JP2001294126A - ワイパ装置 - Google Patents

ワイパ装置

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JP2001294126A
JP2001294126A JP2000111278A JP2000111278A JP2001294126A JP 2001294126 A JP2001294126 A JP 2001294126A JP 2000111278 A JP2000111278 A JP 2000111278A JP 2000111278 A JP2000111278 A JP 2000111278A JP 2001294126 A JP2001294126 A JP 2001294126A
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JP
Japan
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pipe frame
wiper device
pivot
press die
pressing
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JP2000111278A
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English (en)
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Toshiro Shito
俊郎 紫藤
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60SSERVICING, CLEANING, REPAIRING, SUPPORTING, LIFTING, OR MANOEUVRING OF VEHICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60S1/00Cleaning of vehicles
    • B60S1/02Cleaning windscreens, windows or optical devices
    • B60S1/04Wipers or the like, e.g. scrapers
    • B60S1/0413Modular wiper assembly
    • B60S1/0422Modular wiper assembly having a separate transverse element
    • B60S1/0427Modular wiper assembly having a separate transverse element characterised by the attachment of the wiper motor holder to the transverse element

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイプフレームをピボットホルダの連結部に
強固に密着させることができ、ガタツキのない強固な連
結固定とすることができるワイパ装置を得る。 【解決手段】 ワイパ装置のピボットホルダとパイプフ
レームとの連結箇所では、連結部36の凹所40が連結
部44と共に圧縮変形されて塑性変形部48が形成され
ており、さらに塑性変形部48にはクビレ50が形成さ
れている。これにより、加圧荷重が除かれた後にも連結
部44にスプリングバックが生じることがなく、連結部
36の凹所40と連結部44内周面との間に隙間が生じ
ることがなく、両者を強固に密着させてガタツキのない
強固な連結固定とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のウインド
シールドガラスを払拭するワイパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のウインドシールドガラスを払拭
するワイパ装置は、ピボットシャフトに取り付けられた
ワイパアームが、ピボットシャフトの回転により所定範
囲で往復回動することで、ウインドシールドガラス面の
雨滴等を払拭する。
【0003】ここで、このようなワイパ装置のうち、ピ
ボットシャフトを支持するピボットホルダをパイプフレ
ームにて連結した所謂パイプ式モジュールワイパ装置が
知られている(一例として、特開平8−156747号
公報)。
【0004】ここで、前記公報には、このようなパイプ
式モジュールワイパ装置において、パイプフレームとピ
ボットホルダとを「カシメ」により連結固定することが
開示されている。この公報に示された「カシメ」では、
ピボットホルダの連結部に凹所を形成し、この連結部を
パイプフレーム内に挿入した後に、このパイプフレーム
の外周面を凹所に沿うようにプレス金型にて上下から加
圧することで、パイプフレームとピボットホルダとを連
結固定した構成のものである。
【0005】しかしながら、前記公報に示された「カシ
メ」による連結固定では、ピボットホルダの連結部が挿
入されたパイプフレームを、連結部の凹所に沿うように
単に加圧しているだけなので、この加圧が解除された後
にはパイプフレーム自体の弾力によって所謂スプリング
バックが生じる。すなわち、当該パイプフレームの加圧
部分が加圧時には連結部の凹所に密着していても、加圧
荷重が除かれた後には連結部の凹所とパイプフレーム内
周面との間に隙間が生じてしまい、ガタツキや連結強度
不足の原因となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、パイプフレームをピボットホルダの連結部に強固
に密着させることができ、ガタツキのない強固な連結固
定とすることができるワイパ装置を提供することが目的
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のワ
イパ装置は、先端にワイパアームが固定されるピボット
シャフトを回動自在に支持する複数のピボットホルダ
と、前記各ピボットホルダを互いに連結する中空のパイ
プフレームと、を備え、前記ピボットホルダと前記パイ
プフレームとをカシメ固定により連結したワイパ装置に
おいて、前記ピボットホルダは前記パイプフレームに挿
通して連結される連結部を有すると共に、前記連結部に
は前記パイプフレームがカシメられて固定される凹所を
有し、前記連結部の凹所に対応して前記パイプフレーム
を外周面側からプレス金型によって加圧することによ
り、前記凹所を前記パイプフレームと共に圧縮変形させ
て塑性変形部を形成した、ことを特徴としている。
【0008】請求項1記載のワイパ装置では、ピボット
シャフトを回転可能に支持するピボットホルダがパイプ
フレームによって互いに連結される。
【0009】ここで、このワイパ装置では、ピボットホ
ルダはパイプフレームに挿通して連結される連結部を有
しており、さらにこの連結部にはパイプフレームがカシ
メられて固定される凹所を有している。パイプフレーム
とピボットホルダとを連結固定するにあたっては、連結
部の凹所に対応してパイプフレームを外周面側からプレ
ス金型によって加圧することにより、連結部の凹所がパ
イプフレームと共に圧縮変形されて塑性変形部が形成さ
れている。
【0010】すなわち、このワイパ装置は、単にピボッ
トホルダの連結部の凹所に沿うように加圧してカシメら
れたのではなく、連結部の凹所に対応してパイプフレー
ムを外周面側からプレス金型によって加圧することでパ
イプフレームが塑性変形されており、しかも、その際の
加圧によって更にピボットホルダの連結部の凹所をも圧
縮変形されて塑性変形部が形成されている。したがっ
て、プレス金型による加圧が解除された後にもパイプフ
レームに所謂スプリングバックがほとんど生じることが
なく、加圧荷重が除かれた後に連結部の凹所とパイプフ
レーム内周面とは加圧時の密着状態が維持されるので、
パイプフレームは連結部に強固にガタツキなく連結され
る。
【0011】このように、請求項1記載のワイパ装置で
は、パイプフレームとピボットホルダの連結部とをカシ
メにて連結固定する際に、スプリングバックを防止しプ
レス金型による加圧時の密着状態を維持させることがで
きるので、ガタツキのない強固な連結固定とすることが
できる。
【0012】請求項2に係る発明のワイパ装置は、請求
項1記載のワイパ装置において、前記ピボットホルダ
は、アルミニウムまたはその合金にて形成され、前記プ
レス金型による加圧で前記塑性変形部を形成する際の前
記凹所の圧縮率を、3%〜12%の範囲とした、ことを
特徴としている。
【0013】請求項2記載のワイパ装置では、パイプフ
レームと共にピボットホルダの凹所を押圧して塑性変形
させることにより、パイプフレームをそのスプリングバ
ックによるガタツキなくピボットホルダの連結部に固定
することができる。しかも、ピボットホルダはアルミニ
ウムまたはその合金で形成されたものであり、その塑性
変形はこのピボットホルダが圧縮されても破壊されるこ
とのない圧縮率とされている。
【0014】請求項3に係る発明のワイパ装置は、請求
項1または請求項2記載のワイパ装置において、クビレ
形成用突起を有したプレス金型によって加圧することに
より前記塑性変形部を更に圧縮変形させて前記塑性変形
部にクビレを形成した、ことを特徴としている。
【0015】請求項3記載のワイパ装置では、塑性変形
部にはクビレが形成されているため、当該部位ではパイ
プフレーム内周面が部分的にピボットホルダの連結部に
食い込んでいる。したがって、パイプフレームにより一
層スプリングバックによるガタツキが生じることがな
く、パイプフレームは連結部により一層強固に密着さ
れ、より一層強固な連結固定とすることができる。
【0016】請求項4に係る発明のワイパ装置は、請求
項3記載のワイパ装置において、前記塑性変形部のクビ
レは、前記プレス金型の加圧方向に向けて形成されてい
る、ことを特徴としている。
【0017】請求項4記載のワイパ装置では、塑性変形
部のクビレがプレス金型の加圧方向に向けて形成されて
いるため、このクビレを形成するためのプレス金型のク
ビレ形成用突起はこのプレス金型の加圧方向に向けて突
出されることになる。
【0018】これにより、プレス金型による加圧の際に
クビレ形成用突起にせん断方向の力が作用することが防
止され、このクビレ形成用突起がスムーズに部材に食い
込んで当該クビレを確実に形成することができる。
【0019】請求項5に係る発明のワイパ装置は、請求
項1乃至請求項4の何れかに記載のワイパ装置におい
て、前記連結部は、圧縮変形前の径方向断面形状が、前
記プレス金型の加圧方向及び前記加圧方向と直交する方
向に互いに交差する略十文字形状を成しており、前記プ
レス金型として、凹状雌型でかつ開口側へ向けてテーパ
ー状に幅広となって対向し合う型面を有するプレス金型
によって、前記連結部の凹所に対応して前記パイプフレ
ームの外周面を上下2方向から加圧することにより前記
塑性変形部を形成した、ことを特徴としている。
【0020】請求項5記載のワイパ装置では、ピボット
ホルダの連結部は圧縮変形前の径方向断面形状が、プレ
ス金型の加圧方向及び前記加圧方向と直交する方向に互
いに交差する略十文字形状を成しており、この略十文字
形状の連結部がパイプフレームと共に加圧されて塑性変
形部が形成される。
【0021】ここで、この加圧にあたっては、プレス金
型として、凹状雌型でかつ開口側へ向けてテーパー状に
幅広となって対向し合う型面を有するプレス金型によっ
て加圧される。すなわち、プレス金型のテーパー状の型
面が、略十文字形状の連結部を加圧するため、プレス金
型の移動方向のみではなく、側面方向にも加圧して圧縮
させることができる。したがって、部品寸法のばらつき
に対応することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1には本発明の実施の形態に係
るワイパ装置10の全体構成が平面図にて示されてお
り、図2にはワイパ装置10の全体構成が正面図にて示
されている。
【0023】ワイパ装置10は、一対のピボットホルダ
12及びピボットホルダ14を備えている。ピボットホ
ルダ12とピボットホルダ14は概ね左右対称形に形成
されており、基本的構成は同じ構成である。ピボットホ
ルダ12には筒部16が設けられ、ピボットホルダ14
には筒部18が設けられている。これらの筒部16、1
8は円筒形に形成されており、ピボットシャフト20、
ピボットシャフト22がそれぞれ挿通されこれを回転可
能に支持している。ピボットシャフト20、22の下端
にはピボットレバー24、26がそれぞれ固定されてお
り、ピボットレバー24、26の揺動によってピボット
シャフト20、22が回動されるようになっている。ま
た、ピボットホルダ12、14の部材角部には、取付孔
28、30がそれぞれ形成されている。これらの取付孔
28、30に挿通された取付ボルトによって、ワイパ装
置10が車体に固定される構成である。
【0024】また、ピボットホルダ12、14には、取
付孔28、30と反対側の側壁部分に、連結シャフト3
2、34が設けられている。連結シャフト32、34
は、断面円形の中実シャフト(むく軸)とされており、
その先端部は後述するパイプフレーム42に嵌合連結す
る連結部36、連結部38とされている。さらに、これ
らの連結部36、38には、それぞれ凹所40が形成さ
れている。このピボットホルダ12の連結部36とピボ
ットホルダ14の連結部38とが、パイプフレーム42
によって互いに連結されている。
【0025】パイプフレーム42の長手方向両端部は、
前記連結シャフト32、34の連結部36、38に対応
する連結部44、連結部46となっている。これらの連
結部44、46は、断面円環状に形成されており、連結
部44が連結シャフト32の連結部36に嵌合し、連結
部46が連結シャフト34の連結部38に嵌合し、さら
にこの状態で、前記凹所40に対応して各連結部44、
46がそれぞれカシメられてそれぞれ連結部36、38
に連結固定された構成となっている。
【0026】ここで、このワイパ装置10においては、
図3(A)及び図3(B)に示す如く、連結シャフト3
2、34の連結部36、38の各凹所40に対応してパ
イプフレーム42の連結部44、46を外周面側からプ
レス金型によって加圧することにより、連結部36、3
8の各凹所40が連結部44、46と共に圧縮変形され
て塑性変形部48が形成されており、さらに、この塑性
変形部48にはクビレ50が形成されている。
【0027】すなわち、前記凹所40に対応してパイプ
フレーム42の各連結部44、46をそれぞれカシメて
それぞれ連結シャフト32、34の連結部36、38に
連結固定するにあたっては、単に凹所40に沿うように
加圧されたのではなく、連結部36、38の凹所40に
対応してパイプフレーム42の各連結部44、46を外
周面側から加圧することでパイプフレーム42の各連結
部44、46が塑性変形されており、しかも、その際の
加圧によって更に連結シャフト32、34の連結部3
6、38の凹所40をも圧縮変形されて塑性変形部48
及びクビレ50が形成された構成となっている。
【0028】さらにこの場合、図3(A)に示す如く、
連結シャフト32、34の連結部36、38は、圧縮変
形前の径方向断面形状が、プレス金型の加圧方向及び前
記加圧方向と直交する方向に互いに交差する略十文字形
状を成している。さらに、プレス金型としては、凹状雌
型でかつ開口側へ向けてテーパー状に幅広となって対向
し合う型面92を有するプレス金型90によって、連結
シャフト32、34の連結部36、38の凹所40に対
応して42の各連結部44、46の外周面を上下2方向
から加圧することにより塑性変形部48を形成する構成
である。
【0029】さらに、前記加圧するためのプレス金型9
0は、クビレ形成用突起94を有しており、このクビレ
形成用突起94はプレス金型90の加圧方向(移動方
向)に向けて設けられている。このプレス金型90によ
って加圧することにより塑性変形部48を更に圧縮変形
させてることにより、塑性変形部48にプレス金型90
の加圧方向に向いたクビレ50を形成した構成となって
いる。
【0030】またさらに、前記プレス金型90による加
圧で前記塑性変形部48及びクビレ50を形成する際、
ピボットホルダ12、14はアルミニウム製であるた
め、このピボットホルダ12、14の連結部36、38
が破壊されないよう凹所40の圧縮率は、3%〜12%
の範囲として設定している。
【0031】一方、パイプフレーム42の中間部には、
ブラケット56を介して駆動源としてのワイパモータ5
8が取り付けられている。ワイパモータ58は、モータ
部58A及びギヤ部58Bが一体に設けられた構成とな
っており、ギヤ部58Bのハウジング60がブラケット
56に固定されている。
【0032】ワイパモータ58の出力軸70は、ハウジ
ング60の裏面側(図1において紙面裏面側、図2にお
いて紙面下方側)へ向けて突出しており、その先端には
クランクアーム72が取り付けられている。クランクア
ーム72の先端には、ボールジョイント74を介してリ
ンクロッド76及びリンクロッド78が連結されてい
る。一方のリンクロッド76は、ピボットホルダ12に
支持されたピボットシャフト20のピボットレバー24
にボールジョイント80を介して連結されており、ま
た、他方のリンクロッド78は、ピボットホルダ14に
支持されたピボットシャフト22のピボットレバー26
にボールジョイント82を介して連結されている。これ
により、ワイパモータ58が作動しクランクアーム72
が回転することにより、リンクロッド76、78及びピ
ボットレバー24、26を介して駆動力が伝達されて、
ピボットシャフト20、22がそれぞれ回動する構成で
ある。
【0033】以上の如くワイパ装置10は、ピボットシ
ャフト20、22を支持する一対のピボットホルダ1
2、14を、パイプフレーム42にて連結した所謂パイ
プ式モジュールタイプ(所謂フレーム一体式)の構成と
なっている。
【0034】また、ピボットシャフト20、22の先端
にはそれぞれワイパアーム&ブレード(図示省略)が取
り付けられ、各ピボットシャフト20、22の回転によ
ってワイパアーム&ブレードが所定範囲で往復回動する
ようになっている。
【0035】次に本実施の形態の作用を説明する。
【0036】上記構成のワイパ装置10では、ピボット
シャフト20、22を回転可能に支持するピボットホル
ダ12、14がパイプフレーム42によって互いに連結
固定され、また、パイプフレーム42の中間部にはワイ
パモータ58が固定され、全体としてアッセンブリ状態
とされている。この状態で、ピボットホルダ12、14
の取付孔28、30に挿通された取付ボルトによってウ
インドシールドガラス下方の車体構造部材に固定され
る。
【0037】さらに、ワイパモータ58の作動によって
ピボットシャフト20、22が回転して、ワイパアーム
&ブレードが所定範囲で往復回動してウインドシールド
ガラスの雨滴等を払拭する。
【0038】ここで、このワイパ装置10では、ピボッ
トホルダ12、14はパイプフレーム42に挿通して連
結される連結シャフト32、34の連結部36、38を
有しており、さらにこの連結部36、38にはパイプフ
レーム42の連結部44、46がカシメられて固定され
る凹所40を有している。パイプフレーム42とピボッ
トホルダ12、14とを連結固定するにあたっては、連
結部36、38の凹所40に対応してパイプフレーム4
2の連結部44、46を外周面側からプレス金型90に
よって加圧することにより、連結部36、38の凹所4
0がパイプフレーム42の連結部44、46と共に圧縮
変形されて塑性変形部48が形成されている。
【0039】すなわち、このワイパ装置10は、単にピ
ボットホルダ12、14の連結部36、38の凹所40
に沿うように加圧してパイプフレーム42の連結部4
4、46が単にカシメられたのではなく、図3(A)及
び図3(B)に示す如く連結部36、38の凹所40に
対応してパイプフレーム42の連結部44、46を外周
面側からプレス金型90によって加圧することでパイプ
フレーム42の連結部44、46が塑性変形されてお
り、しかも、その際の加圧によって更にピボットホルダ
12、14の連結部36、38の凹所40をも圧縮変形
されて塑性変形部48が形成されている。したがって、
プレス金型90による加圧が解除された後にもパイプフ
レーム42の連結部44、46に所謂スプリングバック
がほとんど生じることがなく、加圧荷重が除かれた後に
連結部36、38の凹所40とパイプフレーム42の連
結部44、46内周面とは加圧時の密着状態が維持され
るので、パイプフレーム42の連結部44、46はピボ
ットホルダ12、14の連結部36、38に強固に密着
させることができ、ガタツキのない強固な連結固定とす
ることができる。
【0040】また、ワイパ装置10では、ピボットホル
ダ12、14(連結シャフト32、34)の連結部3
6、38は圧縮変形前の径方向断面形状が、プレス金型
90の加圧方向及び前記加圧方向と直交する方向に互い
に交差する略十文字形状を成しており、この略十文字形
状の連結部36、38がパイプフレーム42の連結部4
4、46と共に加圧されて塑性変形部48が形成され
る。
【0041】ここで、この加圧にあたっては、プレス金
型として、凹状雌型でかつ開口側へ向けてテーパー状に
幅広となって対向し合う型面92を有するプレス金型9
0によって加圧される。すなわち、プレス金型90のテ
ーパー状の型面92が、略十文字形状の連結部36、3
8を加圧するため、プレス金型90の移動方向のみでは
なく、側面方向にも加圧して圧縮させることができる。
したがって、部品寸法のばらつきに対応することができ
る。
【0042】さらに、このワイパ装置10では、塑性変
形部48にはクビレ50が形成されているため、当該部
位ではパイプフレーム42の連結部44、46内周面が
部分的にピボットホルダ12、14(連結シャフト3
2、34)の連結部36、38に食い込んでいる。した
がって、パイプフレーム42の連結部44、46により
一層スプリングバックによるガタツキが生じることがな
く、パイプフレーム42の連結部44、46はピボット
ホルダ12、14(連結シャフト32、34)の連結部
36、38により一層強固に密着され、より一層強固な
連結固定とすることができる。
【0043】しかも、塑性変形部48のクビレ50がプ
レス金型90の加圧方向に向けて形成されているため、
すなわちこのクビレ50を形成するためのプレス金型9
0のクビレ形成用突起94はこのプレス金型90の加圧
方向に向けて突出されているため、プレス金型90によ
る加圧の際にクビレ形成用突起94にせん断方向の力が
作用することが防止され、このクビレ形成用突起94が
スムーズに部材に食い込んで当該クビレ50を確実に形
成することができる。
【0044】またさらに、前記プレス金型90による加
圧で前記塑性変形部48及びクビレ50を形成する際、
ピボットホルダ12、14はアルミニウム製であるた
め、このピボットホルダ12、14の連結部36、38
が破壊されないよう凹所40の圧縮率を3%〜12%の
範囲として設定しているため、パイプフレーム42の連
結部44、46にスプリングバックを生じることなく確
実に塑性変形させることができ、しかも、ピボットホル
ダ12、14(連結シャフト32、34)の連結部3
6、38(凹所40)に確実に塑性変形部48を形成す
ることができる。
【0045】ここで、図4には、前述の如きピボットホ
ルダ12、14(連結シャフト32、34)の連結部3
6、38(凹所40)を、ADC12のアルミダイキャ
スト製とした場合の圧縮荷重と部材圧縮率との関係が線
図にて示されており、矢印は圧縮荷重を加えて圧縮率を
変化させた後、圧縮荷重を解除したときにその金属自体
の弾性によって矢印先端まで圧縮率が戻されることを示
す。
【0046】この図4に示す如く、圧縮荷重が50kg・
f/mm2以上は、部材の破壊(座屈)域であり(圧縮荷
重が50kg・f/mm2以下が実質的に加圧可能な圧縮
荷重となり)、また、圧縮率が24%を越えると同様に
部材の破壊(座屈)域となる(圧縮率が24%以下が見
かけ上の部材弾性変形域となる)ことが解る。したがっ
て、実質的に好適な部材の圧縮率は、3%〜12%の範
囲であることが解る。
【0047】したがって、この範囲による加圧で前記塑
性変形部48及びクビレ50を形成するため、パイプフ
レーム42の連結部44、46にスプリングバックを生
じることなく確実に塑性変形させることができ、しか
も、ピボットホルダ12、14(連結シャフト32、3
4)の連結部36、38(凹所40)に確実に塑性変形
部48を形成することができる。
【0048】以上説明した如く、本実施の形態に係るワ
イパ装置10では、パイプフレーム42をピボットホル
ダ12、14の連結部36、38に強固に密着させるこ
とができ、ガタツキのない強固な連結固定とすることが
できる。
【0049】なお、前記実施の形態においては、塑性変
形部48及びクビレ50を形成するために、凹状雌型で
かつ開口側へ向けてテーパー状に幅広となって対向し合
う型面92を有するプレス金型90、すなわち2方向型
割りタイプのプレス金型90によって上下方向から加圧
する構成としたが、これに限らず、図5に示す如く4方
向型割りのプレス金型100によって加圧して塑性変形
部48及びクビレ50を形成する構成としてもよい。
【0050】また、前記実施の形態においては、加圧成
形後のピボットホルダ12、14(連結シャフト32、
34)の連結部36、38(凹所40)及びパイプフレ
ーム42の連結部44、46(すなわち、塑性変形部4
8及びクビレ50等)は、断面形状が上下左右共に対称
を成す構成としたが、当該部分の断面形状はこれに限る
ものではない。
【0051】例えば、図6(A)及び図6(B)に示す
ピボットホルダ12、14の連結部110及びパイプフ
レーム42の連結部112の如く、左右で異なる形状の
塑性変形部114及びクビレ116と塑性変形部118
及びクビレ120を有した左右非対称で複雑な断面形状
に形成してもよい。この場合には、クビレ形成用突起1
24及びクビレ形成用突起126を有したプレス金型1
22によって上下方向から加圧することにより、前記塑
性変形部114及びクビレ116と塑性変形部118及
びクビレ120を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るワイパ装置の全体構
成を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るワイパ装置の全体構
成を示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るワイパ装置のピボッ
トホルダとパイプフレームとの連結固定部分の構成を示
す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るワイパ装置のピボッ
トホルダとパイプフレームとを加圧してカシメ固定する
際の圧縮荷重と部材圧縮率との関係を示す線図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るワイパ装置のピボッ
トホルダとパイプフレームとの連結固定部分をカシメ固
定する際のプレス金型の他の例を示す図3に対応した断
面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るワイパ装置のピボッ
トホルダとパイプフレームとの連結固定部分の他の形状
例を示す図3に対応した断面図である。
【符号の説明】
10 ワイパ装置 12 ピボットホルダ 14 ピボットホルダ 20 ピボットシャフト 22 ピボットシャフト 32 連結シャフト 34 連結シャフト 36 連結部 38 連結部 40 凹所 42 パイプフレーム 44 連結部 46 連結部 48 塑性変形部 50 クビレ 90 プレス金型 92 型面 94 クビレ形成用突起

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端にワイパアームが固定されるピボッ
    トシャフトを回動自在に支持する複数のピボットホルダ
    と、前記各ピボットホルダを互いに連結する中空のパイ
    プフレームと、を備え、前記ピボットホルダと前記パイ
    プフレームとをカシメ固定により連結したワイパ装置に
    おいて、 前記ピボットホルダは前記パイプフレームに挿通して連
    結される連結部を有すると共に、前記連結部には前記パ
    イプフレームがカシメられて固定される凹所を有し、 前記連結部の凹所に対応して前記パイプフレームを外周
    面側からプレス金型によって加圧することにより、前記
    凹所を前記パイプフレームと共に圧縮変形させて塑性変
    形部を形成した、 ことを特徴とするワイパ装置。
  2. 【請求項2】 前記ピボットホルダは、アルミニウムま
    たはその合金にて形成され、 前記プレス金型による加圧で前記塑性変形部を形成する
    際の前記凹所の圧縮率を、3%〜12%の範囲とした、 ことを特徴とする請求項1記載のワイパ装置。
  3. 【請求項3】 クビレ形成用突起を有したプレス金型に
    よって加圧することにより前記塑性変形部を更に圧縮変
    形させて前記塑性変形部にクビレを形成した、ことを特
    徴とする請求項1または請求項2記載のワイパ装置。
  4. 【請求項4】 前記塑性変形部のクビレは、前記プレス
    金型の加圧方向に向けて形成されている、ことを特徴と
    する請求項3記載のワイパ装置。
  5. 【請求項5】 前記連結部は、圧縮変形前の径方向断面
    形状が、前記プレス金型の加圧方向及び前記加圧方向と
    直交する方向に互いに交差する略十文字形状を成してお
    り、 前記プレス金型として、凹状雌型でかつ開口側へ向けて
    テーパー状に幅広となって対向し合う型面を有するプレ
    ス金型によって、前記連結部の凹所に対応して前記パイ
    プフレームの外周面を上下2方向から加圧することによ
    り前記塑性変形部を形成した、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載
    のワイパ装置。
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