JP2001304351A - 減速装置 - Google Patents

減速装置

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JP2001304351A
JP2001304351A JP2000126318A JP2000126318A JP2001304351A JP 2001304351 A JP2001304351 A JP 2001304351A JP 2000126318 A JP2000126318 A JP 2000126318A JP 2000126318 A JP2000126318 A JP 2000126318A JP 2001304351 A JP2001304351 A JP 2001304351A
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gear
input shaft
reduction
reduction gear
shaft
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Shoji Sakai
昭治 堺
Teruhiko Kameoka
輝彦 亀岡
Satoshi Hibino
聡 日比野
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Soken Inc
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Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が簡単で小型でも1/100を超える減
速比が得られ、高精度の加工を要する部分が少なくてコ
ストが低く、伝動効率が高い減速装置の提供。 【解決手段】 第1の入力軸1に取り付けられた太陽歯
車21、その周囲に噛み合って自転及び公転をする遊星
歯車22、更にその外側から噛み合う唯1個の内歯車2
5、遊星歯車の回転支持軸23を支持するキャリア24
からなる遊星歯車機構20と、第1の入力軸1と同じ軸
線上において内歯車25に取り付けられた出力軸30
と、第1の入力軸1及び出力軸30と同一の軸線上にお
いてキャリア24に取り付けられた第2の入力軸6と、
外歯車のみからなる減速歯車列11−12,13−14
を備えていて、第1の入力軸1によって入力される回転
動力の一部を分割すると共に、分割された回転動力の一
部を所定の減速比において減速して第2の入力軸6へ出
力する動力分割機構10とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動側の回転を、
1/100を超えるきわめて高い減速比において減速し
て従動側へ出力する減速伝動装置(減速装置)に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、従動側の回転数を駆動側の回
転数によって除した比の値、即ち減速比が1/100を
超える(比の値が1/100よりも小さくなる)よう
な、高い減速比(比の値が小さい)をもたらす減速装置
としては、比較的歯数の少ない歯車を駆動側とすると共
に、比較的歯数の多い歯車を従動側として噛み合わせた
減速歯車列を、数段以上も直列に重畳連結して構成した
多段歯車減速装置や、駆動側のウオームと従動側の大径
のウオームホイールとを噛み合わせて構成したウオーム
減速装置等が一般的に用いられている。
【0003】しかしながら、前者の多段歯車減速装置に
おいては減速歯車列1段当たりの減速比が低いために、
1/100を超えるような高い減速比を得るためには減
速歯車列を数段以上も直列に連結する必要があるので、
減速歯車列一段当たりの伝動効率は低くなくても、多段
歯車減速装置全体の伝動効率は各段の減速歯車列の伝動
効率の積算値となって、総合的には伝動効率が低くなる
という問題があり、更に、多段歯車減速装置において
は、多数の歯車や回転軸、軸受等を使用するので全体の
体格や重量が大きくなるという問題がある。
【0004】また、後者のウオーム減速装置は、体格が
小さくて唯一段でも大きな減速比が得られるという大き
な利点がある反面、ウオームとウオームホイールが噛み
合う歯面では転動が生じることはなく、動力の伝達は全
て相互の歯面の摩擦摺動のみによって行われることか
ら、摺動する歯面にグリース等によって十分に潤滑を施
しても摩擦による動力損失は避けられないので、一般に
高い伝動効率を得ることはできないし、その結果として
発熱が非常に多いので、十分に冷却しないと歯面の焼き
付きが生じるという問題もあり、減速装置を常時運転す
る必要がある用途には適していないという問題がある。
【0005】1/100を超えるような高い減速比を得
ることができる他の形式の減速装置としては、例えば特
開平11−247950号公報に記載されているような
複列の遊星歯車減速装置も知られている。遊星歯車列は
一段だけでも相当大きな減速比が得られるが、複列遊星
歯車減速装置においては2組の遊星歯車列を相互に組み
合わせることによって、1組の遊星歯車列では得られな
いような非常に高い減速比を得ることができる点に特徴
がある。
【0006】しかしながら、このような複列遊星歯車減
速装置においては内歯車を通常2個以上使用することに
なるが、一般に内歯車の内部に外歯車を噛み合わせた場
合は、外歯車同士を噛み合わせた場合に比べて歯面の摺
動摩擦による動力損失が多くなって伝動効率が低くなる
から、複列遊星歯車減速装置の伝動効率は一般に低いと
いう問題がある。また、複列遊星歯車減速装置において
は外歯車や内歯車、回転軸、軸受等を多数使用して、そ
れらを複雑に組み合わせることによって構成するため、
一般に複列遊星歯車減速装置の製造は難しく、各部品に
は高精度の加工が必要になることと、精度の高い内歯車
は加工が難しいために高価であることから、複列遊星歯
車減速装置は非常に高価なものになるという問題があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述のよう
な従来の色々な減速装置における問題に鑑み、比較的小
型でも1/100を超えるようような高い減速比を得る
ことができ、しかも構成が簡単で、高精度の加工を必要
とする部分が少なく、部品点数も比較的に少なくて製造
のコストが低く、更に、総合的な伝動効率が高くて摩擦
による発熱も少ないような、新規な構成の減速装置を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための手段として、特許請求の範囲の請求項1
に記載された減速装置を提供する。
【0009】本発明の減速装置においては、第1の入力
軸へ入力された回転動力の一部が、遊星歯車機構の太陽
歯車を回転させることによって、太陽歯車の周囲に噛み
合っている遊星歯車が自転及び公転をする。また、第1
の入力軸から動力分割機構によって回転動力の他の一部
が分割されて、動力分割機構の外歯車のみからなる減速
歯車列によって所定の減速比において減速され、第2の
入力軸へ出力される。第2の入力軸は遊星歯車機構の遊
星歯車を支持するキャリアに取り付けられているから、
第2の入力軸とキャリアは第1の入力軸と太陽歯車より
も減速された回転数で回転し、その回転が遊星歯車に公
転を与える。従って、第1の入力軸と第2の入力軸との
回転数の差に応じて遊星歯車が自転し、遊星歯車に外接
している内歯車から出力軸へ大幅に減速された回転が取
り出される。
【0010】この場合、動力分割機構の減速歯車列を構
成する各歯車は全て外歯車であり、遊星歯車減速機構の
ように高精度の部品を必要としないし、製作が難しくて
伝動効率が低い内歯車も使用しないので、動力分割機構
は遊星歯車減速機構に比べて容易に且つ安価に製造する
ことができるだけでなく、より高い伝動効率が得られ
る。この動力分割機構の減速歯車列によって減速された
回転動力が、第2の入力軸を経て遊星歯車機構のキャリ
アへ伝えられるので、遊星歯車機構はきわめて高い減速
比を実現することができる。
【0011】本発明の減速装置においては、その動力分
割機構を、第1の入力軸に取り付けられた比較的に歯数
の少ない第1歯車に噛み合う比較的に歯数の多い第2歯
車から構成されている第1段の減速歯車列と、第2歯車
と同じ回転軸に取り付けられた比較的に歯数が少ない第
3歯車に噛み合うと共に第2の入力軸に取り付けられて
いる比較的に歯数の多い第4歯車から構成されている第
2段の減速歯車列とから構成することができる。それに
よって、動力分割機構に必要な減速比が容易に得られる
し、第1段の減速歯車列と第2段の減速歯車列とを並列
に配置することが可能になって、動力分割機構、ひいて
は本発明の減速装置全体をコンパクトにまとめることが
できる。
【0012】また、本発明の減速装置においては、動力
分割機構を構成する各歯車のモジュール或いは歯幅より
も、遊星歯車機構を構成する各歯車のモジュール或いは
歯幅を大きくするとか、動力分割機構における第1段の
減速歯車列を構成する第1歯車及び第2歯車のモジュー
ル或いは歯幅よりも、第2段の減速歯車列を構成する第
3歯車及び第4歯車のモジュール或いは歯幅を大きく設
定することができる。それによって、各歯車のピッチ円
の接線方向における許容荷重が、モジュール或いは歯幅
にそれぞれ比例して増大するので、各歯車を動力配分に
見合った必要最小限の大きさに設定することが可能にな
る結果、減速装置全体を可及的に小型化及び軽量化する
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
添付の図面を参照しながら説明する。図1は本発明の減
速装置の好適な実施形態である複合型歯車減速装置50
の構成を略示する縦断面図である。二点鎖線によって概
括的に示した実施形態の複合型歯車減速装置50は、そ
の一部を破線で囲んで示したように、動力分割機構10
の部分と、遊星歯車機構20の部分という二つの部分か
ら構成されている。駆動側となる入力回転軸(第1の入
力軸)1はそれら双方の機構10,20にわたって共通
に延びており、複合型歯車減速装置50のフレームの適
当な位置に固定された複数個の軸受2によって回転自由
に軸支されている。
【0014】動力分割機構10はその一部として、入力
軸1に取り付けられた比較的歯数の少ない小径の第1歯
車11と、それに噛み合う比較的歯数の多い大径の第2
歯車12とからなる第1段の減速歯車列3を含んでい
る。この第2歯車12が取り付けられている回転軸4
は、複合型歯車減速装置50のフレームに取り付けられ
た固定の軸受5によって回転自由に軸支されていると共
に、回転軸4の右端には比較的歯数が少ない小径の第3
歯車13が取り付けられていて、それが比較的歯数の多
い大径の第4歯車14と噛み合って、第2段の減速歯車
列7を形成している。
【0015】この第4歯車14は、第1の入力軸1と同
軸ではあるが相対的に回転が可能な中空の回転軸(第2
の入力軸)6の左端に取り付けられることによって支持
されており、前述の第3歯車13と共に、動力分割機構
10の他の一部である第2段の減速歯車列7を構成して
いる。なお、中空の回転軸6はフレームに取り付けられ
た適当な数の軸受8によって回転自由に軸支されてお
り、入力軸1の右端に近い部分は中空の回転軸6によっ
て軸支されている。
【0016】このようにして、遊星歯車機構20には、
入力軸1の回転動力の一部が入力軸1の右端部分から直
接に入力される他に、入力軸1の回転動力の他の一部
が、動力分割機構10において入力軸1から分割された
後に第1段の減速歯車列3及び第2段の減速歯車列7に
よって二段階にわたって減速されて、中空の回転軸6を
介して別途に入力されることになる。
【0017】入力軸1の右端部分には遊星歯車機構20
の太陽歯車21が取り付けられているので、入力軸1は
太陽歯車21を直接に回転駆動することになる。太陽歯
車21の周囲には少なくとも1個の遊星歯車22が噛み
合っている。各遊星歯車22を個別に回転可能に軸支す
る回転支持軸23は、半径方向の腕等からなる共通のキ
ャリア24によって支持されており、そのキャリア24
の中心部分は前述の中空の回転軸6の右端部分に取り付
けられて、動力分割機構10を介して別途に回転駆動さ
れるようになっている。遊星歯車22の数は2個以上で
あることが望ましく、そのように遊星歯車22が2個以
上ある場合は、それらが入力軸1の回りの相互に均等な
角度位置を占めるように、各回転支持軸23がキャリア
24に取り付けられている。
【0018】各遊星歯車22の外側からそれらに同時に
噛み合うように、共通で唯1個の内歯車25が、入力軸
1の軸線の延長上に設けられる出力軸30の左端部に取
り付けられて支持されている。この出力軸30は、複合
型歯車減速装置50のフレームの適当な位置に取り付け
られた適数個の軸受31によって回転自由に軸支されて
いる。なお、図中の26は、遊星歯車22をキャリア2
4によって回転自由に軸支するために、キャリア24に
取り付けられた回転支持軸23に設けられて、それ自体
が公転をすることができる軸受を示している。
【0019】また、動力分割機構10における第1段の
減速歯車列3と第2段の減速歯車列7に設けられる第1
歯車11、第2歯車12、第3歯車13、及び第4歯車
14としては、最も一般的で安価であり、歯面における
摩擦が少ないために伝動効率の高い歯車列を構成するこ
とができる外歯の平歯車を用いることが望ましいが、歯
面における摩擦があまり大きくならないことを条件とし
て、外歯の斜歯歯車や傘歯車を平歯車に代えて使用する
こともできる。
【0020】本発明の好適な実施形態としての複合型歯
車減速装置50はこのように構成されているので、入力
軸1が外部の動力源によって回転駆動されると、その回
転動力の一部によって太陽歯車21が回転し、遊星歯車
22に対して自転と公転を伴う遊星運動をするように強
制する。それと同時に、動力分割機構10において分割
された回転動力の他の一部は、直列に連結されている第
1段の減速歯車列3と第2段の減速歯車列7を介して伝
達される間にそれらの総合的な歯車比に応じて減速され
て、中空の回転軸6によってキャリア24を入力軸1及
び太陽歯車21と同じ回転方向により低速で回転駆動す
る。
【0021】仮に第1段の減速歯車列3と第2段の減速
歯車列7の総合的な減速比が1/1であって、中空の回
転軸6の回転数が入力軸1の回転数と同じであれば、遊
星歯車22は自転することなく太陽歯車21に糊付けさ
れたように一体となって公転するので、内歯車25と出
力軸30も減速されることなく、入力軸1と同じ回転数
で回転することになる筈であるが、実施形態の複合型歯
車減速装置50においては、第1段の減速歯車列3と第
2段の減速歯車列7が各歯車の大小関係による歯車比に
よって1よりも小さい値の減速比を有するため、中空の
回転軸6は入力軸1の回転数よりも減速された回転数で
同じ方向に回転する。この回転数がキャリア24の回転
数、従って、遊星歯車22の公転回転数となる。
【0022】中空の回転軸6の回転、即ち遊星歯車22
の公転が入力軸1の回転よりも遅れていることによっ
て、遊星歯車22には自転が発生することになる。そし
て第1段の減速歯車列3と第2段の減速歯車列7の総合
的な減速比が高い(比の値が小さい)場合ほど、入力軸
1に対して中空の回転軸6の回転が大きく遅れて、両者
の回転数の差が大きくなるから、遊星歯車22の自転の
回転数がより高くなり、それによって内歯車25の回転
数が小さくなるので、出力軸30には入力軸1よりも大
幅に減速された回転動力が取り出されることになる。
【0023】従って、実施形態の複合型歯車減速装置5
0の総合的な減速比は、第1段の減速歯車列3及び第2
段の減速歯車列7内の各歯車の歯数によって与えられる
入力軸1と中空の回転軸6との回転比、即ち動力分割機
構10の総合的な減速比と、遊星歯車機構20内の各歯
車の歯数によって与えられる遊星歯車機構20の特性と
によって一義的に決まる。
【0024】次に、この関係を数値的に説明する。入力
軸1の回転数、即ち太陽歯車21の回転数をN21と
し、第1歯車11、第2歯車12、第3歯車13、第4
歯車14の歯数をそれぞれZ11,Z12,Z13,Z
14とすると、キャリア24の回転数N24は、 N24=N21×(Z11/Z12)×(Z13/Z14) …(1) となる。また、遊星歯車機構の基本式は、内歯車25の
回転数をN25、歯数をZ25とし、太陽歯車21の歯
数をZ21とすると、 (Z25+Z21)×N24=Z25×N25+Z21×N21 …(2) となる。これらの式(1) (2) から、出力軸30の回転
数、即ち内歯車25の回転数N25は、 N25={(Z25+Z21)×N24−Z21×N21}/Z25…(3) として与えられる。
【0025】例えば、各歯車の歯数が、Z11=16,
Z12=50,Z13=21,Z14=40,Z21=
12,Z25=60である場合には、出力軸30の回転
数である内歯車25の回転数は、 N25={(60+12)×N21×(16/50)×(21/40) −12×N21}/60=(1/625)×N21 …(4) となり、前述の諸元を有する複合型歯車減速装置50の
総合的な減速比iは、 i=N25/N21=1/625 …(5) となる。即ち、複合型歯車減速装置50によって1/6
25というきわめて高い減速比が得られる。なお、遊星
歯車22の歯数Z22は、 Z22=(Z25−Z21)/2 …(6) として与えられる。
【0026】太陽歯車21の歯数Z21=12であっ
て、内歯車25の歯数Z25=60である場合には、動
力分割機構10によって分割される入力回転の回転数比
j j=キャリア24の回転数N24/太陽歯車21の回転数N21 …(7) と、複合型歯車減速装置50の総合的な減速比iとの関
係を図2に示す。この線図から明らかなように、遊星歯
車機構20の諸元が同じであっても、動力分割機構10
の各歯車の歯数を変更して、分割される入力の回転数比
jを変化させることにより、数百分の1から数千分の1
というようなきわめて高い広域の減速比が容易に得られ
る。これは設計の自由度を非常に高める。
【0027】また、複合型歯車減速装置50において
は、遊星歯車機構20のようなものを複数個組み合わせ
た一般的な複列遊星歯車減速装置に比べて部品点数が少
なく、内歯車の数は唯1個であり、他の歯車は全て外歯
車であるから、機構の構成が単純なものとなり、加工が
難しいとか高精度の加工を必要とする部分が少なく、製
作が容易になることから安価に供給することができる。
また、同じ理由から伝動効率も複列遊星歯車減速装置に
比べて高くなる。
【0028】なお、伝動効率を高めると共に構成を簡素
化するために動力分割機構10における歯車の噛み合い
回数を減らすことが必要であるから、実施形態の複合型
歯車減速装置50においては減速歯車列の段数を2段と
している。この場合は第1歯車11と第2歯車12との
軸間距離、及び第3歯車13と第4歯車14との軸間距
離を等しくすることができる。また、この場合には、各
歯車の歯に必要な強度を与えるために、各歯車の歯数の
組み合わせや、歯のモジュールと転位係数を考慮すべき
である。
【0029】即ち、各歯車の噛み合い部分によって伝達
される力の大きさは、第1歯車11と第2歯車12との
噛み合い部分におけるものよりも、更に減速された後の
第3歯車13と第4歯車14との噛み合い部分における
ものの方が大きくなるから、第1歯車11と第2歯車1
2よりも、第3歯車13と第4歯車14のモジュール或
いは歯幅を大きくする。歯車のモジュール或いは歯幅を
大きくすると、その歯車のピッチ円の接線方向における
許容荷重が、モジュール或いは歯幅にそれぞれ比例して
増大するからである。
【0030】同様な理由から、全体として見ると、動力
分割機構10に含まれる各歯車の噛み合い部分において
伝達される力よりも、遊星歯車機構20に含まれる各歯
車の噛み合い部分において伝達される力の方が大きくな
るから、前者の歯車のモジュール或いは歯幅よりも後者
の歯車のそれを大きくする。このようにすると各歯車を
動力配分に見合った必要最小限の大きさに設定すること
が可能になるので、複合型歯車減速装置50全体を可及
的に小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の減速装置の好適な実施形態としての複
合型歯車減速装置の構成を略示する縦断面図である。
【図2】複合型歯車減速装置の総合的な減速比iと,動
力分割機構の総合的な減速比、即ち分割される2つの入
力の回転数比jとの関係を示す線図である。
【符号の説明】
1…入力軸(第1の入力軸) 3…第1段の減速歯車列 6…中空の回転軸(第2の入力軸) 7…第2段の減速歯車列 10…動力分割機構 11〜14…第1〜第4歯車(外歯車) 20…遊星歯車機構 21…太陽歯車 22…遊星歯車 24…キャリア 25…内歯車 30…出力軸 50…複合型歯車減速装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀岡 輝彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 日比野 聡 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3J009 DA17 DA18 EA05 EA11 EA21 EA32 3J027 FA19 FA36 GA01 GB03 GC13 GC22 GD04 GD07 GD13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定された軸受によって軸支されている
    第1の入力軸と、 前記第1の入力軸に取り付けられた太陽歯車、前記太陽
    歯車の周囲に噛み合って自転及び公転をすることができ
    るように支持されている少なくとも1個の遊星歯車、前
    記遊星歯車の外側からそれに噛み合う唯1個の内歯車、
    及び前記遊星歯車の回転支持軸を支持して前記第1の入
    力軸の周りに回転することができるキャリアからなる遊
    星歯車機構と、 前記第1の入力軸と同じ軸線上において相対的に回転し
    得るように、固定された軸受によって軸支されていると
    共に、前記遊星歯車機構の前記内歯車に取り付けられて
    いる出力軸と、 前記第1の入力軸及び前記出力軸と同一の軸線上におい
    て相対的に回転し得るように、固定された軸受によって
    軸支されていると共に、前記遊星歯車機構の前記キャリ
    アに取り付けられている第2の入力軸と、 外歯車のみからなる減速歯車列を備えていて、前記第1
    の入力軸によって入力される回転動力の一部を分割する
    と共に、分割された回転動力の一部を所定の減速比にお
    いて減速して前記第2の入力軸へ出力する動力分割機構
    と、 を備えていることを特徴とする減速装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記動力分割機構
    が、前記第1の入力軸に取り付けられた相対的に歯数の
    少ない第1歯車に噛み合う相対的に歯数の多い第2歯車
    から構成されている第1段の減速歯車列と、前記第2歯
    車と同じ回転軸に取り付けられた相対的に歯数が少ない
    第3歯車に噛み合うと共に前記第2の入力軸に取り付け
    られている相対的に歯数の多い第4歯車から構成されて
    いる第2段の減速歯車列と、からなることを特徴とする
    減速装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記動力分割機構を
    構成する各歯車のモジュールよりも、前記遊星歯車機構
    を構成する各歯車のモジュールを大きくしたことを特徴
    とする減速装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記動力分割機構を
    構成する各歯車の歯幅よりも、前記遊星歯車機構を構成
    する各歯車の歯幅を大きくしたことを特徴とする減速装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2において、前記第1段の減速歯
    車列を構成する前記第1歯車及び前記第2歯車のモジュ
    ールよりも、前記第2段の減速歯車列を構成する前記第
    3歯車及び前記第4歯車のモジュールを大きくしたこと
    を特徴とする減速装置。
  6. 【請求項6】 請求項2において、前記第1段の減速歯
    車列を構成する前記第1歯車及び前記第2歯車の歯幅よ
    りも、前記第2段の減速歯車列を構成する前記第3歯車
    及び前記第4歯車の歯幅を大きくしたことを特徴とする
    減速装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013046458A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Nidec Sankyo Corp 基板を有する装置およびモータ装置
EA023889B1 (ru) * 2008-04-25 2016-07-29 Сью-Юродрайв Гмбх Унд Ко. Кг Дифференциальное передаточное устройство и передаточный механизм с таким устройством
CN106917847A (zh) * 2017-03-10 2017-07-04 安徽理工大学 机器人用微小型行星轮双排并联均布多模数齿轮传动系统

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