JP2001303143A - 炭材内装塊成化物の製造方法 - Google Patents

炭材内装塊成化物の製造方法

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JP2001303143A JP2000122522A JP2000122522A JP2001303143A JP 2001303143 A JP2001303143 A JP 2001303143A JP 2000122522 A JP2000122522 A JP 2000122522A JP 2000122522 A JP2000122522 A JP 2000122522A JP 2001303143 A JP2001303143 A JP 2001303143A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉状鉄含有原料と粉状炭材との混合物を25
0〜550℃で熱間成型して行う炭材内装塊成化物の製
造方法において、加熱された炭材から発生する熱分解ガ
スにより前記混合物が膨張しても、高炉に装入しうる高
強度の炭材内装塊成化物が製造できる方法を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 前記粉状鉄含有原料のかさ密度が1.5
g/cm3以上であること、さらに好ましくは、前記混
合物に振動を加えて密充填にした後、熱間成型すること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高炉、キューポラ
などの竪型炉用装入原料としての炭材内装塊成化物の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高炉原料として、従来より用いられてき
た焼結鉱、ペレット、塊鉱石のほかに、固体炭材(例え
ば、石炭粉、コークス粉等)と粉鉱石または製鉄ダスト
(炭素、酸化鉄等の混合物)にバインダーを加えて冷間
成形された炭材内装コールドペレットあるいはブリケッ
ト(以下、炭材内装コールドペレット等)と称するもの
がある。そして炭材内装コールドペレット等は高炉に装
入するとガス利用率が向上することが報告〔井上ら:鉄
と鋼(1986)S885〕されており、高炉の生産性
の向上、燃料比の低減に寄与することが期待され、さら
には従来の焼結鉱やペレットの製造と異なり焼成燃料が
不要で排ガス処理も不要となるなどメリットは大きい。
また、炭材内装コールドペレット等をコークスとともに
キューポラなどの竪型炉に装入して還元・溶解して溶銑
を製造する提案もなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、炭材内
装コールドペレット等が搬送中や高炉への装入の際に粉
化しないよう一定以上の強度(圧潰強度で約400N/
個以上、より好ましくは約500N/個以上)を確保す
る必要があり、通常、冷間成型に際してセメント類をバ
インダーとして添加する方法が用いられている。この方
法では、炭材内装コールドペレット等が強度を発現する
まで数日かかるため広大な養生スペースを必要とし、さ
らには高炉内でスラグ比が上昇し通液性が悪化するこ
と、セメント類の結晶水が分解する際の吸熱による昇温
遅れに伴い還元が遅延すること等の問題が懸念される。
一方、これらを改善するためセメント類以外のバインダ
ーを用いた場合には費用が高くコストメリットがなくな
る。
【0004】そこで、本願出願人は、特開平11−09
2833号において粉鉱石と粘結炭の混合物を熱間成型
後、脱ガスすることによりバインダーを添加せずとも高
強度の炭材内装塊成化物(ブリケット)を製造できる方
法を提案した。しかしながら、この方法では、使用する
鉄鉱石の種類や粒度によっては、加熱された炭材から発
生する熱分解ガスにより熱間成型機装入前の粉状鉄鉱石
および炭材の混合物が疎充填になり、疎充填のまま熱間
成型機に装入されると成型機への噛み込みが悪く熱間成
型された塊成化物は空隙の多い構造になり、圧潰強度が
低下したり成型できないという問題が生じた。さらに、
粉状鉄鉱石の粒度が大きいと、鉄鉱石と炭材の接触面積
が減少し、塊成化物の基質強度が低下して圧潰強度が低
下するという問題も生じた。
【0005】そこで、本発明は上記の問題を解決するた
めになされたもので、たとえ加熱された炭材から発生す
る熱分解ガスや粉状鉄鉱石の粒度が大きいことにより熱
間成型機装入前の粉状鉄鉱石および炭材の混合物が疎充
填であっても、熱間成型機装入時点において混合物が密
充填となることにより高強度の炭材内装塊成化物が製造
できる方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、粉状鉄
含有原料と粉状炭材との混合物を250〜550℃で熱
間成型して行う炭材内装塊成化物の製造方法であって、
前記粉状鉄含有原料のかさ密度が1.5g/cm3以上
であることを特徴とする炭材内装塊成化物の製造方法で
ある。
【0007】例えば、かさ密度が1.5g/cm3以上
の粉状鉄鉱石を400〜800℃に加熱し、粉状炭材を
250℃以下で乾燥し、ついで前記粉状鉄鉱石と前記粉
状炭材を混合して250〜550℃の混合物とし、その
混合物を熱間成型することを特徴とする炭材内装塊成化
物の製造方法である。
【0008】あるいは、粉状鉄鉱石と製鉄ダストを混合
したときにその混合物のかさ密度が1.5g/cm3
上となるように前記粉状鉄鉱石と前記製鉄ダストの配合
率を定めた後、前記粉状鉄鉱を400〜800℃に加熱
し、粉状炭材を250℃以下で乾燥し、ついで前記粉状
鉄鉱石、前記粉状炭材および加熱しない前記製鉄ダスト
を混合して250〜550℃の混合物とし、その250
〜550℃の混合物を熱間成型することを特徴とする炭
材内装塊成化物の製造方法である。
【0009】250〜550℃の粉状鉄含有原料と粉状
炭材との混合物を熱間成型して行う炭材内装塊成化物の
製造方法であって、前記混合物に振動を加えて密充填に
した後、熱間成型をすることを特徴とする炭材内装塊成
化物の製造方法である。
【0010】さらに、前記粉状鉄含有原料のかさ密度が
1.4g/cm3以上であることが好ましい。
【0011】例えば、かさ密度が1.4g/cm3以上
の粉状鉄鉱石を400〜800℃に加熱し、粉状炭材を
250℃以下で乾燥し、ついで前記粉状鉄鉱石と前記粉
状炭材を混合して250〜550℃の混合物とし、その
混合物に振動を加えて密充填にした後、熱間成型するこ
とを特徴とする炭材内装塊成化物の製造方法である。
【0012】あるいは、粉状鉄鉱石と製鉄ダストを混合
したときにその混合物のかさ密度が1.4g/cm3
上となるように前記粉状鉄鉱石と前記製鉄ダストの配合
率を定めた後、前記粉状鉄鉱を400〜800℃に加熱
し、粉状炭材を250℃以下で乾燥し、ついで前記粉状
鉄鉱石、前記粉状炭材および加熱しない前記製鉄ダスト
を混合して250〜550℃の混合物とし、その250
〜550℃の混合物に振動を加えて密充填にした後、熱
間成型することを特徴とする炭材内装塊成化物の製造方
法である。
【0013】なお、「鉄含有原料」とは、鉄鉱石、製鉄
ダスト(高炉ダスト、転炉ダスト、電気炉ダスト、ミル
スケールなど)など主として酸化鉄を含有する原料をい
い、「炭材」とは、石炭、SRCなど加熱時に軟化溶融
性を示す炭素質物質をいう。
【0014】また、「かさ密度」は、金属粉に対して用
いられるJIS−Z2504に基づいて測定した疎充填
かさ密度である。
【0015】炭材は約250℃を超えると熱分解反応が
始まり軟化溶融し、約550℃を超えると固化する。し
たがって、この温度域で粉状鉄含有原料に軟化溶融性を
有する炭材を混合し加圧成型すると、粉状鉄含有原料の
粒子間の空隙に溶融した炭材が容易に浸入し、粉状鉄含
有原料同士を強固に連結する。このため、バインダーが
不要となり高炉内でのスラグ量の増加を防止することが
できる。
【0016】また、炭材中に含まれている揮発分やター
ル分は、熱間成型時に大部分が脱揮および脱タールして
おり、塊成化物を高炉に装入してもタール分が揮発し、
ガス処理設備へ付着する問題は起こらない。
【0017】粉状鉄含有原料は、粒度分布等を調整して
かさ密度を高く維持する(1.5g/cm3以上とす
る)ことが好ましい。粉状炭材との混合物がその炭材か
ら発生した熱分解ガスにより膨張しても、熱間成型機装
入時点において混合物はまだ密な充填状態を維持できる
ので、熱間成型後の塊成化物は空隙の少ない緻密な構造
となり圧潰強度を高くできる。さらに、かさ密度が高く
なるように粉砕することにより鉄鉱石と炭材の接触面積
が増加し、熱間成型後の塊成化物の圧潰強度がより高く
なる効果もある。
【0018】あるいは、粉状鉄含有原料のかさ密度を高
く維持するかわりに、熱分解ガスで疎充填になった混合
物に熱間成型前に振動を加えて密充填の状態にすると成
型機への噛み込みが良くなり、熱間成型する際に同様の
効果が得られる。
【0019】このようにして製造した塊成化物中の固化
した炭材は粉状鉄含有原料に密着し、固化した炭材と鉄
含有原料との接触面積が大きくなる。そのため、塊成化
物を、焼結鉱、ペレット、塊鉱石等の従来の高炉原料と
ともに高炉に装入すると、従来の高炉原料のみを装入し
た場合には反応が起こらなかった低温域(700〜80
0℃程度)から、塊成化物中で炭材と鉄含有原料中の酸
化鉄が見かけ上直接還元反応(例えばFeO+C→Fe
+CO)を開始する。直接還元反応により発生するガス
はCOが主体なため、塊成化物の間にある焼結鉱、ペレ
ット、塊鉱石等の原料の還元に直接利用され、ガス利用
率が向上し、燃料比が低下する。また、還元反応により
生じたCO2 ガスは塊成化物中に内装した炭材と優先し
て反応するため炉頂から装入した塊コークスとは反応が
抑制された結果、コークスの粉発生量が低下し、高炉内
の通気性が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0021】図1に本発明の実施に係わる炭材内装塊成
化物の製造フローの概念図を示す。鉄含有原料として、
予め測定したかさ密度が1.5g/cm3以上の粉状鉄
鉱石を用いる。かさ密度が1.5g/cm3に満たない
粉状鉄鉱石を用いる場合には、さらに粉砕してかさ密度
を1.5g/cm3以上に調整するとよい。ただし、後
述の実施例1で説明するように、粉砕しすぎるとかえっ
てかさ密度が低下してしまうので、以下の方法によりか
さ密度の調整を行えばよい。すなわち、予め少量の鉄鉱
石を粉砕時間を変えるなどして粉砕粒度を変更し、各粉
砕粒度ごとにかさ密度を測定し、粉砕粒度(粉砕時間)
とかさ密度との関係を求めておき、かさ密度が1.5g
/cm3以上となる粉砕粒度(粉砕時間)を選択すれば
よい。あるいは、2種類以上の粉状鉄鉱石(または、粉
状鉄鉱石と製鉄ダスト)を混合したときに、かさ密度が
1.5g/cm3以上になるように配合率を決めてもよ
い。炭材は粒度に特に制限はないが、粉状鉄含有物との
混合状態を良好に保つために1mm以下に粉砕するのが
望ましい。
【0022】粉状の鉄鉱石と炭材の乾燥・予熱に関して
は、炭材はロータリードライヤー等で250℃以下の温
度で乾燥し、付着水分を除去する。一方、鉄鉱石は、炭
材と混合したときに目標温度の250〜550℃となる
ように、ロータリーキルン等で400〜800℃程度に
予熱する。ただし、鉄鉱石の一部を置き換えて製鉄ダス
トを用いる場合には、製鉄ダストは炭素や金属鉄を含む
ため予熱すると燃焼するので、製鉄ダストは予熱せずに
そのまま混合して用いる。
【0023】乾燥・予熱した炭材と鉄鉱石(および予熱
しない製鉄ダスト)との混合には、炭材の一部の過熱を
防止するために短時間で混合できるこの業種で常用され
ている、例えば二軸型のミキサーを用いる。また、ミキ
サーは成型温度を確保するために保温する。混合後の炭
材と鉄鉱石(および製鉄ダスト)は、好ましくは押し込
み機を有する熱間成型用の成型機を用いて塊成化物(ブ
リケット)に加圧成型する。加圧成型は塊成化物が成型
機から高炉炉頂装入までのハンドリングに耐え得るに十
分な圧潰強度約400N/個(30mm×25mm×1
5mm程度の大きさに対して)が得られるよう、成型加
圧力を10MPa以上、望ましくは20MPa以上とす
る。このようにして成型した塊成化物は、密に充填され
た鉄鉱石(および製鉄ダスト)粒子間の空隙に、溶融し
た軟化溶融性を有する炭材が浸入し、鉄鉱石(および製
鉄ダスト)粒子同士を強固に連結し、また、鉄鉱石(お
よび製鉄ダスト)と溶融・固化後の炭材との接触面積も
大きくなっている。また、ミキサーと成型機は密閉構造
とし、ミキサーおよび成型機で発生する炭材の熱分解ガ
スは炭化水素が主成分であるので、このガスをエジェク
ター等を用いて吸引回収し、回収したガスはロータリー
キルン等の加熱燃料として利用する。
【0024】成型直後の温度の高い塊成化物はやわらか
く強度が低いので、バンカー内で不活性ガスにより冷却
し十分強度を発現させた後、バンカーから排出して篩
い、篩下の粉は再びミキサーに戻して原料として利用す
る。篩上は目的とする約400N/個以上の高強度を有
する塊成化物である。塊成化物の高炉炉頂までの搬送時
や高炉炉頂装入時のハンドリングをシミュレートしたタ
ンブラー回転強度試験(JIS−M8712)におけ
る、塊成化物から生じる−1mm粉率と圧潰強度との関
係を図6に示す。図6に示すように、圧潰強度が400
N/個以上になると、−1mm粉率は17質量%以下と
少なくなるので、上記のハンドリングによる塊成化物の
粉化は問題とならない。
【0025】なお、特開平11−92833の発明で
は、成型後の塊成化物に残存する揮発分を減少するため
に脱ガス工程を設けているが、本発明においては必ずし
も脱ガス工程を必要としない。特開平11−92833
の発明の塊成化物は1200〜1400℃の高温雰囲気
の還元炉に装入されるため、残存する揮発分の急激な発
生による塊成化物の粉化を防止する目的で脱ガス工程を
設けたものであるのに対して、本発明の方法で製造され
た塊成化物は、高炉に装入され、高炉内で徐々に昇温さ
れるため、残存する揮発分も徐々に除去されるので塊成
化物の粉化は問題とならない。
【0026】なお、鉄鉱石の一部を置き換えてZnを高
濃度に含有する製鉄ダストを用いる場合には、高炉内で
のZn循環による炉壁耐火物への付着等の問題が生じな
いよう使用量を制限する必要がある。
【0027】かさ密度が1.5g/cm3以上の粉状鉄
含有原料を用いるかわりに、例えば、ミキサー出口部シ
ュートにバイブレーターを設置し、ミキサー内で混合さ
れた炭材と鉄鉱石(および製鉄ダスト)の混合物をシュ
ートを介して成型機へ切り出す際にバイブレーターで振
動を加えてかさ密度を上げた後、成型機で加圧成型して
もよい。ミキサー内で混合物が炭材から発生した熱分解
ガスで膨張しても、振動を加えることにより混合物はシ
ュート内で密充填され、成型後の塊成化物は空隙の少な
い緻密な構造になり圧潰強度が高くなる。なお、密充填
の度合いはシュートの長さやバイブレータの振動強度を
適宜変更することにより調整しうるものである。
【0028】なお、上記の混合物に振動を加える方法に
おいても、粉状鉄含有原料のかさ密度をある程度高く保
つことが塊成化物の圧潰強度を高くできるので好まし
い。例えば、後述の実施例2で示すように1.4g/c
3以上にすることが好ましく、1.5g/cm3以上と
することがさらに好ましい。
【0029】
【実施例】(実施例1)図2に本実施例に用いられた熱
間成型機の概要を示す。炭材としては、表1に示す粘結
炭Aを用い、鉄含有原料としては、表2に示す鉄鉱石B
またはCを用いた。なお、鉄鉱石Cについては、ボール
ミルにより粉砕時間を変えて粉砕し、その粒度を変更す
ることによりかさ密度を変化させたものを使用した。各
粉砕粒度ごとにかさ密度を測定し、その結果を図3に示
す。なお、粉砕粒度を表す指標として体積平均径を用い
た。図3より、粉砕粒度(体積平均径)を小さくしてい
くとかさ密度は若干上昇するが、ある粉砕粒度(体積平
均径)でかさ密度は最大となり、さらに粉砕粒度(体積
平均径)を小さくすると逆にかさ密度は低下することが
わかった。粘結炭Aを22質量%、鉄鉱石BまたはCを
78質量%の配合率で、鉄鉱石BまたはCのみを図示し
ない電気炉で600〜700℃に予熱した後、オイルヒ
ーターで400〜500℃に保温されたミキサーに装入
し混合して450〜460℃とし、双ロール型成型機を
用いてロール回転速度6rpm、成型圧力20〜29k
N/cmで30mm×25mm×15mmの卵形のブリ
ケット(塊成化物)に成型し、圧潰強度の変化を調べ
た。その結果を図4に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】図4に示すように、鉄鉱石のかさ密度が高
くなるにしたがって圧潰強度が高くなり、かさ密度が
1.5kg/cm3以上であれば圧潰強度約400N/
個以上、かさ密度が1.77kg/cm3以上であれば
より好ましい圧潰強度約500N/個以上が得られるこ
とを確認した。
【0033】(実施例2)熱間成型前の混合物に振動を
加えることによる密充填の効果を確認するため、図5に
示すように、実施例1で用いた熱間成型機のミキサー出
口部シュートにバイブレーターを設置した。実施例1と
同じ原料を用い、バイブレーターの運転以外は実施例1
と同じ成型条件でブリケット(塊成化物)に成型し、圧
潰強度の変化を調べた。なお、バイブレーターの振動強
度は、振幅1mm、振動数2333rpm、0.15k
Wとした。その結果を図4に併せて示す。
【0034】図4に示すように、バイブレーター設置前
にはほとんど成型ができなかったかさ密度が1.42g
/cm3の粉状鉄鉱石を用いた場合でも、熱間成型前の
混合物にバイブレータで振動を加えて密充填とすること
により、約400N/個の圧潰強度が得られることを確
認した。
【0035】
【発明の効果】以上より、本発明の方法によれば、かさ
密度が1.5g/cm3以上の粉状鉄含有原料に粉状炭
材を混合した混合物を250〜550℃で熱間成型する
ことによって、高炉に装入しうる高強度の炭材内装塊成
化物が製造できる。
【0036】また、粉状鉄鉱石と製鉄ダストを混合した
ときにその混合物のかさ密度が1.5g/cm3以上と
なるように前記粉状鉄鉱石と前記製鉄ダストの配合率を
定めた後、前記粉状鉄鉱石を400〜800℃に加熱
し、粉状炭材を250℃以下で乾燥し、ついで前記粉状
鉄鉱石、前記粉状炭材および加熱しない前記製鉄ダスト
を混合して250〜550℃の混合物とし、その250
〜550℃の混合物を熱間成型することにより、製鉄ダ
ストを用いても高炉に装入しうる高強度の炭材内装塊成
化物が製造できる。
【0037】さらに、前記混合物に振動を加えて密充填
にした後、熱間成型をすることにより、粉状鉄含有原料
のかさ密度が1.5g/cm3より低くても高炉に装入
しうる高強度の炭材内装塊成化物が製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に係わる炭材内装塊成化物の製造
フローの概念図である。
【図2】本実施例に用いられた熱間成型機の概要を示す
図である。
【図3】鉄鉱石の粉砕粒度(体積平均径)とかさ密度と
の関係を示す図である。
【図4】鉄鉱石のかさ密度とブリケット(塊成化物)の
圧潰強度との関係を示す図である。
【図5】ミキサー出口部シュートへのバイブレーター設
置の状況を示す図である。
【図6】塊成化物のタンブラー回転強度試験時の−1m
m粉率と圧潰強度との関係を示す図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉状鉄含有原料と粉状炭材との混合物を
    250〜550℃で熱間成型して行う炭材内装塊成化物
    の製造方法であって、前記粉状鉄含有原料のかさ密度が
    1.5g/cm3以上であることを特徴とする炭材内装
    塊成化物の製造方法。
  2. 【請求項2】 かさ密度が1.5g/cm3以上の粉状
    鉄鉱石を400〜800℃に加熱し、粉状炭材を250
    ℃以下で乾燥し、ついで前記粉状鉄鉱石と前記粉状炭材
    を混合して250〜550℃の混合物とし、その混合物
    を熱間成型することを特徴とする炭材内装塊成化物の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 粉状鉄鉱石と製鉄ダストを混合したとき
    にその混合物のかさ密度が1.5g/cm3以上となる
    ように前記粉状鉄鉱石と前記製鉄ダストの配合率を定め
    た後、前記粉状鉄鉱石を400〜800℃に加熱し、粉
    状炭材を250℃以下で乾燥し、ついで前記粉状鉄鉱
    石、前記粉状炭材および加熱しない前記製鉄ダストを混
    合して250〜550℃の混合物とし、その250〜5
    50℃の混合物を熱間成型することを特徴とする炭材内
    装塊成化物の製造方法。
  4. 【請求項4】 250〜550℃の粉状鉄含有原料と粉
    状炭材との混合物を熱間成型して行う炭材内装塊成化物
    の製造方法であって、前記混合物に振動を加えて密充填
    にした後、熱間成型をすることを特徴とする炭材内装塊
    成化物の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の発明において、前記粉
    状鉄含有原料のかさ密度が1.4g/cm3以上である
    ことを特徴とする炭材内装塊成化物の製造方法。
  6. 【請求項6】 かさ密度が1.4g/cm3以上の粉状
    鉄鉱石を400〜800℃に加熱し、粉状炭材を250
    ℃以下で乾燥し、ついで前記粉状鉄鉱石と前記粉状炭材
    を混合して250〜550℃の混合物とし、その混合物
    に振動を加えて密充填にした後、熱間成型することを特
    徴とする炭材内装塊成化物の製造方法。
  7. 【請求項7】 粉状鉄鉱石と製鉄ダストを混合したとき
    にその混合物のかさ密度が1.4g/cm3以上となる
    ように前記粉状鉄鉱石と前記製鉄ダストの配合率を定め
    た後、前記粉状鉄鉱を400〜800℃に加熱し、粉状
    炭材を250℃以下で乾燥し、ついで前記粉状鉄鉱石、
    前記粉状炭材および加熱しない前記製鉄ダストを混合し
    て250〜550℃の混合物とし、その250〜550
    ℃の混合物に振動を加えて密充填にした後、熱間成型す
    ることを特徴とする炭材内装塊成化物の製造方法。
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