JP2001288401A - アミン硬化性塗料用エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

アミン硬化性塗料用エポキシ樹脂組成物

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JP2001288401A
JP2001288401A JP2000292020A JP2000292020A JP2001288401A JP 2001288401 A JP2001288401 A JP 2001288401A JP 2000292020 A JP2000292020 A JP 2000292020A JP 2000292020 A JP2000292020 A JP 2000292020A JP 2001288401 A JP2001288401 A JP 2001288401A
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JP2000292020A
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Michael Hunter Joseph
ジョセフ・マイケル・ハンター
Scott Kincaid Derek
デレク・スコット・キンケイド
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Japan Epoxy Resins Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋外耐久性のような慣用のエポキシの特性を
保持しながら、耐候性の良好なアミン硬化性塗料組成物
を提供する。 【解決手段】 硬化性組成物は、(a)ある種のグリシ
ジルエステル組成物、又は変性グリシジルエステル組成
物;(b)少なくとも3つの末端アクリレート又はメタ
クリレート基を有するアクリレートエステル;(c)一
部が2官能性シランで置換されていることができるアミ
ノ官能性シランを含有するアミン硬化剤成分;及び
(d)任意触媒;を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塗料用に有用なアミ
ン硬化性組成物、及びこのような硬化性組成物を使用し
て得られる硬化製品に関する。
【0002】
【従来の技術】塗料用に有用なアミン硬化性組成物の通
常のタイプは硬化性エポキシド組成物である。エポキシ
ド樹脂は、メンテナンス、船舶、建造物、及び種々の製
品仕上げ市場において、鉄、アルミニウム、メッキ金
属、木材及びコンクリート用の保護及び装飾塗料として
通常使用される。原料物質は一般に、(a)エポキシ樹
脂、(b)硬化剤及び(c)顔料、フィラー及び添加剤
を含む常温硬化エポキシ仕上げ材に使用される。
【0003】慣用のエポキシド樹脂は、モル当たり1つ
より多い1,2-エポキシ基を有し、飽和又は不飽和、脂肪
族、脂環式又は複素環であることができるものである。
エポキシド樹脂は一般にグリシジルエステル又はグリシ
ジルエーテル基を含有し且つエポキシド当たり100〜
2000の重量を有する。硬化剤は一般に脂肪族アミ
ン、脂肪族アミン付加物、ポリアミド、ポリアミドアミ
ン、脂環式アミン、脂環式アミン付加物、芳香族アミ
ン、マンニッヒ塩基及びケトアミンからなる。顔料及び
フィラーとしては、二酸化チタン及び他の有機及び無機
フィラー、及び着色顔料、シリカ、硫酸バリウム、珪酸
マグネシウム、ヒュームドシリカ及びカーボンブラック
がある。
【0004】エポキシ系塗料は腐蝕制御の分野に使用さ
れる。これらの塗料は固体又は液体系樹脂から配合さ
れ、変性脂肪族ポリアミン又はポリアミド硬化剤で硬化
することができる。典型的な固体樹脂は、EPON(商
品名)樹脂1001であり、典型的な液体樹脂は、EP
ON樹脂828である。典型的な硬化剤としてはジエチ
レントリアミン(DETA)又はトリエチレントリアミ
ン(TETA)をベースとするポリアミド、又はEPI-CU
RE(商品名)硬化剤3100シリーズポリアミドがある。典
型的な2成分エポキシ系塗料において、フィラー、顔料
及び種々の他の添加剤は樹脂成分中に粉砕又は分散され
る。
【0005】慣用のエポキシ塗料は、それらを望ましく
させる多くの特性を有する。それらとしては、鉄、コン
クリート及びアルミニウムとの良好な接着、優れた腐蝕
保護性に寄与する低い湿気透過性がある。しかしなが
ら、エポキシ系塗料は一般に光に曝されたときに良好な
耐候性を有しない。これらの塗料は接着性及び耐食性を
保持しているが、老化により白化及び黄化する。このた
め、耐食性エポキシ塗料は一般に、屋外に適用する場合
にはプライマーの用途に限られる。該塗料はついでアル
キッド、ビニル又は脂肪族ウレタン塗料のようなより耐
候性の塗料でトップコートされる。
【0006】従って、脂肪族ウレタンをベースとする塗
料の代表的な耐候性を示す塗料組成物を提供することが
望ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、屋外
耐久性のような慣用のエポキシの特性を保持しながら、
耐候性の良好なアミン硬化性塗料組成物を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、 (a)適当な塩基及び場合により触媒の存在下に、28
0mgKOH/g未満の酸価を有するカルボキシ官能性ポリエ
ステル化合物と過剰のエピハロヒドリンを反応させて製
造されるグリシジルエステル組成物であって、その際該
カルボキシ官能性ポリエステル樹脂が、(i)少なくとも
1種の化合物A;化合物Aは下記式(I)の無水物:
【化2】 (式中、R及びR'は、各々独立しており、水素、又は
シクロヘキサン環に結合している1〜4の炭素原子を有
するアルキル基である)、又は1つの2級酸基及び1つ
の3級酸基を有するジ酸である;(ii)少なくとも1種の
化合物B;化合物Bは、多くとも35%の酸素含量を有
し且つ2つの脂肪族又は脂環式ヒドロキシル基を有し、
そしてβ-水素原子を含有せず且つ2つのヒドロキシル
基の間に少なくとも3つの炭素原子を有するジ-2級ヒ
ドロキシル化合物又はジ-1級ヒドロキシル化合物であ
るか、又は化合物Cが存在するならば、モノエポキシド
Dであり;このモノエポキシドDは5〜19の炭素原子
を有するα-α-分岐カルボン酸のモノグリシジルエステ
ルである;及び場合により、(iii)少なくとも1種の化
合物C;この化合物Cはジ-2級カルボン酸又は無水物
である;を、化合物A:B:Cを2:X:Y(式中、Y
は0〜3の範囲にあり、XはY+1である)のモル比
で、反応混合物中に最初に存在したヒドロキシル基や形
成されたヒドロキシル基が本質的に全て反応するのに有
効な温度で反応させて製造されるものであり、前記カル
ボキシ官能性ポリエスエル化合物は未反応のジ酸モノマ
ーを実質的に含まないか、あるいは前記グリシジルエス
テル組成物と2〜40の炭素原子有するジカルボン酸と
の反応により製造される変性されたグリシジルエステル
組成物である; (b)少なくとも3つの末端アクリレート又はメタクリ
レート基を有するアクリレートエステル; (c)一部が2官能性アミンで置換されていることがで
きるアミノ官能性シランを含有するアミン硬化剤成分;
及び (d)任意触媒を含有する硬化可能な組成物を提供する
ものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、脂肪族エポキシとアク
リレートモノマーのブレンドを含有するアミン硬化性組
成物を提供するものである。硬化性成分は脂肪族アミン
とアミノ官能性シランのブレンドからなる。これらの組
成物を組み合せたときに、該組成物は素早く硬化し、且
つ耐久性のような慣用のエポキシの特性を保持しなが
ら、脂肪族ウレタンが持つ塗料の代表的な耐候性を有す
る。
【0010】本発明の幾つかの態様をここに記載する。
本発明の要件のいずれもここに記載の幾つかの態様のい
ずれか1つ又はそれらの組み合せを有することができ
る。
【0011】グリシジルエステル成分として、化合物A
は下記式の無水物:
【0012】
【化3】
【0013】(式中、R及びR'は、各々独立して水
素、又はシクロヘキサン環に結合している1〜4の炭素
原子を有するアルキル基であるか、又は一緒になってシ
クロヘキサン環を形成することができる)、又は200
〜2000、好ましくは400〜1500、最も好まし
くは500〜1000mgKOH/gの酸価を有する1つの2
級酸基及び1つの3級酸基を有するジ酸であることがで
きる。
【0014】化合物Aは、例えば、1,2-シクロヘキサン
ジカルボン酸(ヘキサヒドロフタル酸)、5-メチル-1,2
-シクロヘキサンジカルボン酸、2,3-ジメチル-5-イソブ
チル-1,2-シクロヘキサンジカルボン酸、エンドメチレ
ンテトラヒドロフタル酸、及び5-メチル-エンドメチレ
ンテトラヒドロフタル酸のような酸の無水物;アルキル
基が1〜4の炭素原子を有する1-アルキル-1,4-シクロ
ヘキサンジカルボン酸、より好ましくは1-メチル-1,4-
シクロヘキサンジカルボン酸のようなジ酸であることが
できる。好ましい化合物Aとして、R及びR'は、各々
独立して水素又はメチル基を表わすものが使用される。
最も好ましい化合物Aはヘキサヒドロフタル酸無水物で
ある。
【0015】成分(ii)は多くとも35重量%、好まし
くは多くとも30重量%、より好ましくは多くとも20
重量%の酸素含量を有し、2つの脂肪族又は脂環式ヒド
ロキシル基を有し、そしてβ-水素原子を含有せず且つ
2つのヒドロキシル基の間に少なくとも3つの炭素原子
を有するジ-2級ヒドロキシル化合物又はジ-1級ヒドロ
キシル化合物であるか、又は化合物Cが存在するなら
ば、モノエポキシドDであることができる。モノエポキ
シドDは5〜19、好ましくは9〜19の炭素原子を有
するα-α-分岐カルボン酸のモノグリシジルエステルで
ある。
【0016】化合物B及びDの適当な例としては、ネオ
ペンチルグリコール、水素化ジフェニロールプロパン
(HDPP)、CARDURA(商品名) E10 モノマー(10
の炭素原子を有するα-α-分岐カルボン酸)、水素化4,
4'-ジヒドロキシジフェニール、1,4-ジヒドロキシシク
ロヘキサン、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコ
ールエステル、及び2-ブチル-2-エチル-1,3-プロパンジ
オール、及びそれらの混合物があるが、HDPPが特に
好ましい。化合物Bとして使用されるより好ましい化合
物は30〜5重量%の酸素含量を有するであろう。化合
物Bはジ2級ヒドロキシル化合物が好ましい。
【0017】化合物Cはジ-2級カルボン酸又は無水物
であることができる。化合物Cは成分(a)として使用
されないジ-2級カルボン酸又は無水物であることがで
きる。
【0018】化合物Cの典型的な例は、1,4-シクロヘキ
サンジカルボン酸、2-メチル-1,4-シクロヘキサンジカ
ルボン酸、2,3-ジメチル-1,4-シクロヘキサンジカルボ
ン酸、2,5-ジメチル-1,4-シクロヘキサンジカルボン酸
であり、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸が最も好まし
い。
【0019】上記のYが0〜2の範囲、より好ましくは
0〜1、最も好ましくは0の値を有するグリシジルエス
テル組成物がより好ましい。
【0020】(a)におけるポリエステルを調製するた
めの反応は、100〜200℃、より好ましくは120
〜175℃の範囲の温度で、反応混合物中に最初に存在
する本質的に全てのヒドロキシル基が反応するのに効果
的な時間、行われることが好ましい。残りのヒドロキシ
ル基の量は最初に存在したヒドロキシル基の量の好まし
くは5%未満、より好ましくは2%未満であり、最も好
ましくは最初に存在したヒドロキシル基の全てが反応さ
れてしまうことである。 (a)におけるグリシジル化
は、20〜125℃、より好ましくは40〜100℃の
範囲の温度で、反応混合物中に最初に存在する本質的に
全てのカルボン酸基が反応するのに効果的な時間、行わ
れることが好ましい。
【0021】残りのカルボン酸基の量は、最初に存在し
たカルボキシル基の好ましくは5%未満、より好ましく
は2%未満であり、最も好ましくは最初に存在したカル
ボン酸基の全てが反応されてしまうことである。ヒドロ
キシル基及びカルボン酸基は、赤外分光計、NMR分光
計又は滴定を含む慣用の方法でモニターすることができ
る。
【0022】(a)での使用のために調製されるポリエス
テルは280mgKOH/gより大きい酸価を有するジ酸モノ
マーを実質的に含有しない。ジ酸モノマーとしては出発
のジ酸成分A及び/又はC、及び出発の無水物成分A及
び/又はCから導かれるジ酸がある。(a)のカルボキシ
ル官能性ポリエステルは、好ましくは5%未満、より好
ましくは2%未満、最も好ましくは検出不可能な量のジ
酸モノマーを含有する。これらの低分子量のジ酸成分は
最終生成物中では望ましくない。
【0023】本発明から導かれる製品において良好な性
質を得るためには、グリシジルエステル組成物の加水分
解可能なハロゲン含量が多くとも6000mg/kgである
ことが好ましい。
【0024】好ましい態様においては、グリシジルエス
テル組成物はついで成分(a)のための変性されたグリ
シジルエステル組成物を提供することである。グリシジ
ルエステル組成物は、(a)のグリシジルエステル組成
物と2〜40の炭素原子を有する少なくとも1種のジカ
ルボン酸を反応させることにより改良できる。典型的に
はエポキシド基と酸基の割合は約50:1〜約1.0
5:1までの範囲にある。この反応は50℃から、好ま
しくは80℃から250℃まで、好ましくは175℃ま
での範囲の温度で行われ、約400から、好ましくは約
600から約10、000、好ましくは約1000の範
囲のエポキシド当量(EEW)を有する変性されたグリ
シジルエステル組成物が製造される。この反応は、典型
的には1mgKOH/g未満の酸価が達成されるまで行われ
る。
【0025】前進反応に有用なジカルボン酸は脂環式又
は脂肪族ジカルボン酸が好ましい。典型的な例として
は、2,2-ジメチルプロパンジオン酸、アジピン酸、2量
体化された脂肪酸、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸、
2-メチル-1,4-シクロヘキサンジカルボン酸、2,3-ジメ
チル-1,4-シクロヘキサンジカルボン酸、2,5-ジメチル-
1,4-シクロヘキサンジカルボン酸があり、1,4-シクロヘ
キサンジカルボン酸が好ましい。
【0026】本発明で有用なポリオールのポリアクリレ
ート及びポリメタクリレートは、1つより多い末端アク
リレート又はメタクリレート基を有するエステルであ
る。これらのエステルは、ポリアクリレート及びポリメ
タクリレートのような脂肪族多価アルコールのアクリル
酸又はメタクリル酸のエステルである。脂肪族多価アル
コールは、例えばアルキレンポリオール、脂環式ポリオ
ール、及びトリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトー
ル、トリペンタエリスリトール、及びそれらの混合物の
ような高級ポリオールである。このようなアクリレート
エステルとしては、例えばトリメチロールプロパントリ
アクリレート、トリメチロールエタントリアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、及び
ペンタエリスリトールテトラアクリレート及びジペンタ
エリスリトールペンタアクリレートがある。本発明の組
成物に使用される好ましいアクリレートはトリメチロー
ルプロパントリアクリレートである。
【0027】本発明の組成物のための硬化剤はアミノ官
能シランを含有する。好ましい硬化剤は2官能性アミン
を含有することもでき、該2官能性アミンは繰り返しポ
リエーテル骨格を有する1群のアミンから造られるポリ
エーテルアミンである。このグループに属する4つの商
業的製品は下記式の繰り返し単位を有するポリエーテル
アミンである。
【0028】
【化4】
【0029】これらの硬化剤としては,Jeffamine D-23
0、Jeffamine D-400、 Jeffamine D-2000及び Jeffamin
e T-403がある。また、有用なアミンとしては、分子当
たり少なくとも3つの活性アミン水素原子を有する脂肪
族及び脂環式ポリアミンがある。このようなアミンの例
としては、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラ
ミン、テトラエチレンペンタミン、イソホロンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、ノルボルナンジアミン、
メタキシレンジアミンなどがある。本発明の組成物に使
用される好ましいアミンは、Jeffamine T-403である。
【0030】アミノ官能性シランは1級アミノ基とアル
コキシ基の両方を有しており、下記式で表わされる:
【0031】
【化5】
【0032】式中、R1はアミノ官能基を表わし、R2
6つまでの炭素原子有するアリール、アルキル、及びシ
クロアルキル基からなる群から選ばれ、R1は独立して
6つまでの炭素原子を有する、アルキル、ヒドロアルキ
ル、アルコキシアルキル及びヒドロキシアルコキシアル
キル基からなる群から選ばれる。これらのアミノシラン
としては次にリストしたものがあるが、これらに限定さ
れない:γ-アミノプロピルトリエトキシシラン、N-
(β-アミノエチル)-γ-アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、又はN-(β-アミノエチル)-γ-アミノプロピルメ
チルジメトキシシラン。本発明で使用される好ましいア
ミノ官能性シランはγ-アミノプロピルトリエトキシシ
ランである。
【0033】触媒は塗料系の乾燥及び硬化を速めるため
に樹脂成分に加えることができる。有用な触媒として
は、亜鉛、マグネシウム、コバルト、鉄、鉛及び錫を含
む金属ドライヤーがある。これらのドライヤーは一般
に、オクトエート、ネオデカネート、及びナフタネート
の形態である。適当な触媒の例は、一般式:M(R)n
(式中、Mは上記した金属から選ばれ、nは金属Mの原
子価に基づく2〜4の実数である)により表わすことが
できる。Rの各々は同じでも、異なっていてもよく、ア
ルキル、アリール、アルコキシ基、ハロゲン、硫黄及び
酸素からなる群から選ばれ、その際少なくとも1つのR
はアルキル、アリール、又はアルコキシ基であることが
好ましく、アルキル、アリール、又はアルコキシ基は1
1までの炭素原子を有することがより好ましい。好まし
い触媒は下記一般式を有する:
【0034】
【化6】
【0035】式中、R1及びR2は11までの炭素原子を
有するアルキル、アリール、又はアルコキシ基からなる
群から選ばれ、R3及びR4はR1及びR2と同じ基から選
ばれるか、或は、ハロゲン、硫黄又は酸素のような無機
原子からなる群から選ばれる。好ましい触媒はジブチル
錫ジラウレートである。。
【0036】上記の成分から調製された塗料は約15重
量%〜約40重量%のグリシジルエステル、約10重量
%〜約30重量%のアクリレートエステル、約10重量
%〜約25重量%のアミノ官能性シラン、もし存在する
ならば約10重量%〜約30重量%の2官能性アミン硬
化剤、及び約0.1重量%〜約5重量%の触媒からなる
ことが好ましい。
【0037】使用される触媒の量は通常は、全塗料組成
物の重量当たり0.1重量%〜2重量%の範囲にあるで
あろう。
【0038】本発明の硬化可能な組成物はレオロジー変
性剤、可塑剤、消泡剤、チクソトロープ剤、顔料湿潤
剤、ビチューメン及びアスファルト増量剤、沈降防止
剤、希釈剤、UV安定剤、脱泡剤、分散助剤、顔料、及
びフィラーなどを含有することもできる。典型的な例で
は2つの包装体からなる。1つの包装は(変性)グリシジ
ルエステル組成物(a)及びアクリレートエステル成分
(b)を含有し、他の包装は硬化剤成分(c)及び場合によ
り触媒成分(d)を含有する。触媒は別に第3の包装に入
れることができる。添加剤、顔料、フィラーなどはこれ
らの包装のいずれにも入れることができる。
【0039】エポキシ基、及び硬化剤又は共反応体の反
応性基を反応させるための硬化又は反応時間、および本
発明の塗料組成物の温度は、塗料系に関して慣用的なも
のが適用される。
【0040】説明的実施態様 本発明を下記の例により説明するが、本発明の範囲はこ
れらの特定の態様に限定されるものではない。
【0041】
【実施例】グリシジル化された樹脂の製造に使用される
先駆体は下記のとおり:線状脂肪族カルボキシル官能性
ポリエステルを次のようにして調製した。
【0042】ポリエステル樹脂の各成分を下記するモル
量で、還流冷却器、温度調節機、窒素供給口及び攪拌機
を備えた丸底ガラス反応器に供給した。2モルの5-メチ
ル-1,2-シクロヘキサンジカルボン酸無水物(mHHPA)及び
1モルの水素化ジフェニロールプロパン(HDPP)を加え
た。
【0043】ついで、混合物を30分間、150℃に加
熱した。反応混合物の温度を30分間で170℃に上
げ、上記した理論酸価に達するまで170℃に保持し
た。このようにして形成された酸官能性ポリエステルを
取り出し、室温に冷却した。
【0044】ポリグリシジルエステル樹脂は次のように
して調製した:上記で製造された官能性ポリエステル樹
脂の1カルボキシ基当量に等しい量を、8モルのエピク
ロロヒドリン(ECH)及び7.68モルのイソプロピルア
ルコール(IPA)及び7.68モルの水に溶解させた。溶
液を温度調節機、攪拌機及び還流冷却器を備えた3リッ
トルガラス反応器へ供給した。ついで、温度を75℃〜
85℃に上げ、0.17モルNaOH水溶液の第1逐次添加
を20分間かけて行った。50分間の付加的反応後に、
反応内容物を30分間で55℃に冷却し、ついで、0.
94モルNaOH水溶液の第2逐次添加を60分間かけて行
った。5分間の付加的反応後に、反応内容物を沈降さ
せ、水層を有機層から分離した。有機層は真空フラッシ
ュして水、IPA及びECHを除去した。
【0045】得られた反応生成物をメチルイソブチルケ
トンに溶解させ、有機層を水で4回洗浄し、その後有機
層を真空フラッシュしてメチルイソブチルケトンを除い
た。このようにして得られたグリシジルエステルを取り
出し、冷却した。製造されたポリグリシジルエステル樹
脂の特性を以下に示す。
【0046】加水分解可能な塩素(存在する可能性のあ
る無機塩素の補正は行わず)下記の方法で決定した。計
量したテストサンプルを15mLのトルエン及び50mLの
メチルエチルケトンに溶解し、サンプルが固体樹脂であ
るときは50mLのテトラヒドロフラン(THF)に溶解し
た。ついで、KOHのメタノール溶液50mL(0.1mol/L)
を加え、混合物を30分間リフラックスした。1mLの酢
酸を加えた後、サンプル中の塩素含量を標準硝酸銀を用
いた電位差滴定により決定し、加水分解可能な塩素含量
は得られたデータから算出した。
【0047】酸価(mgKOH/g): 実測値 196.4 理論値 191.3 EGC[mmol/kg] 2684 加水分解可能な塩素含量[wt%] 0.54
【0048】グリシジルエステルの変性又は前進は次の
ように行った:1リットル丸底フラスコに櫂形攪拌機、
熱電対及び窒素パージを装填した。350.0gの上記
グリシジルエステル、22.4gの1,4-ジカルボン酸
(1,4-CHDA)及び0.105gのエチルトリフェニルホス
ホニウムアイオダイド(ETPPI)をフラスコに加えた。つ
いで、窒素下に反応器を320°Fに加熱し、攪拌しな
がらこの温度を保った。2時間加熱した後、酸価及びエ
ポキシド当たりの重量を測定し、それぞれ0.4 KOH/m
g及びエポキシド当たり584重量であった。混合物を
150°Fまで冷却し、159.6gのメチルイソブチ
ルケトンを留去した。
【0049】例1及び2 例1及び2はペイント配合物の製造例である。2つの調
製物の各々の一部を、対応する量の硬化剤と組み合せ、
比較試験用にフィルムにキャスト又はスプレーした。耐
候性及び耐食性についての詳しい結果は表1に示した。
【0050】例1において、ペイント配合物は、29
7.8gの上記変性グリシジルエステル(エポキシ樹
脂)、5.2gのDisperbyk 190(Byk-Chemieからの顔料
湿潤剤)、204.1gのTi-Pure R-960(Dupontから
の二酸化チタン)及び15.4gのCab-O-Sil M-5(Cab
ot Corp.からのチクソトロープ剤)を組み合せることに
より調製した。これらの成分を1.0リットルの容器に
入れ、Hochmeyer高速分散機中で7Hegman粉砕度に分散
させた。これには約20分必要であり、その後、16
0.2gのトリメチロールプロパントリアクリレート及
び165.4gのメチルイソブチルケトンを加え、混合
物を均一になるまで混合した。ニート樹脂ブレンドは2
20.6の当量(計算値)を有していた。
【0051】比較の例2において、ペイント配合物は、
528.1gのEPON樹脂 828、7.1gのDisperbyk 19
0、321.0gのTi-Pure R-960及び23.7gのCab-
O-Sil M-5を組み合せることにより調製した。これらの
成分を1.0リットルの容器に入れ、Hochmeyer高速分
散機中で7Hegman粉砕度に分散させた。これには約20
分必要であり、その後、284.5gのトリメチロール
プロパントリアクリレート及び63.9gのメチルイソ
ブチルケトンを加え、混合物を均一になるまで混合し
た。ニート樹脂ブレンドは143.0の当量(計算値)
を有していた。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】例 3 下記例は本発明の種々の態様を説明するものである。表
2には、製品の性能特性が示されている。組成物Aはア
ミノシラン共硬化剤の使用なしで、ゆっくりした硬化性
を実証している。配合物B及びCは、許容しうる速度を
達成し、2つの異なるアクリレートモノマーの有効性を
実証している。配合物D及びEは、Witco A-1100:アミ
ノエチルアミノプロピルトリエトキシシランの代わり
に、Witco A-1120:アミノエチルアミノプロピルトリメ
トキシシランの使用を実証している。
【0055】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J036 AG00 AK19 DB24 DD08 GA09 JA01 4J038 DB091 FA112 JB01 KA03 KA04

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)適当な塩基及び場合により触媒の
    存在下に、280mgKOH/g未満の酸価を有するカルボキ
    シ官能性ポリエステル化合物と過剰のエピハロヒドリン
    を反応させて製造されるグリシジルエステル組成物であ
    って、その際該カルボキシ官能性ポリエステル樹脂が、
    (i)少なくとも1種の化合物A;化合物Aは下記式(I)
    の無水物: 【化1】 (式中、R及びR'は、各々独立しており、水素、又は
    シクロヘキサン環に結合している1〜4の炭素原子を有
    するアルキル基である)、又は1つの2級酸基及び1つ
    の3級酸基を有するジ酸である;(ii)少なくとも1種の
    化合物B;化合物Bは、多くとも35%の酸素含量を有
    し且つ2つの脂肪族又は脂環式ヒドロキシル基を有し、
    そしてβ-水素原子を含有せず且つ2つのヒドロキシル
    基の間に少なくとも3つの炭素原子を有するジ-2級ヒ
    ドロキシル化合物又はジ-1級ヒドロキシル化合物であ
    るか、又は化合物Cが存在するならば、モノエポキシド
    Dであり;このモノエポキシドDは5〜19の炭素原子
    を有するα-α-分岐カルボン酸のモノグリシジルエステ
    ルである;及び場合により、(iii)少なくとも1種の化
    合物C;この化合物Cはジ-2級カルボン酸又は無水物
    である;を、化合物A:B:Cを2:X:Y(式中、Y
    は0〜3の範囲にあり、XはY+1である)のモル比
    で、反応混合物中に最初に存在したヒドロキシル基や形
    成されたヒドロキシル基が本質的に全て反応するのに有
    効な温度で反応させて製造されるものであり、前記カル
    ボキシ官能性ポリエスエル化合物は未反応のジ酸モノマ
    ーを実質的に含まないか、あるいは前記グリシジルエス
    テル組成物と2〜40の炭素原子有するジカルボン酸と
    の反応により製造される変性されたグリシジルエステル
    組成物である; (b)少なくとも3つの末端アクリレート又はメタクリ
    レート基を有するアクリレートエステル; (c)一部が2官能性アミンで置換されていることがで
    きるアミノ官能性シランを含有するアミン硬化剤成分;
    及び (d)任意触媒を含有する硬化可能な組成物。
  2. 【請求項2】 前記硬化剤成分(c)が、2官能性アミ
    ン及びアミノ官能性シランを含有する請求項1記載の硬
    化可能な組成物。
  3. 【請求項3】 前記成分(b)が、脂肪族多価アルコー
    ル又は脂環式ポリオール及び高級ポリオールのアクリル
    及び/又はメタクリル酸エステルである請求項1記載の
    硬化可能な組成物。
  4. 【請求項4】 前記前記成分(b)が、トリメチロール
    エタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
    ル、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトー
    ル、及びそれらの混合物のポリアクリレート及びポリメ
    タクリレートからなる群から選ばれる請求項3記載の硬
    化可能な組成物。
  5. 【請求項5】 前記前記成分(b)が、トリメチロール
    プロパントリアクリレート、トリメチロールエタントリ
    アクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレ
    ート、及びペンタエリスリトールテトラアクリレート、
    及びジペンタエリスリトールペンタアクリレートからな
    る群から選ばれる請求項4記載の硬化可能な組成物。
  6. 【請求項6】 前記成分(c)が、繰り返しポリエーテ
    ル骨格を有する1群のアミンを有するポリエーテルアミ
    ンを含有する請求項1記載の硬化可能な組成物。
  7. 【請求項7】 前記成分(c)が、繰り返しポリエーテ
    ル骨格を有する1群のアミンを含有するポリエーテルア
    ミン、及び1級アミノ基とアルコキシ基の両者を有する
    アミノ官能性シランを含有する請求項2記載の硬化可能
    な組成物。
  8. 【請求項8】 前記成分(d)が、亜鉛、マグネシウ
    ム、コバルト、鉄、鉛及び錫からなる群から選ばれる金
    属を含有する触媒である請求項1記載の硬化可能な組成
    物。
  9. 【請求項9】 前記成分(d)が、有機錫化合物である
    請求項8記載の硬化可能な組成物。
  10. 【請求項10】 前記成分(a)のグリシジルエステル
    組成物が、上記式のR及びR'が各々独立して水素又は
    メチル基、或はそれらの混合を表わす無水物である化合
    物Aから製造される請求項1記載の硬化可能な組成物。
  11. 【請求項11】 前記化合物Aが、1,2-シクロヘキサン
    ジカルボン酸又はヘキサヒドロフタル酸、5-メチル-1,2
    -シクロヘキサンジカルボン酸、2,3-ジメチル-5-イソブ
    チル-1,2-シクロヘキサンジカルボン酸、エンドメチレ
    ンテトラヒドロフタル酸、及び5-メチル-エンドメチレ
    ンテトラヒドロフタル酸からなる群から選ばれる酸の無
    水物、又はアルキル基が1〜4の炭素原子を有する1-ア
    ルキル-1,4-シクロヘキサンジカルボン酸からなる群か
    ら選ばれるジ酸である請求項1記載の硬化可能な組成
    物。
  12. 【請求項12】 前記化合物Bが、多くと30重量%の
    酸素含量を有するジオールである請求項1記載の硬化可
    能な組成物。
  13. 【請求項13】 前記化合物Bが、ネオペンチルグリコ
    ール、水素化ジフェニロールプロパン、水素化4,4'-ジ
    ヒドロキシジフェニール、1,4-ジヒドロキシシクロヘキ
    サン、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエ
    ステル、及び2-ブチル-2-エチル-1,3-プロパンジオー
    ル、及びそれらの混合物からなる群から選ばれる請求項
    12記載の硬化可能な組成物。
  14. 【請求項14】 Yが0から1の範囲にある請求項1記
    載のグリシジルエステル組成物。
  15. 【請求項15】 Yが0である請求項14記載のグリシ
    ジルエステル組成物。
  16. 【請求項16】 Yが0である請求項2記載のグリシジ
    ルエステル組成物。
  17. 【請求項17】 請求項1記載の硬化された組成物。
  18. 【請求項18】 請求項2記載の硬化された組成物。
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CN107108836A (zh) * 2014-10-01 2017-08-29 Sika技术股份公司 双组份组合物

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