JP2001301581A - ワイパブレード - Google Patents

ワイパブレード

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JP2001301581A
JP2001301581A JP2000118305A JP2000118305A JP2001301581A JP 2001301581 A JP2001301581 A JP 2001301581A JP 2000118305 A JP2000118305 A JP 2000118305A JP 2000118305 A JP2000118305 A JP 2000118305A JP 2001301581 A JP2001301581 A JP 2001301581A
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wiper
posture
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Takashi Hoshino
孝 星野
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Mitsuba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイパアームのワイパブレードが適正なエラ
ーアングルを確保できるようにする。 【解決手段】 ワイパブレード2をブレードゴム3と、
ねじり特性が付与された板バネで構成された弾性部材4
とで構成し、弾性部材4に、全長が螺旋方向に湾曲する
ねじり特性を付与して姿勢矯正部とし、弾性部材4が自
然状態に近付く側に撓むことでリップ部3aの長手方向
両端部3f、3gを互いに逆方向の倒伏姿勢にして姿勢
矯正する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や船舶等に
搭載されるワイパ装置におけるワイパブレードの技術分
野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種ワイパブレードは、ワイ
パアームの先端部に連結部を介して取付けられ、ワイパ
アームやワイパブレードに配される付勢弾機の付勢力に
基づいて窓面に弾圧状に当接し、この状態でワイパブレ
ードが往復反転揺動することで窓面の払拭を行うように
構成されている。このようなものにおいて、ワイパブレ
ードは長手方向中心部がワイパアームの連結部に連結し
ており、該部位を介して窓面側に向けて付勢されてい
る。このため、払拭揺動の過程でワイパブレードの長手
方向基端部、中間部、先端部における窓面への弾圧状態
は、窓面が平板状である場合では略同様となっていて、
ワイパブレードの窓面当接部となるリップ部の窓面に対
する角度、即ちエラーアングルが前記基端部、中間部、
先端部の各部位により大きく変わってしまうようなこと
はなく、良好な払拭作動ができるようになっている。こ
こで、エラーアングルとは、ワイパブレードの中心線と
窓面のリップ部が当接する部位における窓面の法線とで
形成される角度であって、リップ部の窓面への押圧方向
と前記法線方向により設定される。この設定されるエラ
ーアングルは、ワイパブレードが法線に対して何れの方
向に倒伏したかによって、該方向性を正負の数値で表す
ように設定されており、ワイパブレードの払拭作動は、
ワイパブレードの長手方向各部位におけるエラーアング
ルの差が小さくなるほど好ましいものになり、さらに、
エラーアングルがワイパブレードの長手方向各部位にお
いて正、負何れかの数値、つまり、倒伏方向が同方向に
なる状態に設定することが好適である。一方、車両窓面
は曲面状となっているものがあり、一般的にその曲率が
中央部に比して左右両端部ほど大きい曲面に形成されて
いると共に、中央部よりも両端部位の方が起立する曲面
状態に形成されているものがある。このような窓面を払
拭する場合、ワイパブレードの基端部、中間部、先端部
の各部位における窓面への弾圧状態は、払拭作動の過程
で対応する窓面の曲率状態や起立状態により異なり、従
って、エラーアングルも各部位によって異なる角度とな
っている。そして、ワイパブレードが上下方向、左右方
向共に曲面のある窓面に対して傾斜状に峰(突出部)を
跨ぐように押圧する場合では、窓面への弾圧方向がワイ
パブレードの長手方向両端部において互いに異り、この
ようになるとエラーアングルが正負逆の数値となり、支
持部に対するリップ部の倒伏方向が両端部において反対
(逆)方向となってしまうことがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そして、図2(A)に
示すようなワイパ装置は、前述したような曲面状の窓面
の一側部と中央部位とにワイパアームの揺動軸部が支持
され、これら各揺動軸部に運転席用と助手席用の一対の
ワイパブレードが取付けられる構成となっているもので
あるが、このようなワイパ装置において、一般的に運転
席用のものは窓面の一側部に揺動軸部が位置するものと
なっている。この場合に、運転席側の揺動軸部に取付け
られるワイパアームのワイパブレードは、窓面の略中央
部に配されることもあって、ワイパブレードの下反転位
置では窓面の曲率が小さいため各エラーアングルに大き
な差がないが、上反転位置に近付いて窓面の端部側に来
ると、長手方向両端部におけるエラーアングルが中間部
に対して小さくなる。これに対し、一般的には窓面の中
央部位に位置する助手席用のワイパ装置の揺動軸部に取
付けられたワイパアームのワイパブレードは、窓面中央
部位の端部寄りに配されるため、図7に示すグラフ図の
ようにワイパブレードの上下の反転位置において先端
部、基端部の両端部のエラーアングルが中間部を基準と
して正負逆の数値となるうえ各部位におけるエラーアン
グルの差が大きくなる傾向がある。このように、ワイパ
ブレードは、該ワイパブレードと窓面の形状(曲率)と
の関係により各部位におけるエラーアングルが変化する
ものであるが、長手方向両端部のエラーアングルが中間
部を基準として正負逆の数値になるような場合では払拭
機能が充分に発揮できないという問題がある。さらに、
ワイパ装置の不使用時ではワイパブレードが下反転位置
に維持されることになるが、この場合に、助手席用のワ
イパブレードは前述したように各部のエラーアングルの
差が大きいいうえ、長手方向両端部のエラーアングルが
中間部を基準として正負逆転した状態になっている。こ
のため、ワイパ装置の不使用時に、前記状態のまま長期
に亘って窓面に弾圧状に押圧されることになる結果、ブ
レードゴムの異常変形が発生しやすく、このようになる
と払拭作動時に異音が発生したり早期の摩耗を招来する
等の問題があり、これらに本発明が解決しようとする課
題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、ワイパアームの先端部に連結部
を介して取付けられ、ワイパアームに配した付勢弾機に
より窓面に弾圧状に当接して往復反転揺動し、窓面の払
拭をするように構成されるワイパブレードであって、該
ワイパブレードを、少なくとも窓面側に突出し、窓面に
対して直立状に起立する起立姿勢と倒伏する倒伏姿勢と
に変姿自在なリップ部と、リップ部を窓面に密着するよ
う付勢する弾性部材とを備えて構成するにあたり、前記
弾性部材には、該弾性部材が自然状態に復帰することに
伴い、リップ部の長手方向両端部を互いに逆方向の倒伏
姿勢に矯正するためのねじり特性が付与された姿勢矯正
部が形成されているものである。そして、このようにす
ることによって、ワイパブレードのリップ部の姿勢矯正
がなされて、ワイパブレードを全長に亘って適正なエラ
ーアングルにできる。このものにおいて、本発明の弾性
部材は長尺状の板バネとし、姿勢矯正部は板バネの両先
端部に形成されているものとすることができる。さらに
このものにおいて、本発明の弾性部材は長尺状の板バネ
とし、姿勢矯正部は板バネの長手方向全長に亘って形成
されているものとすることができる。またこのものにお
いて、本発明の弾性部材は、該弾性部材の付勢力に抗し
て直線状になることでリップ部を起立姿勢に変姿させる
ものとすることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
〜図6に示す図面に基づいて説明する。図面において、
1はワイパ装置を構成するワイパアームであって、該ワ
イパアーム1は、車両本体に回動自在に支持されるピボ
ット軸(ワイパ軸であって図示せず)に基端部が止着さ
れ、ピボット軸の正逆回動に基づいて往復反転揺動する
ように設定されている。そして、ワイパアーム1の先端
部にワイパブレード2が後述するようにして取付けら
れ、ワイパアーム1側に設けられた付勢弾機(図示せ
ず)に基づいて、ワイパブレード2が窓面側に向けて付
勢されるように設定されている。
【0006】前記ワイパブレード2は長尺状に形成され
ており、ゴム製のブレードゴム3と弾性部材4とを備え
て構成されている。前記ブレードゴム3は、下端の先鋭
部が窓面に当接する断面略逆三角形状をしたリップ部3
aに、断面細幅状の首部3bを介してベース部3cが一
体的に連結されたものに形成されており、リップ部3a
は、ベース部3cに対して直立状に起立する起立姿勢
(ベース部の中心線とリップ部の中心線が一致する姿
勢)と、首部3bの弾性変形によりベース3cに対して
傾斜状となる倒伏姿勢とのあいだを揺動変姿するように
設定されている。また、ベース部3cの上端面からは、
適宜間隔を存した状態の複数の係合突部3dが細径部3
eを介して上方に突出形成されている。ここで、前記リ
ップ部3aが倒伏姿勢となることでワイパブレード2の
中心線Nと窓面の法線Oとのあいだにはエラーアングル
が形成されるが、該エラーアングルは、図5に示すよう
に、ワイパブレード2の中心線Nが窓面の法線Oに対し
時計回り方向に変位している状態をプラスのエラーアン
グルとし、同様に反時計回り方向に変位している状態を
マイナスのエラーアングルとして表されている。
【0007】さて、前記弾性部材4は自然状態で湾曲姿
勢となっている長尺状の板バネであって、該弾性部材4
には、ブレードゴムベース部3cの上端面に突設された
係合突部3dに対向して複数の取付け孔4aが開設され
ており、各取付け孔4aに前記ブレードゴム係合突部3
dを嵌入し、取付け孔4aに細径部3eが嵌め込まれる
ことで係合突部3dの弾性部材4からの抜け止めがなさ
れるように設定されており、このようにして弾性部材4
とブレードゴム3との組込みがなされる構成となってい
る。さらに、本実施の形態の弾性部材4は、図2(B)
に示すように、長手方向の軸線Lに直交する線Mに対し
所定角度αだけ偏向する曲げ特性(ねじり特性)が長手
方向全長に亘って設けられており、この状態で弾性部材
4をその軸線Lを基準としてみた場合に螺旋状にねじれ
た状態に構成されている。また、弾性部材4は、図2
(C)に示すように、自然状態で窓面の払拭範囲の最大
曲率よりも大きくなるよう長手方向に湾曲状に形成され
ており、ワイパアーム1側の図示されない付勢弾機の付
勢力を受けると、弾性部材4が窓面の曲率に適合するよ
うに広がり(撓み)、ワイパブレード2の長手方向各部
が満遍なく窓面に当接するように設定されている。そし
てこのように構成された弾性部材4にブレードゴム3を
取付けるが、該ブレードゴム3は前述したような組込み
手段により組込まれ、リップ部3aが弾性部材4の長手
方向各部位において板面に対して略直角となるように取
付けられている。これによって、自然状態にある弾性部
材4を軸線Lを基準としてみた場合に、ブレードゴム3
の長手方向先端部3fと基端部3gにおけるリップ部3
aがねじれの関係になるように設定されている。ここ
で、前記ねじり特性の方向は、窓面に対するワイパブレ
ード2の設定位置に対応して付与されるものであるが、
本実施の形態では、前述したような曲面状の窓面に設け
られたワイパ装置において、曲率の大きな窓面中央の端
部寄りに設けられた助手席側のワイパブレード2に配さ
れた弾性部材4について説明する。
【0008】従来のワイパ装置において、助手席側のブ
レードゴム3の下反転位置におけるエラーアングルは、
ブレードゴム先端部3fではプラス(正)の数値(時計
回り方向の倒伏姿勢)であるのに対し、基端部3gでは
マイナス(負)の数値(反時計回り方向の倒伏姿勢)と
なっており、さらにこれらのあいだの長手方向中間部3
hについてはプラスの数値となっている。そこで、弾性
部材4に付与されるねじり特性としては、先端部4bに
おいては、弾性部材4が自然状態である湾曲状になるこ
とに基づいてブレードゴム先端部3fを反時計回り方向
に姿勢矯正させるねじり特性が付与され、これによっ
て、弾性部材4が下反転位置近傍の窓面の曲率に対応し
て自然状態(湾曲状態)に近付く側に撓むことで、リッ
プ部3aが反時計回り方向側に倒れ込むように設定され
ている。一方、弾性部材4の基端部4cにおいては、弾
性部材4が自然状態である湾曲状になることに基づいて
ブレードゴム基端部3gを時計回り方向に姿勢矯正させ
るためのねじり特性が付与され、これによって、弾性部
材4が上反転位置近傍の窓面の曲率に対応して自然状態
(湾曲状態)に近付く側に撓むことで、リップ部3aが
時計回り方向側に倒れ込むように設定されている。ま
た、弾性部材4が該弾性部材4自身の弾性に抗して直線
状態になったときには、ブレードゴムリップ部3aは、
ワイパブレード3の全長に亘って窓面に対してエラーア
ングルが略0となる起立姿勢となるように設定されてい
る。
【0009】このように、ねじり特性が付与された弾性
部材4にブレードゴム3を組込むことで構成されるワイ
パブレード2は、長手方向中央部に連結金具5が取付け
られ、該取付け金具5の回動ピン5aに、ワイパアーム
1の先端部に折返し形成されたU字状のフック部1aが
回動自在に係合され、これによって、ワイパブレード2
がワイパアーム1対し揺動自在に連結されるように設定
されている。そして、ワイパブレード2は、ワイパアー
ム1の図示しない付勢弾機の付勢力をワイパブレード2
の長手方向中央部(ワイパアーム1との連結部)を介し
て受けるとともに、弾性部材4による付勢力を受ける状
態で窓面に弾圧状に当接(密着)し、この状態で払拭作
動が行われる。
【0010】そして、ブレードゴム3による窓面の払拭
作動の過程において、窓面の曲面に沿って峰を斜めに跨
ぐような状態となった場合では、ブレードゴム先端部3
fと基端部3gとが窓面の曲面変化を受けて弾性部材4
が変形してブレードゴムベース部3cを湾曲させること
によってリップ部3aに対してねじり特性が作用し、こ
れによって、リップ部3aの両端部3f、3gを互いに
逆方向となる所望の方向に倒伏姿勢として姿勢矯正する
ように設定されている。これによって、リップ部3aの
先端部3fおよび基端部3gにおける姿勢が起立姿勢に
近付いて、各部位におけるエラーアングルがそれぞれ小
さな値となるように構成されている。因みに、本実施の
形態のワイパブレード2が配された助手席側ワイパ装置
について、ブレードゴム3の先端部3f、基端部3g、
中間部3hのエラーアングルの変化を図4に示すが、こ
のようにすることによって、ワイパブレード2の下反転
位置において、先端部3f、中間部3h、基端部3gの
各部位におけるエラーアングルが全てプラス側の数値に
なると共に、各部位におけるエラーアングルの差を小さ
くすることができる。尚、本実施の形態のものでは、弾
性部材4の全長に亘ってねじり特性が付与されている
が、該ねじり特性は、中間部4dを基準として先端部4
bと基端部4cとがそれぞれ逆向きのねじり特性となる
ように付与されている。つまり、弾性部材4の先端部4
bから中間部4dに至るあいだは、中間部4d側ほど小
さくなる状態で反時計回り方向のねじり特性が付与さ
れ、基端部4cから中間部4dに至るあいだは、中間部
4d側ほど小さくなる状態で時計回り方向のねじり特性
が付与されている。このため、弾性部材4は、前述した
ように先端部4b、中間部4d、基端部4cに限らず、
全長に亘る各部位において弾性部材4の弾性と窓面の曲
率との関係に応じてそれぞれ変形し、ブレードゴムリッ
プ部3aを姿勢矯正するように設定されている。
【0011】叙述の如く構成された本発明の実施の形態
において、図示しないワイパモータの駆動に基づき、ピ
ボット軸が正逆回動することでワイパアーム1が往復反
転揺動し、これによって、ワイパアーム1側の図示され
ない付勢弾機の付勢力を受けてワイパブレード2が窓面
に弾圧状に当接し、この状態で払拭揺動を行うことにな
るが、このものでは、例えば助手席側のワイパブレード
2が窓面の峰を傾斜状に跨ぐように位置するようになる
とき、ブレードゴム3の両端部3f、3gが対向する窓
面の形状に追従するように弾性部材4が変形し(撓
み)、これによって、前述したように弾性部材4のねじ
り特性がブレードゴム両端部3f、3gに作用して、両
端部3f、3gにおけるリップ部3aがそれぞれ所望の
逆方向を向く倒伏姿勢となって、好適なエラーアングル
に姿勢矯正される。従って、ブレードゴムリップ部3a
の各部位におけるエラーアングルを小さくできて窓面の
払拭機能を充分に発揮できる。
【0012】さらにこのものでは、助手席側のワイパブ
レード3の下反転位置、つまり、ワイパ不使用時姿勢に
おいて、両端部3f、3gおよび中間部3hにおけるエ
ラーアングルが全て正の数値になるように矯正されてい
る。この結果、この状態が長期に亘って維持されたとし
ても、従来のワイパブレードのように両端部のエラーア
ングルが中間部を基準として正負逆の数値になっている
もののようにブレードゴムが異常変形してしまうような
不具合が解消され、耐久性が向上されるばかりでなく、
長期のあいだ静粛で払拭機能の優れたワイパブレード2
を提供することができる。
【0013】このように、本発明が実施されたものにお
いては、長手方向全体に亘って設けられた弾性部材4
が、ブレードゴム両端部3f、3gに逆向きのねじり特
性を付与するように構成して両端部3f、3gのリップ
部3aを逆向きに姿勢矯正をする結果、窓曲面の峰を傾
斜状に跨ぐような条件下でも両端部3f、3gの一方だ
けでなく両端部のエラーアングルがそれぞれ改善される
ことになって、各部位のエラーアングルの差を小さくす
ることができて均一な払拭性能を発揮することができ
る。
【0014】尚、本発明は前記実施の形態に限定される
ことは勿論なく、弾性部材にねじり特性を付与すること
で形成される姿勢矯正部としては、前記実施の形態のよ
うに板バネの長手方向全長に亘ってねじり特性を付与す
ることなく、板バネ長手方向両端部位等、部分的に姿勢
矯正部を形成したものとすることもでき、これによっ
て、窓面の曲面に対応する適宜箇所にねじり特性が付与
されて、ワイパブレードの長手方向全長に亘るエラーア
ングルの改善を図ることができる。前記実施の形態で
は、窓面中央部に揺動軸部が設けられるもののワイパブ
レードに本発明を実施して説明をしたが、本発明のワイ
パブレードは、窓面の曲面形状に対応してワイパブレー
ドのエラーアングルが長手方向両端部で正負逆の数値に
なるようなとき有効に機能するものであるので、窓面の
曲面状態によっては窓面端部側に揺動軸部が設けられる
ワイパブレード、また窓面に一つだけ配される揺動軸部
に設けられるワイパブレードに実施することもできる。
さらには、前記実施の形態では、弾性部材に直接連結金
具を設け、ここにワイパアームを連結する構成としてい
るが、前記実施の形態のように構成したワイパブレード
に、四点付勢のトーナメント式や二点付勢のトーション
スプリング式等のブレードレバーを取付けたワイパ装置
としても勿論よい。また、このようなワイパブレードと
しては、弾性部材とブレードゴムとを一体にアウトサー
ト成形したり、または接着したものであってもよく、さ
らには、ねじり特性が付与された一対の板バネを、ブレ
ードゴムの払拭方向両端部に形成した取付け溝に嵌入し
たものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイパブレードのワイパアーム取付け状態を示
す斜視図である。
【図2】図2(A)、(B)、(C)はそれぞれワイパ
ブレードによる払拭範囲を示すパターン図、弾性部材の
ねじり特性を説明する平面図、正面図である。
【図3】ワイパブレードの構成を説明するモデル図であ
る。
【図4】図4(A)、(B)はそれぞれワイパブレード
の断面図、一部斜視図である。
【図5】図5(A)、(B)、(C)はそれぞれエラー
アングルを説明する断面図である。
【図6】ワイパブレードによる払拭過程におけるエラー
アングルの変化を示すグラフ図である。
【図7】従来のワイパブレードによる払拭過程における
エラーアングルの変化を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 ワイパアーム 2 ワイパブレード 3 ブレードゴム 3a リップ部 3c ベース部 3d 係合突部 3f 先端部 3g 基端部 4 弾性部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイパアームの先端部に連結部を介して
    取付けられ、ワイパアームに配した付勢弾機により窓面
    に弾圧状に当接して往復反転揺動し、窓面の払拭をする
    ように構成されるワイパブレードであって、該ワイパブ
    レードを、少なくとも窓面側に突出し、窓面に対して直
    立状に起立する起立姿勢と倒伏する倒伏姿勢とに変姿自
    在なリップ部と、リップ部を窓面に密着するよう付勢す
    る弾性部材とを備えて構成するにあたり、前記弾性部材
    には、該弾性部材が自然状態に復帰することに伴い、リ
    ップ部の長手方向両端部を互いに逆方向の倒伏姿勢に矯
    正するためのねじり特性が付与された姿勢矯正部が形成
    されているワイパブレード。
  2. 【請求項2】 請求項1において、弾性部材は長尺状の
    板バネとし、姿勢矯正部は板バネの両先端部に形成され
    ているワイパブレード。
  3. 【請求項3】 請求項1において、弾性部材は長尺状の
    板バネとし、姿勢矯正部は板バネの長手方向全長に亘っ
    て形成されているワイパブレード。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、弾性部
    材は、該弾性部材の付勢力に抗して直線状になることで
    リップ部を起立姿勢に変姿させるワイパブレード。
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