JP2003058173A - コンテンツ検索システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不特定多数向けの配信媒体を利用して限
定的ユーザ用のサービスを提供する。 【解決手段】 携帯情報端末にＦＭ多重ラジオ放送受信
部および、インターネットの通信装置を設け、各通信方
法で不特定ユーザにサービスするときは可読なフォーマ
ットで配信し、限定ユーザにサービスするときは非可読
なフォーマットで配信する。後者の場合は端末では電子
透かし入り画像をダウンロードする。透かし領域には共
通カラオケコードが記録してあり、限定ユーザはこのコ
ードを読み出し、カラオケ機に送信するとインターネッ
ト上のカラオケコード変換サイトで各カラオケ会社独自
のカラオケコードに変換してそれを再生することで限定
ユーザのみ再生可能なカラオケ曲を提供することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】デジタル放送、インターネッ
ト配信でコンテンツに付随する可読のデータまたは電子
透かしなどの非可読領域を持つデータが放送され、その
放送を受信し、その可読、または非可読情報にアクセス
できる携帯情報端末を用意し、上記両領域からデータを
取り出し、外部機器に転送したり、変換したりすること
でよりよい情報をユーザに提供する携帯情報端末装置、
検索装置、情報変換装置を含むコンテンツ検索システム
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、カラオケ曲を呼び出す際に、所望
のカラオケ曲を早見表によって探し、そのカラオケ曲に
対応した曲コード番号を調べて、カラオケ機に対し専用
のリモコンで曲コードを１つずつ入力して行っている。

【０００３】そのため、この曲コードを能率よく入手す
る方法として、特開平９−１９０１９１号公報、特開平
１０−１０５１８４号公報、特開平９−１５２８７５号
公報のようにユーザが携帯情報端末（以下端末とする）
を持ち、携帯電話などの無線通信手段で配信される新曲
情報を受信し、蓄積することが開示されている。これに
よりユーザは曲コードの入力の手間をかけずにすむ。

【０００４】また、特開平１０−１１０７９号公報、特
開平９−５０２８２号公報では端末内にカラオケ曲の曲
コードを記憶し、カラオケ機に対しその曲コードを無線
や赤外線などの手段で一括送信することにより早見表な
どを見ることなく素早く所望のカラオケ曲を呼び出すこ
とができる。

【０００５】上記無線通信手段のうち、ＦＭ多重放送を
利用してアナログの放送音声とそれに連動したデジタル
データ（楽曲とそのコード情報）を同時に配信するもの
が特開平１１−１８５３８１号公報に開示されている。

【０００６】ところで、上記の楽曲に付与されているコ
ード情報は、一般的には世界中で楽曲を簡単に把握でき
るようにＩＳＲＣという通し番号が付与されている。

【０００７】また、これと別に複数楽曲を納めたパッケ
ージ媒体がＣＤ(Compact Disc)などの形態で供給されて
おり、これにも同様に媒体単位で通し番号が付与されて
いる。

【０００８】放送、およびインターネット等における配
信は一般的には不特定多数のユーザに対し無料でコンテ
ンツを送付するもので、たとえばＦＭ文字多重放送（AR
IB STD-B3)では主コンテンツを文章として送信してい
る。特開平１１−１８５３８１号公報ではそれに付随し
て楽曲やＣＤの番号を付加させ、楽曲購入のきっかけに
利用している。この例ではどのユーザにも上記番号が可
読である。

【０００９】一方、インターネットやデジタル放送が活
発化すると、著作権のあるコンテンツが大量にユーザに
届くため著作権が侵害されやすい。そのため各種のデー
タ保護方法が提案されているが、その中で一つの保護方
法として、画像等に電子透かし情報を埋め込み、別の場
所で画像を検出したとき、電子透かし情報を検出してそ
の画像の出所を探るという方法がある。

【００１０】また、上記不特定多数のユーザに対するサ
ービスとは別に限定的なユーザにのみサービスを提供す
る場合には配信されるデータを暗号化し、限定的なユー
ザにのみデータが受け取れる仕組みが必要である。

【００１１】その代表的な例として、ＦＭ文字多重放送
（ARIB STD-B3)におけるＶＩＣＳやパパラジーコム（い
ずれも商品名）などのように上位層は非公開のフォーマ
ットにして放送し、特別な受信機でデコードして限定的
ユーザに対しサービスするものがある。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】上述したようにＦＭ文
字多重放送のような不特定多数のユーザに放送的に曲関
連情報や曲コードを送信する場合であっても、限定的な
ユーザにのみ何らかのサービスを提供したい場合があ
る。これを行うため、上記のような特別なハードウエア
を持つ受信機を使用すると受信機のコスト増加や配送な
どの手間がかかってしまう。従って通常の放送を受信す
る受信機に簡単なアプリケーションソフトを追加する程
度で可能なサービスであることが望まれている。

【００１３】上記の限定的なユーザに対するサービスの
例として放送データに電子透かしとしてカラオケ曲の曲
コードを埋め込み、通常の受信者にはその曲コードを利
用できないようにし、限定ユーザにはその曲コードを読
み出してカラオケ機に送信しその曲コードのカラオケ曲
が再生できるようにする必要がある。

【００１４】上記の楽曲に付与されている曲コードは国
際的にＩＳＲＣという通し番号が付与されているが、全
部の楽曲に対して徹底されておらず、付与されていない
楽曲が多数ある。また、上記の曲コードが付与されてい
ても、その１つの楽曲のみであり、同一曲名でもアレン
ジが異なる楽曲があったり、他者がリメークして制作し
た楽曲があったりするので、このように派生した楽曲の
全てを把握できずＩＳＲＣを付与し切れていないという
事態が発生していた。

【００１５】そこで、各カラオケメーカはＩＳＲＣが付
与されている楽曲に加えて、独自にこれらの派生曲に対
し曲コードを付与しており、これがカラオケメーカの差
別化点となっている。

【００１６】このような曲コードの放送サービスにおい
て、各社の独自の曲コード全部に対応するために各社独
自の曲コード全部を放送しようとすると、そのデータ量
が大きくなり無駄が大きくなってしまう。そのため、こ
の問題を効率的に解決する必要があった。

【００１７】また、上記のＣＤなどのパッケージ媒体は
上記の楽曲が複数納められている場合が多いので、その
媒体中の楽曲はＩＳＲＣの付与されている楽曲、ＩＳＲ
Ｃが付与されていないが、カラオケ曲会社やその他が独
自に付与した独自コードをもつ楽曲等が混在している場
合がある。

【００１８】ユーザが所望の楽曲の曲コードをキーワー
ドとして、この楽曲が納められているＣＤなどの媒体を
検索して購入する場合、ＩＳＲＣの様な共通コードだけ
では上記の様に全部の曲が付与されていないのでそれに
相当する媒体番号を検索しようとしても派生曲の納めら
れている媒体までは検索できない。

【００１９】しかしながら、放送手段で媒体を検索する
ために多数の独自曲コードや、媒体番号そのものを放送
するとデータ量が多くなり、無駄が大きくなってしま
う。

【００２０】従って本発明では、一つの共通コードを放
送し、それから派生曲の独自曲コードを入手してそれを
検索キーワードとし、媒体番号を検索するコンテンツ検
索システムを提供する。

【００２１】

【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するために、コンテンツと共にそのコンテンツに関
連する共通識別コードを送信する送信手段と、前記共通
識別コードを受信し、かつ記憶する記憶手段、および前
記共通識別コードの送信手段を持つ情報端末手段と、前
記情報端末手段から前記共通識別コードを受信し、この
共通識別コード及び自身の属性情報を外部に送信し、前
記共通識別コードを変換して得られた独自識別コードを
外部から受信し、この独自識別コードを用いて所望のコ
ンテンツを検索する検索手段と、前記検索手段からの前
記共通識別コード及び前記属性情報に応じて前記共通識
別コードを前記独自識別コードに変換して送信する情報
処理手段とからなり、前記共通識別コードは前記コンテ
ンツを一元管理するために設定された識別コードである
ことを特徴とするコンテンツ検索システムを提供する。

【００２２】前記共通識別コードは楽曲コンテンツを一
元管理するものであり、前記独自識別コードはカラオケ
会社が独自にカラオケ楽曲コンテンツに付与した独自カ
ラオケ曲識別コードであって、前記コンテンツを検索す
る検索手段は前記独自識別コードに基づき検索したカラ
オケ楽曲コンテンツを再生する再生手段を持つカラオケ
装置であり、前記情報処理手段は前記楽曲コンテンツの
共通識別コードを、前記カラオケ装置自体の属性情報に
基づいて前記独自カラオケ曲識別コードに変換すること
を特徴とする請求項１に記載のコンテンツ検索システム
を提供する。

【００２３】楽曲コンテンツと共にその楽曲コンテンツ
に関連する共通識別コードを送信する送信手段と、前記
共通識別コードを受信し、かつ記憶する記憶手段、およ
び前記共通識別コードの送信手段を持つ情報端末手段
と、前記情報端末手段から前記共通識別コードを受信
し、この共通識別コードを送信し、前記共通識別コード
を変換して得られ、前記楽曲コンテンツが含まれるパッ
ケージ媒体の独自識別コードである媒体コードを受信
し、この媒体コードを用いて所望のコンテンツが記録さ
れたパッケージ媒体の在庫を検索する検索手段と、前記
検索手段からの共通識別コードに基づいて共通識別コー
ドを前記媒体コードに変換する情報処理手段とからなる
ことを特徴とするコンテンツ検索システムを提供する。

【００２４】

【発明の実施の形態】図１は本発明に係るコンテンツ検
索システムにおける独自カラオケコード付与の形態を示
した模式図である。まず、カラオケ曲が曲制作社（Ａ
社）によって制作されると、曲名、歌手名などのカラオ
ケ曲情報が共通カラオケコード付与機関に送信され、カ
ラオケ各社共通のカラオケコードが付与される。

【００２５】一方、Ａ社が上記のカラオケ曲と同一の曲
名で、同一の共通カラオケコードを有するが独自のアレ
ンジを加えた上記のカラオケ曲とは別のカラオケ曲を制
作した場合、Ａ社で運営するカラオケ曲コード変換サイ
トへ上述したカラオケ曲のカラオケ曲情報を送り、この
カラオケ曲コード変換サイトでは上述したカラオケ曲情
報をもとにＡ社独自の独自カラオケコードを付与する。
また、共通カラオケコード付与機関から共通カラオケコ
ードを受信し共通カラオケコードと独自カラオケコード
との両者の変換データベースを作成する。

【００２６】なお、上述したカラオケ曲コード変換サイ
トは共通カラオケコードコード付与機関と同一であって
も良い。

【００２７】また、カラオケ曲の曲制作を行う他の会社
（カラオケ他社という）も同様に共通カラオケコード付
与機関にカラオケ曲情報を送信し、ここで各社共通のデ
ータベースが作成される。

【００２８】ここで、たとえばＡ社がある楽曲の楽曲デ
ータ、Ａ社独自のカラオケ曲データ、前述した楽曲に関
連する画像データを制作し、限定的ユーザ（たとえば事
前に会費を払っているユーザなど）のみにデジタル放送
局やインターネット配信サイトを通じてＡ社独自のカラ
オケ曲の案内を配信し、ユーザの持つ端末に記録させた
場合に、上述した限定的ユーザはカラオケ店でカラオケ
機に対し端末からそのカラオケ曲コードを送信して限定
的ユーザ向けのＡ社独自のカラオケ曲を再生する場合を
考える。

【００２９】図１でＡ社はインターネット等で限定的ユ
ーザに対してのみユーザの持つ端末上で動作する透かし
アクセスアプリケーションを配布する。

【００３０】続いてＡ社は上記で得た共通カラオケコー
ドを画像に電子透かしとして埋め込み、デジタル放送局
や、インターネットで配信する。不特定多数のユーザは
端末でこれを受信し、記憶し、曲情報や画像を見ること
ができる。しかし、電子透かし情報は容易にはアクセス
できず、共通カラオケコードを見たり、改ざんしたりで
きない。限定的ユーザのみ上記のアクセスアプリケーシ
ョンでアクセスできる。

【００３１】なお、限定的ユーザではなく、通常放送の
ように不特定多数のユーザに対し無制限に配信する時は
透かしアプリケーションの代わりに可読領域をアクセス
するアプリケーションを配布する。共通カラオケコード
は通常の可読な領域、たとえば本文の文章中の末尾にキ
ャラクタで記述するなどしてデジタル放送局や、インタ
ーネットで配信する。

【００３２】この配信方法の場合は不特定多数のユーザ
は可読な共通カラオケコードを読め、共通カラオケコー
ドを見て手動で入力が可能であり、また可読領域をアク
セスするアプリケーションでカラオケ機に送信すること
もできる。

【００３３】図２は本案の端末のブロック図である。Ｆ
Ｍ多重放送の受信装置があり、多重デコーダで、アナロ
グ信号からデータを取り出す。また、インターネット通
信装置があり、無線通信などの手段で配信サーバに接続
する。カラオケ店でカラオケ機に対し曲コードを送信す
るためのカラオケ通信装置があり、赤外線、近距離無線
通信などの通信手段を用いる。

【００３４】また、共通カラオケコード等を記憶する記
憶装置があり、半導体カードなどの手段で行う。

【００３５】上記各種通信装置から共通カラオケコード
をダウンロードし、記憶装置に記憶するなどの各種制御
を行うマイクロプロセッサがある。また、ユーザインタ
ーフェイスとしてペンなどの入力装置、ＬＣＤなどの表
示装置がある。

【００３６】図３はこの端末内の透かし入り画像の記憶
とそのアクセスアプリケーションの模式図である。端末
には共通カラオケコードの透かし入り画像が記録され、
一般ユーザでも表示アプリケーションで画像として表示
装置に表示される。一方限定ユーザは透かしアクセスア
プリケーションを持っているので透かし入り画像から共
通カラオケコードを読み出し、送信装置を通じてカラオ
ケ機に共通カラオケコードを送信し、限定ユーザだけの
曲を呼び出すことができる。

【００３７】一般ユーザは上記の画像をコピーして他の
端末等で表示できるが、共通カラオケコードを利用した
りすることはできないので上記サービスを受けられな
い。

【００３８】図８は図１で透かし入り画像を端末に記憶
したユーザがカラオケ店で限定ユーザのみのサービスを
受ける様子を示したものである。

【００３９】ます、限定的ユーザは端末のボタン等でＡ
社のカラオケ機に再生信号を送信するが、そのとき、図
３のように、透かし入り画像から共通カラオケコードを
読み出し、Ａ社のカラオケ機に送信する。すると、Ａ社
のカラオケ機はインターネット上のＡ社のカラオケ曲変
換サイトにアクセスし、共通カラオケコードを送信す
る。Ａ社のカラオケ曲変換サイトは共通カラオケコード
をキーにして曲コード変換データベースにアクセスし、
Ａ社の独自カラオケコードを読み出しカラオケ機に回答
する。Ａ社のカラオケ機は受信したＡ社の独自カラオケ
コードをキーにして自身の曲データベースにアクセス
し、再生可能な曲をリストとしてユーザに表示する。ユ
ーザはこの曲リストを見てリスト番号等をカラオケ機に
出力し、それによりカラオケ機が所定曲を再生する。

【００４０】このようにインターネットを利用して共通
カラオケ曲コードを各社向けコードに変換することを前
提にすれば各社共通のカラオケコードを１種類のみ放送
すればよいので放送するデータ量を減少させることがで
きる。また、限定ユーザ用の独自曲をカラオケ機に用意
しておき、限定ユーザ用の共通カラオケコードを透かし
画像に埋め込んでおけばそれに対応したＡ社独自カラオ
ケコードによって上記限定ユーザ用の独自曲を再生する
ことができる。

【００４１】図４は図８のカラオケ機の内部ブロック図
である。通常のカラオケ装置の通り、マイク装置、スピ
ーカ装置、カラオケ再生装置、カラオケ曲の記録装置、
ユーザの持つ端末との通信を行うカラオケ通信装置があ
る。本案ではさらに共通カラオケコードを記憶する記憶
装置、インターネットを通じてカラオケ曲変換サイトに
接続するインターネット接続装置がある。これらの周辺
機器全体を制御する制御装置、およびマイクロプロセッ
サで構成されている。

【００４２】図６は図８のカラオケ曲変換サイトの内部
ブロック図である。カラオケ機と通信するインターネッ
ト通信装置、共通カラオケコードと独自カラオケコード
を変換するテーブルを記憶したデータベース装置、両者
を制御するマイクロプロセッサがある。

【００４３】図７は図６の共通カラオケコードと独自カ
ラオケコードの変換テーブル内の構成を示す模式図であ
る。フィールドには共通カラオケコード、曲タイトル、
アーティスト名、Ａ社独自カラオケコードがある。カラ
オケ機からの問い合わせがあり、共通カラオケコードを
受信すると、図７のこのコードをキーにテーブルを検索
する。上記のように１つの曲１に対しＡ社ではアレンジ
の異なる曲１（シングル）、曲１（アルバム）、アーテ
ィストの異なる曲１（リメーク）の計３つの曲バリエー
ションがあり、図７のテーブルではＡ社独自カラオケコ
ードがそれぞれ”１２３４”〜”１２３６”と付与され
ている。従い、共通カラオケコード”１２”から上記３
つのコードがヒットし、カラオケ機に回答として送信さ
れる。

【００４４】上記のように、Ａ社以外にもＢ社の独自コ
ードがある場合、図７のフィールドにＢ社独自カラオケ
コードを設け、”１００１”、”１００２”のコードを
付与する。Ｂ社の場合はＡ社とは別なアレンジで別な曲
バリエーションを持っていたりすることが可能である。

【００４５】図５は図４のカラオケ機の曲データ構成を
示したものである。共通カラオケコードは端末から受信
したもの、曲タイトル、アーティスト名、Ａ社独自カラ
オケコードは上記のカラオケ曲変換サイトのデータベー
スの回答で得たものである。

【００４６】カラオケ機は図５のデータを得て、表示装
置に１〜３の番号、カラオケ曲を曲タイトル、アーティ
スト名をリスト表示し、ユーザの端末から１〜３の番号
を受信したとき、対応するＡ社独自カラオケコードをキ
ーにして曲記憶装置から曲を読み出し、再生装置から再
生する。

【００４７】以上の実施例では画像内の透かしに共通カ
ラオケコードを埋め込んだものであったが、第２の実施
例ではカラオケに限らず、汎用的な共通楽曲コードを利
用してＣＤなどの楽曲パッケージ媒体を検索し、購入す
る例を示す。

【００４８】図９はこの実施例を示した図である。透か
し画像に共通曲コードを埋め込み、前記実施例同様に放
送手段でユーザに配信する。ユーザの持つ携帯情報端末
はこの画像を透かしアプリケーションで共通曲コードを
抽出し、携帯情報端末内に記憶しておく。

【００４９】ユーザはＣＤなどの楽曲パッケージ媒体を
扱う店舗に行くと、携帯情報端末から店の在庫管理装置
に対し上記で抽出した共通曲コードを送信する。店舗内
の在庫管理装置は共通曲コードを受信したら、そのコー
ドをインターネットを通じてコード変換サイトに送信す
る。コード変換サイトでは、受信した共通曲コードをも
とに、それに派生する独自曲コードに変換し、その独自
曲コードをもとにその独自楽曲が納められているパッケ
ージ媒体のコードを検索して該当したパッケージ媒体の
コードを店舗の在庫管理装置へ返信する。

【００５０】店舗ではコード変換サイトから受信したパ
ッケージ媒体のコードをもとに店舗の在庫を管理するデ
ータベースにアクセスし、店舗内の在庫を検索し、その
結果をユーザに通知する。

【００５１】以上の実施例では透かし画像内に共通曲コ
ードを埋め込み、特別な透かしアプリケーションで共通
曲コードを読み出す限定的ユーザ向けの配信であった
が、共通曲コードを可視領域に記述して一般ユーザに広
く配信して、閲覧できるようにする形でもよい。この場
合アプリケーションは限定ユーザに限らず、一般に公開
して利用してもらうことになる。また、媒体店舗内でコ
ード変換データベースを持ち、事前にインターネットを
介して前記コード変換サイトで変換データベース更新し
ておき、ユーザの指示によって店舗内の在庫管理装置だ
けでパッケージ媒体の検索を行うようにしてもよい。

【００５２】上記の実施例ではコード変換サイトは共通
／独自曲コードをデータベースで一旦変換してから媒体
コードを検索しているが、検索数は減少するもののこの
部分を略し、共通曲コードのみで媒体コードを検索し、
回答するようにしてもよい。

【００５３】

【発明の効果】以上、本発明に係るコンテンツ検索シス
テムによれば、不特定多数のユーザにサービスするとき
は可読なフォーマットで共通カラオケコードを配信し、
無制限に利用してもらうことができ、限定的ユーザにサ
ービスするときは容易にアクセスできない透かし画像に
共通カラオケコードを埋め込むことにより、不特定多数
のユーザに対して配信する場合でも限定的ユーザにのみ
サービスを提供することが可能となる効果を奏するもの
である。

【００５４】また、共通カラオケコードを配信し、各社
独自のカラオケコードはカラオケ機を通じてインターネ
ット上の変換サイトで変換することで、配信時のカラオ
ケコードの情報量を最小限にすることができる。

【００５５】更に、各社独自のカラオケコードに変換す
ることが前提なので共通カラオケコードを元に各社は柔
軟に自社独自の派生曲を構成できる。

【００５６】また、インターネットを利用しているので
大容量のカラオケ曲コードデータベースサーバ装置は１
カ所にしてカラオケ機がその都度問い合わせを行えばよ
く、各カラオケ機が上記データベースを各自持つ必要が
ないのでハードウエアの負担が減少する。

【００５７】更に、カラオケコードの変換サイトの処理
量としては少量のカラオケコードの変換のみなので負荷
量が小さく設備のコストを減少させることができる。

【００５８】また、パッケージ媒体の実施例の場合は、
さらに共通曲コード１つから独自曲コードを検索するこ
とにより派生曲の納められている媒体も検索できるので
検索範囲が網羅的になる。この媒体コードから、最終的
に店舗内の在庫を知り、あればその場で購入できる。な
お、このような在庫管理装置であればユーザは放送受信
から楽曲媒体の在庫まで人手を介さずに知ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明におけるコンテンツ制作から端末での受
信までの構成を示す図である。

【図２】本発明に係る端末の内部ブロックを示す図であ
る。

【図３】本発明に係る端末での透かし画像の処理動作を
示す図である。

【図４】本発明に係るカラオケ機の内部ブロックを示す
図である。

【図５】本発明に係るカラオケ機のデータの内部構成を
示す図である。

【図６】本発明に係るカラオケ曲コード変換サイトの内
部ブロックを示す図である。

【図７】本発明に係るカラオケ曲コード変換テーブルの
構成を示す図である。

【図８】本発明に係るカラオケ店での端末、カラオケ機
の動作を示す図である。

【図９】本発明に係る在庫管理装置の実施例を示す図で
ある。

フロントページの続き (72)発明者 磯田 清之 神奈川県横浜市神奈川区守屋町３丁目12番 地日本ビクター株式会社内 Ｆターム(参考） 5B075 KK07 KK43 KK54 KK63 ND14 NK02 NK42 UU40 5D108 BC20 BG06

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】コンテンツと共にそのコンテンツに関連す
   る共通識別コードを送信する送信手段と、 前記共通識別コードを受信し、かつ記憶する記憶手段、
   および前記共通識別コードの送信手段を持つ情報端末手
   段と、 前記情報端末手段から前記共通識別コードを受信し、こ
   の共通識別コード及び自身の属性情報を外部に送信し、
   前記共通識別コードを変換して得られた独自識別コード
   を外部から受信し、この独自識別コードを用いて所望の
   コンテンツを検索する検索手段と、 前記検索手段からの前記共通識別コード及び前記属性情
   報に応じて前記共通識別コードを前記独自識別コードに
   変換して送信する情報処理手段とからなり、 前記共通識別コードは前記コンテンツを一元管理するた
   めに設定された識別コードであることを特徴とするコン
   テンツ検索システム。
2. 【請求項２】前記共通識別コードは楽曲コンテンツを一
   元管理するものであり、前記独自識別コードはカラオケ
   会社が独自にカラオケ楽曲コンテンツに付与した独自カ
   ラオケ曲識別コードであって、 前記コンテンツを検索する検索手段は前記独自識別コー
   ドに基づき検索したカラオケ楽曲コンテンツを再生する
   再生手段を持つカラオケ装置であり、 前記情報処理手段は前記楽曲コンテンツの共通識別コー
   ドを、前記カラオケ装置自体の属性情報に基づいて前記
   独自カラオケ曲識別コードに変換することを特徴とする
   請求項１に記載のコンテンツ検索システム。
3. 【請求項３】楽曲コンテンツと共にその楽曲コンテンツ
   に関連する共通識別コードを送信する送信手段と、 前記共通識別コードを受信し、かつ記憶する記憶手段、
   および前記共通識別コードの送信手段を持つ情報端末手
   段と、 前記情報端末手段から前記共通識別コードを受信し、こ
   の共通識別コードを送信し、前記共通識別コードを変換
   して得られ、前記楽曲コンテンツが含まれるパッケージ
   媒体の独自識別コードである媒体コードを受信し、この
   媒体コードを用いて所望のコンテンツが記録されたパッ
   ケージ媒体の在庫を検索する検索手段と、 前記検索手段からの共通識別コードに基づいて共通識別
   コードを前記媒体コードに変換する情報処理手段とから
   なることを特徴とするコンテンツ検索システム。