JP2001299709A - 脈拍計およびこれを用いた脈拍計測システム - Google Patents
脈拍計およびこれを用いた脈拍計測システムInfo
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Abstract
場所でも容易に脈拍を計測することができ、その脈拍デ
ータを有効に利用することのできる脈拍計を提供する。 【解決手段】 防水性を有する本体20と、この本体2
0の表面に形成されたパネルから外部に臨むようにして
本体20内に設けられた脈拍センサ26と、この脈拍セ
ンサ26によって検知した脈拍データを取得して表示部
23に表示するよう制御するCPU35と、ホスト1と
の間で通信を行うための通信部38とを備え、CPU3
5は、脈拍センサ26によって検知された脈拍データ
を、通信部38を介してホスト1に送信する。
Description
れを用いた脈拍計測システムに関する。
やフィットネスクラブ等においては、水泳による体力づ
くりが行われている。水泳は、全身運動であるので、体
力づくりのためのトレーニングとして適した運動であ
る。また、たとえば水の中を歩行するようにすると体に
体重がかからず大きな負担とならないので、最近では、
たとえば糖尿病や関節病等を患う患者に対する運動療法
として行われている。
各患者にとって激しい運動であるのか、あるいは軽い運
動であるのかといったことを外部から把握することは困
難なことが多い。そこで、脈拍を上記運動療法に利用し
た場合、脈拍数が多いときは、その患者にとってその運
動が激しい運動であると判断でき、逆に脈拍数が少ない
ときはその患者にとって軽い運動であると判断でき、そ
れ以後の療法の方法をアドバイスすることができる。
置としては、たとえば指先を所定位置に押し当てて血液
の濃度の変化に対する光量を測定することにより、脈拍
を計測する光電脈波式の装置が提案されている。しかし
ながら、このような脈拍計は、上記のような水濡れ状態
となるプールサイド等での使用を想定したものでない。
また、最近では、防水性を有する腕時計タイプの脈拍計
も既に提案されているが、腕時計は、一般に、プールで
の使用が禁じられている場合が多い。そのため、プール
等の水濡れ状態になるような場所において、使用可能な
脈拍計が望まれていた。
も、その効果を調べるために、脈拍を利用することが考
えられる。すなわち、脈拍を計測することにより、筋肉
中の乳酸値をある程度推測することができるので、各選
手における脈拍と乳酸値との相関関係を予め調べておけ
ば、トレーニング中において上記脈拍を計測することに
より推測された乳酸値から、各選手におけるトレーニン
グの効果を確認することができる。
な脈拍計は実存していないため、現状では、乳酸値を計
測するために、上記トレーニングが行われている合間に
採血する方法が行われている。この採血により取得され
た血液から乳酸値を調べることにより、各選手における
トレーニングの効果を判断し、それ以後のトレーニング
における各選手に応じたアドバイスおよび指導等を行っ
ている。
法では、採血の回数があまりにも多くなり手間であるば
かりか、採血は痛みを伴うので採血自体を好まない選手
も多い。また、採血により、選手がトレーニングに集中
できないといった弊害も生ずる。
出されたものであって、たとえばプールサイド等の水濡
れ状態になる場所でも容易に脈拍を計測することがで
き、その脈拍データを有効に利用することのできる脈拍
計、およびこの脈拍計を用いた脈拍計測システムを提供
することを、その課題とする。
は、次の技術的手段を講じている。
水性を有する本体と、この本体の表面に形成されたパネ
ルから外部に臨むようにして本体内に設けられた脈拍セ
ンサと、この脈拍センサによって検知した脈拍データを
取得して表示部に表示するよう制御する制御部と、外部
装置との間で通信を行うための通信部とを備え、制御部
は、脈拍センサによって検知された脈拍データを、通信
部を介して外部装置に送信することを特徴とするもので
ある。具体的には、脈拍センサは、発光素子および受光
素子によって構成され、発光素子の発する光を被検出体
に照射し、被検出体の内部で吸収散乱した光を受光素子
によって受光するものである。
防水性を有しているので、たとえばプールサイド等とい
った水濡れ状態となる場所でもこの脈拍計を置いておく
ことができる。そして、上記脈拍計によって、たとえば
運動を行った使用者が指先をパネルに押し当てれば、パ
ネルの内側に設けられた脈拍センサによって使用者の脈
拍が検知される。この場合、検知された脈拍データは、
制御部により表示部に表示されるので、使用者は、運動
後の自己の脈拍数を即座に知ることができる。したがっ
て、上記脈拍計は、水中で運動療法を行う場合や水泳の
トレーニングを行う場合でも有効に用いることができ、
特にトレーニングの際に、乳酸値を取得するために採血
を行う必要がなくなり、選手に対する負担を大幅に軽減
することができる。
された脈拍データを、通信部を介して外部装置、たとえ
ばプールサイド以外の水濡れ状態にならない場所に設置
されたパーソナルコンピュータに送る。そのため、この
パーソナルコンピュータが設置された所定距離離れた場
所においても、使用者の脈拍データを確認することが可
能となる。
上記脈拍計は、外部から非接触状態で送られる識別デー
タを取り込む識別データ取り込み部をさらに備え、制御
部は、識別データ取り込み部によって取り込まれた識別
データを、脈拍データとともに通信部を介して外部装置
に送信するものでもよい。
される被計測者を識別するためのデータをいい、上記識
別データは、たとえば被計測者の手首に巻かれたリスト
バンドに装着されたタグから送られ、脈拍計に設けられ
た識別データ取り込み部によって非接触状態で取り込ま
れる。このように、脈拍データ以外に識別データも検知
され、ともに外部装置に送られれば、外部装置では、送
られた脈拍データがどの使用者のデータであるかを認識
することができる。そのため、外部装置では、複数の使
用者の脈拍値を確認することができる。
測システムは、外部装置としての中央管理装置と、この
中央管理装置に接続された複数の、上記第1の側面に係
る脈拍計とを備えた脈拍計測システムであって、中央管
理装置は、複数の脈拍計から送信される識別データおよ
び脈拍データを受信し、受信したこれらのデータに基づ
いてデータ処理を行うデータ処理部を備えることを特徴
とするものである。
イドの各コースごとにおいておき、トレーニング中の各
選手が泳いだ後に、脈拍計によって脈拍を計測すれば、
各脈拍計で計測された脈拍データがそれぞれ中央管理装
置、たとえばパーソナルコンピュータに送信される。そ
のため、中央管理装置では、各選手の脈拍データを収集
してデータ処理することができる。たとえば、収集され
た脈拍データから各選手の推定乳酸値を算出しそれらを
ディスプレイやプリンタに出力して、トレーニングの効
果を確認することができる。したがって、指導者等は、
中央管理装置におけるデータ処理結果に基づいて、各選
手に対してリアルタイムでアドバイスや指導等を行うこ
とができる。
ようにすれば、非接触状態で脈拍計から中央管理装置へ
データが送られるので、プールサイド等に上記脈拍計を
置いても、たとえば有線を用いたときにおけるケーブル
等への浸水等の問題を解消でき、良好に通信を行うこと
ができる。
および受光素子を用いて行われるようにしてもよい。す
なわち、たとえば外部装置として、この脈拍計に対して
たとえばIrDA方式によって通信が可能なデータ送受
信装置を適用し、脈拍センサの発光素子および受光素子
を用いてこのデータ送受信装置と通信を行う。このよう
にすれば、脈拍センサを介してデータ送受信装置に脈拍
データや識別データを送ることができる。この場合、デ
ータ送受信装置がパーソナルコンピュータに接続可能で
あれば、パーソナルコンピュータにおいて脈拍データを
管理することができる。上記のように、脈拍センサの発
光素子および受光素子を用いて通信を行うようにすれ
ば、脈拍センサを有効に利用でき、上記した無線のため
の通信装置が不要となるので、システムの低コスト化を
図ることができる。
付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より
明らかとなろう。
形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
拍計測システムの概略構成図である。この脈拍計測シス
テムは、中央管理装置としてのホスト1と、このホスト
1に対して通信可能に接続された複数の脈拍計2とによ
って構成されている。上記ホスト1および各脈拍計2
は、たとえば無線によって一対多接続の通信が可能とさ
れている。
視室等に設置されたパーソナルコンピュータからなる。
ホスト1は、複数の脈拍計2によって計測された脈拍デ
ータを収集してデータ処理し、指導者等に対してそのデ
ータ処理結果を示すものであり、脈拍計2と通信を行う
ための通信装置3、およびデータ処理結果を印字するた
めのプリンタ4がそれぞれ接続されている。
ュータは、図1に示すように、ノート型のパーソナルコ
ンピュータとされているが、上記監視室等に設置する以
外に、たとえばパーソナルコンピュータにベルトを設
け、指導者がそれを首からぶら下げて利用するようにし
て、トレーニングを行っている選手(以下、「使用者」
という。)に対してプールサイドから実際に直接指示を
送る等してもよい。また、パーソナルコンピュータは、
通信装置3を内臓したタイプのものでもよく、たとえば
机上に設置する、いわゆるディスクトップタイプのもの
でもかまわない。
成を示すブロック構成図であるが、ホスト1は、上述し
たパーソナルコンピュータからなり、その構成は公知で
あるためここでは概略的に示す。すなわち、ホスト1
は、データ処理部としてのCPU11を有し、CPU1
1には、ROM12、RAM13、およびインターフェ
ース14がバスラインBを介してそれぞれ接続され、イ
ンターフェース14には、フレキシブルディスク等の外
部記憶媒体を駆動制御するメモリ駆動装置15、デイス
プレィ16、およびキーボード17等が接続されてい
る。また、インターフェース14には、周辺装置とし
て、上記した通信装置3およびプリンタ4が接続されて
いる。
タの制御中枢となるものであり、図示しないハードディ
スクやROM12等に記憶されているプログラムデータ
や、キーボード17等の入力デバイスによる入力に基づ
いてデータ処理を行う。
タを起動させるためのブートプログラム等を記憶してい
る。RAM13は、変数データ等を一時記憶し、CPU
11にワークエリアを提供する。メモリ駆動装置15
は、図示しないハードディスク装置、外部記憶媒体とし
てのフレキシブルディスクやCD−ROMを駆動するフ
レキシブルディスク装置、およびCD−ROM装置等を
含む。
て印刷すべきデータや印刷指示データが送られることに
より、所定の用紙に印刷を行う。この実施形態では、複
数の脈拍計2から送られる、各使用者の脈拍値、脈拍値
から推測できる乳酸値、あるいは、それらをグラフ化し
た図等を印刷する。
無線信号を受信するための受信装置であり、具体的に
は、受信アンテナ18を通じて送られてきた脈拍データ
等を受信しCPU11に伝える。なお、上記通信装置3
による脈拍計2との通信は、構内での使用を前提とし
た、いわゆる小電力無線システムによる方式が用いられ
るが、これに代わり、たとえば微弱電波局、特定小電力
無線局、あるいは構内無線局等を利用してもよく、無線
通信の形態は、これらの形態に限るものではない。
4は、脈拍計2の内部構成を示すブロック構成図であ
る。この脈拍計2は、たとえばプールサイドの各コース
ごとに載置され、使用者の脈拍を計測し、計測した脈拍
データをホスト1に送信するものである。脈拍計2は、
防水性をする略ドーム形状の本体20を備え、本体20
の表面には、使用者が指を押し当てる部分となる第1パ
ネル21と、使用者の識別情報であるIDが読み取られ
る部分となる第2パネル22と、脈拍値を表示するため
の表示部23と、電源スイッチ24とが配されている。
また、本体20の背面側には、周縁部近傍から上方に延
びた送信アンテナ25が立設されている。
な板によって構成され、略ドーム状の本体20のほぼ頂
上部21aに配されている。第1パネル21は、指の先
をおける位の大きさに形成され、その裏面側には、使用
者の脈拍を計測するための脈拍センサ26が設けられて
いる。このように、第1パネル21が本体20の頂上部
21aに配されれば、脈拍を測る使用者がこの脈拍計2
に手のひらをかざしたときに、指先を第1パネル21に
おきやすくなる。なお、第1パネル21には、手前側の
一辺を除く周囲に、指の先を位置決めしやすいように位
置決め片が立設されていてもよい。
1パネル21の裏面側に所定の間隔を有して、発光素子
としての発光ダイオード27および受光素子としてのフ
ォトトランジスタ28が配された、いわゆる光電脈波式
のセンサである。この脈拍センサ26では、第1パネル
21の表面に使用者の指が押し当てられると、発光ダイ
オード27の発する光を指先に照射し、内部で吸収散乱
した光をフォトトランジスタ28で受光する。すなわ
ち、脈拍センサ26は、所定時間内における脈動に伴っ
て生ずる血液の濃度の変化を検知する。
によって構成され、本体20の周縁部近傍に配されてお
り、図3には示していないが、その裏面側には使用者の
IDを読み取るためのIDリーダ31(後述)が設けら
れている。使用者のIDは、使用者の手首に巻かれたリ
ストバンド32に装着されたIDタグ33によって認識
される。すなわち、上記IDタグ33には使用者のID
が予め記憶されており、使用者がリストバンド32を第
2パネル22に対向するように脈拍計2に対して手のひ
らをかざすと、上記IDタグ33とIDリーダ31との
間で通信が行われ、IDリーダ31が上記IDタグ33
に記憶されたIDを読み取ることができる。
かつ手のひらをおくことのできる位の大きさに形成され
ており、また、上記第1パネル21を本体20の頂上部
21aに、第2パネル22を本体20の周縁部にそれぞ
れ配することにより、使用者が一度だけ手のひらを本体
20にかざす様にするだけでIDデータと脈拍データと
が同時に取得することができるようになっている。その
ため、使用者にとって使い勝手のよい構成とされてい
る。なお、本体20の形状は、略ドーム状に限らず、半
球形状等に形成されていてもよい。
で、たとえばプールサイド等の水濡れ状態となる場所に
この脈拍計2を載置して使用することができる。したが
って、上記脈拍計2は、水中で運動療法を行う場合や水
泳のトレーニングを行う場合でも有効に用いることがで
き、特にトレーニングの際に、乳酸値を取得するために
採血を行う必要がなくなり、使用者に対する負担を大幅
に軽減することができる。
してのCPU35を備え、CPU35にはメモリ36、
表示部23、アナログ回路部37、ホスト1との通信を
行うための通信部38、およびIDを読み取るためのI
Dリーダ31が接続されている。また、脈拍計2には、
必要に応じて各部に電源電圧を供給するための電源部4
1が設けられている。
るものであり、メモリ36に記憶されている実行用プロ
グラムに応じて各部の動作制御やデータ処理を実行す
る。
を記憶するためのROMや、変数データを記憶しCPU
35に対してワークエリアを提供するRAM等により構
成されている。
り、CPU35によって駆動制御されることにより、上
記液晶表示器によってドットマトリクス表示が行われ
る。なお、表示部23には、上記構成に限らず、7セグ
メントLEDやプラズマ表示器等が用いられてもよい。
者の脈拍を検知するものであり、この脈拍センサ26で
検知した検知信号は電気信号に変換され、脈拍センサ2
6に接続されたアナログ回路部37に送られる。
検知したアナログ信号をディジタル信号に変換したり、
その信号を増幅したり、サンプルホールド等の処理を行
うものであり、処理された処理信号はCPU35に送ら
れる。
を行うためのものであり、図示しない送信器が内装さ
れ、この通信部38には、送信アンテナ25が接続され
ている。このように、本実施形態においては、ホスト1
との通信に無線を適用することにより、たとえば有線を
適用した場合のケーブルやケーブルの接続部における浸
水等のおそれを防止することができる。そのため、良好
な防水性を具備することができ、スイミングスク−ル等
のプールサイド等において適した構成とすることができ
る。
者の腕に巻かれたリストバンド32のIDタグ33から
IDデータを受信するものである。IDリーダ31は、
IDタグ33からIDデータを読み取ると、そのデータ
をCPU35に伝える。
CPUを有するICチップとコイルアンテナとを有して
いる。ICチップは、IDリーダ31から送られる電磁
波によるエネルギによって駆動し、メモリ36に予め記
憶されているIDデータを、コイルアンテナを介してI
Dリーダ31に送信する。なお、上記メモリ36は、た
とえば64ビットのデータを記憶することができるもの
であり、このビット数を利用して識別番号が設定され
る。
池等の充電式電池を含む構成とされ、上記充電式電池
は、図4に示すように、必要に応じて外部の充電ヘッド
42を通じて非接触状態で充電される。すなわち、充電
ヘッド42は、コネクタ43を通じて商用電源から電源
電圧が供給されることにより駆動し、充電ヘッド42に
内装されたコイル(図示せず)と電源部41に内装され
たコイル(図示せず)との間で生ずる電磁誘導作用によ
り、電源部41に対して電磁波によるエネルギが供給さ
れる。このように、上記充電ヘッド42から脈拍計2に
非接触状態で電力の供給がされ、防水性を維持する構成
とされている。
すように、上記IDリーダ31に代わり、キーボード4
5を有する構成にしてもよい。キーボード45は、複数
の操作スイッチからなり、使用者によってこの操作スイ
ッチが押下されると、その操作信号がCPU35に送ら
れる。その他の構成は、上記した実施形態の構成と略同
様である。
ーボード45を操作することによって自らIDを入力す
る。このように、使用者のキーボード45の操作によっ
てIDが入力されることにより、IDタグ33付きのリ
ストバンド32が不要となるとともに、IDを確実に入
力できるといった利点がある。
動作を、図7に示すフローチャートを参照して説明す
る。まず、この脈拍計2の電源スイッチ24が投入され
ると、CPU35は、IDデータが入力されたか否かの
判別処理を行う(ステップS1)。すなわち、IDリー
ダ31によってIDデータが読み取られ、IDリーダ3
1からCPU35に対して上記IDデータが送られたか
否かの判別処理が行われる。ここで、使用者がトレーン
ニングを行い、IDタグ33が第2パネル22に対向す
るように、リストバンド32が巻かれた手首を脈拍計2
にかざすようにすると、IDタグ33に予め記憶されて
いるIDデータがIDリーダ31によって取り込まれ
る。IDリーダ31によって取り込まれたIDデータ
は、そのままCPU35に送られる。
PU35は、IDデータが入力されたと判別し(ステッ
プS1:YES)、そのIDデータを、一旦、メモリ3
6に記憶させる(ステップS2)。IDデータは、予め
所定のデータフォーマットがされており、CPU35
は、そのデータフォーマットに応じて示されたIDを認
識する。なお、ステップS1において、CPU35が、
IDデータが入力されたと判別した場合、図示しないス
ピーカからその旨を示す、たとえば「ピッ」といった発
信音を出力させてもよい。これにより、使用者は、この
脈拍計2によってIDデータが読み込まれたことを知る
ことができる。
れたか否かの判別処理を行う(ステップS3)。すなわ
ち、脈拍センサ26によって脈拍データが検知され、脈
拍センサ26からアナログ回路部37を介してCPU3
5に対して上記脈拍データが送られたか否かの判別処理
が行われる。ここで、使用者が指先を第1パネル21に
対して所定時間押し当てると、脈拍センサ26によって
脈拍が検知される。この検知信号は、アナログ回路部3
7に送られ、アナログ回路部37においてCPU35で
処理できる処理信号に変換され、その後CPU35に送
られる。脈拍データがCPU35に送られると、CPU
35は、脈拍データが入力されたと判別し(ステップS
3:YES)、その脈拍データから所定時間における脈
拍計を求め、一旦、メモリ36に記憶させる(ステップ
S4)。
が、脈拍データが入力されたと判別した場合、図示しな
いスピーカからその旨を示す、たとえば「ピッピッ」と
いった発信音を出力させてもよい。これにより、使用者
は、この脈拍計2によって脈拍データが読み込まれたこ
とを知ることができる。また、この場合、上記発信音
は、IDデータが読み込まれたときに発する発信音と異
なる形態の音にすることが望ましい。
み込みを認識した後に脈拍データを認識するようにされ
ているが、これに代わり、脈拍データを認識した後にI
Cデータを認識するようにされてもよい。また、このデ
ータを認識する順序は、特に定めないようにし、いずれ
のデータが先に入力されてもよいように構成してもよ
い。
って読み込まれた脈拍データを表示部23に表示させる
(ステップS5)。これにより、使用者は、表示部23
に表示された値を視認すれば、自己の脈拍数を即座に知
ることができる。
拍データをホスト1に送信する処理を行う(ステップS
6)。具体的には、CPU35は、IDデータおよび脈
拍データをメモリ36から読み出し通信部38に送る。
通信部38は、これらのデータを変調し、搬送波ととも
に送信アンテナ25を介して外部に放出する。
れらのデータを受信アンテナ18を介して受信する。こ
の場合、搬送波の周波数、データフォーマット、および
伝送プロトコル等は、ホスト1の通信装置3と脈拍計2
の通信部38との間で予め決められており、通信装置3
は、適切にIDデータおよび脈拍データを受信すること
ができる。なお、上記脈拍データやIDデータには、伝
送エラーを検出するチェックコードが付加されていても
よい。
した脈拍データをその都度、ホスト1に送るようにして
もよく、所定数の脈拍データをある程度メモリ36に記
憶させておき、その後、一度に所定数の脈拍データをホ
スト1に送るようにしてもよい。これにより、通信の効
率化を図ることができる。
IDデータを認識することにより、送られた脈拍データ
がどの使用者の脈拍データであることが判別できる。ま
た、ホスト1では、この脈拍データから推定乳酸値を算
出する等の処理を行う。そして、たとえば図8に示すよ
うに、使用者ごとの脈拍値、推定乳酸値等をディスプレ
イ16に表示させる。あるいは上記値をグラフ化した図
等を表示させるようにしてもよい。また、これらの脈拍
値等のデータを、必要に応じてプリンタ4によって印字
するようにしてもよい。なお、計測した脈拍値が異常な
値を示しているときには、それを点滅表示させたり、た
とえば音声を出力させたりして指導者に注意を促すよう
にしてもよい。
た脈拍データは、無線通信によってホスト1に送られ、
ホスト1では、上記脈拍データに基づいて所定のデータ
処理を行い、その結果を表示あるいは印刷する。したが
って、この表示あるいは印刷により、指導者等は、たと
えばトレーニング中の使用者に対してアドバイスや指導
をリアルタイムで行うことができる。
構成図である。この脈拍計2では、上記IDリーダ31
によってIDタグ33のIDデータを取り込む構成とは
異なり、脈拍センサ26を用いて赤外線発信器46から
送られるIDデータを取り込む構成とされている。
3と同様に腕時計型のリストバンド32に装着された構
成とされ、CPU、メモリ、発信装置、発光ダイオー
ド、および出力スイッチ(いずれも図示せず)を備えて
いる。メモリには、IDデータが予め記憶されており、
CPUは、使用者によって出力スイッチが押下されれ
ば、メモリからIDデータを読み出し、IDデータを発
信する指令を発信装置に対して出す。発信装置は、上記
指令により発光ダイオードを介して外部にIDデータを
赤外光として発信する。脈拍センサ26では、フォトト
ランジスタ28によって、上記赤外線発信器46から発
信された赤外線を受光することにより、信号に含まれて
いるIDデータを取り込みCPU35に送る。
センサ26により赤外線発信器46のIDデータを取り
込むことができ、すなわち、脈拍センサ26を、使用者
の脈拍を検知するといった機能に用いるとともに、ID
データの読み取りにも用いることができ、脈拍センサ2
6を共用することができる。そのため、上記した構成の
IDリーダ31を省略することができるので、部品コス
トの低減化を図ることができる。
の形態に限定されるものではない。たとえば、上記実施
形態においては、脈拍計2とホスト1との通信は、無線
により行われたが、携帯可能なデータ収集装置を用い
て、脈拍データを集めるようにしてもよい。すなわち、
上記データ収集装置は、上記脈拍計2に対して着脱可能
なカプラ型とされ、脈拍センサ26に対して、たとえば
IrDA方式によって通信が可能とされ、取得した脈拍
データを記憶するメモリを有する構成とされている。こ
の場合の通信には、脈拍センサ26の発光ダイオード2
7およびフォトトランジスタ28が用いられる。そし
て、このデータ収集装置により、各脈拍計2における脈
拍データを収集し、ホスト1等に接続してホスト1に対
して収集したデータを送ることにより、ホスト1におい
て脈拍データを管理することができる。このようにすれ
ば、上記した無線のための通信装置が不要となり、シス
テムの低コスト化を図ることができる。また、脈拍セン
サ26は、データ収集装置との通信にも利用されるの
で、脈拍センサ26を有効に活用することができる。
イド#等の水濡れ状態になる場所における脈拍計のシス
テムについて説明したが、このシステムを陸上競技等で
用いるときには、たとえばRS232Cケーブルおよび
モデムを用いて有線によりホストと接続するようにして
もよい。
テムは、水泳選手や患者の脈拍を計測するのに利用する
ことに限らず、一般の人はもちろん、たとえば自転車競
技、スピードスケート等の選手、あるいは他の病状の患
者に対しても適用することができる。また、脈拍計は上
記した形状に限るものではなく、また、計測する対象は
脈拍に限らず、酸素飽和度等でもよい。
ステムである。
る。
る。
る。
る。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 防水性を有する本体と、この本体の表面
に形成されたパネルから外部に臨むようにして本体内に
設けられた脈拍センサと、この脈拍センサによって検知
した脈拍データを取得して表示部に表示するよう制御す
る制御部と、 外部装置との間で通信を行うための通信部とを備え、 上記制御部は、上記脈拍センサによって検知された脈拍
データを、上記通信部を介して上記外部装置に送信する
ことを特徴とする、脈拍計。 - 【請求項2】 上記脈拍センサは、発光素子および受光
素子によって構成され、上記発光素子の発する光を被検
出体に照射し、上記被検出体の内部で吸収散乱した光を
上記受光素子によって受光する、請求項1に記載の脈拍
計。 - 【請求項3】 外部から非接触状態で送られる識別デー
タを取り込む識別データ取り込み部をさらに備え、 上記制御部は、上記識別データ取り込み部によって取り
込まれた識別データを、上記脈拍データとともに上記通
信部を介して上記外部装置に送信する、請求項1または
2に記載の脈拍計。 - 【請求項4】 上記通信は、無線によって行われる、請
求項1ないし3のいずれかに記載の脈拍計。 - 【請求項5】 上記通信は、上記脈拍センサの発光素子
および受光素子を用いて行われる、請求項1ないし3の
いずれかに記載の脈拍計。 - 【請求項6】 外部装置としての中央管理装置と、この
中央管理装置に接続された複数の、請求項1ないし5の
いずれかに記載の脈拍計とを備えた脈拍計測システムで
あって、 上記中央管理装置は、上記複数の脈拍計から送信される
脈拍データおよびデータを受信し、受信したこれらのデ
ータに基づいてデータ処理を行うデータ処理部を備える
ことを特徴とする、脈拍計測システム。
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