JP2001294734A - ポリエステル組成物およびフィルム - Google Patents

ポリエステル組成物およびフィルム

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JP2001294734A
JP2001294734A JP2000112933A JP2000112933A JP2001294734A JP 2001294734 A JP2001294734 A JP 2001294734A JP 2000112933 A JP2000112933 A JP 2000112933A JP 2000112933 A JP2000112933 A JP 2000112933A JP 2001294734 A JP2001294734 A JP 2001294734A
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博二 小島
Toshihiro Chikugi
稔博 筑木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成形性、耐熱性、味特性に優れ、特に成形加工
によって製造される、金属板との密着性に優れた、金属
缶に好適なポリエステル組成物およびそのフィルムを提
供する。 【解決手段】活性水素量が2×10-4〜1×10-3mo
l/gで、かつ平均一次粒子径が0.005μm以上
3.0μm未満の粒子を0.01〜3.0重量%含有す
ることを特徴とするポリエステル組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリエステル組成
物、およびそのフィルムに関するものである。更に詳し
くは成形性、味特性、密着性に優れ、成形加工によって
製造される容器、特に金属板との密着性に優れた、金属
缶に好適なポリエステル組成物およびそのフィルムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属缶の缶内面及び外面は腐食防
止を目的として、エポキシ系、フェノ−ル系等の各種熱
硬化性樹脂を溶剤に溶解または分散させたものを塗布
し、金属表面を被覆することが広く行われてきた。しか
しながら、このような熱硬化性樹脂の被覆方法は塗料の
乾燥に長時間を要し、生産性が低下したり、多量の有機
溶剤による環境汚染など好ましくない問題がある。
【0003】これらの問題を解決する方法として、金属
缶の材料である鋼板、アルミニウム板あるいは該金属板
にめっき等各種の表面処理を施した金属板にフィルムを
ラミネ−トする方法がある。そして、フィルムのラミネ
−ト金属板を絞り成形やしごき成形加工して金属缶を製
造する場合、フィルムには次のような特性が要求され
る。 (1)金属板との密着性に優れていること。 (2)成形性に優れ、成形後にピンホールなどの欠陥を
生じないこと。 (3)金属缶に対する衝撃によって、ポリエステルフィ
ルムが剥離したり、クラック、ピンホールが発生したり
しないこと。 (4)缶の内容物の香り成分がフィルムに吸着したり、
フィルムからの溶出物によって内容物の風味がそこなわ
れないこと(以下、味特性と記載する)。
【0004】これらの要求を解決するために多くの提案
がなされており、例えば特開昭64−22530号公報
には特定の密度、面配向係数を有するポリエステルフィ
ルム、特開平2−57339号公報には特定の結晶性を
有する共重合ポリエステルフィルム、特開平6−218
895号公報、特開平6−107815号公報等には特
定の粒子を含有するポリエステルフィルム等が開示され
ている。しかしながら、これらの提案は上述のような多
岐にわたる要求特性を総合的に満足できるものではな
く、特に高度な成形性、レトルト処理後の優れた味特性
の両者が要求される用途では、十分に満足できるレベル
にあるとは言えなかった。
【0005】さらに、近年では成形速度が高速化されて
おり、これに伴い、さらなる成型時の削れ性や、粒子の
脱落防止等の改良が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記し
た従来技術の問題点を解消することにあり、成形性、耐
熱性、味特性に優れ、特に成形加工によって製造され
る、金属板との密着性に優れた、金属缶に好適なポリエ
ステル組成物およびそのフィルムを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した本発明の目的
は、活性水素量が2×10-4〜1×10-3mol/g
で、かつ平均一次粒子径が0.005μm以上3.0μ
m未満の粒子を0.01〜3.0重量%含有するポリエ
ステル組成物を用いることにより達成される。
【0008】本発明は、鋭意検討の結果、ある特定の粒
子を含有することにより、ラミネート性に優れるだけで
なく、高速成形時における成形性においても優れ、特に
レトルト後でも金属板との密着性が良好なフィルムが得
られることを見出したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明におけるポリエステルは、
レトルト後のフィルムの密着性を良好とする点、味特性
を良好とする点から、ポリエステルの構成単位の95重
量%以上がエチレンテレフタレートであることが好まし
く、また、製缶時の成形性をさらに良好とするためにエ
チレンテレフタレート単位が80〜99重量%に対し、
エチレンイソフレート単位および/またはエチレンナフ
タレート単位を1〜20重量%含有させても良い。
【0010】また、本発明の効果を阻害しない限りにお
いて、ポリエステルにトリメリット酸、トリメシン酸、
トリメチロ−ルプロパン等の多官能化合物を共重合して
もよい。
【0011】本発明で、ポリエステルに少量含有される
成分としては、ジエチレングリコール、ポリエチレング
リコール、シクロヘキサンジメタノール、セバシン酸、
ダイマー酸などがあるが、味特性が厳しい用途ではジエ
チレングリコール、ポリエチレングリコールなどが挙げ
られる。
【0012】本発明における粒子とは、フィルムに成形
したときの突起形状、加工性、味特性、密着性等の点か
ら平均一次粒子径0.005μm以上3.0μm未満で
あることが必要であり、さらには0.01μm以上2.
0μm未満であることが好ましい。平均一次粒子径が
0.005μm未満では、フィルムにした時、十分な突
起が形成できず滑り性が悪化し、2.0μm以上では粗
大突起を形成してしまうため好ましくない。特に粒子の
活性水素含有量が2×10-4〜1×10-3mol/gで
あることが必要であり、さらには4×10-4〜8×10
-4mol/gであることが好ましい。活性水素量が2×
10-4mol/g未満では、粒子とポリエステルとの親
和性が低下し、ボイドが増えるため粒子が脱落しやすく
なり、1×10-3mol/gを超えると、重合反応性が
低下するため好ましくない。ここで、一次粒子径とは粒
子1個(粒)の粒子径のことであり、凝集粒子において
は、その凝集を構成している個々の粒子の粒子径のこと
である。
【0013】この様な粒子の含有量としては、0.01
〜3.0重量%であることが必要であり、好ましくは
0.05〜1.0重量%である。該粒子の含有量が0.
01重量%未満では、十分な効果が発現せず、3.0重
量%を超えると粒子が凝集して粗大突起を形成してしま
うため好ましくない。
【0014】粒子の種類としては、無機粒子としては、
シリカ、ケイ酸アルミニウム、酸化チタン、炭酸カルシ
ウム、リン酸カルシウム、硫酸バリウム、アルミナ、マ
イカ、カオリン、クレ−等、特に制限はないが、中で
も、密着性の点からシリカが好ましい。
【0015】また、本発明の効果を妨げない範囲におい
て、他の粒子、例えば各種不定形の外部添加型粒子、及
び内部析出型粒子、あるいは各種表面処理剤を用いても
構わない。
【0016】本発明のポリエステルを製造する際には、
従来公知の反応触媒、着色防止剤を使用することがで
き、反応触媒としては例えばアルカリ金属化合物、アル
カリ土類金属化合物、亜鉛化合物、鉛化合物、マンガン
化合物、コバルト化合物、アルミニウム化合物、アンチ
モン化合物、チタン化合物等、着色防止剤としては例え
ばリン化合物等挙げることができる。好ましくは、通常
ポリエステルの製造が完結する以前の任意の段階におい
て、重合触媒としてアンチモン化合物またはゲルマニウ
ム化合物、チタン化合物を添加することが好ましい。こ
のような方法としては例えば、ゲルマニウム化合物を例
にすると、ゲルマニウム化合物粉体をそのまま添加する
方法や、あるいは特公昭54−22234号公報に記載
されているように、ポリエステルの出発原料であるグリ
コ−ル成分中にゲルマニウム化合物を溶解させて添加す
る方法等を挙げることができる。ゲルマニウム化合物と
しては、例えば二酸化ゲルマニウム、結晶水含有水酸化
ゲルマニウム、あるいはゲルマニウムテトラメトキシ
ド、ゲルマニウムテトラエトキシド、ゲルマニウムテト
ラブトキシド、ゲルマニウムエチレングリコキシド等の
ゲルマニウムアルコキシド化合物、ゲルマニウムフェノ
レ−ト、ゲルマニウムβ−ナフトレ−ト等のゲルマニウ
ムフェノキシド化合物、リン酸ゲルマニウム、亜リン酸
ゲルマニウム等のリン含有ゲルマニウム化合物、酢酸ゲ
ルマニウム等を挙げることができる。中でも二酸化ゲル
マニウムが好ましい。アンチモン化合物としては、特に
限定されないが例えば、三酸化アンチモンなどのアンチ
モン酸化物、酢酸アンチモンなどが挙げられる。チタン
化合物としては、特に限定されないがテトラエチルチタ
ネート、テトラブチルチタネートなどのアルキルチタネ
ート化合物などが好ましく使用される。
【0017】例えばポリエチレンテレフタレ−トを製造
する際に、ゲルマニウム化合物として二酸化ゲルマニウ
ムを添加する場合で説明する。テレフタル酸成分とエチ
レングリコ−ルをエステル交換またはエステル化反応せ
しめ、次いで二酸化ゲルマニウム、リン化合物を添加
し、引き続き高温、減圧下で一定のジエチレングリコー
ル含有量になるまで重縮合反応せしめ、ゲルマニウム元
素含有重合体を得る。さらに、好ましくは得られた重合
体をその融点以下の温度において減圧下または不活性ガ
ス雰囲気下で固相重合反応せしめ、アセトアデルヒドの
含有量を減少させ、所定の固有粘度、カルボキシル末端
基を得る方法等を挙げることができる。
【0018】本発明におけるポリエステルフィルムは単
層、積層いずれも使用できる。本発明におけるポリエス
テルフィルムからなる層(以下、(I)層という)に他
層(以下、(II)層という)を積層する場合、(I)
層/(II)層/金属板では、(II)層のポリエステ
ルとしては、特に限定されないが、熱可塑性ポリマ、熱
硬化性ポリマなどのポリマを積層してもよく、ポリエス
テル、例えば高分子量ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレート、2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸共重合ポリエチレンテレフタレート、イソフタル酸
共重合ポリエチレンテレフタレート、イソフタル酸共重
合ポリエチレンナフタレート、ブタンジオール、ジエチ
レングリコールを添加、共重合したポリエステルなどが
挙げられ、融点が200〜260℃であることが好まし
い。(II)層/(I)層/金属板では、(II)層は
エチレンテレフタレートおよび/またはエチレンナフタ
レートを主たる構成成分とすることが好ましく、味特性
の点から90重量%以上がエチレンテレフタレートであ
ることが好ましく、さらに成形性の点からエチレンイソ
フタレートを1〜10重量%含有することが好ましい。
(I)層/(II)層の積層比としては1/30〜30
/1であることが好ましく、特に好ましくは1/20〜
20/1である。また、(I)層/(II)層/(I)
層、(II)層/(I)層/(II)層のように3層を
積層してもよい。 本発明の二軸延伸フイルムの厚さ
は、金属にラミネートした後の成形性、味特性の点で、
3〜50μmであることが好ましく、さらに好ましくは
8〜30μmである。
【0019】本発明における二軸延伸フィルムの製造方
法としては、特に限定されないが、例えばポリエステル
を必要に応じて乾燥した後、公知の溶融押出機に供給
し、スリット状のダイからシート状に押出し、静電印加
などの方式によりキャスティングドラムに密着させ冷却
固化し未延伸フィルムを得る。該未延伸フィルムをフイ
ルムの長手方向及び幅方向に延伸、熱処理し、目的とす
るフィルムを得る。延伸は、フィルムの品質の点でテン
ター方式によるものが好ましく、長手方向に延伸した
後、幅方向に延伸する逐次二軸延伸方式、長手方向、幅
方向をほぼ同時に延伸していく同時二軸延伸方式が望ま
しい。延伸倍率としてはそれぞれの方向に1.5〜4.
0倍、好ましくは1.8〜3.5倍である。長手方向、
幅方向の延伸倍率はどちらを大きくしてもよく、同一と
してもよい。また、延伸速度は1000%/分〜200
000%/分であることが望ましく、延伸温度はポリエ
ステルのガラス転移温度以上ガラス転移温度+80℃以
下であれば任意の温度とすることができるが、ガラス転
移温度+20℃〜60℃が好ましい。更に二軸延伸の後
にフイルムの熱処理を行うが、この熱処理はオ−ブン
中、加熱されたロ−ル上等、従来公知の任意の方法で行
なうことができる。熱処理温度は120〜250℃の任
意の温度とすることができるが、好ましくは150〜2
40℃である。また熱処理時間は任意とすることができ
るが、0.1〜60秒間が好ましく、さらに好ましくは
1〜20秒間である。熱処理はフィルムをその長手方向
および/または幅方向に弛緩させつつおこなってもよ
い。さらに、再延伸を各方向に対して1回以上行っても
よく、その後熱処理を行っても良い。
【0020】また、フィルムにコロナ放電処理などの表
面処理を施すことにより、接着性を向上させることは、
さらに特性を向上させる上で好ましい。
【0021】本発明の金属板とは特に限定されないが、
成形性の点で鉄やアルミニウムなどを素材とする金属板
が好ましい。さらに、鉄を素材とする金属板の場合、そ
の表面に接着性や耐腐食性を改良する無機酸化物被膜
層、例えばクロム酸処理、リン酸処理、クロム酸/リン
酸処理、電解クロム酸処理、クロメート処理、クロムク
ロメート処理などで代表される化成処理被覆層を設けて
もよい。
【0022】本発明の二軸延伸ポリエステルフィルム
は、絞り成形やしごき成形によって製造されるツーピー
ス金属缶の内面被覆用に好適に使用することができる。
また、缶の蓋部分の被覆用としても良好な金属接着性、
成形性を有するため好ましく使用することができる。
【0023】
【実施例】以下実施例によって本発明を詳細に説明す
る。なお特性は、以下の方法により測定、評価した。
【0024】(1)一次粒子径の測定 粒子をポリエステルに配合し、0.2μmの厚みの超薄
片にカッティング後、透過型電子顕微鏡で、少なくとも
50個の粒子について観察し測定を行った。
【0025】(2)活性水素の定量 150℃で2時間真空乾燥した粒子サンプルを、水素化
アルミニウムの飽和THF溶液中に投入した時に発生す
る水素量より、活性水素量を測定した。
【0026】(3)成形性 60m/分で、フィルムの融点−20℃〜融点+50℃
に加熱されたTFS鋼板(厚さ0.20mm)にフィル
ムをラミネート後、60℃の温水にて冷却した。それか
ら、絞り成形機で2段成形(最終成形比(最大厚み/最
小厚み)=1.4、80〜130℃において成形可能温
度領域で成形)した。その後、缶を200〜250℃の
最適な温度で30秒間熱処理し、常法に従いネックイン
加工を施した。得られた缶についてレトルト処理(12
0℃、15分加圧水蒸気で処理)を行い、ネック部(図
1を参照)を観察し、下記のように判定した。 A級:ほとんど変化がない。 B級:小さく白化した部分が見られるが問題ない。 C級:白化する。 D級:小さく黒ずんだ部分が見られる。 E級:フィルムが破断してしまった。
【0027】(4)密着性 60m/分でフィルムを240℃に加熱したTFS鋼板
(厚さ0.2mm)にラミネート後、60℃の水槽で急
冷した。該ラミネート鋼板を幅30mmに切り取り、一
部をフィルムを残して鋼板のみをカットし、カットした
部分のフィルムに100gの錘が鋼板からフィルムを引
き剥がす方向に負荷がかかるように、鋼板を垂直にして
錘を吊し、120℃、30分間のレトルト処理を行っ
た。レトルト後の鋼板からのフィルムの剥離長さで評価
を行った。 A:10mm未満 B:10mm以上15mm未満 C:15mm以上20mm未満 D:20mm以上。
【0028】(5)味特性 缶(直径6cm、高さ12cm)に水を充填し、120
℃×15分の加圧蒸気処理を行い、液の変化を目視で以
下の基準で評価した。 A級 液に全く変化が見られない。 B級 液にほとんど変化が見られない。 C級 液にやや変化が見られる。 D級 液に変化が見られる。
【0029】実施例1 ジメチルテレフタレート、エチレングリコールに、触媒
として酢酸マグネシウムを加えてエステル交換反応を行
った後、反応生成物に平均粒子径0.05μmのシリカ
粒子0.15重量%を10重量%エチレングリコールス
ラリーとして添加し、触媒の二酸化ゲルマニウム、およ
び耐熱安定剤としてリン酸を加え重縮合反応を行い、ポ
リエチレンテレフタレートを得た。上記したようにして
得られたポリエチレンテレフタレート組成物を170℃
4時間真空乾燥して単軸押出機に供給し、通常の口金か
ら吐出後、静電印加しながら鏡面冷却ドラムにて冷却固
化して未延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを長
手方向に2.8倍延伸、幅方向に2.8倍延伸した。得
られたフィルム特性、缶特性は表1に示した通りであ
り、優れた成形性、味特性を得ることができた。
【0030】実施例2 イソフタル酸成分を12重量%共重合し、乾燥温度、延
伸温度を変更する以外は、実施例1と同様にしてフィル
ムを得た。特性は表1に示す。
【0031】実施例3 (II)層用ポリマーとしてイソフタル酸共重合ポリエ
チレンテレフタレートを積層し、(II)層の粒子添加
量、粒子の活性水素量以外は、実施例1と同様にしてフ
ィルムを得た。この時、(II)層を金属面側とした。
表1に特性を示す。
【0032】実施例4 粒子の活性水素量が異なる以外は、実施例1と同様にし
てフィルムを得た。表2に特性を示す。
【0033】比較例1 粒子の一次粒子径、添加量、活性水素量が異なる以外
は、実施例1と同様にしてフィルムを得た。表2に特性
を示す。
【0034】なお、表中の略号は以下のとおりである。 DMI:ジメチルイソフタレート PET:ポリエチレンテレフタレート
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】本発明の二軸延伸ポリエステルフィルム
は、缶などに成形する際の成形性に優れているだけでな
く、金属板との密着性、および、製缶後の味特性に優れ
た特性を有し、成形加工によって製造される金属缶に好
適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属缶の縦方向の断面図である。
【符号の説明】
1:薄肉缶壁 2:ネック
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 5/18 CFD C08J 5/18 CFD C08K 3/36 C08K 3/36 // B29K 67:00 B29K 67:00 105:16 105:16 509:00 509:00 Fターム(参考) 4F071 AA45X AA46X AA76 AB18 AB21 AB24 AB25 AB26 AD02 AH05 BA01 BB06 BB08 BC01 4F100 AA20A AA20B AA20H AB01C AK41A AK41B AK42A AK42B AK42K BA02 BA03 BA10A BA10C CA23A CA23B DA01 EJ38A EJ38B GB16 JA20A JA20B JK06 JL01 YY00A YY00B 4F210 AA25 AB17 AD05 AD08 AG01 AH55 QA02 QC06 QC07 QD13 QL17 QW06 QW12 QW34 4J002 CF041 CF061 CF081 DE136 DE146 DG046 DH046 DJ006 DJ016 DJ036 DJ056 GF00 GG01 4J029 AA03 AB05 AB07 AC02 AE03 BA03 CB05A CB06A CC06A JA091 JA093 JA123 JA203 JA261 JA263 JA283 JA293 JB131 JB171 JF011 JF111 JF143 JF163 JF181 JF221 JF223 JF321 JF323 JF361 JF381 JF471 JF571 KE02 KE03 KE05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性水素量が2×10-4〜1×10-3
    ol/gで、かつ平均一次粒子径が0.005μm以上
    3.0μm未満の粒子を0.01〜3.0重量%含有す
    ることを特徴とするポリエステル組成物。
  2. 【請求項2】 ポリエステルの構成単位の95重量%以
    上がエチレンテレフタレートである請求項1記載のポリ
    エステル組成物。
  3. 【請求項3】 ポリエステルの構成単位の80〜99重
    量%がエチレンテレフタレート単位、1〜20重量%が
    エチレンイソフタレート単位および/またはエチレンナ
    フタレート単位である請求項1記載のポリエステル組成
    物。
  4. 【請求項4】 粒子がシリカであり、かつ活性水素量が
    4×10-4〜8×10-4mol/gである請求項1〜3
    のいずれかに記載のポリエステル組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のポリエ
    ステル組成物を成形してなる二軸延伸ポリエステルフィ
    ルム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のフィルムを少なくとも
    一層積層してなる二軸延伸ポリエステルフィルム。
  7. 【請求項7】 金属板に熱ラミネート後に成形されるこ
    とを特徴とする請求項5または6に記載の二軸延伸ポリ
    エステルフィルム。
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WO2016143818A1 (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 東洋紡株式会社 金属板ラミネート用ポリエステル系フィルム
JPWO2016143818A1 (ja) * 2015-03-10 2017-12-21 東洋紡株式会社 金属板ラミネート用ポリエステル系フィルム

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