JP2001289444A - 床置型調理器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 台所等の床面に設置する床置型調理器におい
て、調理器本体の下方に生じる空間の有効利用を目的と
するものである。 【解決手段】 本発明は、台脚２に調理器本体１を上下
高さ調節可能に載置するものにおいて、調理器本体下方
の台脚内空間１５に収納ケース１８を前後方向に摺動自
在に収納すると共に、収納ケースの前端に、台脚の前面
を開閉自在に閉塞する蹴込み扉２４を固定したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、主に台所の流し台
等に並べて設置する様に、台脚に調理器本体を上下高さ
調節可能に載置した床置型調理器に関する。

【０００２】

【従来の技術】台所の流し台等と組み合わせて設置され
る床置型調理器では、流し台の高さ寸法が複数種類販売
されている為、一般的には調理器本体の高さ寸法を調節
出来る様に構成されている。

【０００３】一方、近年主婦の身長が高くなる傾向にあ
り、これに合わせて高さ寸法の高い流し台が好まれつつ
あるが、この種床置型調理器では、調理器本体の下方に
ガス配管の配管スペースを設けており、調理器本体の高
さ寸法が高くなると配管スペースが大きくなり、このス
ペースが有効に利用されていないという問題がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、調理
器本体の下方に生じる配管スペースを有効利用する事を
目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、台脚に調理器
本体を上下高さ調節可能に載置するものにおいて、調理
器本体下方の台脚内空間に収納ケースを前後方向に摺動
自在に収納すると共に、収納ケースの前端に、台脚の前
面を開閉自在に閉塞する蹴込み扉を固定したものであ
る。

【０００６】又本発明は、蹴込み扉を、収納ケースの前
端に固定したベース板と、このベース板に上下方向に調
節可能に固定した前板で構成し、この前板の取付け位置
を調理器本体の高さ位置に応じて調節する様に構成した
ものである。

【０００７】そして又本発明は、ベース板を収納ケース
の前端に上下方向に調節可能に装着したものである。

【０００８】更に本発明は、収納ケースを前後方向に摺
動自在に装着するガイドレールを台脚に固定すると共
に、この台脚前面のベース板の内面対向位置にマグネッ
トキャッチを装着したものである。

【０００９】そして更に本発明は、台脚に調理器本体を
上下高さ調節可能に載置すると共に、調理器本体の下方
でかつ底板に近接した位置にガス配管を配設したものに
おいて、調理器本体下方の台脚内空間に収納ケースを前
後方向に摺動自在に収納すると共に、ガス配管と収納ケ
ースの上端間に仕切金具を配設したものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の実施例を先ず図１〜図３
に基づき説明すると、１は図示しないガスバーナの燃焼
熱気による加熱と高周波加熱とを組合せた調理器本体
で、台脚２に上下高さを調節可能に載置されていると共
に、内部に前面を開口３し、かつこの開口より被調理物
を出し入れする調理室４を区画形成している。

【００１１】又上記調理室４に隣接する一側方には、こ
の調理室内に高周波電波を供給するマグネトロン５と、
このマグネトロンに電力を供給する高周波トランス６等
を配設し、かつ上記開口３は、ドア７により開閉自在に
閉塞している。

【００１２】一方上記台脚２は、左右一対の脚板８、８
を前後に配設した連結板９、９にて結合して構成してい
ると共に、上記脚板８，８の内側面にレール支持板１
０、１０を固定し、かつこれらレール支持板の内側面に
ガイドレール１１，１１を固定している。

【００１３】上記脚板８、８には、その前後適所に、複
数の高さ位置にてネジ孔１２・・を穿孔し、組み込む流
し台の高さに合わせてこれらのネジ孔の高さ位置を選択
して調理器本体１をネジ１３・・止めすることで、調理
器本体１の高さを調節出来るものである。

【００１４】１４は、上記台脚２内のガス配管用の空間
１５上部で、上記調理器本体１の底板１６近接位置に配
設されたガス配管で、その途中に元栓１７を接続してい
る。

【００１５】１８は、上記空間１５内の上記ガス配管１
４の下方に前後方向に摺動自在に収納された収納ケース
で、左右の外側壁に固定したスライドレール１９、１９
を、ボールベアリング２０・・を介して上記ガイドレー
ル１１、１１に前後方向に摺動自在に係合しており、ケ
ース内には、付属部品の角皿２１や網棚２２等を収納し
ている。

【００１６】２３は、上記空間１５内のガス配管１４と
収納ケース１８との間に横設した仕切金具で、金属パイ
プ等で形成し、収納ケース１８内に収納された付属品や
台所用品が収納ケースの上端面よりも上方に突出してい
た場合には、該突出部分が当たってガス配管１４への衝
突を防止する様に構成している。

【００１７】２４は上記収納ケース１８の前端面に装着
した蹴込み扉で、図４にても示す様に、収納ケース１８
の前壁を形成し、かつ横幅寸法を上記スライドレール１
９、１９の横幅よりも広く形成したベース板２５と、こ
のベース板の前面にビス２６・により固定した前板２７
とから構成し、ベース板２５の前面左右両端部に、複数
の高さ位置にネジ孔２８・・を穿孔し、上記調理器本体
１の高さ位置に合わせてネジ孔２８・・の高さを選択設
定することで、前板２７の高さ位置を調節する様に構成
している。

【００１８】２９は、上記脚板８の前端部で、上記蹴込
み扉２４を構成するベース板２５に対向位置して装着し
たマグネットキャッチで、上記収納ケース１８の押し込
み時に、ベース板２５の内面に吸着して、収納ケース１
８を押し込み位置に固定するものである。

【００１９】尚、上記実施例ではマグネットキャッチ２
９を収納ケース１８の左側に装着しているが、例えば図
５にて示す様に右側の脚板８の前端部に装着しても良
い。

【００２０】又、例えば図６にて示す様に、ガス配管１
４が床面より立ち上がって配管されている場合には、例
えば上記連結板９、９の上記ガス配管１４の立ち上がり
位置を避けてレール支持板３０を立設し、このレール支
持板にガイドレール１１を固定し、このガイドレールに
スライドレール１９を摺動自在に係入することで、収納
ケース１８を引き出し自在に収納する様に構成しても良
い。

【００２１】上記図６にて示す実施例の場合には、ガス
配管１４の立ち上がりスペースを確保する為に、収納ケ
ース１８の横幅寸法を小さく構成している。

【００２２】図７及び図８は本発明の他の実施例を示す
もので、上記調理器本体１の台脚２内に収納ケース１８
を前後方向に摺動自在に収納していると共に、この収納
ケースの前端面にベース板２５を複数のビス３１・・に
より着脱可能に固定し、かつこのベース板の上端部に前
板２７を複数のビス２６・により着脱可能に固定してい
る。

【００２３】又上記ベース板２５は、図９にても示す様
に上記収納ケース１８の側板３２，３２に穿孔した複数
のネジ孔３３・・により上下方向の取付け高さを調節自
在に構成し、これにより、例えば図８中に示す様に、調
理器本体１前方の床面にカーペット３４等が敷かれた場
合には、このカーペットの厚さに応じてベース板２５の
取付け位置を高くし、このベース板がカーペットに当っ
て引き出し操作に支障を来さない様に構成している。

【００２４】尚、上記実施例ではネジ孔３３・・を上下
２段階に調節する様に構成しているが、これに限定され
ることなく、３段階以上や、長孔により無段階に調節す
る様に構成しても良い。

【００２５】一方、上記前板２７は、図１０にても示す
様に上記ベース板２５の左右両側の上端部に穿孔した複
数のネジ孔２８・・と複数のビス２６・・により、ベー
ス板２５に上下方向の取付け高さを調節自在に固定し、
上記調理器本体１の高さ寸法や前板２７の取付け高さに
応じて、取付け位置を調節する様に構成している。

【００２６】尚、上記実施例では収納ケース１８の前面
に前壁３５を一体に折り曲げ形成しているが、上記ベー
ス板２５により収納ケース１８の前壁を兼用しても良
い。

【００２７】而して、調理器本体１の設置に際しては、
組み合わせる流し台等の高さに合わせて脚板８、８に穿
孔したネジ孔１２・・を選択して、調理器本体１の取り
付け高さを調節する。

【００２８】次いで、上記調理器本体１の高さ寸法に合
わせて蹴込み扉２４のベース板２５に穿孔したネジ孔２
８・・を選択し、ベース板２５に対する前板２７の取り
付け高さ位置を調節することで、器具の高さ調節を行う
事が出来る。

【００２９】又、収納ケース１８内に付属部品等を収納
したり、収納した付属部品等を取り出す場合には、蹴込
み扉２４をマグネットキャッチ２９の吸着力に抗して手
前に引き出すことで、簡単に行う事が出来るものであ
る。

【００３０】これにより、調理器本体１下方の配管スペ
ースを有効に利用して、調理器の付属部品や台所用品等
を保管することが出来ると共に、蹴込み扉２４を引き出
し式に構成することができ、ガス配管１４の元栓１７の
開閉操作をスムーズに行う事が出来るものである。

【００３１】

【発明の効果】本発明の構成により、調理器本体下方の
台脚内の空間に収納ケースを前後方向に摺動自在に収納
したことで、配管スペースを有効的に利用する事が出来
るものである。

【００３２】又本発明の構成により、収納ケースの前面
に装着した蹴込み扉を、ベース板とこのベース板に上下
調節可能に固定した前板で構成したことで、調理器本体
の高さ位置に応じて蹴込み扉の高さ寸法を簡単に調節す
る事が出来るものである。

【００３３】そして又本発明の構成により、前板を収納
ケースの前面に上下調節可能に固定したことで、調理器
本体前面の床面にカーペット等が敷かれても、このカー
ペットの厚さに応じて前板の取付け高さを調節すること
ができ、カーペットにより収納ケースの出し入れ操作に
支障を来すことがないものである。

【００３４】更に本発明の構成により、台脚に収納ケー
スを前後方向に摺動自在に装着するガイドレールを固定
すると共に、台脚の前面に、蹴込み扉のベース板を吸着
するマグネットキャッチを装着したことで、蹴込み扉を
構成する前板の高さ寸法に合わせてマグネットキャッチ
の取り付け位置を変更することなく、マグネットキャッ
チにより確実に収納ケースを固定する事が出来るもので
ある。

【００３５】そして更に本発明の構成により、調理器本
体下方の底板近接位置にガス配管を配設したものにおい
て、台脚内の空間に収納ケースを前後方向に摺動自在に
収納すると共に、収納ケースとガス配管との間に仕切金
具を配設したことで、収納ケース内に、誤って空間の高
さ寸法よりも高い付属部品等を収納したまま収納ケース
を押し込まれても、付属部品等が仕切金具に当たること
で、付属部品等のガス配管への衝突によるガス配管の損
傷等を防止する事が出来るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による実施例を示す斜視図である。

【図２】同じく側面縦断面図である。

【図３】同じく正面縦断面図である。

【図４】本発明による収納ケースの実施例を示す一部分
解斜視図である。

【図５】本発明の他の実施例を示す斜視図である。

【図６】同じく他の実施例を示す正面縦断面図である。

【図７】本発明の他の実施例を示す斜視図である。

【図８】同じく他の実施例を示す側面縦断面図である。

【図９】同じく他の実施例を示す要部の分解斜視図であ
る。

【図１０】同じく他の実施例を示す要部の分解斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ 調理器本体 ２ 台脚 １１ ガイドレール １４ ガス配管 １５ 空間 １８ 収納ケース ２３ 仕切金具 ２４ 蹴込み扉 ２５ ベース板 ２７ 前板 ２９ マグネットキャッチ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝原 博利 鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 (72)発明者 山崎 勅之 鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 (72)発明者 倉本 久仁典 鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 台脚に調理器本体を上下高さ調節可能に
   載置するものにおいて、上記調理器本体下方の台脚内空
   間に収納ケースを前後方向に摺動自在に収納すると共
   に、上記収納ケースの前端に、上記台脚の前面を開閉自
   在に閉塞する蹴込み扉を固定した事を特徴とする床置型
   調理器。
2. 【請求項２】 上記蹴込み扉を、上記収納ケースの前端
   に固定したベース板と、このベース板に上下方向に調節
   可能に固定した前板で構成し、この前板の取付け位置を
   上記調理器本体の高さ位置に応じて調節する事を特徴と
   する、上記請求項１に記載の床置型調理器。
3. 【請求項３】 上記ベース板を上記収納ケースの前端に
   上下方向に調節可能に装着する事を特徴とする、上記請
   求項２に記載の床置型調理器。
4. 【請求項４】 上記収納ケースを前後方向に摺動自在に
   装着するガイドレールを上記台脚に固定すると共に、こ
   の台脚前面の上記ベース板の内面対向位置にマグネット
   キャッチを装着した事を特徴とする、上記請求項２又は
   ３に記載の床置型調理器。
5. 【請求項５】 台脚に調理器本体を上下高さ調節可能に
   載置すると共に、上記調理器本体の下方でかつ底板に近
   接した位置にガス配管を配設したものにおいて、上記調
   理器本体下方の台脚内空間に収納ケースを前後方向に摺
   動自在に収納すると共に、上記ガス配管と収納ケースの
   上端間に仕切金具を配設した事を特徴とする床置型調理
   器。