JP2001296514A - 投写型映像表示装置 - Google Patents

投写型映像表示装置

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JP2001296514A
JP2001296514A JP2000115780A JP2000115780A JP2001296514A JP 2001296514 A JP2001296514 A JP 2001296514A JP 2000115780 A JP2000115780 A JP 2000115780A JP 2000115780 A JP2000115780 A JP 2000115780A JP 2001296514 A JP2001296514 A JP 2001296514A
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light
beam splitter
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projection
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JP2000115780A
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Kozo Sato
剛三 佐藤
Nobuaki Kabuto
展明 甲
Satoshi Ouchi
敏 大内
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高コントラストな投写型映像表示装置を得るこ
と。 【解決手段】反射型液晶パネルと組合わせ使用する偏光
ビームスプリッタ、ダイクロイックプリズム等の偏光透
過部品の光弾性定数、該部品に加わる応力、光透過長3
者の積を一定値以下として複屈折の発生を抑える。ま
た、画像光である偏光が透過する光学部品の支持、固定
に弾力性止め具を使用し該部品へ加わる応力を緩和す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投射型表示装置に
係わり、特に高コントラスト化を実現する反射型液晶パ
ネルを用いた投射型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】反射形液晶パネル、該反射型液晶パネル
へ入射させる偏光を形成するための偏光ビームスプリッ
タ等からなる従来の投写型液晶表示装置として、例え
ば、特開平9−54213号公報に開示された技術が挙
げられる。
【0003】上記の投写型液晶表示装置おいては、光源
からの白色光はクロスダイクロイックミラーでR光、G
光、B光の3色に分光された後、偏光ビームスプリッタ
を経て偏光となり、R画像表示用、G画像表示用、B画
像表示用それぞれのモノクロ反射形液晶パネルに入射す
る構成である。該反射形液晶パネルへの入射光は該反射
形液晶パネルで反射し該液晶パネルより出射、該偏光ビ
ームスプリッタで検光された後、投写レンズで画像投写
する。
【0004】上記構成において、偏光ビームスプリッタ
の光弾性定数を1.5×10-8cm2/N以下としてお
り、この設定により該ビームスプリッタの複屈折を小さ
くできる可能性があり、それにより該表示装置の投写画
像を高コントラストにできる可能性がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、偏光ビームス
プリッタなどの光透過部品で生ずる複屈折の大きさを左
右する因子としては、該材料の光弾性定数C、該部品へ
加わる応力F、該部品の光透過長L、該部品を透過する
光の波長λ等がある。該光透過部品に偏光を入射させた
ときに該部品内で生ずる複屈折の大きさは該部品内で生
ずる位相差ΔSに関連しており、位相差ΔSが大きくな
ると複屈折も大きくなる。その位相差ΔSは一般に次式
(1)であらわすことができる。
【0006】 ΔS=2π・C・F・L/λ…………(1) ただし、C:光透過部品材料の光弾性定数〔m2/N〕 F:光透過部品材料へ加わる応力〔N/m2〕 L:光透過部品の光透過長 〔m〕 λ:光の波長 〔m〕 すなわち、光透過部品において生ずる複屈折の大きさは
光透過部品材料の光弾性定数、該部品に加わる応力、該
部品の光透過長に比例し、光の波長に反比例する関係に
ある。
【0007】ところで、前記特開平9−54213号公
報では光透過部品で生ずる複屈折低減のため光弾性定数
の上限値を1.5×10-8cm2/Nとしているが、他の
因子については述べていない。光弾性定数の上限値を
1.5×10-8cm2/Nとしても、光透過部品へ加わる
応力が大きく、該部品が大きく、光透過長が長い場合は
該部品で生ずる複屈折を小さくすることができない。ま
た、光透過部品が非常に小さく、該部品のへ加わる応力
も非常に小さい場合、該部品の光弾性定数を1.5×1
-8cm2/Nより大としても複屈折を小さく抑えること
が出来る可能性がある。
【0008】すなわち、前記従来技術特開平9−542
13号公報によれば偏光ビームスプリッタで生ずる複屈
折を小さく出来る場合もあるが、出来ない場合もあり、
前記従来技術だけでは偏光ビームスプリッタで生ずる複
屈折低減、投写型映像表示装置の高コントラスト化にと
って不十分である。
【0009】本発明の目的は上記問題点を解決し、画像
光を形成するための偏光ビームスプリッタ、または他の
透明光学部品で生ずる複屈折を抑制し、該スプリッタ、
または該光学部品を適用した投写型映像表示装置の投写
画像を十分に高画質、高コントラスト化する構成を得る
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、画像光を形成するための偏光を透過させ
る光学部品、具体的な部品として、光学部品に誘電体多
層膜を形成してなる偏光ビームスプリッタ、またはダイ
クロイックプリズム等において、該光学部品使用時にお
ける該光学部品に加わる応力をF〔N/m2〕、光が該透明
光学部品、該ビームスプリッタ中を透過するときの該部
品、該スプリッタ中の光透過長をL〔m〕、それらの光
弾性定数をC〔m2/N〕、透過光の中心波長をλ〔m〕と
したとき、それらF、L、C、λが、(2π/λ)×F
×L×C≦0.1 を満足する関係となるような構成と
した。 また、投写型映像表示装置において前記構成の
偏光ビームスプリッタ、ダイクロイックプリズムを適用
する光学系構成とした。さらに、投写形液晶表示装置内
における偏光ビームスプリッタ、ダイクロイックプリズ
ムの設置方法として、弾性体、弾力性止め具等を介して
の設置など該偏光ビームスプリッタ、ダイクロイックプ
リズム等に出来るだけ応力が加わらない手段を適用し
た。反射型液晶パネルと該透明光学部品の相互位置を固
定しなければならない場合、それら両者を弾性体、また
は弾力性止め具等を介して装置内に設置する手段等を適
用した。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて説明する。
【0012】図1は本発明による偏光ビームスプリッ
タ、および該ビームスプリッタを適用した投写型映像表
示装置である第1実施形態の光学系要部の模式構成図で
ある。同図において、1は光源、2は反射型液晶パネ
ル、3は偏光ビームスプリッタ、4は投写レンズであ
る。なお、他の光学系部品は本発明の本質を説明する上
で、必須でないため省略してある。
【0013】図1の構成において、光源からの出射光5
は側面の寸法形状がl×hの偏光ビームスプリッタ3の
光入射面3−1から入射し、誘電体多層膜を形成した偏
光分離面3−2でP波、S波に分離される。これらP
波、S波のうちP波は直進して第1の光出射面3−3か
ら偏光ビームスプリッタ3外に出射する。一方、S波は
入射方向、及びP波出射光方向に対して90度異なった
方向に進み、第2の光出射光面3−4から該偏光ビーム
スプリッタ3外に出射し、該出射光は反射型液晶パネル
2への入射光6となる。該入射光6は該液晶パネル2の
反射面(図示せず)で反射し、また、表示画像内容に対
応した偏光状態となり該パネル2から出射し、偏光ビー
ムスプリッタ3に再入射する。該再入射光7は偏光分離
面3−2で画像光となるP波7−1と不要光となるS波
7−2に分離され、画像光であるP波7−1は光出射面
3−5から出射し、投写レンズ4を経てスクリーン(図
示せず)上への投写光8になる。
【0014】投写型映像表示装置の表示画像のコントラ
ストを高めるには液晶パネル2の性能、偏光ビームスプ
リッタ3の性能、投写レンズ4の性能を高めることが重
要である。偏光ビームスプリッタ3の高性能化に着目し
た場合、該ビームスプリッタ3の偏光分離面3−2での
P波、S波の分離性能がよいことのほかに、該P波、S
波が偏光ビームスプリッタ3内部透過時にその偏光状態
が保存されること、すなわち、該ビームスプリッタ内で
の新たな複屈折の発生を抑えることが重要である。
【0015】一般に、画像表示用の偏光が部品透過中に
新たな複屈折、すなわち、新たな位相差を生じた場合、
その位相差成分は画像全体を白く浮かせる漏れ光とな
る。すなわち、該光学部品が図1の3に示す偏光ビーム
スプリッタの場合、新たな複屈折成分は反射型液晶パネ
ル2の表示画像コントラストを低下させることになる。
【0016】ところで、画像表示用偏光が偏光ビームス
プリッタ等の光学部品を透過中に生じた位相差に起因し
て発生する漏洩光強度Tはほぼ次式(2)で表すことが
出来る。
【0017】 T=Ksin2(ΔS/2) ……………… (2) K:定数 ΔS:透明部品中で新たに生じた位相差 反射型液晶パネルが、全ての表示諧調にわたって良好な
コントラストを得るには漏れ光sin2(ΔS/2)の値を出来
るだけ小さくする必要がある。通常、投写画像を良好な
コントラストと認識する上で必要なコントラスト値とし
ては少なくとも約100程度のコントラストが必要であ
る。液晶パネル2の表示画像の投写表示において、その
コントラストを左右する要因として、液晶パネル2の性
能、偏光ビームスプリッタ3の性能、投写レンズ4の性
能等が考えられるが、上記画像コントラストとして少な
くとも約100程度のコントラストを得るには各種主要
部品のコントラスト性能を約100の3倍の少なくとも
約300程度必要である。
【0018】そこで、偏光ビームスプリッタ起因のコン
トラストも最低でも300程度必要である。偏光ビーム
スプリッタ起因コントラストを300以上とするために
は、洩れ光sin2(ΔS/2)を0.0033以下に抑える必
要がある。
【0019】このとき、位相差ΔSは、ほぼ、ΔS<
0.1………………(3) となる関係になる。
【0020】偏光ビームスプリッタ内で位相差が生じて
洩れ光が生じても、コントラストを最低でも300以上
とするためには先に示した(1)式、および上記(3)
式より、偏光ビームスプリッタに関する各定数の関係を
(4)式に示す関係とする必要がある。
【0021】 2π・C・F・L/λ<0.1 ………………………………(4) ただし、C:光透過部品材料の光弾性定数〔m2/N〕 F:光透過部品材料へ加わる応力〔N/m2〕 L:光透過部品の光透過長 〔m〕 λ:光の波長 〔m〕 すなわち、偏光ビームスプリッタにおけるコントラスト
劣化を防止するには該ビームスプリッタの光弾性定数C
とそれに加わる応力F、該ビームスプリッタ内部を透過
する光の透過長Lの積を式(4)のように規定すること
が有効である。
【0022】式(4)では位相差の関係を規定したが、
光路差δを規定してもよい。すなわち、該偏光ビームス
プリッタ使用時における該ビームスプリッタに加わる応
力をF〔Pa〕、光が該ビームスプリッタ中を透過すると
きの該ビームスプリッタ中の光透過長をd〔cm〕、該
ビームスプリッタの光弾性定数をβ〔nm/cm/105Pa〕と
したとき、光路差δとしては式(5)の関係を満足させ
る必要がある。
【0023】 δ=F×d×β≦12〔nm〕 ……… (5) 図1における光透過長Lとしては偏光分離面3−2で偏
光分離後、該ビームスプリッタ3を出射するまでの光路
長l/2、液晶パネル2で反射後再入射して投写レンズ
4方向に再出射するまでの光路長lの合計(3l)/2
となる。
【0024】図2は本発明偏光ビームスプリッタ、およ
び該ビームスプリッタを適用した投写型映像表示装置で
ある第2実施形態の光学系要部の模式断面図である。同
図において、基本的に図1と同一の部品には図1の記号
と同じ記号を付した。図2において、偏光ビームスプリ
ッタ3は弾力性止め具12を介してビームスプリッタ固
定材11に固定し、装置筐体9に固定している。なお、
10は投写レンズ固定材である。偏光ビームスプリッタ
3の近傍には反射型液晶パネル2が配置してあり、該パ
ネル2も該固定材11に固定している。この構成で、偏
光ビームスプリッタ3は弾力性止め具12により取り付
けられているので、該ビームスプリッタ3に加わる応力
を非常に小さいものとすることが出来、偏光が該ビーム
スプリッタ3透過中に生ずる位相差を非常に小さいもの
とすることが出来る。なお、本実施例では偏光ビームス
プリッタ3の該固定材11と反射型液晶パネル2の該固
定材11は同一であるが、別個に構成してもよい。
【0025】図3は本発明偏光ビームスプリッタ、およ
び該ビームスプリッタを適用した投写型映像表示装置で
ある第3実施形態の光学系要部の模式断面図である。同
図において、基本的に図2と同一の部品には図2の記号
と同じ記号を付した。本第3実施形態の図2に示した第
2実施形態に対しての主な違いは偏光ビームスプリッタ
3と反射型液晶パネル2は両者の相互位置が変化しない
ように部分固定具13で部分的に固定し、それら両者
2、3を弾性止め具12を介して固定材11に固定し、
該固定材11を装置筐体9に取り付けた構成にある。
【0026】投写型映像表示装置が2板、3板構成など
複数板構成の場合、液晶パネル2と偏光ビームスプリッ
タ3の相対位置の僅かな変化が画素ずれの原因になるこ
とがあるが、本第3実施形態構成は液晶パネル2と偏光
ビームスプリッタ3の相対位置は変化しない構成である
ので、複数板構成の投写型表示装置へ適用する場合に有
効である。なお、本構成での注意点として、部分固定具
13の大きさ形状を工夫し、偏光ビームスプリッタ3の
光が透過する内部にまで応力が加わらないようにする必
要がある。具体的例の一つとしては偏光ビームスプリッ
タ3のコーナ部、エッジ部と反射型液晶パネル2との間
に部分固定具13を適用することが考えられる。
【0027】図4は本発明偏光ビームスプリッタ、およ
び該ビームスプリッタを適用した投写型映像表示装置で
ある第4実施形態の光学系要部の模式構成図である。同
図において、基本的に図3と同一の部品には図3の記号
と同じ記号を付した。本第4実施形態の図3に示した第
3実施形態に対しての主な違いは反射型液晶パネル2−
1、2−2、2−3を偏光ビームスプリッタ3の近傍に
配置せず、ダイクロイックプリズム14の周辺に配置し
た3板構成にある。透明部品透過中の偏光が位相差成分
を変化させる現象は偏光ビームスプリッタ3中だけでな
く、同じ透明部品であるダイクロイックプリズム14中
でもあり、投写画像の高コントラスト化のためには両者
3、14による位相差成分の変化を抑える必要がある。
【0028】ダイクロイックプリズム14と反射型液晶
パネル2―1、2−2、2−3は両者の相互位置が変化
しないように部分固定具15で部分的に固定し、それら
2−1、2−2、2−3と14のブロックを弾力性止め
具16を介して固定部18に取り付け固定した構造とし
ている。また、偏光ビームスプリッタ3も弾力性止め具
17を介して固定部18に取り付け固定している。この
ような構成により、経時変化による画素ずれ発生が抑制
でき、また、偏光ビームスプリッタ3にもダイクロイッ
クプリズム14にも応力が加わりにくく、したがって、
位相差状態の変化が発生しにくく、高コントラスト画面
を得やすい投写型映像表示装置とすることが出来る。
【0029】図5は本発明偏光ビームスプリッタ、およ
び該ビームスプリッタを適用した投写型映像表示装置で
ある第5実施形態の上面の模式構成図である。また、図
6は本発明偏光ビームスプリッタ、および該ビームスプ
リッタを適用した投写型映像表示装置である第5実施形
態の光学系要部の模式構成図である。図5、図6におい
て、図4と基本的に同一の部品には図4の記号と同じ記
号を付した。本第5実施形態の図4に示した第4実施形
態に対しての主な違いは第4実施形態では3枚の反射型
液晶パネル2−1、2−2、2−3をダイクロイックプ
リズム14の周辺に配置した3板構成であるのに対し、
第5実施形態では3枚の反射型液晶パネル2−1、2−
2、2−3のうちの、1枚の該液晶パネル2−1を第1
の偏光ビームスプリッタ31の側面に、他の2枚の該液
晶パネル2−2、2−3を第2の偏光ビームスプリッタ
32の側面に配置し、それら偏光ビームスプリッタ3
1、32からの出射光をダイクロイックプリズム24で
合成している構成にある。この構成において、偏光ビー
ムスプリッタ31、32の位相差ΔS、または光路差δ
をΔS<0.1、または、光路差δ<12〔nm〕とし
ている。
【0030】または、偏光ビームスプリッタ31とダイ
クロイックプリズム24の合計の位相差ΔS、または、
光路差δ、および、偏光ビームスプリッタ32とダイク
ロイックプリズム24の合計の位相差ΔS、または、光
路差δをΔS<0.1、またはδ<12〔nm〕として
いる。このような設定により、投写型映像表示装置の高
コントラスト化を図ることが出来る。
【0031】図7は本発明の6実施形態で投写型映像表
示装置内における偏光ビームスプリッタの支持取り付け
状態説明図である。偏光ビームスプリッタ25の上面、
下面の両面に支持部品26,27を当接し、該支持部品
26、27にほとんど歪を生じない、かつ、該ビームス
プリッタが容易に位置変化しない適切、均一な支持力5
0を加えて偏光ビームスプリッタ25を支持固定してい
る。
【0032】図8は本発明の7実施形態で投写型映像表
示装置内における偏光ビームスプリッタの支持取り付け
状態説明図である。偏光ビームスプリッタ25の上面、
下面の両面の周辺部に支持部品28,29を当接し、主
に該ビームスプリッタの周辺部にのみ支持力51が加わ
るようにし、光が通るビームスプリッタの中央部には歪
がほとんどない状態にしている。
【0033】図9は本発明の8実施形態で投写型映像表
示装置内における偏光ビームスプリッタの支持取り付け
状態説明図である。偏光ビームスプリッタ25の下部の
周辺部に支持部品40を当接し、該支持部品をネジ41
で適切な締め付け力52で締め付け固定している。この
場合も、偏光ビームスプリッタ25の光透過部分には大
きな歪が発生せず、したがって透過光に大きな位相差が
発生することはない。
【0034】図10は本発明の9実施形態で投写型映像
表示装置内における偏光ビームスプリッタの支持取り付
け状態説明図である。偏光ビームスプリッタ30の上面
の端部をバネ性のある指示部品55,56で支持固して
いる。53は該上面端部に加える適切な支持力である。
この場合も、偏光ビームスプリッタ25の光透過部分に
は大きな歪が発生せず、したがって透過光に大きな位相
差が発生することはない。以上において、支持部品2
6、27、28、29、40を適切な弾性を有する材料
から構成すると偏光ビームスプリッタの歪軽減に有効な
場合があり、そのときは該支持部品を弾性材で形成す
る。
【0035】また、図7、図8、図9、図10において
は偏光ビームスプリッタの支持固定方法について説明し
たが、他の光学部品の支持固定方法においても上記の支
持固定方法を適用できるものである。
【0036】また、以上において、偏光ビームスプリッ
タ、ダイクロイックプリズム等の位相差ΔS、または光
路差δ、すなわち、光学部品の光弾性定数、それらに加
わる応力、それらの中を光が透過するときの光透過長の
積を規定したが、その他表示画像光にかかわる偏光が透
過する部品を光路中に設けた場合はそれらについての位
相差変化、光路差変化をも抑制出来るよう偏光が透過す
る部品の光弾性定数、それに加わる応力、それの中を光
が透過するときの光透過長の積等からなる位相差ΔSを
ほぼ0.1以下に、または光路差δをほぼ12〔nm〕
以下に規定する必要がある。また、該部品に加わる応力
軽減のため弾性体等を利用しての支持固定が有効であ
る。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、偏光ビ
ームスプリッタ、ダイクロイックプリズム等光学部品に
画像形成のための偏光が透過する際、生ずる位相差状態
の変化を抑制することが出来、従って、投写レンズ、液
晶パネルそれぞれのコントラストが300以上ある場合
は反射型液晶表示装置の投写画像コントラストとして1
00以上のコントラストを得ることが出来る。また、本
発明構成では透明部品の光弾性定数が多少大きい場合で
もそれに加わる応力を緩和できるので、位相差状態変化
の発生を抑制することが出来、結果的に光弾性の大きい
部品を使用しても高コントラスト画像の表示が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の投写型映像表示装置である第1実施形
態の光学系要部の模式構成図である。
【図2】本発明の投写型映像表示装置である第2実施形
態の光学系要部の模式断面図である。
【図3】本発明の投写型映像表示装置である第3実施形
態の光学系要部の模式断面図である。
【図4】本発明の投写型映像表示装置である第4実施形
態の光学系要部の模式構成図である。
【図5】本発明の投写型映像表示装置である第5実施形
態の上面の模式構成図である。
【図6】本発明の投写型映像表示装置である第5実施形
態の光学系要部の模式構成図である。
【図7】本発明の投写型映像表示装置である第6実施形
態の偏光ビームスプリッタの支持取り付け状態説明図で
ある。
【図8】本発明の投写型映像表示装置である第7実施形
態の偏光ビームスプリッタの支持取り付け状態説明図で
ある。
【図9】本発明の投写型映像表示装置である第8実施形
態の偏光ビームスプリッタの支持取り付け状態説明図で
ある。
【図10】本発明の投写型映像表示装置である第9実施
形態の偏光ビームスプリッタの支持取り付け状態説明図
である。
【符号の説明】
1:光源、2:反射型液晶パネル、3:偏光ビームスプ
リッタ、3−1:光入射面、3−2:偏光分離面、3−
3,3−4:光出射面、4:投写レンズ、5:光源から
の出射光、6:液晶パネル入射光 、7:偏光ビームス
プリッタ入射光、8:投写光、9:装置筐体、10:投
写レンズ固定材、11:ビームスプリッタ固定材、1
2,16,17:弾力性止め具、13,15:部分固定
具、14:ダイクロイックプリズム
フロントページの続き (72)発明者 大内 敏 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 Fターム(参考) 2H088 EA16 HA13 HA18 HA20 HA21 HA24 HA28 MA02 2H091 FA05Z FA10Z FA41Z KA05 LA17 MA07 5C060 AA00 BA03 BA09 BC05 GA01 GB06 HC01 HC10 HC22 HC24 JA17

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と、前記光源からの光のうち、表示画
    像光にかかわる偏光を透過させる光学部品と、前記光学
    部品からの偏光を入射光として画像表示する反射型液晶
    パネルと、前記パネルの表示画像を拡大投写するための
    投写レンズとを有する投写型映像表示装置であって、前
    記光学部品に加わる応力をF〔N/m2〕、光が前記光学部
    品中を透過するときの前記光学部品中の光透過長をL
    〔m〕、前記光学部品の光弾性定数をC〔m2/N〕、前記
    光学部品中を透過する光の中心波長をλ〔m〕としたと
    き、F、L、C、λが、(2π/λ)×F×L×C≦
    0.1 を満足する関係にあることを特徴とする投射型
    映像表示装置。
  2. 【請求項2】光源と、前記光源からの光のうち、表示画
    像光にかかわる偏光を透過させる光学部品と、前記光学
    部品からの偏光を入射光として画像表示する反射型液晶
    パネルと、前記パネルの表示画像を拡大投写するための
    投写レンズとを有する投写型映像表示装置であって、前
    記光学部品に加わる応力をf〔Pa〕、光が前記光学部品
    中を透過するときの前記光学部品中の光透過長をd〔c
    m〕、前記光学部品の光弾性定数をβ〔nm/cm/105Pa〕
    としたとき、f、d、βが、f×d×β≦12〔nm〕
    を満足する関係にあることを特徴とする投射型映像表示
    装置。
  3. 【請求項3】前記光学部品が偏光ビームスプリッタであ
    ることを特徴とする請求項1乃至2の何れかに記載の投
    射型映像表示装置。
  4. 【請求項4】前記光学部品がダイクロイックプリズムで
    あることを特徴とする請求項1乃至2の何れかに記載の
    投射型映像表示装置。
  5. 【請求項5】光源と、前記光源からの光を偏光にする偏
    光ビームスプリッタと、前記ビームスプリッタからの偏
    光を入射光として画像表示する反射型液晶パネルと、前
    記パネルの表示画像を拡大投写するための投写レンズと
    を有する投写型映像表示装置であって、前記偏光ビーム
    スプリッタは、前記偏光ビームスプリッタに加わる応力
    をF〔N/m2〕、光が前記偏光ビームスプリッタを透過す
    るときの前記偏光ビームスプリッタ中の光透過長をL
    〔m〕、前記偏光ビームスプリッタの光弾性定数をC
    〔m2/N〕、前記偏光ビームスプリッタ中を透過する光の
    中心波長をλ〔m〕としたとき、F、L、C、λが、
    (2π/λ)×F×L×C≦0.1 を満足する関係に
    あることを特徴とする投写型映像表示装置。
  6. 【請求項6】光源と、前記光源からの光を偏光にする偏
    光ビームスプリッタと、前記ビームスプリッタからの偏
    光を入射光として画像表示する反射型液晶パネルと、前
    記パネルの表示画像を拡大投写するための投写レンズを
    有する投写型映像表示装置であって、前記偏光ビームス
    プリッタは、前記偏光ビームスプリッタに加わる応力を
    f〔Pa〕、光が前記偏光ビームスプリッタ中を透過する
    ときの前記偏光ビームスプリッタ中の光透過長をd〔c
    m〕、前記偏光ビームスプリッタの光弾性定数をβ〔nm
    /cm/105Pa〕としたとき、f、d、βが、f×d×β≦
    12〔nm〕を満足する関係にあることを特徴とする投
    写型映像表示装置。
  7. 【請求項7】光源からの白色光を第1の成分を含む光
    と、第2と第3の成分を含む光に分離する分離手段と、
    前記第1の成分を含む光を映像表示素子に入射するため
    に検光する第1の光学部品と、前記第2と第3の成分を
    含む光を分離して、第2、第3の映像表示素子に入射す
    るために検光する第2の光学部品と、前記第1、第2、
    第3の成分を含む光を合成する第3の光学部品とを有す
    る投写形映像表示装置であって、前記第1と第2と第3
    の光学部品の少なくとも何れか一つは、前記光学部品に
    加わる応力をF〔N/m2〕、光が前記光学部品中を透過す
    るときの前記光学部品中の光透過長をL〔m〕、前記光
    学部品の光弾性定数をC〔m2/N〕、前記光学部品中を透
    過する光の中心波長をλ〔m〕としたとき、F、L、
    C、λが、(2π/λ)×F×L×C≦0.1 を満足
    する関係にあることを特徴とする投写型映像表示装置。
  8. 【請求項8】前記偏光ビームスプリッタを、弾力性のあ
    る固定支持手段を介して装置内に固定したことを特徴と
    する請求項5乃至6の何れかに記載の投写型映像表示装
    置。
  9. 【請求項9】前記光学部品を、弾力性のある固定支持手
    段を介して装置内に固定したことを特徴とする請求項7
    に記載の投写型映像表示装置。
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