JP2001301271A - プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観形状がオペレータに安堵感を与えるプリ
ンタ。 【解決手段】 少なくとも記録シートの搬送手段と、印
刷手段を具備する本体部と給排紙部とからなるプリンタ
において、前記本体部の外観形状が概ね横長の直方体状
であって、印刷された記録シートが排紙される正面方向
に向かって長手方向に比較的大きな凸弧状に湾曲されて
巾狭となるように形成されたプリンタ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、インクジェット
プリンタ等の印刷装置の技術分野に属するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のインクジェットプリンタ
にあっては、例えば図６に示す、本出願人の提供に係る
プリンタの如くに外観形状が概ね直方体形状を呈してお
り、後部には硬質板材で形成された給紙トレイを抜差可
能に装着させると共に、同様に硬質板材で形成された排
紙トレイを前方に向かって伸長可能に装着したものが一
般的に市販されている（従来技術）。

【０００３】このような従来技術にあっては、使用時に
確実に給紙出来るばかりでなく、印刷された記録シート
を安定的に排紙出来るものであると言えるが、事務室や
居室等に設置した際には、外観上は機能を重視した単な
る事務用品として認識されるに止まるものであり、更に
は不使用時の取り扱いの点では尚改善の余地があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題点は次の如くである。

【０００５】この発明の第１の課題点は、オペレータが
抵抗感なく接近して操作しうるプリンタを提供すること
である。

【０００６】この発明の第２の課題点は、柔らかな印象
を与えて冷たい感触を予期させず、オペレータに安堵感
を持たせうるプリンタを提供することである。

【０００７】この発明の第３の課題点は、印刷時の記録
シートを透視出来るため興味深く操作しうるプリンタを
提供することである。

【０００８】この発明の第４の課題点は、明るさが不足
した室内でも記録シートを透視出来るプリンタを提供す
ることである。

【０００９】この発明の第５の課題点は、記録シートを
容易に所定の給紙位置に装填しうるプリンタを提供する
ことである。

【００１０】この発明の第６の課題点は、転倒の不安感
を与えないプリンタを提供することである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】前記した各課題点を解消
するための手段は次の如くである。

【００１２】(1) 少なくとも記録シートの搬送手段と、
印刷手段を具備する本体部と給排紙部とからなるプリン
タにおいて、前記本体部の外観形状が概ね横長の直方体
状であって、印刷された記録シートが排紙される正面方
向に向かって長手方向に比較的大きな凸弧状に湾曲され
て巾狭となるように形成されたプリンタ。

【００１３】従って、プリンタの形状からオペレータに
攻撃的な印象を与えることがない。

【００１４】(2) 前記本体部のケーシングが透明軟質プ
ラスチック材で外側を被覆された硬質材料で構成された
前記(1) 記載のプリンタ。

【００１５】従って、オペレータが触れたく感じ、操作
上の不安感を与えることがない。

【００１６】(3) 少なくとも記録シートの搬送手段と、
印刷手段を具備する本体部と給排紙部とからなるプリン
タにおいて、前記本体内に、前記印刷手段による印刷状
態を照明する照明手段を配設すると共に、前記本体部の
頂部には前記印刷状態の見える位置に透窓を形成したプ
リンタ。

【００１７】(4) 前記透窓に拡大レンズを配設してなる
前記(3) 記載のプリンタ。

【００１８】(5) 前記本体部に照明手段の点灯ボタンを
配設した前記(3) 又は(4) 記載のプリンタ。

【００１９】従って、印刷中の記録シートが覗き見出来
るため、正常に印刷されているかを確認出来る。

【００２０】(6) 前記本体部に着脱可能に装着しうる給
紙部の給紙トレイは、正面左側領域に記録シートの装填
位置を示唆する凹欠部が形成された前記(1) 記載のプリ
ンタ。

【００２１】従って、給紙トレイによる抵抗感がなく、
所定の給紙位置に記録シートを装填出来る。

【００２２】(7) 前記本体部には裾広がり状のスカート
部が形成された前記(1) 又は(2) 記載のプリンタ。

【００２３】(8) 前記スカート部が本体部とは異色に構
成され、ツートーンカラー状を呈した前記(7) 記載のプ
リンタ。

【００２４】従って、転倒の不安感がなく、重厚な感じ
を与え、安心感が高いものである。

【００２５】

【発明の実施の形態】以下、図示した実施の形態につい
て説明する。

【００２６】１．手段 内部に印刷手段、給排紙手段等を配設し、操作手段によ
って駆動されて記録シートに所望の印刷を施し、自動的
に排紙しうる機能を備えた、この実施の形態のインクジ
ェットプリンタ（プリンタ）１００は、少なくとも本体
部１０と給排紙部２０、３０並びにスカート部４０とで
構成されているので、各部について説明する。

【００２７】(1) 本体部１０ 内部に記録シートＳを印刷するための各手段を配設した
本体部１０のケーシング１１は、メタルもしくは硬質プ
ラスチックシート等で形成され、その外側を透明軟質プ
ラスチックによってコーティング処理されており、その
外観的に視認される印象として、図１に示すように、稜
線部（イ）が比較的大きい曲率の円弧状に形成されてい
て丸味を帯びた横長直方体形状を呈しており、しかも、
オペレータが対面する前面Ａは、手前方向に大きく凸弧
状に湾曲されて巾狭状に形成されているため、ソフトで
接近する際にオペレータに攻撃的な不安感を与えず、親
しみが感じられるものである。

【００２８】(2) 本体各部 前面Ａ 図１及び図３のように排紙部３０の排紙開口３１位置に
排紙トレイ３２が出没可能に装備されている。

【００２９】 頂面Ｂ 図１、２及び５のように一側面Ｂａに操作部１８を配設
し、長手方向に関して中央領域において、後側面Ｂｂを
平坦状とし、前側面Ｂｃが前方に向かって次第に低くな
るように傾斜状に形成され、当該前側面Ｂｃには長手方
向に延びる拡大レンズ１２付きの透窓１３が印刷状態の
見える位置に形成され、印刷手段による印刷状態を照明
する照明手段（ライト）１４用の点灯ボタン１５が配備
されている。

【００３０】 後面Ｃ 図２及び図４のように給紙部２０を設け、図示しない給
紙開口に記録シートＳを搬入しうる給紙トレイ２１を挿
脱可能に配設している。

【００３１】 側面Ｄ 図１及び図４のように側面Ｄには、縦横方向に関して略
等間隔状に多数の（例えば１２個）の粗面部１７を形成
している。

【００３２】 底面Ｅ 各図に示すように、プラスチック材で形成された裾広が
り状のスカート部４０が底面Ｅに連設されているが、こ
のスカート部４０については本体部１０のケーシング１
１とは異色（例えば黒、濃ブルー、濃ブラウン等）にな
されているので本体部１０とで言わばツートーンカラー
状となっている。

【００３３】(3) 給紙部２０ 図１及び図２のように本体部１０の後面Ｃの給紙開口位
置に抜差可能に斜状に起立するように配設された給紙ト
レイ２１は、その頂部片側（図１に向かって左側）が大
きく凹欠された凹入部２１Ａを設けている。

【００３４】(4) 排紙部３０ 図１のように本体部１０の前面Ａの下方に設けた排紙開
口３１位置に着脱可能に設けられる排紙トレー３２につ
いては、平板状とし、その外端には指掛口３３を開設し
ている。

【００３５】２．使用手順 前記したプリンタ１００の使用時には、記録シートＳを
給紙トレイ２１上に装填するが、この際にオペレータは
凹欠部２１Ａによって図１に向かって右側方向に記録シ
ートＳを位置合わせすることについての注意を促される
こととなり、所定位置に安心して装填出来るものであ
り、又、この際にオペレータの手が給紙トレイ２１に直
接触れることがなく、支障なく記録シートＳを装填出来
るものである。

【００３６】更に、指掛口３３により排紙トレイ３２を
抽出し、操作部１８を操作して印刷動作を始動させれば
よいものである。

【００３７】又、印刷中にあっては、点灯ボタン１５に
よってライト１４を点灯させ、透窓１３より低照明の室
内であっても拡大レンズ１２によって拡大された状態の
記録シートＳの通過を視認しうるものであり、殊に透窓
１３は傾斜状の前側面Ｂｃに配設されているため、オペ
レータにとって視認が容易なものである。

【００３８】３．その他の機能 (1) スカート部４０ スカート部４０は、裾広がり状に形成されているため安
定性が大であって、転倒の不安がないものである。

【００３９】更には、ツートーンカラーにすれば外観的
にドッシリした印象が強く、信頼感が深まるものであ
る。

【００４０】(2) 透明カバー１６ 本体部１０の中央部が透明カバー１６で覆われているた
め、防塵効果があるばかりでなく、本体部１０が透視さ
れた際に重厚感が顕著となるものである。

【００４１】

【発明の効果】この発明による特有の効果は以下の如く
である。

【００４２】 外観的に抵抗感や不安感を持つことな
くオペレータが接近し、安心して操作出来るものであ
る。

【００４３】 視覚的にソフトな印象であって、オペ
レータに安堵感を与えうるものである。

【００４４】 プリンタ内を覗き見出来て興味深いも
のである。

【００４５】 記録シートを所定の給紙位置に整合さ
せて給紙トレイに装填出来る。

【００４６】 転倒の不安がなく安定感のあるもので
ある。

【００４７】 透窓から照明された印刷状態を確認出
来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態のインクジェットプリン
タの斜視図。

【図２】図１の平面図。

【図３】図１の正面図。

【図４】図１の側面図。

【図５】図４の一部縦断面図。

【図６】従来技術のプリンタの斜視図。

【符号の説明】

１００ インクジェットプリンタ １０ 本体部 １１ ケーシング １２ 拡大レンズ １３ 透窓 １５ 点灯ボタン １８ 操作部 ２０ 給紙部 ２１ 給紙トレイ ２１Ａ 凹欠部 ３０ 排紙部 ３２ 排紙トレイ ４０ スカート部 Ａ 頂部 Ｓ 記録シート

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも記録シートの搬送手段と、印
   刷手段を具備する本体部と給排紙部とからなるプリンタ
   において、前記本体部の外観形状が概ね横長の直方体状
   であって、印刷された記録シートが排紙される正面方向
   に向かって長手方向に比較的大きな凸弧状に湾曲されて
   巾狭となるように形成されたプリンタ。
2. 【請求項２】 前記本体部のケーシングが透明軟質プラ
   スチック材で外側を被覆された硬質材料で構成された請
   求項１記載のプリンタ。
3. 【請求項３】 少なくとも記録シートの搬送手段と、印
   刷手段を具備する本体部と給排紙部とからなるプリンタ
   において、前記本体内に、前記印刷手段による印刷状態
   を照明する照明手段を配設すると共に、前記本体部の頂
   部には前記印刷状態の見える位置に透窓を形成したプリ
   ンタ。
4. 【請求項４】 前記透窓に拡大レンズを配設してなる請
   求項３記載のプリンタ。
5. 【請求項５】 前記本体部に照明手段の点灯ボタンを配
   設した請求項３又は４記載のプリンタ。
6. 【請求項６】 前記本体部に着脱可能に装着しうる給紙
   部の給紙トレイは、正面左側領域に記録シートの装填位
   置を示唆する凹欠部が形成された請求項１記載のプリン
   タ。
7. 【請求項７】 前記本体部には裾広がり状のスカート部
   が形成された請求項１又は２記載のプリンタ。
8. 【請求項８】 前記スカート部が本体部とは異色に構成
   され、ツートーンカラー状を呈した請求項７記載のプリ
   ンタ。