JP2001297106A - データベース作成方法 - Google Patents

データベース作成方法

Info

Publication number
JP2001297106A
JP2001297106A JP2000112490A JP2000112490A JP2001297106A JP 2001297106 A JP2001297106 A JP 2001297106A JP 2000112490 A JP2000112490 A JP 2000112490A JP 2000112490 A JP2000112490 A JP 2000112490A JP 2001297106 A JP2001297106 A JP 2001297106A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
advertisement
watermark
information
content
user
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000112490A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichiro Ichinose
公一朗 一ノ瀬
Yuichiro Deguchi
雄一郎 出口
Hisataka Ando
尚隆 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000112490A priority Critical patent/JP2001297106A/ja
Publication of JP2001297106A publication Critical patent/JP2001297106A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラジオ放送された広告のデータベースを容易
に構築することができるようにする。 【解決手段】 広告主17は、インターネット上の登録
サイト16から、ラジオ放送の広告に用いる音声データ
と広告に関する情報を、ブックマーク検索エンジン10
に送る。ブックマーク検索エンジン10では、送られた
音声データに、広告を識別する広告IDをウォーターマ
ーク化して埋め込んで広告主17に返す。放送局12に
よって放送されたこの広告が受信局18によって受信さ
れ、放送中のウォーターマークが抽出されて受信時刻情
報と共にブックマーク検索エンジン10に送られる。ウ
ォーターマーク及び受信時刻情報がDB1に登録され
る。ユーザは、ブックマーカ4によって広告の放送時刻
を記憶させ、記憶させた時刻情報をブックマーク検索エ
ンジン10に転送することで、当該広告に関する検索が
できる。ブックマーク検索エンジン10では、受信局1
8から供給されたウォーターマーク及び時刻情報が自動
的に蓄積され、DB1が構築される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、放送されたコン
テンツをその放送の後に検索して的確に得ることができ
るような検索システム、検索装置および検索方法、入力
装置および入力方法、ならびに、データベース作成方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンピュータシステム上に蓄
積されデータベース化されたデータを検索する、データ
ベースシステムは、存在していた。ユーザは、データベ
ースシステムに直接的に、あるいは、ネットワークで接
続された端末装置などを操作して、必要な情報を得てい
た。例えば、ユーザは、適当と思われるキーワードを端
末装置から入力する。データベースシステムでは、入力
されたキーワードに基づき検索し、検索結果を端末装置
を介してユーザに提供する。提供された情報が多数の場
合、ユーザは、提供された情報に対してさらにキーワー
ドを設定して、絞り込んだ検索を行うことができる。
【0003】ここで、ラジオで放送された広告に基づ
き、広告されている商品や広告主に関する情報を、デー
タベースを用いて検索する場合について考える。ユーザ
は、例えば検索結果に基づき広告されていた商品の名前
や価格を知り、商品を購入する際の参考にすることがで
きる。例えば、たまたまラジオ放送で流れていた広告の
内容をユーザが気にかけ、広告されていた商品を購入し
たいと考えたとする。その場合、ユーザは、広告主の情
報や商品名などをキーワードとして、検索を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のデータ
ベースでは、キーワードを的確に入力しないと希望する
結果が得られない。したがって、従来では、ユーザが検
索する際に、気にかかったラジオ放送の広告内容につい
て、キーワードに関する部分を一部でも忘れてしまった
ような場合には、目的の情報を得ることができないとい
う問題点があった。
【0005】また、ユーザが音楽データベースを検索す
るための端末装置としての情報機器、例えば携帯可能な
パーソナルコンピュータや専用の検索装置を常に持ち歩
き、気になった広告がラジオ放送で流れる度にこの情報
機器で検索を行うことも考えられる。しかしながら、検
索用の情報機器を常に持ち歩くのは、非常に煩わしいと
いう問題点があった。また、携帯可能な情報機器を用い
ても、例えば街中で歩行中などに検索を行うわけにはい
かなかった。
【0006】一方で、ラジオ放送による広告放送を、放
送時間帯や放送局、広告内容などのキーワードでデータ
ベース化することも考えられる。キーワードをこのよう
に設定することで、ユーザは、比較的容易にデータベー
スを検索できることが期待できる。しかしながら、ラジ
オ放送による広告は、例えばテレビジョン放送の広告な
どに比べて極めてローカル色が強いため、広告毎に一々
キーワードを設定してデータベース化するのは、大変手
間がかかるという問題点があった。
【0007】また、ユーザが放送された広告の情報を的
確に検索することをできないということは、広告する側
においても、効率的に宣伝することができないという問
題点があった。
【0008】したがって、この発明の目的は、ラジオ放
送された広告のデータベースを容易に構築することがで
きるような、データベース作成方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、放送されたコンテンツを示す情報
を該コンテンツの識別情報と関連付けて蓄積するデータ
ベースを作成するデータベース作成方法において、コン
テンツを識別する識別情報が透かし情報にして埋め込ま
れたコンテンツが放送された該放送を受信する受信のス
テップと、受信のステップによって受信されたコンテン
ツに埋め込まれた透かし情報を抽出する抽出のステップ
と、抽出のステップによって抽出された透かし情報が示
す識別情報と、コンテンツが放送された時刻情報とを関
連付けて蓄積手段に蓄積するステップとを有することを
特徴とするデータベース作成方法である。
【0010】上述したように、この発明は、コンテンツ
を識別する識別情報が透かし情報にして埋め込まれたコ
ンテンツが放送された該放送を受信し、受信されたコン
テンツに埋め込まれた透かし情報を抽出し、抽出された
透かし情報が示す識別情報と、コンテンツが放送された
時刻情報とを関連付けて蓄積するようにしているため、
コンテンツが放送された時刻情報とそのコンテンツに透
かし情報として埋め込まれた識別情報とが関連付けられ
たデータベースを自動的に構築することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の第1の形
態の説明に先立って、この発明に適用できる検索システ
ムの基本的な概念について、図1〜図10を用いて説明
する。図1は、この発明に適用できる検索システムの一
例の構成を示す。このシステムは、2つのデータベース
1および2、これらデータベース1および2に対して検
索を行う検索エンジン3、および、ユーザに対して検索
条件に関する補助を提供する補助端末4からなる。
【0012】データベース1は、例えばラジオ放送など
の放送メディアで放送されたコンテンツの、放送メディ
アに関連する情報が蓄積される。例えば、データベース
1には、ラジオ放送局で放送された楽曲名と、その楽曲
が放送された時刻情報および放送局情報とが互いに関連
付けられて蓄積される。勿論、ラジオ放送以外の放送メ
ディアのコンテンツに関する情報をデータベース1に蓄
積してもよいし、このときのコンテンツは、楽曲に関す
る情報に限られず、例えば商品情報などでもよい。
【0013】以下、放送メディアがラジオ放送であっ
て、放送メディアから提供されるコンテンツが楽曲であ
るとして説明する。
【0014】データベース2は、データベース1に蓄積
されるコンテンツそのものに関する情報が蓄積される。
例えば、コンテンツが放送メディアで放送された楽曲で
ある場合、楽曲名に関連付けて、その楽曲が収録された
アルバム(CD)名や演奏者情報、発売元、発売日など
の、コンテンツそのものに関する情報が蓄積される。さ
らに、データベース2には、このシステムに対する顧客
情報を蓄積することができる。後述する補助端末4に固
有の識別情報に基づく顧客のID情報や、顧客に関する
その他の情報がデータベース2に蓄積される。
【0015】検索エンジン3は、ユーザによって指定さ
れた検索条件に基づきデータベース1に蓄積された情報
の検索を行う。ここでいうエンジンとは、特定の機能を
提供するひとまとまりの構成を指し、検索エンジン3
は、ユーザに対して所定の検索機能を提供する。
【0016】ユーザは、例えばラジオで放送された楽曲
が気に入ったとき、その楽曲が放送された放送局や場
所、放送された時刻が分かれば、場所情報5、放送局情
報6および時刻情報7を、検索エンジン3に対して検索
条件として指定する。検索エンジン3は、設定された検
索条件に基づきデータベース1を検索し、例えば楽曲名
を検索結果として出力する。さらに、検索エンジン3に
よって、この楽曲名を検索条件としてデータベース2が
検索され、例えばその楽曲が収録されたアルバム名やそ
のアルバムの発売元、演奏者情報などが出力される。デ
ータベース2の検索結果がユーザに返される。
【0017】一方、ユーザが放送を聞いて気に入った楽
曲を検索しようと思っても、検索条件としての上述の情
報5、6および7が分からなかったり、曖昧だったりす
ることがある。この検索システムでは、ユーザは、時刻
情報7を得るための補助端末4を予め保有している。ま
た、それと共に、ユーザに応じた場所情報5や放送局情
報6を予め顧客情報としてデータベース2に登録してお
く。
【0018】すなわち、ユーザは、放送された楽曲が気
に入ったら、補助端末4を操作して、そのときの時刻情
報7’を補助端末4に記憶させる。後に、補助端末4に
記憶された時刻情報7’に基づき検索エンジン3に検索
を指示する。検索エンジン3は、この時刻情報7’と、
データベース2に予め登録されている、ユーザの場所情
報5および放送局情報6とを検索条件として、データベ
ース1を検索する。検索結果として得られた楽曲名に基
づき、データベース2が検索される。出力された検索結
果は、ユーザの希望する情報の候補としてユーザに返さ
れる。
【0019】このように、この検索システムを利用する
ことで、ユーザは、例えば放送された楽曲が気に入った
ときに補助端末4を操作して補助端末4に時刻情報7’
を記憶させることで、希望の情報を得ることができる。
【0020】次に、図1の検索システムについて、より
具体的な例を挙げて説明する。図2は、上述の図1のシ
ステムの具体例である、楽曲データ検索システムの構成
の一例を示す。図2において、上述した図1と共通する
部分には同一の番号を付して、詳細な説明を省略する。
データベース1、データベース2および検索エンジン3
で、ブックマーク検索エンジン10が構成される。ブッ
クマーク検索エンジン10は、インターネットなどの通
信回線で、図示されない他のサイトに接続される。
【0021】なお、サイトとは、ネットワークに対して
公開される情報が置かれる場所であって、このブックマ
ーク検索エンジン10も、サイトの一つである。例え
ば、ブックマーク検索エンジン10は、他のサイトとし
ての図示されないデータベース接続される。
【0022】放送局12は、例えばラジオ放送局であっ
て、予め作成されたプレイリストに基づき、楽曲などを
コンテンツとして放送する。プレイリストは、放送後に
作成されてもよい。勿論、楽曲だけに限らず、商品情報
やその他の情報もコンテンツとして放送される。さら
に、放送局12は、ラジオ放送局に限らず、無線あるい
は有線でテレビジョン放送を行うテレビジョン放送局や
CATV(Cable Television)、楽曲を中心に有線で放送
を行う有線放送局などであってもよい。
【0023】ブックマーク検索エンジン10と放送局1
2とがインターネットなどの通信回線で接続される。放
送局12からブックマーク検索エンジン10に対して上
述のプレイリストが送信される。ブックマーク検索エン
ジン10では、受信したプレイリストをデータベース1
に蓄積する。図3は、プレイリストの一例を示す。一つ
のコンテンツ、例えば放送された1曲分の楽曲に対し
て、図3の例では、そのコンテンツが放送された放送局
12の名前(Station Name)、その放送局
12の放送エリア(Area)、コンテンツ(楽曲)の
放送開始時刻(Start Time)、コンテンツの
放送終了時刻(End Time)およびコンテンツ名
(Content)が対応付けられる。
【0024】なお、プレイリストのデータベース1への
蓄積は、実際にコンテンツの放送が行われた放送局12
から送信される例に限られない。例えば、人手で情報を
収拾して放送されたプレイリストを作成し、作成された
プレイリストを、所定の記憶媒体を介してデータベース
1に供給し、蓄積するようにしてもよい。また、放送局
12とは別のシステムでプレイリストを作成して、ブッ
クマーク検索エンジン10に送信するようにしてもよ
い。データベース1には、異なる複数の放送局12のプ
レイリストを、それぞれの放送局を識別して蓄積するこ
とができる。
【0025】ブックマーク検索エンジン10とゲートウ
ェイデバイス11とがインターネットなどの通信回線8
で、双方向に接続される。詳細は後述するが、ゲートウ
ェイデバイス11は、例えばパーソナルコンピュータで
あって、ブックマーク検索エンジン10と双方向に通信
を行うと共に、ユーザが所有する補助端末4と通信を行
うことができる。
【0026】ゲートウェイデバイス11は、パーソナル
コンピュータに限られない。例えば、テレビジョン受像
機とディジタルネットワークとを接続するために設けら
れる、セットトップボックスをゲートウェイデバイス1
1として用いることができる。他の例では、ディジタル
放送用の受信機であるIRD(Integrated Reciever Dec
oder) をゲートウェイデバイス11として用いることが
できる。
【0027】図4は、補助端末4の一例の外観を示す。
なお、以下では、補助端末4をブックマーカ4と称す
る。ブックマーカ4は、例えばボタンからなる入力部2
0と現在の時刻が表示される表示部21とを有する。ま
た、上述したゲートウェイデバイス11と通信を行う際
の電気的な接続点である、コネクタ22が設けられる。
【0028】このブックマーカ4は、後述するような単
純な構成から成っており、例えばキーホルダとして用い
ることができるような、小型の筐体中に収納することが
できる。この例に限らず、ブックマーカ4は、他の様々
な電子機器に組み込むことができる。例えば、携帯電話
やPHS(Personal Handy Phone System) などの、携帯
用の通信機器にブックマーカ4の機能を持たせることは
容易である。ボタン20をダイヤルキーなどと共に機器
に配置し、機器に登録された電話番号を端末ID27と
して利用することができる。ダイヤルキーの所定の組み
合わせでボタン20の機能を実現するようにしてもよ
い。同様に、GPS(Global PositioningSystem) の受
信機にブックマーカ4の機能を持たせることも容易であ
る。また、PHSやGPSなど、位置の検出を行うこと
ができるようにされた機器にブックマーカ4の機能を持
たせた場合には、ユーザの位置を限定することができる
ため、放送局などを絞り込んでのより的確な検索を行う
ことができる。
【0029】勿論、ブックマーカ4を組み込む対象は、
電子機器に限られない。ブックマーカ4は、移動の際あ
るいは携帯して用いるようなものに組み込むと、より好
ましい。
【0030】図5は、ブックマーカ4の一例の構成を示
す。この図では省略されているが、CPU(Central Pro
cessing Unit) 25は、メモリやバス、所定のインター
フェイスなどの構成を有する。CPU25に、ボタン2
0、表示部21、メモリ26、タイマ28およびインタ
ーフェイス29が接続される。タイマ28は、現在の時
刻を出力するようにされ、CPU25の制御により時刻
の校正が可能である。表示部21は、例えばLCD(Liq
uid Crystal Display)からなり、CPU25によって表
示制御される。表示部21には、タイマ28から出力さ
れた時刻情報がCPU25を介して供給され、表示され
る。表示部21は、省略することが可能である。
【0031】ユーザによるボタン20の操作がCPU2
5に検出され、タイマ28の出力に基づきそのときの時
刻情報がメモリ26に記憶される。時刻情報は、図6に
一例が示されるように、メモリ26に対して複数個を記
憶させることができる。時刻情報のそれぞれには、互い
に識別可能なように、例えば通し番号による符号が付さ
れる。メモリ26の所定領域に記憶される端末ID27
は、ブックマーカ4の個体それぞれを特定することがで
きるような、ユニークなIDである。
【0032】インターフェイス29は、コネクタ22を
介しての外部、すなわちゲートウェイデバイス11との
通信を制御する。ゲートウェイデバイス11と通信する
際の、インターフェイス29によるインターフェイス規
格は、特に限定されない。例えば、USB(Universal S
erial Bus)を、ブックマーカ4とゲートウェイデバイス
11との通信のインターフェイス規格として用いること
ができる。また、IEEE−1394で規定されるイン
ターフェイス規格を用いることができる。さらに、RS
−232Cをこの通信のインターフェイス規格として用
いることができる。
【0033】さらにまた、上述のように有線による通信
に限られず、例えば、IrDA(Infrared Data Associa
tion) によるインターフェイス規格を用いて、赤外線信
号を用いて、ブックマーカ4とゲートウェイデバイス1
1との通信を行うようにしてもよい。この場合、コネク
タ22およびインターフェイス29は、赤外線信号の送
受信機能を有するものとなる。
【0034】また、ブックマーカ4を、カード内に集積
回路および通信手段を埋め込んだICカードや、PCM
CIA(Personal Computer Memory Card International
Association) およびJEIDA(Japan Electronic In
dustry Development Association) の規定によるPCカ
ードとして構成することもできる。ICカードとしてブ
ックマーカ4を構成した場合には、インターフェイス2
9として当該ICカードに適合したインターフェイス規
格が用いられる。PCカードとしてブックマーカ4を構
成した場合は、例えばゲートウェイデバイス11にPC
カードに対応したコネクタを設ける。PCカードとして
のブックマーカ4を、このPCカードに対応したコネク
タに直接的に装着することで、ブックマーカ4とゲート
ウェイデバイス11との通信を行うことができる。
【0035】メモリ26に記憶された端末ID27およ
び時刻情報は、CPU25の指令により、メモリ26か
ら読み出してインターフェイス29を介して外部に出力
することができる。
【0036】図7は、ゲートウェイデバイス11の構成
の一例を示す。上述もしたが、ゲートウェイデバイス1
1として、一般的なパーソナルコンピュータを用いるこ
とができる。図7は、ゲートウェイデバイス11とし
て、一般的なパーソナルコンピュータを用いた例であ
る。バス30に、CPU31、ROM(Read Only Memor
y)32、RAM(Random Access Memory)33、表示制御
回路34および記憶媒体、例えばハードディスク36が
接続される。また、ユーザの操作に基づく制御信号を出
力する、例えばキーボードおよび所定の方式のポインテ
ィングデバイスからなる入力手段91がバス30に接続
される。CPU25は、例えばROM32やハードディ
スク36に記憶されているプログラムに基づき動作し、
ユーザの入力手段91の操作により、所定の処理を行
う。RAM33は、例えばCPU31のワークメモリと
して用いられる。CPU25から出力された表示制御信
号が表示制御回路34に供給され、ディスプレイ35に
対して表示制御信号に基づく表示が行われる。
【0037】さらに、ブックマーカ4と通信を行うため
のインターフェイス37がバス30に接続される。イン
ターフェイス37は、ブックマーカ4のインターフェイ
ス29に対応したインターフェイス規格、例えばUS
B、IEEE−1394、RS−232CおよびIrD
Aなどに適合したものが用いられる。
【0038】バス30に対して、さらに、ブックマーク
検索エンジン10と通信回線8を介して通信を行うため
の通信手段38が接続される。通信手段38は、例えば
モデムであって、通信回線8としての公衆電話回線に接
続される。ゲートウェイデバイス11は、例えば、モデ
ムを用いて公衆電話回線によってインターネットに接続
し、インターネットを介してブックマーク検索エンジン
10と双方向で通信を行うことができる。
【0039】バス30に対して接続される音声処理手段
39は、バス30を介して供給されたディジタル音声デ
ータをアナログ音声信号に変換する。音声処理手段39
から出力されたアナログ音声信号は、例えばスピーカ9
0で再生される。
【0040】上述したが、ユーザは、ユーザー自身の情
報を予めブックマーク検索エンジン10の顧客データベ
ース2に登録しておく必要がある。この登録は、ゲート
ウェイデバイス11を用いて行うことができる。先ず、
ユーザは、所有するブックマーカ4を、所定のインター
フェイスによりゲートウェイデバイス11に接続する。
ユーザは、ゲートウェイデバイス11を操作して、ユー
ザならびにユーザが所有するブックマーカ4の登録を行
う。
【0041】図8は、ゲートウェイデバイス11によ
る、ユーザならびにユーザが所有するブックマーカ4の
登録を行う際の、ディスプレイ35における登録画面4
0の表示の一例を示す。「名前」欄41には、ユーザの
氏名が入力される。「ブックマークID」欄42には、
ユーザの所有するブックマーカ4の端末ID27が入力
される。
【0042】上述した端末ID27の入力は、ゲートウ
ェイデバイス11とブックマーカ4との通信によって行
われる。すなわち、ゲートウェイデバイス11からブッ
クマーカ4に対して端末ID27を読み出す旨の要求が
送信される。この要求に基づくCPU25の制御によ
り、ブックマーカ4では、メモリ26から端末ID27
が読み出される。読み出された端末ID27は、ゲート
ウェイデバイス11に送信される。ゲートウェイデバイ
ス11では、受信された端末ID27をディスプレイ3
5の「ブックマークID」欄42に表示すると共に、例
えばRAM33に記憶する。
【0043】「郵便番号」欄43および「市外局番」欄
44は、例えばユーザの居住する地域の郵便番号および
公衆電話回線における市外局番がそれぞれ入力される。
欄43および44に入力された内容に基づき、ユーザの
行動するエリアが概略的に示される。ユーザの行動する
エリアに関しては、郵便番号や市外局番に限らず、例え
ば地理上の領域を表す情報を入力するようにしてもよ
い。予め独自に設定された領域名を入力するようにもで
きる。「ラジオ局」欄45には、ユーザが多く選択する
ラジオ局を特定する情報が入力される。この例では、放
送局名が入力されているが、これに限らず、例えばラジ
オ放送の周波数帯域を入力するようにしてもよい。
【0044】「カードNo.」欄46には、ユーザのク
レジットカードあるいはキャッシュカードの番号などが
入力される。「住所」欄47は、ユーザの住所が正確に
入力される。これらは、例えばブックマーカ4を用いた
サービスが課金処理を伴うような場合に用いられる情報
である。
【0045】上述した、欄41〜47に入力された各情
報は、それぞれRAM33に記憶される。そして、所定
の操作に基づきRAM33から読み出され、通信手段3
8によりブックマーク検索エンジン10に対して送信さ
れる。このとき、送信される各情報に対して、所定の方
法で暗号化を施すと、より好ましい。
【0046】一方、ブックマーカ4において、タイマ2
8が校正される。例えば、端末ID27の登録を行うた
めにブックマーカ4とゲートウェイデバイス11とを接
続した際に、ブックマーカ4とゲートウェイデバイス1
1との間で双方向通信を行い、ゲートウェイデバイス1
1が有するタイマ(図示しない)から出力される時刻情
報を用いてブックマーカ4のタイマ28の校正を行うこ
とができる。
【0047】また、ブックマーカ4からゲートウェイデ
バイス11への単方向の通信によって同様の処理を行う
こともできる。ブックマーカ4とゲートウェイデバイス
11とを接続し、ブックマーカ4からゲートウェイデバ
イス11に端末ID27を転送する。それと共に、ブッ
クマーカ4からゲートウェイデバイス11に対して、タ
イマ28による時刻情報を転送する。ゲートウェイデバ
イス11側で、この転送された時刻情報と、ゲートウェ
イデバイス11が有する図示されないタイマが示す時刻
情報とを比較し、その差分を用いて正しい時刻を算出す
るようにもできる。
【0048】なお、これらの場合、ゲートウェイデバイ
ス11の図示されないタイマによる時刻情報は、何らか
の方法で正しい時刻に校正されている必要があること
は、いうまでもない。
【0049】次に、図9のフローチャートを用いて、上
述の図2で示したシステムによるコンテンツ検索処理に
ついて説明する。先ず、最初のステップS10で、上述
したような手順で、ユーザが所有するブックマーカ4の
端末ID27の、ブックマーク検索エンジン10への登
録が行われる。
【0050】ユーザは、端末ID27が登録されたこの
ブックマーカ4を用いて、街頭や自動車の中など任意の
場所で、時刻情報を記憶させることができる。例えば、
車中に備えつけられたラジオで再生された楽曲が気に入
ったら、その場でブックマーカ4のボタン20を押す。
ボタン20が押された時刻情報がブックマーカ4のメモ
リ26に記憶される(ステップS11)。時刻情報は、
ブックマーカ4が内蔵するメモリ26の記憶容量の範囲
で複数、記憶することができる(ステップS12)。
【0051】ステップS13で、ブックマーカ4とゲー
トウェイデバイス11(図9ではG・Dと略称する)と
が接続される。次のステップS14で、ブックマーカ4
のメモリ26に記憶された時刻情報が端末ID27と共
に読み出され、上述した所定のインターフェイスを介し
てゲートウェイデバイス11に転送される。このステッ
プS14の処理は、上述のステップS13でブックマー
カ4とゲートウェイデバイス11とが接続されると、自
動的に開始されるようにできる。そして、次のステップ
S15で、ブックマーカ4からゲートウェイデバイス1
1に転送された時刻情報と端末ID27とが、通信回線
8を介してゲートウェイデバイス11からブックマーク
検索エンジン10に転送される。
【0052】ステップS16で、ブックマーク検索エン
ジン10では、ゲートウェイデバイス11から転送され
た時刻情報および端末ID27に基づき、情報の検索が
行われる。検索条件として、時刻情報が用いられる。例
えば、楽曲情報が知りたければ、時刻情報に基づきデー
タベース1が検索され、データベース1に蓄積された各
放送局のプレイリストに基づき、時刻情報で示される時
刻にラジオ局各局で放送されていた楽曲の曲名などが出
力される。
【0053】このステップS16での検索の際に、上述
したステップS10でのユーザの登録情報を用いて、検
索条件が絞り込まれる。ゲートウェイデバイス11から
転送された端末ID27に基づいてデータベース2の検
索を行い、端末ID27として登録されたユーザの登録
情報を出力する。この登録情報を検索条件としてさらに
用いる。
【0054】例えば、データベース1でプレイリストの
検索を行う際に、上述のステップS10で端末ID27
をブックマーク検索エンジン10に登録する際に「ラジ
オ局」欄45に入力された放送局の情報を用いて、特定
の放送局のプレイリストだけを検索対象とする。
【0055】こうして、対象の放送局に関してプレイリ
ストの検索を行ったら(ステップS17)、検索結果が
ユーザに返される。すなわち、ブックマーク検索エンジ
ン10での検索結果がゲートウェイデバイス11に転送
される。ゲートウェイデバイス11では、転送された検
索結果を、一例を後述するような表示画面に表示し、ユ
ーザが必要としている情報が検索されたかどうかが確認
される(ステップS18)。
【0056】若し、検索結果にユーザが必要としている
情報が含まれていない場合、その旨ゲートウェイデバイ
ス11からブックマーク検索エンジン10に転送され、
ステップS19で、検索条件を変えて再び検索が行われ
る。例えば、検索条件としての放送局の対象を、「郵便
番号」欄43および「市外局番」欄44に入力された情
報に基づき、これらの情報で規定される範囲内で受信可
能な放送局全てに広げる。これに限らず、検索条件とし
ての放送局の対象を、例えば欄43および44に入力さ
れた地域に隣接する地域に広げてもよい。
【0057】ステップS19での再検索において、検索
条件は、ブックマーク検索エンジン10側で自動的に設
定することができる。例えば、ステップS10の処理に
よってユーザが登録した登録内容を、段階的に検索条件
に当てはめていく。また、再検索の際の検索条件を、ユ
ーザが直接的に設定するようにもできる。新たな検索条
件は、ユーザによってゲートウェイデバイス11に入力
される。入力された検索条件は、ゲートウェイデバイス
11からブックマーク検索エンジン10に転送される。
【0058】こうして、ユーザが必要とする情報が検索
されると、ステップS20で、検索された情報がブック
マーク検索エンジン10からゲートウェイデバイス11
に転送される。例えば、楽曲の情報を検索している場
合、検索された楽曲の音声データがブックマーク検索エ
ンジン10からゲートウェイデバイス11に転送され
る。楽曲の音声データは、データベース2に蓄積してお
くことができる。これに限らず、例えばインターネット
で互いに接続された他サイトに対して楽曲の音声データ
を要求し、この他サイトから音声データを転送されるよ
うにしてもよい。
【0059】ユーザは、転送された音声データを、例え
ばゲートウェイデバイス11のハードディスク36に格
納し、例えば音声処理手段39とスピーカ90とによっ
て再生することができる。そして、この音声データの楽
曲が気に入ったなら、ゲートウェイデバイス11を用い
てブックマーク検索エンジン10と通信し、この楽曲が
収録されたアルバム(CDなど)の購入を要求すること
ができる。
【0060】図10は、ステップS18以降でのゲート
ウェイデバイス11の表示画面の一例を示す。画面上部
には、ユーザの登録情報の、ユーザ名51、端末ID2
7およびエリア52が表示されている。なお、エリア5
2は、上述した図8の登録画面では、入力欄が省略され
ている。この例では、ユーザは、例えば3つのラジオ放
送局「AAAA」、「BBBB」および「CCCC」
と、1つのCATV(Cable Television)放送局「DD
D」との、4つの放送局を登録している。
【0061】ブックマーカ4に登録された1つの時刻情
報53に基づく、ブックマーク検索エンジン10での4
つの放送局の放送に関する検索結果が表示54、55、
56および57として表示される。この例では、放送局
「AAAA」、「BBBB」および「DDD」で、時刻
情報53に示される時刻に楽曲が放送されている。一
方、放送局「CCCC」では、宣伝広告が放送されてい
る。放送局「AAAA」を示す表示54を例にとると、
放送局名および放送の周波数帯域情報の下に、放送局
「AAAA」が時刻情報53の時刻に放送していた楽曲
が収録されているCDのジャケット画像54Aが表示さ
れ、その下に曲名および歌手名54Bが表示され、当該
CDの販売価格54Cが表示される。
【0062】さらにその下には、楽曲が放送された各放
送局に共通して、ゲートウェイデバイス11のユーザイ
ンターフェイスで仮想的に操作が可能なボタン58、5
9および60がそれぞれ配置される。ボタン58を操作
することで、当該楽曲の音声データがブックマーク検索
エンジン10からゲートウェイデバイス11へと転送さ
れ、音声処理部39の信号処理を経てスピーカ90で再
生される。ボタン58を操作した場合には、転送された
音声データは、所定の記憶装置、例えばハードディスク
36に記憶されない。
【0063】これらの、ジャケット画像54A、曲名お
よび歌手名54B、楽曲の音声データなどにより、ユー
ザは、登録した各放送局で放送され検索された楽曲の中
から、希望する楽曲を選択することができる。
【0064】ボタン59は、例えば当該楽曲が収録され
ているCDを購入したい場合に用いられる。また、ボタ
ン60は、例えば当該楽曲の音声データをダウンロード
して例えばハードディスク36に記憶させたい場合に用
いられる。ボタン59および60によりCDの購入ある
いは楽曲のダウンロードを行った場合には、例えば図8
の「カードNo.」欄46で入力された番号に基づき、
クレジットカードやキャッシュカードから代金の引き落
としを行うようにできる。
【0065】なお、図10の例では、放送局「CCC
C」の宣伝広告の放送に対してボタン58、59および
60が表示されていないが、表示されている商品の購入
を申し込むようなボタンを別途に設けることも可能であ
る。
【0066】また、登録されている放送局の数が多く、
画面50に対して一度に表示できないような場合はボタ
ン61を操作することで、他の登録放送局による情報を
表示させることができる。
【0067】ブックマーク検索エンジン10での検索の
際には、各ブックマーカ4のそれぞれから、各ブックマ
ーカ4にユニークな端末ID27が供給されている。こ
の端末ID27を用いれば、例えばどの楽曲を何人が要
求ならびにダウンロードしたかがわかり、マーケットリ
サーチなどに利用することができる。
【0068】次に、この発明の実施の第1の形態につい
て説明する。上述した基本概念では、放送された楽曲
を、ブックマーカ4に記憶された時刻情報に基づき検索
しているが、この実施の第1の形態では、楽曲に予め埋
め込まれたウォーターマーク(透かし情報)を用いて楽
曲の検索を行う。
【0069】ウォーターマークは、楽曲の提供側で予め
楽曲の音声データ中に埋め込まれる。ウォーターマーク
を埋め込む方法としては、例えば、元の音声データに関
連した2種類の遅延に2進数の1および0をそれぞれ割
り当てることで、音声データに対して情報を埋め込むよ
うにした、Multiple Bit Hopping And Hidingと称され
る技術を用いることができる。(参考文献:Fifth Inte
rnational Symposiumon Signal Processing and its Ap
plocations, ISSPA '99, Brisbane, Australia, 22-25
August, 1999 Organized by the Signal Processing Re
search Centre, QUT, Brisbane, Australia P91-P94,P9
5-P98)
【0070】この技術を用いることで、再生時にリスナ
に違和感を与えず、且つ、容易に改竄できないように、
音声データに所定の情報を埋め込むことができる。ま
た、この技術で以てウォーターマークを音楽データに埋
め込むことで、D/A変換およびA/D変換を介した後
も、音楽データから、埋め込まれたウォーターマークを
抽出することができる。すなわち、上述の方法でウォー
ターマークを埋め込まれた音声データが再生された再生
音を録音し、A/D変換することで、埋め込まれたウォ
ーターマークを抽出することができる。
【0071】先ず、楽曲の音声データに対して、上述の
方法で予めウォーターマークを埋め込んでおく。ウォー
ターマークとして埋め込む情報は、例えば当該楽曲に関
する著作権を識別するための情報である。この情報を用
いることで、当該楽曲を特定することができる。以下、
このような、楽曲を特定することができる情報を楽曲I
Dと称する。ウォーターマークによって、楽曲IDが例
えば数秒間かけて埋め込まれる。ウォーターマークは、
1曲に対して繰り返し埋め込まれる。
【0072】図11は、ウォーターマークを検出できる
ようにされたブックマーカ4’の一例の構成を示す。な
お、図11において、上述の図5と共通する部分には同
一の番号を付して、詳細な説明を省略する。ブックマー
カ4’には、再生された音声を収集する手段として、マ
イクロホン300が設けられる。マイクロホン300か
ら出力されたアナログ音声信号は、図示されないアンプ
を介してA/Dコンバータ301に供給され、ディジタ
ル音声信号に変換され、ウォーターマーク検出回路30
2に供給される。ウォーターマーク検出回路302で
は、CPU25の指示により、所定のアルゴリズムによ
って音声信号に埋め込まれたウォーターマークを抽出す
る。抽出されたウォーターマークは、メモリ26に格納
される。
【0073】上述のような構成で以て、ユーザは、気に
入った楽曲を街中などで聴いたら、ボタン20を押す。
すると、マイクロホン300で収集された音声が音声信
号に変換されA/Dコンバータ301でディジタル音声
信号に変換され、ウォーターマーク検出回路302に供
給される。ウォーターマーク検出回路302では、CP
U25の指示に従い、供給されたディジタル音声信号に
埋め込まれたウォーターマークを抽出する。抽出された
ウォーターマークは、メモリ26に格納される。
【0074】ウォーターマーク検出回路302による処
理は、楽曲に埋め込まれたウォーターマークの全長を抽
出できるように、ボタン20が押されてから数秒間継続
される。例えば、ウォーターマーク検出回路302は、
数秒間のディジタル音声データを記憶可能なメモリを有
し、ボタン20が押されたときから、供給されたディジ
タル音声データを溜め込む。所定の数秒が経過した後
に、メモリに溜め込まれたデータを用いてウォーターマ
ークの抽出を行う。
【0075】なお、ブックマーカ4’の構成は、上述に
限られない。例えば、ブックマーカ4’にディジタル音
声録音用のメモリを設け、マイク300で収集された音
声信号をA/Dコンバータ301でディジタル音声信号
に変換し、このディジタル音声信号を録音用メモリに格
納することで録音するようにできる。この場合、ウォー
ターマーク検出手段は、ゲートウェイデバイス11側に
設ける。ブックマーカ4’をゲートウェイデバイス11
に接続し、録音されたディジタル音声信号を端末ID2
7と共にゲートウェイデバイス11に供給する。ゲート
ウェイデバイス11側では、供給されたディジタル音声
信号からウォーターマークを抽出し、端末ID27と共
にブックマーク検索エンジン10に転送する。
【0076】また、これに限らず、ウォーターマーク検
出手段をブックマーク検索エンジン10に設けるように
してもよい。メモリ26に記憶された数秒間の音声デー
タが、ゲートウェイデバイス11を介してブックマーク
検索エンジン10に転送される。ブックマーク検索エン
ジン10に設けられたウォーターマーク検出手段によっ
て、転送された音声データからウォーターマークが抽出
され、抽出されたウォーターマークに基づきウォーター
マークデータベース1が検索される。
【0077】図12は、この実施の第1の形態による楽
曲データ検索システムの一例の構成を示す。なお、この
図12において、上述の図2と共通する部分には同一の
番号を付して、詳細な説明を省略する。楽曲の音声デー
タ(以下、単に音声データと称する)が例えばコンテン
ツ供給元14で制作され、楽曲IDと共にブックマーク
検索エンジン10に供給される。
【0078】ブックマーク検索エンジン10には、ウォ
ーターマーク付加部15が設けられる。コンテンツ供給
元14で制作された音声データは、ウォーターマーク付
加部15で、楽曲IDがウォーターマーク化されて埋め
込まれる。ウォーターマークが埋め込まれた音声データ
は、例えばラジオ放送局12に転送され、放送される。
一方、楽曲IDは、当該楽曲の楽曲情報と関連付けられ
て、ウォーターマークデータベース1に蓄積される。
【0079】ラジオ放送局12で放送された、ウォータ
ーマークが埋め込まれた楽曲は、ラジオ受信機13で受
信され楽曲が音声として再生される。例えば、ユーザが
この楽曲が再生された音声を聞いて、その楽曲を気に入
ったら、ユーザは、ブックマーカ4’のボタン20を押
す。すると、上述のようにして、再生された音声がブッ
クマーカ4’に設けられたマイクロホン300によって
収集され、埋め込まれているウォーターマークが抽出さ
れ、メモリ26に格納される。
【0080】ユーザの所定の操作により、メモリ26に
格納されたウォーターマークが端末ID27と共にゲー
トウェイデバイス11に供給され、ゲートウェイデバイ
ス11からブックマーク検索エンジン10に転送され
る。ブックマーク検索エンジン10では、転送されたウ
ォーターマークに基づきウォーターマークデータベース
1を検索する。検索結果として得られた楽曲情報は、ゲ
ートウェイデバイス11に転送される。ユーザは、この
楽曲情報に基づき、例えば所望のCDを購入することが
できる。
【0081】なお、上述では、ディジタル音声信号に対
して、ウォーターマークとして楽曲IDが埋め込まれる
として説明したが、これはこの例に限定されない。例え
ば、ディジタル音声信号に対し、ウォーターマークとし
て、楽曲名や演奏者名などの楽曲情報を直接的に埋め込
むようにもできる。この場合には、ユーザが単に楽曲情
報を知りたい場合には、ウォーターマークのブックマー
ク検索エンジン10への転送を行う必要は、ない。
【0082】図13は、上述のようにして、楽曲の音声
に埋め込まれたウォーターマークに基づいて楽曲情報の
検索を行った結果の、ゲートウェイデバイス11の表示
手段への表示の例を示す。なお、図13において、上述
の図10と共通する部分には同一の番号を付して、詳細
な説明を省略する。検索条件として、ウォーターマーク
による楽曲IDが用いられているため、検索結果として
楽曲情報が直接的に得られると共に、ブックマーカ4’
に記憶された情報と検索結果とが1対1で対応する。
【0083】すなわち、図13に一例が示されるよう
に、メモリ26に記憶されたウォーターマークに対して
それぞれ、楽曲情報が検索結果として表示される。ユー
ザは、この表示画面に基づき所望の楽曲情報に対応する
ボタン58、59および60などを用いて、上述の例と
同様にして、楽曲の試聴や購入などを行うことができ
る。
【0084】次に、この発明の実施の第2の形態による
検索システムについて説明する。上述の検索システムで
は、ブックマーカ4’を用いて楽曲の音声を録音し、楽
曲情報を検索している。この発明は、この例に限定され
ず、例えば、ラジオ放送による広告の音声データにその
広告を識別できる情報をウォーターマークとして埋め込
む。ユーザは、この広告が放送された音声をブックマー
カ4’で受信して、広告の音声に埋め込まれているウォ
ーターマークを抽出し、識別情報を読み取ることで、商
品情報の検索や広告されている商品の購入を行うことが
できる。
【0085】図14は、このような検索システムの一例
の構成を概略的に示す。なお、図14において、上述し
た図12と共通する部分には同一の番号を付して、詳細
な説明を省略する。上述と同様に、ブックマーク検索エ
ンジン10は、音声データにウォーターマークを付加す
るウォーターマーク付加部15を有する。広告コンテン
ツの提供元である広告主17は、ラジオ放送される音声
によるコンテンツ18を、広告主自身の情報や広告され
る商品などの情報と共に、ブックマーク検索エンジン1
0に供給する。
【0086】ブックマーク検索エンジン10では、供給
されたコンテンツ18に対して固有の広告IDを設定
し、設定された広告IDをウォーターマークとして供給
されたコンテンツ18に埋め込む。また、この広告ID
は、広告主17からコンテンツ18と共に供給された広
告主自身の情報や広告される商品などの情報と関連付け
られて、ウォーターマークデータベース1に格納され
る。
【0087】ウォーターマークを埋め込まれたコンテン
ツ18’と、広告IDとは、広告主17に返される。広
告主17は、このウォーターマークが埋め込まれたコン
テンツ18’は、放送局12によってラジオ放送され、
ラジオ受信機13に受信される。ユーザは、ブックマー
カ4’を用いて、放送されたコンテンツ18’を受信
し、受信されたコンテンツ18’に埋め込まれたウォー
ターマークを抽出する。抽出されたウォーターマーク
は、ブックマーカ4’の端末ID27と共に、ゲートウ
ェーデバイス11を介してブックマーク検索エンジン1
0に供給される。
【0088】ブックマーク検索エンジン10では、ゲー
トウェイデバイス11から端末IDと共に供給されたウ
ォーターマークに基づき、ウォーターマークデータベー
ス1を検索する。上述したように、ウォーターマーク
は、コンテンツ18に固有の広告IDからなり、ウォー
ターマークに基づきウォーターマークデータベース1を
検索することで、そのウォーターマークが示す広告ID
に対応する広告主の情報や、広告される商品などの情報
を検索結果として得ることができる。
【0089】この検索結果は、ブックマーク検索エンジ
ン10からゲートウェイデバイス11に転送され、ゲー
トウェイデバイス11の表示部に結果の表示がなされ
る。この表示に基づき、ユーザは、当該商品の購入など
を行うことができる。
【0090】例えば、広告主17は、インターネット上
に、コンテンツ18によって広告を行う商品などの紹介
や、購入の申し込みなどを行うサイト(以下、広告サイ
トと称する)を有しているとする。ウォーターマークデ
ータベース1に、広告IDと共にこの広告サイトのUR
Lが格納されていれば、ユーザは、ゲートウェイデバイ
ス11の表示部に表示されたそのURLに基づき、当該
広告サイトを訪れることができる。当該広告サイトが商
品の購入をサイト上から行えるような記述がなされてい
ると、ユーザは、その広告サイトから直接的に商品の購
入を申し込むことができる。
【0091】このとき、ゲートウェイデバイス11から
当該広告サイトにアクセスする際に、ブックマーカ4’
の端末ID27を共に送信するとよい。こうすること
で、広告主17は、ブックマーカ4’を用いて何件その
広告サイトにアクセスがあったか、またそれにより、ど
れだけ広告商品の注文がなされたかを知ることができ
る。
【0092】広告主17からブックマーク検索エンジン
10へのコンテンツ18の供給は、コンテンツ18が録
音された磁気テープなどの記録媒体によって行うことが
できる。また、これに限らず、図14に登録サイト16
として示されているように、インターネット上のサイト
を通じて、コンテンツ18の受け渡しを行うようにでき
る。
【0093】勿論、インターネットを利用した電子メー
ルによって、広告主17からブックマーク検索エンジン
10に対するコンテンツ18の供給を行うこともでき
る。例えば、広告主17は、電子メールに所定のフォー
ムで広告情報を記載すると共に、コンテンツ18の音声
データファイルを当該電子メールに添付して、ブックマ
ーク検索エンジン10に転送する。ブックマーク検索エ
ンジン10は、転送された電子メールを受信して、受信
された内容に従いウォーターマークデータベース1に対
する広告情報の登録を行うと共に広告IDを発行し、電
子メールに添付されて転送された広告の音声データに対
して、広告IDをウォーターマーク化して埋め込む。
【0094】ウォーターマークを埋め込まれた広告の音
声データ(コンテンツ18’)は、広告IDと共に、広
告主17に返される。この、ブックマーク検索エンジン
10から広告主17へのコンテンツ18’および広告I
Dの返送は、例えば電子メールを用いてなされる。例え
ば上述のような、広告主17からブックマーク検索エン
ジン10に対して、電子メールを用いてコンテンツ18
の供給がなされた場合には、コンテンツ18’および広
告IDの返送を電子メールを用いて行うと、より好まし
い。広告IDの通知を電子メールにて行い、当該電子メ
ールに対してコンテンツ18’である音声データファイ
ルを添付する。
【0095】これに限らず、音声データファイルは容量
が大きくなることが考えられるため、広告IDとは別途
に、例えば磁気テープ(DAT:Digital Audio Tape)やMO
(Magneto-Optical Disk)といったディスク状記録媒体に
コンテンツ18’である音声データファイルを記録し、
広告主17に対して届けるようにしてもよい。勿論、広
告IDおよびコンテンツ18’の音声データファイル
を、共に書面(広告ID)や記録媒体の形態で広告主1
7に返送することもできる。
【0096】図15は、登録サイト16による一例の表
示を示す。この表示は、広告主17のための登録画面で
あって、例えば、ブックマーク検索エンジン10側にお
いて運用され、インターネット上に公開される。入力欄
70〜75に、広告に関する諸情報を入力するようにな
っている。入力欄70は、広告主の名前が入力される。
広告主名は、ブックマーク検索エンジン10側から広告
主17に対して予め設定された広告主IDなどであって
もよい。
【0097】入力欄71は、広告を放送する期間が入力
される。入力欄72は、当該広告に関連するインターネ
ット上のサイトのURLが入力される。例えば、広告主
17が、当該広告で紹介されている商品などを購入する
ことができるサイトをインターネット上に有していれ
ば、そのサイトのURLが入力される。
【0098】入力欄73は、当該広告によって紹介され
る商品名が入力される。また、当該広告に関するその他
の情報が入力欄74に入力される。例えば、当該広告が
何らかのイベントの開催を紹介するための広告であれ
ば、この入力欄74にイベントが開催される住所を記入
することができる。
【0099】入力欄75は、広告として放送する音声デ
ータ(コンテンツ18)が格納されている場所が入力さ
れる。すなわち、この例では、広告として放送する音声
データは、例えばディジタル録音されて広告主17のコ
ンピュータ装置の記憶媒体に格納される。このコンピュ
ータ装置によって、この登録サイト16にアクセスす
る。音声データは、所定の方式で圧縮符号化されたもの
を用いることもできる。
【0100】必要な情報が入力されると、ユーザによっ
てアップロードボタン76が操作される。アップロード
ボタン76が操作されると、入力欄70〜74に記入さ
れた各情報と、入力欄75に記入された場所に格納され
る音声データとが、インターネットを介してブックマー
ク検索エンジン10に転送される。ブックマーク検索エ
ンジン10では、転送されたこれらの情報および音声デ
ータに対して所定の広告IDを設定し、広告IDをウォ
ーターマークとして音声データに付加する。ウォーター
マークが付加された音声データ(コンテンツ18’)と
広告IDが広告主17に返されると共に、広告IDに関
連付けられて、入力欄70〜74に入力された情報がウ
ォーターマークデータベース1に格納される。
【0101】このような検索システムにおいて、ブック
マーク検索エンジン10による広告主17のコンテンツ
18に対するウォーターマークの付加は、無料で行うこ
とができる。この場合、広告主17は、広告主17が有
する広告サイトへの端末ID27を伴ったアクセス数
や、広告サイト上での商品の購入件数のうち端末ID2
7を伴った件数をカウントし、その件数に応じた報酬を
ブックマーク検索エンジン10側に支払うようにする。
【0102】このとき、ブックマーク検索エンジン10
側で、ゲートウェイデバイス11から広告サイトへのア
クセスを、例えば何も表示がなされない他のサイト(ダ
ミーサイトと称する)を介して行うようにできる。この
場合には、ダミーサイト上にて端末ID27を伴ったア
クセス数をカウントすることで、ブックマーク検索エン
ジン10側から、広告主17に対して報酬を要求するこ
とができる。
【0103】次に、この実施の第2の形態の変形例につ
いて説明する。図16は、この実施の第2の形態の変形
例による検索システムの一例の構成を示す。なお、この
図16において、上述の図14と共通する部分には同一
の番号を付して詳細な説明を省略する。この変形例で
は、放送局12からの放送を受信する受信局19が設け
られる。受信局19では、放送局12で放送されたラジ
オ放送中にウォーターマークが埋め込まれていたら、埋
め込まれたウォーターマークを検出する。検出されたウ
ォーターマークは、当該ウォーターマークが検出された
放送が受信された時刻を示す時刻情報と共にブックマー
ク検索エンジン10に送られる。
【0104】ブックマーク検索エンジン10では、受信
局19から送られたウォーターマークと、当該ウォータ
ーマークが受信された時刻情報と、当該ウォーターマー
クが放送された放送局情報とを関連付けて、ウォーター
マークデータベース1に格納する。このようにすること
で、ブックマーク検索エンジン10において、ウォータ
ーマークデータベース1に対してウォーターマークに関
するプレイリストを自動的に蓄積することができる。
【0105】さらに、受信局19は、受信可能な全ての
放送電波について、埋め込まれたウォーターマークの検
出を行いブックマーク検索エンジン10に送ることで、
ブックマーク検索エンジン10では、網羅的なデータベ
ースを自動的に構築することができる。
【0106】一方、この変形例におけるブックマーカ4
は、上述の図4および図5で説明したような、ボタン2
0が押された時刻情報をメモリ26に記憶するものであ
る。この図16の構成では、受信局19で受信された情
報に基づき、ウォーターマークデータベース1に対して
ウォーターマークが埋め込まれた広告放送のプレイリス
トが格納される。そのため、ユーザがブックマーカ4を
用いて記憶した当該広告の放送された時刻情報に基づ
き、例えば上述の発明の概念で説明したような方法によ
って当該広告放送を特定することができる。
【0107】すなわち、ブックマーク検索エンジン10
では、ブックマーカ4からゲートウェイデバイス11を
介して転送された端末ID27および時刻情報に基づ
き、ウォーターマークデータベース1が検索される。ウ
ォーターマークデータベース11には、放送された時刻
と、当該放送に埋め込まれていたウォーターマークとが
関連付けられて格納されていると共に、ウォーターマー
クと当該ウォーターマークに対応する広告情報とが関連
付けられて格納されている。したがって、ブックマーク
4に記憶された時刻情報から、時刻情報に対応する時刻
に放送されていた広告の情報を検索結果として得ること
ができる。
【0108】また、ブックマーク検索エンジン10で
は、広告主17から広告の音声データを受け取り、受け
取られた音声データに対してウォーターマーク付加部1
5で所定のウォーターマークを埋め込み、ウォーターマ
ークが埋め込まれた音声データを広告主17に返すよう
にできる。埋め込まれたウォーターマークは、例えば広
告主17による広告を識別する広告IDであって、ウォ
ーターマークデータベース1に広告内容の情報や広告主
17の情報と共に格納される。
【0109】広告主17により、ブックマーク検索エン
ジン10から返された広告の音声データを放送局12に
渡されることで、放送局12において、所定のウォータ
ーマークが埋め込まれた放送がなされることになる。こ
の方法では、ブックマーク検索エンジン10側で独自に
設定したウォーターマークを広告の音声データに埋め込
むことができる。そのため、ブックマーク検索エンジン
10では、よりきめ細かい検索サービスを行うことがで
きる。
【0110】また、上述した登録サイト16を用いるこ
とで、広告主17からブックマーク検索エンジン10に
対する広告の音声データの供給から、諸情報のウォータ
ーマークデータベース1への登録、ウォーターマークが
埋め込まれた広告の音声データの広告主17への返却と
いった、一連の処理を自動的に行うことが可能である。
【0111】なお、ブックマーク検索エンジン10にお
いてウォーターマークを埋め込まれた広告の音声データ
を、直接的に放送局12に送るようにすることも、可能
である。
【0112】この変形例においては、ユーザ側でウォー
ターマークの検出を行う必要がない。そのため、ブック
マーカ4でウォーターマークの検出を行う場合に比べ
て、ブックマーカ4をより小型、安価に構成できる。ま
た、ブックマーカ4でラジオ放送の音声を録音し、録音
された音声データをブックマーク検索エンジン10に転
送する方法に比べても、転送データが少ない、ブックマ
ーカ4に大容量のメモリを設ける必要がないなどの利点
がある。
【0113】また、この変形例においては、広告放送に
ウォーターマークが埋め込まれているように説明してい
るが、これはこの例に限定されない。例えば、楽曲デー
タに埋め込まれたウォーターマークを受信して再生する
ことで、容易に楽曲放送に関するプレイリストを作成す
ることができる。
【0114】図17は、この発明の実施の第2の形態お
よび第2の形態の変形例による検索システムにおいて発
生する可能性のある、金銭の流れを概略的に示す。この
図17の構成は、上述した図14および図16の両方に
適用可能なものである。図17では、図14の構成に代
表して示してある。
【0115】広告主17は、インターネット上に、広告
サイト500を有する。広告サイト500は、広告され
た商品などの購入を申し込むことができると共に、所定
の広告IDを伴ってアクセスされたアクセス件数を選択
的にカウントすることができるように構成されている。
【0116】広告主17は、ラジオ放送で広告するため
のコンテンツ18を制作し、登録サイト16を用いて、
コンテンツ18に対し刷る広告IDの設定と、設定され
た広告IDのウォーターマークとしてのコンテンツ18
に対する埋め込みとを、ブックマーク検索エンジン10
に対して依頼する。広告情報とコンテンツ18の音声デ
ータファイルとが登録サイトを介してブックマーク検索
エンジン10に対して供給される。ブックマーク検索エ
ンジン10は、この依頼を受けて、広告IDを設定する
と共に、広告IDをウォーターマーク化して、供給され
たコンテンツ18の音声データに埋め込み、コンテンツ
18’を作成する。作成されたコンテンツ18’と広告
IDとは、例えば電子メールによって広告主17に返さ
れる。返送された広告IDは、広告主17によって保管
される。
【0117】ここまでの、広告主17とブックマーク検
索エンジン10との間での、広告IDの設定と、設定さ
れた広告IDをウォーターマーク化しての音声データへ
の埋め込み、ならびに、広告IDおよび音声データにウ
ォーターマークが埋め込まれたコンテンツ18’の返送
は、無料で行われる。
【0118】広告主17は、ウォーターマーク化された
広告IDが埋め込まれた広告の音声データ、すなわちコ
ンテンツ18’を放送するように、放送局12に対して
依頼する。広告主17から放送局12に対して、放送に
要する料金M1が支払われる。
【0119】ユーザは、ブックマーカ4’を用いてこの
広告放送に埋め込まれているウォーターマークを抽出
し、抽出されたウォーターマークをブックマーク検索エ
ンジン10に転送し、ウォーターマークが示す広告ID
に基づく検索を行う。ブックマーク検索エンジン10で
は、この広告IDに基づく検索がなされたことを、当該
広告IDに関連付けてカウントする。
【0120】検索結果に基づき、ユーザは、ゲートウェ
イデバイス11から広告主17の広告サイト500へア
クセスする。このアクセスは、当該広告IDが伴ってな
され、ゲートウェイデバイス11から広告サイト500
に対して、ックマーカ4’の端末ID27と広告IDと
が転送される。広告サイト500では、広告IDを伴っ
てなされたアクセス数をカウントする。
【0121】ユーザは、当該広告による商品の購入を、
広告サイト500上で申し込むことができる。商品の購
入が申し込まれるのに伴い、例えば広告サイト500上
でクレジットカード番号などが入力され、ゲートウェイ
デバイス11から広告サイト500に対して、すなわ
ち、ユーザから広告主17に対して、代金M2が支払わ
れる。
【0122】上述した、広告サイト500に対する広告
IDを伴ったアクセスや、それによる商品の購入は、広
告主17の要求に対してブックマーク検索エンジン10
側が、広告IDの設定およびウォーターマークデータベ
ース1への広告IDと広告情報との登録、ならびに、コ
ンテンツ18の音声データに対するウォーターマーク化
された広告IDの埋め込みなどを行うことにより、発生
したものである。また、実際にユーザが広告サイト50
0で商品の購入を申し込まなくとも、広告サイト500
へのアクセス数が増加することによって、他社の広告を
広告サイト500へ貼り付けたときの収入など、副次的
な利益が生まれることが考えられる。したがって、広告
主17からブックマーク検索エンジン10側に、報酬M
3が支払われる。
【0123】また、ユーザが広告サイト500アクセス
しない場合でも、広告IDによるブックマーク検索エン
ジン10の検索が行われたアクセス数に応じて、ブック
マーク検索エンジン10は、広告主17に対して報酬M
3を要求することができる。
【0124】なお、上述では、コンテンツがラジオ放送
される例について説明したが、これはこの例に限定され
ない。例えば、コンテンツがテレビジョン放送される場
合でも、テレビジョン放送の音声にウォーターマークを
埋め込んでおくことで、同様の効果を得ることができ
る。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ラジオ放送による広告の音声中に、広告を識別する
ための情報がウォーターマークとして埋め込まれる。こ
のラジオ放送を受信し、埋め込まれたウォーターマーク
を検出し広告を識別する情報を抽出する。この識別情報
と広告が放送された時刻情報とが関連付けられてデータ
ベースに格納されるため、ラジオ放送による広告のデー
タベースを自動的に構築することができるという効果が
ある。
【0126】また、広告の音声データに対するウォータ
ーマークの埋め込みを、インターネット上に設けられた
登録サイトを介して行うことができるようにされている
ため、音声データの登録および音声データに対するウォ
ーターマークの埋め込みから、データベースの構築に至
る一連の処理を、自動的に行うことができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による情報検索システムを概略的に示
すブロック図である。
【図2】この発明を適用できる楽曲データ検索システム
の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】データベースに蓄積されるプレイリストの一例
を示す略線図である。
【図4】補助端末の一例の外観を示す略線図である。
【図5】ブックマーカの一例の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】ブックマーカのメモリに記憶される時刻情報の
例を示す略線図である。
【図7】ゲートウェイデバイスの構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図8】ゲートウェイデバイスによる、ユーザならびに
ユーザが所有するブックマーカの登録画面の表示の一例
を示す。
【図9】この発明によるコンテンツ検索処理の一例のフ
ローチャートである。
【図10】ゲートウェイデバイスの表示画面の一例を示
す略線図である。
【図11】ウォーターマークを検出できるようなブック
マーカの一例の構成を示すブロック図である。
【図12】実施の第1の形態による楽曲データ検索シス
テムの一例の構成を示す。
【図13】実施の第1の形態によるゲートウェイデバイ
スの表示手段への表示の例を示す略線図である。
【図14】実施の第2の形態による検索システムの一例
の構成を概略的に示すブロック図である。
【図15】登録サイトによる一例の表示を示す略線図で
ある。
【図16】実施の第2の形態の変形例による検索システ
ムの一例の構成を示すブロック図である。
【図17】実施の第2の形態および第2の形態の変形例
による検索システムにおいて発生する可能性のある、金
銭の流れを概略的に示す略線図である。
【符号の説明】
1・・・ウォーターマークデータベース、2・・・デー
タベース、3・・・検索エンジン、4,4’・・・ブッ
クマーカ(補助端末)、5・・・場所情報、6・・・放
送局情報、7・・・時刻情報、10・・・ブックマーク
検索エンジン、11・・・ゲートウェイデバイス、15
・・・ウォーターマーク付加部、16・・・登録サイ
ト、17・・・広告主、18・・・コンテンツ、19・
・・受信局、20・・・ブックマーカの入力部、21・
・・表示部、22・・・コネクタ、25・・・CPU、
26・・・メモリ、27・・・端末ID、28・・・タ
イマ、29・・・インターフェイス、31・・・CP
U、37・・・インターフェイス、38・・・通信手
段、300・・・マイクロホン、301・・・A/Dコ
ンバータ、302・・・ウォーターマーク検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10L 11/00 G10L 9/00 E (72)発明者 出口 雄一郎 アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフラ ンシスコ市ブライアント通り2番地スウィ ート100番 ソニー・エレクトロニクス・ インク サンフランシスコ・デザインセン ター内 (72)発明者 安藤 尚隆 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5B017 AA05 AA08 BA05 BA07 BB03 BB10 CA09 CA16 5B075 ND14 ND20 NR02 PP03 PQ02 UU40 9A001 BB03 BB04 CC07 EE03 HH15 JJ01 JJ25 JJ72 KK60 LL03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放送されたコンテンツを示す情報を該コ
    ンテンツの識別情報と関連付けて蓄積するデータベース
    を作成するデータベース作成方法において、 コンテンツを識別する識別情報を透かし情報にして埋め
    込まれた上記コンテンツが放送された該放送を受信する
    受信のステップと、 上記受信のステップによって受信された上記コンテンツ
    に埋め込まれた上記透かし情報を抽出する抽出のステッ
    プと、 上記抽出のステップによって抽出された上記透かし情報
    が示す上記識別情報と、上記コンテンツが上記放送され
    た時刻情報とを関連付けて蓄積手段に蓄積するステップ
    とを有することを特徴とするデータベース作成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデータベース作成方法
    において、 上記コンテンツは、音声によるコンテンツであることを
    特徴とするデータベース作成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のデータベース作成方法
    において、 コンテンツに該コンテンツを識別する識別情報を透かし
    情報にして埋め込む透かし情報埋め込みのステップをさ
    らに有することを特徴とするデータベース作成方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のデータベース作成方法
    において、 上記透かし情報埋め込みのステップで埋め込まれた上記
    コンテンツを上記放送するようにしたことを特徴とする
    データベース作成方法。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のデータベース作成方法
    において、 上記コンテンツをインターネットを介して登録するコン
    テンツ登録のステップをさらに有することを特徴とする
    データベース作成方法。
JP2000112490A 2000-04-13 2000-04-13 データベース作成方法 Pending JP2001297106A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000112490A JP2001297106A (ja) 2000-04-13 2000-04-13 データベース作成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000112490A JP2001297106A (ja) 2000-04-13 2000-04-13 データベース作成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001297106A true JP2001297106A (ja) 2001-10-26

Family

ID=18624646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000112490A Pending JP2001297106A (ja) 2000-04-13 2000-04-13 データベース作成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001297106A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003158498A (ja) * 2001-11-20 2003-05-30 Alpine Electronics Inc デジタル放送受信機及びデジタル放送受信機を用いた楽曲リクエスト方法
JP2007300652A (ja) * 2007-05-28 2007-11-15 Sony Corp 動画像コンテンツ蓄積装置と情報機器からなるシステム、ならびに、放送受信機と動画像コンテンツ蓄積装置と情報機器からなるシステム
US8799975B2 (en) 2001-12-06 2014-08-05 Sony Corporation System and method for providing content associated with a television broadcast
JP2017504892A (ja) * 2014-01-20 2017-02-09 曲立東 音声周波数をベースとするデータタグ配布システム及び方法
JP2021026306A (ja) * 2019-07-31 2021-02-22 ラクスル株式会社 Tvcmを抽出可能とするためのデータの生成装置、生成方法及びそのためのプログラム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003158498A (ja) * 2001-11-20 2003-05-30 Alpine Electronics Inc デジタル放送受信機及びデジタル放送受信機を用いた楽曲リクエスト方法
US8799975B2 (en) 2001-12-06 2014-08-05 Sony Corporation System and method for providing content associated with a television broadcast
JP2007300652A (ja) * 2007-05-28 2007-11-15 Sony Corp 動画像コンテンツ蓄積装置と情報機器からなるシステム、ならびに、放送受信機と動画像コンテンツ蓄積装置と情報機器からなるシステム
JP4561775B2 (ja) * 2007-05-28 2010-10-13 ソニー株式会社 動画像コンテンツ蓄積装置と情報機器からなるシステム、ならびに、放送受信機と動画像コンテンツ蓄積装置と情報機器からなるシステム
JP2017504892A (ja) * 2014-01-20 2017-02-09 曲立東 音声周波数をベースとするデータタグ配布システム及び方法
JP2021026306A (ja) * 2019-07-31 2021-02-22 ラクスル株式会社 Tvcmを抽出可能とするためのデータの生成装置、生成方法及びそのためのプログラム
JP7170959B2 (ja) 2019-07-31 2022-11-15 ノバセル株式会社 Tvcmを抽出可能とするためのデータの生成装置、生成方法及びそのためのプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10115147B2 (en) Information communication terminal, information distribution apparatus, information distribution system, content management method, broadcast reception method, information distribution method, programs and storage medium
EP1752888B1 (en) Searching a data base
US6542870B1 (en) Recording apparatus
KR100898137B1 (ko) 검색결과를 위한 표시방법, 기록매체
JPH11185381A (ja) パーソナル記録媒体購入システム、パーソナル記録媒体購入方法及びパーソナル記録媒体購入プログラムを記録した記録媒体
JP2001297086A (ja) 検索システム、検索装置および検索方法、ならびに、入力装置および入力方法
JP4419912B2 (ja) 検索システム、検索装置、検索方法および検索プログラム、ならびに、通信装置、通信方法および通信プログラム
JP2002215632A (ja) 携帯端末を用いた音楽検索システム、音楽検索方法、および購入方法
JP2001297106A (ja) データベース作成方法
JP2008123546A (ja) 携帯端末を用いた音楽検索システム、音楽検索方法、および購入方法
JP2002108348A (ja) 総合音楽情報管理システムおよび音楽情報試聴方法
JP2001337686A (ja) 音楽配信方法及び音楽配信システム
JP2003058173A (ja) コンテンツ検索システム
KR100813084B1 (ko) 이동형의 개인용 디지털 어시스턴트
JP4158784B2 (ja) 検索システム、検索装置、検索方法および検索プログラム、ならびに、通信装置、通信方法および通信プログラム
KR20050072344A (ko) 오디오 신호의 상세 정보 취득 방법 및 시스템
GB2356069A (en) Music management system with plurality of download formats
JP2008252921A (ja) 検索システム、通信方法、検索装置、検索方法および記憶媒体
JP2002074021A (ja) コンテンツ評価支援方法及びコンテンツ評価支援装置並びにコンテンツ評価支援方法のプログラムを格納した記憶媒体
JP2002297155A (ja) 電子記録媒体およびこれを用いた曲配信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090226

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090519