JP2001290363A - トナー供給ロール - Google Patents

トナー供給ロール

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JP2001290363A
JP2001290363A JP2000108271A JP2000108271A JP2001290363A JP 2001290363 A JP2001290363 A JP 2001290363A JP 2000108271 A JP2000108271 A JP 2000108271A JP 2000108271 A JP2000108271 A JP 2000108271A JP 2001290363 A JP2001290363 A JP 2001290363A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーが発泡層の内部に入り込み難く、適度
な柔軟性を有し、十分なニップ幅とすることができ、印
画を繰り返した場合にも画質の低下が少ないトナー供給
ロールを提供する。 【解決手段】 芯金と、その周面に設けられた発泡層と
を備え、発泡層の密度が0.1〜0.8g/cm3であ
り、平均セル径が50〜300μmであって、通気度が
5.0cm3/cm2/秒以下、特に3.5cm3/cm2
/秒以下、更には2.0cm3/cm2/秒以下であるト
ナー供給ロールを得る。発泡層は、ポリウレタン発泡層
であることが好ましく、そのセル膜に形成される貫通孔
が、セル1個当たりの平均で0.4〜4.0個、特に
1.0〜3.0個と少ないことが特に好ましい。このよ
うなポリウレタン発泡層は、メカニカルフロス法による
モールド成形により容易に形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー供給ロール
に関する。更に詳しくは、通気度が低く、しかも、適度
に柔軟であり、且つ一般的な軟質ポリウレタンフォーム
と比べて密度が高く、印画を繰り返した場合にも画質の
低下が少ないトナー供給ロールを提供することを目的と
する。本発明のトナー供給ロールは、ワードプロセッ
サ、パーソナルコンピュータ等に接続され、使用される
プリンタ、或いはファクシミリ及び複写機などのオフィ
スオートメーション機器の現像装置に組み込んで使用す
ることができる。
【0002】
【従来の技術】発泡層を有するトナー供給ロールを現像
装置に組み込み、印画を繰り返した場合に、印画されな
い部分にもトナーが付着してしまうことがある。このト
ナーの付着は、トナー供給ロールと現像ロールとの摩擦
等にともなうトナーの劣化を主要因として生ずるもので
ある。このトナーの劣化を抑えるため、従来より、軟質
ポリウレタンフォーム等の硬度の低い発泡層とすること
等によって、トナー供給ロールを現像ロールに適度に押
圧して当接させる等の対策が提案されている。
【0003】トナー供給ロールは、トナーを現像ロール
に供給する作用と、残余のトナーを現像ロールから回収
する作用とを併せ有するが、トナーの劣化はトナーを回
収する際に生じ易いことが分かっている。このことは、
現像の前後でトナーの粒径を比べた場合に、現像後のト
ナーには、現像剤として作用し得ない微粉が多く含まれ
ていることによっても理解される。
【0004】回収されたトナーの一部は発泡層の表面に
開口する開放孔に捕捉され、トナー供給ロールが現像ロ
ールに当接した際の変形と、この変形の復元とにより開
放孔から押出される。しかし、多くのトナーは押出され
ず、そのまま1回転して、開放孔にはトナーが更に捕捉
されることになる。このようにしてトナーの捕捉が繰り
返され、捕捉されたトナーが次第に発泡層の内部へと入
り込んでいくことになる。その結果、捕捉されたトナー
が発泡層の内部に堆積し、凝集、固化して、もはや現像
剤として機能し得ないものになってしまうこともある。
【0005】また、発泡層の表層部分においてトナーが
堆積した場合は、もはや残余のトナーの捕捉ができなく
なり、現像ロールとの当接面でトナーに大きな摩擦力が
加わり、トナーの劣化がより促進される結果となる。そ
して、このような状況が続けば、やがては現像ロールの
表面にトナーが融着するといった大きな問題を生ずるこ
とにもなる。しかも、高解像度の要求を満たすため、ト
ナーは粒径10μm以下と微粒化しており、問題はより
大きくなる傾向にある。尚、セル膜によりセルが閉じら
れた独泡性の高い発泡層の場合は、柔軟性が低下し、弾
性が発現するため、押圧時にトナー供給ロールと現像ロ
ールとを十分なニップ幅でもって当接させることができ
ないことがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、主に、電子
写真、静電記録技術を利用した複写機等の現像装置に組
み込まれて使用され、その発泡層におけるセルを隔てる
セル膜にある貫通孔、即ち、ガス抜け孔が数として少な
く、大きさとして小さいため、トナーが内部に入り込み
難く、しかも、適度に柔軟であり、印画を繰り返した場
合にも画質の低下が少なく、耐久性の高いトナー供給ロ
ールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1発明のトナー供給ロ
ールは、芯金と、該芯金の周面に設けられた発泡層とを
備えるトナー供給ロールにおいて、該発泡層の密度が
0.1〜0.8g/cm 3であり、平均セル径が50〜
300μmであって、通気度が5.0cm3/cm 2/秒
以下であることを特徴とする。
【0008】また、第2発明のトナー供給ロールは、芯
金と、該芯金の周面に設けられたポリウレタン発泡層と
を備えるトナー供給ロールにおいて、該ポリウレタン発
泡層を形成するセル膜は、セル1個当たりの平均で0.
4〜4.0個の貫通孔を有していることを特徴とする。
【0009】上記「芯金」は、現像ロール等と接触して
回転する際、或いは長期間の使用によって変形などを生
ずることのない機械的強度を有している必要がある。こ
の芯金は、金属又は樹脂等により形成することができ
る。強度の観点からは、ステンレス鋼等からなる断面円
形の棒状体を用いることが好ましいが、両端部以外は必
ずしもその断面が円形である必要はない。また、樹脂製
である場合は、必要に応じて導電性を付与することもで
きる。
【0010】第1発明において、上記「発泡層」は、ポ
リウレタン、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール
ユリア樹脂等の熱硬化性樹脂の発泡体により形成するこ
とができる。また、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ
塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ビスコース、アイ
オノマー樹脂等の熱可塑性樹脂の発泡体、或いは各種の
ゴム発泡体により形成することもできる。これらのうち
では、柔軟性、耐久性等に優れるポリウレタン発泡体が
特に好ましい。
【0011】発泡層の密度は0.1〜0.8g/cm3
であり、0.2〜0.5g/cm3であることが好まし
い。密度が0.1g/cm3未満であると、機械的強度
が低下し、ロールとしての使用に耐えないものとなる。
一方、0.8g/cm3を越える場合は、柔軟性が低下
し、ニップ幅が不十分になる等の問題がある。また、セ
ル径は50〜300μmであり、50〜200μm、特
に50〜150μmであることが好ましい。セル径が5
0μm未満であると、柔軟性が低下する傾向にあり、3
00μmを越える場合は、トナー粒径に対する貫通孔の
径も大きくなり、トナーがロールの表面から内部に浸透
し易くなって、供給されるトナー量が不均一になる傾向
にあり、いずれにしても画質が低下する。
【0012】更に、JIS L 1096A法により測
定した発泡層の通気度(フラジール型試験機を使用し、
差圧125Pa時の値)は5.0cm3/cm2/秒以下
であり、3.5cm3/cm2/秒以下、特に2.0cm
3/cm2/秒以下であることが好ましい。通気度が5.
0cm3/cm2/秒を越える場合は、トナーが発泡層に
入り込み易くなり、所定の画質を維持しながら繰り返し
印画することができない。尚、この方法により測定し得
る下限値は0.32cm3/cm2/秒であるが、発泡層
の通気度が下限値であっても、所要特性に特に影響はな
い。
【0013】第2発明において、上記「ポリウレタン発
泡層」を形成するセル膜には、セル1個当たりの平均で
0.4〜4.0個の貫通孔が形成されている。この貫通
孔は、セル1個当たりの平均で、特に1.0〜3.0
個、更には1.4〜2.4個形成されていることが好ま
しい。また、第3発明のように、貫通孔の平均孔径は2
0〜70μmであることが好ましく、20〜30μmで
あることが特に好ましい。このように、従来の軟質ポリ
ウレタンスラブフォーム等に比べて、セル膜に形成され
る貫通孔の個数が少なく、平均径が小さいため、気体は
透過するものの、トナーが貫通孔を通過して内部へと入
り込むことは抑えられる。それにより、適度な柔軟性は
維持されたまま、トナーが入り込むことによる印画性能
の低下が抑えられ、連続印画した場合の耐久性に優れる
トナー供給ロールとすることができる。
【0014】セル膜に形成される貫通孔の個数及びその
孔径は、ポリウレタン発泡層の断面を電子顕微鏡により
観察した視野において、或いはそれを撮影した写真にお
いて確認することができる。但し、略球状(三次元)の
セルの断面(二次元)を観察しているため、平均すれば
セルの半分(半球)に存在する貫通孔を観察することに
なる。従って、顕微鏡視野、或いは写真により計数され
る貫通孔の個数はセル1個当たりの平均で0.2〜2.
0個となるが、実際はこの2倍のセル1個当たりの平均
で0.4〜4.0個の貫通孔が存在することになる
【0015】この第2発明においても、第4発明のよう
に、ポリウレタン発泡層の密度が0.1〜0.8g/c
3であり、平均セル径が50〜300μmであって、
通気度が5.0cm3/cm2/秒以下であることが好ま
しい。これら密度、平均セル径及び通気度の特に好まし
い範囲は第1発明の場合と同様であり、また、上下限値
を外れた場合の問題点も第1発明の場合と同様である。
尚、第1発明における発泡層、及び第2発明におけるポ
リウレタン発泡層の硬度は、アスカーF硬度で10〜9
0°、特に30〜80°であることが好ましい。硬度が
10°未満であると、柔軟にすぎ、トナー供給ロールと
しての使用に耐えず、90°を越える場合は、現像ロー
ルを傷付けることがあり、高速印画ができず、画質も低
下する傾向にある。
【0016】第2乃至第4発明のトナー供給ロールにお
けるポリウレタン発泡層の形成方法は特に限定されない
が、所期の物性等を備える発泡層とするためには、第5
発明のように、メカニカルフロス法によるモールド成形
により形成することが好ましい。このメカニカルフロス
法では、先ず、原料混合用のミキシングヘッドに流入す
る直前の発泡原料に、不活性ガスを混入させる。そし
て、オークスミキサ又は先端を絞り込んだノズル等に気
液混合された発泡原料を供給し、成形型の内部に吐出さ
せる。その後、この成形型を140〜180℃、特に1
50〜170℃に調温された炉に収容し、これを加熱
し、発泡原料を硬化させるとともに発泡させることによ
り、発泡層を形成することができる。この方法では、不
活性ガスが均一に分散して気泡が生成し、これをそのま
ま硬化させることにより発泡体を形成することができ
る。また、発泡圧が低く、発泡倍率が小さいため、発泡
体の硬度等の調整が容易である。
【0017】ポリイソシアネートとしては、トルエンジ
イソシアネート(TDI)、粗製TDI、4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネート(MDI)、粗製MD
Iの他、1,5−ナフタレンジイソシアネート、パラフ
ェニレンジイソシアネート等の芳香族系のものを使用す
ることができる。また、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、水添MDI、イソホロンジイソシアネート等の脂肪
族系のものを用いることもできる。これらの他プレポリ
マー型のイソシアネートを使用することもできる。
【0018】ポリオールとしては、ポリエーテルポリオ
ール、ポリエステルポリオール、及びこれらを共重合さ
せたポリエーテルエステルポリオール等、いずれも使用
することができる。その種類等も特に制限はされない
が、ポリエーテルポリオールが好ましい。また、ポリマ
ーポリオール、即ち、ポリエーテルポリオールにアクリ
ロニトリル、スチレン、メチルメタアクリレート等のエ
チレン性不飽和化合物をグラフト重合させたポリオール
を使用することもできる。
【0019】ポリオール成分には、触媒、架橋剤及び整
泡剤の他、紫外線吸収剤、酸化防止剤、有機充填剤、無
機充填剤、着色剤、可塑剤等を配合することができる。
触媒としては、スタナスオクトエート、ジブチルチンジ
アセテート、ジブチルチンジラウレート等の有機錫化合
物、ニッケルアセチルアセトネート、ニッケルジアセチ
ルアセトネート等の有機ニッケル化合物、酢酸ナトリウ
ム等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属のアルコキシ
ド、フェノキシドなど、並びにオクチル亜鉛等の金属触
媒を使用することができる。また、トリエチルアミン、
トリエチレンジアミン、N−メチルモルホリンジメチル
アミノメチルフェノール、イミダゾール、1,8−ジア
ザビシクロ[5,4,0]ウンデセン等の3級アミン系
触媒の他、有機酸塩等を使用することもできる。
【0020】架橋剤としては、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,4−ブタンジオール等の短鎖
ジオール系架橋剤を使用することができ、エチレンジア
ミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン等の短鎖ジアミン、及びトリエタノールアミン、トリ
イソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン等
のアミン系架橋剤を用いることもできる。
【0021】整泡剤としては、一般に、ジメチルポリシ
ロキサンとポリエーテルのブロック共重合体を使用する
ことができる。また、ポリシロキサンに有機官能基を付
加した特殊な整泡剤を用いることもできる。このよう
に、整泡剤としてはシリコーン系整泡剤が多用される。
尚、紫外線吸収剤、酸化防止剤、有機及び無機充填剤、
着色剤等としては、一般にウレタン配合に使用される原
料を適宜使用することができる。
【0022】また、発泡層には必要に応じて各種の導電
性付与物質を含有させることもできる。電子導電化機構
による導電性付与物質としては、導電性カーボン、酸化
錫、酸化チタン等を使用することができる。イオン導電
化機構による導電性付与物質としては、過塩素酸ナトリ
ウム、過塩素酸リチウム、塩化ナトリウム、及び各種の
第四級アンモニウム塩等を用いることができる。更に、
発泡層に難燃剤を含有させることもできる。難燃剤とし
ては、有機含ハロゲンリン酸エステル、含窒素リン化合
物等の有機難燃剤、或いは水酸化アルミニウム、水酸化
マグネシウム及び三酸化アンチモン等の無機難燃剤を適
量配合した、通常のものを使用することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を更に
詳しく説明する。 [1]トナー供給ロールの作製及びその評価 実施例1〜4及び比較例2−(1)〜2−(3) (1)ポリウレタン発泡体の調製 ポリマーポリオール(三井化学株式会社製、商品名「P
OP24−30」)20〜40質量部(以下、「部」と
略記する。)、ポリエーテルポリオール(三井化学株式
会社製、商品名「ED−37」)40〜65部、ポリエ
ステルポリオール(ダイセル化学株式会社製、商品名
「PCL305」)7部(これら3種類のポリオールの
合計量を100部とする。)、金属触媒(ニッケルアセ
チルアセトネート、OSi社製、商品名「LC−561
5」)2部、アミン系触媒(トリエチレンジアミン(主
成分)、中京油脂株式会社製、商品名「LV33」)
0.1部、整泡剤(日本ユニカー株式会社製、商品名
「L520」)10部、及び顔料(山陽色素株式会社
製、商品名「UT4921」)5部を含有するポリオー
ル成分を連続的にミキシングヘッドに流入させた。ま
た、このミキシングヘッドに流入する直前のポリオール
成分に所定の流量で窒素ガスを混入させた。
【0024】同時に、ミキシングヘッドには、ポリイソ
シアネート(日本ポリウレタン工業株式会社製、商品名
「MTL」)を流入させた。その後、ミキシングヘッド
において混合された発泡原料を、オークスミキサに供給
し、攪拌し、泡状体を調製した。次いで、この泡状体を
外径6mmのステンレス鋼製のシャフトがセットされた
成形型に流し込み、160℃に調温された加熱炉に収容
して60分間加熱し、硬化させた。尚、ポリイソシアネ
ートの流入量はポリオールのOH基とポリイソシアネー
トのNCO基の当量比が0.9〜1.5となるように調
整することができる。また、窒素ガスの流量も変化さ
せ、実施例1〜4及び比較例2−(1)〜2−(3)の
7種類のポリウレタン発泡体を調製した。
【0025】(2)トナー供給ロールの作製 得られた7種類のポリウレタン発泡体の表面を円筒研磨
機により研磨加工し、図3に示す芯金12の周面にポリ
ウレタン発泡層11が設けられた外径16mmのトナー
供給ロール1を作製した。
【0026】比較例1−(1)〜1−(4) 軟質ポリウレタンスラブフォーム[株式会社イノアック
コーポレーション製、商品名「SP80」、「SP5
0」、「EPS」、「EPM−70」、これらをそれぞ
れ比較例1−(1)、比較例1−(2)、比較例1−
(3)、比較例1−(4)とする。]からなる円筒体を
形成し、実施例と同様にして研磨し、外径16mmのト
ナー供給ロールを作製した。
【0027】(3)物性及び耐久性等の評価 実施例1〜4及び比較例1−(1)〜1−(4)、2−
(1)〜2−(3)の各々のポリウレタン発泡層の密
度、硬度、セル径、耐久性及び画質を、以下の方法によ
り評価した。結果を表1に示す。 密度(g/cm3);JIS K 6401 硬度(°);アスカー硬度計Fタイプにより測定 セル径(μm、平均値);光学顕微鏡により3視野、
観察し、撮影した倍率50倍の写真において、各視野に
ついて50個、合計150個のセルの径を読み取り、セ
ル径の合計を個数で除して算出した。
【0028】通気度(cm3/cm2/秒);JIS
L 1096A法に従って測定した差圧125Pa時の
値である。尚、実施例1〜4及び比較例2−(1)〜2
−(3)では、ロール形成と同様にしてモールド成形に
よりシートを成形し、表層のスキン層を取り除いて厚さ
10mmの試験片を作製した。また、比較例1−(1)
〜1−(4)では、各々の軟質ポリウレタンスラブフォ
ームから厚さ10mmのシートを切り出して試験片を作
製した。
【0029】耐久性;トナー供給ロールを図2に示す
ように現像装置に組み込み、20000枚の画像出し試
験を行った場合の、トナー目詰まりによる弾性損失まで
の枚数により評価した。現像剤としては粒径6μmの1
成分現像剤を使用した。評価基準は下記のとおりであ
る。 ◎;15k以上、20k以下、○;10k以上、15k
未満、△;5k以上、10k未満、×;5k未満。 画質;10枚連続印字し、10枚目の印字状況を観察
して、画像の均一性及び画像スジの有無により評価し
た。評価基準は下記のとおりである。 ○;画像が均一であり、スジもみられない、△;画像が
不均一及び/又はスジの発生がみられる。 尚、表1において***は第4発明の範囲外であること
を表す。
【0030】
【表1】
【0031】表1の結果によれば、実施例1〜4では、
耐久性に優れ、画質も良好であることが分かる。一方、
比較例1−(1)〜1−(4)では、通気度が高く、密
度も低いため、硬度及びセル径が適度な範囲にある場合
でも、耐久性、画質ともに劣っており、セル径が大きい
比較例1−(2)及び1−(3)ではより劣っているこ
とが分かる。また、メカニカルフロス法によって製造し
たポリウレタン層であっても、比較例2−(1)のよう
にセル径が小さすぎると、トナーの供給量が十分ではな
く、画像の均一性が低下する。更に、比較例2−(2)
のようにセル径が大きすぎると、ロールがトナーで汚
れ、スジの発生もみられ、2−(3)のように通気度が
大きいと、耐久性が低下することが分かる。
【0032】[2]ポリウレタン発泡体のセル膜に形成
された貫通孔の数及びその平均径等の評価 実施例5及び比較例3 実施例1とは窒素ガスの流量を変化させ、シート成形用
の型を用いた他は同様にして実施例5のポリウレタン発
泡シートを作製した。また、常法により製造した軟質ポ
リウレタンスラブフォームから比較例3のシートを切り
出した。これらの発泡シートを電子顕微鏡によって観察
し、写真を撮影した。
【0033】図3は、実施例5のポリウレタン発泡シー
トの倍率50倍の写真である。また、図4は、比較例3
のポリウレタン発泡シートの同倍率の写真である(図
3、図4において、各々のセル内にみられる黒点が貫通
孔の断面である。)。これらの写真上の1900×13
00μmの面積におけるセル数、セル径並びにセル膜に
形成された貫通孔の数及び径を読み取った。また、前記
と同様にして密度、硬度及び通気度を測定した。結果を
表2に示す。この表2における「貫通孔のセル1個当た
りの数」は、実際に読み取られた貫通孔の総数をセル数
で除して2倍した値である。また、「平均径」は実際に
読み取られた貫通孔の累積径を個数で除した値である。
尚、表2において*は第2発明の、**は第3発明の、
***は第4発明の範囲外であることを表す。
【0034】
【表2】
【0035】表2の結果によれば、セル膜に形成されて
いる貫通孔は、比較例3では実施例5の3倍近い数とな
っている。また、実施例5では、数が少ないばかりでな
く、各々の貫通孔の大きさが小さく、一方、比較例3で
は、数が多いばかりでなく、各々の貫通孔が実施例5に
比べて非常に大きいことが分かる。この構造の違いが通
気度の大きな差となって表れており、これらをポリウレ
タン発泡層とするトナー供給ロールを形成した場合に、
実施例5であれば、実施例1〜4と同様に優れた特性を
有するロールが得られ、比較例3であれば、比較例1−
(1)〜1−(4)及び2−(1)〜2−(3)と同様
に耐久性、画質等に劣ったロールとなることが推察され
る。
【0036】
【発明の効果】第1乃至第4発明によれば、発泡層の独
泡性が高く、トナーが内部に入り込み難く、且つ適度な
柔軟性をも併せ有し、印画を繰り返した場合にも、画質
の低下等のない耐久性に優れたトナー供給ロールとする
ことができる。また、第5発明によれば、ポリウレタン
発泡層をメカニカルフロス法によるモールド成形により
形成することにより、容易に第1乃至4発明のトナー供
給ロールを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のトナー供給ロールの斜視図である。
【図2】トナー供給ロールを組み込んだ現像装置の断面
を表す模式図である。
【図3】実施例5のポリウレタン発泡シートの倍率50
倍の電子顕微鏡写真である。
【図4】比較例3のポリウレタン発泡シートの倍率50
倍の電子顕微鏡写真である。
【符号の説明】
1;トナー供給ロール、11;ポリウレタン発泡層、1
2;芯金、2;感光ドラム、3;現像ロール、4;トナ
ー、5;現像容器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 75:04 C08L 75:04 Fターム(参考) 2H077 AC04 AD06 EA11 FA12 FA22 3J103 AA02 AA13 AA23 AA32 BA41 EA02 FA02 FA07 FA12 FA18 GA02 GA57 GA58 GA60 GA73 HA03 HA05 HA11 HA12 HA18 HA20 HA33 HA41 HA48 4F074 AA78A AD04 AD13 BA31 BA33 BB01 BB08 BC01 BC05 CA23 DA02 DA03 DA10 DA33 DA47

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯金と、該芯金の周面に設けられた発泡
    層とを備えるトナー供給ロールにおいて、該発泡層の密
    度が0.1〜0.8g/cm3であり、平均セル径が5
    0〜300μmであって、通気度が5.0cm3/cm2
    /秒以下であることを特徴とするトナー供給ロール。
  2. 【請求項2】 芯金と、該芯金の周面に設けられたポリ
    ウレタン発泡層とを備えるトナー供給ロールにおいて、
    該ポリウレタン発泡層を形成するセル膜は、セル1個当
    たりの平均で0.4〜4.0個の貫通孔を有しているこ
    とを特徴とするトナー供給ロール。
  3. 【請求項3】 上記貫通孔の平均孔径が20〜70μm
    である請求項2記載のトナー供給ロール。
  4. 【請求項4】 上記ポリウレタン発泡層の密度が0.1
    〜0.8g/cm3であり、平均セル径が50〜300
    μmであって、通気度が5.0cm3/cm2/秒以下で
    ある請求項2又は3に記載のトナー供給ロール。
  5. 【請求項5】 上記ポリウレタン発泡層は、メカニカル
    フロス法によるモールド成形により形成される請求項2
    乃至4のうちのいずれか1項に記載のトナー供給ロー
    ル。
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