JP2001302434A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP2001302434A
JP2001302434A JP2000117504A JP2000117504A JP2001302434A JP 2001302434 A JP2001302434 A JP 2001302434A JP 2000117504 A JP2000117504 A JP 2000117504A JP 2000117504 A JP2000117504 A JP 2000117504A JP 2001302434 A JP2001302434 A JP 2001302434A
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JP
Japan
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skin
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amount
weight
carboxyvinyl polymer
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JP2000117504A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kaneki
宏之 鹿子木
Makoto Tsunenaga
誠 常長
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 清涼感・はり感という肌をひきしめる効果に
優れ、かつ製剤の安定性が高い皮膚外用剤を提供する。 【解決手段】 カルボキシビニルポリマーと、ポリビニ
ルアルコール若しくはその誘導体と、低級アルコール
と、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールとを配
合し、低級アルコールの配合量を10.0重量%以上と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は皮膚外用剤に係わ
り、特に清涼感・はり感という肌をひきしめる効果に優
れ、かつ製剤の安定性が高い皮膚外用剤に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】化粧品の目的として、保湿・肌荒れ改善
などはよく知られた効果であるが、特に夏場などは肌に
清涼感やはり感を与え、肌がひきしまる感触を与える化
粧料も重要な分野である。しかし、ひきしめ感を与える
には、アルコールの高配合や、肌上で適度な皮膜を形成
する水溶性皮膜剤を配合する必要がある。しかし、高ア
ルコール系へ水溶性皮膜剤を配合すると、経時で、特に
低温保存条件下で系が不均一になるなど、安定性に懸念
があった。また、安定性に問題がない領域で処方を構築
すると、求めるひきしめ感が充分に得られないという問
題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる実状に鑑み、本
発明は、ひきしめ効果が充分に感じられ、かつ製剤の安
定性も良好な皮膚外用剤を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、カ
ルボキシビニルポリマーと、ポリビニルアルコール若し
くはその誘導体と、低級アルコールと、2−アミノ−2
−メチル−1−プロパノールとを配合し、低級アルコー
ルの配合量が10.0重量%以上であることを特徴とす
る皮膚外用剤である。
【0005】以下に本発明における皮膚外用剤の構成を
説明する。本発明の皮膚外用剤に用いられるカルボキシ
ビニルポリマーは、例えばCARBOPOL 980
(BFGoodrich社製)、Synthalen
K(3V Inc社製)、ハイビスワコー105(和光
純薬社製)の商品名で知られているものが挙げられる。
【0006】カルボキシビニルポリマーの配合量は、基
本的には製剤がたれ落ちるほど低くなく、肌へ伸ばしに
くいほど高くなければ任意の配合量でよいが、目安とし
ては0.01〜2.0重量%、好ましくは0.05〜
1.0重量%である。
【0007】本発明で用いられるポリビニルアルコール
若しくはその誘導体としてはポリビニルアルコール以外
に、例えばポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール等が
あげられるが、特に好ましいものはポリビニルアルコー
ルである。本発明の皮膚外用剤に用いられるポリビニル
アルコールおよびその誘導体は、例えばクラレボパール
(株式会社クラレ製)の商品名で知られているものが挙
げられる。
【0008】ポリビニルアルコール若しくはその誘導体
の配合量としては0.01〜2.0重量%、特に0.0
5〜1.0重量%が好ましい。ポリビニルアルコール類
の配合量が0.01重量%未満では肌のひきしめ感に欠
け、2.0重量%を超えるとべたつく。
【0009】本発明で用いられる2−アミノ−2−メチ
ル−1−プロパノールは、製剤のpHを調整するのに用
いられるもので、その配合量は、製剤のpHを5〜8に
調整するのに必要な量である。2−アミノ−2−メチル
−1−プロパノール以外のpH調整剤を用いた場合に
は、安定性に優れたものを得るのが困難である。
【0010】本発明で用いられる低級アルコールとして
は、メタノール、エタノール等が挙げられ、特にエタノ
ールが好ましい。低級アルコールの配合量は10.0重
量%以上であり、特に好ましい配合量は、15.0〜5
0.0重量%である。低級アルコールの量が少なすぎる
と肌のひきしめ感に欠け、多すぎると系が不安定となり
やすい。
【0011】本発明の皮膚外用剤には上記した必須構成
成分の他に通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いら
れる他の成分、例えば、粉末成分、液体油脂、固体油
脂、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エ
ステル、シリコーン、アニオン界面活性剤、カチオン界
面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、保湿
剤、水溶性高分子、増粘剤、皮膜剤、紫外線吸収剤、金
属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール、
糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調
製剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助
剤、香料、水等を必要に応じて適宜配合し、目的とする
剤形に応じて常法により製造することが出来る。
【0012】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
また、配合量は特に指定がない限り重量%で示す。尚、
これに先立ち各実施例及び比較例で採用した試験法、評
価法を説明する。
【0013】(1)使用感官能試験 各試験品について、男女30名計60名のパネルに試作
品を使用してもらい、以下の基準でひきしめ感を判定し
た。 ◎:40人以上が良好と評価した。 ○:20人以上,40人未満の人が良好と評価した。 △:10人以上,20人未満の人が良好と評価した。 ×:10人未満の人しか良好と評価しなかった。
【0014】(2)安定性評価試験 試料を−20℃に1週間保存した後、室温に戻して状態
を観察した。 ○:異常なし。 △:わずかに不均一な固まりが見られる。 ×:不均一な固まりが見られる。
【0015】実施例1,2、比較例1〜4 次の表1に示す処方で下記の方法により皮膚外用剤を調
製し、得られた試料のひきしめ感および製剤安定性を上
記した方法で評価した。その結果を併せて表1に示す。
【0016】(製法)A(水相)とB(アルコール相)を
それぞれ溶解する。AにBを加えて、10分間攪拌して
試験品を得た。
【0017】
【表1】 ─────────────────────────────────── 実施例 比較例 ────── ──────────── 1 2 1 2 3 4 ─────────────────────────────────── A.水 残余 残余 残余 残余 残余 残余 ポリビニルアルコール 0.1 − − 0.1 0.1 0.1 ポリ酢酸ビニル − 0.1 − − − − カルボキシビニルポリマー 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 − グリセリン 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 エデト酸三ナトリウム 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 2−アミノ−2−メチル −1−プロパノール 0.06 0.06 0.06 − 0.06 − 水酸化カリウム − − − 0.08 − − ─────────────────────────────────── B.エタノール 20.0 20.0 20.0 20.0 5.0 20.0 POEオレイル アルコールエーテル 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 メントール 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 香料 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 ─────────────────────────────────── ひきしめ感 ◎ ◎ △ ◎ △ △ 製剤安定性 ○ ○ ○ × ○ ○ ───────────────────────────────────
【0018】表1からわかるように、カルボキシビニル
ポリマー、ポリビニルアルコール類、10.0重量%以
上の低級アルコールおよび2−アミノ−2−メチル−1
−プロパノールを配合することにより、ひきしめ効果が
充分に感じられ、かつ製剤の安定性も問題ない皮膚外用
剤が得られた。
【0019】 実施例3 美容液 配合成分 配合量(重量%) (1) ジプロピレングリコール 10.0 (2) ポリエチレングリコール1500 5.0 (3) アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.1 (4) カルボキシビニルポリマー 0.5 (5) ポリビニルアルコール 0.01 (6) 環状シリコン油 2.0 (7) ヒドロキシプロピル化βシクロデキストリン 0.5 (8) エタノール 10.0 (9) 2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール 0.18 (10)香料 適量 (11)色剤 適量 (12)防腐剤 適量 (13)キレート剤 適量 (14)退色防止剤 適量 (15)精製水 残余
【0020】(製法)精製水の一部を取りキレート剤を
溶解し、これにアルキル変性カルボキシビニルポリマ
ー、カルボキシビニルポリマーおよびポリビニルアルコ
ールを混合・攪拌した。また精製水の残部に、保湿剤、
退色防止剤等を加えて室温下にて溶解し、これに前述の
溶液を加え均一な水溶液を得た。また、エタノールに防
腐剤、環状シリコン油、香料を加えアルコール溶液と
し、これを先の水溶液に添加混合して可溶化を行った。
次いで色剤で調色後、ろ過して、所望する美容液を得
た。
【0021】 実施例4 乳液 配合成分 配合量(重量%) (1) ポリビニルアルコール 1.0 (2) アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.1 (3) カルボキシビニルポリマー 0.05 (4) ケイ酸アルミニウムマグネシウム 0.5 (5) 1,3−ブチレングリコール 5.0 (6) ダイナマイトグリセリン 5.0 (7) スクワラン 0.5 (8) テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 0.5 (9) ジメチルポリシロキサン 2.0 (10)エタノール 15.0 (11)クエン酸 0.01 (12)クエン酸ナトリウム 0.09 (13)2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール 0.04 (14)キレート剤 適量 (15)色剤 適量 (16)香料 適量 (17)防腐剤 適量 (18)精製水 残余
【0022】(製法)精製水に保湿剤、キレート剤を加
えて水相を調製した。また、別にテトラ2−エチルヘキ
サン酸ペンタエリスリットに防腐剤、香料等を加えた。
これを先の水相に加え予備乳化を行った。さらにこの予
備乳化物にカルボキシビニルポリマー、アルキル変性カ
ルボキシビニルポリマーおよびポリビニルアルコールを
加え攪拌した。ホモミキサーで乳化物中の乳化粒子を均
一にした後、脱気、ろ過、冷却を行い乳液を得た。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、ひきしめ効果が充分に
感じられ、かつ製剤の安定性も問題ない皮膚外用剤を提
供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB032 AB372 AB382 AC022 AC101 AC102 AC122 AC182 AC302 AC392 AC532 AC541 AC542 AD042 AD091 AD092 AD111 AD112 AD152 AD172 AD252 AD532 CC02 CC04 CC05 DD23 DD27 EE01 EE06 FF05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシビニルポリマーと、ポリビニ
    ルアルコール若しくはその誘導体と、低級アルコール
    と、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールとを配
    合し、低級アルコールの配合量が10.0重量%以上で
    あることを特徴とする皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】 カルボキシビニルポリマーの配合量が
    0.01〜2.0重量%であり、ポリビニルアルコール
    若しくはその誘導体の配合量が0.01〜2.0重量%
    であり、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールの
    配合量が製剤のpHを5〜8に調整するのに必要な量で
    ある請求項1記載の皮膚外用剤。
JP2000117504A 2000-04-19 2000-04-19 皮膚外用剤 Pending JP2001302434A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011148716A (ja) * 2010-01-19 2011-08-04 Shiseido Co Ltd 乳化皮膚外用剤
US8747827B2 (en) 2009-12-15 2014-06-10 Shiseido Company, Ltd. Emulsified cosmetic composition

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