JP2001289150A - サボニウス型風車およびこのサボニウス型風車を備える発電装置 - Google Patents

サボニウス型風車およびこのサボニウス型風車を備える発電装置

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JP2001289150A
JP2001289150A JP2000107123A JP2000107123A JP2001289150A JP 2001289150 A JP2001289150 A JP 2001289150A JP 2000107123 A JP2000107123 A JP 2000107123A JP 2000107123 A JP2000107123 A JP 2000107123A JP 2001289150 A JP2001289150 A JP 2001289150A
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reflector
wind direction
circumference
blade
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Tadanobu Nagasawa
忠延 長澤
Toshihiko Ikeda
敏彦 池田
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/74Wind turbines with rotation axis perpendicular to the wind direction

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  • Wind Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一風速のもとでより大きな出力が得られる
サボニウス型風車を提供する。 【解決手段】 風車本体10の外方に配置され、ブレー
ド14の軸線を中心とする円周上で移動可能、かつブレ
ード10の軸線と平行な自身の軸線を中心として回転可
能であって、ブレード14への風の流れを調整可能な1
または複数個のリフレクター34と、リフレクター34
を、前記円周上の所定位置に移動させる移動手段28,
24と、リフレクター34の自身の軸線を中心として所
定角度位置に回転させる回転手段46と、風向検出部4
8と、風向検出部48により検出された風向のデータが
入力され、該風向データに基づき、風向が変わった際、
リフレクター34が、あらかじめ入力されている風向に
対する前記円周上の設定位置、およびあらかじめ入力さ
れている風向に対する設定角度位置となるように、移動
手段28,24および回転手段46を駆動制御する制御
部50とを具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサボニウス型風車お
よびこのサボニウス型風車を備える発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】風力は古くから利用されてきた自然エネ
ルギーであるが、近年になってクリーンエネルギーとし
てその利用が注目されるようになった。風車に関する研
究の中心は風車自体の性能を改善しようとするものであ
るが、その他に風車の回りに集風装置等を設けて風車の
性能を改善しようとする試みもなされている。例えば、
特開平11−62813号公報には、回転翼の外側に、
回転翼の外側の風を回転翼に導入するように、固定枠か
ら外に向かうように所定間隔をおいて設置された複数の
固定翼を供えたサボニウス型風車が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のサボニウス
型風車によれば、回転翼の外側に所定間隔をおいて複数
の固定翼を配置しているので、風向の変動にも対応で
き、固定翼により集風され、それなりに効率はあがる
が、ある風向に対して、逆に抵抗となる固定翼も存在
し、効率の改善には限界がある。
【0004】そこで、本発明は上記課題を解決すべくな
されたものであり、その目的とするところは、同一風速
のもとでより大きな出力が得られるサボニウス型風車お
よびこのサボニウス型風車を備えた発電装置を提供する
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、本発明に係るサ
ボニウス型風車は、支持体に、半円筒状の2つのブレー
ドを凹部側を互いに対向させて、かつ正対位置からずら
して支持したサボニウス型の風車において、風車本体の
外方に配置され、前記ブレードの軸線を中心とする円周
上で移動可能、かつ前記ブレードの軸線と平行な自身の
軸線を中心として回転可能であって、前記ブレードへの
風の流れを調整可能な1または複数個のリフレクター
と、該リフレクターを、前記円周上の所定位置に移動さ
せる移動手段と、前記リフレクターの自身の軸線を中心
として所定角度位置に回転させる回転手段と、風向検出
部と、該風向検出部により検出された風向のデータが入
力され、該風向データに基づき、風向が変わった際、前
記リフレクターが、あらかじめ入力されている風向に対
する前記円周上の設定位置、およびあらかじめ入力され
ている風向に対する設定角度位置となるように、前記移
動手段および前記回転手段を駆動制御する制御部とを具
備することを特徴としている。
【0006】風向が変化した際にも、自動的にリフレク
ターが風向に対する所要位置に移動するので、常に安定
した出力を得ることができる。
【0007】また、本発明に係るサボニウス型風車は、
さらに、風速検出部を備え、前記制御部は、該風速検出
部から入力される風速データが、あらかじめ入力されて
いる設定風速を越えた場合に、前記リフレクターが、あ
らかじめ入力されている風向に対する前記円周上の他の
設定位置、および/またはあらかじめ入力されている風
向に対する他の設定角度位置となるように、前記移動手
段および/または前記回転手段を駆動制御することを特
徴としている。
【0008】風速が設定値を超えた場合、風車の出力が
低下する位置にリフレクターを移動、あるいはその角度
位置を変更できるので、風車の破損等を防止できる。
【0009】また、本発明に係る発電装置は、上記サボ
ニウス型風車を備えることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1にサボニウ
ス型風車8の概略図を、図2に原理図を示す。風車本体
10は、円板状の支持体12、12に、半円筒状の2つ
のブレード14a、14bを凹部側を互いに対向させ
て、かつ正対位置からずらして支持されてなる。
【0011】両支持体12、12の中心には、外方に突
出する回転軸16a、16bが設けられている。一方の
回転軸16aは、支持台18に設けられた軸受20に回
転自在に軸受けされ、支持台18下方に突出する回転軸
16aには、ギヤ、スプロケット、プーリー等の伝達部
材22が取りつけられている。この伝達部材22には、
図示しない発電機に風車の出力を伝達するギヤ、チェー
ン、ベルト等が連結される。
【0012】支持台18上には、風車本体10を中心と
するインターナルギヤ24が配置される。インターナル
ギヤ24は支持台18上に固定されたリング状のレール
26をガイドとして、風車本体10の軸線を中心として
回転自在に設けられている。28はインターナルギヤ2
4駆動用のモータであり、減速機30を介してモータ2
8により回転されるギヤ32がインターナルギヤ24に
噛合することにより、インターナルギヤ24が回転され
るようになっている。レール26、インターナルギヤ2
4、モータ28等により移動手段を構成する。なお、移
動手段は上記に限定されるものではなく、アウターギヤ
でもよく、あるいは油圧などのサーボ機構、その他の手
段を用いることができる。
【0013】34はリフレクターである。リフレクター
34は、図示の例では板状に形成され、両端に回転軸3
6a、36bが設けられ、一方の回転軸36aが、イン
ターナルギヤ24上に設けられた軸受38に軸受けされ
ることにより、インターナルギヤ24上で自身の軸線を
中心として回転しうるようになっている。他方の回転軸
36bは、軸受40に回転自在に支持されている。風車
本体10の他方の回転軸16bを軸受けする軸受42と
上記軸受40との間はアーム44により連結され、これ
により風車本体10、リフレクター34は両持ち支持さ
れている。なお、軸受42と支持体12との間はフリー
回転自在となっている。
【0014】軸受40上にはモータ46が固定され、モ
ータ46の出力軸が回転軸36bに接続され、このモー
タ46により、リフレクター34が風向に対して所定の
角度位置まで回転させられるようになっている。モータ
46が回転手段を構成する。48は風向検知部であり、
軸受42上に固定され、風向を電気的に検出しうるよう
になっている。この風向データは制御部50に入力され
る。また図示しないが、別途適宜個所に風速検出部が設
けられ、風速を電気的に検出しうるようになっており、
この風速データも制御部50に入力される。制御部50
は、モータ28およびモータ46の駆動を制御する。
【0015】本実施の形態に係るサボニウス型の風車8
は、要するに、図2に示すように、風車本体10の回り
の円周上の位置をリフレクター34が所定位置に移動可
能に設けられており、またリフレクター34は、風向X
に対する角度を可変に設けられているものである。リフ
レクター34は1つに限られず、複数枚(個)設けるこ
とができる。この場合に複数のリフレクターは同一円周
上を移動可能に設けてもよいし、異なる円周上を移動可
能に設けてもよい。
【0016】小型の実験装置を作成し、ゲッチンゲン風
洞を用い、周速比に対する出力係数を測定した。図3に
実験装置の概略を示す。流れが二次元的になるように、
風車本体10とリフレクター34(図3では省略)を平
行に設置された2枚の側板52、52間に配置した。実
験では、リフレクター34は平板状のもの1枚とし、リ
フレクター34の幅は風車本体10の直径Dの1/2の
ものを用い、風車本体10の中心から風車本体10の直
径Dだけ離れた円周上の代表的な位置(風車本体中心と
リフレクター中心を結ぶ線の、風車本体中心を通る風向
に対する角度θ)を選定すると共に、風向Xに対するリ
フレクター34の角度(φ)を種々に変更するという単
純化した条件で実験を行った。
【0017】風車8の出力測定は、図4に示すヒステリ
シスブレーキ54にて制動を加え、その反力を電子秤で
測定した。回転は非接触式の光電式タコメータで測定し
た。風車本体10は、直径D=158mm、ブレード1
4a、14bの半径が42mm、高さ240mm、オー
バーラップ比0.16のものを用いた。リフレクター3
4を付けた風車8の性能の測定に先立ち、リフレクター
34を付けない風車の特性を調べた。風車の出力係数C
p、周速比λは次のように定義した。 Cp=2P/ρAU0 3 λ=Vt/U0 ここで、Pは風車出力、ρは空気密度、Aは受風面積、
0は一様流速、Vtは風車の先端周速である。
【0018】供試風車でリフレクターを付けない場合の
出力特性を流速U0=8,10,12m/sの条件で測
定した。その結果、風速の違いにより得られた出力係数
の値には相違が見られた。すなわち、風速が大きいほど
大きな出力係数の値が得られた。周速比に対する出力係
数の変化のグラフはほぼ相似な形をしており、風速の違
いにより出力係数の値に差がでたのは、実験装置のもつ
機械的摩擦力のためと考えられる。以下では、リフレク
ター34を付けた風車8の出力特性を機械的摩擦力の影
響が相対的に小さくなる風速U0=12m/sの場合に
ついて行った結果を示す。
【0019】リフレクター34の取付位置を示す角度θ
は、風車への影響が大きいと考えられるθ=−90°〜
90°の範囲で変化させ、またリフレクター34の風向
Xに対する角度φは30°〜150°の範囲で変化させ
た。代表的な風車出力特性の一例を図5〜図8に示す。
図5は、出力を増大させるリフレクター条件の場合の測
定結果を示す。リフレクター34の取付方向は、風車ブ
レードの戻り側上部のθ=−30°である。この位置で
リフレクター34の取付角度φを30°〜150°まで
30°ずつ変化させた。いずれの場合も出力は増大し、
φ=90°のとき出力の増加が最も大きく、およそ30
%の出力の増加が見られる。これはリフレクター34が
戻りブレード側の風の流れを弱め、進みブレード側の流
れを強める働きをしているためと考えられる。
【0020】図6にθ=45°、すなわちリフレクター
34が進みブレード側の前方にある場合の出力特性の測
定結果を示す。この場合は取付角度φの影響が多様で、
風車出力がリフレクター34のない場合より大きくなる
場合と小さくなる場合とがある。取付角度φ=150°
では最大約20%の出力の増大が見られるが、φ=45
°では20%ほど出力が低下している。φ=150°の
場合、リフレクター34で流れの向きを変えられた風が
進みブレード側に導入され、φ=45°では逆にリフレ
クター34が風を戻りブレード側に導入するためと考え
られる。図7にθ=60°の場合を示す。この場合も図
6の条件の場合とほぼ同様の傾向を示す。
【0021】図8に取付方向θ=−15°の場合の出力
特性の測定結果を示す。この取付方向では、ほとんどの
リフレクター34の取付角度φに対して出力が低下して
いる。とりわけφ=90°では大きな出力低下が見られ
る。この取付角度ではリフレクター34は進みブレード
側の風の流れを弱め、戻りブレード側の風の流れを強め
る働きをしていると考えられる。このように、抗力型の
風車であるサボニウス型風車では、出力に対するリフレ
クター34の影響は大きく、リフレクター34とブレー
ドとの相対関係により出力を増加させることも低下させ
ることもできる。
【0022】図9〜図17は他の取付方向の出力特性の
測定結果を示す。θ=90°の場合(図9)、φ=12
0°における条件で最大約15%の出力増加が見られ
る。φ=60°、30°ではやや減少する傾向が見られ
る。θ=75°の場合(図10)、φ=120°におけ
る条件で最大約15%の出力増加が見られる。φ=60
°、30°ではやや減少する傾向が見られる。θ=30
°の場合(図11)、全体的に減少し、特にφ=60
°、30°における条件では大幅に減少する傾向が見ら
れる。θ=15°の場合(図12)、全体的に減少し、
特にφ=90°における条件では大幅に減少する傾向が
見られる。θ=0°の場合(図13)、出力が大幅に減
少し、取付角度によっては測定不可能な場合があった。
【0023】θ=−45°の場合(図14)、全体的に
増加しているが、φ=90°における条件で最大約18
%の出力の増加が見られた。θ=−60°の場合(図1
5)、全体的に増加しているが、φ=90°における条
件で最大約10%の出力の増加が見られた。θ=−75
°の場合(図16)、φ=90°における条件で最大約
15%の出力の増加が見られた。φ=150°における
条件ではやや減少する傾向が見られる。θ=−90°の
場合(図17)、φ=30°における条件で最大約10
%の出力の増加が見られた。φ=150°、120°に
おける条件ではやや減少する傾向が見られる。
【0024】次に、2枚のリフレクターを用いた場合の
出力特性を図19〜図23に示す。図18に示すよう
に、1枚目、2枚目のリフレクターの取付位置をθ1
θ2 、その位置での取付角度をφ1、φ2とする。なお、
上記1枚のリフレクターを付けた場合の結果に基づき、
出力が上がると考えられる条件の組み合わせを選定し
た。
【0025】図19は、一方のリフレクターを、θ2
−30°、φ2=90°で固定し、他方のリフレクター
を、θ1=45°で、取付角度φ1を変化させた場合を示
す。全体的に出力は増大しており、φ1=150°で約
40%の最大の出力増加が見られた。θ2のリフレクタ
ー1枚だけよりも出力増加が見られたのは、φ1=12
0°、150°の場合であった。
【0026】図20は、一方のリフレクターを、θ2
−30°、φ2=90°で固定し、他方のリフレクター
を、θ1=60°で、取付角度φ1を変化させた場合を示
す。全体的に出力は増大しており、φ1=150°で約
50%の最大の出力増加が見られた。φ1=60°、3
0°の条件では、θ2のリフレクター1枚だけのときよ
りも大きい出力低下が見られた。これは、リフレクター
が戻りブレード側への風の流れを強める働きをしたと考
えられる。
【0027】図21は、一方のリフレクターを、θ1
60°、φ1=150°で固定し、他方のリフレクター
を、θ2=−30°で、取付角度φ2を変化させた場合を
示す。図20における場合の最大出力増加が得られた条
件(φ1=150°)で、逆に戻りブレード側のリフレ
クターの取付角度φ2を変化させたものである。全体的
に出力増加が見られるが、φ2=90°の場合と比べる
と出力は大きく低下した。
【0028】図22は、一方のリフレクターを、θ2
−45°、θ2=90°で固定し、他方のリフレクター
を、θ1=45°で、取付角度φ1を変化させた場合を示
す。φ1=120°、150°で約50%の最大の出力
増加が見られた。φ1=60°、30°の条件では、λ
が0.7〜1.2のときのみ、リフレクターのない状態
のときよりも出力が増加した。
【0029】図23は、一方のリフレクターを、θ2
−45°、φ2=90°で固定し、他方のリフレクター
を、θ1=60°で、取付角度φ1を変化させた場合を示
す。φ1=150°で約50%の最大の出力増加が見ら
れた。
【0030】上記のように、1枚あるいは2枚のリフレ
クターを用いて、1枚では最大30%程、2枚では最大
50%程、出力を増加させることができる。あるいはリ
フレクターの配置(風向に対するθ、φ)条件によって
は、リフレクターがない場合よりも大幅に出力を低下さ
せることができる。もちろんリフレクターは3枚以上の
複数枚であっても、出力の増加あるいは低下を図ること
ができる。なお、上記の場合、リフレクター34は、風
車本体10の直径の1/2の幅のものを、風車本体10
の中心から風車本体10の直径と等しい距離のところに
配置したが、これらの条件が変われば、当然に出力特性
も変化する。また、上記の例では、リフレクター34に
板状のものを用いたが、これに限られるものではない。
例えば、翼形状のもの、円柱状のもの、断面楕円形状の
ものなどを用いることもできる。これらのリフレクター
の場合にも、あらかじめ、上記風向に対するθ、φを変
化させて出力特性を計測しておく。
【0031】上記θおよびφは、風向Xに対するもので
あり、リフレクター34が固定式の場合には、風向が変
わった際には風速が同じでも出力が大きく変化してしま
うことが上記計測結果から明らかである。そこで本実施
の形態では、風向に対応してリフレクターを移動させ
る。風向は風向検出部48で検出され、その風向データ
が制御部50に入力される。制御部50には、入力装置
(図示せず)により、例えば最大出力が得られる、上記
θ、φ、あるいはθ1、φ1、θ2、θ2の位置データ(実
際にはある基準位置からの位置データ)があらかじめ入
力(かつ記憶)されており、制御部50では上記設定値
と現在位置における位置データ(基準位置からの位置デ
ータ)とを比較してずれを演算し、このずれが設定許容
範囲を越えている場合に、このずれがなくなるように、
モータ28、モータ46を駆動してリフレクター34を
移動し、所要の出力が得られるようにする。これによ
り、風向変化による出力の大幅な変動が避けられ、一定
した発電力が得られる。なお、風向に対する角度φは一
度設定されれば、風向が変化した際には、θのみを補正
すれば足りる。
【0032】また風速検出部(図示せず)では風速を検
出する。この風速データが制御部50に入力され、制御
部50では、風速検出部から入力される風速データが、
あらかじめ入力されている設定風速を越えた場合に、リ
フレクター34が、あらかじめ入力されている風向に対
する円周上の他の設定位置θ、および/またはあらかじ
め入力されている風向に対する他の設定角度位置φとな
るように、モータ28および/またはモータ46を駆動
制御する。この他の設定位置は、出力が低下する条件に
設定する。これにより、風速が許容範囲を越えた場合、
出力が低下するから、風車8や発電機の破損を防止する
ことができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、風向が
変化した際にも、自動的にリフレクターが風向に対する
所要位置に移動するので、常に安定した出力を得ること
ができる。これにより安定した発電力を得ることができ
る。また、風速が設定値を超えた場合、風車の出力が低
下する位置にリフレクターを移動、あるいはその角度位
置を変更できるので、風車の破損等を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】風車および発電装置の概略を示す説明図であ
る。
【図2】リフレクター1枚の場合のθおよびφを示す説
明図である。
【図3】風洞を用いた実験装置の概略図である。
【図4】出力測定装置の概略図である。
【図5】リフレクター1枚の場合の出力特性を示すグラ
フである。
【図6】リフレクター1枚の場合の出力特性を示すグラ
フである。
【図7】リフレクター1枚の場合の出力特性を示すグラ
フである。
【図8】リフレクター1枚の場合の出力特性を示すグラ
フである。
【図9】リフレクター1枚の場合の出力特性を示すグラ
フである。
【図10】リフレクター1枚の場合の出力特性を示すグ
ラフである。
【図11】リフレクター1枚の場合の出力特性を示すグ
ラフである。
【図12】リフレクター1枚の場合の出力特性を示すグ
ラフである。
【図13】リフレクター1枚の場合の出力特性を示すグ
ラフである。
【図14】リフレクター1枚の場合の出力特性を示すグ
ラフである。
【図15】リフレクター1枚の場合の出力特性を示すグ
ラフである。
【図16】リフレクター1枚の場合の出力特性を示すグ
ラフである。
【図17】リフレクター1枚の場合の出力特性を示すグ
ラフである。
【図18】リフレクター2枚の場合のθおよびφを示す
説明図である。
【図19】リフレクター2枚の場合の出力特性を示すグ
ラフである。
【図20】リフレクター2枚の場合の出力特性を示すグ
ラフである。
【図21】リフレクター2枚の場合の出力特性を示すグ
ラフである。
【図22】リフレクター2枚の場合の出力特性を示すグ
ラフである。
【図23】リフレクター2枚の場合の出力特性を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
8 風車 10 風車本体 12 支持体 14a、14b ブレード 16a、16b 回転軸 18 支持台 20 軸受 24 インターナルギヤ 26 レール 28 モータ 34 リフレクター 36a、36b 回転軸 38 軸受 40 軸受 42 軸受 44 アーム 46 モータ 48 風向検出部 50 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H078 AA07 AA26 BB12 BB13 CC02 CC12 CC22 CC41 CC47 CC52 CC53 CC76

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体に、半円筒状の2つのブレードを
    凹部側を互いに対向させて、かつ正対位置からずらして
    支持したサボニウス型の風車において、 風車本体の外方に配置され、前記ブレードの軸線を中心
    とする円周上で移動可能、かつ前記ブレードの軸線と平
    行な自身の軸線を中心として回転可能であって、前記ブ
    レードへの風の流れを調整可能な1または複数個のリフ
    レクターと、 該リフレクターを、前記円周上の所定位置に移動させる
    移動手段と、 前記リフレクターの自身の軸線を中心として所定角度位
    置に回転させる回転手段と、 風向検出部と、 該風向検出部により検出された風向のデータが入力さ
    れ、該風向データに基づき、風向が変わった際、前記リ
    フレクターが、あらかじめ入力されている風向に対する
    前記円周上の設定位置、およびあらかじめ入力されてい
    る風向に対する設定角度位置となるように、前記移動手
    段および前記回転手段を駆動制御する制御部とを具備す
    ることを特徴とするサボニウス型風車。
  2. 【請求項2】 風速検出部を備え、 前記制御部は、該風速検出部から入力される風速データ
    が、あらかじめ入力されている設定風速を越えた場合
    に、前記リフレクターが、あらかじめ入力されている風
    向に対する前記円周上の他の設定位置、および/または
    あらかじめ入力されている風向に対する他の設定角度位
    置となるように、前記移動手段および/または前記回転
    手段を駆動制御することを特徴とする請求項1記載のサ
    ボニウス型風車。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のサボニウス型風
    車を備えることを特徴とする発電装置。
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