JP2001304067A - 高圧燃料供給ポンプ - Google Patents
高圧燃料供給ポンプInfo
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- pressure
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- valve
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M59/00—Pumps specially adapted for fuel-injection and not provided for in groups F02M39/00 -F02M57/00, e.g. rotary cylinder-block type of pumps
- F02M59/20—Varying fuel delivery in quantity or timing
- F02M59/34—Varying fuel delivery in quantity or timing by throttling of passages to pumping elements or of overflow passages, e.g. throttling by means of a pressure-controlled sliding valve having liquid stop or abutment
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M59/00—Pumps specially adapted for fuel-injection and not provided for in groups F02M39/00 -F02M57/00, e.g. rotary cylinder-block type of pumps
- F02M59/44—Details, components parts, or accessories not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M59/02 - F02M59/42; Pumps having transducers, e.g. to measure displacement of pump rack or piston
- F02M59/46—Valves
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M63/00—Other fuel-injection apparatus having pertinent characteristics not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00; Details, component parts, or accessories of fuel-injection apparatus, not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M39/00 - F02M61/00 or F02M67/00; Combination of fuel pump with other devices, e.g. lubricating oil pump
- F02M63/02—Fuel-injection apparatus having several injectors fed by a common pumping element, or having several pumping elements feeding a common injector; Fuel-injection apparatus having provisions for cutting-out pumps, pumping elements, or injectors; Fuel-injection apparatus having provisions for variably interconnecting pumping elements and injectors alternatively
- F02M63/0225—Fuel-injection apparatus having a common rail feeding several injectors ; Means for varying pressure in common rails; Pumps feeding common rails
Abstract
(57)【要約】
【課題】コモンレールシステムに用いられる高圧燃料供
給ポンプにおいて、燃料流量を調整する弁体が流体の圧
力に妨げられることなくスムーズに動くことができるよ
うにし、更に異常発生時に安全性を確保できるようにす
る。 【解決手段】高圧燃料を蓄えるコモンレールに燃料を圧
送する高圧燃料供給ポンプであって、燃料を圧送する燃
料圧送手段４と、圧縮室２１に流入する燃料の油量を調
整する燃料油量調整手段３とを有して構成され、燃料油
量調整手段３は、燃料タンクから汲み出された燃料を圧
縮室２１に導く燃料通路３１ａ，３１ｂと、燃料通路３
１ａ，３１ｂの途中に設けられ燃料通路３１ａ，３１ｂ
の断面積を変化させて通過する燃料の油量を変化させる
スロットルバルブ３２とを備え、スロットルバルブ３２
を、燃料通路３１ａ，３１ｂ内を流通する燃料の流通方
向に対して略直角の方向に摺動させる。
給ポンプにおいて、燃料流量を調整する弁体が流体の圧
力に妨げられることなくスムーズに動くことができるよ
うにし、更に異常発生時に安全性を確保できるようにす
る。 【解決手段】高圧燃料を蓄えるコモンレールに燃料を圧
送する高圧燃料供給ポンプであって、燃料を圧送する燃
料圧送手段４と、圧縮室２１に流入する燃料の油量を調
整する燃料油量調整手段３とを有して構成され、燃料油
量調整手段３は、燃料タンクから汲み出された燃料を圧
縮室２１に導く燃料通路３１ａ，３１ｂと、燃料通路３
１ａ，３１ｂの途中に設けられ燃料通路３１ａ，３１ｂ
の断面積を変化させて通過する燃料の油量を変化させる
スロットルバルブ３２とを備え、スロットルバルブ３２
を、燃料通路３１ａ，３１ｂ内を流通する燃料の流通方
向に対して略直角の方向に摺動させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等に搭載
される内燃機関の燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射シス
テムに用いられ、コモンレールに燃料を圧送する高圧燃
料供給ポンプに関する。
される内燃機関の燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射シス
テムに用いられ、コモンレールに燃料を圧送する高圧燃
料供給ポンプに関する。
【０００２】
【従来の技術】内燃機関の燃焼室に燃料を噴射する燃料
噴射システムの１つとして、図９に示すようなコモンレ
ールシステム５５がある。このコモンレールシステム５
５は、燃料タンク５６から汲み上げた燃料を高圧燃料供
給ポンプ１により高圧化し、この高圧化された燃料をコ
モンレール５７に蓄え、このコモンレール５７に蓄えら
れた高圧燃料をインジェクタ５８から内燃機関の燃焼室
に噴射するものであり、センサ類６０により検出された
エンジン回転速度、アクセルペダル位置等の車両情報信
号に基づいて電子式コントロールユニット（ＥＣＵ）５
９により燃料の噴射量や噴射時期等が制御されるもので
ある。
噴射システムの１つとして、図９に示すようなコモンレ
ールシステム５５がある。このコモンレールシステム５
５は、燃料タンク５６から汲み上げた燃料を高圧燃料供
給ポンプ１により高圧化し、この高圧化された燃料をコ
モンレール５７に蓄え、このコモンレール５７に蓄えら
れた高圧燃料をインジェクタ５８から内燃機関の燃焼室
に噴射するものであり、センサ類６０により検出された
エンジン回転速度、アクセルペダル位置等の車両情報信
号に基づいて電子式コントロールユニット（ＥＣＵ）５
９により燃料の噴射量や噴射時期等が制御されるもので
ある。
【０００３】また、前記高圧燃料供給ポンプ１の多く
は、内燃機関を駆動原として往復動するプランジャによ
り燃料を圧縮する構成を有しており、この燃料の圧縮が
行われる圧縮室に流入する燃料油量を調整する燃料油量
調整手段を備えている。この燃料油量調整手段の従来例
として、特許第２６２３５３７号公報に開示されている
内燃機関の燃料噴射制御装置に用いられる流量調整弁
（燃料油量調整手段）がある。この流量調整弁７０は、
図１０に示すように、燃料が流通する流路７２の途中の
空間７３に弁体７１が配置され、スプリング７５とソレ
ノイド７６との作用力により弁体７１を図中上下動させ
て流量を調整するものである。
は、内燃機関を駆動原として往復動するプランジャによ
り燃料を圧縮する構成を有しており、この燃料の圧縮が
行われる圧縮室に流入する燃料油量を調整する燃料油量
調整手段を備えている。この燃料油量調整手段の従来例
として、特許第２６２３５３７号公報に開示されている
内燃機関の燃料噴射制御装置に用いられる流量調整弁
（燃料油量調整手段）がある。この流量調整弁７０は、
図１０に示すように、燃料が流通する流路７２の途中の
空間７３に弁体７１が配置され、スプリング７５とソレ
ノイド７６との作用力により弁体７１を図中上下動させ
て流量を調整するものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特許第２
６２３５３７号公報に開示される流量調整弁７０におい
ては、弁体７１の摺動方向（上下方向）が燃料の流通方
向（上から下への方向）と平行となっているので、弁体
７１が上方向（開方向）に移動する時には、流体の圧力
が弁体７１の動きを妨げるようにかかり、弁体７１が下
方向（閉方向）に移動する時には、流体の圧力が弁体７
１の動きを促進させるようにかかる。このように、弁体
７１の移動方向によって弁体７１が受ける流体圧力の影
響に大きな差が生じるため、弁体７１のスムーズな動き
が阻害され、安定した流量調整が困難であるという不具
合を有する。
６２３５３７号公報に開示される流量調整弁７０におい
ては、弁体７１の摺動方向（上下方向）が燃料の流通方
向（上から下への方向）と平行となっているので、弁体
７１が上方向（開方向）に移動する時には、流体の圧力
が弁体７１の動きを妨げるようにかかり、弁体７１が下
方向（閉方向）に移動する時には、流体の圧力が弁体７
１の動きを促進させるようにかかる。このように、弁体
７１の移動方向によって弁体７１が受ける流体圧力の影
響に大きな差が生じるため、弁体７１のスムーズな動き
が阻害され、安定した流量調整が困難であるという不具
合を有する。
【０００５】また、上記したように、通常のコモンレー
ルシステムにおいては、各個所に設置された電磁弁等の
電子機器がＥＣＵにより制御されており、高圧燃料供給
ポンプの燃料油量調整手段（上記流量調整弁）の制御に
より、高圧燃料供給ポンプから圧送される燃料の油量、
圧力を調整し、コモンレール内が理想的な圧力で保たれ
るようになされている。しかし、もし燃料油量調整手段
に何らかの障害が生じ、コモンレール内圧力が目標圧力
に達しているにも拘わらず燃料の流量を低減させること
ができなくなると、高圧燃料供給ポンプからの高圧燃料
の送出が過度になされ、コモンレール内の圧力が異常に
高くなってしまうという問題がある。
ルシステムにおいては、各個所に設置された電磁弁等の
電子機器がＥＣＵにより制御されており、高圧燃料供給
ポンプの燃料油量調整手段（上記流量調整弁）の制御に
より、高圧燃料供給ポンプから圧送される燃料の油量、
圧力を調整し、コモンレール内が理想的な圧力で保たれ
るようになされている。しかし、もし燃料油量調整手段
に何らかの障害が生じ、コモンレール内圧力が目標圧力
に達しているにも拘わらず燃料の流量を低減させること
ができなくなると、高圧燃料供給ポンプからの高圧燃料
の送出が過度になされ、コモンレール内の圧力が異常に
高くなってしまうという問題がある。
【０００６】そこで、この発明は、高圧燃料供給ポンプ
において、燃料圧送手段へ流入する燃料の油量を調整す
るための弁体が流体の圧力に妨げられることなくスムー
ズに動くことができるようにすることを目的とし、更に
異常発生時にも十分対応できるようにすることを目的と
する。
において、燃料圧送手段へ流入する燃料の油量を調整す
るための弁体が流体の圧力に妨げられることなくスムー
ズに動くことができるようにすることを目的とし、更に
異常発生時にも十分対応できるようにすることを目的と
する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、内燃機関の燃焼室に燃料を噴射する燃
料噴射システムに用いられ、高圧燃料を蓄えるコモンレ
ールに燃料を圧送する高圧燃料供給ポンプであって、燃
料が流入する圧縮室を備えこの圧縮室に送り込まれた燃
料をプランジャの往復動により圧縮して送出する燃料圧
送手段と、前記圧縮室に流入する燃料の油量を調整する
燃料油量調整手段とを有して構成され、前記燃料油量調
整手段は、燃料タンクから汲み出された燃料を前記圧縮
室に導く燃料通路と、前記燃料通路の途中に設けられ前
記燃料通路の断面積を変化させて通過する燃料の油量を
変化させるスロットルバルブとを備え、前記スロットル
バルブは、前記燃料通路内を流通する燃料の流通方向に
対して略直角の方向に摺動するものである（請求項
１）。
に、この発明は、内燃機関の燃焼室に燃料を噴射する燃
料噴射システムに用いられ、高圧燃料を蓄えるコモンレ
ールに燃料を圧送する高圧燃料供給ポンプであって、燃
料が流入する圧縮室を備えこの圧縮室に送り込まれた燃
料をプランジャの往復動により圧縮して送出する燃料圧
送手段と、前記圧縮室に流入する燃料の油量を調整する
燃料油量調整手段とを有して構成され、前記燃料油量調
整手段は、燃料タンクから汲み出された燃料を前記圧縮
室に導く燃料通路と、前記燃料通路の途中に設けられ前
記燃料通路の断面積を変化させて通過する燃料の油量を
変化させるスロットルバルブとを備え、前記スロットル
バルブは、前記燃料通路内を流通する燃料の流通方向に
対して略直角の方向に摺動するものである（請求項
１）。
【０００８】これによれば、流体（燃料）の圧力が、ス
ロットルバルブに対してスロットルバルブの摺動方向と
は略直角の方向にかかるので、スロットルバルブの摺動
を妨げない。また、スロットルバルブの摺動方向によっ
て、スロットルバルブが受ける流体圧力の差が大きくで
るということがないので、スロットルバルブの動きがス
ムーズになり、安定した流量調整が可能となる。
ロットルバルブに対してスロットルバルブの摺動方向と
は略直角の方向にかかるので、スロットルバルブの摺動
を妨げない。また、スロットルバルブの摺動方向によっ
て、スロットルバルブが受ける流体圧力の差が大きくで
るということがないので、スロットルバルブの動きがス
ムーズになり、安定した流量調整が可能となる。
【０００９】また、前記燃料油量調整手段は、前記スロ
ットルバルブを閉方向に付勢する弾性部材と、燃料タン
クから汲み上げられた燃料が流通する通路内に設けられ
たオリフィスと、前記オリフィスを通過してきた燃料が
流入しこの燃料の圧力により前記スロットルバルブを開
方向に付勢するための圧力室と、前記圧力室と前記燃料
タンクとを連結する第１の戻し通路中に設けられ所定の
制御装置により電子制御される圧力調整弁とを備えて構
成されているとよい（請求項２）。
ットルバルブを閉方向に付勢する弾性部材と、燃料タン
クから汲み上げられた燃料が流通する通路内に設けられ
たオリフィスと、前記オリフィスを通過してきた燃料が
流入しこの燃料の圧力により前記スロットルバルブを開
方向に付勢するための圧力室と、前記圧力室と前記燃料
タンクとを連結する第１の戻し通路中に設けられ所定の
制御装置により電子制御される圧力調整弁とを備えて構
成されているとよい（請求項２）。
【００１０】これによれば、スロットルバルブは弾性部
材により閉方向、即ち燃料タンクから汲み上げられた燃
料を燃料圧送手段の圧縮室に導く燃料通路の断面積を減
少させる方向に常時付勢されているが、オリフィスを通
過した燃料が流入する圧力室内の圧力が前記弾性部材の
付勢力よりも大きくなると、スロットルバルブは弾性部
材の付勢力に抗して開方向、即ち前記燃料通路の断面積
を拡大させる方向に移動し、燃料圧送手段へ流入する燃
料が増加する。このスロットルバルブの開度の調整は、
圧力室内の圧力を調整することにより行なうことがで
き、この圧力室内の圧力の調整は、圧力室と燃料タンク
とを連結する第１の戻し通路中に設けられた電磁弁等の
圧力調整弁を所定の制御装置により開閉制御し、圧力室
内の燃料油量を増減させることにより行なうことができ
る。
材により閉方向、即ち燃料タンクから汲み上げられた燃
料を燃料圧送手段の圧縮室に導く燃料通路の断面積を減
少させる方向に常時付勢されているが、オリフィスを通
過した燃料が流入する圧力室内の圧力が前記弾性部材の
付勢力よりも大きくなると、スロットルバルブは弾性部
材の付勢力に抗して開方向、即ち前記燃料通路の断面積
を拡大させる方向に移動し、燃料圧送手段へ流入する燃
料が増加する。このスロットルバルブの開度の調整は、
圧力室内の圧力を調整することにより行なうことがで
き、この圧力室内の圧力の調整は、圧力室と燃料タンク
とを連結する第１の戻し通路中に設けられた電磁弁等の
圧力調整弁を所定の制御装置により開閉制御し、圧力室
内の燃料油量を増減させることにより行なうことができ
る。
【００１１】また、前記圧力室には、前記燃料タンクと
連通する第２の戻し通路が連結され、前記第２の戻し通
路には、所定の条件が揃った場合に開放する異常時停止
弁が設けられていてもよい（請求項３）。
連通する第２の戻し通路が連結され、前記第２の戻し通
路には、所定の条件が揃った場合に開放する異常時停止
弁が設けられていてもよい（請求項３）。
【００１２】これによれば、異常が発生した時には、第
２の戻し通路中に設けられた異常時停止弁が開放され
る。これにより、圧力室内の圧力が低下し、スロットル
バルブが弾性部材の付勢力により閉鎖位置に移動するの
で、燃料圧送手段への燃料の供給を停止させ、最終的に
は内燃機関を停止することができる。
２の戻し通路中に設けられた異常時停止弁が開放され
る。これにより、圧力室内の圧力が低下し、スロットル
バルブが弾性部材の付勢力により閉鎖位置に移動するの
で、燃料圧送手段への燃料の供給を停止させ、最終的に
は内燃機関を停止することができる。
【００１３】また、前記所定の条件とは、前記コモンレ
ール内の圧力が所定圧力以上であり、且つ前記圧力調整
弁が開放状態である状態が、所定時間以上継続した場合
であるとよい（請求項４）。
ール内の圧力が所定圧力以上であり、且つ前記圧力調整
弁が開放状態である状態が、所定時間以上継続した場合
であるとよい（請求項４）。
【００１４】これによれば、圧力調整弁が開放している
にも拘わらず、コモンレール内の圧力が低下しない状態
が継続した場合には、何らかの異常が発生したと判断で
きるので、第２の戻し通路に設けられた異常時停止弁が
開放する。これにより、燃料圧送手段への燃料供給を停
止させることができ、コモンレールへの高圧燃料の供給
を停止することができる。
にも拘わらず、コモンレール内の圧力が低下しない状態
が継続した場合には、何らかの異常が発生したと判断で
きるので、第２の戻し通路に設けられた異常時停止弁が
開放する。これにより、燃料圧送手段への燃料供給を停
止させることができ、コモンレールへの高圧燃料の供給
を停止することができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
面を参照して説明する。
【００１６】図１及び図２において、高圧燃料供給ポン
プ１が示されており、この高圧燃料供給ポンプ１は、図
９に示すようなコモンレールシステム５５の一部として
使用されるものである。コモンレールシステム５５は、
燃料タンク５６、高圧燃料供給ポンプ１、コモンレール
５７、インジェクタ５８、これらを制御する電子式コン
トロールユニット（ＥＣＵ）５９、及びセンサ類６０を
有して構成される。
プ１が示されており、この高圧燃料供給ポンプ１は、図
９に示すようなコモンレールシステム５５の一部として
使用されるものである。コモンレールシステム５５は、
燃料タンク５６、高圧燃料供給ポンプ１、コモンレール
５７、インジェクタ５８、これらを制御する電子式コン
トロールユニット（ＥＣＵ）５９、及びセンサ類６０を
有して構成される。
【００１７】前記高圧燃料供給ポンプ１は、配管を介し
てコモンレール５７に接続され、燃料タンク５６から汲
み上げた燃料油を高圧化してコモンレール５７に供給す
る。コモンレール５７は、高圧燃料供給ポンプ１から圧
送された高圧燃料を蓄え、インジェクタ５８へ分配す
る。インジェクタ５８は、コモンレール５７からの高圧
燃料を所定のタイミングで内燃機関（図示せず）の燃料
室に噴射する。ＥＣＵ５９は、センサ類６０により検出
されたエンジン回転速度、アクセル開度、燃料油温度等
の車両情報信号に基づいて、高圧燃料供給ポンプ１、コ
モンレール５７、インジェクタ５８に設けられた電磁弁
等の電子機器に制御信号を出力し、燃料の供給・噴射
量、供給・噴射時期等を総合的に制御する。
てコモンレール５７に接続され、燃料タンク５６から汲
み上げた燃料油を高圧化してコモンレール５７に供給す
る。コモンレール５７は、高圧燃料供給ポンプ１から圧
送された高圧燃料を蓄え、インジェクタ５８へ分配す
る。インジェクタ５８は、コモンレール５７からの高圧
燃料を所定のタイミングで内燃機関（図示せず）の燃料
室に噴射する。ＥＣＵ５９は、センサ類６０により検出
されたエンジン回転速度、アクセル開度、燃料油温度等
の車両情報信号に基づいて、高圧燃料供給ポンプ１、コ
モンレール５７、インジェクタ５８に設けられた電磁弁
等の電子機器に制御信号を出力し、燃料の供給・噴射
量、供給・噴射時期等を総合的に制御する。
【００１８】また、この実施の形態におけるコモンレー
ルシステム５５は、図８に示すように、高圧燃料供給ポ
ンプ１、コモンレール５７、インジェクタ５８の３つの
機関と燃料タンク５６とを連結する戻し通路４７と、こ
れらの各機関１，５７，５８にそれぞれ備えられＥＣＵ
５９により制御される電磁弁等の燃料戻し手段とによ
り、各機関１，５７，５８において発生した余剰燃料を
燃料タンク５６に戻すことができるようになされてい
る。
ルシステム５５は、図８に示すように、高圧燃料供給ポ
ンプ１、コモンレール５７、インジェクタ５８の３つの
機関と燃料タンク５６とを連結する戻し通路４７と、こ
れらの各機関１，５７，５８にそれぞれ備えられＥＣＵ
５９により制御される電磁弁等の燃料戻し手段とによ
り、各機関１，５７，５８において発生した余剰燃料を
燃料タンク５６に戻すことができるようになされてい
る。
【００１９】以下に、図１及び図２において、前記高圧
燃料供給ポンプ１の構造について説明する。高圧燃料供
給ポンプ１は、フィードポンプ２と、フューエルメータ
リングユニット（ＦＭＵ：燃料油量調整手段）３と、サ
プライポンプ（燃料圧送手段）４とが組み付けられて構
成されている。
燃料供給ポンプ１の構造について説明する。高圧燃料供
給ポンプ１は、フィードポンプ２と、フューエルメータ
リングユニット（ＦＭＵ：燃料油量調整手段）３と、サ
プライポンプ（燃料圧送手段）４とが組み付けられて構
成されている。
【００２０】フィードポンプ２は、燃料油を燃料タンク
５６から汲み上げて後述するＦＭＵ３に供給するもの
で、ポンプハウジング８のハウジング部材８ｃの開口部
を閉塞するようにボルト等により取り付けられている。
このフィードポンプ２の内部には、カムシャフト７の端
部に固定された内歯歯車と、この内歯歯車に噛合する駆
動ギアと、この駆動ギアとシャフトを介して連結された
主動ギアと、この主動ギアに噛合する従動ギアとを有し
て構成され、カムシャフト７の回転により前記主動ギア
及び従動ギアを回転させ、これら両ギアにより構成され
るギアポンプにより燃料油を燃料タンク５６から汲み上
げ、燃料フィルタを介してＦＭＵ３に供給する。
５６から汲み上げて後述するＦＭＵ３に供給するもの
で、ポンプハウジング８のハウジング部材８ｃの開口部
を閉塞するようにボルト等により取り付けられている。
このフィードポンプ２の内部には、カムシャフト７の端
部に固定された内歯歯車と、この内歯歯車に噛合する駆
動ギアと、この駆動ギアとシャフトを介して連結された
主動ギアと、この主動ギアに噛合する従動ギアとを有し
て構成され、カムシャフト７の回転により前記主動ギア
及び従動ギアを回転させ、これら両ギアにより構成され
るギアポンプにより燃料油を燃料タンク５６から汲み上
げ、燃料フィルタを介してＦＭＵ３に供給する。
【００２１】図１及び図３に示すフューエルメータリン
グユニット（ＦＭＵ）３は、前記フィードポンプ２から
送られてきた燃料を、内燃機関の要求する燃料圧力とな
るように燃料油量の調整を行った上で後述するサプライ
ポンプ４に送り込む機能を有するものである。
グユニット（ＦＭＵ）３は、前記フィードポンプ２から
送られてきた燃料を、内燃機関の要求する燃料圧力とな
るように燃料油量の調整を行った上で後述するサプライ
ポンプ４に送り込む機能を有するものである。
【００２２】このＦＭＵ３は、前記フィードポンプ２が
燃料タンク５６から汲み上げた燃料を取り込む燃料入り
口３０と、この取り込んだ燃料をサプライポンプ４へ導
く燃料通路３１ａ，３１ｂとを備え、この燃料通路３１
ａ，３１ｂの途中には、スロットルバルブ３２が配置さ
れている。このスロットルバルブ３２の一端側には、オ
リフィス３４を介して燃料が流入する圧力室３３が形成
され、他端側には、スロットルバルブ３２を圧力室３３
側へ付勢するスプリング２５が配されており、スロット
ルバルブ３２は、圧力室３３内の圧力とスプリング３５
の付勢力とが釣り合った位置に停止するようになされて
いる。
燃料タンク５６から汲み上げた燃料を取り込む燃料入り
口３０と、この取り込んだ燃料をサプライポンプ４へ導
く燃料通路３１ａ，３１ｂとを備え、この燃料通路３１
ａ，３１ｂの途中には、スロットルバルブ３２が配置さ
れている。このスロットルバルブ３２の一端側には、オ
リフィス３４を介して燃料が流入する圧力室３３が形成
され、他端側には、スロットルバルブ３２を圧力室３３
側へ付勢するスプリング２５が配されており、スロット
ルバルブ３２は、圧力室３３内の圧力とスプリング３５
の付勢力とが釣り合った位置に停止するようになされて
いる。
【００２３】前記スロットルバルブ３２の略中央部に
は、径が他の部分より膨出するように形成されたカラー
部３２ａが形成されており、このカラー部３２ａにより
下流側の燃料通路３１ｂの断（開口）面積を変化させる
ことができるようになされている。また、圧力室３３
は、前記戻し通路４７と連結する第１の通路３７（図３
参照）と連通しており、この第１の通路３７には、ＥＣ
Ｕ５９により電子制御される電磁弁である圧力調整弁３
６が設けられており、この圧力調整弁３６の開度を制御
することにより、圧力室３３内の圧力を調整し、スロッ
トバルブ３２の停止位置、即ちカラー部３２ａによる燃
料通路３１ｂの絞りを調整し、サプライポンプ４へ供給
される燃料油量を調整できるようになされている。
は、径が他の部分より膨出するように形成されたカラー
部３２ａが形成されており、このカラー部３２ａにより
下流側の燃料通路３１ｂの断（開口）面積を変化させる
ことができるようになされている。また、圧力室３３
は、前記戻し通路４７と連結する第１の通路３７（図３
参照）と連通しており、この第１の通路３７には、ＥＣ
Ｕ５９により電子制御される電磁弁である圧力調整弁３
６が設けられており、この圧力調整弁３６の開度を制御
することにより、圧力室３３内の圧力を調整し、スロッ
トバルブ３２の停止位置、即ちカラー部３２ａによる燃
料通路３１ｂの絞りを調整し、サプライポンプ４へ供給
される燃料油量を調整できるようになされている。
【００２４】サプライポンプ４は、図１及び図２に示す
ように、プランジャ５、プランジャバレル６、タペット
９、カムシャフト７、カム１３を有して構成され、カム
シャフト７は、ポンプハウジング８に支持され、一端が
ポンプハウジング８から外部に突出して内燃機関（図示
せず）の駆動トルクを受けて回転するようになってい
る。
ように、プランジャ５、プランジャバレル６、タペット
９、カムシャフト７、カム１３を有して構成され、カム
シャフト７は、ポンプハウジング８に支持され、一端が
ポンプハウジング８から外部に突出して内燃機関（図示
せず）の駆動トルクを受けて回転するようになってい
る。
【００２５】ポンプハウジング８は、プランジャバレル
６が装着される縦穴１０が形成されたハウジング部材８
ａと、このハウジング部材８ａにボルト等により固定さ
れてカムシャフト７の両端近傍を回転自在に保持するハ
ウジング部材８ｂ，８ｃとを有して構成されている。こ
の例においては、ハウジング部材８ａに形成される縦穴
１０は２つ形成されており、それぞれの縦穴１０内でプ
ランジャバレル６がハウジング部材８ａに固定され、こ
のプランジャバレル６にプランジャ５が摺動自在に挿入
されている。
６が装着される縦穴１０が形成されたハウジング部材８
ａと、このハウジング部材８ａにボルト等により固定さ
れてカムシャフト７の両端近傍を回転自在に保持するハ
ウジング部材８ｂ，８ｃとを有して構成されている。こ
の例においては、ハウジング部材８ａに形成される縦穴
１０は２つ形成されており、それぞれの縦穴１０内でプ
ランジャバレル６がハウジング部材８ａに固定され、こ
のプランジャバレル６にプランジャ５が摺動自在に挿入
されている。
【００２６】それぞれのプランジャ５の下端はタペット
９を介してカム１３に当接され、またハウジング部材８
ａに設けられたばね受け１５とプランジャ５の下部に設
けられたばね受け１６との間にはスプリング１７が弾装
されていることにより、カムシャフト７が回転すると、
プランジャ５はスプリング１７と協動してカム１３の輪
郭に沿って往復動する。
９を介してカム１３に当接され、またハウジング部材８
ａに設けられたばね受け１５とプランジャ５の下部に設
けられたばね受け１６との間にはスプリング１７が弾装
されていることにより、カムシャフト７が回転すると、
プランジャ５はスプリング１７と協動してカム１３の輪
郭に沿って往復動する。
【００２７】各プランジャバレル６の上部には、デリバ
リバルブホルダ１９との間に組み付けられたインレット
・アウトレット（ＩＯ）バルブ２０が設けられている。
このＩＯバルブ２０とプランジャ５との間には、圧縮室
２１が形成され、ＩＯバルブ２０の上方には、デリバリ
バルブホルダ１９に形成された燃料出口２２が設けられ
ている。
リバルブホルダ１９との間に組み付けられたインレット
・アウトレット（ＩＯ）バルブ２０が設けられている。
このＩＯバルブ２０とプランジャ５との間には、圧縮室
２１が形成され、ＩＯバルブ２０の上方には、デリバリ
バルブホルダ１９に形成された燃料出口２２が設けられ
ている。
【００２８】ここで、ＩＯバルブ２０は、前記ＦＭＵ３
から送られてきた燃料油を圧縮室２１に供給し、プラン
ジャ５により圧縮された燃料油をＦＭＵ３に逆流しない
ように燃料出口２２から送出する機能を有するもので、
プランジャバレル６の上部に取り付けられたバルブボデ
ィ２３と、一端がＦＭＵ３の前記燃料通路３１ｂ（図３
参照）と連通し、他端が圧縮室２１に連通する燃料通路
２４を開閉し、ＦＭＵ３からの燃料圧に抗した付勢力に
より燃料通路２４を閉方向に常時付勢しているインレッ
トバルブ２５と、一端が圧縮室２１に連通し、他端が燃
料出口２２に連通する燃料通路２６を閉方向に常時付勢
しているアウトレットバルブ２７とを有して構成され、
プランジャ５が下降行程に入ると、アウトレットバルブ
２７が閉じてＦＭＵ３からの燃料油によりインレットバ
ルブ２５が押し上げられ、圧縮室２１に燃料油が流入
し、プランジャ５が上昇行程に入ると、加圧された燃料
油により、インレットバルブ２５が閉じてアウトレット
バルブ２７が押し上げられ、燃料出口２２から燃料油が
圧送されるようになされている。
から送られてきた燃料油を圧縮室２１に供給し、プラン
ジャ５により圧縮された燃料油をＦＭＵ３に逆流しない
ように燃料出口２２から送出する機能を有するもので、
プランジャバレル６の上部に取り付けられたバルブボデ
ィ２３と、一端がＦＭＵ３の前記燃料通路３１ｂ（図３
参照）と連通し、他端が圧縮室２１に連通する燃料通路
２４を開閉し、ＦＭＵ３からの燃料圧に抗した付勢力に
より燃料通路２４を閉方向に常時付勢しているインレッ
トバルブ２５と、一端が圧縮室２１に連通し、他端が燃
料出口２２に連通する燃料通路２６を閉方向に常時付勢
しているアウトレットバルブ２７とを有して構成され、
プランジャ５が下降行程に入ると、アウトレットバルブ
２７が閉じてＦＭＵ３からの燃料油によりインレットバ
ルブ２５が押し上げられ、圧縮室２１に燃料油が流入
し、プランジャ５が上昇行程に入ると、加圧された燃料
油により、インレットバルブ２５が閉じてアウトレット
バルブ２７が押し上げられ、燃料出口２２から燃料油が
圧送されるようになされている。
【００２９】上述の構造により、高圧燃料供給ポンプ１
は、フィードポンプ２により燃料タンク５６から燃料油
を汲み上げてＦＭＵ３に供給し、ＦＭＵ３はこの燃料油
を流量の調整をした上でＩＯバルブ２０を介してサプラ
イポンプ４の各圧縮室２１に供給し、サプライポンプ４
はプランジャ５により加圧された燃料油を燃料出口２２
からコモンレール５７（図８及び図９参照）へ送出す
る。
は、フィードポンプ２により燃料タンク５６から燃料油
を汲み上げてＦＭＵ３に供給し、ＦＭＵ３はこの燃料油
を流量の調整をした上でＩＯバルブ２０を介してサプラ
イポンプ４の各圧縮室２１に供給し、サプライポンプ４
はプランジャ５により加圧された燃料油を燃料出口２２
からコモンレール５７（図８及び図９参照）へ送出す
る。
【００３０】以下に、第１の実施の形態に係るＦＭＵ３
の特徴を、図４において説明する。第１の実施の形態に
おけるＦＭＵ３は、上述したように、燃料をサプライポ
ンプ４の圧縮室２１に導く燃料通路３１ａ，３１ｂを備
え、この燃料通路３１ａ，３１ｂの途中には、燃料通路
３１ｂの断面積を変化させて燃料の流量を調整するスロ
ットルバルブ３２が配置されている。このスロットルバ
ルブ３２は、圧力調整弁３６を制御して圧力室３３内の
圧力を変化させることにより、開度が調整される。圧力
調整弁３６は、前記ＥＣＵ５９（図９参照）からの制御
信号に基づいて励磁されるソレノイド３９と、ソレノイ
ド３９の励磁力により移動する弁体４０と、弁体４０が
着座する弁座４１とを有して構成され、弁体４０が弁座
４１に着座していない（開弁）時には、圧力室３３内の
燃料は前記第１の通路３７中に設けられたフィルタ４
４、及び前記戻し通路４７（図８参照）を通り燃料タン
ク５６（図９参照）に戻されるようになされている。
の特徴を、図４において説明する。第１の実施の形態に
おけるＦＭＵ３は、上述したように、燃料をサプライポ
ンプ４の圧縮室２１に導く燃料通路３１ａ，３１ｂを備
え、この燃料通路３１ａ，３１ｂの途中には、燃料通路
３１ｂの断面積を変化させて燃料の流量を調整するスロ
ットルバルブ３２が配置されている。このスロットルバ
ルブ３２は、圧力調整弁３６を制御して圧力室３３内の
圧力を変化させることにより、開度が調整される。圧力
調整弁３６は、前記ＥＣＵ５９（図９参照）からの制御
信号に基づいて励磁されるソレノイド３９と、ソレノイ
ド３９の励磁力により移動する弁体４０と、弁体４０が
着座する弁座４１とを有して構成され、弁体４０が弁座
４１に着座していない（開弁）時には、圧力室３３内の
燃料は前記第１の通路３７中に設けられたフィルタ４
４、及び前記戻し通路４７（図８参照）を通り燃料タン
ク５６（図９参照）に戻されるようになされている。
【００３１】スロットルバルブ３２は、圧力室３３内の
圧力が変化しスプリング２５の付勢力との均衡が変化す
ることにより、図中上下方向に摺動する。このスロット
ルバルブ３２の摺動方向は、燃料通路３１ａ，３１ｂ内
を流れる燃料の流通方向に対して、略直角となってい
る。このため、流体（燃料）の圧力がスロットルバルブ
３２の動きに与える影響が小さく、スロットルバルブ３
２の動きが開方向へか又は閉方向へかによる流体圧力の
影響度の変化も少ないので、スロットルバルブ３２の動
きがスムーズとなり、安定した燃料の流量調整が可能と
なる。
圧力が変化しスプリング２５の付勢力との均衡が変化す
ることにより、図中上下方向に摺動する。このスロット
ルバルブ３２の摺動方向は、燃料通路３１ａ，３１ｂ内
を流れる燃料の流通方向に対して、略直角となってい
る。このため、流体（燃料）の圧力がスロットルバルブ
３２の動きに与える影響が小さく、スロットルバルブ３
２の動きが開方向へか又は閉方向へかによる流体圧力の
影響度の変化も少ないので、スロットルバルブ３２の動
きがスムーズとなり、安定した燃料の流量調整が可能と
なる。
【００３２】尚、この発明の請求項１に係る高圧燃料供
給ポンプの燃料流量調整手段には、図１及び図３に示す
ＦＭＵ３のように、上流側の燃料通路３１ａと下流側の
燃料通路３１ｂとが段差を有し、上流側の燃料通路３１
ａが下流側へ向かってやや傾斜しているような構造であ
っても、全体としての燃料の流通方向（図中右から左の
方向）とスロットルバルブ３２の摺動方向（図中上下方
向）とが略垂直の関係を保っているものが含まれるもの
とする。
給ポンプの燃料流量調整手段には、図１及び図３に示す
ＦＭＵ３のように、上流側の燃料通路３１ａと下流側の
燃料通路３１ｂとが段差を有し、上流側の燃料通路３１
ａが下流側へ向かってやや傾斜しているような構造であ
っても、全体としての燃料の流通方向（図中右から左の
方向）とスロットルバルブ３２の摺動方向（図中上下方
向）とが略垂直の関係を保っているものが含まれるもの
とする。
【００３３】以下に、この発明の他の実施の形態につい
て説明するが、上記第１の実施の形態と同一の個所及び
同様の作用を奏する個所には同一の符号を付してその説
明を省略する。
て説明するが、上記第１の実施の形態と同一の個所及び
同様の作用を奏する個所には同一の符号を付してその説
明を省略する。
【００３４】図５及び図６に示すのは、第２の実施の形
態における高圧燃料供給ポンプ１のフーエルメータリン
グユニット（ＦＭＵ）３の構造である。この第２の実施
の形態におけるＦＭＵ３は、前記圧力室３３には、前記
第１の通路３７とは別に、前記戻し通路４７と連通する
第２の通路５０が連結されており、この第２の通路５０
には、後述する異常時停止弁５１が設けられている。
態における高圧燃料供給ポンプ１のフーエルメータリン
グユニット（ＦＭＵ）３の構造である。この第２の実施
の形態におけるＦＭＵ３は、前記圧力室３３には、前記
第１の通路３７とは別に、前記戻し通路４７と連通する
第２の通路５０が連結されており、この第２の通路５０
には、後述する異常時停止弁５１が設けられている。
【００３５】異常時停止弁５１は、前記ＥＣＵ５９（図
９参照）からの制御信号に基づいて励磁されるソレノイ
ド５２と、ソレノイド５２の励磁力により移動する弁体
５３と、弁体５３が着座する弁座５４とを有して構成さ
れ、システムが正常に働いている時には、弁体５３が弁
座５４に着座した（閉弁）状態となっている。しかし、
特定の条件が揃い異常が発生したと判断された場合に
は、異常時停止弁５１は開弁し、圧力室３３内が第２の
通路５０を介して戻し通路４７と連通し、圧力室３３内
の燃料通り燃料タンク５６へ戻されるようになされてい
る。
９参照）からの制御信号に基づいて励磁されるソレノイ
ド５２と、ソレノイド５２の励磁力により移動する弁体
５３と、弁体５３が着座する弁座５４とを有して構成さ
れ、システムが正常に働いている時には、弁体５３が弁
座５４に着座した（閉弁）状態となっている。しかし、
特定の条件が揃い異常が発生したと判断された場合に
は、異常時停止弁５１は開弁し、圧力室３３内が第２の
通路５０を介して戻し通路４７と連通し、圧力室３３内
の燃料通り燃料タンク５６へ戻されるようになされてい
る。
【００３６】以下に、前記異常時停止弁５１を開放させ
るための非常停止制御を、図７に示すフローチャートを
参照して説明する。この制御は、所定のメインルーチン
から定期的に実行され、先ずコモンレール５７（図９参
照）に設置された圧力センサ（図示せず）からコモンレ
ール５７内の圧力Ｐc を検出し、この検出されたコモン
レール圧力Ｐc が設定された上限圧力Ｐ0 よりも大きい
か否かを判定し（ステップ１００）、コモンレール圧力
Ｐc が上限圧力Ｐ0 よりも大きくないと判定された場合
には、メインルーチンにリターンする。
るための非常停止制御を、図７に示すフローチャートを
参照して説明する。この制御は、所定のメインルーチン
から定期的に実行され、先ずコモンレール５７（図９参
照）に設置された圧力センサ（図示せず）からコモンレ
ール５７内の圧力Ｐc を検出し、この検出されたコモン
レール圧力Ｐc が設定された上限圧力Ｐ0 よりも大きい
か否かを判定し（ステップ１００）、コモンレール圧力
Ｐc が上限圧力Ｐ0 よりも大きくないと判定された場合
には、メインルーチンにリターンする。
【００３７】前記ステップ１００において、コモンレー
ル圧力Ｐc が上限圧力Ｐ0 よりも大きいと判定された場
合には、所定のセンサ（図示せず）により前記圧力調整
弁３６が開放状態となっているか否かを判定し（ステッ
プ１０１）、圧力調整弁３６が開放状態となっていない
と判定された場合には、圧力調整弁の開閉制御を行なう
所定の制御フローを実行する（ステップ１０３）。一
方、前記ステップ１０１において、圧力調整弁３６が開
放状態となっていると判定された場合には、圧力調整弁
３６が開放してから所定の時間ｔs が経過したか否かを
判定する（ステップ１０２）。
ル圧力Ｐc が上限圧力Ｐ0 よりも大きいと判定された場
合には、所定のセンサ（図示せず）により前記圧力調整
弁３６が開放状態となっているか否かを判定し（ステッ
プ１０１）、圧力調整弁３６が開放状態となっていない
と判定された場合には、圧力調整弁の開閉制御を行なう
所定の制御フローを実行する（ステップ１０３）。一
方、前記ステップ１０１において、圧力調整弁３６が開
放状態となっていると判定された場合には、圧力調整弁
３６が開放してから所定の時間ｔs が経過したか否かを
判定する（ステップ１０２）。
【００３８】前記ステップ１０２において、所定時間ｔ
s が経過していないと判定された場合には、前記ステッ
プ１００に戻り再びコモンレール圧力Ｐc を調べ、一方
所定時間ｔs が経過していると判定された場合には、前
記異常時停止弁５１を開放させる信号をＥＣＵ５９から
異常時停止弁５１のソレノイド５２に出力する（ステッ
プ１０４）。
s が経過していないと判定された場合には、前記ステッ
プ１００に戻り再びコモンレール圧力Ｐc を調べ、一方
所定時間ｔs が経過していると判定された場合には、前
記異常時停止弁５１を開放させる信号をＥＣＵ５９から
異常時停止弁５１のソレノイド５２に出力する（ステッ
プ１０４）。
【００３９】上記制御によれば、コモンレール内の圧力
Ｐc が設定した上限圧力Ｐ0 よりも高くなり、且つ圧力
調整弁３６が開放状態となっている状態が、所定時間ｔ
s 以上継続すると、異常時停止弁５１が開放する。これ
により、圧力調整弁３６が開放しているにも拘わらず、
コモンレール内の圧力Ｐc が低下しない場合、例えば前
記第１の通路３７中に設けられたフィルタ４４（図５参
照）が目詰まりを起こし、第１の通路３７内を燃料が流
通しなくなった場合等には、異常時停止弁５１が開放
し、圧力室３３内の燃料が第２の通路５０から逃がされ
るので、スロットルバルブ３２が閉状態となり、サプラ
イポンプ４の圧縮室２１への燃料供給が停止し、コモン
レール５７への燃料圧送を停止させることができる。
Ｐc が設定した上限圧力Ｐ0 よりも高くなり、且つ圧力
調整弁３６が開放状態となっている状態が、所定時間ｔ
s 以上継続すると、異常時停止弁５１が開放する。これ
により、圧力調整弁３６が開放しているにも拘わらず、
コモンレール内の圧力Ｐc が低下しない場合、例えば前
記第１の通路３７中に設けられたフィルタ４４（図５参
照）が目詰まりを起こし、第１の通路３７内を燃料が流
通しなくなった場合等には、異常時停止弁５１が開放
し、圧力室３３内の燃料が第２の通路５０から逃がされ
るので、スロットルバルブ３２が閉状態となり、サプラ
イポンプ４の圧縮室２１への燃料供給が停止し、コモン
レール５７への燃料圧送を停止させることができる。
【００４０】また、上記構成の高圧燃料供給ポンプ１に
おいては、異常が発生した時には、サプライポンプ４で
高圧化される前の燃料油を燃料タンク５６に戻すように
したので、異常時停止を行う際の確実性を確保すること
ができる。
おいては、異常が発生した時には、サプライポンプ４で
高圧化される前の燃料油を燃料タンク５６に戻すように
したので、異常時停止を行う際の確実性を確保すること
ができる。
【００４１】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、燃料
油量調整手段（ＦＭＵ）内において、スロットルバルブ
が燃料の流通方向に対して略直角の方向に摺動するの
で、流体の圧力がスロットルバルブの動きに与える影響
が少ないため、スロットルバルブの動きをスムーズにす
ることができ、安定した流量調整が可能となる。
油量調整手段（ＦＭＵ）内において、スロットルバルブ
が燃料の流通方向に対して略直角の方向に摺動するの
で、流体の圧力がスロットルバルブの動きに与える影響
が少ないため、スロットルバルブの動きをスムーズにす
ることができ、安定した流量調整が可能となる。
【００４２】また、コモンレール内の圧力が異常に上昇
し、通常の手段（圧力調整弁）では制御できなくなった
時には、異常時停止弁が作用することにより、コモンレ
ールへの燃料圧送を停止させることができる。
し、通常の手段（圧力調整弁）では制御できなくなった
時には、異常時停止弁が作用することにより、コモンレ
ールへの燃料圧送を停止させることができる。
【図１】図１は、この発明に係る高圧燃料供給ポンプの
構造を示す断面図である。
構造を示す断面図である。
【図２】図２は、この発明に係る高圧燃料供給ポンプの
構造を示す図１におけるＡ−Ａ断面図である。
構造を示す図１におけるＡ−Ａ断面図である。
【図３】図３は、第１の実施の形態に係る高圧燃料供給
ポンプのフューエルメータリングユニット（ＦＭＵ）の
構造を示す断面図である。
ポンプのフューエルメータリングユニット（ＦＭＵ）の
構造を示す断面図である。
【図４】図４は、第１の実施の形態に係る高圧燃料供給
ポンプのＦＭＵの構造を示す説明図である。
ポンプのＦＭＵの構造を示す説明図である。
【図５】図５は、第２の実施の形態に係るＦＭＵの構造
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図６】図６は、第２の実施の形態に係るＦＭＵの構造
を示すシステム図である。
を示すシステム図である。
【図７】図７は、異常時停止弁の制御を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図８】図８は、この発明における燃料噴射システムを
示すシステム図である。
示すシステム図である。
【図９】図９は、コモンレールシステムを示す概略図で
ある。
ある。
【図１０】図１０は、従来の燃料油量調整手段（流量調
整弁）を示す断面図である。
整弁）を示す断面図である。
１ 高圧燃料供給ポンプ ２ フィードポンプ ３ フューエルメータリングユニット（ＦＭＵ） ４ サプライポンプ ６ プランジャ ２１ 圧縮室 ３１ａ，３１ｂ 燃料通路 ３２ スロットルバルブ ３２ａ カラー部 ３３ 圧力室 ３４ オリフィス ３５ スプリング ３６ 圧力調整手段 ３７ 第１の通路 ４４ フィルタ ４７ 戻し通路 ５１ 異常時停止弁 ５５ コモンレールシステム ５６ 燃料タンク ５７ コモンレール ５８ インジェクタ ５９ 電子式コントロールユニット（ＥＣＵ） ６０ センサ類
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｆ０２Ｍ 47/02 Ｆ０２Ｍ 47/02 55/00 55/00 Ｂ Ｄ
Claims (4)
- 【請求項１】 内燃機関の燃焼室に燃料を噴射する燃料
噴射システムに用いられ、高圧燃料を蓄えるコモンレー
ルに燃料を圧送する高圧燃料供給ポンプであって、 燃料が流入する圧縮室を備えこの圧縮室に送り込まれた
燃料をプランジャの往復動により圧縮して送出する燃料
圧送手段と、前記圧縮室に流入する燃料の油量を調整す
る燃料油量調整手段とを有して構成され、 前記燃料油量調整手段は、燃料タンクから汲み出された
燃料を前記圧縮室に導く燃料通路と、前記燃料通路の途
中に設けられ前記燃料通路の断面積を変化させて通過す
る燃料の油量を変化させるスロットルバルブとを備え、 前記スロットルバルブは、前記燃料通路内を流通する燃
料の流通方向に対して略直角の方向に摺動することを特
徴とする高圧燃料供給ポンプ。 - 【請求項２】 前記燃料油量調整手段は、前記スロット
ルバルブを閉方向に付勢する弾性部材と、燃料タンクか
ら汲み上げられた燃料が流通する通路内に設けられたオ
リフィスと、前記オリフィスを通過してきた燃料が流入
しこの燃料の圧力により前記スロットルバルブを開方向
に付勢するための圧力室と、前記圧力室と前記燃料タン
クとを連結する第１の戻し通路中に設けられ所定の制御
装置により電子制御される圧力調整弁とを備えて構成さ
れることを特徴とする請求項１記載の高圧燃料供給ポン
プ。 - 【請求項３】 前記圧力室には、前記燃料タンクと連通
する第２の戻し通路が連結され、前記第２の戻し通路に
は、所定の条件が揃った場合に開放する異常時停止弁が
設けられていることを特徴とする請求項２記載の高圧燃
料供給ポンプ。 - 【請求項４】 前記所定の条件とは、前記コモンレール
内の圧力が所定圧力以上であり、且つ前記圧力調整弁が
開放状態である状態が、所定時間以上継続した場合であ
ることを特徴とする請求項３記載の高圧燃料供給ポン
プ。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000118845A JP2001304067A (ja) | 2000-04-20 | 2000-04-20 | 高圧燃料供給ポンプ |
| KR1020027013987A KR20020091220A (ko) | 2000-04-20 | 2001-04-18 | 고압 연료 공급 펌프 |
| PCT/JP2001/003305 WO2001081753A1 (fr) | 2000-04-20 | 2001-04-18 | Pompe d'alimentation en mazout haute pression |
| EP01921870A EP1275842A1 (en) | 2000-04-20 | 2001-04-18 | High-pressure fuel feed pump |
| US10/257,751 US20030077184A1 (en) | 2000-04-20 | 2001-04-18 | High-pressure fuel feed pump |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000118845A JP2001304067A (ja) | 2000-04-20 | 2000-04-20 | 高圧燃料供給ポンプ |
Publications (1)
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