JP2001289428A - 灰溶融設備と発電設備とを組合わせた複合システム - Google Patents

灰溶融設備と発電設備とを組合わせた複合システム

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JP2001289428A
JP2001289428A JP2000107524A JP2000107524A JP2001289428A JP 2001289428 A JP2001289428 A JP 2001289428A JP 2000107524 A JP2000107524 A JP 2000107524A JP 2000107524 A JP2000107524 A JP 2000107524A JP 2001289428 A JP2001289428 A JP 2001289428A
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cooling
cooling water
steam turbine
ash melting
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Shinai Koizumi
信愛 小泉
Daiki Shishido
大樹 宍戸
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  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】システム全体の効率の向上を図ること。 【解決手段】廃棄物を熱分解してガス化し、熱分解ガス
を高温で燃焼・溶融させ、灰分を溶融スラグとして回収
する灰溶融炉4、灰溶融炉に冷却水を循環・供給して冷
却を行う冷却水系統7,18からなる灰溶融設備と、発電機
6が直結された蒸気タービン8へボイラから蒸気を供給
し、発電を行う蒸気タービン発電系統、蒸気タービンで
膨張し仕事をした蒸気を冷却凝縮させて復水として回収
しボイラへの給水を作る復水系統9,10、復水系統からの
ボイラへの給水を、必要に応じて加熱、脱気処理を行っ
て再びボイラへ給水する給水系統11,12、蒸気タービン
発電系統の各種発電設備用機器に冷却塔1から冷却水を
循環・供給して冷却を行う冷却水系統から構成される蒸
気タービン発電設備と、灰溶融設備の冷却水を、蒸気タ
ービン発電設備における復水と熱交換させて冷却を行う
熱交換手段13とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、灰溶融設備または
灰溶融機能を有する設備(以下、灰溶融設備と称する)
と発電設備とを組合わせた複合システムに係り、特に冷
却塔容量を低減させ、冷却塔補給水量を低減させ、冷却
塔排水量を低減させ、さらに冷却塔ファン動力を低減さ
せて、システム全体の効率の向上を図るようにした灰溶
融設備と発電設備とを組合わせた複合システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】最近の動向として、資源循環型社会の実
現のために、ごみ等の廃棄物の発生抑制、ならびに再利
用、再資源化を図っていくことが重要となってきている
が、再資源化の技術レベルやごみの減量化、衛生面の確
保等から判断すると、依然としてごみ処理の大半は、焼
却処理に頼らざるを得ない状況にある。
【0003】この焼却処理については、種々の問題が指
摘されている。
【0004】すなわち、具体的には、廃掃法等で規制さ
れているダイオキシンをはじめとした排ガス処理対策、
二酸化炭素等の排出抑制に向けた余熱利用の効率の向
上、施設のコンパクト化等が挙げられる。 埋め立て処分場のひっ迫や無害化への対応から、厚生省
が各自治体に通達したように、新設炉に溶融・固化設備
を付帯し、灰溶融まで含めたシステムが検討されてきて
いる。
【0005】そして、これらの諸問題に対応する処理シ
ステムの一つとして、最近では、灰溶融設備、例えば廃
棄物ガス化溶融設備が注目を浴びてきている。 これは、廃棄物ガス化溶融設備が、 (a)ごみを熱分解して熱分解ガスを高温で燃焼するた
め、従来の焼却に比べてダイオキシン濃度が低く抑えら
れること (b)未酸化で良質な金属が回収可能であること (c)従来のごみ発電に比べて発電効率が高く(従来は
5〜15%程度)、地球環境に優しいこと (d)一体的に灰溶融まで行なうことから、外部エネル
ギーが基本的に不要でランニングコストが安価になるこ
と (e)低空気比で排ガス量が少ないため、排ガス処理装
置を小型化できること 等によるものである。 さらに、最近では、このような廃棄物ガス化溶融設備
を、発電設備と組合わせて複合システムを構成して、シ
ステム全体の有効な運用を図ることが提案されてきてい
る。 図3は、この種の従来の灰溶融設備と発電設備とを組合
わせた複合システムの構成例を示す概要図である。
【0006】図3において、複合システムは、冷却塔
1、冷却水2、冷却水ポンプ3からなる冷却水系統と、
灰溶融炉4、スラグ冷却コンベア5からなる灰溶融設備
と、設備の一部である発電設備用機器6とから構成され
ている。
【0007】すなわち、灰溶融炉4では、外部から投入
されるごみ等の廃棄物を熱分解した熱分解ガスを高温で
燃焼させ、灰分を溶融スラグとして回収し、スラグ冷却
コンベア5で搬送する。
【0008】発電設備用機器6は、例えば発電機、ポン
プ、タービンの潤滑油機構等を含む各種機器からなる。
【0009】冷却塔1は、装置の上部より水を滴下し、
装置の上部に設置されたファンで装置の側面より空気を
吸気して冷却する。
【0010】そして、この冷却塔1から、冷却水ポンプ
3で発電設備用機器6に冷却水2を供給すると共に、,
灰溶融炉4、およびスラグ冷却コンベア5へも冷却水2
を供給して冷却を行なうようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の灰溶融設備と発電設備とを組合わせた複合シ
ステムにおいては、次のような解決すべき課題がある。 すなわち、冷却塔1からの冷却水2を、発電設備用機器
6に供給すると共に、、灰溶融炉4、およびスラグ冷却
コンベア5へも並列に供給して冷却を行なっていること
から、 (a)冷却塔1の容量が大きくなる (b)冷却塔1の補給水量が増加する (c)冷却塔1の排水量が増加する (d)冷却塔1のファン動力が大きくなる という種々の課題がある。
【0012】本発明の目的は、冷却塔容量を低減させ、
冷却塔補給水量を低減させ、冷却塔排水量を低減させ、
さらに冷却塔ファン動力を低減させて、システム全体の
効率の向上を図ることが可能な灰溶融設備と発電設備と
を組合わせた複合システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に対応する発明の灰溶融設備と発電設備
とを組合わせた複合システムは、廃棄物の灰分を溶融ス
ラグとして回収する灰溶融炉、および当該灰溶融炉に冷
却水循環手段で冷却水を循環・供給して冷却を行なう冷
却水系統から構成される灰溶融設備と、発電機が結合さ
れた蒸気タービンへボイラから蒸気を供給し、当該蒸気
を駆動源として発電を行なう蒸気タービン発電系統、蒸
気タービンで膨張し仕事をした蒸気を冷却凝縮させて復
水とし、当該復水を回収してボイラへの給水を作る復水
系統、当該復水系統から送られてくるボイラへの給水
を、必要に応じて加熱すると共に、脱気処理を行なって
再びボイラへ給水する給水系統、および蒸気タービン発
電系統の各種発電設備用機器に冷却塔から冷却水循環手
段で冷却水を循環・供給して冷却を行なう冷却水系統か
ら構成される蒸気タービン発電設備と、灰溶融設備の冷
却水を、蒸気タービン発電設備における復水と熱交換さ
せて冷却を行なう熱交換手段とを備えている。
【0014】また、請求項2に対応する発明の灰溶融設
備と発電設備とを組合わせた複合システムは、廃棄物の
灰分を溶融スラグとして回収する灰溶融炉、および当該
灰溶融炉に冷却水循環手段で冷却水を循環・供給して冷
却を行なう冷却水系統から構成される灰溶融設備と、発
電機が結合された蒸気タービンへボイラから蒸気を供、
当該蒸気を駆動源として発電を行なう蒸気タービン発電
系統、および蒸気タービン発電系統の各種発電設備用機
器に冷却塔から冷却水循環手段で冷却水を循環・供給し
て冷却を行なう冷却水系統から構成される蒸気タービン
発電設備と、灰溶融設備の冷却水を、蒸気タービン発電
設備におけるボイラの炉への燃焼用空気と熱交換させて
冷却を行なう熱交換手段とを備えている。
【0015】さらに、請求項3に対応する発明の灰溶融
設備と発電設備とを組合わせた複合システムは、上記請
求項1または請求項2に対応する発明の灰溶融設備と発
電設備とを組合わせた複合システムにおいて、蒸気ター
ビン発電設備の発電停止時に、当該蒸気タービン発電設
備の冷却水系統における冷却塔からの冷却水を灰溶融炉
に供給するように冷却水系統の切換えを行なう切換手段
を付加している。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0017】(第1の実施の形態)図1は、本実施の形
態による灰溶融設備と発電設備とを組合わせた複合シス
テムの構成例を示す概要図であり、図3と同一要素には
同一符号を付して示している。 すなわち、本実施の形態による灰溶融設備と発電設備と
を組合わせた複合システムは、図1に示すように、灰溶
融設備と、蒸気タービン発電設備と、熱交換手段と、切
換手段とから構成している。
【0018】灰溶融設備は、ガス化溶融方式の灰溶融炉
4と、スラグ冷却コンベア5と、冷却水ポンプ7を含む
冷却水系統とからなっている。
【0019】蒸気タービン発電設備は、発電設備用機器
6および蒸気タービン8からなる蒸気タービン発電系統
と、復水器9および復水ポンプ10からなる復水系統
と、低圧給水加熱器11および脱気器12からなる給水
系統と、冷却塔1、冷却水2および冷却水ポンプ3から
なる冷却水系統とからなっている。
【0020】熱交換手段は、熱交換器13からなってい
る。
【0021】切換手段は、バルブ14,15,16,1
7からなっている。
【0022】すなわち、灰溶融炉4では、外部から投入
されるごみ等の廃棄物を熱分解した熱分解ガスを高温で
燃焼させ、灰分を溶融スラグとして回収し、スラグ冷却
コンベア5で搬送する。
【0023】また、灰溶融炉4,スラグ冷却コンベア5
の冷却水系統はクローズドシステムとして、冷却水ポン
プ7で冷却水18を循環させ、灰溶融炉4、およびスラ
グ冷却コンベア5へ冷却水18を供給して冷却を行な
う。
【0024】発電設備用機器6は、例えば発電機、ポン
プ、タービンの潤滑油機構等を含む各種機器からなる。
【0025】蒸気タービン8は、発電設備用機器6の一
部である発電機が結合され、図示しないボイラから供給
される蒸気を駆動源として発電を行なう。
【0026】復水器9は、蒸気タービン8で膨張し仕事
をした蒸気を冷却凝縮させて復水とし、この復水を回収
してボイラへの給水を作り、復水ポンプ10によりボイ
ラ側へ供給する。 低圧給水加熱器11および脱気器12は、復水器9から
送られてくるボイラへの給水を、加熱すると共に、脱気
処理を行なって再びボイラへ給水する。
【0027】冷却塔1は、装置の上部より水を滴下し、
装置の上部に設置されたファンで装置の側面より空気を
吸気して冷却する。
【0028】そして、この冷却塔1から、冷却水ポンプ
3で発電設備用機器6に冷却水2を供給して冷却を行な
う。
【0029】熱交換器13は、灰溶融設備の冷却水18
を、蒸気タービン発電設備における復水器9からの復水
と熱交換させて冷却を行なう。
【0030】バルブ14,16は、例えば操作員の操作
により、蒸気タービン発電設備の発電運転時に開き、蒸
気タービン発電設備の発電停止時に閉じる。 バルブ15,17は、例えば操作員の操作により、蒸気
タービン発電設備の発電運転時に閉じ、蒸気タービン発
電設備の発電停止時に開く。 これにより、蒸気タービン発電設備の発電停止時に、蒸
気タービン発電設備の冷却水系統における冷却塔1から
の冷却水を灰溶融炉4およびスラグ冷却コンベア5に供
給するように、冷却水系統の切換えを行なう。
【0031】次に、以上のように構成した本実施の形態
による灰溶融設備と発電設備とを組合わせた複合システ
ムの作用について説明する。
【0032】まず、蒸気タービン発電設備の発電運転時
は、バルブ14,16が開き、バルブ15,17が閉じ
た状態にある。 灰溶融炉4では、外部から投入されるごみ等の廃棄物が
熱分解された熱分解ガスが高温で燃焼され、灰分が溶融
スラグとして回収され、スラグ冷却コンベア5で搬送さ
れる。
【0033】一方、発電設備用機器6の一部である発電
機が結合された蒸気タービン8では、図示しないボイラ
から蒸気が供給され、この蒸気を駆動源として発電が行
なわれる。
【0034】復水器9では、蒸気タービン8で膨張し仕
事をした蒸気が冷却凝縮されて復水となり、この復水を
回収してボイラへの給水が作られて、復水ポンプ10で
ボイラ側へ供給される。 低圧給水加熱器11では、復水器9から送られてくるボ
イラへの給水が加熱され、さらに脱気器12で脱気処理
を行なって、復水に溶解している酸素,炭酸ガスが除去
され、再びボイラへ給水される。
【0035】一方、この場合には、バルブ14,16が
開、バルブ15,17が閉状態にあるため、冷却塔1か
ら、冷却水ポンプ3で発電設備用機器6に冷却水2が供
給されて冷却が行なわれる。
【0036】また、灰溶融炉4およびスラグ冷却コンベ
ア5の冷却水系統はクローズドシステムとして、バルブ
14,16を通して冷却水ポンプ7で冷却水18が循環
され、熱交換器13で復水器9からの復水との熱交換に
より、灰溶融炉4およびスラグ冷却コンベア5の冷却が
行なわれる。
【0037】一方、蒸気タービン発電設備の発電停止時
は、バルブ14,16が閉じ、バルブ15,17が開い
た状態にある。 蒸気タービン発電設備の発電停止時は、復水による冷却
が行なえないため、冷却塔1から、バルブ15,17を
通して冷却水ポンプ3で冷却水2が循環され、灰溶融炉
4およびスラグ冷却コンベア5の冷却が行なわれる。
【0038】この場合には、発電設備用機器6に必要な
冷却水量で、灰溶融設備用の冷却水量をまかなえるた
め、冷却塔1の容量を増やすことは不要である。
【0039】このようにして、蒸気タービン発電設備の
発電停止時には、蒸気タービン発電設備における冷却塔
1からの冷却水が灰溶融炉4およびスラグ冷却コンベア
5に供給されるように、冷却水系統の切換えが行なわれ
る。
【0040】上述したように、従来では、灰溶融設備の
冷却水として冷却塔1からの冷却水を使用していたのに
対して、本実施の形態による灰溶融設備と発電設備とを
組合わせた複合システムでは、灰溶融設備の冷却水18
を、蒸気タービン発電設備における復水との熱交換によ
り冷却するようにしているので、次のような種々の効果
が得られるものである。
【0041】(a)冷却塔1からは、発電設備用機器6
に必要な冷却水量を供給すればよいため、冷却塔1の容
量を低減させることが可能となる(約30%)。
【0042】(b)上記理由により、冷却塔1の補給水
量を低減させることが可能となる(約30%)。
【0043】(c)上記理由により、冷却塔1の排水量
を低減させることが可能となる(約30%)。
【0044】(d)上記理由により、冷却塔1のファン
動力を低減させることが可能となる。
【0045】(e)冷却の交換熱量を、蒸気タービン発
電設備に取り込むようにしているため、蒸気タービン発
電設備の効率向上を図ることが可能となる(相対値で約
1%)。
【0046】(第2の実施の形態)図2は、本実施の形
態による灰溶融設備と発電設備とを組合わせた複合シス
テムの構成例を示す概要図であり、図1と同一要素には
同一符号を付して示している。 すなわち、本実施の形態による灰溶融設備と発電設備と
を組合わせた複合システムは、図2に示すように、灰溶
融設備と、蒸気タービン発電設備と、熱交換手段と、切
換手段とから構成している。
【0047】灰溶融設備は、ガス化溶融方式の灰溶融炉
4と、スラグ冷却コンベア5と、冷却水ポンプ7を含む
冷却水系統とからなっている。
【0048】蒸気タービン発電設備は、発電設備用機器
6および図示しない蒸気タービンからなる蒸気タービン
発電系統と、冷却塔1、冷却水2および冷却水ポンプ3
からなる冷却水系統とからなっている。
【0049】熱交換手段は、熱交換器13、押込通風機
19、および空気ダクト20からなっている。
【0050】切換手段は、バルブ14,15,16,1
7からなっている。
【0051】すなわち、灰溶融炉4では、外部から投入
されるごみ等の廃棄物を熱分解した熱分解ガスを高温で
燃焼させ、灰分を溶融スラグとして回収し、スラグ冷却
コンベア5で搬送する。
【0052】また、灰溶融炉4,スラグ冷却コンベア5
の冷却水系統はクローズドシステムとして、冷却水ポン
プ7で冷却水18を循環させ、灰溶融炉4、およびスラ
グ冷却コンベア5へ冷却水18を供給して冷却を行な
う。
【0053】発電設備用機器6は、例えば発電機、ポン
プ、タービンの潤滑油機構等を含む各種機器からなる。
【0054】蒸気タービン8は、発電設備用機器6の一
部である発電機が結合され、図示しないボイラから供給
される蒸気を駆動源として発電を行なう。
【0055】冷却塔1は、装置の上部より水を滴下し、
装置の上部に設置されたファンで装置の側面より空気を
吸気して冷却する。
【0056】そして、この冷却塔1から、冷却水ポンプ
3で発電設備用機器6に冷却水2を供給して冷却を行な
う。
【0057】熱交換器13は、灰溶融設備の冷却水18
を、押込通風機19により空気ダクト20を介して供給
されるボイラの炉への燃焼用空気と熱交換させて冷却を
行なう。
【0058】バルブ14,16は、例えば操作員の操作
により、蒸気タービン発電設備の発電運転時に開き、蒸
気タービン発電設備の発電停止時に閉じる。 バルブ15,17は、例えば操作員の操作により、蒸気
タービン発電設備の発電運転時に閉じ、蒸気タービン発
電設備の発電停止時に開く。 これにより、蒸気タービン発電設備の発電停止時に、蒸
気タービン発電設備の冷却水系統における冷却塔1から
の冷却水を灰溶融炉4およびスラグ冷却コンベア5に供
給するように、冷却水系統の切換えを行なう。
【0059】次に、以上のように構成した本実施の形態
による灰溶融設備と発電設備とを組合わせた複合システ
ムの作用について説明する。
【0060】まず、蒸気タービン発電設備の発電運転時
は、バルブ14,16が開き、バルブ15,17が閉じ
た状態にある。 灰溶融炉4では、外部から投入されるごみ等の廃棄物が
熱分解された熱分解ガスが高温で燃焼され、灰分が溶融
スラグとして回収され、スラグ冷却コンベア5で搬送さ
れる。
【0061】一方、発電設備用機器6の一部である発電
機が結合された図示しない蒸気タービンでは、図示しな
いボイラから蒸気が供給され、この蒸気を駆動源として
発電が行なわれる。
【0062】この場合には、バルブ14,16が開、バ
ルブ15,17が閉状態にあるため、冷却塔1から、冷
却水ポンプ3で発電設備用機器6に冷却水2が供給され
て冷却が行なわれる。
【0063】また、灰溶融炉4およびスラグ冷却コンベ
ア5の冷却水系統はクローズドシステムとして、バルブ
14,16を通して冷却水ポンプ7で冷却水18が循環
され、熱交換器13で押込通風機19から空気ダクト2
0を通して供給されるボイラの炉への燃焼用空気との熱
交換により、灰溶融炉4およびスラグ冷却コンベア5の
冷却が行なわれる。
【0064】一方、蒸気タービン発電設備の発電停止時
は、バルブ14,16が閉じ、バルブ15,17が開い
た状態にある。 蒸気タービン発電設備の発電停止時は、押込通風機19
から空気ダクト20を通して供給されるボイラの炉への
燃焼用空気による冷却が行なえないため、冷却塔1か
ら、バルブ15,17を通して冷却水ポンプ3で冷却水
2が循環され、灰溶融炉4およびスラグ冷却コンベア5
の冷却が行なわれる。
【0065】この場合には、発電設備用機器6に必要な
冷却水量で、灰溶融設備用の冷却水量をまかなえるた
め、冷却塔1の容量を増やすことは不要である。
【0066】このようにして、蒸気タービン発電設備の
発電停止時には、蒸気タービン発電設備における冷却塔
1からの冷却水が灰溶融炉4およびスラグ冷却コンベア
5に供給されるように、冷却水系統の切換えが行なわれ
る。
【0067】上述したように、従来では、灰溶融設備の
冷却水として冷却塔1からの冷却水を使用していたのに
対して、本実施の形態による灰溶融設備と発電設備とを
組合わせた複合システムでは、灰溶融設備の冷却水18
を、蒸気タービン発電設備におけるボイラの炉への燃焼
用空気との熱交換により冷却するようにしているので、
次のような種々の効果が得られるものである。
【0068】(a)冷却塔1からは、発電設備用機器6
に必要な冷却水量を供給すればよいため、冷却塔1の容
量を低減させることが可能となる(約30%)。
【0069】(b)上記理由により、冷却塔1の補給水
量を低減させることが可能となる(約30%)。
【0070】(c)上記理由により、冷却塔1の排水量
を低減させることが可能となる(約30%)。
【0071】(d)上記理由により、冷却塔1のファン
動力を低減させることが可能となる。
【0072】(e)冷却の交換熱量を、蒸気タービンの
ボイラ入熱に取り込むようにしているため、蒸気タービ
ン発電設備の効率向上を図ることが可能となる(相対値
で約1%)。
【0073】(その他の実施の形態) (a)前記各実施の形態では、バルブ14,15,1
6,17を、蒸気タービン発電設備の発電運転/停止状
態に応じて、操作員の操作により開/閉する場合につい
て説明したが、これに限らず、例えばバルブ14,1
5,16,17の開閉制御を行なうコントローラに、蒸
気タービンのトリップ信号(蒸気タービン発電設備の発
電停止信号)を入力して、バルブ14,15,16,1
7を、蒸気タービン発電設備の発電運転/停止状態に応
じて、コントローラで自動的に開/閉するようにしても
よい。
【0074】(b)前記各実施の形態では、灰溶融炉4
として、外部から投入されるごみ等の廃棄物を熱分解し
た熱分解ガスを高温で燃焼させ、灰分を溶融スラグとし
て回収するガス化溶融方式の灰溶融炉に本発明を適用す
る場合について説明したが、これに限らず、灰溶融炉とし
て、外部から電力または燃料を供給することにより、焼
却炉またはボイラからの廃棄物の灰分を溶融し溶融スラ
グとして回収する通常方式の灰溶融炉についても、本発
明を同様に適用して前述の場合と同様の作用効果を得る
ことが可能である。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の灰溶融設
備と発電設備とを組合わせた複合システムによれば、外
部から投入される廃棄物を熱分解してガス化し、当該熱
分解ガスを高温で燃焼・溶融させ、灰分を溶融スラグと
して回収する灰溶融設備の冷却水を、蒸気タービン発電
設備における蒸気タービンで膨張し仕事をした蒸気を冷
却凝縮させて得られる復水、またはボイラの炉への燃焼
用空気との熱交換により冷却するようにしているので、
冷却塔容量を低減させ、冷却塔補給水量を低減させ、冷
却塔排水量を低減させ、さらに冷却塔ファン動力を低減
させて、システム全体の効率の向上を図ることが可能と
なる。
【0076】さらに、冷却の交換熱量を、蒸気タービン
発電設備またはボイラ入熱に取り込むようにしているの
で、蒸気タービン発電設備の効率向上を図ることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による灰溶融設備と発電設備とを組合わ
せた複合システムの第1の実施の形態を示す概要図。
【図2】本発明による灰溶融設備と発電設備とを組合わ
せた複合システムの第2の実施の形態を示す概要図。
【図3】従来の灰溶融設備と発電設備とを組合わせた複
合システムの構成例を示す概要図。
【符号の説明】
1…冷却塔 2…冷却水 3…冷却水ポンプ 4…灰溶融炉 5…スラグ冷却コンベア 6…発電設備用機器 7…冷却水ポンプ 8…蒸気タービン 9…復水器 10…復水ポンプ 11…低圧給水加熱器 12…脱気器 13…熱交換器 14,15,16,17…バルブ 18…冷却水 19…押込通風機 20…空気ダクト。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物の灰分を溶融スラグとして回収す
    る灰溶融炉、および当該灰溶融炉に冷却水循環手段で冷
    却水を循環・供給して冷却を行なう冷却水系統から構成
    される灰溶融設備と、 発電機が結合された蒸気タービンへボイラから蒸気を供
    給し、当該蒸気を駆動源として発電を行なう蒸気タービ
    ン発電系統、前記蒸気タービンで膨張し仕事をした蒸気
    を冷却凝縮させて復水とし、当該復水を回収して前記ボ
    イラへの給水を作る復水系統、当該復水系統から送られ
    てくるボイラへの給水を、必要に応じて加熱すると共
    に、脱気処理を行なって再び前記ボイラへ給水する給水
    系統、および前記蒸気タービン発電系統の各種発電設備
    用機器に冷却塔から冷却水循環手段で冷却水を循環・供
    給して冷却を行なう冷却水系統から構成される蒸気ター
    ビン発電設備と、 前記灰溶融設備の冷却水を、前記蒸気タービン発電設備
    における復水と熱交換させて冷却を行なう熱交換手段
    と、を備えて成ることを特徴とする灰溶融設備と発電設
    備とを組合わせた複合システム。
  2. 【請求項2】 廃棄物の灰分を溶融スラグとして回収す
    る灰溶融炉、および当該灰溶融炉に冷却水循環手段で冷
    却水を循環・供給して冷却を行なう冷却水系統から構成
    される灰溶融設備と、 発電機が結合された蒸気タービンへボイラから蒸気を供
    給し、当該蒸気を駆動源として発電を行なう蒸気タービ
    ン発電系統、および前記蒸気タービン発電系統の各種発
    電設備用機器に冷却塔から冷却水循環手段で冷却水を循
    環・供給して冷却を行なう冷却水系統から構成される蒸
    気タービン発電設備と、 前記灰溶融設備の冷却水を、前記蒸気タービン発電設備
    におけるボイラの炉への燃焼用空気と熱交換させて冷却
    を行なう熱交換手段と、を備えて成ることを特徴とする
    灰溶融設備と発電設備とを組合わせた複合システム。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または請求項2に記載の灰
    溶融設備と発電設備とを組合わせた複合システムにおい
    て、 前記蒸気タービン発電設備の発電停止時に、当該蒸気タ
    ービン発電設備の冷却水系統における冷却塔からの冷却
    水を前記灰溶融炉に供給するように前記冷却水系統の切
    換えを行なう切換手段を付加したことを特徴とする灰溶
    融設備と発電設備とを組合わせた複合システム。
JP2000107524A 2000-04-10 2000-04-10 灰溶融設備と発電設備とを組合わせた複合システム Withdrawn JP2001289428A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008304131A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Alt:Kk 廃棄物処理発電炉
CN104213952A (zh) * 2014-08-28 2014-12-17 湖州市道场乡资产经营有限公司 汽轮机余热发电装置

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