JP2001301669A - トレーラ - Google Patents

トレーラ

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JP2001301669A
JP2001301669A JP2000123255A JP2000123255A JP2001301669A JP 2001301669 A JP2001301669 A JP 2001301669A JP 2000123255 A JP2000123255 A JP 2000123255A JP 2000123255 A JP2000123255 A JP 2000123255A JP 2001301669 A JP2001301669 A JP 2001301669A
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towbar
trailer
wheels
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cross rod
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Shigeru Hanaoka
茂 花岡
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Hanaoka Sharyo Co Ltd
Hanaoka Sharyo KK
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Hanaoka Sharyo Co Ltd
Hanaoka Sharyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高速走行させた場合であってもトウバーによる
ナックル操舵の動きを正しく後輪に伝えることができ、
高速安定走行が得られるトレーラを提供する。 【解決手段】車体10に、前部トウバー14及び後部トウバ
ー15を水平方向に回動自在に設け、複数の車両をトウバ
ー14,15 により列車状に連結して用いるナックル操舵の
トレーラにおいて、タイロッド19とトウバー14,15 とを
それぞれ連動するように連繋すると共に前輪12及び後輪
13をそれぞれキングピン角を有するナックル18で支持
し、後輪13を進行方向に対して傾斜するキャスター角を
有するナックル18で支持してナックル操舵するように
し、トウバー間をクロスロッド21により連繋し、クロス
ロッド21はその運動方向に沿って所定の遊びが与えられ
る機構を有し、走行時に前部トウバー14及び前輪12の振
れをクロスロッド21の遊びで吸収して後部トウバー15及
び後輪13に伝達しない構成とすることを特徴とする。ま
たトウバー14,15 と本体間にスタビライザー20をそれぞ
れ設ける。更に前部トウバー14に車両の牽引方向を前後
に切り換える牽引方向切換装置30〜35を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の車両を列車
状に連結して用いるトレーラに関し、特に走行操舵性を
改良して高速安定走行を可能にしたトレーラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各2輪の前輪及び後輪を装備する
車体の前部及び後部の中央部分に、前部トウバー及び後
部トウバーを水平方向に回動自在に設け、複数の車両を
トウバーにより列車状に連結して用いるナックル操舵の
両牽引トレーラが知られている。また、車体前部の前部
トウバーを水平方向に回動自在に設け、車体後部の中央
部に連結用ヒッチを設け、後車両の前部トウバーを前車
両の連結用ヒッチに連結して用いる片牽引トレーラが知
られている。
【0003】そして、上記列車状に連結された多両連結
トレーラに、例えば貨物コンテナを積載して運搬する場
合には、その走行性、特に全てのトレーラの走行軌跡を
できるだけ牽引車両の走行経路から逸脱させないことが
要求される。
【0004】そこで、本願出願人は、実用新案登録番号
第 3002199号において安定した走行性が得られるトレー
ラを提案している。このトレーラでは前輪及び後輪をキ
ングピン角を有するナックルで支持し、トウバーに連結
して用いるナックル操舵により前輪を操向し、この前輪
の動きをクロスロッドで後輪に伝えて前輪と後輪が同一
軌跡を追従走行するように構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、空港等で使
用されるトレーラは、飛行機の離着陸時間内に航空貨物
の降搭載作業を行う必要があるから広い空港内を限られ
た時間内に走行しなければならず、高速性が要求される
と共に前方トレーラと後方トレーラが同一軌跡を追従走
行する走行安定性も要求される。そして、最近では輸送
貨物量の増加により、更に高速性とそれに伴い走行安定
性の向上が求められている。
【0006】しかしながら、例えば、時速20km/hで走
行していた従来のトレーラを時速30km/h〜40km/hと
高速で走行させると、操舵に無関係な前輪の振動や揺れ
もクロスロッドを介して後輪に伝わってしまい、トレー
ラの走行軌跡が牽引車両の走行経路から逸脱するおそれ
があった。
【0007】また、トレーラが迂回、曲進などの旋回走
行した後に直進方向へ復原する際、従来復原性が可能で
あったものが、時速30km/h〜40km/hの高速走行の場
合では、後輪の復原性が遅れてしまうといった問題も生
じた。
【0008】本発明は、前記問題点に鑑みなされたもの
であり、高速走行させた場合であってもトウバーによる
ナックル操舵の動きを正しく後輪に伝えることができ、
高速安定走行が得られるトレーラを提供することを技術
的課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、本発明のトレーラは以下の手段を採用した。すなわ
ち、本発明の請求項1記載のトレーラは、各2輪の前輪
及び後輪を装備する車体の前部及び後部の中央部分に、
前部トウバー及び後部トウバーを水平方向に回動自在に
設け、複数の車両をトウバーにより列車状に連結して用
いるナックル操舵のトレーラにおいて、上記前輪及び後
輪のタイロッドと前部トウバー及び後部トウバーとをそ
れぞれ連動するように連繋すると共に、前輪及び後輪を
それぞれキングピン角を有するナックルで支持し、上記
後輪を進行方向に対して傾斜するキャスター角を有する
ナックルで支持してナックル操舵するようにし、上記前
後のトウバー間をクロスロッドにより連繋し、該クロス
ロッドはその運動方向に沿って所定の遊びが与えられる
機構を有し、走行時に前部トウバー及び前輪の振れを一
定角度まではクロスロッドの遊びで吸収して後部トウバ
ー及び後輪に伝達しない構成とすることを特徴とする。
【0010】前記構成によって、本発明のトレーラは、
前部トウバーに働く牽引力により前輪タイロッドを介し
て操舵され、左右に走行される前輪は、ナックル操舵さ
れ、直進方向に復帰されるが、キングピン角を有するナ
ックルはそのキングピン角により直進方向への復帰習性
が強く、キングピン角を持たないナックルによる操舵に
比べより強くより迅速に行われる。
【0011】後輪は、通常走行の場合、前部トウバーと
後部トウバーを連繋したクロスロッドにより、前輪とそ
の時期をほぼ同じくして連動復帰する。また、後輪は後
輪アライメントにキャスター角を設け、キングピン角と
同時にナックルに装備しキングピン角及びキャスター角
の相乗効果により直進走行安定性を向上させたので、高
速走行になっても、後輪は直進方向へ追従する習性が与
えられ、高速安定走行が可能になる。
【0012】なお、キャスター角は7〜10°の範囲、
キングピン角は17〜19°の範囲が好ましい。キャス
ター角およびキングピン角が互いに関連して高速安定走
行を可能にしているが、理論的に完全に解明されてはい
ない。そこで、この数値範囲は発明者による検討・実験
に基づいて決定したものである。この数値範囲は一般の
自動車等とは異なる。
【0013】また、ナックル操舵で直進方向へ復帰した
前輪及び後輪は、直進進行中の前輪の揺れを吸収するク
ロスロッドの遊びにより、前輪ないし前部トウバーの振
れを一定角度まで作用しないように保持され、後輪は前
輪の揺れの影響を受けることなく安定走行する。
【0014】〈本発明における付加的構成〉本発明に係
るトレーラは、前述した必須の構成要素からなるが、そ
の構成要素に更に以下のような構成を付加した場合であ
っても成立する。その付加的構成要素とは、(1) 前部ト
ウバー及び後部トウバーと本体間に、走行中の車体の直
進性を保持するためのスタビライザーをそれぞれ設けた
ことである(請求項2)。そして、車体と前後のトウバ
ー間にスタビライザーを設けたことにより、高速走行中
の車体の直進性が保持でき、前輪及び前部トウバーの振
れを調整することができ、副次的に直進復帰性能も有す
るので、牽引車の牽引方向への追従性を向上させること
ができる。
【0015】また、別の付加的構成として、(2) 前部ト
ウバーに、車両の牽引方向を前後に切り換える牽引方向
切換装置(クラッチ機構)を設けてもよい(請求項
3)。この場合、車両の牽引方向が同じ性能で前後に切
り換えられるので、追従性が向上し前後両方向の牽引が
可能となる。
【0016】更に、別の付加的構成として、(3) 後部ト
ウバー及び牽引方向切換装置を排除して片牽引トレーラ
とし、車両後部中央部に連結用ヒッチを設けてもよい
(請求項4)。この場合、片牽引トレーラにおいて両牽
引トレーラと同様の直進安定性と追従性が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
トレーラの足まわり機構を図に基づいて詳細に説明す
る。トレーラの車体10には、図1および図2に示すよ
うに、その前部と後部に左右一対の前輪12及び後輪1
3が装備されている。また、車体10の前部及び後部の
中央位置には、前部トウバー14及び後部トウバー15
がそれぞれキングピン16,17を介して水平方向に回
動自在に支持されている。
【0018】前輪12及び後輪13は、キングピン角α
(図3参照)を持ったナックル18により支持されてナ
ックル操舵されるようになっている。また、後輪13
は、キャスター角β(図2参照)を持ってナックル18
により支持されている。そして、この実施の形態ではキ
ングピン角αを18°に、キャスター角βを8.7°に
設定している。このキングピン角α及びキャスター角β
の数値の設定理由は、本発明者がキングピン角αとキャ
スター角βの数値を様々に組み合わせてトレーラの走行
実験を行い、キングピン角及びキャスター角の相乗効果
が最も大きくなり、十分な直進走行安定性が得られたこ
とに基づいている。
【0019】キングピン角αを有するナックル18は、
図3(a),(b)に示すように車輪12(13)がト
レーラの直進方向に向いている時が車輪取付け高さが最
低で、直進方向から車輪の向きが変わると、変わるに従
って地面GLから仮想の接地面Sとなり、その位置高さ
が増大する。このとき車輪12(13)は、地面の抵抗
を受けて常に(見掛けの)取付高さが低くなるよう(直
進方向になるよう)戻される。従って、車輪12(1
3)には常に直進方向に戻る習性が与えられ、車輪12
(13)自身が走行安定性を持つことになる。
【0020】また、後輪13は、図2に示すように、直
進方向Xに対して傾斜するキャスター角βを持ってナッ
クル18により支持されている。なお、トレーラは後述
する前後切換クラッチ機構で前進状態から後進状態に切
り換わり、前輪12が後輪の役目を行うことがある。後
進状態の場合、進行方向はYに換わるので、前輪12も
進行方向Yに対して傾斜するキャスター角βを持ってナ
ックル18により支持されている。
【0021】後輪13にキャスター角βを有するナック
ル18は、後輪13が直進方向に追従しようとする働き
が生じ、直進方向へ追従する習性が与えられそれが走行
安定性を持つことになる。
【0022】そして、後輪アライメントにキャスター角
βを設けて、キングピン角αと同時にナックル18に装
備したことで直進走行安定性を向上させ、前述の実験結
果によれば、キングピン角α及びキャスター角βの相乗
効果が増大し高速安定走行を持つことになる。なお、キ
ングピン角α及びキャスター角βを前輪アライメントに
与えることは公知であるが、本願発明は後輪アライメン
トにキャスター角βを設け、キングピン角α及びキャス
ター角βの相乗効果を増大させて直進走行安定性を向上
させている。
【0023】このキングピン角α及びキャスター角βを
持ったナックル18と、前部トウバー14及び後部トウ
バー15のキングピン16,17間にタイロッド19,
19が設けられている。
【0024】上記前部トウバー14及び後部トウバー1
5と車体10との間には、図4に示すスタビライザー2
0が、前部及び後部トウバー14,15から突出したブ
ラケット14a,15aと車体10との間に2本斜めに
架設されている。
【0025】このスタビライザー20は、走行中の車体
間を常に直進性が保持されるよう、弾性的に調整を行う
のが主な機能であり、車両の直進性を強力なバネの力で
弾持するためのものではなく、副次的に僅かに直進復原
性に機能するものである。
【0026】前部トウバー14及び後部トウバー15の
端部に、スタビライザー用ブラケット14a,15aと
左右対称位置にブラケット14b,15bが設けられ、
このブラケット14b,15b間は、車体10の平面中
心点を通るクロスロッド21により斜めに連結されてい
る。
【0027】該クロスロッド21の一端部とブラケット
15bとの連結部分には、クロスロッド21の端部に穿
設された長孔21aに、ブラケット15bから上方に突
設されたピンが嵌挿されており、クロスロッド21の運
動方向の動きに所定の遊びが与えられている(以下長孔
21aを遊びという)。この遊び21aは、クロスロッ
ド21の運動方向に沿って与えられているのであり、こ
の遊び21aを、例えばクロスロッド21の中間部分に
おいてその長さが所定範囲に変化するように構成しても
同じ効果が得られる。クロスロッド21の他端部は、ク
ロスロッド21から上方に突設したピンを直接ブラケッ
ト14bに挿嵌し、遊びは与えられていない。
【0028】図示しないトラクターに、多数のトレーラ
が連結されて走行しながらカーブするとき、進行方向の
前部トウバー14がタイロッド19を介して操向され、
後輪13はクロスロッド21の動作により前輪12と同
一軌跡を通る走行経路をたどるように追従走行する。ま
た、キングピン角αとスタビライザー20とに加えてキ
ャスター角βを設けた複合構造により、後輪13に進行
方向へ追従する習性が与えられそれが走行安定性を持つ
ことになる。
【0029】車両が曲進から直進に転向する時も、前輪
12が直進に戻ると同時にクロスロッド21及びキャス
ター角βにより後輪13が速やかに復元され追従走行す
る。直進走行中、前部トウバー14がトラクターの走行
によって多少の横振れがあっても、ブラケット15bの
ピンが嵌挿されているクロスロッド21の遊び21aの
長さを越えない限り(遊び21aの範囲内)車輪12だ
けの操向にとどまり、後輪13は操向されず直進性を維
持し、後部トウバー15を介しての後車両の走行は安定
し、多両連結トレーラ全体としては安定した直線走行を
する。
【0030】また、遊び21aの長さを越えるクロスロ
ッド21の動きがあった場合には、ブラケット15bに
回転モーメントが与えられ、後部トウバー15がキング
ピン17を中心に回転させられて、タイロッド19を介
して後輪13が操向され、後方車両の車輪12が操向
し、前車両の走行軌跡を追従走行する。
【0031】図5及び図6に示すように前後切換クラッ
チ機構(牽引方向切換装置)30〜35は、トレーラが
前進している場合には、前部中間ロッド31の先端に装
着されているスライドピン33aがタイロッド19につ
ながっているスライドピンプレート33の前後方向の長
溝の最深部まで嵌り込み、前部トウバー14に係合され
たのと同じ状態となる機構を有し、前部トウバー14と
同じ操向動作を行う。
【0032】このとき後部中間ロッド32の先端に装着
されている後部スライドピン34aは、スライドピンプ
レート34の最浅部まで引き出されており、3角形状の
溝内に入り後部トウバー15はフリーの状態となり、連
繋されているクロスロッド21により前輪12に追従走
行する。
【0033】前後切換クラッチ機構でトレーラ列を後方
向、即ち後部トウバー15を前にして牽引した場合、車
輪12,13の回転によりクラッチ30が前進状態から
後進状態に切換わり、切換ロッド35が作動し、中間ロ
ッド31,32が働き、前進時と全く逆の位置となる。
即ち、前部中間ロッド31の先端のスライドピン33a
がスライドピンプレート33の長溝の最浅部に引き出さ
れ、後部中間ロッド32の先端に装着されているスライ
ドピン34aがスライドピンプレート34の長溝の最深
部まで嵌り込み、後部トウバー15に固着されたと同じ
状態となり、後部トウバー15と同じ操向動作を行い、
後輪13が前輪12の役目を行い、前輪12がフリーの
状態となり、後部が先頭となって走行する。
【0034】この前後切換クラッチ機構の切換え操作
は、トレーラ車輪の回転方向が前進から後進に変わるこ
とにより切換クラッチ30で行い、切換ロッド35で取
出してトウバー14,15側に伝える動作をする。
【0035】このように、切換クラッチ30で切換クラ
ット機構を動かし、前後を切換えて走行すると、前部ト
ウバー14を前側にして正規の直進走行した場合と同様
の走行性、追従性が得られる。
【0036】この実施の形態によれば、前輪12、後輪
13にタイロッド19を設けて、前部トウバー14、後
部トウバー15にキングピン16,17を介して連繋
し、キングピン角αを有するナックル18により前輪1
2、後輪13を支持して4輪ナックル操舵すると共に、
キングピン角αを有するために多両連結して走行する時
は、前輪12、後輪13が旋回走行後直進方向に操向す
るときより迅速に直進方向への復帰が行われ、クロスロ
ッド21の一端部または中央部に設けられたクロスロッ
ド21の運動方向に沿った遊びにより、各トレーラ間に
は横揺れ(蛇行)がなく、より安定した直線走行が可能
となり、高速走行が可能になる。
【0037】また、この実施の形態によれば、直線走行
中に発生する直進方向に対する横ズレのままの走行を、
前部トウバー14、後部トウバー15と車体10との間
に斜めに取付けられた2本のスタビライザー20によっ
て、よりきめ細かく調整保持させることにより、直進走
行性が向上する。このスタビライザー20は、その取付
位置より副次的に直進復帰時の促進効果がある。また、
キングピン角αとスタビライザー20とキャスター角β
とを設けた複合構造により、後輪13に直進方向へ追従
する習性が与えられそれが走行安定性を持つことにな
る。
【0038】更に、この実施の形態によれば、前後切換
クラッチ機構を設けて車両の牽引方向に切り換えられる
ようにし、前部トウバー14、後部トウバー15の何れ
を牽引車(トラクター)に連結しても、切換クラッチ3
0が切り換わることにより、両牽引方向共に同様の追従
性と安定性が得られ、多両連結状態での後進も可能とな
り、操作性と作業性が向上する。
【0039】図7及び図8に示す本発明の別の実施の形
態のものは、片牽引トレーラであり、上記の実施の形態
の両牽引用トレーラの後部トウバー15及び切換クラッ
チ機構30〜35以外の各機構は全て具備しており、車
両後部中央部に連結用ヒッチ25を設けたものである。
また、キングピン17両側のブラケット26,27を介
してスタビライザー20及びクロスロッド21に連繋さ
せている。
【0040】この別の実施の形態のトレーラにおいて
も、上記両牽引トレーラと同様の走行性、追従性が得ら
れるものである。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のトレーラ
によれば、後輪側にキャスター角を有するナックルは後
輪が直進方向に追従しようとする働きが生じ、進行方向
へ追従する習性が与えられそれが走行安定性を持つこと
になる。そして、このキングピン角とキャスター角とを
ナックルに共に装備したことで、相乗効果が発生し優れ
た高速安定走行を持つことになる。
【0042】また、キングピン角とスタビライザーとク
ロスロッドの遊びとキャスター角とを設けた複合構造に
より、後輪に進行方向へ追従する習性が与えられそれが
走行安定性を持つことになる。
【0043】更に、片牽引トレーラにおいても、連結用
ヒッチを設けることにより、両牽引トレーラと同様の直
進安定性と追従性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による両牽引トレーラ全体、及びクロス
ロッドの遊び部分を拡大して示す平面図である。
【図2】両牽引トレーラ全体の側面図である。
【図3】(a)は車両部分の正面図、(b)は同動作説
明図である。
【図4】スタビライザーの断面図である。
【図5】前後切換クラッチ機構の分解斜視図である。
【図6】前後切換クラッチ機構の縦断面図である。
【図7】本発明の別の実施の形態の片牽引トレーラ全体
の平面図である。
【図8】本発明の別の実施の形態の片牽引トレーラ全体
の側面図である。
【符号の説明】
10…車体 12…前輪 13…後輪 14…前部トウバー 14a,14b…ブラケット 15…後部トウバー 15a,15b…ブラケット 16,17…キングピン 18…ナックル 18a,18b…ナックルア
ーム 19…タイロッド 20…スタビライザー 21…クロスロッド 21a…長孔(遊び) 25…後部ヒッチ 30…切換クラッチ 31…前部中間ロッド 32…後部中間ロッド 33,34…スライドピンプレート 35…切換ロッド α…キングピン角 β…キャスター角

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各2輪の前輪及び後輪を装備する車体の
    前部及び後部の中央部分に、前部トウバー及び後部トウ
    バーを水平方向に回動自在に設け、複数の車両をトウバ
    ーにより列車状に連結して用いるナックル操舵のトレー
    ラにおいて、 上記前輪及び後輪のタイロッドと前部トウバー及び後部
    トウバーとをそれぞれ連動するように連繋すると共に、
    前輪及び後輪をそれぞれキングピン角を有するナックル
    で支持し、上記後輪を進行方向に対して傾斜するキャス
    ター角を有するナックルで支持してナックル操舵するよ
    うにし、 上記前後のトウバー間をクロスロッドにより連繋し、該
    クロスロッドはその運動方向に沿って所定の遊びが与え
    られる機構を有し、 走行時に前部トウバー及び前輪の振れを一定角度までは
    クロスロッドの遊びで吸収して後部トウバー及び後輪に
    伝達しない構成とすることを特徴とするトレーラ。
  2. 【請求項2】 前部トウバー及び後部トウバーと本体間
    に、走行中の車体の直進性を保持するためのスタビライ
    ザーをそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1記載の
    トレーラ。
  3. 【請求項3】 前部トウバーに、車両の牽引方向を前後
    に切り換える牽引方向切換装置を設けたことを特徴とす
    る請求項1または2記載のトレーラ。
  4. 【請求項4】 上記後部トウバー及び牽引方向切換装置
    を排除し、 車両後部中央部に連結用ヒッチを設けたことを特徴とす
    る請求項3記載のトレーラ。
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