JP2001287660A - 伝達比可変機構のロック方法及びロック装置、ブラシレスモータの駆動制御方法 - Google Patents

伝達比可変機構のロック方法及びロック装置、ブラシレスモータの駆動制御方法

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JP2001287660A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝達比可変駆動用となるブラシレスモータの
励磁相を固定して、伝達比可変機構をロック状態とする
と、励磁相を切り換える際に動作するトランジスタのう
ち、励磁固定相に対応するトランジスタの発熱量が大と
なってしまう。 【解決手段】励磁相を切り換える制御信号パターン1〜
6の生成順を、「1」と「6」との間で折り返す処理を
繰り返すことにより、ブラシレスモータ110を振動的
に回転させ、伝達比可変機構の相対的な機械的変位を実
質的に拘束する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操舵ハンドルの操
舵角と転舵輪の転舵角との間の伝達比を変化させる伝達
比可変機構のロック方法及びロック装置、及び、伝達比
可変機構の駆動用などに用いられるブラシレスモータの
駆動制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】操舵ハンドルの操舵角と転舵輪の転舵角
との間の伝達比を変化させる伝達比可変機構を備えた車
両用操舵制御装置の一例が、例えば特開平11−348
94号に開示されている。ここで開示された操舵制御装
置では、伝達比可変機構のモータハウジング側にアーチ
形状のロックアームを揺動自在に支持すると共に、ロー
タ軸に円盤状のロックホルダを固定しており、ロックア
ームの凸部をロックホルダの凹部内に係止させることで
ロック状態となり、モータハウジングとロータ軸との相
対回転が阻止される構造となっている。
【0003】また、伝達比可変機構をロック状態とする
には、伝達比可変機構を駆動させるモータをロック状態
とすることによっても達成でき、例えば、特開平4−1
61089号には、ブラシレスモータのA相とB相の駆
動巻き線(モータコイル)に同一方向の電流を流し続け
ることにより、ロータとステータとの相対回転を拘束す
るブラシレスモータのロック方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平11−3489
4号に開示されているように、機械的なロック機構によ
って伝達比可変機構をロック状態とすることができる
が、何らかの原因によりロック機構が故障した場合に備
えて他のロック機構を備えることが望ましい。しかし、
同様な機械的なロック機構を搭載すると、その分、余分
な搭載スペースが必要となり、装置全体の小型化を進め
る上で支障となってしまう。
【0005】また、伝達比可変機構の駆動用となるブラ
シレスモータを、前述した手法によって電気的にロック
することで、伝達比可変機構をロック状態とすることも
できるが、各相の駆動巻き線に対する通電状態の切り換
えには通常、パワートランジスタが用いられており、励
磁相を固定するには、特定のパワートランジスタのみを
常にオン状態とする必要がある。このため、特定のパワ
ートランジスタの発熱量が大となってしまい、この発熱
を懸念してより大型のパワートランジスタを選択した
り、或いはヒートシンクを設けるなどの必要性があっ
た。
【0006】そこで本発明は、このような課題を解決す
べくなされたものであり、その目的は、既存の機械的な
構造に追加・変更を施すことなく、またトランジスタの
発熱量を抑えて、伝達比可変機構をロック状態とするこ
とができる、伝達比可変機構のロック方法及びロック装
置、及び、ブラシレスモータの駆動制御方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる伝達比
可変機構のロック方法は、操舵ハンドル側に連結される
入力軸と転舵輪側に連結される出力軸との間における、
回転量の伝達比を変化させる伝達比可変機構のロック方
法であって、伝達比可変機構を駆動するモータを、所定
の回転角度範囲内において、正回転、逆回転を繰り返す
ように駆動制御することを特徴とする。
【0008】伝達比可変機構を駆動するモータを、所定
の回転角度範囲内において正回転、逆回転を繰り返すよ
うに駆動制御することで、このモータのロータとステー
タとの相対回転が実質的に拘束され、伝達比可変機構に
おける機構内部の相対的な機械的変位が拘束される。こ
の作用により、伝達比の可変動作を禁止するロック状態
とすることができるため、このような電気的な制御手法
によっても、伝達比可変機構をロック状態とすることが
できる。
【0009】請求項2にかかる伝達比可変機構のロック
方法は、請求項1における伝達比可変機構のロック方法
において、伝達比可変機構は、この伝達比可変機構を駆
動するモータの各相の駆動巻き線に対する通電状態を切
り換える複数の切り換え素子を備えており、各相の駆動
巻き線に対する通電状態が、このモータの回転駆動方向
に応じて規則的に変化するように、各切り換え素子に与
える制御信号群となる制御信号パターンを、回転駆動方
向に応じて順に生成すると共に、いずれかの切り換え素
子に故障が発生した場合には、故障が発生した切り換え
素子の動作状態を変化させる信号を含む制御信号パター
ンを不良パターンとすると、この不良パターンが生成さ
れる以前に、この制御信号パターンの生成順を折り返す
処理を繰り返すことで、所定の回転角度範囲内におい
て、正回転、逆回転を繰り返すようにこのモータを駆動
制御することを特徴とする。
【0010】このような不良パターンが生成される以前
に、制御信号パターンの生成順を折り返す処理を繰り返
すことで、いずれかの切り換え素子に故障が発生した場
合であっても、正常に動作する切り換え素子の動作制御
を行うことにより、伝達比可変機構を電気的にロック状
態とすることが可能となる。またこの際、正常に動作す
る各切り換え素子を順に切り換えて使用することができ
るため、特定の切り換え素子のみをオン状態とした場合
に比べて、個々の切り換え素子で発生する熱量が分散さ
れる。
【0011】請求項3にかかる伝達比可変機構のロック
装置は、操舵ハンドルの操舵角と転舵輪の転舵角との間
の伝達比を変化させる伝達比可変機構のロック装置であ
って、伝達比可変機構を駆動することにより伝達比を変
化させるモータと、モータの回転制御を行う制御手段と
を備えており、制御手段は、所定の回転角度範囲内にお
いて、正回転、逆回転を繰り返すようにモータを制御す
るロック制御手段を備えて構成する。
【0012】ロック制御手段によって、所定の回転角度
範囲内において正回転、逆回転を繰り返すようにモータ
を制御することで、モータのロータとステータとの相対
回転が実質的に拘束され、伝達比可変機構における機構
内部の相対的な機械的変位が拘束される。この作用によ
り、伝達比の可変動作を禁止するロック状態とすること
ができるため、このような装置構成によっても、伝達比
可変機構を電気的にロック状態とすることができる。
【0013】請求項4にかかる伝達比可変機構のロック
装置は、操舵ハンドルの操舵角と転舵輪の転舵角との間
の伝達比を変化させる伝達比可変機構のロック装置であ
って、伝達比可変機構を駆動することにより伝達比を変
化させるモータと、モータにおける各相の駆動巻き線に
対する通電状態を切り換える複数の切り換え手段と、モ
ータにおける各相の駆動巻き線に対する通電状態が、モ
ータの回転駆動方向に応じて規則的に変化するように、
各切り換え手段に与える制御信号群となる制御信号パタ
ーンを、このモータの回転駆動方向に応じて順に生成す
る制御手段と、各切り換え手段の動作状態を検知する検
知手段とを備えており、制御手段は、検知手段の検知結
果によっていずれかの切り換え手段が故障と判断された
場合、故障が発生した切り換え手段の動作状態を変化さ
せる信号を含む制御信号パターンを不良パターンとする
と、この不良パターンが生成される以前に、制御信号パ
ターンの生成順を折り返す処理を繰り返すロック制御手
段を備えて構成する。
【0014】検知手段の検知結果をもとに切り換え手段
の故障が判断された場合、ロック制御手段は、不良パタ
ーンが生成される以前に、制御信号パターンの生成順を
折り返す処理を繰り返す。この制御処理により、いずれ
かの切り換え手段に故障が発生した場合であっても、故
障が発生した切り換え手段の動作状態を変化させること
なく、正回転、逆回転を繰り返すようにモータを制御す
ることができる。これによりモータのロータとステータ
との相対回転が実質的に拘束され、伝達比可変機構にお
ける機構内部の相対的な機械的変位が拘束される。この
作用により、伝達比の可変動作を禁止するロック状態と
することができるため、このようにいずれかの切り換え
手段に故障が発生した場合であっても、伝達比可変機構
を電気的にロック状態とすることができる。またこの
際、正常に動作する各切り換え手段を順に切り換えて使
用することになるため、特定の切り換え手段のみをオン
状態として励磁相を固定した場合に比べて、個々の切り
換え手段で発生する熱量が分散される。
【0015】請求項5にかかるブラシレスモータの駆動
制御方法は、ブラシレスモータの各相の駆動巻き線に対
する通電状態を切り換える複数の切り換え素子を備えた
ブラシレスモータの駆動制御方法であって、各相の駆動
巻き線に対する通電状態が、ブラシレスモータの回転駆
動方向に応じて規則的に変化するように、各切り換え素
子に与える制御信号群となる制御信号パターンを、回転
駆動方向に応じて順に生成すると共に、いずれかの切り
換え素子に故障が発生した場合には、故障が発生した切
り換え素子の動作状態を変化させる信号を含む制御信号
パターンを不良パターンとすると、この不良パターンが
生成される以前に、この制御信号パターンの生成順を折
り返す処理を繰り返す。
【0016】このようにブラシレスモータを駆動制御す
ることで、ブラシレスモータは、所定の回転角度範囲内
において、正回転、逆回転を繰り返すように駆動される
ため、ブラシレスモータのロータとステータとの相対回
転を実質的に拘束することができる。また、この際、正
常に動作する各切り換え素子を順に切り換えて使用する
ことになるため、特定の切り換え素子のみをオン状態と
して励磁相を固定した場合に比べて、個々の切り換え素
子で発生する熱量が分散される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、
添付図面を参照して説明する。
【0018】図1に操舵系に設けられた操舵装置の全体
的な構成を示す。
【0019】入力軸20と出力軸40とは伝達比可変機
構100を介して連結されており、入力軸20には操舵
ハンドル10が連結されている。出力軸40は、ラック
アンドピニオン式のギヤ装置50を介してラック軸51
に連結されており、ラック軸51の両側には転舵輪FW
が連結されている。
【0020】また、操舵ハンドル10の操舵角が入力軸
20の回転角に対応するため、入力軸20には、入力軸
20の回転角としての操舵角θhを検出する操舵角セン
サ21を設けている。この操舵角センサ21は、相対回
転角を検出するロータリーエンコーダで構成しており、
このロータリーエンコーダから出力される2相のパルス
信号は後述する操舵制御装置200に与えられる。操舵
制御装置200では、この2相のパルス信号の位相差を
もとに操舵ハンドル10の回転方向を検知すると共に、
パルス数をカウントすることにより操舵ハンドル10の
相対回転角を検知する機構となっている。
【0021】伝達比可変機構100は、入力軸20と出
力軸40とを相対回転可能に連結しており、ブラシレス
モータ110によって伝達比可変機構100を変位駆動
することで、入力軸20−出力軸40間の回転量の伝達
比を変化させる機構となっている。
【0022】図2に伝達比可変機構100の構造を示
す。伝達比可変機構100は、筒形状のハウジング10
1を有しており、ハウジング101の筒面内側にステー
タ111を固定し、さらにその内側には、中空シャフト
113と一体化したロータ112を配置しており、これ
らステータ111とロータ112によってブラシレスモ
ータ110を構成している。なお、このブラシレスモー
タ110は、例えば磁極数2の3相DCブラシレスモー
タで構成する。
【0023】中空シャフト113は、波動歯車減速機1
20を構成する楕円カム121と一体化しており、ブラ
シレスモータ110によって楕円カム121を回転駆動
することで、可動フランジ122がハウジング101に
対して相対的に回転する構造となっている。この可動フ
ランジ122に対して入力軸20を固定し、ハウジング
101に対して出力軸40を固定しているため、ブラシ
レスモータ110が回転することで、入力軸20と出力
軸40とは相対的に回転することになる。この作用によ
って入力軸20−出力軸40間の回転量の伝達比が変化
する機構となっており、ブラシレスモータ110の回転
を制御することで伝達比の可変制御が実施される。
【0024】図3に示すように、中空シャフト113の
外周部には、半円の円弧形状にN極130NとS極13
0Sとを配したリング状のマグネット130を固定して
おり、ブラシレスモータ110の磁極数が2極であるた
め、N極130NとS極130Sは、180°幅となっ
ている。また、このマグネット130と向かい合う位置
には、3つの作動角センサ131を120°ピッチで配
し、ハウジング101に対して固定している。この作動
角センサ131はホールICで構成しており、ホールI
Cによって磁極変化を検出することで、ブラシレスモー
タ110の作動角θmを検出している。
【0025】また、ハウジング101内には、ロータ1
12とステータ111との相対回転を機械的に拘束し
て、伝達比の可変動作を禁止するロック機構を備えてい
る。
【0026】このロック機構は、図4に示すように、円
弧状に湾曲したロックアーム140と、溝ピッチ90°
の凹凸溝を周囲に形成したロックホルダ114とを備え
ており、ロックアーム140はハウジング101側に固
定した支持軸141を中心に傾動し、ロックホルダ11
4は中空シャフト113の端部において、中空シャフト
113と一体的に形成している。
【0027】ロックアーム140には凸部140aを設
けており、ロックホルダ114の凹部内に、ロックアー
ム140の凸部140aを係止させることで、ロータ1
12とステータ111との相対回転を拘束するロック状
態となる。
【0028】ロックアーム140の駆動機構は次のよう
になっている。ロックアーム140の先端部には駆動コ
イル142を設けており、この駆動コイル142と相対
するハウジング101側にマグネット143を固定して
いる。また、図示は省略したが、ロックアーム140の
支持軸141には、コイルスプリングが設けられてお
り、ロックアーム140がロックホルダ114側に傾動
するように常時押圧している。そして、駆動コイル14
2に電流が流れることで、駆動コイル142とマグネッ
ト143との間に電磁力による反発力が発生し、この反
発力の作用によりロックアーム140が、コイルスプリ
ングの押圧力に抗して、ロックホルダ114から離間す
る方向に傾動しロックが解除される。また、駆動コイル
142に対する通電が停止されると、これによって反発
力が消滅するため、コイルスプリングの押圧力の作用に
よりロックアーム140が傾動して、図4に示すような
ロック状態に復帰する。
【0029】ここで、作動角センサ131によって、ブ
ラシレスモータ110の作動角θmを検出する処理につ
いて説明する。図5に、3つの作動角センサ131の各
検出信号を、作動角センサ131の配列順にu、v、w
として示す。一例として、作動角センサ131におい
て、マグネット130のN極130Nを検出した場合に
は1(Highレベル)、S極130Sを検出した場合
には0(Lowレベル)の信号が出力されるものとする
と、各作動角センサ131の検出信号は図5に示すよう
に変化する。すなわち、各作動角センサ131の検出結
果となる磁気パターン(u,v,w)は、ロータ112
とステータ111との相対回転方向を一定とすると、相
対回転角60°の間隔で、(1、0、0)、(1、1、
0)、・・と変化する。従って、ここで例示した検出機
構では、ブラシレスモータ110の作動角を角度ピッチ
60°単位に検出する。なお、uに22、vに21、wに
0の重み付けをして加算した数計値Pの推移からも分
かるように、磁気パターン(u,v,w)は360°周
期で変化し、磁気パターン(u,v,w)或いは数計値
Pの変化ピッチ数からロータ112の絶対回転角が把握
できる。
【0030】このように各作動角センサ131で検出さ
れる磁気パターン(u,v,w)は、ロータ112とス
テータ111との相対回転に応じて規則的に変化するた
め、磁気パターン(u,v,w)或いは数計値Pの変化
ピッチ数をもとに、ブラシレスモータ110の回転角度
となる作動角θmを絶対角として検出することができ
る。
【0031】そして、操舵制御装置200では、各作動
角センサ131等の検出結果をもとに、伝達比可変機構
100に搭載したブラシレスモータ110の駆動制御、
伝達比可変機構100のロック制御などを実施する。
【0032】操舵制御装置200と伝達比可変機構10
0との電気的な接続関係を図6に示す。操舵制御装置2
00は、CPU(中央処理装置)210、ROM(リー
ドオンリーメモリ)220、RAM(ランダムアクセス
メモリ)230、入力インターフェース240、出力イ
ンターフェース250、ブラシレスモータ110の駆動
制御を行うモータ駆動回路260、駆動コイル142及
び作動角センサ131に対する電源の供給状態を変化さ
せる電源制御回路270の他、接地電位が与えられるG
NDポート280を備えている。
【0033】電源制御回路270は2つの出力ポートを
備えており、各出力ポートに接続された配線に対し、駆
動コイル142及び作動角センサ131が伝達比可変機
構100内においてそれぞれ接続されている。また、作
動角センサ131は3カ所に設けており、検出結果を操
舵制御装置200に与えるため、各作動角センサ131
と入力インターフェース240との間に3本の配線が施
されている。
【0034】モータ駆動回路260はU相、V相、W相
に対応した3つの出力ポートを備え、これに対するブラ
シレスモータ110側では、U相、V相、W相に対応し
た3つの入力ポートを備えており、モータ駆動回路26
0−ブラシレスモータ110間には対応する各ポート間
を接続する3本の配線が施されている。GNDポート2
80は、伝達比可変機構100側に接地電位を与えるG
NDポート150に対し、1本の配線によって接続され
ている。
【0035】図7にモータ駆動回路260の構成を示
す。モータ駆動回路260は、U相、V相、W相の各相
の駆動巻き線114に対する通電状態を切り換えるため
の、6つのパワートランジスタ(MOS)を備えてお
り、U相用にはパワートランジスタUtop、Ubottom
を、V相用にはパワートランジスタVtop、Vbottom
を、W相用にはパワートランジスタWtop、Wbottom
を、それぞれ電源電圧VccとGNDとの間に直列に接続
している。そして直列接続したパワートランジスタ同士
の接続ラインを、ブラシレスモータ110の各相の駆動
巻き線114の一端に接続し、各駆動巻き線114の他
端側同士を互いに接続して構成している。また、各パワ
ートランジスタUtop〜Wbottomのゲートを、個々にゲ
ート駆動回路261に接続しており、ゲート駆動回路2
61によって各パワートランジスタUtop〜Wbottomの
オン・オフ制御が実施される。
【0036】パワートランジスタUtop〜Wbottomのオ
ン・オフ制御は、3つの作動角センサ131の検出結果
となる磁気パターン(u,v,w)から得られるロータ
112の回転位置情報と、所定の目標トルク演算によっ
て決定されるロータ112の回転駆動方向とをもとに実
施される。図8を参照して具体的に説明すると、ロータ
112の電気角が0°の場合に、ロータ112を回転駆
動すべき方向が時計まわり方向(正回転)とすると、ゲ
ート駆動回路261からはパワートランジスタUtop及
びWbottomに対してHighレベルの制御信号を与え、
その他のパワートランジスタに対してLowレベルの制
御信号を与える(制御信号パターン1)。この結果、パ
ワートランジスタUtop及びWbottomがオン状態となっ
て、図7に点線で示すように電流が流れ、U相の駆動巻
き線114がS極に、W相の駆動巻き線114がN極に
それぞれ励磁され、ロータ112が矢印方向に回転す
る。さらにロータ112を正回転させる場合には、ロー
タ112の電気角が60°となった時点で、パワートラ
ンジスタVtop及びWbottomに対してHighレベルの
制御信号を与え、その他のパワートランジスタに対して
Lowレベルの制御信号を与える(制御信号パターン
2)。
【0037】このように、各パワートランジスタUtop
〜Wbottomを動作させる制御信号群を制御信号パターン
と称すると、この制御信号パターンを、ロータ112の
回転位置と回転方向とに応じて規則的に変化させること
で、ロータ112を時計まわり或いは反時計まわりに回
転駆動することができる。本実施形態で例示したブラシ
レスモータ110の構成では、この制御信号パターンは
図8に示すように全部で6パターンとなり、時計まわり
に沿ってロータ112を回転駆動する場合には、制御信
号パターンを1→2→3→4→5→6→1→2→3・・
・と、また、反時計まわりに沿ってロータ112を回転
駆動する場合には、1→6→5→4→3→2→1→6→
5→4・・・と、規則的に変化するように、ゲート駆動
回路261によって制御信号パターンを順に生成する。
【0038】このような構成を含む操舵制御装置200
と伝達比可変機構100との電気的接続には、伝達比可
変機構100が車体に対して可動部となるため、スパイ
ラルケーブル300が用いられており、図2におけるケ
ース310内に収容されている。なお、入力インターフ
ェース240には操舵角センサ21、車速センサ60な
どの検出結果が与えられるが、操舵角センサ21及び車
速センサ60は、伝達比可変機構100の機構部外の車
体側に固定されていため、入力インターフェース240
との間には、スパイラルケーブル300とは別に配線が
施されている。
【0039】また、出力軸40の回転角を出力角θp、
波動歯車減速機120の減速比をKとすると、操舵ハン
ドル10の操舵角θh、伝達比可変機構100における
ブラシレスモータ110の作動角θm、及び出力軸40
の出力角θpは、下記(1)式の関係となる。従って、
操舵制御装置200では、操舵角θhと作動角θmとを
もとに、出力角θpを検知しており、この出力角θpは
ラック軸51のストローク位置に対応し、さらにラック
軸51のストローク位置は車輪FWの転舵角に対応する
ため、出力角θpが車輪FWの転舵角に対応する。
【0040】 θp=θh+K・θm …(1) 以下、操舵制御装置200で実施する制御処理につい
て、図9のフローチャートに沿って説明する。なお、こ
の制御処理はイグニションスイッチ(IG)のオン操作
により起動する。
【0041】まずステップ(以下、ステップを「S」と
記す。)102では、ロック解除制御を実施する。イグ
ニションスイッチがオフ状態中は、伝達比可変機構10
0のロック機構が作動してロック状態となっているた
め、S102では、前述した電源制御回路270から駆
動コイル142に対する通電を開始する。これにより、
ロックアーム140がロックホルダ114から離間する
方向に傾動しロックが解除される。
【0042】続くS104では、後述するS128でR
AM230に記憶したブラシレスモータ110の作動角
θmoを読み込み、続くS106では、作動角θmoを
もとに操舵ハンドル10の絶対操舵角θhoを算出す
る。伝達比をGとすると、操舵角θhと出力角θpとの
関係は、 θp=G・θh …(2) となるため、(1)式、(2)式より下記(3)式が得
られる。
【0043】 θh=K・θm/(G−1) …(3) イグニションスイッチIGのオフ操作作された後とな
る、伝達比制御の停止中における伝達比をゲート伝達比
Goとすると、S106では、操舵ハンドル10の絶対
操舵角θhoを、(3)式から得られる下記(4)式を
もとに算出することができる。
【0044】 θho=K・θmo/(Go−1) …(4) 続くS108では、操舵角センサ21で検出された操舵
角θh、作動角センサ131で検出された作動角θm、
車速センサ60で検出された車速Vをそれぞれ読み込
む。この際、操舵角センサ21では相対回転角が検出さ
れるが、S106で絶対操舵角θhoを把握しており、
絶対操舵角θhoからの相対回転角として処理すること
により、操舵角θhは絶対操舵角として扱うことができ
る。
【0045】続くS110では、図10に示す車速Vと
伝達比Gとの関係を示すマップから、S108で読み込
んだ車速Vをもとにマップ検索し、車速Vに応じた伝達
比Gを設定する。
【0046】続くS112では、制御目標となるブラシ
レスモータ110の目標作動角θmmを、(3)式より
得られる下記(5)式をもとに設定する。
【0047】 θmm=(G−1)・θh/K …(5) 続くS114では、S108で読み込まれたブラシレス
モータ110の作動角θmと、S112で設定した目標
作動角θmmとの偏差eを、e=θmm−θmとして演
算する。
【0048】続くS116では、伝達比可変機構100
をロック状態とするロック条件が成立したかを判断す
る。なお、ロック条件については後に詳述する。
【0049】S116で「No」、すなわち、ロック条
件が成立していない場合には、S118に進み、オーバ
ーシュートすることなく偏差eを0にするように、ブラ
シレスモータ110に対する制御信号Isを設定する。
この処理の一例としては、Is=C(s)・eの演算式
に基づいて、PID制御のパラメータを適切に設定する
ことにより制御信号Isを決定することができる。な
お、式中の「(s)」はラプラス演算子である。そし
て、続くS120では、S118で設定した制御信号I
sに基づいてブラシレスモータ110を作動させる。
【0050】続くS122では、イグニションスイッチ
IGがオフ操作されたかを判断し、「No」の場合には
S108に戻り、前述した処理を繰り返し実施する。
【0051】イグニションスイッチIGがオフ操作され
た場合には(S122で「Yes」)、S124に進
み、電源制御回路270から駆動コイル142に対する
通電を停止するロック制御を実施する。この制御処理に
より、コイルスプリングの押圧力の作用によりロックア
ーム140が傾動して、図4に示すようなロック状態に
復帰する。
【0052】S124においてこのようなロック制御を
実行した後、S126に進み、この時点で作動角センサ
131において検出された作動角θmを読み込み、続く
S128では検出した作動角θmを作動角θmoとして
RAM230に記憶して、一連の制御処理を終了する。
【0053】一方、ブラシレスモータ110に過電流が
流れるなどのモータ不良の場合、作動角センサ131か
ら正確な検出信号が得られない場合や検出結果の連続性
が途切れた場合などのセンサ不良の場合、CPU210
の不良、ROM220やRAM230の読み込み異常な
どが発生した場合などのように、制御処理中に故障が発
生した場合には、操舵制御装置200において伝達比可
変制御の続行が困難となる。そこで、このような故障が
発生した場合には、伝達比可変機構100をロック状態
とし、以降の伝達比の可変制御処理を禁止する。
【0054】具体的には、伝達比の可変制御中に前述し
たいずれかの故障が発生した場合には、伝達比可変機構
100をロック状態とするロック条件が成立したものと
して扱う。このロック条件が成立した場合には、先のS
116で「Yes」と判断されてS200に進みロック
制御を実施し、続くS202において故障表示ランプを
点灯させて運転者に故障の発生を知らせた後、S204
に進み、以降の伝達比可変制御を禁止して、このルーチ
ンを終了する。
【0055】このS200では、伝達比可変機構100
を電気的にロック状態とするロック制御を実施する。こ
こでは、一例としては、S200において、操舵制御装
置200のモータ駆動回路260で生成する制御信号パ
ターン1〜6を、例えば・・→2→1→2→3→4→5
→6→5→4→3→2→1→2→・・・と順に繰り返し
て生成する処理を開始する。制御信号パターンの生成処
理として、このように制御信号パターンの生成順を、制
御信号パターン「1」と「6」との間で折り返す処理を
繰り返すことにより、ブラシレスモータ110のロータ
112は、電気角360°の範囲を振動的に正回転・逆
回転を繰り返す状態となる。このロータ112の回転が
波動歯車減速機120を介して出力されるが、ロータ1
12が1回転した場合の波動歯車減速機120の回転角
は、減速比Kとの関係で、実用上、1°〜2°程度に設
定することが可能である。従って、このようにブラシレ
スモータ110の駆動制御を行った場合にも、伝達比可
変機構100における機構内部の相対的な機械的変位を
実質的に拘束することができるため、伝達比可変機構1
00を実質的にロック状態とすることができる。
【0056】また、この際、全てのパワートランジスタ
Utop〜Wbottomのオン・オフを順次に切り換えて使用
することができるため、特定のパワートランジスタのみ
をオン状態として励磁相を固定してロック状態とした場
合に比べて、個々のパワートランジスタで発生する熱量
を分散させることができ、ロック状態とした際の各パワ
ートランジスタでの発熱量を抑えることができる。
【0057】さらに、このようにブラシレスモータ11
0のロータ112を、正回転・逆回転を繰り返すように
振動的に回転駆動することで、ロータ反転時の振動が入
力軸20を介して操舵ハンドル10に伝達されるため、
運転者は操舵ハンドル10を握る手から、一定の間隔で
振動を感じる状態となり、これにより伝達比可変機構1
00に故障が発生したことを認識することができる。
【0058】なお、モータ駆動回路260を構成するい
ずれかのパワートランジスタUtop〜Wbottomに動作不
良等の故障が発生する場合もあり得る。このようなパワ
ートランジスタUtop〜Wbottomの故障は、例えば、図
7に示したa点〜d点の各電位を計測することによって
把握することができる。
【0059】ここで、パワートランジスタUtopがオフ
状態のまま動作不良となった場合を想定すると、パワー
トランジスタUtopがオン状態となる制御信号パターン
(不良パターン)は制御信号パターン1及び6となる。
従ってこのような場合には、モータ駆動回路260で生
成する制御信号パターンの生成順を、制御信号パターン
1及び6が生成される以前に折り返すこととし、制御信
号パターン2〜5を用いて、・・→3→2→3→4→5
→4→3→2→・・と繰り返して生成する。
【0060】従って、このようにいずれかのパワートラ
ンジスタUtop〜Wbottomに動作不良等の故障が発生し
た場合にも、正常に動作するパワートランジスタを用い
て、伝達比可変機構100を電気的にロック状態とする
ことができる。
【0061】以上説明した実施形態では、図9のS20
0では、伝達比可変機構100を電気的にロック状態と
する場合を例示したが、このような制御処理に代えて、
先のS124で実施したように、駆動コイル142への
通電を停止して機械的なロック機構を作動させることも
可能である。また、S200では、このような機械的な
ロック機構を作動させる処理と、電気的にロック状態と
する制御処理とを同時に或いは択一的に実施しても良
く、このように2種類のロック機構を備えることで、一
方が故障した場合であっても他方のロック機構により、
伝達比可変機構100を確実にロックすることが可能と
なる。
【0062】また、前述した実施形態では、伝達比可変
機構100を電気的にロック状態とする制御処理とし
て、制御信号パターン「1」と「6」との間で折り返す
場合を例示したが、「1」と「6」に限定するものでは
なく、ロック制御の開始タイミングに応じて適宜設定す
ることができる。また、パワートランジスタUtop〜Wb
ottomが全て正常の場合であっても、例えば、制御信号
パターン「2」と「5」との間で折り返しても良く、ま
た、制御信号パターンを1巡以上させて折り返しても良
い。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1にかかる
伝達比可変機構のロック方法によれば、伝達比可変機構
を駆動するモータを、正回転、逆回転を繰り返すように
振動的に駆動制御することとした。これにより、伝達比
可変機構における機構内部の相対的な機械的変位が拘束
されて、伝達比の可変動作が禁止されるロック状態とな
るため、既存の機械的な構造に追加・変更を施すことな
く、このような電気的な制御手法によっても、伝達比可
変機構をロック状態とすることができる。
【0064】請求項2にかかる伝達比可変機構のロック
方法によれば、請求項1における伝達比可変機構のロッ
ク方法において、モータの駆動巻き線に対する通電状態
を切り換えるいずれかの切り換え素子に故障が発生した
場合には、不良パターンが生成される以前に、この制御
信号パターンの生成順を折り返す処理を繰り返すことと
した。これにより、正常に動作する切り換え素子の動作
制御を行うことにより、請求項1と同様に伝達比可変機
構を電気的にロック状態とすることが可能となる。また
この際、正常に動作する各切り換え素子を順に切り換え
て使用することができるため、特定の切り換え素子のみ
をオン状態とした場合に比べて、個々の切り換え素子で
発生する熱量を分散させることができ、各切り換え素子
の発熱量を抑えることができる。
【0065】請求項3にかかる伝達比可変機構のロック
装置によれば、所定の回転角度範囲内において、正回
転、逆回転を繰り返すようにモータを制御するロック制
御手段を備える構成を採用したので、伝達比可変機構に
おける機構内部の相対的な機械的変位を実質的に拘束し
て、伝達比の可変動作を禁止するロック状態とすること
ができる。
【0066】請求項4にかかる伝達比可変機構のロック
装置によれば、いずれかの切り換え手段が故障と判断さ
れた場合、不良パターンが生成される以前に、制御信号
パターンの生成順を折り返す処理を繰り返すロック制御
手段を備える構成を採用したので、いずれかの切り換え
手段に故障が発生した場合であっても、故障が発生した
切り換え手段の動作状態を変化させることなく、正回
転、逆回転を繰り返すようにモータを制御することがで
きる。これにより、伝達比可変機構の相対的な機械的変
位を拘束して、伝達比可変機構を電気的にロック状態と
することができる。また、この際、正常に動作する各切
り換え手段を順に切り換えて使用することになるため、
特定の切り換え手段のみをオン状態として励磁相を固定
した場合に比べて、個々の切り換え手段で発生する熱量
が分散され、各切り換え手段で発生する発熱量を抑制す
ることができる。
【0067】請求項5にかかるブラシレスモータの駆動
制御方法によれば、各相の駆動巻き線に対する通電状態
が、ブラシレスモータの回転駆動方向に応じて規則的に
変化するように、各切り換え素子に与える制御信号パタ
ーンを、回転駆動方向に応じて順に生成すると共に、い
ずれかの切り換え素子に故障が発生した場合には、不良
パターンが生成される以前に、制御信号パターンの生成
順を折り返す処理を繰り返すこととした。このようにブ
ラシレスモータを駆動制御することで、ロータとステー
タとの相対回転を実質的に拘束することができ、また、
この際、正常に動作する各切り換え素子を順に切り換え
て使用することになるため、特定の切り換え素子のみを
オン状態として励磁相を固定した場合に比べて、個々の
切り換え素子で発生する熱量が分散され、各切り換え素
子で発生する発熱量を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態にかかる操舵制御装置の全体的な構成
を示すブロック図である。
【図2】伝達比可変機構を示す縦断面図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】図2におけるB−B線断面図である。
【図5】3つの作動角センサの検出結果となる磁気パタ
ーンの推移を示す図である。
【図6】伝達比可変機構及び操舵制御装置の電気的な構
成を示すブロック図である。
【図7】モータ駆動回路とブラシレスモータとの電気的
な構成を概略的に示す説明図である。
【図8】作動角センサの検出結果となる磁気パターン
と、各検出タイミングで生成されるパワートランジスタ
の制御信号パターンとを関係を示す図である。
【図9】操舵制御装置で実施する制御処理を示すフロー
チャートである。
【図10】車速Vと伝達比Gとの関係を規定したマップ
である。
【符号の説明】
100…伝達比可変機構、110…ブラシレスモータ、
114…駆動巻き線 200…操舵制御装置、260…モータ駆動回路 Utop〜Wbottom…パワートランジスタ(切り換え素子
/切り換え手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 113:00 H02P 6/02 371M Fターム(参考) 3D032 CC48 DA03 DA23 DC28 EC25 EC31 3D033 CA04 CA13 CA17 CA22 CA29 JC19 5H560 AA10 BB04 BB12 DA04 EB01 GG04 HC10 TT12 TT13 UA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵ハンドル側に連結される入力軸と転
    舵輪側に連結される出力軸との間における、回転量の伝
    達比を変化させる伝達比可変機構のロック方法であっ
    て、 前記伝達比可変機構を駆動するモータを、所定の回転角
    度範囲内において、正回転、逆回転を繰り返すように駆
    動制御することを特徴とする伝達比可変機構のロック方
    法。
  2. 【請求項2】 前記伝達比可変機構は、この伝達比可変
    機構を駆動するモータの各相の駆動巻き線に対する通電
    状態を切り換える複数の切り換え素子を備えており、 前記各相の駆動巻き線に対する通電状態が、このモータ
    の回転駆動方向に応じて規則的に変化するように、前記
    各切り換え素子に与える制御信号群となる制御信号パタ
    ーンを、回転駆動方向に応じて順に生成すると共に、 いずれかの前記切り換え素子に故障が発生した場合に
    は、故障が発生した切り換え素子の動作状態を変化させ
    る信号を含む制御信号パターンを不良パターンとする
    と、この不良パターンが生成される以前に、この制御信
    号パターンの生成順を折り返す処理を繰り返すことで、
    所定の回転角度範囲内において、正回転、逆回転を繰り
    返すようにこのモータを駆動制御することを特徴とする
    請求項1記載の伝達比可変機構のロック方法。
  3. 【請求項3】 操舵ハンドルの操舵角と転舵輪の転舵角
    との間の伝達比を変化させる伝達比可変機構のロック装
    置であって、 前記伝達比可変機構を駆動することにより伝達比を変化
    させるモータと、 前記モータの回転制御を行う制御手段とを備えており、 前記制御手段は、 所定の回転角度範囲内において、正回転、逆回転を繰り
    返すように前記モータを制御するロック制御手段を備え
    る伝達比可変機構のロック装置。
  4. 【請求項4】 操舵ハンドルの操舵角と転舵輪の転舵角
    との間の伝達比を変化させる伝達比可変機構のロック装
    置であって、 前記伝達比可変機構を駆動することにより伝達比を変化
    させるモータと、 前記モータにおける各相の駆動巻き線に対する通電状態
    を切り換える複数の切り換え手段と、 前記モータにおける各相の駆動巻き線に対する通電状態
    が、モータの回転駆動方向に応じて規則的に変化するよ
    うに、前記各切り換え手段に与える制御信号群となる制
    御信号パターンを、このモータの回転駆動方向に応じて
    順に生成する制御手段と、 前記各切り換え手段の動作状態を検知する検知手段とを
    備えており、 前記制御手段は、 前記検知手段の検知結果によっていずれかの前記切り換
    え手段が故障と判断された場合、故障が発生した切り換
    え手段の動作状態を変化させる信号を含む制御信号パタ
    ーンを不良パターンとすると、この不良パターンが生成
    される以前に、制御信号パターンの生成順を折り返す処
    理を繰り返すロック制御手段を備える伝達比可変機構の
    ロック装置。
  5. 【請求項5】 ブラシレスモータの各相の駆動巻き線に
    対する通電状態を切り換える複数の切り換え素子を備え
    たブラシレスモータの駆動制御方法であって、 前記各相の駆動巻き線に対する通電状態が、ブラシレス
    モータの回転駆動方向に応じて規則的に変化するよう
    に、前記各切り換え素子に与える制御信号群となる制御
    信号パターンを、回転駆動方向に応じて順に生成すると
    共に、 いずれかの前記切り換え素子に故障が発生した場合に
    は、故障が発生した切り換え素子の動作状態を変化させ
    る信号を含む制御信号パターンを不良パターンとする
    と、この不良パターンが生成される以前に、この制御信
    号パターンの生成順を折り返す処理を繰り返すブラシレ
    スモータの駆動制御方法。
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