JP2001302531A - にんにく抽出物の前立腺癌と膀胱癌の予防および治療剤としての用途 - Google Patents

にんにく抽出物の前立腺癌と膀胱癌の予防および治療剤としての用途

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JP2001302531A JP2000147609A JP2000147609A JP2001302531A JP 2001302531 A JP2001302531 A JP 2001302531A JP 2000147609 A JP2000147609 A JP 2000147609A JP 2000147609 A JP2000147609 A JP 2000147609A JP 2001302531 A JP2001302531 A JP 2001302531A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前立腺癌と膀胱癌に随伴する前立腺癌細胞と
膀胱癌細胞とを選択的に除去することができる新たな予
防・治療化学物または植物抽出剤を提供すること。 【課題解決手段】 にんにくからアリシンジアリルジサ
ルファイドおよびジアリルトリサルファイド等の有効成
分を含有するにんにく抽出物を製造して、にんにくから
分離精製したアリシン含有にんにく抽出物を有効成分と
するヒト前立腺癌および膀胱癌の予防および治療用組成
物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアリシン、ジアリル
ジサルファイドおよびジアリルトリサルファイド等を有
効成分として含有するにんにく抽出物の用途に関し、よ
り詳細には人体の前立腺癌または膀胱癌患者に投与する
とアリシン、ジアリルジサルファイドおよびジアリルト
リサルファイド等の強力な抗癌作用と免疫増強効果に因
りヒト前立腺癌細胞と膀胱癌細胞の殺傷、細胞予定死を
誘発するにんにく抽出物のヒト前立腺癌と膀胱癌予防お
よび治療剤としての新規の用途に関する。
【0002】
【従来の技術】前立腺癌は米国およびヨーロッパの男性
に発生する腫瘍のうち最もありふれた悪性腫瘍であっ
て、世界的には男性の癌死亡原因のうち第2番目を占め
る非常に重要な疾患である。最近、国内でも男性の平均
寿命が延長されて老人層の数が増加しており、前立腺癌
の最新診断方法の導入と動物性食品の摂取量増加等の食
生活変化の影響により前立腺癌と診断される患者数およ
び前立腺癌に因る癌関連直接死亡率が大いに増加してい
るので、我が国においても遠からず重要な社会的疾患に
発展するであろうと予想されている。
【0003】しかし、前立腺癌は多数の患者において最
初診断当時に既に骨とリンパ腺等に遠隔転移病巣を有し
ており、この場合、今までの唯一な治療法はホルモン治
療(両側睾丸除去術または持続的なLHRH anal
ogues注射薬物投与)や不幸にも大部分の患者達が
このような1次治療後に既存のホルモン治療に抵抗する
ホルモン治療−不応答性患者になって結局半分以上の患
者達が約1年〜1年6箇月内に死亡するようになる非常
に不幸な予後を迎えるようになる。従って、今まで前立
腺癌、特にホルモン治療−不応答性転移前立腺患者の生
存率を増加させ、生存の質を向上させることができる新
たな治療法の開発が倦まず弛まず要求されて来たが、未
だ効果的な新治療法が開発されていない。しかも、この
ような前立腺癌の発生を効果的に予防することができる
薬材や剤材が開発されるならば、またこのような剤材を
服用・摂取した時に副作用が生じないならば、これは非
常に画期的であり、効果的にヒト前立腺癌の発生頻度を
抑制することができるであろう。
【0004】膀胱癌は吸煙と有害環境等から排出された
発癌物質への長期間の露出が最も重要な原因になる悪性
腫瘍であって、国内の場合、韓国男性の尿道生殖器癌の
うち最も多い発生頻度を示し、全体男性癌のうち第5番
目を占めている非常に重要な癌で継続的に膀胱癌による
癌発生率と癌死亡率が大いに増加している。膀胱癌は癌
の進行経過によって表在性膀胱癌、浸潤性膀胱癌および
転移性膀胱癌に区分されるが、最も多い表在性膀胱癌の
場合、早期に発見されたとしても軽尿道膀胱癌切除術の
手術を施さなければならないが、この手術により肉眼的
に発見された膀胱癌組織を全て切除したとしても、約5
0〜70%の非常に高い癌再発率を有しており、従っ
て、繰り返し再手術に因る尿道狭窄、膀胱穿孔、重症感
染等の合併症が多数発生している。
【0005】このような再発率を低めるために最近には
1次的な軽尿道膀胱癌切除術後に抗癌剤または免疫療法
剤を利用した膀胱内抗癌療法を追加施行することもある
が、非常に甚だしい血尿および膀胱尿道炎症性疾患をひ
きおこすようになり、膀胱癌の継続的な進行を防止する
ことができない。また、浸潤性膀胱癌は根治的膀胱癌摘
出術の非常に大きい手術の治療を受けなければならない
が、手術後に人造膀胱代替および持続的な小便袋を着用
しなければならないため、日常生活に大きな差し支えを
もたらすのみならず、手術後の合併症も非常に深刻な場
合が多い。
【0006】また、患者が一旦転移性膀胱癌と診断され
ると、全身的な抗癌療法のみが唯一の治療法であるが、
この治療も又全身的に極めて致命的な合併症をもたら
し、抗癌剤の積極的な治療にも拘わらず、患者の予後
は、非常に悪い。従って、このような膀胱癌に対する新
たな治療剤の開発は非常に緊急で重要であり、またこの
ような膀胱癌の発生を効果的に抑制することができる予
防療法剤が開発されるならば、これは非常に画期的な膀
胱癌予防・治療剤として開発・利用できるであろう。特
に、このような予防・治療剤の生産価格が高くなく、副
作用がなく効果的な予防効果があるならば、非常に画期
的な予防と治療が可能になるであろう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者達は前記の如
き前立腺癌および膀胱癌患者の治療と予防における従来
の問題点を解消するために、前立腺癌と膀胱癌に随伴す
る前立腺癌細胞と膀胱癌細胞とを選択的に除去すること
ができる新たな予防・治療化学物または植物抽出剤を研
究・試験した結果、にんにく抽出物が未尽な効果を有す
る、既存の治療方法と治療剤を凌ぐ非常に効果的な癌予
防能力を有し、すでに発生した前立腺癌と膀胱癌の癌細
胞に対しても効率的に壊死または死滅させ、癌細胞の成
長を抑制することを確認して、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】従って、本発明の目的は、ヒト前立腺癌と
膀胱癌の予防および/または治療において非常に優れた
効果があるアリシン含有にんにく抽出物を提供すること
にある。
【0009】本発明の別の目的は、前記アリシン含有に
んにく抽出物を有効成分として含有するヒト前立腺癌と
膀胱癌の予防および/または治療用組成物を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は、に
んにくからアリシンジアリルジサルファイドおよびジア
リルトリサルファイド等の有効成分を含有するにんにく
抽出物を製造して、ヒト前立腺癌と膀胱癌の動物モデル
に投与して抗癌活性を調査した結果、前記にんにく抽出
物がヒト前立腺癌と膀胱癌を予防および/または治療す
るにあたって非常に優れた効果があるのを確認すること
により達成した。
【0011】すなわち、本発明はにんにくから分離精製
したアリシン含有にんにく抽出物を有効成分とするヒト
前立腺癌予防および治療用組成物を提供する。また、本
発明はにんにくから分離精製したアリシン含有にんにく
抽出物を有効成分とするヒト膀胱癌予防および治療用組
成物を提供する。
【発明の実施の形態】
【0012】以下、本発明の構成および作用を詳細に説
明する。本発明はアリシン含有にんにく抽出物のヒト前
立腺癌に対する抗癌性を調査する段階;前記にんにく抽
出物のヒト膀胱癌に対する抗癌性を調査する段階で構成
される。
【0013】本発明者達は新鮮な生にんにく500kg
を粉砕し、これに同量の菜種油を混合して、約4〜6日
間浸漬した後、無水硫酸ナトリウムを生にんにく重量の
1/10重量追加して混合物の水分を除去した後、カラ
ムクロマトグラフィーまたは予備薄層クロマトグラフィ
ー方法により濾過分離して精製した。全ての実験過程は
生体実験のために無菌方法により施行した。最終精製さ
れたアリシン成分含有にんにく抽出液は、淡黄色の液状
で強い臭いと特異なにんにくの芳香を有し、比重は0.
906〜0.903で酸価は1.0以下であった。鹸化
価は163〜180以上であり、ヨード価は94〜10
6であり、アリシンの有効成分含有量は0.1%以上含
有する。
【0014】本生体実験に用いられたにんにく有効成分
抽出液の細菌検査は毎生体実験前に繰り返し施行する
が、大腸菌、緑膿菌、黄色葡萄球菌およびサルモネラ菌
は検出されなかった抽出液だけを用い、また重金属検査
結果30ppm以下でなければならず、BHC、DD
T、ALDRIN、DIELRIN、ENDRINに対
する残留農薬試験において0.01ppm以下の剤材だ
けを生体試験に利用した。
【0015】アリシン含有にんにく抽出液の適切なアリ
シン有効成分の濃度を確保するために一般的に製薬的に
許されている滅菌希釈剤を含むことができ、前立腺癌と
膀胱癌の患者に投与するときには患者の年齢、体重、病
気の症状、健康度等によってその投与量および投与時期
を異にすることができる。
【0016】このように製造されたアリシン含有にんに
く抽出物は、前立腺癌病巣に前述した方法、即ち、コン
ピューター撮影や磁気共鳴映像装置または超音波を利用
して患者に注射器等の注入器で直接注入することによ
り、前立腺癌細胞と膀胱癌細胞に対する直接的な細胞予
定死と壊死を招来するようになるが、これはアリシンの
直接的な癌細胞増殖と成長を抑制・遮断する作用のみな
らず、局所的または全身免疫体系を刺激・活性化させる
ことにより、癌細胞の増殖・成長を抑制するであろうと
期待される。
【0017】このような作用は前立腺癌細胞や膀胱癌細
胞または癌細胞関連抗原と生体反応調節剤(biolo
gical response modifier)と
してのアリシンが直接または細胞間反応により接触され
ることにより、生体免疫細胞を刺激して反応を直接誘導
して治療効果をもたらすようになる。また、前立腺癌や
膀胱癌腫塊に栄養を供給して成長させる乳腺である新生
癌血管にも直接的に作用して癌血管を破壊し、それ以上
の癌血管の生成を遮断・抑制することにより、非常に効
果的に前立腺癌と膀胱癌腫塊を破壊・治療する効果を得
ることができるようになる。
【0018】また、正常人、特に、前立腺癌に罹る可能
性が多い高齢の男や黒人または家族中に前立腺癌の家族
病歴がある大人の男には必要によって前立腺の周辺部位
に前記の投与方法を利用してアリシン含有にんにく抽出
物を予め注入することにより、前立腺癌の発生を遮断・
抑制することができる。この方法は外来で出血・痛症等
の副作用なく簡単・正確に注入・施行することができる
が、にんにくのアリシンまたは前記のアリシン混合剤材
と前立腺周辺部位の細胞が互いに反応して前立腺癌の発
生を予め遮断することができる免疫体系を確立し、また
癌細胞への細胞病理学的転換がなされる過程の前立腺細
胞に直接作用することにより、効果的に前立腺癌細胞へ
の転換が遮断されて前立腺癌の発生が抑制されるのであ
る。
【0019】このような癌発生予防のためのアリシン含
有にんにく抽出物の利用は、膀胱癌に対する癌発生予防
剤としても利用可能であるが、膀胱尿道鏡等を通じて膀
胱癌の発生可能性が多い大人男女、特に長期間の吸煙歴
があったり、皮革または皮革製品を生産する工場で長期
間勤めた大人男女に直接一定量を注入することにより、
膀胱機能の損傷や出血・痛症・肝炎等の副作用なく効果
的に膀胱癌を予防することができるが、このような予防
効果は前記の抗癌機序による。
【0020】前立腺癌と膀胱癌に対する効果的で新たな
治療剤としてのアリシン含有にんにく抽出物の利用は、
直接的な病巣内への注入のみならず、前立腺癌と膀胱癌
に栄養を供給して癌を成長させる癌関連血管に直接注入
することにより可能である。前立腺癌と膀胱癌患者に頚
動脈撮影により正確な癌関連血管の大きさ・位置および
数を確認し、頚動脈撮影術を利用して前記のアリシン含
有にんにく抽出物を癌病巣に直接投与することにより、
非常に強力で効果的であり、周囲正常組織に全然損傷を
招来しない治療が可能である。
【0021】このような癌関連血管を通じた直接的なア
リシン含有にんにく抽出物の投与は、癌細胞内における
局所的な免疫体系の調節のみならず、全身的な抗癌免疫
体系の活性化を強力に誘導することにより、前立腺癌お
よび膀胱癌細胞の早い細胞予定死と壊死、癌細胞の直接
的で急速な細胞成長抑制効果をもたらして、非常に効果
的な抗癌治療効果を有するようになるのである。
【0022】にんにくは一般食生活に最も多く添加され
て利用される食品であって、値段が安く、一般的な薬品
とは異なり人体に全く副作用をひきおこさないため、ア
リシンを主成分とするにんにく抽出剤材を持続的に経口
投与することにより、人体内の持続的な全身免疫体系の
調節と機能向上を誘導して効果的に膀胱癌および前立腺
癌の発生を抑制・遮断することができる。
【0023】このような経口投与のための剤材の合成調
剤は、一般的な経口投与用薬品等の製造方法と同一の方
法により製造可能であり、アリシン成分の効果的な効果
保存のために前記の方法を利用して組成物を容易に調剤
することができる。アリシン含有にんにく抽出物の持続
的な経口投与は、非常に効果的な前立腺癌と膀胱癌の発
生予防剤として利用することができるが、これはまた一
つの重要な本発明の内容になる。
【0024】本発明と関連した前立腺癌動物モデルに対
する生体実験に用いられたアリシン含有にんにくの液状
抽出物は、一般バクテリア、真菌、大腸菌、緑膿菌、サ
ルモネラ菌等の培養検査により生体実験に適合な剤材を
利用し、重金属検査とBHC、DDT、アルドリン(A
ldrin)、ジエルドリン(dieldrin)およ
びエンドリン(Endrin)等の残留農薬検査(0p
pm)を経て完全なアリシン含有にんにく抽出物だけを
用いた。
【0025】本発明のアリシン含有にんにく抽出物は、
通常の賦形剤と混合してカプセル・丸剤・錠剤等の薬剤
に製造することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の具体的な構成および作用・効
果を実施例により詳細に説明するが、下記実施例は本発
明を例示するための目的であるのみ、本発明の権利範囲
はこれら実施例にのみ限定されるのではない。
【0027】
【実施例1】ヒト前立腺癌に対する抗癌性調査 ヒト前立腺癌の動物モデルを確立するためにathym
ic nude(nu/nu)miceの両側背部にT
−mediumで培養された1×10数のPC−3ホ
ルモン−不応答性ヒト前立腺癌細胞を注射し、実験動物
を免疫療法治療群と無治療腫瘍対照群に分類して、腫瘍
移植部位内にアリシン含有にんにく抽出物を利用した免
疫治療を施行した。
【0028】実験第 I群(15匹、30前立腺腫瘍)は
腫瘍移植後1日目から1週間隔(1日、7日、14日、
21日、28日)で5週間アリシン含有にんにく抽出物
を5mg(アリシン0.03mg)免疫療法(累積容量
にんにく抽出物25mg:アリシン0.15mg)を施
行し、実験第II群(8匹)は腫瘍対照群として生理的食
塩水だけを注入した。腫瘍の大きさはカリパス(Cal
ipers)を利用して1週間隔で測定し、各アリシン
免疫治療方法による腫瘍の発生頻度、腫瘍の成長形態、
病理組織学的検査および動物の生存期間等を綿密に評価
して統計学的な有意性を分析した。
【0029】実験結果、表1に示された通り、ヒト前立
腺癌腫瘍移植後1日目から5週間の積極的なアリシン含
有にんにく抽出物で免疫療法を施行した実験第 I群にお
いては、全体対象動物のうち13.3%だけ前立腺癌が
発生し、無治療腫瘍対照群である実験第II群に比べてア
リシン含有にんにく抽出物を利用した免疫治療が非常に
効果的に前立腺癌の発生頻度を減少させた。この差異は
Fisher’s exact testを利用した統
計分析上非常に有意であった(P<0.01)。また、
実験第 I群においてアリシン免疫治療後に発生した前立
腺腫瘍の平均体積の大きさも実験第II群の前立腺腫瘍の
平均体積の大きさに比べて統計学的に非常に有意に減少
した (Mann−Whitney U nonpar
ametric test,P<0.01)。結果的
に、アリシン含有にんにく抽出物を利用した積極的な免
疫療法は、生体実験において前立腺癌の発生を効果的に
予防し、また癌発生後にも効果的に癌の成長と増殖を抑
制することにより、前立腺癌の効果的な予防および/ま
たは治療剤として非常に有用であるのが確認された。
【0030】
【表1】
【0031】図1と図2に示されている通り、ヒト前立
腺癌に対する肉眼的な治療および予防効果は、動物モデ
ルを犠牲した後施行した病理組織学的検査と特殊免疫組
織化学的検査によっても確認されたが、アリシン含有に
んにく抽出物を利用した病巣内免疫療法は、非常に効果
的に前立腺癌細胞予定死を伴った前立腺癌組織の壊死を
誘導した。
【0032】
【実施例2】ヒト膀胱癌に対する抗癌性調査
【実験例1】ヒト膀胱癌に対する抗癌性を調査するため
に24匹の同系のC3H/He雌性マウスの背部に、細
胞培養したマウス膀胱移行上皮細胞癌細胞株であるMB
T−2細胞を1×10で皮下注射した後、実験動物を
免疫療法治療群と無治療腫瘍対照群に分類して腫瘍移植
部位内にアリシン含有にんにく抽出物を利用した免疫治
療を施行した。
【0033】実験第 I群(12匹)は腫瘍移植後1日目
か1週間隔(1日、7日、14日、21日、28日)で
5週間アリシン含有にんにく抽出物を5mg(アリシン
0.03mg)免疫療法(累積容量にんにく抽出物25
mg:アリシン0.15mg)を施行し、実験第II群
(12匹)は腫瘍対照群として生理的食塩水だけを注入
した。腫瘍の大きさはカリパスを利用して1週間隔で測
定し、各アリシン免疫治療方法により腫瘍の発生頻度、
腫瘍の成長形態、病理組織学的検査および動物の生存期
間等を綿密に評価して統計学的な有意性を分析した。
【0034】実験結果、表2に示された通り、ヒト膀胱
癌腫瘍移植後1日目から5週間の積極的なアリシン含有
にんにく抽出物で免疫療法を施行した実験第 I群におい
ては、全体実験対象動物12匹のうち2匹だけ(16.
7%)膀胱癌が発生し、全体実験対象動物12匹全て
(100%)膀胱癌が発生した無治療腫瘍対照群である
第II群に比べてアリシン含有にんにく抽出物を利用した
免疫治療が非常に効果的に膀胱癌の発生頻度を減少さ
せ、膀胱癌の予防効果が著しかった。この差異はFis
her’s exact testを利用した統計分析
上非常に有意であった(P<0.05)。また、アリシ
ン含有にんにく抽出物で治療中および治療後5週まで治
療と関連した毒性により死亡した実験動物は観察されな
かった。
【0035】
【表2】
【0036】
【実験例2】また別の実験動物であるC3H/He24
匹の同系のC3H/He雌性マウスの背部に、細胞培養
したマウス膀胱移行上皮細胞癌細胞株であるMBT−2
細胞を1×10数で移植後7日目に24匹全ての膀胱
癌の大きさが55〜65mm になったとき、実験動物
を免疫療法治療群と無治療腫瘍対照群に分類して腫瘍移
植部位内にアリシン含有にんにく抽出物を利用した免疫
治療を施行した。
【0037】実験第 I群(12匹)は腫瘍移植後7日目
から1週間隔(7日、14日、21日、28日、35
日)で5週間アリシン含有にんにく抽出物5mg(アリ
シン0.03mg)免疫療法(累積容量にんにく抽出物
25mg:アリシン0.15mg)を施行し、実験第II
群(12匹)は腫瘍対照群として膀胱癌腫瘍内に生理的
食塩水だけを注入した。腫瘍の大きさはカリパスを利用
して1週間隔で測定し、各アリシン免疫治療方法により
腫瘍の発生頻度、腫瘍の成長形態、病理組織学的検査お
よび生存率を分析した。
【0038】実験結果、表3に示された通り、実験動物
に膀胱細胞を移植後35日目に測定した膀胱癌の体積
は、アリシン免疫抗癌治療群では平均1534.8 ±
552.4mmであったが、生理的食塩水だけで治療
した膀胱癌動物モデルにおける膀胱癌の大きさは512
0.6 ± 812.5mmであって、アリシン免疫抗
癌治療群で膀胱癌の体積が大いに減少したのが観察され
た。この差異は統計学的に有意であった(Mann−W
hitney U nonparametrictes
t,P<0.05)。結果的に、アリシン含有にんにく
抽出物の投与は膀胱癌動物モデルを利用した生体試験に
おいて非常に効果的な膀胱癌成長抑制と治療効果を誘導
したのが確認された。特に、アリシン抗癌免疫療法を施
行した動物群において無治療動物群に比べて優れた生存
率が確認された。
【0039】
【表3】
【0040】膀胱癌動物モデルを犠牲にした後に施行し
た病理組織学的検査と特殊免疫組織化学的検査において
アリシン含有にんにく抽出物を利用した病巣内免疫療法
は、図3と図4に示された通り、明らかに前立腺癌細胞
予定死を伴った前立腺癌組織の壊死を誘導したのが確認
された。
【0041】
【発明の効果】前記実施例により説明した通り、アリシ
ン、ジアリルサルファイドおよびジアリルトリサルファ
イド等を有効成分として含有する本発明のにんにく抽出
物は、ヒト前立腺癌と膀胱癌の予防および/または治療
において非常に優れた効果があるのが分かるため、本発
明は生物医薬産業上非常に有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 PC−3ヒト前立腺癌動物モデルにおいて、
本発明のアリシン含有にんにく抽出物を利用した病巣内
免疫療法後のヘマトキシリン・エオジン(H&E)染色
後に非常に明らかな前立腺癌細胞の細胞予定死を伴った
確実な前立腺癌壊死を示す微細病理組織学的写真であ
る。
【図2】 PC−3ヒト前立腺癌動物モデルにおいて、
本発明のアリシン含有にんにく抽出物を利用した病巣内
の持続的な免疫療法後に施行したApotaqを利用し
たTUNEL特殊免疫組織化学的検査後の組織写真であ
って、非常に明らかな前立腺癌細胞の細胞予定死を示す
写真である。
【図3】 膀胱癌動物モデルにおいて、本発明のアリシ
ン含有にんにく抽出物を利用した病巣内免疫療法をMB
T−2膀胱癌細胞と同時に施行した後、2週が経過した
組織をApotaq利用したTUNELを分析したもの
で、大部分の膀胱癌細胞が明らかな膀胱癌細胞の細胞予
定死をひきおこしたことを示す微細組織学的写真であ
る。
【図4】 膀胱癌動物モデルにおいて、確立された膀胱
癌の組織に本発明のアリシン含有にんにく抽出物を利用
した腫瘍内の持続的な免疫療法を施行した後、Apot
aqを利用したTUNEL特殊免疫組織化学的検査にお
いて膀胱癌細胞の細胞予定死を伴った膀胱癌組織の壊死
が観察されて膀胱癌治療効果が確認されることを示す写
真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 李 正求 大韓民国ソウル特別市城北区安岩洞5街 126−1 (72)発明者 金 漢謙 大韓民国ソウル特別市城北区安岩洞5街 126−1 (72)発明者 文 斗建 大韓民国ソウル特別市城北区安岩洞5街 126−1 Fターム(参考) 4C088 AB88 AC13 BA08 MA52 ZB26

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 にんにくから分離精製したアリシン含有
    にんにく抽出物を有効成分とするヒト前立腺癌予防およ
    び治療用組成物。
  2. 【請求項2】 にんにくから分離精製したアリシン含有
    にんにく抽出物を有効成分とするヒト膀胱癌予防および
    治療用組成物。
JP2000147609A 2000-04-12 2000-05-19 にんにく抽出物の前立腺癌と膀胱癌の予防および治療剤としての用途 Pending JP2001302531A (ja)

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