JP2001301137A - 立体表面記録装置および立体表面記録方法 - Google Patents

立体表面記録装置および立体表面記録方法

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JP2001301137A
JP2001301137A JP2000116494A JP2000116494A JP2001301137A JP 2001301137 A JP2001301137 A JP 2001301137A JP 2000116494 A JP2000116494 A JP 2000116494A JP 2000116494 A JP2000116494 A JP 2000116494A JP 2001301137 A JP2001301137 A JP 2001301137A
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Jun Koreishi
純 是石
Koji Yamamoto
廣治 山元
Naoki Kubo
直樹 久保
Hideaki Nakanishi
秀明 中西
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Minolta Co Ltd
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/407Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for marking on special material
    • B41J3/4073Printing on three-dimensional objects not being in sheet or web form, e.g. spherical or cubic objects

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドの立体表面に対する相対的な傾き
や相対的な位置の制御が容易で、高速な記録が行えるよ
うにする。 【解決手段】 立体物28表面を複数の対象領域5に分
割し、各対象領域5を近似した射影平面6を生成し、対
象物28表面に描画すべき描画画像データから、描画画
像7を各射影平面6上に正射影変換した射影画像8の画
像データを求める。得られた射影画像データに基づい
て、インクジェットヘッド10を射影平面6に対して平
行に移動させつつ、対象領域5に描画を行う。インクジ
ェットヘッド10の対象物28に対する相対的な姿勢の
制御回数を減らして高速に対象物28表面に描画を行う
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、立体表面に画像
を記録する立体表面記録装置および立体表面記録方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、立体形状の表面に記録を行う
立体表面記録装置が知られている。例えば、特開平5−
318715号公報に示された技術では、インクジェッ
トヘッドを上下可動に支持し、かつプリンタヘッドアー
ムの傾斜角度を調節する機構を備えることにより、記録
対象物の印刷面とインクジェットヘッドとの間隔を一定
に保持させつつ、インクジェットヘッドからインクを噴
出して記録(着色)を行っている。このような構成によ
り、球体や円錐体といった回転体のみならず、バレル形
体などの異径回転体からなる記録対象物に対しても表面
印刷可能としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、より一般的
な立体形状に記録を行うことができる立体表面記録装置
が望まれているが、そのような場合にインクジェットヘ
ッドの傾きやその走査経路等の制御が複雑となることが
予想され、高速な記録が行えないものと考えられる。
【0004】この発明は、従来技術における上述の問題
の克服を意図しており、記録ヘッドの立体表面に対する
相対的な傾きや相対的な位置の制御が容易で、高速な記
録が行える立体表面記録装置および立体表面記録方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、記録手段により立体表面に対し
て画像を記録する立体表面記録装置であって、前記記録
手段と前記立体表面との相対的位置および相対的姿勢を
変更可能な位置姿勢変更手段と、前記立体表面の対象領
域を近似した平面を求める平面生成手段と、前記画像の
前記平面への射影画像を求める射影画像生成手段と、前
記対象領域に前記射影画像に基づいて記録を行うよう前
記位置姿勢変更手段および前記記録手段を制御する制御
手段と、を備えている。
【0006】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の立体表面記録装置であって、さらに、前記立体表面を
その形状に応じて複数の対象領域に分割する分割手段を
備え、前記平面生成手段が、前記複数の対象領域のそれ
ぞれを近似した複数の平面を求めるものであり、前記射
影画像生成手段が前記複数の対象領域ごとに前記射影画
像を求めるものであり、前記制御手段が前記複数の対象
領域のそれぞれに対応した前記射影画像に基づいて記録
を行うよう前記記録手段を制御するものである。
【0007】また、請求項3の発明は、記録手段により
立体表面に対して画像を記録する立体表面記録装置であ
って、前記記録手段と前記立体表面との相対的位置およ
び相対的姿勢を変更可能な位置姿勢変更手段と、前記立
体表面をその形状に応じて複数の対象領域に分割する分
割手段と、前記複数の対象領域ごとに記録条件を異なる
ものとするように前記位置姿勢変更手段および前記記録
手段を制御する制御手段と、を備えている。
【0008】また、請求項4の発明は、請求項3に記載
の立体表面記録装置であって、前記記録条件が、前記相
対的位置および前記相対的姿勢のうちの少なくとも一方
を含んでいる。
【0009】また、請求項5の発明は、請求項3または
請求項4に記載の立体表面記録装置であって、さらに、
前記複数の対象領域のそれぞれを近似した複数の平面を
求める平面生成手段と、前記画像の前記複数の平面のそ
れぞれへの射影画像を求める射影画像生成手段と、を備
え、前記記録条件が、前記対象領域に対応する前記射影
画像の射影方向を含んでいる。
【0010】また、請求項6の発明は、請求項1、請求
項2および請求項5のいずれかに記載の立体表面記録装
置であって、前記平面生成手段が、前記対象領域と当該
対象領域に対応する平面との間の当該平面に垂直な方向
の最大の距離が、所定の限界距離より小さくなるように
前記複数の平面を求めるものである。
【0011】また、請求項7の発明は、請求項6に記載
の立体表面記録装置であって、前記限界距離が、所定以
上の記録品質を確保可能として予め設定された最大の距
離である。
【0012】また、請求項8の発明は、請求項1、請求
項2および請求項5ないし請求項7のいずれかに記載の
立体表面記録装置であって、前記平面生成手段が、前記
対象領域の全点における法線と当該対象領域に対応する
平面の法線とのなす最大の角度が、所定の限界角度より
小さくなるように前記複数の平面を求めるものである。
【0013】また、請求項9の発明は、請求項8に記載
の立体表面記録装置であって、前記限界角度が、所定以
上の記録品質を確保可能として予め設定された最大の角
度である。
【0014】また、請求項10の発明は、請求項1、請
求項2および請求項5ないし請求項9のいずれかに記載
の立体表面記録装置であって、前記記録手段がインクを
噴出するインクジェットヘッドであり、前記制御手段
が、前記位置姿勢変更手段を制御することにより、前記
相対的姿勢をインクの噴出方向が前記平面にほぼ垂直と
なるように保つとともに、前記相対的位置を前記平面と
の距離をほぼ一定に保って前記平面に平行に移動させる
よう制御している。
【0015】また、請求項11の発明は、請求項2ない
し請求項10のいずれかに記載の立体表面記録装置であ
って、前記制御手段が、前記位置姿勢変更手段および前
記記録手段を制御して前記複数の対象領域ごとに主走査
および副走査させることによって記録を行うものであ
る。
【0016】また、請求項12の発明は、請求項2ない
し請求項10のいずれかに記載の立体表面記録装置であ
って、前記制御手段が、前記位置姿勢変更手段を制御し
て、前記複数の対象領域の境界において前記相対的姿勢
および前記相対的位置のうちの少なくとも一方を変化さ
せつつ、前記立体表面全体に対して主走査および副走査
を行うよう制御するものである。
【0017】また、請求項13の発明は、立体表面に画
像を記録する立体表面記録方法であって、前記立体表面
の対象領域を近似した平面を求める平面生成工程と、前
記画像の前記平面への射影画像を求める射影画像生成工
程と、前記対象領域に前記射影画像を記録する記録工程
と、を備えている。
【0018】さらに、請求項14の発明は、立体表面に
画像を記録する立体表面記録方法であって、前記立体表
面をその形状に応じて複数の対象領域に分割する分割工
程と、前記複数の対象領域ごとに前記記録手段による記
録条件を異なるものとする条件設定工程と、設定された
前記記録条件のもとに前記複数の対象領域のそれぞれに
画像を記録する記録工程と、を備えている。
【0019】なお、この発明において「画像」とは絵柄
や図形のみならず、文字パターンをも含むものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照しつつ説明する。
【0021】<1.第1の実施の形態> <<1−1.装置構成>>まず、本発明の実施の形態で
ある立体表面記録装置1の機構的構成について説明す
る。図1は、この発明の実施の形態に係る立体表面記録
装置1を正面から見た概略図であり、図2は立体表面記
録装置の対象物姿勢変更部20の機構図である。また、
図3は立体表面記録装置1の駆動制御系の各ブロックに
加えてパーソナルコンピュータ100を示す図である。
以下、図1〜図3を参照しつつ、立体表面記録装置1の
機構的構成について説明する。
【0022】立体表面記録装置1は基台11に設けられ
た2つの支持台13の間にリニアガイド15が水平に設
けられており、リニアガイド15に沿って主走査駆動機
構12が摺動自在に取り付けられている。
【0023】主走査駆動機構12内には主走査駆動モー
タ91(図3参照)が設けられており、リニアガイド1
5には図示しないラックが設けられており、また、主走
査駆動モータ91の回転軸には図示しないピニオンが設
けられており、主走査駆動モータ91の回転により主走
査駆動機構12は主走査方向MDに駆動される。
【0024】2つの支持台13には、それぞれ副走査駆
動機構14が設けられており、各副走査駆動機構14内
にはそれぞれ副走査駆動モータ92(図3参照)が設け
られている。そして、各副走査駆動モータ92の回転軸
には図示しないタイミングベルトが掛けられており、両
タイミングベルトにはリニアガイド15が取り付けら
れ、各副走査駆動モータ92によるタイミングベルトの
駆動によりリニアガイド15およびそれに取り付けられ
た主走査駆動機構12が副走査方向SDに駆動される。
【0025】インクジェットヘッド10は、主走査駆動
機構12とともに主走査方向に移動しながら、与えられ
た描画すべき画像(以下「描画画像」という)データに
従って(正確には後述する射影画像データに従って)イ
ンクを下方に噴出する。なお、この発明において「描
画」とはそのような画像を着色により記録することを表
わす。
【0026】一走査分の描画が終わると、副走査駆動機
構14によって副走査方向(紙面垂直方向)にインクド
ットの1ドット分だけ送られる。
【0027】また、主走査駆動機構12内には昇降駆動
機構16が設けられている。昇降駆動機構16内には図
示しないボールネジが設けられるとともに、そのボール
ネジに取り付けられた垂直軸16aが昇降駆動機構16
下端、さらには主走査駆動機構12の下端から下方に向
けて上下動可能に突出している。また、昇降駆動機構1
6内にはボールネジを回転させる昇降駆動モータ90
(図3参照)が設けられており、その駆動により垂直軸
91の下端に取り付けられたキャリッジ10を上下に駆
動可能となっている。このような機構により対象物28
の後述する対象領域に対するインクジェットヘッド10
の距離を調節可能となっている。
【0028】また、図2に示すように、対象物姿勢変更
部20はロール、ピッチ、ヨーの3軸を備えている。ロ
ール軸駆動モータ18、ピッチ軸駆動モータ22、ヨー
軸駆動モータ24は対象物28を任意の姿勢に保持す
る。
【0029】また、基台11上面中央には対象物28を
保持し、その姿勢を変更する対象物姿勢変更部20が設
けられている。基台11内部に設けられたロール軸駆動
モータ18は、対象物姿勢変更部20のロール軸回転ス
テージ21を矢印A1のようにロール軸回りに回転させ
る。
【0030】また、ロール軸回転ステージ21には支持
台26を介してピッチ軸駆動モータ22が固定されてお
り、ピッチ軸駆動モータ22は支持リング23を矢印A
2のようにピッチ軸周りに回転させる。
【0031】さらに、支持リング23にはヨー軸駆動モ
ータ24が固定されている。ヨー軸駆動モータの回転軸
24aの先端は対象物28を保持するためのネジ締めの
機構が設けられており、対向するもう一方の回転軸24
bとの両方で対象物28を挟み込み保持する機構になっ
ている。そして、ヨー軸駆動モータ24は対象物28を
矢印A3のようにヨー軸回りに回転させる。
【0032】なお、以上のロール、ピッチ、ヨーの3軸
は1点で垂直に交差する。以上のように、立体表面記録
装置1は6軸(ロール、ピッチ、ヨー、昇降、主走査、
副走査)の駆動機構を有することによって対象物28を
任意の姿勢とするとともに、インクジェットヘッド10
を可動空間範囲内で任意位置に移動させることができ
る。
【0033】このような立体表面記録装置で特徴的なの
は、対象領域に対するインクジェットヘッド10の初期
位置決めには、6軸すべての駆動機構が使用されるが、
後述する対象領域の描画(着色)の際には主走査駆動機
構12および副走査駆動機構14の2つしか用いられな
いことである。このようにすることにより、平面印刷用
の通常プリンタと同様、高速かつ精度の良い描画が可能
となる。これは、一般に駆動する軸が増えるほど、軌道
計算が複雑になり、しかも位置決め精度は悪化すること
が知られているからである。
【0034】また、図3に示すように、立体表面記録装
置1の内部には、CPU81にフラッシュROM82、
RAM83等が接続されたマイクロコンピュータである
制御部80が設けられている。また、立体表面記録装置
1にはI/F85を介して、キーボードやマウス等の入
力手段を備えるパーソナルコンピュータ100が接続さ
れており、制御部80のCPU81にはパーソナルコン
ピュータ100から対象物28に描画画像データが入力
可能とされている。
【0035】そして、CPU81がフラッシュROM8
2から制御プログラムを読み出して実行することによっ
て、昇降駆動モータ、主走査駆動モータ、副走査駆動モ
ータ、を駆動制御することによりインクジェットヘッド
10の対象物28に対する位置を制御するとともに、ロ
ール軸駆動モータ、ピッチ軸駆動モータ、ヨー軸駆動モ
ータを駆動制御することにより対象物28の姿勢を変更
し、さらに、RAM83に一時保存された射影画像デー
タを基にタイミングを制御しつつインクジェットヘッド
10からインクを対象物28へ向けて噴射させることに
より、対象物28の任意位置に描画を行う。
【0036】<<1−2.処理概要>>つぎに、この発
明の実施の形態に係る立体表面記録装置による処理概要
について説明する。この実施の形態では、インクジェッ
トヘッド10を立体物である対象物28の任意の点に対
し、任意の角度で対向させられるように、上記のような
6軸の機構を備えている。
【0037】このようにインクジェットヘッド10を対
象物28の任意の点に対して、任意の角度で対向させる
ことができることにより、実際に各点ごとにインクジェ
ットヘッド10の対象物28に対する相対的な位置およ
び相対的な姿勢を調節して、インクジェットヘッド10
の対象物28に対する角度を常に所定の角度(例えば面
に垂直)に保ちつつ描画を行えば、理想的な描画を行う
ことができる。実際、多面体などの平面のみによる立体
に描画を行う場合には、相対的な位置および相対的な姿
勢の変更回数が少ないので、比較的高速に描画を行うこ
とができる。
【0038】しかし、自由曲面などではこのような方法
により描画を行うと、相対的な位置および相対的な姿勢
の変更回数が多くなり、描画に時間がかかり過ぎるた
め、実用性に乏しい。
【0039】そのため、この実施の形態では、少なくと
も一部に曲面を含む立体を対象物とした描画において
は、以下のような方法により描画速度を向上させてい
る。図4は描画画像7の射影平面6(ポリゴン平面)へ
の射影の様子を示す図である。
【0040】この実施の形態では、まず、立体物28表
面を複数の対象領域5に分割し、各対象領域5を近似し
た射影平面6を生成する。ここで、対象領域とは、イン
クジェットヘッド10と対象物28表面との相対的姿勢
を変更しないで描画走査できる対象物28表面の領域を
指す。また、描画画像データから、描画画像7を各射影
平面6上に正射影変換した射影画像8の画像データ(以
下「射影画像データ」という)を求める。
【0041】これはCGの分野でよく知られているテク
スチャマッピングの手法を用いて容易に実現することが
できる。具体的には、対象領域5表面の点を射影平面6
に正射影した点の座標を求め、元の対象領域5表面の点
における描画画像データ(色情報、階調情報、テクスチ
ャの画像パターン等の情報を含む)をそのまま射影され
た点の射影画像データとするのである。
【0042】そして、得られた射影画像データに基づい
て、インクジェットヘッド10を射影平面6に対して平
行に移動させつつ、対象領域5に対して描画(主走査お
よび副走査)を行うのである。すなわち、インクジェッ
トヘッド10の対象物28に対する相対的な姿勢の制御
回数を減らして高速に対象物28表面に描画を行うもの
としている。なお、図4におけるインクジェットヘッド
10はその断面を表わしており、4本のインクノズル1
0a〜10dを有するマルチノズルのインクジェットヘ
ッド10となっている。
【0043】さらに、立体物表面を複数の領域に分割す
る際に描画性能を損なわないようにするために以下のよ
うな2つの条件を満たすように射影平面6を生成してい
る。
【0044】図5はインクジェットヘッド10から対象
領域5までの距離の条件を説明するための図である。な
お、図5では対象物28の射影平面6に垂直な面での断
面を示している。
【0045】第1の条件は、インクジェットヘッド10
から対象領域5までの距離を描画品質を損なわない範囲
とする。すなわち、Hmaxを対象領域5からそれに対応
する射影平面6に降ろす垂線の足の長さ(対象領域5と
それに対応する射影平面6との間の、その射影平面6に
垂直な方向の距離)の最大値とし、δを対象物28とイ
ンクジェットヘッド10が接触しないようにするための
適当なオフセット値とするとき、次式を満たすことであ
る。
【0046】
【数1】
【0047】ここで、Lは描画品質の劣化が許される限
界のインクジェットヘッドからの距離である限界距離
(所定以上の記録品質を確保可能として予め設定された
最大の距離)を表わす。
【0048】図6はインクの噴出方向に対する対象領域
5の傾き角の条件を説明するための図である。
【0049】第2の条件は、インクの噴出方向に対する
対象領域5の傾き角が描画品質を損なわない範囲とす
る。すなわち、φmaxを傾き角φの対象領域5における
最大値とするとき、次式を満たすものとしている。
【0050】
【数2】
【0051】ここで、Ψは描画品質の劣化が許される限
界の単位法線ベクトルncとnpとの傾き角である限界傾
き角(所定以上の記録品質を確保可能として予め設定さ
れた最大の角度)を表わす。
【0052】図7はインクジェットヘッド10と対象物
28との相対的な傾きによる、対象物28表面に着弾し
たインクドットの形状の変化を示す図である。
【0053】以下、第1の条件(数1の式)および第2
の条件(数2の式)の意味について詳細に説明する。
【0054】まず、第1の条件の意味を図5を基に説明
する。インクジェットヘッドと描画する対象物28の間
のギャップを大きくすると、インクドットの着弾位置ず
れの度合いが大きくなり描画品質は劣化する。特にマル
チノズルの場合、各ノズルから吐出されるインクドット
の噴出方向がノズル毎に異なっていると、ギャップ間隔
を大きくすることによる劣化の影響は大きいと考えられ
る。そのため、このような描画品質の劣化が許される限
界距離Lはインクジェットヘッド10と対象物28間の
ギャップを色々変えて実験的に求めることができる。
【0055】また、オフセット値δは、換言すると、対
象物28とインクジェットヘッド10との距離が最も近
づいた時の隙間の距離を示している。したがって、第1
の条件(数1の式)は対象領域5のすべての点が描画品
質を損なわない距離内に入っていることを保証してい
る。
【0056】図5(a)は対象領域5すべての点が描画
品質性能限界距離内に入っている場合を示し、図5
(b)は対象領域5の一部が限界領域から外れてしまっ
た場合を示している。図5(b)の場合、斜線を付した
領域ARで描画品質性能を保証する限界距離Lを超えて
おり、所望の描画品質を満足することができない。
【0057】なお、限界距離Lは固定値ではなく、使用
者が所望する画質によって適当な値が選択可能である。
すなわち、描画時間が長くても高画質を求める場合は限
界距離Lを小さく設定する。この場合、分割射影平面数
は多くなり、所要印刷時間は増える。逆に、低画質でも
印刷時間が短い場合を求める場合は限界距離Lを大きく
設定すればよい。この場合、分割射影平面数は少なくな
り、所要印刷時間は短くなる。
【0058】つぎに、第2の条件の意味を図6および図
7を基に説明する。図6に示すように、対象物28表面
の曲面領域のすべての点について、各点での単位法線ベ
クトルncを求めるとともに、対象領域5に対応する射
影平面6の単位法線ベクトルnpを求める。そして、次
式に従って単位法線ベクトルncとnpのなす傾き角φを
求める。
【0059】
【数3】
【0060】ところで、インクジェットヘッド10の主
走査方向および副走査方向は射影平面6と平行なので、
単位法線ベクトルncおよびnpのなす傾き角φは、イン
クドットの噴出方向に対する対象面の傾き角を表す。こ
の様子を図7(a)に示す。傾き角φ=0゜のときは、
図7(b)に示すように着弾したインクドットD1は真
円であるが、傾きが生じると図7(c)に示すようにイ
ンクドットD2は楕円となり、傾き角φが大きいほど、
楕円の長径/短径の比は大きくなる。この長径/短径の
比が大きくなると長径方向の画像の解像度は悪化し、描
画品質が劣化する。そのため、このような描画品質の劣
化が許される限界傾き角Ψはインクジェットヘッド10
と対象物28表面の傾き角φを色々変えて実験的に求め
ることができる。すなわち、第2の条件は、対象領域5
のすべての点において、描画品質を損なわない傾き角範
囲内にあることを保証している。
【0061】なお、限界傾き角Ψは限界距離Lと同様に
固定値ではなく、使用者が所望する画質によって適当な
値を選択可能である。すなわち、印刷時間が長くても高
画質を求める場合は限界傾き角Ψを小さく設定する。こ
の場合、分割ポリゴン数は多くなり、所要印刷時間は増
える。逆に、低画質でも印刷時間が短い場合を求める場
合は限界傾き角Ψを大きく設定すればよい。この場合、
分割ポリゴン数は少なくなり、所要印刷時間は短くな
る。
【0062】なお、限界傾き角Ψと限界距離Lとは図示
しない入力手段またはパーソナルコンピュータ100を
通じて入力され、フラッシュROM82に記憶される。
【0063】<<1−3.具体的処理>>図8は第1の
実施の形態における立体表面記録処理のフローチャート
である。また、図9は立体表面記録処理における分割お
よび平面生成処理のフローチャートであり、図10は立
体表面記録処理における描画処理のフローチャートであ
る。以下、図8〜図10を用いて立体表面記録処理につ
いて説明する。なお、特に断らない限り、各種演算処理
およびインクジェットヘッド10、各種駆動モータの制
御は制御部80により行われる。
【0064】まず、分割および平面生成処理を行う(図
8:ステップS1)。ここでは、まず、対象物28表面
を1個または複数個の射影平面6で近似する。なお、対
象物28の形状データについては、CADやCGなどの
形状データとして、あるいは図示しない3次元形状測定
機からの測定データとして、予め得られたものから、そ
の特徴的量(例えば、円錐であれば底面の半径と高さ
等)が抽出され与えられている。
【0065】以下、図9を用いて分割および平面生成処
理について説明する。
【0066】まず、対象物28表面の分割数nを「1」
に初期化する(図9:ステップS100)。
【0067】つぎに、対象物28表面をn個の対象領域
5に分割するとともに、各対象領域5を近似した射影平
面6を求める(図9:ステップS102)。
【0068】つぎに、対象領域5(それに対応する射影
平面6)を指定するインデックスiを「1」に初期化す
る(図9:ステップS104)。
【0069】つぎに、i番目の対象領域5から対応する
(i番目の)射影平面6に降ろす垂線の足の長さの最大
値Hmaxを求める(図9:ステップS106)。
【0070】ここで、具体的に説明するために、対象物
28の形状として円錐を例に採り、円錐の錐面に描画す
る場合について説明する。図11は円錐面に対する分割
および平面生成処理を説明するための図であり、(a)
は側面図、(b)は平面図、(c)は断面図である。
【0071】図11(a)および(b)に示すように円
錐を正n角錐で近似する。ここで、n≧2である。この
とき正n角錐の側面である△CEDと他のn−1個の三
角形は合同なので、△CED(図11(a)参照)が切
り取る円錐側面の領域について考えれば、後は同じであ
る。円錐領域から△CEDに降ろした垂線の足の長さの
最大値Hmaxを求める。
【0072】なおn=2のときは正多角錐とはならず、
平面となり、これは円錐を真ん中から分割する二等辺三
角形の両側から描画することを意味している。
【0073】図11(c)はCDの中点をBとして、O
Bと底面の円の交点をAとするとき、△OAEに沿った
断面図を示している。図11(b),(c)から明らか
なように最大値Hmaxは点Aから△CEDに降ろした垂
線の足の長さであり、三角形の相似の関係は次式とな
る。
【0074】
【数4】
【0075】これを具体的に書き下すと、
【0076】
【数5】
【0077】となり、したがって、垂線の足の長さの最
大値Hmaxは次式で与えられる。
【0078】
【数6】
【0079】これで、円錐の場合には垂線の足の長さの
最大値Hmaxが求まる。
【0080】つぎに、i番目の対象領域5の各点におい
て単位法線ベクトルncを求める(図9:ステップS1
08)。
【0081】上記円錐の例では、i番目の三角形が切り
取る円錐の錘面上の点Pの座標ベクトルをp=(x,
y,z)Tと表わすとき、インデックスiは1≦i≦nの整
数値を採り、
【0082】
【数7】
【0083】で表わされる角度θを定義すると、x,
y,zは、それぞれ以下の通りとなる。
【0084】
【数8】
【0085】
【数9】
【0086】
【数10】
【0087】一般に単位法線ベクトルは、
【0088】
【数11】
【0089】で与えられるので、数8〜数10の式よ
り、点Pにおける単位法線ベクトルncは次式で求めら
れる。
【0090】
【数12】
【0091】このようにして円錐の場合には点Pにおけ
る単位法線ベクトルncが求まる。
【0092】つぎに、i番目の射影平面6の単位法線ベ
クトルnpを求める(図9:ステップS110)。
【0093】上記円錐の例では、図11(b)および
(c)より、射影平面6の単位法線ベクトルnpは次式
で求められる。
【0094】
【数13】
【0095】このようにして円錐の場合には射影平面6
の単位法線ベクトルnpが求まる。
【0096】つぎに、対象領域各点の単位法線ベクトル
ncおよび単位法線ベクトルnpからi番目の対象領域5
とi番目の射影平面6とのなす傾き角φの集合を求め、
そのうちの最大値である最大傾き角φmaxを求める(図
9:ステップS112)。
【0097】上記円錐の例では、数12および数13の
式から単位法線ベクトルncおよびnpを求め、数7の式
を満たす任意の角度θの点に対して、数3の式により傾
き角φが求まる。そして傾き角φを対象領域5全体の各
点について求め、そのうちの最大値を求めることによ
り、最大傾き角φmaxが得られる。
【0098】つぎに、前述の第1の条件および第2の条
件をいずれも満たすか否かを判定し(図9:ステップS
114)、満たしていれば次のステップに進み、そうで
なければ、分割数nをインクリメント(「1」加算)し
(図9:ステップS116)、ステップS102に戻
る。なお、この判定の際には予め実験により求められ、
フラッシュROM82に記憶されていた限界距離Lおよ
び限界傾き角Ψが参照される。
【0099】上記円錐の例では、ステップS106とス
テップS112でそれぞれ最大値Hmaxと最大傾き角φm
axが求められるので、それらによりステップS114の
判定を行う。
【0100】つぎに、第1および第2の条件をいずれも
満たしていた場合には、インデックスiをインクリメン
トする(図9:ステップS118)。
【0101】つぎに、インデックスiが分割数n以下か
否かを判定し2(図9:ステップS120)、以下であ
ればステップS106に戻り、そうでなければ次のステ
ップに進む。
【0102】以上で、分割および平面生成処理が終了
し、対象物28表面がn個の対象領域5に分割され、各
対象領域5を近似した射影平面6が得られた。なお、n
=1の場合は対象物28表面が平面に近い場合である。
【0103】つぎに、描画処理を行う(図8:ステップ
S2)。以下、図10を用いて描画処理について詳細に
説明する。
【0104】まず、描画の対象領域5を指定するインデ
ックスiを「1」に初期化する(図10:ステップS1
22)。すなわち、1番目の対象領域5から順に、以下
の処理を繰り返す。
【0105】つぎに、前述のように、i番目の対象領域
5表面に対する描画画像データを、対応する(i番目
の)射影平面6上に正射影した射影画像データに変換す
る(図10:ステップS124)。
【0106】つぎに、i番目の射影平面6から距離Hma
x+δの位置に平行にインクジェットヘッド10の位置
を設定するように主走査駆動モータ91および副走査駆
動モータ92以外の駆動モータ、すなわち、昇降駆動モ
ータ90、ロール軸駆動モータ18、ピッチ軸駆動モー
タ22、ヨー軸駆動モータ24を駆動させる(図10:
ステップ125)。ここで、インクジェットヘッド10
の対象物28に対する姿勢は、インクの噴出方向がi番
目の射影平面6に垂直となるようにする。
【0107】つぎに、インクジェットヘッド10を射影
平面6に平行に主走査、副走査させながら、射影画像デ
ータに従ってインクをインクジェットヘッド10から噴
出させることにより描画を行う(図10:ステップS1
26)。図4から分かるように、射影画像データに基づ
く描画により対象領域5表面に描画画像7が形成され
る。なおこの時に駆動されるのは主走査駆動機構12
(したがって主走査駆動モータ91)および副走査駆動
機構14(したがって副走査駆動モータ92)のみであ
り、他の4つの駆動モータはステップ125のインクジ
ェットヘッド10の位置合わせの際にしか用いられな
い。こうすることにより、高速な描画を可能としてい
る。
【0108】つぎに、インデックスiをインクリメント
する(図10:ステップS128)。
【0109】つぎに、インデックスiが分割数n以下か
否かを判定し(図10:ステップS130)、以下であ
ればステップS124に戻り、ステップS124〜S1
30の処理を繰り返し、そうでなければ、全部の対象領
域5を描画し終えたことであるので、立体表面記録処理
を終了する(ステップ130)。
【0110】図12はこの実施の形態における描画時の
走査の様子を示す図である。上述のように第1の実施の
形態では対象領域5ごとに走査を行うもの、すなわち、
インデックスiにより指定される対象領域全体の走査が
完了した後、インデックスiを「1」増加させて、次の
対象領域の走査を開始し、以下、これを繰り返して順次
各対象領域を走査していくものとしている。図12の例
では対象領域5a全体に対して主走査(実線矢印)およ
び副走査(破線矢印)を行いつつ描画を行い、次に対象
領域5b全体の描画を行い、以下、対象領域5c,5
d,5e,5fの順に描画を行うのである。
【0111】以上、説明したように、上記第1の実施の
形態によれば、対象物28表面の対象領域を近似した射
影平面6を求め、描画画像の射影平面6への射影画像デ
ータを求め、対象領域5に射影画像データに基づいて記
録を行うため、対象物28の形状に沿って画像を記録す
る場合に比べて、インクジェットヘッド10の対象物2
8表面に対する相対的な傾きや相対的な位置の制御が容
易で、高速な記録が行える。
【0112】また、対象物28表面をその形状に応じて
複数の対象領域に分割し、複数の対象領域のそれぞれに
対応した射影画像データに基づいて記録を行うため、全
体を1つの対象領域として射影画像を記録する場合に比
べて記録精度が向上する。
【0113】また、対象物28表面をその形状に応じて
複数の対象領域に分割し、複数の対象領域ごとに、イン
クジェットヘッド10の対象物28表面に対する相対的
な位置および相対的な姿勢を異なるものとするため、細
かな相対的位置および相対的角度の制御の下に描画が行
え、描画の際に生じる歪みが少なく、より描画精度が向
上する。
【0114】また、対象領域ごとに射影画像の射影方向
を異なるものとするため、対象領域を近似した射影平面
6への射影方向の立体表面に対する角度を垂直に近くで
きるので歪みの少ない画像に基づいて描画を行うことが
でき、より描画精度が向上する。
【0115】また、対象領域と当該対象領域に対応する
射影平面6との間の距離が、所定の限界距離Lより小さ
くなるように複数の射影平面6を求めるため、描画品質
を比較的良好なものとすることができる。
【0116】また、限界距離Lが、描画品質が許容でき
る最大の距離であるため、描画品質を許容できる程度以
上とすることができる。
【0117】また、対象領域の全点における単位法線ベ
クトルncと当該対象領域に対応する射影平面6の単位
法線ベクトルnpとのなす最大の角度φmaxが、所定の限
界傾き角Ψより小さくなるように複数の射影平面6を求
めるため、描画品質を比較的良好なものとすることがで
きる。
【0118】また、限界傾き角Ψが、描画品質が許容で
きる最大の角度であるため、描画品質を許容できる程度
以上とすることができる。
【0119】また、インクジェットヘッド10の対象物
28表面に対する相対的な姿勢を、インクの噴出方向が
射影平面6に垂直となるように保つとともに、インクジ
ェットヘッド10の対象物28表面に対する相対的な位
置を、射影平面6との距離を所定の設定距離Hmax+δ
に保って射影平面6に平行に移動させるため、描画精度
を良好に保ちつつ、記録ヘッドの立体表面に対する相対
的な姿勢や位置の制御が容易で、高速な記録が行える。
【0120】さらに、インクジェットヘッド10を複数
の対象領域ごとに主走査および副走査させることによっ
て描画を行うため、インクジェットヘッド10の対象物
28表面に対する相対的な姿勢や位置の制御が容易とな
る。
【0121】<2.第2の実施の形態>上記第1の実施
の形態では円錐を例にとって説明したことからも分かる
ように、回転体等の簡単な(パラメータが少ない)形状
の対象物28については容易に制御を行えるものとなっ
ているが、複雑な形状の対象物28や点群データ(対象
物28表面の各点の3次元空間内での位置を表わす座標
データ)として与えられる自由曲面を有する対象物28
に対しては適用が困難である。
【0122】そのため、第2の実施の形態では、例えば
図13に示すような自由曲面FSを有する対象物28に
対しても適用できる分割および平面生成処理方法を示
す。なお、第2の実施の形態に係る立体表面記録装置は
第1の実施の形態の立体表面記録装置1とその機構的構
成は全く同一である。
【0123】図14および図15は第2の実施の形態の
立体表面記録処理における分割および平面生成処理のフ
ローチャートである。なお、特に断らない限り、各種演
算処理およびインクジェットヘッド10、各種駆動モー
タの制御は制御部80により行われる。また、上記のよ
うに対象物28の形状データについては、CADやCG
などの形状データとして、あるいは図示しない3次元形
状測定機からの測定データとして、予め得られている点
群データを用いる。さらに、以下の処理に臨んで、予め
全点のデータを所定の規則のもとに隣接する3点よりな
る対象領域に分割しておく。以下、この段階での対象領
域の分割および射影平面生成を初期分割と呼ぶ。
【0124】図16は第2の実施の形態における初期分
割の様子を示す図である。図16の例では各点9のう
ち、1つおきの点9について、その右側と下側に位置す
る2つの点9とから、1つの三角形の対象領域5(およ
び射影平面6)が形成されている。この例からも分かる
ように、この初期分割の段階では全ての点9がいずれか
の射影平面6の頂点(以下「平面頂点」という)となっ
ているので、対象領域と射影平面6とは一致して(重な
って)いる。そのため、どの対象領域も第1および第2
の条件を当然に満たすものとなっている。
【0125】しかし、このままでは対象領域が多すぎる
ため、各点ごとに対象物28の姿勢制御を行って描画を
行うのと余り変わりがなく、描画に時間がかかりすぎ
る。そのため、以下の処理により、対象領域5の分割数
を減少させる。
【0126】図17は分割数減少の処理を説明するため
の図であり、(a)は対象点9aを平面頂点6aから除
外する(含まれない点とする)前の状態を表し、(b)
は対象点9aを平面頂点6aから除外した後の状態を表
している。
【0127】まず、平面頂点の集合のうちで最初の平面
頂点9bを注目する点としての対象点9aとする(図1
4:ステップS201)。
【0128】つぎに、全ての平面頂点を対象点としたか
否かについて判別し(図14:ステップS202)、全
ての平面頂点を対象点としたと判定された場合にはステ
ップS218に進み、そうでなければ次のステップに進
む。
【0129】つぎに、現在の対象点およびその周囲の射
影平面をRAM83に記憶する(図14:ステップS2
03)。図17(a)では、対象点9aの周囲に6個の
射影平面6aが存在している。
【0130】つぎに、対象点の周囲の射影平面どうしの
単位法線ベクトルnpを求める(図14:ステップS2
04)。なお、射影平面に垂直な方向は、その射影平面
を規定する平面頂点それぞれの座標から幾何学的に容易
に求まるので、射影平面の単位法線ベクトルnpも容易
に求まる。
【0131】つぎに、対象点の周囲の射影平面の単位法
線ベクトルnpが互いになす角が全て所定の角度閾値以
下であるか否かを判定し(図14:ステップS20
5)、角度閾値以下でなければ、次の平面頂点を対象点
として(図14:ステップS206)、ステップS20
2に戻る。逆に、角度閾値以下の場合には次のステップ
に進む。ここで、角度閾値は対象点の周囲の射影平面の
互いになす角(傾き)が小さいことを判定するための閾
値であり、その角が小さい場合にはそれらの射影平面は
統合可能であると判断するのである。なお、射影平面の
単位法線ベクトルnpが互いになす角は数3の式の単位
法線ベクトルncの変わりに周囲の射影平面の単位法線
ベクトルnpを代入することで容易に求まる。
【0132】つぎに、対象点周囲の射影平面の単位法線
ベクトルnpが互いになす角が角度閾値以下の場合に
は、対象点を平面頂点から除外する(図14:ステップ
S207)。すなわち、対象点をどの射影平面にも含ま
れない点とする。ただし、この点は依然として対象物2
8表面の点であり、したがって、その座標データも保持
されたままである。図7(b)では図7(a)における
対象点9aが平面頂点9bから除外された点9cとなっ
ている。
【0133】つぎに、平面頂点から除外された対象点の
周囲に射影平面を再生成する(図14:ステップS20
8)。これはステップS207において対象点を平面頂
点から除外したことにより、除外された点の周囲の平面
頂点が通常同一平面内にないものと考えられるため、そ
れらの平面頂点のうち3点ずつよりなる新たな射影平面
を生成する必要があるためである。
【0134】なお、具体的な方法としては、CGやCA
Dにおいて用いられるポリゴン平面の生成方法を用いる
ことができる。例えば、除外された点の周囲の平面頂点
のうちの3点の選び方には任意性があるが、可能な選択
パターンを全て試みて、できるだけ内角が均等、すなわ
ち、正三角形に近くなるように3点を選び、各3点の組
みを頂点とする射影平面を新たな射影平面とするといっ
た方法である。
【0135】図17(b)では新たな射影平面6bが生
成されており、図17(a)で対象点9aの周囲に6個
の射影平面6aがあったが、図17(b)では4個の新
たな射影平面6bが生成され、射影平面の数(したがっ
て、対象領域の数)が減少している。
【0136】つぎに、除外した点の周囲の対象領域(射
影平面)全てについて第1および第2の条件を判定す
る。そのため、まず、対象領域(それに対応する射影平
面)を指定するインデックスiを「1」に初期化する
(図15:ステップS209)。
【0137】つぎに、第1の実施の形態における分割お
よび平面生成処理のステップS106〜S112と同様
に、i番目の対象領域が対応する射影平面に降ろす垂線
の足の長さの最大値Hmaxを求め(図15:ステップS
210)、i番目の対象領域の各点において単位法線ベ
クトルncを求め(図15:ステップS211)、i番
目の射影平面の単位法線ベクトルnpを求め(図15:
ステップS212)、単位法線ベクトルncおよびnpか
らi番目の対象領域とi番目の射影平面とのなす最大傾
き角φmaxを求める(図15:ステップS213)。
【0138】つぎに、前述の第1の条件および第2の条
件をいずれも満たすか否かを判定し(図15:ステップ
S214)、満たしていなければ、ステップS208で
再生成された射影平面およびそれらに対応する対象領域
は採用できないので、ステップS203での保存データ
をもとに除外した点9cを平面頂点に戻すとともに、そ
の周囲の射影平面を元に戻す(図15:ステップS21
5)。図17の例では図17(a)の状態に戻すのであ
る。ステップS206において、次の点を対象点とした
後、ステップS202に戻る。
【0139】逆に、ステップS214の判定で、第1お
よび第2の条件をいずれも満たすと判定された場合に
は、インデックスiをインクリメントする(図15:ス
テップS216)。
【0140】つぎに、インデックスiが再生成された各
射影平面(およびそれに対応する対象領)の最大値m
(図17(b)では新たな射影平面6bの数であるので
m=4)以下か否かを判定し(図15:ステップS21
7)、以下でなければステップS206において、次の
点を対象点とした後、ステップS202に戻る。逆に、
インデックスiが最大値m以下であればステップS21
0に戻り、ステップS210〜ステップS217の処理
を繰り返す。すなわち、ステップS210〜S217の
処理により、ステップS207において削除された対象
点の周囲にステップS208で再生成された射影平面の
全てが、第1および第2の条件の両方を満たす場合にの
み、それら射影平面およびそれらに対応する対象領域を
採用し、再生成された射影平面のいずれか1つでも第1
および第2の条件のうちの少なくとも一方を満たさない
場合には、削除した対象点およびその周囲の射影平面を
元に戻すのである。このようにして、対象点および射影
平面の数を次第に減少させていくのである。
【0141】以上のようにして、ステップS203〜S
217の処理を繰り返し、ステップS202において全
ての点を対象点としたと判定されると、以上の処理が所
定回数繰返されたか否かを判定し(図14:ステップS
218)、所定回数繰返されるまでステップS201に
戻る。そして、所定回数繰返されたと判定されると、こ
の分割および平面生成処理が終了し、続いて、得られた
n個の対象領域に対して第1の実施の形態と同様に描画
処理(図10参照)が行われる。
【0142】以上、説明したように第2の実施の形態に
よれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
【0143】また、自由曲面や点群データに対しても高
精度で高速な描画を行うことができる。
【0144】<3.変形例>上記実施の形態において立
体表面記録装置および立体表面記録方法の例を示した
が、この発明はこれに限定されるものではない。
【0145】例えば、上記第1および第2の実施の形態
では、対象領域ごとに主走査および副走査を繰り返して
順次、対象物28表面全体の描画を行うものとしたが、
対象領域の境界においてインクジェットヘッド10の対
象物28表面に対する相対的な姿勢や相対的な位置を変
化させつつ、対象物28表面全体に対して主走査および
副走査を行うものとしてもよい。
【0146】図18は、この変形例における走査順序を
説明するための図である。この変形例では主走査方向に
ついては対象物28表面全体を一度に走査する。図18
では主走査において対象領域5gにおいて主走査を開始
し、対象領域5h,5i,5jの順に主走査を行ってい
き、対象領域5jの終点において副走査を行い、次の主
走査ラインに沿って上記と同様の順に主走査を行ってい
く。
【0147】ただし、この場合、対象領域の境界線上
で、主走査駆動モータを停止させ、次の対象領域に対し
て、距離Hmax+δの位置に平行にインクジェットヘッ
ド10が走査できるように、対象物28の姿勢をロー、
ピッチ、ヨーの各軸の駆動モータを駆動させて変更する
とともに昇降駆動モータ90を駆動させてインクジェッ
トヘッド10の対象物28に対する距離を変更する。図
18の例では対象領域5gと5hとの境界線でインクジ
ェットヘッド10の位置および対象物28の姿勢の変更
を行う。
【0148】その後、引き続き次の対象領域の主走査を
行う。図18の例では対象領域5hにおいて、それまで
と同じ走査線に沿って主走査を行う。
【0149】このような制御を繰り返し(図18では対
象領域5iも同様の制御を行う)、対象物28表面の主
走査方向の終端(図18では対象領域5jの右端)に達
すると、副走査の制御を行い、最初の対象領域(図18
では対象領域5g)から、上記と同様に主走査を繰り返
していく。なお、その間の描画の制御は上記実施の形態
と同様に行う。
【0150】このように、対象領域の境界においてイン
クジェットヘッド10の対象物28表面に対する相対的
な姿勢や相対的な位置を変化させつつ、対象物28表面
全体に対して主走査および副走査を行うため、走査経路
の制御が容易となる。
【0151】なお、この走査経路の制御は、どのような
形状の対象物28に対しても適用可能であるが、対象物
28表面の主走査方向の形状変化が少ない場合には、対
象領域の境界におけるインクジェットヘッド10の姿勢
の変更が少ないので、描画速度を余り落とすことなく走
査が行え、特に有効である。
【0152】また、上記第2の実施の形態では図14の
ステップS218の判定によりステップS201〜S2
17の処理を所定回数繰返すものとしたが、ステップS
201〜S217の処理において削除した対象点があっ
たか否かを毎回判定し、削除する対象点がなくなるまで
繰返すようにしてもよい。
【0153】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、請求項
2、請求項5および請求項13の発明によれば、立体表
面の対象領域を近似した平面を求め、画像の平面への射
影画像を求め、対象領域に射影画像に基づいて記録を行
うため、立体物の形状に沿って画像を記録する場合に比
べて、記録ヘッドの立体表面に対する相対的な傾きや相
対的な位置の制御が容易で、高速な記録が行える。
【0154】また、特に請求項2の発明によれば、立体
表面をその形状に応じて複数の対象領域に分割し、複数
の対象領域のそれぞれに対応した射影画像に基づいて記
録を行うため、全体を1つの対象領域として射影画像を
記録する場合に比べて記録精度が向上する。
【0155】また、請求項3ないし請求項5および請求
項14の発明によれば、立体表面をその形状に応じて複
数の対象領域に分割し、複数の対象領域ごとに記録条件
を異なるものとするため、対象領域を適当に粗く分割す
ることにより、立体表面の各点ごとに記録条件を異なる
ものとして記録する場合に比べて、制御が容易となり、
高速な記録が行える。
【0156】また、特に請求項4の発明によれば、記録
条件が、相対的位置および相対的姿勢のうちの少なくと
も一方を含むため、細かな相対的位置、相対的姿勢の制
御の下に記録が行え、記録の際に生じる歪みが少なく、
より記録精度が向上する。
【0157】また、特に請求項5の発明によれば、記録
条件が、対象領域に対応する射影画像の射影方向を含む
ため、対象領域を近似した平面への射影方向の立体表面
に対する角度を垂直に近くできるので歪みの少ない画像
に基づいて記録を行うことができ、より記録精度が向上
する。
【0158】また、特に請求項6および請求項7の発明
によれば、対象領域と当該対象領域に対応する平面との
間の当該平面に垂直な方向の最大の距離が、所定の限界
距離より小さくなるように複数の平面を求めるため、記
録品質を比較的良好なものとすることができる。
【0159】また、特に請求項7の発明によれば、限界
距離が、所定以上の記録品質を確保可能として予め設定
された最大の距離であるため、所定以上の記録品質を確
保可能である。
【0160】また、特に請求項8および請求項9の発明
によれば、対象領域の全点における法線と当該対象領域
に対応する平面の法線とのなす最大の角度が、所定の限
界角度より小さくなるように複数の平面を求めるため、
記録品質を比較的良好なものとすることができる。
【0161】また、特に請求項9の発明によれば、限界
角度が、所定以上の記録品質を確保可能として予め設定
された最大の角度であるため、所定以上の記録品質を確
保可能である。
【0162】また、特に請求項10の発明によれば、相
対的姿勢を、インクの噴出方向が平面にほぼ垂直となる
ように保つとともに、相対的位置を、平面との距離をほ
ぼ一定に保って平面に平行に移動させるため、記録精度
を良好に保ちつつ、記録ヘッドの立体表面に対する相対
的な姿勢や位置の制御が容易で、高速な記録が行える。
【0163】また、特に請求項11の発明によれば、複
数の対象領域ごとに主走査および副走査させることによ
って記録を行うため、記録ヘッドの立体表面に対する相
対的な姿勢や位置の制御が容易となる。
【0164】また、特に請求項12の発明によれば、複
数の対象領域の境界において相対的姿勢および相対的位
置のうちの少なくとも一方を変化させつつ、立体表面全
体に対して主走査および副走査を行うため、走査経路の
制御が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る立体表面記録装置
の正面から見た概略図である。
【図2】立体表面記録装置の対象物姿勢変更部の機構図
である。
【図3】立体表面記録装置の駆動制御系の各ブロックに
加えてパーソナルコンピュータを示す図である。
【図4】描画画像の射影平面への射影の様子を示す図で
ある。
【図5】インクジェットヘッドから対象領域までの距離
の条件を説明するための図である。
【図6】インクの噴出方向に対する対象領域の傾き角の
条件を説明するための図である。
【図7】インクジェットヘッドと対象物との相対的な傾
きによる、対象物表面に着弾したインクドットの形状の
変化を示す図である。
【図8】第1の実施の形態における立体表面記録処理の
フローチャートである。
【図9】立体表面記録処理における分割および平面生成
処理のフローチャートである。
【図10】立体表面記録処理における描画処理のフロー
チャートである。
【図11】円錐面に対する分割および平面生成処理を説
明するための図である。
【図12】この実施の形態における描画時の走査の様子
を示す図である。
【図13】自由曲面を有する対象物を示す図である。
【図14】第2の実施の形態の立体表面記録処理におけ
る分割および平面生成処理のフローチャートである。
【図15】第2の実施の形態の立体表面記録処理におけ
る分割および平面生成処理のフローチャートである。
【図16】第2の実施の形態における初期分割の様子を
示す図である。
【図17】対象点の周囲の射影平面の様子および、対象
点を平面頂点から除外する処理を説明する図である。
【図18】この変形例における走査順序を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 立体表面記録装置 5 対象領域 6 射影平面 7 描画画像 8 射影画像 10 インクジェットヘッド(記録手段) 12 主走査駆動機構(位置姿勢変更手段) 14 副走査駆動機構(位置姿勢変更手段) 16 昇降駆動機構(位置姿勢変更手段) 18 ロール軸駆動モータ(位置姿勢変更手段) 20 対象物姿勢変更部 22 ピッチ軸駆動モータ(位置姿勢変更手段) 24 ヨー軸駆動モータ(位置姿勢変更手段) 28 対象物 80 制御部(平面生成手段、射影画像生成手段、制御
手段、分割手段 90 昇降駆動モータ 91 主走査駆動モータ 92 副走査駆動モータ Hmax 垂線の足の長さの最大値 L 限界距離 MD 主走査方向 SD 副走査方向 nc 単位法線ベクトル np 単位法線ベクトル Ψ 限界傾き角(限界角度) φmax 最大傾き角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 直樹 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 中西 秀明 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA01 EB06 EB13 EB37 EB46 EC03 EC07 EC11 EC12 EC33 EC34 EC35 EC79 FA09 FA15 FB09 FB10 HA12 HA38 2C062 RA01 RA03 2C064 DD01 DD05 DD15

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段により立体表面に対して画像を
    記録する立体表面記録装置であって、 前記記録手段と前記立体表面との相対的位置および相対
    的姿勢を変更可能な位置姿勢変更手段と、 前記立体表面の対象領域を近似した平面を求める平面生
    成手段と、 前記画像の前記平面への射影画像を求める射影画像生成
    手段と、 前記対象領域に前記射影画像に基づいて記録を行うよう
    前記位置姿勢変更手段および前記記録手段を制御する制
    御手段と、を備えることを特徴とする立体表面記録装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の立体表面記録装置であ
    って、さらに、 前記立体表面をその形状に応じて複数の対象領域に分割
    する分割手段を備え、 前記平面生成手段が、前記複数の対象領域のそれぞれを
    近似した複数の平面を求めるものであり、 前記射影画像生成手段が前記複数の対象領域ごとに前記
    射影画像を求めるものであり、 前記制御手段が前記複数の対象領域のそれぞれに対応し
    た前記射影画像に基づいて記録を行うよう前記記録手段
    を制御するものであることを特徴とする立体表面記録装
    置。
  3. 【請求項3】 記録手段により立体表面に対して画像を
    記録する立体表面記録装置であって、 前記記録手段と前記立体表面との相対的位置および相対
    的姿勢を変更可能な位置姿勢変更手段と、 前記立体表面をその形状に応じて複数の対象領域に分割
    する分割手段と、 前記複数の対象領域ごとに記録条件を異なるものとする
    ように前記位置姿勢変更手段および前記記録手段を制御
    する制御手段と、を備えることを特徴とする立体表面記
    録装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の立体表面記録装置であ
    って、 前記記録条件が、前記相対的位置および前記相対的姿勢
    のうちの少なくとも一方を含むことを特徴とする立体表
    面記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の立体表
    面記録装置であって、さらに、 前記複数の対象領域のそれぞれを近似した複数の平面を
    求める平面生成手段と、 前記画像の前記複数の平面のそれぞれへの射影画像を求
    める射影画像生成手段と、を備え、 前記記録条件が、前記対象領域に対応する前記射影画像
    の射影方向を含むことを特徴とする立体表面記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項2および請求項5のい
    ずれかに記載の立体表面記録装置であって、 前記平面生成手段が、前記対象領域と当該対象領域に対
    応する平面との間の当該平面に垂直な方向の最大の距離
    が、所定の限界距離より小さくなるように前記複数の平
    面を求めるものであることを特徴とする立体表面記録装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の立体表面記録装置であ
    って、 前記限界距離が、所定以上の記録品質を確保可能として
    予め設定された最大の距離であることを特徴とする立体
    表面記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、請求項2および請求項5ない
    し請求項7のいずれかに記載の立体表面記録装置であっ
    て、 前記平面生成手段が、前記対象領域の全点における法線
    と当該対象領域に対応する平面の法線とのなす最大の角
    度が、所定の限界角度より小さくなるように前記複数の
    平面を求めるものであることを特徴とする立体表面記録
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の立体表面記録装置であ
    って、 前記限界角度が、所定以上の記録品質を確保可能として
    予め設定された最大の角度であることを特徴とする立体
    表面記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項1、請求項2および請求項5な
    いし請求項9のいずれかに記載の立体表面記録装置であ
    って、 前記記録手段がインクを噴出するインクジェットヘッド
    であり、 前記制御手段が、前記位置姿勢変更手段を制御すること
    により、前記相対的姿勢をインクの噴出方向が前記平面
    にほぼ垂直となるように保つとともに、前記相対的位置
    を前記平面との距離をほぼ一定に保って前記平面に平行
    に移動させるよう制御することを特徴とする立体表面記
    録装置。
  11. 【請求項11】 請求項2ないし請求項10のいずれか
    に記載の立体表面記録装置であって、 前記制御手段が、前記位置姿勢変更手段および前記記録
    手段を制御して前記複数の対象領域ごとに主走査および
    副走査させることによって記録を行うものであることを
    特徴とする立体表面記録装置。
  12. 【請求項12】 請求項2ないし請求項10のいずれか
    に記載の立体表面記録装置であって、 前記制御手段が、前記位置姿勢変更手段を制御して、前
    記複数の対象領域の境界において前記相対的姿勢および
    前記相対的位置のうちの少なくとも一方を変化させつ
    つ、前記立体表面全体に対して主走査および副走査を行
    うよう制御するものであることを特徴とする立体表面記
    録装置。
  13. 【請求項13】 立体表面に画像を記録する立体表面記
    録方法であって、 前記立体表面の対象領域を近似した平面を求める平面生
    成工程と、 前記画像の前記平面への射影画像を求める射影画像生成
    工程と、 前記対象領域に前記射影画像を記録する記録工程と、を
    備えることを特徴とする立体表面記録方法。
  14. 【請求項14】 立体表面に画像を記録する立体表面記
    録方法であって、 前記立体表面をその形状に応じて複数の対象領域に分割
    する分割工程と、 前記複数の対象領域ごとに前記記録手段による記録条件
    を異なるものとする条件設定工程と、 設定された前記記録条件のもとに前記複数の対象領域の
    それぞれに画像を記録する記録工程と、を備えることを
    特徴とする立体表面記録方法。
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