JP2001299502A

JP2001299502A - フットレスト付き椅子

Info

Publication number: JP2001299502A
Application number: JP2000119079A
Authority: JP
Inventors: Yoshiya Furuya; 義也古家; Hiroshi Saito; 浩斎藤; Yuji Fujiwara; 祐児藤原
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 2000-04-20
Filing date: 2000-04-20
Publication date: 2001-10-30

Abstract

(57)【要約】【課題】フットレスト付き椅子のフットレスト使用時
の不安定を防止する。【解決手段】フットレストには床面に向かって起伏可
能に支えを配備し、該支えに起伏機構を連繋し、フット
レストの出没変位に連動して支えを駆動し、フットレス
トの収納時、支えは倒されて床面から離れ、フットレス
トの突出時、支えは床面に向かって起立する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、フットレスト付き
椅子の改良に関するものである。特に、フットレストに
足のマッサージ装置を内蔵したマッサージ機に於いて、
フットレストを展開したときのマッサージ機の安定を図
ったマッサージ機の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】フットレスト付き椅子は、マッサージ機
の他に、リクライニングソファ、理髪用椅子、治療用椅
子等、多くの分野で使われている。マッサージ機は、図
１に示す如く、椅子フレーム(16)の上に形成された座部
(11)の後方へマッサージユニットを内蔵した背もたれ(1
2)を具えている。座部(11)の前方にはフットレスト(2)
が起伏回動又は摺動して、出没可能に配備されており、
使用者の足を支える。必要に応じてフットレストにマッ
サージ装置を内蔵し、足の筋肉、アキレス腱に揉み、叩
き、振動等のマッサージ作用を加えるものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】フットレスト付き椅子
の使用時、フットレストは座部から突出した状態にある
から、フットレストに手を置き、又は膝を立てて体重を
載せると、椅子は前方へ大きく傾くか倒れる傾向にあっ
て、極めて不安定である。図１の如く、背もたれと座部
は、使用者が体重を掛けても安定するように、柱(15)、
脚板(13)の長さと位置が設計されている。しかし、フッ
トレストに対する安定を保つには、脚板を前方へ長く伸
ばさねばならないが、フットレストの収納位置よりも脚
板がさらに前方へ突出すると、椅子の不使用時に邪魔と
なって室内の生活に支障をきたすため、脚板の長さは制
約されている。フットレストが突出しているときでも、
椅子を安定して使用できることは、重要な課題であっ
た。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明のフットレスト付
き椅子は、フットレストへ床面に向かって起伏可能に支
えを配備し、該支えに起伏機構を連繋し、フットレスト
の収納時、支えは倒されて床面から離れ、フットレスト
の突出時、支えは床面に向かって起立するものである。
フットレストは、リンク機構を介して椅子フレームに連
繋することにより、支えを該リンク機構に連繋して、フ
ットレストの出没変位に伴い、起伏動作させることがで
きる。

【０００５】

【発明の作用及び効果】フットレストが座部から突出し
て使用状態にあるとき、支えは床面に向かって起立す
る。従って、突出位置にあるフットレストに体重が加え
られた場合、支えが床に当たり、椅子の不用意な傾き、
転倒は防止され、安全な使用ができる。フットレストを
収納位置に後退変位する際、支えは、同時に又はフット
レストの変位に先立って回動し、フットレストと一緒に
収納される。

【０００６】

【発明の実施の形態】図面は、本発明をマッサージ機に
実施した形態を表している。図２及び図３は、フットレ
スト(2)を座部(11)から突出させた使用状況を示すもの
である。図３は、座部及び背もたれを省略し、フットレ
ストを仮想線(2)によって簡略化して描いている。平行
に延びる一対の脚板(13)(13)は、中央部が繋ぎ板(14)に
よって連結され、脚板の略中央部に柱(15)を立て、該柱
(15)の上端に一対のフレーム(16)(16)を平行に突設し、
公知の椅子フレームを構成している。

【０００７】フットレスト(2)は、ケース(21)上にマッ
ト(22)を被せ、ケース(21)の一端に突設したブラケット
(23)を枢軸(26)によってフレーム(16)へ回動可能に枢支
し、突出位置(図２)、後退位置(図１)の如く、座部(11)
に対して出没可能である。ケース(21)中には、モータ
ー、ローラー等のマッサージ装置を備えたユニット(図
示せず)が配備され、ケース(21)に対し、マット(22)と
一緒に、図２に仮想線にて示す如く、さらに前方へ突出
し、使用者のアキレス腱のマッサージを行うことができ
る。収納時は、突出したマッサージユニットをケース(2
1)まで戻した後、ケース(21)を後退させるものである。

【０００８】両側のフレーム(16)から夫々ブラケット(3
1)が下向きに突出しており、ブラケット(31)下端を貫通
して１本の駆動軸(3)が回動可能に軸支されている。駆
動軸(3)の一端には、操作レバー(32)が一体に設けられ
ており、使用者が使用状態の姿勢で操作レバー(32)を回
動操作できる。

【０００９】駆動軸(3)の中央部に一対のクランク腕(3
3)を突設し、該クランク腕(33)先端に設けたクランクピ
ン(34)と、椅子フレームの適所、例えば、繋ぎ板(14)に
突設した一対のタブ(43)に設けたピン(42)との間にバネ
体(4)を配備し、該バネ体(4)によるクランクピン(34)の
押圧によって駆動軸(3)を回転付勢させる。バネ体(4)
は、例えば、シリンダー中に高圧ガスを封入し、ピスト
ンを押出方向に加圧する公知のガススプリング(41)が使
用できる。図３及び図４に於いて、クランクピン(34)が
駆動軸(3)の下方にあるときは、ガススプリング(41)
は、クランクピン(34)を押し上げて駆動軸(3)を時計方
向に回転付勢する。操作レバー(32)を押し下げて、クラ
ンクピン(34)がガススプリング(41)を一旦圧縮し、駆動
軸(3)の他方へ突出方向を移すと、ガススプリング(41)
は、クランクピン(34)を押して駆動軸(3)を反時計方向
へ回転駆動する。この様に、操作レバー(32)の僅かな押
下げ、又は引上げ操作によって、バネ体(4)による駆動
軸(3)の回転付勢方向の切換えができる。

【００１０】フットレスト(2)のケース(21)と駆動軸(3)
との間は、リンク機構(5)によって連繋されており、該
リンク機構の展開又は折畳み変位によって、フットレス
ト(2)は、突出位置(図２)と収納位置(図１)の間を回動
移動する。リンク機構(5)は、図３及び図４に示す如
く、基端部を駆動軸(3)に固定し、駆動軸と一体に回動
する第１リンク(51)と、該第１リンク(51)の先端とケー
ス(21)側面とに、端部を夫々連結軸(53)(55)によって枢
支した第２リンク(52)、とによって構成される。第１リ
ンク(51)は、断面がコ字状に形成されており、第２リン
ク(52)は、上向き回動は自由であるが、下向き回動は制
約されている。

【００１１】操作レバー(32)の引上げ操作が行われる
と、駆動軸(3)は時計方向に回転し、バネ体(4)の付勢力
がさらに駆動軸を回転付勢することによって、リンク機
構(5)の展開状態がロックされる。フットレスト(2)は、
ブラケット(23)が枢軸(26)によってフレーム(16)に枢支
され、側面は枢軸(55)によって第２リンク(52)先端に枢
支され、突出した水平姿勢に保持される。操作レバー(3
2)を押下げ操作すると、駆動軸(3)は反時計方向に回動
して、第１リンク(51)を同時に下向き回動する。第２リ
ンク(52)は、連結軸(53)の下移動に伴い、第１リンク(5
1)に近づく方向に回動する。バネ体(4)は、一旦圧縮さ
れ、死点を越えた後、駆動軸(3)を反時計方向に回転付
勢して、リンク機構(5)の折畳み位置をロックする(図
１)。フットレスト(2)は、連結軸(55)が移動するのに伴
い、枢軸(26)を中心に下向き回動し、収納位置に保持さ
れるのである(図１)。

【００１２】フットレスト(2)のケース側面下部にブラ
ケット(27)を突設し、又、ケース下面前部に板状、枠状
又はロッド状の支え(6)を配備し、該支え(6)の上端に突
設したブラケット(61)とケース(21)のブラケット(27)を
ピン(63)によって回転自由に枢支している。

【００１３】支え(6)は、フットレスト(2)との間に設け
た起伏機構(7)によって起立及び収納が可能である。該
起伏機構(7)は、例えば、図３、図４に示す如く、前記
第２リンク(52)先端下面にタブ(54)を突設し、該タブ(5
4)と支え(6)のブラケット(61)の間に、第３リンク(71)
の両端を夫々ピン(56)(72)によって連結する。第２リン
ク(52)側のピン(56)は、ケース側面に開設された上向き
円弧状のガイド溝(24)に沿って移動し、支え(6)側のピ
ン(72)は、ケース側面に開設された下向き円弧状のガイ
ド溝(25)に沿って移動自由にする。第２リンク(52)が下
向き変位し、フットレスト(2)が枢軸(26)を支点にして
下向き回動するとき、支え(6)は、ピン(63)を中心にし
てピン(56)とピン(72)の距離の比率で急速回転し、図５
矢印の方向に倒れる。

【００１４】支え(6)は、起立位置にあるとき、その下
端は床面から５乃至６mm離れている。フットレスト(7)
の下向き回動に先立って、支え(6)は、第３リンク(71)
のピン位置(56)(72)(63)の距離比で急速回転するから、
支え下端が床面をこすることなく、フットレスト下面に
畳み込むことができる。

【００１５】操作レバー(32)を引上げ操作し、駆動軸
(3)を時計方向に回転すると、畳まれていたリンク機構
は、逆の経路(図６→図５→図２)を辿って展開し、フッ
トレスト(2)を上向き回動させ、水平位置に保持され
る。支え(6)は、リンク機構の展開に伴って起き上が
り、回動し、略垂直姿勢に保持されるのである。

【００１６】

【実施例】支え(6)の起伏回動は、リンク機構に連繋し
て回動する上記実施例に限定する必要はなく、例えば、
支え(6)のブラケット(61)にソレノイドの先端を接続
し、支えとケースとの間に引張りバネを配備することに
より、ソレノイドのＯＦＦ操作でバネによって支え(6)
を倒し、ソレノイドのＯＮ操作で支えを起立位置へ保持
することもできる。又、支え(6)の回動を手動操作によ
って行うこともできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】フットレストが収納位置にあるマッサージ機の
側面図である。

【図２】フットレストが突出位置にあるマッサージ機の
側面図である。

【図３】フットレストを仮想線で表した本発明の斜面図
である。

【図４】フットレスト及び支えが突出位置にある本発明
の側面図である。

【図５】フットレスト及び支えの移動途中を示す側面図
である。

【図６】フットレスト及び支えが収納位置にある本発明
の側面図である。

【主な符号の説明】

(1) マッサージ機 (11) 座部 (16) フレーム (2) フットレスト (3) 駆動軸 (32) 操作レバー (4) バネ体 (5) リンク機構 (51) 第１リンク (52) 第２リンク (6) 支え (7) 起伏機構 (71) 第３リンク

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者藤原祐児大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内Ｆターム(参考） 3B084 JA09 JC12 4C100 AE01 BB03 CA03 CA09 DA05 DA06 DA10

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】座部にフットレストを出没可能に具えた
椅子に於いて、フットレストは、床面に向かって起伏可能に配備された
支え、及び該支えに連繋した起伏機構を具え、該起伏機
構は、手動操作により、又はフットレストの出没変位に
連動して駆動され、フットレストの収納時、支えは倒されて床面から離れ、
フットレストの突出時、支えは床面に向かって起立す
る、フットレスト付き椅子。
【請求項２】椅子は、マッサージ機であって、フット
レストには足のマッサージ装置を内蔵している、請求項
１に規定したフットレスト付き椅子。
【請求項３】フットレストは、リンク機構が椅子フレ
ームとの間に連繋しており、リンク機構の作動によって
座部から出没移動するとともに、支えは、前記リンク機
構に連繋され、フットレストの出没変位と同時に起伏移
動する、請求項１又は２に規定したフットレスト付き椅
子。
【請求項４】リンク機構は、椅子フレームへ軸支した
駆動軸と、該駆動軸に基端部が一体に接続された第１リンクと、第１リンク先端とフットレストに端部を夫々接続した第
２リンクと、駆動軸の一端に接続され、駆動軸を正逆回転駆動する操
作レバーとから構成された、請求項３に規定したフット
レスト付き椅子。
【請求項５】駆動軸にはクランク腕を一体に突設し、
クランク腕先端と椅子フレーム間にバネ体を配備して駆
動軸を回転付勢し、駆動軸に対するバネ体の回転付勢方
向は切換え可能である、請求項４に規定したフットレス
ト付き椅子。
【請求項６】支えの基端部は、フットレストに枢支さ
れ、支えと第２リンク先端を第３リンクによって連繋し
ている、請求項４又は５に規定したフットレスト付き椅
子。