JP2001287981A - 衛生陶器 - Google Patents

衛生陶器

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JP2001287981A
JP2001287981A JP2000102027A JP2000102027A JP2001287981A JP 2001287981 A JP2001287981 A JP 2001287981A JP 2000102027 A JP2000102027 A JP 2000102027A JP 2000102027 A JP2000102027 A JP 2000102027A JP 2001287981 A JP2001287981 A JP 2001287981A
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JP2000102027A
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Ryosuke Kato
良輔 加藤
Hidemi Ishikawa
秀美 石川
Naoki Koga
直樹 古賀
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 素地部の焼成収縮、変形を極力抑えつつ、機
械的強度を向上した衛生陶器を提供すること。 【解決手段】 陶磁器素地と、前記素地上の必要な部分
に釉薬層が形成されてなる衛生陶器であって、前記素地
中には、SiO:45〜70%、Al:25〜
50%含まれており、さらにアルカリ金属酸化物及びア
ルカリ土類金属酸化物が併せて6重量%以下含有されて
おり、前記素地中におけるアルカリ金属酸化物量は2重
量%以下であり、Na2OとK2Oとの合計量に対してN
2Oが20重量%以上であることを特徴とする衛生陶
器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗面器、小便器、
大便器、ベビーバス、手洗器、便器タンク、便器サナ、
流し、シャワーパンなどの衛生陶器に関する。
【0002】
【従来の技術】洗面器、小便器、大便器、ベビーバス、
手洗器、便器タンク、便器サナ、流し、シャワーパンな
どの衛生陶器は生活用品であり、そのため、どんなに体
重の重い人でも体重を預けて安心して使用可能な機械的
強度が要求される。また、意匠性も要求される。さら
に、上記商品は、水回りで使用されるために、化学的安
定性も要求される。そのため、古くから、衛生陶器に
は、施釉された陶磁器、とりわけ、1度の焼成で釉薬層
による色彩や模様に基づく意匠性の自由度までをも確保
しやすい1100〜1300℃の温度で焼成することに
より充分な機械的強度を確保できる施釉された硬質陶器
質素地、熔化質素地が一般的に用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、硬質陶
器質素地や熔化質素地を上記温度で焼成した場合、充分
な強度を得られる反面、焼成収縮や焼成変形が大きかっ
た。そのために、焼成後の製品形状や寸法を正確に設計
するのが困難となり、形状に基づく意匠性の付与や機能
性の付与の上での自由度が制約されていた。また、製品
の形状によっては、上記収縮や変形が、クラックの発生
や、形状のバラツキや、寸法精度の悪化を招き、引いて
は歩留まりを低下させる原因となる場合があった。さら
に、焼成前の成形体の体積が大きいため、窯詰め効率が
その分悪化し、生産性が充分に良好とは言い難かった。
【0004】一方、焼成収縮及び変形を極力抑えるため
には、素地中のアルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属
酸化物などのいわゆるフラックス成分を極力減少させる
か、もしくは、焼成温度を低く設定し、いわゆる焼きを
甘くすることにより可能であるが、その場合、素地全体
が多孔質で熔化が不十分な陶器質素地となるため、強度
が低下する問題が生じる。本発明は、上記課題を解決す
るためになされたもので、その目的は、素地部の焼成収
縮、変形を極力抑えつつ、機械的強度を向上した衛生陶
器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成すべく、
本発明では、陶磁器素地と、前記素地上の必要な部分に
釉薬層が形成されてなる衛生陶器であって、前記素地を
構成する主成分の組成がSiO2:45〜70重量%、
Al23:25〜50重量%であり、前記素地中には、
さらにアルカリ金属酸化物及びCaO、MgO、Ba
O、BeOからなる群から選ばれた少なくとも1種のア
ルカリ土類金属酸化物が併せて6重量%以下含有されて
おり、前記素地中におけるアルカリ金属酸化物量は2重
量%以下であり、アルカリ金属酸化物のうちの必須成分
としてNa2Oを、任意成分としてK2Oを含有し、かつ
Na2OとK2Oとの合計量に対してNa2Oが20重量
%以上であることを特徴とする衛生陶器を提供する。フ
ラックス成分であるアルカリ金属酸化物及びCaO、M
gO、BaO、BeOからなる群から選ばれた少なくと
も1種のアルカリ土類金属酸化物の量を6重量%以下に
し、かつ、フラックス成分のうちで熔融反応の促進性の
高いアルカリ金属酸化物量を2重量%以下にすること
で、焼成収縮、変形を極力抑えることができる。さら
に、アルカリ金属酸化物のうちの必須成分としてNa2
Oを、任意成分としてK2Oを含有し、かつNa2OとK
2Oとの合計量に対してNa2Oが20重量%以上、好ま
しくは40重量%以上であるようにすることで、少量の
フラックス量でも充分な機械的強度を得ることが可能と
なる。
【0006】本発明の好ましい態様においては、素地中
における前記アルカリ土類金属酸化物のうちMgOは2
重量%以下であるようにする。フラックス成分のうち、
熔融反応の促進性は高いが、機械的強度向上への寄与の
低いMgO成分を2重量%以下にすることで、焼成収
縮、変形を極力抑えつつ、充分な機械的強度を得ること
が容易となる。
【0007】本発明の好ましい態様においては、前記素
地には、さらに、結晶として石英、クリストバライト、
ムライト、コランダムからなる群から選ばれる少なくと
も1種の鉱物が含有されているようにする。そうするこ
とで、粒子分散強化機構(クラックデフレクション効果
等)が働くので、素地の強度が大きくなる。
【0008】本発明の好ましい態様においては、前記素
地は、テストピースを作製したときの長手方向の線熱膨
張係数が90×10-7/℃以下にする。そうすること
で、一般的に衛生陶器に使用されている釉薬とのマッチ
ングが良く、釉飛び、貫入などの釉薬面の欠点が発生し
にくくなる。また、素地自体の焼成工程時の冷却過程に
おける素地切れを抑制し、さらに耐熱衝撃性が向上す
る。
【0009】本発明の好ましい態様においては、前記素
地中における前記結晶のうち石英は20重量%以下であ
るようにする。石英を20重量%以下にすることによ
り、線熱膨張係数が90×10-7/℃以下となり、釉飛
び、貫入などの釉薬面の欠点が発生しにくくなる。ま
た、素地自体の焼成工程時の冷却過程における素地切れ
を抑制し、さらに耐熱衝撃性が向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の具体的な一実施
態様について説明する。本発明の衛生陶器は、陶磁器素
地と、前記素地上の必要な部分に釉薬層が形成されてい
る。ここで、必要な部分とは、例えば、生活用品として
色彩、模様、質感等の意匠性を持たせたい部分や、衛生
性を強化したい部分などであり、便器の洗浄面やリム
部、便器タンク外面、洗面器のボール面や上面などであ
る。
【0011】衛生陶器の素地は、その構成する主成分の
組成がSiO2:45〜70重量%、Al23:25〜
50重量%であり、前記素地中には、さらにアルカリ金
属酸化物及びCaO、MgO、BaO、BeOからなる
群から選ばれた少なくとも1種のアルカリ土類金属酸化
物が併せて6重量%以下含有されており、前記素地中に
おけるアルカリ金属酸化物量は2重量%以下であり、ア
ルカリ金属酸化物のうちの必須成分としてNa2Oを、
任意成分としてK2Oを含有し、かつNa2OとK2Oと
の合計量に対してNa2Oが20重量%以上であるよう
にする。そうすることで、焼成収縮、変形を極力抑えつ
つ、大きな機械的強度を保持させることができる。焼成
変形に関しては、幅25mm、厚み5mm、長さ230
mmのテストピースを作製し、そのテストピースをスパ
ン200mmの2点で支持し、1000℃まで4時間で
昇温し、さらに1200℃まで2時間で昇温し、120
0℃で1時間保持した後、室温まで自然冷却したときの
テストピースのたわみ量が10mm以下にすることが可
能である。焼成収縮に関しては、前記素地の、幅25m
m、厚み5mm、長さ230mmのテストピースの作製
過程における焼成前後の長手方向の収縮量が8%以下に
することが可能である。そして、上記焼成変形、焼成収
縮の条件を満たしつつ、機械的強度に関しては、φ14
×130mmのテストピースを作製し、そのテストピー
スを用いてオートグラフによりスパン100mm、クロ
スヘッドスピード2.5mm/minの条件で、3点曲
げ試験したときに算出される曲げ強度が50MPa以上
の大きな強度が保持可能である。
【0012】更に上記条件を満たしつつ、テストピース
を作製したときの熱膨張係数をさらに、上記条件を満た
しつつ、テストピースを作製したときの嵩密度を2.1
g/cm3以下にすることが可能となり、軽量化も図る
ことができる。
【0013】上記衛生陶器は、SiO2、Al23を主
成分とする窯業原料と、Na、K、Liなどのアルカリ
金属を含有し少なくともNaがKの量よりも多量に含有
する鉱物とを混合し粒度調整を行うことにより素地原料
を作製する素地調製工程と、前記素地原料により成形素
地を形成する成形工程と、前記成形素地を乾燥する乾燥
工程と、前記成形素地上の必要な部分に釉薬を適用する
施釉工程と、焼成工程とを含む工程により作製可能であ
る。
【0014】ここで、窯業原料とは、通常の熔化質素地
原料として使用されている原料、および、耐火物原料と
して使用されている原料の双方をさす。ここで、熔化質
素地原料とは、例えば、陶石、長石、珪石、雲母、カオ
リン、蛙目粘土、木節粘土、ドロマイトなどであり、耐
火物原料とは、例えば、蝋石、バン土頁岩、シャモッ
ト、蝋石粘土、耐火粘土、フリントクレー、ボーキサイ
ト、マグネシアクリンカーなどである。
【0015】また、Na、K、Liなどのアルカリ金属
を含有し少なくともNaがKの量よりも多量に含有する
鉱物としては、例えば、ソーダ長石、ネフェリン、炭酸
ソーダ、硼砂、氷晶石等の天然鉱物や硝酸ソーダ、珪弗
化ソーダなどが使用可能である。天然鉱物を用いる方が
経済的であり、好ましい。
【0016】上記鉱物と上記窯業原料とを混合し粒度調
整を行う方法としては、例えば、下記の方法が利用でき
る。 (1)上記鉱物と上記窯業原料とを、ボールミル等に投
入後、一括で混合粉砕する。 (2)上記鉱物と上記窯業原料とを、別のボールミルに
て粉砕後に、混合する。
【0017】成形工程には、泥漿鋳込み成形法、乾式プ
レス成形法、湿式プレス成形法、CIP成形法、射出成
形法、押出成形法、ろくろ成形法等利用できるが、泥漿
鋳込み成形法が特に好ましい。衛生陶器は大型複雑形状
品が多いが、泥漿鋳込み成形法では、それらを容易に成
形可能だからである。泥漿鋳込み成形法における圧力印
加手段としては、型吸引力、ヘッド圧、加圧、真空吸引
を単独或いは複数組合せて利用可能である。成形型に
は、石膏型、樹脂型等が利用できる。また、場所によ
り、一重成形と二重成形を使い分けるようにしてもよ
い。
【0018】乾燥工程は、室温から110℃程度の温度
で行うのが好ましい。施釉工程は、スプレー法、ディッ
プ法等の方法が利用可能であるが、特にスプレー法が好
ましい。焼成工程では、1000〜1300℃の温度で
焼成するのが好ましい。
【0019】
【実施例】図1に素地調製に使用したアルカリ金属含有
鉱物と化学分析値を示す。素地調製方法は、所定の原材
料を秤量し、水35部と解膠剤として珪酸ソーダを適量
添加したものをポットミル中で湿式粉砕し、平均粒径を
6μmに調整した。ここで、強度の向上に寄与するN
a、K、Liなどのアルカリ金属を含有し少なくともN
aがKの量よりも多量に含有する鉱物として、ソーダ長
石を選択した。次に、原料スラリーを物性測定用サンプ
ルの所定形状に成形可能な石膏型に流し込み、着肉成形
後に脱型し、テストピースを成形した。テストピース
は、40℃で24時間乾燥した後、電気炉で1000℃
まで4時間、1200℃まで2時間で昇温し、1200
℃で1時間保持後、自然冷却するヒートカーブにより焼
成した。
【0020】素地曲げ強度は、φ14×130mmのテ
ストピースにより、島津製オートグラフにより、スパン
100mm、クロスヘッドスピード2.5mm/min
の条件で、3点曲げ方法で試験したときに算出される値
である。
【0021】焼成変形量は、幅30mm、厚み15m
m、長さ260mmのテストピース(未焼成素地)を焼
成時にスパン200mmで支持しておき、焼成後のたわ
み量とテストピースの厚みを測定した値である。このと
きのたわみ量は焼成後のテストピースの厚みの二乗に反
比例するため、次式で厚みが10mmの時に換算したた
わみ量を変形量としている。焼成変形量=たわみ量測定
値×(焼成後のテストピースの厚み)2/102
【0022】再加熱時の変形量は、幅25mm、厚み5
mm、長さ230mmのテストピース(焼成素地)をス
パン200mmの2点で支持し、1000℃まで4時間
で昇温し、さらに1200℃まで2時間で昇温し、12
00℃で1時間保持した後、室温まで自然冷却したとき
のテストピースのたわみ量を再加熱時の変形量とする。
ただし、テストピースの厚みが5mmになっていない場
合については、たわみ量はテストピースの厚みに反比例
するので、補正した値を再加熱時の変形量とする。その
補正方法は、2種類の異なる厚みのテストピースで再加
熱時の変形量を実測し、次式でnを算出し、さらにテス
トピースの厚みが5mmのときの再加熱時の変形量を求
める。 変形量2=変形量1×(厚み1/厚み2)n 変形量1:厚み1のテストピースでの再加熱時の変形量 変形量2:厚み2のテストピースでの再加熱時の変形量 n:補正のための係数
【0023】嵩密度は、アルキメデス法により測定す
る。幅25mm、厚み5mm、長さ20mmのテストピ
ース(焼成素地)を105℃で24時間乾燥した後、テ
ストピースが吸湿しない環境下で室温まで冷却し、質量
W1を測定する。次にテストピースを真空中に1時間保
って、気泡を放出させる。さらに同環境下において、テ
ストピースを水中に1時間保った後、常温に戻す。次
に、このテストピースを水中に細い糸で自由に吊るした
まま秤量し、質量W2を測定する。その後、これを水中
から取出し、絞った湿布で手早く表面の水滴を拭い去
り、直ちに質量W3を測定する。嵩密度は水密度、W
1、W2、W3から次式で求める。 嵩密度=水密度×W1/(W3−W2)
【0024】図2に比較例1〜3および実施例1、2の
物性値を示す。比較例1は、素地自体のアルカリ金属酸
化物量、アルカリ土類金属酸化物量を極力減少させた調
合である。比較例1の調合には、陶石、カオリン、蛙目
粘土、チャイナクレーを素地原料として使用した。比較
例1は、素地のアルカリ金属酸化物の総量が0.9重量
%であり、焼成収縮率は4.9%、変形量は4.0mm
であり、曲げ強度は31.9MPaである。このように
焼成収縮率、変形量は小さいが、強度も低い。
【0025】比較例2は、比較例1に、カリ長石を添加
し、素地のアルカリ金属酸化物の総量が1.5重量%に
なるようにしたものである。その結果、焼成収縮率は
5.4%、変形量は5.1mmであり、曲げ強度は4
0.9MPaであった。比較例3は、比較例2と同様の
方法で、比較例1に、カリ長石を添加し、素地のアルカ
リ金属酸化物の総量が2重量%になるようにしたもので
ある。その結果、焼成収縮率は6.5%、変形量は7.
9mmであり、曲げ強度は49.7MPaであった。
【0026】実施例1は、比較例1に、ソーダ長石を添
加し、素地のアルカリ金属酸化物の総量が1.5重量%
になるようにしたものである。その結果、焼成収縮率は
5.6%、変形量は5.9mmと充分に小さな条件で、
曲げ強度は56.5MPaと大幅に向上する。実施例2
は、実施例1と同様の方法で、比較例1に、ソーダ長石
を添加し、素地のアルカリ金属酸化物の総量が2重量%
になるようにしたものである。その結果、焼成収縮率は
7.4%、変形量は10.0mmであり、曲げ強度は7
3.4MPaと大幅に向上する。このように、アルカリ
金属酸化物として、Na2Oを鉱物中に多量に含有した
ソーダ長石を選択することで、焼成収縮率の増加に対し
て強度が大幅に向上する。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、素地部の焼成収縮、変
形を極力抑えつつ、機械的強度を向上した衛生陶器を提
供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例と比較例に使用したアルカリ
金属含有鉱物と化学分析値。
【図2】 図1の実施例と比較例の物性値。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E03D 11/02 E03D 11/02 Z

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陶磁器素地と、前記素地上の必要な部分
    に釉薬層が形成されてなる衛生陶器であって、 前記素地を構成する主成分の組成がSiO2:45〜7
    0重量%、Al23:25〜50重量%であり、 前記素地中には、さらにアルカリ金属酸化物及びCa
    O、MgO、BaO、BeOからなる群から選ばれた少
    なくとも1種のアルカリ土類金属酸化物が併せて6重量
    %以下含有されており、 前記素地中におけるアルカリ金属酸化物量は2重量%以
    下であり、アルカリ金属酸化物のうちの必須成分として
    Na2Oを、任意成分としてK2Oを含有し、かつ、Na
    2OとK2Oとの合計量に対してNa2Oが20重量%以
    上であることを特徴とする衛生陶器。
  2. 【請求項2】 前記素地中における前記アルカリ土類金
    属酸化物のうちMgOは2重量%以下であることを特徴
    とする請求項1に記載の衛生陶器。
  3. 【請求項3】 前記素地には、さらに、結晶として石
    英、クリストバライト、ムライト、コランダムからなる
    群から選ばれる少なくとも1種の鉱物が含有されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の衛生陶器。
  4. 【請求項4】 前記素地は、φ14×130mmのテス
    トピースを作製し、そのテストピースを用いてオートグ
    ラフによりスパン100mm、クロスヘッドスピード
    2.5mm/minの条件で、3点曲げ試験したときに
    算出される曲げ強度が50MPa以上であり、かつ、幅
    25mm、厚み5mm、長さ230mmのテストピース
    を作製し、そのテストピースをスパン200mmの2点
    で支持し、1000℃まで4時間で昇温し、さらに12
    00℃まで2時間で昇温し、1200℃で1時間保持し
    た後、室温まで自然冷却したときのテストピースのたわ
    み量が10mm以下であることを特徴とする請求項1〜
    3に記載の衛生陶器。
  5. 【請求項5】 前記素地は、テストピースを作製したと
    きの長手方向の線熱膨張係数が90×10-7/℃以下で
    あることを特徴とする請求項1〜4に記載の衛生陶器。
  6. 【請求項6】 前記素地は、テストピースを作製したと
    きの嵩密度が2.1g/cm3以下であることを特徴と
    する請求項1〜5に記載の衛生陶器。
  7. 【請求項7】 前記素地中における前記結晶のうち石英
    は20重量%以下であることを特徴とする請求項5又は
    6に記載の衛生陶器。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7に記載の衛生陶器であっ
    て、 SiO2、Al23を主成分とする窯業原料と、Na、
    K、Liなどのアルカリ金属を含有し少なくともNaが
    Kの量よりも多量に含有する鉱物とを混合し粒度調整を
    行うことにより素地原料を作製する素地調製工程と、前
    記素地原料により成形素地を形成する成形工程と、前記
    成形素地を乾燥する乾燥工程と、前記成形素地上の必要
    な部分に釉薬を適用する施釉工程と、焼成工程とを含む
    工程により作製可能な衛生陶器。
  9. 【請求項9】 前記素地の、幅25mm、厚み5mm、
    長さ230mmのテストピースの作製過程における焼成
    前後の長手方向の収縮量が8%以下であることを特徴と
    する請求項8に記載の衛生陶器。
  10. 【請求項10】 前記Na、K、Liなどのアルカリ金
    属を含有し少なくともNaがKの量よりも多量に含有す
    る鉱物は、ソーダ長石、ネフェリン、炭酸ソーダ、硼
    砂、氷晶石のいずれかであることを特徴とする請求項8
    又は9に記載の衛生陶器。
  11. 【請求項11】 前記成形工程における成形方法が泥漿
    鋳込み成形であることを特徴とする請求項8〜10に記
    載の衛生陶器。
  12. 【請求項12】 前記衛生陶器は、洗面器、小便器、大
    便器、ベビーバス、手洗器、便器タンク、便器サナ、流
    し、シャワーパンのいずれかであることを特徴とする請
    求項1〜11に記載の衛生陶器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4159702A1 (en) 2021-09-29 2023-04-05 Toto Ltd. Pottery greenware material
US12031312B2 (en) 2020-03-31 2024-07-09 Toto Ltd. Sanitary ware

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US12031312B2 (en) 2020-03-31 2024-07-09 Toto Ltd. Sanitary ware
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