JP2001289927A - 磁気センサ - Google Patents

磁気センサ

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JP2001289927A
JP2001289927A JP2000106531A JP2000106531A JP2001289927A JP 2001289927 A JP2001289927 A JP 2001289927A JP 2000106531 A JP2000106531 A JP 2000106531A JP 2000106531 A JP2000106531 A JP 2000106531A JP 2001289927 A JP2001289927 A JP 2001289927A
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    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/035Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using superconductive devices
    • G01R33/0354SQUIDS

Abstract

(57)【要約】 【課題】 SQUIDの冷却効率が高く、且つ、熱雑音
を低減して被検体の磁場分布の測定精度を向上させるこ
とができる磁気センサを提供すること。 【解決手段】 被検体40の磁場分布をSQUID7を
用いて測定する磁気センサ1において、略カップ形状を
なし、内部にSQUID7を冷却するための冷媒8を収
納する内容器3と、内容器3を収容すると共に、内容器
3の底部と対向する位置に窓部23を有する外容器2
と、一側が内容器の底部の熱伝導体取付部3bに取り付
けられると共に他側が外容器2の窓部23と対向するよ
うに位置し、当該他側にSQUID7が取り付けられる
熱伝導体6と、を備え、内容器3と外容器2との間4が
略真空状態に保持され、内容器3は、金属材料によって
形成され、外容器2は、非金属材料によって形成されて
いることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SQUID(supe
rconducting quantum interference device)によって
被検体の磁場を測定する磁気センサに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来から知られている磁気セン
サを示す断面図である。この磁気センサ50は、密閉容
器としての筐体を成す金属製の外容器51内に、密閉容
器としての金属製の内容器52が配設されて成ってい
る。外容器51の上壁は、その周方向に複数配置された
ボルトで側壁に固定されている。内容器52の内部には
冷媒としての液体窒素53が収納されており、この液体
窒素53に熱伝導体としての冷却棒54の下端部が浸漬
されている。冷却棒54は内容器52の上壁を貫通し、
さらに外容器51の上壁に穿設された孔部55を挿通し
て外容器51の外部に突設されており、上端にSQUI
D56が設置されている。この冷却棒54は二分割さ
れ、その下端部側は熱膨張係数が内容器52と略同等の
銅製の棒から成り、これに連結された上端部側は熱膨張
係数が比較的小さいサファイア製の棒から成る。
【0003】また、冷却棒54の上方には、冷却棒54
の上端部に被さるように、窓部57を有するカップ状部
材58が設置され、当該窓部57がSQUID56に対
向するように配設されている。このカップ状部材58の
開放端は、当該カップ状部材58の上下動を許容するベ
ローズ59を介して、外容器51上壁の上記孔部55の
周辺に結合されている。そして、外容器51、カップ状
部材58およびベローズ59で画成された内空間は略真
空に保持され真空断熱層60が形成されている。
【0004】さらに、上記SQUID56には、このS
QUID56で得られる情報信号等を伝送するための配
線61が接続されており、この配線61は外容器51の
上記孔部55から一旦下方に導出され、外容器51の上
壁に穿設された導出孔62から上方の外部へ導出され
る。また、外容器51の上壁には、内容器52に液体窒
素53を供給するための供給管63が貫通配置され、内
容器52に接続されている。また、カップ状部材58
は、支持板65および支持アーム66を介して、当該カ
ップ状部材58の上下動を可能とする送りねじ67に螺
合される。この送りねじ67は、外容器51の上壁上面
に固定されている。
【0005】このように構成された従来の磁気センサ5
0では、内容器52に収納された液体窒素53により、
冷却棒54を介してSQUID56が超伝導遷移温度以
下に冷却される。また、冷却棒54およびSQUID5
6が、上記真空断熱層60内に位置するので、外部との
熱交換が遮断されてSQUID56の冷却状態が保持さ
れる。そして、この状態で、カップ状部材58に設けら
れた窓部57の上方に被検体64が設置され、SQUI
D56による被検体64の二次元の磁場分布が測定され
る。この時、上記送りねじ67を回転し、カップ状部材
58を上下に移動することで、SQUID56と窓部5
7との間隔が最適な間隔にされて被検体64の測定感度
が高められる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の磁気センサには、次のような問題があった。すなわ
ち、液体窒素53の熱をSQUID56に伝導する熱伝
導体としての冷却棒54は、一方端が内容器52内に位
置して他方端が外容器51の外部に突出しているため、
長尺となってSQUID56の冷却効率が悪かった。S
QUID56の冷却効率が悪いと、磁気センサによる被
検体の磁場分布の測定精度が低下してしまう。
【0007】また、磁気センサを構成する各種部品の中
には金属で形成されているものがあり、金属からの熱雑
音によってSQUID56の測定精度が低下してしまう
という問題もあった。
【0008】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、SQUIDの冷却効率が高く、且つ、熱雑音
を低減して被検体の磁場分布の測定精度を向上させるこ
とができる磁気センサを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、被検体の磁場分布をSQUIDを用いて
測定する磁気センサにおいて、略カップ形状をなし、内
部にSQUIDを冷却するための冷媒を収納する内容器
と、内容器を収容すると共に、内容器の底部と対向する
位置に窓部を有する外容器と、一側が内容器の底部の熱
伝導体取付部に取り付けられると共に他側が外容器の窓
部と対向するように位置し、当該他側にSQUIDが取
り付けられる熱伝導体と、を備え、内容器と外容器との
間が略真空状態に保持され、内容器は、金属材料によっ
て形成され、外容器は、非金属材料によって形成されて
いることを特徴とする。
【0010】本発明に係る磁気センサによれば、熱伝導
体を外容器の外部まで突出させず内部に収容する構成と
されていることから、熱伝導体を短くすることができ
る。これにより、冷媒の熱がSQUIDまで伝導される
距離が短くなり、SQUIDの冷却効率を向上させるこ
とができる。また、内容器が金属材料によって形成され
ているため、内部の冷媒によって熱伝導体を介してSQ
UIDを冷却し易い。さらに、外容器は非金属材料によ
って形成されているため、金属からの熱雑音がSQUI
Dに入り込む事態が防止され、被検体の磁場分布の測定
精度を向上させることができる。
【0011】また、本発明の磁気センサにおいて、内容
器の開放端の外周面に雄ねじ部が形成されると共に、外
容器は雌ねじ部を有し、雄ねじ部と雌ねじ部との螺合に
よって内容器と外容器とは接続されることが好ましい。
【0012】このような構成を採用した場合、内容器と
外容器との間の真空状態が保持され易くなる。また、両
ねじ部の螺合位置を変化させることで、内容器に取り付
けられた熱伝導体の上記他端側に位置するSQUIDと
外容器の窓部との間隔を自在に調整することができる。
【0013】また、本発明の磁気センサにおいて、熱伝
導体取付部は、内容器の熱伝導体取付部以外の部分より
も熱伝導率が高いことが好ましい。
【0014】このような構成を採用した場合、内容器内
の冷媒の熱を、熱伝導体を介してSQUIDに効率よく
伝達することができる。
【0015】さらに、本発明の磁気センサにおいて、熱
伝導取付部は、熱伝導体の一側が嵌入される嵌合凹部を
有することが好ましい。
【0016】このような構成を採用した場合、熱伝導体
と熱伝導取付部との接触面積が増加するため、内容器内
の冷媒の熱を、熱伝導体を介してSQUIDに効率よく
伝達することができる。
【0017】また、本発明の磁気センサにおいて、外容
器は、内容器を収容する略円筒状の筒部と、当該筒部の
開放端を塞ぐと共に窓部を有する蓋部材と、を備えるよ
うに構成してもよい。
【0018】さらに、この場合に、筒部の開放端の外周
面に雄ねじ部が形成されると共に、蓋部材は雌ねじ部を
有し、雄ねじ部と雌ねじ部との螺合によって筒部と蓋部
材とは接続されることが好ましい。このような構成を採
用した場合、両ねじ部の螺合位置を変化させることで、
内容器に取り付けられた熱伝導体の上記他端側に位置す
るSQUIDと外容器の蓋部材に設けられた窓部との間
隔を容易に調整することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る磁気センサの好適な実施形態について詳細に説
明する。尚、同一要素には同一符号を用いるものとし、
重複する説明は省略する。
【0020】[第1実施形態]図1は、本実施形態の磁
気センサ1を示す断面図である。磁気センサ1は、SQ
UID7によって被検体40の二次元の磁場分布を測定
するものであり、非金属材料であるガラス繊維強化プラ
スチック( Glass Fiber Reinforced Plastics;以下単
にGFRPと呼ぶ)で形成される外容器2内に、略カッ
プ状の内容器3が、底部同士が対面するように配設さ
れ、この内容器3に冷媒としての液体窒素8が収納され
ている。GFRPは、その熱伝導率が金属よりも小さ
く、また非磁性という特性を有している。
【0021】外容器2は、内周面の上部に雌ねじ部21
が形成されたカップ状の外容器本体2aと、雌ねじ部2
1に螺合する雄ねじ部31が外周面の上部に形成される
と共に雌ねじ部12が内周面の下部に形成された円筒状
の連結部材2bと、によって構成されており、外容器本
体2a及び連結部材2bは、ともに上記GFRPによっ
て形成されている。連結部材2bは、外容器本体2aと
内容器3とを連結するためのものである。また、外容器
本体2aの底部中央には孔部26が穿設されており、こ
の孔部26周辺の外容器2外面に、その底壁の厚さより
も薄い、例えば厚さ数100μm程度の窓部としてのサ
ファイア板23が接合されて当該孔部26が閉塞されて
いる。このサファイア板23は非磁性であり透光性を有
している。また、上記孔部26周辺のサファイア板23
と外容器2外面との間にはOリング24が配置され、こ
のOリング24により上記接合部が封止されている。
【0022】内容器3は、開放端の外周面に雄ねじ部1
1が形成された円筒部材3aと、この円筒部材3aの下
端に銀ロウ付けにて装着された円板状の熱伝導体取付板
(熱伝導体取付部)3bと、によって構成されている。
また、円筒部材3aの下端及び熱伝導体取付板3bの上
面外縁部には、係合する段部が形成されている。また、
円筒部材3a及び熱伝導体取付板3bは共に金属材料に
よって形成されている。詳しくは、円筒部材3aは非磁
性体のステンレスで形成され、熱伝導体取付板3bは、
ステンレスよりも熱伝導率が高く非磁性体である銅によ
って形成されている。
【0023】そして、円筒部材3aの雄ねじ部11と、
外容器2の連結部材2bの雌ねじ部12とを螺合させる
ことで、外容器2と内容器3とが接続されている。この
螺合により形成された外容器2と内容器3との間の空間
は、真空に保持されて真空断熱層4が形成されている。
【0024】また、上記雌ねじ部21と雄ねじ部31と
の螺合部よりも真空断熱層4寄りの部分(螺合部近傍)
において、外容器本体2aの内周には環状溝22が形成
され、この環状溝22に封止部材としてのOリング5が
配される。このOリング5は連結部材2bの外周に圧接
し、真空断熱層4の真空が保持されている。
【0025】また、内容器3の熱伝導体取付板3bの下
面中央には、円筒状の嵌合凹部13が形成されており、
この嵌合凹部13に熱伝導体としてのサファイア棒6の
上端が嵌入されている。また、嵌合凹部13とサファイ
ア棒6との間には、銀ペーストが配されており、熱伝導
体取付板3bとサファイア棒6との接合を確実にしてい
る。さらに、サファイア棒6の下端は真空断熱層4内、
詳しくは内容器3の外部で上記サファイア板23に対向
する位置に配設されていて、この下端に上記SQUID
7が取り付けられている。そして、外容器2の外容器本
体2aの底部の下方には、上記サファイア板23を挟ん
でSQUID7に対向するように、磁気センサ1の測定
対象である被検体40が設置されている。
【0026】また、外容器2の連結部材2bの内周部に
は、環状のバイパス部材33が配設されている。このバ
イパス部材33の下方端は、上記Oリング5よりも下方
の連結部材2b内周に結合されており、また、その上方
端は上記Oリング5よりも上方の連結部材2b内周に結
合されていて、連結部材2bの内周とバイパス部材33
で囲まれる閉空間34が画成されている。そして、連結
部材2bの側壁は、このバイパス部材33の下方端が結
合されている位置を含む下方部分の厚さが、上方部分の
厚さに比して薄く形成されている。
【0027】さらにまた、SQUID7には、当該SQ
UID7で得られる上記被検体40周辺の磁気情報を伝
送する配線71が接続されている。この配線71は、連
結部材2bの側壁にバイパス部材33で囲まれるように
穿設された導出孔25を経て、上記バイパス部材33の
上部に穿設された導出孔35を挿通して真空断熱層4内
から外部に導出され、信号処理手段50に接続されてい
る。また、当該導出孔25はエポキシ樹脂を主成分とす
る接着剤32で封止され、真空断熱層4の略真空が保持
されている。そして、液体窒素8を内容器3開放端の上
方から内部に供給することにより、図1に示す磁気セン
サ1が得られる。
【0028】このように構成された磁気センサ1では、
SQUID7は、サファイア棒6を介して内容器3に収
納された液体窒素8により、液体窒素温度(約77K)
付近まで冷却され、被検体40が誘起した微弱磁気を検
出することができる。また、液体窒素8の熱を伝導する
サファイア棒6の下端とSQUID7とは真空断熱層4
内に位置しており、外部との熱交換が遮断されるので、
SQUID7は冷却状態に保持されてその安定な動作が
保証される。
【0029】また、連結部材2bの雌ねじ部12へ内容
器3の雄ねじ部11が螺合して外容器2と内容器3とが
結合される構造であるため、両ねじ部11,12の螺合
位置を変化させることで、SQUID7とサファイア板
23との間隔を自在に調整することができる。これによ
り、SQUID7とサファイア板23との間隔が最適な
間隔にされて被検体40の測定感度が高められる。ま
た、部品点数が少なく複雑な位置調整機構を必要としな
いため、磁気センサ1の製造コストを安価にすることが
できる。
【0030】また、サファイア棒(熱伝導体)6を外容
器2の外部まで突出させて長尺とする構造ではないの
で、液体窒素8の熱が伝導される距離を短くして熱の散
逸を抑えることができ、SQUID7の冷却性能を向上
することが可能である。しかも長尺としないことから、
熱伝導体6を一種類の部材(サファイア)で形成でき、
異種部材が連結されるような場合と比較してSQUID
7の冷却性能を一層向上することが可能となる。
【0031】また、内容器3が熱伝導率の高いステンレ
ス及び銅によって形成されているため、液体窒素8によ
ってSQUID7が冷却され易い。特に、内容器3の熱
伝導体取付板3bは、ステンレス製の円筒部材3aより
も熱伝導率の高い銅によって形成されているため、液体
窒素8の熱をサファイア棒6を介してSQUID7に効
率よく伝達することができる。さらに、外容器2は非金
属材料であるGFRPによって形成されているため、金
属からの熱雑音がSQUID7に入り込む事態が防止さ
れ、被検体40の磁場分布の測定精度を向上させること
ができる。また、内容器3及び外容器2の両者を金属に
よって形成する場合と比較して、外容器2をGFRP等
の非金属材料によって形成することで、磁気センサ1の
軽量化を図ることができる。
【0032】さらに、熱伝導体取付板3bに形成された
嵌合凹部13に熱伝導体であるサファイア棒6の上端を
嵌入する構成としているため、サファイア棒6と熱伝導
体取付板3bとの接触面積が広く、内容器3内の液体窒
素8の熱をサファイア棒6を介してSQUID7に効率
よく伝達することができる。
【0033】加えて、液体窒素8を内容器3の開放端の
上方から供給するので、冷媒供給時の作業性を向上でき
る。さらに、内容器3の雄ねじ部11が外容器2の連結
部材2bの雌ねじ部12へ螺合するだけで両容器2,3
が結合される構造なので、両容器2,3の着脱に煩雑な
作業を必要としない。よって、組み立て時および保守時
の作業性を向上できる。
【0034】また、SQUID7に接続された配線71
は、内容器3に穿設された導出孔25を経て、バイパス
部材33の上部に穿設された導出孔35を通して真空断
熱層4から外部へと導出されるので、配線71を外部に
導出するのに2つの孔部を同一方向に通せばよく、配線
71の挿通作業を簡易にすることができる。
【0035】また、バイパス部材33が、連結部材2b
側壁を伝導する液体窒素8からの熱の流れを迂回させ、
液体窒素8の熱を連結部材2b側壁のOリング5の手前
から連結部材2b側壁の上端近傍へと逃すので、連結部
材2b側壁を介してOリング5が冷却されて硬化するこ
とが防止される。よって、Oリング5の硬化による封止
機能の低下を招くことがなく、真空断熱層4の略真空を
より一層保持してSQUID7の冷却状態をより一層安
定に維持できる。
【0036】また、連結部材2bの側壁は、バイパス部
材33の下方端が結合されている位置を含む下方部分の
厚さが、上方部分の厚さに比して薄く形成されており、
バイパス部材33の下方端をこの薄い側壁部分に結合す
るので、連結部材2b側壁の厚い上方部分側よりも、バ
イパス部材33側へ熱を流れ易くすることができる。し
たがって、Oリング5の冷却硬化を一層防止することが
でき、真空断熱層4の略真空をさらに一層保持してSQ
UID7の冷却状態をさらに一層安定に維持できる。
【0037】さらにまた、外容器2および内容器3は、
非磁性体材料で形成されているので、SQUID7によ
る被検体40の磁気計測に磁気的な悪影響を及ぼすこと
がなく、したがって、被検体40周辺の微弱磁気を精度
よく検出できる。
【0038】また、連結部材2bの側壁は、バイパス部
材33の下方端が結合されている位置を含む下方部分の
厚さが、上方部分の厚さに比して薄く形成されており、
バイパス部材33の下方端をこの薄い側壁部分に結合す
るので、連結部材2b側壁の厚い上方部分側よりも、バ
イパス部材33側へ熱を流れ易くすることができる。し
たがって、Oリング5の冷却硬化を一層防止することが
でき、真空断熱層4の略真空をさらに一層保持してSQ
UID7の冷却状態をさらに一層安定に維持できる。
【0039】[第2実施形態]図3は、本発明に係る磁
気センサの第2実施形態を示す断面図である。本実施形
態が第1実施形態と異なるのは、外容器の構成である。
同図に示すように、本実施形態の外容器42は、内容器
3を収容する略円筒状の筒部42aと、当該筒部42a
の開放端を塞ぐと共に窓部としてのサファイア板23を
有する蓋部材42cと、筒部42aと内容器3を連結す
るための連結部材42bと、によって構成されている。
筒部42a、連結部材42b、及び蓋部材42cは、全
てGFRPによって形成されている。
【0040】連結部材42bは、内容器3の雄ねじ部1
1と螺合する雌ねじ部41が内周面に形成された胴部4
4と、この胴部に一体的に形成されたつば部45と、か
らなる。また、筒部42aにもつば部46が形成されて
おり、連結部材42bのつば部45と筒部42aのつば
部46とがねじ43によってねじ止めされている。
【0041】また、筒部42aの開放端(SQUID7
が位置する側)の外周面には、雄ねじ部46が形成さ
れ、蓋部材42cには、この雄ねじ部46と螺合する雌
ねじ部47が形成されている。また、蓋部材42cの中
央部には、孔部26が穿設されており、この孔部26周
辺の外面にサファイア板23が接合されて孔部26が閉
塞されている。
【0042】本実施形態の磁気センサによれば、筒部4
2aの雄ねじ部46と蓋部材42cの雌ねじ部47との
螺合位置を変化させることで、内容器3に取り付けられ
たサファイア棒6の下端に位置するSQUID7と外容
器42の蓋部材42cに設けられたサファイア板(窓
部)23との間隔を自在に調整することができる。特
に、第1実施形態と比較して連結部材22の中に手を入
れて内容器3を回転させず、外部から蓋部材42cを回
転させることができるので、SQUID7とサファイア
板23との間隔を容易に調整することができる。
【0043】以上、本発明者によってなされた発明を実
施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではない。例えば、連結部材を設
けずに、内容器の雄ねじ部を外容器本体の雌ねじ部に直
接螺合させるようにしてもよい。また、内容器及び外容
器の材料は上述のものに限られず、種々変更することが
できる。また、熱伝導体は、熱伝導体取付部の嵌合凹部
に嵌入させるのではなく、内容器の底部に形成された貫
通孔にはめ込むようにしてもよい。また、熱伝導体はサ
ファイア棒に限られるものではなく、熱伝導性に優れ、
熱膨張係数が小さく、且つ非磁性といった特性を有する
材質で成るもの、例えばルビー等であってもよく、また
形状は棒状でなく、例えば板状であってもよい。
【0044】また、導出孔25を封止する接着剤32と
してエポキシ樹脂を主成分とするものを用いているが、
その他の不飽和ポリエステル系樹脂を主成分とするもの
でもよいし、内容器3の材質と同系の有機成分を含むも
のであってもよく、さらには、接着接合ではなく溶着し
てもよい。
【0045】さらに、窓部23としてのサファイア板2
3を外容器2の外面に接着接合しているが、真空吸着さ
せてもよい。また、接着接合する場合には、Oリング2
4を省いてもよい。さらに、窓部23は非磁性であれ
ば、透光性を有していなくても構わない。例えば、外容
器2の内側から底壁の一部を切削して、その部分を薄い
窓部23としてもよく、この場合にも、雌ねじ21に対
する雄ねじ31のねじ込み量を調整することにより、当
該窓部23とSQUID7との間隔を最適な間隔とする
ことが可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る磁気
センサによれば、熱伝導体を外容器の外部まで突出させ
ず内部に収容する構成とされていることから、熱伝導体
を短くすることができる。これにより、冷媒の熱がSQ
UIDに伝導される距離が短くなり、SQUIDの冷却
効率を向上させることができる。また、内容器が金属材
料によって形成されているため、内部の冷媒によって熱
伝導体を介してSQUIDを冷却し易い。さらに、外容
器は非金属材料によって形成されているため、金属から
の熱雑音がSQUIDに入り込む事態が防止され、被検
体の磁場分布の測定精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気センサの第1実施形態を示す
断面図である。
【図2】従来の磁気センサを示す断面図である。
【図3】本発明に係る磁気センサの第2実施形態を示す
断面図である。
【符号の説明】
1…磁気センサ、2…外容器、2a…外容器本体、2b
…連結部材、3a…円筒部材、3…内容器、3b…熱伝
導体取付板、4…真空断熱層、6…サファイア棒(熱伝
導体)、7…SQUID、8…液体窒素(冷媒)、13
…嵌合凹部、23…サファイア板(窓部)、33…バイ
パス部材、40…被検体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の磁場分布をSQUIDを用いて
    測定する磁気センサにおいて、 略カップ形状をなし、内部に前記SQUIDを冷却する
    ための冷媒を収納する内容器と、 前記内容器を収容すると共に、前記内容器の底部と対向
    する位置に窓部を有する外容器と、 一側が前記内容器の底部の熱伝導体取付部に取り付けら
    れると共に他側が前記外容器の前記窓部と対向するよう
    に位置し、当該他側に前記SQUIDが取り付けられる
    熱伝導体と、を備え、 前記内容器と前記外容器との間が略真空状態に保持さ
    れ、 前記内容器は、金属材料によって形成され、 前記外容器は、非金属材料によって形成されていること
    を特徴とする磁気センサ。
  2. 【請求項2】 前記内容器の開放端の外周面に雄ねじ部
    が形成されると共に、前記外容器は雌ねじ部を有し、 前記雄ねじ部と前記雌ねじ部との螺合によって前記内容
    器と前記外容器とは接続されることを特徴とする請求項
    1記載の磁気センサ。
  3. 【請求項3】 前記熱伝導体取付部は、前記内容器の前
    記熱伝導体取付部以外の部分よりも熱伝導率が高いこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の磁気センサ。
  4. 【請求項4】 前記熱伝導取付部は、前記熱伝導体の前
    記一側が嵌入される嵌合凹部を有することを特徴とする
    請求項1〜請求項3のうち何れか一項記載の磁気セン
    サ。
  5. 【請求項5】 前記外容器は、前記内容器を収容する略
    円筒状の筒部と、当該筒部の開放端を塞ぐと共に前記窓
    部を有する蓋部材と、を備えることを特徴とする請求項
    1〜請求項4のうち何れか一項記載の磁気センサ。
  6. 【請求項6】 前記筒部の開放端の外周面に雄ねじ部が
    形成されると共に、前記蓋部材は雌ねじ部を有し、 前記雄ねじ部と前記雌ねじ部との螺合によって前記筒部
    と前記蓋部材とは接続されることを特徴とする請求項5
    記載の磁気センサ。
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