11より上
方にあって、ネジ軸5の部位に取り付けられる。尚、ス
トッパ12はネジ軸5の軸方向に沿って伸縮するゴムそ
の他の弾性体26(本例において圧縮コイルバネコイ
ル)と、これをネジ軸5に取り付けるための保持具27
とで構成される。このうち、保持具27はネジ軸5に螺
合される調整ナット28と、この調整ナット28をネジ
軸5に固定するための固定ネジ29と、調整ナット28
の下部にスラストベアリング30を介して回転自在に設
けられる座金31とで構成される。又、弾性体26はそ
の上端が座金31に固定され、下端が原動車11に対向
される。そして、このように構成されるストッパ12
は、ネジ軸5の回転力を旋回アーム8に出力するクラッ
チ機能を果たし、これに原動車11が所定の接触圧で接
触したときに旋回アーム8を通じて上蓋3を水平方向に
旋回させることができる。特に、このストッパ12によ
れば、調整ナット28を回して全体の高さを調整するこ
とにより、上蓋3の旋回開始位置を自由に調整すること
ができる。
【0014】ここで、以上のように構成される上蓋開閉
装置の作用を説明する。先ず、上蓋3を開放する場合、
駆動源6を起動してネジ軸5を所定の方向(図4におい
て時計方向)に回転させる。すると、ブラケット10が
旋回アーム8を支持しながらネジ軸5に沿って上昇し、
これにより上蓋3もブラケット10で保持されつつ上昇
される(図4の紙面直角方向)。又、このとき原動車1
1も従動車9で回転規制されたままネジ軸5に沿って上
昇する。そして、原動車11がストッパ12の位置まで
到達すると、弾性体26が原動車11により縮小され、
その弾力が原動車11を押圧する反力として作用する
が、接触の初期段階では原動車11はその弾力に抗して
上昇を続ける。ところが、原動車11の接触圧が所定量
を越えたとき、つまり弾性体26による押圧力が従動車
9を回転させるに足るトルクを上回ったとき、原動車1
1がネジ軸5に対して固定され該ネジ軸と同方向へ回転
されるようになる。このため、ネジ軸5の回転力は原動
車11を通じて従動車9に出力され、これにより従動車
9がガイド軸7を中心に回転され、そして旋回アーム8
とその先端に接続する上蓋3とが図4の想像線で示すよ
うガイド軸7を中心に水平方向へ旋回するようになる
(その旋回移動量は本例において110度程度)。
【0015】尚、図4において、32は台座4に取り付
けた旋回規制具であり、この旋回規制具32は上蓋3の
軌道上にあって上蓋3の旋回を制止する働きをする。特
に、旋回規制具32の近傍などには図示せぬ検出器が装
置され、その検出器により上蓋3の旋回が所定量に達し
たときに駆動源6が停止されるようになっている。ここ
で、旋回アーム8は旋回中にもブラケット10により上
昇されるが、原動車11の歯幅を従動車9よりも大きく
していることから、旋回アーム8の旋回中に原動車11
と従動車9の噛み合いが断たれることはなく、しかも旋
回中の上蓋3が作業者に衝突した場合には、ネジ軸5の
回転力が原動車11を上昇させる直進運動に変換される
ため作業者に加わる衝撃は緩和され、このとき弾性体2
6の変形限界内で駆動源6に対する負荷を軽減できる。
【0016】一方、上蓋3を閉める場合には駆動源6を
逆転し、ネジ軸5を開蓋時とは逆向きに回転させる。こ
こで、原動車11はストッパ12に所定の接触圧を保っ
たまま接触しているので、ネジ軸5の逆転時には先ず旋
回アーム8を通じて上蓋3が水平方向に旋回される。つ
まり、図4の想像線に示す位置から容器本体2の真上に
向けて旋回を始めるようになる。そして、上蓋3が容器
本体2上に達すると、上蓋3の周面が容器本体2の部位
に当たって上蓋3の旋回が制止され、これにより原動車
11が回転を規制されつつ降下されてストッパ12より
離隔するようになる一方、旋回アーム8はネジ軸5に沿
って降下するブラケット10で支持されつつガイド軸7
に沿って降下され、これにより上蓋3も容器本体2の上
面開口部2Aを密閉するまで降下される。ここで、上蓋
3が容器本体2の上面開口部2Aに嵌合したときに駆動
源6が停止するよう、容器本体2の上面開口部2Aにリ
ミットスイッチなどで成る検出器を装置すると良い。
尚、図4、5に示すように、容器本体2の上面開口縁に
は上蓋3を容器本体2の真上で停止させるための障壁3
3が形成され、その逆側には降下中の上蓋3を案内する
ためのガイドローラ34が設けられる。つまり、上蓋3
は障壁33の高さを越えない高さで旋回され、上蓋3を
閉めるときにはその周面が障壁33に当たって容器本体
2の上面開口部2Aに正対する位置で上蓋3の旋回動作
が停止され、その降下時には該上蓋3の周面がガイドロ
ーラ34に接触するようにしてある。
【0017】以上、本発明の好適な一例を説明したが、
本願装置は上記のような構成に限定されるものでなく、
例えばガイド軸7を容器本体2の部位に回転可能に装置
するようにしても良い。この場合、旋回アーム8はガイ
ド軸7の軸方向のみに移動可能として、ガイド軸7に対
する回転を不能にする。その手段としてガイド軸7にス
プライン軸を用いるか、又は図6のようにガイド軸7に
その軸方向に沿う案内溝35を形成し、これに旋回アー
ム8をキーにて接続する。又、従動車9は上記例のよう
に旋回アーム8に一体として設けても良いが、本例の場
合は図6のようにこれを旋回アーム8と別体としてガイ
ド軸7に固定し、原動車11は従動車9と常に噛み合う
よう其の移動量に相当する程度の歯幅に設定する。そし
て、この種の構成でも、ブラケット10により旋回アー
ム8を昇降させ、原動車11がストッパ12に所定の接
触圧で接触したときには従動車9を通じてガイド軸7を
回転させ、そしてそのガイド軸7を中心に旋回アーム8
と上蓋3とを水平方向に旋回させることができる。
【0018】更に、トルク伝導部材として、上記例のよ
うにギヤで成る原動車11を用いるのでなく、これを図
7のようなアーム状のリンク36とすることもできる。
特に、リンク36の一端にはピン37を立て、旋回アー
ム8にはピン37を受け入れる長孔38を形成した別の
リンク39を突設する。そして、そのリンク36,39
の連結により、ネジ軸5の回転力を旋回アーム8に伝達
してこれを水平方向に旋回させることができる。但し、
この種の構成では上蓋3の旋回範囲は小さく限定的であ
る。
【0019】一方、原動車11とブラケット10を一体
化し、トルク伝導部材としての原動車11に旋回アーム
8を支持する機能を持たせることもできる。例えば、図
8のようにトルク伝導部材としてネジ軸5にベベルギヤ
で成る原動車40を螺合し、旋回アーム8にはガイド軸
7を回転中心として原動車40に噛み合う別のベベルギ
ヤ41を固定するか、或いは図9のようにトルク伝導部
材として鍔付きの原動車42をネジ軸5に螺合する一
方、旋回アーム7に原動車42の鍔42Aにて支持され
る従動車43を固定するようにしても良い。このうち、
図9に示す例では、原動車42と従動車43とを回転可
能に連結する方法として、その両者をギヤとして噛み合
わせるほか、図示するようにその両者をベルト44、又
はチェーンで連結することができる。
【0020】一方、請求項3に係る発明のように旋回ア
ーム8をネジ軸5に設ける構成とすることができる。そ
の概略を図10に示して説明すれば、ネジ軸5は上記例
のように容器本体2の外壁面に沿って直立状に設けら
れ、これはその一端に接続する駆動源6にて正逆に回転
される。又、ネジ軸5には旋回アーム8の一端が螺合さ
れ、その旋回アーム8の先端は上蓋3の中心に接続され
る。更に、ネジ軸5には旋回アーム8の上方移動を制限
するストッパ12が設けられる。そして、この種の構成
によれば、ネジ軸5の回転により旋回アーム8を介して
上蓋3を昇降させ、旋回アーム8がストッパ12に所定
の接触圧で接触したときには、ネジ軸5を中心として旋
回アーム8と上蓋3とを水平方向に旋回させることがで
きる。尚、本例の場合、ネジ軸5に旋回アーム8と上蓋
3の全重量が作用して旋回アーム8の円滑な昇降動作が
できなくなる可能性があるため、ネジ軸5としてボール
ネジを利用することが望ましい。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によればネジ軸の回転駆動により上蓋を上下方向と水平
方向とに移動させ得るようにしていることから、従来の
ように昇降用のアクチュエータと旋回用のアクチュエー
タとを兼備するものに比べてコストを低廉にでき、しか
も上蓋は上昇時にネジ軸にて所定の高さに保持されるの
で急降下する虞れがなく安全である。
【0022】又、ネジ軸にトルク伝導部材とストッパと
を設け、ネジ軸の回転によりトルク伝導部材がストッパ
の位置まで上昇してその接触が所定の接触圧に達したと
きに旋回アームが上蓋を保持しながら水平方向に旋回す
るようにしていることから、上蓋の旋回時にネジ軸の回
転力を無駄なく伝達することができる。
【0023】特に、ストッパに弾性体を用いていること
から、旋回中の上蓋が障害物に衝突したときには、ネジ
軸から上蓋への伝達トルクを弾性体の変形により吸収し
て衝撃力を緩和することができ、このとき駆動源にかか
る負荷も軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る密閉容器の上蓋開閉装置を示した
斜視概略図
【図2】同装置を部分的に破断して示した側面図
【図3】図2の部分拡大図
【図4】上蓋の旋回動作を示した平面概略図
【図5】容器本体の構造を示す概略図
【図6】本発明の他の実施形態を示した側面概略図
【図7】本発明の他の実施形態を示した部分概略図
【図8】本発明の他の実施形態を示した部分概略図
【図9】本発明の他の実施形態を示した部分概略図
【図10】本発明の他の実施形態を示した側面概略図
【図11】従来装置の構成を示した側面概略図
【符号の説明】
1 密閉容器 2 容器本体 3 上蓋 5 ネジ軸 6 駆動源 7 ガイド軸 8 旋回アーム 9 従動車 10 ブラケット 11 原動車(トルク伝導部材) 12 ストッパ 26 弾性体 27 保持具 36 リンク(トルク伝導部材) 40、42 原動車(トルク伝導部材) 42ケーシング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体とその上面開口部を覆う上蓋と
    で成る密閉容器の前記上蓋を開閉する装置であって、前
    記容器本体の外壁面に沿って直立状に設けられるネジ軸
    と、このネジ軸を正逆に回転させる駆動源と、前記ネジ
    軸と上蓋を連結する伝動系から成り、その伝動系は、前
    記ネジ軸の回転運動をその軸方向に沿う直進運動に変換
    して上蓋を容器本体上で昇降させる昇降手段と、この昇
    降手段により容器本体から離隔された上蓋に対しネジ軸
    の回転力を伝達して該上蓋を水平方向に旋回させる旋回
    手段とを兼備して成ることを特徴とする密閉容器の上蓋
    開閉装置。
  2. 【請求項2】 容器本体とその上面開口部を覆う上蓋と
    で成る密閉容器の前記上蓋を開閉する装置であって、前
    記容器本体の外壁面に沿って直立状に設けられるネジ軸
    と、このネジ軸を正逆に回転させる駆動源と、前記ネジ
    軸に並行するガイド軸とを備え、そのガイド軸には先端
    が上蓋の部位に接続される旋回アームが該ガイド軸の軸
    方向に沿って昇降可能に設けられ、前記ネジ軸とガイド
    軸との間には旋回アームを支持しつつネジ軸の回転時に
    その軸方向へ移動して旋回アームをガイド軸に沿って昇
    降させるブラケットが設けられると共に、前記ネジ軸に
    は該ネジ軸に螺合するトルク伝導部材と該トルク伝導部
    材の上方移動を制限するストッパとが設けられ、前記ト
    ルク伝導部材は旋回アームを含むガイド軸上の部位と相
    互に回転可能に連結され、このトルク伝導部材がストッ
    パに所定の接触圧で接触したときに旋回アームが上蓋を
    保持したままガイド軸を中心にして水平方向に旋回する
    ようにしたことを特徴とする密閉容器の上蓋開閉装置。
  3. 【請求項3】 容器本体とその上面開口部を覆う上蓋と
    で成る密閉容器の前記上蓋を開閉する装置であって、前
    記容器本体の外壁面に沿って直立状に設けられるネジ軸
    と、このネジ軸を正逆に回転させる駆動源とを備え、前
    記ネジ軸には一端が該ネジ軸に螺合して先端が上蓋の部
    位に接続される旋回アームと、この旋回アームの上方移
    動を制限するストッパとが設けられ、前記ネジ軸の回転
    時に旋回アームが上蓋を保持しながらネジ軸の軸方向に
    沿って昇降し、旋回アームがストッパに所定の接触圧で
    接触したときには該旋回アームが上蓋を保持しながらネ
    ジ軸を中心にして水平方向に旋回するようにしたことを
    特徴とする密閉容器の上蓋開閉装置。
  4. 【請求項4】 ストッパはネジ軸の軸方向に伸縮する弾
    性体を具備して成る請求項2、又は3に記載した密閉容
    器の上蓋開閉装置。
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