JP2001296527A - 液晶表示素子、およびその製造方法 - Google Patents
液晶表示素子、およびその製造方法Info
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- JP2001296527A JP2001296527A JP2001033567A JP2001033567A JP2001296527A JP 2001296527 A JP2001296527 A JP 2001296527A JP 2001033567 A JP2001033567 A JP 2001033567A JP 2001033567 A JP2001033567 A JP 2001033567A JP 2001296527 A JP2001296527 A JP 2001296527A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 数V程度の電圧の印加により、容易にベンド
配向が形成される、転移速度の速い液晶表示装置を提供
する。また、さらには転移操作を必要としない液晶表示
装置を提供する。また、視野角特性にも優れるので、実
用性に優れるOCBモードの液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも一方の基板のプレチルト角が
15°以上90°未満となるように配向処理された基板
を配向処理方向が互いに略平行になるように対向する基
板を貼り合わせた液晶セルを含む液晶表示装置を形成す
る。液晶分子が、すでにベンド配向している、あるいは
短時間でベンド転移できる液晶表示装置とする。
配向が形成される、転移速度の速い液晶表示装置を提供
する。また、さらには転移操作を必要としない液晶表示
装置を提供する。また、視野角特性にも優れるので、実
用性に優れるOCBモードの液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも一方の基板のプレチルト角が
15°以上90°未満となるように配向処理された基板
を配向処理方向が互いに略平行になるように対向する基
板を貼り合わせた液晶セルを含む液晶表示装置を形成す
る。液晶分子が、すでにベンド配向している、あるいは
短時間でベンド転移できる液晶表示装置とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータの表
示装置やテレビ受像機などに適用される液晶表示装置、
およびその製造方法に関し、特に、高速な応答性と、広
視野角特性を有する液晶表示装置、およびその製造方法
に関する。
示装置やテレビ受像機などに適用される液晶表示装置、
およびその製造方法に関し、特に、高速な応答性と、広
視野角特性を有する液晶表示装置、およびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチメディア技術の進展とともに、ま
すます画像情報の占める割合が多くなってきている。最
近では液晶技術の発展により、高コントラスト・広視野
角の液晶表示装置が開発・実用化され、CRT表示装置
と比肩するレベルにまでなってきた。
すます画像情報の占める割合が多くなってきている。最
近では液晶技術の発展により、高コントラスト・広視野
角の液晶表示装置が開発・実用化され、CRT表示装置
と比肩するレベルにまでなってきた。
【0003】従来の液晶表示装置としては、例えばネマ
ティック液晶を用いたツイステッドネマティック(T
N)モードの液晶表示装置や光散乱を利用する高分子分
散型液晶表示モードの液晶表示装置が知られている。し
かし、これらの液晶表示装置は、いずれも応答速度が遅
いうえ視野角が狭いため、高速な動画の表示や斜め方向
からでも良好な視認が必要とされる表示装置に適用する
ことは難しいという問題がある。
ティック液晶を用いたツイステッドネマティック(T
N)モードの液晶表示装置や光散乱を利用する高分子分
散型液晶表示モードの液晶表示装置が知られている。し
かし、これらの液晶表示装置は、いずれも応答速度が遅
いうえ視野角が狭いため、高速な動画の表示や斜め方向
からでも良好な視認が必要とされる表示装置に適用する
ことは難しいという問題がある。
【0004】液晶表示装置の応答速度とは、液晶に駆動
電圧を印加してから液晶が駆動状態に変化するのに要す
る時間である。液晶は電圧が印加されると所定の方向に
配向されて駆動状態になるが、配向方向に液晶分子がそ
ろうまでには一定の時間が必要であり、この時間が応答
速度である。応答速度が遅いと、例えば動画を表示する
と、前の画面が残るので、特に動画特性の低い液晶表示
装置となる。
電圧を印加してから液晶が駆動状態に変化するのに要す
る時間である。液晶は電圧が印加されると所定の方向に
配向されて駆動状態になるが、配向方向に液晶分子がそ
ろうまでには一定の時間が必要であり、この時間が応答
速度である。応答速度が遅いと、例えば動画を表示する
と、前の画面が残るので、特に動画特性の低い液晶表示
装置となる。
【0005】液晶表示装置を高速で応答させる試みは、
従来数多くなされている。高速で応答する種々の液晶表
示方式については、Wuらによりまとめられている(C.
S. Wu, and S. T. Wu, SPIE, 1665, 250 (1992))が、
動画表示に必要な応答特性が期待できる方式・方法は限
られている。
従来数多くなされている。高速で応答する種々の液晶表
示方式については、Wuらによりまとめられている(C.
S. Wu, and S. T. Wu, SPIE, 1665, 250 (1992))が、
動画表示に必要な応答特性が期待できる方式・方法は限
られている。
【0006】すなわち、現行のNTSCシステムにおい
ては1フレーム(16.7msec)以内で液晶が追随
する必要があるが、現行の液晶ディスプレイでは白黒二
値間では十分速い応答性を示すものの、多階調表示を行
った場合の階調間応答では100msec以上の遅い応
答となってしまう。特に駆動電圧の低い領域での階調間
応答は、著しく遅い。
ては1フレーム(16.7msec)以内で液晶が追随
する必要があるが、現行の液晶ディスプレイでは白黒二
値間では十分速い応答性を示すものの、多階調表示を行
った場合の階調間応答では100msec以上の遅い応
答となってしまう。特に駆動電圧の低い領域での階調間
応答は、著しく遅い。
【0007】現在動画表示に適した高速応答性を有する
液晶ディスプレイとして、強誘電性液晶表示素子、反強
誘電性液晶表示素子などが提案されている。
液晶ディスプレイとして、強誘電性液晶表示素子、反強
誘電性液晶表示素子などが提案されている。
【0008】しかし、強誘電性液晶表示素子や反強誘電
性液晶表示素子は、層構造を有しているため、耐衝撃性
が弱い、使用温度範囲が狭い、特性の温度依存性が大き
いなど実用的な意味での課題が多い。
性液晶表示素子は、層構造を有しているため、耐衝撃性
が弱い、使用温度範囲が狭い、特性の温度依存性が大き
いなど実用的な意味での課題が多い。
【0009】一方、ネマティック液晶を用いる光学補償
ベンド(OCB)モードの液晶表示素子が動画像表示に
適した液晶表示素子として有望視されている。このOC
Bモードの液晶表示素子は、1983年J. P. Bossによ
りその高速性が示された表示方式である。その後、フィ
ルム位相板と組み合わせることにより広視野角・高速応
答性が両立するディスプレイであることが示され、研究
開発が活発化した。
ベンド(OCB)モードの液晶表示素子が動画像表示に
適した液晶表示素子として有望視されている。このOC
Bモードの液晶表示素子は、1983年J. P. Bossによ
りその高速性が示された表示方式である。その後、フィ
ルム位相板と組み合わせることにより広視野角・高速応
答性が両立するディスプレイであることが示され、研究
開発が活発化した。
【0010】このOCBモードの液晶表示素子は、例え
ば図7に示すように、透明電極102が形成されている
ガラス基板101と、透明電極107が形成されている
ガラス基板108と、基板101、108間に配置され
る液晶層104とを有する。電極102、107上には
配向膜103、106が形成されている。この配向膜1
03、106には、液晶分子を平行かつ同一方向に配向
させるために配向処理がなされている。また、基板10
1、108の外側には、偏光板113、116がクロス
ニコルに設けられている。この偏光板113、116と
基板101、108との間には、液晶の配向を光学的に
補償する位相補償板117、118が設けられている。
ば図7に示すように、透明電極102が形成されている
ガラス基板101と、透明電極107が形成されている
ガラス基板108と、基板101、108間に配置され
る液晶層104とを有する。電極102、107上には
配向膜103、106が形成されている。この配向膜1
03、106には、液晶分子を平行かつ同一方向に配向
させるために配向処理がなされている。また、基板10
1、108の外側には、偏光板113、116がクロス
ニコルに設けられている。この偏光板113、116と
基板101、108との間には、液晶の配向を光学的に
補償する位相補償板117、118が設けられている。
【0011】このような構造の液晶セルは、電圧を印加
されることによりセル中央部にベンド配向または捻れ配
向を含んだベンド配向を誘起させることができる。
されることによりセル中央部にベンド配向または捻れ配
向を含んだベンド配向を誘起させることができる。
【0012】上記のようにベンド配向が形成されている
と、電極102、107間に印加された駆動電圧の変化
に対する液晶分子の変化が速いので応答速度は高速にな
る。特に輝度の差が小さい中間調表示域においても高速
応答が可能となる。また、ベンド配向の対称性は、表示
画面の左右方向の視野角を拡大させる。一方、位相補償
板117、118は、表示画面の上下方向の視野角を拡
大させる。位相補償板117、118は、また、駆動電
圧の低減にも寄与する。
と、電極102、107間に印加された駆動電圧の変化
に対する液晶分子の変化が速いので応答速度は高速にな
る。特に輝度の差が小さい中間調表示域においても高速
応答が可能となる。また、ベンド配向の対称性は、表示
画面の左右方向の視野角を拡大させる。一方、位相補償
板117、118は、表示画面の上下方向の視野角を拡
大させる。位相補償板117、118は、また、駆動電
圧の低減にも寄与する。
【0013】このようなOCBモードの液晶表示装置で
は、初期のスプレイ配向状態から、電圧印加によりベン
ド配向状態にする初期化処理が必要不可欠とされてい
る。
は、初期のスプレイ配向状態から、電圧印加によりベン
ド配向状態にする初期化処理が必要不可欠とされてい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、数V程度の電
圧を印加したのでは、前記初期化処理に分単位の時間が
必要であり、OCBモードの課題の1つになっている。
圧を印加したのでは、前記初期化処理に分単位の時間が
必要であり、OCBモードの課題の1つになっている。
【0015】本発明は、上記の点に鑑み、数V程度の電
圧の印加により、容易にベンド配向が形成される、転移
速度の速い液晶表示装置を提供することを目的とする。
また、さらには転移操作を必要としない液晶表示装置を
提供することも目的とする。
圧の印加により、容易にベンド配向が形成される、転移
速度の速い液晶表示装置を提供することを目的とする。
また、さらには転移操作を必要としない液晶表示装置を
提供することも目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、所定のプ
レチルト角を液晶分子に与えることのできる配向膜をパ
ラレル配向処理することにより、上記課題を解決できる
ことを見出した。
レチルト角を液晶分子に与えることのできる配向膜をパ
ラレル配向処理することにより、上記課題を解決できる
ことを見出した。
【0017】すなわち、第1の透明基板上に設けられた
第1の電極と、第2の透明基板上に設けられた第2の電
極と、前記第1若しくは第2の電極をそれぞれ覆って形
成され、互いに同一方向に所定のプレチルト角を液晶分
子に与えるようにパラレル配向処理された第1および第
2の配向膜と、前記第1および第2の基板間に封入され
た液晶層とを有する液晶セルを含み、前記液晶にベンド
配向を形成させることにより、光の透過率を変化させて
表示を行う液晶表示装置であって、少なくとも一方の配
向膜のプレチルト角が15°以上90°未満であること
を特徴とする。
第1の電極と、第2の透明基板上に設けられた第2の電
極と、前記第1若しくは第2の電極をそれぞれ覆って形
成され、互いに同一方向に所定のプレチルト角を液晶分
子に与えるようにパラレル配向処理された第1および第
2の配向膜と、前記第1および第2の基板間に封入され
た液晶層とを有する液晶セルを含み、前記液晶にベンド
配向を形成させることにより、光の透過率を変化させて
表示を行う液晶表示装置であって、少なくとも一方の配
向膜のプレチルト角が15°以上90°未満であること
を特徴とする。
【0018】上記の構成によれば、プレチルト角が15
°以上90°未満である配向膜上の液晶分子は、比較的
立ちあがった状態にある。このため、画素電極と対向電
極の間に電圧が印加されたとき、スプレイ配向からベン
ド配向への転移が、短時間で、かつ確実に行われる。し
かも、その転移に要する電気エネルギーは低くて良いた
め、駆動回路に過大な負荷をかけることがない。また、
プレチルト角が大きい場合には、液晶分子は、電圧を印
加する前にすでにベンド配向しているので、転移操作を
必要としない液晶表示装置が提供できる。また、他方の
配向膜のプレチルト角は、15°以上90°未満であっ
てもよく、15°未満であっても良い。他方の配向膜の
プレチルト角が、15°以上90°未満であれば、より
確実にベンド配向できる。なお、安定なプレチルト角を
保持し、液晶配向の秩序を保ち、液晶配向にばらつきが
少ないという点を考慮すると、配向膜のプレチルト角が
15°以上45°未満であれば、さらに好ましい。
°以上90°未満である配向膜上の液晶分子は、比較的
立ちあがった状態にある。このため、画素電極と対向電
極の間に電圧が印加されたとき、スプレイ配向からベン
ド配向への転移が、短時間で、かつ確実に行われる。し
かも、その転移に要する電気エネルギーは低くて良いた
め、駆動回路に過大な負荷をかけることがない。また、
プレチルト角が大きい場合には、液晶分子は、電圧を印
加する前にすでにベンド配向しているので、転移操作を
必要としない液晶表示装置が提供できる。また、他方の
配向膜のプレチルト角は、15°以上90°未満であっ
てもよく、15°未満であっても良い。他方の配向膜の
プレチルト角が、15°以上90°未満であれば、より
確実にベンド配向できる。なお、安定なプレチルト角を
保持し、液晶配向の秩序を保ち、液晶配向にばらつきが
少ないという点を考慮すると、配向膜のプレチルト角が
15°以上45°未満であれば、さらに好ましい。
【0019】また、前記第1の配向膜のプレチルト角と
第2の配向膜のプレチルト角とが同じ角度であってもよ
い。
第2の配向膜のプレチルト角とが同じ角度であってもよ
い。
【0020】前記第1の配向膜のプレチルト角と第2の
配向膜のプレチルト角が等しければ、視野角の対称性に
優れるので好ましい。
配向膜のプレチルト角が等しければ、視野角の対称性に
優れるので好ましい。
【0021】第1の電極側、または第2の電極側の少な
くとも一方側に、液晶の配向を光学的に補償する位相補
償板が設けられていてもよい。位相補償板を用いること
により、視野角をさらに拡大するとともに、駆動電圧を
低下させることもできる。
くとも一方側に、液晶の配向を光学的に補償する位相補
償板が設けられていてもよい。位相補償板を用いること
により、視野角をさらに拡大するとともに、駆動電圧を
低下させることもできる。
【0022】上記位相補償板は、少なくとも負の一軸性
位相差板または二軸性位相差板であるのが好ましい。
位相差板または二軸性位相差板であるのが好ましい。
【0023】OCBモードでは、ベンド配向を安定に保
つため、液晶分子のダイレクターは電極基板に対し、平
均的には大きな角度をなしている必要がある。従って、
平均的に見れば、基板面に垂直な方向(すなわち、セル
の厚み方向)での屈折率が、面内方向でのそれより小さ
くなっている。そのため、補償板としては、この異方性
を相殺できるもので、膜厚方向の屈折率が面内方向より
小さな屈折率をもつ、負の一軸性構造をもつものが有効
だからである。
つため、液晶分子のダイレクターは電極基板に対し、平
均的には大きな角度をなしている必要がある。従って、
平均的に見れば、基板面に垂直な方向(すなわち、セル
の厚み方向)での屈折率が、面内方向でのそれより小さ
くなっている。そのため、補償板としては、この異方性
を相殺できるもので、膜厚方向の屈折率が面内方向より
小さな屈折率をもつ、負の一軸性構造をもつものが有効
だからである。
【0024】また、二軸性位相差板は、面内にリターデ
ーションを持ちつつ、かつ厚み方向の屈折率が面内の屈
折率より小さい。従って、二軸性位相差板では、色補償
および視野角補償を同時に行うことができるからであ
る。
ーションを持ちつつ、かつ厚み方向の屈折率が面内の屈
折率より小さい。従って、二軸性位相差板では、色補償
および視野角補償を同時に行うことができるからであ
る。
【0025】さらに、前記位相補償板が、負の一軸性位
相差板であり、当該位相差板の正面位相差が30nm未
満で、主軸が傾斜しているものであってもよい。正面位
相差が30nm未満とは、面内の最大屈折率をnx、そ
れに直交する方向の屈折率をny、厚さ方向の屈折率を
nz、位相差板の厚さをdとした場合に、(nx−ny)
d=Δnd<30nmであればよい。このような位相差
板を用いることで、液晶セルの複屈折に基づく視角によ
る色変化を高度に補償して着色化を防止し、コントラス
トや白黒表示等の視認性に優れる液晶表示装置を提供で
きる。特に、基板表面のプレチルト角が大きくなるにつ
れて、液晶層の位相差は次第に小さくなる。そのため、
位相差を補償するための位相差板の正面位相差は、小さ
な値が要求される。従って、正面位相差を30nm未満
としたものである。また、主軸が傾斜しているとは、例
えば主軸がハイブリッド配向しているものや、位相差板
を構成する分子が均一に同一方向に向いていないものを
言う。位相差板を構成する分子が均一に同一方向に向い
ていないとは、例えば位相差板の厚み方向で分子の方向
が徐々に変化したものなどをいう。このような位相差板
としては、ディスコティック液晶を用いた位相差板など
が挙げられる。
相差板であり、当該位相差板の正面位相差が30nm未
満で、主軸が傾斜しているものであってもよい。正面位
相差が30nm未満とは、面内の最大屈折率をnx、そ
れに直交する方向の屈折率をny、厚さ方向の屈折率を
nz、位相差板の厚さをdとした場合に、(nx−ny)
d=Δnd<30nmであればよい。このような位相差
板を用いることで、液晶セルの複屈折に基づく視角によ
る色変化を高度に補償して着色化を防止し、コントラス
トや白黒表示等の視認性に優れる液晶表示装置を提供で
きる。特に、基板表面のプレチルト角が大きくなるにつ
れて、液晶層の位相差は次第に小さくなる。そのため、
位相差を補償するための位相差板の正面位相差は、小さ
な値が要求される。従って、正面位相差を30nm未満
としたものである。また、主軸が傾斜しているとは、例
えば主軸がハイブリッド配向しているものや、位相差板
を構成する分子が均一に同一方向に向いていないものを
言う。位相差板を構成する分子が均一に同一方向に向い
ていないとは、例えば位相差板の厚み方向で分子の方向
が徐々に変化したものなどをいう。このような位相差板
としては、ディスコティック液晶を用いた位相差板など
が挙げられる。
【0026】これらの液晶表示装置は、例えば以下に示
す方法で製造できる。
す方法で製造できる。
【0027】それぞれ配向膜を備えた一対の電極付きの
基板間に設けられた液晶にベンド配向を形成させること
により、光の透過率を変化させて表示を行う液晶表示装
置の製造方法であって、前記一対の基板上に、無機化合
物を斜方蒸着させて第1の薄膜を形成し、さらに、前記
第1の薄膜上に有機化合物からなる第2の薄膜を形成す
る配向膜形成工程と、前記第2の薄膜に配向処理を行う
配向処理工程と、前記一対の基板を前記配向膜の配向処
理方向が互いに略平行になるように貼り合わせる貼り合
わせ工程と、前記一対の基板間に液晶を注入することに
より、前記液晶層を形成する液晶注入工程と、を備える
ことにより、前記基板水平面からの液晶分子のプレチル
ト角が15°以上、90°未満となることを特徴とする
液晶表示装置の製造方法である。
基板間に設けられた液晶にベンド配向を形成させること
により、光の透過率を変化させて表示を行う液晶表示装
置の製造方法であって、前記一対の基板上に、無機化合
物を斜方蒸着させて第1の薄膜を形成し、さらに、前記
第1の薄膜上に有機化合物からなる第2の薄膜を形成す
る配向膜形成工程と、前記第2の薄膜に配向処理を行う
配向処理工程と、前記一対の基板を前記配向膜の配向処
理方向が互いに略平行になるように貼り合わせる貼り合
わせ工程と、前記一対の基板間に液晶を注入することに
より、前記液晶層を形成する液晶注入工程と、を備える
ことにより、前記基板水平面からの液晶分子のプレチル
ト角が15°以上、90°未満となることを特徴とする
液晶表示装置の製造方法である。
【0028】この製造方法で、まず無機化合物を斜方蒸
着させた後に有機化合物からなる第2の薄膜を形成する
のは、斜方蒸着させた無機化合物からなる第1の薄膜の
有するプレチルト角に、有機化合物からなる第2の薄膜
の有するプレチルト角を加えることで、より大きなプレ
チルト角が得られるからである。
着させた後に有機化合物からなる第2の薄膜を形成する
のは、斜方蒸着させた無機化合物からなる第1の薄膜の
有するプレチルト角に、有機化合物からなる第2の薄膜
の有するプレチルト角を加えることで、より大きなプレ
チルト角が得られるからである。
【0029】また、上記構成により配向処理する場合に
は、前記第2の薄膜が第1の薄膜の膜面に対して5°以
上のプレチルト角を有するように配向処理するとよい。
より大きなプレチルト角が得られるからである。
は、前記第2の薄膜が第1の薄膜の膜面に対して5°以
上のプレチルト角を有するように配向処理するとよい。
より大きなプレチルト角が得られるからである。
【0030】また、対向基板のプレチルト角は、同一で
なくても良い。少なくとも一方の基板水平面からの液晶
分子のプレチルト角が15°以上、90°未満となるよ
うに製造すれば良い。例えば、一対の基板において、第
1の薄膜の斜方蒸着の角度、あるいは第2の薄膜の配向
条件を変えることで、対向基板のプレチルト角が異なる
液晶表示装置が製造できる。
なくても良い。少なくとも一方の基板水平面からの液晶
分子のプレチルト角が15°以上、90°未満となるよ
うに製造すれば良い。例えば、一対の基板において、第
1の薄膜の斜方蒸着の角度、あるいは第2の薄膜の配向
条件を変えることで、対向基板のプレチルト角が異なる
液晶表示装置が製造できる。
【0031】また、第2の薄膜は、ポリイミド樹脂で形
成されていてもよい。ポリイミド樹脂を用いると、ラビ
ング法でも、光照射法によっても、配向処理ができるか
らである。
成されていてもよい。ポリイミド樹脂を用いると、ラビ
ング法でも、光照射法によっても、配向処理ができるか
らである。
【0032】また、基板の表面に対して、比較的浅い角
度で斜方蒸着し、その傾斜面に垂直配向材を被着させて
も良い。
度で斜方蒸着し、その傾斜面に垂直配向材を被着させて
も良い。
【0033】さらに、配向膜は、化学吸着法、スタンプ
法、LB法などの他の配向処理法を用いて形成されても
良い。
法、LB法などの他の配向処理法を用いて形成されても
良い。
【0034】また、上記のように、無機化合物を斜方蒸
着せずに、基板表面に有機化合物を用いて直接配向膜を
形成しても良い。この場合には、光の照射条件やラビン
グの条件により、基板水平面からの液晶分子のプレチル
ト角が15°以上、90°未満となるようにすればよ
い。配向膜の形成は、化学吸着法、樹脂の積層などでよ
い。
着せずに、基板表面に有機化合物を用いて直接配向膜を
形成しても良い。この場合には、光の照射条件やラビン
グの条件により、基板水平面からの液晶分子のプレチル
ト角が15°以上、90°未満となるようにすればよ
い。配向膜の形成は、化学吸着法、樹脂の積層などでよ
い。
【0035】具体的には、一対の基板上に、有機化合物
からなる薄膜を形成し、前記薄膜に光を照射して配向処
理を行う方法、一対の基板上に、有機化合物からなる薄
膜を形成し、前記薄膜にラビング法を用いて配向処理を
行う方法、前記一対の基板上に、感光性基を有する化学
吸着物質を前記基板表面に接触させ、基板表面に化学吸
着物質を化学吸着して配向膜を形成し、前記配向膜に偏
光を照射して配向処理を行う方法などがある。
からなる薄膜を形成し、前記薄膜に光を照射して配向処
理を行う方法、一対の基板上に、有機化合物からなる薄
膜を形成し、前記薄膜にラビング法を用いて配向処理を
行う方法、前記一対の基板上に、感光性基を有する化学
吸着物質を前記基板表面に接触させ、基板表面に化学吸
着物質を化学吸着して配向膜を形成し、前記配向膜に偏
光を照射して配向処理を行う方法などがある。
【0036】また、対向基板上に設けられたそれぞれの
薄膜に配向条件を変えて配向処理することにより、少な
くとも1つの基板水平面からの液晶分子のプレチルト角
が15°以上、90°未満とすることができる。
薄膜に配向条件を変えて配向処理することにより、少な
くとも1つの基板水平面からの液晶分子のプレチルト角
が15°以上、90°未満とすることができる。
【0037】これらの薄膜は、例えばポリイミドなどの
樹脂、化学吸着分子など公知の材料が使用できる。
樹脂、化学吸着分子など公知の材料が使用できる。
【0038】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明に
ついて図面に基づいて説明する。
ついて図面に基づいて説明する。
【0039】本発明の液晶表示装置は、初期配向状態が
ベンド配向しており、あるいはスプレイ配向してはいる
が、通常の映像信号を入力するだけで、ベンド配向状態
に転移するOCB型液晶表示装置である。
ベンド配向しており、あるいはスプレイ配向してはいる
が、通常の映像信号を入力するだけで、ベンド配向状態
に転移するOCB型液晶表示装置である。
【0040】図1は、本発明の液晶表示装置にかかる液
晶セルの構成外観図である。
晶セルの構成外観図である。
【0041】第1の透明基板1、第2の透明基板8上に
は、それぞれ第1の電極2、第2の電極7が設けられて
いる。第1の電極2、第2の電極7上には、配向膜3、
6が形成されている。第1の透明基板1と第2の透明基
板8との間に液晶4が封入されて構成されている。
は、それぞれ第1の電極2、第2の電極7が設けられて
いる。第1の電極2、第2の電極7上には、配向膜3、
6が形成されている。第1の透明基板1と第2の透明基
板8との間に液晶4が封入されて構成されている。
【0042】上記液晶4としては、例えば誘電異方性が
正のネマティック液晶、例えばメルク・ジャパン株式会
社製のMJ96435(屈折率異方性Δn=0.13
8)などが用いられる。
正のネマティック液晶、例えばメルク・ジャパン株式会
社製のMJ96435(屈折率異方性Δn=0.13
8)などが用いられる。
【0043】第1の透明基板1、第2の透明基板8上に
設けられた配向膜3、6は同一方向に、配向処理されて
いる。液晶分子のプレチルト角は、少なくとも一方の配
向膜において15°以上90°未満である。液晶分子の
プレチルト角が上記範囲にあれば、液晶分子は、初期配
向状態でベンド配向しており、あるいはスプレイ配向し
てはいるが、通常の映像信号を入力するだけで、ベンド
配向状態に転移できる。液晶分子のプレチルト角が45
°以上、90°未満であれば、液晶分子は、初期配向状
態でベンド配向している。この結果、スプレイ−ベンド
転移専用の駆動回路を必要としないので、装置構成を簡
素にできる。一方、液晶分子のプレチルト角が15°以
上、45°未満であれば、高速、低電圧で適正なベンド
配向が行われるとともに、プレチルト角があまり大きく
ないので表示が損なわれず、実施の実情に適う液晶表示
装置を提供できる。
設けられた配向膜3、6は同一方向に、配向処理されて
いる。液晶分子のプレチルト角は、少なくとも一方の配
向膜において15°以上90°未満である。液晶分子の
プレチルト角が上記範囲にあれば、液晶分子は、初期配
向状態でベンド配向しており、あるいはスプレイ配向し
てはいるが、通常の映像信号を入力するだけで、ベンド
配向状態に転移できる。液晶分子のプレチルト角が45
°以上、90°未満であれば、液晶分子は、初期配向状
態でベンド配向している。この結果、スプレイ−ベンド
転移専用の駆動回路を必要としないので、装置構成を簡
素にできる。一方、液晶分子のプレチルト角が15°以
上、45°未満であれば、高速、低電圧で適正なベンド
配向が行われるとともに、プレチルト角があまり大きく
ないので表示が損なわれず、実施の実情に適う液晶表示
装置を提供できる。
【0044】配向膜は、上記プレチルト角が得られるも
のであれば、無機材料、有機材料いずれを用いても良
い。
のであれば、無機材料、有機材料いずれを用いても良
い。
【0045】無機材料としては、例えば酸化珪素(Si
O)、酸化マグネシウム(MgO)などの金属酸化物や
フッ化マグネシウム、金などが使用できる。無機材料を
用いる場合は、斜方蒸着によるので、蒸着させる角度
(5°〜30°程度)を設定しておけば、膜形成と同時
に、配向処理がなされる。
O)、酸化マグネシウム(MgO)などの金属酸化物や
フッ化マグネシウム、金などが使用できる。無機材料を
用いる場合は、斜方蒸着によるので、蒸着させる角度
(5°〜30°程度)を設定しておけば、膜形成と同時
に、配向処理がなされる。
【0046】有機材料としては、例えばポリイミド、ポ
リビニルアルコールなどの樹脂、基板に化学結合できる
シラン系化合物などの化学吸着物質、ポリアミック酸な
どのLB膜を形成できる物質などが挙げられる。有機材
料を用いる場合は、配向処理を行う必要がある。配向処
理は、基板上を同一方向にラビングする、偏光紫外光を
照射するなど公知の方法により行う。
リビニルアルコールなどの樹脂、基板に化学結合できる
シラン系化合物などの化学吸着物質、ポリアミック酸な
どのLB膜を形成できる物質などが挙げられる。有機材
料を用いる場合は、配向処理を行う必要がある。配向処
理は、基板上を同一方向にラビングする、偏光紫外光を
照射するなど公知の方法により行う。
【0047】配向膜は、同一の材料からなる一層で形成
されても良いが、異なる材料を用いて複数層で形成させ
ることもできる。例えば、無機材料からなる薄膜の上
に、有機薄膜を形成させてもよい。
されても良いが、異なる材料を用いて複数層で形成させ
ることもできる。例えば、無機材料からなる薄膜の上
に、有機薄膜を形成させてもよい。
【0048】配向膜を複数層で形成する場合に、有機薄
膜として使用できる有機材料としては、上記の有機材料
に加え、レシチンなどの垂直配向剤を用いてもよい。
膜として使用できる有機材料としては、上記の有機材料
に加え、レシチンなどの垂直配向剤を用いてもよい。
【0049】第1の透明基板1と第2の透明基板8との
間は、球状のスペーサー5を介在させて、上記配向膜
3、6が同一の方向に配向されるように貼り合わされ
て、液晶セル9が得られる。上記液晶セル9の両端に
は、偏光板が設けられていても良い。
間は、球状のスペーサー5を介在させて、上記配向膜
3、6が同一の方向に配向されるように貼り合わされ
て、液晶セル9が得られる。上記液晶セル9の両端に
は、偏光板が設けられていても良い。
【0050】位相補償板は、第1の透明基板1と偏光板
との間および/または第2の透明基板8と偏光板との間
に設けてもよい。また、負の一軸性位相差板、二軸性位
相差板とは、それぞれ単独で使用しても、一緒に使用し
てもよい。
との間および/または第2の透明基板8と偏光板との間
に設けてもよい。また、負の一軸性位相差板、二軸性位
相差板とは、それぞれ単独で使用しても、一緒に使用し
てもよい。
【0051】さらに、正面位相差が30nm未満で、主
軸の傾斜した負の一軸性位相差板を使用してもよい。
軸の傾斜した負の一軸性位相差板を使用してもよい。
【0052】特に、対向する基板のプレチルト角が異な
る場合には、最適の視野角補償が得られるように、使用
する位相差板の数、種類、組み合わせ、位相差板を設け
る個所などを適宜選択して使用することができる。ま
た、これらの位相差板は、液晶セル9の片面に設けて
も、両面に設けても良い。
る場合には、最適の視野角補償が得られるように、使用
する位相差板の数、種類、組み合わせ、位相差板を設け
る個所などを適宜選択して使用することができる。ま
た、これらの位相差板は、液晶セル9の片面に設けて
も、両面に設けても良い。
【0053】
【実施例】以下、実施例に基づいて、本発明の内容を具
体的に説明する。 (実施例1)2枚のガラス製の透明基板1、8上に形成
された透明電極2、7の全面に、JSR社製ポリイミド
配向膜塗料JALS−204をスピンコート法にて塗布
し、恒温槽中で180℃、1時間乾燥硬化させた。その
後、基板法線方向から30°の角度で波長365nmの
偏光紫外線を5分間照射した。
体的に説明する。 (実施例1)2枚のガラス製の透明基板1、8上に形成
された透明電極2、7の全面に、JSR社製ポリイミド
配向膜塗料JALS−204をスピンコート法にて塗布
し、恒温槽中で180℃、1時間乾燥硬化させた。その
後、基板法線方向から30°の角度で波長365nmの
偏光紫外線を5分間照射した。
【0054】互いに同一方向に所定のプレチルト角を液
晶分子に与えるように第1および第2の配向膜を対向さ
せて、積水ファインケミカル(株)製スペーサ5を介し
て、基板間隔が6.5μmとなるように、三井東圧化学
(株)製ストラクトボンド352Aを用いて貼り合わ
せ、液晶セル9(液晶セルA)を作成した。
晶分子に与えるように第1および第2の配向膜を対向さ
せて、積水ファインケミカル(株)製スペーサ5を介し
て、基板間隔が6.5μmとなるように、三井東圧化学
(株)製ストラクトボンド352Aを用いて貼り合わ
せ、液晶セル9(液晶セルA)を作成した。
【0055】同様に、前記偏光紫外線の照射時間が、そ
れぞれ10分、15分、20分、25分、30分、35
分、40分、45分、50分、55分、60分である液
晶セルB〜Lを作成した。
れぞれ10分、15分、20分、25分、30分、35
分、40分、45分、50分、55分、60分である液
晶セルB〜Lを作成した。
【0056】次に、上記液晶セルA〜Lに、液晶MJ9
6435(屈折率異方性Δn=0.138)を真空注入
法により注入し、テストセルA〜Lを得た。
6435(屈折率異方性Δn=0.138)を真空注入
法により注入し、テストセルA〜Lを得た。
【0057】次に上記各テストセルA〜Lに、その偏光
軸が液晶分子の平均配向方向と45°の角度をなし、か
つお互いの偏光軸方向が直交するように偏光板を貼合
し、6V矩形波を印加してスプレイ配向からベンド配向
への転移を観察し、全電極領域(電極面積2cm2)が
スプレイ配向からベンド配向への転移に要する時間を測
定した。また、上記それぞれの液晶セル製造条件を用い
て、プレチルト角評価用の液晶セルを作成した。具体的
には、液晶層の厚みが15μmで、アンチパラレルに配
向するように貼り合わせて、セルHA〜HLを測定し
た。
軸が液晶分子の平均配向方向と45°の角度をなし、か
つお互いの偏光軸方向が直交するように偏光板を貼合
し、6V矩形波を印加してスプレイ配向からベンド配向
への転移を観察し、全電極領域(電極面積2cm2)が
スプレイ配向からベンド配向への転移に要する時間を測
定した。また、上記それぞれの液晶セル製造条件を用い
て、プレチルト角評価用の液晶セルを作成した。具体的
には、液晶層の厚みが15μmで、アンチパラレルに配
向するように貼り合わせて、セルHA〜HLを測定し
た。
【0058】表1に、プレチルト角の測定値、初期配向
状態の観察結果、スプレイ配向からベンド配向への転移
に要する時間を示す。
状態の観察結果、スプレイ配向からベンド配向への転移
に要する時間を示す。
【0059】
【表1】
【0060】上記の結果から、プレチルト角が47°以
上のテストセルにおいては、液晶分子は、初期配向状態
ですでにベンド配向しており、スプレイ配向からベンド
配向への転移操作は不要であった。
上のテストセルにおいては、液晶分子は、初期配向状態
ですでにベンド配向しており、スプレイ配向からベンド
配向への転移操作は不要であった。
【0061】表1より明らかなように、本実施例の液晶
表示装置に用いられるプレチルト角が15°以上90°
未満の液晶セルは、ベンド転移時間が短い。従って、新
たに、スプレイ−ベンド転移専用の駆動回路を付加する
ことなく、通常の6V程度の映像信号を入力するだけで
短時間でベンド転移を完了させることができた。
表示装置に用いられるプレチルト角が15°以上90°
未満の液晶セルは、ベンド転移時間が短い。従って、新
たに、スプレイ−ベンド転移専用の駆動回路を付加する
ことなく、通常の6V程度の映像信号を入力するだけで
短時間でベンド転移を完了させることができた。
【0062】なお、本実施例では、矩形波を用いた。こ
の結果、例えばプレチルト角が15°であるテストセル
Cでは、ベンド転移時間が280秒となった。一方、駆
動時に印加する電圧の波形を工夫して印加することによ
り、ベンド転移時間を上記時間より1/5程度に短縮で
きた。従って、プレチルト角が15°以上であれば、実
際の使用に耐えうる転移速度の速い液晶表示装置を提供
できることがわかった。
の結果、例えばプレチルト角が15°であるテストセル
Cでは、ベンド転移時間が280秒となった。一方、駆
動時に印加する電圧の波形を工夫して印加することによ
り、ベンド転移時間を上記時間より1/5程度に短縮で
きた。従って、プレチルト角が15°以上であれば、実
際の使用に耐えうる転移速度の速い液晶表示装置を提供
できることがわかった。
【0063】ギブスの自由エネルギーは、液晶の配向状
態によって変化する状態エネルギーである。図2は、液
晶材料MJ96435の物性値を用いて、スプレイ配向
に対するギブスの自由エネルギーとベンドスプレイ配向
に対するギブスの自由エネルギーとが等しくなる印加電
圧の値をプレチルト角に対して計算したものである。図
2より明らかなように、プレチルト角が47°〜48°
以上では、スプレイ配向に比べてベンド配向が安定であ
る。このことは、本実施例の結果と一致している。
態によって変化する状態エネルギーである。図2は、液
晶材料MJ96435の物性値を用いて、スプレイ配向
に対するギブスの自由エネルギーとベンドスプレイ配向
に対するギブスの自由エネルギーとが等しくなる印加電
圧の値をプレチルト角に対して計算したものである。図
2より明らかなように、プレチルト角が47°〜48°
以上では、スプレイ配向に比べてベンド配向が安定であ
る。このことは、本実施例の結果と一致している。
【0064】(実施例2)実施例1と同様にして、図1
と同様の構成の液晶セルMを以下のように作成した。
と同様の構成の液晶セルMを以下のように作成した。
【0065】2枚のガラス製の透明基板1、8上に形成
された透明電極2、7の全面に、JSR社製ポリイミド
配向膜塗料JALS−204をスピンコート法にて塗布
し、恒温槽中で180℃、1時間乾燥硬化させた。
された透明電極2、7の全面に、JSR社製ポリイミド
配向膜塗料JALS−204をスピンコート法にて塗布
し、恒温槽中で180℃、1時間乾燥硬化させた。
【0066】次に、第1および第2の配向膜について、
互いに同一方向に所定のプレチルト角を液晶分子に与え
るように図3に示す方向にラビング処置を施した。
互いに同一方向に所定のプレチルト角を液晶分子に与え
るように図3に示す方向にラビング処置を施した。
【0067】第1および第2の配向膜を対向させて、積
水ファインケミカル(株)製スペーサ5を介して、基板
間隔が5.3μmとなるように、三井東圧化学(株)製
ストラクトボンド352Aを用いて貼り合わせ、液晶セ
ル9(液晶セルM)を作成した。
水ファインケミカル(株)製スペーサ5を介して、基板
間隔が5.3μmとなるように、三井東圧化学(株)製
ストラクトボンド352Aを用いて貼り合わせ、液晶セ
ル9(液晶セルM)を作成した。
【0068】次に、上記液晶セルMに、液晶MJ964
35(屈折率異方性Δn=0.138)を真空注入法に
より注入し、テストセルMを得た。また、別途ホモジニ
アス配向セルを作成し、プレチルト角を測定した。本実
施例のラビング条件では、プレチルト角は78°であっ
た。
35(屈折率異方性Δn=0.138)を真空注入法に
より注入し、テストセルMを得た。また、別途ホモジニ
アス配向セルを作成し、プレチルト角を測定した。本実
施例のラビング条件では、プレチルト角は78°であっ
た。
【0069】次に、テストセルMに、液晶層の残留位相
差を補償するために、35nmの位相差を有する正の一
軸性位相差板を介して、その偏光軸が配向膜のラビング
処理方向と45°の角度をなし、かつ互いの偏光軸方向
が直交するように偏光板を貼合し、その電圧−輝度特性
を測定した。結果を図4に示す。また、8階調表示時に
おける最も駆動電圧の低い階調間応答に相当する0.2
V印加と0.5V印加の2状態間での応答時間を測定し
たところ、立ち上がり応答時間は6msec、立ち下り
応答時間は9msecであった。
差を補償するために、35nmの位相差を有する正の一
軸性位相差板を介して、その偏光軸が配向膜のラビング
処理方向と45°の角度をなし、かつ互いの偏光軸方向
が直交するように偏光板を貼合し、その電圧−輝度特性
を測定した。結果を図4に示す。また、8階調表示時に
おける最も駆動電圧の低い階調間応答に相当する0.2
V印加と0.5V印加の2状態間での応答時間を測定し
たところ、立ち上がり応答時間は6msec、立ち下り
応答時間は9msecであった。
【0070】図4および応答時間測定の結果から、本テ
ストセルMにおいて、液晶分子がベンド配向をしている
ことが確認された。すなわち、本テストセルMでは、液
晶分子は初期配向の段階ですでにベンド配向状態を示し
ており、スプレイ−ベンド転移操作が必要なかった。
ストセルMにおいて、液晶分子がベンド配向をしている
ことが確認された。すなわち、本テストセルMでは、液
晶分子は初期配向の段階ですでにベンド配向状態を示し
ており、スプレイ−ベンド転移操作が必要なかった。
【0071】なお、位相差板に求められる位相差として
は、35nmに限定されるものではない。位相差は、必
要とされる駆動電圧値や、透過率の値により変動するも
のであるからである。
は、35nmに限定されるものではない。位相差は、必
要とされる駆動電圧値や、透過率の値により変動するも
のであるからである。
【0072】(実施例3)
【0073】配向膜材料が異なること以外は、実施例2
と同様にして液晶セルNを作成した。
と同様にして液晶セルNを作成した。
【0074】2枚のガラス製の透明基板1、8上に形成
された透明電極2、7の全面に、基板法線から60°の
角度でSiOを斜方蒸着した。次に、SiO膜の表面
に、垂直配向剤レシチンをスピンコート法にて塗布し、
恒温槽中で120℃、1時間乾燥させた。
された透明電極2、7の全面に、基板法線から60°の
角度でSiOを斜方蒸着した。次に、SiO膜の表面
に、垂直配向剤レシチンをスピンコート法にて塗布し、
恒温槽中で120℃、1時間乾燥させた。
【0075】第1および第2の配向膜を対向させて、積
水ファインケミカル(株)製スペーサ5を介して、基板
間隔が5.3μmとなるように、三井東圧化学(株)製
ストラクトボンド352Aを用いて貼り合わせ、液晶セ
ル9(液晶セルN)を作成した。
水ファインケミカル(株)製スペーサ5を介して、基板
間隔が5.3μmとなるように、三井東圧化学(株)製
ストラクトボンド352Aを用いて貼り合わせ、液晶セ
ル9(液晶セルN)を作成した。
【0076】次に、上記液晶セルNに、液晶MJ964
35(屈折率異方性Δn=0.138)を真空注入法に
より注入し、テストセルNを得た。また、別途ホモジニ
アス配向セルを作成し、プレチルト角を測定した。本実
施例では、プレチルト角は57°であった。
35(屈折率異方性Δn=0.138)を真空注入法に
より注入し、テストセルNを得た。また、別途ホモジニ
アス配向セルを作成し、プレチルト角を測定した。本実
施例では、プレチルト角は57°であった。
【0077】次に、テストセルNに、液晶層の残留位相
差を補償するために、32nmの位相差を有する正の一
軸位相差板を介して、その偏光軸が配向膜の配向処理方
向と45°の角度をなし、かつ互いの偏光軸方向が直交
するように偏光板を貼合し、その電圧−輝度特性を測定
した。結果を図5に示す。また、8階調表示時における
最も駆動電圧の低い階調間応答に相当する0.2V印加
と0.5V印加の2状態間での応答時間を測定したとこ
ろ、立ち上がり応答時間は6msec、立ち下り応答時
間は7msecであった。
差を補償するために、32nmの位相差を有する正の一
軸位相差板を介して、その偏光軸が配向膜の配向処理方
向と45°の角度をなし、かつ互いの偏光軸方向が直交
するように偏光板を貼合し、その電圧−輝度特性を測定
した。結果を図5に示す。また、8階調表示時における
最も駆動電圧の低い階調間応答に相当する0.2V印加
と0.5V印加の2状態間での応答時間を測定したとこ
ろ、立ち上がり応答時間は6msec、立ち下り応答時
間は7msecであった。
【0078】図5および応答時間測定の結果から、本テ
ストセルNにおいて、液晶分子がベンド配向をしている
ことが確認された。すなわち、本テストセルMでは、液
晶分子は初期配向の段階ですでにベンド配向状態を示し
ており、スプレイ−ベンド転移操作が必要なかった。
ストセルNにおいて、液晶分子がベンド配向をしている
ことが確認された。すなわち、本テストセルMでは、液
晶分子は初期配向の段階ですでにベンド配向状態を示し
ており、スプレイ−ベンド転移操作が必要なかった。
【0079】垂直配向剤の代わりに、ポリイミド樹脂や
化学吸着物質を用いて、有機薄膜を形成し、ラビング法
や光照射法で配向処理して、液晶セルを作成した。本実
施例と同様の効果が得られた。
化学吸着物質を用いて、有機薄膜を形成し、ラビング法
や光照射法で配向処理して、液晶セルを作成した。本実
施例と同様の効果が得られた。
【0080】(実施例4)実施例2で作成した液晶セル
Mに、図6に示すように、偏光子、負の一軸性位相差
板、二軸性位相差板を積層し、テストセルPを作成し
た。このとき、負の一軸性位相差板の位相差Rthは20
0nm、二軸性位相差板Re、Rthは、それぞれ30n
m、150nmであった。(ここにおいて、位相差板の
主屈折率をnx、ny、nz、位相差板の厚さをdとした
時、Re=(nx−ny)・d、Rth=((nx+ny)/
2−nz)・dを表している。なお、nx、ny、nz、d
の意味については、上記と同じである。)
Mに、図6に示すように、偏光子、負の一軸性位相差
板、二軸性位相差板を積層し、テストセルPを作成し
た。このとき、負の一軸性位相差板の位相差Rthは20
0nm、二軸性位相差板Re、Rthは、それぞれ30n
m、150nmであった。(ここにおいて、位相差板の
主屈折率をnx、ny、nz、位相差板の厚さをdとした
時、Re=(nx−ny)・d、Rth=((nx+ny)/
2−nz)・dを表している。なお、nx、ny、nz、d
の意味については、上記と同じである。)
【0081】次に、定法に従い、テストセルPの白表示
(0.2V印加)時と黒表示(6.0V印加)時との2
つの状態間でのコントラスト比の視角依存性を測定した
ところ、上下方向120°、左右方向130°の範囲に
おいて、10:1以上のコントラスト比が得られた。
(0.2V印加)時と黒表示(6.0V印加)時との2
つの状態間でのコントラスト比の視角依存性を測定した
ところ、上下方向120°、左右方向130°の範囲に
おいて、10:1以上のコントラスト比が得られた。
【0082】実施例2および実施例4からも明らかなよ
うに、本実施例の液晶表示装置に用いられる液晶表示素
子は、高速かつ広視野角特性を示すOCBモードの液晶
表示素子であり、スプレイ−ベンド転移操作が不要な液
晶表示素子であることがわかった。
うに、本実施例の液晶表示装置に用いられる液晶表示素
子は、高速かつ広視野角特性を示すOCBモードの液晶
表示素子であり、スプレイ−ベンド転移操作が不要な液
晶表示素子であることがわかった。
【0083】本実施例では、配向処理方法として、ラビ
ング処理法、斜方蒸着方、光配向法を用いたが、LB膜
法、スタンプ法、単分子吸着膜法を用いても、同様の効
果が得られた。
ング処理法、斜方蒸着方、光配向法を用いたが、LB膜
法、スタンプ法、単分子吸着膜法を用いても、同様の効
果が得られた。
【0084】実施例4では、プレチルト角や液晶表示素
子の構成を上下対称としたが、コントラストや輝度の視
角特性により、上下で異なった角度や素子構成にして
も、同様の効果が得られた。
子の構成を上下対称としたが、コントラストや輝度の視
角特性により、上下で異なった角度や素子構成にして
も、同様の効果が得られた。
【0085】(実施例5)実施例1と同様にして、図1
と同様の構成の液晶セルQを以下のように作成した。
と同様の構成の液晶セルQを以下のように作成した。
【0086】2枚のガラス製の透明基板1、8上に形成
された透明電極2、7の全面に、日産化学工業株式会社
製垂直配向ポリイミド樹脂SE1211をスピンコート
法にて塗布し、恒温槽中で180℃、1時間乾燥硬化さ
せた。
された透明電極2、7の全面に、日産化学工業株式会社
製垂直配向ポリイミド樹脂SE1211をスピンコート
法にて塗布し、恒温槽中で180℃、1時間乾燥硬化さ
せた。
【0087】次に、第1および第2の配向膜について、
互いに同一方向に所定のプレチルト角を液晶分子に与え
るように図3に示す方向にラビング処置を施した。
互いに同一方向に所定のプレチルト角を液晶分子に与え
るように図3に示す方向にラビング処置を施した。
【0088】第1および第2の配向膜を対向させて、積
水ファインケミカル(株)製スペーサ5を介して、基板
間隔が3μmとなるように、三井東圧化学(株)製スト
ラクトボンド352Aを用いて貼り合わせ、液晶セル9
(液晶セルQ)を作成した。
水ファインケミカル(株)製スペーサ5を介して、基板
間隔が3μmとなるように、三井東圧化学(株)製スト
ラクトボンド352Aを用いて貼り合わせ、液晶セル9
(液晶セルQ)を作成した。
【0089】次に、上記液晶セルQに、メルク・ジャパ
ン株式会社製液晶ZLI−1083を真空注入法により
注入し、テストセルQを得た。また、別途ホモジニアス
配向セルを作成し、プレチルト角を測定した。本実施例
のラビング条件では、プレチルト角は78°であった。
ン株式会社製液晶ZLI−1083を真空注入法により
注入し、テストセルQを得た。また、別途ホモジニアス
配向セルを作成し、プレチルト角を測定した。本実施例
のラビング条件では、プレチルト角は78°であった。
【0090】この液晶セルQの光源側、および観察者側
に、主軸がハイブリッド配向した負の屈折率媒体よりな
る位相差板(正面位相差Re=25nm)、負の一軸性
位相差板(Re=3nm、Rth=105nm)、偏光子
を液晶セルQ側から順に積層し、テストセルQを作成し
た。
に、主軸がハイブリッド配向した負の屈折率媒体よりな
る位相差板(正面位相差Re=25nm)、負の一軸性
位相差板(Re=3nm、Rth=105nm)、偏光子
を液晶セルQ側から順に積層し、テストセルQを作成し
た。
【0091】このテストセルQは、駆動電圧1.5Vで
白表示が、駆動電圧5.0Vで黒表示がそれぞれ可能で
あった。また、テストセルPは、正面コントラスト18
0:1が得られた。さらに、視野角範囲は、上下方向1
10°、左右方向160°と良好であった。
白表示が、駆動電圧5.0Vで黒表示がそれぞれ可能で
あった。また、テストセルPは、正面コントラスト18
0:1が得られた。さらに、視野角範囲は、上下方向1
10°、左右方向160°と良好であった。
【0092】(実施例6)実施例1と同様にして、図1
と同様の構成の液晶セルRを以下のように作成した。
と同様の構成の液晶セルRを以下のように作成した。
【0093】2枚のガラス製の透明基板1、8上に形成
された透明電極2、7の全面に、乾燥雰囲気中で、ヘキ
サメチルジシロキサンに、C6H5−CH=CH−CO−
O−(C6H4)−O−SiCl3を混合溶解し、10-3m
ol/Lの溶液をスピンコート法にて塗布し、恒温槽中
で1時間乾燥硬化させた。その後、基板をクロロホルム
で洗浄し、液切り乾燥させた。
された透明電極2、7の全面に、乾燥雰囲気中で、ヘキ
サメチルジシロキサンに、C6H5−CH=CH−CO−
O−(C6H4)−O−SiCl3を混合溶解し、10-3m
ol/Lの溶液をスピンコート法にて塗布し、恒温槽中
で1時間乾燥硬化させた。その後、基板をクロロホルム
で洗浄し、液切り乾燥させた。
【0094】次に、第1および第2の配向膜について、
互いに同一方向に異なるプレチルト角を液晶分子に与え
るように偏光紫外線の照射強度と照射角度を変えて、偏
光紫外線を照射した。
互いに同一方向に異なるプレチルト角を液晶分子に与え
るように偏光紫外線の照射強度と照射角度を変えて、偏
光紫外線を照射した。
【0095】第1および第2の配向膜を対向させて、積
水ファインケミカル(株)製スペーサ5を介して、基板
間隔が3μmとなるように、三井東圧化学(株)製スト
ラクトボンド352Aを用いて貼り合わせ、液晶セル9
(液晶セルR)を作成した。
水ファインケミカル(株)製スペーサ5を介して、基板
間隔が3μmとなるように、三井東圧化学(株)製スト
ラクトボンド352Aを用いて貼り合わせ、液晶セル9
(液晶セルR)を作成した。
【0096】次に、上記液晶セルRに、メルク・ジャパ
ン株式会社性液晶ZLI−1083を真空注入法により
注入し、テストセルRを得た。また、別途ホモジニアス
配向セルを作成し、プレチルト角を測定した。本実施例
の条件では、第1の基板1のプレチルト角は30°、第
2の基板8のプレチルト角は65°であった。
ン株式会社性液晶ZLI−1083を真空注入法により
注入し、テストセルRを得た。また、別途ホモジニアス
配向セルを作成し、プレチルト角を測定した。本実施例
の条件では、第1の基板1のプレチルト角は30°、第
2の基板8のプレチルト角は65°であった。
【0097】この液晶セルRに、偏光子、主軸がハイブ
リッド配向した負の屈折率媒体よりなる位相差フィルム
を積層し、テストセルRを作成した。このテストセルR
は、上下左右方向120°の対称な視野角特性が得られ
た。
リッド配向した負の屈折率媒体よりなる位相差フィルム
を積層し、テストセルRを作成した。このテストセルR
は、上下左右方向120°の対称な視野角特性が得られ
た。
【0098】化学吸着法を用いると、中程度のプレチル
ト角を有する液晶表示装置を得るのに有効だった。ま
た、偏光紫外線の照射条件を変えることで、プレチルト
角の異なる基板を容易に得ることができた。特に、カル
コン骨格を有するシラン系化合物が有効だった。
ト角を有する液晶表示装置を得るのに有効だった。ま
た、偏光紫外線の照射条件を変えることで、プレチルト
角の異なる基板を容易に得ることができた。特に、カル
コン骨格を有するシラン系化合物が有効だった。
【0099】ラビング法、無機化合物からなる薄膜上に
有機薄膜を積層する方法によっても、一の基板上のプレ
チルト角と他の基板上のプレチルト角とが、15°以
上、90°未満であり、プレチルト角がそれぞれ異なる
液晶セルを製造できた。この液晶セルも、上下左右方向
に対称な視野角特性が得られた。
有機薄膜を積層する方法によっても、一の基板上のプレ
チルト角と他の基板上のプレチルト角とが、15°以
上、90°未満であり、プレチルト角がそれぞれ異なる
液晶セルを製造できた。この液晶セルも、上下左右方向
に対称な視野角特性が得られた。
【0100】(実施例7)偏光紫外線の照射条件を変え
た以外は、実施例6と同様にして、液晶セルSを作成し
た。
た以外は、実施例6と同様にして、液晶セルSを作成し
た。
【0101】第1および第2の配向膜を対向させて、積
水ファインケミカル(株)製スペーサ5を介して、基板
間隔が2.5μmとなるように、三井東圧化学(株)製
ストラクトボンド352Aを用いて貼り合わせ、液晶セ
ル9(液晶セルS)を作成した。
水ファインケミカル(株)製スペーサ5を介して、基板
間隔が2.5μmとなるように、三井東圧化学(株)製
ストラクトボンド352Aを用いて貼り合わせ、液晶セ
ル9(液晶セルS)を作成した。
【0102】次に、上記液晶セルSに、メルク・ジャパ
ン株式会社性液晶ZLI−1083を真空注入法により
注入し、テストセルSを得た。このテストセルSの液晶
分子の初期配向状態を観察したところ、ベンド配向して
おり、スプレイ配向からベンド配向への転移は、不要で
あった。
ン株式会社性液晶ZLI−1083を真空注入法により
注入し、テストセルSを得た。このテストセルSの液晶
分子の初期配向状態を観察したところ、ベンド配向して
おり、スプレイ配向からベンド配向への転移は、不要で
あった。
【0103】また、別途ホモジニアス配向セルを作成
し、プレチルト角を測定した。本実施例の条件では、第
1の基板1のプレチルト角は8°、第2の基板8のプレ
チルト角は82°であった。
し、プレチルト角を測定した。本実施例の条件では、第
1の基板1のプレチルト角は8°、第2の基板8のプレ
チルト角は82°であった。
【0104】次に、テストセルSについて、2.0V印
加と2.4V印加の2状態間での応答時間を測定したと
ころ、立ち上がり応答時間は0.6msec、立ち下り
応答時間は1.1msecであった。
加と2.4V印加の2状態間での応答時間を測定したと
ころ、立ち上がり応答時間は0.6msec、立ち下り
応答時間は1.1msecであった。
【0105】ラビング法、無機化合物からなる薄膜上に
有機薄膜を積層する方法によっても、1の基板上のプレ
チルト角が、15°以上、90°未満で、他の基板上の
プレチルト角が15°未満の液晶セルを製造できた。こ
の液晶セルも、スプレイ配向からベンド配向への転移が
不要、または短時間で、ベンド転移が完了できた。ま
た、応答時間も、短く、良好であった。
有機薄膜を積層する方法によっても、1の基板上のプレ
チルト角が、15°以上、90°未満で、他の基板上の
プレチルト角が15°未満の液晶セルを製造できた。こ
の液晶セルも、スプレイ配向からベンド配向への転移が
不要、または短時間で、ベンド転移が完了できた。ま
た、応答時間も、短く、良好であった。
【0106】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明によれ
ば、15°以上、90°未満のプレチルト角を液晶分子
に与えることのできる配向膜をパラレル配向処理するこ
とにより、数V程度の電圧を印加により、容易にベンド
配向が形成される、転移速度の速い液晶表示装置を提供
することができる。また、さらには転移操作を必要とし
ない液晶表示装置を提供することもできる。また、視野
角特性にも優れるので、実用性に優れるOCBモードの
液晶表示装置が提供できる。
ば、15°以上、90°未満のプレチルト角を液晶分子
に与えることのできる配向膜をパラレル配向処理するこ
とにより、数V程度の電圧を印加により、容易にベンド
配向が形成される、転移速度の速い液晶表示装置を提供
することができる。また、さらには転移操作を必要とし
ない液晶表示装置を提供することもできる。また、視野
角特性にも優れるので、実用性に優れるOCBモードの
液晶表示装置が提供できる。
【図1】図1は、本発明に係る液晶表示装置に用いる実
施例1のテストセルの構成を概念的に示す断面図であ
る。
施例1のテストセルの構成を概念的に示す断面図であ
る。
【図2】図2は、スプレイ配向に対するギブスの自由エ
ネルギーとベンド配向に対するギブスの自由エネルギー
とが等しくなる印加電圧の値と、プレチルト角との関係
を説明するための図である。
ネルギーとベンド配向に対するギブスの自由エネルギー
とが等しくなる印加電圧の値と、プレチルト角との関係
を説明するための図である。
【図3】図3は、実施例1における配向処理方法を説明
するための図である。
するための図である。
【図4】図4は、実施例2の液晶表示装置の電圧−輝度
特性を説明するための図である。
特性を説明するための図である。
【図5】図5は、実施例3の液晶表示装置の電圧−輝度
特性を説明するための図である。
特性を説明するための図である。
【図6】図6は、実施例4の液晶表示装置の構成を概念
的に示す断面図である。
的に示す断面図である。
【図7】図7は、OCB型液晶表示装置における初期化
電圧印加によるスプレイ−ベンド転移を説明するための
図である。
電圧印加によるスプレイ−ベンド転移を説明するための
図である。
1 第1の透明基板 2 第1の電極 3 配向膜 4 液晶 5 スペーサ 6 配向膜 7 第2の電極 8 第1の透明基板 9 液晶セル 10 上側(第1の透明基板)での配向処理方向 11 下側(第2の透明基板)での配向処理方向 12a、12b 負の一軸性位相差板 13、16 偏光板 14a、14b 二軸性位相差板 101、108 基板 102、107 電極 103、106 配向膜 104 液晶 104a 電圧無印加時の液晶配向(スプレイ配向) 104b 電圧印加時の液晶配向(ベンド配向) 105 スペーサ 113、116 偏光板 117、118 位相補償板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月28日(2001.6.2
8)
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中尾 健次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 服部 勝治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 上村 強 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H090 HB02Y HB08Y HC02 HC08 HC19 HD14 JB13 KA18 LA06 MA02 MB14 2H091 FA11X FD10 FD12 HA18 KA02 KA05 LA13
Claims (17)
- 【請求項1】 第1の透明基板上に設けられた第1の
電極と、第2の透明基板上に設けられた第2の電極と、
前記第1若しくは第2の電極をそれぞれ覆って形成さ
れ、互いに同一方向に所定のプレチルト角を液晶分子に
与えるようにパラレル配向処理された第1および第2の
配向膜と、前記第1および第2の基板間に封入された液
晶層とを有する液晶セルを含み、前記液晶にベンド配向
を形成させることにより、光の透過率を変化させて表示
を行う液晶表示装置であって、少なくとも一方の配向膜
のプレチルト角が15°以上90°未満であることを特
徴とする液晶表示装置。 - 【請求項2】 前記第1の配向膜のプレチルト角と第
2の配向膜のプレチルト角とが同じ角度であることを特
徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。 - 【請求項3】 前記第1の電極側、または前記第2の
電極側の少なくとも一方側に、液晶の配向を光学的に補
償する位相補償板が設けられていることを特徴とする請
求項1又は請求項2に記載の液晶表示装置。 - 【請求項4】 前記位相補償板が、負の一軸性位相差
板、または二軸性位相差板であることを特徴とする請求
項3に記載の液晶表示装置。 - 【請求項5】 前記位相補償板が、負の一軸性位相差
板であり、当該位相差板の正面位相差が30nm未満
で、主軸が傾斜しているものであることを特徴とする請
求項3に記載の液晶表示装置。 - 【請求項6】 それぞれ配向膜を備えた一対の電極付
きの基板間に設けられた液晶にベンド配向を形成させる
ことにより、光の透過率を変化させて表示を行う液晶表
示装置の製造方法であって、 前記一対の基板上に、無機化合物を斜方蒸着させて第1
の薄膜を形成し、さらに、前記第1の薄膜上に有機化合
物からなる第2の薄膜を形成する配向膜形成工程と、 前記第2の薄膜に配向処理を行う配向処理工程と、 前記一対の基板を前記配向膜の配向処理方向が互いに略
平行になるように貼り合わせる貼り合わせ工程と、 前記一対の基板間に液晶を注入することにより、前記液
晶層を形成する液晶注入工程と、を備えることにより、 前記基板水平面からの液晶分子のプレチルト角が15°
以上、90°未満となることを特徴とする液晶表示装置
の製造方法 - 【請求項7】 前記第2の薄膜が第1の薄膜の膜面に
対して5°以上のプレチルト角を有するように配向処理
することを特徴とする請求項6に記載の液晶表示装置の
製造方法。 - 【請求項8】 前記第2の薄膜を形成する有機化合物
がポリイミド樹脂である請求項6または請求項7に記載
の液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項9】 前記第2の薄膜は、化学吸着法により
形成されることを特徴とする請求項6ないし請求項8の
いずれかに記載の液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項10】 前記第2の薄膜は、LB法により形
成されることを特徴とする請求項6ないし請求項8のい
ずれかに記載の液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項11】 それぞれ配向膜を備えた一対の電極
付きの基板間に設けられた液晶にベンド配向を形成させ
ることにより、光の透過率を変化させて表示を行う液晶
表示装置の製造方法であって、 前記一対の基板上に、有機化合物からなる薄膜を形成す
る薄膜形成工程と、 前記薄膜に光を照射して配向処理を行う配向処理工程
と、 前記一対の基板を前記配向膜の配向処理方向が互いに略
平行になるように貼り合わせる貼り合わせ工程と、 前記一対の基板間に液晶を注入することにより、前記液
晶層を形成する液晶注入工程と、を備えることにより、 前記基板水平面からの液晶分子のプレチルト角が15°
以上、90°未満となることを特徴とする液晶表示装置
の製造方法。 - 【請求項12】 それぞれ配向膜を備えた一対の電極
付きの基板間に設けられた液晶にベンド配向を形成させ
ることにより、光の透過率を変化させて表示を行う液晶
表示装置の製造方法であって、 前記一対の基板上に、有機化合物からなる薄膜を形成す
る薄膜形成工程と、 前記薄膜のそれぞれに異なる照射条件で配向処理を行う
配向処理工程と、 前記一対の基板を前記配向膜の配向処理方向が互いに略
平行になるように貼り合わせる貼り合わせ工程と、 前記一対の基板間に液晶を注入することにより、前記液
晶層を形成する液晶注入工程と、を備えることにより、 少なくとも1つの基板水平面からの液晶分子のプレチル
ト角が15°以上、90°未満であることを特徴とする
液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項13】 それぞれ配向膜を備えた一対の電極
付きの基板間に設けられた液晶にベンド配向を形成させ
ることにより、光の透過率を変化させて表示を行う液晶
表示装置の製造方法であって、 前記一対の基板上に、有機化合物からなる薄膜を形成す
る薄膜形成工程と、 前記薄膜にラビング法を用いて配向処理を行う配向処理
工程と、 前記一対の基板を前記配向膜の配向処理方向が互いに略
平行になるように貼り合わせる貼り合わせ工程と、 前記一対の基板間に液晶を注入することにより、前記液
晶層を形成する液晶注入工程と、を備えることにより、 前記基板水平面からの液晶分子のプレチルト角が15°
以上、90°未満となることを特徴とする液晶表示装置
の製造方法。 - 【請求項14】 それぞれ配向膜を備えた一対の電極
付きの基板間に設けられた液晶にベンド配向を形成させ
ることにより、光の透過率を変化させて表示を行う液晶
表示装置の製造方法であって、 前記一対の基板上に、有機化合物からなる薄膜を形成す
る薄膜形成工程と、 前記薄膜のそれぞれにラビング条件を変えてラビング法
を用いて配向処理を行う配向処理工程と、 前記一対の基板を前記配向膜の配向処理方向が互いに略
平行になるように貼り合わせる貼り合わせ工程と、 前記一対の基板間に液晶を注入することにより、前記液
晶層を形成する液晶注入工程と、を備えることにより、 少なくとも1つの基板水平面からの液晶分子のプレチル
ト角が15°以上、90°未満となることを特徴とする
液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項15】 液晶表示素子の製造方法であって、
配向膜を形成する有機化合物が、ポリイミド樹脂である
ことを特徴とする請求項11ないし請求項14のいずれ
かに記載の液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項16】 それぞれ配向膜を備えた一対の電極
付きの基板間に設けられた液晶にベンド配向を形成させ
ることにより、光の透過率を変化させて表示を行う液晶
表示装置の製造方法であって、 前記一対の基板上に、感光性基を有する化学吸着物質を
前記基板表面に接触させ、基板表面に化学吸着物質を化
学吸着して薄膜を形成する薄膜形成工程と、 前記薄膜に偏光を照射して配向処理を行う配向処理工程
と、 前記一対の基板を前記配向膜の配向処理方向が互いに略
平行になるように貼り合わせる貼り合わせ工程と、 前記一対の基板間に液晶を注入することにより、前記液
晶層を形成する液晶注入工程と、を備えることにより、 前記基板水平面からの液晶分子のプレチルト角が15°
以上、90°未満となることを特徴とする液晶表示装置
の製造方法。 - 【請求項17】 それぞれ配向膜を備えた一対の電極
付きの基板間に設けられた液晶にベンド配向を形成させ
ることにより、光の透過率を変化させて表示を行う液晶
表示装置の製造方法であって、 前記一対の基板上に、感光性基を有する化学吸着物質を
前記基板表面に接触させ、基板表面に化学吸着物質を化
学吸着して薄膜を形成する薄膜形成工程と、 前記薄膜のそれぞれに異なる照射条件で偏光を照射して
配向処理を行う配向処理工程と、 前記一対の基板を前記配向膜の配向処理方向が互いに略
平行になるように貼り合わせる貼り合わせ工程と、 前記一対の基板間に液晶を注入することにより、前記液
晶層を形成する液晶注入工程と、を備えることにより、 少なくとも一方の基板水平面からの液晶分子のプレチル
ト角が15°以上、90°未満となることを特徴とする
液晶表示装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001033567A JP2001296527A (ja) | 2000-02-10 | 2001-02-09 | 液晶表示素子、およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-32905 | 2000-02-10 | ||
JP2000032905 | 2000-02-10 | ||
JP2001033567A JP2001296527A (ja) | 2000-02-10 | 2001-02-09 | 液晶表示素子、およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001296527A true JP2001296527A (ja) | 2001-10-26 |
Family
ID=26585161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001033567A Pending JP2001296527A (ja) | 2000-02-10 | 2001-02-09 | 液晶表示素子、およびその製造方法 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2001296527A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005227582A (ja) * | 2004-02-13 | 2005-08-25 | Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd | 液晶表示装置 |
JP2006330503A (ja) * | 2005-05-27 | 2006-12-07 | Sharp Corp | 液晶表示素子およびその製造方法 |
JP2007272136A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Fujifilm Corp | 液晶表示装置 |
-
2001
- 2001-02-09 JP JP2001033567A patent/JP2001296527A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005227582A (ja) * | 2004-02-13 | 2005-08-25 | Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd | 液晶表示装置 |
JP2006330503A (ja) * | 2005-05-27 | 2006-12-07 | Sharp Corp | 液晶表示素子およびその製造方法 |
JP4675678B2 (ja) * | 2005-05-27 | 2011-04-27 | シャープ株式会社 | 液晶表示素子およびその製造方法 |
JP2007272136A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Fujifilm Corp | 液晶表示装置 |
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