JP2001291393A - 不揮発性半導体記憶装置の消去方法および不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置の消去方法および不揮発性半導体記憶装置

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JP2001291393A
JP2001291393A JP2000101047A JP2000101047A JP2001291393A JP 2001291393 A JP2001291393 A JP 2001291393A JP 2000101047 A JP2000101047 A JP 2000101047A JP 2000101047 A JP2000101047 A JP 2000101047A JP 2001291393 A JP2001291393 A JP 2001291393A
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erasing
memory cell
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Hiroyasu Nagai
裕康 永井
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不揮発性半導体記憶装置において、データ消
去時に、消去が進むにしたがってメモリセルの閾値電圧
が減少し、メモリセルのトンネル酸化膜に印加される電
界強度が減少することによる消去時間の増加を防止する
とともに過消去の発生を抑える。 【解決手段】 浮遊ゲートにより電気的にデータの書き
込み、消去のできる複数のメモリセルを配列したメモリ
セルアレイ103のデータ消去を行うにあたり、メモリ
セルの閾値電圧を判定する閾値電圧判定回路110と、
ソース領域に供給する消去電圧を変化させる電圧変換回
路104と、電圧変換回路104を制御する電圧変換制
御回路111とを設け、閾値電圧に応じて、消去処理時
にメモリセルのソース領域と浮遊ゲートの間のトンネル
酸化膜に印加される電界強度が一定になるように、メモ
リセルのソース領域の印加電圧を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的にデータの
書き換えが可能な不揮発性半導体記憶装置におけるデー
タの消去方法およびそれを実現できる不揮発性半導体記
憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フラッシュEEPROM(Electr
ically Eraseableand Progr
ammable Read Only Memory)
は、電源を切ってもメモリセルのデータが消えず、また
一括消去可能なフラッシュメモリは、大容量の磁気ディ
スクの置き換えや携帯電話の番号格納などの用途が期待
でき市場も拡大している。
【0003】図8は、フラッシュEEPROMに使われ
ているメモリセルの一例の断面構造を示している。この
メモリセルは、P型の半導体基板807の一主面表面に
N型のドレイン領域805およびソース領域806が形
成され、ドレイン領域805およびソース領域806の
間の半導体基板807領域上にトンネル酸化膜804を
介して浮遊ゲート803が形成され、浮遊ゲート803
上に絶縁膜802を介して制御ゲート801が形成され
た構造である。
【0004】データの書き込みは、制御ゲート801に
約10ボルト、ドレイン領域805に5ボルト、ソース
領域806に0ボルトをそれぞれ印加する。これによ
り、ソース領域806からドレイン領域805に向かう
電子の一部がドレイン領域805近傍の高電界によって
ホットとなり、浮遊ゲート803に注入される。
【0005】一方、データの消去は、制御ゲート801
に0ボルトを印加し、ドレイン領域805をフローティ
ングとし、ソース領域806に12ボルトを印加する。
これにより、薄いトンネル酸化膜804を介して、浮遊
ゲート803とソース領域806との間に比較的高い電
界が印加される。ファウラー・ノルトハイムのトンネル
効果により浮遊ゲート803中の電子がソース領域80
6に放出される。
【0006】また、データの読み出しは、制御ゲート8
01に5ボルト、ドレイン領域805に1ボルト、ソー
ス領域806に0ボルトをそれぞれ印加する。これによ
り、浮遊ゲート803中の電子の有無により、データ0
または1が得られる。
【0007】図6は以上のような構成のメモリセルを用
いた従来の不揮発性半導体記憶装置であるフラッシュE
EPROMの構成を示すブロック図である。
【0008】メモリセルアレイ603は、それぞれ図8
の構成のメモリセルがm行n列(m,nは複数)のマト
リックス状に配置されている。これらのメモリセルアレ
イ603のソースは共通に接続される。また、メモリセ
ルアレイ603の制御ゲートは行ごとにワード線(行
線)WLに接続される。メモリセルアレイ603のドレ
インは列ごとにビット線(列線)BLに接続される。メ
モリセルアレイ603の共通ソースは、昇圧回路604
に接続され、消去に必要な高電圧が供給される。メモリ
セルアレイ603のワード線WLは、Xデコーダ602
に接続される。メモリセルアレイ603のビット線BL
は、Yゲートトランジスタ606を介して、データ読み
出し用の負荷トランジスタを含むセンスアンプ回路60
7に接続される。このセンスアンプ回路607は、外部
端子へデータを入出力するための入出力回路608、各
部の動作を制御するための制御回路601に接続され
る。Yゲートトランジスタ606の制御ゲートは、Yデ
コーダ605に接続される。制御回路601は、Xデコ
ーダ602、Yデコーダ605、昇圧回路604に接続
される。
【0009】図7は図6の従来の不揮発性半導体記憶装
置における消去動作を示すフローチャートである。図7
に示すように、消去動作は消去処理(ステップ703)
とベリファイ(ステップ706)を繰り返している。
【0010】消去処理(ステップ703)は、昇圧回路
604から共通ソース線に12ボルトを印加するととも
に、Xデコーダ602から同時に全てのワード線WLに
0ボルトを印加することにより、前述のようにメモリセ
ルのソース領域806に12ボルトを印加し、制御ゲー
ト801に0ボルトを印加し、ドレイン領域805をフ
ローティングとして行われる。この消去処理は、メモリ
セルアレイ603中の全てのメモリセルに対して同時
に、所定の時間行う。また、消去動作を開始(ステップ
701)したときから、消去処理(ステップ703)を
行った回数Nをカウントしている(ステップ702,7
04)。
【0011】1回ごとの消去処理が終わると、ベリファ
イ(ステップ706)を行う。このベリファイは、消去
処理によりメモリセルのデータ消去が達成されたか否か
を確認する消去確認処理である。ベリファイは最初のア
ドレスのメモリセルから順番に行い、ベリファイをパス
したときはアドレスのインクリメントを行い、次のアド
レスのメモリセルに対しベリファイを行う(ステップ7
05,706,709)。最終アドレスのメモリセルま
でのデータ消去(すなわち全てのメモリセルのデータ消
去)が達成されたことを確認したとき、消去動作を終了
する(ステップ707,708)。
【0012】通常、データの消去は、1回の消去処理
(ステップ703)では達成されず、複数回の消去処理
で達成される。ステップ706で、ベリファイがフェイ
ルしたときは消去処理回数Nが最大回数MAXになって
いるか否かの判定を行う(ステップ710)。消去処理
回数Nが最大回数MAXでないときは再び消去処理(ス
テップ703)を行い、消去処理回数Nが最大回数MA
Xであるときにはフェイルエンド、すなわち消去失敗と
なり、消去動作を終了する(ステップ711)。なお、
最大回数MAXは、一般には許容される消去時間により
決定される消去最大回数である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の不揮発性半導体
記憶装置の消去方法は、メモリセルの制御ゲートに0ボ
ルトが加えられ、ドレイン領域がフローティングとさ
れ、ソース領域に一定の消去電圧が与えられる。
【0014】消去が進むにしたがって、浮遊ゲート内の
電子がソース領域に放出されるため、浮遊ゲートの電位
は上昇し、メモリセルの閾値電圧は減少する。このた
め、メモリセルのトンネル酸化膜に印加される電界強度
が減少する。この電界強度の減少は消去時間の増加の原
因となる。図9は消去電圧が一定であるときのメモリセ
ルの閾値電圧Vtとメモリセルのトンネル酸化膜に印加
される電界Eの関係を示している。
【0015】さらに、消去時において問題となっている
のは過消去の発生である。データを消去するとき、ソー
ス領域には12ボルトの高い電圧を印加しているため、
ソース領域と半導体基板(0ボルト)との間には大きい
電位差が生じる。したがって、ソース接合領域でバンド
間トンネリング(band to band tunn
eling)と電子なだれ降伏が発生する。これによ
り、ソース接合領域に形成された深い空乏層領域で電界
によって加速され、高いエネルギーのホットホールにな
った後、トンネル酸化膜に注入して、そのうちの一部が
酸化膜に捕獲される。このように捕獲されたホールは消
去時に消去速度を大きく増加させる効果を生み出す。こ
れにより、ホールがトンネル酸化膜内に捕獲されたセル
の消去閾値電圧は、ホールがトンネル酸化膜内に捕獲さ
れていない他のセルの消去閾値電圧より低くなる。した
がって、場合によってはこういったセルの消去閾値電圧
がマイナス値を有する場合も発生する。このような場合
には常にこれらのセルから漏洩電流が流れ、データ読み
出し時にエラーが発生する結果をもたらす。
【0016】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決しようとするもので、データ消去時において、メモリ
セルの閾値電圧に応じて、メモリセルのソース領域の消
去電圧あるいは制御ゲートの印加電圧を制御し、メモリ
セルのトンネル酸化膜に印加される電界強度を一定にす
ることにより、メモリセルの消去特性を向上させること
にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
不揮発性半導体記憶装置の消去方法は、第一導電型半導
体基板の一主面に形成された第二導電型のソース領域お
よびドレイン領域と、ソース領域とドレイン領域との間
の半導体基板上に第一の絶縁膜を介して設けた浮遊ゲー
トと、浮遊ゲート上に第二の絶縁膜を介して設けた制御
ゲートとを有するメモリセルを複数備えた不揮発性半導
体記憶装置のメモリセルのデータ消去を、制御ゲートお
よびソース領域に消去用の電圧を印加する消去処理と、
消去処理によりメモリセルのデータ消去が達成されたか
否かを確認する消去確認処理とを繰り返しながら行う不
揮発性半導体記憶装置の消去方法であって、消去処理は
制御ゲートに所定の電圧を印加し、繰り返される各消去
処理時におけるソース領域と浮遊ゲートの間に印加され
る電界強度を一定に保つようにソース領域の印加電圧を
制御することを特徴とする。
【0018】この請求項1の消去方法によれば、消去処
理時にメモリセルのソース領域と浮遊ゲートの間の第一
の絶縁膜(トンネル酸化膜)に印加される電界強度を一
定に保つように、メモリセルのソース領域の印加電圧を
制御することで、消去時間を短くすることができる。
【0019】さらに、過消去は特定の電界強度で発生す
るため、消去処理時にメモリセルのトンネル酸化膜に印
加される電界強度を、過消去の発生しない電界強度で一
定にすることにより、過消去の発生を抑制することがで
きる。
【0020】本発明の請求項2記載の不揮発性半導体記
憶装置の消去方法は、請求項1記載の不揮発性半導体記
憶装置の消去方法において、繰り返される各消去処理時
におけるソース領域の印加電圧は、繰り返される各消去
処理前の浮遊ゲートの電荷量により決定することを特徴
とする。
【0021】このように、消去処理時におけるソース領
域の印加電圧は、各消去処理前の浮遊ゲートの電荷量
(メモリセルの閾値電圧)により決定される。
【0022】本発明の請求項3記載の不揮発性半導体記
憶装置の消去方法は、第一導電型半導体基板の一主面に
形成された第二導電型のソース領域およびドレイン領域
と、ソース領域とドレイン領域との間の半導体基板上に
第一の絶縁膜を介して設けた浮遊ゲートと、浮遊ゲート
上に第二の絶縁膜を介して設けた制御ゲートとを有する
メモリセルを複数備えた不揮発性半導体記憶装置のメモ
リセルのデータ消去を、制御ゲートおよびソース領域に
消去用の電圧を印加する消去処理と、消去処理によりメ
モリセルのデータ消去が達成されたか否かを確認する消
去確認処理とを繰り返しながら行う不揮発性半導体記憶
装置の消去方法であって、消去処理はソース領域に所定
の電圧を印加し、繰り返される各消去処理時におけるソ
ース領域と浮遊ゲートの間に印加される電界強度を一定
に保つように制御ゲートの印加電圧を制御することを特
徴とする。
【0023】この請求項3の消去方法によれば、消去処
理時にメモリセルのソース領域と浮遊ゲートの間の第一
の絶縁膜(トンネル酸化膜)に印加される電界強度を一
定に保つように、メモリセルの制御ゲートの印加電圧を
制御することで、消去時間を短くすることができる。
【0024】さらに、過消去は特定の電界強度で発生す
るため、消去処理時にメモリセルのトンネル酸化膜に印
加される電界強度を、過消去の発生しない電界強度で一
定にすることにより、過消去の発生を抑制することがで
きる。
【0025】本発明の請求項4記載の不揮発性半導体記
憶装置の消去方法は、請求項3記載の不揮発性半導体記
憶装置の消去方法において、繰り返される各消去処理時
における制御ゲートの印加電圧は、繰り返される各消去
処理前の浮遊ゲートの電荷量により決定することを特徴
とする。
【0026】このように、消去処理時における制御ゲー
トの印加電圧は、各消去処理前の浮遊ゲートの電荷量
(メモリセルの閾値電圧)により決定される。
【0027】本発明の請求項5記載の不揮発性半導体記
憶装置の消去方法は、請求項2または4記載の不揮発性
半導体記憶装置の消去方法において、浮遊ゲートの電荷
量は、各消去処理前に制御ゲートに正電圧を印加し、ド
レイン領域とソース領域の間に流れる電流量を測定する
ことにより得られることを特徴とする。
【0028】このように、消去処理時におけるソース領
域あるいは制御ゲートの印加電圧を決定する浮遊ゲート
の電荷量は、各消去処理前に制御ゲートに正電圧を印加
し、ドレイン領域とソース領域の間に流れる電流量を測
定することにより得られる。
【0029】本発明の請求項6記載の不揮発性半導体記
憶装置は、第一導電型半導体基板の一主面に形成された
第二導電型のソース領域およびドレイン領域と、ソース
領域とドレイン領域との間の半導体基板上に第一の絶縁
膜を介して設けた浮遊ゲートと、浮遊ゲート上に第二の
絶縁膜を介して設けた制御ゲートとを有するメモリセル
を行列状に複数配置し、同じ行のメモリセルの制御ゲー
トを接続する複数のワード線と、同じ列のメモリセルの
ドレイン領域を接続する複数のビット線と、全てのメモ
リセルのソース領域を接続する共通ソース線とを有する
メモリセルアレイと、ワード線を選択し、選択したワー
ド線に電圧を印加するワード線電圧印加手段と、共通ソ
ース線にメモリセルのデータ消去用の電圧を供給するソ
ース消去電圧供給手段とを備えた不揮発性半導体記憶装
置であって、メモリセルアレイ中のメモリセルの閾値電
圧を測定する閾値電圧測定手段と、ソース領域と浮遊ゲ
ートの間に印加される電界強度を一定に保つように閾値
電圧測定手段により測定された閾値電圧に応じてソース
消去電圧供給手段から共通ソース線に供給するデータ消
去用の電圧を制御するソース消去電圧制御手段とを設け
たことを特徴とする。
【0030】この構成のように、閾値電圧測定手段とソ
ース消去電圧制御手段とを設けることにより、請求項1
記載の不揮発性半導体記憶装置の消去方法を実現するこ
とができる。
【0031】本発明の請求項7記載の不揮発性半導体記
憶装置は、第一導電型半導体基板の一主面に形成された
第二導電型のソース領域およびドレイン領域と、ソース
領域とドレイン領域との間の半導体基板上に第一の絶縁
膜を介して設けた浮遊ゲートと、浮遊ゲート上に第二の
絶縁膜を介して設けた制御ゲートとを有するメモリセル
を行列状に複数配置し、同じ行のメモリセルの制御ゲー
トを接続する複数のワード線と、同じ列のメモリセルの
ドレイン領域を接続する複数のビット線と、全てのメモ
リセルのソース領域を接続する共通ソース線とを有する
メモリセルアレイと、ワード線を選択し、選択したワー
ド線に電圧を印加するワード線電圧印加手段と、共通ソ
ース線にメモリセルのデータ消去用の電圧を供給するソ
ース消去電圧供給手段とを備えた不揮発性半導体記憶装
置であって、メモリセルアレイ中のメモリセルの閾値電
圧を測定する閾値電圧測定手段と、ソース領域と浮遊ゲ
ートの間に印加される電界強度を一定に保つように閾値
電圧測定手段により測定された閾値電圧に応じてワード
線にワード線電圧印加手段を介して負電圧を供給する負
電圧供給手段を設けたことを特徴とする。
【0032】この構成のように、閾値電圧測定手段と負
電圧供給手段とを設けることにより、請求項3記載の不
揮発性半導体記憶装置の消去方法を実現することができ
る。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明の実施の形態における不揮発性半導
体記憶装置は、従来例同様、図8のメモリセル構造を有
するメモリセルアレイを用いたフラッシュEEPROM
である。ここで、従来の不揮発性半導体記憶装置の消去
方法では、メモリセルの制御ゲートに0ボルトが加えら
れ、ドレイン領域がフローティングとされ、ソース領域
に一定の消去電圧が与えられる。このソース領域に与え
られる消去電圧が一定であるときのメモリセルの閾値電
圧Vtとメモリセルのトンネル酸化膜に印加される電界
Eの関係を図9に示したが、図10はメモリセルの異な
る閾値電圧Vtに対するソース電圧(ソース領域の印加
電圧)Vsとメモリセルのトンネル酸化膜に印加される
電界Eの関係を示している。
【0034】図10より、メモリセルの閾値電圧Vtが
減少するとき、メモリセルのトンネル酸化膜に印加され
る電界強度を一定にするためには、ソース電圧Vsを増
加させればよい(制御ゲートは所定電圧の例えば0ボル
トで一定)。これに基づいたものを以下の第1の実施の
形態として説明する。また、ソース電圧Vsを増加させ
る代わりに、制御ゲートの印加電圧を負電圧に低下させ
るようにした場合(ソース電圧Vsは所定電圧の例えば
12ボルトで一定)を第2の実施の形態として説明す
る。
【0035】〔第1の実施の形態〕図1は本発明の第1
の実施の形態におけるフラッシュEEPROMの全体構
成を示すブロック図である。このフラッシュEEPRO
Mは、昇圧回路105により昇圧された電圧値を変化さ
せる電圧変換回路104と、メモリセルの閾値電圧を判
定する閾値電圧判定回路110と、電圧変換回路104
を制御する電圧変換制御回路111を採用している。そ
の他の回路は、制御回路101が電圧変換制御回路11
1も制御するようにした構成以外、図6のものと同様で
ある。なお、図1におけるXデコーダ102がワード線
電圧印加手段、昇圧回路105がソース消去電圧供給手
段、閾値電圧判定回路110および閾値電圧を判定する
ために機能するセンスアンプ回路108等が閾値電圧測
定手段、電圧変換制御回路111および電圧変換手段1
04がソース消去電圧制御手段である。
【0036】図1のフラッシュEEPROMにおいて、
メモリセルアレイ103は、それぞれ図8の構成のメモ
リセルがm行n列(m,nは複数)のマトリックス状に
配置されている。これらのメモリセルアレイ103のソ
ースは共通に接続される。また、メモリセルアレイ10
3の制御ゲートは行ごとにワード線(行線)WLに接続
される。メモリセルアレイ103のドレインは列ごとに
ビット線(列線)BLに接続される。メモリセルアレイ
103の共通ソースは、電圧変換回路104を介して昇
圧回路105に接続され、消去に必要な高電圧が供給さ
れる。メモリセルアレイ103のワード線WLは、Xデ
コーダ102に接続される。メモリセルアレイ103の
ビット線BLは、Yゲートトランジスタ107を介し
て、データ読み出し用の負荷トランジスタを含むセンス
アンプ回路108に接続される。
【0037】このセンスアンプ回路108は、外部端子
へデータを入出力するための入出力回路109、メモリ
セルアレイ103の閾値電圧を判定する閾値電圧判定回
路110、各部の動作を制御するための制御回路101
に接続される。閾値電圧判定回路110は、電圧変換回
路104を制御する電圧変換制御回路111に接続され
る。Yゲートトランジスタ107の制御ゲートは、Yデ
コーダ106に接続される。制御回路101は、Xデコ
ーダ102、Yデコーダ106、昇圧回路105に接続
される。
【0038】以上のような構成において、次にその動作
を説明する。制御回路101から入力されたアドレスに
対して、Xデコーダ102はメモリセルアレイ103の
ワード線WLを選択し、Yデコーダ106はメモリセル
アレイ103のビット線BLの接続されるYゲートトラ
ンジスタ107を選択する。これにより、選択されたア
ドレスごとに、所定の電圧をワード線WLとビット線B
Lに印加する。各メモリセルに対するデータの書き込み
動作、データの読み出し動作は従来と同様である。
【0039】ここでは、本発明による消去方法およびそ
れを実現する回路について詳しく説明する。図2は本実
施の形態における消去動作を示すフローチャートであ
る。
【0040】本実施の形態では、ステップ206でベリ
ファイがフェイルし、ステップ210で消去処理回数N
が最大回数MAXでないと判定されたときに、全ビット
同時に電流測定を行い、メモリセルの閾値電圧を判定し
(ステップ212)、その判定値によってソース領域の
消去電圧を設定する(ステップ213)。この設定され
た消去電圧を用いて次の消去処理(ステップ203)を
行うようにしている。なお、1回目の消去処理(ステッ
プ203)では、メモリセルのソース領域(共通ソース
線)に予め定めた所定の電圧(例えば12ボルト)を印
加するように電圧変換回路104を設定している。ま
た、消去処理時の制御ゲート(ワード線WL)の印加電
圧は本実施の形態では常に同じ(例えば0ボルト)であ
る。以上のように消去処理(ステップ203)における
消去電圧を変える他は、ステップ201〜211につい
ては図7のステップ701〜711と同様であり、その
説明を省略する。
【0041】消去処理時において、昇圧回路105は、
消去に必要な高電圧を供給する回路であり、昇圧回路1
05で供給された高電圧は、電圧変換回路104により
幾つかの電圧値に変換され、メモリセルアレイ103の
共通ソース線に印加される。電圧変換回路104は、電
圧変換制御回路111によって制御される。
【0042】ベリファイ時において、メモリセルアレイ
103の選択したアドレスに対して、所定の電圧をワー
ド線WLとビット線BLに印加(例えば、ワード線WL
に5V,ビット線BLに1Vを印加)したとき、ビット
線BLに流れる電流は、Yゲートトランジスタ107を
介してセンスアンプ回路108に入力される。センスア
ンプ回路108はパス、フェイルの判定を行い、制御回
路101に出力する。
【0043】本実施の形態において、従来の消去動作と
異なるのは、ベリファイがフェイルのあとにメモリセル
アレイ103の閾値電圧を判定し、次の消去処理におけ
る消去電圧(ソース印加電圧)を決定することである。
閾値電圧判定はセンスアンプ回路108の数回の判定値
により行う。ここで、メモリセルアレイ103の電流値
を測定するが、1ビットごとの電流測定は膨大な時間が
かかるため、電流測定は全ビット同時に行う。全てのメ
モリセルの制御ゲート(すなわち全てのワード線WL)
に正電圧を印加し、ビット線BL上の全てのビットに流
れる電流値の総和をセンスアンプ回路108に入力し、
パス、フェイルの判定を行う。この電流測定をセンスア
ンプ回路108の検知レベルを変えて数回測定し、その
結果を閾値電圧判定回路110に出力する。
【0044】閾値電圧判定回路110は、センスアンプ
回路108の出力値により、メモリセルアレイ103の
閾値電圧を判定し、その結果を電圧変換制御回路111
に出力する。電圧変換制御回路111は、閾値電圧判定
回路110の出力値(閾値電圧)に応じて、メモリセル
のトンネル酸化膜に印加される電界強度が一定になるよ
うに、メモリセルアレイ103のソース領域の消去電圧
を決定し、電圧変換回路104を制御する。電圧変換回
路104は、昇圧回路105から出力される所定の電圧
(例えば12ボルト)を、電圧変換制御回路111で決
定された消去電圧に変換して共通ソース線に印加する。
【0045】なお、センスアンプ回路108の動作は、
ベリファイ時も閾値電圧判定時も同じであるが、ベリフ
ァイ時はワード線WLの電位が固定であるのに対し、閾
値電圧判定時は、ワード線WLの電位を変化させて、数
回行う。そして、閾値電圧判定回路110は、センスア
ンプ回路108の数回の判定値により、例えば1セルあ
たり1μAの電流が流れたときのワード線WLの電圧値
を閾値電圧とし、この閾値電圧をメモリセルアレイ10
3の全セルの平均値とするものである。
【0046】以上のように本実施の形態によれば、閾値
電圧判定回路110でメモリセルの閾値電圧を判定し、
その閾値電圧に応じて電圧変換制御回路111および電
圧変換回路104により、消去処理時にメモリセルのソ
ース領域と浮遊ゲートの間のトンネル酸化膜に印加され
る電界強度が一定になるように、メモリセルのソース領
域の印加電圧を制御することで、消去時間を短くするこ
とができる。図3は、本実施の形態におけるソース領域
の印加電圧の時間変化を示す図であり、メモリセルのト
ンネル酸化膜に印加される電界が一定になるように、ベ
リファイ後の消去処理時のソース領域の印加電圧Vsが
増加している。
【0047】なお、トンネル酸化膜に印加される電界強
度が変化すると、酸化膜中のトラップによる電子の抜け
などの現象が起きる可能性があり、また、トンネル酸化
膜に印加される電界強度を増加させるとトンネル酸化膜
の劣化の原因となるため、本実施の形態のように、トン
ネル酸化膜に印加される電界強度を一定にすることが好
ましい。
【0048】さらに、過消去は特定の電界強度(10M
V/cm程度の中電界)で発生するため、消去処理時に
トンネル酸化膜に印加される電界強度を、過消去の発生
しない電界強度で一定にすることにより、過消去の発生
を抑制することができる。
【0049】〔第2の実施の形態〕図4は本発明の第2
の実施の形態におけるフラッシュEEPROMの全体構
成を示すブロック図である。このフラッシュEEPRO
Mは、負昇圧回路411と、負昇圧回路411により負
昇圧された電圧値を変化させる電圧変換回路412と、
メモリセルの閾値電圧を判定する閾値電圧判定回路40
9と、電圧変換回路412を制御する電圧変換制御回路
410を採用している。その他の回路は、制御回路40
1が負昇圧回路411も制御するようにした構成以外、
図6のものと同様である。制御回路401は、消去動作
になったときに昇圧回路404に正昇圧をさせるのと同
様、負昇圧回路411には負昇圧をさせるという制御を
行う。なお、図4におけるXデコーダ402がワード線
電圧印加手段、昇圧回路404がソース消去電圧供給手
段、閾値電圧判定回路409および閾値電圧を判定する
ために機能するセンスアンプ回路407等が閾値電圧測
定手段、負昇圧回路411および電圧変換回路412が
負電圧供給手段である。
【0050】図4のフラッシュEEPROMにおいて、
メモリセルアレイ403は、それぞれ図8の構成のメモ
リセルがm行n列(m,nは複数)のマトリックス状に
配置されている。これらのメモリセルアレイ403のソ
ースは共通に接続される。また、メモリセルアレイ40
3の制御ゲートは行ごとにワード線(行線)WLに接続
される。メモリセルアレイ403のドレインは列ごとに
ビット線(列線)BLに接続される。メモリセルアレイ
403の共通ソースは、昇圧回路404に接続され、消
去に必要な高電圧が供給される。メモリセルアレイ40
3のワード線WLは、Xデコーダ402に接続される。
メモリセルアレイ403のビット線BLは、Yゲートト
ランジスタ406を介して、データ読み出し用の負荷ト
ランジスタを含むセンスアンプ回路407に接続され
る。
【0051】このセンスアンプ回路407は、外部端子
へデータを入出力するための入出力回路408、メモリ
セルアレイ403の閾値電圧を判定する閾値電圧判定回
路409、各部の動作を制御するための制御回路401
に接続される。閾値電圧判定回路409は、電圧変換回
路412を制御する電圧変換制御回路410に接続され
る。Yゲートトランジスタ406の制御ゲートは、Yデ
コーダ405に接続される。制御回路401は、Xデコ
ーダ402、Yデコーダ405、昇圧回路404、負電
圧を発生させる負昇圧回路411に接続される。負昇圧
回路411は、電圧変換回路412に接続される。電圧
変換回路412は、Xデコーダ402を介して、メモリ
セルアレイ403の制御ゲートに接続される。
【0052】以上のような構成において、次にその動作
を説明する。制御回路401から入力されたアドレスに
対して、Xデコーダ402はメモリセルアレイ403の
ワード線WLを選択し、Yデコーダ405はメモリセル
アレイ403のビット線BLの接続されるYゲートトラ
ンジスタ406を選択する。これにより、選択されたア
ドレスごとに、所定の電圧をワード線WLとビット線B
Lに印加する。各メモリセルに対するデータの書き込み
動作、データの読み出し動作は従来と同様である。
【0053】本実施の形態における消去動作のフロー
は、図2のステップ213において、制御ゲートの印加
電圧を設定することが、第1の実施の形態と異なるだけ
である。すなわち、本実施の形態では、ステップ206
でベリファイがフェイルし、ステップ210で消去処理
回数Nが最大回数MAXでないと判定されたときに、全
ビット同時に電流測定を行い、メモリセルの閾値電圧を
判定し(ステップ212)、その判定値によって制御ゲ
ートの印加電圧を設定する(ステップ213)。この設
定された制御ゲートの印加電圧を用いて次の消去処理
(ステップ203)を行うようにしている。なお、1回
目の消去処理(ステップ203)では、メモリセルの制
御ゲート(ワード線WL)に予め定めた所定の電圧(例
えば0ボルト)を印加するように電圧変換回路412を
設定しておく。あるいは、電圧変換回路412からは出
力が無いものとしXデコーダ402から0ボルトを印加
するようにしてもよい。また、消去処理時のソース領域
(共通ソース線)の印加電圧は本実施の形態では常に同
じ(例えば12ボルト)である。
【0054】消去処理時において、昇圧回路404は、
消去に必要な高電圧を供給する回路であり、昇圧回路4
04で供給された高電圧は、メモリセルアレイ403の
共通ソース線に印加される。また、負昇圧回路411か
ら供給された負電圧は、電圧変換回路412により幾つ
かの電圧値に変換され、Xデコーダ402を介して、メ
モリセルアレイ403の制御ゲートに印加される。電圧
変換回路412は、電圧変換制御回路410によって制
御される。
【0055】ベリファイ時において、メモリセルアレイ
403の選択したアドレスに対して、所定の電圧をワー
ド線WLとビット線BLに印加したとき、ビット線BL
に流れる電流は、Yゲートトランジスタ406を介して
センスアンプ回路407に入力される。センスアンプ回
路407はパス、フェイルの判定を行い、制御回路40
1に出力する。
【0056】本実施の形態において、従来の消去動作と
異なるのは、ベリファイがフェイルのあとにメモリセル
アレイ403の閾値電圧を判定し、次の消去処理におけ
る制御ゲートの印加電圧を決定することである。閾値電
圧判定はセンスアンプ回路409の数回の判定値により
行う。ここで、メモリセルアレイ403の電流値を測定
するが、1ビットごとの電流測定は膨大な時間がかかる
ため、電流測定は全ビット同時に行う。ビット線BL上
の全てのビットに流れる電流値の総和をセンスアンプ回
路407に入力し、パス、フェイルの判定を行う。この
電流測定をセンスアンプ回路407の検知レベルを変え
て数回測定し、その結果を閾値電圧判定回路409に出
力する。
【0057】閾値電圧判定回路409は、センスアンプ
回路407の出力値により、メモリセルアレイ403の
閾値電圧を判定し、その結果を電圧変換制御回路410
に出力する。電圧変換制御回路410は、閾値電圧判定
回路409の出力値により、メモリセルアレイ403の
制御ゲートの電圧を決定し、電圧変換回路412を制御
する。電圧変換回路412は、負昇圧回路411から出
力される所定の負電圧を、電圧変換制御回路410で決
定された制御ゲートの電圧に変換してXデコーダ402
を介してワード線WLに印加する。
【0058】以上のように本実施の形態によれば、閾値
電圧判定回路409でメモリセルの閾値電圧を判定し、
その閾値電圧に応じて電圧変換制御回路410および電
圧変換回路412により、消去処理時にメモリセルのソ
ース領域と浮遊ゲートの間のトンネル酸化膜に印加され
る電界強度が一定になるように、メモリセルの制御ゲー
トの印加電圧を制御することで、消去時間を短くするこ
とができる。図5は、図4の実施の形態における制御ゲ
ートの印加電圧の時間変化を示す図であり、メモリセル
のトンネル酸化膜に印加される電界が一定になるよう
に、ベリファイ後の制御ゲートの印加電圧が減少してい
る。
【0059】さらに、過消去は特定の電界強度で発生す
るため、消去処理時にトンネル酸化膜に印加される電界
強度を、過消去の発生しない電界強度で一定にすること
により、過消去の発生を抑制することができる。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、消
去動作における消去処理時にメモリセルのソース領域と
浮遊ゲートの間の第一の絶縁膜(トンネル酸化膜)に印
加される電界強度が一定になるように、メモリセルのソ
ース領域の印加電圧、または制御ゲートの印加電圧を制
御することで、消去時間を短くすることができる。
【0061】さらに、過消去は特定の電界強度で発生す
るため、消去処理時にメモリセルのトンネル酸化膜に印
加される電界強度を、過消去の発生しない電界強度で一
定にすることにより、過消去の発生を抑制することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるフラッシュ
EEPROMの構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第1の実施の形態における消去動作を
示すフローチャート。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるソース領域
の印加電圧の時間変化を示す図。
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるフラッシュ
EEPROMの構成を示すブロック図。
【図5】本発明の第2の実施の形態における制御ゲート
の印加電圧の時間変化を示す図。
【図6】従来例のフラッシュEEPROMの構成を示す
ブロック図。
【図7】従来例における消去動作を示すフローチャー
ト。
【図8】フラッシュEERROMのメモリセルの断面構
造を示す模式図。
【図9】消去電圧が一定であるときのメモリセルの閾値
電圧Vtとメモリセルのトンネル酸化膜に印加される電
界Eを示す図。
【図10】メモリセルの異なる閾値電圧Vtに対する消
去電圧Vsとメモリセルのトンネル酸化膜に印加される
電界Eの関係を示す図。
【符号の説明】
101,401 制御回路 102,402 Xデコーダ 103,403 メモリセルアレイ 104,412 電圧変換回路 105,404 昇圧回路 106,405 Yデコーダ 107,406 Yゲートトランジスタ 108,407 センスアンプ回路 109,408 入出力回路 110,409 閾値電圧判定回路 111,410 電圧変換制御回路 411 負昇圧回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一導電型半導体基板の一主面に形成さ
    れた第二導電型のソース領域およびドレイン領域と、前
    記ソース領域とドレイン領域との間の前記半導体基板上
    に第一の絶縁膜を介して設けた浮遊ゲートと、前記浮遊
    ゲート上に第二の絶縁膜を介して設けた制御ゲートとを
    有するメモリセルを複数備えた不揮発性半導体記憶装置
    の前記メモリセルのデータ消去を、前記制御ゲートおよ
    び前記ソース領域に消去用の電圧を印加する消去処理
    と、前記消去処理により前記メモリセルのデータ消去が
    達成されたか否かを確認する消去確認処理とを繰り返し
    ながら行う不揮発性半導体記憶装置の消去方法であっ
    て、 前記消去処理は前記制御ゲートに所定の電圧を印加し、
    繰り返される各消去処理時における前記ソース領域と前
    記浮遊ゲートの間に印加される電界強度を一定に保つよ
    うに前記ソース領域の印加電圧を制御することを特徴と
    する不揮発性半導体記憶装置の消去方法。
  2. 【請求項2】 繰り返される各消去処理時における前記
    ソース領域の印加電圧は、繰り返される各消去処理前の
    前記浮遊ゲートの電荷量により決定することを特徴とす
    る請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置の消去方法。
  3. 【請求項3】 第一導電型半導体基板の一主面に形成さ
    れた第二導電型のソース領域およびドレイン領域と、前
    記ソース領域とドレイン領域との間の前記半導体基板上
    に第一の絶縁膜を介して設けた浮遊ゲートと、前記浮遊
    ゲート上に第二の絶縁膜を介して設けた制御ゲートとを
    有するメモリセルを複数備えた不揮発性半導体記憶装置
    の前記メモリセルのデータ消去を、前記制御ゲートおよ
    び前記ソース領域に消去用の電圧を印加する消去処理
    と、前記消去処理により前記メモリセルのデータ消去が
    達成されたか否かを確認する消去確認処理とを繰り返し
    ながら行う不揮発性半導体記憶装置の消去方法であっ
    て、 前記消去処理は前記ソース領域に所定の電圧を印加し、
    繰り返される各消去処理時における前記ソース領域と前
    記浮遊ゲートの間に印加される電界強度を一定に保つよ
    うに前記制御ゲートの印加電圧を制御することを特徴と
    する不揮発性半導体記憶装置の消去方法。
  4. 【請求項4】 繰り返される各消去処理時における前記
    制御ゲートの印加電圧は、繰り返される各消去処理前の
    前記浮遊ゲートの電荷量により決定することを特徴とす
    る請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置の消去方法。
  5. 【請求項5】 前記浮遊ゲートの電荷量は、各消去処理
    前に前記制御ゲートに正電圧を印加し、前記ドレイン領
    域と前記ソース領域の間に流れる電流量を測定すること
    により得られることを特徴とする請求項2または4記載
    の不揮発性半導体記憶装置の消去方法。
  6. 【請求項6】 第一導電型半導体基板の一主面に形成さ
    れた第二導電型のソース領域およびドレイン領域と、前
    記ソース領域とドレイン領域との間の前記半導体基板上
    に第一の絶縁膜を介して設けた浮遊ゲートと、前記浮遊
    ゲート上に第二の絶縁膜を介して設けた制御ゲートとを
    有するメモリセルを行列状に複数配置し、同じ行のメモ
    リセルの制御ゲートを接続する複数のワード線と、同じ
    列のメモリセルのドレイン領域を接続する複数のビット
    線と、全てのメモリセルのソース領域を接続する共通ソ
    ース線とを有するメモリセルアレイと、 前記ワード線を選択し、選択したワード線に電圧を印加
    するワード線電圧印加手段と、 前記共通ソース線にメモリセルのデータ消去用の電圧を
    供給するソース消去電圧供給手段とを備えた不揮発性半
    導体記憶装置であって、 前記メモリセルアレイ中のメモリセルの閾値電圧を測定
    する閾値電圧測定手段と、 前記ソース領域と前記浮遊ゲートの間に印加される電界
    強度を一定に保つように前記閾値電圧測定手段により測
    定された閾値電圧に応じて前記ソース消去電圧供給手段
    から共通ソース線に供給するデータ消去用の電圧を制御
    するソース消去電圧制御手段とを設けたことを特徴とす
    る不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 第一導電型半導体基板の一主面に形成さ
    れた第二導電型のソース領域およびドレイン領域と、前
    記ソース領域とドレイン領域との間の前記半導体基板上
    に第一の絶縁膜を介して設けた浮遊ゲートと、前記浮遊
    ゲート上に第二の絶縁膜を介して設けた制御ゲートとを
    有するメモリセルを行列状に複数配置し、同じ行のメモ
    リセルの制御ゲートを接続する複数のワード線と、同じ
    列のメモリセルのドレイン領域を接続する複数のビット
    線と、全てのメモリセルのソース領域を接続する共通ソ
    ース線とを有するメモリセルアレイと、 前記ワード線を選択し、選択したワード線に電圧を印加
    するワード線電圧印加手段と、 前記共通ソース線にメモリセルのデータ消去用の電圧を
    供給するソース消去電圧供給手段とを備えた不揮発性半
    導体記憶装置であって、 前記メモリセルアレイ中のメモリセルの閾値電圧を測定
    する閾値電圧測定手段と、 前記ソース領域と前記浮遊ゲートの間に印加される電界
    強度を一定に保つように前記閾値電圧測定手段により測
    定された閾値電圧に応じて前記ワード線に前記ワード線
    電圧印加手段を介して負電圧を供給する負電圧供給手段
    を設けたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6879521B2 (en) 2002-07-12 2005-04-12 Fujitsu Limited Threshold voltage adjustment method of non-volatile semiconductor memory device and non-volatile semiconductor memory device
CN112509628A (zh) * 2020-12-28 2021-03-16 深圳市芯天下技术有限公司 提升Flash芯片擦除效率的电路和Flash芯片

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